JP5826350B2 - コンクリート打設方法 - Google Patents
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Description
例えば、地下構造物を逆巻き工法で構築する場合には、上部材を先に構築して下方に施工スペースを確保し、地盤を掘り下げた後、下部材を構築する。
ところが、上方からコンクリートを落下させると、コンクリートが分離してしまい、品質が低下するおそれがあった。
例えば特許文献1には、型枠に対して水平方向に複数の注入孔を形成し、この複数の注入孔に連結された連結管を介して複数個所から同時期にコンクリートを打設する工法が開示されている。連結管の先端部(注入孔側の端部)には圧入バルブが設置されており、打設完了後にコンクリートが逆流することを防止できるように構成されている。また、連結管の後端部(注入孔と反対側の端部)にはシャッターバルブが設置されており、連結管毎にシャッターバルブを開閉することでコンクリートの打設面の均一性を保持することが可能に構成されている。
また、注入孔が高い位置に形成されていると、注入孔から投入されたコンクリートが落差により材料分離するおそれがある。
下部材3,4は、上部材2の下方をさらに掘削することにより形成された空間に構築される。なお、上部材2の上方は埋め戻されている。
側壁4は、図1に示すように、上下の上部材2および底版3と、土留壁Wと、型枠20とにより囲まれた空間に形成する。
なお、アンカー21は、軸部21aの先端部分が上部材2または底版3に埋設された状態で固定されており、頭部21bが型枠20の表面に沿って横設された横材22に係止されることで、型枠20を固定している。
本実施形態では、横方向に並ぶ複数の打設口23,23,…が、上下2段に形成されている(以下、下側に形成された打設口23と上側に形成された打設口23を、それぞれ「下側打設口23a」と「上側打設口23b」という場合がある)。また、型枠20には、コンクリートの打設状況を確認するための点検開口25が複数形成されている。なお、点検開口25は必要に応じて形成すればよく、その配置や箇所数は限定されるものではない。
本実施形態の打設用シャッタ機構24は、型枠20の内側(図3(a)において左側)に沿って配設された開閉板24aと、型枠20を貫通して配設された軸部材24bと、軸部材24bの基端に固定されたつまみ部材24cと、軸部材24bを回転可能に保持する取付部材24dとを備えて構成されている。
開閉板24aは、図3(b)に示すように、軸部材24bの回転に伴なって回転することで、打設口23を開閉する。
取付部材24dは、軸部材24bを挿通させた状態で、回転可能に保持している。
なお、本管31の構成は限定されるものではない。例えば、チーズ管31bやエルボ管を使用せずに、直管31aに管材を接続することにより分岐管32を形成してもよい。
チーズ管31bは、本管31の一部となる部分と、分岐管32となる部分とを有している。
スライド板34bには、開口部34dが形成されている。図4(b)に示すように、スライド板34bを一方(図面において右方向)に押し込むと、開口部34dがパイプ固定部34cの内空と一致して、分岐管32と打設用ホース33とが連通する。
また、図4(c)に示すように、スライド板34bを他方(図面において左方向)に押込むと、開口部34dが形成されていない部分によりパイプ固定部34c(分岐管32)が閉塞される。
なお、本管31の配設方法は限定されるものではない。また、本管31を吊持するための構成は限定されるものではない。
なお、トロリー41は、型枠20の移動にも使用することができる。
打設用ホース33は可撓性の管材により構成されている。図4(a)に示すように、打設用ホース33の基端は、分岐路シャッタ機構34を介して分岐管32に接続されている。
すなわち、打設用ホース33の先端部を、対向配置された二列の壁鉄筋の間に位置させることができ、かつ、打設用ホース33の先端部を打設口23よりも低いところに位置させることができる。
また、ホース挿入位置に対応する縦筋と横筋の配筋ピッチを部分的に打設用ホース33の外径より幅広に組立てることで施工性を向上させてもよい。
また、コンクリートの打設は、各分岐管32に設けられた分岐路シャッタ機構34を開閉することで、打設用ホース33毎のコンクリートの流量を調節し、配管閉塞を抑止しつつコンクリートの打設面が均一(略水平)に上昇するようにする。
ここで、バイブレータ50は、点検開口25から挿入する場合に限定されず、例えば、上側打設口23bから挿入してもよい。
また、各分岐管32に設けられた分岐路シャッタ機構34を開閉することで、打設用ホース33毎のコンクリートの流量を調節し、配管閉塞を抑止しつつコンクリートの打設面が均一(略水平)に上昇するように調節する。
ここで、バイブレータ50は、点検開口25から挿入する場合に限定されず、例えば、上側打設口23bから挿入してもよい。
コンクリート上端部の締め固めは、上部材2に対して予め鉛直方向にシース管51を通しておき、このシース管51を介して上方よりバイブレータ50を挿入させるか(図8(a)参照)、または鉄筋に受台52を設けて縦断方向引き抜きバイブレータ50を配置するなど(図8(b)参照)して行う。
打設口シャッタ機構24は、簡易に構成することが可能なため、製造コストへの影響が小さい。
なお、打設口が1段の場合は、前記実施形態の第二打設工程を省略すればよい。また、打設口が3段以上ある場合には、第二打設工程と同等の作業を段数に応じて繰り返し実施すればよい。
20 型枠
23 打設口
23a 下側打設口
23b 上側打設口
24 打設口シャッタ機構
31 本管
32 分岐管
33 打設用ホース
34 分岐路シャッタ機構
Claims (1)
- 本管から分岐する複数の分岐管を備えたコンクリート打設設備を利用したコンクリート打設方法であって、
前記分岐管に接続された打設用ホースを型枠に設けた打設口から挿入して、当該打設用ホースの先端を引き上げながらコンクリートを打設し、
前記分岐管と前記打設用ホースとの間に分岐路シャッタ機構が介設されており、
前記分岐路シャッタ機構を開閉することで、前記コンクリートの打設面が均一に上昇するようにコンクリートを打設し、
前記打設口の高さ近傍までコンクリートの打設面が上昇したら、前記打設用ホースを前記打設口から抜き出すとともに前記分岐管から取り外し、
その後、前記分岐管を前記打設口に接続させた状態でコンクリートを打設し、
コンクリートの打設が完了したら前記打設口を閉塞することを特徴とする、コンクリート打設方法。
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JP2014189988A JP5826350B2 (ja) | 2014-09-18 | 2014-09-18 | コンクリート打設方法 |
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