JP6931976B2 - 後打ち施工による鉛直躯体部のコンクリート打設方法 - Google Patents

後打ち施工による鉛直躯体部のコンクリート打設方法 Download PDF

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Description

本発明は高流動コンクリートを用いた後打ち施工による柱・壁部分へのコンクリート打設技術に関する。
一般的に、建物などの壁躯体の構築方法は、一対の壁型枠の一方側面の型枠を建て込み、内部に鉄筋を配筋し、次いで残りの側面の型枠を建て込む。そして、両型枠間にコンクリートを打設して壁躯体を構築する。このような壁躯体を打設する場合には、連続的にコンクリートを打ち込むのが原則であるが、広い範囲に何層かに分けて前の層とその上に重ねて打ち込まれるコンクリートの時間間隔が長く掛かると、一体性が損なわれてしまう。例えば、先に打ち込まれたコンクリート上にレイタンスが集まり、また、上下の隙間に骨材が存在しないため、ひび割れと同様にコールドジョイントと呼ばれる隙間ができてしまう。このため打ち重ね部分にバイブレータにより振動付与を行っている。
FC42−21−20のような強度配合のコンクリートを用いると、打設施工の際、粘性が強く、流動性も落ちることから圧入工法での施工が困難となっている。また、壁厚60cmを超える壁では、打設側が早期に打ちあがることから、背面側が空洞になることがある。しかも、高い強度のコンクリートではバイブレータにより平坦に打設することが困難となっていた。
最近では、使用するコンクリートに高流動性コンクリートを用いたものがある。これは流動性が高く、打設の際の締固めがいらないコンクリートであって、狭い場所や障害物のある場所などではバイブレータを十分に使用できないことから使用されている。
特許文献1には、高流動コンクリートを用いた鉛直打ち継ぎ部において、止め型枠(鋼板)とエアフェンスで区画し、この区画された部分への高流動コンクリートを打設する方法が提示されている。また、特許文献2には、複合床板の底鋼板の上に、コンクリート投入口と排出口を設けた状態での高流動コンクリートの打設方法が開示されている。更に、特許文献3には、複数の鉛直管および複数の水平管に接続される圧送装置により高流動コンクリートの圧送量が制御された高流動コンクリートの打設方法が開示されている。
これらの文献には、高流動コンクリートを用いて、壁躯体などを打設する可能性があることが示されている。
特開2000−027439号公報 特開1999−247442号公報 特開2001−193282号公報
しかし、後打ち施工により鉛直打継部に高強度コンクリートを圧送方法にて打設する場合、コンクリートの側圧に抵抗させるために型枠およびコンクリート圧送口を強固に製作する必要があるために、製作費が高額になるとともに、型枠工事が長期化する傾向にあった。
また、圧送方法による高強度コンクリートは、粘性が強く、流動性も落ちることから圧入工法での施工に問題があった。
上記、従来の問題点に着目し、本発明に係る後打ち施工による鉛直躯体部のコンクリート打設方法は、次のように構成した。
本発明の後打ち施工による鉛直壁躯体部のコンクリート打設方法は、フロー値で50cm程度の流動性を有する高流動コンクリートを、一対の壁型枠の一方型枠に設けた高さの異なる複数のコンクリート投入開口部から所定の打設速度により流し込んでいき、最後は打設速度を先の打設速度の25%位に下げて流し込み、後打ち施工にてコンクリート造りの壁躯体を構築する。換言すると、コンクリート圧送時の側圧を管理した圧入方法ではなく、高流動コンクリートの流し込み工法としたものである。
上記観点から、本発明は、先行躯体である所定階のスラブとその上階のスラブの間に、鉛直躯体部を後打ち施工によって構築するコンクリート打設方法であって、前記鉛直躯体部を構築する前記所定階のスラブ上面に、柱及び梁で区画された3ブロック毎に一対のせき板を建て込む工程と、空気抜きホースとグラウト材注入管を、上階のスラブの下面に沿ってせき板の上部に設置する工程と、建て込んだ前記一対のせき板の一方に、コンクリート投入開口部を水平方向に右肩上がりとなるように高さ方向に複数段に亘って開設するコンクリート投入開口部の開設工程と、最下部となる第1の高さ位置にコンクリート投入開口部が設けられた第1ブロックと、隣接する第2ブロックにおいて、前記第1の高さ位置に設けられたコンクリート投入開口部から第1のコンクリート打設速度で高流動コンクリートを流し込んだ後、第1及び第2ブロック内の前記第1の高さ位置よりも高い第2の高さ位置に設けられた複数のコンクリート投入開口部から順次第1のコンクリート打設速度により高流動コンクリートを流し込む工程Aと、前記第2ブロックに隣接する第3ブロックにおいて、前記第2の高さ位置に設けられたコンクリート投入開口部から第1のコンクリート打設速度より遅い第2のコンクリート打設速度で高流動コンクリートを流し込む工程Bと、前記高流動コンクリートを流し込む工程Bを行った後、前記先行躯体と打設コンクリートの上面との間の隙間部分に、前記グラウト材注入管を用いてグラウト材を注入して充填させる打ち継ぎ部のグラウト注入工程と、を含むことを特徴する.
鉛直打継部に、大掛かりなコンクリート圧送用の型枠を設けることなく、後打ち施工にて、低コストでかつ高品質な後打ち施工コンクリートを充填することができる。
実施例の高流動コンクリートによる後打ち施工による鉛直躯体部(壁躯体)のコンクリート打設方法のフローチャートである。 実施例に係る壁躯体の型枠内における高流動コンクリートの充填状態を示す正面模式図である。 第3段目のコンクリート投入口からの充填方法の説明図(その1)であり、壁躯体型枠の縦断面図および正面図である。 第4段目のコンクリート投入口からの充填方法の説明図(その2)であり、壁躯体型枠の縦断面図および正面図である。
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照して、詳細に説明する。なお、図面に示した例は、あくまでも一つの例であり、本発明の趣旨を変えることなく実施形態の変形は許される。
図1は実施例に係る後打ち施工による鉛直躯体部のコンクリート打設方法を説明するためのフローチャートである。また、図2は、壁型枠内のフレッシュコンクリートの充填状況を示す正面模式図である。以下、本実施形態による壁躯体の構築工程と、その作用効果について述べる
本発明は、地下階の内、水平躯体(柱ダイヤフラム部、梁、床)を構築した後に、後打ち施工により壁躯体を構築する場合に適用される。図2に示す柱・壁躯体は、先行して構築されている地上階スラブと地下階スラブとの間に後施工によってコンクリートを打設し、内法高さが5.25mで、壁厚さが60cmの壁躯体を構築するものである。
鉛直躯体部のコンクリート打設方法は、図1、2に示すように、先ず始めに、先行躯体(地下階スラブ)10の間に、一対の壁型枠を構成する一方の側面型枠(せき板)12を建て込み、その型枠内に鉄筋を配筋し、次いで他方の側面型枠(せき板)14を建て込んで、壁型枠を構築した後、その型枠内に、コンクリートを打設し、後打ち施工によってコンクリート柱・壁を構築する(ステップ100)。
また、柱・壁型枠を建て込む際、壁型枠の水平方向においては、左右の壁躯体の打設空間との間を仕切るためのラス型枠16や仕切板18(共に図示していない)を取付け、その間の空間だけをコンクリート打設空間としている(ステップ120)。
このようにして打設空間が定まった時点で、将来打ち継ぎ部となる上部先行躯体10の下面に空気抜きホース20(図示していない)を敷設する(ステップ130)。空気抜きホース20は、面型枠(せき板)12,14の上方に構築されている上部先行躯体10に沿うように鉛直躯体部の厚さ方向に沿って配置する。このホース20は密に配置する必要はなく、梁22部分の間隔で設ければよい。このホース20の設置により、高流動コンクリートを打設して上部に溜る空気を外部に排出することができる。
次いで、打ち継ぎ部の隙間を埋めるグラウト材を注入するための注入管24(図示していない)を上部先行躯体10の下面に取り付ける(ステップ140)。注入管24は、図2に示す壁型枠では、梁22で区画された3ブロック毎に設置している。取付けのために先行躯体10の下面部にU字状の溝穴を形成し、ここに全体をU形状にした樹脂剤注入管24を配置し、樹脂剤注入管24の出入り口を面型枠(せき板)12側に引き出しておくのである。なお、樹脂剤注入管24としては商品名FUKOホースと称するものを使えばよい。このFUKOホースは、多数の排出口が設けられた硬質プラスチック系の円筒菅と、その円筒菅の外周面に沿ったゴム製の逆止弁材で構成されている。グラウト充填時には、注入圧によって逆止弁材を押し上げ、グラウト材が排出口から放出される。また、グラウト充填後には、洗浄・吸引圧によって逆止弁材が排出口を塞ぐように密着され、グラウト材の放出が止められる。また、打ち継ぎ部は後打ちコンクリート中に膨張材を入れ、ブリージングによる打設コンクリートの高さを補う直接法や、打ち継ぎ部に5〜10cm程度の隙間を形成し、この間隙に無収縮モルタルを充填する充填法なども使用できる。
次に、図2に示すように、壁型枠の一方の面型枠材(せき板)12にコンクリート投入口26を開設する(ステップ150)。このコンクリート投入口26は壁躯体幅方向で右肩上がり(若しくは、右肩下がり)に、かつ高さ方向に複数開口されている。具体的には、コンクリート投入口26は、高さ方向に複数段に亘って開口されており、最下部のコンクリート投入口26をNo.1としたなら、全部でNo.7まで開口形成されている。そして、No.1のコンクリート投入口26は型枠材の下端面からの高さが180cmで、図2において第1ブロックIのやや左寄りの位置に(ステップ151)、No.2〜No.5のコンクリート投入口26〜26は下からの高さが315cmで、ブロックIIを中心にその全範囲に亘って設けられ(ステップ152)、No.6〜No.7のコンクリート投入口26〜26はやはり下からの高さが315cmで、ブロックIIIの右寄りの位置に設けられている(ステップ153)。これは高流動コンクリートの型枠内での流動線に基づいて流し込み打設が可能なように設定しているのである。
そして使用するコンクリートはFC42−70−50の高流動コンクリートを用い、これは、粘性は高いが流動性があるため、圧入ではなく、流し込みによる打設を行いながら、バイブレータにて外部振動を加えるとともに、木槌で叩くことで、壁型枠材の頂部付近までコンクリートを打設する。
すなわち、下部側のコンクリート投入開口部26から第1のコンクリート打設速度によりコンクリートを流し込む工程Aを行う。最初はNo.1のコンクリート投入口26から高流動コンクリートを流し込みながら、木槌で叩き、壁型枠内のフレッシュコンクリートを水平方向に移動させていった(ステップ160)。この流し込み速度は20m/h程度であり、高粘性と高い流動性により高強度コンクリートの型枠内の流動線Aは、図2の実線で示しているように、No.1のコンクリート投入口26の近辺では高く、右端に行くにしたがってなだらかに下がる曲線となる。
次いで、高さが高いNo.2のコンクリート投入口26から高流動コンクリートを打設速度20m/h程度の流量で流し込み打設を行う(ステップ170)。この打設は図2の破線Bで示すように、No.1のコンクリート投入口26から流した流動線Aの上に流れる。そして、この投入口26からの高流動コンクリートの打設が終了したならば、次々と隣接する投入口26、26、26から流量20m/h程度で高流動コンクリートを打設し、2点鎖線で示している如く流動線C、流動線Dのように打ち上がる。
また、最上部側のコンクリート投入開口部26〜26から第1のコンクリート打設速度20m/h程度より遅い打設速度5m/h程度でコンクリートを流し込む「第2のコンクリート打設速度でのコンクリートの流し込み工程Bを複数回」を行う。すなわち、図2に示すように、フレッシュコンクリートが壁型枠材の上端面から下方に30cm程度まで打ち上がってきた段階で、No.6〜No.7のコンクリート投入口26〜26から打設速度5m/h程度で流し込みによる打設を行う(ステップ180)。最初は漏斗打ちを行う。まず、図3(1)に示すように、No.6のコンクリート投入口26を用い、漏斗28を使ってポンプ吐出部32から高流動コンクリートの流し込みながら、木槌30で叩きを行い、締め固める(流動ラインa)。
そして、次の流し込みに際しては、図3(2)に示すように、木槌30が効力を示し、フレッシュコンクリートが壁型枠内を上方側まで打ち上がってくるに従い、全体的に広がる(流動ラインb)。そして、図3(3)に示すように、漏斗28から溢れるが、まだ、打設部では隙間があり、はなれた場所では5〜10cm位まで生コンが上がる。そして図3(4)に示すように、ポンプの吐出量を5m/h位まで下げ、木槌30で全体に平坦にし、壁型枠材の上端面まで略10m以下になった段階でポンプを止め、重力により止める(流動ラインc)。このとき、図3の(5)には正面図が示されているが、背面ではフレッシュコンクリートの表面は壁型枠材の上端面からまだ10cm程度下方に位置している。なお、図中34はバイブレータである。
また、これ以後はNo.7のコンクリート投入口26用い、図4(1)に示すように、ここではポンプ吐出部32から流し込み、バイブレータ34と木槌30を用いて締め固めている。最後は、ポンプを完全に止め、重力で型枠内に高流動コンクリートを流し込み、型枠材を木槌30にて十分に叩き、フレッシュコンクリートを壁型枠内にて出来るだけ上面まで充填させる。
これによって高流動コンクリートを使い、壁躯体が構築されるが、この実施例では、先行して構築された柱・壁躯体(オーバ−ハング躯体)と後施工によって構築される柱・壁躯体とを密着させるために、打ち継ぎ部に樹脂剤を注入することで隙間がでないようにしている。すなわち、先に型枠内に樹脂剤注入管24を配置しているが、この注入管24を利用して、グラウト材を隙間に注入して固化するようにしている(ステップ190)。すなわち、注入管24の吸引口を閉塞し、注入口より所定の注入圧(20kgf/cm)を掛けてグラウト材を圧入させる。このとき注入管24の内圧が上がり、注入管24内の弁を押し上げ、打ち継ぎ部の隙間にグラウト材が放出される。このように樹脂剤注入管24を使用することで、グラウト材に高注入圧を掛けることができ、高い充填効果が得られる。また、グラウト材が隙間部分に所定量が充填されたことは、注入圧と出口の吸引口の圧力が同等となったことを確認することで、注入作業を終了する。終了後は樹脂剤注入管24の洗浄を行い、必要に応じて注入管24の内部に発泡ウレタンを注入し、作業を終える。
以上のように本実施形態は、鉛直躯体部の両面側に一対のせき板(型枠面材)を建て込む工程と、空気抜きホースをせき板の上方に構築されている先行躯体に沿うように鉛直躯体部の厚さ方向に沿って配置する工程と、建て込んだ一対のせき板の一方にコンクリート投入開口部を高さ方向に複数段に亘って開設する工程と、を含んでいる。そして、下部側のコンクリート投入開口部から第1のコンクリート打設速度によりコンクリートを流し込む工程Aと、最上部側のコンクリート投入開口部から第1のコンクリート打設速度より遅い打設速度でコンクリートを流し込む第2のコンクリート打設速度でのコンクリートの流し込み工程B、上部コンクリート充填工程第2とを複数回行い、コンクリートの高流動性という特性を生かしつつ、注入速度を変えているため、オーバ−ハング躯体に接触するまでコンクリートを打設することができ、しかも鉛直打継部に、大掛かりなコンクリート圧送用の型枠を設けることなく、後打ち施工にて、低コストでかつ高品質な後打ち施工コンクリートを充填することができる。この速度変化は、上部30cmまで空間をしめるまで高速で行い、残り30cm以下になったところで低速となる打設速度とすることで実現できるが、第2のコンクリート打設速度はできるだけ遅い方が望ましい。できれば第1の速度の1/4から始まり最終的にはオーバフロー状態で0とすることが望ましい。速度0とはポンプ送りを停止して、コンクリート圧送ホースの高低差による自重により流し入れがされる程度である。
本実施形態によれば、壁型枠材内に打設されたコンクリートは、先行躯体の下面に空気抜きホースを設置しておくことで、コンクリート投入開口部が設けられた手前側の壁型枠材側に比べて、壁厚方向に沿った壁厚奥部分に位置する他方の壁型枠材側では、壁型枠内のコンクリートの表面高さが低くなり、空気だまりが発生する可能性は高まるものの、特に、壁厚奥側の空気については、空気抜きホースを介して取り除くことができるために、緻密なコンクリート壁躯体を構築することができる。
また、本実施形態によれば、手前側の壁型枠材(せき板)において、下段部、上段部、及び上端部付近の高さ位置に複数のコンクリート注入開口部を設け、所定の流し込み速度によるフレッシュコンクリートを、其々のコンクリート注入開口部から投入し、壁型枠材の片方側から順次、水平方向に流し込むことで、コールドジョイントといわれる欠陥部を生じさせることなく、壁上端部まで充填させることができる。
また、本実施例では、図1に示すコンクリートを流し込む工程Bでは、先行躯体の下面にU形状にグラウト注入ホースを設置し、当該グラウト注入ホースを介して、グラウト材を先行躯体とコンクリートとの間に充填することで、後施工によっても密実なコンクリート造の鉛直躯体部を構築したが、グラウト注入ホースを設置しなくても、面型枠材に複数のコンクリート投入口を設けることで、グラウト材を隙間端部に至るまで充填させることができる。
10……先行躯体(地上階スラブと地下階スラブ)、12、14……面型枠材(せき板)、16……ラス型枠材、18……仕切板、20……空気抜きホース、22……梁、24……樹脂剤注入管、26(26〜26)……コンクリート投入口、28……漏斗、30……木槌、32……ポンプ吐出部、34……バイブレータ。

Claims (2)

  1. 先行躯体である所定階のスラブとその上階のスラブの間に、鉛直躯体部を後打ち施工によって構築するコンクリート打設方法であって、
    前記鉛直躯体部を構築する前記所定階のスラブ上面に、柱及び梁で区画された3ブロック毎に一対のせき板を建て込む工程と、
    空気抜きホースとグラウト材注入管を、上階のスラブの下面に沿ってせき板の上部に設置する工程と、
    建て込んだ前記一対のせき板の一方に、コンクリート投入開口部を水平方向に右肩上がりとなるように高さ方向に複数段に亘って開設するコンクリート投入開口部の開設工程と、
    最下部となる第1の高さ位置にコンクリート投入開口部が設けられた第1ブロックと、隣接する第2ブロックにおいて、前記第1の高さ位置に設けられたコンクリート投入開口部から第1のコンクリート打設速度で高流動コンクリートを流し込んだ後、第1及び第2ブロック内の前記第1の高さ位置よりも高い第2の高さ位置に設けられた複数のコンクリート投入開口部から順次第1のコンクリート打設速度により高流動コンクリートを流し込む工程Aと、
    前記第2ブロックに隣接する第3ブロックにおいて、前記第2の高さ位置に設けられたコンクリート投入開口部から第1のコンクリート打設速度より遅い第2のコンクリート打設速度で高流動コンクリートを流し込む工程Bと、
    前記高流動コンクリートを流し込む工程Bを行った後、前記先行躯体と打設コンクリートの上面との間の隙間部分に、前記グラウト材注入管を用いてグラウト材を注入して充填させる打ち継ぎ部のグラウト注入工程と、を含むことを特徴する後打ち施工による鉛直躯体部のコンクリート打設方法。
  2. 前記第1のコンクリート打設速度は20m /h程度であり、前記第2のコンクリート打設速度は5m /h程度であることを特徴とする請求項1に記載の後打ち施工による鉛直躯体部のコンクリート打設方法。
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