JP5823931B2 - 油性液状サンスクリーン剤 - Google Patents

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Description

本願発明は、油性液状サンスクリーン剤に関する。詳しくは、スポーツ等を行っている途中にサンスクリーン剤を重ね塗りした後に白くならず、てかりのないサンスクリーン剤に関する。
現在、サンスクリーン剤は一般的に用いられている。屋外での使用を考慮しない場合には、O/W乳化型のサンスクリーン剤が最近流行している。また、真夏の屋外等での使用には、耐汗タイプであるW/O乳化型サンスクリーン剤が一般的である。しかし、屋外等で汗をかくと、タオルや手で汗を拭く際にサンスクリーン剤は取れてしまうので重ね塗りをする必要がある。ところが、上記のO/W乳化型のサンスクリーン剤やW/O乳化型サンスクリーン剤を塗布すると、乳化タイプであるため塗布時には白くなってしまうという欠点があった。例えば、マラソンやテニスの最中に重ね塗りをする場合等には、塗布してしっかり塗り込むまで顔が白くなるので美観的に問題があった。また、マラソンランナーの顔面の頬上部に特にシミが多いこともわかった。しかし、頬上部に容易に塗布できるサンスクリーン剤はなかった。
(特許文献1、特許文献2、特許文献3)。
特開2011−136966公報 特開2006−160714公報 特開2011−225516公報
マラソンランナーのようなアスリートがスポーツの途中においても美観を損なうことなく重ね塗りができるサンスクリーン剤が求められている。さらに、アスリートは顔面の頬上部に特にシミが多いので、頬上部に容易に塗布できるサンスクリーン剤を提供する事が重要である。
そこで、本願発明は、上述した実情に鑑み、スポーツの途中にも違和感なく容易に重ね塗りが出来、また、特に頬上部に容易に塗布できるサンスクリーン剤を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため鋭意検討を行った結果、有機系紫外線吸収剤、特定の真球状シリカ及び特定の揮発性シリコーンを含有する油性液状サンスクリーン剤が塗布時及び塗布後に白くならず、さらに塗布後もてからないことを見出し、本願発明を完成するに至った。
すなわち、本願発明は、下記の(1)〜(3)を含有することを特徴とする、油性液状サンスクリーン剤である。
(1)有機系紫外線吸収剤
(2)吸油量が100ml/100g以内で、平均粒径が1〜10μmである真球状シリカ
(3)揮発性シリコーン油
本願発明のサンスクリーン剤によれば、スポーツの途中でも簡便に塗布でき、塗布時及び塗布後に白くならず、さらに塗布後もてかることのない優れた使用性のサンスクリーン剤を提供することができる。
以下、本願発明を詳細に説明する。
本願発明において油性液状サンスクリーン剤とは、主たる成分が油性成分で構成されており、20℃で流動性がある紫外線遮断効果があるサンスクリーン剤をいう。実質的には、水分をほとんど含有せず、透明な液状オイルタイプである。
本願発明に用いる有機系紫外線吸収剤は、一般に化粧料に用いられているものであれば特に制限されないが、例えば、ケイ皮酸誘導体に分類される紫外線吸収剤、パラ−アミノ安息香酸誘導体に分類される紫外線吸収剤、サリチル酸誘導体に分類される紫外線吸収剤、β,β−ジフェニルアクリラート誘導体に分類される紫外線吸収剤、ベンゾフェノン誘導体に分類される紫外線吸収剤、ベンジリデンショウノウ誘導体に分類される紫外線吸収剤、フェニルベンゾイミダゾール誘導体に分類される紫外線吸収剤、フェニルベンゾトリアゾール誘導体に分類される紫外線吸収剤、アントラニル誘導体に分類される紫外線吸収剤、イミダゾリン誘導体に分類される紫外線吸収剤、ベンザルマロナート誘導体に分類される紫外線吸収剤、4,4−ジアリールブタジエン誘導体に分類される紫外線吸収剤等である。これらのうち、特に好ましいものはケイ皮酸誘導体に分類される紫外線吸収剤である。
ケイ皮酸誘導体に分類される紫外線吸収剤としては、例えば、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル(例えば「ノムコートTAB」;日本油脂社製)、メトキシケイ皮酸イソプロピル、メトキシケイ皮酸イソアミル(例えば「ネオ・ヘリオパンE1000」;ハーマン・アンド・レイマー社製)、シンノキサート、DEAメトキシシンナマート、メチルケイ皮酸ジイソプロピル、グリセリル−エチルヘキサノアート−ジメトキシシンナマート等が挙げられる。これらのうち、使用感、紫外線防御効果の観点より、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシルが特に好ましい。
本願発明に用いる有機系紫外線吸収剤の含有量は特に限定されない。
本願発明に用いる真球状シリカは、吸油量が100ml/100g以内で平均粒径が1〜10μmである。好ましくは吸油量が80ml/100g以内で、平均粒径が1〜7μmである。このような真球状シリカとしては、例えば日揮触媒化成株式会社のシリカマイクロビード P−1500がある。本願発明における給油量の測定は、JIS K−1501−13−2に準ずる。本願発明における平均粒径の測定は、レーザー回折法による。
本願発明に用いる真球状シリカの含有量は特に限定されないが、好ましくは1〜15質量%である。より好ましくは3〜10質量%である。この範囲で使用すると塗布時、塗布後も全く白くならずに使用できる。
本願発明に用いられる揮発性シリコーン油は、室温(25℃)、常圧(1気圧。9.8×104Pa)で揮発するシリコーン油をいう。揮発性シリコーンとしては、直鎖状、環状又は分岐状シリコーンが挙げられ、具体的には、例えば直鎖状のシリコーン油で動粘度が1.0〜3.0センチストークスであるジメチルポリシロキサンが挙げられる。市販品としては、例えばKF−96L−1cs(1cs)、KF−96A(2cs)(以上、信越化学工業社製)が挙げられる。また、環状シリコーンとしては、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサンが挙げられ、市販品としては、例えばKF−995、KF−994(以上、信越化学工業社製)等が挙げられる。更に、分岐状のシリコーン油としては、トリストリメチルシロキシシラン(M3T)、テトラキストリメチルシロキシシラン(M4Q)を用いることができ、市販品としてはシリコーンTMF1.5(信越化学工業社製)等が挙げられる。好ましくは直鎖状シリコーン油で動粘度が1.0〜3.0センチストークスであるジメチルポリシロキサンである。
本願発明で用いられる揮発性シリコーン油の含有量は、特に限定されないが30〜80質量%が好ましく、更に40〜70質量%がより好ましく、特に45〜60質量%がより好ましい。この範囲で配合させると、塗布した製剤の乾きが良好で、かつ安定性も良好である。
本願発明の油性液状サンスクリーン剤は、上記成分の他、本願発明の効果を損なわない範囲で、化粧料に一般に使用される成分を配合することができる。このような成分としては、例えば、有機系紫外線吸収剤、揮発性液状シリコーン油以外の油性成分、粉体原料、界面活性剤、水性成分、金属石鹸、多価アルコール、酸化防止剤、高分子化合物、香料、防腐剤、保湿剤、pH調整剤、美容成分、色素、香料等が挙げられる。
油性成分としては、化粧料に一般に使用される動物油、植物油、合成油等の起源の固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、パラフィンワックス、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリイソブチレン、ポリブテン、セレシンワックス、オゾケライトワックス等の炭化水素類、モクロウ、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、ゲイロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス等のロウ類、ホホバ油、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、フィトステロール脂肪酸エステル、トリグリセライド、リンゴ酸ジイソステアリル等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、高重合度メチルフェニルポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、架橋型ポリエーテル変性メチルポリシロキサン、メタクリル変性オルガノポリシロキサン、ステアリル変性オルガノポリシロキサン、オレイル変性オルガノポリシロキサン、ベヘニル変性オルガノポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、アルコキシ変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、イソステアリン酸アルミニウム、12−ヒドロキシステアリン酸等の油性ゲル化剤類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
粉体成分としては、化粧料に一般に使用される粉体として用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的に例示すれば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、チタン・酸化チタン焼結物、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等や、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができ、二種以上を更に複合化したものを用いても良い。これら粉体成分の含有量は本願発明の主目的である透明性を損なわない範囲にとどめる必要がある。
界面活性剤としては、化粧料一般に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸の無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン等が挙げられる。
水性成分としては、水に可溶な成分であれば何れでもよく、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液が挙げられる。水溶性高分子としては、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン等の天然系のもの、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の半合成系のもの、カルボキシビニルポリマー、アルキル付加カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム等の合成系のものを挙げることができる。水溶性皮膜形成性樹脂としては、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体等が挙げられ、タンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等の他の保湿剤を配合する事もできる。
本願発明の油性サンスクリーン剤は、化粧品、医薬部外品のいずれにも用いることができ、その剤型としては、例えば、オイル、エアゾール剤等が挙げられる。
特にロールオンタイプの容器剤型にすれば、特にシミの多い顔面上部の頬部に容易に集中的に塗布できる。
次に本願発明を詳細に説明するため、実施例を挙げるが、本願発明はこれに限定されるものではない。実施例に示す配合量の%とは質量%を示す。
実施例1 油性液状サンスクリーン剤
成分 配合量(%)
1.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 8.0
2.t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン 2.0
3.セバシン酸ジイソプロピル 10.0
4.ジメチコン(1cs) 58.0
5.トリメチルシロキシケイ酸 5.0
6.シクロペンタシロキサン 5.0
7.エタノ−ル 5.0
8.(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー 2.0
9.シリカマイクロビード P−1500 (日揮触媒化成製) 5.0
[製造方法]成分1〜8を溶解し、成分9を加えて分散して製品とする。
比較例1〜5 油性液状サンスクリーン剤
実施例1の処方の成分9を、表1に示した他のシリカ等に置き換えて比較例1〜5の油性液状サンスクリーン剤をそれぞれ調製した。これらを用いて下記に示した(1)塗布後の白さ、(2)塗布後のてかりを比較した。結果を表1に併せて示す。
Figure 0005823931
実施例1及び比較例1〜5のサンスクリーン剤を、化粧料評価パネラー5名にて顔面に使用したときの使用感について評価した。下記(1)の5段階評価基準にて評価し、更に各試料の評点の平均値を(2)の4段階判定基準を用いて判定した。
(1)5段階評価基準
(評点):(評価)
4 :まったく目立たない
3 :ほとんど目立たない
2 :少し目立つ
1 :やや目立つ
0 :よく目立つ

(2)4段階判定基準
(評点の平均値) :(判定)
3.5以上 : ◎
2.5以上、3.5未満 : ○
1.5以上、2.5未満 : △
1.5未満 : ×
表1に示した油性液状サンスクリーン剤において、給油量が100ml/100g以内で、平均粒径が1〜10μmである真球状のシリカ(実施例1)は、他の形状や100ml/100gを超える給油量、平均粒径1〜10μm以外の場合(比較例1〜5)と比較して、非常に優れた白さの無さ、てかりの無さを奏するものであった。
実施例2〜5 油性液状サンスクリーン剤
実施例1の油性液状サンスクリーン剤で用いた真球状シリカの配合量を変えて、実施例2〜5の油性液状サンスクリーン剤をそれぞれ調製した。これらを用いて実施例1と同様の評価方法により、(1)塗布後の白さ、(2)塗布後のてかりを比較した。結果を表2に併せて示す。
Figure 0005823931
表2に示すように、真球状シリカを1〜15質量%含有した油性液状サンスクリーン剤は、塗布後の白さの無さ、てかりの無さを奏するものであった。
実施例6 油性液状サンスクリー剤
成分 配合量(%)
1.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 8.0
2.サリチル酸エチルヘキシル 3.0
3.オキシベンゾン 2.0
4.ジメチコン(2cs) 60.0
5.安息香酸アルキル(C12−15) 5.0
6.ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 5.0
7.エタノ−ル 7.0
8.真球状シリカ(給油量40ml/100g,平均粒径3μm) 10.0
[製造方法]成分1〜7を溶解し、成分8を加えて分散して製品とする。
実施例7 油性液状サンスクリーン剤
成分 配合量(%) 1.t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン 3.0
2.オクトクリレン 5.0
3.セバシン酸ジイソプロピル 17.0
4.ジメチコン(1.5cs) 45.0
5.(VP/エイコセン)コポリマー 2.0
6.シクロペンタシロキサン 5.0
7.エタノール 20.0
8.真球状シリカ(給油量80ml/100g,平均粒径7μm) 3.0
[製造方法]成分1〜7を溶解し、成分8を加えて分散して製品とする。
本願発明のサンスクリーン剤によれば、スポーツの途中でも簡便に塗布でき、乳化系の製剤のように塗布時及び塗布後に白くならず、さらに塗布後にてからないサンスクリーン剤を提供することができる。

Claims (4)

  1. 下記の(1)〜(3)を含有することを特徴とする、油性液状サンスクリーン剤。
    (1)有機系紫外線吸収剤
    (2)吸油量が60ml/100g以下で、平均粒径が1〜10μmである真球状シリカ 1〜15質量%
    (3)揮発性シリコーン油 40〜70質量%
  2. 真球状シリカの吸油量が60ml/100g以下で、平均粒径が1〜7μmであることを特徴とする、請求項1記載の油性液状サンスクリーン剤。
  3. 真球状シリカの含有量が3〜10質量%であることを特徴とする、請求項1又は2記載の油性液状サンスクリーン剤。
  4. 揮発性シリコーン油が直鎖状のシリコーン油で、動粘度が1.0〜3.0センチストークスであるジメチルポリシロキサンであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の油性液状サンスクリーン剤。
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