JP2007223961A - メラニン不足部位用皮膚外用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】化粧持ち及び二次付着レス効果に優れた、皮膚のメラニン不足部位をカバーすることが可能な外用組成物を提供すること。
【解決手段】被膜剤、揮発性油分、及び色材を含む外用組成物において、Lab表色系で表わされる色調が、L値が45以下、a値が10以下、b値が25以下であることを特徴とするメラニン不足部位用皮膚外用組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、メラニン不足部位のための外用組成物、特にカバー効果、耐水性、耐油性、二次付着レス効果、使用性の改善に関する。
ヒトの肌に関し、多くの色素性皮膚疾患に対する医学的治療法は完全には確立されておらず、化粧によるカバーは重要な方法である。しかしながら色素性皮膚疾患の患部をカバーするための専用化粧料は十分な検討がなされていなかった。
このような状況下、従来技術として酸化チタンやアルミフレークなどの高隠蔽性の素材を用いて、患部を完全に覆い隠して色素性疾患をカバーする化粧料が知られている(例えば、特許文献1を参照)。この隠蔽によるカバーは、患部を隠すことは可能であるものの、肌の質感(透明感)が劣るマットな仕上がりで、不自然な外観となる傾向が強かった。さらに仕上がり感を向上させるために、複雑なステップを踏むメークが必要であった。
また、雲母チタンの透過光により補色の加法混色を活用することによって、簡便で且つ自然に太田母斑(青痣)、血管種(赤痣)をカバーする専用ファンデーションが開発されている(例えば、特許文献2を参照)。一方、皮膚中の色素が脱出する皮膚疾患である白斑への対応は、汎用のファンデーション、コンシーラーの活用、およびセルフタンニング剤の適用などが採られているが十分に満足のゆく効果は得られていない。
特許第2842617号公報 特許第3384628号公報
すなわち、セルフタンニング剤では、白斑部の着色としては有効であり男性や子供にも使用し易いという利点があるものの、皮膚への着色には時間がかかり、健常部位との色合わせが難しいという問題点があった。また、白斑専用のクリームタイプのファンデーションが開発されているが、汗や皮脂、衣服等の擦れにより容易にファンデーションが落ちてしまい患部が露出され、化粧持ちの点で問題があった。白斑は顔のみでなく、首周りや手足等にも症状が現れるため、特に二次付着性の無いものであることも期待される。
本発明は前述の事情の鑑み行われたものであり、その目的は、メラニン不足部位を効果的にカバーするものであり、化粧持ちに優れ、二次付着レス効果が高く、塗布性が良好で使用性に優れた皮膚外用組成物を提供することにある。
前記目的を達成するために本発明者らが鋭意研究を行った結果、被膜剤と揮発性油分を含む外用組成物を特定の色調範囲に調整することにより、該組成物を皮膚に塗布すると残留油分が実質的に無くなることに起因して被膜が強固に形成され、その上からさらにメークを施しても混ざらずに化粧持ちが良好であり、皮脂や汗にも強く、二次付着レス効果が高い皮膚外用組成物となることを見出した。そして、該組成物を塗布する時には、適度な油性により塗布性が良好で使用性に優れていることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明のメラニン不足部位用皮膚外用組成物は、被膜剤、揮発性油分、及び色材を含む皮膚外用組成物において、Lab表色系で表わされる色調が、L値が45以下、a値が10以下、b値が25以下であることを特徴とする。
また、前記メラニン不足部位用皮膚外用組成物において、実質的に不揮発性の油分および/または不揮発性の溶媒を含まないことを特徴とする。
前記メラニン不足部位用皮膚外用組成物において、被膜剤の配合量が0.1〜50質量%であることが好適である。
前記メラニン不足部位用皮膚外用組成物において、揮発性油分の配合量が30〜80質量%であることが好適である。
前記メラニン不足部位用皮膚外用組成物において、色材の配合量が3〜20質量%であることが好適である。
前記メラニン不足部位用皮膚外用組成物において、被膜剤がシリコーン化プルランであることが好適である。
前記メラニン不足部位用皮膚外用組成物において、揮発性油分が揮発性シリコーン油および/または揮発性の炭化水素油であることが好適である。
前記メラニン不足部位用皮膚外用組成物において、前記揮発性油分がジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン、イソデカン、イソドデカン、イソヘキサデカンの群から選択される一種または二種以上であることが好適である。
前記メラニン不足部位用皮膚外用組成物において、30℃における粘度が50〜50000mPa・sであることが好適である。
前記メラニン不足部位用皮膚外用組成物を皮膚の白斑部位に適用することが可能である。
本発明によれば、被膜剤と揮発性油分を含む外用組成物を特定の色調範囲に調整することにより、メラニン不足部位のカバー効果に優れ、皮脂や汗に強く化粧持ちが良好であり、二次付着レス効果が高い、使用性に優れたメラニン不足部位用皮膚外用組成物を得ることができる。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
本発明において「メラニン不足部位」とは、ヒトの皮膚の肌色を決定する要因の中で最も大きい役割を果たす、メラニン色素が不足した皮膚部分のことを意味する。本来、皮膚におけるメラニン色素の役割は紫外線による皮膚障害を緩和することにあり、局所的な色素沈着、いわゆるシミ等として外見上の症状として現れるものであるが、一方で自己免疫疾患等が原因でメラニン色素を形成する細胞が攻撃されて、メラニン色素が不足している状態に陥るケースがある。
具体的には尋常性白斑と言われ、症状としては身体の一部、全身のあちこち、あるいは神経の通り道に沿った部分に、健常部の肌色に比べ色素が抜けたような白斑が見られる。本発明において白斑部位とは、皮膚中のメラニン色素の量において、患部(白斑部位)と患部周辺の健常部とのメラニン量の差が0.2以上である部分を意味する。メラニン量の測定は既知の手法により行われるが、たとえばJournal of Cosmet. Chem. Japan, 35-4(2001)325-332(舛田らによる「新しいシミ測定法の開発」)に記載される方法などである。
本発明は、上記のメラニン不足部位、特にヒトの皮膚の白斑部を健常部と遜色のないような肌色にするために(色差が小さい色調とするために)、本発明にかかる皮膚外用組成物を白斑部に塗布するという、部分的な塗布を目的として使用される皮膚外用組成物を提供する。
また、本発明にかかる皮膚外用組成物を、健常部との色差が目立ち難い白斑部(健常部位に比べメラニン量の差が0.2以下である部分)に対し、完全に白斑部をカバーする為に適用することも可能である。
A.本発明のメラニン不足部位用皮膚外用組成物に配合される成分
(1)被膜剤
本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物は、被膜剤を、耐水性および耐油性、化粧持ち、さらに二次付着レス効果を発揮させるための成分として含む外用組成物である。
本発明で用いられる被膜剤としては、通常化粧料に用いられる被膜剤であれば特に限定されず、一般的には被膜剤または粉体の分散剤として市販されているものが多い。用いる被膜剤は、水または揮発性油分に溶解し、溶媒乾固により被膜を形成するものが望ましい。このような被膜剤としては、親水基および疎水基の両方を有する各種の高分子化合物が望ましい。
上記被膜剤として、トリメチルシロキシケイ酸、MDQレジン等のシリコーンレジン、高分子シリコーンゴム、フッ素変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、アクリル変性シリコーン共重合体、シリコーン化多糖化合物等のシリコーン系高分子類、ポリビニルピロリドン、PVP−VA、ビニルメチルエーテル−無水マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−黒とン酸重合体、ビニルピロリドン−N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、N−メタクロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム−N−α−メチルカルボキシベタイン−メタクリル酸アルキル共重合体、ビニルピロリドン−アクリル酸ステアリル−ステアロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアミン共重合体等の高分子エチルヒドロキシエチルセルロース、セラミック、エチルセルロース、ポリビニルアルコール(分子量6000)等が挙げられる。
これら被膜剤のうち、本発明の外用組成物の適用部位が顔のみならず首周りや手足等であることから、耐水性に優れる油性被膜剤が特に好ましい。
また、現在の化粧料はシリコーン油主体の処方であるため、相溶性および化粧持ちの観点から、シリコーン系高分子が特に好ましく用いられる。これらの中でもシリコーン化プルランが特に好ましい。シリコーン化プルランを本発明にかかる外用組成物に配合すると、皮膚に塗布した後に揮発性油分が揮発しても、乾固した被膜は適度な柔軟性、弾力性を有し、皮膚感触の良好なものとなる。
前記シリコーン化プルランは、具体的には、下記の一般式(I)で表される化合物である。
Figure 2007223961
(式中、Rは水素原子または[(CHSiO]Si(CHNHCO基を意味する。)
本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物において、上記シリコーン化プルランは、公知の製法により製造したものを用いることができる(例えば、特開平10−29910号公報)。
本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物における上記被膜剤の配合量は、組成物総量に対し、0.1〜50質量%であることが好ましい。0.1質量%未満であると、得られる組成物を塗布した場合に、必要な耐水性、耐油性が得られず、また二次付着レス効果に欠け好ましくない。50質量%を超えて配合すると、皮膚へ塗りのばしにくいものとなり不適である。
(2)揮発性油分
本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物は、前記被膜剤を溶解するための油分として揮発性の油分を含むことを特徴とする。組成物を皮膚に塗布する際には適度な油分により塗りのばしが容易で使用性が良好となる。また塗布した後には油分が揮発することによって、肌の残留油分が実質的に無くなり、前記被膜剤がメラニン不足部位に乾固した塗膜として皮膚に密着する。揮発性油分を配合することにより、前述の被膜剤の配合効果を最大限に生かすことができる。
本発明において、揮発性油分は、常圧における沸点が60〜260℃の範囲である成分を意味するものとする。本発明で用いられる揮発性油分としては、揮発性のシリコーン油あるいは炭化水素油等が挙げられる。揮発性のシリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン等の環状ポリシロキサン等が挙げられる。また、これらの商品例を挙げるとすると、例えば、KF96L−0.65、KF96L−1、KF96L−1.5、KF995、(信越化学工業)、SH200−1cs、SH200−1.5cs、SH200−2cs(東レダウコーニングシリコーン)、TSF404、TSF405、TSF4045(東芝シリコーン)等である。
また、本発明に用いられる揮発性の炭化水素油としては、直鎖状、分岐状のいずれのものを用いても良い。このような揮発性の炭化水素油としては、イソデカン、イソドデカン、イソヘキサデカン等が挙げられる。また、これらの商品例を挙げるとすると、例えば、アイソパー(登録商標)A、同C、同D、同E、同G、同H、同K、同L、同M(エクソン社)、シェルゾール(登録商標)71(シェル社)、ソルトロール(登録商標)100、同130、同220(フィリップ社)、アイソゾール(登録商標)400(日本石油化学)、パ−ルリ−ム(登録商標)4(日本油脂)、IPソルベント(登録商標)1620、同2028(出光石油化学)、イソヘキサデカン、テトライソブタン90(バイエル社)、パ−メチル(登録商標)99A、同101A、同102A(プレスパース社)等である。
本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物においては、前記揮発性油分の一種又は二種以上を選択して配合してもよい。前記揮発性油分の配合量は、組成物総量に対し好ましくは30〜80質量%、より好ましくは40〜65質量%である。揮発性油分の配合量が30質量%未満であると、外用組成物の乾燥速度が速すぎて皮膚に塗布しにくくなることがあり、80質量%を超えると外用組成物の乾燥速度が遅くなり、乾燥するまでに時間がかかり使用性が悪くなる場合がある。
(3)色材
本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物において、色材は、色調におけるメラニン不足部位と健常部位との境目を無くすために、色差を小さくすることを目的として配合される。メラニン不足部位を効果的にカバーする色調については、後述する。
本発明において配合される色材は特に限定されず、酸化鉄や酸化チタン等の無機顔料、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母チタン、酸化鉄被覆雲母などのパール顔料、各種染料をレーキ化(不溶化)した有機顔料、染料により着色された樹脂粉体、無機顔料や有機顔料を内包あるいは被覆した複合粉体等が挙げられる。また、これらの色材の粒子形状は特に制限はなく、例えば、粒状、球状、板状、針状等のいずれでも良く、平均粒子径も特に制限されないが、0.001〜20μmが好ましい。
また、上記の色材粉末成分をシリコーン化合物、フッ素変性シリコーン化合物、フッ素化合物、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル、金属石鹸、アミノ酸又はアルキルホスフェート等で表面処理を施したものも、必要に応じて本発明のメラニン不足部位用皮膚外用組成物に配合することも可能である。
本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物においては、前記色材の一種又は二種以上を選択して配合してもよい。前記色材成分の配合量は、組成物総量に対して好ましくは3〜20質量%、より好ましくは5〜15質量%である。色材の配合量が3質量%未満であると、メラニン不足部位のカバー効果が低くなる場合があり、20質量%を超えると塗布性が悪化し、また仕上がりが悪くなる場合がある。
(4)その他の配合成分
本発明にかかるメラニン不足部位外用組成物には、上記の色材以外の粉末成分を配合してもよい。具体的には、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、パーキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、二酸化ケイ素、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム等)、窒化ホウ素等の無機成分を基にした粉末成分;スチレンとアクリル酸との共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、シリコーン樹脂粉末、シリコーンゴム粉末、シリコーン樹脂被覆ゴム粉末、ポリ四フッ化エチレン粉末、セルロース粉末等の有機粉末成分等が挙げられる。
また、これらの粉末成分をシリコーン化合物、フッ素変性シリコーン化合物、フッ素化合物、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル、金属石鹸、アミノ酸又はアルキルホスフェート等で表面処理を施した粉末成分を、必要に応じて配合することも可能である。
本発明にかかるメラニン不足部位外用組成物においては、低級アルコールを配合してもよい。低級アルコールとしてはメタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等が挙げられ、揮発性のものを選択することが好ましい。
また、本発明にかかるメラニン不足部位外用組成物には、不揮発性の油分および/または溶媒を実質的に含まないことを特徴とする。本発明において「不揮発性」とは、上述の「揮発性」ではないもの、すなわち常圧における沸点が260℃を超える成分を意味するものとする。
また、本発明において「実質的に含まない」とは、皮膚に該組成物を塗布した後、皮膚上に残存する油分および/または溶媒が、本発明の特徴である耐油性および二次付着レス効果を妨げない程度の状態を維持する配合具合を意味する。すなわち、本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物を皮膚へ塗布した後、残存油分の存在により、塗布箇所の上から仕上げを目的としてさらにメークを施した場合に化粧料が混合してよれてしまったり、また首周りや手等に塗布した場合に衣服に付着してしまったりすることがあっては本発明においては不適切である。
本発明においてはこのようなケースを回避するために、塗布後に油分が残存しないような組成物としている。仮に不揮発性の油分および/または溶媒を若干含んでいても、上述ような不適切な状況とならない程度であれば、配合を否定するものではないが、不揮発性油分および/または溶媒の配合量は組成物総量に対し2質量%以下であることが好ましい。
本発明の組成物には必要に応じてさらに、界面活性剤、保湿剤、分散剤、ベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸誘導体、パラメトキシケイ皮酸誘導体、サリチル酸誘導体等の紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、増粘剤、金属イオン封鎖剤、香料の他、ビタミン、ホルモン、美白剤、消炎剤等の薬剤等を適宜配合してもよい。
B.本発明のメラニン不足部位用皮膚外用組成物の具体的な様態
本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物は、Lab表色系で表わされる色調範囲が、L値が45以下、a値が10以下、b値が25以下であることを特徴とする。より好ましくはL値が35〜42、a値が4〜8、b値が18〜24である色調範囲である皮膚外用組成物である。Lab表色系で表わされる色調とは、Labといった三次元の座標軸で決定される色立体(色空間)のことを意味する。ここで、Lは明度(白黒)を表し、L=0が最も暗く(黒色)、L=100が最も明るい状態(白色)を表現する。また、abに関しては、tan(b/a)は色相と呼ばれ、それぞれ+と−の領域を有している。ちょうど、原点0に垂直方向にL軸が立っており、あるL値で縦軸と横軸にaとbが直交している状態となっていて、aが+ならば赤、−ならば補色の緑、bが+ならば黄色、−ならば補色の青となる。そして様々なabの値の組み合わせで色の色相および彩度の表現がなされることになる。
本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物が占める色調範囲および通常の肌色ファンデーションが有する色調範囲を図1に示す。この図から、本発明の組成物の色調がこれらの通常の肌色ファンデーションに比べて特異なもの、すなわち明度が暗く、黄味を帯び、彩度が低いものであることが明らかである。
本発明にかかる皮膚外用組成物の測色方法は例えば、以下のようにして行われる。
0.101μmのアプリケーターを用いて、評価試料の皮膚外用組成物を白色紙に塗布し、直後に分光ユニット付非接触画像色彩計(浅枝設計事務所製)を用いて、該皮膚外用組成物の外観色を測色する。
さらに、以下の表1に、本発明にかかる皮膚外用組成物(試料1)および各種ファンデーション(試料2〜8)の色調(外色観の実測値)と白斑補正効果を示した。白斑補正効果の評価方法および評価基準は以下のとおりである。
白斑部位所有者23名を対象に、第三者(専門パネル20名)の視感判定を実施した。評価基準は次の通り。
<評価基準>
◎:16〜20名が良好と判断した。
○:11〜15名が良好と判断した。
△:6〜10名が良好と判断した。
×:0〜5名が良好と判断した。
Figure 2007223961
上記の表1より明らかなように、L値が45以下、a値が10以下、b値が25以下である色調範囲であると、白斑補正効果が良好である。前述のように色調は明度、色相、彩度の3つの尺度により外観色として現れるものであるので、L値、a値およびb値の3つの値が同時に前記範囲でなければ、本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物に特徴的な色調を表出することはできない。たとえば、上記表1に示される試料2はL値が、また試料5はb値が好適な範囲ではないために、それ以外の値が好ましい範囲内であっても白斑補正効果が劣るものとなる。
上記の色調となるように、本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物に含まれる色材は選択される。
例えば、黄酸化鉄6質量%、ベンガラ1.5質量%、黒酸化鉄3.5質量%を配合した場合には、試料1に示す白斑補正効果の良好な外用剤が得られた。一方、白斑補正効果の低い試料4の市販のファンデーション(オークル20)の色材組成は黄酸化鉄1.9質量%、ベンガラ0.4質量%、黒酸化鉄0.15質量%であり、本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物が有する色調を得るためには、市販のファンデーションと比較し、極めて突出した色材の配合量が必要である。
本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物は、該組成物を皮膚へ塗布すると、該組成物中に含まれる揮発性油分が皮膚上で揮発し、残留油分が2質量%以下、実質的には0となることを特徴とする。残留油分が実質的に無くなることにより、皮膚における該組成物は塗布部分において乾固した塗膜として存在する。本発明にかかる外用組成物を塗布して乾いた後に、その上から通常のファンデーションを用いてメークしても、この塗膜は落ちず、広がらず、両者が混ざることがないため、本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物は、メラニン不足部位を効果的にカバーし、かつ自然な仕上がり感を向上させることを可能にする。
また、本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物を顔、首周りまたは手足等へ塗布して乾いた後に、残留油分が実質的に無くなることにより、衣服などの擦れによる二次付着がしにくくなる。仮に衣服等にこすれて該組成物が付着したとしても、残留油分が実質的に存在しないため、衣服に染み込むことがなく、通常の洗濯により容易に落ちるという利点も有する。
さらに、乾固した塗膜を形成する被膜剤の性質により、耐水性および耐油性、すなわち耐汗および耐皮脂性、あるいは化粧持ちが良好に維持される。
本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物は、30℃における粘度が50〜50000mPa・s、より好ましくは100〜5000mPa・sの範囲になるように調製されることが好ましい。このような粘度は、本発明にかかる外用組成物中に含まれる種々の配合成分の組み合わせにより調整可能である。粘度が上記の範囲であることにより、メラニン不足部位へ適度な量を塗布することが可能であり、また塗布時の塗りやすさを向上させる。粘度が50mPa・sより低いと、塗りのばす際に垂れ落ちることがあり、50000mPa・sを超えると塗りのばしにくいものとなる。
本発明において、粘度の測定は、試料を30℃に保温した後、単一円筒型回転粘度計(芝浦システム社製ビスメトロンVS-A1)を用いて測定することにより行った。
本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物の処方剤型としては、チューブ充填タイプ、クリームファンデーションタイプ、スティック状コンシーラータイプ、リキッドタイプ、泡状タイプ、スプレータイプなどが挙げられる。これらの中でも細かな部位にも塗布しやすい筆使用に適したリキッドタイプが特に好ましい。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例等によって何ら限定されるものではない。なお、配合量は特に断りのない限り、その配合成分の組成物全体に対する質量%である。
表2〜8に示す処方に従い、シリコーン化プルランをデカメチルシクロペンタシロキサンの一部に溶解し、粉末成分及びデカメチルシクロペンタシロキサンの残部を添加し、ディスパーで混合、分散した。さらにエタノールを加えて混合し、減圧脱気した後、容器に充填し、各組成物を専門パネル20名によって以下の評価をした。
(1)カバー効果
白斑部位所有者23名を対象に、第三者(専門パネル20名)の視感判定を実施した。評価基準は次の通り。
<評価基準>
◎:16〜20名が良好と判断した。
○:11〜15名が良好と判断した。
△:6〜10名が良好と判断した。
×:0〜5名が良好と判断した。
(2)自然な仕上がり感(素肌感)
白斑部位所有者23名を対象に、第三者(専門パネル20名)の視感判定を実施した。評価基準は次の通り。
<評価基準>
◎:16〜20名が良好と判断した。
○:11〜15名が良好と判断した。
△:6〜10名が良好と判断した。
×:0〜5名が良好と判断した。
(3)健常部位と白斑部位の色差
白斑部位所有者23名を対象に、肌色の測定(白斑部位と健常部位)を非接触画像色彩計(浅枝設計事務所)により塗布前後で実施し、色差を測定し平均値を算出した。
(4)耐水性、耐油性、化粧持ち
耐水性は手に試験品を塗布後、水洗いをして試験品の落ち具合を官能評価した。耐油性は手に試験品を塗布後、人工皮脂を試験品の上に塗り、試験品の落ち具合を官能評価した。また、実際に顔に試験品を塗布し、約5時間後の試験品の落ち具合を化粧持ちとして評価した。評価基準は次の通り。
<評価基準>
◎:16〜20名が良好と判断した。
○:11〜15名が良好と判断した。
△:6〜10名が良好と判断した。
×:0〜5名が良好と判断した。
(5)二次付着レス効果
首に試験品を塗布し、新品の白いシャツを着て、3時間後の襟への付着状態を視感評価した。評価基準は次の通り。
<評価基準>
◎:0〜5名が明らかに付着が認められると判断した。
○:6〜10名が明らかに付着が認められると判断した。
△:11〜15名が明らかに付着が認められると判断した。
×:16〜20名が明らかに付着が認められると判断した。
(6)使用性(塗りのばしやすさ)
試験品を頬に指で塗布して、その塗りのばしやすさについて官能評価した。評価基準は次の通り。
<評価基準>
◎:16〜20名が皮膚上で塗りのばしやすいと判断した。
○:11〜15名が皮膚上で塗りのばしやすいと判断した。
△:6〜10名が皮膚上で塗りのばしやすいと判断した。
×:0〜5名が皮膚上で塗りのばしやすいと判断した。
Figure 2007223961
上記表2より明らかなように、本発明にかかる色調範囲である試験例1および2の外用組成物は、白斑部位のカバー効果に優れ、自然な仕上がり感が得られるものであった。さらに、これらの外用組成物を白斑部位に塗布した後、市販のパウダリファンデーションを塗布すると、白斑部位は健常部位と遜色のない仕上がりとなった。
これに対し、通常の肌色系統の色調である試験例3では、白斑部位をカバーする効果劣り、また着色を目的とした色材を含まない組成である試験例4においても当然ながらカバー効果は認められなかった。さらに、母斑などの肌の濃色部位を目立たなくするための肌色調整組成物に配合される酸化鉄被覆雲母チタンを含む試験例5は、白斑部位のカバーには適さないものであった。
以上の結果より、白斑部位に代表されるメラニン不足部位をカバーするためには、通常の肌色ファンデショーンとは異なる色調であり、極めて特徴的な色調が必要であることが明らかである。
そこで本発明者らは、白斑部位のカバーに好適な色調範囲を検討した。結果を以下の表3に示す。
Figure 2007223961
上記表3の結果から明らかなように、試験例6〜8は、前述の検討結果から導き出された色調範囲であるL値が45以下、a値が10以下、b値が25以下のものであり、メラニン不足部位の補正に有効であった。一方、この色調範囲に入らない試験例9〜11ではカバー効果に劣り、仕上がりも自然さに欠けるものであった。
続いて、本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物に好適に配合される被膜剤の検討を行った。結果を以下の表4に示す。
Figure 2007223961
上記表4より明らかなように、被膜剤としてシリコーン化プルランを配合した試験例12およびトリメチルシロキシケイ酸を配合した試験例13は、耐水性、耐油性および化粧持ちにおいて優れたものであった。さらに、塗りのばしやすさも良好であり使用性に優れていた。一方、被膜剤を配合してない試験例14は、耐水性、耐油性、化粧持ち、二次付着レス効果の点で劣り、さらに組成物中において、色材などの粉末成分の分散性が悪く、使用性にも問題があった。
また、被膜剤として、各々エチルセルロース、ポリビニルアルコールを配合した試験例15および16は、前者は耐水性に、後者は耐油優れるものの、化粧持ち、二次付着レス効果は劣っていた。
以上の結果より、本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物に含まれる被膜剤としては、シリコーン系高分子の油性被膜剤が好ましいことが明らかであり、さらに二次付着レス効果の観点からシリコーン化プルランが特に好ましいといえる。
次に、本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物に好適に配合される揮発性油分の検討を行った。結果を以下の表5に示す。
Figure 2007223961
上記表5の結果から明らかなように、揮発性油分としてジメチルポリシロキサン(試験例17)およびイソドデカン(試験例18)を配合したものは、耐水性、耐油性、化粧持ち、二次付着レス効果において優れた評価であった。一方、同じジメチルポリシロキサンであっても揮発性が低い場合には(試験例19および20)、それを含む組成物を皮膚に塗布した後に油分が完全に揮発せず、残留油分が認められることに起因して、化粧持ちや二次付着レス効果の点で劣る結果を与えた。
さらに、油分として不揮発性油分を主体に配合した試験例21では、皮膚に塗布した後に油分が残留してしまい、組成物中に含まれる被膜剤の皮膚への密着性に劣り、本発明のメラニン不足部位用皮膚外用組成物として不適切なものであった。また、揮発性油分が主体であり不揮発性油分を3質量%含む組成である試験例22では、残留油分に起因する化粧持ちおよび二次付着レス効果が若干劣り、一方、不揮発性油分を0.05質量%含む組成である試験例23においては、本発明に好適な組成物を与えた。
以上の結果より、本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物に配合される油分としては揮発性ものが好ましく、不揮発性油分を実質的に含まないものが好適であることが明らかである。
本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物に配合される被膜剤の好適な配合量の検討を行った。結果を以下の表6に示す。
Figure 2007223961
上記表6の結果より明らかなように、被膜剤としてシリコーン化プルランを配合した場合、配合量が0.1質量%以下では化粧持ち及び二次付着レス効果が低下し、50質量%以上では塗り伸ばしが困難になり、白斑部位の微細な範囲の塗布に適さなかった。
以上の結果より、本発明にかかる外用組成物に含まれる被膜剤の好適な配合量は0.1〜50質量%であり、さらに好ましくは1〜30質量%であることが明らかである。
引き続き、本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物に配合される揮発性油分の好適な配合量及び粘度の検討を行った。結果を以下の表7に示す。
Figure 2007223961
上記表7の結果より明らかなように、揮発性油分としてデカメチルシクロペンタシロキサンを配合した場合、配合量が80質量%を越えると乾燥に時間が掛かりすぎてしまい、化粧持ち及び二次付着レス効果が低減した。一方30質量%以下の場合には、油分量が少なすぎて粘度が高く、直ぐに揮発してしまうため白斑部位のみの塗布が困難であった。
以上の結果より、本発明にかかる外用組成物に含まれる揮発性油分の好適な配合量は30〜80質量%であり、より好ましくは40〜65質量%であることが明らかである。
また、粘度に関し、50mPa・s未満であると垂れ落ちによる使用性(塗布性)が悪いことが試験例33において認められた。したがって、本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物においては、好ましくは50〜50000mPa・s、より好ましくは100〜5000mPa・sであると判断される。
さらに、本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物に配合される色材の好適な配合量の検討を行った。結果を以下の表8に示す。
Figure 2007223961
上記表8の結果より明らかなように、本発明に適した色調となるようにシリコーン処理酸化鉄を一定の比率で混合した色材の配合量が3質量%未満であると、配合効果が得られず白斑部位のカバー効果が発揮されなかった。3質量%以上になるとカバー効果が得られたが、20質量%を超えて配合すると、粉末成分が過多になり、組成物を皮膚上にぬりのばしにくくなり、使用性が低下した。
以上の結果より、本発明にかかる外用組成物に含まれる色材の好適な配合量は3〜20質量%であることが明らかである。
以下、本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物のその他の処方例を示す。
実施例1:油性リキッドタイプ
シリコーン化プルラン 5.0 質量%
ミリスチン酸処理酸化亜鉛 0.5
パルミチン酸デキストリン被覆酸化チタン 6.0
パルミチン酸デキストリン被覆タルク 7.0
シリコーン表面処理酸化チタン(30nm) 5.0
パルミチン酸デキストリン被覆ベンガラ 1.5
パルミチン酸デキストリン被覆黄酸化鉄 6.0
パルミチン酸デキストリン被覆黒酸化鉄 3.5
架橋型シリコーン末 1.0
球状無水ケイ酸 2.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 残余
リン酸L−アスコルビルマグネシウム 0.2
酢酸DL−α−トコフェロール 0.1
D−σ−トコフェロール 0.1
パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 1.0
イソステアリン酸 0.5
エタノール 10.0
香料 適量
(製法)
シリコーン化プルランをデカメチルシクロペンタシロキサンの一部に溶解し、粉末成分及びデカメチルシクロペンタシロキサンの残部を添加し、ディスパーで混合、分散した。さらにエタノールを加えて混合し、減圧脱気後、容器に充填し、リキッドタイプの組成物を得た。
実施例2:スティック状コンシーラータイプ
セレシン 5.0 質量%
シリコーン化プルラン 1.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 残余
ドデカメチルシクロヘキサシロキサン 10.0
カルナウバロウ 0.5
キャンデリラロウ 0.5
セスキイソステアリン酸ソルビタン 0.5
酸化チタン 8.0
カオリン 10.0
マイカ 12.0
雲母チタン・ポリアクリル酸アルキル複合粉末 1.0
ポリアクリル酸アルキル被覆雲母チタン 1.0
酸化チタンMT−014TV 5.0
黒酸化鉄被覆雲母チタン 0.5
酢酸トコフェロール 0.1
δ−トコフェロール 0.1
ベンガラ 1.2
黄酸化鉄 5.6
黒酸化鉄 3.3
香料 適量
(製法)
シリコーン化プルラン、セレシン、カルナバロウ、キャンデリラロウをデカメチルシクロペンタシロキサンの一部に溶解し、粉末成分及びデカメチルシクロペンタシロキサンの残部を添加し、加熱状態でディスパーで混合、分散した。減圧脱気後、容器に充填し、スティック状コンシーラータイプの組成物を得た。
実施例3:二層W/Oタイプ
デカメチルシクロペンタシロキサン 30.0 質量%
トリメチルシロキシケイ酸1.0
ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)
メチルポリシロキサン共重合体 3.0
エタノール 10.0
イソステアリン酸 0.5
アルキル変性シリコン樹脂被覆酸化チタン 5.0
パルミチン酸デキストリン被覆酸化チタン 5.0
パルミチン酸デキストリン被覆タルク 5.0
針状微粒子酸化チタン 1.0
球状無水ケイ酸 5.0
無水ケイ酸被覆マイカ 適量
クエン酸ナトリウム 適量
N−ラウロイル−L−リジン 0.5
酢酸DL−α−トコフェロール 0.1
D−δ−トコフェロール 0.1
クララエキス 1.0
パルミチン酸デキストリン被覆ベンガラ 1.8
パルミチン酸デキストリン被覆黄酸化鉄 6.5
パルミチン酸デキストリン被覆黒酸化鉄 3.9
メリロートエキス 2.0
精製水 残余
(製法)
デカメチルシクロペンタシロキサンにトリメチルシロキシケイ酸、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体、エタノールをディスパーで混合、溶解した。粉末成分を添加し、さらにディスパーで分散した。得られた油相に各種エキス等溶解した水相を添加し、乳化した。減圧脱気後、容器に充填し、二層W/Oタイプの組成物を得た。
本発明にかかるメラニン不足部位用皮膚外用組成物の色調範囲を、健常肌用の肌色ファンデーションと比較しながら具体的に示す図である。

Claims (10)

  1. 被膜剤、揮発性油分、及び色材を含む皮膚外用組成物において、Lab表色系で表わされる色調が、L値が45以下、a値が10以下、b値が25以下であることを特徴とするメラニン不足部位用皮膚外用組成物。
  2. 請求項1に記載のメラニン不足部位用皮膚外用組成物において、実質的に不揮発性の油分および/または不揮発性の溶媒を含まないことを特徴とするメラニン不足部位用皮膚外用組成物。
  3. 請求項1または2に記載のメラニン不足部位用皮膚外用組成物において、被膜剤の配合量が0.1〜50質量%であることを特徴とするメラニン不足部位用皮膚外用組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のメラニン不足部位用皮膚外用組成物において、揮発性油分の配合量が30〜80質量%であることを特徴とするメラニン不足部位用皮膚外用組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のメラニン不足部位用皮膚外用組成物において、色材の配合量が3〜20質量%であることを特徴とするメラニン不足部位用皮膚外用組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のメラニン不足部位用皮膚外用組成物において、被膜剤がシリコーン化プルランであることを特徴とするメラニン不足部位用皮膚外用組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のメラニン不足部位用皮膚外用組成物において、揮発性油分が揮発性シリコーン油および/または揮発性の炭化水素油であることを特徴とするメラニン不足部位用皮膚外用組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のメラニン不足部位用皮膚外用組成物において、揮発性油分がジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン、イソデカン、イソドデカン、イソヘキサデカンの群から選択される一種または二種以上であることを特徴とするメラニン不足部位用皮膚外用組成物。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のメラニン不足部位用皮膚外用組成物において、30℃における粘度が50〜50000mPa・sであることを特徴とするメラニン不足部位用皮膚外用組成物。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載のメラニン不足部位用皮膚外用組成物を皮膚の白斑部位に適用することを特徴とするメラニン不足部位用皮膚外用組成物。
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