JP5822092B2 - 油圧式パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

この発明は、油圧式パワーステアリング装置に関する。
車両のステアリング機構に結合されたパワーシリンダに、油圧ポンプからの作動油を、油圧制御バルブを介して供給することによって、操舵補助力を発生する油圧式パワーステアリング装置が従来から知られている。一般的な油圧式パワーステアリング装置では、油圧制御バルブは、ステアリングホイール等の操舵部材にステアリングシャフトを介して機械的に連結されており、操舵部材の操作に応じて油圧制御バルブの開度が調節される。
油圧式パワーステアリング装置として、油圧制御バルブを操舵部材に機械的に連結せずに、電動モータ(バルブ駆動用モータ)によって油圧制御バルブの開度を制御するものが開発されている。
特開2006−306239号公報
バルブ駆動用モータによって油圧制御バルブの開度が制御される油圧式パワーステアリング装置において、周辺温度が低い場合には、油圧制御バルブ内部の作動油の粘度が高くなったり、油圧制御バルブ内部のオイルシールの摩擦が大きくなったりする。そうすると、バルブ駆動用モータのモータトルクが不足し、油圧制御バルブの開度制御の応答性が低下する。このため、操舵フィーリングが悪化する。
そこで、この発明の目的は、低温時に油圧制御バルブの開度制御の応答性が低下するのを回避でき、操舵フィーリングを向上させることができる油圧式パワーステアリング装置を提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、車両のステアリング機構(2)に結合されたパワーシリンダ(16)に、操舵部材(3)に機械的に連結されていない油圧制御バルブ(14)を介して、油圧ポンプ(23)からの作動油を供給することによって、操舵補助力を発生させる油圧式パワーステアリング装置(1)であって、前記油圧制御バルブの開度を制御するためのバルブ駆動用モータ(15)と、前記油圧制御バルブの周辺温度を検出するための温度検出手段(36)と、前記温度検出手段によって検出された温度が所定値以下のときに、前記バルブ駆動用モータを、所定時間、往復回転駆動させる往復駆動手段(51,53)とを含む、油圧式パワーステアリング装置である。なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表すが、むろん、この発明の範囲は当該実施形態に限定されない。以下、この項において同じ。
この発明では、温度検出手段によって検出された温度が所定値以下のときに、バルブ駆動用モータが、所定時間、往復回転駆動されるので、摩擦熱によって油圧制御バルブ内の作動油の温度が上昇し、作動油の粘度やオイルシールの摩擦抵抗が低減する。これにより、バルブ駆動用モータのモータトルク不足によって油圧制御バルブの開度制御の応答性が低下するのを防止することができる。この結果、操舵フィーリングを向上させることができる。
請求項2記載の発明は、前記油圧ポンプを駆動するためのポンプ駆動用モータ(25)と、前記往復駆動手段によって前記バルブ駆動用モータが往復回転駆動されるときに、前記ポンプ駆動用モータを停止状態にさせる手段(51,54)とをさらに含む、請求項1に記載の油圧式パワーステアリング装置である。この構成によれば、往復駆動手段によってバルブ駆動用モータが往復回転駆動されたときに、パワーシリンダのピストンが移動するのを防止することができる。
請求項3記載の発明は、前記パワーシリンダ内に形成され、転舵軸(7)に設けられたピストン(17)によって区画された2つのシリンダ室(18,19)と、前記各シリンダ室と前記油圧制御バルブとをそれぞれ接続する2つの油路(20,21)と、前記2つの油路を接続するためのバイパス通路(26)と、前記バイパス通路に設けられたバイパスバルブ(27)と、前記往復駆動手段によって前記バルブ駆動用モータが往復回転駆動されるときに、前記バイパスバルブを開状態にさせる手段(51,52)とをさらに含む、請求項1または2に記載の油圧式パワーステアリング装置である。この構成によれば、往復駆動手段によってバルブ駆動用モータが往復回転駆動されたときに、パワーシリンダのピストンが移動するのを防止することができる。
請求項4記載の発明は、前記往復駆動手段は、イグニッションキーがオンされたときに、前記温度検出手段によって検出された温度が所定値以下であるか否かを判定する判定手段(51,S1)と、前記判定手段によって検出温度が所定値以下であると判定されたときに、前記バルブ駆動用モータを、所定時間、往復回転駆動させる手段(51,53,S2〜S4)とを含む、請求項1〜3のいずれかに記載の、油圧式パワーステアリング装置である。
この構成では、イグニッションキーがオンされたときに、温度検出手段によって検出された温度が所定値以下であるか否かが判定され、温度検出手段によって検出された温度が所定値以下であると判定されたときに、バルブ駆動用モータが、所定時間、往復回転駆動される。これにより、バルブ駆動用モータのモータトルク不足によって油圧制御バルブの開度制御の応答性が低下するのを防止することができる。この結果、操舵フィーリングを向上させることができる。
図1は、この発明の一実施形態に係る油圧式パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。 図2は、ECUの電気的構成を示すブロック図である。 図3は、バルブ駆動用モータ制御部の構成を示すブロック図である。 図4は、検出操舵トルクに対するアシストトルク指令値の設定例を示すグラフである。 図5は、アシストトルク指令値に対する第1のバルブ開度指令値の設定例を示すグラフである。 図6は、ポンプ駆動用モータ制御部の構成を示すブロック図である。 図7は、操舵角速度に対するポンプ回転数指令値の設定例を示すグラフである。 図8は、全体制御部の動作を示すフローチャートである。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る油圧式パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。
油圧式パワーステアリング装置1は、車両のステアリング機構2に操舵補助力を与えるためのものである。ステアリング機構2は、車両の操向のために運転者によって操作される操舵部材としてのステアリングホイール3と、このステアリングホイール3に連結されたステアリングシャフト4と、ステアリングシャフト4の先端部に連結され、ピニオンギア6を持つピニオンシャフト5と、ピニオンギア6に噛合するラック7aを有し、車両の左右方向に延びた転舵軸としてのラック軸7とを備えている。
ラック軸7の両端にはタイロッド8がそれぞれ連結されており、このタイロッド8は、それぞれ、左右の転舵輪9,10を支持するナックルアーム11に連結されている。ナックルアーム11は、キングピン12まわりに回動可能に設けられている。
ステアリングホイール3が操作されてステアリングシャフト4が回転されると、この回転が、ピニオンギア6およびラック7aによって、ラック軸7の軸方向に沿う直線運動に変換される。この直線運動は、ナックルアーム11のキングピン12まわりの回転運動に変換され、これにより、左右の転舵輪9,10が転舵される。
ステアリングシャフト4の周囲には、ステアリングシャフト4の回転角である操舵角θhを検出するための舵角センサ31が配置されている。この実施形態では、舵角センサ31は、ステアリングシャフト4の中立位置からのステアリングシャフト4の正逆両方向の回転量(回転角)を検出するものであり、中立位置から左方向への回転量を例えば正の値として出力し、中立位置から右方向への回転量を例えば負の値として出力する。ピニオンシャフト5には、操舵トルクThを検出するためのトルクセンサ32が設けられている。
油圧式パワーステアリング装置1は、油圧制御バルブ14、バイパスバルブ27、パワーシリンダ17および油圧ポンプ23を含んでいる。油圧制御バルブ14は、例えばロータリバルブであり、ロータハウジング(図示略)と作動油の流通方向を切り替えるためのロータ(図示略)とを備えている。油圧制御バルブ14として、例えば前記特許文献1に開示されている油圧制御バルブを用いてもよい。油圧制御バルブ14のロータが電動モータ15(以下「バルブ駆動用モータ15」という)によって回転されることにより、油圧制御バルブ14の開度が制御される。バルブ駆動用モータ15は、三相ブラシレスモータからなる。バルブ駆動用モータ15の近傍には、バルブ駆動用モータ15のロータの回転角θを検出するための、例えばレゾルバからなる回転角センサ33が配置されている。
油圧制御バルブ14は、ステアリング機構2に操舵補助力を与えるパワーシリンダ16に接続されている。パワーシリンダ16は、ステアリング機構2に結合されている。具体的には、パワーシリンダ16は、ラック軸7に一体に設けられたピストン17と、このピストン17によって区画された一対のシリンダ室18,19とを有しており、シリンダ室18,19は、それぞれ、対応する油路20,21を介して、油圧制御バルブ14に接続されている。
油圧制御バルブ14は、リザーバタンク22および操舵補助力発生用の油圧ポンプ23を通る油循環路24の途中部に介装されている。油圧ポンプ23は、例えば、ギヤポンプからなり、電動モータ25(以下、「ポンプ駆動用モータ25」という)によって駆動され、リザーバタンク22に貯留されている作動油をくみ出して油圧制御バルブ14に供給する。余剰分の作動油は、油圧制御バルブ14から油循環路24を介してリザーバタンク22に帰還される。油圧制御バルブ14の近傍には、油圧制御バルブ14の周辺温度を検出するための温度センサ36が配置されている。
バイパスバルブ27は、常時開形電磁弁から構成されており、ソレノイド27aを有している。バイパスバルブ27は、油路20と油路21とを接続するバイパス通路26の途中に介装されている。バイパスバルブ27は、ソレノイド27aに電流が流れていない場合(非通電時)には開状態(バイパス通路26が開かれた状態)となり、ソレノイド27aに電流が流れている場合(通電時)には閉状態(バイパス通路26が閉じられた状態)となる。バイパスバルブ27は、何らかの異常によって後述するECU40への電源の供給が停止された場合に、両シリンダ室18,19を連通状態にすることにより、ステアリングホイール3の操作による操舵を確保するために設けられている。バイパスバルブ27は、通常は、ECU40の電源がオンされた直後に閉状態にされる。
ポンプ駆動用モータ25は、一方向に回転駆動されて、油圧ポンプ23を駆動するものである。具体的には、ポンプ駆動用モータ25は、その出力軸が油圧ポンプ23の入力軸に連結されており、ポンプ駆動用モータ25の出力軸が回転することで、油圧ポンプ23の入力軸が回転して油圧ポンプ23の駆動が達成される。ポンプ駆動用モータ25は三相ブラシレスモータからなる。ポンプ駆動用モータ25の近傍には、ポンプ駆動用モータ25のロータの回転角θを検出するための、例えばレゾルバからなる回転角センサ34が配置されている。
油圧制御バルブ14は、バルブ駆動用モータ15によって油圧制御バルブ14のロータが基準回転角度位置(中立位置)から一方の方向に回転された場合には、油路20,21のうちの一方を介してパワーシリンダ16のシリンダ室18,19のうちの一方に作動油を供給するとともに、他方の作動油をリザーバタンク22に戻す。また、バルブ駆動用モータ15によって油圧制御バルブ14のロータが中立位置から他方の方向に回転された場合には、油路20,21のうちの他方を介してシリンダ室18,19のうちの他方に作動油を供給するとともに、一方の作動油をリザーバタンク22に戻す。
油圧制御バルブ14のロータが中立位置にある場合には、油圧制御バルブ14は、いわば平衡状態となり、操舵中立でパワーシリンダ16の両シリンダ室18,19は等圧に維持され、作動油は油循環路24を循環する。バルブ駆動用モータ15によって油圧制御バルブ14のロータが回転されると、パワーシリンダ16のシリンダ室18,19のいずれかに作動油が供給され、ピストン17が車幅方向(車両の左右方向)に沿って移動する。これにより、ラック軸7に操舵補助力が作用することになる。
バルブ駆動用モータ15、バイパスバルブ27のソレノイド27aおよびポンプ駆動用モータ25は、ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)40によって制御される。ECU40には、舵角センサ31によって検出される操舵角θh、トルクセンサ32によって検出される操舵トルクTh、回転角センサ33の出力信号、回転角センサ34の出力信号、温度センサ36によって検出される周辺温度T、車速センサ35によって検出される車速V、バルブ駆動用モータ15に流れる電流を検出するための電流センサ38(図2参照)の出力信号等が入力される。
図2は、ECU40の電気的構成を示すブロック図である。
ECU40は、マイクロコンピュータ41と、マイクロコンピュータ41によって制御され、パイパスバルブ27のソレノイド27aに電力を供給する駆動回路42と、マイクロコンピュータ41によって制御され、バルブ駆動用モータ15に電力を供給する駆動回路(インバータ回路)43と、マイクロコンピュータ41によって制御され、ポンプ駆動用モータ25に電力を供給する駆動回路(インバータ回路)44とを備えている。駆動回路43とバルブ駆動用モータ15とを接続する電力供給線には電流センサ38が設けられている。
マイクロコンピュータ41は、CPUおよびメモリ(ROMおよびRAMなど)を備えており、所定のプログラムを実行することによって、複数の機能処理部として機能するようになっている。この複数の機能処理部には、全体制御部51と、パイパスバルブ27のソレノイド27aを駆動回路42を介して制御するためのパイパスバルブ制御部52と、バルブ駆動用モータ15を駆動回路43を介して制御するためのバルブ駆動用モータ制御部53と、ポンプ駆動用モータ25を駆動回路44を介して制御するためのポンプ駆動用モータ制御部54とを含んでいる。
全体制御部51は、パイパスバルブ制御部52、バルブ駆動用モータ制御部53およびポンプ駆動用モータ制御部54を制御する。全体制御部51の動作の詳細については、後述する。パイパスバルブ制御部52は、全体制御部51からの指令に基づいて、パイパスバルブ17の開閉を制御する。
バルブ駆動用モータ制御部53の動作モードには、操舵状況に応じた操舵補助を実現するための通常モードと、油圧制御バルブ14内の作動油の温度を上昇させるための往復回転モードとがある。通常モードでは、バルブ駆動用モータ制御部53は、トルクセンサ32によって検出される操舵トルクThと車速センサ35によって検出される車速Vとに基づいて、バルブ駆動用モータ15を制御する。一方、往復回転モードでは、バルブ駆動用モータ制御部53は、バルブ駆動用モータ15を所定時間、往復回転駆動させる。動作モードの切換えは、全体制御部51によって行なわれる。バルブ駆動用モータ制御部53の動作の詳細については、後述する。
ポンプ駆動用モータ制御部54は、舵角センサ31によって検出される操舵角θhに基づいて、ポンプ駆動用モータ25を制御する。ポンプ駆動用モータ制御部54の動作の詳細については、後述する。
図3は、バルブ駆動用モータ制御部53の構成を示すブロック図である。
バルブ駆動用モータ制御部53は、アシストトルク指令値設定部61と、バルブ開度指令値設定部62と、往復回転モード用指令値生成部63と、指令値切換部64と、回転角演算部65と、回転角偏差演算部66と、PI(比例積分)制御部67と、モータ電流演算部68と、電流偏差演算部69と、PI制御部70と、PWM(Pulse Width Modulation)制御部71とを含んでいる。
アシストトルク指令値設定部61は、トルクセンサ32によって検出される検出操舵トルクThと車速センサ35によって検出される車速Vに基づいて、パワーシリンダ16によって発生させるべきアシストトルクの指令値であるアシストトルク指令値T を設定する。
具体的には、アシストトルク指令値設定部61は、車速毎に検出操舵トルクとアシストトルク指令値との関係を記憶したマップに基づいて、アシストトルク指令値T を設定する。図4は、検出操舵トルクに対するアシストトルク指令値の設定例を示すグラフである。
検出操舵トルクThは、例えば左方向への操舵のためのトルクが正の値にとられ、右方向への操舵のためのトルクが負の値にとられている。また、アシストトルク指令値T は、パワーシリンダ16によって左方向操舵ためのアシストトルクを発生させるときには正の値とされ、パワーシリンダ16によって右方向操舵ためのアシストトルクを発生させるときには負の値とされる。
アシストトルク指令値T は、検出操舵トルクThの正の値に対しては正の値をとり、検出操舵トルクThの負の値に対しては負の値をとる。検出操舵トルクThが−T1〜T1の範囲の微小な値のときには、アシストトルク指令値T は零とされる。そして、検出操舵トルクThが−T1〜T1の範囲以外の領域においては、アシストトルク指令値T は、検出操舵トルクThの絶対値が大きくなるほど、その絶対値が大きくなるように設定されている。また、アシストトルク指令値T は、車速センサ35によって検出される車速Vが大きいほど、その絶対値が小さくなるように設定されている。アシストトルク指令値設定部61によって設定されたアシストトルク指令値T は、バルブ開度指令値設定部62に与えられる。
バルブ開度指令値設定部62は、アシストトルク指令値設定部61から与えられたアシストトルク指令値T に基づいて、油圧制御バルブ14の開度の指令値(バルブ駆動用モータ15の回転角の指令値)である第1のバルブ開度指令値(モータ回転角指令値)θB1 を設定する。この実施形態では、油圧制御バルブ14のロータが中立位置にあるときのバルブ駆動用モータ15の回転角を0°とする。そして、バルブ駆動用モータ15の回転角が0°より大きくなると、パワーシリンダ16によって左方向操舵ためのアシストトルクが発生するように、油圧制御バルブ14の開度が制御されるものとする。一方、バルブ駆動用モータ15の回転角が0°より小さくなると、パワーシリンダ16によって右方向操舵ためのアシストトルクが発生するように、油圧制御バルブ14の開度が制御されるものとする。なお、バルブ駆動用モータ15の回転角度の絶対値が大きくなるほど、パワーシリンダ16によって発生するアシストトルクの絶対値は大きくなる。
バルブ開度指令値設定部62は、アシストトルク指令値T と第1のバルブ開度指令値θB1 との関係を記憶したマップに基づいて、第1のバルブ開度指令値θB1 を設定する。図5は、アシストトルク指令値T に対する第1のバルブ開度指令値θB1 の設定例を示すグラフである。
第1のバルブ開度指令値θB1 は、アシストトルク指令値T の正の値に対しては正の値をとり、アシストトルク指令値T の負の値に対しては負の値をとる。第1のバルブ開度指令値θB1 は、アシストトルク指令値T の絶対値が大きくなるほど、その絶対値が大きくなるように設定されている。バルブ開度指令値設定部62によって設定された第1のバルブ開度指令値θB1 は、指令値選択部64に与えられる。
往復回転モード用指令値生成部63は、バルブ駆動用モータ15を往復回転駆動させるための第2のバルブ開度指令値θB2 を生成する。往復回転モード用指令値生成部63は、例えば、次のようにして第2のバルブ開度指令値θB2 を生成する。バルブ駆動用モータ15を往復回転駆動させるためのバルブ開度指令値の変化パターンを、ROMに予め記憶させておく。そして、往復回転モード用指令値生成部63は、ROMから所定の演算周期毎に前記変化パターンを構成するデータを順次読み出すことにより、第2のバルブ開度指令値θB2 を生成する。往復回転モード用指令値生成部63によって生成された第2のバルブ開度指令値θB2 は、指令値選択部64に与えられる。
指令値選択部64は、第1のバルブ開度指令値θB1 および第2のバルブ開度指令値θB2 のうちの一方を選択して、バルブ開度指令値θ として出力する。具体的には、通常モード時には、指令値選択部64は、第1のバルブ開度指令値θB1 を選択して、バルブ開度指令値θ として出力する。一方、往復回転モード時には、指令値選択部64は、第2のバルブ開度指令値θB2 を選択して、バルブ開度指令値θ として出力する。指令値選択部64から出力されたバルブ開度指令値θ は、回転角偏差演算部66に与えられる。
回転角演算部65は、回転角センサ33の出力信号に基づいて、バルブ駆動用モータ15の回転角θを演算する。回転角演算部65によって演算された回転角θは、回転角偏差演算部66に与えられる。回転角偏差演算部66は、指令値切換部64から出力されたバルブ開度指令値θ と回転角演算部65によって演算された回転角θとの偏差Δθ(=θ −θ)を演算する。
PI制御部67は、回転角偏差演算部66によって演算された回転角偏差Δθに対してPI演算を行なう。すなわち、回転角偏差演算部66およびPI制御部67によって、バルブ駆動用モータ15の回転角θをバルブ開度指令値θ に導くための回転角フィードバック制御手段が構成されている。PI制御部67は、回転角偏差Δθに対してPI演算を行なうことで、バルブ駆動用モータ15の電流指令値を演算する。
モータ電流演算部68は、電流センサ38の出力信号に基づいて、バルブ駆動用モータ15に流れるモータ電流を検出する。電流偏差演算部69は、PI制御部67によって求められた電流指令値と、モータ電流演算部68によって演算されたモータ電流との偏差を演算する。PI制御部70は、電流偏差演算部69によって演算された電流偏差に対してPI演算を行なう。すなわち、電流偏差演算部69およびPI制御部70によって、バルブ駆動用モータ15に流れるモータ電流を電流指令値に導くための電流フィードバック制御手段が構成されている。PI制御部70は、電流偏差に対してPI演算を行なうことで、バルブ駆動用モータ15に印加すべき制御電圧値を演算する。
PWM制御部71は、PI制御部70によって演算された制御電圧値と、回転角演算部65によって演算されたバルブ駆動用モータ15の回転角θとに基づいて、駆動信号を生成して、駆動回路43に供給する。これにより、駆動回路43から、PI制御部70によって演算された制御電圧値に応じた電圧がバルブ駆動用モータ15に印加される。
図6は、ポンプ駆動用モータ制御部54の構成を示すブロック図である。
ポンプ駆動用モータ制御部54は、操舵角速度演算部81と、ポンプ回転数指令値設定部82と、回転角演算部83と、回転数演算部84と、回転数偏差演算部85と、PI制御部86と、PWM制御部87とを含んでいる。
操舵角速度演算部81は、舵角センサ31の出力値を時間微分することによって、操舵角速度を演算する。ポンプ回転数指令値設定部82は、操舵角速度演算部81によって演算された操舵角速度ωhに基づいて、油圧ポンプ23の回転数(回転速度)の指令値(ポンプ駆動用モータ25の回転数の指令値)であるポンプ回転数指令値(モータ回転数指令値)V を設定する。
具体的には、ポンプ回転数指令値設定部82は、操舵角速度とポンプ回転数指令値V との関係を記憶したマップに基づいてポンプ回転数指令値V を設定する。図7は、操舵角速度ωhに対するポンプ回転数指令値V の設定例を示すグラフである。ポンプ回転数指令値V は、操舵角速度が0のときに所定の下限値をとり、操舵角速度の増加に応じて単調に増加するように設定されている。
回転角演算部83は、回転角センサ34の出力信号に基づいて、ポンプ駆動用モータ25の回転角θを演算する。回転数演算部84は、回転角演算部83によって演算されるポンプ駆動用モータ25の回転角θに基づいて、ポンプ駆動用モータ25の回転数(回転速度)Vを演算する。回転数偏差演算部85は、ポンプ回転数指令値設定部82によって設定されたポンプ回転数指令値V と回転数演算部84によって演算されたポンプ駆動用モータ25の回転数Vとの偏差ΔV(=V −V)を演算する。
PI制御部86は、回転数偏差演算部85によって演算された回転数偏差ΔVに対してPI演算を行なう。すなわち、回転数偏差演算部85およびPI制御部86によって、ポンプ駆動用モータ25の回転数Vをポンプ回転数指令値V に導くための回転数フィードバック制御手段が構成されている。PI制御部86は、回転数偏差ΔVに対してPI演算を行なうことで、ポンプ駆動用モータ25に印加すべき制御電圧値を演算する。
PWM制御部87は、PI制御部86によって演算された制御電圧値と、回転角演算部83によって演算されたポンプ駆動用モータ25の回転角θとに基づいて、駆動信号を生成して、駆動回路44に供給する。これにより、駆動回路44から、PI制御部86によって演算された制御電圧値に応じた電圧がポンプ駆動用モータ25に印加される。
図8は、全体制御部51の動作を示すフローチャートである。
図示しないイグニッションキーがオンされることにより、ECU40の電源がオンされると、全体制御部51は、温度センサ36によって検出された温度(以下、「検出温度T」という)が所定温度Tth以下であるか否かを判定する(ステップS1)。所定温度Tthは、例えば−10°Cに設定される。なお、ECU40の電源がオンされた時点では、バイパスバルブ制御部52、バルブ駆動用モータ制御部53およびポンプ駆動用モータ制御部54は、非作動状態である。したがって、バイバスバルブ27は開状態であり、バルブ駆動用モータ15およびポンプ駆動用モータ25は非駆動状態である。
検出温度Tが所定温度Tthより高いと判定された場合には(ステップS1:NO)、全体制御部51は、通常のバルブ&ポンプ制御を開始させるための処理(ステップS5,S6の処理)を行なうために、ステップS5に移行する。
ステップS5では、全体制御部51は、バイパスバルブ制御部52にバルブ閉指令を与える。バイパスバルブ制御部52は、全体制御部51からのバルブ閉指令を受信すると、バイパスバルブ27のソレノイド27aに通電させる。これにより、バイパスバルブ27が閉状態となる。
この後、全体制御部51は、ポンプ駆動用モータ制御部54に動作開始指令を与えるとともに、バルブ駆動用モータ制御部53を通常モードで動作させるための第1の動作開始指令をバルブ駆動用モータ制御部53に与える(ステップS6)。
ポンプ駆動用モータ制御部54は、全体制御部51からの動作開始指令を受信すると、制御動作を開始する。具体的には、ポンプ駆動用モータ制御部54内の各部が作動状態にされる。これにより、ポンプ駆動用モータ25が、操舵角θh(操舵角速度ωh)に応じて、制御される。
バルブ駆動用モータ制御部53は、全体制御部51からの第1の動作開始指令を受信すると、通常モードの動作を開始する。具体的には、バルブ開度指令値設定部62によって設定される第1のバルブ開度指令値θB1 を選択するように指令値切換部64が切換えられた後に、往復回転モード用指令値生成部63を除いて、バルブ駆動用モータ制御部53内の各部が作動状態とされる。したがって、アシストトルク指令値設定部61によって操舵トルクThおよび車速Vに応じたアシストトルク指令値T が設定され、このアシストトルク指令値T に応じた第1のバルブ開度指令値θB1 がバルブ開度指令値設定部62によって設定される。そして、バルブ開度指令値設定部62によって設定された第1のバルブ開度指令値θB1 に基づいて、バルブ駆動用モータ15が制御される。なお、この際、往復回転モード用指令値生成部63を作動状態にしてもよい。
このようにして、通常のバルブ&ポンプ制御が開始される。つまり、バイパスバルブ27が閉じられた状態で、ポンプ駆動用モータ25が駆動されるとともにバルブ駆動用モータ15が通常制御モードで駆動される。
前記ステップS1において、検出温度Tが所定温度Tth以下であると判定された場合には(ステップS1:YES)、全体制御部51は、通常のバルブ&ポンプ制御を開始させるための処理(ステップS5,S6の処理)を行なう前に、油圧制御バルブ14内の作動油の温度を上昇させるために、ステップS2に移行する。
ステップS2では、全体制御部51は、バルブ駆動用モータ制御部53を往復回転モードで動作させるための第2の動作開始指令をバルブ駆動用モータ制御部53に与える。バルブ駆動用モータ制御部53は、全体制御部51からの第2の動作開始指令を受信すると、往復回転モードの動作を開始する。具体的には、往復回転モード用指令値生成部63によって生成される第2のバルブ開度指令値θB2 を選択するように指令値切換部64が切換えられた後に、アシストトルク指令値設定部61およびバルブ開度指令値設定部62を除いて、バルブ駆動用モータ制御部53内の各部が作動状態とされる。したがって、往復回転モード用指令値生成部63によって第2のバルブ開度指令値θB2 が生成され、生成された第2のバルブ開度指令値θB2 に基づいて、バルブ駆動用モータ15が制御される。これにより、バルブ駆動用モータ15が往復回転駆動される。なお、この際、アシストトルク指令値設定部61およびバルブ開度指令値設定部62を作動状態にしてもよい。
ステップS2で第2の動作開始指令をバルブ駆動用モータ制御部53に与えてから所定時間が経過すると(ステップS3:YES)、全体制御部51はバルブ駆動用モータ制御部53に動作停止指令を与える(ステップS4)。バルブ駆動用モータ制御部53は、全体制御部51からの動作停止指令を受信すると、動作を停止する。前記所定時間は、例えば10秒に設定される。この場合には、前記ステップS2と前記ステップS4との間の約10秒間、バルブ駆動用モータ制御部53が往復回転駆動されることになる。
このようにバルブ駆動用モータ制御部53が所定時間、往復回転駆動されると、摩擦熱によって油圧制御バルブ14内の作動油の温度が上昇する。これにより、作動油の粘度やオイルシールの摩擦抵抗が低減する。また、この場合、ポンプ駆動用モータ25は、停止状態となっているため、バルブ駆動用モータ15の往復回転駆動によって、パワーシリンダ14のピストン17(ラック軸7)が移動するのを防止できる。また、この場合、バイパスバルブ27は開状態であるため、パワーシリンダ14のピストン17が移動するのをより確実に防止できる。
前記ステップS4の処理が行なわれた後に、通常のバルブ&ポンプ制御を開始させるための処理(ステップS5,S6の処理)を行なうために、全体制御部51は、ステップS5に移行する。そして、全体制御部51によって、ステップS5およびステップS6の処理が行なわれることにより、通常のバルブ&ポンプ制御が開始される。つまり、バイパスバルブ27が閉じられた状態で、ポンプ駆動用モータ25が駆動されるとともにバルブ駆動用モータ15が通常制御モードで駆動される。
通常のバルブ&ポンプ制御が行なわれている状態において、イグニッションキーがオフされたことを示すイグニッションキーオフ指令が全体制御部51に入力されると(ステップS7:YES)、全体制御部51は、バイパスバルブ制御部52に、バルブ開指令を与える(ステップS8)。バイパスバルブ制御部52は、全体制御部51からのバルブ開指令を受信すると、バイパスバルブ27のソレノイド27aへの通電を停止させる。これにより、バイパスバルブ27が開状態となる。
また、全体制御部51は、ポンプ駆動用モータ制御部54およびバルブ駆動用モータ制御部53に動作停止指令を与える(ステップS9)。ポンプ駆動用モータ制御部54およびバルブ駆動用モータ制御部53は、全体制御部51からの動作停止指令を受信すると、その動作を停止させる。
この後、全体制御部51は、電源をオフさせる(ステップS10)。これにより、全体制御部51による処理が終了する。
以上のように、この実施形態では、イグニッションキーがオン(ECU40の電源がオン)されたときに、検出温度Tが所定温度Tthより低い場合には、バルブ駆動用モータ15が所定時間、往復回転駆動される。これにより、摩擦熱によって油圧制御バルブ14内の作動油の温度が上昇し、作動油の粘度やオイルシールの摩擦抵抗が低減する。この後に、通常のバルブ&ポンプ制御が開始されるので、通常のバルブ&ポンプ制御が開始された後において、バルブ駆動用モータ15のモータトルク不足によって油圧制御バルブ14の開度制御の応答性が低下するのを防止することができる。これにより、操舵フィーリングを向上させることができる。
また、前述したように、バルブ駆動用モータ15が往復回転駆動されるときには、ポンプ駆動用モータ25は、停止状態となっているため、バルブ駆動用モータ15の往復回転駆動によってパワーシリンダ16のピストン17が移動するのを防止できる。さらに、バルブ駆動用モータ15が往復回転駆動されるときには、バイパスバルブ27は開状態となっているため、バルブ駆動用モータ15の往復回転駆動によってパワーシリンダ16のピストン17が移動するのをより確実に防止できる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明はさらに他の形態で実施することもできる。たとえば、前述の実施形態では、バルブ駆動用モータ制御部53を往復回転モードで動作させるときには、ポンプ駆動用モータ25が停止されているとともにバイパスバルブ27が開状態となっている。しかし、バルブ駆動用モータ制御部53を往復回転モードで動作させるときに、ポンプ駆動用モータ25が停止されていれば、バイパスバルブ27を閉状態にしてもよく、逆にバイパスバルブ27が開状態であれば、ポンプ駆動用モータ25を駆動状態にしてもよい。
また、前述の実施形態では、イグニッションキーがオン(ECU40の電源がオン)されたときに検出温度Tが所定温度Tth以下であるか否かを判定し、検出温度Tが所定温度Tth以下である場合に、バルブ駆動用モータ制御部53を往復回転モードで動作させている。しかし、通常のバルブ&ポンプ制御が開始された後において、バルブ駆動用モータ15が所定時間以上にわたって停止しているときに、検出温度Tが所定温度Tth以下であるか否かを判定し、検出温度Tが所定温度Tth以下である場合に、バルブ駆動用モータ制御部53を往復回転モードで所定時間動作させるようにしてもよい。このような場合には、バルブ駆動用モータ制御部53が往復回転モードで動作されるときには、バルブ駆動用モータ15の往復回転駆動によってパワーシリンダ16のピストン17が移動するのを防止するために、ポンプ駆動用モータ25を停止させるかまたはバイバスバルブ27を開状態にさせることが好ましい。バルブ駆動用モータ制御部53が往復回転モードで動作されるときに、ポンプ駆動用モータ25を停止させるとともにバイバスバルブ27を開状態にさせるようにしてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1…油圧式パワーステアリング装置、2…ステアリング機構、3…ステアリングホイール、14…油圧制御バルブ、15…バルブ駆動用モータ、16…パワーシリンダ、20,21…油路、23…油圧ポンプ、25…ポンプ駆動用モータ、26…バイパス通路、27…バイパスバルブ、36…温度センサ、51…全体制御部、52…バイパスバルブ制御部、53…バルブ駆動用モータ制御部、54…ポンプ駆動用モータ制御部

Claims (4)

  1. 車両のステアリング機構に結合されたパワーシリンダに、操舵部材に機械的に連結されていない油圧制御バルブを介して、油圧ポンプからの作動油を供給することによって、操舵補助力を発生させる油圧式パワーステアリング装置であって、
    前記油圧制御バルブの開度を制御するためのバルブ駆動用モータと、
    前記油圧制御バルブの周辺温度を検出するための温度検出手段と、
    前記温度検出手段によって検出された温度が所定値以下のときに、前記バルブ駆動用モータを、所定時間、往復回転駆動させる往復駆動手段とを含む、油圧式パワーステアリング装置。
  2. 前記油圧ポンプを駆動するためのポンプ駆動用モータと、
    前記往復駆動手段によって前記バルブ駆動用モータが往復回転駆動されるときに、前記ポンプ駆動用モータを停止状態にさせる手段とをさらに含む、請求項1に記載の油圧式パワーステアリング装置。
  3. 前記パワーシリンダ内に形成され、転舵軸に設けられたピストンによって区画された2つのシリンダ室と、
    前記各シリンダ室と前記油圧制御バルブとをそれぞれ接続する2つの油路と、
    前記2つの油路を接続するためのバイパス通路と、
    前記バイパス通路に設けられたバイパスバルブと、
    前記往復駆動手段によって前記バルブ駆動用モータが往復回転駆動されるときに、前記バイパスバルブを開状態にさせる手段とをさらに含む、請求項1または2に記載の油圧式パワーステアリング装置。
  4. 前記往復駆動手段は、
    イグニッションキーがオンされたときに、前記温度検出手段によって検出された温度が所定値以下であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって検出温度が所定値以下であると判定されたときに、前記バルブ駆動用モータを、所定時間、往復回転駆動させる手段とを含む、請求項1〜3のいずれかに記載の、油圧式パワーステアリング装置。
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