JP5819264B2 - 発泡成形品およびその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、発泡成形品における芯材と表皮材との位置ズレを防止し得るようにした発泡成形品およびその製造方法に関するものである。
自動車などの車両には、車室内の前部に、図10に示すような、インストルメントパネルまたはダッシュボードなどと呼ばれる車室前部内装パネル1が設けられている。
このような車室前部内装パネル1には、図11に示すように、芯材2と発泡層3と表皮材4とを一体に有する多層構造の発泡成形品によって構成されるものが存在する。ここで、芯材2は硬質厚肉の樹脂によって構成され、発泡層3は、例えば、発泡ウレタンなどの発泡材によって構成され、表皮材4は、軟質薄肉の樹脂によって構成されている。
このような多層構造の車室前部内装パネル1は、図12に示すように、発泡成形装置の発泡成形型5にセットされた芯材2と表皮材4との間に、発泡層3の原料となる発泡液6を注入して、発泡成形型5の内部で発泡液6を発泡させることによって製造されている。
なお、発泡成形型5は、発泡雄型7と、発泡雌型8とを有しており、この場合、芯材2は発泡雄型7に、表皮材4は発泡雌型8に対してそれぞれセットされるようにしている。
上記した芯材2と表皮材4とは、発泡成形の際に、発泡成形型5に形成された位置規制部11,12に対して、それぞれ、位置規制部13,14を嵌合させることにより位置規制を行わせるようにしている。
一方、図10に示すように、上記した多層構造の車室前部内装パネル1には、発泡成形後に、開口部16が開口形成され、この開口部16に対して、図13に示すように、空調装置の吹出口となる空調グリル部品15などの取付部品が取付けられるなどしている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2010−95183号公報 特開平01−157814号公報
しかしながら、上記した多層構造の車室前部内装パネル1では、発泡成形の際に、上記したように、芯材2と表皮材4とを、それぞれ発泡成形型5に対して位置規制させるようにしているが、芯材2と表皮材4との間には何も位置規制するものが設けられていなかったため、発泡成形後に芯材2と表皮材4とが位置ズレを起こしていることがあった。このような、芯材2と表皮材4との位置ズレは、主に、発泡液6の発泡中に、様々な理由によって生じるものなどと考えられている。
このように、芯材2と表皮材4とが位置ズレを起こした場合、発泡成形後に車室前部内装パネル1に形成される開口部16における、芯材2と表皮材4との少なくともどちらかの位置が、図14に示すように、予定よりもズレてしまうので(ズレ部17)、図15に示すように、空調グリル部品15を取付けることが困難になったり(組付不良)、開口部16に空調グリル部品15が取付けられたとしても、開口部16と空調グリル部品15との間の隙間が不均一になるなどして合わせ品質が低下したりする(合わせ不良)、という問題があった。
なお、上記した合わせ品質の低下は、例えば、合わせ隙間の一側が通常よりも広くなると共に、合わせ隙間の他側が通常よりも狭くなったり、或いは、合わせ隙間の他側で空調グリル部品15などの取付部品が開口部16と強干渉を起こして表皮材4にシワなどの外観不良を生じさせたりするようなものとなる。
このような空調グリル部品15の組付上の不具合は、空調グリル部品15を、表面側の軟質薄肉の表皮材4ではなく、裏面側の硬質厚肉の芯材2を基準として取付けるようにしていることから生じるものである(取付基準19)。
これに対し、空調グリル部品15を、表面側に位置する表皮材4を基準にして取付けるようにすることも考えられるが、上記したように、表皮材4は軟質薄肉のものであるため、表皮材4に空調グリル部品15を取付けるための取付基準19を形成するのが難しいという問題があり、しかも、表皮材4に取付基準19が形成できたとしても、表皮材4に設けられた取付基準19に対する品質検査を行う手間が新たに生じたり、取付基準19に対する品質検査の結果、不良品とされる表皮材4の割合が多くなったりする可能性が高くなるなどの新たな問題が生じるので、根本的な解決策になるものとは言い難い。
請求項1に記載された発明は、芯材と表皮材とが発泡層によって一体化されている発泡成形品において、
芯材と表皮材との間に、発泡成形時に両者を直接位置規制することが可能な直接位置規制部設けられ
該直接位置規制部が、製品の外形よりも内側で且つ製品の開口部となる位置またはその周辺に形成され
前記直接位置規制部が、芯材と表皮材とに設けられた開口形成用凹部の内側に収まるように設置され
前記直接位置規制部が、芯材と表皮材との一方に設けた位置規制用凹部と、他方に設けた位置規制用凸部とを有しており、
前記位置規制用凹部と、前記位置規制用凸部とが、シール部を有して密着状態で嵌合されており、
前記シール部が、芯材または表皮材の板厚によって制限されないシール幅で密接される円錐状または円錐台状のシール面と、漏斗状のシール面とを有していることを特徴とする。
請求項2に記載された発明は、上記において、シール部の奥側に樹脂溜め部が設けられていることを特徴とする。
また、請求項に記載された発明は、発泡成形型にセットされた芯材と表皮材との間に、発泡層の原料となる発泡液を注入することにより、芯材と表皮材とが発泡層によって一体化された発泡成形品を製造する発泡成形品の製造方法において、
芯材と表皮材との間に、直接位置規制部を設けて、
芯材と表皮材とを、直接位置規制部によって直接位置規制させることにより、
発泡成形品における芯材と表皮材との位置ズレを防止し、
該直接位置規制部を、製品の外形よりも内側で且つ製品の開口部となる位置またはその周辺に形成し
前記直接位置規制部を、芯材と表皮材とに設けられた開口形成用凹部の内側に収まるように設置し
前記直接位置規制部を、芯材と表皮材との一方に設けた位置規制用凹部と、他方に設けた位置規制用凸部とで構成するようにし、
前記位置規制用凹部と、前記位置規制用凸部とを、シール部を有して密着状態で嵌合させ
前記シール部は、円錐状または円錐台状のシール面と、漏斗状のシール面とを芯材または表皮材の板厚によって制限されないシール幅に密接させるようにすることを特徴とする。
請求項4に記載された発明は、上記において、シール部の奥側に設けた樹脂溜め部へ発泡圧を逃がすことを特徴とする。
請求項に記載された発明は、上記において、前記直接位置規制部を、発泡成形品における製品の外形よりも内側に形成すると共に、発泡成形後に製品の内側に開口部を形成する際に、同時に直接位置規制部の少なくとも一部を除去させることを特徴とする。
請求項に記載された発明は、上記において、前記発泡成形型に設けた押圧部によって、前記直接位置規制部を押圧保持しながら発泡成形を行うことを特徴とする。
請求項1に記載された発泡成形品の発明によれば、上記構成によって、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、芯材と表皮材との間に、発泡成形時に両者を直接位置規制することが可能な直接位置規制部を設けたことにより、芯材と表皮材とを、直接位置規制部によって直接位置規制させた状態で発泡成形することができるので、発泡成形品における芯材と表皮材との位置ズレを有効に防止することができる。
また、発泡成形品の製品の外形よりも内側に直接位置規制部を形成することにより、製品における芯材と表皮材との位置ズレを防止して、芯材と表皮材との位置精度が良い、高品質の製品を得ることができる。
そして、製品の外形の開口部となる位置またはその周辺に直接位置規制部を形成することにより、製品に直接位置規制部の痕跡がほとんど残らないようにすることなどができる。また、開口部周辺における芯材と表皮材との位置精度が特に良くなるので、開口部を他の部品に対する位置決め基準として有効に活用することなどが可能となる。
そして、直接位置規制部が、芯材と表皮材とに設けられた開口形成用凹部の内側に収まるように設置されたことにより、発泡成形後に、発泡成形品の開口形成用凹部に開口部を形成する際に、開口形成用凹部の内側に収まるように設置された直接位置規制部を完全に除去したり、直接位置規制部の少なくとも一部を残したりすることができる。
更に、直接位置規制部が、芯材と表皮材との一方に設けた位置規制用凹部と、他方に設けた位置規制用凸部とを有することにより、位置規制用凹部と、位置規制用凸部との嵌合を利用して、芯材と表皮材との位置ズレを防止することができる。
また、位置規制用凹部と、位置規制用凸部とが、シール部を有することにより、発泡液など(発泡液が発泡してできる泡状流動体(未固化発泡体)やガスや発泡成形型内に残された空気なども含む)が位置規制用凹部と位置規制用凸部との間に不用意に入り込むのを防止することができる。これにより、位置規制用凹部と位置規制用凸部との間に入り込んだ発泡液などにより直接位置規制部が変形して、芯材と表皮材とに位置ズレが生じるのを防止することができる。また、シール部が位置規制用凹部と位置規制用凸部との間に発泡液などが入り込むのを防止することにより、発泡液の使用量を減らすことができる。
この際、シール部が、芯材または表皮材の板厚によって制限されないシール幅で密接される円錐状または円錐台状のシール面と、漏斗状のシール面とを有していることにより、高いシール力を得ることができる。
請求項2に記載された発泡成形品の発明によれば、上記構成によって、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、シール部の奥側に樹脂溜め部を有することにより、万一、発泡液などがシール部を通過してしまったような場合であっても、発泡液などを樹脂溜め部に収容して発泡圧を逃がすことができるようになる。
また、請求項に記載された発泡成形品の製造方法の発明によれば、上記構成によって、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、芯材と表皮材とを、直接位置規制部によって直接位置規制させた状態で発泡液を発泡させることにより、発泡成形品における芯材と表皮材との位置ズレを有効に防止することができる。加えて、上記請求項1と同様の作用効果を得ることができる。
請求項4に記載された発明によれば、上記構成によって、上記請求項2と同様の作用効果を得ることができる。
請求項に記載された発明によれば、上記構成によって、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、発泡成形品の製品の外形よりも内側に直接位置規制部を形成することにより、製品における芯材と表皮材との位置ズレを防止して、芯材と表皮材との位置精度が良い、高品質の製品を得ることができる。
また、直接位置規制部によって、開口部周辺における芯材と表皮材との位置精度が特に良くなるので、開口部を他の部品に対する位置決め基準などとして有効に活用することが可能となる。
そして、発泡成形後に製品の内側に開口部を形成する際に、同時に直接位置規制部の少なくとも一部を除去させることにより、最終的な製品に直接位置規制部の痕跡がほとんど残らないようにすることなどができる。
請求項に記載された発明によれば、上記構成によって、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、発泡成形型に設けた押圧部によって、直接位置規制部を押圧保持しながら発泡成形を行うことにより、直接位置規制部およびその周辺部分が押圧部によって物理的に拘束されるので、発泡液などによって直接位置規制部が(外側から)変形されてしまったり、変形された直接位置規制部の内部へ発泡液などが入り込んで直接位置規制部が内側から変形したりするような不具合が発生するのを確実に防止することができる。これにより、直接位置規制部の機能を保証することができるようになるので、芯材と表皮材との位置精度の良い、高品質な製品を安定して成形することが可能となる。また、直接位置規制部内への発泡液などの入り込みがなくなるので、その分、発泡液の無駄をなくすことができる。
本発明の実施例にかかる発泡成形品およびその製造方法を示す断面図である。 図1の部分拡大図である。 本発明の実施例における芯材と表皮材との位置ズレのない状態を示す分解斜視図である。 本発明の他の実施例における図2と同様の断面図である。 図4の矢視部分の断面図である。 本発明の別の実施例における図2と同様の断面図である。 図6の芯材部分の斜視図である。 図7の部分拡大斜視図である。 図6の表皮材部分の斜視図である。 車室前部内装パネルの斜視図である。 図10の矢視部分を拡大した横断面図である。 図10の車室前部内装パネルを成形する発泡成形型を示す図である。 図10の車室前部内装パネルに取付けた空調グリル部品部分の横断面図である。 従来例における芯材と表皮材との位置ズレの状態を示す分解斜視図である。 芯材と表皮材とに位置ズレを生じた車室前部内装パネルに対して空調グリル部品を取付けた時の不具合の状態を示す、図13の右下部分の部分拡大断面図である。
自動車などの車両には、車室内の前部に、図10に示すような、インストルメントパネルまたはダッシュボードなどと呼ばれる車室前部内装パネル1が設けられる。
このような車室前部内装パネル1を、図11に示すように、芯材2と発泡層3と表皮材4とを一体に有する多層構造の発泡成形品によって構成する。
このような多層構造の車室前部内装パネル1は、図12に示すように、発泡成形装置の発泡成形型5にセットされた芯材2と表皮材4との間(発泡成形空間)に、発泡層3の原料となる後述するような発泡液6を注入して、発泡成形型5の内部で発泡液6を発泡させることによって製造する。
一方、図10に示すように、上記した多層構造の車室前部内装パネル1には、開口部16が開口形成され、この開口部16に対して、図10、図13に示すように、空調装置の吹出口となる空調グリル部品15などの取付部品が取付けられる。
この際、上記した空調グリル部品15は、その奥側に、図示しない空調ダクトと接続するための筒状部15aを有し、その手前側に、可動ルーバーなどを備えた枠状部15bを有するものなどとされる。この枠状部15bは筒状部15aよりも一回り大きい形状を備えており、空調グリル部品15は全体として段差形状を有するものなどとされている。
これに対し、上記した車室前部内装パネル1には、図11、図13に示すように、空調グリル部品15の枠状部15bを面一状態で収容可能な大きさおよび深さを有する段差状をした開口形成用凹部18が設けられ、この開口形成用凹部18の底部に、空調グリル部品15の筒状部15aを挿入配置し得るようにした上記開口部16が形成されるようにしている。
そして、車室前部内装パネル1には、開口部16の芯材2側の部分に、図13に示すような、空調グリル部品15に対する取付基準19が設けられている。この場合、例えば、取付基準19は、芯材2裏面の開口部16周縁部分に突出形成されるリブなどとされている。これに対し、空調グリル部品15には、筒状部15aの側面に、上記した取付基準19に係止される弾性爪部などが一体または別体に設けられる。但し、取付基準19の構成は、上記に限るものではない。
なお、以上の説明は、上記した従来例のものとほぼ同じである。
この発明は、上記した車室前部内装パネル1などの発泡成形品21に対して適用することが可能な、発泡成形品21およびその製造方法に関するものである。
以下、本実施の形態を具体化した実施例を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図9は、この実施例およびその変形例を示すものである。
<構成>以下、構成について説明する。
この実施例のものでは、以上のような構成を前提として、以下のような構成を備えるようにしている。
まず、発泡成形品21の構成について説明する。
(構成1)
例えば、図1に示すように、芯材2と表皮材4とが発泡層3によって一体化された発泡成形品21に対し、芯材2と表皮材4との間に、発泡成形時に両者(芯材2と表皮材4)を直接位置規制することが可能な直接位置規制部22を設けるようにする。
(補足説明1)
ここで、上記した「芯材2」は、硬質厚肉の樹脂によって構成される。
上記した「表皮材4」は、軟質薄肉の樹脂によって構成される。
上記した「発泡層3」は、例えば、発泡ウレタンなどの発泡材によって構成される。発泡層3は、芯材2と表皮材4との間に介在されて、芯材2と表皮材4とを一体化するものとされる。発泡層3は、全体としてほぼ均一の肉厚となるように形成される。
上記した「直接位置規制部22」については、後述する。
(構成2)
そして、上記した直接位置規制部22が、製品の外形よりも内側で且つ製品の開口部16となる位置またはその周辺に形成されるようにする。
(補足説明2)
ここで、「製品の外形」は、通常、発泡成形品21よりも小さなものとされる。これは、発泡成形品21の端末部分に発生した発泡層3のはみ出しなどによる外観不良部分などを除去して、製品の品質を整えるようにするなどのためである。
上記した「開口部16」は、発泡成形品21の発泡成形後の後工程で開口形成される。この開口部16は、製品の外形部分の切断除去などと同時に形成される。
なお、車室前部内装パネル1には、上記した以外にも各種の開口部16が設けられており、これらの開口部16に対して、上記した空調グリル部品15以外の取付部品を各種取付けるようなことも行われている。
(構成3)
そして、 好ましくは、図3に示すように、上記した直接位置規制部22は、芯材2と表皮材4とに設けられた開口形成用凹部18の内側に収まるように設置されるものとする。
(補足説明3)
ここで、上記した「開口形成用凹部18」は、既に上記したように、発泡成形品21に予め設けられた、開口部16を形成するための凹部であり、開口部16よりも一回り程度以上大きいものとされる。
そして、開口形成用凹部18は、開口部16周辺の発泡層3の肉厚が他の部分の肉厚とほぼ同じになるようにするために、芯材2側が、表皮材4側よりも、発泡層3の肉厚程度分だけ大きくなるように形成される。
(構成4)
そして、図2に示すように、上記した直接位置規制部22は、芯材2と表皮材4との一方に設けた位置規制用凹部23と、他方に設けた位置規制用凸部24とを有するものとしても良い。
更に、上記した位置規制用凹部23と、上記した位置規制用凸部24とが、シール部25を有して密着状態で嵌合されるようにしても良い。
また、シール部25の奥側に樹脂溜め部26が設けられても良い。
(補足説明4)
ここで、上記した「位置規制用凹部23」は、図2、図3の場合、硬質厚肉の芯材2の側に設けられるようにしている。また、「位置規制用凸部24」は、軟質薄肉の表皮材4の側に設けられるようにしている。
これに対し、図4、図5の他の実施例に示すように、「位置規制用凹部23」を軟質薄肉の表皮材4の側に設け、「位置規制用凸部24」を硬質厚肉の芯材2の側に設けるようにしても良い。
これらの場合、図3に示すように、位置規制用凹部23および位置規制用凸部24は、開口部16の中心位置に1箇所設けられている。但し、位置規制用凹部23および位置規制用凸部24の設置位置や設置個数は、これに限るものではない。例えば、開口部16の大きさや形状に応じて適宜変更することができる。
また、上記した「シール部25」は、図2に示すように、発泡液6など(発泡液6が発泡してできるガスや泡状流動体(例えば、粘性ウレタンなどの未固化発泡体)や発泡成形型5内に閉じこめられた空気なども含む)が位置規制用凹部23と位置規制用凸部24との嵌合部分の内部に入り込むのを防止するためのシール形状をした部分である。シール部25は、位置規制用凹部23と、位置規制用凸部24とに対して直接形成されたものとなっている。
シール部25には、線シールや面シールなどが考えられるが、この場合には、発泡液6の発泡圧などを有効に受けられるようにするために、より高いシール力が得られる面シールとするのが好ましい。
より具体的には、シール部25は、位置規制用凸部24の中間部に先細形状となる円錐状または円錐台状などのシール面を設けると共に、位置規制用凹部23の同じ中間部に、上記とは反対の奥狭形状となる漏斗状などの受け側のシール面を設けることにより、両者が所定の幅寸法を有して接するようにした全周シールとされている。なお、位置規制用凸部24の円錐状または円錐台状のシール面と、位置規制用凹部23の漏斗状などのシール面とは同じ傾斜角度を有して互いに隙間無く密接するものとされている。
この場合、軟質薄肉の表皮材4を、屈曲部分などがない滑らかな表面を有する円錐状などの凸部または凹部とすると共に、硬質厚肉の芯材2の位置規制用凹部23(図2)および位置規制用凸部24(図4)に対して、上記した軟質薄肉の表皮材4の位置規制用凸部24(図2)および位置規制用凹部23(図4)の形状に合致する屈曲部分または形状変更部分を設けることによって、上記したシール部25を形成するようにしている。これにより、軟質薄肉の表皮材4の形状を単純化して、表皮材4が成形し易くなり、また、取扱い易くなるようにしている。
上記した「樹脂溜め部26」は、万一、発泡液6などがシール部25を通過して、位置規制用凹部23と位置規制用凸部24との嵌合部分の奥部に入り込んでしまったような場合に、シール部25を通過した発泡液6などを収容して発泡圧を逃がすことができるようにするための予備的空間である。なお、樹脂溜め部26は、発泡圧を逃がすためには、可能な限り容積を大きくするのが好ましいが、反対に、余り大きくすると、製品の形状や、発泡成形型5の構造に影響を与えることになるので、最適な範囲の大きさに設定する。なお、特に図示しないが、この樹脂溜め部26に対し、樹脂溜め部26に溜まったガスや空気を外部へ逃がすためのガス抜き孔などを設けるようにしても良い。
(構成5)
或いは、図6(図7〜図9も併せて参照)に示すように、上記した直接位置規制部22は、芯材2に設けた、表皮材4の裏面を支持可能な位置規制用リブ27とすることもできる。
(補足説明5)
ここで、上記した「位置規制用リブ27」は、開口部16を形成した時に、製品や開口形成用凹部18などに対して、少なくともその一部が残るような位置に設けるのが好ましい。この場合、位置規制用リブ27は、開口形成用凹部18の底面などにおける開口部16となる部分よりも外側の位置に複数個(図7では3個となっているが、これに限るものではない)立設されている。この位置規制用リブ27は、図6に示すように、表皮材4の開口形成用凹部18の辺部やコーナー部などを支持するものなどとされている。この場合、位置規制用リブ27は、表皮材4の開口形成用凹部18の辺部やコーナー部を支持するための傾斜面を有するものなどとされている。
また、表皮材4に対し、位置規制用リブ27によって支持される「リブ受部28」などを設けるようにしても良い。このリブ受部28は、表皮材4の開口形成用凹部18の辺部やコーナー部に設けられた、位置規制用リブ27の側へ向かって突出する凸形状部などとされている。このリブ受部28は、位置規制用リブ27と同じ位置に、同じ数だけ設置されるようにするのが好ましい。
但し、位置規制用リブ27やリブ受部28は、開口部16を形成した時に、製品や開口形成用凹部18などに残らない位置に設けるようにすることもできる。このようにする場合には、位置規制用リブ27やリブ受部28は、開口部16の中心位置などに設けるようにする。
なお、上記した位置規制用凹部23および位置規制用凸部24と、位置規制用リブ27(およびリブ受部28)とは、適宜組合わせて設けることも可能である。
次に、上記した発泡成形品21の製造方法について説明する。
(構成6)
図12に示すように、発泡成形型5にセットされた芯材2と表皮材4との間に、発泡層3の原料となる発泡液6を注入することにより、図1に示すような、芯材2と表皮材4とが発泡層3によって一体化された発泡成形品21を製造するようにする。
この際、芯材2と表皮材4との間に、直接位置規制部22を設けて、芯材2と表皮材4とを、直接位置規制部22によって直接位置規制させることにより、発泡成形品21における芯材2と表皮材4との位置ズレを防止させるようにする。
(補足説明6)
より具体的には、多層構造の車室前部内装パネル1は、図12に示すように、発泡成形装置の発泡成形型5における、発泡雄型7と発泡雌型8とを開いた状態(型開状態)にして、芯材2を発泡雄型7に、また、表皮材4を発泡雌型8にそれぞれセットする(芯材・表皮材セット工程)。
この際、硬質厚肉で形状保持性の高い芯材2が上側となり、軟質薄肉で形状保持性のないまたは形状保持性の低い表皮材4が下側となるように、発泡雄型7および発泡雌型8にそれぞれセットされる。
そして、セットの際には、上記した芯材2と表皮材4とは、発泡成形型5に形成された位置規制部11,12(例えば、凹部など)に対して、それぞれ、位置規制部13,14(例えば、凸部など)を嵌合することにより、発泡成形型5に対する位置規制がそれぞれ行われる。なお、位置規制部13,14は、芯材2および表皮材4における製品の外形よりも外側の部分などに設けられる。
次に、発泡成形型5にセットされた芯材2と表皮材4との間に、発泡層3の原料となる発泡液6を注入して、発泡雄型7と発泡雌型8とを型締めする(型締工程)。なお、発泡液6の注入は、発泡成形型5の型締め後に、発泡成形型5に設けた注入口から行わせるようにしても良い。
この発泡液6は、例えば、液状の樹脂原料に発泡剤を混合したものなどとされる。発泡液6には、例えば、液状ウレタンなどが使用されるそして例えば、発泡層3の発泡倍率を5倍にする場合には、発泡液6の注入量は、発泡成形空間の容積の1/5などとする。
すると、先ず、型締めによって、図2、図4に示すように、芯材2と表皮材4とに設けられた直接位置規制部22の位置規制用凹部23および位置規制用凸部24が嵌合されて、或いは、図6に示すように、位置規制用リブ27と表皮材4または表皮材4に形成されたリブ受部28とが当接されて、芯材2と表皮材4とが自動的に直接位置規制される。更に、直接位置規制部22が、後述する発泡成形型5の押圧部31などによって押圧保持されることになる。
そして、型締めされた発泡成形型5の内部では、発泡液6が発泡されて、芯材2と表皮材4との間に発泡層3が形成される(発泡工程)。
この際、発泡成形型5の内部では、まず、発泡液6が自重によって型内に拡がり、ある程度拡がったところで、発泡液6からガスが発生されて発泡が開始される。そして、上記したガスが発泡成形型5の内部に拡がろうとすると共に、発泡液6がガスによって発泡された泡状流動体(例えば、粘性ウレタンなどの未固化発泡体)が、ガスを追いかけるようにして発泡成形型5の内部を末端まで拡がろうとする。
そして、上記した型締状態を所定の時間保持することにより、発泡成形型5の内部に末端まで行き届いた泡状流動体が固化したら、発泡成形品21ができ上った状態となるので、発泡成形型5を開いて発泡成形型5から成形された発泡成形品21を取出すようにする(型開工程および発泡成形品取出工程)。
その後、後工程で発泡成形品21における製品にとって必要のない部分を切除することにより、製品が完成される。なお、製品にとって必要ない部分とは、例えば、製品の外形よりも外側の部分や、開口部16の内側となる部分などのことである。
(構成7)
上記製造方法において、上記した直接位置規制部22を、発泡成形品21における製品の外形よりも内側に形成させるようにする。
そして、発泡成形後に製品の内側に開口部16を形成する際に、(開口部16の内側の部分と)同時に、直接位置規制部22の少なくとも一部を除去させるようにする。
(補足説明7)
ここで、開口部16から直接位置規制部22を完全に除去するのは、図1〜図5のように、開口部16の中心または中心近傍に直接位置規制部22を形成した場合などとされる。
また、図6〜図9に示すように、開口部16の周縁部(辺部やコーナー部など)に直接位置規制部22を形成した場合には、開口部16を形成した後に、直接位置規制部22の少なくとも一部を残すようにすることができる。この場合には、直接位置規制部22の残った部分に、開口部16の周縁部の剛性を確保して向上させる機能などを持たせることができる。
(構成8)
上記製造方法において、例えば、図2に示すように、発泡成形型5に設けた押圧部31によって、上記した直接位置規制部22を押圧保持しながら発泡成形を行わせるようにしても良い。
(補足説明8)
ここで、上記した「押圧部31」は、上記したシール部25を発泡成形型5によって直接押圧することができるものとされる。図2の場合には、押圧部31は、発泡雌型8に対して部分的に突設された、位置規制用凸部24と同じ大きさおよび形状をした円錐状の突起部とされる。
これに対し、発泡雄型7には、位置規制用凹部23と同じ大きさおよび形状をした凹穴部が部分的に形成され、凹穴部の中間部に上記した押圧部31の相手側となる押圧部32が形成される。
また、図4、図5の場合には、押圧部31は、発泡雌型8に対して部分的に凹設された、位置規制用凹部23と同じ大きさおよび形状をした円錐状の凹穴部とされる。これに対し、発泡雄型7に、押圧部31の相手側となる押圧部32を形成することができる(位置規制用凸部24が中空のものである場合)。
また、図6の場合には、押圧部31は、発泡雌型8に対して部分的に突設された、リブ受部28と同じ大きさおよび形状をした突部とされる。これに対し、発泡雄型7には、押圧部31の相手側となる押圧部32が位置規制用リブ27を介して押圧するように形成される。
<効果>
上記した発泡成形品21によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(作用効果1)
芯材2と表皮材4との間に、発泡成形時に両者を直接位置規制することが可能な直接位置規制部22を設けたことにより、芯材2と表皮材4とを、直接位置規制部22によって直接位置規制させた状態で発泡成形することができるので、発泡成形品21における芯材2と表皮材4との位置ズレを有効に防止することができる。
(作用効果2)
発泡成形品21の製品の外形よりも内側に直接位置規制部22を形成することにより、製品における芯材2と表皮材4との位置ズレを防止して、芯材2と表皮材4との位置精度が良い、高品質の製品を得ることができる。
そして、製品の外形の開口部16となる位置またはその周辺に直接位置規制部22を形成することにより、製品に直接位置規制部22の痕跡がほとんど残らないようにすることなどができる。また、開口部16周辺における芯材2と表皮材4との位置精度が特に良くなるので、開口部16を他の部品に対する位置決め基準として有効に活用することなどが可能となる。
(作用効果3)
直接位置規制部22が、芯材2と表皮材4とに設けられた開口形成用凹部18の内側に収まるように設置されたことにより、発泡成形後に、発泡成形品21の開口形成用凹部18に開口部16を形成する際に、開口形成用凹部18の内側に収まるように設置された直接位置規制部22を完全に除去したり、直接位置規制部22の少なくとも一部を残したりすることができる。
(作用効果4)
直接位置規制部22が、芯材2と表皮材4との一方に設けた位置規制用凹部23と、他方に設けた位置規制用凸部24とを有することにより、位置規制用凹部23と、位置規制用凸部24との嵌合を利用して、芯材2と表皮材4との位置ズレを防止することができる。
また、位置規制用凹部23と、位置規制用凸部24とが、シール部25を有することにより、発泡液6など(発泡液6が発泡してできる泡状流動体(未固化発泡体)やガスや発泡成形型5内に残された空気なども含む)が位置規制用凹部23と位置規制用凸部24との間に不用意に入り込むのを防止することができる。これにより、位置規制用凹部23と位置規制用凸部24との間に入り込んだ発泡液6などにより直接位置規制部22が変形して、芯材2と表皮材4とに位置ズレが生じるのを防止することができる。また、シール部25が位置規制用凹部23と位置規制用凸部24との間に発泡液6などが入り込むのを防止することにより、発泡液6の使用量を減らすことができる。
また、シール部25の奥側に樹脂溜め部26を有することにより、万一、発泡液6がシール部25を通過してしまったような場合であっても、発泡液6などを樹脂溜め部26に収容して発泡圧を逃がすことができるようになる。
(作用効果5)
直接位置規制部22が、芯材2に設けた、表皮材4の裏面を支持可能な位置規制用リブ27であることにより、芯材2に設けた位置規制用リブ27によって、表皮材4の裏面を確実に支持して、芯材2と表皮材4との位置ズレを防止することができる。
また、上記した発泡成形品21の製造方法によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(作用効果6)
芯材2と表皮材4とを、直接位置規制部22によって直接位置規制させた状態で発泡液6を発泡させることにより、発泡成形品21における芯材2と表皮材4との位置ズレを有効に防止することができる。
(作用効果7)
発泡成形品21の製品の外形よりも内側に直接位置規制部22を形成することにより、製品における芯材2と表皮材4との位置ズレを防止して、芯材2と表皮材4との位置精度が良い、高品質の製品を得ることができる。
また、直接位置規制部22によって開口部16周辺における芯材2と表皮材4との位置精度が特に良くなるので、開口部16を他の部品に対する位置決め基準として有効に活用することなどが可能となる。
そして、発泡成形後に製品の内側に開口部16を形成する際に、同時に直接位置規制部22の少なくとも一部を除去させることにより、最終的な製品に直接位置規制部22の痕跡がほとんど残らないようにすることなどができる。
(作用効果8)
発泡成形型5に設けた押圧部31によって、直接位置規制部22を押圧保持しながら発泡成形を行うことにより、直接位置規制部22およびその周辺部分が押圧部31によって物理的に拘束されるので、発泡液6などによって直接位置規制部22が(外側から)変形されてしまったり、変形された直接位置規制部22の内部へ発泡液6などが入り込んで直接位置規制部22が内側から変形したりするような不具合が発生するのを確実に防止することができる。
これにより、直接位置規制部22の機能を保証することができるようになるので、芯材2と表皮材4との位置精度の良い、高品質な製品を安定して成形することが可能となる。
また、直接位置規制部22内への発泡液6などの入り込みがなくなるので、その分、発泡液6の無駄をなくすことができる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施例に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例が示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。
1 車室前部内装パネル
2 芯材
3 発泡層
4 表皮材
5 発泡成形型
6 発泡液
11,12 位置規制部
13,14 位置規制部
15 空調グリル部品
16 開口部
18 開口形成用凹部
21 発泡成形品
22 直接位置規制部
23 位置規制用凹部
24 位置規制用凸部
25 シール部
26 樹脂溜め部
27 位置規制用リブ
28 リブ受部
31 押圧部
32 押圧部

Claims (6)

  1. 芯材と表皮材とが発泡層によって一体化されている発泡成形品において、
    芯材と表皮材との間に、発泡成形時に両者を直接位置規制することが可能な直接位置規制部設けられ
    該直接位置規制部が、製品の外形よりも内側で且つ製品の開口部となる位置またはその周辺に形成され
    前記直接位置規制部が、芯材と表皮材とに設けられた開口形成用凹部の内側に収まるように設置され
    前記直接位置規制部が、芯材と表皮材との一方に設けた位置規制用凹部と、他方に設けた位置規制用凸部とを有しており、
    前記位置規制用凹部と、前記位置規制用凸部とが、シール部を有して密着状態で嵌合されており、
    前記シール部が、芯材または表皮材の板厚によって制限されないシール幅で密接される円錐状または円錐台状のシール面と、漏斗状のシール面とを有していることを特徴とする発泡成形品。
  2. シール部の奥側に樹脂溜め部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の発泡成形品。
  3. 発泡成形型にセットされた芯材と表皮材との間に、発泡層の原料となる発泡液を注入することにより、芯材と表皮材とが発泡層によって一体化された発泡成形品を製造する発泡成形品の製造方法において、
    芯材と表皮材との間に、直接位置規制部を設けて、
    芯材と表皮材とを、直接位置規制部によって直接位置規制させることにより、
    発泡成形品における芯材と表皮材との位置ズレを防止し、
    該直接位置規制部を、製品の外形よりも内側で且つ製品の開口部となる位置またはその周辺に形成し
    前記直接位置規制部を、芯材と表皮材とに設けられた開口形成用凹部の内側に収まるように設置し
    前記直接位置規制部を、芯材と表皮材との一方に設けた位置規制用凹部と、他方に設けた位置規制用凸部とで構成するようにし、
    前記位置規制用凹部と、前記位置規制用凸部とを、シール部を有して密着状態で嵌合させ
    前記シール部は、円錐状または円錐台状のシール面と、漏斗状のシール面とを芯材または表皮材の板厚によって制限されないシール幅に密接させるようにすることを特徴とする発泡成形品の製造方法。
  4. シール部の奥側に設けた樹脂溜め部へ発泡圧を逃がすことを特徴とする請求項3に記載の発泡成形品の製造方法。
  5. 前記直接位置規制部を、発泡成形品の製品の外形よりも内側に形成すると共に、
    発泡成形後に製品の内側に開口部を形成する際に、同時に直接位置規制部の少なくとも一部を除去させることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の発泡成形品の製造方法。
  6. 前記発泡成形型に設けた押圧部によって、前記直接位置規制部を押圧保持しながら発泡成形を行うことを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれか1項に記載の発泡成形品の製造方法。
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