JP5818420B2 - 内燃機関のジャケット - Google Patents
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Description
本発明に係る内燃機関のジャケットは、板厚方向に貫通する第1の貫通穴を備えた天板と、板厚方向に貫通するとともに、前記第1の貫通穴の下方に位置する第2の貫通穴を備えた底板と、これら天板と底板とを連結する側板とを備え、内部に掃気が導入される内燃機関のジャケットであって、前記第1の貫通穴および前記第2の貫通穴に挿入されてタイボルトを収容するタイボルト収容パイプを備え、前記第1の貫通穴の気密性が、前記タイボルト収容パイプの上端部に設けられたフランジ部の下面と、前記フランジ部を受け入れる凹所の底面とのメタルタッチにより、または前記フランジ部と、前記凹所との間に配置されたO−リングにより確保され、前記第2の貫通穴の気密性が、前記タイボルト収容パイプの下端部と、前記第2の貫通穴との間に配置されたO−リングにより確保されている。
これにより、従来必要とされた溶接工程、すなわち、三枚の板金(鋼板)の端同士を溶接にて接合し、タイボルトを収容するための空間を製作する工程が不要になるので、溶接工数を低減させ、製造に要する工期を短期化させて、製造コストを低落させることができ、溶接部にクラックが発生するリスクを低減させることができる。
これにより、従来必要とされた溶接工程、すなわち、三枚の板金(鋼板)の端同士を溶接にて接合し、タイボルトを収容するための空間を製作する工程が不要になるので、溶接工数を低減させ、製造に要する工期を短期化させて、製造コストを低落させることができ、溶接部にクラックが発生するリスクを低減させることができる。
これにより、従来必要とされた溶接工程、すなわち、三枚の板金(鋼板)の端同士を溶接にて接合し、タイボルトを収容するための空間を製作する工程が不要になるので、溶接工数を低減させ、製造に要する工期を短期化させて、製造コストを低落させることができ、溶接部にクラックが発生するリスクを低減させることができる。
これにより、従来必要とされた溶接工程、すなわち、三枚の板金(鋼板)の端同士を溶接にて接合し、タイボルトを収容するための空間を製作する工程が不要になるので、溶接工数を低減させ、製造に要する工期を短期化させて、製造コストを低落させることができ、溶接部にクラックが発生するリスクを低減させることができる。
また、本発明に係るディーゼルエンジンによれば、内燃機関のジャケットを板金構造(鋼板溶接構造)することができ、エンジン全体の大型化・軽量化を図ることができる。
以下、本発明の第1実施形態に係るジャケットについて、図1から図4を参照しながら説明する。図1は本発明に係るジャケットを具備した舶用等の大型ディーゼルエンジンの構造例を示す縦断面図、図2は本実施形態に係るジャケットの要部を拡大して示す断面図、図3は図2の上部を拡大して示す図、図4は図2の下部を拡大して示す図である。
図1において、符号5はガイドバー(摺動板)で、これに沿ってクロスヘッド4が上下するようになっている。
天板11の両側端部には、板厚方向に貫通する(第1の)貫通穴11aがそれぞれ設けられ、底板12の両側端部には、板厚方向に貫通する(第2の)貫通穴12aがそれぞれ設けられている。貫通穴11aおよび貫通穴12aは、(略)同一の内径を有する丸穴で、互いに対向する位置に設けられている。すなわち、貫通穴11aおよび貫通穴12aは、貫通穴11aの真下に貫通穴12aが位置し、貫通穴12aの真上に貫通穴11aが位置するように、言い換えれば、貫通穴11aの中心と、貫通穴12aの中心とが、同一の鉛直線上に位置するように形成されている。
そして、フランジ部15の上面15a、およびタイボルト10の上端部に設けられたフランジ部(拡径部)17の下面17aはそれぞれ、互いに接する(メタルタッチする)ように形成されており、フランジ部15の下面15b、および凹所16の底面16aはそれぞれ、互いに接する(メタルタッチする)ように形成されている。
これにより、従来必要とされた溶接工程、すなわち、三枚の板金(鋼板)の端同士を溶接にて接合し、タイボルトを収容するための空間を製作する工程が不要になるので、溶接工数を低減させ、製造に要する工期を短期化させて、製造コストを低落させることができ、溶接部にクラックが発生するリスクを低減させることができる。
本発明に係るジャケットの第2実施形態について、図5を参照しながら説明する。図5は本実施形態に係るジャケットの要部を拡大して示す断面図であって、図3と同様の図である。
本実施形態に係るジャケット21は、フランジ部15の代わりにフランジ部22を備えたパイプ14と、凹所16の代わりに凹所23を備えた天板11とを具備しているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、上述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
また、貫通穴22aよりも内周側に位置するフランジ部22の上面22b、およびタイボルト10の上端部に設けられたフランジ部(拡径部)17の下面17aはそれぞれ、互いに接する(メタルタッチする)ように形成されており、その接触面積は、少なくとも第1実施形態と同じになるように設定されている。
また、フランジ部22の下面22c、および凹所23の底面23aはそれぞれ、互いに接する(メタルタッチする)ように形成されている。
これにより、従来必要とされた溶接工程、すなわち、三枚の板金(鋼板)の端同士を溶接にて接合し、タイボルトを収容するための空間を製作する工程が不要になるので、溶接工数を低減させ、製造に要する工期を短期化させて、製造コストを低落させることができ、溶接部にクラックが発生するリスクを低減させることができる。
本発明に係るジャケットの第3実施形態について、図6を参照しながら説明する。図6は本実施形態に係るジャケットの要部を拡大して示す断面図であって、図3と同様の図である。
本実施形態に係るジャケット31は、フランジ部15の代わりにフランジ部32を備えたパイプ14と、凹所16の代わりに凹所33を備えた天板11とを具備しているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、上述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
また、貫通穴32aよりも内周側に位置するフランジ部32の上面32b、およびタイボルト10の上端部に設けられたフランジ部(拡径部)17の下面17aはそれぞれ、互いに接する(メタルタッチする)ように形成されており、その接触面積は、少なくとも第1実施形態と同じになるように設定されている。
また、フランジ部32の下面32c、および凹所33の底面33aはそれぞれ、互いに接する(メタルタッチする)ように形成されている。
これにより、従来必要とされた溶接工程、すなわち、三枚の板金(鋼板)の端同士を溶接にて接合し、タイボルトを収容するための空間を製作する工程が不要になるので、溶接工数を低減させ、製造に要する工期を短期化させて、製造コストを低落させることができ、溶接部にクラックが発生するリスクを低減させることができる。
本発明に係るジャケットの第4実施形態について、図7を参照しながら説明する。図7は本実施形態に係るジャケットの要部を拡大して示す断面図であって、図3と同様の図である。
本実施形態に係るジャケット41は、フランジ部15の代わりにフランジ部42を備えたパイプ14と、凹所16の代わりに凹所43を備えた天板11とを具備しているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、上述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
凹所43は、凹所16の内径よりも大きい内径を有しており、凹所43の底面43aには、フランジ部42の下面42bから下方に突出するボルト44の軸部44aを受け入れる(収容する)ボルト穴11eが複数(本実施形態では四つ)設けられており、ボルト穴11eの内周面には、軸部44aの外周面に形成された雄ねじ部44bと螺合する雌ねじ部(図示せず)が形成されている。
また、フランジ部42の下面42b、および凹所43の底面43aはそれぞれ、互いに接する(メタルタッチする)ように形成されている。
また、図4に示すように、貫通穴12aに収容されるパイプ14の下端部外周面14aには、周方向に沿って一本の周溝18が設けられており、この周溝18内には、O−リング19が収容(配置)されている。
これにより、従来必要とされた溶接工程、すなわち、三枚の板金(鋼板)の端同士を溶接にて接合し、タイボルトを収容するための空間を製作する工程が不要になるので、溶接工数を低減させ、製造に要する工期を短期化させて、製造コストを低落させることができ、溶接部にクラックが発生するリスクを低減させることができる。
本発明に係るジャケットの第5実施形態について、図8を参照しながら説明する。図8は本実施形態に係るジャケットの要部を拡大して示す断面図であって、図3と同様の図である。
本実施形態に係るジャケット51は、フランジ部15の代わりにフランジ部52を備えたパイプ14と、凹所16の代わりに凹所53を備えた天板11とを具備しているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、上述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
凹所53は、凹所16の内径よりも大きい内径を有しており、凹所53の底面53aには、ピン54の下端部(下半部:下側半分)を受け入れる(収容する)ピン穴11fが少なくとも一つ(本実施形態では一つ)設けられている。
また、フランジ部52の下面52b、および凹所53の底面53aはそれぞれ、互いに接する(メタルタッチする)ように形成されている。
また、図4に示すように、貫通穴12aに収容されるパイプ14の下端部外周面14aには、周方向に沿って一本の周溝18が設けられており、この周溝18内には、O−リング19が収容(配置)されている。
これにより、従来必要とされた溶接工程、すなわち、三枚の板金(鋼板)の端同士を溶接にて接合し、タイボルトを収容するための空間を製作する工程が不要になるので、溶接工数を低減させ、製造に要する工期を短期化させて、製造コストを低落させることができ、溶接部にクラックが発生するリスクを低減させることができる。
本発明に係るジャケットの第6実施形態について、図9を参照しながら説明する。図9は本実施形態に係るジャケットの要部を拡大して示す断面図であって、図3と同様の図である。
本実施形態に係るジャケット61は、フランジ部15の代わりにフランジ部62を備えたパイプ14と、凹所16の代わりに凹所63を備えた天板11とを具備しているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、上述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
凹所63は、凹所16の内径よりも若干小さい内径を有し、縮径部64と合致するように形成されている。すなわち、縮径部64の下面64a、および凹所63の底面63aはそれぞれ、互いに接する(メタルタッチする)ように形成されており、鉛直面66、および凹所63の側面63bはそれぞれ、互いに接する(メタルタッチする)ように形成されている。
また、拡径部65の下面65a、および天板11の上面11bはそれぞれ、互いに接する(メタルタッチする)ように形成されている。
これにより、従来必要とされた溶接工程、すなわち、三枚の板金(鋼板)の端同士を溶接にて接合し、タイボルトを収容するための空間を製作する工程が不要になるので、溶接工数を低減させ、製造に要する工期を短期化させて、製造コストを低落させることができ、溶接部にクラックが発生するリスクを低減させることができる。
本発明に係るジャケットの第7実施形態について、図10から図12を参照しながら説明する。図10は本実施形態に係るジャケットの要部を拡大して示す断面図、図11は図10の上部を拡大して示す図、図12は図10の下部を拡大して示す図である。
図10に示すように、本実施形態に係るジャケット71は、天板72と、底板73と、側板74と、囲い板(図示せず)とを備えている。天板72と底板73とは、側板74および囲い板を介して連結されており、これら天板72と、底板73と、囲い板とにより形成された空間S内には、掃気が送り込まれて、掃気圧(2〜3バール)が加わるようになっている。
天板72の両側端部には、板厚方向に貫通する(第1の)貫通穴72aがそれぞれ設けられ、底板73の両側端部には、板厚方向に貫通する(第2の)貫通穴73aがそれぞれ設けられている。貫通穴72aおよび貫通穴73aは、(略)同一の内径を有する丸穴で、互いに対向する位置に設けられている。すなわち、貫通穴72aおよび貫通穴73aは、貫通穴72aの真下に貫通穴73aが位置し、貫通穴73aの真上に貫通穴72aが位置するように、言い換えれば、貫通穴72aの中心と、貫通穴73aの中心とが、同一の鉛直線上に位置するように形成されている。
天板72の下面72bと、底板73の上面73bとの間には、タイボルト収容パイプ(以下、「パイプ」という。)75が配置され、パイプ75には、対応するタイボルト10が挿入(挿通)されるようになっている。図11または図12に示すように、パイプ75は、貫通穴72a,73aの内径と同じか、あるいは貫通穴72a,73aの内径よりも若干小さい内径を有するとともに、タイボルト10の外径と同じか、あるいはタイボルト10の外径よりも若干大きい内径を有する筒状(管状)の部材であり、その上端部には、上面76aを有する(第1の)フランジ部(拡径部)76が設けられており、その下端部には、下面77aを有する(第2の)フランジ部(拡径部)77が設けられている。
一方、図12に示すように、フランジ部77には、板厚方向に貫通して(六角)ボルト80の軸部80aを受け入れる(収容する)貫通穴77bが複数(本実施形態では四つ)設けられている。
また、底板73には、フランジ部77の下面77aから下方に突出するボルト80の軸部80aを受け入れる(収容する)ボルト穴73cが複数(本実施形態では四つ)設けられており、ボルト穴73cの内周面には、軸部80aの外周面に形成された雄ねじ部80bと螺合する雌ねじ部(図示せず)が形成されている。
そして、天板72の上面72c、およびタイボルト10の上端部に設けられたフランジ部(拡径部)17の下面17aはそれぞれ、互いに接する(メタルタッチする)ように形成されており、フランジ部77の下面77a、および底板73の上面73bはそれぞれ、互いに接する(メタルタッチする)ように形成されている。
これにより、従来必要とされた溶接工程、すなわち、三枚の板金(鋼板)の端同士を溶接にて接合し、タイボルトを収容するための空間を製作する工程が不要になるので、溶接工数を低減させ、製造に要する工期を短期化させて、製造コストを低落させることができ、溶接部にクラックが発生するリスクを低減させることができる。
本発明に係るジャケットの第8実施形態について、図13を参照しながら説明する。図13は本実施形態に係るジャケットの要部を拡大して示す断面図であって、図12と同様の図である。
本実施形態に係るジャケット81は、フランジ部77の代わりにフランジ部82を備えたパイプ75と、貫通穴73aのみを備えた底板73とを具備しているという点で上述した第7実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第7実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、上述した第7実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
なお、図11に示すように、天板72の下面72bと接するフランジ部76の上面76aには、周方向に沿って一本の周溝78が設けられており、この周溝78内には、O−リング79が収容(配置)されている。
これにより、従来必要とされた溶接工程、すなわち、三枚の板金(鋼板)の端同士を溶接にて接合し、タイボルトを収容するための空間を製作する工程が不要になるので、溶接工数を低減させ、製造に要する工期を短期化させて、製造コストを低落させることができ、溶接部にクラックが発生するリスクを低減させることができる。
本発明に係るジャケットの第9実施形態について、図14から図16を参照しながら説明する。図14は本実施形態に係るジャケットの要部を拡大して示す断面図、図15は図14の上部を拡大して示す図、図16は図14の下部を拡大して示す図である。
図14に示すように、本実施形態に係るジャケット91は、天板92と、底板93と、側板94と、囲い板(図示せず)とを備えている。天板92と底板93とは、側板94および囲い板を介して連結されており、これら天板92と、底板93と、囲い板とにより形成された空間S内には、掃気が送り込まれて、掃気圧(2〜3バール)が加わるようになっている。
天板92の両側端部には、板厚方向に貫通する(第1の)貫通穴92aがそれぞれ設けられ、底板93の両側端部には、板厚方向に貫通する(第2の)貫通穴93aがそれぞれ設けられている。貫通穴92aおよび貫通穴93aは、(略)同一の内径を有する丸穴で、互いに対向する位置に設けられている。すなわち、貫通穴92aおよび貫通穴93aは、貫通穴92aの真下に貫通穴93aが位置し、貫通穴93aの真上に貫通穴92aが位置するように、言い換えれば、貫通穴92aの中心と、貫通穴93aの中心とが、同一の鉛直線上に位置するように形成されている。
図16に示すように、底板93の上面93bには、シール部材(密封部材)95が配置されている。シール部材95は、平面視半円形状を有する部材二個一組で筒状(管状)をなす部材であり、その中央部には、貫通穴93aの内径と(略)同じ内径を有するとともに、タイボルト10の外径と同じか、あるいはタイボルト10の外径よりも若干大きい内径を有する貫通穴95aが設けられており、貫通穴95aには、対応するタイボルト10が挿入(挿通)されるようになっている。また、シール部材95の下端部には、下面96aを有するフランジ部(拡径部)96が設けられている。
一方、フランジ部96には、板厚方向に貫通して(六角)ボルト99の軸部99aを受け入れる(収容する)貫通穴96bが複数(本実施形態では四つ)設けられている。
また、底板93には、フランジ部96の下面96aから下方に突出するボルト99の軸部99aを受け入れる(収容する)ボルト穴93cが複数(本実施形態では四つ)設けられており、ボルト穴93cの内周面には、軸部99aの外周面に形成された雄ねじ部99bと螺合する雌ねじ部(図示せず)が形成されている。
そして、天板92の上面92b、およびタイボルト10の上端部に設けられたフランジ部(拡径部)17の下面17aはそれぞれ、互いに接する(メタルタッチする)ように形成されており、フランジ部96の下面96a、および底板93の上面93bはそれぞれ、互いに接する(メタルタッチする)ように形成されている。
これにより、従来必要とされた溶接工程、すなわち、三枚の板金(鋼板)の端同士を溶接にて接合し、タイボルトを収容するための空間を製作する工程が不要になるので、溶接工数を低減させ、製造に要する工期を短期化させて、製造コストを低落させることができ、溶接部にクラックが発生するリスクを低減させることができる。
本発明に係るジャケットの第10実施形態について、図17を参照しながら説明する。図17は本実施形態に係るジャケットの要部を拡大して示す断面図であって、図16と同様の図である。
本実施形態に係るジャケット101は、シール部材95の代わりにシール部材102を備えているという点で上述した第9実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第9実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、上述した第9実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
一方、底板93には、シール部材102の下面102cから下方に突出するボルト99の軸部99aを受け入れる(収容する)ボルト穴93cが複数(本実施形態では四つ)設けられており、ボルト穴93cの内周面には、軸部99aの外周面に形成された雄ねじ部99bと螺合する雌ねじ部(図示せず)が形成されている。
そして、シール部材102の下面102c、および底板93の上面93bはそれぞれ、互いに接する(メタルタッチする)ように形成されている。
なお、図15に示すように、天板92の上面92b、およびタイボルト10の上端部に設けられたフランジ部(拡径部)17の下面17aはそれぞれ、互いに接する(メタルタッチする)ように形成されている。
これにより、従来必要とされた溶接工程、すなわち、三枚の板金(鋼板)の端同士を溶接にて接合し、タイボルトを収容するための空間を製作する工程が不要になるので、溶接工数を低減させ、製造に要する工期を短期化させて、製造コストを低落させることができ、溶接部にクラックが発生するリスクを低減させることができる。
本発明に係るジャケットの第11実施形態について、図18を参照しながら説明する。図18は本実施形態に係るジャケットの要部を拡大して示す断面図であって、図17と同様の図である。
本実施形態に係るジャケット111は、周溝103およびO−リング104が、シール部材102と底板93との境界部(境目)と対向するタイボルト10の外周面に設けられている、すなわち、シール部材102の下面102cと、底板93の上面93bとを跨ぐようにして設けられているという点で上述した第10実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第10実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、上述した第10実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
これにより、従来必要とされた溶接工程、すなわち、三枚の板金(鋼板)の端同士を溶接にて接合し、タイボルトを収容するための空間を製作する工程が不要になるので、溶接工数を低減させ、製造に要する工期を短期化させて、製造コストを低落させることができ、溶接部にクラックが発生するリスクを低減させることができる。
本発明に係るジャケットの第12実施形態について、図19を参照しながら説明する。図19は本実施形態に係るジャケットの要部を拡大して示す断面図であって、図17と同様の図である。
本実施形態に係るジャケット121は、シール部材102が省略(排除)され、周溝103およびO−リング104が、底板93の貫通穴93aと対向するタイボルト10の外周面に設けられているという点で上述した第10実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第10実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、上述した第10実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
これにより、従来必要とされた溶接工程、すなわち、三枚の板金(鋼板)の端同士を溶接にて接合し、タイボルトを収容するための空間を製作する工程が不要になるので、溶接工数を低減させ、製造に要する工期を短期化させて、製造コストを低落させることができ、溶接部にクラックが発生するリスクを低減させることができる。
本発明に係るジャケットの第13実施形態について、図20を参照しながら説明する。図20は本実施形態に係るジャケットの要部を拡大して示す断面図であって、図19と同様の図である。
本実施形態に係るジャケット131は、周溝103およびO−リング104が省略(排除)され、その代わりに底板93の貫通穴93aの内周面に、周方向に沿って一本の周溝132が設けられており、この周溝132内に、O−リング133が収容(配置)されているという点で上述した第12実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第12実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、上述した第12実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
これにより、従来必要とされた溶接工程、すなわち、三枚の板金(鋼板)の端同士を溶接にて接合し、タイボルトを収容するための空間を製作する工程が不要になるので、溶接工数を低減させ、製造に要する工期を短期化させて、製造コストを低落させることができ、溶接部にクラックが発生するリスクを低減させることができる。
例えば、上述した実施形態において、メタルタッチにより気密性を確保している箇所にO−リング、およびO−リングを収容する周溝を配置するようにしてもよい。
10 タイボルト
11 天板
11a (第1の)貫通穴
12 底板
12a (第2の)貫通穴
13 側板
14 パイプ(タイボルト収容パイプ)
15 フランジ部
15b 下面
16 凹所
16a 底面
17 フランジ部
17a 下面
19 O−リング
21 ジャケット
22 フランジ部
22c 下面
23 凹所
23a 底面
24 ボルト
31 ジャケット
32 フランジ部
32c 下面
33 凹所
33a 底面
34 ピン
41 ジャケット
42 フランジ部
42b 下面
43 凹所
43a 底面
44 ボルト
51 ジャケット
52 フランジ部
52b 下面
53 凹所
53a 底面
54 ピン
61 ジャケット
62 フランジ部
63 凹所
71 ジャケット
72 天板
72a (第1の)貫通穴
72b 下面
73 底板
73a (第2の)貫通穴
73b 上面
74 側板
75 (タイボルト収容)パイプ
76 (第1の)フランジ部
77 (第2の)フランジ部
77a 下面
79 O−リング
81 ジャケット
82 (第2の)フランジ部
82a 下面
84 O−リング
91 ジャケット
92 天板
92a (第1の)貫通穴
92b 上面
93 底板
93a (第2の)貫通穴
95 シール部材
98 O−リング
101 ジャケット
102 シール部材
104 O−リング
111 ジャケット
121 ジャケット
131 ジャケット
133 O−リング
E ディーゼルエンジン
Claims (16)
- 板厚方向に貫通する第1の貫通穴を備えた天板と、
板厚方向に貫通するとともに、前記第1の貫通穴の下方に位置する第2の貫通穴を備えた底板と、
これら天板と底板とを連結する側板とを備え、
内部に掃気が導入される内燃機関のジャケットであって、
前記第1の貫通穴および前記第2の貫通穴に挿入されてタイボルトを収容するタイボルト収容パイプを備え、
前記第1の貫通穴の気密性が、前記タイボルト収容パイプの上端部に設けられたフランジ部の下面と、前記フランジ部を受け入れる凹所の底面とのメタルタッチにより、または前記フランジ部と、前記凹所との間に配置されたO−リングにより確保され、
前記第2の貫通穴の気密性が、前記タイボルト収容パイプの下端部と、前記第2の貫通穴との間に配置されたO−リングにより確保されていることを特徴とする内燃機関のジャケット。 - 前記フランジ部が、ボルトまたはピンを介して前記天板に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のジャケット。
- 前記フランジ部および前記凹所が、インロー構造とされていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のジャケット。
- 板厚方向に貫通する第1の貫通穴を備えた天板と、
板厚方向に貫通するとともに、前記第1の貫通穴の下方に位置する第2の貫通穴を備えた底板と、
これら天板と底板とを連結する側板とを備え、
内部に掃気が導入される内燃機関のジャケットであって、
前記天板の下面と、前記底板の上面との間に配置されてタイボルトを収容するタイボルト収容パイプを備え、
前記第1の貫通穴の気密性が、前記タイボルト収容パイプの上端部に設けられた第1のフランジ部と、前記天板との間に配置されたO−リングにより確保され、
前記第2の貫通穴の気密性が、前記タイボルト収容パイプの下端部に設けられた第2のフランジ部の下面と、この下面と接する前記底板の上面とのメタルタッチにより、または前記第2のフランジ部と、前記底板との間に配置されたO−リングにより確保されていることを特徴とする内燃機関のジャケット。 - 板厚方向に貫通する第1の貫通穴を備えた天板と、
板厚方向に貫通するとともに、前記第1の貫通穴の下方に位置する第2の貫通穴を備えた底板と、
これら天板と底板とを連結する側板とを備え、
内部に掃気が導入される内燃機関のジャケットであって、
前記第1の貫通穴の気密性が、前記第1の貫通穴および前記第2の貫通穴に挿入されるタイボルトの上端部に設けられたフランジ部の下面と、この下面と接する前記天板の上面とのメタルタッチにより、または前記フランジ部と、前記天板との間に配置されたO−リングにより確保され、
前記第2の貫通穴の気密性が、前記底板に固定されたシール部材と、前記タイボルトとの間に配置されたO−リングにより確保されていることを特徴とする内燃機関のジャケット。 - 前記シール部材と、前記タイボルトとの間に配置されたO−リングが、前記シール部材の下面と、前記底板の上面とを跨ぐようにして設けられていることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関のジャケット。
- 板厚方向に貫通する第1の貫通穴を備えた天板と、
板厚方向に貫通するとともに、前記第1の貫通穴の下方に位置する第2の貫通穴を備えた底板と、
これら天板と底板とを連結する側板とを備え、
内部に掃気が導入される内燃機関のジャケットであって、
前記第1の貫通穴の気密性が、前記第1の貫通穴および前記第2の貫通穴に挿入されるタイボルトの上端部に設けられたフランジ部の下面と、この下面と接する前記天板の上面とのメタルタッチにより、または前記フランジ部と、前記天板との間に配置されたO−リングにより確保され、
前記第2の貫通穴の気密性が、前記底板と、前記タイボルトとの間に配置されたO−リングにより確保されていることを特徴とする内燃機関のジャケット。 - 前記O−リングが、前記タイボルトの外周面に周方向に沿って設けられた周溝内に収容されていることを特徴とする請求項7に記載の内燃機関のジャケット。
- 板厚方向に貫通する貫通穴を備えた天板と、
前記貫通穴に挿入されてタイボルトを収容するタイボルト収容パイプとを備え、
内部に掃気が導入される内燃機関のジャケットであって、
前記貫通穴の気密性が、前記タイボルト収容パイプの上端部に設けられたフランジ部の下面と、前記フランジ部を受け入れる凹所の底面とのメタルタッチにより、または前記フランジ部と、前記凹所との間に配置されたO−リングにより確保されていることを特徴とする内燃機関のジャケット。 - 板厚方向に貫通する貫通穴を備えた底板と、
前記貫通穴に挿入されてタイボルトを収容するタイボルト収容パイプとを備え、
内部に掃気が導入される内燃機関のジャケットであって、
前記貫通穴の気密性が、前記タイボルト収容パイプの下端部と、前記貫通穴との間に配置されたO−リングにより確保されていることを特徴とする内燃機関のジャケット。 - 板厚方向に貫通する貫通穴を備えた天板と、
前記天板の下面側に配置されてタイボルトを収容するタイボルト収容パイプとを備え、
内部に掃気が導入される内燃機関のジャケットであって、
前記貫通穴の気密性が、前記タイボルト収容パイプの上端部に設けられたフランジ部と、前記天板との間に配置されたO−リングにより確保されていることを特徴とする内燃機関のジャケット。 - 板厚方向に貫通する貫通穴を備えた底板と、
前記底板の上面側に配置されてタイボルトを収容するタイボルト収容パイプとを備え、
内部に掃気が導入される内燃機関のジャケットであって、
前記貫通穴の気密性が、前記タイボルト収容パイプの下端部に設けられたフランジ部の下面と、この下面と接する前記底板の上面とのメタルタッチにより、または前記フランジ部と、前記底板との間に配置されたO−リングにより確保されていることを特徴とする内燃機関のジャケット。 - 板厚方向に貫通する貫通穴を備えた天板を備え、
内部に掃気が導入される内燃機関のジャケットであって、
前記貫通穴の気密性が、前記貫通穴に挿入されるタイボルトの上端部に設けられたフランジ部と前記天板との間に配置されたO−リングにより確保されていることを特徴とする内燃機関のジャケット。 - 板厚方向に貫通する貫通穴を備えた底板を備え、
内部に掃気が導入される内燃機関のジャケットであって、
前記貫通穴の気密性が、前記底板に固定されたシール部材と、前記貫通穴に挿入されるタイボルトとの間に配置されたO−リングにより確保されていることを特徴とする内燃機関のジャケット。 - 板厚方向に貫通する貫通穴を備えた底板を備え、
内部に掃気が導入される内燃機関のジャケットであって、
前記貫通穴の気密性が、前記底板と、前記貫通穴に挿入されるタイボルトとの間に配置されたO−リングにより確保されていることを特徴とする内燃機関のジャケット。 - 請求項1から15のいずれか一項に記載の内燃機関のジャケットを具備していることを特徴とするディーゼルエンジン。
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