JP5815130B2 - 食料および飲料コンパートメント用の熱電冷却システム - Google Patents

食料および飲料コンパートメント用の熱電冷却システム Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
[0001]この出願は、2011年6月7日に出願された「食料および飲料コンパートメント用の熱電冷却システム」と称する米国仮特許出願第61/494,197号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
背景
[0002]実施形態は、概して、熱電冷却システムに関し、より具体的には、食料および飲料コンパートメント用の熱電冷却システムに関する。
[0003]航空機などの車両に含まれる従来の食料および飲料冷蔵システムは、通常、蒸気圧縮冷蔵システムを使用する。これらの蒸気圧縮冷蔵システムは、通常重く、信頼性の問題を引き起こし、かなりの量の空間を占有し、かなりの量のエネルギーを消費する傾向がある。航空機などの車両では、少なくともエネルギーの生成に必要な機器の重量の相応の低減を理由に、エネルギー使用の低減が望ましい。それに加えて、車両の運用に必要な燃料消費量の低減や、車両の最大積載量の相応の増加を理由に、機器の重量の低減が望ましい。また、車両の最大積載量を増加するため、冷蔵システムによって占有される空間の低減も望ましい。それに加えて、少なくとも動作時間関連の増加や、車両の維持費の低減を理由に、信頼性の増大も望ましい。
概要
[0004]一実施形態では、熱電冷却システムは、電源と電気的に結合された熱電素子であって、電源からの電力を使用して熱電素子の両端間に実効電圧を生成するペルチェ効果を介して、低温側から高温側へ熱を伝達するよう動作可能な、熱電素子を含む。また、システムは、熱電素子の低温側と結合され、空気熱交換器と熱的接触状態にある空気から熱電素子へ熱を伝達するよう動作可能な空気熱交換器も含む。それに加えて、システムは、熱電素子の高温側と結合され、高温側からヒートシンクと熱的接触状態にある冷却流体へ熱を伝達するよう動作可能なヒートシンクを含む。システムは、空気熱交換器を通じて流れる空気の温度を測定する温度センサと、温度センサの測定値に従って電源から熱電素子への電力の流れを制御するコントローラとをさらに含む。熱電冷却システムは、空気熱交換器とヒートシンクと熱的接触状態にある冷却流体との間の温度差に起因する熱伝導効果に従って熱電素子を介して空気熱交換器からヒートシンクへ熱を伝達するよう動作可能である。
[0005]熱電冷却システムは、電源から熱電素子に電力が提供されていないときに、空気熱交換器とヒートシンクと熱的接触状態にある冷却流体との間の温度差に起因する熱伝導効果に従って熱電素子を介して空気熱交換器からヒートシンクへ熱を伝達することによって、所望の測定温度を維持するよう動作可能であり得る。
[0006]コントローラが熱電素子を制御して低温側と高温側との間の温度差動を生成し、測定温度が初期温度からより低い対象温度に向けて減少する間、測定温度が初期温度と対象温度との間の既定のトリガ温度に達すると、コントローラは、熱電素子の電力消費量を低減したり、測定温度が対象温度に近づく速度を遅くしたりするため、熱電素子の両端間の実効電圧を減少することができる。
[0007]コントローラは、現行の実効電圧で動作する熱電素子に入力される電力を決定することができ、熱電素子に入力される電力が電力消費量の所望のレベルを超える際、コントローラは、現行の実効電圧で熱電素子を動作する場合と比較して、熱電素子の電力消費量を低減するため、熱電素子の両端間の実効電圧を減少することができる。
[0008]別の実施形態では、冷蔵システムは、車両の補助冷却システムと結合され、冷蔵システムは、冷却コンパートメントと、車両の補助冷却システムと併せて冷却コンパートメントを冷却する熱電冷却システムとを含む。熱電冷却システムは、電源と電気的に結合された熱電素子であって、電源からの電力を使用して熱電素子の両端間に実効電圧を生成するペルチェ効果を介して、低温側から高温側へ熱を伝達するよう動作可能な、熱電素子と、熱電素子の低温側と結合され、空気熱交換器と熱的接触状態にある空気から熱電素子へ熱を伝達するよう動作可能な空気熱交換器と、熱電素子の高温側と結合され、高温側からヒートシンクと熱的接触状態にある冷却流体へ熱を伝達するよう動作可能なヒートシンクと、ヒートシンクと熱的接触状態となる補助冷却システムからの冷却流体を循環させる冷却流体ループと、ヒートシンクと熱的接触状態となる冷却流体の流速を制御する冷却剤制御バルブと、空気熱交換器を通じて流れる空気の温度を測定する温度センサと、温度センサの測定値に従って電源から熱電素子への電力の流れを制御するコントローラとを含む。熱電冷却システムは、空気熱交換器とヒートシンクと熱的接触状態にある冷却流体との間の温度差に起因する熱伝導効果に従って熱電素子を介して空気熱交換器からヒートシンクへ熱を伝達するよう動作可能である。
[0009]熱電冷却システムは、電源から熱電素子に電力が提供されていないときに、空気熱交換器とヒートシンクと熱的接触状態にある冷却流体との間の温度差に起因する熱伝導効果に従って熱電素子を介して空気熱交換器からヒートシンクへ熱を伝達することによって、所望の測定温度を維持するよう動作可能であり得る。
[0010]コントローラが熱電素子を制御して低温側と高温側との間の温度差動を生成し、測定温度が初期温度からより低い対象温度に向けて減少する間、測定温度が初期温度と対象温度との間の既定のトリガ温度に達すると、コントローラは、熱電素子の電力消費量を低減したり、測定温度が対象温度に近づく速度を遅くしたりするため、熱電素子の両端間の実効電圧を減少することができる。
[0011]コントローラは、現行の実効電圧で動作する熱電素子に入力される電力を決定することができ、熱電素子に入力される電力が電力消費量の所望のレベルを超えると、コントローラは、現行の実効電圧で熱電素子を動作する場合と比較して、熱電素子の電力消費量を低減するため、熱電素子の両端間の実効電圧を減少することができる。
[0012]別の実施形態では、熱電冷却システムを制御して、車両の補助冷却システムと併せて冷却コンパートメントを冷却する方法は、冷却コンパートメント内で熱電冷却システムの空気熱交換器を通じて空気を循環させる工程であって、空気から熱電素子へ熱を伝達するため、空気熱交換器は、熱電素子の低温側と熱的に結合される、工程と、冷却コンパートメントの外側で熱電冷却システムのヒートシンクと熱的接触状態となる冷却流体を循環させる工程であって、熱電素子から冷却流体へ熱を伝達するため、ヒートシンクは、熱電素子の高温側と熱的に結合される、工程と、空気熱交換器を通じて循環する空気の温度を測定する工程と、低温側と高温側との間の温度差動を生成し、少なくとも測定温度に従って電源からの電力を使用してペルチェ効果を介して低温側から高温側へ熱を伝達するため、熱電素子の両端間の実効電圧を制御する工程と、空気熱交換器とヒートシンクと熱的接触状態にある冷却流体との間の温度差に起因する熱伝導効果に従って熱電素子を介して空気熱交換器からヒートシンクへ熱を伝達する工程とを含む。
[0013]本方法は、電源から熱電素子に電力が提供されていないときに、空気熱交換器とヒートシンクと熱的接触状態にある冷却流体との間の温度差に起因する熱伝導効果に従って熱電素子を介して空気熱交換器からヒートシンクへ熱を伝達することによって、所望の測定温度を維持する工程をさらに含み得る。
[0014]本方法は、測定温度が初期温度からより低い対象温度に向けて減少する間、測定温度が初期温度と対象温度との間の既定のトリガ温度に達すると、熱電素子の電力消費量を低減したり、測定温度がより低い対象温度に近づく速度を遅くしたりするため、熱電素子の両端間の実効電圧を減少する工程をさらに含み得る。
[0015]本方法は、現行の実効電圧で動作する熱電素子に入力される電力を決定する工程と、熱電素子に入力される電力が電力消費量の所望のレベルを超える際、現行の実効電圧で熱電素子を動作する場合と比較して、熱電素子の電力消費量を低減するため、熱電素子の両端間の実効電圧を減少する工程とをさらに含み得る。
[0016]別の実施形態では、熱電冷却システムは、電源と電気的に結合された熱電素子と、熱電素子の第1の側と結合され、空気熱交換器と熱的接触状態にある空気から熱電素子へ熱を伝達するよう動作可能な空気熱交換器と、熱電素子の第2の側と結合され、第2の側からヒートシンクと熱的接触状態にある冷却流体へ熱を伝達するよう動作可能なヒートシンクとを含み、熱電冷却システムは、一方の側の電源と他方の側の熱電素子との間で電気的に直列結合されたドライバが電源から熱電素子に提供される電力を制御する際、ペルチェ効果に従って熱電素子を介して空気熱交換器からヒートシンクへ熱を伝達するよう動作可能であり、熱電冷却システムは、電源から熱電素子に電力が提供されていないときに、空気熱交換器とヒートシンクと熱的接触状態にある冷却流体との間の温度差に起因する熱伝導効果に従って熱電素子を介して空気熱交換器からヒートシンクへ熱を伝達するよう動作可能である。
[0017]別の実施形態では、熱電冷却システム用のコントローラは、熱電冷却システムの性能パラメータを測定するセンサから入力を受信するセンサ入力を含む。また、熱電冷却システムは、互いに電気的に並列結合され、共通のドライバによって電気的に駆動される複数の熱電素子も含む。また、コントローラは、電圧制御信号出力と、プロセッサと、熱電冷却システムを制御する方法を実行するため、プロセッサによって実行可能なプログラムがその上に格納された持続性メモリとを含む。本方法は、センサ入力からセンサデータを受信する工程と、入力センサデータに基づいて、電圧制御信号のパラメータを決定する工程と、複数の熱電素子によって熱伝達を制御するため、パラメータを有する電圧制御信号をドライバに送信する工程とを含む。電圧制御信号は、線形可変電圧制御信号を含み得、パラメータは、可変電圧制御信号の最大電圧の割合を含み得る。また、電圧制御信号は、パルス幅変調信号も含み得、パラメータは、パルス幅変調信号のパルス幅変調デューティサイクルを含み得る。それに加えて、電圧制御信号は、オン/オフ制御信号を含み得る。
[0018]別の実施形態では、熱電冷却システムは、電源と電気的に直列結合された第1の多数の熱電素子と、電源と電気的に直列結合された第2の多数の熱電素子とを含み、第1の多数のおよび第2の多数の熱電素子は、互いに電気的に並列結合される。空気熱交換器は、第1の多数のおよび第2の多数の熱電素子の第1の側と結合され、空気熱交換器と熱的接触状態にある空気から第1の多数のおよび第2の多数の熱電素子へ熱を伝達するよう動作可能である。ヒートシンクは、第1の多数のおよび第2の多数の熱電素子の第2の側と結合され、第2の側からヒートシンクと熱的接触状態にある冷却流体へ熱を伝達するよう動作可能である。ドライバは、一方の側の電源と他方の側の第1の多数のおよび第2の多数の熱電素子との間で電気的に直列結合される。ドライバは、電圧制御信号に従って電源から第1の多数のおよび第2の多数の熱電素子に提供される電力の量を制御するよう動作可能である。センサは、第1の多数のおよび第2の多数の熱電素子のうちの少なくとも1つの性能パラメータを測定する。また、熱電冷却システムは、プロセッサと、熱電冷却システムを制御する方法を実行するため、プロセッサによって実行可能なプログラムがその上に格納された持続性メモリとを含むコントローラも含む。本方法は、センサからセンサデータを受信する工程と、センサデータに基づいて、電圧制御信号のパラメータを決定する工程と、電圧制御信号をドライバに送信する工程とを含む。
[0019]別の実施形態では、熱電冷蔵庫は、周囲の大気温度より低い温度で食料または飲料を保持する冷却コンパートメントと、互いに電気的に並列結合された多数の熱電素子とを含む。多数の熱電素子は、低温側と高温側を有する。また、熱電冷蔵庫は、多数の熱電素子の低温側との熱的接点と冷却コンパートメントの内部との間で空気を循環させ、可変的に制御される電力によって駆動されるファンも含む。また、熱電冷蔵庫は、多数の熱電素子の高温側と熱的接触状態にあるヒートシンクも含む。ヒートシンクは、多数の熱電素子の高温側とヒートシンクと熱的接触状態で循環する冷却流体との間で熱を伝達する。また、熱電冷蔵庫は、多数の熱電素子と電気的に結合され、多数の熱電素子を駆動するために入力電源からの電力を変換する熱電素子電源も含む。制御システム電源は、多数の熱電素子から電気的に隔離され、コントローラに給電するために入力電源からの電力を変換するコントローラと電気的に結合される。ドライバは、多数の熱電素子と電気的に直列結合される。ドライバは、熱電素子駆動信号に応じて、熱電素子電源入力から多数の熱電素子への電流を制御する。電流センサは、多数の熱電素子のうちの少なくとも1つと電気的に結合され、電流センサ中を通過する電流を測定する。電圧センサは、多数の熱電素子と電気的に結合され、多数の熱電素子に入力される電圧を測定する。熱電素子温度センサは、多数の熱電素子のうちの少なくとも1つの一方の側と熱的に結合され、多数の熱電素子のうちの少なくとも1つの一方の側の温度を測定する。循環空気温度センサは、多数の熱電素子の低温側と熱的接触状態で循環する空気の温度を測定する。冷却流体温度センサは、多数の熱電素子の高温側のヒートシンクと熱的接触状態で循環する冷却流体の温度を測定する。また、熱電冷蔵庫は、プロセッサと、熱電冷蔵庫を制御する方法を実行するため、プロセッサによって実行可能なプログラムがその上に格納された持続性メモリとを含むコントローラを含む。本方法は、電流センサ、電圧センサおよび温度センサを含む多数のセンサからセンサデータを受信する工程と、少なくともセンサデータに基づいて、熱電素子駆動信号のパラメータを決定する工程と、パラメータを有する熱電素子駆動信号をドライバに送信する工程と、センサデータに基づいて、ファンを駆動する可変的に制御される電力を設定する工程とを含む。熱電素子駆動信号は、パルス幅変調信号を含み得、パラメータは、パルス幅変調デューティサイクルを含み得る。
図面の簡単な説明
熱電冷却システムの例示的な実施形態を示す。 熱電冷却システムの例示的な実施形態を示す。 制御部、電源部および熱電素子(TED)部に分割された例示的な熱電冷却システムを示す。 別の例示的な熱電冷却システムを示す。 熱電冷却システムを制御する例示的な方法を示す。 熱電冷却システムを制御する別の例示的な方法を示す。 熱電冷却システムを制御する別の例示的な方法を示す。 熱電冷却システムを制御する別の例示的な方法を示す。 熱電冷却システムを制御する別の例示的な方法を示す。 熱電冷却システムを制御する別の例示的な方法を示す。 熱電冷却システムを制御する別の例示的な方法を示す。 熱電素子の例示的な動作上の構造を示す。 熱電素子の例示的なアセンブリを示す。 熱電素子の例示的な概略図を示す。 液体冷却システムまたは補助冷却システムと併せて使用するための1つまたは複数の熱電素子の両側に装着された熱交換器の組合せを含む冷蔵システムの例示的な概略図を示す。 液体冷却システムまたは補助冷却システムと併せて使用するための1つまたは複数の熱電素子の両側に装着された熱交換器の組合せを含む冷蔵システムの例示的な概略図を示す。 熱電素子の低温側の空気熱交換器とファンとを含む例示的な低温側の空気冷却器アセンブリを示す。 例示的な補助冷却システム(SCS)の飲料冷却庫/冷蔵庫/冷凍庫(BCRF)の3モード動作を示す。 熱電素子の電力消費量の例示的な制御フロー図を示す。 熱電冷却システムを制御する例示的な方法を示す。
詳細な説明
[0033]先行技術の問題を克服する熱電冷却システムの実施形態が本明細書で開示される。熱電冷却システムは、ギャレーで使用される食料および飲料冷蔵庫などの冷蔵ユニットの一部として車両(例えば、航空機)に含めることができる。
[0034]図1Aおよび1Bは、熱電冷却システム100の例示的な実施形態を示す。熱電冷却システム100は、食料および飲料などのアイテムを冷蔵するための冷蔵庫を含み得る。熱電冷却システム100は、航空機、船舶、列車、バスまたはバンなどの車両で使用することができる。熱電冷却システム100は、冷蔵すべきアイテムが冷却コンパートメント110の外側の周囲の大気温度より低い温度で保持され得る冷却コンパートメント110を含む。冷却コンパートメント110は、冷却コンパートメント110へのアクセスのために開けたり、冷却コンパートメント110内の絶縁された温度制御空間内でのアイテムの冷蔵を保証するために閉めたりできるドアを有し得る。
[0035]熱電冷却システム100は、熱電素子(TED)120を使用して冷却コンパートメント110を冷却することができる。熱電冷却システム100は、本明細書の他の部分でより詳細に説明されるように、多数のTED120を含み得る。TED120は、ペルチェ効果を使用してTED120の一方の側からTED120の他方の側へ熱を伝達するペルチェ素子を含み得る。ペルチェ効果を使用することで、電圧またはDC電流が2つの異なる導体間に印加され、それにより、電荷キャリアの移動方向に熱を伝達する電気回路が生成される。したがって、2つの導体間での連続した熱輸送が存在し、素子の二面間に温度差ΔTが生成される。TED120を通じる熱の伝達方向は、TED120のペルチェ素子の両端間に印加される電圧の極性によって制御することができる。例えば、正極性で電圧が印加されると、TED120は、低温側の空気冷却器130からヒートシンク140へ熱を伝達することができる。正極性は、熱電冷却システム100の冷却モードでのTED120の標準の動作条件で使用することができる。負極性で電圧が印加されると、TED120は、ヒートシンク140から低温側の空気冷却器130へ熱を伝達することができる。負極性は、熱電冷却システム100の解凍モードなどのTED120の代替の動作条件で使用することができる。
[0036]低温側の空気冷却器130は、熱交換器との熱的接点を介して空気からTED120へ熱を伝達するよう動作可能であり得る。低温側の空気冷却器130は、ファン135を含み得る。ファン135は、軸流ファン、ラジアルファン、遠心ファンまたは当業者に知られているような別のタイプのファンを含み得る。ファン135の速度およびその結果ファンが循環させる空気の流量は、ファン135のモータの駆動に使用される可変的に制御される電力によって設定することができる。ファン135の速度は、毎分回転数(rpm)の単位で測定することができる。ファン135は、ファンの回転方向(例えば、ファンが時計回りの方向に回転するかまたは反時計回りの方向に回転するか)に応じて、冷却コンパートメント110の内部から低温側の空気冷却器130へ(図1A)またはその逆も同様に(図1B)空気流170を循環させることができる。また、低温側の空気冷却器130は、ファン135が循環させる空気からTED120へ熱を伝達するよう動作可能なTED120と結合されるコールドプレート部またはフィンなどの空気熱交換器も含み得る。図1Aに示される実施形態では、熱交換器との熱的接点を介して空気からTED120へ熱が伝達された後、ファン135は、空気を低温側の空気冷却器130から排出して、空気流180を介して冷却コンパートメント110に再度挿入することができる。空気流180は、低温側の空気冷却器130と結合された1つまたは複数のダクトまたは他の構造によって誘導することができ、低温側の空気冷却器130によって冷却された後、冷却コンパートメント110へ空気を誘導することができる。図1Bに示される実施形態では、空気流180は、低温側の空気冷却器130と結合された1つまたは複数のダクトまたは他の構造によって誘導することができ、冷却コンパートメント110に戻される前に冷却されるように、冷却コンパートメント110から低温側の空気冷却器130へ空気を誘導することができる。熱交換器との熱的接点を介して空気からTED120へ熱が伝達された後、ファン135は、空気を低温側の空気冷却器130から排出して、空気流170を介して冷却コンパートメント110に再度挿入することができる。
[0037]ヒートシンク140は、TED120と熱的接触状態にあり得、TED120からヒートシンク140と熱的接触状態で循環する冷却流体へ熱を伝達するよう動作可能であり得る。冷却流体は、水もしくはグリコール/水の混合物などの冷却液体、または、冷気などの冷却気体を含み得る。いくつかの実施形態では、冷却流体は、航空機などの車両の主要な液体冷却システムまたは補助冷却システム(SCS)によって熱電冷却システム100に提供することができる。冷却流体は、冷却剤入力ポート150を介してヒートシンク140に提供することができる。ヒートシンク140がTED120と冷却流体との間で熱を交換した後、冷却流体は、冷却剤出力ポート160を介して出力することができる。
[0038]TED制御システム190は、TED120と結合して、冷却コンパートメント110の冷却および加温(例えば、解凍)の際にTED120の動作を制御することができる。また、TED制御システム190は、ファン135およびヒートシンク140を通じる冷却流体の流れを含む熱電冷却システム100の他のコンポーネントおよび態様も制御することができる。例えば、ヒートシンク140を通じる冷却流体の流れは、冷却剤入力ポート150および冷却剤出力ポート160に一直線に結合されたバルブの開閉によって制御することができ、TED制御システム190は、ファン135のモータに提供される電力の量を変化させることによってファン135の回転速度を制御することができる。TED制御システム190は、プロセッサと、熱電冷却システム100を制御する方法を実行するため、プロセッサによって実行可能なプログラムがその上に格納された持続性メモリとを含み得る。TED制御システム190は、熱電冷却システム100を制御する方法を実行するためのフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路または他の電子回路を含み得る。また、TED制御システム190は、熱電冷却システム100内の多数のセンサと通信可能に結合することができ、それにより、熱電冷却システム100および構成コンポーネントの性能パラメータの測定値に関係するセンサデータを受信することができる。TED120に関係するTED制御システム190の入力/出力および制御機能については、図3を参照して本明細書でより詳細に説明される。
[0039]図2は、制御部210、電源部220および熱電素子(TED)部230に分割された例示的な熱電冷却システム200を示す。熱電冷却システム200は、制御システム190およびTED120の実施形態を含み得る。制御部210は、電源部220およびTED部230から電気的に隔離することができる。電源部220およびTED部230からの制御部210の電気的隔離は、TED部230の高電力スイッチングに起因する電気雑音および過度信号の制御部210への伝播を防ぐことができる。電気的隔離は、光遮断器または他の手段を使用して提供することができる。制御部210、電源部220およびTED部230のコンポーネントおよび動作については、図3を参照してより詳細に説明される。
[0040]図3は、別の例示的な熱電冷却システム300を示す。熱電冷却システム300は、熱電冷却システム200の実施形態を含み得る。熱電冷却システム300は、電力入力302を含む。入力302は、3相交流(AC)電源と結合することができる。いくつかの実施形態では、3相AC電源は、約80VAC〜180VACの電圧または航空機の電源システムで使用され得るような他の標準電圧値を有し得る。入力302側の電力は、航空機電力生成システムからの電力を含み得る。入力302側の電力は、フィルタ304によってフィルタ処理することができる。フィルタ304は、電磁妨害(EMI)フィルタを含み得る。また、フィルタ304は、安全上の理由で電気ヒューズも含み得る。フィルタ304の電力出力は、VDC BUS1電源306とVDC BUS2電源314の両方にルーティングすることができる。いくつかの実施形態では、VDC BUS1電源306は、28ボルトの直流電圧(VDC)を供給することができ、VDC BUS2電源314は、48VDCの電圧を供給することができる。実施形態は、これらの例示的な電圧値に限定されず、他の実施形態では、システム要件または設計目標に応じて異なる電圧値を供給することができる。フィルタ304からVDC BUS2電源314への電力は、制御可能なリレー316によって選択的に接続することも、切断することもできる。VDC BUS1電源306は、制御部210に相当する熱電冷却システム300の制御部への給電に使用することができ、VDC BUS2電源314は、電源部210に相当し得、TED部230に相当する熱電素子(TED)への給電に使用することもできる。
[0041]VDC BUS1電源306は、公称28ボルトで約100ボルトアンペア(VA)の直流電力を出力することができる。また、VDC BUS1電源306は、制御部210に相当する熱電冷却システム300の電子機器をVDC BUS1電源306に入力された電気過渡信号に起因する損害から保護するための過度信号保護も含み得る。電力は、VDC BUS1電源306から出力し、入力/出力および制御モジュール308に入力することができる。制御モジュール308は、VDC BUS1電源306からの入力電力を1つまたは複数の異なる電圧に変換することができる。例えば、制御モジュール308は、制御モジュール308に含まれる電子回路を動作するため、VDC BUS1電源306からの入力電力を5Vに変換することができる。
[0042]制御モジュール308は、マイクロコントローラまたはプロセッサと、熱電冷却システム300のコンポーネントを制御するため、プロセッサによって実行可能なプログラムがその上に格納された関連持続性メモリとを含み得る。制御モジュール308のコンポーネントは、1つまたは複数のプリント回路基板上に装着することができる。また、制御モジュール308は、1つまたは複数の様々なレギュレータ、センサインターフェース、ファン制御回路、アナログ離散入力および出力、ならびに、コントローラエリアネットワーク(CAN)バスインターフェースも含み得る。制御モジュール308は、熱電冷却システム300に関連する性能測定値に相当するデータを入力する様々なセンサと通信可能に結合することができる。電圧センサ310および電流センサ312は、VDC BUS1電源306から出力され、制御モジュール308に入力される電力を測定することができる。電圧センサ310および電流センサ312から出力されるセンサデータは、制御モジュール308に提供することができる。同様に、電圧センサ320は、VDC BUS2電源314から出力される電圧を測定することができ、別の電圧センサ340は、TED部230に相当し、多数の熱電素子を含むTEDアレイ344に入力される電圧を測定することができる。電圧センサ320および電圧センサ340から出力されるセンサデータは、制御モジュール308に入力される前に、アイソレータ322中およびアイソレータ342中をそれぞれ通過することができる。
[0043]また、制御モジュール308は、制御部210と関連付けられた追加センサからもセンサデータを受信することができる。様々なコンポーネント上または様々なコンポーネント近くの温度を測定するため、一連のサーミスタを熱電冷却システム100に設置することができる。温度センサ372は、TED120の高温側と熱的に結合されるヒートシンク140のホットプレート部と熱的に結合することができ、高温側の温度を測定することができる。温度センサ374は、TED120の低温側と熱的に結合される低温側の空気冷却器130の空気熱交換器と熱的に結合することができ、低温側の温度を測定することができる。温度センサ376は、低温側の空気冷却器130を通じて循環する給気の空気流の温度を測定することができる。温度センサ378は、低温側の空気冷却器130を通じて循環する還気の空気流の温度を測定することができる。温度センサ386は、冷却剤入力ポート150を通じて流れ込む冷却流体の温度を測定することができる。温度センサ388は、冷却剤出力ポート160を通じて流れ出る冷却流体の温度を測定することができる。
[0044]ファン135は、ファン135に関連する性能パラメータを測定する多くのセンサと動作的に結合することができる。ファン135の毎分回転数(rpm)の数値は、ファンrpmセンサ384によって測定することができる。ファン135のrpmは、ファン135を通じる空気流と相関し得る。電圧センサ380および電流センサ382は、ファン135を駆動するために制御モジュール308によって提供される電力の電圧および電流をそれぞれ測定することができる。
[0045]制御モジュール308にセンサデータを入力する熱電冷却システム300のセンサから受信されたデータを使用することで、制御モジュール308は、電源部220とTED部230にそれぞれ相当する電力および熱電素子を制御することができる。制御モジュール308は、TEDアレイ344の多数の熱電素子が共通のドライバ338によって電気的に駆動されるようにTEDアレイ344と電気的に直列結合されたドライバ338を介してVDC BUS2電源314からTEDアレイ344に入力される電流を制御することができる。ドライバ338は、電界効果トランジスタ(FET)/絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)ドライバを含み得る。ドライバ338は、温度および電流保護され得る。ドライバ338は、アイソレータ336によって制御モジュール308から電気的に隔離することができる。
[0046]VDC BUS2電源314からTEDアレイ344に入力される電力の電圧極性は、ドライバ338と電気的に直列結合された極性スイッチ328を介して制御モジュール308によって制御することができる。極性スイッチ328は、機械スイッチまたはソリッドステートリレー(SSR)を含み得る。極性スイッチ328は、制御モジュール308からの制御信号を遅延したりラッチしたりする遅延ラッチ330を介して制御することができる。また、極性スイッチ328は、アイソレータ332によって制御モジュール308から電気的に隔離することもできる。TEDアレイ344の極性は、TEDアレイ344を冷却モードと解凍モードに交互に設定するために反転することができる。TEDアレイ344が冷却モード(例えば、冷凍庫モード、冷蔵モードまたは飲料冷却モード)の場合、TEDアレイ344は、低温側の空気冷却器130からヒートシンク140へ熱を伝達することによって、冷却コンパートメント110を冷却することができる。交互に、TEDアレイ344が解凍モードの場合、TEDアレイ344は、ヒートシンク140から低温側の空気冷却器130へ熱を伝達することによって、冷却コンパートメント110を解凍することができる。
[0047]TEDアレイ344が解凍モードとなるように制御モジュール308がTEDアレイ344の極性を反転するように極性スイッチ328を設定する際、制御モジュール308から出力される電圧制御信号をオーバーライドし、それにより、電圧制御信号によるドライバ338の制御を防ぐように、NAND回路334を設定することができる。このように、TEDアレイ344が極性スイッチ328によって解凍モードに設定される際、TEDアレイ344に総電力を提供するように、そして、TEDアレイ344が冷却モードの際、TEDアレイ344の電力レベルの制御にのみ電圧制御信号が使用され得るように、ドライバ338を設定することができる。
[0048]VDC BUS2電源314は、公称電圧で、TEDアレイ344の冷却動作への給電に十分なアンペア数を有する直流(DC)電力を出力することができる。いくつかの実施形態では、VDC BUS2は、48VDCで約750VAのDC電力を提供することができるが、冷却システム要件および設計目標に応じて多くの異なる値を実装することができるため、実施形態は、これらの例示的な電力および電圧値に限定されない。VDC BUS2電源314は、出力直流電力を提供するための18相36パルス単巻変圧器整流器ユニット(ATRU)または多相変圧器を含み得る。また、VDC BUS2電源314は、電源部220およびTED部230に相当する熱電冷却システム300の電子機器をVDC BUS2電源314に入力された電気過渡信号に起因する損害から保護するための過度信号保護も含み得る。
[0049]VDC BUS2電源314の出力は、TEDアレイ344への電力提供に主に使用することも、TEDアレイ344への電力提供のみに使用することもできる。DC/DC調整回路324は、TEDアレイ344へのクリーン電力の提供に役立てるために、VDC BUS2電源314から出力される電力を調整することができる。DC/DC変換器326をDC/DC調整回路324と結合することもできる。DC/DC変換器326は、ある入力電圧(例えば、75V)から別の入力電圧(例えば、5V)に変換する電圧変換比を有し得る。それに加えて、過熱保護を提供するため、VDC BUS2電源314とTEDアレイ344との間に一直線に熱手動リセットスイッチを設置することができる。
[0050]TEDアレイ344は、TEDアレイ344内の熱電素子の直列および並列配列に応じて、様々な電圧で通常の動作をサポートすることができる(例えば、いくつかの実施形態では、最大64VDCまで)。TEDアレイ344は、1つまたは複数の熱電素子(TED)を含み得る。TEDは、互いに電気的に並列結合される第1のグループおよび第2のグループに配列することができ、第1のグループおよび第2のグループの各々において、1つまたは複数のTEDを互いに電気的に直列結合することができる。例えば、TEDはアレイに配列することができ、そこでは、2つ以上のTEDが電気的に直列結合され、2つ以上のTEDが電気的に並列結合される。図3に示されるように、16個のTEDがアレイに配列されており、そこでは、4つのグループのTEDが互いに電気的に並列結合され、これらの4つのグループの各々のグループ内の4つのTEDが電気的に直列結合される。具体的には、TED345、346、347および348は第1のグループにおいて直列接続され、TED349、350、351および352は第2のグループにおいて直列接続され、TED353、354、355および356は第3のグループにおいて直列接続され、TED357、358、359および360は第4のグループにおいて直列接続される。第1、第2、第3および第4のグループは、TEDアレイ344の入力と出力との間で互いに電気的に並列結合される。様々な実施形態では、当業者が理解するように、TEDアレイ344は、図3に示されるものより多くのまたはより少ない熱電素子を含み得、熱電素子は、他の様々なグループに直列および並列配列することができる。TEDアレイ344のTEDの各々をTEDアレイ344の他のTEDから物理的に離間して、熱伝達効率を改善することも、過熱状態を防ぐこともできる。
[0051]TEDの第1、第2、第3および第4のグループの各々のグループ中を通過する電流は、アイソレータ370を介してそれらのデータを制御モジュール308に提供する電流センサによって測定される。具体的には、TEDの第1のグループ中を通過する電流は電流センサ362によって測定され、TEDの第2のグループ中を通過する電流は電流センサ364によって測定され、TEDの第3のグループ中を通過する電流は電流センサ366によって測定され、TEDの第4のグループ中を通過する電流は電流センサ368によって測定される。電圧センサ340によって提供されるTEDアレイ344の両端間の測定電圧ならびに電流センサ362、364、366および368によって提供されるTEDの4つのグループの各々のグループ中を通過する測定電流を使用することで、制御モジュール308は、TEDアレイ344によって使用される総電力を計算することができる。
[0052]制御モジュール308は、リレー316を制御して、VDC BUS2電源314と電力入力302とを接続および切断することができる。例えば、熱電冷却システム300によって制御される熱電冷却システムがスタンバイモードにあるか、オフにされるか、または、過電流、過熱などの安全条件がTEDアレイ344からの電源の切断を必要とする場合は、制御モジュール308は、アイソレータ318を介してリレー316を制御して、電力入力302によって提供される入力電力からVDC BUS2電源314を電気的に切断することができる。TEDアレイ344に電力を提供すべきことを制御モジュール308が決定した場合は、制御モジュール308は、リレー316を制御して、電力入力302によって提供される入力電力にVDC BUS2電源314を電気的に接続することができる。
[0053]制御モジュール308は、電圧制御、オン/オフ制御またはパルス幅変調(PWM)を使用して、電圧制御信号を出力することによって、TEDアレイ344の電力を制御することができる。電圧制御は、非線形および線形電圧制御を含み得、そこでは、電圧は、冷却の所望のレベルまたは冷却システムセンサ入力のいずれかに応じて非線形または線形に制御することができる。
[0054]可変電圧制御が使用される実施形態では、総電力の約0%〜約100%でTEDアレイ344の電力を変化させるため、制御モジュール308から出力される電圧制御信号は、公称総制御電圧値の約0%〜約100%で変化し得る。可変電圧制御信号の値は、熱電冷却システム100の様々な温度、電流、電圧およびrpmセンサから制御モジュール308によって受信されるセンサデータに従って設定することができる。それに加えて、可変電圧制御信号の値は、熱電冷却システム100の動作の設定モード(例えば、冷蔵モード、飲料冷却モード、冷凍庫モードまたは解凍モード)に従って設定することができる。電圧制御信号の値を増加すると、TEDアレイ344は、より高い冷却性を冷却コンパートメント110に提供することができ、電圧制御信号の値を減少すると、TEDアレイ344は、より低い冷却性を冷却コンパートメント110に提供することができる。オン/オフ制御が使用される実施形態は、電圧制御信号がオン(総電力の100%)とオフ(総電力の0%)にのみ設定することができることを除いて、可変電圧制御が使用される実施形態と同様に動作することができる。
[0055]PWM制御が使用される実施形態では、電圧制御信号は、PWM信号であり得、制御モジュール308は、PWM信号の基本として約2kHzを超えるパルス周波数を生成することができる。総電力の約0%〜約100%でTEDアレイ344の電力を変化させるため、PWM信号のデューティサイクルは、約0%〜約100%で変化し得る。PWM信号のデューティサイクルの値は、熱電冷却システム100の様々な温度、電流、電圧およびrpmセンサから制御モジュール308によって受信されるセンサデータに従って設定することができる。それに加えて、デューティサイクルの値は、熱電冷却システム100の動作の設定モード(例えば、冷蔵モード、飲料冷却モード、冷凍庫モードまたは解凍モード)に従って設定することができる。PWMデューティサイクルを増加すると、TEDアレイ344は、より高い冷却性を冷却コンパートメント110に提供することができ、PWMデューティサイクルを減少すると、TEDアレイ344は、より低い冷却性を冷却コンパートメント110に提供することができる。
[0056]図4は、熱電冷却システム300を制御する例示的な方法を示す。図4に示される工程は、制御モジュール308のプロセッサによって実行することができる。示される実施形態では、工程は特定の順番で示されているが、工程を実行することができる順番は、示される実施形態に限定されず、工程は、他の実施形態では他の順番で実行することができる。それに加えて、実施形態によっては、示されるすべての工程を実行するわけではなく、図4に示されない追加の工程を含むこともあり得る。
[0057]工程410では、熱電冷却システム300の1つまたは複数のセンサから制御モジュール308にセンサデータが入力される。センサデータは、熱電冷却のシステム300および構成コンポーネントを制御するための制御アルゴリズムへの入力として使用することができる。
[0058]工程420では、必要な電圧および電力が決定される。電圧制御信号パラメータは、少なくとも入力センサデータに基づいて決定することができる。電圧制御信号パラメータは、可変電圧制御システムに印加すべき最大電圧の割合、PWM制御システムのPWMデューティサイクル、または、オン/オフ電圧制御システムにおいて電圧制御が「オン」かもしくは「オフ」かを含み得る。PWM制御システムでは、PWMデューティサイクルを、既定の周波数(例えば、2kHz以上)を有するパルス列に適用して、そのPWMデューティサイクルを有するPWM信号を生成することができる。
[0059]工程430では、TEDアレイ344の多数の熱電素子345〜360によって熱伝達を制御するため、工程420で決定された電圧制御信号パラメータを有する電圧制御信号がドライバ338に送信される。電圧制御信号は、制御モジュール308とドライバ338との間で処理することも、論理演算することもできる。例えば、電圧制御信号は、NAND回路334など、電圧制御信号の経路に沿って制御モジュール308とドライバ338との間に配置されるコンポーネントによって、反転、増幅、フィルタ処理、レベルシフト、ラッチ、ブロックまたはオーバーライドを行うことができる。TEDアレイ344は、ドライバ338に印加された電圧制御信号のパラメータに比例してペルチェ効果を使用して一方の側から他方の側への熱伝達を実行することができる。
[0060]工程440では、極性スイッチ328に極性切替信号を送信して、TEDアレイ344の多数の熱電素子345〜360に提供される電力の電圧極性を反転することによって、場合により、解凍モードに着手することができる。工程440で極性を反転することで、TEDアレイ344の多数の熱電素子345〜360の第1の側と第2の側との間の熱伝達方向が変化する。極性切替信号は、制御モジュール308と極性スイッチ328との間で処理することも、論理演算することもできる。それに加えて、極性切替信号は、制御電圧制御信号などの別の信号に対して実行される論理演算の制御に使用することができる。
[0061]工程450では、工程410で入力されたセンサデータのうちの少なくとも1つに基づいてファンの速度を制御するため、ファン135に提供される電力が設定される。電圧および/または電流は、所望のファン速度に従って、ファン135に提供される電力を可変的に制御するように設定することができる。ファンの速度を制御することで、ファンの空気流も制御される。
[0062]工程460では、少なくとも工程410で入力されたセンサデータに基づいてリレー316を使用して電力入力302からVDC BUS2電源314が切断される。したがって、熱電素子アレイ344および熱電冷却システム300を過電流または過熱状態などのエラーおよび安全問題から保護することができる。
[0063]図5A、5B、5C、5D、5Eおよび5Fは、熱電冷却システムを制御する別の例示的な方法を示す。以下の説明で与えられるすべての値および範囲(例えば、電圧値、電流値、温度値、電源相数、TEDチャネル数など)は、単なる例示であり、いくつかの実施形態では、請求項で定義されるような本発明の精神および範囲から逸脱することなく、異なる値を使用することができる。工程501では、熱電冷却システムを有する熱電冷蔵庫を含むギャレーカートがギャレーパネルに挿入される。工程502では、熱電冷却システムが、ほとんどの機能性が非稼働状態である電源投入前のスタンバイモードに入る。工程503では、入力電圧レベルおよび周波数などの電力特性を決定するため、熱電冷却システムへの入力電力がモニタされる。工程504では、熱電冷却システムを動作するための許容2相電源が利用可能かどうかに関する決定が行われる。電圧レベルが約80VAC〜180VAC内の値などの指定の許容範囲にあり、約360Hz〜800Hzの周波数を有し、少なくとも2つの異なる電源相が利用可能であれば、許容2相電源が利用可能であるという決定を行うことができる。許容2相電源が利用可能でなければ、本方法は、工程502に戻ることができる。許容2相電源が利用可能であれば、本方法は、工程505に進むことができる。工程505では、ホストマイクロコントローラ(例えば、制御部210、または、入力/出力および制御モジュール308のプロセッサ)が動作を開始する。工程506では、電源をオンにするために電源ボタンが押されるまで、熱電冷蔵庫の制御パネルの電源ボタンがモニタされる。電源ボタンが押されたことがモニタされると、本方法は、工程507に進み、そこでは、熱電冷却システムはレディモードに入る。
[0064]工程508で、3相AC電源が利用可能でないことが決定されるか、工程509で、熱電冷却システムへの電圧入力は許容できないことが決定されるか(例えば、約80VAC未満または約180VAC超)、工程510で、TEDアレイ344のTED345〜360の高温側の温度は許容できないことが決定されるか(例えば、華氏約180度超)、または、工程511で、TEDアレイ344のTED345〜360の電流は許容できないことが決定されれば(例えば、約20アンペアrms(Arms)超)、工程512で、本方法は、セルフプロテクトモードに入る。工程512で入るセルフプロテクトモードについては、図5Fを参照してさらに説明される。そうでなければ、本方法は、モード選択工程513に入り、そこでは、熱電冷却システムの動作モードが設定される。動作モードは、冷凍庫モード、冷蔵庫モード、飲料冷却庫モード、または、本明細書に記載されるこれらのモードのうちの1つの変形態であり得る別のモードのうちの1つであり得る。
[0065]工程513で熱電冷却システムの動作モードが選択されると、工程514で、熱電冷却システムを制御するためにホストマイクロコントローラ上で実行するソフトウェアまたはファームウェアが使用可能となり、TEDアレイ344のDC極性を反転する極性スイッチ328が使用不能となる。工程513で冷凍庫モードが選択されれば、本方法は、次に、工程515で冷凍庫モードを続行する。冷凍庫モードについては、図5Bを参照してさらに詳細に説明される。冷凍庫モードでは、摂氏−18〜−12度など、凍結温度設定点を設定することができる。工程513で冷蔵庫モードが選択されれば、本方法は、次に、工程516で冷蔵庫モードを続行する。冷蔵庫モードでは、摂氏4度など、低温だが非凍結温度の設定点を設定することができる。工程516で冷蔵庫モードに入ると、本方法は、工程518で温度制御モードを続行する。温度制御モードについては、図5Cを参照してさらに詳細に説明される。工程513で飲料冷却庫モードが選択されれば、本方法は、次に、工程517で飲料冷却庫モードを続行する。飲料冷却庫モードについては、図5Dを参照してさらに詳細に説明される。飲料冷却庫モードでは、摂氏8度など、室温より低いが冷凍庫または冷蔵庫モードより高い冷温の設定点を設定することができる。様々な実施形態では、熱電冷却システムは、追加モードを有し得、追加モードは、工程513で選択することができ、本明細書に記載される工程515の冷凍庫モード、工程516の冷蔵庫モードおよび工程517の飲料冷却庫モードの代わりに工程514の後に制御が渡すことができる。そのような追加モードは、異なる温度設定点を有し得る。様々な実施形態では、熱電冷却システムのすべてのモードの温度設定点は、ユーザが設定することができる。
[0066]図5Bに示されるように、工程515で冷凍庫モードに入ると、熱電冷却システムは、工程519で、回復不能障害をモニタするスタンバイモードに入る。回復不能障害が検出されれば、本方法は、工程512のセルフプロテクトモードに進む。セルフプロテクトモードについては、図5Fを参照してさらに説明される。そうでなければ、本方法は、工程520に進み、そこでは、冷却制御バルブ(CCV)が設定される(例えば、100%開)。工程521では、工程520で設定された冷却制御バルブに起因する電流フィードバックが測定される。測定可能な電流フィードバックが存在しないか、または、電流値がある指定の最小値未満の場合、本方法は、工程520に戻り、冷却制御バルブを再度設定する。工程521の測定電流フィードバックが1Aなどの最大値を超える場合、本方法は、工程519のスタンバイモードに戻る。そうでなければ、電流フィードバックが許容範囲内にある場合、本方法は、工程522に進み、そこでは、ファン(例えば、ファン135)がオンに設定される。
[0067]ファンがオンに設定されると、工程523で、ファン速度rpmフィードバックがモニタされる。測定可能なrpmフィードバックが存在しないことが決定されれば、ファンの再始動が試行され、工程524で、試行回数が計数される。ファンの再始動試行回数が閾値(例えば、5回の再始動試行)に等しい場合は、本方法は、工程519のスタンバイモードに戻る。そうでなければ、工程522で、ファンが再度オンにリセットされる。工程523でファンからのrpmフィードバックが測定されると(例えば、ファンrpmセンサ384を使用)、本方法は、工程525に進み、そこでは、電流センサ382によって測定することができるファンの電流が指定の延長時間に対して許容範囲外であるかどうかに関する決定が行われる。例えば、電流が約4秒またはそれ以上の間に約4Aを超える場合、電流は、延長時間に対して許容範囲外であると決定することができる。ファンの電流が延長時間に対して許容範囲外であれば、本方法は、工程519のスタンバイモードに戻る。ある延長時間にわたってファンの電流を測定することにより、ファンが適正に動作しているかどうかを決定する際、ファンを最初にオンにする際のファンの電流の初期スパイクを無視することができる。
[0068]ファンの電流が指定の延長時間に対して許容範囲外でなければ、本方法は、工程526に進み、そこでは、例えば、ドライバ338を介して、TEDアレイ344を制御するための電圧信号が送信される。様々な実施形態では、電圧信号は、パルス幅変調(PWM)信号、線形可変電圧信号またはオン/オフ電圧信号であり得る。その後、工程527A、527B、527Cおよび527Dで、TEDアレイ344のチャネルの各々の電流がモニタされ(例えば、チャネル1、2、3および4はそれぞれ、電流センサ362、364、366および368を使用してモニタすることができる)、モニタされた電流が許容範囲外であるかどうかに関する決定が行われる。いくつかの実施形態では、電流が本質的にゼロであるかまたは約5Armsを超える場合、測定電流は許容範囲外であると決定することができる。チャネルのいずれか1つでモニタされた電流が許容範囲外であると決定されれば、本方法は、工程512のセルフプロテクトモードに進む。セルフプロテクトモードについては、図5Fを参照してさらに詳細に説明される。電流が許容範囲内であると決定されれば、本方法は、工程528を続行し、そこでは、還気温度(例えば、温度センサ378によって測定される空気流170の温度)が許容範囲内であるかどうかに関する決定が行われる。いくつかの実施形態では、許容範囲は、摂氏約−18〜−12度以下であると見なすことができる。還気温度が許容範囲内であると決定されなければ、工程529で、TEDアレイ344への電圧信号が再度設定され、本方法は、工程526に戻る。いくつかの実施形態では、熱電冷却システムの温度を冷凍庫温度設定点までできる限り素早く引き下げるため、TEDアレイ344への電圧信号をその最大値に設定することができる。還気温度が許容範囲内であると決定されれば、本方法は、図5Cを参照してさらに詳細に説明されるような工程518の温度制御モードに進む。
[0069]工程518で入る図5Cに示される温度制御モードは、工程513で設定されたモードの温度設定点に従って、熱電冷却システムの温度を制御する。例えば、冷凍庫モードの温度設定点は、摂氏約−18〜−12度であり得、冷蔵庫モードの温度設定点は、摂氏約4度であり得、飲料冷却庫モードの温度設定点は、摂氏約8度であり得る。工程518で温度制御モードに入ると、熱電冷却システムは、工程530で、回復不能障害をモニタするスタンバイモードに入る。回復不能障害が検出されれば、本方法は、工程512のセルフプロテクトモードに進む。セルフプロテクトモードについては、図5Fを参照してさらに説明される。そうでなければ、本方法は、工程531に進み、そこでは、冷却制御バルブ(CCV)が設定される(例えば、100%開)。工程532では、工程531で設定された冷却制御バルブに起因する電流フィードバックが測定される。測定可能な電流フィードバックが存在しないか、または、電流値がある指定の最小値未満の場合、本方法は、工程531に戻り、冷却制御バルブを再度設定する。工程532の測定電流フィードバックが1Aなどの最大値を超える場合、本方法は、工程530のスタンバイモードに戻る。そうでなければ、電流フィードバックが許容範囲内にある場合、本方法は、工程533に進み、そこでは、ファン(例えば、ファン135)がオンに設定される。
[0070]ファンがオンに設定されると、工程534で、ファン速度rpmフィードバックがモニタされる。測定可能なrpmフィードバックが存在しないことが決定されれば、ファンの再始動が試行され、工程535で、試行回数が計数される。ファンの再始動試行回数が閾値(例えば、5回の再始動試行)に等しい場合は、本方法は、工程530のスタンバイモードに戻る。そうでなければ、工程533で、ファンが再度オンにリセットされる。工程534でファンからのrpmフィードバックが測定されると(例えば、ファンrpmセンサ384を使用)、本方法は、工程536に進み、そこでは、電流センサ382によって測定することができるファンの電流が指定の延長時間に対して許容範囲外であるかどうかに関する決定が行われる。例えば、電流が約4秒またはそれ以上の間に約4Aを超える場合、電流は、延長時間に対して許容範囲外であると決定することができる。ファンの電流が延長時間に対して範囲外であれば、本方法は、工程530のスタンバイモードに戻る。ある延長時間にわたってファンの電流を測定することにより、ファンが適正に動作しているかどうかを決定する際、ファンを最初にオンにする際のファンの電流の初期スパイクを無視することができる。
[0071]ファンの電流が指定の延長時間に対して許容範囲外でなければ、本方法は、工程537に進み、そこでは、例えば、ドライバ338を介して、TEDアレイ344を制御するための電圧信号が送信される。様々な実施形態では、電圧信号は、パルス幅変調(PWM)信号、線形可変電圧信号またはオン/オフ電圧信号であり得る。その後、工程538A、538B、538Cおよび538Dで、TEDアレイ344のチャネルの各々の電流がモニタされ(例えば、チャネル1、2、3および4はそれぞれ、電流センサ362、364、366および368を使用してモニタすることができる)、モニタされた電流が許容範囲外であるかどうかに関する決定が行われる。いくつかの実施形態では、電流が本質的にゼロであるかまたは約5Armsを超える場合、測定電流は許容範囲外であると決定することができる。チャネルのいずれか1つでモニタされた電流が許容範囲外であると決定されれば、本方法は、工程512のセルフプロテクトモードに進む。セルフプロテクトモードについては、図5Fを参照してさらに詳細に説明される。電流が許容範囲内であると決定されれば、本方法は、工程539を続行し、そこでは、解凍タイマが切れたかどうかに関する決定が行われる。解凍タイマは、熱電冷却システムが解凍モードに入る頻度(例えば、連続動作のある指定時間ごとに1回)を決定する。工程539で解凍タイマが切れていなければ、本方法は、工程537に戻り、TEDアレイ344を制御するための電圧信号が引き続き送信される。解凍タイマが切れたと決定されれば、本方法は、図5Eを参照してさらに詳細に説明されるような工程550の解凍モードに進む。
[0072]図5Dに示されるように、工程517で飲料冷却庫モードに入ると、熱電冷却システムは、工程540で、回復不能障害をモニタするスタンバイモードに入る。回復不能障害が検出されれば、本方法は、工程512のセルフプロテクトモードに進む。セルフプロテクトモードについては、図5Fを参照してさらに説明される。そうでなければ、本方法は、工程541に進み、そこでは、冷却制御バルブ(CCV)が設定される(例えば、100%開)。工程542では、工程541で設定された冷却制御バルブに起因する電流フィードバックが測定される。測定可能な電流フィードバックが存在しないか、または、電流値がある指定の最小値未満の場合、本方法は、工程541に戻り、冷却制御バルブを再度設定する。工程542の測定電流フィードバックが1Aなどの最大値を超える場合、本方法は、工程540のスタンバイモードに戻る。そうでなければ、電流フィードバックが許容範囲内にある場合、本方法は、工程543に進み、そこでは、ファン(例えば、ファン135)がオンに設定される。
[0073]ファンがオンに設定されると、工程544で、ファン速度rpmフィードバックがモニタされる。測定可能なrpmフィードバックが存在しないことが決定されれば、ファンの再始動が試行され、工程545で、試行回数が計数される。ファンの再始動試行回数が閾値(例えば、5回の再始動試行)に等しい場合は、本方法は、工程540のスタンバイモードに戻る。そうでなければ、工程543で、ファンが再度オンにリセットされる。工程544でファンからのrpmフィードバックが測定されると(例えば、ファンrpmセンサ384を使用)、本方法は、工程546に進み、そこでは、電流センサ382によって測定することができるファンの電流が指定の延長時間に対して範囲外であるかどうかに関する決定が行われる。例えば、電流が約4秒またはそれ以上の間に約4Aを超える場合、電流は、延長時間に対して範囲外であると決定することができる。ファンの電流が延長時間に対して範囲外であれば、本方法は、工程540のスタンバイモードに戻る。ある延長時間にわたってファンの電流を測定することにより、ファンが適正に動作しているかどうかを決定する際、ファンを最初にオンにする際のファンの電流の初期スパイクを無視することができる。
[0074]ファンの電流が指定の延長時間に対して許容範囲を超えなければ、本方法は、工程547に進み、そこでは、例えば、ドライバ338を介して、TEDアレイ344を制御するための電圧信号が送信される。様々な実施形態では、電圧信号は、パルス幅変調(PWM)信号、線形可変電圧信号またはオン/オフ電圧信号であり得る。その後、工程548A、548B、548Cおよび548Dで、TEDアレイ344のチャネルの各々の電流がモニタされ(例えば、チャネル1、2、3および4はそれぞれ、電流センサ362、364、366および368を使用してモニタすることができる)、モニタされた電流が許容範囲外であるかどうかに関する決定が行われる。いくつかの実施形態では、電流が本質的にゼロであるかまたは約5Armsを超える場合、測定電流は許容範囲外であると決定することができる。チャネルのいずれか1つでモニタされた電流が許容範囲外であると決定されれば、本方法は、工程512のセルフプロテクトモードに進む。セルフプロテクトモードについては、図5Fを参照してさらに詳細に説明される。電流が許容範囲内であると決定されれば、本方法は、工程549を続行し、そこでは、定義された時間が経過したかどうかに関する決定が行われる。いくつかの実施形態では、定義された時間は、標準温度制御モードに入る前の、飲料冷却庫モードが安定するのに必要なある数分間と見なすことができる。定義された時間が経過したと決定されなければ、本方法は、工程547に戻る。定義された時間が経過したと決定されれば、本方法は、図5Cを参照してさらに詳細に説明されるような工程518の温度制御モードに進む。
[0075]図5Eに示されるように、工程550で解凍モードに入ると、熱電冷却システムは、工程551で、冷却制御バルブ(CCV)をオフに設定する。次いで、工程552で、ファンがオフに設定される。その後、工程553で、タイマが切れるまで第1のタイマを実行する。いくつかの実施形態では、5分後に切れるように第1のタイマを設定することができる。第1のタイマが切れると、工程554で、温度を下方閾値と比較する。いくつかの実施形態では、下方閾値は、摂氏−10度など、冷凍庫モードの温度設定点に近い凍結温度であり得る。温度が大体下方閾値以下でなければ、本方法は、工程557に進み、解凍動作を開始する。温度が大体下方閾値以下であれば、本方法は、工程555に進み、そこでは、第2のタイマが切れるまで第2のタイマを実行する。第2のタイマは工程553の第1のタイマより長いものであり得る。例えば、いくつかの実施形態では、温度が自然にさらに上昇できるように30分後に切れるように第2のタイマを設定することができる。第2のタイマが切れると、本方法は、工程556に進み、そこでは、温度を上方閾値と比較する。いくつかの実施形態では、上方閾値は、摂氏−3度など、下方閾値より高い凍結温度であり得る。温度が大体上方閾値以下でなければ、本方法は、工程557に進み、解凍動作を開始する。そうでなければ、温度が大体上方閾値以下であれば、本方法は、工程562で、図5Cを参照してさらに説明されるような温度制御モード518など、解凍モードに入る前の以前のモードに戻る。
[0076]本方法が工程557に進むと、極性スイッチ328を使用してTEDアレイ344のDC極性が反転される。その後、工程558で、例えば、ドライバ338を介して、TEDアレイ344を制御するための電圧信号が送信される。様々な実施形態では、電圧信号は、パルス幅変調(PWM)信号、線形可変電圧信号またはオン/オフ電圧信号であり得る。次いで、工程559A、559B、559Cおよび559Dで、TEDアレイ344のチャネルの各々の電流がモニタされ(例えば、チャネル1、2、3および4はそれぞれ、電流センサ362、364、366および368を使用してモニタすることができる)、モニタされた電流が許容範囲外であるかどうかに関する決定が行われる。いくつかの実施形態では、電流が本質的にゼロであるかまたは約5Armsを超える場合、測定電流は許容範囲外であると決定することができる。チャネルのいずれか1つでモニタされた電流が許容範囲外であると決定されれば、本方法は、工程512のセルフプロテクトモードに進む。セルフプロテクトモードについては、図5Fを参照してさらに詳細に説明される。電流が許容範囲内であると決定されれば、本方法は、工程560を続行し、そこでは、還気温度が既定の解凍完了温度(例えば、摂氏1度)に達したか、または、解凍サイクルタイム(例えば、45分)が切れたかどうかに関する決定が行われる。定義された温度に達したと決定されないか、または、定義された時間が経過したと決定されなければ、本方法は、工程558に戻る。そうでなければ、工程561で、極性スイッチ328を使用したTEDアレイ344のDC極性の反転が使用不能となり、本方法は、工程562で、図5Cを参照してさらに詳細に説明されるような工程518の温度制御モードなどの以前のモードに戻る。
[0077]図5Fを参照して説明される工程512で入るセルフプロテクトモードの間、検出された各障害状態は、ホストマイクロコントローラに報告される。セルフプロテクトモードに入ると、工程570で、障害が回復可能かどうかに関する決定がスタンバイ状態で行われる。障害が回復可能ではないという決定が行われれば、工程571で、熱電冷却システムがシャットダウンされる。そうでなければ、以下で説明されるように、熱電冷却システムがセルフプロテクトモードに入る直前のモードで動作を再開することができるかどうかを決定するため、測定値と許容値との一連の比較が実行される。いかなる測定値も許容できないと決定されれば、本方法は、工程570のスタンバイモードに戻り、障害が回復可能かどうかを決定する。工程572では、TEDアレイ344のTED345〜360の高温側の温度は許容できるかどうかに関する決定が行われる。TEDの高温側の許容温度は、摂氏約82度以下であり得る。工程573では、電源の3つのすべての相が存在するかどうかに関する決定が行われる。工程574では、熱電冷却システムへの電圧入力は許容できるかどうかに関する決定が行われる。許容電圧入力は、約80VAC〜180VACであり得る。工程575では、冷却剤注入口のプロピレングリコール水(PGW)の温度(例えば、温度センサ386によって測定される冷却剤入力ポート150での液体注入口温度)は許容できるかどうかに関する決定が行われる。液体注入口温度は、摂氏約−2度以下の場合は許容できると見なすことができる。工程576では、TEDアレイ344のTED345〜360の総電流は許容できるかどうかに関する決定が行われる。総TED電流は、約20Arms未満の場合は許容できると見なすことができる。セルフプロテクトモードでのすべての測定値が許容できる場合は、本方法は、工程577で、セルフプロテクトモードに入る前の熱電冷却システムのモードに戻る。例えば、本方法は、工程507のレディモード、工程519の冷凍庫のスタンバイモード、工程516の冷凍庫のTEDへ電圧モード、工程530の温度制御のスタンバイモード、工程537の温度制御のTEDへ電圧モード、工程540の飲料冷却庫のスタンバイモード、工程547の飲料冷却庫のTEDへ電圧モード、または、工程558の解凍のTEDへ電圧モードに戻ることができる。
[0078]図6は、熱電素子600の例示的な動作上の構造を示す。図6に示されるように、熱610は、熱を吸収する熱交換器と熱的に結合することができる低温側のセラミック基板605で吸収される。次いで、低温側のセラミック基板605は、低温側のセラミック基板605と熱的接触状態にある低温側の銅導体615へ熱を伝達する。電流は、N型の熱電コンポーネント625の電子660を介して低温側の銅導体615と正の高温側の銅導体620との間で輸送される一方で、電流は、P型の熱電コンポーネント635の正孔670を介して低温側の銅導体615と負の高温側の銅導体630との間で輸送される。DC電源650は、正の高温側の銅導体620から、N型の熱電コンポーネント625を通じ、低温側の銅導体615を通じ、P型の熱電コンポーネント635を通じて、負の高温側の銅導体630までの、熱電素子600の両端間に電圧を印加する。熱伝達は、電流が流れる方向ではなく、電荷キャリアの移動方向に生じる。したがって、熱は、P型の熱電コンポーネント635の正孔670を通じて低温側のセラミック基板605から高温側のセラミック基板640へ伝達される一方で、熱は、N型の熱電コンポーネント625の電子660を通じて低温側のセラミック基板605から高温側のセラミック基板640へ伝達される。次いで、熱645は、高温側のセラミック基板640から廃棄される。熱電素子600に供給される電流および電圧の結果、低温側のセラミック基板605と高温側のセラミック基板640との間にそれぞれ温度差ΔTが生成される。
[0079]熱電素子600の最も効率的な構成は、図6に示されるように、P型の熱電コンポーネント635およびN型の熱電コンポーネント625のそれぞれが、互いに電気的に直列に配置されるが、熱的に並列に配置される場合である。図6に示されるものなどの熱電素子600は、「対」と呼ばれる。制御されたDC電圧は、DC電源650によって正の高温側の銅導体620と負の高温側の銅導体630との間に印加され、熱電コンポーネントを通じる電流の流れを生じさせる。次いで、熱電コンポーネントを通じる電流の流れは、正の高温側の銅導体620と負の高温側の銅導体630との間でそれぞれ印加される電圧または電流に応じて制御される。熱610は、電子がP型コンポーネントの低エネルギーレベルからN型コンポーネントの高エネルギーレベルまで通過する際に電子によって低温側で吸収される。高温側では、電子が高エネルギーレベルから低エネルギーレベルに移動する際にヒートシンクにエネルギーを放出することによって熱645が廃棄される。図6に示される2つの高温側の銅導体620および630は、高温側のセラミック基板640と熱的接触状態にある。次に、高温側のセラミック基板640は、熱電コンポーネントから熱を引き出すため、ヒートシンク140などのヒートシンクと熱的接触状態にあり得る。図6に示される2つのセラミック基板605および640は、熱電素子600用の筐体および電気絶縁体として機能し得る。
[0080]図7は、熱電素子700の例示的なアセンブリを示す。熱電素子700は、熱電素子600の実施形態であり得る。示される熱電素子700は、TELLUREX(2011年6月7日にアクセスされたwww.tellurex.com/technology/design-manual.php)によって説明されるような例示的な素子である。示されるように、素子700は、低温側のセラミック基板730と高温側のセラミック基板740との間に挟まれた、N型半導体ペレット710とP型半導体ペレット720のそれぞれが交互に位置するアレイを含む。また、素子は、正の電線770および負の電線760に取り付けられた導体タブ750も含む。素子700は、低温側で熱780を吸収し、高温側で熱790を廃棄する。
[0081]図8は、熱電素子700の例示的な概略図を示す。熱電素子700は、図6および7にそれぞれ示されるような熱電素子600または700の実施形態であり得る。図7にも示されるように、図8に示される熱電素子700は、TELLUREX(2011年6月7日にアクセスされたwww.tellurex.com/technology/design-manual.php)によって説明されるような例示的な素子である。図8に示されるように、熱電素子700は、互いに電気的に直列結合され、互いに熱的に並列結合された多数のN型半導体ペレット710およびP型半導体ペレット720を含み得る。熱電素子の最も一般的なタイプは、254個のN型熱電コンポーネント710とP型熱電コンポーネント720のそれぞれが交互に位置するものを使用する。そのような熱電素子700は、低電圧および低電流で動作することができ、そのような熱電素子を現実的な応用に対して実用的なものにする。
[0082]図9Aおよび9Bは、液体冷却システムまたは補助冷却システム920と併せて使用するための1つまたは複数の熱電素子915の両側に装着された熱交換器の組合せを含む冷蔵システム900の例示的な概略図を示す。示される冷蔵システム900は、1つまたは複数のTED915の両側(低温側と高温側のそれぞれ)に装着された2つの熱交換器905および910の組合せを使用する。TED915と併せて、断熱材930も低温側と高温側との間に配置される。空気熱交換器905は、ファン940を使用して冷却コンパートメント935内で空気を循環させるエンクロージャの内側に装着される。空気熱交換器905は、熱グリース945を使用して、TED915の低温側と熱的に結合される。空気熱交換器905は、有孔内部空洞壁950によって冷却コンパートメント935の内部空洞から切り離され、有孔内部空洞壁950は、低温側の空気熱交換器905から内部空洞935への冷却された給気955の流れを促進し、内部空洞935から低温側の空気熱交換器905へ戻る暖められた還気960の流れを促進する。低温側の空気熱交換器905は、冷却コンパートメント935の空気の温度を下回る温度まで冷却され、その結果、空気熱交換器905は、冷却コンパートメントからの還気960を熱交換器905のフィン間で循環させる際に熱を取り出す。冷却コンパートメント内の空気の温度は、いくつかの場所のうちの1つまたは複数(RT2−コールドプレート部または空気熱交換器の温度、RT3−給気温度、および、RT4−還気温度を含む)で測定することができる。
[0083]コントローラ985の制御の下で電流がTED915中を通過すると、TED915は、冷却コンパートメント935の内側の空気と熱的に結合された低温側の熱交換器905から高温側へ能動的に熱を送り出す。TED915の高温側は、熱グリース945を使用して、高温側の液体ヒートシンク910と熱的に結合される。高温側の液体ヒートシンク910は、それを通じて補助冷却システム920からの冷却液体が流れる液体チャネルを含む。圧力逃しバルブを含む素早い切断965は、冷蔵システム900の冷却液体注入口970および冷却液体排出口975で使用することができる。
[0084]高温側の液体ヒートシンク910を通じる冷却液体の流れは、冷却剤制御バルブ(CCV)980によって制御され、冷却剤制御バルブ(CCV)980もまた、コントローラ985または別のコントローラの制御下にあり得る。TEDの高温側(ホットプレート部)の温度は、RT1で測定される。補助冷却システム920に戻る前の冷蔵システム900を出る冷却液体の温度は、RT7で測定することができ、補助冷却システム920から冷蔵システム900に入る冷却液体の温度は、RT6で測定することができる。温度測定は、RT8のTEDコントローラで行うことができ、安全目的のため、熱スイッチ990(過熱プロテクタ)も高温側の液体ヒートシンク910のホットプレート部に配置することができる。すなわち、高温側が熱くなり過ぎた場合、保護するために、熱スイッチ990を起動することができ、熱電システムをシャットダウンすることができる。高温側の液体熱交換器910は、補助冷却システム920を使用して、冷却コンパートメント935からの熱とTED915の動作によって生成される熱の両方を除去する。熱電コンポーネントの動作によって冷却コンパートメント935から熱を能動的に除去するようにTED915が動作されないときでさえ、高温側の液体ヒートシンク910は、より暖かい低温側の空気熱交換器905から高温側の液体ヒートシンク910を通じて補助冷却システム920からのより冷たい循環冷却液体への熱伝導の動作によって、依然として熱を除去することができる。
[0085]図9Bの冷蔵システム900の実施形態は、冷却コンパートメント935に異なる空気流パターンをもたらすファン940の異なる構成を除いて、図9Aの冷蔵システム900の実施形態と同様である。図9Aでは、ファン940は、有孔内部空洞壁950を通じて、冷却された給気955を水平方向に内部空洞冷却コンパートメント935に向ける一方で、冷却空洞935の下部の有孔内部空洞壁950を通過した後で、暖められた還気960が冷却空洞935の下部から上向きに流れて低温側の空気熱交換器905のフィンに入るように配置される。冷却された給気955の温度は、冷却された給気955が低温側の空気熱交換器905のフィンを離れる場所の近くのRT3で測定され、暖められた還気960の温度は、暖められた還気960が低温側の空気熱交換器905のフィンに戻る場所の近くのRT4で測定される。対照的に、図9Bでは、ファン940は、暖められた還気960を水平方向に内部空洞冷却コンパートメント935から有孔内部空洞壁950を通じて低温側の空気熱交換器905の中央領域の低温側の空気熱交換器905のフィンに向ける一方で、冷却された給気955が低温側の空気熱交換器905のフィンから上向きおよび下向きに流れて、有孔内部空洞壁950を通過した後で冷却空洞935の下部と上部の両方に入るように配置される。冷却された給気955の温度は、冷却された給気955が低温側の空気熱交換器905のフィンを離れる場所の近くのRT3およびRT5で測定され、暖められた還気960の温度は、暖められた還気960が低温側の空気熱交換器905のフィンに達する前のファン940に戻る場所の近くのRT4で測定される。様々な実施形態では、ファン940は、内部空洞冷却コンパートメント935内の空気循環パターンを変更するため、異なる形で配置し、低温側の空気熱交換器905に向けて空気を吹き出すようにまたは低温側の空気熱交換器905から離れる形で空気を吹き出すように構成することができる。
[0086]図10は、熱電素子の低温側の空気熱交換器1020とファン1030とを含む例示的な低温側の空気冷却器アセンブリ1000を示す。示されるアセンブリでは、18個の熱電モジュールが提供される。アセンブリは、低温側の空気熱交換器とファンとの組合せを含む。熱電素子の高温側では、液体熱交換器1010が提供される。熱界面材料は、熱交換器と熱電モジュールとの間の効率的な熱伝達を提供する。液体熱交換器で利用される冷却液体は、60%のプロピレングリコール水溶液(PGW)またはGALDEN(登録商標)熱伝達流体(不活性のパーフルオロポリエーテルを含む市販の熱伝達流体)であり得る。電源は、DC電源である。
[0087]図11は、例示的な補助冷却システム(SCS)の飲料冷却庫/冷蔵庫/冷凍庫(BCRF)1100の3モード動作を示す。BCRF1100は、冷却コンパートメント1110内で循環する空気1180からファン1170を介して空気熱交換器1160のフィンを通じて液体ヒートシンク1150へ熱を伝達するTED1120を含む。次に、液体ヒートシンク1150は、TED1120からバルブ1140の制御下でSCS PGW再循環システム1170を通じて流れる冷却液体へ熱を伝達する。
[0088]BCRF1110の3つの動作モードは、冷凍庫、飲料冷却庫および冷蔵庫としてのものである。冷凍庫モードでは、SCS PGW再循環システム1170からの冷却液体の流れを制御するバルブ1140がオンとなるように制御される間は、TED1120もオンとなるように制御することができる。飲料冷却庫モードでは、冷却液体の流れを制御するバルブ1140がオンとなるように制御される間は、TED1120は、初期温度プルダウンの間のみオンとなるように制御し、飲料冷却庫モードの定常状態の温度範囲に達した後はオフとなるように制御することができる。冷蔵庫モードでは、冷却液体の流れを制御するバルブ1140がオンとなるように制御される間は、TED1120も、初期温度プルダウンの間のみオンとなるように制御し、飲料冷却庫モードの定常状態の温度範囲に達した後はオフとなるように制御することができる。また、パルス幅変調(PWM)信号を使用してファン1170も動作することができる。温度の初期プルダウンに必要な時間は、冷蔵庫モードの間は約5分であり得、飲料冷却庫モードの間は約65分であり得、冷凍庫モードの間は約15分であり得る。
[0089]TED1120またはバルブ1140が本明細書で「オン」であると言及される場合は、それは、可変アナログ信号値を概算するため、TED1120、バルブ1140および/またはファン1170が、ある時間の割合では稼働状態であり、残りの時間の割合では非稼働状態であるように可変アナログ信号値またはPWM信号を使用して動作されることも含み得る。
[0090]TED1120は、初期プルダウン時間の間中常にオンに設定されるとは限らない。例えば、飲料冷却庫モードで、初期プルダウンの約65分間に、摂氏約21度の初期温度から摂氏約8度の飲料用ビンの所望の温度に達するため、TED1120は、初期プルダウンの最初の約35分間を動作させ、初期プルダウンの残りの約30分間をオフにすることができる。飲料用ビンがそれらの所望の温度に達するまでTED1120の動作を継続することにより、初期プルダウン時間を減少することができる。例えば、TED1120が初期プルダウン時間の間中常にオンを維持する場合、飲料用ビンは、飲料冷却庫モードの間、初期プルダウンの40〜45分間に、摂氏約21度の初期温度から摂氏約8度の所望の温度に達することができる。
[0091]PWM信号のより高い電圧またはより大きなデューティ比でTED1120を動作することにより、冷蔵庫、飲料冷却庫および冷凍庫モードの各々において、温度の初期プルダウンに必要な時間を減少することも、初期プルダウンの間の所与の時点での温度を減少することもできる。例えば、冷凍庫モードの間、約12Vdcの電圧でTED1120を動作することにより、約15分のプルダウン後、摂氏約24度の初期温度から摂氏約−4度の温度を得ることができる一方で、約24Vdcで動作することにより、約15分後、摂氏約−11度の温度を得ることができ、約54Vdcで動作することにより、約15分後、摂氏約−18度の温度を得ることができる。別の例として、冷蔵庫モードの間、約15Vdcの電圧でTEDを動作することにより、約5分の初期プルダウン後、摂氏約24度の温度から摂氏約7度の温度を得ることができる一方で、約25Vdcで動作することにより、約5分後、摂氏約3〜4度の温度を得ることができる。
[0092]冷却剤に対してより低い温度を使用することでも、冷蔵庫、飲料冷却庫および冷凍庫モードの各々において、温度の初期プルダウンに必要な時間を減少することも、初期プルダウンの間の所与の時点での温度を減少することもできる。例えば、冷凍庫モードの間、約48VdcのTED電圧で、毎分1.5リットル(l/m)の流速で、摂氏4度の冷却剤温度を使用することで、約15分のプルダウン後、摂氏約24度の初期温度から摂氏約−10度の温度を得ることができる一方で、同じ流速で、摂氏−8度の冷却剤温度を使用することで、約15分後、摂氏約−17〜−18度の温度を得ることができる。
[0093]TEDの電力消費量と温度プルダウン時間との間にはトレードオフが存在する。一般に、高電圧でのTED1120の動作は、TED1120の電力消費量の増加を犠牲にして、温度プルダウン時間を減少する。例えば、冷凍庫モードでの初期温度プルダウンの間、約36VdcでTED1120を動作することにより、約375Wの電力を消費する一方で、約12分で摂氏−12度まで、そして、約22分で摂氏−18度までの初期プルダウンを達成することができる。対照的に、約48VdcでTED1120を動作することにより、約660Wの電力を消費する一方で、約10〜11分で摂氏−12度まで、そして、約17分で摂氏−18度までの初期プルダウンを達成することができる。別の例として、飲料冷却庫モードでの初期温度プルダウンの間、約36VdcでTED1120を動作することにより、約350Wの電力を消費する一方で、約52分で初期プルダウンを達成することができる。対照的に、約48VdcでTED1120を動作することにより、約680Wの電力を消費する一方で、約45分で初期プルダウンを達成することができる。
[0094]図12は、熱電素子の電力消費量の例示的な制御フロー図を示す。工程1210では、電力コントローラは、電力を制御する。工程1220では、電力コントローラは、冷却庫電力入力が事前に設定された電力値、定格電力消費量または所望のレベルの電力消費量以上かどうかを決定する。工程1230では、電力コントローラが工程1220で冷却庫電力入力が事前に設定された電力値、定格電力消費量または所望のレベルの電力消費量以上であると決定した場合、TEDへの実効電圧を減少する。そうでなければ、工程1240で、電力コントローラは、冷却庫温度が事前に設定された温度以上かどうかを決定する。冷却庫温度が事前に設定された温度以上である場合、工程1250で、TED電力をオンにする。そうでなければ、工程1260で、TED電力をオフにする。
[0095]様々な実施形態では、冷却レベルを増加するためにTED電力を増加することも、冷却レベルを減少するためにTED電力を減少することもできる。したがって、航空機制御システムが、TED電力消費量がその電力限度または予算を超えることを検出すれば、電力制御システムは、PWMスイッチングデューティ比または周波数を減少することによって実効TED電圧入力を減少することができる。他方では、航空機システムからの電源が所望の冷却速度を達成するためにTEDを動作するための十分な電力を提供できなければ、図12の電力制御システムは、TEDをオフにすることなく、TEDを制御して、低電力レベルおよび減少された冷却速度で動作して、航空機電力システムを過負荷から保護することができる。一例として、TED冷却庫の電力予算は700W(TED冷却庫が提供する電力レベルは、10分間で24℃から−12℃までの冷却を提供する)だが、航空機電力システムはTED冷却庫にある時間で300Wの電力のみ提供できる場合、TED冷却庫は、300Wの電力レベルで動作し、20分間で24℃から−12℃までなどの低レベルの冷却を提供するように制御することができる。この能力は、それらの定格レベルより低いレベルの電力消費量では動作できない蒸気サイクル冷蔵システムに基づくものなどの従来の冷却庫に勝る技術的利点を提供する。そのような従来の冷却庫では、電力システムがそれらの定格電力レベル(例えば、700W)を提供することができない場合、従来の冷却庫は、通常、オフにするか、または、シャットダウンして、過負荷保護を提供しなければならず、したがって、従来の冷却庫は、オフにした後はいかなるレベルの冷却も提供することができない。
[0096]図13は、熱電冷却システムを制御する例示的な方法を示す。熱電冷却システムは、冷蔵システム900などの冷蔵システムの一部であり得、コントローラ985などのコントローラによって制御して、補助冷却システム920などの車両の補助冷却システムと併せて冷却コンパートメント935などの冷却コンパートメントを冷却することができる。
[0097]工程1310では、冷却コンパートメント内で熱電冷却システムの空気熱交換器を通じて空気を循環させる。空気熱交換器は、空気熱交換器905の実施形態であり得る。空気から熱電素子へ熱を伝達するため、空気熱交換器は、TED915などの熱電素子の低温側と熱的に結合することができる。
[0098]工程1320では、冷却コンパートメントの外側で熱電冷却システムのヒートシンクと熱的接触状態となる冷却流体を循環させる。ヒートシンクは、液体ヒートシンク910の実施形態であり得る。熱電素子から冷却流体へ熱を伝達するため、ヒートシンクは、熱電素子の高温側と熱的に結合することができる。冷却流体は、補助冷却システム920などの補助冷却システムから冷却剤ループを通じて循環させることができる。ヒートシンクと熱的接触状態にある冷却流体の流速は、冷却剤制御バルブを使用して制御することができる。
[0099]工程1330では、空気熱交換器を通じて循環する空気の温度が測定される。図9Aまたは9Bに示されるように、給気955の温度は、RT3もしくはRT5で測定することができるか、または、還気960の温度は、RT4で測定することができる。
[00100]工程1340では、低温側と高温側との間の温度差動を生成し、少なくとも測定温度に従って電源からの電力を使用してペルチェ効果を介して低温側から高温側へ熱を伝達するため、熱電素子の両端間の実効電圧が制御される。電圧は、パルス幅変調技法を使用して制御することができる。様々な実施形態では、実効電圧は、図9Aおよび9Bに示されるようなRT1、RT2、RT3、RT4、RT5、RT6、RT7およびRT8のうちの1つもしくは複数の任意の温度の組合せ、または、冷蔵システム900の任意の温度測定値間の任意の温度差動に従って、少なくとも部分的に制御することもできる。例えば、電圧は、熱電素子の高温側(RT1)と低温側(RT2)との間の温度差動に従って、少なくとも部分的に制御することができる。別の例として、電圧は、熱電冷却システムもしくは冷蔵システム900に入る冷却流体(RT6)か、または、熱電冷却システムもしくは冷蔵システム900を離れる冷却流体(RT7)の温度に従って、少なくとも部分的に制御することができる。他の実施形態では、実効電圧は、冷蔵システム900の任意の測定温度または任意の測定値間の温度差動の時間導関数または経時的な値の変化に従って、少なくとも部分的に制御することもできる。
[00101]工程1350では、電源から熱電素子に電力が提供されていないときに、空気熱交換器とヒートシンクと熱的接触状態にある冷却流体との間の温度差に起因する熱伝導効果に従って熱電素子を介して空気熱交換器からヒートシンクへ熱が伝達される。
[00102]工程1360では、測定温度が初期温度からより低い対象温度に向けて減少する間、測定温度が初期温度と対象温度との間の既定のトリガ温度に達すると、熱電素子の電力消費量を低減したり、測定温度がより低い対象温度に近づく速度を遅くしたりするため、熱電素子の両端間の実効電圧が減少される。
[00103]本明細書に記載される制御システムの機能は、コントローラのプロセッサによって読み取ることも実行することもできる、非一時的な記憶媒体上に格納されるソフトウェアプログラムの命令に従って、コントローラによって制御することができる。ソフトウェアプログラムは、コンピュータプログラミング言語(例えば、C、C++など)で記述したり、コントローラのプロセッサ上で実行するためにクロスコンパイルしたりすることができる。記憶媒体の例は、磁気記憶媒体(例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクまたは磁気テープ)、光記録媒体(例えば、CD−ROMまたはデジタル多用途ディスク(DVD))および電子記憶媒体(例えば、集積回路(IC)、ROM、RAM、EEPROMまたはフラッシュメモリ)を含む。また、記憶媒体は、ネットワーク結合コンピュータシステム上で分散することもでき、その結果、プログラム命令は、分散方式で格納され、実行される。
[00104]実施形態は、機能ブロックコンポーネントおよび様々な処理工程の観点から説明することができる。そのような機能ブロックは、指定の機能を実行するよう構成されたいかなる数のハードウェアおよび/またはソフトウェアコンポーネントでも実現することができる。例えば、実施形態は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたは他の制御素子の制御の下で様々な機能を実行することができる様々な集積回路コンポーネント(例えば、メモリ素子、処理素子、論理素子、ルックアップテーブルおよび同様のもの)を使用することができる。同様に、実施形態の要素がソフトウェアプログラミングまたはソフトウェア要素を使用して実装される場合、実施形態は、データ構造、オブジェクト、プロセス、ルーチンまたは他のプログラミング要素の任意の組合せを用いて、様々なアルゴリズムを実装して、C、C++、Java(登録商標)、アセンブラまたは同様のものなどのいかなるプログラミングまたはスクリプト言語でも実装することができる。その上、実施形態は、電子機器構成、信号処理および/または制御、データ処理ならびに同様のもののためのいかなる数の従来の技法も使用できる場合がある。言語機構は、幅広く使用され、機械的または物理的な実施形態に限定されないが、プロセッサなどと併せてソフトウェアルーチンを含み得る。
[00105]本明細書に示され、説明される特定の実装形態は、実施形態の説明に役立つ実例であり、いかなる方法でも本発明の範囲を限定することを意図しない。簡潔にするため、システム(およびシステムの個々の動作コンポーネントのコンポーネント)の従来の電子機器、制御システム、ソフトウェア開発および他の機能面については、詳細に説明されない場合がある。その上、提示される様々な図に示される接続線またはコネクタは、様々な要素間の例示的な機能上の関係および/または物理的もしくは論理的なカップリングを表すことを意図する。多くの代替もしくは追加の機能上の関係、物理的な接続または論理的な接続が実用的デバイスに存在し得ることに留意されたい。本明細書で提供されるいくつかのおよびすべての例または例示的な言語(例えば、「〜など」)の使用は、単に、実施形態をより明らかにすることを意図し、別段の請求がない限り、本発明の範囲に対する制限を課さない。その上、要素が「不可欠な(essential)」または「非常に重要な(critical)」ものとして明確に説明されていない限り、いずれのアイテムもコンポーネントも本発明の実践に不可欠なものではない。
[00106]これらの実施形態は図解を参照して説明されるため、説明される方法および/または特定の構造の様々な変更または適合が当業者に明らかになる可能性がある。実施形態の教示に依存し、それを通じてこれらの教示が当技術分野を進歩させたそのようなすべての変更、適合または変形は、本発明の精神および範囲内にあると見なされる。したがって、本発明は、決して示される実施形態のみに限定されるものではないことが理解されるため、これらの記述および図面は、限定の意味で捉えてはならない。
[00107]「含む(comprising)」「含む(including)」および「有する(having)」という用語は、本明細書で使用される場合、当技術分野の制限のない用語として読み取るように明確に意図されることが理解されよう。実施形態の説明の文脈における(特に、以下の請求項の文脈における)「1つの(a)」、「および、ならびに(and)」、「その、前記(the)」および同様の指示対象の使用は、単数形と複数形の両方を包含するものと解釈されたい。その上、本明細書の値の範囲の記述は、本明細書に別段の指示がない限り、単に、その範囲内に収まる別々の各値を個別に言及する簡単な方法としての役割を果たすことを意図し、別々の各値は、それが本明細書で個別に列挙されているかのように、本明細書に組み込まれる。最後に、本明細書に記載されるすべての方法の工程は、本明細書に別段の指示がない限り、または、文脈との別段の明確な矛盾がない限り、任意の適切な順番で実行することができる。

Claims (15)

  1. 電源と電気的に結合された熱電素子であって、前記電源からの電力を使用して熱電素子の両端間に実効電圧を生成するペルチェ効果を介して、低温側から高温側へ熱を伝達するよう動作可能な、熱電素子と、
    前記熱電素子の前記低温側と結合され、空気熱交換器と熱的接触状態にある空気から前記熱電素子へ熱を伝達するよう動作可能な空気熱交換器と、
    前記熱電素子の前記高温側と結合され、前記高温側からヒートシンクと熱的接触状態にある冷却流体へ熱を伝達するよう動作可能なヒートシンクと、
    前記空気熱交換器を通じて流れる空気の温度を測定する温度センサと、
    前記温度センサの測定値に従って前記電源から前記熱電素子への電力の流れを制御するコントローラと
    を含む、熱電冷却システムであって、
    前記電源から前記熱電素子に電力が提供されていないときに、前記空気熱交換器と前記ヒートシンクと熱的接触状態にある前記冷却流体との間の温度差に起因する熱伝導効果に従って前記熱電素子を介して前記空気熱交換器から前記ヒートシンクへ熱を伝達することによって、所望の測定温度を維持するよう動作可能であり、
    前記熱電素子は、熱電冷却システムが、前記所望の測定温度が凍結温度を上回る冷蔵または飲料冷却モードで動作する際、初期温度プルダウンの間はオンとなるように制御され、前記所望の測定温度を含む定常状態の温度範囲に達した後はオフとなるように制御される、熱電冷却システム。
  2. 車両の補助冷却システムと併せて熱電冷却システムによって冷却される冷却コンパートメントと、
    前記ヒートシンクと熱的接触状態となる前記補助冷却システムからの冷却流体を循環させる冷却流体ループと、
    前記ヒートシンクと熱的接触状態となる前記冷却流体の流速を制御する冷却剤制御バルブと
    をさらに含む、請求項1に記載の熱電冷却システム。
  3. 前記コントローラが前記熱電素子を制御して前記低温側と前記高温側との間の温度差動を生成し、前記測定温度が初期温度からより低い対象温度に向けて減少する間、前記測定温度が前記初期温度と前記対象温度との間の既定のトリガ温度に達すると、前記コントローラは、前記熱電素子の電力消費量を低減したり、前記測定温度が前記対象温度に近づく速度を遅くしたりするため、前記熱電素子の両端間の前記実効電圧を減少する、請求項1または2に記載の熱電冷却システム。
  4. 前記コントローラは、現行の実効電圧で動作する前記熱電素子に入力される電力を決定し、前記熱電素子に入力される前記電力が電力消費量の所望のレベルを超える際、前記現行の実効電圧で前記熱電素子を動作する場合と比較して、前記熱電素子の電力消費量を低減するため、前記熱電素子の両端間の前記実効電圧を減少する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱電冷却システム。
  5. 前記コントローラは、パルス幅変調技法を使用して、前記熱電素子への前記電力の流れを制御する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱電冷却システム。
  6. 前記コントローラは、それに加えて、前記低温側と前記高温側との間の前記温度差動の測定値に従って前記電源から前記熱電素子への前記電力の流れを制御する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の熱電冷却システム。
  7. 前記コントローラは、それに加えて、前記冷却流体の温度の測定値に従って前記電源から前記熱電素子への前記電力の流れを制御する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の熱電冷却システム。
  8. 前記コントローラは、それに加えて、前記ヒートシンクと熱的接触状態にある前記冷却流体の流速を制御する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の熱電冷却システム。
  9. 熱電冷却システムを制御して、車両の補助冷却システムと併せて冷却コンパートメントを冷却する方法であって、
    前記冷却コンパートメント内で前記熱電冷却システムの空気熱交換器を通じて空気を循環させる工程であって、前記空気から熱電素子へ熱を伝達するため、前記空気熱交換器は、前記熱電素子の低温側と熱的に結合される、工程と、
    前記冷却コンパートメントの外側で前記熱電冷却システムのヒートシンクと熱的接触状態となる冷却流体を循環させる工程であって、前記熱電素子から前記冷却流体へ熱を伝達するため、前記ヒートシンクは、前記熱電素子の高温側と熱的に結合される、工程と、
    前記空気熱交換器を通じて循環する前記空気の温度を測定する工程と、
    前記低温側と前記高温側との間の温度差動を生成し、少なくとも前記測定温度に従って電源からの電力を使用してペルチェ効果を介して前記低温側から前記高温側へ熱を伝達するため、前記熱電素子の両端間の実効電圧を制御する工程と、
    前記電源から前記熱電素子に電力が提供されていないときに、前記空気熱交換器と前記ヒートシンクと熱的接触状態にある前記冷却流体との間の温度差に起因する熱伝導効果に従って前記熱電素子を介して前記空気熱交換器から前記ヒートシンクへ熱を伝達することによって、所望の測定温度を維持する工程と
    を含む方法であって、
    前記熱電素子は、前記熱電冷却システムが、前記所望の測定温度が凍結温度を上回る冷蔵または飲料冷却モードで動作する際、初期温度プルダウンの間はオンとなるように制御され、前記所望の測定温度を含む定常状態の温度範囲に達した後はオフとなるように制御される、方法。
  10. 前記測定温度が初期温度からより低い対象温度に向けて減少する間、前記測定温度が前記初期温度と前記対象温度との間の既定のトリガ温度に達すると、前記熱電素子の電力消費量を低減したり、前記測定温度が前記より低い対象温度に近づく速度を遅くしたりするため、前記熱電素子の両端間の前記実効電圧を減少する工程をさらに含む、請求項9に記載の方法。
  11. 現行の実効電圧で動作する前記熱電素子に入力される電力を決定する工程と、
    前記熱電素子に入力される前記電力が電力消費量の所望のレベルを超える際、前記現行の実効電圧で前記熱電素子を動作する場合と比較して、前記熱電素子の電力消費量を低減するため、前記熱電素子の両端間の前記実効電圧を減少する工程と
    をさらに含む、請求項9または10に記載の方法。
  12. 前記熱電素子の両端間の前記実効電圧を制御する工程は、パルス幅変調技法を使用する工程を含む、請求項9〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記熱電素子の両端間の前記実効電圧を制御する工程は、それに加えて、前記低温側と前記高温側との間の前記温度差動の測定値に従う、請求項9〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記熱電素子の両端間の前記実効電圧を制御する工程は、それに加えて、前記冷却流体の温度の測定値に従う、請求項9〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 冷却剤制御バルブを使用して、前記ヒートシンクと熱的接触状態にある前記冷却流体の流速を制御する工程をさらに含む、請求項9〜14のいずれか一項に記載の方法。
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