JP2001317838A - 熱電モジュールを内蔵する冷媒回路の制御装置 - Google Patents

熱電モジュールを内蔵する冷媒回路の制御装置

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JP2001317838A
JP2001317838A JP2000134599A JP2000134599A JP2001317838A JP 2001317838 A JP2001317838 A JP 2001317838A JP 2000134599 A JP2000134599 A JP 2000134599A JP 2000134599 A JP2000134599 A JP 2000134599A JP 2001317838 A JP2001317838 A JP 2001317838A
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thermoelectric module
circuit
signal
voltage
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Hideo Nishibatake
秀男 西畠
Osao Kido
長生 木戸
Takahiro Ueno
孝浩 上野
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Matsushita Refrigeration Co
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2321/00Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects
    • F25B2321/02Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects using Peltier effects; using Nernst-Ettinghausen effects
    • F25B2321/021Control thereof
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、脱調防止機能及び高信頼性機能及
び高効率運転機能とを持つ熱電モジュールを内蔵する冷
媒回路の制御装置を開発するものである。 【解決手段】 熱電モジュールの吸熱面及び放熱面の少
なくとも一方との間に液状熱媒体との熱交換手段を備え
たマニホールドと、液状熱媒体の循環手段と、吸熱用及
び放熱用熱交換器と、熱交換器用ファンを具備し、被冷
却物質又は被加熱物質の温度等の状態を検知する複数の
検知器により検知した値と設定値との差に基づく制御信
号を複数個出力し、前記冷媒回路の運転制御を行うもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペルチェ効果を有
する熱電モジュールを内蔵する冷媒回路の制御装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、フロンガスのオゾン層破壊作用が
地球的な問題となり、フロンガスを使用しない冷却装置
の開発が急がれている。また、コンプレッサを用いる一
般的な冷却装置では、使用される環境が静寂である場合
にはコンプレッサの駆動音が耳障りである。フロンガス
並びにコンプレッサを使用しない冷却装置の一つとし
て、熱電モジュールを使用した冷却装置が注目されてい
る。
【0003】ここで熱電モジュールとは、ペルチェ(P
eltier)モジュールとして知られているものであ
り、二つの伝熱面を有し、直流電流を流すことにより一
方の伝熱面が加熱され、他方の伝熱面が冷却される機能
を持つ部材である。すなわち熱電モジュールでは、一方
の面が放熱面として機能し、他方が吸熱面として機能す
る。
【0004】熱電モジュールを使用した冷却装置は、例
えば特表平6−504361号公報に開示されている。
【0005】特表平6−504361号公報に開示され
た発明は、熱電モジュールをマニホールドに内蔵し、マ
ニホールド内では熱電モジュールを挟んで二つのキャビ
ティが構成されている。そしてマニホールドの放熱面に
面するキャビティは、熱交換器とポンプによって構成さ
れる閉回路に接続され、他方の吸熱面に面するキャビテ
ィも同様に熱交換器とポンプによって構成される閉回路
に接続されている。
【0006】この様にして、熱電モジュールの放熱側の
伝熱面を含む循環回路と、冷却側伝熱面を含む循環回路
を構成し、この回路に水を主体とする熱媒体を循環させ
る。そして二つの循環回路の内、冷却側の回路の熱交換
器によって所望の冷却を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した特表平6−5
04361号公報に開示された発明は、熱電モジュール
を使用して実用的な冷却を行い得る技術である。しかし
ながら、この技術は、冷却装置の基本的な構成を開示す
るものに過ぎず、実際にこの発明を冷蔵庫等に適用する
には、改良すべき点や、新たに解決しなければならない
多くの問題が存在している。
【0008】すなわち、上記従来の熱電モジュールを使
用した冷却装置は、冷媒として液状熱媒体を使用してい
るため流体ポンプ駆動用モータの起動時に急激な負荷変
動による脱調現象を起こす可能性を持っている。すなわ
ちモータ起動時は瞬間的にポンプ回転数を高回転域に上
げようとするため、モータの起動トルクに対してポンプ
回転負荷が大きくモータの磁界の回転に対してポンプメ
カ部が遅れてしまう脱調現象が発生するのである。
【0009】また仮に脱調せずに起動した場合において
も、ポンプメカ部内において液状熱媒体を瞬間的に圧縮
して吐出させるためメカ部への負荷が増大しメカ部の摩
耗が発生するなど信頼性に関わる問題を有している。
【0010】また、熱電モジュールを使用した冷媒回路
は、冷却装置においてはフロンガスを使用した冷却装置
に比べて冷却効率が低いのが現状であり、いかに冷却負
荷に応じた最適なシステム制御を行うかが重要である。
【0011】本発明は、従来技術の上記した問題点に注
目し、熱電モジュールを内蔵する冷媒回路において起動
時の流体ポンプ駆動用モータの脱調現象を回避し、メカ
部の信頼性を向上したり、負荷に応じた最適な要素部品
の制御を行いCOPを向上させるなどの新たな技術を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明は、吸熱面と放熱面とを有し電流を流すことに
より前記吸熱面が冷却され前記放熱面が加熱される熱電
モジュールと前記熱電モジュールの吸熱面及び放熱面の
少なくとも一方との間に液状熱媒体との熱交換手段を備
えたマニホールドと、液状熱媒体の循環手段と、吸熱用
及び放熱用熱交換器と、この熱交換器に風を流す熱交換
器用ファンとを具備し、被冷却物質又は被加熱物質の温
度等の状態を検知する複数の検知器により検知した値と
設定値との差に基づく制御信号を複数個出力し、運転制
御を行う熱電モジュールを内蔵する冷媒回路の制御装置
である。これにより、起動時におけるモータの脱調防
止、ポンプメカ部の負荷低減による信頼性の確保、及び
冷媒回路の高効率制御を実現することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、吸熱面と放熱面とを有し電流を流すことにより前記
吸熱面が冷却され前記放熱面が加熱される熱電モジュー
ルと前記熱電モジュールの吸熱面及び放熱面の少なくと
も一方との間に液状熱媒体との熱交換手段を備えたマニ
ホールドと、液状熱媒体の循環手段と、吸熱用及び放熱
用熱交換器と、熱交換器用ファンを具備し、被冷却物質
又は被加熱物質の温度等の状態を検知する複数の検知器
により検知した値と設定値との差に基づく制御信号を複
数個出力し、運転制御を行う熱電モジュールを内蔵する
冷媒回路の制御装置である。
【0014】これにより、冷媒回路の起動時,温度設定
変更時,負荷変動時における最適な熱電モジュールへの
電圧,ポンプ回転数,吸熱用ファン風量,放熱用ファン
風量を供給できるため、起動時における脱調防止,ポン
プメカ部の負荷低減による信頼性の確保,高効率制御を
実現することが可能である。
【0015】本発明の請求項2に記載の発明は、液状熱
媒体の循環手段として駆動用モータを具備した流体ポン
プを用いた冷媒回路において、前記駆動用モータの起動
時から所定時間内に回転速度の低い順に信号を出力する
起動制御回路を備えた請求項1に記載の熱電モジュール
を内蔵する冷媒回路の制御装置である。
【0016】これにより、モータ起動時に脱調すること
なくスムーズな立ち上がりを得ることができ、ポンプメ
カ部への負荷変動を小さく抑えることができるため高信
頼性を確保することができる。また、ポンプ回転数が上
昇するにつれてポンプの容量は大きくなり、この回転速
度のスピード、すなわち加速度を所定の値に選定するこ
とにより立ち上がり特性の良好で信頼性の高いポンプと
することが可能となる。
【0017】本発明の請求項3に記載の発明は、複数の
検出器の信号を入力し、この信号に対応した熱交換器用
ファン及び流体ポンプ駆動用モータ及び熱電モジュール
の電圧信号を出力する電圧信号部を備えた請求項1に記
載の熱電モジュールを内蔵する冷媒回路の制御装置であ
る。
【0018】これにより、冷媒回路の温度設定変更時、
負荷変動時における最適な熱電モジュールへの電圧,ポ
ンプ回転数,吸熱用ファン風量,放熱用ファン風量を供
給できるため、省エネルギーな高効率運転を実現するこ
とが可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明による熱電モジュールを内蔵す
る冷媒回路の制御装置の実施例について、図面を参照し
ながら説明する。なお、従来と同一構成については同一
符号を付して詳細な説明を省略する。
【0020】本発明の実施例1を示す熱電モジュールを
内蔵する冷媒回路の制御装置を図1に示す。また図5に
流体ポンプの断面図を示す。
【0021】熱電モジュール1,熱交換手段用のポンプ
メカ部2を内蔵するマニホールド3にポンプ駆動用モー
タ4を具備した液状熱媒体5の循環用流体ポンプ6は回
転数変換ポンプで、そのポンプ駆動用モータ4への供給
電圧を変化させることによりポンプメカ部2の回転数を
変化させ容量を制御するものである。
【0022】流体ポンプ6内で熱電モジュール1の放熱
面30と熱交換し、吐出された高温の液状熱媒体5は、
放熱用熱交換器7で放熱用ファン8にて移動した被加熱
物質9と熱交換し、再びマニホールド3内へ吸入され
る。
【0023】また、熱電モジュール1の吸熱面29は吸
熱用熱交換器10と熱交換し、吸熱された吸熱用熱交換
器10は冷却用ファン11にて移動した被冷却物質12
と熱交換する。このように冷媒回路13は構成されてい
る。
【0024】14は冷媒回路13の要素部品(熱電モジ
ュール1,ポンプ駆動用モータ4,放熱用ファンモータ
19,吸熱用ファンモータ20)の制御を行う制御装置
であり、商用電源15を一次電源とし、整流回路部16
にて整流し直流電源に変換し、この直流電源を電圧出力
回路17にて各要素部品に見合った電圧に調整し、配線
18で各要素部品に供給する。
【0025】要素部品の供給電圧制御は電圧信号部21
の信号により、整流回路部16を制御し直流電圧を制御
し電圧出力回路17で行う。この電圧信号部21は被加
熱物質9及び被冷却物質12の温度をそれぞれ放熱側温
度検知器22及び吸熱側温度検知器23で検知し、各検
知器により検知した値と設定値との差を検出器24で検
出し、その差に基づく信号を電圧信号部21に送り、前
記の如く各要素部品への供給電圧を制御する。
【0026】すなわち被加熱物質9及び被冷却物質12
の熱的負荷に対応した検出器24の信号を電圧出力回路
17に出力して、熱電モジュール1の電圧,液状熱媒体
5の循環用流体ポンプ6の循環量,放熱用ファン8及び
吸熱用ファン11の風量を制御するものであり、温度の
他に湿度あるいは液状熱媒体5の状態等で制御してもよ
い。
【0027】なお電圧信号部21には別に起動制御回路
25を設けて、ポンプ駆動用モータ4の起動時所定時
間、この起動制御回路25にて制御される優先制御回路
26が設けられている。
【0028】すなわち、起動制御回路25と電圧信号部
21で構成されるこの優先制御回路26を第2図で詳細
に説明する。図2は図1の回路部の電圧信号部21の詳
細回路図である。
【0029】電圧信号部21は検出器24からの信号を
入力しこの信号に対応する各要素部品の電圧信号に変換
して出力する電圧信号回路27と、この電圧信号回路2
7からの信号及び起動制御回路25からの信号を入力
し、通常運転時は電圧信号回路27からの信号に基づい
た電圧信号を電圧出力回路17に出力すると共に、タイ
マー回路28の作動時に起動制御回路25からの信号に
基づいた電圧信号を電圧出力回路17に出力する優先制
御回路26と、ポンプ駆動用モータ4が起動し冷媒回路
13の各構成部品の温度が適当な値になるまでの時間を
カウントし優先制御回路26に信号を出力するタイマー
回路28とより構成されている。
【0030】そして電圧信号回路27からの最初の信号
又は特定の信号を起動信号とみなし、この起動信号が優
先制御回路26に入力されたとき、この優先制御回路2
6より起動制御回路25とタイマー回路28へ起動信号
が出力される。この起動信号が入力されれば、起動制御
回路25から直流電圧の低い順すなわち回転速度の低い
順に流体ポンプ6の回転速度を決定する信号を出力する
と共に、タイマー回路28は時間のカウントを開始す
る。
【0031】従ってポンプ駆動用モーター4の起動時に
はタイマー回路28が作動し、このタイマー回路28の
作動中は、優先制御回路26から出力される信号は起動
制御回路25からの信号に基づいた信号となりポンプ駆
動用モータ4の回転速度は徐々にその速度を上昇させ
る。
【0032】そしてポンプ駆動用モータ4が起動から所
定時間を経過するとタイマー回路28は優先制御回路2
6へ所定時間経過した信号を出力し、優先制御回路26
から出力される信号は電圧信号回路27からの信号に基
づいた信号となりポンプ駆動用モータ4の回転速度は検
出器24の信号に対応した速度となる。
【0033】なおタイマー回路28の作動開始は、ポン
プ駆動用モータ4の起動を何らかの手段で検出して直接
タイマー回路28に入力して行うようにしてもよい。
【0034】この起動時のポンプ駆動用モータ4への供
給電圧制御を図3で説明する。図3は時間に対するポン
プ駆動用モータへの供給電圧の変化を示すもので、横軸
に起動からの時間をとり、縦軸にモータ電圧(回転速
度)をとっている。ポンプ駆動用モータ4は起動時、起
動制御回路25からの信号によりV0の電圧で起動し、
その後、T1時間まで時間の経過と共に電圧を増加させ
る。
【0035】すなわち起動時に流体ポンプ6は低速で回
転させて液状熱媒体5を吐出させるため、この間にポン
プメカ部2の摺動部における負荷加重が低いため、摺動
部の損傷はない。
【0036】また、起動時にポンプメカ部2に加わるト
ルクによるモータの脱調も発生しない。そして冷媒回路
13の各構成部品の温度等が適当な値に達するまでの時
間T 1まで、前記のように起動制御回路25により制御
されポンプ駆動用モータ4の電圧(回転速度)はV1
なる。その後は、T2までポンプ駆動用モータ4の電圧
信号を一定の値で所定時間継続して出力し一定回転速度
を所定の時間継続させる。
【0037】その間被冷却物質12,被加熱物質9の状
態変化度合いを把握する。その後はタイマー回路28か
らの所定時間経過した信号により、優先制御回路26か
ら出力される信号は電圧信号回路27からの信号に基づ
いた信号となり起動制御回路25の制御がばずれ、被冷
却物質12及び被加熱物質9の温度を検知し、その設定
温度との差を検出する検出器24により、電圧信号部2
7が制御されポンプ駆動用モータ4の回転速度を制御す
る。
【0038】例えば被冷却物質12の温度と設定温度と
の温度差が大きければ、ポンプ駆動用モータ4の電圧は
1より増加し、曲線IIのように電圧が上昇しポンプ
メカ部2の回転速度が増加することにより、流体ポンプ
6の容量を上昇させ、冷媒回路13の冷却能力を増大さ
せ負荷に対応した能力を出す。
【0039】又、前記温度差が小さければ曲線IIIの
如く電圧を低下させてポンプメカ部2の回転数を低下さ
せ、負荷に対応した能力を出させる。このとき電圧信号
回路27は、前記検出器24からの入力信号を所定の時
定数で電圧信号に変換し、その値を出力することにより
ポンプ駆動用モータ4の回転速度が曲線II,曲線II
Iのようになだらかな変化となる。
【0040】これにより、モータ起動時に脱調すること
なくスムーズな立ち上がりを得ることができ、ポンプメ
カ部2への負荷変動を小さく抑えることができるため高
信頼性を確保することができる。また、流体ポンプ6の
回転数が上昇するにつれて流体ポンプ6の容量は大きく
なり、この回転速度のスピード、すなわち加速度を所定
の値に選定することにより立ち上がり特性の良好で信頼
性の高い流体ポンプ6とすることが可能となる。
【0041】なお、第2の実施例として、電圧信号部2
1に起動時における冷媒回路13の温度等が適当な値に
達するまでの時間を計測するタイマー回路28を設けた
が、このタイマー回路28の機能を起動制御回路25に
設けてもよい。
【0042】すなわち、優先制御回路26からの起動信
号を受け、起動制御回路25は電圧信号の低い順に優先
制御回路26に電圧信号を出力し、冷媒回路13の温度
等が適当な値に達した後には、優先制御回路26の出力
信号を電圧信号回路27からの信号に基づいた信号とし
てもよい。
【0043】また、第3の実施例として特定のタイマー
機能を有しなくても優先制御回路27に起動制御回路2
5からの特定の電圧信号が入力されたときに優先制御回
路26の出力を電圧信号回路27からの信号に基づいた
信号としてもよい。
【0044】なお、前記第3の実施例の構成では、起動
制御回路25からの電圧信号が所定の値に達した後、そ
の所定の値と同じ値の電圧信号を一定時間出力し、一方
優先制御回路26が所定の時間T2後に起動制御回路2
5からの信号に基づいた電圧信号から、電圧信号回路2
7からの信号に基づいた電圧信号を出力する構成とする
か、または、優先制御回路26が起動制御回路25から
の同じ値の電圧信号を積算し、その積算値が所定の値に
達した後電圧信号回路27に切換わる構成とすることに
よっても同じ作用効果を得ることができる。
【0045】なお、図3において起動後、時間T1
で、時間の経過に比例して直線的に電圧(回転速度)を
上昇、すなわち加速度を一定にしたが、時間と共に電圧
上昇の増速速度すなわち加速度を変えるなど、電圧を所
定の値で上昇させた制御回路でもよいことは明らかであ
る。
【0046】次に第4の実施例を図4に示す。タイマー
回路28からの所定時間経過した信号により、優先制御
回路26から出力される信号は電圧信号回路27からの
信号に基づいた信号となり、起動制御回路25の制御が
はずれ、被冷却物質12の温度を検知し、その設定温度
との差を検出する検出器24により電圧信号部21が制
御され、冷媒回路13の各要素部品の電圧が制御され
る。
【0047】図4では時間に対する被冷却物質12の設
定温度及び実際の温度の変化,熱電モジュール1,ポン
プ駆動モータ4,放熱用ファンモータ19,吸熱用ファ
ンモータ20の電圧変化を示すもので、横軸に図3にお
ける時間T2からの時間をとり、縦軸に温度,電圧をと
っている。
【0048】時間T2においては被冷却物質12の温度
と設定温度との差に応じて、熱電モジュール1,ポンプ
駆動モータ4,放熱用ファンモータ19,吸熱用ファン
モータ20への電圧供給を行っている。時間の経過と共
に被冷却物質12の温度と設定温度との差が小さくなる
と、各要素部品(熱電モジュール1,ポンプ駆動モータ
4,放熱用ファンモータ19,吸熱用ファンモータ2
0)へ供給される電圧は下がる。
【0049】T3において設定温度が下がると一時的に
各要素部品の電圧は上がり、被冷却物質の温度12と設
定温度との差が小さくなると電圧は下がる。T4におい
て設定温度が上がると各要素部品の電圧はさらに下がり
被冷却物質12の温度と設定温度との差が小さくなると
電圧は上がる。
【0050】これにより、冷媒回路13の温度設定変更
時、負荷変動時における最適な熱電モジュール1への電
圧,流体ポンプ6の回転数,放熱用ファン19の風量,
吸熱用ファン20の風量を供給できるため、省エネルギ
ーな高効率運転を実現することが可能となる。
【0051】なお、図4においては各要素部品の電圧変
動を同一カーブで行ったが、熱電モジュール1,ポンプ
駆動モータ4,放熱用ファンモータ19,吸熱用ファン
モータ20それぞれの供給電圧の変動幅は負荷や設定温
度により異なって制御されてもよいことは明らかであ
る。
【0052】また検知する被冷却物質12又は被加熱物
質9の状態は本実施例では温度としたが、温度以外に湿
度や圧力を検知しても良い。
【0053】本発明は、以上説明したような形態で実施
され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、吸熱面と放熱面とを有し電流を流すことにより前
記吸熱面が冷却され前記放熱面が加熱される熱電モジュ
ールを内蔵し、前記吸熱面及び前記放熱面の少なくとも
一方との間に液状熱媒体との熱交換手段を備えたマニホ
ールドと、液状熱媒体の循環手段と、吸熱用及び放熱用
熱交換器と、これらの間を前記液状熱媒体で満たされた
配管で環状に接続すると共に熱交換器用ファンを具備し
た冷媒回路において、被冷却物質又は被加熱物質の温度
等の状態を検知する複数の検知器により検知した値と設
定値との差に基づく制御信号を複数個出力し、前記冷媒
回路の運転制御を行う構成としたので、冷媒回路の起動
時、温度設定変更時、負荷変動時における最適な熱電モ
ジュールへの電圧,ポンプ回転数,吸熱用ファン風量,
放熱用ファン風量を供給できるため、起動時における脱
調防止,ポンプメカ部の負荷低減による信頼性の確保,
高効率制御を実現することができる。
【0055】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明に加えて液状熱媒体の循環手段として駆動
用モータを具備した流体ポンプを用いた冷媒回路におい
て、前記駆動用モータの起動時から所定時間内に回転速
度の低い順に信号を出力する起動制御回路を備えた構成
としたので、モータ起動時に脱調することなくスムーズ
な立ち上がりを得ることができ、ポンプメカ部への負荷
変動を小さく抑えることができるため高信頼性を確保す
ることができる。また、ポンプ回転数が上昇するにつれ
てポンプの容量は大きくなり、この回転速度のスピー
ド、すなわち加速度を所定の値に選択することにより立
ち上がり特性の良好で信頼性の高いポンプとすることが
できる。
【0056】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の発明に加えて複数の検出器の信号を入力し、こ
の信号に対応した熱交換器用ファン及び流体ポンプ駆動
用モータ及び熱電モジュールの電圧信号を出力する電圧
信号部を備えた構成としたので、冷媒回路の温度設定変
更時、負荷変動時における最適な熱電モジュールへの電
圧,ポンプ回転数,吸熱用ファン風量,放熱用ファン風
量を供給できるため、省エネルギーな高効率運転を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す冷媒回路の制御装置の
回路図
【図2】図1の回路図の電圧信号部の詳細回路図
【図3】冷媒回路の制御装置の起動時の運転特性図
【図4】冷媒回路の制御装置の起動後の運転特性図
【図5】流体ポンプ6の断面図
【符号の説明】
1 熱電モジュール 3 マニホールド 4 ポンプ駆動用モータ 5 液状熱媒体 6 流体ポンプ 7 放熱用熱交換器 8 放熱用ファン 9 被加熱物質 10 吸熱用熱交換器 11 吸熱用ファン 12 被冷却物質 13 冷媒回路 14 制御装置 21 電圧信号部 22 放熱側温度検知器 23 吸熱側温度検知器 25 起動制御回路 29 吸熱面 30 放熱面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸熱面と放熱面とを有し電流を流すこと
    により前記吸熱面が冷却され前記放熱面が加熱される熱
    電モジュールと、前記熱電モジュールの吸熱面及び放熱
    面の少なくとも一方との間に液状熱媒体との熱交換手段
    を備えたマニホールドと、液状熱媒体の循環手段と、吸
    熱用及び放熱用熱交換器と、この熱交換器に風を流す熱
    交換器用ファンとからなり、被冷却物質又は被加熱物質
    の温度等の状態を検知する複数の検知器により検知した
    値と設定値との差に基づく制御信号を複数個出力し、運
    転制御を行う熱電モジュールを内蔵する冷媒回路の制御
    装置。
  2. 【請求項2】 液状熱媒体の循環手段として駆動用モー
    タを具備した流体ポンプを用い、前記駆動用モータの起
    動時から所定時間内に回転速度の低い順に信号を出力す
    る起動制御回路を備えた請求項1に記載の熱電モジュー
    ルを内蔵する冷媒回路の制御装置。
  3. 【請求項3】 複数の検出器の信号を入力し、この信号
    に対応した熱交換器用ファン及び流体ポンプ駆動用モー
    タ及び熱電モジュールの電圧信号を出力する電圧信号部
    を備えた請求項1に記載の熱電モジュールを内蔵する冷
    媒回路の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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