JP5810486B2 - パイル布帛 - Google Patents

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本発明は、アクリル繊維で構成されたパイル布帛に関する。
従来より、天然毛皮を模倣したパイル布帛については、製造技術についてもまた商品としても数多く提案されている。近年では、動物愛護の観点からもパイル布帛への要求性能は高くなっており、天然毛皮に近いという風合いのみならず、天然毛皮にはない洗濯耐久性等の消費者が使い易く、長期間使用できるという性能面についても強く要求されている。
これまでに天然毛皮に近い風合いの合成繊維を使用したパイル布帛を得る技術としては、例えば、特許文献1には、さし毛様の長パイル部と産毛様の短パイル部を有する段差パイル布帛において、断面形状が扁平型である繊維を短パイル部に使用し、ボリューム感、リカバリー性を与える技術が提案され、また、特許文献2には、種類の異なる断面形状が扁平型の繊維をパイル布帛に複数混合し、毛さばき性に優れた天然毛皮並の触感を有するパイル布帛に関する技術が提案されている。しかしながら、これらの提案の方法では、風合いは天然毛皮に近いものが得られるが、洗濯耐久性はなく、消費者が長期間に渡り着用もしくは使用できる製品は得られていない。
国際公開第2004/009891号パンフレット 国際公開第2006/008933号パンフレット
本発明の目的は、アクリル繊維を用いて、天然毛皮の風合いを有し、かつ洗濯耐久性に優れたパイル布帛を提供することにある。
本発明の要旨は、長パイル部と短パイル部とを有する段差パイル布帛において、少なくとも短パイル部は、以下の要件イ、ロを満足するアクリル繊維(A)及び以下の要件ハ、ニを満足するアクリル繊維(B)のうちのアクリル繊維(B)からなり、パイル部全体では該アクリル繊維(B)が20〜80質量%含まれ、長パイル部のパイル長が5〜30mm、長パイル部のパイル長と短パイル部のパイル長の差が1〜10mmであるパイル布帛にある。
イ.単繊維繊度が0.5〜40dtexである
ロ.繊維断面が、円形を円形の直径より短い短辺を有する長方形が貫いて長方形の両端部が円形外に位置した形状であって、前記長方形の長辺の長さをa、短辺の長さをbとしたとき、a/bが3〜25であり、前記円形の直径をW、円形内での長方形各長辺からのそれぞれの最大高さのうち小さい方の高さをHとしたとき、Wがa/10〜4a/5、Hがb/2〜2bである
ハ.単繊維繊度が0.5〜40dtexである
ニ.繊維断面が三角形の形状であって、前記三角形の辺のうち最大の辺の長さをc、最大の辺を底辺としたときの高さをdとしたとき、d/cが0.5以上である
本発明によれば、天然毛皮におけるさし毛に相当する長パイル部と天然毛皮における産毛に相当する短パイル部を有し、天然毛皮の風合いと洗濯耐久性とを備えたパイル布帛を提供することができる。
アクリル繊維(A)の一例の繊維断面図である アクリル繊維(B)の一例の繊維断面図である
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明のパイル布帛は、長パイル部と短パイル部から構成される段差パイル布帛であり、混在する長パイルと短パイルによって形成された段差のあるパイル部を有するパイル布帛である。パイル部に段差をつけなくても洗濯耐久性を付与することは可能であるが、段差パイル布帛にすることにより、天然毛皮に近い風合いにすることができる。
本発明においては、長パイル部と短パイル部とを有する段差パイル布帛において、少なくとも短パイル部をアクリル繊維(A)にて構成するものであり、短パイル部を構成するアクリル繊維(A)は、要件イとして、およそ天然毛皮の繊度範囲にあり、天然毛皮の風合いを得るのに適していると共に、パイル布帛のコシを得るためにも、単繊維繊度が0.5〜40dtexであることが必要がある。
また、アクリル繊維(A)は、要件ロとして、繊維断面が、円形を円形の直径より短い短辺を有する長方形が貫いて長方形の両端部が円形外に位置した形状であって、前記長方形の長辺の長さをa、短辺の長さをbとしたとき、a/bが3〜25であり、前記円形の直径をW、円形内での長方形各長辺からのそれぞれの最大の高さのうち小さい方の高さをHとしたとき、Wがa/10〜4a/5、Hがb/2〜2bであることが必要である。なお、本発明における繊維断面とは、繊維長手方向に垂直な方向の繊維断面をいう。
アクリル繊維(A)が要件ロを満足することにより断面形状に起因するパイル布帛のコシを強くし、洗濯耐久性が高いものを得ることができ、さらに、従来の丸型または扁平型断面のアクリル繊維にはない、パイル布帛のコシを発現することができ、同時に高い洗濯耐久性が得られる。
本発明においては、段差パイル布帛におけるパイル部全体では、アクリル繊維(A)を20〜80質量%含有することが必要である。パイル部全体におけるアクリル繊維(A)の含有量を20〜80質量%とすることにより、パイル部に他の繊維が含有されていても、目標とする洗濯耐久性と天然毛皮に近い風合いにすることが可能となる。
また、本発明においては、長パイル部と短パイル部とを有するアクリル段差パイル布帛において、少なくとも短パイル部をアクリル繊維(B)にて構成するものであり、短パイル部を構成するアクリル繊維(B)は、要件ハとして、アクリル繊維(A)と同様に、およそ天然毛皮の繊度範囲にあり、天然毛皮の風合いを得るのに適していると共に、パイル布帛のコシを得るためにも、単繊維繊度が0.5〜40dtexであることが必要がある。
アクリル繊維(B)は、要件ニとして、繊維断面が三角形の形状であって、前記三角形の辺のうち、最大の辺の長さをc、最大の辺を底辺としたときの高さをdとしたとき、d/cが0.5以上であることが必要である。d/cが0.5未満であると、扁平型に近い細長い形になり繊維断面のコシが損なわれる。また、d/cの最高値は、正三角形となる0.87である。
本発明においては、段差パイル布帛におけるパイル部全体では、アクリル繊維(B)を20〜80質量%含有することが必要である。パイル部全体におけるアクリル繊維(B)の含有量を20〜80質量%とすることにより、パイル部に他の繊維が含有されていても、目標とする洗濯耐久性と天然毛皮に近い風合いにすることが可能となる。
さらに、本発明のパイル布帛において、パイル布帛にコシを保持し、洗濯耐久性を発現するためには、長パイル部のパイル長は、5〜30mmであることが極めて好ましい。長パイル部のパイル長が、30mmを超えると、アクリル繊維(A)、アクリル繊維(B)が持つコシでさえも、毛先の集束を防ぐことは困難になる。但し、天然毛皮の風合いを求めず、洗濯耐久性のみを付与する場合は、繊度を大きくすることで可能である。
また、本発明のパイル布帛においては、長パイル部と短パイル部のパイル長の差は1〜10mmである。通常、パイル布帛においては、コシがあり洗濯耐久性を付与する上では、パイル長の差を設けることは必要ではないが、天然毛皮に近い風合いを付与するために、長短パイル長の差を1〜10mmとすることが必要である。長短パイル長差が1mm未満になると、洗濯耐久性は保持できるが、天然毛皮様の風合いが得られず、また長短パイル長差が10mmを超えると、洗濯時に毛先が集束する傾向になり、外観を悪化させる。
次に、本発明のパイル布帛における短パイル部を構成するアクリル繊維(A)、およびアクリル繊維(B)について説明する。
アクリル繊維(A)、およびアクリル繊維(B)は、通常のアクリル繊維の製造に用いられると同じアクリロニトリル系重合体を用いて製造され、アクリロニトリル系重合体には特に限定はない。
アクリロニトリル系重合体の構成は、アクリル繊維本来の特性を発現させるためには、アクリロニトリル単位を50質量%以上含有していることが必要であり、アクリロニトリル系重合体は、アクリロニトリルと、アクリロニトリルと共重合可能なモノマーとの共重合体であってもよい。アクリロニトリルと共重合可能なモノマーとしては、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル等に代表されるアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピル等に代表されるメタクリル酸エステル類、さらにアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、アクリルアミド、スチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、臭化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン等が挙げられる。
また、アクリロニトリル系重合体にp−スルホフェニルメタリルエーテル、メタリルスルホン酸、アリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2メチルプロパンスルホン酸、及びこれらのアルカリ塩を共重合することもでき、かかる共重合は、染色性の改良のために好ましい。
さらに、本発明におけるアクリル繊維(A)、及びアクリル繊維(B)は、その製造に当たっては、円形を、円形の中心部で、円形の直径より短い短辺を有する長方形が貫いて、長方形の長手方向の両端部が円形外にそれぞれ配置された孔形状のノズル口金、及びほぼ正三角形の孔形状のノズル口金をそれぞれ用い、通常のアクリル繊維の製造と同様の湿式紡糸法、乾湿式紡糸法等の紡糸法を用いて製造される。なお、孔形状における長方形部分の長辺a’、短辺b’、円形部分の直径W’、高さH’、三角形部分の最大辺c’高さd’の定義は繊維断面形状でのそれらの定義と同様である。また、酸化チタン、銀等の無機物、または機能性ポリマー等の成分をアクリル繊維の製造工程での原液調製段階、或いは繊維製造後に後加工方法にて付与、混合し、アクリル繊維(A)、及びアクリル繊維(B)に機能性を与えることも可能である。
また、アクリル繊維の製造工程に使用する紡糸油剤は、カチオン系油剤、アニオン系油剤、ノニオン系油剤、シリコーン系油剤等の種々の油剤を使用することが可能である。好ましくは、柔軟性の高いカチオン系油剤、またはシリコーン系油剤を使用することにより、本発明のパイル布帛に、より天然毛皮に近い風合いと洗濯耐久性が得られる。
本発明のパイル布帛は、例えば実施例に示すように他の繊維にアクリル繊維を用い以下の方法により製造することができる。本発明におけるアクリル繊維(A)、またはアクリル繊維(B)とアクリル繊維をカチオン染料にて染色後、スライバーとして用い、スライバー編機でパイル編地を編成し、次に、この編地を120℃の雰囲気で、編地裏を糊付けるバッキング処理を施し、さらに、編地表側にブラシを当てて繊維の方向を揃えるプレポリッシング処理と編地表側の繊維を切り揃えるプレシャーリング処理を施し、パイルを形成するとともに、長パイル部のパイル長を揃えた後、乾熱90〜170℃の雰囲気中でのポリッシング処理及びシャーリング処理を行い、主に長パイル部の繊維のクリンプ除去することにより、長パイル部と短パイル部のある段差パイル布帛を得ることができる。また、アクリル繊維(A)、またはアクリル繊維(B)とアクリル繊維を用いて紡績糸を作成し、フライスボア編機、マイヤー編機にてパイル布帛を製造することも可能である。また、スライバー編機でパイル編地を作成後、反染めにてアクリル繊維を染めることも可能である。また、製造したパイル布帛に、後加工により、染色加工または機能加工を施すことも可能である。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。なお、各評価項目は、次の方法によって行った。
(平均パイル長の測定)
パイル布帛のパイル部を構成している繊維を毛並みが揃うように垂直に立たせ、ノギスを用いることで、パイル部を構成している長パイル部、または短パイル部の繊維の根元から先端までの長さの測定を10ヶ所について行い、その平均値をパイル長とした。
(単繊維繊度測定)
オートバイブロ式繊度測定器(サーチ制御電気社製、Denior ComputerDC−11)を使用し、温度25℃、湿度65%の条件下で測定した。測定は、25回行い、平均値を使用した。
(繊維断面におけるa、b、W、H、c、dの測定)
走査電子顕微鏡(日立製作所社製、S−3500N)を使用し、イオンコーター(エイコー・エンジニアリング社製、IB−3型)で金蒸着した繊維断面を倍率500倍にて観察し、繊維断面におけるa、b、W、H、c、dの長さの測定を、25回行い、その平均値を使用した。
(パイル布帛の風合い評価)
目視および手触りよる官能試験で行い、次の4段階で評価した。
◎:パイル布帛表面の毛先の捌け感、風合い、コシが極めて良好
○:良好
△:普通、
×:不良
(洗濯耐久性試験)
JIS L 0217 103法 吊干しに従い、5級評価にて実施した。
(実施例1〜11、比較例1〜12)
水系懸濁重合法により得たアクリロニトリル95質量%、酢酸ビニル5質量%からなる共重合体をジメチルアセトアミドに溶解し、ポリマー濃度20質量%の紡糸原液を調製した。紡糸原液温度を80℃、凝固浴をジメチルアセトアミド濃度50質量%水溶液、温度40℃とし、前記紡糸原液を用い、断面形状が長方形部分の長辺の長さa’が0.2mm、短辺の長さb’が0.02mm、円形部分の直径W’が0.05mm、高さH’が0.02mmの孔形状のノズル口金を用いて、紡糸原液を凝固浴に吐出することによる湿式紡糸し、さらに沸水中で洗浄し、溶剤を除去しながら6倍延伸を施し、続いて油剤を付与して150℃の熱ローラーで乾燥した。さらに、2.5kg/cmの加圧スチーム中で緩和処理を行い、単繊維繊度3.3dtex、繊維断面が長方形部分の長辺の長さaが0.060mm、短辺の長さbが0.006mm、a/bが10、円形部分の直径(W)が0.024mm(=2a/5)、高さ(H)が0.006mm(=b)の形状のアクリル繊維(A)を作成した。
得られたアクリル繊維(A)を短パイル形成用繊維とし、市販のアクリル繊維(三菱レイヨン社製、ボンネルV17)を長パイル形成用繊維として使用し、それぞれに柔軟剤および静電防止剤を付与し、アクリル繊維(A)20質量%、市販のアクリル繊維80質量%の混用比率として、オープナーで開繊および混綿を行った後、カードマシンを用いてスライバーを作成した。
得られらスライバーを用いてスライバー編機にてパイル編地を編成し、この編地を120℃の雰囲気で編地裏をアクリル酸エステル系接着剤で糊付けするバッキング処理を施し、続いてプレポリッシング処理とプレシャーリング処理を施し、パイルを形成するとともに、長パイル部のパイル長を揃えた後、乾熱90〜170℃の雰囲気中でのポリッシング処理及びシャーリング処理を施して主として長パイル部の繊維のクリンプを除去することにより、長パイル部のパイル長が18mm、長パイル部と短パイル部のパイル長の差が5mm、目付けが600g/mの段差パイル布帛を作成した。
(実施例2〜11、比較例1〜12)
実施例2〜6、実施例8〜11、比較例1、比較例3〜12については、紡糸原液のポリマー濃度、凝固浴のジメチルアセトアミド濃度、温度、紡糸工程での延伸倍率を変化することにより、表1に示すような、繊維断面形状、単繊維繊度の、短パイル部を構成するアクリル繊維(A)(実施例2〜9)またはアクリル繊維(B)(実施例10、11)を得た。これらのアクリル繊維(A)またはアクリル繊維(B)を用い、実施例1におけると同様の方法にてパイル布帛を作成した。また、表1に示すような混用比率、長パイル部のパイル長、長短パイル部のパイル長の差を変更した。その他の方法は、実施例1におけると同様の方法にてパイル布帛を作成した。なお、実施例10においては、断面形状が辺c’が0.1mm、高さd’が0.08mmの三角形の孔形状のノズル口金を用い、実施例11、比較例8、8においては、断面形状が辺c’が0.1mm、高さd’が0.085mmの三角形の孔形状のノズル口金を用い、湿式紡糸してアクリル繊維(B)を得た。
また、実施例7、比較例2については、断面形状が長方形部分の長辺の長さa’が0.6mm、短辺の長さb’が0.07mm、直径W’が0.15mm、高さH’が0.07mmの孔形状のノズル口金を用い、湿式紡糸した以外は、実施例1と同様の方法にてパイル布帛を作成した。比較例10〜12については、孔形状が長方形のノズル口金を用い、湿式紡糸して得た繊維を用いパイル布帛を作成した。これらのパイル布帛について、用いたアクリル繊維の繊維断面形状、単繊維繊度、短パイル部での使用比率、パイル長、風合い評価、洗濯耐久性試験の結果をまとめ表1に示した。
本発明は、アクリル繊維を用いて、天然毛皮のさし毛様の長パイルと産毛様の短パイルを有して天然毛皮の風合いを有し、かつアクリル繊維を用いたことにより洗濯耐久性に優れたパイル布帛を提供するものであり、天然毛皮に代わるものとして、また長期間の使用に耐えるものある。
a 長方形部分の長辺の長さ
b 長方形部分の短辺の長さ
W 円形部分の直径
H 円形内での長方形各長辺からのそれぞれの最大の高さのうち小さい方の高さ
c 三角形の最大の辺の長さ
d 三角形の最大の辺を底辺としたときの三角形の高さ

Claims (1)

  1. 長パイル部と短パイル部から構成される段差パイル布帛において、少なくとも短パイル部は以下の要件ハ、ニを満足するアクリル繊維(B)からなり、パイル部全体では該アクリル繊維(B)が20〜80質量%含まれ、長パイル部のパイル長が5〜30mm、長パイル部のパイル長と短パイル部のパイル長の差が1〜10mmであるパイル布帛。
    ハ.単繊維繊度が0.5〜40dtexである
    ニ.繊維断面が三角形の形状であって、前記三角形の辺のうち最大の辺の長さをc、最大の辺を底辺としたときの高さをdとしたとき、d/cが0.5以上である
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