JP5810420B2 - コルゲート状ドレインホース接続具、及び排水処理構造 - Google Patents

コルゲート状ドレインホース接続具、及び排水処理構造 Download PDF

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Description

本発明は、コルゲート状ドレインホースから流れ出るドレイン水を所定の箇所へ導く排水処理部材に、前記ドレインホースを接続するために用いられる、コルゲート状ドレインホース接続具及びそれを用いた排水処理構造に関する。
マンションなどの集合住宅の共同廊下やベランダなどに設置された空調機の室内機で発生した水は、ドレインホースによってドレイン水として排出されている。このドレイン水が、前記共同廊下やベランダ、その他構造物の下地などの各種床面上に流れると、床面に汚れやシミが生じたり、或いは、カビが発生する原因となる。
かかる実態に鑑み、従来より、ドレイン水を排水路などの所定の箇所へ導くために、床面に施工する排水処理部材が提供されている。この排水処理部材にドレインホースの端部を接続するために、ドレインホース接続具が前記排水処理部材に取り付けられる。
例えば、特許文献1には、鉛直上方に立ち上がる上端にホース差込口を備えたホース保持筒と、ホース保持筒の内面から突き出すホース抜止部と、ホース保持筒の下端両側に形成された支持脚と、からなるドレインホース接続具が開示されている。
このホース保持筒は、ドレインホースを横並びに保持できるように、そのホース差込口が左右に並んだ横長状に形成されている。また、前記ホース抜止部は、保持筒の周方向に延びる、平面視コ字形の長状突起からなる。
特許文献1のドレインホース接続具を用いれば、ホース保持筒に2本のドレインホースを接続でき、また、コルゲート状のドレインホースを保持筒に差し込んだ際には、コ字形の長状突起がコルゲート状ドレインホースの谷部に係合するので、ドレインホースが抜け出ることを防止できる。
しかしながら、上記ドレインホース接続具においては、コ字形の長状突起が設けられているので、ドレインホースを差し込み難いという問題点がある。
さらに、差し込んだ後のドレインホースは、その谷部にコ字状の長状突起が係合するので、ドレインホースを引き抜くことは極めて困難である。このため、例えば、空調機の移転、保持筒内に溜まった粉塵の除去などのため、ドレインホースをドレインホース接続具から引き抜こうとしても容易には抜けず、無理に取り外そうとすると、ドレインホース又は接続具が破損するおそれがある。
さらに、特許文献1には、上記ドレインホース接続具に1本のドレインホースを保持させた場合、ホース保持筒内へゴミが入り込むことを防止するため、ホース保持筒のホース差込口の半分に蓋部材を差し込むことが開示されている。
しかしながら、実際の施工現場においては、このような蓋部材が設計通りに嵌まらない場合もあり、また、ドレインホース接続具に運搬荷物が当たる或いは子供の悪戯などによって、蓋部材が外れてしまうことも想定される。
このような点から、本発明者らは、ホース保持筒内に1本のドレインホースを保持させつつホース差込口の略全体を塞ぐように、1本のドレインホースを略直角に曲げてホース保持筒内に挿入することを検討した。
しかしながら、上記ドレインホース接続具は、ホース保持筒の内面にコ字形の長状突起が突出しているので、略直角に曲げたドレインホースをホース保持筒内に入れ難い。さらに、上記ドレインホース接続具のホース保持筒は、ホース差込口が左右に並んだ横長状に形成されているので、そのホース保持筒内に1本のドレインホースを略直角に曲げて挿入すると、ドレインホースの下端がホース保持筒の内面横側に当たり、ドレインホースから流れ出るドレイン水が排水処理部材へと円滑に流れないという問題点もある。
特開2009−264461号公報
本発明の目的は、1本又は2本のコルゲート状ドレインホースを容易に出し入れでき、取り付けたドレインホースを保持でき、さらに、ドレイン水を排水処理部材へ円滑に導くことができるコルゲート状ドレインホース接続具を提供することである。
本発明のコルゲート状ドレインホース接続具は、軸長方向にコルゲート状ドレインホースをそれぞれ挿入脱可能な第1及び第2挿入空間を有する一方開口型の筒部と、前記ドレインホースからの水を排水処理部材側へと導く本体部と、を有し、前記筒部が、前記本体部の上側に立ち上がり、前記第1挿入空間及び第2挿入空間が、前記本体部の水の導き方向に並んで配置されており、前記筒部の内周面には、前記第1及び第2挿入空間に挿入されるコルゲート状ドレインホースの外周面に食い込むリブ部が突設され、前記リブ部が、筒部の軸長方向に延びる長状の突部である。
本発明の好ましいコルゲート状ドレインホース接続具は、前記本体部が、設置部を有し、前記リブ部が前記筒部内における設置部の上面に至るまで形成されている。
本発明の好ましいコルゲート状ドレインホース接続具は、前記リブ部が、第1挿入空間に対応して、少なくとも3つ設けられており、前記3つのリブ部が第1挿入空間に挿入されるドレインホースの3方から食い込むように配置されている。
本発明の好ましいコルゲート状ドレインホース接続具は、前記筒部の内周面が、水の導き方向を長手とする略長方形状に形成されており、前記内周面を構成する一対の長手面に、1本のドレインホースの下端部を折り曲げて挿入したときに、その下端部の外周面に食い込むリブ部が設けられている。
本発明の好ましいコルゲート状ドレインホース接続具は、前記リブ部が、前記リブ部の上端部から下端部にかけて下方に向かうに従って突出量が大きくなる傾斜面を有する。
本発明の別の局面によれば、排水処理構造を提供する。
この排水処理構造は、前記いずれかのコルゲート状ドレインホース接続具と、床面に敷設された排水処理部材と、を有し、前記排水処理部材を通じて、ドレイン水が所定の箇所へ導かれる。
本発明のコルゲート状ドレインホース接続具は、コルゲート状ドレインホースを差し込み易く、また、差し込んだ後の2本のコルゲート状ドレインホースを容易に取り外すこともできる。
さらに、本発明のコルゲート状ドレインホース接続具を用いれば、2本のコルゲート状ドレインホースを差し込んだ場合でも、1本のコルゲート状ドレインホースを差し込んだ場合でも、ドレイン水を排水処理部材へ円滑に導くことができる。
本発明のドレインホース接続具の斜視図。 同ドレインホース接続具の右側面図。 同ドレインホース接続具の平面図。 図2の矢印IV方向(筒部の軸長方向)から見た平面図。 図3のV−V線で切断した断面図。 図4のVI−VI線で切断した断面図。ただし、下方部を省略している。 同ドレインホース接続具の筒部に2本のドレインホースを差し込んだ状態を筒部の軸長方向から見た平面図。 蓋部材の斜視図。 排水処理部材にドレインホース接続具を取付け且つドレインホース接続具に2本のドレインホースを差し込んだ状態の排水処理構造を示す参考斜視図。 図9のX−X線で切断した断面図。 図9のXI−XI線で切断した断面図。 ドレインホース接続具に1本のドレインホースを折り曲げて差し込んだ状態の排水処理構造を示す参考斜視図。 図12のXIII−XIII線で切断した断面図。 図12のXIV−XIV線で切断した断面図。 他の実施形態に係る蓋部材の斜視図。 図15の蓋部材を分割した状態を示す斜視図。 ドレインホース接続具に1本のドレインホースを折り曲げて差し込み、さらに、第1挿入空間の上方の開口を蓋部材の分割体で塞いだ状態の排水処理構造を示す参考斜視図。 更なる他の実施形態に係る蓋部材の斜視図。 ドレインホース接続具に1本のドレインホースを折り曲げて差し込み、さらに、第1挿入空間の上方の開口を蓋部材で塞いだ状態の排水処理構造を示す断面図。 他の実施形態に係る排水処理部材の断面図。ただし、図20は、その他の実施形態の排水処理部材が床面に取り付けられ、且つ、図9のX−X線と同様の箇所で切断した状態で表している。
本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1乃至図6において、本発明のドレインホース接続具1は、可撓性を有するドレインホースを軸長方向にそれぞれ挿入脱可能な第1及び第2挿入空間21,22を有する一方開口型の筒部2と、前記ドレインホースからの水を排水処理部材側へと導く本体部であって前記排水処理部材に取付けられる本体部3と、を有する。
前記筒部2は、ドレインホースを2本束ねて挿入脱可能な大きさに形成され、その筒部2の内周面2dには、前記ドレインホースの外周面に食い込むリブ部5が少なくとも1つ突設されている。
具体的には、筒部2は、その下端が本体部3に固着され且つ本体部3から上側に立ち上がっており、その上端が開放された、所定の肉厚(例えば、肉厚0.5mm〜2mm)の筒状体からなる。
本体部3は、床面に施工される設置部31と、前記設置部31の一方の端部から突設された接続部32と、を有する。
設置部31は、幅方向中央部が厚肉状に盛り上がった略薄板状に形成されている。接続部32は、排水処理部材に接続する部分であり、設置部31よりも幅狭且つ薄肉状に形成されている。
接続部32の一方の端部には、排水処理部材に繋がる第1導水口321が形成され、且つ、接続部32の他方の端部には、筒部2内における設置部31の上面31aに繋がる第2導水口322が形成されていると共に、接続部32の内部には、前記2つの導水口321,322を連通する貫通路323が形成されている。
前記筒部2の下端は、本体部3の設置部31の上面31aに一体化されている。従って、設置部31の上面31aが、筒部2の下方の開口を閉塞している。ただし、設置部31の上面31aと筒部2の下端の一部との間には、前記接続部32の第2導水口322が開口されている。
本体部3において、筒部2に保持されたドレインホースから出るドレイン水は、筒部2内の設置部31の上面31aに流れ、その後、第2導水口322、貫通路323、第1導水口321の順に流れていき、排水処理部材へと導かれる。つまり、本体部3は、設置部31の中央部から接続部32の一端側へとドレイン水を導く部分であると共に、排水処理部材への連結部分でもある。
このような本体部3の水の導き方向は、設置部31から接続部32へ至る方向であり、この方向は、設置部31から排水処理部材へ至る方向とも言える。
図11に示すように、設置部31の下面31bは、床面Aに対して略平行となるように形成されている。好ましくは、設置部31の上面31a及び下面31bは、床面Aに対して略平行となるように形成されている。
筒部2は、設置部31の上面31aに対して、略鉛直に延設されていてもよいが、本体部3の設置部31の上面31aに対して少し傾斜した上斜めに延設されていることが好ましい。つまり、筒部2の軸長方向が設置部31の上面31aに対して少し傾斜するように、筒部2が延設されていることが好ましい。
このように筒部2が設置部31の上面31aに対して傾斜して立ち上がっていることにより、図11に示すように、2本のドレインホース91,92を筒部2の軸長方向に差し込んだ際、そのドレインホース91,92の開口部91a,92aの周囲の一部が設置部31の上面31aに接する。つまり、ドレインホース91,92の開口部91a,92aの周囲全体が、設置部31の上面31aに接することがない。このため、ドレインホース91,92の開口部91a,92aが設置部31の上面31aによって塞がれることがなく、ドレイン水が妨げられることなく設置部31の上面31aから貫通路323へと導かれる。
さらに、前記筒部2は、図2に示すように、前記本体部3の水の導き方向とは反対方向に傾いて立ち上がっていることが好ましい。
筒部2が水の導き方向とは反対方向に傾いていることにより、図11に示すように、筒部2に差し込まれたドレインホース91,92の開口部91a,92aが、第2導水口322に対向するので、ドレイン水が第2導水口322にさらに流れ込み易くなる。
筒部2の傾斜角度α(図5参照)は、特に限定されないが、余りに小さいと、ドレインホースを筒部2に挿入し難くなる。このような観点から、筒部2の傾斜角度αは、45度以上90度未満が好ましく、さらに、60度以上85度未満がより好ましい。
ただし、前記筒部2の傾斜角度αは、筒部2の軸長方向と設置部31の上面31aとの成す角度を意味する。
筒部2は、本体部3の水の導き方向に2本のドレインホースを並べて保持できる筒形状とされており、筒部2内には、1つのドレインホースを挿入脱する第1挿入空間21ともう1本のドレインホースを挿入脱する第2挿入空間22とが水の導き方向に並んで配置されている。つまり、筒部2内に2本のドレインホースを保持した際、ドレインホースの開口部が本体部3の水の導き方向上に並んで配置されるように、筒部2は形成されている。
また、前記筒部2は、筒部2内に1本のドレインホースの下端部を折り曲げ、その下端部を前記第1挿入空間21及び第2挿入空間22に跨がって挿入脱可能に形成されている。
筒部2の内周面2dの周長は、ドレインホースを2本束ねたものの外周長さL(図7の二点鎖線で示す)よりも大きい。従って、仮にリブ部5が突設されていない筒部においては、そこに2本のドレインホースを出し入れすることができる。前記筒部2の内周面2dの周長は、後述するリブ部5を除いた、筒部2の内周面2dの周長に相当する。
筒部2の内周面2dは、その軸長方向から見ると、図4に示すように、例えば、水の導き方向を長手とする略長方形状に形成されており、向かい合った一対の長手面2a,2a及び短手面2b,2bからなる。なお、長手面2aと短手面2bの境界部分は、円弧状であるが、その長手面2aと短手面2bが直交状に構成されていてもよい(図示せず)。
その略長方形状の筒部2の内周面2dは、その長手方向(水の導き方向)の内寸X(向かい合う短手面2b,2b間の最短長さX)が、ドレインホースの外径(外周面おける直径)の2倍よりも長い、又は、その外径の2倍と同等であり、その短手方向(幅方向)の内寸Y(向かい合う長手面2a,2a間の最短長さY)が、ドレインホースの外径よりも長い、又は、その外径と同等である。
筒部2の内周面2dの長手方向の内寸Xは、例えば、ドレインホースの外径×2の1.00倍以上であり、好ましくはその外径×2の1.00倍を超え、より好ましくはその外径×2倍の1.05倍以上であり、特に好ましくはその外径×2倍の1.10倍以上である。筒部2の内周面2dの短手方向の内寸Yは、例えば、ドレインホースの外径の1.00倍以上であり、好ましくはその外径の1.00倍を超え、より好ましくはその外径の1.05倍以上であり、特に好ましくはその外径の1.10倍以上である。前記のような各内寸であれば、筒部2内にドレインホースを差し込む際に、ドレインホースの下端が筒部2の上縁に引っ掛かり難くなる。
一方、前記筒部2の内周面2dの各内寸が、それぞれ余りに長すぎると、ドレインホースを保持するためのリブ部5の突出量を大きくしなければならず、リブ部5又は/及びドレインホースが破損する蓋然性が高くなる。
このような点から、筒部2の内周面2dの長手方向の内寸Xは、例えば、ドレインホースの外径×2の1.5倍以下であり、好ましくはその外径×2の1.45倍以下であり、より好ましくはその外径×2の1.35倍以下であり、特に好ましくはその外径×2の1.25倍以下である。また、筒部2の内周面2dの短手方向の内寸Yは、例えば、ドレインホースの外径の1.5倍以下であり、好ましくはその外径の1.45倍以下であり、より好ましくはその外径の1.35倍以下であり、特に好ましくはその外径の1.25倍以下である。
具体的な寸法では、例えば、一般的に使用されている外径18mm〜21mmのドレインホースを用いる場合には、筒部2の内周面2dの長手方向の内寸Xは、例えば、32mm〜64mmの範囲、好ましくは33.6mm〜59.4mmの範囲に設定され、より好ましくは39.6mm〜52.5mmの範囲に設定される。また、前記ドレインホースを用いる場合、筒部2の内周面2dの短手方向の内寸Yは、例えば、16mm〜32mmの範囲、好ましくは16.8mm〜29.7mmの範囲に設定され、より好ましくは19.8mm〜26.3mmの範囲に設定される。
筒部2の高さは、特に限定されないが、余りに短いとドレインホースの保持効果が低下する。このような点から、筒部2の高さは、例えば、1cm以上であり、好ましくは1.5cm以上である。一方、筒部2が長くてもドレインホースの保持に支障を来さないが、取扱い性などを考慮すると、筒部2の高さは、6.5cm以下が好ましい。
ただし、前記筒部2の高さは、設置部31の上面31aから筒部2の上縁までの軸長方向の長さに相当し、その長さが一定でない場合(例えば、図2に示すような場合など)には、その中で最小の長さに相当する。
前記筒部2の内周面2dには、リブ部5が内側に向かって突設されている。
前記リブ部5は、筒部2の軸長方向に延びる長状の突部である(換言すると、リブ部5は、内側に向かって突設された突部が軸長方向に連続した、細長い突部である)。好ましくは、図示したように、リブ部5は、筒部2の上方部から設置部31の上面31aに至るまで延びる長状の突部である。
前記リブ部5は、筒部2に差し込まれたドレインホースに食い込み、ドレインホースが筒部2から容易に抜け出ないように保持する機能を有する。つまり、上述のように、筒部2の内周面2dは、2本のドレインホースを束ねた状態で出し入れ可能な大きさに形成されているが、リブ部5を設けることにより、筒部2に差し込まれたドレインホースの外周面がリブ部5に食い込むので、リブ部5によってドレインホースを筒部2に挿入後に保持することができる。
なお、筒部2の内周面2dの周長を、ドレインホースを2本束ねたものの外周長さLよりも若干小さくすれば、差し込まれたドレインホースが筒部2の内周面2dに密着するので、筒部2内にドレインホースを保持できるが、この場合、ドレインホースを筒部2に差し込む作業が極めて難しくなる場合がある。
一方、差し込む作業を容易にするために、筒部2の内周面2dの周長を前記外周長さLよりも大きくし過ぎると、差し込まれたドレインホースが抜け易くなる。
本発明においては、筒部2の内周面2dの一部に、軸長方向に延びるリブ部5を設けることにより、ドレインホースの差し込み作業及び取り外し作業を比較的容易にしつつ、ドレインホースの不用意な抜け出しを防止している。
前記リブ部5は、筒部2の内周面2dに、少なくとも1つ設けられていればよい。例えば、リブ部5が1つだけ設けられている場合であっても、そのリブ部5の存在によって、ドレインホースが差し込まれる筒部2の有効空間が狭くなり、ドレインホースを筒部2内に保持できるようになる。
好ましくは、リブ部5は、独立して複数(2以上)設けられる。リブ部5が複数設けられる場合、筒部2に差し込まれる2本のドレインホースのそれぞれに、少なくとも1つのリブ部5が食い込むような位置に、各リブ部5が設けられていることが好ましい。
例えば、第1挿入空間21に対応して少なくとも1つのリブ部5が設けられ且つ第2挿入空間22に対応して少なくとも1つのリブ部5が設けられる。
例えば、前記略長方形状の筒部2の向かい合う一対の短手面2b,2bのそれぞれに、ドレインホースに食い込むような位置に、少なくとも1つのリブ部5が設けられ、或いは、前記略長方形状の筒部2の向かい合う一対の長手面2a,2aのそれぞれに、ドレインホースに食い込むような位置に、少なくとも1つのリブ部5が設けられる。
好ましくは、リブ部5は、略長方形状の筒部2の向かい合う短手面2b,2b及び向かい合う長手面2a,2aのそれぞれに、ドレインホースに食い込むような位置に、少なくとも1つのリブ部5が設けられる。
より好ましくは、第1挿入空間21に対応して少なくとも3つのリブ部5が設けられ且つ第2挿入空間22に対応して少なくとも3つのリブ部5が設けられる。かかる3つのリブ5は、第1及び第2挿入空間21,22にそれぞれ挿入されるドレインホースの軸芯回りの3方からその外周面に食い込むように配置される。
また、全てのリブ部5の突出量は同じでもよいし、或いは、一部のリブ部5の突出量が異なっていてもよいし、或いは、全てのリブ部5の突出量が互いに異なっていてもよい。
さらに、リブ部5の突出量は、その上方から下方まで同じでもよいし(つまり、1つのリブ部について、その突出量が一定であってもよい)、或いは、リブ部5の突出量が上方から下方までの間で異なっていてもよい。
なお、リブ部5の突出量は、筒部2の内周面2dからリブ部5の突出頂部5dまでの長さに相当する。例えば、筒部2の下方側におけるリブ部5の突出度合いが筒部2の上方側における突出度合いよりも大きいというような、前記長さがリブ部5の全体に亘って一定でない場合には、リブ部5の突出量は、その中で最大の長さに相当する。
図1、図3などの図示例では、リブ部5は、突出量の大きい第1リブ部51と、前記第1リブ部51よりも突出量の小さい第2リブ部52及び第3リブ部53と、を含んでいる。さらに、第2リブ部52と第3リブ部53は、突出量が同じであるが、突出頂部5dの幅が異なっている。
第1リブ部51乃至第3リブ部53は、図4乃至図6などに示すように、下方に向かうに従って、その突出量が極僅かに大きくなった領域を有する。第1リブ部51乃至第3リブ部53の各突出頂部5dは、下方に向かうに従って徐々に突出量が僅かに大きくなる傾斜面を有し、この傾斜面は平滑面であることが好ましい。特に、第1リブ部51乃至第3リブ部53の各突出頂部5dは、その全体が前記傾斜面とされていることがより好ましい。つまり、各リブ部5の上端部から下端部(設置部31の上面31aまで)にかけて傾斜面とされていることがより好ましい。
これら向かい合う一対の第1リブ部51,51、向かい合う一対の第2リブ部52,52及び向かい合う一対の第3リブ部53,53の各突出頂部5d,5d間の間隔は、それぞれ下方に向かうに従って僅かに小さくなっている。
前記のように下方に向かうに従い僅かに内側に寄る傾斜面とされていることにより、その傾斜面であるリブ部5の突出頂部5dを滑らせながらドレインホースを食い込ますことができ、ドレインホースの差し込み且つ固定作業がさらに容易になる。
前記第1リブ部51の突出量は、例えば、第2リブ部52及び第3リブ部53の突出量の1倍を超え1.2倍以下である。
筒部2の内周面2dには、例えば、2つの第1リブ部51と、4つの第2リブ部52と、2つの第3リブ部53と、が設けられている。第1リブ部51は、筒部2の内周面2dの向かい合う長手面2a,2aの略中央位置にそれぞれ設けられている。第2リブ部52は、筒部2の長手面2a,2aの、前記第1リブ部51の両側近傍位置に、2つずつそれぞれ設けられている。第3リブ部53、筒部2の向かい合う短手面2b,2bの略中央位置にそれぞれ設けられている。
具体的な寸法では、図4に示すように、第1リブ部51の側端から第2リブ部52の側端までの間Wが7mm以内となるように、前記長手面2aの第2リブ部52が設けられる。
図7に示すように、1本のドレインホース91は、筒部2の約半分に差し込まれ、残る1本のドレインホース92は、筒部2の残り半分に差し込まれる。2本のドレインホースを差し込んだ際、それぞれのドレインホースの外周面に、長手面2aから向かい合って突設された第2リブ部52,52及び短手面2bから突設された第3リブ部53が食い込み、筒部2内に2本のドレインホースが水の導き方向に並んで保持される。
第1リブ部51乃至第3リブ部53が上記のように配置されている本実施形態においては、1本のドレインホースの軸芯Oを中心として、前記長手面2aの第2リブ部52と短手面2bの第3リブ部53とを結んで成す角の角度βは、90度を超え160度未満の範囲内であり、好ましくは、100度以上135度以下の範囲内である。前記角度βは、第2リブ部52および第3リブ部53の各突出頂部5dにおける幅方向の中間点を基準とする。
この角度が小さすぎても、大きすぎても2つの第2リブ部52,52が共にドレインホースに当接することが難しくなり、ドレインホースを保持する効果が低下する。
このように1本のドレインホースの外周面に対して、3方から食い込むようにリブ部5が配置されていることにより(長手面2aの一対の第2リブ部52,52と短手面2bの第3リブ部53)、ドレインホースを筒部2の約半分に対して真っ直ぐ差し込むことができる。
長手面2aの略中央位置から内側に突設された2つの第1リブ部51,51の突出頂部5dは、向かい合っている(つまり、2つの第1リブ部51は、短手方向と平行な仮想直線上にある)。2つの第1リブ部51,51の突出頂部5dの間の長さは、ドレインホースの外径よりも短いことが好ましく、ドレインホースの外径の0.85倍〜0.97倍がより好ましい。
具体的な寸法では、前記2つの第1リブ部51,51の突出頂部5dの間の長さは、例えば、外径18mmのドレインホースの場合には、15.3mm〜17.5mmに設定される。
前記2つの第1リブ部51,51の突出頂部5dの間の長さがドレインホースの外径よりも短くされていることにより、筒部2の第1及び第2挿入空間21,22に跨がって1本のドレインホースを曲げた状態で挿入した際に、そのドレインホースの外周面に第1リブ部51,51が食い込むようになる。
なお、長手面2aに設けられ且つ向かい合う一対の第2リブ部52,52の突出頂部5dの間隔は、ドレインホースの外径よりも短いことが好ましく、ドレインホースの外径の0.90倍〜0.97倍がより好ましい。
具体的な寸法では、前記2つの第2リブ部52,52の突出頂部5dの間の長さは、例えば、外径18mmのドレインホースの場合には、16.0mm〜17.5mmに設定される。
前記各リブ部5の幅は特に限定されず、適宜設定できる。全てのリブ部5の突出頂部5dの幅Tは、同じでもよいし、或いは、一部のリブ部5の突出頂部5dの幅Tが異なっていてもよいし、或いは、全てのリブ部5の突出頂部5dの幅Tが互いに異なっていてもよい。
図示例では、長手面2aに設けられた2つの第1リブ部51,51及び4つの第2リブ部52,52,52,52は、その幅が、短手面2bに設けられた2つの第3リブ部53,53の幅よりも大きい。短手面2bに設けられた第3リブ部53の突出頂部5dの幅を大きくし過ぎると、ドレインホースを中央方向に押す力が強くなり過ぎて、中央で2つのホースを強く押し合わせることなって好ましくない。一方、長手面2aに設けられた向かい合う第2リブ部52,52は、2つのドレインホースを押し合わせることがないので、前記のような不都合は生じない。長手面2aの第2リブ部52及び第1リブ部51の突出頂部5dの幅を大きくすれば、ドレインホースをしっかりと固定することができる。つまり、これらの幅に差をつけることによって、2つのドレインホースの位置が安定することとなる。
例えば、長手面2aに設けられた第1リブ部51及び第2リブ部52の突出頂部5dの幅は、短手面2bに設けられた第3リブ部53の突出頂部5dの幅の1.5倍〜2.5倍であることが好ましい。
具体的な寸法では、長手面2aに設けられた第1リブ部51及び第2リブ部52の突出頂部5dの幅は、2mmであり、短手面2bに設けられた第3リブ部53の幅は、1mmである。
一般に、リブ部5の幅を比較的大きくすると、ドレインホースとリブ部5の突出頂部5dとの接触面積が増すので、ドレインホースが抜け難くなるが、反面、ドレインホースを差し込み難くなる。この点、上記のように短手面2bの各リブ部5の幅を小さくすることにより、長手面2aのリブ部5でドレインホースの抜け止め効果を奏しつつ、差し込み難さを緩和することができる。
また、各リブ部5の、前記筒部2の上端開口部側における上端部5aは、図5及び図6に示すように、外から内に向かって斜め下がりに傾斜した傾斜面とされていることが好ましい。このようにリブ部5の上端部5aを傾斜面とすることにより、ドレインホースを差し込む際、ドレインホースの下端がリブ部5に引掛かり難くなり、ドレインホースをスムースに筒部2内に差し込むことができる。
なお、図8は、筒部2の上端開口部を塞ぐ、蓋部材7を示している。この蓋部材7は、筒部2の上端開口部を覆うための上部71と、筒部2の外部側面に当接して蓋部材7の位置ずれや抜け落ちを防ぐ側部72と、からなる。
この蓋部材7は、筒部2の上端に外嵌することにより、筒部2に取り付けられる。ドレインホース接続具1を床面に施工した後、ドレインホースを差し込むまでの間が比較的長期間であると、筒部2内にゴミなどが入り込むおそれがある。蓋部材7は、ドレインホースを差し込むまでの間、筒部2にゴミ、埃、虫などが入り込むことを防止するために、必要に応じて使用される。
ドレインホース接続具1及び蓋部材7は、任意の適切な形成材料で形成される。一般的には、ドレインホース接続具1及び蓋部材7は、例えば、ABS樹脂、スチレン樹脂、アクリル樹脂等の硬質の合成樹脂の成形品から構成される。
次に、上記ドレインホース接続具1の使用例を説明する。
図9は、床面に構築された排水処理構造を示す一部省略の参考斜視図である。
この排水処理構造10は、床面Aに敷設された排水処理部材8と、前記排水処理部材8に取り付けられたドレインホース接続具1と、を有する。なお、符号Cは、床面Aに敷設された床シート材を示す。
前記ドレインホース接続具1にドレインホース91,92が取り付けられることにより、ドレインホース91,92から流れ出るドレイン水が、排水処理部材8を通じて側溝などの所定の箇所に導かれる。
床面Aは、例えば、マンションやベランダなどの構造物の共同廊下などが例示できるが、これに限定されるわけではない。
前記排水処理部材8は、上から見ると細長い、長状の部材である。排水処理部材8は、例えば、その長手方向一端部が構造物の壁面の近傍に位置し、且つその長手方向他端部が排水路Bに至るように、床面Aを横切って敷設されている。
この排水処理部材8の一端部に、前記ドレインホース接続具1が取り付けられる。そのドレインホース接続具1の筒部2には、ドレインホース91,92の一端部が差し込まれて取り付けられ、ドレインホース91,92の他端部は、通常、空調機の室外機(図示せず)などに接続されている。
ドレインホース91,92は、適度な可撓性と弾性を有することが好ましく、例えば、塩化ビニルやゴムなどの高分子製のチューブ状成形品、金属製のチューブ成形品などから形成されている。また、本発明に用いられるドレインホース91,92の形状は、外周面が平滑な曲面状でもよいが、各図で示したような、コルゲート状(周方向に凹設された谷部が長手方向に所定間隔を開けて形成されている蛇腹の如き形状)が好ましい。コルゲート状のドレインホース91,92は、蛇腹の如き形状によって変形に対する復元力が強いので、その復元力によって本発明のドレインホース接続具1に設けられたリブ部5に、より強固に係合するので、筒部2から不用意に抜け難くなる。
図10は、図9のX−X線で切断した、排水処理部材、床面A及び床シート材Cの断面図を示す。
排水処理部材8は、細長い凹状の溝部81と、この溝部81材の凹状の上部を塞ぐ蓋部82と、を有する。
溝部81は、その下面が床面Aに接着され且つ上面がドレイン水の通路となる底壁811と、その底壁811の短手方向両側において上方に立設された両側壁812,812と、を有する。底壁811及び両側壁812,812は、長手方向に延びる。底壁811と両側壁812,812とから溝部81は凹状を成している。
溝部81の一方の側壁812に、蓋部82の一方の側端部82aが連結されている。溝部81の他方の側壁812の上端部内側には、嵌入用溝813が形成されている。この嵌入用溝813は、溝部81の長手方向全体に亘って形成されている。この嵌入用溝813には、蓋部82の他方の側端部82bが嵌入脱可能である。
蓋部82は、溝部81の上方部を覆う長尺状の板状体であり、溝部81の長手方向全体に亘って形成されている。蓋部82の他方の側端部82bを嵌入用溝813に嵌入することにより、蓋部82と溝部81との間に所定の間隔を有した状態で、溝部81の上方部が閉じられる。
この溝部81の底壁811と蓋部82の下面の間が、ドレイン水の通路となる。
蓋部82の他方の側端部82bを嵌入用溝813から外し、且つ一方の側端部82aを支点にして蓋部82を曲げながら上方へ捲ることにより、溝部81の底壁811の上方部を開放できる。このように蓋部82を開くことにより、溝部81の底壁811上に溜まったゴミや水垢などを清掃することができる。
排水処理部材8の形成材料は、特に限定されない。もっとも、上述のように蓋部82を曲げながら開け得るようにするため、排水処理部材8は、弾性を有する材料で形成されていることが好ましい。弾性を有する材料としては、特に限定されず、軟質ポリ塩化ビニル系樹脂、軟質ポリエチレン系樹脂、熱可塑性エラストマー、各種ゴム、これらの混合材料、または、これらと他の樹脂とを混合した混合材料などが挙げられる。
なお、上記排水処理部材8は、蓋部82の一方の側端部82bが溝部81に連結され且つ蓋部82の他方の側端部82bが自由端とされた片開き構造であるが、この構造に限定されず、例えば、蓋部82を溝部81に対して完全に分離できる独立構造でもよいし、或いは、蓋部82と溝部81が一体的に形成された扁平環構造でもよい。
この排水処理部材8の他端部における蓋部82と底壁811の間に、ドレインホース接続具1の接続部32を嵌入し、接続部32の下面を溝部81の底壁811上に載せ、ドレインホース接続具1の設置部31の下面31bを床面Aに固定することにより、図9に示すような、排水処理構造が構築される。
このドレインホース接続具1の管部に、2本のドレインホース91,92を差し込む。管部の内周面2dに設けられた長状のリブ部5は、管部の軸長方向と略平行に延びているので、リブ部5に食い込んだドレインホース91は、リブ部5に案内されて、軸長方向と略平行に進んでいく。このように、本発明のリブ部5は、ドレインホースを差し込む際のガイドとしても機能する。このため、それぞれのドレインホース91,92を筒部2に差し込み易く、さらに、ドレインホース91,92をそれぞれ筒部2に対して真っ直ぐ差し込むことができるので、筒部2に2本のドレインホース91,92を比較的簡単に差し込むことができる。
差し込まれたドレインホース91,92の外周面には、リブ部5が食い込んでいるので、ドレインホース91,92が不用意に抜け出ることを防止できる。
ドレインホース91,92から流れ出るドレイン水は、本体部3の設置部31の上面31aから接続部32の貫通路323を通じて、排水処理部材8に流れていく。
一方、室外機を移転する場合などのように、ドレインホース91,92を筒部2から取り外したい場合には、差し込まれたドレインホース91,92を軸方向に沿って上方に引っ張り筒部2から引き抜くことができる。
上記特許文献1のドレインホース接続具は、長状突起がドレインホースの周方向に延びる谷部に食い込んでいるので、そのドレインホースを軸方向に沿って上方に引き抜いても、ドレインホースの谷部に対する長状突起の係合が外れ難く、あまり強く引きすぎると長状突起かドレインホースが破損するおそれがある。これに対して、本発明のドレインホース接続具1は、リブ部5が軸長方向に延びているので、ドレインホースを軸方向に沿って上方に引っ張ると、ドレインホースの外周面がリブ部5の突出頂部5d上を滑り、リブ部5やドレインホースが破損することなく、ドレインホースを筒部2から引き抜くことができる。
また、本発明のドレインホース接続具1は、1本のドレインホースを筒部2内に保持させることもできる。
具体的には、図12乃至図14に示すように、1本のドレインホース93の下端部93bを折り曲げ、ドレインホース93の開口部93aが第2導水口322に対向し且つ折り曲げたドレインホース93の下端部93bの外周面が設置部31の上面31aに沿うようにして、ドレインホースを筒部2に差し込む。換言すると、折り曲げたドレインホースの下端部93bを水の導き方向にほぼ沿うようにして、ドレインホース93を筒部2に差し込む。
差し込まれたドレインホース93の下端部は、筒部2内の第1及び第2挿入空間21,22に延在し、筒部2の全てのリブ部5によって保持される。特に、筒部2の長手面2aに向かい合って設けられた第1リブ部51の間隔は、ドレインホース93の外径よりも小さいので、折り曲げたドレインホース93の下端部93bの外周面に、第1リブ部51が強く食い込む。このため、折り曲げられたドレインホース93が不用意に抜け出ることを防止できる。
このように1本のドレインホース93を折り曲げて差し込むと、筒部2内の設置部31の上面31aがドレインホース93によってほぼ塞がれるので、筒部2内における設置部31の上面31aにゴミ、埃、虫などが溜まることを抑制できる。それ故、本発明のドレインホース接続具1を用いることにより、排水処理部材8内のドレイン水の通路が前記ゴミなどによって詰まることを防止し、ドレイン水を排水路Bへ長期間確実に導くことができる。
また、本発明のドレインホース接続具1によれば、図14に示すように、折り曲げたドレインホース93が第2挿入空間22の上方から出るようにそれを差し込むことにより、1本のドレインホース93の開口部93aを第2導水口322に対向させることができる。従って、そのドレインホース93からのドレイン水を接続部32の貫通路323に円滑に導くことができ、ドレイン水を排水処理部材8に流すことができる。
なお、上記実施形態において例示した蓋部材7に代えて、下記のような様々な蓋部材を用いることもできる。
図15に示す蓋部材7は、図8に示す蓋部材7と同様に、上部71と側部72とを有する。この蓋部材7の長手方向中央部においてその短手方向に延びる溝部73が前記上部71及び側部72に跨がって形成されている。前記溝部73は、例えば、略V字状又は略U字状に凹設された長状の切込み溝である。この図15に示す蓋部材7は、図8に示す蓋部材7と同様に、ドレインホース接続具1を床面に施工した後、それにドレインホースを差し込むまでの間、筒部2にゴミ、埃、虫などが入り込むことを防止するために、必要に応じて使用される。
また、図15に示す蓋部材7は、溝部73に従って容易に切断できる。図16は、図15の蓋部材7を溝部73において切断した後の一対の分割体791,792を示す。本発明においては、上記実施形態で説明したように、折り曲げた1本のドレインホース93によって筒部2の開口がほぼ塞がれるので、排水処理部材8内のドレイン水の通路がゴミなどによって詰まることを効果的に防止できるが、折り曲げた1本のドレインホース93を筒部2に差し込んだ際、筒部2の第1挿入空間21の上方が開口されたままになっているので、折り曲げたドレインホース93の下端部93aの上方にゴミなどが付着するおそれがある。
この場合、図17に示すように、前記分割体791,792のいずれか一方を、第1挿入空間21の上方における筒部2の上端に被せることにより、前記開口を塞いで、筒部2内のドレインホース93の下端部93aの上方にゴミなどが付着することを防止できる。
尚、蓋部材は、図16に示すような分割体791,792に分離した形で提供してもよい。この場合、ドレインホースを差し込むまでの間は、分割体791,792の両方を筒部2の上端に被せて前記筒部2の開口を塞いでおき、ドレインホースを1本のみ差し込んだ際に、図17に示すように、一方の分割体791を、第1挿入空間21の上方における筒部2の上端に被せることにより、前記開口を塞ぐようにする。
図18に示す蓋部材7は、図8に示す蓋部材7と同様に、上部71と側部72とを有する。この蓋部材7の長手方向中央部においてその短手方向に延びる溝部74が前記上部71に形成され、さらに、その溝部74の両端部の近傍において、略V字状の切り欠き部75が側部72に設けられている。この図18に示す蓋部材7は、図8に示す蓋部材7と同様に、ドレインホース接続具1を床面に施工した後、それにドレインホースを差し込むまでの間、筒部2にゴミ、埃、虫などが入り込むことを防止するために、必要に応じて使用される。
また、図18に示す蓋部材7は、溝部74をヒンジ部として、簡単に屈曲させることができる。折り曲げたドレインホース93の下端部93aの上方にゴミなどが付着することを防止するために、図18に示す蓋部材7を溝部74で折り曲げて屈曲させ、図19の二点鎖線で示すように、第1挿入空間21の上方における筒部2の上端に載せてもよい。
さらに、上記実施形態において例示した排水処理部材8は、細長い凹状の溝部81と、この溝部81材の凹状の上部を塞ぐ蓋部82と、を有するが、これに限定されず、排水処理部材8は、ドレイン水を所定の箇所に導くことができるように構成されていればよい。
例えば、図20に示すように、蓋部を有さない排水処理部材8を使用することもできる。かかる蓋部82を有さない排水処理部材8は、凹状の溝部81からなる。この溝部81は、上記実施形態と同様に、その下面が床面Aに接着され且つ上面がドレイン水の通路となる底壁811と、その底壁811の短手方向両側において上方に立設された両側壁812,812と、を有し、その底壁811上の一部分にドレインホース接続具1の接続部32が繋がれる。
1 ドレインホース接続具
2 筒部
3 本体部
31 設置部
32 接続部
5 リブ部
8 排水処理部材
91,92,93 ドレインホース

Claims (6)

  1. 軸長方向にコルゲート状ドレインホースをそれぞれ挿入脱可能な第1及び第2挿入空間を有する一方開口型の筒部と、
    前記ドレインホースからの水を排水処理部材側へと導く本体部と、を有し、
    前記筒部が、前記本体部の上側に立ち上がり、
    前記第1挿入空間及び第2挿入空間が、前記本体部の水の導き方向に並んで配置されており、
    前記筒部の内周面には、前記第1及び第2挿入空間に挿入されるコルゲート状ドレインホースの外周面に食い込むリブ部が突設され、前記リブ部が、筒部の軸長方向に延びる長状の突部である、コルゲート状ドレインホース接続具。
  2. 前記本体部が、設置部を有し、
    前記リブ部が前記筒部内における設置部の上面に至るまで形成されている、請求項1に記載のコルゲート状ドレインホース接続具。
  3. 前記リブ部が、第1挿入空間に対応して、少なくとも3つ設けられており、
    前記3つのリブ部が第1挿入空間に挿入されるコルゲート状ドレインホースの3方から食い込むように配置されている、請求項1または2に記載のコルゲート状ドレインホース接続具。
  4. 前記筒部の内周面が、水の導き方向を長手とする略長方形状に形成されており、
    前記内周面を構成する一対の長手面に、1本のコルゲート状ドレインホースの下端部を折り曲げて挿入したときに、その下端部の外周面に食い込むリブ部が設けられている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のコルゲート状ドレインホース接続具。
  5. 前記リブ部が、前記リブ部の上端部から下端部にかけて下方に向かうに従って突出量が大きくなる傾斜面を有する、請求項1〜4のいずれかに記載のコルゲート状ドレインホース接続具。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のコルゲート状ドレインホース接続具と、床面に敷設された排水処理部材と、を有し、
    前記排水処理部材を通じて、ドレイン水が所定の箇所へ導かれる、排水処理構造。
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