JP2011092904A - フィルタ - Google Patents

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Yutaka Miyahara
裕 宮原
Hideaki Fukushima
英明 福島
Yoji Yamashita
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Abstract

【課題】異物がメッシュ部の小孔を覆うような姿勢で捕捉された場合に、その小孔が完全に閉塞されてしまうのを回避して、被濾過流体の流通抵抗を抑制する。
【解決手段】フィルタ10は、小孔を有するメッシュ部12を備えている。メッシュ部12には、被濾過流体の流れ方向上流側へ向けて突出し、メッシュ部12に捕捉された被濾過流体中の異物100に当接して異物と小孔11Aの開口との間に被濾過流体の流通可能な流路Rを形成して小孔11Aの閉塞を回避するための突起14が設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、流体を濾過するためのフィルタに関するものである。
従来から、例えばエンジンオイル等の被濾過流体を濾過するフィルタは、複数の小孔が形成されたメッシュ部を有している(例えば、特許文献1、2参照)。被濾過流体に混入している異物は、被濾過流体がメッシュ部の小孔を通過する際にメッシュ部に引っ掛かって捕捉される。これにより、被濾過流体が濾過される。
特開2001−179770号公報 特開2000−186784号公報
ところが、被濾過流体に混入している異物の形状は様々であり、例えば、小孔の開口よりも大きな扁平形状の異物もある。このような扁平形状の異物がメッシュ部に引っ掛かったときに、小孔の開口を閉塞するような姿勢となることがある。こうなると、小孔が異物によって閉塞されてしまい、被濾過流体の流通面積が減少してしまう。被濾過流体の流通面積が減少すると、メッシュ部全体として見たときに、被濾過流体の流通抵抗が上昇して被濾過流体を流す際の損失が大きくなるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、異物がメッシュ部の小孔を覆うような姿勢で捕捉された場合に、その小孔が完全に閉塞されてしまうのを回避して、被濾過流体の流通抵抗を抑制できるようにすることにある。
第1の発明は、複数の小孔を有するメッシュ部を備え、被濾過流体を、上記メッシュ部の小孔を通過させて濾過するように構成されたフィルタであって、上記メッシュ部には、被濾過流体の流れ方向上流側へ向けて突出し、該メッシュ部に捕捉された被濾過流体中の異物に当接して該異物と上記小孔の開口との間に被濾過流体の流通可能な流路を形成して該小孔の閉塞を回避するための閉塞回避部が設けられていることを特徴とするものである。
第2の発明は、第1の発明において、閉塞回避部は、小孔を構成する辺部に設けられ、メッシュ部を被濾過流体の流れ方向下流側から流れ方向に沿って見たときに、上記辺部に隠れるように位置付けられていることを特徴とするものである。
第3の発明は、第1の発明において、メッシュ部には、被濾過流体の流れ方向に延びる第1壁部と、該第1壁部に連なり、被濾過流体の流れ方向と交差する方向に延びる第2壁部とが段差を形成するように設けられ、該第2壁部には小孔が形成され、閉塞回避部は、上記第1壁部により構成されていることを特徴とするものである。
第4の発明は、第1の発明において、小孔を構成する辺部のうち、一部が他よりも厚肉となるように被濾過流体の流れ方向上流側に突出する厚肉辺部とされ、該厚肉辺部が閉塞回避部を構成していることを特徴とするものである。
第5の発明は、第4の発明において、厚肉辺部は、メッシュ部における被濾過流体の流れ方向上流側の面に沿って連続して延びるように形成されていることを特徴とするものである。
第1の発明によれば、例えば扁平形状の異物が小孔の開口を閉塞するような姿勢でメッシュ部に捕捉された際に、該異物がメッシュ部の閉塞回避部に当接して異物と小孔の開口との間に被濾過流体の流路を形成することができるので、小孔が完全に閉塞されてしまうのを回避して、被濾過流体の流通抵抗を抑制できる。
第2の発明によれば、メッシュ部を被濾過流体の下流側から流れ方向に沿って見たときに、閉塞回避部が小孔を構成する辺部に隠れるように位置付けられているので、被濾過流体の流通の障害となりにくい。これにより、被濾過流体をスムーズに流すことができ、流通抵抗をさらに抑制できる。
第3の発明によれば、被濾過流体の流れ方向に延びる第1壁部と、流れ方向と交差する方向に延びる第2壁部とで段差を形成したので、被濾過流体を第1壁部に沿ってスムーズに流しながら、第2壁部によって確実に濾過することができる。そして、第1壁部で閉塞回避部を構成したことで、第1壁部を利用して小孔の異物による閉塞を回避できる。
第4の発明によれば、小孔を構成する辺部のうち、一部を厚肉辺部とすることで、メッシュ部の剛性を高めることができる。そして、厚肉辺部で閉塞回避部を構成したことで、厚肉辺部を利用して小孔の閉塞を回避できる。
第5の発明によれば、厚肉辺部を、メッシュ部における被濾過流体の流れ方向上流側の面に沿って連続して延びるように形成したことで、厚肉辺部をリブとして機能させることができる。これにより、メッシュ部の剛性をより一層向上させることができる。
実施形態1にかかるオイルストレーナの分解斜視図である。 オイルストレーナの縦断面図である。 フィルタをオイル流れ方向上流側から見た部分拡大図である。 図3のIV−IV線断面図である。 実施形態2にかかる図1相当図である。 実施形態2にかかる図2相当図である。 実施形態2にかかる図4相当図である。 実施形態2の変形例1にかかる図2相当図である。 実施形態2の変形例2にかかる図2相当図である。 実施形態2の変形例3にかかるフィルタの縦断面図である。 実施形態3にかかる図3相当図である。 実施形態3の変形例1にかかる図10相当図である。 実施形態3の変形例2にかかる図10相当図である。 実施形態3の変形例3にかかる図10相当図である。 実施形態3の変形例4にかかる図10相当図である。 実施形態3の変形例5にかかる図10相当図である。 実施形態3の変形例6にかかる図10相当図である。 実施形態3の変形例7にかかる図10相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1にかかるフィルタ10を備えたオイルストレーナ1の分解斜視図である。このオイルストレーナ1は、自動車用エンジンのオイルパン(図示せず)内に配設されて該オイルパン内に貯留されているオイル(被濾過流体)を濾過するためのものである。尚、オイルストレーナ1は、エンジン以外にも例えば自動変速機のオイルパン内等に配設することも可能である。
オイルストレーナ1は、フィルタ10の他に該フィルタ10を収容するケース20を備えている。
ケース20は、所定方向に長く形成されたものであり、上下に分割されたアッパ部材21及びロア部材22を備えている。アッパ部材21及びロア部材22は、共に、樹脂材を成形してなるものである。アッパ部材21は、上壁部24と、上壁部24の周縁部から下方へ延びる周壁部25とを備えている。ロア部材22は、底壁部26と、底壁部26の周縁部から上方へ延びる周壁部27とを備えている。そして、アッパ部材21の周壁部25の下端とロア部材22の周壁部27の下端とを合わせて両部材21,22を結合することで、図2に示すように、ケース20内部にオイル流路Sが形成されるようになっている。ロア部材22は、アッパ部材21に比べて薄く形成されており、軽量化されている。
ロア部材22の底壁部26には、ケース20の長手方向一側に吸入管部28が形成されている。吸入管部28はオイル流路に連通して下方へ突出している。吸入管部28の下端は、オイルストレーナ1がエンジンに装着された状態でオイルパンの底壁部近傍に位置するようになっている。
図1に示すように、ロア部材22の周壁部27には、外方へ延出するフランジ30が形成されている。
アッパ部材21の上壁部24には、ケース20の長手方向他側に吐出管部34が形成されている。吐出管部34はオイル流路Sに連通して上方へ突出している。吸入管部28からケース20内のオイル流路Sに吸入されたオイルは、上方へ向かってケース20の長手方向他側へ流れて吐出管部34から吐出されるようになっている。また、アッパ部材21の周壁部25の内面には、フィルタ10が嵌る段差部31が形成されている。
吐出管部34の上端部にはフランジ35が形成されている。フランジ35には、締結部材(図示せず)の挿通孔35aが形成されている。この挿通孔35aに挿通された締結部材によってオイルストレーナ1がエンジンに締結固定されるようになっている。
アッパ部材21の周壁部25には、外方へ延出するフランジ36が形成されている。このフランジ36は、ロア部材22のフランジ30に対し全周に亘って溶着されている。フランジ30とフランジ36とは、振動溶着や熱板溶着等の溶着法を用いて溶着するのが好ましいが、接着剤を用いて接着してもよいし、例えば、図示しないが、アッパ部材21とロア部材22との一方に爪を設け、他方に爪が係合する孔部を設けておき、爪を孔部に係合させることによってアッパ部材21とロア部材22とを結合するようにしてもよい。
図3に示すように、フィルタ10は、多数の小孔11A,11B,11C,…を有する略矩形板状のメッシュ部12(図1にも示す)と、メッシュ部12の外周部を囲むように設けられた枠部13と、3本のリブ16とを備えている。これらメッシュ部12、枠部13及びリブ16は、樹脂材により一体成形されている。つまり、フィルタ10は射出成形品である。
図2に示すように、枠部13は、メッシュ部12よりもオイル流れ方向の上流側(図2における下側)及び下流側(同図における上側)へそれぞれ突出するように形成されている。メッシュ部12は、ケース20の上壁部24及び下壁部26の中間に位置するように配置される。この状態でフィルタ10の枠部13の上端部がアッパ部材21の段差部31に嵌り、また、枠部13の下端部がロア部材22のフランジ30に溶着され、これにより、フィルタ10が位置決め固定される。
このように、フィルタ10を、エンジンに取り付けられるアッパ部材21に嵌めることで、アッパ部材21を高剛性にし、かつ、ロア部材22を軽量することが可能になる。これにより、アッパ部材21がエンジンの振動によって加振された際に、軽量なロア部材22との溶着部分が破損し難くなる。
尚、フィルタ10の枠部13は、フランジ30に対して振動溶着や熱板溶着するのが好ましいが、接着剤を用いて接着してもよいし、例えば、図示しないが、枠部13をアッパ部材21とロア部材22とで上下方向に挟持するようにしてもよい。また、図示しないが、ロア部材22に段差部を形成し、この段差部にフィルタ10の枠部13を嵌めるようにしてもよい。
リブ16は、メッシュ部12の長手方向に略等間隔に配置され、メッシュ部12に沿ってメッシュ部12の長手方向に直交する方向に延びている。リブ16の両端部は、枠部13の内面に連なっている。また、リブ16は、メッシュ部12からオイル流れ方向の上流側及び下流側へそれぞれ突出するように形成されている。
メッシュ部12は、オイル中の異物100を捕捉するように構成されている。図3に示すように、メッシュ部12の各小孔11A,11B,11C,…は、六角形とされて規則正しく並ぶように形成されている。小孔11Aの周縁は、6つの辺部A1〜A6(同図にのみ示す)で構成されており、これら辺部A1〜A6の長手方向の端部同士が連続して六角形を形成している。
小孔11Aに隣接する小孔11Bの周縁は、6つの辺部B1〜B6で構成されており、小孔11Aと同様に六角形を形成している。辺部B1は、小孔11Aの辺部A4と共通である。
小孔11A及び小孔11Bに隣接する小孔11Cの周縁は、6つの辺部C1〜C6で構成されており、小孔11Aと同様に六角形を形成している。辺部C2は、小孔11Aの辺部A5と共通であり、また、辺部C3は、小孔11Bの辺部B6と共通である。
メッシュ部12には、複数の突起(閉塞回避部)14が形成されている。突起14は、小孔11A,11B,11Cを構成する辺部A1〜A6,B1〜B6,B1〜B6からオイル流れ方向の上流側へ向けて突出している。突起14の形状は略円錐とされている。突起14は、オイルの濾過中にオイルに混入している異物100がメッシュ部12に捕捉された際に、該異物100に当接して異物100と小孔11A,11B,11C,…の開口との間にオイルの流通可能な流路R(図4に示す)を形成して小孔11A,11B,11C,…の閉塞を回避できるように形状設定されている。突起14の突出高さを高くすることで流路Rを広くすることが可能である。
突起14は、小孔11Aの辺部A1〜A6の各交点、小孔11Bの辺部B1〜B6の各交点、小孔11Cの辺部C1〜C6の各交点にそれぞれ位置している。また、図4に示すように、突起14は、メッシュ部12をオイル流れ方向(流れ方向を図4に破線矢印で示す)の下流側から流れ方向に沿って上流側へ向かって見たときに、辺部A1〜A6,B1〜B6,C1〜C6の影(影の一部を図4に斜線で示す)に隠れて見えないように、形成位置、形状及び突出高さが設定されている。
次に、上記のように構成されたオイルストレーナ1によりオイルを濾過する場合について説明する。
エンジンのオイルポンプ(図示せず)の作動により、オイルパン内のオイルがオイルストレーナ1の吸入管部28からケース20内のオイル流路に吸い込まれると、そのオイルは、フィルタ10のメッシュ部12を通過して濾過されてから下流側へ流れて吐出管部34から吐出される。
吸入管部28がケース20の長手方向一側にあり、吐出管部34がケース20の長手方向他側にあるので、ケース20内に流入したオイルの流れは、長手方向一側から他側に向かい、かつ、ケース20のロア側からアッパ側へ向かうように、斜め上方への流れ(図2に矢印で示す方向)となる。そして、オイルがメッシュ部12を通過する。このとき、メッシュ部12をオイル流れ方向下流側からオイル流れ方向に見たときに、突起14が辺部A1〜A6,B1〜B6,C1〜C6の影に隠れるようになっているので、突起14は、オイルの流れの主流から外れたところに存在することになる。これにより、突起14がオイルの流れの障害になりにくく、オイルがスムーズに流れる。
図4に仮想線で示すように、濾過するオイルの中に、小孔11Aの開口よりも大きな扁平形状の異物100が混入していた場合には、異物100は、例えば小孔11Aの辺部A1〜A6に引っ掛かってメッシュ部12に捕捉された状態となる。このメッシュ部12には、突起14がオイル流れ方向上流側へ突出するように形成されているので、突起14に異物100が当接する。突起14に当接した異物100と、小孔11Aの開口との間には、オイルの流路Rが形成される。これにより、小孔11Aが異物100によって完全に閉塞されてしまうのが回避され、オイルが流路Rを流通して小孔11Aから下流側へ流れるようになる。他の小孔11B,11Cについても、異物100と開口との間に同様に流路が形成される。
以上説明したように、この実施形態1によれば、メッシュ部12にオイルの流れ方向上流側へ突出する突起14を形成し、メッシュ部12に捕捉された異物100を突起14に当接させて、異物100と小孔11Aの開口との間にオイルの流通可能な流路Rを形成するようにしたので、異物100を捕捉した状態でオイルの流通抵抗を抑制できる。
また、オイル流れ方向に沿って見たときに、突起14が小孔11Aを構成する辺部A1〜A6に隠れるように位置付けられているので、突起14がオイルの流通の障害となりにくい。これにより、オイルをスムーズに流すことができ、流通抵抗を抑制できる。
尚、突起14の形状は円錐に限られるものではなく、例えば、円柱状であってもよいし、辺部A1〜A6,B1〜B6,C1〜C6の長手方向に延びる細長い形状の突起であってもよい。
また、突起14の突出高さや形状は、互いに異ならせてもよい。
また、突起14の数は、複数が好ましいが、1つであってもよい。
また、突起14の形成位置は、メッシュ部12をオイルの流れ方向下流側から流れ方向に沿って見たときに、辺部A1〜A6の影に隠れて見えないように設定しているが、これに限らず、辺部A1〜A6の影から出るように設定してもよい。
また、突起14は、辺部A1〜A6,B1〜B6,C1〜C6の長手方向中間部に設けてもよい。
(実施形態2)
図5は、本発明の実施形態2にかかるフィルタ10を備えたオイルストレーナ1を示すものである。この実施形態2のフィルタ10は、実施形態1のものに対しメッシュ部12の構造が異なるだけであり、他の部分は実施形態1のものと同一であるため、以下、実施形態1と異なる部分について詳細に説明する。
すなわち、メッシュ部12には、4つの段部15が形成されている。各段部15は、フィルタ10のオイル流れ方向上流側から下流側へ向かってオイル流れ方向に沿って延びる第1壁部(閉塞回避部)15aと、第1壁部15aのオイル流れ方向下流側の先端部からオイル流れ方向と交差する方向に延びる第2壁部15bとで構成されている。第1壁部15aは第2壁部15bと連なっており、一体成形されている。
第1壁部15aには、小孔が形成されていない。一方、第2壁部15bには、実施形態1と同様に小孔11A(図6及び図7に示す)が形成されている。また、第2壁部15bは、オイル流れ方向と略直交するように傾斜角度が設定されているが、これに限らず、オイル流れ方向と、第2壁部15bのオイル流れ上流側の面とのなす角度が、例えば60゜〜120゜程度となるようにしてもよい。
図7に示すように、第1壁部15aは、小孔11Aが形成された第2壁部15bを基準にすると、オイル流れ方向上流側へ突出する形状である。そして、第1壁部15aは、メッシュ部12に捕捉された異物100(仮想線で示す)に当接して異物100と小孔11Aの開口との間にオイルの流通可能な流路Rを形成して小孔11Aの閉塞を回避するように構成されている。すなわち、図7に示すように、異物100が第1壁部15aと第2壁部15bとの境界近傍で捕捉されると、この異物100は第1壁部15a及び第2壁部15bに対してオイル流れ方向上流側から当接し、異物100と小孔11Aの開口との間に流路Rが形成されることになる。
次に、上記のように構成されたオイルストレーナ1によりオイルを濾過する場合について説明する。ケース20内のオイル流路に吸い込まれたオイルは、第1壁部15aがオイル流れ方向に延びているので、図6に示すように、第1壁部15aに沿ってスムーズに流れていく。そして、第2壁部15bがオイル流れ方向に交差しているので、オイルは第2壁部15bによって確実に濾過される。
そして、オイル中に小孔11Aの開口よりも大きな扁平形状の異物100が混入していて第1壁部15aと第2壁部15bとの境界近傍でメッシュ部12に捕捉された場合には、異物100が第1壁部15aに当接して、異物100と小孔11Aの開口との間にオイルの流路Rが形成される。これにより、小孔11Aが異物100によって完全に閉塞されてしまうのが回避されてオイルが小孔11Aから下流側へ流れるようになる。
以上説明したように、この実施形態2によれば、メッシュ部12で異物100を捕捉した場合に、異物100と小孔11Aの開口との間にオイルの流通可能な流路Rを形成できるので、異物100を捕捉した状態でオイルの流通抵抗を抑制できる。
尚、この実施形態2では、段部15を4つ形成しているが、段部15の数は4つに限られるものではなく、任意に設定できる。
また、図示しないが、第1壁部15aに小孔を形成してもよい。
また、実施形態2のメッシュ部12に実施形態1で示したような突起を形成することも可能である。これにより、メッシュ部12の広範囲において異物100が捕捉されても、オイルの流路Rを形成して流通抵抗を抑制できる。
また、枠部13のうち、フィルタ10の長手方向について第1壁部15aと対向する枠部分13a(図7にのみ示す)を省略してもよい。これにより、第1壁部15aを枠部13の一部として利用することができるため、フィルタ10の構造を簡素化できる。
また、図8に示す変形例1のように、メッシュ部12の一部の第2壁部15bは、第1壁部15aの中途部から延びるように形成してもよい。この場合、第1壁部15aは、第2壁部15bよりもオイル流れ方向上流側へ突出するようになる。この第1壁部15aの上流側へ突出した部分15cに異物100が当接すると、小孔の開口と異物100との間にオイルの流路を形成することができ、小孔の閉塞を回避できる。
また、図9に示す変形例2のように、フィルタ10の幅方向に並ぶ小孔11A,11G,11Hの2つの辺部から第1壁部15aがオイル流れ方向に延びるように形成してもよい。これにより、第1壁部15aには、屈曲形状がフィルタ10の幅方向に連続して形成されることになるので、フィルタ10の剛性が向上する。また、第1壁部15aが小孔11A,11G,11Hを塞ぐことがないので、流通抵抗に悪影響を及ぼすことはない。
また、図示しないが、第1壁部15a及び第2壁部15bは、枠部13のオイル流れ方向端末から上流側か下流側または両側へ向けて突出するように形成してもよい。これにより、第2壁部15bの傾斜角度の設定自由度が向上する。
また、図10に示す変形例3のように、段差部15の数を変形例1のものよりも減らしてもよい。また、この変形例3では、枠部13のオイル流れ方向の寸法を、図10における左側部分13cと右側部分13dとで異ならせている。具体的には、左側部分13cを右側部分13dよりも長くしている。この変形例3では、アッパ部材21の段差部31の深さを、上記枠部13の形状に対応するように部位によって変えている。
(実施形態3)
図11は、本発明の実施形態3にかかるフィルタ10を示すものである。この実施形態3のフィルタ10は、実施形態1のものに対しメッシュ部12の構造が異なるだけであり、他の部分は実施形態1のものと同一であるため、以下、実施形態1と異なる部分について詳細に説明する。
実施形態3のメッシュ部12では、小孔11Aの辺部A1〜A3が辺部A4〜A5に比べてオイル流れ方向上流側に突出する厚肉辺部とされている。これら辺部A1〜A3が本発明の閉塞回避部とされている。
すなわち、異物100(仮想線で示す)が小孔11Aを閉塞するような姿勢でメッシュ部12に捕捉された際、異物100は厚肉辺部A1〜A3に当接することになる。厚肉辺部A1〜A3に当接した異物100と、薄肉辺部A4〜A6との間にはオイルの流通可能な流路Rが形成されることになる。
また、小孔11Bの辺部B4〜B6も同様に厚肉辺部とされている。これら辺部B4〜B6も閉塞回避部である。辺部B6は小孔11Aの辺部A3と共通で小孔11Aの辺部A1,A2と連続しており、また、小孔11Bの右側(図11における右側)に隣接する小孔11Dの厚肉辺部は小孔11Bの辺部B4に連続している。これにより、メッシュ部12のオイル流れ方向上流側の面には、厚肉辺部A1〜A3及び厚肉辺部B4〜B6によって、図11における左右方向に連続する補強リブXが形成されることになる。また、小孔11Aの辺部A1は、枠部13の内面に連なっている。この補強リブXを、オイル流れ方向上流側か下流側、または両側に突出するように設けることにより、図1、2で示したリブ16と同様の補強効果を得ることができる。加えて、補強リブXが小孔11Aを塞ぐことがないので、流通抵抗に悪影響を及ぼすことはない。また、補強リブXは、フィルタ10の長手方向に沿って延び、オイル流れ方向上流側か下流側、または両側に突出するような形状であってもよい。
したがって、この実施形態3によれば、異物100を捕捉した場合に、異物100と小孔11Aの開口との間にオイルの流通可能な流路Rを形成して小孔11Aの閉塞を回避できるので、異物100を捕捉した状態でオイルの流通抵抗を抑制できる。
また、厚肉辺部A1〜A3及び厚肉辺部B4〜B6を、メッシュ部12におけるオイル流れ方向上流側の面に沿って連続して延びるように形成したことで、厚肉辺部A1〜A3及び厚肉辺部B4〜B6が補強リブXとして機能するようになり、メッシュ部12の剛性をより一層向上させることができる。
また、図12に示す変形例1のように、フィルタ10のメッシュ部12の全体をオイル流れ方向と略直交するように傾斜させてもよい。この変形例1では、メッシュ部12の左端部(図12における左端部)が、枠部13の左側部分13cのオイル流れ方向下流側(図12における上側)の端部に連なっている。メッシュ部12の右端部(図12における右端部)が、枠部13の右側部分13dのオイル流れ方向上流側(図12における下側)の端部に連なっている。また、厚肉辺部で構成された補強リブXは、メッシュ部12からオイル流れ方向上流側へ突出していて、3本設けられている。各補強リブXの長手方向両端部は、枠部13の内面にそれぞれ連なっている。これにより、補強リブXによる補強効果が向上する。
また、図13に示す変形例2のように、フィルタ10のメッシュ部12の全体をオイル流れ方向と略直交するように傾斜させる場合に、メッシュ部12の左端部が、枠部13の左側部分13cのオイル流れ方向下流側の端部よりも上流側へ離れた部分に連なっていてもよく、また、メッシュ部12の右端部が、枠部13の右側部分13dのオイル流れ方向上流側の端部よりも下流側へ離れた部分に連なっていてもよい。
図14に示す変形例3のように、フィルタ10のメッシュ部12の全体をオイル流れ方向と略直交するように傾斜させる場合に、メッシュ部12の左端部及び右端部が、それぞれ、枠部13の左側部分13c及び右側部分13dのオイル流れ方向下流側の端部に連なっていてもよい。
また、図15に示す変形例4のように、メッシュ部12を折り曲げるようにしてもよい。これにより、ケース20内の部位によってオイルの流れ方向が異なる場合に、各部においてオイルの流れ方向がメッシュ部12と略直交するように設定することが可能になる。また、変形例4では、メッシュ部12の左端部が、枠部13の左側部分13cのオイル流れ方向下流側の端部に連なっており、また、メッシュ部12の右端部が、枠部13の右側部分13dのオイル流れ方向上流側の端部に連なっている。
また、図16に示す変形例5のように、メッシュ部12を折り曲げる場合に、メッシュ部12の左端部及び右端部が、それぞれ、枠部13の左側部分13c及び右側部分13dのオイル流れ方向下流側の端部に連なっていてもよい。この変形例5では、枠部13の左側部分13cのオイル流れ方向の寸法が右側部分13dの同方向の寸法よりも長く設定されている。
また、図17に示す変形例6のように、メッシュ部12を湾曲させてもよい。これにより、ケース20内の部位によってオイルの流れ方向が異なる場合に、各部においてオイルの流れ方向がメッシュ部12と略直交するように設定することが可能になる。また、変形例6では、変形例4と同様に、メッシュ部12の左端部が、枠部13の左側部分13cのオイル流れ方向下流側の端部に連なっており、また、メッシュ部12の右端部が、枠部13の右側部分13dのオイル流れ方向上流側の端部に連なっている。
また、図18に示す変形例7のように、メッシュ部12を湾曲させる場合に、メッシュ部12の左端部及び右端部が、それぞれ、枠部13の左側部分13c及び右側部分13dのオイル流れ方向下流側の端部に連なっていてもよい。この変形例7では、枠部13の左側部分13cのオイル流れ方向の寸法が右側部分13dの同方向の寸法よりも長く設定されている。
上記メッシュ部12の形状はあくまでも例示であり、例えば、ケース20の形状が上記した形状から変更された場合には、それに対応するようにメッシュ部12の形状を変更すればよい。また、メッシュ部12の一部を変形例4や5のように折り曲げ、他の部分を変形例6や7のように湾曲させてもよい。
また、実施形態3の変形例1〜7において、補強リブXの数は3本でなくてもよく、1本や2本であってもよい。また、補強リブXの延びる方向は、各図における左右方向であってもよい。また、補強リブXは、メッシュ部12のオイル流れ方向下流側に設けてもよい。また、補強リブXの形状は図1に符号16で示すような直線状に延びる形状であってもよい。また、補強リブXの形状は長手方向両端に亘って同じ形状でなくてもよく、部分的に細くしたり、太くしてもよい。
また、複数の補強リブXをメッシュ部12上で交差させるようにしてもよい。これにより、メッシュ部12の剛性がより一層向上する。
尚、実施形態3において、小孔11Aの辺部A3と、小孔11Bの辺部B5とを連続させなくてもよい。
また、上記実施形態1〜3では、小孔11A,11B,11C,…が六角形である場合について説明したが、これに限らず、小孔11A,11B,11C,…は、例えば四角形であってもよいし、円形であってもよい。
また、上記実施形態1〜3では、本発明をオイルストレーナ1に適用した場合について説明したが、これに限らず、水を濾過する装置や空気を濾過する装置に適用することも可能である。
以上説明したように、本発明にかかるフィルタは、例えば、オイルストレーナに適用できる。
1 オイルストレーナ
10 フィルタ
11 小孔
12 メッシュ部
13 枠部
14 突起(閉塞回避部)
15 段差部
15a 第1壁部(閉塞回避部)
15b 第2壁部
20 ケース
A1〜A6 辺部
A1〜A3 厚肉辺部(閉塞回避部)

Claims (5)

  1. 複数の小孔を有するメッシュ部を備え、
    被濾過流体を、上記メッシュ部の小孔を通過させて濾過するように構成されたフィルタであって、
    上記メッシュ部には、被濾過流体の流れ方向上流側へ向けて突出し、該メッシュ部に捕捉された被濾過流体中の異物に当接して該異物と上記小孔の開口との間に被濾過流体の流通可能な流路を形成して該小孔の閉塞を回避するための閉塞回避部が設けられていることを特徴とするフィルタ。
  2. 請求項1に記載のフィルタにおいて、
    閉塞回避部は、小孔を構成する辺部に設けられ、メッシュ部を被濾過流体の流れ方向下流側から流れ方向に沿って見たときに、上記辺部に隠れるように位置付けられていることを特徴とするフィルタ。
  3. 請求項1に記載のフィルタにおいて、
    メッシュ部には、被濾過流体の流れ方向に延びる第1壁部と、該第1壁部に連なり、被濾過流体の流れ方向と交差する方向に延びる第2壁部とが段差を形成するように設けられ、該第2壁部には小孔が形成され、
    閉塞回避部は、上記第1壁部により構成されていることを特徴とするフィルタ。
  4. 請求項1に記載のフィルタにおいて、
    小孔を構成する辺部のうち、一部が他よりも厚肉となるように被濾過流体の流れ方向上流側に突出する厚肉辺部とされ、該厚肉辺部が閉塞回避部を構成していることを特徴とするフィルタ。
  5. 請求項4に記載のフィルタにおいて、
    厚肉辺部は、メッシュ部における被濾過流体の流れ方向上流側の面に沿って連続して延びるように形成されていることを特徴とするフィルタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112469889A (zh) * 2018-07-05 2021-03-09 赛峰集团 用于涡轮机离心式通气器的具有过滤网的部件

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