JP2015086818A - オイルストレーナ - Google Patents

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Abstract

【課題】オイルの流通抵抗を十分に低減させてオイルポンプの駆動に要するエネルギ消費量を低減する。
【解決手段】ケーシング20の下壁部41にはオイル流入管部43が下方へ延びるように形成されている。ケーシング20の上壁部31にはオイル流出口31が形成されている。フィルタ10は、ケーシング20の長手方向に沿って傾斜しながら延びるように形成されている。オイル流入管部43からケーシング20のフィルタ10が配設されている部分までのオイル流路Rが緩やかにカーブするように形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばエンジンのオイルパンの内部等に配設されるオイルストレーナに関するものである。
従来より、この種のオイルストレーナとしては、例えば特許文献1に開示されているようにフィルタと、フィルタを収容するケーシングとを備えたものが知られている。特許文献1のオイルストレーナのケーシングは、傾斜しながら所定方向に延びる細長い形状であり、上下方向に2分割されている。下側部材の長手方向一側には、下方へ延びるオイル流入管部が形成されている。上側部材の長手方向他側には、オイル流出口が形成されている。フィルタは、上側部材と下側部材との分割面に配置されており、上側部材と下側部材とで挟持されている。
濾過前のオイルはオイル流入管部からケーシング内に流入してケーシングの長手方向他側へ流れながら上方へ流れてフィルタを通過して濾過された後、オイル流出口から流出する。
特許第3247093号公報
ところで、オイルを濾過するためにオイルストレーナを使用する場合には、オイルをケーシング内に流入させた後、フィルタを通過させながら、ケーシングの長手方向他側に向けて流通させなければならず、オイルの流通抵抗が大きくなりがちである。特に、上下方向に延びるオイル流入管部を有していて、ケーシングが傾斜しながら延びる形状である場合には、オイル流入管部の軸線とケーシングの長手方向とが交差する関係になるので、オイル流入管部を流通したオイルは、その流れが曲げられながらケーシングに流入することになり、オイルの流通抵抗がより一層大きくなることが考えられる。オイルの流通抵抗が大きいと、オイルポンプの吸入力を高めなければならず、オイルポンプの駆動に要するエネルギ消費量が増大してしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、傾斜しながら延びるケーシングに、下方へ延びるオイル流入管部を形成する場合に、オイルの流通抵抗を十分に低減させてオイルポンプの駆動に要するエネルギ消費量を低減することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、
オイルを濾過するフィルタと、
上記フィルタを収容するとともに、傾斜しながら延びるケーシングとを備え、
上記ケーシングの下壁部の長手方向一側には、該ケーシングにオイルを流入させるオイル流入管部が下方へ延びるように形成され、上記ケーシングの上壁部の長手方向他側には、該ケーシング内のオイルを流出させるオイル流出口が形成されたオイルストレーナにおいて、
上記フィルタは、上記ケーシングの長手方向に沿って傾斜しながら延びるように形成され、
上記オイルストレーナの側面視において、上記フィルタの長手方向中心部を通って該フィルタの長手方向に直交する直線を直線Aとし、
上記フィルタの長手方向に延びる直線と上記オイル流入管部の軸線とが交差する交点を交点Bとし、
上記交点Bから上記オイル流入管部の上流端までの寸法をCとし、
上記交点Bから上記オイル流入管部の軸線に沿ってC/2だけ下方に離れた点を通る水平面を水平面Dとし、
上記直線Aと上記水平面Dとが交差する交点を交点Eとしたとき、
上記交点Eを中心とし、上記交点Eから上記水平面Dに沿って上記オイル流入管部の軸線までの距離を半径とした第1仮想円の円弧と、
上記交点Eを中心とし、上記交点Eから上記水平面Dに沿って上記交点Eに最も近い上記オイル流入管部の内面までの距離を半径とした第2仮想円の円弧と、
上記交点Eを中心とし、上記交点Eから上記水平面Dに沿って上記交点Eから最も離れた上記オイル流入管部の内面までの距離を半径とした第3仮想円の円弧とを描いたとき、
上記第1仮想円の円弧が上記水平面Dから上記直線Aまでの間で上記ケーシング内に位置し、かつ、上記ケーシング内面に接触することなく形成され、
上記第2仮想円の円弧と上記第3仮想円の円弧との少なくとも一方が上記水平面Dから上記直線Aまでの間で上記ケーシング内に位置するように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、オイル流入管部の内部の流路が上下方向に延びるのに対し、ケーシングのフィルタが配設された部分の流路は傾斜して延びることになるので、オイル流入管部を流通したオイルは、その流れが曲げられながらケーシングのフィルタが配設された部分に流入することになる。このとき、上述ように第1〜第3仮想円を描いたときに、オイル流入管部の軸線を通る第1仮想円の円弧が上記ケーシングに接触することなく形成されることで、オイルの流れが緩やかに曲げられることになる。さらに、第2仮想円の円弧と第3仮想円の円弧との少なくとも一方がケーシング内に位置するように形成されることで、オイル流入管部からケーシングのフィルタが配設された部分に亘る流路の幅が十分に広くなるとともに、オイルの流れがより一層緩やかに曲げられることになる。
第2の発明は、第1の発明において、
上記ケーシングのフィルタが配設された部分には、上記オイル流入管部の下流端に対応する部位に、上記ケーシングのフィルタが配設された部分に流入したオイルの主流を上記ケーシングの下流側へ案内する案内部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、オイル流入管部からケーシングのフィルタが配設された部分に流入したオイルの主流が案内部によってケーシングの下流側へ案内されるので、オイルがケーシングの上壁部に衝突して四方に分散するのが抑制される。これにより、乱流の発生が抑制されてオイルの流通抵抗が低減する。
第3の発明は、第2の発明において、
上記フィルタは、網目部からなる濾過部を有し、
上記濾過部には、上記オイル流入管部の軸線に直交する方向に延びる流入側濾過部と、上記オイル流出口の軸線に直交する方向に延びる流出側濾過部とが形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、オイル流入管部から流入したオイルが流入側濾過部に対して直線的に流入するようになるので、オイルの流通抵抗が低減する。また、流出側濾過部から流出したオイルが直線的に流れてオイル流出口に流入するので、このことによってもオイルの流通抵抗が低減する。
第1の発明によれば、オイル流入管部からケーシングのフィルタが配設された部分に流通するオイルの流れを緩やかに曲げることができるとともに、その流路断面積を十分に広く確保することができる。これにより、オイルの流通抵抗を十分に低減させてオイルポンプの駆動に要するエネルギ消費量を低減することができる。
第2の発明によれば、オイルの主流をケーシングの下流側へ案内する案内部を設けたので、ケーシング内での乱流の発生を抑制することができ、オイルの流通抵抗をより一層低減できる。
第3の発明によれば、フィルタの濾過部に、オイル流入管部の軸線に直交する方向に延びる流入側濾過部と、オイル流出口の軸線に直交する方向に延びる流出側濾過部とを形成したので、オイルの流通抵抗を低減することができる。
実施形態1に係るオイルストレーナの縦断面図である。 (a)は、図1のIIa−IIa線におけるオイル流路の断面形状を示し、(b)は、図1のIIb−IIb線におけるオイル流路の断面形状を示し、(c)は、図1のIIc−IIc線におけるオイル流路の断面形状を示している。 オイルストレーナの平面図である。 オイルストレーナの底面図である。 下側部材にフィルタを装着した状態の平面図である。 実施形態2に係る図1相当図である。 実施形態2に係る図3相当図である。 実施形態2に係る図4相当図である。 実施形態2の変形例に係る図3相当図である。 実施形態3に係る図1相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るオイルストレーナ1の縦断面図である。このオイルストレーナ1は、図示しないが例えば自動車に搭載されるエンジンのオイルパンの内部に配設され、オイルパンに貯留されているオイルを濾過してオイルポンプに供給することができるようになっている。尚、オイルストレーナ1は、エンジン以外にも例えば自動変速機等のオイルが循環する装置に使用することができる。
オイルストレーナ1は、オイルを濾過するフィルタ10と、フィルタ10を収容するケーシング20とを備えている。ケーシング20は、フィルタ10を収容する部分が傾斜しながら延びており、細長い形状となっている。ケーシング20の傾斜方向は、オイル流れ方向下流側が上流側に比べて上に位置する方向である。
ケーシング20は、上下方向の中間部において上下に2分割されており、上側部材30と、下側部材40とを備えている。上側部材30及び下側部材40は樹脂材を成形してなるものである。
上側部材30は、ケーシング20の長手方向に延びる上壁部31と、上壁部31の周縁部から下方へ延びる周壁部32とを備えている。上壁部31は、ケーシング20の傾斜方向と同方向に傾斜している。上壁部31におけるオイル流れ方向下流側(長手方向他側、図1における左側)には、上方へ突出するオイル流出管部33が形成されている。オイル流出管部33の上端部(下流端部)には、図示しないシール部材が嵌入する環状溝部33aが形成されている。オイル流出管部33の上端部の開口がオイル流出口33bである。オイル流出管部33の軸線Xは、上下方向に延びている。
また、図3に示すように、オイル流出管部33の上端部には、締結用フランジ35が形成されている。締結用フランジ35には、オイルストレーナ1をエンジンのシリンダブロック(図示せず)に締結するための締結部材が挿通する挿通孔35aが形成されている。
図1に示すように、上側部材30の周壁部32の下端部には、ケーシング20の外方へ延出する上側フランジ32aが形成されている。上側フランジ32aは、周壁部32の全周に連続している。上側フランジ32aの下面には、下方へ突出する上側溶着用突条部32bが周壁部32の全周に連続して形成されている。また、上側部材30の周壁部32の内面には、フィルタ10が嵌まる上側段部32cが形成されている。
下側部材40は、ケーシング20の長手方向に延びる下壁部41と、下壁部41の周縁部から上方へ延びる周壁部42とを備えている。下壁部41は、ケーシング20の傾斜方向と同方向に傾斜している。図4にも示すように、下壁部41におけるオイル流れ方向上流側(長手方向一側、図1における右側)には、下方へ突出するオイル流入管部43が形成されている。オイル流入管部43の下端部(上流端部)の開口がオイル流入口43bである。オイル流入管部43の軸線Yは、上下方向に延びている。オイル流入管部43の長さは、ケーシング20の長手方向の寸法の1/2以上確保されている。
下側部材40の周壁部42の上端部には、ケーシング20の外方へ延出する下側フランジ42aが形成されている。下側フランジ42aは、周壁部42の全周に連続している。下側フランジ42aの上面には、上方へ突出する下側溶着用突条部42bが周壁部42の全周に連続して形成されている。下側溶着用突条部42bは、全周が上側溶着用突条部32bに対して熱板溶着や振動溶着法を用いて溶着され、これにより、上側部材30と下側部材40との間がシールされる。
フィルタ10は、ケーシング20の長手方向に沿って傾斜しながら延びるように形成されている。図5に示すように、フィルタ10は、濾過部11と、濾過部11を囲む枠部12と、リブ13とを有しており、これらが樹脂材により一体成形されている。
濾過部11は、オイルが通過する網目部からなるものであり、オイルに混入している異物を捕捉することができる程度の細孔が多数形成されている。濾過部11の形状は、ケーシング20の長手方向に長く延びており、下側部材40の上側の開放部分全体を覆うことができるように形成されて十分な濾過面積が確保されている。尚、濾過部11は、樹脂製のメッシュで形成してもよいし、金属製のメッシュで形成してもよい。
オイルストレーナ1内には、オイル流入管部43のオイル流入口43bからオイル流出管部33のオイル流出口33bに亘って屈曲しながら延びるオイル流路Rが形成されることになる。オイル流路Rは、オイル流入管部43の内部で構成される流入部R1と、ケーシング20内部のフィルタ10が配設された部分で構成される濾過部R2と、オイル流出管33の内部で構成される流出部R3とを備えている。従って、オイル流路Rの形状及び断面積は、オイル流入管部43の内部形状、ケーシング20内部のフィルタ10が配設された部分の形状及びオイル流出管33の内部形状によって設定されることになる。
この実施形態では、次のようにオイル流路Rが形成される。すなわち、図1に示すようにオイルストレーナ1の側面視において、フィルタ10の長手方向中心部を通って該フィルタ10の長手方向に直交する直線を直線Aとする。フィルタ10の長手方向に延びる直線とオイル流入管部43の軸線Yとが交差する交点を交点Bとする。交点Bからオイル流入管部43の上流端までの寸法をCとする。交点Bからオイル流入管部43の軸線Yに沿ってC/2だけ下方に離れた点を通る水平面を水平面Dとする。直線Aと水平面Dとが交差する交点を交点Eとする。
また、交点Bを通ってフィルタ10の長手方向に直交する直線を直線Jとする。オイルストレーナ1の側面視において、フィルタ10の長手方向に延びる直線とオイル流出管部33の軸線Xとが交差する交点を交点Nとする。交点Nを通ってフィルタ10の長手方向に直交する直線を直線Qとする。直線Jと直線Qの離間寸法をVとする。直線Aは、直線Jと直線Qとの中間に位置しており、直線Aと直線Jとの離間距離は、V/2となる。この実施形態では、V/2とC/2とが略同じである。
そして、交点Eを中心とし、交点Eから水平面Dに沿ってオイル流入管部43の軸線Yまでの距離H1を半径とした第1仮想円の円弧M1を描く。この第1仮想円の円弧M1が、水平面Dから直線Aまでの間でケーシング20内に位置し、かつ、ケーシング20内面に接触することなく形成されるように、オイル流入管部43の内部形状及びケーシング20内部のフィルタ10が配設された部分の形状が設定されている。
また、交点Eを中心とし、交点Eから水平面Dに沿って交点Eに最も近いオイル流入管部43の内面43fまでの距離H2を半径とした第2仮想円の円弧M2を描く。さらに、交点Eを中心とし、交点Eから水平面Dに沿って交点Eから最も離れたオイル流入管部43の内面43gまでの距離H3を半径とした第3仮想円の円弧M3とを描く。第2仮想円の円弧M2と、第3仮想円の円弧M3とが水平面Dから直線Aまでの間でケーシング20内に位置するように、オイル流入管部43の内部形状及びケーシング20内部のフィルタ10が配設された部分の形状が設定されている。
上述のように第1仮想円の円弧M1、第2仮想円の円弧M2及び第3仮想円の円弧M3と、オイル流入管部43の内部形状及びケーシング20内部のフィルタ10が配設された部分の形状との関係を設定することにより、オイル流路Rのうち、流入部R1から濾過部R2にかけての形状が緩やかな円弧を描く形状になるとともに、断面積が十分に確保される。これにより、オイル流入管部43のオイル流入口43bから流入したオイルが流入部R1から濾過部R2にかけてスムーズに流れるようになる。
尚、第2仮想円の円弧M2と、第3仮想円の円弧M3との少なくとも一方が水平面Dから直線Aまでの間でケーシング20内に位置するように、オイル流入管部43の内部形状及びケーシング20内部のフィルタ10が配設された部分の形状が設定されていてもよい。この場合も、流入部R1から濾過部R2にかけての形状が緩やかな円弧を描く形状となるので、オイルがスムーズに流れるようになる。
交点Nからオイル流出管部33の軸線Xに沿ってV/2、すなわちC/2だけ上方に離れた点を通る水平面を水平面Kとする。直線Aと水平面Kとが交差する交点を交点Pとする。
そして、交点Pを中心とし、交点Pから水平面Kに沿ってオイル流出管部33の軸線Xまでの距離S1を半径とした第4仮想円の円弧M4を描く。この第4仮想円の円弧M4が、水平面Kから直線Aまでの間でケーシング20内に位置し、かつ、ケーシング20内面に接触することなく形成されるように、オイル流出管部33の内部形状及びケーシング20内部のフィルタ10が配設された部分の形状が設定されている。
また、交点Pを中心とし、交点Pから水平面Kに沿って交点Pに最も近いオイル流出管部33の内面33fまでの距離S2を半径とした第5仮想円の円弧M5を描く。さらに、交点Pを中心とし、交点Pから水平面Kに沿って交点Pから最も離れたオイル流出管部33の内面33gまでの距離S3を半径とした第6仮想円の円弧M6とを描く。第6仮想円の円弧M6が水平面Kから直線Aまでの間でケーシング20内に位置するように、オイル流出管部33の内部形状及びケーシング20内部のフィルタ10が配設された部分の形状が設定されている。
上述のように第4仮想円の円弧M4及び第6仮想円の円弧M6と、オイル流入管部43の内部形状及びケーシング20内部のフィルタ10が配設された部分の形状との関係を設定することにより、オイル流路Rのうち、流出部R3から濾過部R2にかけての形状が緩やかな円弧を描く形状になるとともに、断面積が十分に確保される。これにより、濾過部R2のオイルがオイル流出管部43に向けてスムーズに流れるようになる。
また、第5仮想円の円弧M5は、第3仮想円の円弧M3と連続するようになっている。また、第4仮想円の円弧M4は、第1仮想円の円弧M1と連続するようになっている。さらに、第6仮想円の円弧M6は、第2仮想円の円弧M2と連続するようになっている。このことで、流入部R1から濾過部R2に流れたオイルのうち、特に主流成分が、濾過部R2から流出部R3に向かってスムーズに流れることになる。
また、水平面Dと直線Aとのなす角度αは、30゜以上90゜以下に設定されている。また、水平面Kと直線Aとのなす角度βは、30゜以上90゜以下に設定されている。
オイル流入口43b及びオイル流出口33bの形状は円形である。オイル流入口43b及びオイル流出口33bの開口面積は同じに設定されている。これにより、オイル流路Rの上流端と下流端の開口面積が同じになるので、オイルが上流から下流までスムーズに流れるようになる。
図1のIIa−IIa線におけるオイル流路Rの断面形状(図2(a))と、図1のIIc−IIc線におけるオイル流路Rの断面形状(図2(c))とは略円形であるが、円形がより好ましい。図1のIIa−IIa線におけるオイル流路Rの断面積と、図1のIIc−IIc線におけるオイル流路Rの断面積とは略同じに設定されており、オイル流入口43bの断面積の略2.5倍である。
図1のIIb−IIb線におけるオイル流路Rの断面形状(図2(b))は、フィルタ10の幅方向に長い楕円形もしくは長円形である。図1のIIb−IIb線におけるオイル流路Rの断面積は、オイル流入口43bの断面積の略2倍である。これにより、ケーシング20内部のフィルタ10が配設された部分の断面積が、オイル流路Rの上流端と下流端の開口面積よりも広くなるので、フィルタ10を配設したことによるオイルの流通抵抗増大を抑制することができる。
以上説明したように、この実施形態1に係るオイルストレーナ1によれば、オイル流入管部43からケーシング20のフィルタ10が配設された部分に流通するオイルの流れを緩やかに曲げることができるとともに、その流路断面積を十分に広く確保することができる。これにより、オイルの流通抵抗を十分に低減させてオイルポンプの駆動に要するエネルギ消費量を低減することができる。
第2仮想円の円弧M2と、第3仮想円の円弧M3とが水平面Dから直線Aの近傍までの間でケーシング20内に位置するように、オイル流入管部43の内部形状及びケーシング20内部のフィルタ10が配設された部分の形状が設定されていて、この部分の断面積が、図1のIIb−IIb線におけるオイル流路Rの断面積の略2倍を超えないように設定するのがより好ましい。
また、オイル流入口43bの開口面積が徐々に拡大してケーシング20内部のフィルタ10が配設された部分の断面積(オイル流入口43bの開口面積の略2倍)に達し、その後、ケーシング20内部のフィルタ10が配設された部分の断面積がオイル流出口33bの開口面積(オイル流入口43bの開口面積と略同じ)となるまで徐々に縮小するように形成するのがより好ましい。これにより、オイルがより一層スムーズに流通するようになる。
(実施形態2)
図6〜図8は、本発明の実施形態2に係るオイルストレーナ1を示すものである。実施形形態2のオイルストレーナ1は、実施形態1のものに対してケーシング10の内部にオイルを案内する案内部50を有している点で異なっている。他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と異なる部分について説明する。
案内部50は、ケーシング20のフィルタ10が配設された部分においてオイル流入管部43の下流端に対応する部位、すなわち、ケーシング20の上壁部31においてオイル流入管部43の下流端に対向する部位から下方へ突出するように設けられている。案内部50は、オイル流入管部43の軸線Yと、ケーシング20の周壁部32内面との間に位置しており、周壁部32内面からは所定寸法だけ離れている。この案内部50は、平面視でケーシング20のオイル流れ方向上流側へ向けて湾曲する板状をなしている。図7に示すうように、案内部50の両端部50a、50aは、ケーシング20のオイル流れ方向下流側へ延びている。図6に矢印で示すように、オイル流入管部43からケーシング20のフィルタ10が配設された部分に流入したオイルの主流は、案内部50によってケーシング20の下流側へ案内される。これにより、オイル流入管部43から流入したオイルがケーシング20の上壁部31に衝突して流れが四方に分散してしまうのを抑制でき、全体的に下流側へ向けて流すことができる。よって、ケーシング20内での乱流の発生を抑制することができ、オイルの流通抵抗をより一層低減できる。
この実施形態2のものも実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。
尚、図9に示す実施形態2の変形例のように、案内部50の両端部50a、50aをオイル流れ方向下流側へ向けて延長してもよい。これにより、オイルを下流側へ向けてより確実に案内できる。
また、図示しないが、案内部はフィルタ10に設けてもよい。
(実施形態3)
図10は、本発明の実施形態3に係るオイルストレーナ1を示すものである。実施形形態3のオイルストレーナ1は、実施形態1のものに対してフィルタ10の形状と、ケーシング20の形状とが異なっている。他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と異なる部分について説明する。
フィルタ10の濾過部11には、オイル流入管部43の軸線Yに直交する方向に延びる流入側濾過部11aと、オイル流出管部33の軸線(オイル流出口33bの軸線)Xに直交する方向に延びる流出側濾過部11bとが形成されている。オイル流入管部43の軸線Y及びオイル流出管部33の軸線Xは、この実施形態では略鉛直に延びているので、流入側濾過部11a及び流出側濾過部11bは、略水平に延びることになる。
また、ケーシング20は、フィルタ10の形状に合わせて形状変更されている。
この実施形態3では、オイル流入管部43から流入したオイルが流入側濾過部11aに対して直線的に流入するようになるので、オイルの流通抵抗が低減する。また、流出側濾過部11bから流出したオイルが直線的に流れてオイル流出口33bに流入するので、このことによってもオイルの流通抵抗が低減する。
この実施形態3のものも実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係るオイルストレーナは、例えばエンジンのオイルパンの内部に配設することができる。
1 オイルストレーナ
10 フィルタ
11 濾過部
11a 流入側濾過部
11b 流出側濾過部
20 ケーシング
31 上壁部
33b オイル流出口
41 下壁部
43 オイル流入管部
50 案内部

Claims (3)

  1. オイルを濾過するフィルタ(10)と、
    上記フィルタ(10)を収容するとともに、傾斜しながら延びるケーシング(20)とを備え、
    上記ケーシング(20)の下壁部(41)の長手方向一側には、該ケーシング(20)にオイルを流入させるオイル流入管部(43)が下方へ延びるように形成され、上記ケーシング(20)の上壁部(31)の長手方向他側には、該ケーシング(20)内のオイルを流出させるオイル流出口(33b)が形成されたオイルストレーナ(1)において、
    上記フィルタ(10)は、上記ケーシング(20)の長手方向に沿って傾斜しながら延びるように形成され、
    上記オイルストレーナ(1)の側面視において、上記フィルタ(10)長手方向中心部を通って該フィルタ(10)の長手方向に直交する直線を直線Aとし、
    上記フィルタ(10)の長手方向に延びる直線と上記オイル流入管部(43)の軸線(Y)とが交差する交点を交点Bとし、
    上記交点Bから上記オイル流入管部(43)の上流端までの寸法をCとし、
    上記交点Bから上記オイル流入管部(43)の軸線(Y)に沿ってC/2だけ下方に離れた点を通る水平面を水平面Dとし、
    上記直線Aと上記水平面Dとが交差する交点を交点Eとしたとき、
    上記交点Eを中心とし、上記交点Eから上記水平面Dに沿って上記オイル流入管部(43)の軸線(Y)までの距離を半径とした第1仮想円の円弧(M1)と、
    上記交点Eを中心とし、上記交点Eから上記水平面Dに沿って上記交点Eに最も近い上記オイル流入管部(43)の内面までの距離を半径とした第2仮想円の円弧(M2)と、
    上記交点Eを中心とし、上記交点Eから上記水平面Dに沿って上記交点Eから最も離れた上記オイル流入管部(43)の内面までの距離を半径とした第3仮想円の円弧(M3)とを描いたとき、
    上記第1仮想円の円弧(M1)が上記水平面Dから上記直線Aまでの間で上記ケーシング(20)内に位置し、かつ、上記ケーシング(20)内面に接触することなく形成され、
    上記第2仮想円の円弧(M2)と上記第3仮想円の円弧(M3)との少なくとも一方が上記水平面Dから上記直線Aまでの間で上記ケーシング(20)内に位置するように形成されていることを特徴とするオイルストレーナ(1)。
  2. 請求項1に記載のオイルストレーナ(1)において、
    上記ケーシング(20)のフィルタ(10)配設された部分には、上記オイル流入管部(43)の下流端に対応する部位に、上記ケーシング(20)のフィルタ(10)が配設された部分に流入したオイルの主流を上記ケーシング(20)の下流側へ案内する案内部(50)が設けられていることを特徴とするオイルストレーナ(1)。
  3. 請求項2に記載のオイルストレーナ(1)において、
    上記フィルタ(10)は、網目部からなる濾過部(11)を有し、
    上記濾過部(11)には、上記オイル流入管部(43)の軸線(Y)に直交する方向に延びる流入側濾過部(11a)と、上記オイル流出口(33b)の軸線(X)に直交する方向に延びる流出側濾過部(11b)とが形成されていることを特徴とするオイルストレーナ(1)。
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