JP2017172379A - ストレーナおよびストレーナ付き立軸ポンプ - Google Patents

ストレーナおよびストレーナ付き立軸ポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP2017172379A
JP2017172379A JP2016057002A JP2016057002A JP2017172379A JP 2017172379 A JP2017172379 A JP 2017172379A JP 2016057002 A JP2016057002 A JP 2016057002A JP 2016057002 A JP2016057002 A JP 2016057002A JP 2017172379 A JP2017172379 A JP 2017172379A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strainer
side wall
suction bell
internal space
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016057002A
Other languages
English (en)
Inventor
令家 趙
Reika Cho
令家 趙
典彦 大和田
Norihiko Owada
典彦 大和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP2016057002A priority Critical patent/JP2017172379A/ja
Publication of JP2017172379A publication Critical patent/JP2017172379A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

【課題】立軸ポンプの吸込ベルにストレーナが取り付けられる場合に、ポンプ周辺で発生する旋回流を抑制する。【解決手段】筒体を形成する側壁部11a、および筒体の一端を閉じる底面部11bを含むスクリーン11と、側壁部の内部空間に配置される、底面部に垂直な整流板16とを備えるストレーナ10が提供される。また、吸込ベルと、筒体を形成する側壁部、および筒体の一端を閉じる底面部を含み、底面部とは反対の側で側壁部の端が吸込ベルに接するスクリーンと、吸込ベルまたは側壁部の内部空間に配置される、底面部に垂直な整流板とを備えるストレーナ付き立軸ポンプが提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、ストレーナおよびストレーナ付き立軸ポンプに関する。
立軸ポンプでは、例えば異物を多く含む流体を汲み上げる場合、または流体に含まれる異物をより少なくすることが望まれる場合には、吸込ベルにストレーナを取り付けることが有効であることが知られている。ストレーナは、例えばメッシュまたは多孔板で形成されるスクリーンを含む。ポンプ内に吸い込まれる流体がスクリーンの網目または開口を通過することによって、流体に含まれる異物が捕捉される。このようなストレーナの例は、例えば特許文献1および特許文献2に記載されている。
特開昭63−170598号公報 特開平7−332293号公報
その一方で、立軸ポンプが配置された吸込水槽では、水槽の底面と吸込ベルとの間で旋回流に起因する水中渦が発生することも知られている。水中渦の渦芯が羽根車に衝突すると、振動や騒音が発生し、さらにポンプの寿命が低下する場合がある。また、水中渦が発生しなくても、吸い込まれる流体の予旋回はポンプの性能を低下させる可能性がある。例えば特開昭53−5402号公報は、上記のような水中渦の発生原因を考察して対策を提案しているが、このような従来の知見は、吸込ベルにストレーナを取り付けた場合を扱っていない。つまり、吸込ベルにストレーナが取り付けられた場合に旋回流がどのように発生するかについては未だ知られておらず、従ってそのような場合の旋回流への適切な対策についても未だ知られていない。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものである。本発明の目的の一つは、立軸ポンプの吸込ベルにストレーナが取り付けられる場合に、ポンプ周辺で発生する旋回流を抑制することが可能な、ストレーナおよびストレーナ付き立軸ポンプを提供することにある。
本発明のある観点によれば、筒体を形成する側壁部、および筒体の一端を閉じる底面部を含むスクリーンと、側壁部の内部空間に配置される、底面部に垂直な整流板とを備えるストレーナが提供される。
上記の構成では、筒体を形成する側壁部の内部空間に整流板を配置することによって、ストレーナを立軸ポンプの吸込ベルに取り付けたときにスクリーンの内側に発生する旋回流を抑制することができる。
上記のストレーナにおいて、整流板の幅は、側壁部の高さに略等しくてもよい。あるいは、整流板の幅は、側壁部の高さよりも小さくてもよい。この場合、整流板は、内部空間の底面部とは反対の側に配置されてもよい。
整流板の幅を側壁部の高さに略等しくすることによって、より大きな旋回流の抑制効果が得られる。しかしながら、整流板の幅が側壁部の高さよりも小さい場合も、整流板がない場合に比べて旋回流は大幅に小さくなる。整流板の幅が側壁部の高さよりも小さい場合、整流板を内部空間の底面部とは反対の側に配置する方が旋回流の抑制効果は高い。
上記のストレーナにおいて、整流板は、互いに交差する複数の整流板を含んでもよい。
内部空間により多くの整流板を配置することによって、より大きな旋回流の抑制効果が得られる。例えば、2枚の整流板を十字形に交差させて配置してもよい。しかしながら、整流板が単一である場合も、整流板がない場合に比べて旋回流は大幅に小さくなる。
本発明の別の観点によれば、吸込ベルと、筒体を形成する側壁部、および筒体の一端を閉じる底面部を含み、底面部とは反対の側で側壁部の端が吸込ベルに接するスクリーンと、吸込ベルまたは側壁部の内部空間に配置される、底面部に垂直な整流板とを備えるストレーナ付き立軸ポンプが提供される。
上記の構成では、筒体を形成する側壁部、または吸込ベルの内部空間に整流板を配置することによって、スクリーンの内側から吸込ベルの内側にかけて発生する旋回流を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るストレーナの構成を示す概略的な斜視図である。 本発明の一実施形態に係るストレーナ付き立軸ポンプの構成を示す概略的な縦断面図である。 吸込ベルにストレーナが取り付けられない場合の水中渦の状態を示す図である。 吸込ベルに整流板を備えないストレーナを取り付けた場合の水中渦の状態を示す図である。 整流板の縦方向の配置例を示す図である。 整流板の縦方向の配置例を示す図である。 整流板の縦方向の配置例を示す図である。 整流板の断面方向の配置例を示す図である。 整流板の断面方向の配置例を示す図である。 吸込管内の水流の旋回角度の測定方法について説明するための図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るストレーナの構成を示す概略的な斜視図である。図1を参照すると、ストレーナ10は、スクリーン11を備える。スクリーン11は、側壁部11aおよび底面部11bを含む。側壁部11aは筒体を形成しており、底面部11bはこの筒体の一端を閉じるように配置されている。スクリーン11は、例えば金属または樹脂製のメッシュまたは多孔板で形成される。また、図示された例において、ストレーナ10は、スクリーン11の補強材を備える。補強材は、側壁部11aが形成する筒体の両端をそれぞれ補強する環状のフレーム12,13、側壁部11aを筒体の高さ方向に補強するフレーム14、および底面部11bを径方向に補強するフレーム15を含む。なお、このような補強材の配置は限定的なものではなく、他の配置も可能である。また、スクリーン11が単独で十分な強度を有するような場合には、補強材が設けられなくてもよい。
さらに、ストレーナ10は、整流板16を備える。図示された例において、整流板16は、互いに交差する2枚の整流板16a,16bを含む。整流板16は、側壁部11aの内部空間SPに配置される。また、整流板16は、底面部11bに垂直である。つまり、整流板16は、その幅方向が側壁部11aの内部空間SPの高さ方向に一致するような向きで、内部空間SPを横切って配置される。整流板16は、例えば金属または樹脂製の板で形成され、フレーム14に接着剤または溶接などによって固定される。なお、このような整流板16の固定方法は限定的なものではなく、他の固定方法も可能である。例えば、
整流板16はフレーム12,13またはフレーム15のような他の補強材に固定されてもよいし、スクリーン11自体に固定されてもよい。
ここで、図示された例において、整流板16の幅wは側壁部11aの高さhよりも小さい。また、整流板16は内部空間SPの上側(底面部11bとは反対の側。ストレーナ10が立軸ポンプの吸込ベルに取り付けられたときの上側にあたるため、本明細書では単に上側ともいう)に配置される。従って、図示された例において、整流板16は、内部空間SPの上側の部分だけに配置される。なお、このような整流板16の配置は限定的なものではなく、他の配置も可能である。この点については、後に図4A〜図4Cならびに図5Aおよび図5Bを参照して詳しく説明する。図1に示されるI−I断面およびII−II断面は、これらの図に対応している。
図2は、本発明の一実施形態に係るストレーナ付き立軸ポンプの構成を示す概略的な縦断面図である。図2を参照すると、立軸ポンプ20は、吸込ベル21を含む吐出ボウル22と、吐出ボウル22に連結される吊下管23と、吊下管23に連結される吐出エルボ24とを備える。吊下管23と吐出エルボ24との連結部のフランジは、基礎床25に支持部材26を介して連結され、これによって立軸ポンプ20が支持されている。また、立軸ポンプ20は、吐出ボウル22内に配置される羽根車27と、羽根車27に連結され、吊下管23および吐出エルボ24を貫通する駆動軸28と、駆動軸28に接続され、電動機29を含む駆動機構30とを備える。
上記のような立軸ポンプ20において、吸込ベル21には、図1を参照して説明したストレーナ10が取り付けられる。ストレーナ10および立軸ポンプ20によって、吸込ベル21と、スクリーン11(側壁部11aおよび底面部11b)と、整流板16とを備えるストレーナ付き立軸ポンプが構成される。このとき、スクリーン11は、底面部11bとは反対の側で側壁部11aの端が吸込ベル21に接するように配置される。
図示されているように、立軸ポンプ20は、吸込水槽に配置される。吸込水槽は、側壁31および底面32によって囲まれた水槽であり、水路から供給された水を貯留している。このような吸込水槽では、図3Aに示すように吸込ベル21にストレーナ10が取り付けられない場合、底面32と吸込ベル21との間に水中渦Γ0が発生することが知られている。水中渦Γ0が発生すると、渦芯が羽根車27に衝突することによって、振動や騒音が発生し、ポンプの寿命が低下する場合がある。また、水中渦Γ0が発生していなくても、吸い込まれる流体の予旋回はポンプの性能を低下させる可能性があることは、既に述べたとおりである。一方、吸込ベル21にストレーナ10を取り付けた場合に旋回流がどのように発生するかは、未だ知られていない。
そこで、本発明者らは、後述するように、吸込ベル21にストレーナ10を取り付けた立軸ポンプ20の模型を使用して試験を実施した。その結果、図3Bに示すように整流板16を備えないストレーナ10を吸込ベル21に取り付けた場合、吸込水槽の底面32と吸込ベル21との間の水中渦Γ0は発生しないものの、代わって底面部11bと吸込ベル21との間に水中渦Γ0’が発生することが観察された。これは、吸込ベル21にストレーナ10を取り付けた場合には、スクリーン11の内側から吸込ベル21の内側にかけての空間に旋回流が発生しているためと考えられる。水中渦Γ0’も上記のようにポンプの寿命や性能に影響を及ぼす可能性があることは水中渦Γ0と同様であるため、対策が必要とされる。
上記のような知見に基づき、本発明者らは、水中渦Γ0’の原因にもなる旋回流を抑制するために、ストレーナ10に整流板16を配置することを考案した。後述する試験の結果によって示されるように、ストレーナ10に整流板16を配置することによって、旋回
流を効果的に抑制し、水中渦Γ0’の発生を防止することができる。
次に、本発明の実施形態における整流板16のさまざまな配置例について説明する。
図4A〜図4Cは、上述した本発明の一実施形態における整流板の縦方向の配置例を示す図である。ここで、縦方向とは、図1のI−I断面によって示される、ストレーナ10を吸込ベル21に取り付けたときの鉛直方向を意味する。図4Aは、整流板16の幅wが側壁部11aの高さhに略等しい例を示す。この場合、整流板16は、縦方向について、側壁部11aの内部空間SPの全体に配置される。図4Bは、整流板16の幅wが側壁部11aの高さhよりも小さく、かつ整流板16が内部空間SPの下側(底面部11bの側)に配置される例を示す。この場合、整流板16は、内部空間SPの下側の部分だけに配置される。
図4Cは、さらに別の例として、整流板16が吸込ベル21の内部空間SP’に配置される例を示す。ストレーナ10が吸込ベル21に取り付けられた状態において、吸込ベル21の内部空間SP’は側壁部11aの内部空間SPに連通している。従って、他の例において側壁部11aの内部空間SPに配置されたものと同様の整流板16を吸込ベル21の内部空間SP’に配置した場合も、同様に旋回流を抑制する効果が得られる。他の例では、整流板16が側壁部11aの内部空間SPと吸込ベル21の内部空間SP’とにまたがって配置されてもよい。
図5Aおよび図5Bは、上述した本発明の一実施形態における整流板の断面方向の配置例を示す図である。ここで、断面方向とは、図1のII−II断面によって示される、ストレーナ10を吸込ベル21に取り付けたときの水平方向を意味する。図5Aは、図1の例と同様に、十字形に交差する2枚の整流板16a,16bが配置される例を示す。図5Bは、単一の整流板16が配置される例を示す。他の例では、さらに多くの整流板16が配置されてもよい。
次に、本発明の実施形態に係るストレーナおよび立軸ポンプに関連して本発明者らが実施した試験の結果について説明する。
試験は、汎用の水槽試験装置の直線水路に模型水槽を設置し、そこに実機の1/10のサイズに縮小された吸込ベル21を配置し、同様に実機の1/10のサイズに縮小されたストレーナ10を取り付けることによって実施した。吸込ベル21の直径Dに対して、吸込水槽の幅は2.3D、吸込水槽の底面32と吸込ベル21との隙間は0.5D、スクリーン11の側壁部11aの高さは0.4D、吸込水槽の水位は1.4Dとした。また、スクリーン11を形成する金網の線径および目幅が異なる2つのストレーナ10を用意し、それぞれを取り付けた場合について試験を実施した。2つのストレーナ10でのスクリーン11の開口率は、それぞれ70.6%および76.0%であった。
試験では、直線水路の上流側から流れてくる水に水平方向の偏流を与え、水中渦が発生しやすい実機の状態を再現した。その上で、模型水槽の底面と吸込ベル21との間の水中渦Γ0、およびスクリーン11の底面部11bと吸込ベル21との間の水中渦Γ0’の発生状態を目視で観察するとともに、以下で説明するような方法によって吸込ベル21に接続された吸込管内の水流の旋回角度θを測定した。旋回角度θが大きいほど、吸込管内では強い旋回流が発生している。
図6は、吸込管内の水流の旋回角度の測定方法について説明するための図である。図示されているように、試験では、吸込ベル21に吸込管33を接続し、吸込管33の途中に設置したスワールメータ(Swirl Meter)34を用いて吸込管33内の水流の旋回角度(
Swirl Angle)θを測定した。旋回角度θは、吸込管33の内径d(m)、スワールメータ34の回転数n(回転/s)、吸込管33内の流量Q(m/s)、吸込管33内の平均流速u(m/s)、および吸込管33内の旋回流速Vt(m/s)を用いて、以下の式1のように算出される。
Figure 2017172379
試験は、以下の表1に示した10ケースについて実施した。以下、それぞれのケースの条件について説明する。
実施例1〜実施例4は、スクリーン11の開口率が70.6%のケースである。実施例1では、図5Aの例のような十字形に交差する2枚の整流板16a,16bが、図4Aの例のように側壁部11aの内部空間SPの全体に配置された。実施例2では、同様の整流板16a,16bが、図4Bの例のように内部空間SPの下側だけに配置された。実施例3では、同様の整流板16a,16bが、図1および図2の例のように内部空間SPの上側だけに配置された。また、実施例4では、図5Bの例のような単一の整流板16が、図4Aの例のように内部空間SPの全体に配置された。
実施例5〜実施例7は、スクリーン11の開口率が76.0%のケースである。実施例5および実施例6における整流板16の配置は、それぞれ上記の実施例1および実施例3と同様である(つまり、これらの実施例の間ではスクリーン11の開口率だけが異なる)。実施例7では、図5Aの例のような十字形に交差する2枚の整流板16a,16bが、図4Cの例のように吸込ベル21の内部空間SP’に配置された。
比較例1〜比較例3は、吸込ベル21にストレーナ10を取り付けなかった、またはストレーナ10に整流板16を配置しなかった例である。これらの例と各実施例とを比較することによって、整流板16が旋回流を抑制する効果が明らかになる。
Figure 2017172379
試験の結果、実施例1〜実施例7のすべてにおいて、水中渦Γ0の発生は観察されなかった。ただし、整流板16を備えないストレーナ10を取り付けた比較例2および比較例3でも水中渦Γ0は発生していないことから、水中渦Γ0の発生は、スクリーン11の底
面部11bが存在することによって防止されたことがわかる。一方、底面部11bと吸込ベル21との間の水中渦Γ0’については、比較例2および比較例3では発生が観察されたのに対し、実施例1〜実施例7では発生が観察されなかった。従って、各実施例では、整流板16を配置することによって旋回流が抑制され、水中渦Γ0’の発生が防止されたことがわかる。
一方、スワールメータ34を用いて測定した旋回角度θについても、実施例1〜実施例7のすべてにおいて、比較例からの大幅な改善がみられた。実施例の中では旋回角度θが最大であった実施例2でも、旋回角度θ(−6.4)は比較例の旋回角度θ(−13.0〜−14.5)の半分以下まで改善している。他の実施例ではさらに旋回角度θが小さかった。最小の旋回角度θ(0)は、十字形に交差する2枚の整流板16a,16bを側壁部11aの内部空間SPの全体に配置した実施例1および実施例5、ならびに同様の整流板16a,16bを吸込ベル21の内部空間SP’に配置した実施例7でみられた。
ここで、上記の実施例1と、単一の整流板16を内部空間SPの全体に配置した実施例4とを比較すると、実施例4の旋回角度θ(−3.3)の方が大きい。それゆえ、交差する複数の整流板を配置する方が、旋回流を抑制する効果は高いことがわかる。ただし、上記のように、実施例4の旋回角度θも整流板16が設けられない比較例に比べると大幅に改善されている。従って、必要に応じて単一の整流板16を配置することも可能である。
また、実施例1および実施例5と、同様の整流板16a,16bを内部空間SPの上側だけに配置した実施例3および実施例6とを比較すると、実施例3および実施例6の旋回角度θ(それぞれ−0.9,−0.3)の方が大きい。それゆえ、内部空間SPの一部よりも、内部空間SPの全体に整流板16を配置する方が、旋回流を抑制する効果は高いことがわかる。ただし、これらの実施例の間での旋回角度θの差はわずかであり、いずれも旋回角度θが比較例に比べて大幅に改善されている。従って、必要に応じて内部空間SPの上側だけに整流板16を配置することも可能である。
さらに、実施例2と実施例3とを比較すると、実施例3の旋回角度θ(−0.9)の方が実施例2の旋回角度θ(−6.4)よりも小さい。それゆえ、内部空間SPの一部に整流板16を配置する場合、下側(底面部11bの側)よりも上側(底面部11bの反対の側、すなわち吸込ベル21の側)に整流板16を配置する方が、旋回流を抑制する効果は高いことがわかる。ただし、上記のように、実施例2の旋回角度θも整流板16が設けられない比較例に比べると半分以下にまで改善されている。従って、必要に応じて内部空間SPの下側だけに整流板16を配置することも可能である。
このように、試験によって、上述した本発明の一実施形態における整流板16が旋回流の抑制のために効果的であることが示された。試験では、整流板16の特定の配置(例えば、内部空間SPの全体に、互いに交差する複数の整流板を配置する)で旋回流の抑制効果が最大になることが示された一方で、それ以外の配置でも、従来に比べて十分に旋回流を抑制する効果が得られることも示された。例えば、内部空間SPの一部だけに整流板16を配置したり、単一の整流板16を配置したりする場合、旋回流の抑制効果は最大ではないものの、整流板16の重量を小さくできるという別の利点が得られる。このように、本発明の実施形態では、例えば旋回流の抑制効果が最大になる整流板の配置だけではなく、他の利点にも着目して各種の整流板の配置が採用され得る。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的範囲はかかる例に限定されない。本発明の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技
術的範囲に属するものと了解される。
10 ストレーナ
11 スクリーン
11a 側壁部
11b 底面部
12,13,14,15 フレーム
16,16a,16b 整流板
20 立軸ポンプ
21 吸込ベル
SP,SP’ 内部空間

Claims (6)

  1. 筒体を形成する側壁部、および前記筒体の一端を閉じる底面部を含むスクリーンと、
    前記側壁部の内部空間に配置される、前記底面部に垂直な整流板と
    を備えるストレーナ。
  2. 前記整流板の幅は、前記側壁部の高さに略等しい、請求項1に記載のストレーナ。
  3. 前記整流板の幅は、前記側壁部の高さよりも小さい、請求項1に記載のストレーナ。
  4. 前記整流板は、前記内部空間の前記底面部とは反対の側に配置される、請求項3に記載のストレーナ。
  5. 前記整流板は、互いに交差する複数の整流板を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載のストレーナ。
  6. 吸込ベルと、
    筒体を形成する側壁部、および前記筒体の一端を閉じる底面部を含み、前記底面部とは反対の側で前記側壁部の端が前記吸込ベルに接するスクリーンと、
    前記吸込ベルまたは前記側壁部の内部空間に配置される、前記底面部に垂直な整流板と
    を備えるストレーナ付き立軸ポンプ。
JP2016057002A 2016-03-22 2016-03-22 ストレーナおよびストレーナ付き立軸ポンプ Pending JP2017172379A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016057002A JP2017172379A (ja) 2016-03-22 2016-03-22 ストレーナおよびストレーナ付き立軸ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016057002A JP2017172379A (ja) 2016-03-22 2016-03-22 ストレーナおよびストレーナ付き立軸ポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017172379A true JP2017172379A (ja) 2017-09-28

Family

ID=59972870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016057002A Pending JP2017172379A (ja) 2016-03-22 2016-03-22 ストレーナおよびストレーナ付き立軸ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017172379A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111249587A (zh) * 2018-11-30 2020-06-09 深圳市大雅医疗技术有限公司 呼吸机及其加湿水箱组件
JP2020193604A (ja) * 2019-05-30 2020-12-03 株式会社電業社機械製作所 ポンプ
CN113606194A (zh) * 2021-07-21 2021-11-05 上海外高桥造船有限公司 一种防污装置、包含其的货油泵滤网及防污装置安装方法
KR102463729B1 (ko) * 2021-07-14 2022-11-07 이정석 베인 구조의 와류 방지구 및 이러한 와류 방지구를 구비한 원심펌프
WO2023106297A1 (ja) * 2021-12-06 2023-06-15 株式会社クボタ ポンプの渦抑制部材、ポンプ、およびポンプ設備
WO2023106299A1 (ja) * 2021-12-06 2023-06-15 株式会社クボタ ポンプの渦抑制部材、ポンプ、およびポンプ設備
WO2023106298A1 (ja) * 2021-12-06 2023-06-15 株式会社クボタ ポンプの渦抑制部材、ポンプ、およびポンプ設備

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5172166A (ja) * 1974-12-18 1976-06-22 Hitachi Ltd Shotsukiaraiki
JPS52110601A (en) * 1976-03-15 1977-09-16 On Raifu Risaachi Kk Low frequency sound insulating wall
JPH0234785U (ja) * 1988-08-30 1990-03-06
JPH07133800A (ja) * 1993-05-03 1995-05-23 Ksb Ag うず巻ポンプの吸込カバー
US5696801A (en) * 1995-08-24 1997-12-09 Performance Contracting, Inc. Suction strainer with a internal core tube
JP2015206264A (ja) * 2014-04-17 2015-11-19 株式会社日立製作所 立軸ポンプ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5172166A (ja) * 1974-12-18 1976-06-22 Hitachi Ltd Shotsukiaraiki
JPS52110601A (en) * 1976-03-15 1977-09-16 On Raifu Risaachi Kk Low frequency sound insulating wall
JPH0234785U (ja) * 1988-08-30 1990-03-06
JPH07133800A (ja) * 1993-05-03 1995-05-23 Ksb Ag うず巻ポンプの吸込カバー
US5696801A (en) * 1995-08-24 1997-12-09 Performance Contracting, Inc. Suction strainer with a internal core tube
JP2015206264A (ja) * 2014-04-17 2015-11-19 株式会社日立製作所 立軸ポンプ

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111249587A (zh) * 2018-11-30 2020-06-09 深圳市大雅医疗技术有限公司 呼吸机及其加湿水箱组件
JP2020193604A (ja) * 2019-05-30 2020-12-03 株式会社電業社機械製作所 ポンプ
KR102463729B1 (ko) * 2021-07-14 2022-11-07 이정석 베인 구조의 와류 방지구 및 이러한 와류 방지구를 구비한 원심펌프
CN113606194A (zh) * 2021-07-21 2021-11-05 上海外高桥造船有限公司 一种防污装置、包含其的货油泵滤网及防污装置安装方法
WO2023106297A1 (ja) * 2021-12-06 2023-06-15 株式会社クボタ ポンプの渦抑制部材、ポンプ、およびポンプ設備
WO2023106299A1 (ja) * 2021-12-06 2023-06-15 株式会社クボタ ポンプの渦抑制部材、ポンプ、およびポンプ設備
WO2023106298A1 (ja) * 2021-12-06 2023-06-15 株式会社クボタ ポンプの渦抑制部材、ポンプ、およびポンプ設備

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017172379A (ja) ストレーナおよびストレーナ付き立軸ポンプ
JP5628384B2 (ja) 渦防止装置およびポンプ装置
JP2017006831A (ja) リターンフィルタ
CN106287993A (zh) 空气净化器及其风道结构
JP6953317B2 (ja) 渦抑制装置を備えたポンプ
JP6892373B2 (ja) 渦防止装置を備えたポンプ
JP4117699B2 (ja) ポンプ渦防止装置
JP2006299944A (ja) 立型ポンプ
JP2010127590A (ja) 空気調和機の室外機及びこの室外機を備えた空気調和機
JP6219745B2 (ja) ポンプ
JP7211874B2 (ja) 渦抑制装置を備えたポンプ
JP3882409B2 (ja) 渦発生防止装置を備えるポンプ装置
JP7157692B2 (ja) 異物除去装置を備えたポンプ
JP2012117492A (ja) 立軸ポンプ
JP6817137B2 (ja) 渦発生防止装置およびポンプ設備
JP6472738B2 (ja) 渦防止装置、および渦防止装置を備えるポンプ設備
JP2013083273A (ja) 立軸ポンプ
JP6523097B2 (ja) 立軸ポンプ
JP7339017B2 (ja) ポンプ
JP6983090B2 (ja) ポンプ、渦抑制部材およびポンプ設備
JP2023083629A (ja) 渦抑制部材、ポンプおよびポンプ設備
WO2023106299A1 (ja) ポンプの渦抑制部材、ポンプ、およびポンプ設備
JP7178260B2 (ja) 渦抑制装置を備えたポンプ
JP6199157B2 (ja) オイルストレーナ
JP7476071B2 (ja) 立軸ポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190911

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190911

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200303