JP5628384B2 - 渦防止装置およびポンプ装置 - Google Patents

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本発明は、河川などに接続される吸込水槽内の水を汲み上げるポンプ装置に使用される渦防止装置、および該渦防止装置を備えたポンプ装置に関する。
横軸および立軸ポンプの吸込口においては、水位の低下(水面が吸込口に近くなる)に伴い、吸込水槽の自由表面に渦が発生することがある。その渦がポンプに引き込まれると、空気吸い込み渦となり、ポンプ内部に空気が侵入することとなる。その結果、落水や振動等の異常をきたし、ポンプが故障してしまう。そこで、空気を吸い込まないよう、吸込水槽の底盤レベルを低くして、ポンプの吸込口の位置を下げたり、吸水位に制限を設け、その水位以下でのポンプの運転は行わないようにすることが従来から行われている。また、渦の発生を防止するよう、吸込水槽の自由表面を覆うような渦流防止装置を設けることも提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
その他の渦防止対策として、吸込ベルマウスを二重構造としたり(特許文献1参照)、多数の孔が形成された筒状部材をポンプ吸込管の周囲に配置したり(特許文献2参照)、水平方向に開口する吸い込み筒をポンプの吸込口に接続する(特許文献3参照)などの種々の試みがなされている。
しかしながら、吸込水槽の底盤レベルを低くする方法では、土木工事費および建築費が高価になる。また、既設のポンプ機場を改修する場合は、工事期間が長くなり、さらに、ポンプ機場を運用しながらの土木工事を含む改修工事は現実的に不可能であった。
吸込水槽の表面を覆う方法では、水面を覆うためのプレート状の渦防止部材が必要であり、コストがかかる。さらに、渦防止部材を土木躯体である吸込水槽に締結することが必要となり、土木強度上の問題が生じる場合がある。また、吸込水槽内に流入する塵芥が渦防止部材に絡みついたり、吸込水槽の底面に堆積する塵芥の清掃が行いにくい等の問題もある。
特許文献1および2においては、小さな隙間または孔に水が流れ込む構造になっている。このため、通常のポンプ機場における取り扱い水である河川水または下水に含まれる枝、草、布等の塵芥が隙間や孔に絡みつき、これらの隙間または孔を閉塞してしまう。隙間や孔が閉塞すると、渦の防止機能が確保できず、最悪の場合は、ポンプの吸い込み機能にも影響を及ぼす。その結果、満足なポンプ運転ができず(定格の排水運転ができず)、浸水被害をもたらすおそれがある。
特許文献3においては、吸い込み口を筒体で覆う構造であるため、ポンプの吸い込み水頭損失が大きくなる。つまり、配管損失または効率低下をもたらし、ポンプの排水性能を低下させるという問題がある。
また、ポンプ機場の運用上、低い水位で揚水することが求められることがある。この場合、空気の吸い込み渦が発生しないように、吸込口をできるだけ下げ、水面と吸込口との距離(すなわち、吸込口の没水深さ)を大きくすることが行われている。しかしながら、吸込口が吸込水槽の底盤に近づくと、吸込水槽の底盤や側壁からの水中渦が発生しやすくなるという問題がある。
非特許文献1および特許文献4では、このような水中渦を防止するために、吸込水槽の底盤に支柱やブロック体などの構造体を設けることが提案されている。しかしながら、土木躯体である吸込水槽に上述のような構造体を設置すると、コストが上昇するだけでなく、吸込水槽への締結が必要となり、強度上の問題や工事条件(費用や工期)の問題が生じることがある。さらに、水質の悪い水を取り扱う場合には、吸込水槽の底盤に汚泥(シルト)が溜まることがある。その結果、底盤に設置された渦防止要素が埋まってしまい、渦防止機能が発揮されないという問題がある。
特開2002−155898号公報 特開2001−41200号公報 特開2000−97199号公報 特開平03−156200号公報
社団法人日本機械学会発行 日本機械学会基準「ポンプ吸込水槽の模型試験法」
本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたもので、構造が簡単で、ポンプの排水性能を低下させることがなく、しかも既存のポンプ装置に容易に取り付けることができる渦防止装置を提供することを目的とする。また、本発明は、かかる渦防止装置を備えたポンプ装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、吸込水槽から吐出水槽へ水を移送するポンプの吸込管に取り付けられる渦防止装置であって、前記吸込管の吸込口の径方向外側に配置され、前記吸込口から略水平方向に延びるプレート状の水平張り出し部材を備えると共に、前記水平張り出し部材の外側縁部から上方に延びる垂直張り出し部材をさらに備えることにより、吸込水槽における空気吸い込み渦の形成を防止することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記水平張り出し部材は、液体の流れ方向に関して前記吸込管の下流側に配置されることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記渦防止装置は、前記吸込口の周方向において均等に分割された複数のセグメントから構成されていることを特徴とする。
本発明の一参考例は、前記吸込管の中心と吸込水槽の後壁との距離が1.5d(dは前記吸込管の直径)以上である場合、前記吸込管の中心から前記水平張り出し部材までの距離は1.25d以上であり、前記垂直張り出し部材の高さは0.4d以上であり、前記吸込口から前記吸込水槽の底との距離は0.75d〜1.0dであることを特徴とする。
本発明の他の参考例は、前記吸込管の下端には、前記吸込口を囲むように複数の第1の貫通孔が形成され、前記水平張り出し部材の内側縁部には、前記第1の貫通孔に対応する位置に複数の第2の貫通孔が形成され、前記渦防止装置は、前記第1の貫通孔および前記第2の貫通孔に挿入された締結部材により前記吸込管に着脱可能に取り付けられることを特徴とする。
本発明の他の態様は、吸込水槽内の液体を汲み上げるポンプ装置であって、前記吸込水槽内に配置される吸込管を有するポンプと、前記ポンプを駆動する駆動源と、前記吸込管に取り付けられた上記渦防止装置とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、渦防止装置はポンプの吸込口にコンパクトに隣接して設けられ、流体(水頭)損失がほとんど無いので、ポンプの排水能力を低下させることなく、空気吸い込み渦または水中渦の発生を防止することができる。また、渦防止装置はポンプの吸込管に設置されるので、吸込水槽への締結は不要であり、吸込水槽の補強工事は不要である。さらに、渦防止装置のポンプへの取り付けおよび交換作業は容易であり、渦防止装置の取り付けまたは交換作業のためにポンプ装置の運転を長期間停止させる必要がない。また、水中渦の発生を防止することができるので、吸込位置を下げることができ、低水位でのポンプ運転が可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る渦防止装置を備えたポンプ装置を示す模式図である。 図1のA−A線断面図である。 図3(a)は吸込管の下端部と渦防止装置の接合部の一例を示す拡大図であり、図3(b)は吸込管の下端部と渦防止装置の接合部の他の例を示す拡大図である。 吸込口の全周を囲むように形成された渦防止装置の例を示す図である。 吸込口の半周を囲むように形成された渦防止装置の例を示す図である。 吸込管の下流側に発生するカルマン渦を示す図である。 渦防止装置によって空気吸い込み渦の形成が防止される様子を説明するための図である。 図8(a)は、本発明の第2の実施形態に係る渦防止装置を示す平面図であり、図8(b)は、図8(a)に示す渦防止装置の縦断面図である。 高水位時における水中での水の流れを示す図である。 吸込管の直径に関連付けられた好ましい各寸法を示す図である。 実験に用いた吸込水槽を示す平面図である。 図12(a)は、渦防止装置を備えていないポンプ装置を用いた実験結果を示すグラフであり、図12(b)は渦防止装置を備えたポンプ装置を用いた実験結果を示すグラフである。 水平張り出し部材を矩形状とした例を示す図である。 水平張り出し部材を多角形状とした例を示す図である。 図15(a)および図15(b)は、補強リブおよび水抜き孔を設けた例を示す図である。 第2の実施形態に係る渦防止装置の変形例を示す平面図である。 図16に示す渦防止装置を示す縦断面図である。 渦防止装置の取り付け位置を変更した例を示す平面図である。 第2の実施形態に係る渦防止装置の更なる変形例を示す平面図である。 渦防止装置のセグメントの取り付け位置を変更した例を示す平面図である。 図21(a)は、本発明の第3の実施形態に係る渦防止装置を示す側面図であり、図21(b)は、図21(a)に示す渦防止装置を下方から見た図である。 第3の実施形態に係る渦防止装置の変形例を示す側面図である。 第3の実施形態に係る渦防止装置の更なる変形例を示す側面図である。 図24(a)乃至図24(d)は、第3の実施形態に係る渦防止装置の更なる変形例を下方から見た図である。 図25(a)は、本発明の第3の実施形態に係る渦防止装置の更なる変形例を示す側面図であり、図25(b)は、図25(a)に示す渦防止装置を下方から見た図である。 図26(a)は、本発明の第4の実施形態に係る渦防止装置を示す側面図であり、図26(b)は、図26(a)のB−B線断面図であり、図26(c)は、図26(a)に示す渦防止装置を矢印Cで示す方向から見た図である。 第4の実施形態に係る渦防止装置の変形例を示す平面図である。 第4の実施形態に係る渦防止装置の更なる変形例を示す側面図である。 第4の実施形態に係る渦防止装置の更なる変形例を示す正面図である。 第4の実施形態に係る渦防止装置の更なる変形例を示す平面図である。 図31(a)および図31(b)は、第4の実施形態に係る渦防止装置と第3の実施形態に係る渦防止装置と組み合わせた例を示す図である。 図32(a)は、本発明の第5の実施形態に係る渦防止装置を備えたポンプ装置を示す模式図であり、図32(b)は、図32(a)に示す渦防止装置の斜視図である。 第5の実施形態に係る渦防止装置の変形例を示す平面図である。 第5の実施形態に係る渦防止装置の更なる変形例を示す側面図である。 図21(a)に示す渦防止装置と、図32(a)に示す渦防止装置とを組み合わせた図である。 図25(a)に示す第1の渦防止装置と、図32(a)に示す第2の渦防止装置とを組み合わせた図である。 図8(a)および図8(b)に示す渦防止装置と、図24(c)に示す渦防止装置とを組み合わせた図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
なお、以下に説明する実施形態は横軸ポンプに関するものであるが、本発明はこの例に限らず、立軸ポンプや水中ポンプにも使用することができる。
図1は本発明の第1の実施形態に係る渦防止装置を備えたポンプ装置を示す模式図である。図1に示すように、このポンプ装置は、吸込水槽1から吐出水槽2に水を移送するポンプ10と、ポンプ10を駆動する駆動源15とを備えている。ポンプ10は、ポンプケーシング10aと、このポンプケーシング10aに収容される図示しない羽根車と、ポンプケーシング10aと吸込水槽1とを連通する吸込管11と、ポンプケーシング10aと吐出水槽2とを連通する吐出管12とを備えている。吐出管12には吐出弁13が設けられている。
羽根車は回転軸16を介して減速機(動力伝達装置)18に連結され、減速機18は駆動源15に連結されている。駆動源15としては、モータ、ディーゼルエンジン、ガスタービンエンジンなどが用いられている。ポンプ10は、回転軸16が水平方向に延びる、いわゆる横軸ポンプである。
吸込管11は垂直に延び、その下端に形成された吸込口11aは吸込水槽1内の水中に位置している。吸込管11の下端部はベルマウスとして構成されている。ポンプ10の羽根車は吸込水槽1内の水面よりも上方に配置され、ポンプケーシング10aは吸込水槽1の上部を構成する設置床20に架台21を介して設置されている。吸込管11の下流側部分は曲管部となっており、これにより吸込管11とポンプケーシング10aとが滑らかに接続されている。吐出管12は、吐出水槽2内で開口する吐出口12aを有している。この吐出口12aはポンプ10の羽根車よりも低い位置にある。吐出口12aには、吐出水槽2に移送された水の逆流を防止するためのフラップ弁22が設けられている。
図1から分かるように、吸込管11、ポンプケーシング10a、および吐出管12は、全体としてサイフォン型通路を形成している。ポンプケーシング10aの上部には、内部に電極棒を有する満水検知器30が設けられており、この満水検知器30によりポンプケーシング10a内が水で満たされているかどうかが検知される。さらに、ポンプケーシング10aの内部は満水検知器30を介して真空ポンプ31に連通している。
ポンプ装置を起動するときは、まず、真空ポンプ31によりポンプケーシング10aの内部を真空引きして負圧を形成し、吸込管11内の水位を上昇させる。ポンプケーシング10aの内部が水で満たされていることを満水検知器30が検知すると、駆動源15により羽根車が回転し、吐出弁13が開かれ、これにより水が吸込水槽1から汲み上げられ、吐出水槽2に移送される。
吸込管11の下端には、本実施形態に係る渦防止装置35が取り付けられている。この渦防止装置35は、吸込口11aの径方向外側に配置された、吸込口11aから略水平方向に延びるプレート状の水平張り出し部材35aを有している。この水平張り出し部材35aは、吸込口11aを囲むように吸込管11の下端に固定されている。図2は図1のA−A線断面図である。図2に示すように、渦防止装置35は、全体として扇型の形状を有し、円弧状の外側縁部を有している。渦防止装置35が取り付けられる箇所は、水の流れに関して吸込管11の下流側である。渦防止装置35は、ボルトなどの締結具(図示せず)または溶接によって吸込管11に固定されている。なお、水平張り出し部材35aは完全に水平でなくともよく、水はけなどを考慮してやや傾けてもよい。
渦防止装置35は、吸込管11の下端部に取り付けられ、その接合箇所は特に限定されない。例えば、図3(a)に示すように、吸込管11の下端部に形成されるフランジの上面に渦防止装置35を固定してもよく、または図3(b)に示すように、フランジの外周面に渦防止装置35を固定してもよい。なお、図3(a)および図3(b)では、渦防止装置35は断面で表されている。
渦防止装置35は、吸込口11aの少なくとも一部を囲む形状を有している。渦防止装置35が吸込口11aを囲む範囲は、吸込口11aの全周でもよく、好ましくは吸込口11aの半周以下である。図4は、吸込口11aの全周を囲むように形成された渦防止装置35の例を示し、図5は、吸込口11aの半周を囲むように形成された渦防止装置35の例を示す図である。図2に示すように、渦防止装置35の水平張り出し部材35aの両側端部と吸込口11aの中心とを結ぶ2つの線がなす角度をθとすると、角度θは120°以上、180°以下であることが好ましい。
空気吸い込み渦は、図6に示すように、自由表面を形成する水の流れが吸込管11によって分流されるときに生じるカルマン渦が発達して生じる。したがって、カルマン渦は、吸込管11の下流側に発生する。また、カルマン渦は、水の流れによって下流側に流される。したがって、渦防止装置35は、吸込管11に対して下流側に配置されることが好ましい。
一般に、渦は、吸込水槽1内を流れる水の自由表面が穏やかなほど、発生しやすくなる。水の自由表面状態はフルード数で表され、このフルード数は次の式により求めることができる。
フルード数(Fr)=v/(gh)1/2・・・(1)
ただし、vは水の流速、gは重力加速度、hは水深を表す。
フルード数が1に近づくほど水面が波立ち、フルード数が0に近づくほど穏やかな水面となる。また、式(1)から分かるように、水位が高くなるほどフルード数は0に近づく。
図7は、渦防止装置35によって空気吸い込み渦の形成が防止される様子を説明するための図である。図7に示すように、渦防止装置35の水平張り出し部材35aは、低水位時における見かけ上の水深h’を実際の水深hより浅くすることができる(h’<h)。したがって、吸込水槽1内を流れる水の自由表面を乱し、フルード数を大きくすることができる。さらに、渦が発生した場合でも、渦の進路上に水平張り出し部材35aが存在することによって、カルマン渦から空気吸い込み渦への成長を防止することができる。このように、水平張り出し部材35aは、特に低水位のときの空気吸い込み渦を効果的に防止することができる。したがって、吸込水槽1内の流速が同じ条件下であっても、より低水位での運転が可能となる。したがって、大雨に備えて河川の水位を事前に極力下げることができ、河川の氾濫を未然に防ぐことができる。
このように、渦防止装置35を吸込口11aに隣接して設けることにより、吸込水槽1の底盤を掘り下げるなどの土木工事を行うことなく、空気吸い込み渦の発生を防止することができる。渦防止装置35は吸込口11aに流入する水の流れを妨げず、ポンプ性能を損なうこともない。また、本実施形態に係る渦防止装置35は吸込管11に取り付けられるので、吸込水槽1への締結は不要であり、吸込水槽1の補強工事は不要である。さらに、渦防止装置35の吸込管11への取り付けおよび交換作業は容易であり、渦防止装置35の取り付けまたは交換作業のためにポンプ装置の運転を長期間停止させる必要がない。
図8(a)は、本発明の第2の実施形態に係る渦防止装置35を示す平面図であり、図8(b)は、図8(a)に示す渦防止装置35の縦断面図である。本実施形態に係る渦防止装置35は、水平張り出し部材35aの外側縁部から上方に延びる垂直張り出し部材35bをさらに備えている。水平張り出し部材35aと垂直張り出し部材35bとは一体に形成されている。
吸込水槽1内の水位が高い場合、水の自由表面は比較的穏やかとなる。さらに、実揚程が低くなることから、ポンプ特性上、ポンプ10によって移送される水の流量が大きくなる。したがって、水位がある程度高くなると、渦が発生しやすくなる場合がある。垂直張り出し部材35bは、高水位のときにおいて空気吸い込み渦の形成を効果的に防止する。図9は、高水位時における水中での水の流れを示す図である。図9に示すように、垂直張り出し部材35bの上端の周りには、点線で囲んだように、よどみ部が発生する。このよどみ部は渦の進路にある水の流れを乱し、渦を吸込口11aにまで到達させない。したがって、垂直張り出し部材35bを設けることにより、高水位時における空気吸い込み渦の形成を効果的に防止することができる。
図10は、吸込管の直径に関連付けられた好ましい各寸法を示す図である。図10に示すように、吸込管11の直径は符号dで表されている。吸込管11の中心と吸込水槽1の後壁との距離が1.5d以上である場合、吸込管11の中心から水平張り出し部材35aの外側縁部までの距離は、1.25d以上であることが好ましい。また、垂直張り出し部材35bの高さは、0.4d以上であることが好ましい。吸込口11aと吸込水槽1の底との距離は0.5d以上であることが好ましく、一般的には0.75d〜1.0dの範囲内である。これらの好ましい寸法に設定した場合、ポンプ装置が運転可能な吸込水槽1の最低水位は、従来のポンプ装置に比べて、0.5d以上低くすることができる。なお、吸込管11の中心と吸込水槽1の後壁との距離が1.5d未満の場合は、吸込管11の中心から水平張り出し部材35aの外側縁部までの距離は、1.25d未満とすることができる。しかしながら、空気吸い込み渦を防止する観点から、吸込管11の中心から水平張り出し部材35aの外側縁部までの距離は、1.25d以上であることが好ましい。ただし、必要寸法が確保できない場合においては、“吸込管11の中心から後壁までの距離”と“吸込管11の中心から水平張り出し部材35a外側縁部までの距離”とを略等しくしてもよい。
本実施形態に係る渦防止装置35は、水平張り出し部材35aおよび垂直張り出し部材35bを有しており、低水位から高水位まで幅広い範囲で安定したポンプ運転が可能である。ここで、本実施形態に係る渦防止装置35を備えたポンプ装置を用いた実験結果について説明する。図11は、本実験に用いた吸込水槽を示す平面図である。吸込管11の中心と吸込水槽1の後壁との距離は1.5d、吸込水槽1の幅は3dであった。吸込管11の下端から水面までの距離をSとし、ポンプの没水深S/dと流量(%)(従来のポンプ場設計手法寸法に基づき、S/d=1.7時における吸込水槽の近寄流速Vが0.25m/sとなる流量を100%とした)との関係を調べた。その実験結果を図12(a)および図12(b)に示す。
図12(a)は、渦防止装置を備えていないポンプ装置を用いた実験結果を示すグラフであり、図12(b)は本実施形態に係る渦防止装置を備えたポンプ装置を用いた実験結果を示すグラフである。図12(a)および図12(b)において、符号A1は、空気吸い込み渦が発生しなかった領域を表し、符合A2及びA3は、空気吸い込み渦が確認された領域を表している。この実験結果により、渦防止装置35を備えたポンプ装置は、渦防止装置を備えていないポンプ装置に比べて、広い水位範囲で安定したポンプ運転が可能であることが分かる。
水平張り出し部材35aの両端部と吸込管11の中心とを結ぶ2つの線同士がなす角度をθ1、垂直張り出し部材35bの両端部と吸込管11の中心とを結ぶ2つの線同士がなす角度をθ2とすると、角度θ1は、角度θ2以上であり、かつ角度θ1は120°以上360°以下で、角度θ2は120°以上であることが好ましい。
水平張り出し部材35aは、矩形状または多角形状であってもよい。図13は、水平張り出し部材35aを矩形状とした例を示し、図14は、水平張り出し部材35aを多角形状とした例を示す。これらの例によれば、扇形の水平張り出し部材35aに比べて若干重量は増加するが、機械加工が容易となる。また、図15(a)および図15(b)に示すように、強度を確保するために、水平張り出し部材35aと垂直張り出し部材35bとを連結する複数の補強リブ35cを渦防止装置35の上面又は下面に設けてもよい。さらに、水平張り出し部材35aおよび垂直張り出し部材35bの少なくとも一方に、溜り水を防止するための水抜き孔35dを設けてもよい。
図16は、第2の実施形態に係る渦防止装置の変形例を示す平面図であり、図17は図16に示す渦防止装置を示す縦断面図である。図16および図17に示すように、吸込管11の下端には、吸込口11aを囲むように複数の貫通孔38が形成されている。これらの貫通孔38は、吸込口11aの全周に沿って等間隔に配列されている。一方、渦防止装置35の水平張り出し部材35aの内側縁部にも、貫通孔38に対応する位置に複数の貫通孔(図示せず)が形成されている。渦防止装置35は、吸込管11の貫通孔38および水平張り出し部材35aの貫通孔に挿入された複数のボルト40によって吸込管11に着脱可能に取り付けられている。
このような構成によれば、吸込水槽1の水の流れ方向に従って渦防止装置35の位置を変更することができる。したがって、図18に示すように、水の流れに関して吸込管11の下流側に位置するように、渦防止装置35を設置現場の状況に合わせて現地にて容易に調整し、取り付けることができる。なお、この変形例は第1の実施形態にも適用できることは言うまでもない。
図19は、第2の実施形態に係る渦防止装置の更なる変形例を示す平面図である。基本的な構成は、図16に示す例と同様であるが、この例では、渦防止装置35は複数のセグメント35Aに分割されている。より具体的には、渦防止装置35は、吸込口11aの周方向において均等に分割されている。渦防止装置35の各セグメント35Aは、図16の例と同様に、ボルト40によって吸込口11aに着脱可能に取り付けられている。
この例によれば、設置されるセグメント35Aの数によって渦防止装置35の全体の幅、すなわち図2の角度θを変更することができる。また、図20に示すように、水の流れ方向が複数存在する場合には、それぞれの水の流れ方向に対応してセグメント35Aを互いに離間して設置することができる。なお、この変形例も第1の実施形態に適用できることは言うまでもない。また、これら実施形態は、土木躯体に影響を与えないよう吸込口11に設置・接続することを基本としているが、土木強度等の問題が無い場合は、土木躯体に締結して構成してもよい。
図21(a)は、本発明の第3の実施形態に係る渦防止装置を示す側面図であり、図21(b)は、図21(a)に示す渦防止装置を下方から見た図である。図21(a)および図21(b)に示すように、この渦防止装置は、吸込管11の下端に固定されたベースリング49と、このベースリング49の下面に固定された吸込プレート50とを有している。吸込プレート50は吸込口11aから下方に向かって略鉛直方向に張り出しており、吸込口11aの径方向に沿って延びている。吸込プレート50の一端から他端までの長さLは、吸込口11aの直径Dよりも大きく設定されている。吸込口11aに流入する水は、吸込プレート50によって分割される。
吸込プレート50は、吸込口11aの中心から径方向外側に延びる複数のプレート部材から構成されており、全体として十字型の形状を有している。ベースリング49には、その周方向に略等間隔に複数の通孔(図示せず)が形成されている。渦防止装置は、これらの通孔に挿入されたボルト53によって吸込管11の下端に着脱可能に取り付けられる。したがって、吸込水槽1を流れる水の流れに応じて吸込プレート50の向きを変えることができる。なお、ベースリング49を溶接により吸込管11に固定してもよい。また、ベースリング49を省略して、吸込プレート50を溶接などにより吸込管11の下端に直接固定してもよい。
このような吸込プレート50を備えた渦防止装置によれば、吸込口11aと吸込水槽1の底盤との間に発生する水中渦を抑制することができる。この水中渦は、吸込口11aと吸込水槽1の底盤との間の旋回流が発達して形成されるものであり、吸込口11aが吸込水槽1の底盤の近くに位置しているときに発生しやすい。本実施形態の渦防止装置は、水中渦の原因となる旋回流を吸込プレート50で消滅させることにより、水中渦の発生を効果的に防止することができる。したがって、従来の構造よりも吸込口11aを低い位置に配置することができ、低水位での揚水が可能となる。また、本渦防止装置は、土木躯体である吸込水槽1への固定は不要であり、既存のポンプ装置に取り付けることができるので、低コストかつ信頼性の高いポンプ装置とすることができる。さらに、本渦防止装置は、吸込水槽1の底盤上に堆積する汚泥などに埋もれることがないので、その渦防止機能を永続的に発揮することができる。
水中渦を防止する観点からは、吸込プレート50はある程度の高さを有している必要がある。具体的には、吸込プレート50の高さHは、吸込管11の内径をdとしたとき、0.1d以上であることが好ましい。例えば、水中に存在する塵芥(特に、ひも状のゴミ)が絡みつかないようにするためには、吸込プレート50の高さHは30cm以上とすることが好ましい。また、図22に示すように、吸込プレート50を構成する複数のプレート部材の高さを互いに異ならせてもよい。図23に示すように、吸込プレート50の端部は、吸込管11の下端から径方向外側に張り出していてもよい。
本実施形態の吸込プレート50は十字型の形状を有しているが、本発明はこの形状に限定されない。例えば、図24(a)乃至図24(d)に示すように、吸込プレート50の形状を、I型(図24(a))、マイナス型(図24(b))、Y型(図24(a))、T型(図24(d))としてもよい。これらいずれの例においても、吸込プレート50は吸込口11aの中心を通って径方向に延びている。通常、吸込水槽1の底盤から発生する水中渦は、吸込口11aの中心を通ってポンプ内に進入することが多い。本実施形態に係る吸込プレート50は、吸込口11aの中心を通る形状を有しているため、水中渦の成長を効果的に防止することができ、さらに水中渦の進路を妨害することができる。
高さHおよび/または長さLの異なる吸込プレート50を有する渦防止装置を複数用意し、ポンプ装置の設置現場での運用状況に応じて渦防止装置を選択することも可能である。また、吸込水槽1によっては、底盤からのみならず、側壁から水中渦が発生することがある。このような場合は、側壁から発生する旋回流を邪魔するように吸込プレート50を配置することが好ましい。例えば、図24(b)乃至図24(d)に示すように、水の流れ対して対抗面を持つような吸込プレート50を設置することが好ましい。
図25(a)は、本発明の第3の実施形態に係る渦防止装置の変形例を示す側面図であり、図25(b)は、図25(a)に示す渦防止装置を下方から見た図である。この変形例では、吸込プレート50はスペーサ55を介して吸込管11の下端に連結されている。より具体的には、吸込プレート50の各端部はスペーサ55を介してベースリング49に連結されている。横方向から見ると、吸込プレート50は吸込口11aから離間しており、吸込プレート50とベースリング49との間には鉛直方向に隙間Wが形成されている。なお、この例においても、ベースリング49を省略してスペーサ55を吸込管11の下端に直接固定してもよい。スペーサ55の形状は特に限定されず、例えば棒状または板状の部材が使用される。
このように吸込プレート50を吸込口11aから離間させることにより、吸込口11aにおける水頭損失を軽減することが可能となる。つまり、ポンプ性能に影響を与えることなく、吸込水位を下げることが可能となる。さらに、隙間Wを設けることにより、塵芥の通過流路が確保されるので、塵芥による閉塞のない、信頼性の高いポンプ装置となる。ここで、塵芥による閉塞を防止する観点から、隙間Wは0.1d以上(ただし、dは吸込管11の内径を表す)であることが好ましい。
図26(a)は、本発明の第4の実施形態に係る渦防止装置を示す側面図であり、図26(b)は、図26(a)のB−B線断面図であり、図26(c)は、図26(a)に示す渦防止装置を矢印Cで示す方向から見た図である。この例では、吸込プレート50は設けられておらず、代わりに2枚のフィン58が吸込管11の外周面に取り付けられている。
フィン58は、吸込口11aの径方向外側に位置しており、吸込口11aの中心に関して対称的に配置されている。これらのフィン58は、吸込水槽1内を流れる水の流れ方向に対して略垂直に配置される。また、フィン58は吸込水槽1の両側壁に近接して配置されている。このような配置により、吸込水槽1内を流れる水はフィン58に衝突して側壁に誘導され、側壁で発生した旋回流を邪魔する流れを形成する。したがって、側壁で発生した旋回流は、フィン58によって導かれた水流によって抑制され、側壁から発生する水流渦を効果的に防止することができる。
なお、本実施形態では、2枚のフィン58が設けられるが、1枚のフィンであってもよく、または3枚以上のフィンを設けてもよい。例えば、旋回流が発生する側だけに1枚のフィンを設けてもよい。図27は3枚のフィンを設けた例を示している。この例では、上述した2枚のフィン58に加え、3枚目のフィン58が吸込水槽1の後壁に近接して配置されている。このように後壁側にもフィンを設けることにより、後壁での水の流れを変えることができ、後壁から発生する水中渦を防止することができる。フィンの枚数は、吸込水槽1の形状に合わせて決定することが好ましい。
図28に示すように、フィン58は鉛直方向に対してやや傾斜してもよい。フィン58の鉛直方向に対する角度αは、吸込水槽1の形状に応じて適宜決定することができる。また、図29に示すように、フィン58を吸込口11aから下方に張り出す形状としてもよい。このように構成すれば、側壁からの旋回流だけでなく、底盤からの旋回流も抑制することができる。さらに、図30に示すように、フィン58は吸込水槽1内の水流に対して垂直な方向からやや傾けてもよい。この傾き角βは、側壁の旋回流の発生位置に応じて適宜決定することができる。本実施形態に係るフィン58は、第3の実施形態に係る渦防止装置と組み合わせてもよい。例えば、図31(a)に示すように、吸込プレート50の端部にフィン58を取り付けてもよく、また、図31(b)に示すように、スペーサ55にフィン58を取り付けてもよい。
図32(a)は、本発明の第5の実施形態に係る渦防止装置を備えたポンプ装置を示す模式図であり、図32(b)は、図32(a)に示す渦防止装置の斜視図である。本実施形態に係る渦防止装置は、吸込管11の内部に配置される。図32(b)に示すように、この渦防止装置は、吸込管11内の流路を複数の流路に分割する複数の仕切プレート60から構成されている。仕切プレート60は、吸込管11の長手方向に沿って(すなわち吸込管11と略平行に)配置されている。図32(a)に示す例では、仕切プレート60は鉛直方向に延びており、十字型の横断面形状を有している。したがって、この例では、吸込管11内の流路は4つの流路に分割される。
本実施形態による渦防止装置によれば、次のような効果が得られる。すなわち、水中渦が万が一吸込管11に進入した場合でも、ポンプの羽根車に到達する前に仕切プレート60によって水中渦を消すことができる。つまり、旋回流のエネルギーが仕切プレート60によって分割され、これらのエネルギーは流路の摩擦損失などにより減少する。その結果、羽根車に到達する前に水中渦を消滅させることができる。
なお、図24(a)乃至図24(d)と同様に、仕切プレート60の横断面形状を、I型(図24(a))、マイナス型(図24(b))、Y型(図24(a))、T型(図24(d))としてもよい。いずれの形状においても、吸込管11の中心軸を通るように仕切プレート60の形状および配置が決定される。通常、吸込水槽1の底盤から発生する水中渦は、吸込管11の中心軸上に発生し、吸込口11aの中心を通ってポンプ内に進入することが多い。本実施形態に係る仕切プレート60は、吸込管11の中心軸を通る形状を有しているため、水中渦の成長を効果的に防止することができ、さらに水中渦の進路を妨害することができる。
図33に示すように、仕切プレート60を吸込口11aから下方に突出させてもよい。このように仕切プレート60の下端を吸込口11aよりも下方に位置させることにより、底盤からの旋回流を抑制することができる。また、図34に示すように、吸込管11内の水の流れを変えるために、吸込管11の内周面に1つまたは複数の凸部61を設けてもよい。このような凸部は、旋回流のエネルギーをさらに減少させ、より確実に水中渦の進入を防止することができる。
本実施形態に係る渦防止装置は、上述した第3および第4の実施形態に係る渦防止装置と適宜組み合わせることができる。例えば、図35は、図21(a)に示す第1の渦防止装置(吸込プレート50)と、図32(a)に示す第2の渦防止装置(仕切プレート60)とを組み合わせた図であり、図36は、図25(a)に示す第1の渦防止装置(吸込プレート50)と、図32(a)に示す第2の渦防止装置(仕切プレート60)とを組み合わせた図である。
さらに、空気吸い込み渦を防止する第1または第2の実施形態と、水中渦を防止する第3の実施形態、および/または第4の実施形態、および/または第5の実施形態とを組み合わせてもよい。例えば、図37に示すように、図8(a)および図8(b)に示す渦防止装置と、図24(c)に示す渦防止装置とを組み合わせることができる。このような組み合わせを採用することにより、空気吸い込み渦および水中渦を効果的に防止することができる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうることである。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲とすべきである。
1 吸込水槽
2 吐出水槽
10 ポンプ
10a ポンプケーシング
11 吸込管
11a 吸込口
12 吐出管
13 吐出弁
15 駆動源
16 回転軸
18 減速機
20 設置床
21 架台
22 フラップ弁
30 満水検知器
31 真空ポンプ
35 渦防止装置
35a 水平張り出し部材
35b 垂直張り出し部材
35c 補強リブ
35d 水抜き孔
38 貫通孔
40 ボルト
50 吸込プレート
58 フィン
60 仕切プレート

Claims (4)

  1. 吸込水槽から吐出水槽へ水を移送するポンプの吸込管に取り付けられる渦防止装置であって、
    前記吸込管の吸込口の径方向外側に配置され、前記吸込口から略水平方向に延びるプレート状の水平張り出し部材を備えると共に、前記水平張り出し部材の外側縁部から上方に延びる垂直張り出し部材をさらに備えることにより、吸込水槽における空気吸い込み渦の形成を防止することを特徴とする渦防止装置。
  2. 前記水平張り出し部材は、液体の流れ方向に関して前記吸込管の下流側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の渦防止装置。
  3. 前記渦防止装置は、前記吸込口の周方向において均等に分割された複数のセグメントから構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の渦防止装置。
  4. 吸込水槽内の液体を汲み上げるポンプ装置であって、
    前記吸込水槽内に配置される吸込管を有するポンプと、
    前記ポンプを駆動する駆動源と、
    前記吸込管に取り付けられた、請求項1乃至のいずれか一項に記載の渦防止装置とを備えたことを特徴とするポンプ装置。
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