JP6953317B2 - 渦抑制装置を備えたポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、吸込水槽内の水を揚水する用途に使用されるポンプに関し、特に吸込水槽内に発生する水中渦を抑制する渦抑制装置を備えたポンプに関する。
河川や下水などを排水するポンプ設備では、上流側の浸水対策対象区域流入水路などの経年的な不等沈下に伴い、ポンプの運転水位をより低くすることが求められている。また、近年のゲリラ豪雨のような突発的な降雨の対策として、ポンプの揚水能力の向上も求められている。
しかしながら、ポンプの吸込口においては、水位の低下(水面が吸込口に近くなる)に伴い、吸込水槽内の水の自由表面に渦が発生することがある。その渦がポンプに引き込まれると、空気吸込渦となり、ポンプ内部に空気が侵入することとなる。特に、水面からポンプの吸込口まで連続的に延びる連続渦は、ポンプの異常振動を引き起こす有害な空気吸込渦である。このような有害な空気吸込渦が発生すると、ポンプが激しく振動し故障するおそれがある。
そのため、このような空気を吸い込まないよう、ポンプの吸込口の位置を下げることが従来から行われているが、吸込口が吸込水槽の底面に近づくと、吸込水槽の底面や側壁からの水中渦が発生し易くなる。また、ポンプの揚水能力の向上に伴い、吸込水槽内の水の流速が速くなることによっても水中渦が発生し易くなる。特に、渦の中心に空洞を形成する水中渦は、有害な水中渦である。このような有害な水中渦が発生すると、ポンプが激しく振動し故障するおそれがある。
このような水中渦抑制対策として、渦流防止構造体を設置したり(特許文献1参照)、水平方向に開口する吸い込み筒をポンプの吸込口に接続する(特許文献2参照)などの種々の試みがなされている。
特開平03−156200号公報 特開2000−97199号公報
特許文献1では、上述の水中渦を防止するために、吸込水槽の底面にブロック体などの構造体を設けることが提案されている。しかしながら、土木躯体である吸込水槽に上述のような構造体を設置すると、コストが上昇するだけでなく、上述の構造体の吸込水槽への締結が必要となり、強度上の問題や工事条件(費用や工期)の問題が生じることがある。さらに、水質の悪い水を取り扱う場合には、吸込水槽の底面に土砂などが溜まることがある。その結果、底面に設置された上記構造体が埋まってしまい、渦防止機能が発揮されないという問題がある。
特許文献2においては、吸込口を筒体で覆う構造であるため、ポンプの吸い込み損失が大きくなる。つまり、配管損失または効率低下をもたらし、ポンプの排水性能を低下させるという問題がある。
本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたもので、ポンプの吸い込み性能を損なうことなく、吸込水槽での有害な水中渦の発生を効果的に抑制し、かつ施工面にも優れたポンプを提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の一態様は、吸込水槽内の水を揚水するポンプにおいて、主軸と、前記主軸に固定された羽根車と、下方に開口した吸込ベルマウスを有し、内部に前記羽根車を収容したポンプケーシングと、前記吸込ベルマウスの下部に固定された水中渦抑制装置を備え、前記水中渦抑制装置は、前記吸込ベルマウスから下方に向かって突出した少なくとも2つの第1の水中渦抑制板と、前記吸込ベルマウスから下方に向かって突出した少なくとも1つの第2の水中渦抑制板とを備え、前記少なくとも2つの第1の水中渦抑制板および少なくとも1つの前記第2の水中渦抑制板は、前記吸込ベルマウスの中心側領域から、前記吸込ベルマウスの半径方向外側に向かって延びており、前記少なくとも2つの第1の水中渦抑制板のそれぞれは、前記吸込ベルマウスの軸心を通る、前記吸込水槽内の水の流れ方向と平行な基準線に対して、前記水の流れ方向の上流側から見て90°〜135°の角度で傾いており、前記少なくとも2つの第1の水中渦抑制板は、前記吸込ベルマウスの下端から半径方向外側に張り出しており、前記少なくとも1つの第2の水中渦抑制板の水平方向の長さは、前記吸込ベルマウスの下端の半径と同程度であり、かつ前記少なくとも2つの第1の水中渦抑制板の水平方向の長さよりも短く、前記水中渦抑制装置の全体は、前記吸込ベルマウスの軸心から見たときに、ポンプ据付床に形成された開口の内側に位置していることを特徴とするポンプである。
本発明の好ましい態様は、前記第1の水中渦抑制板は、その外側端部から水平方向に延びる横スリットを有することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記水中渦抑制装置は、前記第1の水中渦抑制板から前記水の流れ方向の上流側または下流側に延びる第3の水中渦抑制板をさらに備えており、前記第3の水中渦抑制板は、前記吸込ベルマウスよりも半径方向外側に位置していることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記第3の水中渦抑制板は、その外側端部から水平方向に延びる横スリットを有することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記第3の水中渦抑制板は、前記第1の水中渦抑制板の外側端部に接続されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記第1の水中渦抑制板は、その下端から上方に延びる少なくとも1つの縦スリットを有することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記水中渦抑制装置は、前記第1の水中渦抑制板から前記水の流れ方向の上流側または下流側に延びる第3の水中渦抑制板をさらに備えており、前記第3の水中渦抑制板は、前記吸込ベルマウスよりも半径方向外側に位置していることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記水中渦抑制装置は、鉛直方向に延びる鉛直パイプをさらに備え、前記鉛直パイプは、前記第1の水中渦抑制板の外側端部に固定されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記水中渦抑制装置は、円弧状の2つの遮蔽板をさらに備え、前記2つの遮蔽板の内面は、前記吸込ベルマウスの下端の外周面に沿って湾曲しており、前記2つの遮蔽板の内面は、前記2つの第1の水中渦抑制板の外側端部にそれぞれ固定されていることを特徴とする。
本発明の一参考例は、吸込水槽内の水を揚水するポンプにおいて、主軸と、前記主軸に固定された羽根車と、下方に開口した吸込ベルマウスを有し、内部に前記羽根車を収容したポンプケーシングと、前記吸込ベルマウスの下部に固定された水中渦抑制装置を備え、前記水中渦抑制装置は、前記吸込ベルマウスから下方に向かって突出した少なくとも2つの第1の水中渦抑制板と、前記吸込ベルマウスから下方に向かって突出した少なくとも1つの第2の水中渦抑制板と、複数の水平パイプを備え、前記少なくとも2つの第1の水中渦抑制板および前記少なくとも1つの第2の水中渦抑制板は、前記吸込ベルマウスの中心側領域から、前記吸込ベルマウスの半径方向外側に向かって延びており、前記少なくとも2つの第1の水中渦抑制板のそれぞれは、前記吸込ベルマウスの軸心を通る、前記吸込水槽内の水の流れ方向と平行な基準線に対して、前記水の流れ方向の上流側から見て90°〜135°の角度で傾いており、前記複数の水平パイプは、前記吸込ベルマウスの半径方向に延び、かつそれぞれ一定の間隔を空けて縦方向に沿って配列されており、前記複数の水平パイプは、前記第1の水中渦抑制板の外側端部に固定されており、前記水中渦抑制装置の全体は、前記吸込ベルマウスの軸心から見たときに、ポンプ据付床に形成された開口の内側に位置していることを特徴とするポンプである。
上記参考例の好ましい態様は、前記複数の水平パイプの端部は、前記水の流れ方向の上流側または下流側に向かって折れ曲がっていることを特徴とする。
本発明の一態様は、吸込水槽内の水を揚水するポンプにおいて、主軸と、前記主軸に固定された羽根車と、下方に開口した吸込ベルマウスを有し、内部に前記羽根車を収容したポンプケーシングと、前記吸込ベルマウスの下部に固定された水中渦抑制装置を備え、前記水中渦抑制装置は、前記吸込ベルマウスから下方に向かって突出した2つの第1の水中渦抑制板と、前記吸込ベルマウスから下方に向かって突出した2つの第2の水中渦抑制板とを備え、前記2つの第1の水中渦抑制板および前記2つの第2の水中渦抑制板は、前記吸込ベルマウスの内側から、前記吸込ベルマウスの外側に向かって延びており、前記2つの第1の水中渦抑制板は、前記吸込ベルマウスの下端から外側に張り出しており、前記2つの第2の水中渦抑制板の水平方向の長さは、前記吸込ベルマウスの下端の半径と同程度であり、かつ前記2つの第1の水中渦抑制板の水平方向の長さよりも短く、前記吸込ベルマウスの軸心から、前記2つの第1の水中渦抑制板と前記吸込ベルマウスの下端との交点まで延びる2つの直線のそれぞれは、前記吸込ベルマウスの軸心を通る、前記吸込水槽内の水の流れ方向と平行な基準線に対して前記水の流れ方向の上流側から見て、90°〜135°の角度をなしており、前記水中渦抑制装置の全体は、前記吸込ベルマウスの軸心から見たときに、ポンプ据付床に形成された開口の内側に位置していることを特徴とするポンプである。
本発明の好ましい態様は、前記2つの第1の水中渦抑制板は、前記基準線に対して垂直であることを特徴とする。
上述した水中渦抑制装置は、吸い込み損失をほとんどもたらさないので、ポンプの揚水能力を低下させることなく、水中渦を抑制することができる。また、水中渦抑制装置は、ポンプケーシングに設置されるので、水中渦抑制装置の吸込水槽への締結は不要であり、施工面にも優れている。
水中渦抑制装置を備えたポンプの一実施形態を示す模式図である。 吸込水槽内に発生する水中渦を示す模式図である。 図2に示す水中渦を上から見た図である。 ポンプ口径に関連付けられた各寸法の例を示す図である。 図4に示すポンプと吸込水槽を上から見た図である。 水中渦抑制装置を示す側面図である。 図6に示す水中渦抑制装置を下から見た図である。 水中渦抑制装置の他の実施形態を示す側面図である。 図8に示す水中渦抑制装置を下から見た図である。 水中渦抑制装置のさらに他の実施形態を示す側面図である。 図10に示す水中渦抑制装置を下から見た図である。 水中渦抑制装置のさらに他の実施形態を示す側面図である。 図12に示す水中渦抑制装置を下から見た図である。 水中渦抑制装置のさらに他の実施形態を示す側面図である。 図14に示す水中渦抑制装置を下から見た図である。 水中渦抑制装置のさらに他の実施形態を示す側面図である。 図16に示す水中渦抑制装置を下から見た図である。 水中渦抑制装置のさらに他の実施形態を示す側面図である。 図18に示す水中渦抑制装置を下から見た図である。 水中渦抑制装置のさらに他の実施形態を示す側面図である。 図20に示す水中渦抑制装置を下から見た図である。 水中渦抑制装置のさらに他の実施形態を示す側面図である。 図22に示す水中渦抑制装置を下から見た図である。 水中渦抑制装置のさらに他の実施形態を示す側面図である。 図24に示す水中渦抑制装置を下から見た図である。 水中渦抑制装置のさらに他の実施形態を示す側面図である。 図26に示す水中渦抑制装置を下から見た図である。 水中渦抑制装置のさらに他の実施形態を示す側面図である。 図28に示す水中渦抑制装置を下から見た図である。 水中渦抑制装置のさらに他の実施形態を示す側面図である。 図30に示す水中渦抑制装置を下から見た図である。 水中渦抑制装置のさらに他の実施形態を示す側面図である。 図32に示す水中渦抑制装置を下から見た図である。 水中渦抑制装置のさらに他の実施形態を示す側面図である。 図34に示す水中渦抑制装置を下から見た図である。 ポンプの他の実施形態を示す模式図である。 図36に示す水中渦抑制装置を示す側面図である。 図37に示す水中渦抑制装置を下から見た図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下に説明する実施形態は立軸ポンプに関するものであるが、本発明はこれらの実施形態に限らず、横軸ポンプにも使用することができる。さらに本発明は、コラムパイプ式の水中ポンプにも使用することができる。図1は、水中渦抑制装置を備えたポンプの一実施形態を示す模式図である。図1に示すように、ポンプ20は、鉛直方向に延びる主軸32と、主軸32に固定された羽根車31と、内部に羽根車31を収容するポンプケーシング27と、ポンプケーシング27の上端に接続された揚水管28と、揚水管28の上端に接続された吐出曲管30とを備えている。ポンプケーシング27は、揚水管28によって吸込水槽1内に吊り下げられている。ポンプケーシング27は、吸込ベルマウス22と、インペラケーシング21と、吐出ボウル24とを備える。吐出ボウル24の上端は、揚水管28の下端に接続されている。吸込ベルマウス22は、下方に開口した吸込口22aを有している。吸込ベルマウス22の上端はインペラケーシング21の下端に接続されている。羽根車31は、インペラケーシング21および吐出ボウル24内に収容されている。
揚水管28は、吸込水槽1の上壁を構成するポンプ据付床2に形成された開口5を通して下方に延びている。揚水管28の上端には吊り下げ管33が固定されている。吊り下げ管33は、ポンプ据付床2に設置されたポンプベース35に固定されている。揚水管28は、吊り下げ管33およびポンプベース35を介してポンプ据付床2に固定されている。主軸32は、吐出曲管30、揚水管28、およびポンプケーシング27を通って鉛直方向に延びており、その下端は、ポンプケーシング27内に位置している。
主軸32は、外軸受45および水中軸受41によって回転可能に支持されている。外軸受45は、吐出曲管30の上部に固定され、主軸32の上部を支持している。水中軸受41は、吐出ボウル24内に収容され、主軸32の下部を支持している。吐出ボウル24の内部には内側ボウル25が配置されており、内側ボウル25は、複数のガイドベーン37によって吐出ボウル24に連結されている。水中軸受41は、支持部材41aを介して内側ボウル25の内周面に固定されている。
主軸32は吐出曲管30から上方に突出して、図示しない原動機(例えばモータ)に連結されている。この原動機により主軸32および羽根車31が回転するように構成されている。複数のガイドベーン37は、羽根車31の上方(吐出側)に配置されている。吐出ボウル24の内周面と内側ボウル25の外周面との間には水の流路が形成されている。羽根車31が回転すると、吸込水槽1内の水が吸込ベルマウス22の吸込口22aから吸い込まれる。水は、羽根車31の回転により、吐出ボウル24、揚水管28、吐出曲管30を通って図示しない吐出配管に移送される。
ポンプ20は、水中渦を抑制する水中渦抑制装置40をさらに備えている。水中渦抑制装置40は、吸込ベルマウス22の下部に固定されている。本実施形態では、水中渦抑制装置40は、羽根車31の下方に配置されている。水中渦抑制装置40は、複数の第1の水中渦抑制板50、第2の水中渦抑制板60、および複数の第3の水中渦抑制板70を備えている。図1では、複数の第1の水中渦抑制板50のうちの1つのみが図示されており、複数の第3の水中渦抑制板70のうちの1つのみが表示されている。
第1の水中渦抑制板50、第2の水中渦抑制板60、および第3の水中渦抑制板70は平板状の部材である。第1の水中渦抑制板50および第2の水中渦抑制板60は、吸込ベルマウス22の下部に固定されており、吸込ベルマウス22から下方に向かって突出している。本実施形態では、第1の水中渦抑制板50および第2の水中渦抑制板60の上端は、吸込ベルマウス22の下端よりも高い位置にあり、かつ羽根車31よりも低い位置にある。
図2は、吸込水槽1内に発生する水中渦を示す模式図であり、図3は、図2に示す水中渦を上から見た図である。図2では水中渦抑制装置40は設けられていない。図2および図3に示すように、水中渦は、吸込水槽1の底面から発生する水中渦8と、吸込水槽1の側壁から発生する水中渦9および吸込水槽1の後壁から発生する水中渦10から構成される。吸込水槽1内の水が吸込ベルマウス22の吸込口22aから吸い込まれるときに、吸込ベルマウス22と吸込水槽1の底面との間には旋回流が発生する。水中渦8は、この旋回流が発達することによって形成される。水中渦8は、吸込水槽1の底面から発生し、吸込ベルマウス22の内側まで延びる。
吸込水槽1内の水が吸込ベルマウス22の吸込口22aから吸い込まれるときに、吸込ベルマウス22と吸込水槽1の側壁および後壁との間にも旋回流が発生する。水中渦9,10は、吸込ベルマウス22と吸込水槽1の側壁および後壁との間に発生する旋回流が発達することによって形成される。水中渦9,10は、吸込水槽1の側壁および後壁から発生し、吸込ベルマウス22の内側まで延びる。上述した水中渦8,9は、吸込ベルマウス22が吸込水槽1の底面近くに位置しているときに発生しやすい。水中渦10は、吸込水槽1の後壁が吸込ベルマウス22に近い場合に発生しやすい。
図3に示すように、一般に水中渦9は、直線PL,PL’付近に発生することが多いことが知られている。直線PL,PL’は、基準線RLに対して吸込水槽1内の水の流れ方向の上流側から見て90°〜135°の角度にあり、かつ吸込ベルマウス22の軸心O’を通る直線である。基準線RLは、吸込ベルマウス22の軸心O’を通る、吸込水槽1内の水の流れ方向と平行な直線である。図3に示す直線PL,PL’は、基準線RLに対して吸込水槽1内の水の流れ方向の上流側から見て120°の角度にあり、かつ吸込ベルマウス22の軸心O’を通る直線である。
図4は、ポンプ口径に関連付けられた各寸法の例を示す図であり、図5は、図4に示すポンプ20と吸込水槽1を上から見た図である。図4に示すように、ポンプ口径(本実施形態ではポンプケーシング27の吐出し側の口径)をdとすると、吸込ベルマウス22の下端(すなわちポンプケーシング27の下端)から吸込水槽1の底面までの距離は、0.5d以上であり、一例として0.75d〜1.0dの範囲内である。ポンプ20の中心(主軸32の軸心O)から吸込水槽1の後壁までの距離は1.5d以下である。開口5の直径は、ポンプ口径dによって概ね決まる値であるが、一実施形態では1.6d〜2.1dの範囲内である。図5に示すように、吸込水槽1の水路幅は一般に3.0d程度である。これらの寸法で設計した場合、水中渦抑止効果としてポンプ20が運転可能な吸込水槽1の最低水位LWLは、従来のポンプに比べて、0.5d〜0.9d程度低くすることができる。
図6は、水中渦抑制装置40を示す側面図であり、図7は、図6に示す水中渦抑制装置40を下から見た図である。本実施形態では、複数の第1の水中渦抑制板50は、2つの第1の水中渦抑制板50であり、複数の第3の水中渦抑制板70は、2つの第3の水中渦抑制板70である。第1の水中渦抑制板50および第2の水中渦抑制板60の吸込ベルマウス22の下端からの突出量は、h1で表されている。第1の水中渦抑制板50および第2の水中渦抑制板60は鉛直方向下向きに延びている。
2つの第1の水中渦抑制板50および第2の水中渦抑制板60は、吸込ベルマウス22の中心側領域から、吸込ベルマウス22の半径方向外側に向かって延びている。本実施形態では、2つの第1の水中渦抑制板50および第2の水中渦抑制板60は、吸込ベルマウス22の軸心O’から吸込ベルマウス22の半径方向外側に向かって延びている。2つの第1の水中渦抑制板50および第2の水中渦抑制板60の一端(内側端部)は、吸込ベルマウス22の軸心O’上で互いに固定されている。本実施形態では、吸込ベルマウス22の軸心O’は、主軸32(図1参照)の軸心Oに相当する。
第1の水中渦抑制板50は、吸込ベルマウス22の下端から半径方向外側に張り出している。第1の水中渦抑制板50の他端(外側端部)は、吸込ベルマウス22の軸心O’から見たときに、吸込ベルマウス22の半径方向外側かつポンプ据付床2の開口5の内側に位置している。第2の水中渦抑制板60は、吸込ベルマウス22の下端まで延びており、その他端(外側端部)は、吸込ベルマウス22の下端から鉛直方向下向きに延びている。第1の水中渦抑制板50の水平方向の長さL1は、吸込ベルマウス22の下端の半径よりも長く、ポンプ据付床2の開口5の半径よりも短い。第2の水中渦抑制板60の水平方向の長さL2は、吸込ベルマウス22の下端の半径と同程度である。
2つの第1の水中渦抑制板50は、基準線RLに関して対称に配置されている。2つの第1の水中渦抑制板50のうちの1つは、基準線RLに対して、吸込水槽1内の水の流れ方向の上流側から見てθ1の角度で傾いている。2つの第1の水中渦抑制板50のうちの他の1つは、基準線RLに対して、吸込水槽1内の水の流れ方向の上流側から見てθ2の角度で傾いている。第2の水中渦抑制板60は、吸込ベルマウス22の軸心O’から見て、吸込水槽1内の水の流れ方向の上流側の基準線RL上に配置されている。本実施形態では、角度θ1およびθ2は120°である。
第1の水中渦抑制板50および第2の水中渦抑制板60は、吸込水槽1内の水が吸込ベルマウス22の吸込口22aから吸い込まれるときに、吸込ベルマウス22と吸込水槽1の底面との間に発生する旋回流を妨害し、この旋回流の勢いを弱めることができる。結果として、このような第1の水中渦抑制板50および第2の水中渦抑制板60を備えた水中渦抑制装置40は、吸込水槽1の底面から発生する水中渦8を抑制することができる。このようにして、水中渦抑制装置40は、吸込水槽1の底面から有害な水中渦が発生することを抑制することができる。
水中渦8を抑制する観点からは、第1の水中渦抑制板50および第2の水中渦抑制板60はある程度の高さを有する必要がある。具体的には、第1の水中渦抑制板50および第2の水中渦抑制板60の吸込ベルマウス22の下端からの突出量h1は、ポンプ口径をdとすると、0.1d〜0.7dの範囲内とされる。
上述のように、第1の水中渦抑制板50は、吸込ベルマウス22の軸心O’から半径方向外側に延びており、かつ基準線RLに対して、吸込水槽1内の水の流れ方向の上流側から見て120°の角度で傾いている。上述のように水中渦9は、図3に示す直線PL,PL’付近に発生することが多いことが知られている。さらに第1の水中渦抑制板50は、吸込ベルマウス22の下端から半径方向外側に張り出しているため、第1の水中渦抑制板50は、吸込ベルマウス22と吸込水槽1の側壁との間に発生する旋回流を妨害し、この旋回流の勢いを弱めることができる。結果として、このような第1の水中渦抑制板50を備えた水中渦抑制装置40は、吸込水槽1の側壁から発生する水中渦9を抑制することができる。このようにして、水中渦抑制装置40は、吸込水槽1の側壁から有害な水中渦が発生することを抑制することができる。
本実施形態では、角度θ1およびθ2は120°であるが、角度θ1およびθ2は120°に限定されず、水槽流れの偏流状況によって90°〜135°の範囲内で選択してもよい。この場合も、第1の水中渦抑制板50は、吸込水槽1の側壁から発生する水中渦9を抑制することができる。
本実施形態の第1の水中渦抑制板50は、その外側端部から水平方向に延びる横スリット53を有している。吸込ベルマウス22と吸込水槽1の側壁との間に発生する旋回流は、横スリット53を通ることによって、その勢いをさらに弱められる。結果として、このような横スリット53を備えた第1の水中渦抑制板50は、吸込水槽1の側壁から発生する水中渦9をさらに抑制することができる。
2つの第3の水中渦抑制板70は、2つの第1の水中渦抑制板50からそれぞれ吸込水槽1内の水の流れ方向の上流側に延びている。第3の水中渦抑制板70は、吸込ベルマウス22よりも半径方向外側に位置している。具体的には、第3の水中渦抑制板70は、第1の水中渦抑制板50の外側端部に接続されており、第3の水中渦抑制板70は、第1の水中渦抑制板50の外側端部から吸込水槽1内の水の流れ方向の上流側に延びている。第3の水中渦抑制板70は、第1の水中渦抑制板50に対して垂直に配置されている。第3の水中渦抑制板70の高さ(第3の水中渦抑制板70の鉛直方向の長さ)は、第1の水中渦抑制板50および第2の水中渦抑制板60の吸込ベルマウス22の下端からの突出量h1と等しい。
このような第3の水中渦抑制板70も、吸込ベルマウス22と吸込水槽1の側壁との間に発生する旋回流を妨害し、この旋回流の勢いを弱めることができる。結果として、このような第3の水中渦抑制板70を備えた水中渦抑制装置40は、吸込水槽1の側壁から発生する水中渦9をさらに抑制することができる。
第3の水中渦抑制板70は、その外側端部から水平方向に延びる横スリット73を有している。吸込ベルマウス22と吸込水槽1の側壁との間に発生する旋回流は、横スリット73を通ることによって、その勢いをさらに弱められる。結果として、このような横スリット73を備えた第3の水中渦抑制板70は、吸込水槽1の側壁から発生する水中渦9をさらに抑制することができる。
本実施形態では、水中渦抑制装置40は、2つの第1の水中渦抑制板50を備えているが、第1の水中渦抑制板50の数は本実施形態に限定されない。一実施形態では、水中渦抑制装置40は、3つ以上の第1の水中渦抑制板50を備えていてもよい。また、本実施形態では、水中渦抑制装置40は、1つの第2の水中渦抑制板60を備えているが、第2の水中渦抑制板60の数は本実施形態に限定されない。一実施形態では、水中渦抑制装置40は、2つ以上の第2の水中渦抑制板60を備えていてもよい。さらに一実施形態では、第3の水中渦抑制板70は、第1の水中渦抑制板50と一体に形成されてもよい。さらに一実施形態では、第3の水中渦抑制板70は、第1の水中渦抑制板50からそれぞれ吸込水槽1内の水の流れ方向の下流側に延びていてもよい。
図8は、水中渦抑制装置40の他の実施形態を示す側面図であり、図9は図8に示す水中渦抑制装置40を下から見た図である。特に説明しない本実施形態に関する構成は、図1乃至図7を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態の第1の水中渦抑制板50は、横スリット53を有していない。本実施形態においても、水中渦抑制装置40は、吸込水槽1の底面および側壁から有害な水中渦が発生することを抑制することができる。一実施形態では、第3の水中渦抑制板70は、横スリット73を有していなくてもよい。
図10は、水中渦抑制装置40のさらに他の実施形態を示す側面図であり、図11は図10に示す水中渦抑制装置40を下から見た図である。特に説明しない本実施形態に関する構成は、図1乃至図7を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態の水中渦抑制装置40は、第3の水中渦抑制板70を備えておらず、第1の水中渦抑制板50は、横スリット53を有していない。本実施形態においても、水中渦抑制装置40は、吸込水槽1の底面および側壁から有害な水中渦が発生することを抑制することができる。
図12は、水中渦抑制装置40のさらに他の実施形態を示す側面図であり、図13は図12に示す水中渦抑制装置40を下から見た図である。特に説明しない本実施形態に関する構成は、図1乃至図7を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態の水中渦抑制装置40は、第3の水中渦抑制板70を備えていない。本実施形態においても、水中渦抑制装置40は、吸込水槽1の底面および側壁から有害な水中渦が発生することを抑制することができる。
図14は、水中渦抑制装置40のさらに他の実施形態を示す側面図であり、図15は図14に示す水中渦抑制装置40を下から見た図である。特に説明しない本実施形態に関する構成は、図1乃至図7を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態の水中渦抑制装置40は、2つの第1の水中渦抑制板50および2つの第2の水中渦抑制板60を備えている。
2つの第1の水中渦抑制板50は、基準線RLに関して対称に配置されている。本実施形態では、角度θ1およびθ2は135°である。2つの第2の水中渦抑制板60は、基準線RLに関して対称に配置されており、吸込ベルマウス22の軸心O’から見たときに、吸込水槽1内の水の流れ方向の上流側に配置されている。図15に示すように、本実施形態では、2つの第1の水中渦抑制板50および2つの第2の水中渦抑制板60が、吸込ベルマウス22の軸心O’の周りに90°の角度で等間隔に配列されており、2つの第1の水中渦抑制板50および2つの第2の水中渦抑制板60の内側端部は、吸込ベルマウス22の軸心O’上で互いに固定されている。
本実施形態の水中渦抑制装置40は、第3の水中渦抑制板70を備えていない。本実施形態においても、水中渦抑制装置40は、吸込水槽1の底面および側壁から有害な水中渦が発生することを抑制することができる。
図16は、水中渦抑制装置40のさらに他の実施形態を示す側面図であり、図17は図16に示す水中渦抑制装置40を下から見た図である。特に説明しない本実施形態に関する構成は、図1乃至図7を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態の第3の水中渦抑制板70は、第1の水中渦抑制板50の表面に接続されており、第3の水中渦抑制板70は、第1の水中渦抑制板50の表面から吸込水槽1内の水の流れ方向の上流側に延びている。第3の水中渦抑制板70は、吸込ベルマウス22よりも半径方向外側に位置している。第3の水中渦抑制板70は、第1の水中渦抑制板50に対して垂直に配置されている。第3の水中渦抑制板70は、その外側端部から水平方向に延びる横スリット73を有している。
本実施形態の第1の水中渦抑制板50は、横スリット53を有していない。本実施形態においても、第3の水中渦抑制板70は、吸込ベルマウス22と吸込水槽1の側壁との間に発生する旋回流を妨害し、この旋回流の勢いを弱めることができる。本実施形態においても、水中渦抑制装置40は、吸込水槽1の底面および側壁から有害な水中渦が発生することを抑制することができる。第3の水中渦抑制板70の長さは、図17に示す実施形態に限定されない。一実施形態では、第3の水中渦抑制板70は、吸込ベルマウス22の軸心O’から見て、吸込水槽1内の水の流れ方向の上流側まで延びていてもよい。さらに一実施形態では、水中渦抑制装置40は、2つ以上の第2の水中渦抑制板60を備えていてもよい。
図18は、水中渦抑制装置40のさらに他の実施形態を示す側面図であり、図19は図18に示す水中渦抑制装置40を下から見た図である。特に説明しない本実施形態に関する構成は、図16および図17を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態の第1の水中渦抑制板50は、横スリット53を有している。本実施形態においても、吸込ベルマウス22と吸込水槽1の側壁との間に発生する旋回流は、横スリット53を通ることによって、その勢いを弱められる。本実施形態においても、水中渦抑制装置40は、吸込水槽1の底面および側壁から有害な水中渦が発生することを抑制することができる。
図18に示す第1の水中渦抑制板50の横スリット53は、図6に示す第1の水中渦抑制板50の横スリット53よりも短い。図18に示すように、本実施形態の横スリット53は、第1の水中渦抑制板50の外側端部から第3の水中渦抑制板70まで延びているが、横スリット53の長さは本実施形態に限定されない。一実施形態では、横スリット53は、第1の水中渦抑制板50の外側端部から第3の水中渦抑制板70を超えて内方に延びていてもよい。
図20は、水中渦抑制装置40のさらに他の実施形態を示す側面図であり、図21は図20に示す水中渦抑制装置40を下から見た図である。特に説明しない本実施形態に関する構成は、図1乃至図7を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態の第3の水中渦抑制板70は、L字型の水平断面形状を有している。第3の水中渦抑制板70の一面が第1の水中渦抑制板50の表面に固定されており、第3の水中渦抑制板70の他の一面が第1の水中渦抑制板50の外側端部から吸込水槽1内の水の流れ方向の上流側に延びている。本実施形態の第3の水中渦抑制板70は、横スリット73を有していない。
本実施形態の第1の水中渦抑制板50は、横スリット53を有していない。本実施形態においても、第3の水中渦抑制板70は、吸込ベルマウス22と吸込水槽1の側壁との間に発生する旋回流を妨害し、この旋回流の勢いを弱めることができる。本実施形態においても、水中渦抑制装置40は、吸込水槽1の底面および側壁から有害な水中渦が発生することを抑制することができる。
図22は、水中渦抑制装置40のさらに他の実施形態を示す側面図であり、図23は図22に示す水中渦抑制装置40を下から見た図である。特に説明しない本実施形態に関する構成は、図1乃至図7を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態の水中渦抑制装置40は、第3の水中渦抑制板70を備えておらず、第1の水中渦抑制板50は、横スリット53を有していない。本実施形態の第1の水中渦抑制板50は、その下端から上方に延びる複数の縦スリット55を有している。吸込ベルマウス22と吸込水槽1の側壁との間に発生する旋回流は、縦スリット55を通ることによって、その勢いを弱められる。本実施形態においても、水中渦抑制装置40は、吸込水槽1の底面および側壁から有害な水中渦が発生することを抑制することができる。縦スリット55の数は本実施形態に限定されない。第1の水中渦抑制板50は、1つの縦スリット55を有していてもよく、2つ以上の縦スリット55を有していてもよい。
図24は、水中渦抑制装置40のさらに他の実施形態を示す側面図であり、図25は図24に示す水中渦抑制装置40を下から見た図である。特に説明しない本実施形態に関する構成は、図1乃至図7を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態の水中渦抑制装置40は、第3の水中渦抑制板70を備えておらず、第1の水中渦抑制板50は、横スリット53を有していない。本実施形態の水中渦抑制装置40は、鉛直方向に延びる2つの鉛直パイプ57をさらに備えており、第1の水中渦抑制板50は、その下端から上方に延びる縦スリット55を有している。2つの鉛直パイプ57は、2つの第1の水中渦抑制板50の外側端部にそれぞれ固定されている。
吸込ベルマウス22と吸込水槽1の側壁との間に発生する旋回流は、縦スリット55を通ることによって、その勢いを弱められる。さらに鉛直パイプ57は、吸込ベルマウス22と吸込水槽1の側壁との間に発生する旋回流を妨害し、この旋回流の勢いを弱めることができる。結果として、水中渦抑制装置40は、吸込水槽1の側壁から発生する水中渦9を抑制することができる。本実施形態においても、水中渦抑制装置40は、吸込水槽1の底面および側壁から有害な水中渦が発生することを抑制することができる。
本実施形態の第1の水中渦抑制板50は、1つの縦スリット55を有しているが、縦スリット55の数は本実施形態に限定されない。第1の水中渦抑制板50は、2つ以上の縦スリット55を有していてもよい。
図26は、水中渦抑制装置40のさらに他の実施形態を示す側面図であり、図27は図26に示す水中渦抑制装置40を下から見た図である。特に説明しない本実施形態に関する構成は、図1乃至図7を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態の第1の水中渦抑制板50は、横スリット53を有していない。第1の水中渦抑制板50は、その下端から上方に延びる縦スリット55を有している。
第3の水中渦抑制板70は、第1の水中渦抑制板50の外側端部に接続されている。第3の水中渦抑制板70は、第1の水中渦抑制板50の外側端部から吸込水槽1内の水の流れ方向の上流側に延びている。第3の水中渦抑制板70は、第1の水中渦抑制板50に対して垂直に配置されている。本実施形態の第3の水中渦抑制板70は、横スリット73を有していない。
吸込ベルマウス22と吸込水槽1の側壁との間に発生する旋回流は、縦スリット55を通ることによって、その勢いを弱められる。さらに第3の水中渦抑制板70は、吸込ベルマウス22と吸込水槽1の側壁との間に発生する旋回流を妨害し、この旋回流の勢いを弱めることができる。結果として、水中渦抑制装置40は、吸込水槽1の側壁から発生する水中渦9を抑制することができる。本実施形態においても、水中渦抑制装置40は、吸込水槽1の底面および側壁から有害な水中渦が発生することを抑制することができる。
本実施形態の第1の水中渦抑制板50は、1つの縦スリット55を有しているが、縦スリット55の数は本実施形態に限定されない。第1の水中渦抑制板50は、2つ以上の縦スリット55を有していてもよい。
図28は、水中渦抑制装置40のさらに他の実施形態を示す側面図であり、図29は図28に示す水中渦抑制装置40を下から見た図である。特に説明しない本実施形態に関する構成は、図1乃至図7を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態の水中渦抑制装置40は、2つの第1の水中渦抑制板50、2つの第2の水中渦抑制板60、および2つの遮蔽板80を備えている。本実施形態の第1の水中渦抑制板50は、横スリット53を有していない。
2つの第2の水中渦抑制板60は、基準線RLに関して対称に配置されており、吸込ベルマウス22の軸心O’から見たときに、吸込水槽1内の水の流れ方向の上流側に配置されている。2つの第1の水中渦抑制板50および2つの第2の水中渦抑制板60の内側端部は、吸込ベルマウス22の軸心O’上で互いに固定されている。
遮蔽板80は、円弧状の形状を有している。より具体的には、遮蔽板80は、円弧状の水平断面形状を有している。2つの遮蔽板80は、鉛直方向に延びており、遮蔽板80の内面は吸込ベルマウス22の下端の外周面に沿って湾曲している。2つの遮蔽板80の内面は、2つの第1の水中渦抑制板50の外側端部にそれぞれ固定されている。遮蔽板80は、吸込ベルマウス22と吸込水槽1の側壁との間に発生する旋回流を妨害し、この旋回流の勢いを弱めることができる。結果として、このような遮蔽板80を備えた水中渦抑制装置40は、吸込水槽1の側壁から発生する水中渦9を抑制することができる。本実施形態においても、水中渦抑制装置40は、吸込水槽1の底面および側壁から有害な水中渦が発生することを抑制することができる。
図30は、水中渦抑制装置40のさらに他の実施形態を示す側面図であり、図31は図30に示す水中渦抑制装置40を下から見た図である。特に説明しない本実施形態に関する構成は、図1乃至図7を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態の水中渦抑制装置40は、2つの第1の水中渦抑制板50、2つの第2の水中渦抑制板60、および複数の水平パイプ58を備えている。
2つの第2の水中渦抑制板60のうちの1つは、吸込ベルマウス22の軸心O’から見て、吸込水槽1内の水の流れ方向の上流側の基準線RL上に配置されている。2つの第2の水中渦抑制板60のうちの他の1つは、吸込ベルマウス22の軸心O’から見て、吸込水槽1内の水の流れ方向の下流側の基準線RL上に配置されている。
本実施形態の第1の水中渦抑制板50は、横スリット53を有していない。本実施形態の第1の水中渦抑制板50の水平方向の長さL3は、図6および図7に示す第1の水中渦抑制板50の水平方向の長さL1よりも短くてもよく、第1の水中渦抑制板50は、吸込ベルマウス22の下端から半径方向外側に張り出していなくてもよい。
複数の水平パイプ58は、吸込ベルマウス22の半径方向に延び、かつそれぞれ一定の間隔を空けて縦方向に沿って配列されている。複数の水平パイプ58は、第1の水中渦抑制板50の外側端部に固定されている。本実施形態では、2つの第1の水中渦抑制板50の外側端部のそれぞれに2つずつ水平パイプ58が固定されている。本実施形態の水中渦抑制装置40は、複数のパイプスリット58aをさらに有している。パイプスリット58aは、縦方向に沿って配列された2つの水平パイプ58と、第1の水中渦抑制板50の外側端部によって囲まれた空間である。
吸込ベルマウス22と吸込水槽1の側壁との間に発生する旋回流は、パイプスリット58aを通ることによって、その勢いを弱められる。さらに、水平パイプ58は、上述の旋回流を妨害し、この旋回流の勢いを弱めることができる。結果として、このような水平パイプ58およびパイプスリット58aを備えた水中渦抑制装置40は、吸込水槽1の側壁から発生する水中渦9を抑制することができる。本実施形態においても、水中渦抑制装置40は、吸込水槽1の底面および側壁から有害な水中渦が発生することを抑制することができる。
水平パイプ58の数は本実施形態に限定されない。一実施形態では、2つの第1の水中渦抑制板50の外側端部のそれぞれに3つ以上の水平パイプ58が固定されていてもよい。一例として、ポンプ口径をdとすると、水平パイプ58の直径は、0.1d〜0.3dとすることが好ましい。
図32は、水中渦抑制装置40のさらに他の実施形態を示す側面図であり、図33は図32に示す水中渦抑制装置40を下から見た図である。特に説明しない本実施形態に関する構成は、図30および図31を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態の水平パイプ58は、吸込水槽1内の水の流れ方向の下流側に向かって折れ曲がっている。本実施形態では、水平パイプ58は、略直角に折れ曲がっている。本実施形態においても、水中渦抑制装置40は、吸込水槽1の底面および側壁から有害な水中渦が発生することを抑制することができる。本実施形態では、角度θ1およびθ2は105°であるが、角度θ1およびθ2は105°に限定されず、90°〜135°の範囲内で選択してもよい。一例として、ポンプ口径をdとすると、水平パイプ58の先端から水平パイプ58の角までの長さL4は、0.2d〜0.5dとすることが好ましい。一実施形態では、水平パイプ58は、吸込水槽1内の水の流れ方向の上流側に向かって折れ曲がっていてもよい。
図34は、水中渦抑制装置40のさらに他の実施形態を示す側面図であり、図35は図34に示す水中渦抑制装置40を下から見た図である。特に説明しない本実施形態に関する構成は、図1乃至図7を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態の水中渦抑制装置40は、2つの第1の水中渦抑制板50および2つの第2の水中渦抑制板60を備えている。
2つの第1の水中渦抑制板50は、基準線RLに関して対称に配置されており、基準線RLに対して垂直である。2つの第1の水中渦抑制板50および2つの第2の水中渦抑制板60は、吸込ベルマウス22の内側から、吸込ベルマウス22の外側に向かって延びている。2つの第2の水中渦抑制板60は基準線RL上に配置されている。本実施形態では、2つの第1の水中渦抑制板50および2つの第2の水中渦抑制板60の内側端部は、基準線RL上の交点Xで互いに固定されている。2つの第1の水中渦抑制板50および2つの第2の水中渦抑制板60は、交点Xから、吸込ベルマウス22の外側に向かって延びている。
第1の水中渦抑制板50は、吸込ベルマウス22の下端から外側に張り出している。吸込ベルマウス22の軸心O’から、2つの第1の水中渦抑制板50と吸込ベルマウス22の下端との交点Y,Y’まで延びる2つの直線YL,YL’は、基準線RLに対して吸込水槽1内の水の流れ方向の上流側から見てθ3,θ4の角度を成している。本実施形態では、角度θ3およびθ4は120°である。第2の水中渦抑制板60は、吸込ベルマウス22の下端まで延びており、その外側端部は、吸込ベルマウス22の下端から鉛直方向下向きに延びている。
交点Xから見て、吸込水槽1内の水の流れ方向の上流側に配置されている第2の水中渦抑制板60の水平方向の長さL5は、吸込ベルマウス22の下端の半径よりも長く、吸込ベルマウス22の下端の直径よりも短い。交点Xから見て、吸込水槽1内の水の流れ方向の下流側に配置されている第2の水中渦抑制板60の水平方向の長さL6は、吸込ベルマウス22の下端の半径よりも短い。
2つの第1の水中渦抑制板50のそれぞれは、基準線RLと120°の角度を成す直線YL,YL’上にあるので、このような第1の水中渦抑制板50は、吸込ベルマウス22と吸込水槽1の側壁との間に発生する旋回流を妨害し、直線PL,PL’(図3参照)付近に発生する水中渦9を抑制することができる。本実施形態においても、水中渦抑制装置40は、吸込水槽1の底面および側壁から有害な水中渦が発生することを抑制することができる。
本実施形態では、角度θ3およびθ4は120°であるが、角度θ3およびθ4は120°に限定されず、90°〜135°の範囲内で選択してもよい。この場合も、第1の水中渦抑制板50は、吸込水槽1の側壁から発生する水中渦9を抑制することができる。一実施形態では、2つの第1の水中渦抑制板50は一体に形成されてもよく、第2の水中渦抑制板60は、第1の水中渦抑制板50の表面に固定されてもよい。さらに一実施形態では、2つの第2の水中渦抑制板60は一体に形成されてもよく、第2の水中渦抑制板60は、第1の水中渦抑制板50の表面に固定されてもよい。
図36は、ポンプ20の他の実施形態を示す模式図である。特に説明しない本実施形態に関する構成は、図1乃至図7を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態の主軸32の下端は、吐出ボウル24および羽根車31の下方に位置している。水中軸受41は、吐出ボウル24および羽根車31の下方に配置され、主軸32の下端を支持している。水中軸受41は、水中軸受ケース42内に収容されている。水中軸受ケース42は、複数の第1の水中渦抑制板50および第2の水中渦抑制板60を介して吸込ベルマウス22の内周面に固定されており、主軸32の軸心と同心状に配置されている。本実施形態の水中軸受41は、吐出ボウル24および羽根車31の下方に配置されている。本実施形態では、ポンプ20を吸込水槽1から引き上げることなく水中軸受41を点検、交換することが可能である。
図37は、図36に示す水中渦抑制装置40を示す側面図であり、図38は、図37に示す水中渦抑制装置40を下から見た図である。特に説明しない本実施形態に関する構成は、図1乃至図7を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態の第1の水中渦抑制板50および第2の水中渦抑制板60の内側端部は、水中軸受ケース42の外周面に固定されている。第1の水中渦抑制板50および第2の水中渦抑制板60は、水中軸受ケース42の外周面から吸込ベルマウス22の半径方向外側に向かって延びている。第1の水中渦抑制板50の水平方向の長さL1は、開口5の半径よりも短い。第2の水中渦抑制板60の水平方向の長さL2は、吸込ベルマウス22の下端の半径よりも短い。本実施形態においても、水中渦抑制装置40は、吸込水槽1の底面および側壁から有害な水中渦が発生することを抑制することができる。
図8乃至図33を参照して説明した各実施形態の水中渦抑制装置40は、図36乃至図38を参照して説明したポンプ20に適用することができる。この場合も、第1の水中渦抑制板50および第2の水中渦抑制板60の内側端部は、水中軸受ケース42の外周面に固定される。また、第1の水中渦抑制板50の水平方向の長さL1は、開口5の半径よりも短い。第2の水中渦抑制板60の水平方向の長さL2は、吸込ベルマウス22の下端の半径よりも短い。
上述した各実施形態の水中渦抑制装置40の全体は、吸込ベルマウス22の軸心O’から見たときに、ポンプ据付床2に形成された開口5の内側に位置している。したがって、ポンプ20のメンテナンスまたは修理を行うときに、ポンプ20の全体を開口5を通じて引き上げることができる。
上述した各実施形態の水中渦抑制装置40は、吸い込み損失をほとんどもたらさないので、ポンプ20の揚水能力を低下させることなく、吸込水槽1の底面から発生する水中渦8および吸込水槽1の側壁から発生する水中渦9を抑制することができる。また、水中渦抑制装置40は、ポンプケーシング27に設置されるので、水中渦抑制装置40の吸込水槽1への締結は不要であり、施工面にも優れている。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 吸込水槽
2 ポンプ据付床
5 開口
8 水中渦
9 水中渦
10 水中渦
20 ポンプ
21 インペラケーシング
22 吸込ベルマウス
22a 吸込口
24 吐出ボウル
25 内側ボウル
27 ポンプケーシング
28 揚水管
30 吐出曲管
31 羽根車
32 主軸
33 吊り下げ管
35 ポンプベース
37 ガイドベーン
40 水中渦抑制装置
41 水中軸受
42 水中軸受ケース
45 外軸受
50 第1の水中渦抑制板
53 横スリット
55 縦スリット
57 鉛直パイプ
58 水平パイプ
58a パイプスリット
60 第2の水中渦抑制板
70 第3の水中渦抑制板
73 横スリット
80 遮蔽板

Claims (11)

  1. 吸込水槽内の水を揚水するポンプにおいて、
    主軸と、
    前記主軸に固定された羽根車と、
    下方に開口した吸込ベルマウスを有し、内部に前記羽根車を収容したポンプケーシングと、
    前記吸込ベルマウスの下部に固定された水中渦抑制装置を備え、
    前記水中渦抑制装置は、
    前記吸込ベルマウスから下方に向かって突出した少なくとも2つの第1の水中渦抑制板と、
    前記吸込ベルマウスから下方に向かって突出した少なくとも1つの第2の水中渦抑制板とを備え、
    前記少なくとも2つの第1の水中渦抑制板および前記少なくとも1つの第2の水中渦抑制板は、前記吸込ベルマウスの中心側領域から、前記吸込ベルマウスの半径方向外側に向かって延びており、
    前記少なくとも2つの第1の水中渦抑制板のそれぞれは、前記吸込ベルマウスの軸心を通る、前記吸込水槽内の水の流れ方向と平行な基準線に対して、前記水の流れ方向の上流側から見て90°〜135°の角度で傾いており、
    前記少なくとも2つの第1の水中渦抑制板は、前記吸込ベルマウスの下端から半径方向外側に張り出しており、
    前記少なくとも1つの第2の水中渦抑制板の水平方向の長さは、前記吸込ベルマウスの下端の半径と同程度であり、かつ前記少なくとも2つの第1の水中渦抑制板の水平方向の長さよりも短く、
    前記水中渦抑制装置の全体は、前記吸込ベルマウスの軸心から見たときに、ポンプ据付床に形成された開口の内側に位置していることを特徴とするポンプ。
  2. 前記第1の水中渦抑制板は、その外側端部から水平方向に延びる横スリットを有することを特徴とする請求項1に記載のポンプ。
  3. 前記水中渦抑制装置は、前記第1の水中渦抑制板から前記水の流れ方向の上流側または下流側に延びる第3の水中渦抑制板をさらに備えており、
    前記第3の水中渦抑制板は、前記吸込ベルマウスよりも半径方向外側に位置していることを特徴とする請求項1または2に記載のポンプ。
  4. 前記第3の水中渦抑制板は、その外側端部から水平方向に延びる横スリットを有することを特徴とする請求項3に記載のポンプ。
  5. 前記第3の水中渦抑制板は、前記第1の水中渦抑制板の外側端部に接続されていることを特徴とする請求項3または4に記載のポンプ。
  6. 前記第1の水中渦抑制板は、その下端から上方に延びる少なくとも1つの縦スリットを有することを特徴とする請求項1に記載のポンプ。
  7. 前記水中渦抑制装置は、前記第1の水中渦抑制板から前記水の流れ方向の上流側または下流側に延びる第3の水中渦抑制板をさらに備えており、前記第3の水中渦抑制板は、前記吸込ベルマウスよりも半径方向外側に位置していることを特徴とする請求項6に記載のポンプ。
  8. 前記水中渦抑制装置は、鉛直方向に延びる鉛直パイプをさらに備え、
    前記鉛直パイプは、前記第1の水中渦抑制板の外側端部に固定されていることを特徴とする請求項6に記載のポンプ。
  9. 前記水中渦抑制装置は、円弧状の2つの遮蔽板をさらに備え、
    前記2つの遮蔽板の内面は、前記吸込ベルマウスの下端の外周面に沿って湾曲しており、
    前記2つの遮蔽板の内面は、前記2つの第1の水中渦抑制板の外側端部にそれぞれ固定されていることを特徴とする請求項1に記載のポンプ。
  10. 吸込水槽内の水を揚水するポンプにおいて、
    主軸と、
    前記主軸に固定された羽根車と、
    下方に開口した吸込ベルマウスを有し、内部に前記羽根車を収容したポンプケーシングと、
    前記吸込ベルマウスの下部に固定された水中渦抑制装置を備え、
    前記水中渦抑制装置は、
    前記吸込ベルマウスから下方に向かって突出した2つの第1の水中渦抑制板と、
    前記吸込ベルマウスから下方に向かって突出した2つの第2の水中渦抑制板とを備え、
    前記2つの第1の水中渦抑制板および前記2つの第2の水中渦抑制板は、前記吸込ベルマウスの内側から、前記吸込ベルマウスの外側に向かって延びており、
    前記2つの第1の水中渦抑制板は、前記吸込ベルマウスの下端から外側に張り出しており、
    前記2つの第2の水中渦抑制板の水平方向の長さは、前記吸込ベルマウスの下端の半径と同程度であり、かつ前記2つの第1の水中渦抑制板の水平方向の長さよりも短く、
    前記吸込ベルマウスの軸心から、前記2つの第1の水中渦抑制板と前記吸込ベルマウスの下端との交点まで延びる2つの直線のそれぞれは、前記吸込ベルマウスの軸心を通る、前記吸込水槽内の水の流れ方向と平行な基準線に対して前記水の流れ方向の上流側から見て、90°〜135°の角度をなしており、
    前記水中渦抑制装置の全体は、前記吸込ベルマウスの軸心から見たときに、ポンプ据付床に形成された開口の内側に位置していることを特徴とするポンプ。
  11. 前記2つの第1の水中渦抑制板は、前記基準線に対して垂直であることを特徴とする請求項10に記載のポンプ。
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