JP5221176B2 - 流体の流れ方向変換装置 - Google Patents
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Description
図60は、本来の目的とは異なるが、仮に雨水排水ポンプ場に、本バレルポンプを用い、水路83に接続した場合の概略断面図である。雨水排水ポンプ場は水路の水位変動が大きく、それに伴いポンプの吸込水位の変動も大きくなる。本バレルポンプを雨水排水ポンプ用として吸込水位の変動が大きい水路に接続し、吸込水位条件の最低水位までポンプを運転させようとすると、バレルポンプの流入ノズル114の上端レベルを水路の最低水位以下に設け、水路とは別の箇所に設置することになる。つまり、流入ノズル114を通じて流体が満管でバレル111内に流入するためには、バレルポンプを深く設置する必要があり、設備費、工事費共に高価になってしまう。また、バレル111への流入は、バレル111の全周からではなく一方向からの流入のため、バレル入口部の流れは均等でないが、段落〔0008〕で述べた目的からバレル長さが十分長い場合は、バレルの上下方向の長い直線部で整流されることになる。しかしながら、仮にバレル底部レベルを浅く設置しようとすると、流入ノズルからポンプ吸込口までの上下方向の直線部を短くすることになり、一方向から流入することによる不均一な流れの問題が顕在化し、局所的な旋回流が生じて水中渦が発生しやすくなり、ポンプ性能も低下する等の問題が生じる。バレルポンプの本来の使用方法とは異なるが、流入ノズル114からバレル111には満管で流入させず、バレル111内の水が自由表面をもつ運転を行い、バレル底部の設置レベルを浅くしようとすると、一方向からの流入による偏流によって生じた自由表面からの空気吸込渦がバレル111内で発生し、ポンプ吸込口110aとつながる可能性がある。
さらに、水路の水位が低くなると流入ノズル114からの水がついてこなくなり、流入水量が減少し、流入水量よりポンプ吐出量が大きくなり、バレル111内の水面が低下する。水面が低下すると、バレル111内の水面に滝の様に流入水が落ち、その滝によってバレル111内の水は気泡を多量に巻き込み、ポンプ吐出量が減少し、ついにはエアロック(ポンプ羽根車部に空気の塊が存在し送水不能)になる。ポンプが送水不能になると、流入水によってバレル111内の水面の水位が上がり、エアロックが解除され、ポンプは水を吐出し始める。この様に、バレル111内水面低下→滝落し流→エアロック→バレル111内水面復帰→ポンプ吐出し、を繰り返す状態となり、その際に有害な大きな振動が生じる。
また、バレル111は、細長い筒で上部が密閉構造のため、塵芥がバレル111内の何れかの箇所に閉塞した場合、ポンプを引き上げるのが面倒な作業である。さらに、バレル内の塵芥を取り出すためにポンプを引き上げた後も、バレルは細長い筒であるため作業員が内部に入って除去作業をするのが難しく、維持管理性が悪いという問題もある。
しかしながら、近年のポンプ設備の立地条件の制約や土木建設費節減の観点からは、推奨されている大きな導水路や吸込水槽を採用できない場合があり、その都度、水槽モデル試験や流れ解析を行って問題発生の有無を検討することが必要になるため、多大な検討時間と対策費用がかかっていた。その結果、当初の計画より大きな敷地が必要になったり、別の候補地を探すことになる場合もあった。
また、ポンプ場を新しく建設する場合、ポンプは渦の問題があるため所定のポンプ没水深さをとる必要があり、その結果深く掘削する必要があることから、土木費が高くなる場合があった。一方、既設ポンプ場の場合、従来より低い水位まで運転できることが求められた場合や増量計画を行う場合には、その都度、水槽モデル試験や流れ解析を行って問題発生の有無を検討することが必要になるため、多大な検討時間と対策費用がかかっていた。
本発明によれば、流れ方向変換器を吸込水槽内に設け、旋回成分を含む水平方向流れを該流れ方向変換器の略全周から流入させ、流入水の流れ方向を下向きの流れに変換することによって、ポンプ吸込口に流入する流れを吸込水槽等によって決まるポンプへの近寄り流れ状態に依存することなく、一様な下向き流れを形成することが可能となり、ポンプ性能への影響を抑制することができる。また、前記流れ方向変換器内に設けられた水中渦防止装置によって、前記流れ方向変換器の底面とポンプ吸込口につながる水中渦と、前記流れ方向変換器の壁面とポンプ吸込口につながる水中渦を防止することができる。更に、前記流れ方向変換器を設けることによって、従来のポンプの設置方法よりも、前記流れ方向変換器全周から流入する部分の水面のFr数(フルード数)を大きくすることと流れ方向を水平から下向きに変えることで、前記流れ方向変換器直上の水面を乱し、ポンプに有害な空気吸込渦の発生を防止することができる。これらによって、従来、空気吸込渦が発生するため運転できないとされる低い水位でも運転が可能となる。
従来より低い水位までの運転が求められた場合、その都度、水槽モデル試験などを実施し、問題があれば対策をしていたが、流れ方向変換器を用いることによって、個別対策の検討を要することなく、従来より低い水位まで運転することができる。
本発明によれば、流れ方向変換器内は、該変換器の流入口からポンプ吸込口に近寄るにつれて、流路面積を徐々に小さくすることにより、流路内の平均流速を徐々に増加させることによって、流れの剥離やそれに伴う渦の発生を抑制するとともに、損失水頭を低減したことにより、ポンプ性能のさらなる安定化も可能となる。
本発明によれば、流入した流体の旋回流が強い場合等、流れ方向変換器に流入した流体の旋回流を確実に抑制することができ、流れの安定性をさらに向上させ、ポンプ性能への影響を抑制する効果をさらに大きくすることができる。
本発明において、前記流れ方向変換器は、筒状の壁のみで構成され底部を吸込水槽と兼ねた構成としてもよいし、前記流れ方向変換器をポンプケーシングなどに取り付けた構成としてもよい。また、筒状の壁、または筒状の壁と底部とを有した容器で構成される前記流れ方向変換器は、円筒状だけでなく、概略四角筒状など箱状のものや、壺状のものでもよい。
本発明においては、前記旋回を防止する板部材は、ポンプの中心に向かって半径方向内方に延びてもよいし、ポンプ吸込口の接線方向に向かって内方に延びてもよい。また前記旋回を防止する板部材は、垂直方向に延びていてもよいし、垂直方向に対して斜めに傾いていてもよい。
本発明によれば、流入した流体の旋回流が強い場合等、流れ方向変換器の上方に旋回防止装置を取り付ける方法も有効である。
この流れ方向変換器の上方の旋回防止装置は、吐出しケーシング外壁面に取付けてもよいし、吸込水槽から支持して取付けてもよい。
本発明によれば、水中渦防止装置は、流れ方向変換器の底面及び壁面とポンプ吸込口につながる水中渦を防止する機能を有する。また、本構成のように流れ方向変換器を設けたことにより、確実に水中渦を防止することが可能となる。また、前記流れ方向変換器の底面に設けられ前記ポンプ吸込口に向かって山形状に盛り上がった部材は、前記流れ方向変換器により形成された下向き流れを円滑にポンプ吸込口に導く上向き流れを形成するための流路として構成でき、損失水頭も低減できるため、損失水頭低減装置としての効果を合わせもつ。
本発明によれば、水中渦防止装置は、流れ方向変換器の底面及び壁面とポンプ吸込口につながる水中渦を防止する機能を有する。そして、板状に延びた部材は旋回防止の機能もあるため、旋回防止装置として兼ねてもよい。
本発明によれば、流れ方向変換器の内部に、ポンプ吸込口につながる流路を2つ以上に分ける筒状の仕切部材を設けることで以下の効果がある。
1)流体の水平方向流れを下向き流れに変換することと前記流れ方向変換器全周から流入する部分の水面のFr数を大きくすることで流れ方向変換器直上の水面を乱し、ポンプに有害な空気吸込渦の発生を防止する効果があるが、流入する流体の旋回流が強い場合等、前記流れ方向変換器内における流れは偏り、ポンプ吸込口近傍(流れ方向変換器の内側ポンプ寄り)が速い下向き流れとなるため、空気吸込渦を下に引っ張り込みやすい一面がある。そこで、前記流れ方向変換器内の流れを複数に分流することによって、下向き流れを流路断面全体で略平均化し、空気吸込渦を下に引っ張り込む力を抑制する効果がある。
2)さらに前記流れ方向変換器内に流れる下向き流れを複数に分流することによって、空気吸込渦が前記流れ方向変換器内に流入しても、筒状の仕切部材の下端において下向き流れを合流させ水流を乱すことによって、空気吸込渦を分散・崩壊させ、空気吸込渦が連続的にポンプ吸込口よりポンプ内部に侵入することを防止することができる。
本発明によれば、流れ方向変換器の側面に少なくとも1つの開口部を設けることによって、流れ方向変換器の流入口と、該流入口より低いレベルにある1つまたは複数の開口部とからなる、流路を形成することにより、以下の効果がある。
1)前記流れ方向変換器の側面に少なくとも1つの開口部を設けることによって、前記流れ方向変換器流入口からの流入量を減らし、下向き流れを遅くし、空気吸込渦を下に引っ張り込む力を抑制する。
2)空気吸込渦が前記流れ方向変換器流入口から流入したとしても、該開口部から前記流れ方向変換器に流入する流れによって前記流れ方向変換器内の水流を乱し、空気吸込渦を分散・崩壊させ、空気吸込渦が連続的にポンプ吸込口よりポンプ内部に侵入することを確実に防止する。
流体の水平方向流れを下向き流れに変換することと前記流れ方向変換器全周から流入する部分の水面のFr数を大きくすることで前記流れ方向変換器直上付近の水面を乱し、ポンプに有害な空気吸込渦の発生を防止する効果があるが、水位が変動し流れ方向変換器上端から水面までの没水深さがある程度深い場合は水面の流速が遅くなり、水面を乱し渦の発生を防止する効果が小さくなる。
本発明によれば、流れ方向変換器の上方に、更に第二の流れ方向変換器を設ける構成によって、水位が変動し、比較的高い水位と低い水位での運転がある場合でも、低い水位では下方に設けた流れ方向変換器で水面を乱し、高い水位においては前記流れ方向変換器の上方に、更に第二の流れ方向変換器を設けることによって水面のFr数を大きくし水面を乱し、空気吸込渦の発生を防止することができる。
本発明によれば、この場合に発生する空気吸込渦は、空気吸込渦がポンプ吸込口とつながる経路である前記流れ方向変換器の上方に覆い部材からなる障害物を設置することによって、水面と流れ方向変換器の間に障害物(覆い部材)があるために、ポンプ吸込口とつながらないようにすることができる。さらに、該覆い部材上方の水面の流速を遅くすることができるため空気吸込渦の発生そのものを抑制する効果もある。
該覆い部材は該流れ方向変換器の上端レベルより上方の位置に設けることで、覆い部材より低い水位の場合には流れ方向変換器直上の水面の乱れによって渦の発生を防止し、覆い部材より高い水位の場合には前記障害物によって空気吸込渦を防止できるようにする。
なお、該覆い部材の代わりに、別置の渦流防止装置を流れ方向変換器と組み合わせてもよい。
本発明によれば、覆い部材に開口部を適宜に設けることにより、前記覆い部材の外側に発生する空気吸込渦が仮に前記流れ方向変換器に流入しても、該開口部から前記流れ方向変換器に流入する流れによって水流を乱し、空気吸込渦を分散・崩壊させ、空気吸込渦が連続的にポンプ吸込口よりポンプ内部に侵入することを防止し、渦防止機能を向上させることが可能となる。
覆い部材は、金網やパンチングメタル、パイプ等で構成し、重量を軽くすることも可能である。
また、本発明の他の態様は、下向きにポンプ吸込口を有するポンプと、上記流体の流れ方向変換装置とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ポンプの締切運転(又は小流量運転)を行い、羽根車部(インペラ部)に逆流を発生させ、流れ方向変換器内に堆積した塵芥を排除する。本方法によれば、該流れ方向変換器内に塵芥が堆積することを防ぐことができるため、該流れ方向変換器内の清掃及び塵芥除去のために吸込水槽内に作業員が入ることなく除去作業が行え、維持管理が容易な設備が構成できる。
本発明によれば、ポンプ吐出側に設けたポンプ吐出弁を全閉または絞ることによりバイパス管より吐出する水流により、流れ方向変換器の内側または外側に堆積した塵芥を攪拌し、流れ方向変換器から塵芥を排除し、吸込水槽内に作業員が入ることなく除去作業が行え、維持管理を容易にすることができる。
なお、バイパス管はポンプ吐出管に設けても、ポンプ吐出ケーシングに設けてもよい。
1)従来のポンプの設置方法では、ポンプは導水路の形状や吸込水槽の形状、または複数台のポンプが設置されているポンプ場などでは運転するポンプパターンによって、流入側の旋回流や偏流の影響を受ける場合があるが、本発明の流れ方向変換器を吸込水槽内に設け、旋回成分を含む水平方向流れを該流れ方向変換器の略全周から流入させ、流入水の流れ方向を下向きの流れに変換することによって、ポンプに流入する流れを安定した下向き流れとし、ポンプ性能への影響を抑制することができる。
2)流れ方向変換器内に設けた水中渦防止装置により、流れ方向変換器内の流れによどみ部分が発生することを回避することができ、水中渦の発生を抑えつつ下向き流れをスムーズに上向き流れにし、流体をポンプ吸込口に導くことができる。
3)本発明の流れ方向変換器によって、従来のポンプの設置方法よりも流れ方向変換器全周から流入する部分の水面のFr数を大きくすることと流れ方向を水平から下向きに変えることで、流れ方向変換器直上付近の水面を乱し、ポンプに有害な空気吸込渦の発生を防止することができる。そのため、従来、空気吸込渦が発生するため運転できないとされる低い水位でも運転が可能となる。
4)流れ方向変換器内に設けた旋回防止装置により、流れ方向変換器に入り込んだ流体の旋回流を防止することができ、流れをより安定させ、ポンプ性能への影響を抑制する効果を増すことができる。その結果、設置条件が厳しく、偏流して流入してくる水槽にも設置が可能となる。
5)流れ方向変換器の流入口からポンプ吸込口に近寄るにつれて、該流れ方向変換器内の平均流速を徐々に増加させるにことによって、流れの剥離や水中渦の発生を抑制するとともに、損失水頭を最小限にすることができる。
6)覆い部材を、前記流れ方向変換器の上部に設けることによって、前記流れ方向変換器上部の没水深さが比較的高く空気吸込渦が発生しやすい水位で運転しても、空気吸込渦を防止することができる。
7)流れ方向変換器を用いることによって渦の問題をなくすことができるため、吸込水槽の形状や水位に依存せずポンプを運転することができる。
8)流れ方向変換器の内部又は外部に堆積する塵芥を攪拌、排除することによって、維持管理性の優れたポンプ設備を提供することができる。
また、流れ方向変換器4の底面4cに設けた水中渦防止装置7によって、流れ方向変換器4を用いることによって生じる流れのよどみ部分の発生を回避することができ、下向き流れをスムーズに上向き流れにし、水中渦の発生を抑え、流体を安定した流れでポンプ吸込口51aに導くことができる。
図4(a)および図4(b)は従来のポンプ設置方法の場合の流速と流れ方向変換器4(円筒状の場合)を設置した場合の流速の関係を示した図である。従来のポンプ設置方法の場合、水槽底盤から水面までの鉛直長さをB、水槽幅をW、ポンプ流量をQとすれば、流路断面はBWとなるため、ポンプ近くの水面の接近流速Vは、V=Q/(BW)となる。一方、流れ方向変換器4を設置した場合は、流れ方向変換器4の縁から流体が全周流入する断面を考えると、流れ方向変換器4の上端から水面までの没水深さをB’、円筒状の流水方向変換器4の上部の外径をA、円周率をπとすると、全周流入部の長さはπAとなり、ポンプ流量をQとすると、流れ方向変換器4の縁の全周部の流速V’は、V’=Q/(πAB’)となる。なお流れ方向変換器4が四角筒状の場合等、上部の流速を求めるには、πAの代わりに四角辺等の全周長さを用いて計算すればよい。
水面の乱れはFr数によって表すことができ、Fr数が大きい程水面が乱れていると考え、以下のように考えることができる。
[Fr数を求める一般式]
Fr=V/(g・H)1/2・・・(1)
V:流速
H:代表長さ
g:重力加速度
「従来のポンプを設置した場合のFr数」
Fr1=V/(g・B)1/2=Q/{B・W・(g・B)1/2}=Q/{W・B3/2・g1/2}・・・(2)
「流水方向変換器4を設置した場合のFr数」
Fr2=V’/(g・B’)1/2=Q/{π・A・(g・B’)1/2}=Q/{π・A・B’3/2・g1/2}・・・(3)
となることが必要である。よって(2)式と(3)式より、
Q/{W・B3/2・g1/2} < Q/{π・A・B’3/2・g1/2}
となり、整理すると、
(B’/B)3/2 <W/(π・A)・・・(4)
となる。例えば、流体の流れ方向変換器4は水槽内に設置するため、少なくともW(水槽幅)≧A(流れ方向変換器上部の外径)の関係があり、Aを最大値のW(A=W)とすると、(4)式は、
(B’/B)3/2 <1/π・・・(5)
となる。
0.2≦Q/{π・A・B’3/2・g1/2}
となり、整理すると
B’≦[Q2/{(0.04)・g・π2・A2}]1/3・・・(6)
となる。よって、(6)式を満たすよう流れ方向変換器4を設置することが効果的である。さらに、流れ方向変換器4は、水平流れを下向き流れに変換するため、水面を乱す効果を一層増すことができ、空気吸込渦をより防止することができる。
旋回防止装置5の旋回防止部材6を、ポンプ吸込口51aの下端レベルより下げることによって、旋回防止効果はさらに大きくなる。しかしながら、締切運転または小流量運転時の軸動力が大きくなる。
一方、軸動力を大きくしたくない場合は、図11(b)に示すように、旋回防止装置5の旋回防止部材6をポンプ吸込口51aの下端レベルと同一レベルあるいはポンプ吸込口51aの下端レベルより上方であることが好ましい。流体の流れ方向変換装置3のその他の構成は、図1および図2に示す流体の流れ方向変換装置3と同様である。
本発明において、旋回を防止する板部材をポンプ吸込口の下端レベルより下げることによって、流入水の旋回防止効果はさらに大きくなるが、締切運転または小流量運転時の軸動力が大きくなるため、旋回を防止する板部材は、ポンプ吸込口の下端レベルと同一レベルあるいはポンプ吸込口の下端レベルより上方であることが好ましい。
図19は、図18のXIX−XIX線矢視図である。流れ方向変換器4は、概略半円筒状の第1ユニット4DLと概略半円筒状の第2ユニット4DRとから構成されている。突出片4DL−1と4DR−1及び突出片4DL−2と4DR−2は、流れ方向変換器4の旋回防止部材も兼ねている。なお、流れ方向変換器4の構成部材間が完全に密閉されていなくてもよい。
旋回防止部材6は、それぞれポンプの中心Oに向かって半径方向の内方に延びる部材であって、取外し可能であり、それぞれ第1ユニット4DLと第2ユニット4DRにボルト等の締結具で結合している。これにより、吸込水槽の旋回流の強さに応じて取付・取外しが可能なものとし、現地で現合できる構造としてもよい。
なお、本発明の流れ方向変換装置3は、図17で示した水平分割構造と、図18および図19で示した鉛直分割構造とを組み合わせて構成してもよい。
図26は、本実施形態のように筒状の仕切部材20を設けた場合(図26(a))と筒状の仕切部材20を設けない場合(図26(b))を示す図である。
図26(b)に示すように、流入する流体の旋回流が強い場合等、流れ方向変換器4内は、ポンプ吸込口近傍(流れ方向変換器の内側ポンプ寄り)の流速がポンプ吸込口から離れた流速に比べて速くなる偏った流れを生じ、空気吸込渦を引っ張り込みやすくなる可能性がある。これに対して、図26(a)に示すように、筒状の仕切部材20を設け、流れ方向変換器4内における流れを複数に分流することによって、偏った流れを流路断面全体で略平均化し、空気吸込渦を下に引っ張り込む力を抑制する。
なお、図27に示す例においては、流れ方向変換器4は円筒状に形成されており、流れ方向変換器4の底部は吸込水槽1の底面が兼ねており、水中渦防止装置7が設置されている。
覆い部材21よりも高い水位(例えばWL1)においては、覆い部材21によって水面と流れ方向変換器4との間に障害物を構成し、空気吸込渦を防止するようにしている。
図30(a)は、覆い部材21より低い水位で運転した場合を示す図である。図30(a)に示すように、覆い部材21よりも低い水位においては、流れ方向変換器4と覆い部材21の間に水面がある運転となるが、流れ方向変換器4があることによって、流れ方向変換器4の全周から流入する部分の水面のFr数を大きくすることと流れ方向を水平から下向きに変えることで流れ方向変換器4の直上付近の水面を乱し、ポンプに有害な空気吸込渦を発生させないようにしている。
本発明でポンプを設置する場所は変則的な水槽に設置することも想定しているため、流入水は旋回流を伴っていることも想定され、その結果、比較的高い水位における渦についても対策する必要がある。
図30(b)および図30(c)は、覆い部材21より高い水位の場合において、覆い部材21を設置しない場合(図30(b))と設置した場合(図30(c))の比較例を示す概略図である。図30(b)に示すように、吸込側の水位が変動して、水位が比較的高くなると流れ方向変換器4の上部の流速が遅くなり、Fr数が概ね0.2〜0.25未満となると水面の乱れによる渦の抑制が期待できなくなるため、流れ方向変換器4の直上付近に発生した空気吸込渦がポンプ吸込口とつながる可能性がある。また、図30(b)に示すように、流れ方向変換器4から比較的遠くに発生する空気吸込渦は、流れ方向変換器4が障害物となってブロックされ、ポンプ吸込口とつながらない。
以上から、吸込水槽1の水位が比較的高い場合の運転では、流れ方向変換器4の直上付近の空気吸込渦についてさらに対策が必要な場合がある。
もし、流れ方向変換器4を設置せず、覆い部材21のみ設けた場合には、覆い部材21より高い水位で比較的遠くに発生する空気吸込渦はポンプ吸込口につながるのを妨げる障害物がないため、空気吸込渦を防止するためには覆い部材21を非常に大きくする必要があり、その大きさを決定するためには水槽実験等を行う必要も生じ、経済性におとる。また、覆い部材21より低い水位で発生する空気吸込渦は防止することができない。
Q/{π・A・B’3/2・g1/2}≧0.2
B’≦{Q2/(0.04)・g・π2・A2}1/3
覆い部材21は、ポンプの吐出しケーシング外周部に取り付ける以外に、吸込水槽の壁面などに取り付けてもよい。また、覆い部材21の代わりに、別置の渦流防止装置を流れ方向変換器4と組み合わせてもよい。
図32は、コラム形着脱式水中ポンプにおいて、ポンプ上流側の水面近くの流れを遮断することによって、空気吸込渦を防止する渦流防止装置を吸込水槽に設置した別の例を示す図であり、図32(a)はポンプ装置の概略断面図であり、図32(b)は図32(a)のXXXII−XXXII線矢視図である。図32(a)および図32(b)に示すように、空気吸込渦が発生する可能性のある流れ方向変換器4の上流に板状の渦流防止装置25を設けている。
第一の流れ方向変換器4のみを設置した場合、吸込水槽の水位が変動し第一の流れ方向変換器4の上端から水面までの没水深さがある程度大きくなると水面の流速が遅くなりFr数が小さくなるため、第一の流れ方向変換器4の上部の水面の乱れによる空気吸込渦の抑制が期待できない場合がある。そこで、図38に示すように、第一の流れ方向変換器4の上方に、更に第二の流れ方向変換器4’を設け、第二の流れ方向変換器4’の全周から流入する部分の水面の流速を速くしFr数を大きくすることと流れ方向を水平から下向きに変えることで水面を乱し、空気吸込渦の発生を防止することができる。よって、第二の流れ方向変換器4’を設けることにより、第一の流れ方向変換器4のみで空気吸込渦が発生した比較的高い水位でも、ポンプを運転することができる。
流れ方向変換器4内は、該変換器4の流入口からポンプ吸込口に近寄るにつれて、流路面積を徐々に小さくすることにより、平均流速を徐々に増加させて増速流にし、流れの剥離やそれに伴う水中渦の発生を抑制するとともに、損失水頭を低減し、結果としてポンプ性能の安定化が可能となる。図39(a)は、ポンプ吸込口の形状が円筒の場合に流れ方向変換器4内の流路面積を徐々に小さくし、それに応じて流れ方向変換器4内の流速を徐々に増加させる例を示す概略断面図である。図39(a)に示すように、流路面積は徐々に小さく設定されているため、流れ方向変換器4内の流速も徐々に増加する。したがって、流入口流速をVO,流路流速1をV1,流路流速2をV2,ポンプ吸込口流速をV3とすると、VO≦V1≦V2≦V3となる。さらに、流れ方向変換器4の流入口の面積を該変換器4内の下部の面積より大きくし、流入口の損失水頭を低減するとより効果的である。このような増速流によって、流れは、剥離しにくい安定した流れとなり、損失水頭を最小限にできる。
1)図41に示すように、コラム形着脱式水中ポンプにおいては、ポンプユニット(ポンプ吸込口51a、羽根車53、吐出しボウル52、水中モータ54)を吐出しケーシング(コラムパイプ)56のケーシングカバー(上蓋)59をはずして引き上げる構造のため、ポンプ吸込口51aの外径(d1)が吐出しケーシング(コラムパイプ)56内のポンプ固定部の外径d2より小さく(d1<d2)、他のタイプの立軸ポンプの吸込口外径に比べて小さい。そのため、ポンプ吸込口51aの流入口の流速が速くなるので、該流入口の損失水頭が大きくなる。よって、流体の損失水頭をより低減するために、ポンプ吸込口51aの外径(d1)を大きくしたいが、前述のとおり、ポンプユニットを引き上げる構造にするためには大きくできない。そこで、図42(a)および図42(b)に示すように、ポンプ吸込口51aの下方にポンプ吸込口35aを形成した吸込管35を設け、吸込管35は下向きに滑らかに延長し、ポンプ吸込口51aより外径が大きいポンプ吸込口35a(外径d3)を備えることによって(d1<d3)、ポンプ吸込口51aの流速を遅くし、損失水頭を低減することができる。
さらに、図42(a)および図42(b)に示すように、吸込管35は、下向き流れが上向き流れに変換する部分、つまり吸込管35の下端は曲面を有するが、吐出しケーシング(コラムパイプ)56に固定されており、吸込管35とポンプ吸込口51aとの間にわずかな隙間が設けられている。この構成により、ポンプ性能に影響を与えず、吸込管35の製造・組立上容易になり、かつコラム形着脱式水中ポンプの場合にはポンプユニットの引き上げが可能となる。吸込管35と単純な形状の流れ方向変換器4とを組み合わせた本実施形態によれば、吸込管35と流れ方向変換器4内の増速流により流体の流れ方向変換装置3の損失水頭をより低減できる。
2)図43(a)は、立軸斜流ポンプ60のラッパ口状に開いたポンプ吸込口36aの下端に、流れが下向きから上向きに変換する部分に曲面をもたせるポンプ吸込口部材36を設けた例を示す概略図である。図43(a)に示すように、ポンプ吸込口部材36と単純な形状の流れ方向変換器4とを組み合わせることにより、ポンプ吸込口部材36と流れ方向変換器4内の増速流により流体の流れ方向変換器4の損失水頭をより低減できる。
また、図43(b)は、ポンプ吸込口36aの下端に曲面をもたせず、単純な形状の流れ方向変換器4を用いて、該流れ方向変換器4内を増速流にし、該流れ方向変換器4の損失水頭を低減した例を示す。図43(b)に示すように、ポンプ吸込口36aを鉛直方向に真っ直ぐ伸びる円筒形状にすることにより安価に製造でき、かつ流れ方向変換器4も簡単な構造で内部の流れを増速流にできるために安価に製造することができる。この組み合わせを、例えば、図7に示す横軸ポンプに適用してもよい。なお、ポンプ吸込口36aの下端に、流れが下向きから上向きに変換する部分に曲面をもたせ、さらに流れ方向変換器4内の損失水頭を低減してもよい。
流体の流れ方向変換装置3の流れ方向変換器4は、吸込水槽1の底部に設置されており、また容器状をしているため、流れ方向変換器4内には塵芥が堆積しやすい。流れ方向変換器4内に塵芥が堆積すると、ポンプ性能に悪影響を及ぼす。また、塵芥の堆積がひどくなって、ポンプ吸込口を閉塞すると揚水ができなくなる場合もある。そのため、流れ方向変換器4内に堆積した塵芥を排除する必要があるが、流れ方向変換器4は、サイズが小さいため、作業員が塵芥の排除作業をしにくいという問題がある。
図44に示すように、ポンプ吐出側に設けたポンプ吐出弁70を閉じてポンプの締切運転を行わせる制御装置を有し、羽根車部(インペラ部)71からの逆流を流れ方向変換器4内に導き、該逆流により流れ方向変換器4内に堆積した塵芥を排除する。なお、軸流ポンプでは、締切軸動力が大きいため締切運転ではなく、ポンプ吐出弁70を中間開度に絞る制御装置を設け、小流量運転を行い逆流を発生させてもよい。本方法によれば、吸込水槽1内に作業員が入る必要もなく、かつ特別な作業も必要なく、塵芥の排除が可能となり、簡素で信頼性の高い設備が構成できる。
なお、流れ方向変換器4内に堆積した塵芥を羽根車の回転によって攪拌した後、ポンプ吐出弁70を開き、攪拌されている塵芥を水とともに立軸斜流ポンプ60に吸い込ませ、吐出先に放出するようにしてもよい。
図47は、複数台のポンプを仕切壁76なしで設置した場合を示す概略図であり、図47(a)は流体の流れ方向変換装置3を用いない場合の設置例を示し、図47(b)は本発明の設置例を示す。
図51は、本発明の流体の流れ方向変換装置3を備えたポンプ装置を水路底盤上に直接設置した他の例を示す概略平面図である。図51に示す例においては、水路83内に流体の流れ方向変換装置3を備えたポンプ50,50が設置されている。流体の流れ方向変換装置3を用いることによって、特別な土木構造での対策をしなくても渦の問題やポンプ性能への影響を小さくし安定した運転ができる。
図56は、コラム形着脱式水中モータポンプにおいて、ポンプを分解する場合のユニットを示した図であり、吸込管35には旋回防止装置5と覆い部材を設置した例を示している。図56に示すように、旋回防止装置5は、流れ方向変換器4内に設ける代わりに、吸込管35に設置してもよい。なお、覆い部材21は、吸込管35に設置しているが、吐出しケーシング56(コラムパイプ)に設ける場合もある。
2 床板
3 流れ方向変換装置
4,4’ 流れ方向変換器
4A 下部ユニット
4B 中間ユニット
4C 上部ユニット
4f フランジ
5A 上部ユニット
5B 下部ユニット
4DL 上側ユニット
4DR 下側ユニット
4DL−1,4DL−2,4DR−1,4DR−2 突出片
5,15 旋回防止装置
6,16 旋回防止部材
7 水中渦防止装置
17 十字状整流板
18 一文字状整流板
20 筒状の仕切部材
21 覆い部材
21a 本体部
21b 連結部材
21e 開口部
30 ボックスカルバート
31 スクリーン
32 ベースプレート
35 吸込管
35a,36a,51a,61a,91a,101a ポンプ吸込口
36 ポンプ吸込口部材
50 水中モータポンプ(コラム形着脱式水中モータポンプ)
52 吐出しボウル
53 羽根車
54 水中モータ
55 主軸
56 吐出しケーシング(コラムパイプ)
58 吊具
59 ケーシングカバー
60 立軸斜流ポンプ
62 吐出しボウル
63 吊り下げ管
64 羽根車
65 主軸
66 モータ
67 吐出しエルボ
70 ポンプ吐出弁
71 羽根車部(インペラ部)
72 ポンプ吐出管
73,74 バイパス管
76 仕切壁
77 フレーム
80 ポンプ装置ユニット
81 貯水池(又は遊水池)
82 河川
83 水路
90 横軸ポンプ
91 羽根車
92 主軸
93 原動機
94 ポンプ吐出弁
101,110 ポンプ
102 導水路
111 バレル
113 原動機
114 流入ノズル
VO 流入口流速
V1 流路流速1
V2 流路流速2
V3 ポンプ吸込口流速
Claims (15)
- 下向きにポンプ吸込口を有するポンプに用いられる流体の流れ方向変換装置であって、
前記ポンプ吸込口の周囲を囲むように設置され、該ポンプ吸込口の周囲に流路を形成して流体の水平方向流れを下向き流れに変換する流れ方向変換器と、
前記流れ方向変換器内に設けられ、前記ポンプ吸込口につながる水中渦を防止するための水中渦防止装置を備え、
前記流れ方向変換器内の流路面積は、該流れ方向変換器の流入口から前記ポンプ吸込口に向かって徐々に小さくなるように設定されていることを特徴とする流体の流れ方向変換装置。 - 前記流れ方向変換器内に設けられ、前記流れ方向変換器内の流体の旋回流を防止する旋回防止装置を備えたことを特徴とする請求項1記載の流体の流れ方向変換装置。
- 前記流れ方向変換器は、筒状の壁、又は筒状の壁と底部とを有した容器であることを特徴とする請求項1又は2記載の流体の流れ方向変換装置。
- 前記旋回防止装置は、前記流れ方向変換器の内面に突出し、旋回を防止する板部材からなることを特徴とする請求項2記載の流体の流れ方向変換装置。
- 前記流れ方向変換器の上方に、流体の旋回流を防止する旋回防止装置を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の流体の流れ方向変換装置。
- 前記水中渦防止装置は、前記流れ方向変換器の底面に設けられる前記ポンプ吸込口に向かって山形状に盛り上がった部材であり、
水中渦を防止すると共に、前記流れ方向変換器により形成された下向き流れをポンプ吸込口に導く上向き流れを形成するための流路として構成したことを特徴とする請求項1記載の流体の流れ方向変換装置。 - 前記水中渦防止装置は、前記流れ方向変換器の底面に設けられる板状に延びた部材であり、
水中渦を防止すると共に、流れ方向変換器内の流体の旋回流を防止することを特徴とする請求項1記載の流体の流れ方向変換装置。 - 前記流れ方向変換器の内部に、前記ポンプ吸込口の周囲に形成された前記流路を複数の流路に分割するための筒状の仕切部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の流体の流れ方向変換装置。
- 前記流れ方向変換器に、該流れ方向変換器の上端より低い位置に少なくとも1つの開口部を設けたことを特徴とする請求項1記載の流体の流れ方向変換装置。
- 前記流れ方向変換器の上方に、更に前記ポンプの周囲を囲むように流れ方向変換器を設けたことを特徴とする請求項1記載の流体の流れ方向変換装置。
- 前記流れ方向変換器の上方に、該流れ方向変換器の上部を覆うように覆い部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の流体の流れ方向変換装置。
- 前記覆い部材には、少なくとも1つの開口部を設けたことを特徴とする請求項11記載の流体の流れ方向変換装置。
- 下向きにポンプ吸込口を有するポンプと、
請求項1乃至12のいずれか一項に記載の流体の流れ方向変換装置とを備えたことを特徴とするポンプ装置。 - ポンプの締切運転又は小流量運転を行わせる制御装置を設け、羽根車部からの逆流を前記流れ方向変換器内に導き、該逆流により流れ方向変換器内に堆積した塵芥を攪拌して排除することを特徴とする請求項13記載のポンプ装置。
- ポンプの吐出部に設けたバイパス管から吐出する水流により前記流れ方向変換器の内側又は外側に堆積した塵芥を攪拌して排除することを特徴とする請求項13記載のポンプ装置。
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