JP2009030926A - ドレンホース接続具 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドレン排水溝の上流側の端面開口部からドレン水が流出する心配がなく、ドレン排水溝の蓋部材との接合が簡単で施工性に優れ、一部切除すれば複数個連結してドレン排水溝に取付けることができるドレンホース接続具を提供する。
【解決手段】ドレン排水溝4の上流側端部にドレンホース5の先端部を接続するためのドレンホース接続具10であって、ドレン排水溝の上流側端部に取付けられて該上流側端部の上面開口部を覆う基板部1と、この基板部の一端から下向きに形成されてドレン排水溝の上流側の端面開口部を閉塞する端板部2と、上記基板部に形成されたドレンホース取付部3と、接合用の重ね縁部1cとを備える。端板部2でドレン排水溝4の端面開口部からのドレン水の流出を防止し、重ね縁部1cでドレン排水溝の蓋部材41と簡単に接合できるようにし、端板部2を切除すればドレンホース接続具を複数個連結して取付けることができる。
【選択図】図6
【解決手段】ドレン排水溝4の上流側端部にドレンホース5の先端部を接続するためのドレンホース接続具10であって、ドレン排水溝の上流側端部に取付けられて該上流側端部の上面開口部を覆う基板部1と、この基板部の一端から下向きに形成されてドレン排水溝の上流側の端面開口部を閉塞する端板部2と、上記基板部に形成されたドレンホース取付部3と、接合用の重ね縁部1cとを備える。端板部2でドレン排水溝4の端面開口部からのドレン水の流出を防止し、重ね縁部1cでドレン排水溝の蓋部材41と簡単に接合できるようにし、端板部2を切除すればドレンホース接続具を複数個連結して取付けることができる。
【選択図】図6
Description
本発明は、ドレン排水溝の上流側端部にドレンホースの先端部を接続するためのドレンホース接続具に関する。
近年、冷房器や空調器から出るドレン水は、屋外のベランダや廊下などの床面に設けたドレン排水溝の上流側端部に、冷房器や空調器から引き出したドレンホースを接続することにより、ドレン排水溝を通じて排水処理することが多くなってきた。
このようにドレンホースをドレン排水溝に接続する接続(連結)具として、ドレンホースの出口端部が差し込まれドレン水をドレン排水溝部材の排水路に向けて流すようになっているホース差込孔部と、ドレン排水溝部材に直接取り付けられドレン排水溝部材の排水路を上方から塞ぐ蓋体を構成する取付部とからなるドレン連結具が提案されている(特許文献1)。
特開2007−113355号公報
しかしながら、上記特許文献1のドレン連結具をドレン排水溝部材の上流側端部に取り付けると、上流側端部の上面開口部はドレン連結具の取付部によって閉塞されるけれども、ドレン排水溝部材の上流側の端面開口部はドレン連結具の取付部によって閉塞されないため、ドレンホースからドレン排水溝部材に流れ込んだドレン水が上流側の端面開口部から流出しやすいという問題があった。
しかも、上記特許文献1のドレン連結具は、その取付部の縁部とドレン排水溝部材の蓋部材の縁部との当接面を溶着して接合しているため、この溶着による接合作業が面倒で時間がかかり、施工性があまり良くないという問題もあった。また、ドレン連結具のホース差込孔部にドレンホースを差し込むだけであるため、ドレンホースがホース差込孔部から抜け出しやすいという問題もあった。
本発明は、上記の問題に対処すべくなされたもので、その解決しようとする課題は、ドレン排水溝の上流側の端面開口部からドレン水が流出する心配がなく、ドレン排水溝の蓋部材との接合が簡単で施工性に優れており、一部を切除すれば複数個連結してドレン排水溝に取付けることができ、止め部材を取付ければドレンホースの先端部を外れないように固定することもできる、優れたドレンホース接続具を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係るドレンホース接続具は、ドレン排水溝の上流側端部にドレンホースの先端部を接続するためのドレンホース接続具であって、ドレン排水溝の上流側端部に取付けられて該上流側端部の上面開口部を覆う基板部と、この基板部の一端から下向きに形成されてドレン排水溝の上流側の端面開口部を閉塞する端板部と、上記基板部に形成されたドレンホース取付部とからなることを特徴とするものである。
本発明のドレンホース接続具においては、上記基板部の端板部と反対側端に接合用の重ね縁部が形成されていることが望ましい。
そして、上記基板部のドレンホース取付部と端板部との間に、端板部を切除しやすくするための薄肉部が端板部と平行に形成されていることが望ましく、この薄肉部は全長にわたってV字形もしくはU字形の断面を有する溝状に形成されているか、又は、薄肉部の両端部がV字形もしくはU字形の断面を有する溝状に形成されていることが望ましい。
また、本発明のドレンホース接続具においては、ドレンホース取付部が筒状に形成され、その外周面に、ドレンホース止め部材を固定するための凸リブ又は凹溝が周設されていることも望ましい。
本発明のドレンホース接続具のように、ドレン排水溝の上流側端部の上面開口部を覆う基板部の一端から、ドレン排水溝の上流側の端面開口部を閉塞する端板部が下向きに形成されていると、ドレンホース接続具の基板部をドレン排水溝の上流側端部に取付けて上面開口部を覆ったときに、同時に上流側の端面開口部も端板部で閉塞されるため、ドレンホース取付部に取付けたドレンホースからドレン排水溝に流入したドレン水がドレン排水溝の上流側の端面開口部から流出するのを防止することができる。
そして、上記基板部の端板部と反対側端に接合用の重ね縁部が形成されていると、この重ね縁部をドレン排水溝の蓋部材の端縁に重ねるだけで、ドレンホース接続具の基板部を蓋部材に隙間なく接合できるので、従来のように溶着して接合するドレン連結具に比べると、接合作業が遥かに簡単になり、施工性が大幅に向上する。
また、上記基板部のドレンホース取付部と端板部との間に、端板部を切除しやすくするための薄肉部が端板部と平行に形成されていると、この薄肉部に沿って基板部をカッターなどで簡単に切断して端板部を切除でき、このように端板部を切除したドレンホース接続具を複数個連結してドレン排水溝に取付けることができるようになる。その場合、薄肉部が全長にわたってV字形もしくはU字形の断面を有する溝状に形成されていると、この溝状の薄肉部に沿って一層切断し易くなり、また、薄肉部の両端部がV字形もしくはU字形の断面を有する溝状に形成されている場合も、切断を始める薄肉部の端部が切断し易いので切断作業が容易になる。
さらに、ドレンホース取付部が筒状に形成され、その外周面に、ドレンホース止め部材を固定するための凸リブ又は凹溝が周設されていると、この凸リブ又は凹溝にドレンホース止め部材を取付固定し、ドレンホース取付部に取付けられたドレンホースを上記の止め部材によって外れないように固定することができる。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
図1は本発明の一実施形態に係るドレンホース接続具の斜視図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のB−B線断面図、図4は同ドレンホース接続具の一使用例を示す斜視図、図5は同ドレンホース接続具の一使用例をドレンホースを省略して示す平面図、図6は図5のC−D−E−F線断面図、図7は図5のG−G線断面図、図8の(a)及び(b)はドレン排水溝の溝部材の平面図及び端面図、図8の(c)(d)はドレン排水溝の蓋部材の平面図及び端面図、図9は同ドレンホース接続具の他の使用例をドレンホースを省略して示す平面図、図10は図9のH−I−J−K線断面図である。
このドレンホース接続具10は、図1〜図3に示すように、ドレン排水溝の上流側端部に取付けられて該上流側端部の上面開口部を覆う基板部1と、この基板部1の一端から下向きに形成されてドレン排水溝の上流側の端面開口部を閉塞する端板部2と、上記基板部1の中央に形成された筒状のドレンホース取付部3とを、熱可塑性合成樹脂にて一体に射出成形したものである。
図3に示すように、基板部1は偏平なハット形状とされ、その両側端には一段低いフランジ部1a,1aが形成されている。そして、基板部1の表面には、図1に示すように、細帯状の3本のリブ1bが形成されている。この細帯状リブ1bは、図8の(c)(d)に示すドレン排水溝の蓋部材41の表面に形成された細帯状リブ41bに対応して形成されたものであって、基板部1の補強効果と意匠効果が得られるようにしたものである。
端板部2は、図1、図2、図6に示すように、基板部1の両側のフランジ部1a,1aよりも、ドレン排水溝4の溝部材42の底板42aの厚さ分だけ下方へ突き出すように形成されており、後述するように、基板部1両側のフランジ部1a,1aを溝部材42の両側内面の凹条42b,42b[図8の(b)を参照]に挿入して、ドレンホース接続具10をドレン排水溝4の上流側端部に取付けると、ドレン排水溝4(溝部材42)の上流側の端面開口部が端板部2によって閉塞されるようになっている。そして、ドレン排水溝4(溝部材42)の上流側端部の上面開口部は、図6、図7に示すように、ドレンホース接続具10の基板部1によって覆われるようになっている。上記の端板部2は、必ずしもフランジ部1a,1aより下方へ突き出すように形成する必要はなく、端板部2の下面とフランジ部1a,1aの下面が面一に揃うように形成してもよい。その場合は、端板部2の下面が溝部材42の底板42aの上面に当接して上流側の端面開口部を閉塞することになるので、図8の(a)(b)に示すように溝部材42の底板42aに細溝部42dが形成されているときには、該細溝部42dに嵌まり込む小凸部を端板部2の下面に設けることが好ましい。
図1、図2に示すように、基板部1の上記端板部2と反対側端には、一段高い接合用の重ね縁部1cが形成されており、図6に示すように、ドレンホース接続具10をドレン排水溝4(溝部材42)の上流側端部に取付けるときに、この重ね縁部1cをドレン排水溝4の蓋部材41の端縁部に重ねるだけで、ドレンホース接続具10と蓋部材41の接合を簡単に行うことができるようになっている。尚、この重ね縁部1cを基板部1の両側面まで形成すると、重ね縁部1cが溝部材42の両側の堤部42c,42c[図8の(b)を参照]に当たって、ドレンホース接続具10をドレン排水溝4(溝部材42)の上流側端部に取付けることができないため、基板部1の上面のみに重ね縁部1cを形成しているが、場合によっては、堤部42c,42cを覆うように重ね縁部1cの両端を延設してもよい。また、この重ね縁部1cの下面には、蓋部材41の細帯状リブ41bが嵌まり込む凹部や、後述するようにドレンホース接続具を連結する際にコーキング剤溜まりとなる凹部を形成してもよい。
また、基板部1のドレンホース取付部3と端板部2との間には、後述するように、ドレンホース接続具10を複数連結してドレン排水溝4の上流側端部に取付ける場合に、端板部2を切除しやすくするための薄肉部1dが基板部1の全幅に亘って端板部2と平行に形成されている。この薄肉部1dは、カッターなどによる切断作業性を向上させる観点から、図1、図2に示すように薄肉部1dの全長に亘ってV字形の断面を有する溝状に形成するか、又は、薄肉部1dの全長に亘ってU字形の断面を有する溝状に形成することが望ましいが、薄肉部1dの両端部(基板部1の両側面からフランジ部1aに形成された部分)のみをV字形もしくはU字形の断面を有する溝状に形成してもよい。
基板部1の中央に形成された円筒状のドレンホース取付部3は、市販されている最も太いドレンホースを差し込むことができる内径を備えたものであることが好ましく、このようなドレーホース取付部3を設けると、後述するドレンホース止め部材8(図12を参照)を用いてドレンホースを抜けないように取付ける場合に、小径部8bの内径が種々異なるドレンホース止め部材8を使用することによって、市販の種々の太さのドレンホースを抜けないように差し込んで取付けることが可能となる。また、場合によっては、この円筒状のドレンホース取付部3の下端内周に内鍔部(不図示)を形成することも好ましく、このような内鍔部を形成すると、ドレンホースの下端が内鍔部によって当止され、ドレン排水溝4の溝底に当たるまで挿入されることが防止されるため、ドレンホースの下端開口が溝底で閉塞されてドレン水の流入が妨げられる心配をなくすことができる。尚、ドレンホース取付部3は、ドレンホースを差し込むタイプの円筒状の取付部に限定されるものではなく、ドレンホースの先端部を確実に取付けてドレン水をドレン排水溝4に流入させることができるものであれば、ドレンホースの先端部を把持するタイプのものなど、種々のタイプや形状のドレンホース取付部とすることができる。
上記のドレンホース接続具10を取付けるドレン排水溝4は、図8の(a)(b)に示すような合成樹脂製の溝部材42と、図8の(c)(d)に示すような合成樹脂製の蓋部材41からなるものである。溝部材42は、縦長の底板42aの左右両側に全長に亘って堤部42a,42aを形成したもので、この堤部42a,42aの相対向する内側面の下端には、蓋部材41の左右両側のフランジ部41a,41aを挿入する凹条42b,42bが形成されており、また、底板42aの上面には、少量のドレン水でもスムーズに流れるように、多数の細溝部42dが形成されている。一方、蓋部材41は、ドレンホース接続具10の基板部1と同様の偏平なハット形状の断面を有するもので、左右両側には一段低いフランジ部41a,41aが形成されており、上面には補強効果、意匠効果、排水効果等を発揮する3本の細帯状のリブ41bが形成されている。そして、蓋部材41の裏面には、耐荷重を向上させるための3つの支持片41cが形成されている。
次に、上記ドレンホース接続具10、上記溝部材42、上記蓋部材41を用いて、図4に示すようなドレン排水設備を屋外のベランダ等に施工する場合について説明する。
まず、上記溝部材42の凹条42b,42bに上記蓋部材41のフランジ部41a,41aを挿入し、ドレンホース接続具10が取付けられる上流側端部を残して、溝部材42の上面開口部(両側の堤部42c,42cの相互間の開口部)を蓋部材41で覆うことにより、ドレン排水溝4を組み立てる。次いで、ドレン排水溝4(溝部材42)の上流側端部の凹条42b,42bに、ドレンホース接続具10のフランジ部1a,1aを挿入することによって、図5〜図7に示すようにドレンホース接続具10を溝部材42の上流側端部に取付け、ドレンホース接続具10の基板部1で溝部材42の上流側端部の上面開口部を覆うと共に、ドレンホース接続具10の端板部2で溝部材42の上流側の端面開口部を閉塞する。そして、図6に示すように、ドレンホース接続具10の重ね縁部1cを蓋部材41の端縁に重ねて、ドレンホース接続具10と蓋部材41を接合し、このドレンホース接続具10を取付けたドレン排水溝4を、図4,図6に示すようにベランダ床面6の片側の一辺沿いに敷設して、ドレン排水溝4の下流側の端面開口部をベランダの排水溝6aに臨ませる。そして、図4、図6、図7に示すように、屋内の冷房機や空調器から引き出したドレンホース5の先端をドレンホース接続具10の円筒状のドレンホース取付部3に差し込んで取付け、ドレン排水設備の施工を完了する。
尚、ドレンホース接続具10の端板部2と溝部材42の上流側の端面は接着剤等で水密的に接着することが望ましく、ドレンホース接続具10の端板部2と家屋外壁面7との間にはコーキング剤等を詰めることが望ましい。
上記のように施工すると、ドレン排水溝4(溝部材42)の上流側の端面開口部がドレンホース接続具10の端板部2によって閉塞されるため、ドレンホース5から比較的多量のドレン水がドレン排水溝4(溝部材42)の上流側端部に流入しても、ドレン排水溝4(溝部材42)の端面開口部からドレン水が流出する心配はなくなり、全てのドレン水がドレン排水溝4を下流側に流れてベランダの排水溝6aへ排水される。その場合、ドレン水が少量でも、溝部材42の細溝42dをスムーズに流れて排水される。また、ドレンホース接続具10の重ね縁部1cを蓋部材41の端縁に重ねるだけで、ドレンホース接続具10の基板部1と蓋部材41を接合できるので、接合作業が簡単になり、施工性が向上する。
上記の施工例は、ドレン排水溝4にドレンホース接続具10を一つだけ取付けたものであるが、ドレンホース5が2本引き出されている場合は、二つのドレンホース接続具10を連結してドレン排水溝4の上流側端部に取付ける必要がある。そのような場合は、二番目のドレンホース接続具10の基板部1を、V字形の断面を有する溝状の薄肉部1dに沿ってカッター等で切断して、端板部2を切除し、図9、図10に示すように、この二番目のドレンホース接続具10の基板部1の切断端部に、一番目のドレンホース接続具10の重ね縁部1cを重ねて、双方のドレンホース接続具10,10を連結すると共に、二番目のドレンホース接続具10の重ね縁部1cをドレン排水溝4の蓋部材41の端縁部に重ねて接合し、双方のドレンホース接続具10,10のドレンホース取付部3,3にドレンホース5,5を一本ずつ差し込めばよい。このようにドレンホース接続具10を複数連結する場合、前述したように接合用の重ね縁部1cの下面にコーキング剤溜まりとなる凹部が形成されていると、コーキング剤を詰めて水密的に連結することができる。
更に、3本以上のドレンホース5が引き出されている場合は、二番目以降のドレンホース接続具10の端板部2を全て切除し、上記と同様に連結して3個以上のドレンホース接続具10をドレン排水溝に取付け、それぞれのドレンホース接続具10のドレンホース取付部3にドレンホース5を1本ずつ差し込めばよい。
図11は本発明の他の実施形態に係るドレンホース接続具の斜視図、図12は同ドレンホースにドレンホース止め部材を用いてドレンホースを接続する場合の分解断面図、図13は同ドレンホース接続具にドレンホース止め部材を用いてドレンホースを接続したところを示す断面図、図14はドレンホース止め部材の平面図である。
このドレンホース接続具11は、ドレンホース取付部3が円筒状に形成されており、その外周面に、ドレンホース止め部材8を固定するための、半円形の断面を有する凸リブ3aが複数(2つ)形成されている。このドレンホース止め部材8は、図12、図13に示すように、ドレンホース接続具11のドレンホース取付部3に外嵌合させる大径部8aと、コルゲート管からなるドレンホース5をねじ込む小径部8bとを熱可塑性合成樹脂で一体成形したものであって、図14に示すように大径部8aも小径部8bも開環筒状に形成されており、図12に示すように、大径部8aの内面には、ドレンホース取付部3の凸リブ3aを嵌め込む複数(2つ)の凹溝8c,8cが、また、小径部8bの内面には、ドレンホース5の螺旋状山部5aを螺入する不連続な螺旋状の溝部8dが形成されている。
上記のドレンホース止め部材8を併用するドレンホース接続具11は、次の要領でドレンホース5を抜けないようにドレンホース取付部3に差し込んで固定することができる。まず、ドレンホース止め部材8を回しながら、ドレンホース5の螺旋状山部5aをドレンホース止め部材8の小径部8bの不連続な螺旋状溝部8dに螺入し、ドレンホース5の下端がドレンホース止め部材8の大径部8aの下端開口から少し突き出すまでドレンホース5をねじ込む。そして、ドレンホース5の下端をドレンホース接続具11のドレンホース取付部3に挿入しながら、ドレンホース止め部材8の大径部8aを少し弾性拡開してドレンホース取付部3に外嵌合させ、ドレンホース取付部3の凸リブ3a,3aを大径部8aの凹溝8c,8cに嵌め込んで固定する。このようにすると、ドレンホース止め部材8はドレンホース取付部3から外れることがなく、ドレンホース5はドレンホース止め部材8の小径部8bから抜け出すことがないので、ドレンホース5をドレンホース取付部3に抜け出し不能に差込み固定することができる。その場合、前述したように
このドレンホース接続具11では、ドレンホース取付部3の外周面に2つの凸リブ3a,3aを形成し、ドレンホース止め部材8の大径部8aの内面に2つの凹溝8c,8cを形成しているが、凸リブ3aと凹溝8cの数は1つでも3つ以上でもよい。また、ドレンホース取付部3の外周面に凹溝を形成し、大径部8aの内面に凸リブを形成してもよい。
このドレンホース接続具11の他の構成及び作用効果は、前述のドレンホース接続具10と同様であるので、図11〜図13において、同一部分には同一符号を付し、重複説明を省略する。
尚、円筒状のドレンホース取付部3が、既述したように、市販されている最も太いドレンホースを差し込むことができる内径を備えたものであると、小径部8bの内径が種々異なるドレンホース止め部材8を使用することによって、市販の種々の太さのドレンホースを抜けないように差し込んで取付けることが可能となる。また、ドレンホース5が、リング状の山部と谷部を交互に連成したコルゲート管からなる場合は、ドレンホース止め部材8の小径部8bの内面に、不連続な螺旋状溝部8dに替えて開環状の溝部を形成し、小径部8bを少し弾性拡開してドレンホースに外嵌着させることにより、ドレンホース5のリング状山部を小径部8bの開環状溝部に嵌め込んで抜けないようにドレンホース5を取付ければよい。
1 基板部
1c 重ね縁部
1d V字形の断面を有する溝状に形成された薄肉部
2 端板部
3 ドレンホース取付部
3a 凸リブ
4 ドレン排水溝
41 蓋部材
42 溝部材
5 ドレンホース
6 ベランダ床面
10,11 ドレンホース接続具
1c 重ね縁部
1d V字形の断面を有する溝状に形成された薄肉部
2 端板部
3 ドレンホース取付部
3a 凸リブ
4 ドレン排水溝
41 蓋部材
42 溝部材
5 ドレンホース
6 ベランダ床面
10,11 ドレンホース接続具
Claims (6)
- ドレン排水溝の上流側端部にドレンホースの先端部を接続するためのドレンホース接続具であって、ドレン排水溝の上流側端部に取付けられて該上流側端部の上面開口部を覆う基板部と、この基板部の一端から下向きに形成されてドレン排水溝の上流側の端面開口部を閉塞する端板部と、上記基板部に形成されたドレンホース取付部とからなることを特徴とするドレンホース接続具。
- 上記基板部の端板部と反対側端に接合用の重ね縁部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のドレンホース接続具。
- 上記基板部のドレンホース取付部と端板部との間に、端板部を切除しやすくするための薄肉部が端板部と平行に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のドレンホース接続具。
- 上記薄肉部が全長にわたってV字形もしくはU字形の断面を有する溝状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のドレンホース接続具。
- 上記薄肉部の両端部がV字形もしくはU字形の断面を有する溝状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のドレンホース接続具。
- 上記ドレンホース取付部が筒状に形成され、その外周面に、ドレンホース止め部材を固定するための凸リブ又は凹溝が周設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のドレンホース接続具。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010286154A (ja) * | 2009-06-10 | 2010-12-24 | Osaka Gas Co Ltd | ドレイン排水処理装置及びドレイン排水路形成具 |
JP2013204607A (ja) * | 2012-03-27 | 2013-10-07 | Toli Corp | ドレインホース接続具、及び排水処理構造 |
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2007
- 2007-07-30 JP JP2007197114A patent/JP2009030926A/ja active Pending
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