JP2009243818A - ドレンホース接続具 - Google Patents

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順一 宍戸
Ichiro Kunitomi
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Abstract

【課題】ホースの口径が種々異なるドレンホースを簡単に接続でき、接続したドレンホースが容易に外れることのないドレンホース接続具を提供する。
【解決手段】ドレン排水溝の上流側の端面に取付けられるドレンホース接続具11であって、底壁1aと、芯材1bを囲み且つドレン排水溝の下流側に向けてドレン水を排出する下流側開放部1cが設けられた囲み壁1dと、この囲み壁の内側に位置して底壁1aから立設され且つドレンホースの先端部がその内部に通水空隙を確保して外嵌挿される上記芯材1bとを具備した接続具とする。芯材1bの外径より大きい内径を有するドレンホースであれば、どのような太さのものでも接続できる
【選択図】図1

Description

本発明は、ドレンホースの先端部をドレン排水溝に接続するためのドレンホース接続具に関する。
近年、冷房器や空調器から出るドレン水は、屋外のベランダや廊下などの床面に設けたドレン排水溝の上流側端部に、冷房機や空調機から引き出したドレンホースを接続することにより、ドレン排水溝を通じて排水処理することが多くなってきた。
このようにドレンホースをドレン排水溝に接続するための接続(固定)具として、ドレン排水溝の上流側端部に取付けられるブロック体にドレンホースの先端部を挿入する孔を設けたもの(特許文献1)や、ドレン排水溝に取付けられる台座上にドレンホースの先端部を抱持するホースクリップを設けたもの(特許文献2)が知られている。
特開平10−46762号公報 特開2002−115293号公報
しかしながら、特許文献1のようにブロック体の孔にドレンホースを挿入するタイプの接続具や、特許文献2のようにホースクリップでドレンホースを抱持するタイプの接続具の場合は、ドレンホースの外径寸法が異なると、それに適合した内径寸法の孔やホースクリップを有する接続具に変更する必要があるため、孔やホースクリップの内径寸法が種々異なる接続具を揃えなければならないという問題があった。
かといって、ドレンホースの外径寸法に関係なく一種類の接続具で対応しようとすると、現存する最大外径のドレンホースに適合する内径寸法の孔やホースクリップを備えた接続具としなければならないため、外径寸法の小さいドレンホースを接続すると、簡単にドレンホースが外れて適切にドレン水をドレン排水溝に流すことができないという問題が生じる。
本発明は、上記の問題に対処すべくなされたもので、その解決しようとする課題は、ホースの口径が種々異なるドレンホースを簡単に接続することができ、接続したドレンホースが容易に外れることのないドレンホース接続具を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る第一のドレンホース接続具は、ドレン排水溝の上流側の端面に取付けられるドレンホース接続具であって、底壁と、芯材を囲み且つドレン排水溝の下流側に向けてドレン水を排出する下流側開放部が設けられた囲み壁と、この囲み壁の内側に位置して底壁から立設され且つドレンホースの先端部がその内部に通水空隙を確保して外嵌挿される上記芯材と、を具備したことを特徴とするものである。
この第一のドレンホース接続具においては、囲み壁の下部から芯材に至る突出部が突設されていてもよい。
また、本発明に係る第二のドレンホース接続具は、ドレン排水溝の上流側の溝底面に取付けられるドレンホース接続具であって、芯材を囲み且つドレン排水溝の下流側にドレン水を排出する下流側開放部が設けられた囲み壁と、この囲み壁の下部から内側に突設された突出部と、この突出部の先端から立設され且つドレンホースの先端部がその内部に通水空隙を確保して外嵌挿される上記芯材と、を具備したことを特徴とするものである。
この第二のドレンホース接続具においては、囲み壁の下端内側に底壁が形成されていてもよい。
更に、本発明に係る第三のドレンホース接続具は、ドレン排水溝の上流側の溝底面に取付けられるドレンホース接続具であって、芯材を囲み且つドレン排水溝の下流側にドレン水を排出する下流側開放部が設けられた囲み壁と、この囲み壁の下端内側に形成された底壁と、囲み壁の内側に位置して底壁から立設され且つドレンホースの先端部がその内部に通水空隙を確保して外嵌挿される上記芯材と、を具備したことを特徴とするものである。
第二及び第三のドレンホース接続具においては、囲み壁の両外側面の下部に、ドレン排水溝の両側堤部の内側面にドレン排水溝の長さ方向に形成された凹条に対して嵌合される凸部を形成することが好ましい。
そして、第一と第三のドレンホース接続具、及び、底壁が形成された第二のドレンホース接続具においては、芯材との間にドレンホースの先端部の周壁を挟持する挟持片を底壁から立設することが好ましく、また、突出部が形成された第一のドレンホース接続具、及び、第三のドレンホース接続具においては、芯材との間にドレンホースの先端部の周壁を挟持する挟持片を突出部から立設することが好ましい。
更に、第一と第三のドレンホース接続具、及び、底壁が形成された第二のドレンホース接続具においては、底壁の上面が、その上流側から囲み壁の下流側開放部に向かって徐々に低くなるように傾斜していることが好ましく、また、囲み壁の下流側開放部が形成された側の底壁の端部から、底壁の上面と面一に傾斜する上面を備えた舌部を延設することが好ましい。
上記の第一、第二、第三のドレンホース接続具においては、芯材が下拡がり形状であることが好ましい。そして、芯材が一枚の板片からなり、この一枚の板片が、縦長の台形もしくは縦長の三角形の形状を有するか、又は、この台形もしくは三角形の斜辺に複数の段部を形成した形状を有することが好ましい。
また、上記の第一、第二、第三のドレンホース接続具においては、芯材が、放射状に集束されて一体に形成された3枚以上の板片からなるものであって、各板片が、一辺が垂直辺とされた縦長の台形もしくは一辺が垂直辺とされた縦長の直角三角形の形状を有するか、又は、この台形もしくは直角三角形の斜辺に複数の段部を形成した形状を有し、垂直辺を中心として放射状に集束されて一体に形成されていることが好ましい。
更に、上記の第一、第二、第三のドレンホース接続具においては、芯材が上流側に傾斜して立設されていることも好ましい。
本発明の第一のドレンホース接続具は、ドレン排水溝の上流側端面に取付けられ、その底壁から立設された芯材に、ドレンホースの先端部がその内部に通水空隙を確保して外嵌挿される。このようにドレンホースが芯材に外嵌挿されて接続されるドレーンホース接続具は、芯材の外径より大きい内径を有するドレンホースであれば、どのような太さのものでも接続することができる。そして、接続されたドレンホースの内部を流下するドレン水は、ホース先端部の内部に確保された通水空隙を通ってドレンホース接続具の底壁上面に流れ落ち、囲み壁の下流側開放部からドレン排水溝に排水され、囲み壁によってドレン水の流出や飛散が防止される。
また、囲み壁の下部から芯材に至る突出部が突設された第一のドレンホース接続具は、この突出部にドレンホースの先端が係止され、ドレンホース接続具の底壁の上面とドレンホースの先端との隙間が確保されるので、ドレン水の排水が妨げられる心配もない。
本発明の第二のドレンホース接続具は、ドレン排水溝の上流側の溝底面に取付けられ、囲み壁の内側に突き出す突出部の先端から立設された芯材に、ドレンホースの先端部がその内部に通水空隙を確保して外嵌挿される。この第二のドレンホース接続具も、ドレンホースの先端部が芯材に外嵌挿されて接続されるので、芯材の外径より大きい内径を有するドレンホースであれば、どのような太さのものでも接続することができる。そして、接続されたドレンホースの内部を流下するドレン水は、ホース先端部の内部に確保された通水空隙を通ってドレン排水溝の溝底面に流れ落ち、囲み壁の下流側開放部からドレン排水溝の下流側へ排水されると共に、囲み壁によってドレン排水溝の上流側への逆流及び側方への飛散が防止される。また、囲み壁の内側に突設された突出部にドレンホースの先端が係止され、ドレン排水溝の溝底面とドレンホースの先端との隙間が確保されるので、ドレン水の排水が妨げられることもない。
更に、囲み壁の下端内側に底壁が形成された第二のドレンホース接続具は、後述するように底壁に傾斜をつけることによって、ドレン水をドレン排水溝の下流側にスムーズに排水することができる。
本発明の第三のドレンホース接続具は、ドレン排水溝の上流側の溝底面に取付けられ、囲み壁の下端内側の底壁から立設された芯材に、ドレンホースの先端部がその内部に通水空隙を確保して外嵌挿される。この第三のドレンホース接続具も、ドレンホースの先端部が芯材に外嵌挿されて接続されるので、芯材の外径より大きい内径を有するドレンホースであれば、どのような太さのものでも接続することができる。そして、接続されたドレンホースの内部を流下するドレン水は、ホース先端部の内部に確保された通水空隙を通ってドレンホース接続具の底壁に流れ落ち、囲み壁の下流側開放部からドレン排水溝の下流側へ排水されると共に、囲み壁によってドレン排水溝の上流側への逆流及び側方への飛散が防止される。
第二及び第三のドレンホース接続具において、囲み壁の両外側面の下部に、ドレン排水溝の両側堤部の内側面にドレン排水溝の長さ方向に形成された凹条に対して嵌合される凸部を形成したものは、囲み壁の両外側面の凸部をドレン排水溝の両側堤部の凹条に嵌合させることによって、ドレンホース接続具をドレン排水溝に接着剤で接着固定しなくても、上方に外れないように取付けることができる。また、ドレン排水溝の凹条がドレンホース接続具の凸条で閉塞されるので、ドレン水がドレン排水溝の凹条を通って上流側へ流出する心配もなくなる。
第一と第三のドレンホース接続具、及び、底壁が形成された第二のドレンホース接続具において、芯材との間にドレンホースの先端部の周壁を挟持する挟持片を底壁から立設したものや、突出部が形成された第一のドレンホース接続具、及び、第三のドレンホース接続具において、芯材との間にドレンホースの先端部の周壁を挟持する挟持片を突出部から立設したものは、いずれも、芯材と挟持片とでドレンホース先端部の周壁を挟持させることによって、ドレンホース先端部の横方向の移動を阻止してドレンホース先端部の接続安定性を向上させることができ、また、ドレンホースに上向きの引抜き力が作用した場合でも、芯材と挟持片との挟圧力によってドレーンホースの先端部が芯材から容易に引き抜かれないようにすることができる。
第一と第三のドレンホース接続具、及び、底壁が形成された第二のドレンホース接続具において、底壁の上面が、その上流側から囲み壁の下流側開放部に向かって徐々に低くなるように傾斜しているものは、ドレンホースから底壁に流れ落ちたドレン排水が、底壁の傾斜した上面を囲み壁の下流側開放部に向かってスムーズに流れ、下流側開放部からドレン排水溝に排水される。そして、囲み壁の下流側開放部が形成された側の底壁の端部から、底壁の上面と面一に傾斜する上面を備えた舌部が延設されたものは、ドレンホース接続具の底面とドレン排水溝の溝底面との間に段差がある場合には、その段差が舌部によって減少もしくは解消されることになり、特に、第一のドレンホース接続具において舌部が延設されている場合は、第一のドレンホース接続具をドレン排水溝の端面に接着剤で接着するときに、接着剤が舌部で押さえられて接着部分の上方に隆起状にはみだすことがなくなるので、ドレンホース接続具からドレン排水溝へのドレン水の流れがスムーズになる。
本発明の第一、第二、第三のドレンホース接続具において、芯材を下拡がり形状としたものは、外嵌挿されるドレンホースの内径に合致した芯材の外径のところまでドレンホースの先端部が外嵌挿されて横方向及び下方向に移動しないように接続固定され、ドレンホースの先端と、ドレンホース接続具の底壁又はドレン排水溝の溝底面との間に隙間が確保される。
芯材が一枚の板片からなり、この一枚の板片が、縦長の台形もしくは縦長の三角形の形状を有するか、又は、この台形もしくは三角形の斜辺に複数の段部を形成した形状を有するものであると、ドレンホースの先端部を芯材に外嵌挿したときに、ドレンホースの先端部の内部に大きい通水空隙を確保することができ、外嵌挿されるドレンホースの内径に合致した台形もしくは三角形の板片の横幅のところまで、又は、段部のところまで、ドレンホースの先端部が外嵌挿されて横方向及び下方向に移動しないように接続固定される。
芯材が、放射状に集束されて一体に形成された3枚以上の板片からなるものであって、各板片が、一辺が垂直辺とされた縦長の台形もしくは一辺が垂直辺とされた縦長の直角三角形の形状を有するか、又は、この台形もしくは直角三角形の斜辺に複数の段部を形成した形状を有し、垂直辺を中心として放射状に集束されて一体に形成されたものであると、ドレンホースの先端部を芯材に外嵌挿したときに、ドレンホースの先端部の内部の各板片相互間に通水空隙を確保することができ、外嵌挿されるドレンホースの内径に合致した上記芯材の外径のところまで、又は、上記芯材の各板片の段部のところまで、ドレンホースの先端部が外嵌挿されて横方向及び下方向に移動しないように接続固定される。
そして、芯材が上流側に傾斜して立設されていると、この芯材に外嵌挿されるドレンホースが傾斜したり、湾曲してホース先端部のホース開口がドレン排水溝の下流側に向くように傾斜するので、ドレン水がよりスムーズに排水される。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
図1は本発明に係る第一のドレンホース接続具の一実施形態を示す斜視図、図2は同ドレンホース接続具とドレン排水溝の溝部材との寸法関係を説明する斜視図、図3は同ドレンホース接続具の一使用例を示す斜視図、図4は同ドレンホース接続具を用いてドレンホースとドレン排水溝を接続した部分の断面図、図5の(a)及び(b)はドレン排水溝の溝部材の平面図及び端面図、図5の(c)及び(d)はドレン排水溝の蓋部材の平面図及び端面図である。
この第一のドレンホース接続具11は、図3に示すようにドレン排水溝20の上流側の端面に取付けられるものであって、図1に示すように、底壁1aと、芯材1bを囲み且つドレン排水溝20の溝部材21の下流側に向けてドレン水を排出する下流側開放部1cが設けられたコ字形の囲み壁1dと、この囲み壁1dの内側に位置して底壁1aから立設された上記芯材1bと、この囲み壁1dの上流側壁部1eの下部から芯材1bに至る突出部1gとを、熱可塑性合成樹脂で一体に射出成形したものである。
図2から判るように、ドレンホース接続具11の底壁1aの幅寸法W11は、ドレン排水溝の溝部材21の底壁21aの幅寸法W21に等しく、ドレンホース接続具11の底壁1aの厚さT11は、溝部材21の底壁21aの厚さT21に等しく、ドレンホース接続具11の囲み壁1dの両側壁部1f,1fの相互間隔I11は、溝部材21の両側堤部21c,21cの相互間隔I21に等しく、囲み壁1dの両側壁部1f,1fの下流側端の高さH11は、溝部材21の側堤部21cの高さH21に等しく設定されている。そして、ドレンホース接続具11の囲み壁1dの両側壁部1f,1fより外側の底壁部分、即ち、両外側のフランジ部1h,1hの形状は、溝部材21の両側堤部21c,21cより外側の底壁部分、即ち、両外側のフランジ部21d,21dと同じ形状とされており、このドレンホース接続具11を溝部材21の上流側の端面に取付けると、溝部材21のフランジ部21d,21dとドレンホース接続具11のフランジ部1h,1hが連続し、溝部材21の底壁21aとドレンホース接続具11の底壁1aが連続し、溝部材21の両側堤部21c,21cとドレンホース接続具11の囲み壁1dの両側壁部1f,1fが連続して、溝部材21とドレンホース接続具11が一体に形成されたような外観を呈するようになっている。
図4に示すように、ドレンホース接続具11の芯材1bは、ドレンホース3の先端部3aがその内部に通水空隙Vを確保して外嵌挿されるものであって、この実施形態では、市販のドレンホースの中で内径が最も小さいと思われるドレンホースの該内径よりも更に小さい外径を有する丸棒形状、具体的には外径が3〜10mm程度の丸棒形状に形成されている。そのため、市販のドレンホースであればどのような太さ(内径)のものでも、芯材1bに外嵌挿して接続できるようになっている。この芯材1bは、囲み壁1dの中央ないしは少し上流側(下流側開放部1cと反対側)に位置させて底壁1aから立設することが好ましく、また、芯材1bの高さは、ドレンホース3の先端部3aが簡単に抜けないように3〜15程度とすることが好ましい。芯材1bの形状は、この実施形態のような丸棒形状に限らず、角棒形状その他の種々の形状となし得るが、これについては後で詳しく説明する。
囲み壁1dの上流側壁部1eの下部から芯材1bまで突き出す突出部1gは、図4に示すように、ドレンホース3の先端(下端)を係止させることによって、ドレンホース接続具11の底壁1aの上面とドレンホース3の先端との隙間を確保し、ドレン水の排水が妨げられないようにするスペーサの役目を果たすものである。このような突出部1gは、囲み壁1dの側壁部1fから突設してもよいが、ドレン水の排水の妨げにならないように上流側壁部1eから突設することが好ましい。底壁1aの上面とドレンホース3の先端との間に形成される隙間の距離、つまり突出部1gの高さ(底壁1aから突出部1gの上面までの高さ)は、5mm〜2cm程度であれば、ドレンホース3からの排水を妨げなくなるので好ましい。尚、この突出部1gは省略可能であり、省略する場合は、ドレンホース3の先端とドレンホース接続具の底壁1aとの間に隙間が形成されるようにドレンホース3の先端を斜めに切断したり、最先端の一部をコ字状に切り欠くなどして対処してもよい。
また、囲み壁1dは、ドレンホース3から流れ落ちたドレン水が上流側や両側に流出したり飛散したりするのを防止するものであって、囲み壁1dの上流側壁部1eは溝部材21の側堤部21cよりも高く形成されており、囲み壁1dの両側壁部1f,1fは上流側端から下流側端に近づくほど高さが減少して下流側端では溝部材21の側堤部21cと同じ高さH11に形成されている。もっとも、ドレン水の飛散防止効果を高めるために、両側壁部1f,1fの高さを一様に上流側壁部1eと同じ高さにしてもよい。囲み壁1dは、必ずしも本実施形態のようなコ字形に形成する必要はなく、例えば、上流側壁部1eを半環状に形成して横向きのU字形の囲み壁とするなど、上流側及び両側へのドレン水の流出や飛散を防止できる形状であれば所望の形状となし得るものである。
ドレンホース接続具11を上流側端面に取付けるドレン排水溝20は、図5の(a),(b)に示すような合成樹脂製の溝部材21と、図5の(c),(d)に示すような合成樹脂製の蓋部材22からなるものである。
溝部材21は、縦長の底壁21aの左右両側に全長に亘って側堤部21c,21cを形成したもので、この側堤部21c,21cの相対向する内側面の下端には、蓋部材22の左右両側のフランジ部22a,22aを挿入する凹条21e,21eが形成されており、また、溝底面21b(底壁21aの上面)には、少量のドレン水でもスムーズに流れるように多数の細溝部21fが形成されている。尚、21dは両側堤部21c,21cの外側のフランジ部であり、ドレン排水溝20がベランダ床面4に敷設した床シート(不図示)間に設けられる場合に、床シートとの間で段差が生じないように、両側堤部21c,21cの外側のフランジ部21dは床シートの厚み相当分だけ高くなっている。この外側のフランジ部21dと床シート端面とを、溶接やコーキングなどによって一体的に接合することで、ベランダ床面4への防水が図れるようになっている。
一方、蓋部材22は、偏平なハット形状の断面を有するもので、左右両側には一段低いフランジ部22a,22aが形成されており、上面には防滑効果、補強効果、意匠効果、排水効果等を発揮する3本の細帯状のリブ22bが形成されている。そして、蓋部材22の裏面には、耐荷重を向上させるための3つの支持片22cが形成されている。この蓋部材22は、左右のフランジ部22a,22aを溝部材21の凹条21e,21eに挿入することによって、溝部材21の両側堤部21c,21cの相互間の上面開口部を覆うように溝部材21に取付けられる。尚、蓋部材22は軟質塩化ビニルやポリエチレン、エラストマーなどのような変形可能な合成樹脂等を用いて形成することで、蓋部材22を変形させて上部からフランジ部22a,22aを溝部材21の凹条21e,21eにセットすることもできる。
次に、上記のドレンホース接続具11とドレン排水溝20を用いて、図3に示すようなドレン排水設備を屋外のベランダ等に施工する場合について説明する。
まず、上記溝部材21の凹条21e,21eに上記蓋部材22のフランジ部22a,22aをセットし、溝部材21の両側堤部21c,21cの相互間の上面開口部を蓋部材22で覆うように蓋部材22を溝部材21に取付けることによって、ドレン排水溝20を組み立てる。次いで、このドレン排水溝20を図3に示すようにベランダ床面4の片側の一辺沿いに配置して、その下流側の端面開口部をベランダの排水溝4aに臨ませると共に、ドレン排水溝20の上流側端にドレンホース接続具11を配置し、接着剤等でドレン排水溝20の溝部材21とドレンホース接続具11を床面4に接着すると同時に、ドレン排水溝20の溝部材21の上流側端面にドレンホース接続具11を連続した状態で接着して取付ける。このとき、ドレンホース接続具11の囲み壁1dと家屋外壁面5との間にはコーキング剤等を詰めることが好ましい。そして、図3,図4に示すように、屋内の冷房機や空調機から引き出したドレンホース3の先端部3aを、その内部に通水空隙Vを確保してドレンホース接続具11の芯材1bに外嵌挿すると共に、ドレンホース3の先端(下端)をドレンホース接続具11の突出部1gに係止させることによって、ドレンホース3を取付け、ドレン排水設備の施工を完了する。
上記のようにドレンホース接続具11の芯材1bにドレンホース3の先端部3aを外嵌挿して接続すると、既述したように、この芯材1bは市販のドレンホースの中で内径が最も小さいと思われるドレンホースの該内径よりも更に小さい外径を有するものであるため、市販のドレンホースであればどのような太さ(内径)のものでも、芯材1bに外嵌挿して接続することができる。そして、接続されたドレンホース3の内部を流下するドレン水は、ホース先端部3aの内部に確保された通水空隙Vを通ってドレンホース接続具11の底壁1aの上面に流れ落ち、囲み壁1dの下流側開放部1cからドレン排水溝20の溝部材21の下流側に流れてベランダの排水溝4aへ排水されると共に、囲み壁1dによって上流側や両側へのドレン水の流出、飛散が防止される。しかも、ドレンホース3の先端がスペーサの役目を果たす突出部1gに係止され、ドレンホース接続具11の底壁1aとドレンホース3の先端との隙間が確保されるので、ドレン水の排水が妨げられることもない。
図6は本発明に係る第一のドレンホース接続具の他の実施形態を示す縦断面図、図7は同ドレンホース接続具をドレン排水溝の溝部材の上流側端面に取付けた状態の縦断面図である。
このドレンホース接続具12は、前記のドレンホース接続具11と同様にドレン排水溝の溝部材21の上流側端面に取付けられるものであって、底壁1a(囲み壁1dで囲まれた底壁部分)が厚く形成されており、底壁1aの上面1iが囲み壁1dの上流側壁部1eから下流側開放部1cに向かって徐々に低くなるように傾斜している。そして、この下流側開放部1cが形成された下流側の底壁端部から、底壁1aの上面1iと面一に傾斜する上面を備えた舌部1jが延設されている。この舌部1jは、図7に示すように、底壁1aの下流側端部において、溝部材21の底壁21aの厚さに相当する高さ位置に形成されており、この舌部1jの下面は水平面とされている。
このドレンホース接続具12の他の構成は、前述したドレンホース接続具11のそれと同様であるので、図6,図7において同一部材に同一符号を付すにとどめ、重複する説明は省略する。尚、図6,図7には表れていないが、このドレンホース接続具12においても、囲み壁1dの両側壁部1fの外側には、前記ドレンホース接続具11のフランジ部1hと同様のフランジ部が形成されている。
このようなドレンホース12は、図7に示すように、舌部1jを溝部材21の溝底面21bの上流側端に重ねた状態で溝部材21の上流側端面に接着されて取付けられる。そのため、接着剤が舌部1jで押さえられて、溝部材21の底壁21aとドレンホース接続具12の底壁1aとの間から上方へ隆起状にはみ出すことがなくなり、ドレンホース接続具12から溝部材21へのドレン水の流れがスムーズになる。しかも、ドレンホース接続具12の底壁1aの上面1iが上記のように傾斜しているため、ドレンホース3から流れ落ちたドレン排水が底壁1aの傾斜した上面1iを囲み壁の下流側開放部1cに向かってスムーズに流れ、下流側開放部1cから舌部1jの面一に傾斜した上面を流れて、すみやかに溝部材21へ排水される。尚、このドレンホース接続具12も、前述したドレンホース接続具11と同様の作用効果を奏することは言うまでもない。尚、本実施形態では、ドレンホース接続具12の底壁1aの上面1iを真直ぐな面としているが、底壁1aの上面1iは囲み壁の下流側開放部1cに向かって傾斜しておれば、曲面状や球面状であってもよいことは言うまでもない。
図8は本発明に係る第一のドレンホース接続具の更に他の実施形態を示す縦断面図である。
このドレンホース接続具13は、芯材1bが上流側に傾斜して立設されている点を除いて、上記のドレンホース接続具12と同様に構成されたものである。従って、図8において同一部材に同一符号を付すにとどめ、重複する説明は省略する。
このようなドレンホース接続具13は、上記のドレンホース接続具12が奏する作用効果に加えて、上流側に傾斜して立設された芯材1bに外嵌挿されるドレンホース3が傾斜したり、湾曲し、ホース先端部3aが下流側に傾斜して接続されるため、ドレン水がよりスムーズに排水されるという利点がある。
尚、前述したドレンホース接続具11や、後述するドレンホース接続具14,15,16において、芯材1bを上記のように上流側に傾斜させて立設してもよいことは言うまでもない。
更に、本実施形態では、傾斜して立設された芯材1bが丸棒形状となっているが、傾斜して立設された芯材1bが後述するような形態(図11〜図13)であっても、芯材1bを傾斜して立設することで、同様にドレン水がよりスムーズに排水されるという作用効果を奏するので好ましく採用される。
つまり、芯材1bが、一枚の板片で、縦長の台形又は縦長の三角形の形状を有するか、又は、この台形もしくは三角形の斜辺に複数の段部を形成した形状を有するものであって、板片の幅方向が、上流側から下流側への排水の流れ方向と平行に形成されている場合は、板片を形成している台形もしくは三角形の中心軸が上流側に傾斜して立設(不図示、台形もしくは三角形の下流側の稜線と水平面との挟角が、上流側の稜線と水平面との挟角より小さくなるようにする)させればよい。
芯材1bが放射状に集束されて一体に形成された3枚以上の板片からなっていて、各板片が、縦長の台形もしくは縦長の三角形の形状を有するか、又は、この台形もしくは三角形の斜辺に複数の段部を形成した形状を有し、放射状に集束されて一体になって形成されたものである場合においては、集束の中心となる軸を上流側に傾斜させればよい(不図示)。
図9は本発明に係る第一のドレンホース接続具の更に他の実施形態を示す斜視図、図10はドレンホースを接続した同ドレンホース接続具の縦断面図である。
このドレンホース接続具14は、前述したドレンホース接続具11と同様にドレン排水溝の溝部材21の上流側端面に取付けられるものであって、囲み壁1dの上流側壁部1eの下部から芯材1bに向かって突き出す突出部1gの上面に、挟持片1kが立設されている。この挟持片1kは芯材1bとの間にドレンホース3の先端部3aの周壁を挟持するもので、挟持片1kの上端部には爪部1mが芯材1bに向かって突設されており、この爪部1mと芯材1bとの間隔がドレンホース3の肉厚(周壁の厚さ)と同一か、もしくは若干狭く設定されている。
このドレンホース接続具14の他の構成は、前述したドレンホース接続具11のそれと同様であるので、図9,図10において同一部材に同一符号を付すにとどめ、重複する説明は省略する。尚、このドレンホース接続具14においても、囲み壁1dの両側壁部1fの外側には、前述したドレンホース接続具11のフランジ部1hと同様のフランジ部が形成されている。
上記のドレンホース接続具14は、図10に示すように、ドレンホース3の先端部3aが芯材1bに外嵌挿され、ドレンホース3の先端(下端)が突出部1gに係止されると共に、ホース先端部3aの周壁が芯材1bと挟持片1kの爪部1mとで内外から挟持されて、ドレンホース3が接続される。このようにドレンホース先端部3aの周壁が芯材1bと挟持片1kの爪部1mで挟持されると、ドレンホース先端部3aの横方向の移動が阻止されてドレンホース先端部3aの接続安定性が向上し、また、ドレンホース3に上向きの引抜き力が作用した場合でも、ドレーンホース先端部3aが芯材1bから容易に引き抜かれることはない。特に、ドレンホース3がコルゲート管のような凹凸表面を有するホースであると、挟持片1kの爪部1mがドレンホース表面の凸部に引掛かるので、一層引き抜かれ難くなる。また、ドレンホース先端部3aの周壁の厚さが多少大きくても、それに応じて挟持片1kが弾性的に曲げ変形して芯材1bと爪部1mとの間隔が拡張するので、確実に挟持することができる。尚、このドレンホース接続具14も、前述したドレンホース接続具11と同様の作用効果を奏することは言うまでもない。
上記のドレンホース接続具14では、挟持片1kを突出部1gの上面から立設しているが、突出部1gを省略するときは、底壁1aから挟持片1kを立設すればよい。その場合は、挟持片1kがドレン水の流れを妨げないように、且つ、ドレンホース3の先端部3aが囲み壁1dのほぼ中央に位置するように、挟持片1kを芯材1bの上流側に立設することが好ましい。
上記のような爪部1mを有する挟持片1kは、前述したドレンホース接続具12,13にも設けることが好ましく、また、後述するドレンホース接続具15,16にも設けることが好ましい。
以上のドレンホース接続具11,12,13,14は、いずれも芯材1bが丸棒形状であるが、芯材は図11〜図13に例示するような種々の形状とすることができる。
即ち、図11の(a)に示す芯材1bは一枚の矩形状の板片1pからなるものであり、(b)に示す芯材1bは、三枚の矩形状の板片1pが120°の角度で放射状に集束されて一体に形成されたものであり、(c)に示す芯材1bは、四枚の矩形状の板片1pが90°の角度で放射状に集束されて一体に形成されたものである。(a)に示す芯材1bは、これにドレンホースの先端部を外嵌挿すると、矩形状の板片1pの両側に大きい通水空隙を確保でき、(b)(c)に示す芯材1b,1bは、いずれも矩形状の板片1pと板片1pの間に大きい通水空隙を確保できる利点がある。
図12の(a)(b)(c)に示す芯材1bは、いずれも下拡がり形状の芯材である。即ち、図12の(a)に示す芯材1bは、縦長の二等辺台形の形状を有する一枚の板片1qからなるものであり、(b)に示す芯材1bは、一辺を垂直辺とした縦長の台形の形状を有する三枚の板片1rが垂直辺を中心として120°の角度で放射状に集束されて一体に形成されたものであり、(c)に示す芯材1bは、一辺を垂直辺とした縦長の台形の形状を有する四枚の板片1rが垂直辺を中心として90°の角度で放射状に集束されて一体に形成されたものである。これらの下拡がり形状の芯材1bは、ドレンホースの先端部3aを外嵌挿したとき、大きい通水空隙を確保できることに加えて、ドレンホースの先端部3aがその内径に合致する各芯材1bの外径のところまで外嵌挿されて、横方向及び下方向に移動しないように接続固定される利点がある。
図13の(a)(b)(c)に示す芯材1bも、下拡がり形状の芯材である。即ち、図13の(a)に示す芯材1bは、縦長の二等辺台形の形状を有する一枚の板片1qの斜辺に複数の段部1sが形成されたものであり、(b)に示す芯材1bは、一辺を垂直辺とした縦長の台形の形状を有する三枚の板片1rが垂直辺を中心として120°の角度で放射状に集束されて一体に形成されると共に、各板辺1rの斜辺に複数の段部1sが形成されたものであり、(c)に示す芯材1bは、一辺を垂直辺とした縦長の台形の形状を有する四枚の板片1rが垂直辺を中心として90°の角度で放射状に集束されて一体に形成されると共に、各板辺1rの斜辺に複数の段部1sが形成されたものである。これらの下拡がり形状の芯材1bは、ドレンホースの先端部3aを外嵌挿したとき、大きい通水空隙を確保できることに加えて、ドレンホースの先端部3aがその内径に合致する各芯材1bの板辺の段部1sまで外嵌挿されて係止され、横方向及び下方向に移動しないように接続固定される利点がある。
上記のような芯材1bを立設するときは、板片の方向を考慮してドレン水の流れを妨げないようにすることが大切である。例えば、図13の(a)に示す芯材1bを立設する場合は、図14の(a)に示すように、一枚の板片1qの幅方向が上流側から下流側への排水の流れ方向と平行な方向になるように立設し、つまりドレンホース接続具の囲み壁1dの上流側壁部1eと直角方向となるように、更に言うならば、囲み壁1dの両側壁部1f,1fと平行な方向となるようにして、ドレン水が板片1qで妨げられることなく底壁1aの上面を下流側開放部1cの方に流れて排出されるようにすることが大切である。図11の(a)や図12の(a)に示す芯材1bを立設する場合も同様である。また、図13の(b)に示す芯材1bを立設する場合は、図14の(b)に示すように、三枚の板片1qのうちの上流側の一枚の板片1qの幅方向が排水の流れ方向と平行な方向となるように、つまりドレンホース接続具の囲み壁1dの上流側壁部1eと直角方向となるようにし、且つ、他の二枚の板片1q,1qが下流側開放部1cに向かって斜め方向となるように立設して、ドレン水が三枚の板片1qで大きく妨げられることなく底壁1aの上面を下流側開放部1cの方に流れて排出されるようにすることが大切である。
尚、図12の(a)に示す芯材1bの板片1qは、必ずしも二等辺台形である必要はなく、不等辺台形であってもよい。同様に、図13の(a)に示す芯材1bも、二等辺台形の板片1qの斜辺に複数の段部1sを形成したものである必要はなく、不等辺台形の板片の斜辺に複数の段部1sを形成したものでもよい。
また、下拡がり形状の芯材1bは、縦長の二等辺三角形又は不等辺三角形の一枚の板片からなるものでもよく、更に、この板片の斜辺に複数の段部が形成されたものでもよい。そして、一辺を垂直辺とした縦長の直角三角形の複数枚の板片が垂直片を中心として集束されて一体に形成されたものでよく、更に、これらの板片の斜辺に複数の段部が形成されたものでもよい。
図15は本発明に係る第二のドレンホース接続具の一実施形態と、ドレン排水溝の溝部材を分離して示す斜視図、図16は同ドレンホース接続具を溝部材の溝底面に取付けた状態の縦断面図である。
この第二のドレンホース接続具15は、ドレン排水溝の溝部材21の上流側の溝底面21bに取付けられるものであって、芯材1bを囲み且つドレン排水溝の下流側にドレン水を排出する下流側開放部1cが設けられたコ字形の囲み壁1dと、この囲み壁1dの上流側壁部1eの下部から内側に突設された突出部1gと、この突出部1gの先端から立設され且つドレンホース3の先端部3aがその内部に通水空隙Vを確保して外嵌挿される上記芯材1bとを、合成樹脂で一体に形成したものである。このドレンホース接続具15は、溝部材21の溝底面に取付けられるため、底壁や、囲み壁1dの両外側のフランジ部は形成されていない。
芯材1bは、前述したドレンホース接続具11の芯材1bと同様に、市販のドレンホースの中で内径が最も小さいと思われるドレンホースの該内径よりも更に小さい外径を有する丸棒形状、具体的には外径が3〜10mmで、高さが3〜10cm程度の丸棒形状に形成されており、そのため、市販のドレンホースであればどのような太さ(内径)のものでも、芯材1bに外嵌挿して接続できるようになっている。尚、芯材1bとして、前述した図11〜図13のような種々の形状の芯材を立設してもよいことは言うまでもない。
また、囲み壁1dも、前述したドレンホース接続具の囲み壁1dと同様に、上流側壁部1eと両側壁部1f,1fとからなるコ字形の囲み壁とされ、ドレン水を排出する下流側開放部1cが形成されている。囲み壁1dの両側壁部1f,1fの下流側端の高さH15は、溝部材21の側堤部21cの高さH21に等しく設定されており、両側壁部1f,1fの外側面間の幅寸法W15は、溝部材21の両側堤部21c,21cの内側面間の幅寸法W21に等しく設定されている。従って、このドレンホース接続具15は、上方から溝部材21の両側堤部21c,21cの間に嵌め込まれ、図16に示すように、溝部材21の上流側の溝底面21bに接着剤などで取付固定されるようになっている。
上記のようにドレンホース接続具15を溝部材の上流側の溝底面21bに取付けて、ドレンホース3の先端部3aを芯材1bに外嵌挿して接続すると、ドレンホース3の内部を流下するドレン水は、ホース先端部3aの内部に確保された通水空隙を通ってドレン排水溝の溝部材21の溝底面21bに流れ落ち、囲み壁1dの下流側開放部1cから溝部材21の下流側へ排水されると共に、囲み壁1dによって溝部材21の上流側への逆流及び側方への飛散が防止される。また、囲み壁1dの内側に突設された突出部1gにドレンホース3の先端が係止されて、溝部材21の溝底面21bとドレンホース3の先端との隙間が確保されるので、ドレン水の排水が妨げられることもない。
尚、このドレンホース接続具15が溝部材21の上流側の中間部の溝底面21bに取付けられる場合は、ドレンホース接続具15の上流側及び下流側の溝部材21の上面開口部が蓋部材22で覆われ、溝部材21の凹条21e,21eがこれに嵌合された蓋部材22のフランジ部22a,22aで閉塞されるため、ドレン水が溝部材の凹条21e,21eを通って上流側へ逆流することはない。けれども、ドレンホース接続具15が溝部材の上流側端部の溝底面21bに取付けられる場合は、凹条21e,21eを通ってドレン水が逆流して上流側端から流出することも考えられる。従って、その場合は、ドレンホース接続具15を溝底面に接着する接着剤で溝部材21の凹条21e,21eを閉塞して、逆流を防止することが望ましい。
図17は本発明に係る第二のドレンホース接続具の他の実施形態と、ドレン排水溝の溝部材を分離して示す斜視図、図18は同ドレンホース接続具を溝部材の溝底面に取付けた状態の縦断面図である。
このドレンホース接続具16も溝部材21の上流側の溝底面21bに取付られるものであって、囲み壁1dの下端内側に底壁1aが形成されている点、及び、囲み壁1dの両側壁部1f,1fの外側面の下部に、溝部材21の凹条21e,21eに対して嵌合される凸部1n,1nが形成されている点を除いて、前述したドレンホース接続具15と同様に構成されている。そして、底壁1aの上面1iは、囲み壁1dの上流側壁部1eから下流側開放部1cに向かって徐々に低くなるように傾斜し、底壁1aの下流側端は刃先のように薄くなっている。
このようなドレンホース接続具16は、その左右の凸部1n,1nを溝部材21の凹条21e,21eに溝部材21の上流側端から挿入して嵌合させるだけで(ドレンホース接続具16が変形可能な材質で形成されている場合は、ドレンホース接続具16を変形させることで、上方から、ドレンホース接続具16の左右の凸部1n,1nを溝部材21の凹条21e,21eに嵌合させることができる)、ドレンホース接続具16を溝部材21の溝底面21bに接着剤で接着固定しなくても、上方に外れないように取付けることができ、このように取付けると、溝部材21の凹条21e,21eがドレンホース接続具16の凸部1n,1nで閉塞されるため、ドレン水が凹条21e,21eを通って上流側へ流出する心配もなくなる。そして、芯材1bには種々の太さのドレンホース3の先端部3aが外嵌挿されて接続され、接続されたドレンホース3から底壁1aに流れ落ちたドレン水は、傾斜した底壁上面1iを速やかに流れて下流側開放部1cから溝底面21bへスムーズに排水される。
尚、上記の凸部1n,1nは、前述したドレンホース接続具15において、囲み壁1dの両側壁部1f,1fの外側面の下部に形成してもよく、その場合は、上記と同様に溝部材21の凹条21e,21eを通じてのドレン水の流出を防止できる利点がある。
本発明に係る第三のドレンホース接続具の好ましい実施形態は、図17,図18に示すドレンホース接続具16において、突出部1gを省略したものである。即ち、第三のドレンホース接続具は、ドレン排水溝の溝部材の上流側の溝底面に取付けられるものであって、ドレン排水溝の下流側にドレン水を排出する下流側開放部が設けられたコ字形の囲み壁と、この囲み壁の下端内側に形成された底壁と、囲み壁の内側に位置して底壁から立設され且つドレンホースの先端部がその内部に通水空隙を確保して外嵌挿される芯材とを、合成樹脂で一体に成形したものである。
このような第三のドレンホース接続具においては、前述した爪部1mを有する挟持片1kを底壁から立設してもよいし、芯材を図11〜図13に示す種々の形状のものに変更してもよいし、芯材を上流側に傾斜させて立設してもよい。
以上のドレンホース接続具11,12,13,14,15,16については、上方が開放されたものを例示して説明したが、接続されるドレンホースが干渉しない程度の大きさの開口を有する天面壁を設けてもよく、或いはドレンホースが干渉しない程度の大きさの開口を有しドレンホース接続具に着脱自在に装着できる蓋体を設けてもよい(何れも不図示)。こられの天面壁や蓋体を設けることで、ドレン排水溝内に侵入するゴミや埃を抑え、ゴミなどによるドレン排水溝の閉塞を防止することができる。
また、ドレンホース接続具11,12,13,14,15,16は、芯材が1つのもののみを例示して説明したが、芯材が複数設けられたドレンホース接続具としてもよく、複数の芯材を設けることで複数のドレンホースをドレン排水溝に接続することができる。
本発明に係る第一のドレンホース接続具の一実施形態を示す斜視図である。 同ドレンホース接続具とドレン排水溝の溝部材との寸法関係を説明する斜視図である。 同ドレンホース接続具の一使用例を示す斜視図である。 同ドレンホース接続具を用いてドレンホースとドレン排水溝を接続した部分の断面図である。 (a)及び(b)はドレン排水溝の溝部材の平面図及び端面図であり、(c)(d)はドレン排水溝の蓋部材の平面図及び端面図である。 本発明に係る第一のドレンホース接続具の他の実施形態を示す縦断面図である。 同ドレンホース接続具をドレン排水溝の溝部材の上流側端面に取付けた状態の縦断面図である。 本発明に係る第一のドレンホース接続具の更に他の実施形態を示す縦断面図である。 本発明に係る第一のドレンホース接続具の更に他の実施形態を示す斜視図である。 ドレンホースを接続した同ドレンホース接続具の縦断面図である。 (a)(b)(c)はそれぞれ芯材の形状が異なる他の例を示す斜視図である。 (a)(b)(c)はそれぞれ芯材の形状が異なる更に他の例を示す斜視図である。 (a)(b)(c)はそれぞれ芯材の形状が異なる更に他の例を示す側面図である。 (a)は一枚の板片からなる芯材をドレンホース接続具の底壁から立設する場合の板片の方向について説明する平面図、(b)は放射状に集束され一体に形成された三枚の板片からなる芯材をドレンホース接続具の底壁から立設する場合の各板片の方向について説明する平面図である。 本発明に係る第二のドレンホース接続具の一実施形態と、ドレン排水溝の溝部材を分離して示す斜視図である。 同ドレンホース接続具を溝部材の溝底面に取付けた状態の縦断面図である。 本発明に係る第二のドレンホース接続具の他の実施形態と、ドレン排水溝の溝部材を分離して示す斜視図である。 同ドレンホース接続具を溝部材の溝底面に取付けた状態の縦断面図である。
符号の説明
1a 底壁
1b 芯材
1c 下流側開放部
1d 囲み壁
1g 突出部
1i 底壁の上面
1j 舌部
1k 挟持片
1m 爪部
1p 矩形状の板片
1q 縦長の二等辺台形の形状を有する板片
1r 一辺を垂直辺とした縦長の台形の形状を有する板片
1s 段部
11,12,13,14,15,16 ドレンホース接続具
20 ドレン排水溝
21 溝部材
21b 溝底面
21c 側堤部
21e 凹条
22 蓋部材
3 ドレンホース
3a ドレンホースの先端部
V 通水空隙

Claims (16)

  1. ドレン排水溝の上流側の端面に取付けられるドレンホース接続具であって、底壁と、芯材を囲み且つドレン排水溝の下流側に向けてドレン水を排出する下流側開放部が設けられた囲み壁と、この囲み壁の内側に位置して底壁から立設され且つドレンホースの先端部がその内部に通水空隙を確保して外嵌挿される上記芯材と、を具備したことを特徴とするドレンホース接続具。
  2. 囲み壁の下部から芯材に至る突出部が突設されていることを特徴とする請求項1に記載のドレンホース接続具。
  3. ドレン排水溝の上流側の溝底面に取付けられるドレンホース接続具であって、芯材を囲み且つドレン排水溝の下流側にドレン水を排出する下流側開放部が設けられた囲み壁と、この囲み壁の下部から内側に突設された突出部と、この突出部の先端から立設され且つドレンホースの先端部がその内部に通水空隙を確保して外嵌挿される上記芯材と、を具備したことを特徴とするドレンホース接続具。
  4. 囲み壁の下端内側に底壁が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のドレンホース接続具。
  5. ドレン排水溝の上流側の溝底面に取付けられるドレンホース接続具であって、芯材を囲み且つドレン排水溝の下流側にドレン水を排出する下流側開放部が設けられた囲み壁と、この囲み壁の下端内側に形成された底壁と、囲み壁の内側に位置して底壁から立設され且つドレンホースの先端部がその内部に通水空隙を確保して外嵌挿される上記芯材と、を具備したことを特徴とするドレンホース接続具。
  6. 囲み壁の両外側面の下部に、ドレン排水溝の両側堤部の内側面にドレン排水溝の長さ方向に形成された凹条に対して嵌合される凸部が形成されていることを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれかに記載のドレンホース接続具。
  7. 芯材との間にドレンホースの先端部の周壁を挟持する挟持片が底壁から立設されていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項4、請求項5のいずれかに記載のドレンホース接続具。
  8. 芯材との間にドレンホースの先端部の周壁を挟持する挟持片が突出部から立設されていることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のドレンホース接続具。
  9. 底壁の上面が、その上流側から囲み壁の下流側開放部に向かって徐々に低くなるように傾斜していることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項4、請求項5のいずれかに記載のドレンホース接続具。
  10. 囲み壁の下流側開放部が形成された側の底壁の端部から、底壁の上面と面一に傾斜する上面を備えた舌部が延設されていることを特徴とする請求項9に記載のドレンホース接続具。
  11. 芯材が下拡がり形状であることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のドレンホース接続具。
  12. 芯材が一枚の板片からなることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のドレンホース接続具。
  13. 一枚の板片が、縦長の台形もしくは縦長の三角形の形状を有するか、又は、この台形もしくは三角形の斜辺に複数の段部を形成した形状を有することを特徴とする請求項12に記載のドレンホース接続具。
  14. 芯材が、放射状に集束されて一体に形成された3枚以上の板片からなることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のドレンホース接続具。
  15. 各板片が、一辺が垂直辺とされた縦長の台形もしくは一辺が垂直辺とされた縦長の直角三角形の形状を有するか、又は、この台形もしくは直角三角形の斜辺に複数の段部を形成した形状を有し、垂直辺を中心として放射状に集束されて一体に形成されていることを特徴とする請求項14に記載のドレンホース接続具。
  16. 芯材が、上流側に傾斜して立設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項10に記載のドレンホース接続具。
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