JP5167093B2 - ドレン排水設備セット及びドレン排水設備 - Google Patents

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Description

本発明は、空調機や冷房機から出るドレン水を排水するためのドレン排水設備セット、及び、このドレン排水設備セットを用いて施工されるドレン排水設備に関する。
この種のドレン排水設備として、例えば、屋外の床面に設けたドレン排水溝部材にドレン連結具を取付け、空調機等から引き出したドレンホースをドレン連結具のホース差込孔部に差し込んで、ドレン水をドレン排水溝部材に流すようにしたものが知られている(特許文献1参照)。このドレン排水設備の場合、ドレン排水溝部材に対するドレン連結具の取付けは、ドレン連結具に形成された方形板状の取付部の両側縁を、ドレン排水溝部材の両側堤部の内面に形成された溝部に対して、ドレン排水溝部材の長さ方向一端側から挿入することによって行われており、従って、ドレン連結具はドレン排水溝部材に対して長手方向にスライド脱着可能となっている。
特開2007−113355号公報
しかしながら、特許文献1のドレン排水設備は、前記のようにドレン連結具をドレン排水溝部材に対して長手方向にスライド脱着することはできても、ドレン連結具を上方からドレン排水溝部材に取付けたり、上方に取外したりすることができないという問題があった。つまり、ドレン排水溝部材にドレン連結具を取付ける場合は、前記のようにドレン連結具の取付部の両側縁をドレン排水溝部材の一端側から両側堤部の溝部に挿入して所望の取付位置までスライドさせる必要があり、ドレン連結具を取外す場合は、ドレン連結具をドレン排水溝部材の端までスライドさせて取付部の両側縁を両側堤部の溝部から抜き取る必要があった。
ところが、ドレン排水設備を設ける場所は屋外のバルコニーや廊下等の床面であることが多く、そのような場所にドレン排水設備を設ける場合は、ドレン排水溝部材の一端が家屋の壁面に近接し、他端がバルコニーの前端側の排水溝に臨むことになり、また、ドレン連結具は、通常、ドレン排水溝部材の家屋壁面に近接した一端部に取付けられることになる。そのため、前記特許文献1のドレン排水設備を採用すると、ドレン連結具の脱着の度ごとに、ドレン連結具をドレン排水溝部材の他端までスライドさせて脱着作業を行わねばならないという面倒さがあり、更にドレン排水溝部材に蓋材を取付けている場合には、ドレン連結具の脱着の度ごとに蓋材を取外したり取付けたりしなければならないという面倒さもあった。
本発明は上記事情の下になされたもので、その解決しようとする課題は、ドレンホース接続具をスライドさせることなく上方からドレン排水溝部材にワンタッチで取付けたり、ドレン排水溝部材から上方にワンタッチで取外したりすることができる脱着作業性に優れたドレン排水設備セット、及び、このドレン排水設備セットを用いて施工されるドレン排水設備を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明に係る第一のドレン排水設備セットは、
溝底部の左右両側に側堤部が設けられ、側堤部の相対向する内側面に凹条が形成されたドレン排水溝部材と、
ドレンホースを保持するホース保持部の下端に、平面視したときの輪郭形状が四角形である支持基部が設けられ、支持基部の左右両側の側縁部は上記ドレン排水溝部材の凹条に嵌合される嵌合側縁部に形成されており、支持基部の対角線方向の少なくとも一対の角部には、上記ドレン排水溝部材の溝底部の上面において支持基部を回動させて左右両側の嵌合側縁部を左右両側の側堤部の凹条に嵌合させることを可能にするアール部又は面取り部が形成されたドレーンホース接続具と、
を備えることを特徴とするものである。
そして、本発明に係る第二のドレン排水設備セットは、
溝底部の左右両側に側堤部が設けられ、側堤部の相対向する内側面に凹条が形成されたドレン排水溝部材であって、少なくとも側堤部が弾性変形の可能な軟質の合成樹脂又はゴムで形成されたドレン排水溝部材と、
ドレンホースを保持するホース保持部の下端に、平面視したときの輪郭形状が四角形である支持基部が設けられ、支持基部の左右両側の側縁部は上記ドレン排水溝部材の凹条に嵌合される嵌合側縁部に形成されており、支持基部の対角線方向の少なくとも一対の角部には、上記ドレン排水溝部材の溝底部の上面において左右両側の側堤部を外側へ弾性変形させながら支持基部を強制的に回動させて左右両側の嵌合側縁部を左右両側の側堤部の凹条に嵌合させることを可能にし、且つ、左右両側の嵌合側縁部を左右両側の側堤部の凹条に嵌合させた状態では支持基部の自由回動を阻止するアール部又は面取り部が形成されたドレーンホース接続具と、
を備えることを特徴とするものである。
この第二のドレン排水設備セットにおいては、前記ドレン排水溝部材の左右両側の側堤部に形成された双方の凹条の奥面相互間の間隔に等しい直径を有する仮想円を、該仮想円の中心と前記ドレンホース接続具の支持基部の中心を一致させて描いたとき、アール部又は面取り部が形成された支持基部の少なくとも一対の角部が該仮想円の外側に突き出すように、小さなアール部又は面取り部を少なくとも一対の角部に形成するのが良い。ここに、凹条の「奥面」とは、凹条の「奥の側面」、つまり、凹条の開放側と反対側の側面を意味する。
上記のそれぞれのドレン排水設備セットには、ドレン排水溝部材の凹条に嵌合される嵌合側縁部を左右両側に形成した蓋部材が更に含まれていてもよい。
また、第一のドレン排水設備セットを用いて施工される本発明のドレン排水設備は、ドレン排水溝部材を貼着面に貼着し、ドレン排水溝部材の溝底部の上面にドレンホース接続具の支持基部を載置すると共に、支持基部を回動させ、支持基部の左右両側の嵌合側縁部をドレン排水溝部材の左右両側の側堤部の凹条に嵌合させて、ドレンホース接続具をドレン排水溝部材に取付けたことを特徴とするものである。
そして、第二のドレン排水設備セットを用いて施工される本発明のドレン排水設備は、ドレン排水溝部材を貼着面に貼着し、ドレン排水溝部材の溝底部の上面にドレンホース接続具の支持基部を載置すると共に、支持基部の少なくとも一対の角部に形成されたアール部又は面取り部によってドレン排水溝部材の左右両側の側堤部を外側へ弾性変形させながら支持基部を強制的に回動させ、支持基部の左右両側の嵌合側縁部をドレン排水溝部材の左右両側の側堤部の凹条に嵌合させて、ドレンホース接続具をドレン排水溝部材に自由回動しないように取付けたことを特徴とするものである。
上記のそれぞれのドレン排水設備においては、第一、第二のドレン排水設備セットに代えて、前記の蓋部材が更に含まれたドレン排水設備セットを用い、ドレン排水溝部材の左右両側の側堤部の凹条に蓋部材の左右両側の嵌合側縁部を嵌合させて、ドレン排水溝部材に更に蓋部材を取付けるようにしてもよい。
本発明の第一のドレン排水設備セットは、ドレンホース接続具の支持基部の対角線方向の少なくとも一対の角部に、特定のアール部又は面取り部、即ち、ドレン排水溝部材の溝底部の上面において該支持基部を回動させて該支持基部の左右両側の嵌合側縁部をドレン排水溝部材の左右両側の側堤部の凹条に嵌合させることを可能にするアール部又は面取り部が形成されているため、ドレン排水溝部材の溝底部の上面にドレンホース接続具の支持基部を載置し、該支持基部を回動させて、該支持基部の左右両側の嵌合側縁部をドレン排水溝部材の左右両側の側堤部の凹条に嵌合させることにより、ドレンホース接続具をドレン排水溝部材の長さ方向にスライドさせることなく上方からドレン排水溝部材の所望の取付位置にワンタッチで取付けることができる。そして、ドレンホース接続具の支持基部を逆向きに回動させて、該支持基部の左右両側の嵌合側縁部とドレン排水溝部材の左右両側の側堤部の凹条との嵌合を解除すると、ドレンホース接続具をスライドさせることなくドレン排水溝部材から上方にワンタッチで取外すことができる。従って、この第一のドレン排水設備セットを用いて施工される本発明のドレン排水設備は、ドレンホース接続具の脱着作業が極く簡単であるため、ドレン排水溝部材のドレンホース接続具取付箇所の清掃などのメンテナンスを容易に行うことができる。
また、本発明の第二のドレン排水設備セットは、ドレン排水溝部材の少なくとも左右両側の側堤部が弾性変形の可能な軟質の合成樹脂又はゴムで形成されており、ドレンホース接続具の支持基部の対角線方向の少なくとも一対の角部には、特定のアール部又は面取り部、即ち、ドレン排水溝部材の溝底部の上面において左右両側の側堤部を外側へ弾性変形させながら該支持基部を強制的に回動させて該支持基部の左右両側の嵌合側縁部を左右両側の側堤部の凹条に嵌合させることを可能にし、且つ、左右両側の嵌合側縁部を左右両側の側堤部の凹条に嵌合させた状態では該支持基部の自由回動を阻止するアール部又は面取り部が形成されているため、ドレン排水溝部材の溝底部の上面にドレンホース接続具の支持基部を載置し、該支持基部のアール部又は面取り部でドレン排水溝部材の左右両側の側堤部を外側へ弾性変形させながら該支持基部を強制的に回動させて、該支持基部の左右両側の嵌合側縁部をドレン排水溝部材の左右両側の側堤部の凹条に嵌合させることにより、ドレンホース接続具をドレン排水溝部材の長さ方向にスライドさせることなく上方からドレン排水溝部材の所望の取付位置に自由回動しないようにワンタッチで取付けることができる。そして、ドレンホース接続具の支持基部を逆向きに強制的に回動させて、該支持基部の左右両側の嵌合側縁部とドレン排水溝部材の左右両側の側堤部の凹条との嵌合を解除すると、ドレンホース接続具をスライドさせることなくドレン排水溝部材から上方にワンタッチで取外すことができる。従って、この第二のドレン排水設備セットを用いて施工される本発明のドレン排水設備も、ドレンホース接続具の脱着作業が極く簡単であるため、ドレン排水溝部材のドレンホース接続具取付箇所の清掃などのメンテナンスを容易に行うことができる。また、この第二のドレン排水設備セットを用いて施工される本発明のドレン排水設備は、ドレンホース接続具の自由回動が上記のアール部又は面取り部で阻止されるため、例えば、歩行者の足が引っかかったり、微振動の影響でドレンホース接続具が勝手に回動してドレン排水溝部材から外れる心配を解消することもできる。
本発明の第一及び第二のドレン排水設備セットにおいて、ドレン排水溝部材の凹条に嵌合される嵌合側縁部を左右両側に形成した蓋部材が更に含まれているものは、この蓋部材の嵌合側縁部をドレン排水溝部材の長さ方向一端側からドレン排水溝部材の凹条に挿入して、蓋部材をドレン排水溝部材に取付けることができる。従って、この蓋部材を更に含んだドレン排水設備セットを用いて施工されるドレン排水設備は、ドレン排水溝部材に取付けられた蓋部材によって、土埃などがドレン排水溝部材に入るのを防止してドレン水のスムーズな流れを維持することができ、しかも、蓋部材を取外すことなく、ドレンホース接続具が回動できる程度にずらすだけでドレンホース接続具の支持基部を回動させてドレンホース接続具を脱着し、ドレン排水設備のメンテナンスを簡単に行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
図1は本発明に係る第一のドレン排水設備セットの一実施形態を示す斜視図、図2は同セットのドレンホース接続具を示す平面図、図3は同ドレンホース接続具の正面図、図4は図2のX−X線断面図、図5は図2のY−Y線断面図、図6の(a)及び(b)は同セットのドレン排水溝部材の平面図及び端面図、図6の(c)及び(d)は同セットの蓋部材の平面図及び端面図、図7は同ドレンホース接続具を同ドレン排水溝部材の溝底部の上面に載置したところを示す平面図、図8は同ドレンホース接続具を回動させて同ドレン排水溝部材に取付けたところを示す平面図、図9は本発明に係る第一のドレン排水設備セットを用いて施工されるドレン排水設備の一実施形態を示す斜視図、図10は同ドレン排水設備の端部断面図、図11は図10のZ−Z線断面である。
図1に示す第一のドレン排水設備セットは、ドレン排水溝部材1と、蓋部材2と、ドレンホース接続具3とからなるものである。
ドレン排水溝部材1は、図1、図6の(a)(b)に示すように、縦長の溝底部1aの左右両側に全長に亘って側堤部1b,1bを形成したものであって、この側堤部1b,1bの相対向する内側面の下端には、後述する蓋部材2の嵌合側縁部2a,2aやドレンホース接続具3の嵌合側縁部3h,3hを嵌合させる凹条1c,1cが全長に亘って形成されており、また、溝底部1aの上面には、少量のドレン水でもスムーズに排水されるように多数の細溝部1dが全長に亘って形成されている。尚、この細溝部1dは、図1,図7,図8では図示されていない(後の図12,15,16,18でも同様に図示されていない)。
更に、このドレン排水溝部材1の側堤部1b,1bの外側にはフランジ部1e,1eが形成されており、このドレン排水溝部材1をバルコニー等の床シートの間に設けた場合に床シートとの間で段差が生じないように、該フランジ部1e,1eの厚みが床シートの厚みと同一に設定されている。そして、このフランジ部1e,1eと床シートの端面を溶接やコーキングで一体的に接合することによって、バルコニー等の床面の防水を図ることができるようになっている。
第一のドレン排水設備セットのドレン排水溝部材1は、特に材質が限定されるものではなく、例えば、硬質の熱可塑性合成樹脂や金属で形成してもよいし、軟質の熱可塑性合成樹脂や合成ゴムなどで形成してもよい。もっとも、後者の軟質の合成樹脂や合成ゴムでドレン排水溝部材1を形成すると、巻回状態で保管、運搬、販売できる利点があるので好ましい。
一方、蓋部材2は偏平なハット形の断面形状を有するものであって、図6の(c)(d)に示すように、この蓋部材2の左右両側には、前記ドレン排水溝部材1の凹条1c,1cに嵌合される一段低い嵌合側縁部2a,2aが形成されている。そして、この蓋部材2の上面には、防滑効果、補強効果、意匠効果、排水効果等を発揮する3本の細帯状のリブ2bが形成されており、また、蓋部材2の裏面には、耐荷重を向上させるための3つの支持片2cが形成されている。この蓋部材2は、左右の嵌合側縁部2a,2aを前記ドレン排水溝部材1の一端側から該溝部材1の凹条1c,1cに挿入、嵌合させることによって、該溝部材1の側堤部1b,1b相互間の上面開口部を覆うように該溝部材1に取付けられる。
この蓋部材2は、特に材質が限定されるものではなく、前記ドレン排水溝部材1と同様の硬質又は軟質の材料を用いて形成されるが、軟質の材料で蓋部材2を形成すると、蓋部材22を幅方向に凸曲変形させながら上方より嵌合側縁部2a,2aをドレン排水溝部材1の凹条1c,1cに嵌め込んで取付けることができる利点があり、また、巻回状態で保管、運搬、販売できる利点もあるので好ましい。
第一のドレン排水設備セットに含まれるドレンホース接続具3は、硬質の熱可塑性合成樹脂で射出成形された成形品であって、このドレンホース接続具3は図9〜図11に示すようにドレン排水溝部材1に取付けられ、ドレンホース4の下端をホース保持部3aに上方から差し込んで接続するものである。
更に詳しく説明すると、このドレンホース接続具3は、図1〜図5に示すように、角筒状のホース保持部3aの下端に支持基部3bを形成したものであって、角筒状のホース保持部3aは、四隅にアールを設けた左右方向に長い略長方形の開口を有しており、図2に仮想線で示すように、2本のドレンホース4a,4bを並べて上方から差し込むことができるようになっている。そして、ホース保持部3aの前後の筒壁の内面には山形の隆起部3c,3cが形成されおり、この隆起部3c,3cによって、いずれか一方のドレンホース4a又は4bのみをホース保持部3aのいずれか片側に寄せて差し込むこともできるようになっている。
また、ホース保持部3aの前後左右の筒壁下部の内面には、図2,図4,図5に示すように、凸リブからなるホース抜止部3dが形成されており、図10,図11に示すように、山部と谷部を交互に連成したコルゲート状のドレンホース4をホース保持部3aに差し込むと、ホース抜止部3dがドレンホース4の谷部に係合して、ドレンホース4が抜止めされるようになっている。このホース抜止部3dは、図2に仮想線で示すように外径が大きいドレンホース4aをホース保持筒1aに差し込むとその谷部に深く係合し、外径がそれより数mm程度小さいドレンホース4bを差し込むとその谷部に浅く係合して、いずれの場合もドレンホースを抜止めできるようになっている。尚、この実施形態のホース抜止部3dはコ字状に連続する凸リブからなるものであるが、ホース保持部3aの前後左右の筒壁内面に不連続に形成した突リブからなるものであってもよい。
図3,図5に示すように、ホース保持部3aの前側の筒壁下端には流出口3eが切り欠かれて形成されており、ドレンホースからドレンホース接続具3の内部に流入したドレン水が、この流出口3eからドレン排水溝部材1の下流側に向かって流出するようになっている。
また、ホース保持部3aの前側の筒外壁下部(流出口3eの上側)には、前方へ突き出す被覆舌片3fが形成されており、図10に示すように、このドレンホース接続具3をドレン排水溝部材1に取付けると、蓋部材2とドレンホース接続具3との継目Jが被覆舌片3fで覆われ、継目Jが見えなくなって体裁が良くなると共に、継目Jからゴミや塵埃がドレン排水溝部材1に入るのを防止できるようになっている。この被覆舌片3fは、図2に示すようにホース保持部3aよりも横幅が広く、図8に示すようにドレンホース接続具3をドレン排水溝部材1に取付けた状態では、被覆舌片3fの左右両端部がドレン排水溝部材1の左右両側の側堤部1b,1bに係止されるため、ドレンホース接続具3を前方に倒すような力が作用した場合でも、この被覆舌片3fが支えとなって、ドレン排水溝部材1からドレンホース接続具11が外れるのを防止できるようになっている。
上記の被覆舌片3fは、ホース保持部1aの筒外壁下部から後方に突設してもよく、また、不要とあらば省略してもよい。なお、この被覆舌片3eの下面に形成された3つの凹部3g(図3参照)は、前記蓋部材2に形成されたリブ2bが嵌まり込む凹部である。
このドレンホース接続具3の大きい特徴は、ホース保持部3aの下端に形成された支持基部3bにある。即ち、この支持基部3bは、図2に示すように平面視したときの輪郭形状が四角形(本実施形態では左右方向に長い略長方形)となっており、この支持基部3bの左右両側の側縁部は、ドレン排水溝部材1の前記凹条1c,1cに嵌合される嵌合側縁部3h,3hに形成されている。そして、この支持基部3bの対角線方向の少なくとも一対の角部(図2では左上と右下の角部)には、面取り部3i,3iが形成されている。
上記の面取り部3i,3iは、図7に示すようにドレンホース接続具3の支持基部3bをドレン排水溝部材1の溝底部1aの上面に載置し、支持基部3bを時計回り方向に回動させて図8,図11に示すように支持基部3bの左右両側の嵌合側縁部3h,3hをドレン排水溝部材1の左右両側の側堤部1b,1bの凹条1c,1cに嵌合させることを可能にするものであって、この面取り部3i,3iを形成した支持基部3bの一対の角部は、図7,図8に示すように、ドレン排水溝部材1の双方の凹条の奥面1f,1f相互間の間隔に等しい直径を有する仮想円C1を、該仮想円C1の中心Oと支持基部3bの中心を一致させて描いたとき、該仮想円C1の外側に突き出さないようになっている。
上記のような面取り部3i,3iを支持基部3bの一対の角部に形成したドレンホース接続具3は、図7に示すように、ドレン排水溝部材1の側堤部1b,1bとドレンホース接続具3の支持基部3bとが互いに干渉しない状態で、上方から支持基部3bをドレン排水溝部材1の溝底部1aの上面に載置し、支持基部3bを時計回り方向に回動させて、図8,図11に示すように支持基部3bの左右両側の嵌合側縁部3h,3hをドレン排水溝部材1の凹条1c,1cに嵌合させることにより、ドレンホース接続具3をドレン排水溝部材1の長さ方向にスライドさせることなく上方からドレン排水溝部材1の所望の取付位置にワンタッチで取付けることができる。そして、この嵌合状態から、ドレンホース接続具3の支持基部3bを逆向き(反時計回り方向)に回動させて、支持基部3bの嵌合側縁部3h,3hとドレン排水溝部材1の凹条1c,1cとの嵌合を解除すると、ドレンホース接続具3をスライドさせることなくドレン排水溝部材1から上方にワンタッチで取外すことができる。なお、ホース保持部3aのアールを設けた四隅は、図8に示すように、ドレン排水溝部材1の左右両側の側堤部1b,1bの内側面相互間の間隔に等しい直径を有する仮想円C2の外側に突き出していないため、側堤部1b,1bの内側面に当たって支持基部3bの回動を妨げる心配はない。
上記のドレンホース接続具3は、図7に示すように、ドレンホース接続具3の横幅方向をドレン排水溝部材1の長さ方向に一致させてドレン排水溝部材1の溝底部1aに載置してもよいし、ドレン排水溝部材1の長さ方向に対して斜め方向に載置してもよい。また、上記のドレンホース接続具3は、図2に示すように、支持基部3bの左上と右下の角部に面取り部3i,3iを形成しているので、上記のように時計回り方向に回動させて取付けるが、面取り部3i,3iを支持基部3bの左下と右上の角部に形成する場合は、反時計回り方向に回動させて取付ければよい。
更に、ドレンホース接続具3の支持基部3bの一対の角部には、上記の面取り部3i,3iに代えてアール部を上記仮想円C1の外側に突き出さないように形成してもよく、また、時計回り、反時計回りの何れの方向に回動させても取付け、取外しができるように、支持基部3bの四隅の全ての角部に面取り部やアール部を形成してもよい。但し、本実施形態のように、一対の角部のうちの何れか一方にのみ面取り部やアール部を形成し、他の一対の角部には面取り部やアール部を形成しない連結具であると、ドレンホース接続具3の支持基部3bを回動させてドレン排水溝部材1に取付けるとき、支持基部3bの左右両側の嵌合側縁部3h,3hがドレン排水溝部材1の凹条1c,1cの奥面1f,1fに当たってドレンホース接続具3がドレン排水溝部材1と直交状態で回動を停止するので、支持基部3bのいずれか一対の角部のみに面取り部やアール部を形成する方が望ましい。なお、同様な効果を奏する連結具としては、他の一対の角部のうちの、さらに一つの角部にのみ面取り部やアール部を形成しなければよい。つまり、四つの角部のうち、一つの角部のみに面取り部やアール部を形成しなければよい。
図9は以上のような本発明の第一のドレン排水設備セットを用いて施工されるドレン排水設備を示したもので、これによれば、前記のドレン排水溝部材1が屋外のバルコニーの側壁に沿ってバルコニーの床面5に接着剤で貼着されている。そして、このドレン排水溝部材1の一端は家屋の壁面6に近接し、他端はバルコニー前端の排水溝7に臨んでいる。
このドレン排水溝部材1の家屋壁面6側の端部には、図9,図10に示すように、前記のドレンホース接続具3が、その流出口3eと被覆舌片3fを下流側に向けて取付けられている。そして、家屋壁面6と、ドレン排水溝部材1及びドレンホース接続具3との間に、コーキング材8を詰めることによって、ドレン排水溝部材1からドレン水が漏れ出すのを防止している。家屋壁面6とドレン排水溝部材1とは上記のコーキング材8で固定されているが、ドレンホース接続具3はコーキング材8で固定されていない。ドレンホース接続具3の取付けは、図7,図8,図11を参照して説明したように、ドレン排水溝部材1の溝底部1aの上面にドレンホース接続具3の支持基部3bを載置して回動させ、支持基部3bの左右両側の嵌合側縁部3h,3hをドレン排水溝部材1の左右両側の側堤部1b,1bの凹条1c,1cに嵌合させることによって行われている。なお、上記のコーキング材8は省略してもよい。
ドレン排水溝部材1の溝底部1aの他の部分(ドレンホース接続具3を取付けた家屋壁面6側の端部を除いた部分)は、ドレン排水溝部材1に前記の蓋部材2を取付けてカバーされており、図10に示すように、蓋部材2とドレンホース接続具3の継目Jは、ドレンホース接続具3の被覆舌片3fで被覆されて塵埃の侵入防止と体裁の向上が図られている。この蓋部材2の取付けは、図6を参照して説明したように、蓋部材2の左右両側の嵌合側縁部2a,2aをドレン排水溝部材1の他端側からドレン排水溝部材1の左右両側の凹条1c,1cに挿入、嵌合することによって行われている。なお、蓋部材2の取付けは、ドレンホース接続具3を取付けた後に行ってもよいし、ドレンホース接続具3を取付ける前やドレン排水溝部材1を床面に貼着する前に行ってもよいが、後者の場合は、蓋部材2の一部をドレン排水溝部材1から抜き出した状態(ドレンホース接続具3が回動可能な広さを確保するために、蓋部材2をバルコニー前端の排水溝7側にずらした状態)で蓋部材2を取付けておき、ドレンホース接続具3を取付けた後に蓋部材2を全て挿入することが好ましい。
更に、ドレンホース接続具3のホース保持部3aには、空調機等の室外機9から引き出されたドレンホース4が上方から差し込まれ、図10,図11に示すように、ホース保持部3aの内面のホース抜止部3dがドレンホース4の谷部に係合して、抜け出さないように接続されている。
以上のような構成のドレン排水設備では、ドレンホース4からドレンホース接続具3に流入したドレン水が、ドレンホース接続具3の流出口3eからドレン排水溝部材1の下流側へスムーズに流出し、ドレン排水溝部材1を流れてバルコニーの排水溝7へ排水される。しかも、蓋部材2とドレンホース接続具3の被覆舌片3fによって土埃などがドレン排水溝部材1に入るのを防止しているため、ドレン水のスムーズな流れを維持することができる。但し、ドレン排水セットは各部材が気密的に取付けられているわけではないため、各部材の取付け部の隙間などから土埃が侵入して溝底部などに溜まることがある。このため、定期的にドレンホース接続具3を取外して清掃などのメンテナンスを行うことが望ましいが、その場合、このドレン排水設備は、蓋部材2を少しスライドさせてドレンホース接続具3の支持基部3bが回動できる小さな空間をつくり、ドレンホース接続具3の支持基部3bを回動させるだけの簡単な作業によって、ドレンホース接続具3をドレン排水溝部材1から上方にワンタッチで取外したり、上方からワンタッチで取付けたりすることができるため、従来のように蓋部材を抜き取ってドレンホース接続具をドレン排水溝部材の他端までスライドさせて取外したり、その逆の手順でドレンホース接続具を取付けたりする面倒な作業が全く不要となり、上記のメンテナンスを容易に行うことができる。
なお、上記実施形態のドレン排水設備では、バルコニー床面5に床シートを貼着していないが、床シートを貼着して床シートの端面とドレン排水溝部材1のフランジ部1eを溶接やコーキングで一体的に接合し、防水性を高めるようにしてもよい。
第一のドレン排水設備セットの他の実施形態として、ドレンホース接続具3にドレンホース接続具3の自由な回動を阻止する自由回動阻止部を付加してもよい。ドレンホース接続具3の嵌合側縁部3h,3hをドレン排水溝部材1の凹条1c,1cに嵌合して取付けた後、歩行者の足が接触したり、微振動でドレンホース接続具3が回動し、ドレン排水溝部材1から外れる懸念がある。そこで、他の実施形態を示す図19では、ドレンホース接続具3の自由な回動を阻止する自由回動阻止部3pをドレンホース接続具3に設けている。図19の自由回動阻止部3pは面取り部3iに設けた突起であって、仮想円C1の外側に突出している。このようにすることで、ドレンホース接続具3が回動しようとすると、自由回動阻止部3pが凹条の奥面1fに接触(干渉)し、ドレンホース接続具3の自由な回動を阻止することができる。ただし、ドレンホース接続具3の取付け、取外しの際は、ドレンホース接続具3が回動可能なように、自由回動阻止部3pは強制回動の回転応力によって変形可能な軟質材で形成されている。尚、自由回動阻止部3pは、図19のように面取り部3iに設けるのではなく、他の部位、例えばホース保持部3aの外壁下端に設けてもよい。また、ドレンホース接続具3が回動可能なように自由回動阻止部3pを軟質材で形成するのに代えて、ドレンホース接続具3の回動中に自由回動阻止部3pが接触(干渉)する側堤部1bを軟質材で形成してもよい。
図12は本発明に係る第二のドレン排水設備セットの一実施形態を示す斜視図、図13は同セットのドレンホース接続具を示す平面図、図14は同ドレンホース接続具の正面図、図15は同ドレンホース接続具をドレン排水溝部材の溝底部の上面に載置したところを示す平面図、図16は同ドレンホース接続具を回動させて同ドレン排水溝部材に取付けたところを示す平面図、図17は本発明に係る第二のドレン排水設備セットを用いて施工されるドレン排水設備の横断面である。
この第二のドレン排水設備セットは、その構成部材の種類が前述の第一のドレン排水設備セットと同様であり、図12に示すように、ドレン排水溝部材10と蓋部材20とドレンホース接続具30とからなるものであるが、ドレン排水溝部材10とドレンホース接続具30が第一のドレン排水設備セットのそれらと少し異なっている。
即ち、この第二のドレン排水設備セットのドレン排水溝部材10は、第一のドレン排水設備セットと同様に溝底部1aの左右両側に側堤部1b,1bが設けられているが、ドレン排水溝部材10の各部位のうちの少なくとも側堤部1b,1bが弾性変形の可能な軟質の合成樹脂又はゴムで形成されていることを必須とする点で、第一のドレン排水設備セットのドレン排水溝部材1と相違している。また、本実施形態では、図17に示すように、左右両側の側堤部1b,1bの相対向する内側面が、後述するドレンホース接続具30の支持基部3bの段丘部3j,3jの外側面に隙間なく接触する凹曲面に形成されている。
このドレン排水溝部材10の側堤部1b,1b以外の溝底部1aやフランジ部1e,1eは、硬質の合成樹脂や金属で形成してもよいし、軟質の合成樹脂やゴムで形成してもよいが、後者の軟質材料で形成すると、ドレン排水溝部材10を巻回状態で保管、運搬、販売できる利点があり、また、側堤部1b,1bがより弾性変形しやすくなって後述するようにドレンホース接続具30の取付作業を一層容易に行える利点があるので、後者の軟質材料で形成する方が好ましい。
このドレン排水溝部材10の他の構成は前述のドレン排水溝部材1のそれと同様であるので、図12,図15,図16,図17において同じ部位に同じ符号を付すに止め、重複する説明を省略する。
また、蓋部材20も前述の蓋部材2と同じものであるので、図12において同じ部位に同じ符号を付すに止め、重複する説明を省略する。
一方、ドレンホース接続具30は、その支持基部3bの構成が前述のドレンホース接続具3のそれと相違している。即ち、このドレンホース接続具30の支持基部3bは、図13に示すように、平面視したときの輪郭形状が左右方向に長い略長方形であるが、図14に示すように、左右両側の嵌合側縁部3h,3hの内側部分が一段高く隆起した段丘部3j,3jに形成されており、図13に示すように、支持基部3bの四隅の角部にはアール部3k,3k,3k,3kが形成されている。
上記のアール部3kは、図15に示すようにドレンホース接続具30の支持基部3bをドレン排水溝部材10の溝底部1aの上面に載置し、ドレン排水溝部材10の左右両側の側堤部1b,1bを外側へ弾性変形させながら支持基部3bを強制的に回動させて、図16,図17に示すように支持基部3bの左右両側の嵌合側縁部3h,3hをドレン排水溝部材10の左右両側の側堤部1b,1bの凹条1c,1cに嵌合させることを可能にし、且つ、左右両側の嵌合側縁部3h,3hを左右両側の側堤部1b,1bの凹条1c,1cに嵌合させた状態では支持基部3bの自由回動を阻止するものである。それ故、図15,図16に示すように、ドレン排水溝部材10の双方の凹条の奥面1f,1f相互間の間隔に等しい直径を有する仮想円C1を、該仮想円C1の中心Oと支持基部3bの中心を一致させて描いたとき、アール部3kを形成した支持基部3bの四隅の角部が該仮想円C1の外側に突き出すように、小さなアール部3kが形成されている。但し、アール部3kが小さ過ぎて、アール部3kを形成した支持基部3bの四隅の角部が、ドレン排水溝部材10の側堤部1b,1bを許容限度まで外側へ弾性変形させたときの奥面1f,1f相互間の間隔に等しい直径を有する仮想円C3から外側へ突き出すようになると、ドレンホース接続具30の支持基部3bが回動不能となるので、該仮想円C3から突き出さない大きさのアール部3kを支持基部3bの四隅の角部に形成する必要がある。
上記のアール部3kは、図13に示すように、支持基部3bの四隅の角部において嵌合側縁部3h,3hから段丘部3j,3jに亘って形成してもよいし、支持基部3bの四隅の角部において嵌合側縁部3h,3hのみに形成してもよい。また、上記のアール部3kは、支持基部3bの対角線方向の一対の角部のみに形成してもよいが、その場合は、支持基部3bを時計回り方向又は反時計回り方向のいずれか一方向に強制的に回動させたときにのみドレンホース保持具30の取付けが可能となるのに対し、この実施形態のようにアール部3kを支持基部3bの四隅の角部に形成した場合は、支持基部3bをいずれの方向に強制的に回動させてもドレンホース保持具30の取付けが可能となるので、この実施形態のようにアール部3kを支持基部3bの四隅の角部に形成する方が望ましい。
上記のアール部3kを支持基部3bの四隅の角部に形成したドレンホース接続具30は、図15に示すように、支持基部3bをドレン排水溝部材10の溝底部1aの上面に載置し、支持基部3bのアール部3kでドレン排水溝部材10の左右両側の側堤部1b,1bを外側へ弾性変形させながら、支持基部3bを時計回り方向又は反時計回り方向のいずれか一方向(図示のように被覆舌片3fが右側になるように載置したときは時計回り方向)に強制的に回動させて、図16,図17に示すように支持基部3bの左右両側の嵌合側縁部3h,3hをドレン排水溝部材10の凹条1c,1cに嵌合させることにより、ドレンホース接続具30をドレン排水溝部材10の長さ方向にスライドさせることなく上方からドレン排水溝部材10の所望の取付位置にワンタッチで取付けることができる。このようにドレンホース接続具30を取付けた状態では、ドレンホース接続具30が自由回動しようとしても、アール部3kを形成した支持基部3bの角部がドレン排水溝部材10の凹条1c,1cの奥面1f,1fや側堤部1b,1bの内側面に引掛かって自由回動が阻止されるため、ドレンホース接続具30が自由回動によってドレン排水溝部材10から勝手に外れることはない。そして、アール部3kを形成した支持基部3bの角部でドレン排水溝部材10の左右両側の側堤部1b,1bを外側に弾性変形させながら、ドレンホース接続具30の支持基部3bを強制的に回動させて、支持基部3bの嵌合側縁部3h,3hとドレン排水溝部材10の凹条1c,1cとの嵌合を解除すれば、ドレンホース接続具30をスライドさせることなくドレン排水溝部材10から上方にワンタッチで取外すことができる。
なお、ホース保持部3aのアールを設けた四隅は、図15,図17に示すように、前述した仮想円C2の外側に突き出していないため、上記のドレンホース接続具30の脱着作業時に側堤部1b,1bの内側面に当たって支持基部3bの回動を妨げる心配は全くなく、たとえ、ホース保持部3aの四隅が仮想円C2の外側に少し突き出していても、ドレンホース接続具30の脱着作業時には側堤部1b,1bが外側へ弾性変形して当たらないので、支持基部3bの回動を妨げる心配はない。
この実施形態のドレンホース接続具30は、支持基部3bの四隅の角部にアール部3kを形成しているが、アール部3kに代えて、面取り部を支持基部3bの四隅の角部又は対角線方向の一対の角部に形成し、面取り部を形成した角部が前記仮想円C1の外側に突き出すけれども、前記仮想円C3の外側には突き出さないようにしても勿論よい。
図18は第二のドレン排水設備セットに含まれる他の実施形態のドレンホース接続具をドレン排水溝部材に取付けたところを示す平面図である。
このドレンホース接続具31は、支持基部3bの四隅の角部(又は対角線方向の一対の角部)において、左右両側の嵌合側縁部3h,3hにアール部3mを形成し、嵌合側縁部3h,3hの内側の段丘部3j,3jに、アール部3mと異なる大きさのアール部3nを形成し、嵌合側縁部3h,3hのアール部3mは前記仮想円C1の外側に突き出すけれども、前記仮想円C3の外側には突き出さないようにし、段丘部3j,3jのアール部3nは前記仮想円C2の外側へ突き出さないようにしたものである。
上記のように構成すると、ドレンホース保持具31の支持基部3bを強制的に回動させて取付けるときに、段丘部3j,3jのアール部3nによってドレン排水溝部材10の側堤部3h,3hが外側に弾性変形する必要がないので、その分だけ支持基部3bの回動抵抗が減少するので、ドレンホース保持具31の脱着作業が容易になる利点がある。
このドレンホース保持具31の他の構成は、前述したドレンホース保持具30と同様であるので、図18において同じ部位に同じ符号を付すに止め、重複する説明を省略する。
以上のような第二のドレン排水設備セットを用いて施工されるドレン排水設備は、ドレンホース保持具30,31の支持基部3bをドレン排水溝部材10の溝底部1aの上面で強制的に回動させてドレン排水溝部材10に取付けるときに、アール部3k又は3mと3nによってドレン排水溝部材10の側堤部1b,1bを外側へ弾性変形させる点、及び、ドレンホース保持具30,31を取付けた状態ではドレンホース保持具30,31の支持基部3bの自由回動が阻止される点を除いて、前述した第一のドレン排水設備セットを用いて施工される図9のドレン排水設備と同様の構成であり、その作用効果も同様であるので、重複する説明を省略する。
以上の実施形態のドレン排水設備セット及びドレン排水設備は、いずれも蓋部材2を含んでいるが、この蓋部材2は省略することも可能である。
本発明に係る第一のドレン排水設備セットの一実施形態を示す斜視図である。 同セットのドレンホース接続具を示す平面図である。 同ドレンホース接続具の正面図である。 図3のX−X線断面図である。 図3のY−Y線断面図である。 (a)及び(b)は同セットのドレン排水溝部材の平面図及び端面図、(c)及び(d)は同セットの蓋部材の平面図及び端面図である。 同ドレンホース接続具を同ドレン排水溝部材の溝底部の上面に載置したところを示す平面図である。 同ドレンホース接続具を回動させて同ドレン排水溝部材に取付けたところを示す平面図である。 本発明に係る第一のドレン排水設備セットを用いて施工されるドレン排水設備の一実施形態を示す斜視図である。 同ドレン排水設備の端部断面図である。 図9のZ−Z線断面である。 本発明に係る第二のドレン排水設備セットの一実施形態を示す斜視図である。 同セットのドレンホース接続具を示す平面図である。 同ドレンホース接続具の正面図である。 同ドレンホース接続具をドレン排水溝部材の溝底部の上面に載置したところを示す平面図である。 同ドレンホース接続具を回動させて同ドレン排水溝部材に取付けたところを示す平面図である。 本発明に係る第二のドレン排水設備セットを用いて施工されるドレン排水設備の横断面である。 本発明の第二のドレン排水設備セットに含まれる他の実施形態のドレンホース接続具をドレン排水溝部材に取付けたところを示す平面図である。 本発明の第一のドレン排水設備セットに含まれる他の実施形態のドレンホース接続具を同ドレン排水溝部材の溝底部の上面に載置したところを示す平面図である。
符号の説明
1,10 ドレン排水溝部材
1a 溝底部
1b 側堤部
1c 凹条
1f 凹条の奥面
2 蓋部材
2a 嵌合側縁部
3,30,31 ドレンホース接続具
3a ホース保持部
3b 支持基部
3e 流出口
3f 被覆舌片
3h 嵌合側縁部
3i 面取り部
3j 段丘部
3k,3m,3n アール部
4,4a,4b ドレンホース
C1 凹条の奥面相互間の間隔に等しい直径を有する仮想円
C3 側堤部を許容限度まで外側へ弾性変形させたときの凹条の奥面相互間の間隔に等しい直径を有する仮想円
O 仮想円の中心

Claims (7)

  1. 溝底部の左右両側に側堤部が設けられ、側堤部の相対向する内側面に凹条が形成されたドレン排水溝部材と、
    ドレンホースを保持するホース保持部の下端に、平面視したときの輪郭形状が四角形である支持基部が設けられ、支持基部の左右両側の側縁部は上記ドレン排水溝部材の凹条に嵌合される嵌合側縁部に形成されており、支持基部の対角線方向の少なくとも一対の角部には、上記ドレン排水溝部材の溝底部の上面において支持基部を回動させて左右両側の嵌合側縁部を左右両側の側堤部の凹条に嵌合させることを可能にするアール部又は面取り部が形成されたドレーンホース接続具と、
    を備えることを特徴とするドレン排水設備セット。
  2. 溝底部の左右両側に側堤部が設けられ、側堤部の相対向する内側面に凹条が形成されたドレン排水溝部材であって、少なくとも側堤部が弾性変形の可能な軟質の合成樹脂又はゴムで形成されたドレン排水溝部材と、
    ドレンホースを保持するホース保持部の下端に、平面視したときの輪郭形状が四角形である支持基部が設けられ、支持基部の左右両側の側縁部は上記ドレン排水溝部材の凹条に嵌合される嵌合側縁部に形成されており、支持基部の対角線方向の少なくとも一対の角部には、上記ドレン排水溝部材の溝底部の上面において左右両側の側堤部を外側へ弾性変形させながら支持基部を強制的に回動させて左右両側の嵌合側縁部を左右両側の側堤部の凹条に嵌合させることを可能にし、且つ、左右両側の嵌合側縁部を左右両側の側堤部の凹条に嵌合させた状態では支持基部の自由回動を阻止するアール部又は面取り部が形成されたドレーンホース接続具と、
    を備えることを特徴とするドレン排水設備セット。
  3. 前記ドレン排水溝部材の左右両側の側堤部に形成された双方の凹条の奥面相互間の間隔に等しい直径を有する仮想円を、該仮想円の中心と前記ドレンホース接続具の支持基部の中心を一致させて描いたとき、アール部又は面取り部が形成された支持基部の少なくとも一対の角部が該仮想円の外側に突き出すように、小さなアール部又は面取り部が少なくとも一対の角部に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のドレン排水設備セット。
  4. 前記ドレン排水溝部材の凹条に嵌合される嵌合側縁部が左右両側に形成された蓋部材を、更に含んでなることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のドレン排水設備セット。
  5. 請求項1に記載されたドレン排水設備セットを用いて、ドレン排水溝部材を貼着面に貼着し、ドレン排水溝部材の溝底部の上面にドレンホース接続具の支持基部を載置すると共に、支持基部を回動させ、支持基部の左右両側の嵌合側縁部をドレン排水溝部材の左右両側の側堤部の凹条に嵌合させて、ドレンホース接続具をドレン排水溝部材に取付けたことを特徴とするドレン排水設備。
  6. 請求項2又は請求項3に記載されたドレン排水設備セットを用いて、ドレン排水溝部材を貼着面に貼着し、ドレン排水溝部材の溝底部の上面にドレンホース接続具の支持基部を載置すると共に、支持基部の少なくとも一対の角部に形成されたアール部又は面取り部によってドレン排水溝部材の左右両側の側堤部を外側へ弾性変形させながら支持基部を強制的に回動させ、支持基部の左右両側の嵌合側縁部をドレン排水溝部材の左右両側の側堤部の凹条に嵌合させて、ドレンホース接続具をドレン排水溝部材に自由回動しないように取付けたことを特徴とするドレン排水設備。
  7. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載されたドレン排水設備セットに代えて請求項4に記載されたドレン排水設備セットを用い、ドレン排水溝部材の左右両側の側堤部の凹条に蓋部材の左右両側の嵌合側縁部を嵌合させて、ドレン排水溝部材に更に蓋部材を取付けたことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のドレン排水設備。
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