JP6168441B2 - バルコニーの排水仕切部材及びこれを用いたバルコニー構造 - Google Patents
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即ち、この特許文献1に記載されたバルコニーの排水仕切部材は、連続するバルコニーを各住居の相当領域ごとに仕切り板で区切った集合住宅において、バルコニーに敷設された床シートの自家相当領域と隣家相当領域との境界線近傍に設置することで、自家相当領域のバルコニーから隣家相当領域のバルコニーへ排水が流出するのを防止する排水仕切部材であって、水平部と立ち上がり部からなる略逆T字形をしており、水平部の厚みが両隣に敷設された床シートと同じ乃至略同じで、その長さがバルコニーの幅と同じ乃至略同じであることを特徴とするものである。
また、排水の流勢が強い場合は、排水仕切部材の立ち上がり部の高さをかなり高くしなければ、隣接する住居のバルコニーへの流出を充分防止できないという問題もあった。
なお、上記したように、本発明の排水仕切部材は、バルコニーB,Bの境界部分の床面に設置することが通常であるものの、厳密な意味での境界部分に設置されることは必須ではなく、一方の住居側に若干偏って(即ち、一方の住居のバルコニーに入り込んだ状態で)設置されてもよく、排水を仕切りたい部位に設置されればよいのである。
即ち、この排水仕切部材1Aの水平部2及び立ち上がり部3の全長は、バルコニーBの出幅dが一般的に900〜2000mmであるから、900〜2000mm程度とするのがよい。但し、後述するように、排水仕切部材1Aの前後両端は通常、コーキング材などでコーキングされるので、コーキングの幅寸法分(前後各5mm程度)だけバルコニーBの出幅dよりも短くすることが好ましい。
また、長期間の使用や熱などの影響で、立ち上がり部3が変形する虞れがある場合は、二色押出成形法によって、水平部2を軟質合成樹脂で成形すると共に、立ち上がり部3の全体又は下端部分(付根部分)を硬質もしくは半硬質の合成樹脂で成形してもよい。
この排水仕切部材1Bは、排水溝4,4の底面となる水平部2の上面に、溝縁部5,5よりも高さが低い二等辺三角形の断面形状を有する複数の凸条6が、一定の間隔をあけて排水溝4,4の全長に亘って互いに平行に形成されている。
この排水仕切部材1Bの他の構成は前記排水仕切部材1Aと同様であるので、図3において同一部分に同一符合を付して説明を省略する。
この排水仕切部材1Cは、立ち上がり部3の上部の両側に、排水溝4,4の内側方向へ迫り出す凸湾曲した水返し部7,7が形成されている。その他の構成は前記排水仕切部材1Bと同様であるので、図4において同一部分に同一符合を付して説明を省略する。
この排水仕切部材1Dは、立ち上がり部3の両側面を凹湾曲面とすることによって、立ち上がり部3の上部の両側に、排水溝4,4の内側方向へ迫り出す凹湾曲した水返し部8,8を形成すると共に、立ち上がり部3の上端面を凸曲面としたものである。その他の構成は前記排水仕切部材1Bと同様であるので、図5において同一部分に同一符合を付して説明を省略する。
この排水仕切部材1Eは、排水溝4,4の溝縁部5,5の上端に、排水溝の内側方向に向かって、換言すれば立ち上がり部3に向かって、斜め上方に迫り出す小さな水返し部9,9が形成されている。水返し部9,9の寸法は限定されないが、その高さを2〜10mm程度、迫り出し寸法(排水溝の内側方向への突き出し寸法)を4〜8mm程度とするのが適当である。その他の構成は前記排水仕切部材1Dと同様であるので、図6において同一部分に同一符合を付して説明を省略する。
この排水仕切部材1Fは、立ち上がり部3を幅広で下端が開放した二重壁構造となし、この二重壁構造の立ち上がり部3の両側面を凹湾曲面として、排水溝4,4の内側方向へ迫りだす凹湾曲した水返し部8,8を立ち上がり部3の上部に形成したものである。その他の構成は前記排水仕切部材1Eと同様であるので、図7において同一部分に同一符合を付して説明を省略する。
この排水仕切部材1Gは、排水溝4,4の底面を、その高さが溝縁部5,5の上端から立ち上がり部3の下端(付根部分)に近づくにつれて徐々に低くなるように傾斜させたものである。その他の構成は前記排水仕切部材1Cと同様であるので、図8において同一部分に同一符合を付して説明を省略する。
この排水仕切部材1Hは、排水溝4,4の後端部(住居Hの外壁22側となる端部)にホースホルダー10,10を配置し、溝縁部5,5の上部および立ち上がり部3の下部から排水溝4,4の内側に突き出した押え片11,11によってホースホルダー10,10の水平基板部10a,10aの両端を押えて固定すると共に、隣接するバルコニーB,Bにそれぞれ設置されたエアコンの屋外機25のドレンホース26(図11を参照)をホースホルダー10,10まで引き回して、ホースホルダー10,10の略半環状の保持部10b,10bにドレンホース26,26の先端を嵌合保持させ、排水溝4,4をドレン排水溝として兼用できるようにしたものである。その他の構成は前記排水仕切部材1Bと同様であるので、図9において同一部分に同一符合を付して説明を省略する。
この排水仕切部材1Jは、排水溝4,4に蓋材12,12を被せ、溝縁部5,5の上部および立ち上がり部3の下部から排水溝4,4の内側に突き出した押え片11,11によって、蓋材12,12の一段低い段状の両側縁を押えて固定すると共に、蓋材12,12の立ち上がり部3と反対側の側端に沿って凸縁部12a,12aを設け、蓋材12,12を被せた排水溝4,4をドレン排水溝として利用する一方、凸縁部12a,12aを形成した蓋材12,12の上面側を排水溝として利用し、立ち上がり部3で堰き止められた排水を流すようにしたものである。その他の構成は前記排水仕切部材1Hと同様であるので、図10において同一部分に同一符合を付して説明を省略する。
2 水平部
3 立ち上がり部
4 排水溝
5 溝縁部
6 凸条
7,8 水返し部
9 水返し部
10 ホースホルダー
12 蓋材
20 バルコニー前縁の凹溝
21 床材
22 外壁
23 バルコニー仕切板
24 コーキング材
26 ドレンホース
H 互いに隣接する住居
B バルコニー
d バルコニーの出幅
Claims (6)
- 集合住宅の互いに隣接する各住居のバルコニーの境界部分に設置されて、各住居のバルコニーから隣接する住居のバルコニーへ排水が流出するのを防止する排水仕切部材であって、
バルコニーの出幅と同一もしくは略同一の長さを有する水平部と、該水平部の全長に亘って該水平部の幅方向中間部位から立設された立ち上がり部とを備え、
排水溝が該水平部の全長に亘って該水平部の上面に形成されており、該立ち上がり部の下端部が凹湾曲面となっており、該凹湾曲面の曲面上縁が排水溝の溝縁部よりも高い位置にあり、該溝縁部が水平部に対して突設しかつ排水溝の外側に設けられていること、
を特徴とするバルコニーの排水仕切部材。 - 立ち上がり部の上部において、排水溝の内側方向へ迫り出す水返し部が、立ち上がり部の側面を凹湾曲面とすることによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の排水仕切部材。
- 排水溝の、立ち上がり部と反対側の溝縁部の高さが、水平部の側端側から立ち上がり部側に近づくにつれて高くなり、土手状の溝縁部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排水仕切部材。
- 立ち上がり部の高さが排水溝の溝縁部の高さよりも高いことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の排水仕切部材。
- 排水溝の、立ち上がり部と反対側の溝縁部の上部に、排水溝の内側方向へ迫り出す水返し部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の排水仕切部材。
- 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載された排水仕切部材が、集合住宅の互いに隣接する各住居のバルコニーの境界部分に設置されていることを特徴とするバルコニー構造。
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