JP5132953B2 - 建具、及び、止水部材 - Google Patents

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Description

本発明は、室内の水が室外へ流出することを防止するための止水部材を有する建具、及び、止水部材に関する。
室内の水が室外へ流出することを防止するための止水部材として、例えば浴室建具の下枠と縦枠と閉塞状態の障子の縦框とで構成される脱衣室側の下コーナー部分において、下枠に固定された水返しブロックが知られている(例えば、特許文献1参照)。そして、水返しブロックの下面は、下枠等の表面に密着すべく、それらの表面形状に合わせて形成されている。
特開2005−336927号公報
しかしながら、水返しブロックの下面が下枠等の表面形状に合わせて形成されていても、水返しブロックに水がかかると、下枠の上面から室外側に水が浸入する畏れがあるという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、室内側の水が室外側により浸入し難い建具、及び、止水部材を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の建具は、下枠と縦枠とを有し、室内と室外との間に設けられた枠体と、該枠体に開閉自在に取り付けられた障子と、前記室内の水が前記下枠の上面と前記縦枠との隙間を通って前記室外へ流出することを防止するための止水部材と、を有する建具であって、前記下枠には、前記障子を閉止した状態で当該障子の下框に当接されて、前記障子との間をシールするための下シール部材が設けられており、前記下枠は、前記下シール部材より室内側に位置する内側上面と、前記内側上面の室外側にて当該内側上面より高くなるように形成され前記下シール部材が取り付けられる部位が設けられた外側上面と、を有し、前記止水部材は、前記下枠の前記外側上面に当接される第1当接部と、前記外側上面より下方にて前記内側上面に当接される第2当接部と、を有することを特徴とする建具である。
このような建具によれば、室内の水が下枠と縦枠との隙間を通って室外へ流出することを防止するための止水部材は、下枠の外側上面と当接される第1当接部と、外側上面より下方にて下枠の内側上面に当接される第2当接部とを有しているので、室内側の水が室外側に流出する方向に流れても、第1当接部と第2当接部との少なくとも2つの当接部により室外側への水の流出が阻止される。このため、室内側の水が室外側に、より浸入し難い建具を実現することが可能である。
かかる建具であって、前記第1当接部及び前記第2当接部のうちの少なくともいずれか一方は可撓性を有し、屈曲して当接されていることが望ましい。
このような建具によれば、第1当接部及び第2当接部の少なくともいずれか一方が可撓性を有し、下枠の外側上面または下側上面に当接されて屈曲しているので、外側上面または下側上面に当接されている第1当接部及び第2当接部は、屈曲の撓みによる弾性により下枠の外側上面または下側上面に押圧された状態で当接されている。このため、室内の水が下枠の外側上面または下側上面と縦枠との隙間を通って室外へ流出することをより効果的に防止することが可能である。
かかる建具であって、前記止水部材は前記下枠上に当接される座部を有し、前記座部の前記下枠に当接される下面には上方に窪む凹部を有し、前記第1当接部は、可撓性を有し、前記凹部内に設けられているとともに当該凹部から突出していることが望ましい。
このような建具によれば、可撓性を有する第1当接部は、座部の下面に設けられた上方に窪む凹部から突出させて設けられているので、座部が下枠上に載置された際には、第1当接部の突出している部位が下枠に押圧されるとともに下枠上に沿うように撓み変形する。このため、第1当接部が下枠に密着されるので、室内の水が下枠の上面を通って室外へ流出することを、より確実に防止することが可能である。また、第1当接部が凹部に設けられているので、第1当接部の、下枠に当接されて撓んだ部位は凹部に入り込むことが可能である。このため、第1当接部が凹部に入り込むことにより、座部の下面も下枠の上面に密着させることが可能なので、座部の下面全体としても室外側への水の浸入を防止すること可能である。
かかる建具であって、前記下シール部材と前記止水部材との間には弾性部材が介在されていることが望ましい。
このような建具によれば、下枠と障子の下框との間は下シール部材にてシールされており、下シール部材と止水部材との間には弾性部材が介在されているので、障子の下框から止水部材までの領域を全域に亘って、室外側に水が浸入することを防止することが可能である。
かかる建具であって、前記縦枠は、見付け方向に突出し、前記縦枠と前記障子の縦框との間をシールするための縦シール部材を保持する保持板部を有し、前記保持板部は、前記止水部材の前記座部上に当接され、前記止水部材は、前記保持板部の室外側面と対面する室外側部と当該室外側部から繋がって見込み方向に沿って室内側に延出された室内延出部とを有し、前記室内延出部と縦シール部材との間には、前記室外側部及び前記室内延出部より高さが低い弾性部材が設けられ、前記室外側部と前記保持板部との間隙に進入した水は、前記弾性部材より水位が高くなったときに前記室内延出部と縦シール部材との間から前記弾性部材の上を通って室内側に排出されることが望ましい。
止水部材の座部上に縦枠の見付け方向に突出されている保持板部が当接されているので、座部上に浸入した水は、保持板部の室外側に位置する室外側部と保持板部との間隙に浸入する畏れがある。そして、室外側部から繋がった室内延出部と保持板部に設けられた縦シール部材との間には室外側部及び前記室内延出部より高さが低い弾性部材が設けられているので、たとえ室外側部と保持板部との間隙に水が浸入したとしても、弾性部材の高さまでは室外側部と保持板部との間隙に水を貯留させることが可能である。そして、室外側部と保持板部との間隙に貯留された水の水位が弾性部材より高くなった場合には、弾性部材の上を流路として、室外側部と保持板部との間隙に貯留された水を室内側に流すことにより、室外側部と保持板部との間隙に浸入した水が室外側に流出することを防止することが可能である。
かかる建具であって、前記弾性部材は、スポンジであることが望ましい。
このような建具によれば、下シール部材と室内延出部とを、また、縦シール部材と室内延出部とを、スポンジの弾性により密着させて、それらの間に水が浸入しにくい構成とすることが可能である。また、スポンジは吸水性を有するので、下シール部材と室内延出部との間、及び、縦シール部材と室内延出部との間では、スポンジ内を通して室内側に水を流出させることが可能である。
かかる建具であって、前記下シール部材の上部には、見付け方向に沿って溝部が設けられており、前記弾性部材の上を通った水は、前記溝部を通って、見付け方向における反対側にて室内側に排出されることが望ましい。
このような建具によれば、下シール部材は弾性部材と接触しているので、弾性部材を介して室外に流出する水を上部の溝部を通して見付け方向の反対側に排出することが可能である。このため、止水部材側で水が溢れる場合には、下シール部材上の溝部を通して、見付け方向の反対側に水を流すことにより、水が室外側に溢れ出ることを防止することが可能である。
かかる建具であって、前記止水部材の室外側には、下方に向かって前記止水部材及び前記縦枠から離れる方向に向かって高さが低くなる部位が設けられていることが望ましい。
止水部材は、建具の下隅に設けられるが、下隅には埃等が溜まりやすい。このため止水部材の室外側に、下方に向かって止水部材及び縦枠から離れる方向に高さが低くなる部位が設けられていると、下隅に落ちる埃等を隅から離れた位置に移動させることが可能である。特に、下隅に設けられる止水部材に、当該止水部材及び縦枠から離れる方向に高さが低くなる部位を設けることにより、他の部材を別途設けることなく、下隅に埃等が溜まりにくい構成とすることが可能である。
また、室内と室外との間に設けられ開口を形成する枠体が有する下枠の上面と縦枠との隙間を通って前記室内の水が前記室外へ流出することを防止するための止水部材であって、前記下枠に設けられて前記開口を閉止した障子の下框に当接される下シール部材より室内側に位置する、前記下枠の内側上面に当接される第2当接部と、前記内側上面の室外側にて当該内側上面より高くなるように形成され前記下シール部材が取り付けられる部位が設けられた、前記下枠の外側上面に当接される第1当接部、を有することを特徴とする止水部材である。
このような止水部材によれば、下枠の外側上面と当接される第1当接部と、外側上面より下方にて下枠の内側上面に当接される第2当接部とを有しているので、室内側の水が室外側に流出する方向に流れても、第1当接部と第2当接部との少なくとも2つの当接部により室外側への水の流出が阻止される。このため、室内側の水が室外側に、より浸入し難い止水部材を実現することが可能である。
本発明によれば、室内側の水が室外側により浸入し難い建具、及び、止水部材を提供することが可能である。
以下、本発明の一実施形態に係る建具について図1〜6を参照して説明する。
本実施形態に係る建具10は、図1、図2に示すように、躯体に固定され、室内としての浴室内と室外としての浴室外との間の開口を形成する枠体12と、開口を開閉自在に設けられた障子としての折れ戸20と、後に詳述する止水部材50と、を有している。
以下の説明では、建具10を浴室内側から見たときに上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向または見付け方向、浴室の内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。
枠体12は、折れ戸20の上下に位置する上枠13及び下枠14と、左右に位置する縦枠15、16とを有している。上枠13及び下枠14には、折れ戸20が開閉する際に案内されるレール18が設けられている。また、下枠14は、レール18が設けられている浴室内側の内側上面14aと、折れ戸20より浴室外側の外側上面14bとの間に、外側上面14bが高くなるような段差が設けられている。そして、下枠14にて段差が異なる境界部近傍には、折れ戸20を閉止した状態で折れ戸20の下框22b、24bに当接される下シール部材19が見付け方向に沿って設けられている。下シール部材19の上部には、見付け方向に沿って溝部19aが浴室内側に傾斜するように設けられている。
左右の縦枠15、16は、見付け方向において互いに対向する側に向かって突出する保持板部17が、上下方向の全域に亘って設けられている。保持板部17の浴室外側の面は平坦に形成され、浴室内側の面には、後述する止水部材50に設けられた柱部58の係合部58aに入り込む係合突部17a、及び、縦枠15、16と折れ戸20の縦框22a、24aとの間をシールするための縦シール部材28を保持するシール保持部17bが、保持板部17の上下方向における全域に亘り、見付け方向に並べて形成されている。
折れ戸20は、左右一対の扉体22、24を備えており、双方の扉体22、24は、それらの間に設けられたヒンジにより連結されている。また、扉体22、24の、下枠14の長手方向において端部側に位置する縦框22a、24a(図1)の下方には、扉体22、24を回動可能に支持するための一対の扉体支持部材(不図示)が設けられており、その一方は、下枠14に固定され、他方は、下枠14に設けられたレール18上をスライドできるように構成されている。
本実施形態の扉体22、24は、右側の扉体24の右端側に回動軸を有して回動自在に支持されており、左側の扉体22の左端側がレール18上をスライド可能に設けられている。そして、折れ戸20は、双方の扉体22、24(縦框22a、24a)が対面して近接するように扉体22、24の連結部分が浴室内側に移動されて折り曲げられることにより開放される。また、扉体22、24を閉じた状態では、縦枠15、16に設けられた縦シール部材28が、縦框22a、24aの上下方向におけるほぼ全域に亘って当接されている。
止水部材50は、浴室内の水が下枠14の上面としての内側上面14a及び外側上面14bと左の縦枠15または右の縦枠16、より具体的には、左右の縦枠15、16の保持板部17との隙間を通って浴室外へ流出することを防止するための樹脂製の部材である。この止水部材50は、左右の縦枠15、16の長手方向において下側、かつ、下枠14の見付け方向において両端部側に設けられている。すなわち、建具10は、二つの止水部材50を備えており、各々の止水部材50は、建具10の左下隅と右下隅(図1において、丸印で示す)にそれぞれ設けられている。なお、当該左下隅の止水部材50と当該下右隅の止水部材50の構成等は、ほぼ同様なので、以下、左下隅の止水部材50について説明する。
図4、図5に示すように、本実施の形態の止水部材50は、下枠14に当接される下面52aを有する座部52と、座部52から上方に設けられ、左側の縦枠15の保持板部17の浴室外側の面と見込み方向に間隔を隔てて対面する室外側部54と、室外側部54の右端から繋がって見込み方向に沿って浴室内側に延出された室内延出部56と、を有している。また、座部52の上面には、およそ半分より左側、すなわち左側の縦枠15側に配置され、保持板部17に設けられた係合突部17aが入り込む係合部58aを有する柱部58が、室外側部54と見込み方向における浴室内側に間隔を隔てて設けられている。更に、室外側部54の浴室外側の面は、止水部材50が枠体12に取り付けられた際に、下方に向かって止水部材50及び左側の縦枠15から離れる方向に向かって高さが低くなる部位としてのスロープ54aが形成されている。
また、座部52の下面52aには、上方に窪む凹部52bが見付け方向に沿って形成され、更に、凹部52b内からは、僅かに浴室内側に傾斜されつつ垂下され、下面52aより下方に突出する第1当接部52cが設けられている。また、座部52の浴室内側の端部は下方に垂下され、その先端部は、下面52a及び第1当接部52cより下方に突出する第2当接部52dをなしている。第1当接部52c及び第2当接部52dは、他の部位より薄肉状をなして可撓性を有し弾性変形可能に形成されている。ここで、第1当接部52cは、必ずしも浴室内側に傾斜されつつ垂下されていなくても良く、例えば浴室外側に傾斜されつつ垂下されていたり傾斜されていなくとも良い。ただし、第1当接部52cが、いずれかの方向に傾斜していることにより、下枠14に当接させた際に、下枠14の外側上面14bに沿って容易に屈曲させることが可能である。
そして、座部52の下面52aが下枠14の外側上面14bと接触するように、止水部材50が下枠14の上面14a、14bに載置されたときに、第1当接部52cは弾性変形して外側上面14bに沿うように屈曲し、外側上面14bに押圧されて密着する。このとき、第1当接部52cは凹部52b内で屈曲するため、第1当接部52cが下枠14の外側上面14bと下面52aとの間に入り込むことはない。また、第2当接部52dは弾性変形して内側上面14aに沿うように屈曲し、内側上面14aに押圧されて密着する。
止水部材50の室内延出部56には、止水部材50の高さの約半分より下側に、室内延出部56の右側面から左側面に亘って浴室内側にて繋がった弾性部材としてのスポンジ60が設けられている。
本実施形態の止水部材50は、下枠14と左側の縦枠15の保持板部17との間に配置されている。具体的には、止水部材50の下面52aが下枠14の外側上面14bに当接された状態にて、左側の縦枠15の保持板部17の下端が座部52の上面に当接される。このとき、保持板部17のシール保持部17bは、止水部材50の柱部58と室内延出部56及びスポンジ60との間に配置され、保持板部17の係合突部17aが柱部58の係合部58aに入り込む。また、保持板部17と室外側部54との間には、間隙62(図6の斑点部分)が設けられており、座部52と保持板部17との隙間、及び、スポンジ60上の保持板部17と室内延出部56との隙間と連通している。そして、保持板部17のシール保持部17bに取り付けられた縦シール部材28は、図6に示すように室内延出部56の左側面のスポンジ60を押圧して密着されており、下枠14に設けられている下シール部材19の左側端が室内延出部56の右側面のスポンジ60を押圧して密着されている。そして、折り戸20が閉止されると左側の扉体22の縦框22aに縦シール部材28が当接され、左右の扉体22、24の下框22b、24bに下シール部材19が当接され、縦シール部材28と下シール部材19との間の角部に止水部材50が設けられることにより、下枠14と左の縦枠15の保持板部17との隙間を通って浴室外へ水が流出することを防止している。
本実施形態の建具10によれば、浴室内の水が下枠14の上面14a、14bと縦枠15との隙間を通って浴室外へ流出することを防止するための止水部材50が、下枠14の外側上面14bと当接される第1当接部52cと、外側上面14bより下方にて下枠14に当接される第2当接部52dとを有しているので、浴室内側の水が浴室外側に流出する方向に流れても、下枠14の外側上面14bと当接される第1当接部52cと内側上面14aに当接される第2当接部52dとによって、浴室外側への水の流出が阻止される。このため、浴室内側の水が浴室外側に、より浸入し難い建具10を実現することが可能である。
また、第1当接部52c及び第2当接部52dが可撓性を有しているので、第1当接部52c及び第2当接部52dを下枠14の上面14a、14bに沿わせて密着させて、浴室外側への水の浸入を防止することが可能である。また、第1当接部52cは、座部52の下面52aに設けられた上方に窪む凹部52bから突出させて設けられているので、座部52が下枠14上に載置された際には、第1当接部52cの突出している部位が下枠14に押圧されるとともに下枠14上に沿うように撓み変形する。このため、第1当接部52cが下枠14に密着されるので、浴室内の水が下枠14の上面14a、14bを通って浴室外へ流出することを、より確実に防止することが可能である。また、第1当接部52cが凹部52bに設けられているので、第1当接部52cの、下枠14に当接されて撓んだ部位が凹部52bに入り込むことが可能である。このため、第1当接部52cが凹部52bに入り込むことにより、座部52の下面52aを下枠14の外側上面14bに密着させることが可能なので、座部52の下面52a全体としても浴室外側への水の浸入を防止すること可能である。
また、下枠14と折れ戸20の下框22b及び24bとの間は下シール部材19にてシールされており、下シール部材19と止水部材50との間にはスポンジ60が介在されているので、下シール部材19と止水部材50との間も隙間なく密着され、折れ戸20の下框22b及び24bから止水部材50までの領域を全域に亘って水が浴室外側に浸入することを防止することが可能である。
また、止水部材50の座部52上に保持板部17の下端が当接されているので、座部52上に浸入した水は、保持板部17の浴室外側に位置する室外側部54と保持板部17との間隙62に浸入する畏れがある。ところが、室外側部54から繋がった室内延出部56と保持板部17に設けられた縦シール部材28との間には室外側部54及び室内延出部56より高さが低いスポンジ60が設けられているので、たとえ室外側部54と保持板部17との間隙62に水が浸入したとしても、スポンジ60の高さまでは室外側部54と保持板部17との間隙62に水を貯留させることが可能である。そして、室外側部54と保持板部17との間隙62に貯留された水の水位がスポンジ60より高くなった場合には、スポンジ60の上を流路として、室外側部54と保持板部17との間隙62に貯留された水を浴室内側に流すことが可能である。
また、下枠14に設けられた下シール部材19はスポンジ60と接触しているので、スポンジ60を介して浴室外に流出する水を上部に設けられた溝部19aを通して見付け方向の反対側、すなわち右端側に排出させることが可能である。このため、左側の止水部材50側にてスポンジ60内及びスポンジ60上を流れる水が多い場合には、下シール部材19上の溝部19aを通して、見付け方向の反対側に位置する止水部材側に水を流すことにより、水が浴室外側に溢れ出ることを防止することが可能である。
また、止水部材50の浴室外側の面には止水部材50及び左側の縦枠15から離れる方向に高さが低くなるようなスロープ54aが設けられているので、止水部材50が設けられる建具10の下隅に溜まりやすい埃等を隅から離れた位置に移動させることが可能である。特に、下隅に設けられる止水部材50にスロープ54aを設けることにより、他の部材を設けることなく、下隅に埃等が溜まりにくく、また、清掃し易い構成とすることが可能である。
上記実施形態においては、止水部材50の座部52の上面を水平とし、その先端部を垂下させて第2当接部52dを設けた例について説明したが、図7に示すように、座部52の上面に、浴室内側に向かって降下する傾斜を設けてもよい。この場合にも、座部52の浴室側の先端を第2当接部52dとする。
上記実施形態においては、第1当接部52cと第2当接部52dとがいずれも可撓性を有する構成としたが、少なくともいずれか一方が可撓性を有する構成であっても構わない。
上記実施形態においては、止水部材50の室内延出部56の右側面から左側面に亘って浴室内側にて繋がった弾性部材としてのスポンジ60が設けられている例について説明したが、スポンジ60等の弾性部材は必ずしも設けられていなくとも良い。
また、上記実施形態の止水部材50は、止水部材50の下面52aが下枠14の外側上面14bに当接された状態にて、左側の縦枠15の保持板部17の下端が座部52の上面に当接される例について説明したが、これに限るものではない。例えば、図8に示すように、止水部材70が、上述した止水部材50のような柱部58を有してはおらず、既に接合された下枠14と縦枠15とに浴室外側から取り付けられる形態であっても構わない。この場合には、止水部材70は、縦枠15の保持板部17に形成された係止凹部(不図示)に係止される上下二つの係止片72と保持板部17に形成されたガイド孔(不図示)に挿入されるガイド片74とを有しており、第2当接部70aが下枠14の上面と縦枠15が有する保持板部17の下端との間に挿入されるように、浴室外側から浴室内側に向かって止水部材70を移動させて取り付ける。このような止水部材70によれば、例えば、止水部材70を損傷した場合であっても、枠体12を取り外すことなく容易に止水部材70のみ交換することが可能である。
また、上記実施の形態においては、障子として、折れ戸を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、障子は、開き戸であっても構わない。
また、建具として、浴室用の建具を例に挙げて説明したがこれに限定されるものではなく、例えば、シャワー室用の建具やプール用の建具であってもよい。本発明は、室内と室外との間に位置するどの建具にも、適用可能である。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
本実施形態に係る建具の概略図である。 本実施形態に係る建具に設けられた止水部材を説明するための水平断面図である。 本実施形態に係る建具に設けられた止水部材を説明するための斜視図である。 本実施の形態に係る止水部材を説明するための斜視図である。 本実施の形態に係る止水部材を説明するための側面図である。 止水部材周辺を説明するための水平断面図である。 止水部材の変形例を示す図である。 取り付け方法が異なる止水部材を示す図である。
符号の説明
10 建具、12 枠体、14 下枠、14a 内側上面、14b 外側上面、
15 左側の縦枠(縦枠)、17 保持板部、19 下シール部材、19a 溝部、
20 折れ戸、28 縦シール部材、50 止水部材、52 座部、52a 下面、
52b 凹部、52c 第1当接部、52d 第2当接部、54 室外側部、
54a スロープ、56 室内延出部、60 スポンジ(弾性部材)、間隙62、
70 止水部材

Claims (9)

  1. 下枠と縦枠とを有し、室内と室外との間に設けられた枠体と、
    該枠体に開閉自在に取り付けられた障子と、
    前記室内の水が前記下枠の上面と前記縦枠との隙間を通って前記室外へ流出することを防止するための止水部材と、
    を有する建具であって、
    前記下枠には、前記障子を閉止した状態で当該障子の下框に当接されて、前記障子との間をシールするための下シール部材が設けられており
    前記下枠は、前記下シール部材より室内側に位置する内側上面と、前記内側上面の室外側にて当該内側上面より高くなるように形成され前記下シール部材が取り付けられる部位が設けられた外側上面と、を有し、
    前記止水部材は、前記下枠の前記外側上面に当接される第1当接部と、前記外側上面より下方にて前記内側上面に当接される第2当接部と、を有することを特徴とする建具。
  2. 請求項1に記載の建具であって、
    前記第1当接部及び前記第2当接部のうちの少なくともいずれか一方は可撓性を有し、屈曲して当接されていることを特徴とする建具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の建具であって、
    前記止水部材は前記下枠上に当接される座部を有し、
    前記座部の前記下枠に当接される下面には上方に窪む凹部を有し、
    前記第1当接部は、可撓性を有し、前記凹部内に設けられているとともに当該凹部から突出していることを特徴とする建具。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の建具であって
    記下シール部材と前記止水部材との間には弾性部材が介在されていることを特徴とする建具。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の建具であって、
    前記縦枠は、見付け方向に突出し、前記縦枠と前記障子の縦框との間をシールするための縦シール部材を保持する保持板部を有し、
    前記保持板部は、前記止水部材の前記座部上に当接され、
    前記止水部材は、前記保持板部の室外側面と対面する室外側部と、当該室外側部から繋がって見込み方向に沿って室内側に延出された室内延出部とを有し、
    前記室内延出部と縦シール部材との間には、前記室外側部及び前記室内延出部より高さが低い弾性部材が設けられ、
    前記室外側部と前記保持板部との間隙に進入した水は、前記弾性部材より水位が高くなったときに前記室内延出部と縦シール部材との間から前記弾性部材の上を通って室内側に排出されることを特徴とする建具。
  6. 請求項4または請求項5に記載の建具であって、
    前記弾性部材は、スポンジであることを特徴とする建具。
  7. 請求項5または請求項6に記載の建具であって、
    前記下シール部材の上部には、見付け方向に沿って溝部が設けられており、
    前記弾性部材の上を通った水は、前記溝部を通って、見付け方向における反対側にて室内側に排出されることを特徴とする建具。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の建具であって、
    前記止水部材の室外側には、下方に向かって前記止水部材及び前記縦枠から離れる方向に向かって高さが低くなる部位が設けられていることを特徴とする建具。
  9. 室内と室外との間に設けられ開口を形成する枠体が有する下枠の上面と縦枠との隙間を通って前記室内の水が前記室外へ流出することを防止するための止水部材であって
    前記下枠に設けられて前記開口を閉止した障子の下框に当接される下シール部材より室内側に位置する、前記下枠の内側上面に当接される第2当接部と、
    前記内側上面の室外側にて当該内側上面より高くなるように形成され前記下シール部材が取り付けられる部位が設けられた、前記下枠の外側上面に当接される第1当接部
    有することを特徴とする止水部材。
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