JP2007197995A - 開口部装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サッシ施工後、簡便に低コストで内・外障子が開閉可能なバリアフリーサッシに改変できる開口部装置を提供する。
【解決手段】枠体2に内障子3と外障子4とをスライド可能に装着した開口部装置1であって、枠体2を構成する下枠2bに、内障子3をガイドするための内レール8と外障子4をガイドするための外レール10とを、室内外方向に間隔を隔てて凸設し、下枠2bに、内レール8と外レール10との間に位置させて、内レール8及び外レール10と略同じ高さで下枠2bの幅方向略全域に亘って形成されたバリアフリー部材15を、着脱可能に設け、内障子3及び外障子4の少なくも一方の下部に、バリアフリー部材15を避けるように形成された逃げ部31を設けることで、内障子3及び外障子4のスライドを可能としたもの。
【選択図】図2

Description

本発明は、サッシ施工後、簡便に内・外障子が開閉可能なバリアフリーサッシに改変できる開口部装置に関する。
枠体に内障子と外障子とを引き違い状にスライド可能に装着した開口部装置(サッシ構造)は、通常、枠体を構成する下枠の上面に、内障子をガイドするための内レールと外障子をガイドするための外レールとを、室内外方向に間隔を隔てて凸設して構成されている。この構成にあっては、車椅子がサッシ枠を通過するとき、車椅子の車輪(前輪)が内レールと外レールとの間に嵌り込み、車椅子の通過が困難となる可能性がある。
そこで、車椅子が支障なく通過できるバリアフリーサッシとして、上記下枠の内レールと外レールとの間の部分にレール状の中間部材を予め固定的に設けておき、車椅子の前輪が内レールと外レールとの間に嵌り込まないようにしたタイプが知られている。このタイプは、中間部材と内レールとの間隔、中間部材と外レールとの間隔が、それぞれ車椅子の前輪のタイヤ幅よりも狭く設定されており、車椅子の前輪がキャスターによって360度回転したとしても上記間隔に嵌り込まないようになっている。
また、図10に示すように、サッシ施工後に、上記下枠2bにレール状のアタッチメント80を追加して取り付けることで、バリアフリー性を得るようにしたものも知られている。このアタッチメント80は、例えば、内・外障子3、4が閉じられている状態から、外障子4が開かれることによって露出する外レール10と最初から露出している内レール8との間の部分に装着され、外障子4が開かれたときのバリアフリー性を前述した中間部材と同様の作用によって発揮するものである。
なお、バリアフリーサッシとして特許文献1に記載されたものが知られている。
特開2005−139844号公報
ところで、先に述べた下枠の内レールと外レールとの間の部分に中間部材を予め固定的に設けておくタイプのバリアフリーサッシにおいては、バリアフリー性を有さない通常タイプのサッシとは部品の互換性が無いため、コストアップが避けられない。また、ユーザーは、購入時に上記中間部材を備えたバリアフリーサッシにするか、通常タイプのサッシとするかを選択しなければならないところ、前述したようにバリアフリーサッシは通常タイプとは互換性の無い専用品であるためコストが掛かり通常タイプよりも高価となっているため、購入層が購入時にバリアフリーサッシが必要なユーザーのみに絞られてしまっている。
また、図10に示すように、サッシ施工後に、下枠2bにアタッチメント80を追加して取り付けるタイプのバリアフリーサッシにおいては、アタッチメント80を取り付けた後には内・外障子3、4のいずれか一方しか開閉することができないという問題がある。例えば、図10に示すように、外障子4を開いたときのバリアフリー性をアタッチメント80によって確保するタイプでは、内障子3を開こうとしても内障子3の縦框3cの下部がアタッチメント80に引っ掛かってしまうため、内障子3を開くことができない。逆に、内障子3を開けるようにすべくアタッチメント80を逆側に設置すると、外障子4が開けなくなる。
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、サッシ施工後、簡便に低コストで内・外障子が開閉可能なバリアフリーサッシに改変できる開口部装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、枠体に内障子と外障子とをスライド可能に装着した開口部装置であって、上記枠体を構成する下枠に、上記内障子をガイドするための内レールと上記外障子をガイドするための外レールとを、室内外方向に間隔を隔てて凸設し、上記下枠に、上記内レールと上記外レールとの間に位置させて、上記内レール及び外レールと略同じ高さで上記下枠の幅方向略全域に亘って形成されたバリアフリー部材を、着脱可能に設け、上記内障子及び外障子の少なくも一方の下部に、上記バリアフリー部材を避けるように形成された逃げ部を設けることで、上記内障子及び外障子のスライドを可能としたものである。
本発明に係る開口部装置によれば、下枠からバリアフリー部材を取り外すことで通常タイプのサッシとして使用でき、下枠にバリアフリー部材を取り付けることでバリアフリーサッシとなり、且つバリアフリーサッシとなったとき、内障子及び外障子の少なくも一方の下部に設けられた逃げ部によって、内障子及び外障子のスライドが確保される。よって、通常タイプのサッシとして施工した後、簡便に低コストで内・外障子が開閉可能なバリアフリーサッシに改変できる。
本発明の好適実施形態を添付図面を用いて説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係る開口部装置(サッシ構造)1は、枠体2に内障子3と外障子4とを引き違い状にスライド可能に装着して構成されている。枠体2は、上枠2a、下枠2b、左右の縦枠2c、2dから矩形状に形成されており、下枠2bの上面が室内側床面5と室外側床面(グレーチング等)6と略面一となるように建物に装着される。内障子3は、上框3a、下框3b、左右の縦框3c、3dから矩形状に形成された框体と、框体に嵌め込まれたパネル(ガラス等)とから構成され、同様に外障子4も、上框4a、下框4b、左右の縦框4c、4dから矩形状に形成された框体と、框体に嵌め込まれたパネル(ガラス等)とから構成されている。
図2及び図3に示すように、下枠2bの上面には、内障子3の下框3bに設けた戸車7をガイドするための内レール8と外障子4の下框4bに設けた戸車9をガイドするための外レール10とが、室内外方向に間隔を隔てて凸設されている。図4に示すように、外レール10は、下枠2bの幅方向に沿ってその全領域に亘って形成され、内レール8は、下枠2bの幅方向に沿ってその全領域の内のストッパ11を除く領域に形成されている。ストッパ11は、下枠2bの端部に設けられ、内障子3が開かれたときその開位置を規制することで、内障子3の縦框3cに設けたカギ12(図1)が縦枠2cと干渉しないようにするためのものである。
図2に示すように、下枠2bの上面には、内レール8と外レール10との間に位置させて、凹部13が下枠2bの幅方向に沿ってその全領域に亘って形成されている。かかる下枠2bは、アルミや硬質樹脂等の材料を用いて押出成形によって製造される。凹部13には、内レール8及び外レール10と略同じ高さで下枠2bの幅方向略全域に亘って形成された突出部14を有するバリアフリー部材15が、着脱可能に装着されている。
図6に示すように、バリアフリー部材15は、凹部13の開口を覆うように形成された上板部16と、上板部16の室外側端部から下方に延出された室外側係合部17と、上板部16の室内側端部から下方に延出された室内側係合部18と、上板部16の下面から下方に延出された脚部19と、上板部16の上面に形成された突出部14とから構成されている。室外側係合部17、室内側係合部18、脚部19及び突出部14は、上板部16の長手方向に沿って夫々リブ状に形成されている。
室外側係合部17は、凹部13にその長手方向に沿って形成された室外側係合リブ20と係合し、室内側係合部18は、凹部13にその長手方向に沿って形成された室内側係合リブ21と係合し、以てバリアフリー部材15が凹部13に係止されるようになっている。脚部19は、その下端が凹部13の底面部に当接されており、バリアフリー部材15に加わる荷重(車椅子通過時の荷重)を支持する。なお、室内側係合部18の下端も凹部13の底面部に当接されており、上記荷重を支持する機能を有する。
突出部14は、その高さが内レール8及び外レール10の高さと略等しく設定されており、設置位置が内レール8と外レール10との略中間に設定されている。そして、突出部14と内レール8との間隔、突出部14と外レール10との間隔は、車椅子の前輪のタイヤ幅よりも狭く設定されており、前輪がキャスターによって360度回転しても上記間隔に嵌り込まないようになっている。なお、突出部14の断面形状は、図例ではT字状に形成されているが、上記間隔に車椅子の前輪が嵌り込まなければ、I字状(単純なフィン状)でも構わない。また、上述のバリアフリー部材15の構造は、例示であり、上述の構造に限定されるものではない。
図4に示すように、バリアフリー部材15は、外障子用バリアフリー部材15aと内障子用バリアフリー部材15bとこれらの間に配置された封止部材22とが直列に並べられて構成されている。
外障子用バリアフリー部材15aは、図3に示すように内・外障子3、4が閉じられているとき、外レール10の外障子4で覆われている部分と内レール8との間に配置され、外障子4を開いたときバリアフリー性を発揮する。内障子用バリアフリー部材15bは、内・外障子3、4が閉じられているとき、内レール8の内障子3で覆われている部分と外レール10との間に配置され、内障子3を開いたときバリアフリー性を発揮する。これら内・外障子用バリアフリー部材15a、15bは、図6を用いて上述した上板部16、室外側係合部17、室内側係合部18、脚部19及び突出部14から夫々構成されており、アルミや硬質樹脂等の材料を用いて押出成形によって製造される。
他方、図4に示す封止部材22は、図5に示すように、下部に切欠部23が形成された略直方体状のベースブロック24と、ベースブロック24の上面に内・外障子用バリアフリー部材15a、15bの突出部14と繋がるように形成された突出ブロック25とから成り、軟質樹脂やゴム等の可撓性を有する材料を用いて射出成形等によって成形されている。封止部材22は、図6に示す凹部13に嵌め込まれたとき、ベースブロック24の切欠部23が凹部13の段差部26に係合するようになっている。図5に示すように、ベースブロック24の両側面には、室外側係合部27と室内側係合部28とが、夫々リブ状に形成されており、これら室外側係合部27と室内側係合部28が、図6に示す凹部13の室外側係合リブ20と室内側係合リブ21とに夫々係合するようになっている。
図5に示すように、ベースブロック24の上面、突出ブロック25の上面及び側面には、室内外方向に沿って形成された封止フィン29が、幅方向(内・外障子3、4のスライド方向)に間隔を隔てて複数設けられている。封止フィン29は、ベースブロック24の上面に形成された室外側水平フィン29aと、突出ブロック25の側面に形成された室外側垂直フィン29bと、突出ブロック25の上面に形成された頂部フィン29cと、ベースブロック24の上面に形成された室内側水平フィン29dとから成り、各ブロック24、25と一体的に成形されていて可撓性を有している。室外側水平フィン29aの高さは、突出ブロック25よりも低く設定され、室内側水平フィン29dの高さは、突出ブロック25と同等に設定されている。かかるフィン29は、図8を用いて後述する封止板30と共同して室外の風が室内に侵入することを防止する。なお、上述の封止部材22の構造及び材料は、例示であり、上述の構造及び材料に限定されるものではない。
図6に示すように、内障子3及び外障子4の下部には、凹部13に装着されたバリアフリー部材15の突出部14を避けるように形成された逃げ部31が設けられている。逃げ部31は、外障子4の下框4bの室内側面の下部に長手方向に沿って形成された外障子側逃げ部31aと、内障子3の下框3bの室外側面の下部に長手方向に沿って形成された内障子側逃げ部31bとからなる。これら外障子側逃げ部31aと内障子側逃げ部31bとを外障子4と内障子3とに夫々設けることで、バリアフリー部材15の突出部14が内障子3及び外障子4のスライドの障害とならず、内障子3及び外障子4のスライドを可能としているのである。
詳しくは、外障子側逃げ部31aは、外障子4の下框4bの室内側面に装着された断熱樹脂カバー32の下部にその長手方向に沿って形成されていると共に、外障子4の縦框(召合せ框)4dの煙返し部33の下部に形成されている。従って、外障子側逃げ部31aを形成するためには、断熱樹脂カバー32及び煙返し部33を改変すれば足り、外障子4の本体自体は既存のものを流用できる。他方、内障子側逃げ部31bは、内障子3の縦框(召合せ框)3cの煙返し部34の下部に形成されている。従って、内障子側逃げ部31bを形成するためには、煙返し部34を改変すれば足り、内障子3の本体自体は既存のものを流用できる。
さて、図8に示すように、外障子4の縦框(召合せ框)4dの下部には、図6に示す外障子側逃げ部31a及び内障子側逃げ部31bの一部を覆うように形成された封止板30が取り付けられている。封止板30は、軟質樹脂やゴム等の可撓性を有する材料から板状に形成され、押え板35によって外障子4の縦框(召合せ框)4dの下部に取り付けられている。なお、押え板35を封止板30と同じ材質として両者を一体成形してもよい。封止板30は、外レール10が食い込むように形成されたスリット36と、外・内障子用バリアフリー部材15a、15bの突出部14を避けると共に封止部材22の封止フィン29(図5)に接触するように切り欠かれた切欠部37とを有する。
すなわち、封止板30と封止部材22とは、外障子4が閉じ位置に移動されたとき、図8に示す封止板30のスリット36と切欠部37との間の部分38が図5に示す封止部材22の室外側水平フィン29aに接触し、図8に示す封止板30の切欠部37の垂直部分37aが図5に示す封止部材22の室外側垂直フィン29bに接触し、図8に示す封止板30の切欠部37の水平部分37bが図5に示す封止部材22の頂部フィン29c及び室内側水平フィン29dに接触するようになっている。かかる接触時、封止板30とフィン29とは、相互に僅かに倒れるように弾性変形し、室外の風が室内に侵入することを防止する。
図6に示すように、下枠2bの室外側側面には、水平張り出し部40を介して網戸レール41が形成されており、網戸レール41には、網戸42の戸車43が走行するようになっている。水平張り出し部40には、下枠2bの幅方向の略中央部に位置させて、水落し穴44が形成されている。水落し穴44は、網戸42や外障子4の室外側面に付着した雨水等を、水平張り出し部40の下方に形成されたスペース45に案内し、図示しない排水部に排水するためのものである。水落し穴44は、図4に示すように、水平張り出し部40に取り付けられたカバー46によって覆われていて外観上見えないようになっており、意匠性の向上が図られている。
図6に示すように、下枠2bには、内レール8の室内側に隣接させて窪み部50が下枠の長手方向に沿って形成されており、窪み部50には、カバー51が着脱可能に取り付けられている。カバー51には、図4に示すように、閉じ位置に移動された内障子3の室内側面の下方に位置させて、水落し穴52が形成されている。水落し穴52は、仮に内障子3の室内側面に結露が生じたとき、その結露水を窪み部50に案内するためのものである。
また、図4に示すように、外障子用バリアフリー部材15aの上板部16の幅方向の端部には、水落し穴53が形成されている。水落し穴53は、外障子4の室外側面に付着した雨水や室内側面に生じた結露水を凹部13(図6)に案内するためのものである。同様に、内障子用バリアフリー部材15bの上板部16の幅方向の端部には、水落し穴54が形成されている。水落し穴54は、内障子3の室外側面に付着した雨水や室内側面に生じた結露水を凹部13に案内するためのものである。
図4及び図5に示すように、封止部材22には、上下を貫通して水落し穴55が形成されている。水落し穴55は、内・外障子3、4に付着した雨水や結露水等を図6に示す凹部13に案内する。
図6に示すように、窪み部50と凹部13とを仕切る縦リブ56、バリアフリー部材15の室内側係合部18及び脚部19、凹部13とスペース45とを仕切る壁57には、水通路58が形成されている。水通路58は、窪み部50及び凹部13に案内された雨水・結露水をスペース45に導いて排水する。
以上の構成から成る本実施形態の作用を説明する。
本実施形態に係る開口部装置1によれば、図6に示すバリアフリー部材15を下枠2bの凹部13から取り外し、代わりに図7に示すように、バリアフリー部材15から突出部14を取り除いて成るカバー部材150を凹部13に装着することで、通常タイプのサッシとして使用できる。
詳しくは、図4に示す封止部材22を図6に示す下枠2bの凹部13に残したまま、外障子用バリアフリー部材15a及び内障子用バリアフリー部材15bを凹部13から取り外し、代わりに、外障子用バリアフリー部材15aと同等長さのカバー部材150(図7)と、内障子用バリアフリー部材15bと同等長さのカバー部材150とを凹部13に装着する。かかる交換作業は、内障子3及び外障子4を下枠2bの左右いずれか一方に片寄らせることで行え、各障子3、4を取り外す必要は無い。
ここで、封止部材22(図5)は、突出ブロック25の無い別の封止部材に交換する必要はない。突出ブロック25は、内・外障子3、4のいずれかを開位置にスライドさせたとき、内・外障子3、4の縦框3c、3d、4c、4dのいずれかによって常に上方から覆われるため、車椅子の通過の邪魔にならないからである。このため、図8に示す封止板30も、切欠部37の水平部分37bが部分38と同じ位置まで延出された別の封止板に交換する必要は無い。
こうして通常タイプのサッシに改変されたとき、交換されたカバー部材150には、バリアフリー部材15では必要となる突出部14が存在しないため、見た目がすっきりしていて意匠性が高まる。また、交換されない封止部材22と封止板30とによって、室外の風が室内に侵入することが防止される。
その後、バリアフリー性が必要となったときには、図7に示すカバー部材150を下枠2bの凹部13から取り外し、代わりに図6に示すようにバリアフリー部材15(外障子用バリアフリー部材15a、内障子用バリアフリー部材15b)を凹部13に取り付ける。勿論、封止部材22(図5)及び封止板30(図8)は交換する必要が無い。
これにより、車椅子が通過するときのバリアフリー性が確保できる。すなわち、バリアフリー部材15の突出部14と外レール10との間隔、突出部14と内レール8との間隔が車椅子の前輪のタイヤ幅よりも狭く設定されているので、前輪がキャスターによって360度回転しても上記間隔に嵌り込まない。
また、このようにバリアフリー部材15を下枠2bに装着しても、外障子4及び内障子3にはバリアフリー部材15の突出部14を避けるように形成された外障子側逃げ部31a及び内障子側逃げ部31bが設けられているので、外障子4及び内障子3のスライドが確保される。更に、図8に示す封止板30と図5に示す封止部材22とによって、室外の風が室内に侵入することが防止される。
よって、通常タイプのサッシとして施工した後、簡便に低コストで内・外障子3、4が開閉可能なバリアフリーサッシに改変できる。すなわち、図7に示す通常サッシと図6に示すバリアフリーサッシとは、バリアフリー部材15とカバー部材150とが異なるのみであってその他の部品は殆どが共用であるので、部品の共通化による低コスト化を推進できる。
また、外障子側逃げ部31aは、外障子4の断熱樹脂カバー32及び煙返し部33に形成され、内障子側逃げ部31bは、内障子3の煙返し部33に形成されているので、外障子4の本体自体及び内障子3の本体自体は既存のものを改変することなく流用でき、部品の共用化によって低コスト化を図ることができる。
なお、図4に示す水落し穴52、53、54、55から窪み部50、凹部13内に侵入したゴミ(塵芥等)は、外障子用バリアフリー部材15a、内障子用バリアフリー部材15b、封止部材22を凹部13(図6)から取り外し、カバー51を窪み部50(図6)から取り外すことによって、凹部13及び窪み部50が露出するため、掃除機や箒などによって容易に除去できる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、図6において、バリアフリー部材15の突出部14の位置を外レール10と内レール8との略中間に位置させて外障子4及び内障子3の双方に逃げ部31a及び31bを設けた構成としたが、突出部14の位置を外レール10側に片寄らせて内障子側逃げ部31bを省略してもよく、逆に突出部14の位置を内レール8側に片寄らせて外障子側逃げ部31aを省略してもよい。但し、これらの場合であっても、突出部14と外レール10との間隔、突出部14と内レール8との間隔が、車椅子の前輪のタイヤ幅よりも狭く設定されることは勿論である。
また、図9に示すように、外障子4及び内障子3の下框4b及び3bの室内側下部4x及び3xを図6に示すタイプよりも上方に持ち上げた形状とし、それによって下方に生じたスペースにバリアフリー部材15xの突出部14xを配置すると共に別のバリアフリー部材51xを配置してもよい。突出部14x及びバリアフリー部材51xには、障子3、4の開閉方向に沿って平板状の滑り止め部材60x、61xが装着されている。なお、図9に示す実施形態は、前述した図6等に示す実施形態と略同様の構成となっているので、詳しい説明は省略し、対応する構成要素に同一の符号を付すに止める。
本実施形態に係る開口部装置(サッシ構造)の室内側正面図である。 上記開口部装置の縦断面図である。 上記開口部装置の横断面図である。 図3から内・外障子を除去した説明図(下枠の平面図)である。 封止ブロックの説明図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は正面図、(d)は底面図である。 図2の要部拡大図である。 通常タイプのサッシに改変したときの要部拡大図である。 図3のVIII−VIII線断面図である。 変形例を示す開口部装置の要部縦断面図である。 従来例を示すサッシの横断面図である。
符号の説明
1 開口部装置
2 枠体
2b 下枠
3 内障子
4 外障子
8 内レール
10 外レール
14 突出部
15 バリアフリー部材
31 逃げ部

Claims (1)

  1. 枠体に内障子と外障子とをスライド可能に装着した開口部装置であって、
    上記枠体を構成する下枠に、上記内障子をガイドするための内レールと上記外障子をガイドするための外レールとを、室内外方向に間隔を隔てて凸設し、
    上記下枠に、上記内レールと上記外レールとの間に位置させて、上記内レール及び外レールと略同じ高さで上記下枠の幅方向略全域に亘って形成されたバリアフリー部材を、着脱可能に設け、
    上記内障子及び外障子の少なくも一方の下部に、上記バリアフリー部材を避けるように形成された逃げ部を設けることで、上記内障子及び外障子のスライドを可能としたことを特徴とする開口部装置。
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