JP5801630B2 - 浴槽用給湯口アダプターおよびそのカバー部材 - Google Patents

浴槽用給湯口アダプターおよびそのカバー部材 Download PDF

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Description

この発明は、浴槽の壁部に給湯用として取り付けられる浴槽用給湯口アダプターおよびそのカバー部材に関する。
浴槽の側壁に貫通状態に取り付けられる給湯口アダプターにおいて、追い焚き機能付きのものでは、浴槽内に臨むように吸引口および吐出口が設けられている。そして、追い焚き時には、浴槽内のお湯が吸引口から吸引されて、給湯口アダプター内部を通って室外の給湯器に戻されてそこで加熱される。さらに給湯機で加熱されたお湯が、給湯口アダプターに供給されて、アダプター内部を通って吐出口から浴槽内に吐出されるようになっている。
ところで、近年になって、給湯口アダプターの内部に発電機を組み込んで、自己発電により照明器等を発光させるようにした浴槽給湯システムが提案されている。
例えば特許文献1に示す浴槽給湯システムは、給湯口アダプターに照明器が設けられ、追い焚き時等に照明器を発光させて、表示効果を高めるようにしている。
特許文献2に示す浴槽給湯システムは、浴槽壁に、給湯口アダプターに対向させるように照明器が設けられ、給湯口から噴射されるお湯を、照明器で照明することにより、表示効果を高めるようしている。
特許文献3,4に示す浴槽給湯システムは、水槽内のお湯を給湯機に送る戻り流路内に、紫外線を照射する照明器を設けておき、戻り流路内を流通するお湯に照明器から紫外線を照射して、お湯を殺菌浄化するようにしている。
これらの給湯システムはいずれも、発電機を用いた自己発電型のものであり、お湯の循環経路上に、水車(タービン)を設置しておき、水流で水車を回転させて、その水車に連結した発電機本体を駆動させることにより、電力を発生させるようにしている。
特開2004−215994号公報 特開2001−227011号公報 特開2002−336149号公報 特開2002−340416号公報
しかしながら、上記特許文献1〜4に示す従来の給湯システムにおいてはいずれも、構造が複雑でサイズも大きい発電機によって発電するものであるため、構造の複雑化および大型化を来すという課題が発生する。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、構造の簡素化および小型化を図りつつ、自己発電できる浴槽用給湯口アダプターおよびそのカバー部材を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の手段を備えるものである。
[1]吐出口および吸引口が設けられた槽内突出部を有するアダプター本体の前記槽内突出部を覆う態様に着脱自在に取り付けられる浴槽用給湯口アダプターのカバー部材であって、
前記吐出口に対応して設けられ、かつ前記アダプター本体から前記吐出口を介して吐出されるお湯を流通させて浴槽内に吐出する吐出流路と、
前記吸引口に対応して設けられ、かつ浴槽内のお湯を流通させて前記吸引口を介して前記アダプター本体に吸引させる吸引流路とを備え、
前記吐出流路および前記吸引流路のうち少なくともいずれか一方の流路上に、お湯が内部を流通する発電室が設けられ、
前記発電室に、圧電素子を含む圧電素子板が設けられ、
前記発電室の内部を流通するお湯に基づき前記圧電素子板の圧電素子が作動し、電力が発生するようにしたことを特徴とする浴槽用給湯口アダプターのカバー部材。
[2]前記発電室に、その内部を流通するお湯によって可動する可動体が設けられ、
可動する前記可動体が前記圧電素子板に衝突することによって圧電素子が作動するようにした前項1に記載の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材。
[3]前記可動体は、流通するお湯によって回転する水車によって構成され、
前記圧電素子板は、端部が揺動可能に前記発電室に取り付けられた揺動板として構成され、
回転する前記水車の各羽根が前記揺動板の端部に順次衝突して、前記揺動板が揺動することによって圧電素子が作動するようになっている前項2に記載の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材。
[4]前記発電室に、その内部を流通するお湯が前記水車に向かうように水流を制御する水流制御板が設けられる前項3に記載の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材。
[5]前記圧電素子板は、端部が揺動可能に取り付けられた揺動板として構成され、
前記発電室の内部を流通するお湯に従って、前記揺動板の端部が揺動することによって圧電素子が作動するようにした前項1に記載の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材。
[6]前記揺動板の揺動端部に錘体が取り付けられる前項5に記載の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材。
[7]前記発電室に、その内部を流通するお湯を撹乱するための水流撹乱用突起が設けられる前項5または6に記載の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材。
[8]前記発電室に前記揺動板が複数設けられる前項5〜7のいずれか1項に記載の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材。
[9]前記槽内突出部の外周に配置されるリング状の外周部材と、
前記外周部材の前面側を閉塞する前面板とを備え、
前記槽内突出部の外周側面に前記吐出口および前記吸引口が設けられるとともに、
前記外周部材に前記発電室が設けられる前項1〜8のいずれか1項に記載の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材。
[10]浴槽内側に配置される発光手段を備え、
前記発電室で発生する電力によって、前記発光手段を発光させるようにした前項1〜9のいずれか1項に記載の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材。
[11]前記発光手段がLEDによって構成される前項10に記載の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材。
[12]前記発電室は、前記吐出流路および吸引流路の双方に設けられる前項1〜11のいずれか1項に記載の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材。
[13]吐出口が設けられた槽内突出部を有するアダプター本体の前記槽内突出部を覆う態様に着脱自在に取り付けられる浴槽用給湯口アダプターのカバー部材であって、
前記吐出口に対応して設けられ、かつ前記アダプター本体から前記吐出口を介して吐出されるお湯を流通させて浴槽内に吐出する吐出流路を備え、
前記吐出流路上に、お湯が内部を流通する発電室が設けられ、
前記発電室に、圧電素子を含む圧電素子板が設けられ、
前記発電室の内部を流通するお湯に基づき前記圧電素子板の圧電素子が作動し、電力が発生するようにしたことを特徴とする浴槽用給湯口アダプターのカバー部材。
[14]吐出口および吸引口が設けられた槽内突出部を有するアダプター本体と、前記槽内突出部を覆う態様に着脱自在に取り付けられ、かつ前記吐出口および吸引口に対応して吐出流路および吸引流路を有するカバー部材とを備え、浴槽外からのお湯が前記吐出口および前記吐出流路を通って浴槽内に吐出されるとともに、浴槽内のお湯が前記吸引流路および前記吸引口を通って浴槽外に送出されるようにした給湯口アダプターであって、
前記吐出流路および前記吸引流路のうち少なくともいずれか一方の流路上に、お湯が内部を流通する発電室が設けられ、
前記発電室に、圧電素子を含む圧電素子板が設けられ、
前記発電室の内部を流通するお湯に基づき前記圧電素子板の圧電素子が作動し、電力が発生するようにしたことを特徴とする浴槽用給湯口アダプター。
[15]吐出口が設けられた槽内突出部を有するアダプター本体と、前記槽内突出部を覆う態様に着脱自在に取り付けられ、かつ前記吐出口に対応して吐出流路を有するカバー部材とを備え、浴槽外からのお湯が前記吐出口および前記吐出流路を通って浴槽内に吐出されるようにした給湯口アダプターであって、
前記吐出流路上に、お湯が内部を流通する発電室が設けられ、
前記発電室に、圧電素子を含む圧電素子板が設けられ、
前記発電室の内部を流通するお湯に基づき前記圧電素子板の圧電素子が作動し、電力が発生するようにしたことを特徴とする浴槽用給湯口アダプター。
発明[1]の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材によれば、圧電素子を利用して自己発電するものであるため、発電機等を用いる場合と比較して、構造の簡素化および小型化を図ることができる。
なお本発明のカバー部材は、既存の給湯口アダプターのアダプター本体に取り付けて使用することもできる。これにより、既存の給湯口アダプターを有効に利用することができる。
発明[2]〜[4]の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材によれば、圧電素子を効率良く作動させることができ、十分な発電量を確実に確保することができる。
発明[5]〜[8]の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材によれば、圧電素子を効率良く作動させることができ、十分な発電量をより確実に確保することができる。
発明[9]の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材によれば、発電室を外周部材に確実に形成することができる。
発明[10][11]の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材によれば、発光手段が発光するため、浴槽内に光による効果的な演出表示を行うことができる。
発明[12]の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材によれば、2つの発電室で発電できるため、十分な発電量をより一層確実に確保することができる。
発明[13]の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材によれば、上記と同様に、構造の簡素化および小型化を図ることができる。
発明[14][15]の浴槽用給湯口アダプターによれば、上記と同様に、構造の簡素化および小型化を図ることができる。
図1はこの発明の第1実施形態である浴槽用給湯口アダプターを示す側面断面図である。 図2は第1実施形態の給湯口アダプターを分解して示す斜視図である。 図3は第1実施形態の給湯口アダプターにおけるカバー部材付きの流路仕切部材を示す側面断面図である。 図4は第1実施形態のカバー部材付き流路仕切部材を分解して示す側面断面図である。 図5は第1実施形態のカバー部材付き流路仕切部材をその前面板を取り外した状態で示す正面図である。 図6は第1実施形態のカバー部材を分解して示す斜視図である。 図7は第1実施形態のカバー部材をその前面板を取り外した状態で示す斜視図である。 図8は第1実施形態のカバー部材における発電室周辺を拡大して示す正面図である。 図9は第1実施形態の流路仕切部材を分解して示す斜視図である。 図10はこの発明の第2実施形態である浴槽用給湯口アダプターにおけるカバー部材付き流路仕切部材を示す側面断面図である。 図11は第2実施形態のカバー部材付き流路仕切部材を分解して示す側面断面図である。 図12は第2実施形態のカバー部材付き流路仕切部材を前面板を取り外した状態で示す正面図である。 図13は第2実施形態のカバー部材を前面板を取り外した状態で示す斜視図である。 図14は第2実施形態のカバー部材を分解して示す斜視図である。 図15は第2実施形態のカバー部材における発電室周辺を拡大して示す正面図である。
<第1実施形態>
図1,2はこの発明の第1実施形態である浴槽用給湯口アダプターを示す図である。両図に示すように、この第1実施形態の給湯口アダプターは、浴槽の側壁Wに設けられた取付孔Hに組み付けられる。この給湯口アダプターは、室外の給湯機から供給されたお湯を浴槽内に供給する湯はり処理の他に、浴槽内のお湯(水)を吸い込んで室外の給湯機に送り、そこで加熱して、適当な温度に加熱されたお湯を浴槽内に戻す追い焚き処理を行えるものである。
なおこの給湯口アダプターは、以下に詳述するように、このアダプターが備える2つの外管接続部1a,1bに対して、給湯機につながる往き管および戻り管のどちらを接続しても使用可能な、いわゆる無極性タイプのものである。さらにアダプター内部に、逆流防止弁等の水の流動を制御するための流動制御弁が設けられない弁無しタイプのものである。
本第1実施形態の給湯口アダプターは、槽外取付部材1と、雄ねじ部材2と、流路仕切部材3と、カバー部材9とを基本的な構成要素として備えている。なお、本明細書においては、給湯口アダプターの軸心方向に沿って浴槽に対して内側(図1の左側)を「前側」または「正面側」とし、浴槽に対して外側(図1の右側)を「後側」または「裏面側」として説明する。
さらに本実施形態においては、カバー部材9を除いた給湯口アダプター、つまり槽外取付部材1と、雄ねじ部材2と、流路仕切部材3とによって、アダプター本体が構成されている。
図1,2に示すように槽外取付部材1は、前面側が開放され、かつ後面側が閉塞された円筒形状の外筒部12と、その外筒部12の内部に同軸心上に配置される円筒形状の内筒部11と、外筒部12の前端外周に設けられた平板リング状のフランジ部15と、外筒部12の周壁後端に側方に突出するように設けられる管状の第1および第2外管接続部1a,1bとを一体に有している。
内筒部11の内部空間は、後述の内側流路Aの一部として構成されるとともに、内筒部11および外筒部12間の環状空間は、後述の外側流路Bの一部として構成されている。上記第1外管接続部1aが内側流路Aに連通されるとともに、第2外管接続部1bが外側流路Bに連通されている。
外筒部12の前部内周面には、雄ねじ部材2に組み付けるための雌ねじが刻設されている。
槽外取付部材1のフランジ部15の外周縁部には、そのフランジ部15と浴槽外壁面との間の水密を図るための合成樹脂製のパッキン82が取り付けられている。
図1.2に示すように雄ねじ部材2は、前後両端が開放された円筒形状の胴部21と、その胴部21の前端外周に設けられた平板リング状のフランジ部25とを一体に有する鍔付き円筒形状の成形品をもって構成されている。
胴部21の外周側面には、上記槽外取付部材1における外筒部12の雌ねじに対応して、雄ねじが刻設されており、胴部21を槽外取付部材1の外筒部12内にねじ込んで固定できるようになっている。
そして、槽外取付部材1のフランジ部15が、浴槽の外壁面における取付孔Hの周縁部に沿うように配置された状態で、雄ねじ部材2のフランジ部25が、合成ゴム製のリング状パッキン83を介して浴槽内壁面における取付孔Hの周縁部に圧接されるようにして、雄ねじ部材2の胴部21が取付孔Hを通じて、槽外取付部材1の外筒部12にねじ込まれて固定される。これにより両部材1,2のフランジ部15,25によって、浴槽側壁Wにおける取付孔周縁部が挟持されて、両部材1,2が浴槽側壁Wに貫通状態に組み付けられる。
流路仕切部材3は、軸心方向(前後方向)に延びる細長い円筒形状の円筒部31と、その円筒部31の前端部に設けられた円盤状の槽内突出部4とを有している。
槽内突出部4は、内部に複数の流路が設けられる中空構造を有しており、略円板状の後壁41と、後壁41における前面側の外周を囲うようにして一体に形成された外周壁42と、外周壁42の前面側開口の一部を閉塞する前部閉塞板5とを備えている。
なお本実施形態においては、槽内突出部4における外周壁42の外周面によって、外周側面が構成されている。
図1に示すように、円筒部31は、後述するように槽外取付部材1の内筒部11に接続されるものであり、円筒部31の内部と、それに連通する槽外取付部材1における内筒部11の内部とによって、内側流路Aが形成される。さらに円筒部31は、後述するように雄ねじ部材2の胴部21の内部に配置されるものであり、円筒部31および胴部21間の環状空間と、それに連通する槽外取付部材1における内筒部11および外筒部12間の環状空間とによって、外側流路Bが形成される。
図3〜5,9に示すように、槽内突出部4の後壁41には、円筒部31に対応して、第1連通孔41aが形成されるとともに、円筒部31の側方に対応して、第2連通孔41bが形成されている。さらに外周壁42の下部両側には、第1および第2開口42a,42bが形成されている。
槽内突出部4における後壁41の前面側には、複数の仕切壁43が形成されており、この仕切壁43によって、槽内突出部4内に、各自独立する第1および第2流路43a,43bが形成されている。
第1流路43aは、第1連通孔41aから第1開口42aにかけて形成されており、第1連通孔41aを介して槽内突出部4の後方における円筒部31の内側(内側流路A)に連通されるとともに、第1開口42aを介して槽内突出部4の外側に開放されている。
第2流路43bは、第2連通孔41bから第2開口42bにかけて形成されており、第2連通孔41bを介して槽内突出部4の後方における円筒部31の外側(外側流路B)に連通されるとともに、第2開口42bを介して槽内突出部4の外側に開放されている。
なお図5,9に示すように、槽内突出部4内における上側中間位置には、ロックピン挿入孔49が設けられており、後述するように流路仕切部材3を雄ねじ部材2に取り付けた際に、このロックピン挿入孔49に挿入されるロックピン(図示省略)によって、雄ねじ部材2に対して流路仕切部材3の回り止めが図られるようになっている。
図3〜5,9に示すように、槽内突出部4の前面側開口における第1および第2流路43a,43bに対応する部分には、前部閉塞板5が着脱自在に取り付けられている。
ここで、本実施形態においては、槽内突出部4における第1および第2開口42a,42bのうちいずれか一方が吐出口として機能するとともに、残り一方が吸引口として機能するものである。
以上の構成の流路仕切部材3は、浴槽側壁Wに組み付けられた雄ねじ部材2に、周知の取付手段によって着脱自在に組み付けられる。このとき、流路仕切部材3における円筒部31が、雄ねじ部材2の内部に配置される槽外取付部材1の内筒部11に挿入される。
この状態では、図1に示すように、槽外取付部材1の内筒部11と流路仕切部材3の円筒部31との間にOリング81が配置され、そのOリング81によって、両部材11,31間の水密が図られるとともに、流路仕切部材3の槽内突出部4の後面に設けられたパッキン84によって、流路仕切部材3の槽内突出部4と、雄ねじ部材2のフランジ部25との間の水密が図られるようになっている。
図2〜7に示すように、流路仕切部材3の槽内突出部4に取り付けられるカバー部材9は、槽内突出部4の外周に沿って配置されるリング状の外周部材91と、外周部材91および槽内突出部4の前面を覆うように設けられる前面板95とを備えている。
外周部材91における上側縁部と、下端部には、周囲が囲まれたLED室45,45がそれぞれ形成されている。各LED室45内には、発光手段(照明器)としての発光ダイオード(LED)46が槽内突出部4の外周縁部に沿って複数並べてそれぞれ取り付けられている。
外周部材91における槽内突出部4の第1および第2開口42a,42bに対応する位置には、外周部材91の内周側から外周側にかけて貫通する態様に、第1および第2発電室7a,7bが形成されている。
第1および第2発電室7a,7bにおける内周端部の開口が第1および第2内側開口76a,76bとしてそれぞれ構成されている。そしてその各内側開口76a,76bと、槽内突出部4の第1および第2開口42a,42bとを介して、第1および第2発電室7a,7bが槽内突出部4の第1および第2流路43a,43bにそれぞれ連通されるようになっている。
さらに第1および第2発電室7a,7bにおける外周端部の開口部が第1および第2外側開口77a,77bとして構成されている。そしてその第1および第2外側開口77a,77bを介して、第1および第2発電室7a,7bが外部(浴槽内)に開放されている。
ここで、本実施形態においては、第1および第2発電室7a,7bのうちいずれか一方が、吐出流路として機能するとともに、残り一方が、吸引流路として機能するものである。
前面板95は、外周部材91の前面側全域を閉塞するようにして、外周部材91に着脱自在に取り付けられている。
前面板95におけるLED室45に対応する部分は、合成樹脂製の透明窓96によって構成されている。従ってLED46が点灯した際には、その照明光が透明窓96を介して前方に照射されるようになっている。
本実施形態において、カバー部材9は、後付けによって、流路仕切部材3の槽内突出部4に着脱自在に取り付けることができるようになっている。
図5〜8に示すように、カバー部材9における第1および第2発電室7a,7b内には、その中央位置に支柱71,71がそれぞれ取り付けられている。各支柱71,71の両側には、圧電素子を含む帯板形状の揺動板72,72の一端部側(固定端部側)が固定されている。そして揺動板72,72の他端部側(揺動端部側)が、各発電室7a,7bの両側端部に配置されている。揺動板72は、弾力性ないしは可撓性を有し、支柱71の部分を支点にして、他端部側(揺動端部側)が揺動できるようになっている。
なお本第1実施形態においては、揺動板72が、圧電素子を含む圧電素子板(圧電素子フィルム)として構成されている。
さらに揺動板72を支持する支柱71には、その内部に銅線等のリード線が組み込まれており、後述するように揺動板72の圧電素子によって発生した電力を、そのリード線を介して取り出せるようになっている。
発電室7a,7bにおける各揺動板72の揺動端部に対応する位置には、水車75,75がその軸心回りに回転自在に取り付けられている。そして、水車75,75が回転した際には、水車75,75の各羽根が各揺動板72の揺動端部に連続的に順次衝突するようになっている。
本第1実施形態においては、水車75によって可動体が構成されている。
なお、この水車75,75は、軸心方向から流入するお湯によって回転するタイプのものとは異なり、半径方向ないし周方向から流入し、かつ半径方向ないし周方向へ流出するお湯によって回転するタイプのものである。さらにこの水車75は、既述したように羽根によって揺動板72を叩いて揺動させるものであり、発電機を直接駆動するような水車(タービン)とは異なるものである。
また発電室7a,7bの内周側には、換言すると発電室7a,7bにおける揺動板72よりも内側開口76a,76b寄りの位置には、正面視山型の水流制御板73,73が取り付けられている。この水流制御板73,73における中央の頂部は、第1および第2内側開口76a,76bの中央位置に対向して配置されている。従って、内側開口76a,76bから発電室7a,7bに流入されるお湯は、水流制御板73,73によって発電室7a,7bの両側に導かれて、水車75,75の位置に供給されるようになっている。
さらに発電室7a,7bの外周側には、換言すると発電室7a,7bにおける揺動板72よりも外側開口77a,77b寄りの位置には、正面視山型の水流制御板74,74が取り付けられている。この水流制御板74,74における中央の頂部は、第1および第2外側開口77a,77bに中央位置に対向して配置されている。従って、外側開口77a,77bから発電室7a,7bに流入されるお湯は、水流制御板74,74によって発電室7a,7bの両側に導かれて、水車75,75の位置に供給されるようになっている。
以上の構成の発電室7a,7bにおいて、例えば槽内突出部3側から第1および第2内側開口76a,76bを介してお湯が流入すると、そのお湯は、水流制御板73によって両側の水車75,75へと導かれる。これにより、お湯が水車75,75の各羽根を押し込むように流通して、水車75,75が回転する。このとき、水車75,75各羽根が、揺動板72の揺動端部に連続的に衝突して、揺動板72の揺動端部が小刻みに素早く揺動(振動)することによって圧電素子が作動し、所定の電力が発生するようになっている。
逆に、第1および第2外側開口477a,77bから発電室7a,7b内にお湯が流入すると、そのお湯は、水流制御板74によって両側の水車75,75へと導かれる。これにより、上記と同様に、水車75,75が回転し、揺動板72が小刻みに振動して、電力が発生するようになっている。
なお図示は省略するが、カバー部材9には、LED46の点灯(発光)を制御する制御回路が設けられている。さらに発電室7a,7bの揺動板72の支柱(リード線)71と、上記制御回路とは電気的に接続されている。これにより揺動板72が揺動して電力が発生した際に、その電力によって、LED46が点灯するようになっている。
以上の構成のカバー部材9は、浴槽側壁Wに組み付けられた上記アダプター本体における槽内突出部4に、その前面側および外周側を覆う態様に着脱自在に組み付けられる。
なおカバー部材9は、アダプター本体に対し後付けでも支障なく取り付けることができるようになっている。
こうして浴槽に組み付けられた給湯口アダプターにおいては、内側流路Aが、流路仕切部材3の第1連通孔41aを通じて、流路仕切部材3の第1流路43aに連通され、第1流路43aが第1開口42aおよび第1内側開口66aを介して第1発電室7aに連通され、さらに第1発電室7aが第1外側開口76aを介して浴槽内に連通(開放)されている。また外側流路Bが、流路仕切部材3の第2連通孔41bを通じて、流路仕切部材3の第2流路43bに連通され、第2流路43bが第2開口42bおよび第2内側開口66aを介して第2発電室7bに連通され、さらに第2発電室7bが第2外側開口76bを介して浴槽内に連通(開放)されている。
そして本第1実施形態においては、内側流路A、第1流路43aおよび第1発電室7aによって、往き流路および戻り流路のうち、いずれか一方の流路が構成されるとともに、外側流路B、第2流路43bおよび第2発電室7bによって、残り一方の流路が構成される。
本実施形態の給湯口アダプターは、既述したように、室外給湯機と配管接続する際に、槽外取付部材1における2つの外管接続部1a,1bに対して、室外給湯機につながる往き管および戻り管のどちらを接続しても使用可能な無極性タイプのものである。
例えば第1外管接続部1aに往き管、第2外管接続部1bに戻り管を接続した状態において、追い焚き処理を行った場合には、給湯機から供給されるお湯が往き管および第1外管接続部1aを通って内側流路Aに導入され、さらにそのお湯が内側流路Aおよび流路仕切部材3の第1流路43a、およびカバー部材9の第1発電室7aを通って、第1外側開口77aから浴槽内に供給される。
吸込側では、給湯機の吸引力によって、戻り管および外側流路Bが負圧に設定されるため、流路仕切部材3の第2流路43bおよびカバー部材9の第2発電室7bも負圧となる。従って、浴槽内のお湯(水)は、カバー部材9の第2外側開口77bから第2発電室7bに吸い込まれ、流路仕切部材3の第2流路43b、外側流路Bおよび戻り管を通って給湯機に戻される。
従ってこのように配管接続された場合には、内側流路Aおよび第1流路43aによって往き流路が構成され、外側流路Bおよび第2流路43bよって戻り流路が構成される。またこの場合には、槽内突出部4においては、第1開口42aによって吐出口が構成されるとともに、第2開口42bによって吸引口が構成される。さらにカバー部材9においては、第1発電室7aによって吐出流路が構成されるとともに、第2発電室7bによって吸引流路が構成される。
そして追い焚き時においては、槽内突出部4に設けられたLED46が点灯するようになっている。すなわち往き流路側においては、カバー部材9の第1内側開口76aから第1発電室7aに流入するお湯は、水流制御板73によって発電室7aの両側に導かれて、水車75,75を回転させる。この回転により、水車75,75の各羽根が、各揺動板72の各揺動端部に連続的に順次衝突して、揺動板72が小刻みに素早く振動する。この振動によって各揺動板72の圧電素子が作動して電力が発生する。
また戻り流路側においては、カバー部材9の第2外側開口77bから発電室7bに吸い込まれたお湯は、水流制御板74によって発電室7bの両側に導かれて、水車75,75が回転して、上記と同様に、電力が発生する。
このように往き流路側および戻り流路側の双方の発電室7a,7bで発生した電力によって、LED46が点灯する。さらにこうして点灯されたLED46の照明光が給湯口アダプターの前方に照射されて、浴槽内のお湯に光の演出効果を与えることができ、心地良い入浴環境を得ることができる。
一方、第2外管接続部1bに往き管、第1外管接続部1aに戻り管を接続した状態で、追い焚き処理を行った場合には、上記とは逆回りに循環する。すなわち給湯機からのお湯が、往き管、第2外管接続部1b、外側流路B、第2流路43bおよび第2発電室7bを通って、第2外側開口77bから浴槽内に供給されるとともに、浴槽内のお湯は、カバー部材9の第1外側開口77aから吸い込まれて、第1発電室7a、第1流路43a、内側流路A、第1外管接続部1aおよび戻り管を通って給湯機に戻される。
従ってこのように配管接続された場合には、内側流路A、第1流路43aおよび第1発電室7aによって戻り流路が構成され、外側流路B、第2流路43bおよび第2発電室7bによって往き流路が構成される。またこの場合には、流路仕切部材3において、第1開口42aによって吸引口が構成されるとともに、第2開口42bによって吐出口が構成される。さらにカバー部材9において、第1発電室7aによって吸引流路が構成されるとともに、第2発電室7bによって吐出流路が構成される。
さらにこのように配管接続された場合であっても、上記と同様に、発電室7a,7bで発電されてLED46が点灯する。
なお本実施形態の給湯口アダプターは、ダブル搬送方式によって湯はりを行うものである。すなわち湯はり時には、給湯機から往き管および戻り管の双方にお湯が供給され、そのお湯が、給湯口アダプターの内側および外側流路A,B、第1および第2流路43a,43b、第1および第2発電室7a,7bを通って、第1および第2外側開口77a,77bから浴槽内に供給される。
この湯はり時においても、上記と同様に、発電室7a,7bで発電されて、LED46が点灯する。
以上のように、第1実施形態の給湯口アダプターによれば、追い焚き時等に自己発電によりLED46を点灯させて、浴槽内に光による所定の演出効果を与えることができる。
さらに本実施形態の給湯口アダプターは、圧電素子を用いて発電するようにしているため、つまり、圧電素子としての揺動板72を、水車75の羽根で叩いて揺動させて発電するようにしているため、発電部の構造を簡素に仕上げることができ、小型化を図ることができる。特に、本実施形態の給湯口アダプターは、タービン(水車)を回転させて発電するような複雑構造の発電機等を用いる場合と比較して、構造の簡素化および小型化をより確実に図ることができる。
また本実施形態においては、発電室7a,7bの上流側に流動制御板73,74を設けて、お湯が水車75の位置を十分に流通するようにしているため、水車75を勢い良く回転させることができる。従って揺動板72を十分に振動させて、圧電素子を十分に作動させることができ、十分な発電量を確保できて、LED46をより確実に点灯させることができる。
さらに流動制御板73,74は、揺動板72の上流側および下流側の双方に配置されているため、揺動板72が大きく屈曲しようとした際には、揺動板72の揺動端部が流動制御板73,74に当接することにより、揺動板72が大きく変形するのを防止することができる。このように流動制御板73,74によって揺動板72の揺動(振動)範囲を制限することができる。このため例えば、揺動板72が不用意に大きく変形して、変形前の元の状態に戻らなくなるような不具合を有効に防止することができる。
また本実施形態においては、往き流路側および戻り流路側の双方に発電室7a,7bを設けているため、一方側のみに発電室を設ける場合と比較して、より多くの発電量を確保でき、LED46をより一層確実に点灯させることができる。
また本実施形態の給湯口アダプターにおいては、カバー部材9に発電室7a,7bやLED46等を設けて発電機能や照明機能を持たせるようにしているため、流路仕切部材3として従来より既存のものを用いることができる。従って、浴槽側壁W等に既に設置されている既存のアダプター本体(既存の流路仕切部材)に、カバー部材9を取り付けるだけで簡単に、本発明の構成を実現することができる。このように既存の給湯口アダプター(アダプター本体)を有効に利用することができる。
<第2実施形態>
図10,11はこの発明の第2実施形態である浴槽用給湯口アダプターを示す図である。これらの図に示すように、本第2実施形態の給湯口アダプターは、カバー部材9が、上記第1実施形態の給湯口アダプターと相違する。
すなわちこの第2実施形態の給湯口アダプターにおいて、カバー部材9には、上記第1実施形態と同様に、第1および第2発電室7a,7bが形成されている。
図12〜15に示すように、第1および第2発電室7a,7b内には、周方向に沿って配置される円弧状の支持部材81,81が取り付けられている。各支持部材81,81には、帯板形状の複数の揺動板82…の中間部が固定されている。揺動板82は、各支持部材81に対しそれぞれ複数個ずつ、この実施形態では5つずつ設けられており、各揺動板82は、お湯の流れ方向に沿うようにして配置されている。
各揺動板82は、弾力性ないし可撓性を有するもので、支持部材81への取付位置(中央部)を支点として、両端部(揺動端部)が揺動できるようになっている。さらに各揺動板82の揺動端部には、所定の質量を有する錘体(ウエイト)83が取り付けられている。
なお、本実施形態において、揺動板82は、圧電素子を含む圧電素子板(圧電素子フィルム)を構成するものである。
さらに揺動板82を支持する支持部材81には、その内部に銅線等のリード線が組み込まれており、後述するように揺動板82の圧電素子によって発生した電力を、そのリード線を介して取り出せるようになっている。
発電室7a,7bの底面における第1および第2内側開口76a,76b側の位置には水流撹乱用突起86,86がそれぞれ設けられるとともに、第1および第2外側開口77a,77b側の位置にも、水流撹乱用突起86,86がそれぞれ設けられている。各水流撹乱用突起86は、発電室7a,7bの底面から前方(前面板95側)に向けて突出するように形成されている。そして第1および第2内側開口76a,76bまたは第1および第2外側開口77a,77bから発電室7a,7b内に流入するお湯は、水流撹乱用突起86,86によってかき乱されて乱流となり、第1および第2外側開口77a,77bまたは第1および第2内側開口76a,76bから流出するようになっている。
また図10,11に示すように前面板95の裏面側における発電室7a,7bに対応する位置には、各発電室7a,7bにそれぞれ2つずつ水流撹乱用突起97,97が形成されている。この水流撹乱用突起97,97は、発電室7a,7bの底面に設けられる上記水流撹乱用突起86,86と同様に、発電室7a,7b内を流通するお湯を撹乱して、お湯の流れを乱流状態とするものである。
なお図示は省略するが、カバー部材9には、上記第1実施形態と同様に、LED46の点灯(発光)を制御する制御回路が設けられている。さらに発電室7a,7bの揺動板82の支持部材(リード線)81と、上記制御回路とは電気的に接続されている。これにより揺動板82が揺動して電力が発生した際に、その電力によって、LED46が点灯するようになっている。
以上の構成のカバー部材9は、浴槽側壁Wに組み付けられた上記アダプター本体における槽内突出部4に、その前面側および外周側を覆う態様に着脱自在に組み付けられる。
なおこの第2実施形態においても、上記第1実施形態と同様、カバー部材9は、アダプター本体に対し後付けでも支障なく取り付けることができるようになっている。
本第2実施形態の給湯口アダプターにおいて、他の構成は、上記第1実施形態の給湯口アダプターと実質的に同様であるため、同一または相当部分に同一符号を付して、重複説明は省略する。
本第2実施形態において、例えば内側流路Aに通じる外管接続部1a(図1等参照)に往き管が接続され、外側流路B(図1等参照)に通じる外管接続部1bに戻り管が接続された場合には、内側流路Aおよび第1流路43aによって往き流路が構成され、外側流路Bおよび第2流路43bによって戻り流路が構成される。従って、給湯機からのお湯は、第1流路43aから第1発電室7a内に流入して、第1外側開口77aを介して浴槽内に供給される一方、浴槽内のお湯は、第2外側開口77bから第2発電室7b内に吸い込まれて、第2流路43bに吸い込まれていく。
この場合には、槽内突出部5において、第1開口42aによって吐出口が構成されるとともに、第2開口42bによって吸引口が構成される。さらにカバー部材9において、第1発電室7aによって吐出流路が構成されるとともに、第2発電室7bによって吸引流路が構成される。
また内側流路A側に戻り管、外側流路B側に往き管が接続された場合には、内側流路Aおよび第1流路43aによって戻り流路が構成され、外側流路Bおよび第2流路43bによって往き流路が構成される。従って、給湯機からのお湯は、第2流路43bから第2発電室7b内に流入して、第2外側開口77bを介して浴槽内に供給される一方、浴槽内のお湯は、第1外側開口77aから第1発電室7a内に吸い込まれて、第1流路43aに吸い込まれていく。
この場合には、槽内突出部5において、第1開口42aによって吸引口が構成されるとともに、第2開口42bによって吐出口が構成される。さらにカバー部材9において、第1発電室7aによって吸引流路が構成されるとともに、第2発電室7bによって吐出流路が構成される。
そして追い焚き時においては、上記第1実施形態と同様に、LED46が点灯するようになっている。すなわち各発電室7a,7bに流入するお湯に従って、各揺動板82の各揺動端部が揺動(振動)する。これにより揺動板82に含まれる圧電素子が作動して電力が発生する。特に本実施形態においては、各揺動板82の各揺動端部に錘体83が設けられているため、揺動する揺動板82の慣性力や、水流に対する抵抗が大きくなる。このため揺動板82は、お湯が流通している間、不用意に停止することなく連続的に揺動し、十分な電力が発生し、この電力によって、LED46が点灯する。こうして点灯されたLED46の照明光が給湯口アダプターの前方に照射されて、浴槽内のお湯に光の演出効果を与えることができ、心地良い入浴環境を得ることができる。
なおこの第2実施形態の給湯口アダプターにおいても、上記第1実施形態と同様、ダブル搬送方式によって湯はりを行うものであり、その湯はり時には、同様に、LED46が点灯するようになっている。
この第2実施形態の給湯口アダプターにおいては、自己発電によりLED46を点灯させて、浴槽内に光による所定の演出効果を与えることができる。
さらに本実施形態の給湯口アダプターは、圧電素子を用いて発電するようにしているため、つまり、圧電素子としての揺動板82を、発電室7a,7b内を流通するお湯の水流によって揺動させて発電するようにしているため、発電部の構造を簡素に仕上げることができ、小型化を図ることができる。特に、本実施形態の給湯口アダプターは、タービン(水車)を回転させて発電するような複雑構造の発電機等を用いる場合と比較して、構造の簡素化および小型化をより確実に図ることができる。
しかも、本実施形態においては、発電室7a,7bに水流撹乱用突起86,97を設けて、発電室7a,7b内を流通するお湯を撹乱して乱流状態となるようにしているため、揺動板82を勢い良く揺動(振動)させることができる。従って、圧電素子としての揺動板82を十分に作動させることができ、十分な発電量を確保できて、LED46をより確実に点灯させることができる。
特に本実施形態においては、揺動板82の揺動端部に錘体83を取り付けているため、揺動する揺動板82の慣性力や、水流に対する抵抗が大きくなる。従って、揺動板82は、お湯が流通している間、不用意に停止することなく連続的に揺動し、十分な電力が供給されて、LED46を安定した状態でより一層確実に点灯させることができる。
さらに本実施形態においては、各発電室7a,7bに揺動板72を複数配置しているため、発電室7a,7bの水流状況に応じて、各揺動板82が個々に自由に揺動する。従って、各揺動板83内の圧電素子を効率良く作動させることができ、十分な発電量をより一層確実に確保するとことができる。
また本実施形態においては、往き流路側および戻り流路側の双方に発電室7a,7bを設けているため、一方側のみに発電室を設ける場合と比較して、より多くの発電量を確保でき、LED46をより一層確実に点灯させることができる。
<変形例>
上記実施形態においては、水流で回転する水車75の羽根で圧電素子板としての揺動板72を叩いたり(第1実施形態)、水流によって圧電素子板としての揺動板82を揺動させる(第2実施形態)ことによって、電力が発生するようにしているが、それだけに限られず、本発明においては、流通するお湯の流水力(水圧)を利用して圧電素子を作動させるような発電方式であれば、どのような発電方式も採用することができる。
例えば発電室内の内壁面を、圧電素子板によって構成するとともに、発電室内にゴム製ボール等の流動粒子を複数収容しておき、発電室内を流通するお湯によって、ボールを不規則に流動させて、そのボールを圧電素子板としての内壁面に衝突させることにより、圧電素子を作動させるようにしても良い。この場合、発電室の出入口(内側開口および外側開口)に、お湯の流通は許容しつつ、ボールの流出を防止するためのメッシュシート等を配置するのが良い。
また上記実施形態においては、発電室7a,7bを、カバー部材9内に組み込むようにしているが、それだけに限られず、実施形態の発電室7a,7bを独立したケーシング内に組み込んで発電室ユニットを形成し、その発電室ユニットを、カバー部材9の内部に着脱自在に取り付けるようにしても良い。
また上記実施形態においては、発電室で発生した電力によって、LEDを発光させるようにしているが、本発明において、発生した電力の使用用途は限定されるものではない。例えば発生した電力によって、銅イオンを発生させて殺菌作用を果たす銅イオン発生装置を駆動させたり、UVランプを点灯させて殺菌作用を果たす紫外線照射装置等を駆動させるようにしても良い。
また上記実施形態においては、圧電素子板としての揺動板72,82の形状を帯板形状に形成しているが、本発明において、揺動板の形状は、特に限定されるものではない。
また上記実施形態においては、発光手段としてLEDを用いるようにしているが、それだけに限られず、本発明においては、豆電球等の白熱電球、蛍光灯等の発光手段を用いるようにしても良い。
さらに上記実施形態においては、発光手段を連続して点灯させるようにしているが、それだけに限られず、本発明においては、発光手段を点滅させたり、適当なタイミングで点灯と点滅とを交互に行うようにしても良いし、複数の発光手段をそれぞれ個別のタイミングで点灯させたり消灯させたりするようにしても良い。
また上記第2実施形態においては、発電室7a,7bに設けられる水流撹乱用突起を幅方向(周方向)全域に形成するようにしているが、それだけに限られず、本発明においては、水流撹乱用突起を幅方向(周方向)の一部に形成するようにしても良いし、複数の水流撹乱用突起を幅方向に等間隔おきに形成したり、複数の水流撹乱用突起を千鳥状あるいはランダムに形成するようにしても良い。
また上記実施形態においては、外管接続部1a,1bに、外部の往き管および戻り管のどちらを接続しても使用可能な無極性タイプの給湯口アダプターに、本発明を適用する場合を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明は、外部の往き管および戻り管の接続位置が特定されている有極性タイプの給湯口アダプターにも適用することができる。
また上記実施形態においては、内部に、流動制御弁が設けられない弁無しタイプの給湯口アダプターに、本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明は、内部に流動制御弁が設けられる弁付きタイプの給湯口アダプターにも適用することができる。
この発明の浴槽用給湯口アダプターは、例えば一般家庭の浴槽に給湯用金具として利用することができる。
4:槽内突出部
43a,43b:開口(吐出口、吸引口)
46:LED(発光手段)
7a,7b:発電室(吐出流路、吸引流路)
72:揺動板(圧電素子板)
73,74:水流制御板
75:水車(可動体)
82:揺動板(圧電素子板)
83:錘体
86:水流撹乱用突起
9:カバー部材
91:外周部材
95:前面板
97:水流撹乱用突起

Claims (12)

  1. 吐出口および吸引口が設けられた槽内突出部を有するアダプター本体の前記槽内突出部を覆う態様に着脱自在に取り付けられる浴槽用給湯口アダプターのカバー部材であって、
    前記吐出口に対応して設けられ、かつ前記アダプター本体から前記吐出口を介して吐出されるお湯を流通させて浴槽内に吐出する吐出流路と、
    前記吸引口に対応して設けられ、かつ浴槽内のお湯を流通させて前記吸引口を介して前記アダプター本体に吸引させる吸引流路とを備え、
    前記吐出流路および前記吸引流路の双方の流路上に、お湯が内部を流通する発電室が設けられ、
    前記発電室に、圧電素子を含む圧電素子板が設けられ、
    前記発電室の内部を流通するお湯に基づき前記圧電素子板の圧電素子が作動し、電力が発生するようにしたことを特徴とする浴槽用給湯口アダプターのカバー部材。
  2. 前記発電室に、その内部を流通するお湯によって可動する可動体が設けられ、
    可動する前記可動体が前記圧電素子板に衝突することによって圧電素子が作動するようにした請求項1に記載の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材。
  3. 前記可動体は、流通するお湯によって回転する水車によって構成され、
    前記圧電素子板は、端部が揺動可能に前記発電室に取り付けられた揺動板として構成され、
    回転する前記水車の各羽根が前記揺動板の端部に順次衝突して、前記揺動板が揺動することによって圧電素子が作動するようになっている請求項2に記載の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材。
  4. 前記発電室に、その内部を流通するお湯が前記水車に向かうように水流を制御する水流制御板が設けられる請求項3に記載の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材。
  5. 前記圧電素子板は、端部が揺動可能に取り付けられた揺動板として構成され、
    前記発電室の内部を流通するお湯に従って、前記揺動板の端部が揺動することによって圧電素子が作動するようにした請求項1に記載の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材。
  6. 前記揺動板の揺動端部に錘体が取り付けられる請求項5に記載の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材。
  7. 前記発電室に、その内部を流通するお湯を撹乱するための水流撹乱用突起が設けられる請求項5または6に記載の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材。
  8. 前記発電室に前記揺動板が複数設けられる請求項5〜7のいずれか1項に記載の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材。
  9. 前記槽内突出部の外周に配置されるリング状の外周部材と、
    前記外周部材の前面側を閉塞する前面板とを備え、
    前記槽内突出部の外周側面に前記吐出口および前記吸引口が設けられるとともに、
    前記外周部材に前記発電室が設けられる請求項1〜8のいずれか1項に記載の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材。
  10. 浴槽内側に配置される発光手段を備え、
    前記発電室で発生する電力によって、前記発光手段を発光させるようにした請求項1〜9のいずれか1項に記載の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材。
  11. 前記発光手段がLEDによって構成される請求項10に記載の浴槽用給湯口アダプターのカバー部材。
  12. 吐出口および吸引口が設けられた槽内突出部を有するアダプター本体と、前記槽内突出部を覆う態様に着脱自在に取り付けられ、かつ前記吐出口および吸引口に対応して吐出流路および吸引流路を有するカバー部材とを備え、浴槽外からのお湯が前記吐出口および前記吐出流路を通って浴槽内に吐出されるとともに、浴槽内のお湯が前記吸引流路および前記吸引口を通って浴槽外に送出されるようにした給湯口アダプターであって、
    前記吐出流路および前記吸引流路の双方の流路上に、お湯が内部を流通する発電室が設けられ、
    前記発電室に、圧電素子を含む圧電素子板が設けられ、
    前記発電室の内部を流通するお湯に基づき前記圧電素子板の圧電素子が作動し、電力が発生するようにしたことを特徴とする浴槽用給湯口アダプター。
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