JP2004073916A - 水殺菌装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】少量の殺菌水を効率よく製造できるようにする。
【解決手段】前端部に取入口3を設け且つ後端部に排出口5を設けた所要容積の殺菌室1の天井壁1aに、開口部7に石英ガラス8を取り付けた窓部6を設ける。窓部6の上側に、キセノンフラッシュランプ10を配置し、殺菌室1の上側に取り付けたランプハウジング9内に保持させる。ランプハウジング9内のキセノンフラッシュランプ10の上方には反射板12を設ける。キセノンフラッシュランプ10をパルス発光させるための制御装置14を、ランプハウジング9上に配して支持部材15を介し殺菌室1の上側に取り付ける。取入口3から殺菌室1内に水2を取り入れて収納した状態にて、制御装置14によりキセノンフラッシュランプ10をパルス発光させ、発生する紫外線13を窓部6を透過させて殺菌室1内の水2に照射して殺菌を行わせた後、排出口5より殺菌水2aを回収させる。
【選択図】 図1
【解決手段】前端部に取入口3を設け且つ後端部に排出口5を設けた所要容積の殺菌室1の天井壁1aに、開口部7に石英ガラス8を取り付けた窓部6を設ける。窓部6の上側に、キセノンフラッシュランプ10を配置し、殺菌室1の上側に取り付けたランプハウジング9内に保持させる。ランプハウジング9内のキセノンフラッシュランプ10の上方には反射板12を設ける。キセノンフラッシュランプ10をパルス発光させるための制御装置14を、ランプハウジング9上に配して支持部材15を介し殺菌室1の上側に取り付ける。取入口3から殺菌室1内に水2を取り入れて収納した状態にて、制御装置14によりキセノンフラッシュランプ10をパルス発光させ、発生する紫外線13を窓部6を透過させて殺菌室1内の水2に照射して殺菌を行わせた後、排出口5より殺菌水2aを回収させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は水を殺菌して殺菌水を製造する小型の水殺菌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、水質に関する意識の高まり等から、家庭や飲食店にて水をそのまま飲用に供したり、茶やコーヒー等を入れるために用いる場合、あるいは、歯科医院等にて口腔の洗浄用水として用いる場合等、コップ一杯から数杯程度の少量の殺菌水を製造することが望まれる場合がある。
【0003】
このように少量の殺菌水を製造するための小型の装置としては、従来、薬品、特に塩素を水に注入することにより殺菌を行う方式のもの、又は、濾過滅菌用のフィルターを用いて濾過することにより、水中の菌を物理的に除去して殺菌水を製造する方式のものが用いられている。
【0004】
一方、大量の殺菌水を製造する大型の水殺菌装置としては、上記と同様に薬品を用いる方式や、水を加熱することにより殺菌を行う方式、連続紫外線ランプを用いて紫外線を照射することにより殺菌を行う方式のものが用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、塩素等の薬品を用いて殺菌水を製造する方式では、製造される殺菌水を用いて茶やコーヒー等を入れると、味が悪くなるという問題が生じることある。
【0006】
濾過滅菌用フィルターにより物理的に除菌を行う方式では、上記フィルターが目詰まりするため次第に濾過効率が低下し、殺菌された水の製造能が低下するという問題があると共に、濾過滅菌用フィルターを継続使用すると、該フィルター内で菌が繁殖する虞もあることから、上記濾過滅菌用フィルターを所要の頻度で交換しなければならず、このため手間及びコストが嵩むという問題がある。
【0007】
因みに、大型の水殺菌装置に採用されている加熱や連続紫外線ランプによる殺菌方式では、装置が大型化し、コストも嵩むという問題があるため、上記のように少量の殺菌水を製造するための水殺菌装置にそのまま適用することは困難である。
【0008】
そこで、本発明は、味を悪くする薬品を使用する必要がなく、且つ手間及び時間を要することなく少量の殺菌水を効率よく製造できる小型の水殺菌装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、水の取入口と排出口を備えて内部を水が流れるようにしてある殺菌室内に向けて紫外線を発光して水を殺菌させるようにする紫外線フラッシュランプと、該紫外線フラッシュランプを点灯させて紫外線を発光させるための制御装置を備えてなる構成とする。
【0010】
殺菌室内に水を収納した状態において、紫外線フラッシュランプを点灯させて紫外線を発光させると、該紫外線フラッシュランプから照射される紫外線が上記殺菌室内の水に照射されるため、該殺菌室内の水の殺菌が行われる。したがって、その後、排出口より殺菌水が回収されるようになる。
【0011】
又、殺菌室内に、取入口より排出口へ向かう水の流れに乱流を生じさせるための隔壁を設けた構成とすることにより、取入口から殺菌室内に導入した水を、排出口へ送る間に撹拌できるため、水中に存在している菌に対して効率よく紫外線を照射することができて、効率よく殺菌することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0013】
図1(イ)(ロ)は本発明の水殺菌装置の実施の一形態を示すもので、所要容積、たとえば、およそコップ一杯に相当する200mlの容積を有する箱型のステンレス製殺菌室1の一端(前端)部に、水2の取入口3を設けて図示しない水供給部、たとえば、蛇口から水を導くための水供給管(ホース)4を接続できるようにすると共に、殺菌室1の他端(後端)部における下部位置に排出口5を設け、且つ上記殺菌室1の天井壁1aに、左右幅方向のほぼ全面に亘る開口部7と、該開口部7を水密に閉塞させる紫外線透過材としての石英ガラス8とからなる窓部6を設け、更に、該窓部6の上側となる殺菌室1の上面部に、ランプハウジング9を取り付け、該ランプハウジング9内における上記窓部6の直上位置に、紫外線フラッシュランプとしての小型のキセノンフラッシュランプ10を配置すると共に、上記窓部6の上方から外れた位置となる上記キセノンフラッシュランプ10の両端部を、支持部材11を介しランプハウジング9の内壁面に取り付ける。
【0014】
更に、上記ランプハウジング9内におけるキセノンフラッシュランプ10の上方位置には、該キセノンフラッシュランプ10の上方を略半円弧状に覆う反射板12を設け、且つ該反射板12は、キセノンフラッシュランプ10側面を磨いたステンレス材製とするか、あるいは、キセノンフラッシュランプ10側面にクロムメッキ等を施すことにより鏡面仕上げの反射面を形成して、キセノンフラッシュランプ10を発光させたときに、該キセノンフラッシュランプ10より上方に向けて発せられる紫外線13を、上記反射板12にて反射させて下方へ向かわせ、窓部6を通して殺菌室1内へ導くことができるようにすることにより、上記キセノンフラッシュランプ10より発せられる紫外線13のエネルギーを、殺菌室1内における水2の殺菌処理に無駄なく利用できるようにしてある。更に、殺菌室1内に照射される紫外線13を、該殺菌室1内の全体に亘って死角がなくなるように照射できるようにするために、該殺菌室1の内面を全面に亘り鏡面仕上げとするようにしてもよい。
【0015】
更に又、差込プラグ付きコード14aを介して電源、たとえば、一般家庭等で用いられている図示しないAC100V電源に接続した状態にて、図示しないスイッチを操作することにより、上記キセノンフラッシュランプ10に所要の時間間隔で断続的に且つ所要の期間に亘り電力供給して、上記キセノンフラッシュランプ10を、たとえば、5〜30Hzで10〜20秒間、パルス状に発光させることができるようにした制御装置14を備えた構成とし、該制御装置14を、上記ランプハウジング9の上方位置に配置すると共に、制御装置14の底部を、上記殺菌室1の上面に、上下方向に延びる支持部材15を介して取り付けた構成とする。
【0016】
なお、殺菌室1の取入口3にはごみ等を除去するための図示しないフィルターを装着することが好ましい。
【0017】
殺菌水を製造する場合は、取入口3に水供給管4を介して図示しない水供給部としての蛇口を接続すると共に、差込プラグ付きコード14aにより電源に接続した状態にて、上記蛇口を開操作して上記水供給管4、取入口3を通して殺菌室1内に水2を注入して充満させた後、一旦蛇口を閉じ、この状態において制御装置14のスイッチを操作すると、上記キセノンフラッシュランプ10が上記所要の時間間隔で且つ所要期間パルス状に発光させられる。このキセノンフラッシュランプ10のパルス発光により紫外線13が放射され、この紫外線13は、窓部6を通過して殺菌室1内へ照射されるため、該照射された紫外線13により殺菌室1内に充満させてある水2の殺菌処理が行われる。しかる後、排出部5から殺菌室1内の水2を排出させて回収することにより、約コップ一杯分の殺菌水2aを得られるようになる。
【0018】
上記において、蛇口を開操作して殺菌室1内に新たに水2を供給することにより排出口5からの殺菌水2aの排出を行わせるようにすれば、上記コップ一杯分の殺菌水2aを回収して蛇口を閉操作した時点において、殺菌室1には新たな水2が充満されることになるので、次に殺菌水2aを必要とするときには、制御装置14のスイッチを操作してキセノンフラッシュランプ10のパルス発光による殺菌処理を行わせた後、上記と同様に蛇口を開閉操作して、殺菌室1内に新たにコップ一杯分の水2を供給することにより、排出口5からは約コップ一杯分の殺菌水2aが回収されるようになる。したがって、その後は、上記と同様に制御装置14のスイッチの操作と、蛇口の操作とを行うことにより、必要に応じてコップ一杯分ずつ殺菌水2aを得ることができるようになる。
【0019】
このように、本発明の水殺菌装置によれば、制御装置のスイッチを操作した後、蛇口の操作をするという簡便な手順で約コップ一杯分ずつの殺菌水2aを製造でき、この際、塩素等の薬品を用いる必要はないので、上記得られた殺菌水2aをお茶やコーヒーをいれるために使用しても、味が悪くなる虞はなく、特にコーヒーでは本来の香りと味を味わうことが可能となる。
【0020】
又、上記殺菌処理は殺菌水2aが必要となる時点で、制御装置14のスイッチを操作することのみにより水2の殺菌処理を瞬時に行うことができ、したがって殺菌を必要とするときにのみキセノンフラッシュランプ10をパルス発光させればよいため、省エネルギー化を図ることができる。しかも、加熱装置や連続紫外線ランプの如き大型の装置を必要とすることはなく、装置全体をコンパクトなものとすることが可能になるため、設置場所に制限を受けず、更には、AC100Vで作動するようにしてあるため、一般家庭や飲食店、あるいは、歯科医院等での使用に適したものとすることができる。
【0021】
更に、キセノンフラッシュランプ10のパルス発光により紫外線13を照射して殺菌を行うようにしてあるため、従来の濾過滅菌用フィルターの交換の如き手入れは必要とせず、長期間手入れを不要にすることが可能になる。
【0022】
次に、図2(イ)(ロ)は本発明の実施の他の形態を示すもので、図1(イ)(ロ)に示したものと同様に、一端部に取入口3を、又、他端部に排出口5をそれぞれ設けた殺菌室1と、該殺菌室1の天井壁1aに設けた窓部6と、該窓部6の上方に設けたランプハウジング9と、該ランプハウジング9内に取り付けたキセノンフラッシュランプ10とを備え、更に、該キセノンフラッシュランプ10を所要の間隔で所要期間に亘り断続的に発光させるための制御装置14を備えた構成において、上記制御装置14を、ランプハウジング9の上方に配置して支持部材15を介し殺菌室1の上側に取り付けた構成に代えて、上記制御装置14を、殺菌室1の下側に一体に取り付けた構成としたものである。
【0023】
なお、上記殺菌室1は、平面形状を、円形としてあり、これに合わせて制御装置14も平面形状が円形となるようにしてある。その他の構成は図1(イ)(ロ)に示したものと同様であり、同一のものには同一符号が付してある。
【0024】
本実施の形態によれば、支持部材15を不要にできて、部材点数の削減を図ることができると共に、ランプハウジング9の上方に制御装置14を配することがなくなるため、ランプハウジング9に設けてあるキセノンフラッシュランプ10の点検、交換等に有利なものとすることができると共に、無駄な空間を省くことができて更なるコンパクト化を図ることが可能になる。
【0025】
次いで、図3は本発明の実施の更に他の形態を示すもので、図1(イ)(ロ)に示した構成において、殺菌室1内に、前側壁1bより突出端部が後側壁1cの近傍に達するよう後方へ水平に張り出す隔壁16aと、後側壁1cより突出端部が前側壁1bの近傍に達するよう前方へ水平に張り出す隔壁16bとを、上下方向に所要の間隔を隔てて交互に多段式に設けて、殺菌室1内にて取入口3から排出口5へ流れる水2を、上段の隔壁16a上から下段の隔壁16bへ移して迂回させることにより、流れ方向を前後方向に反転させて、水2の流れに乱流を生じさせることができるようにしたものである。
【0026】
その他の構成は図1(イ)(ロ)に示したものと同様であり、同一のものには同一符号が付してある。
【0027】
本実施の形態によれば、水供給部である蛇口を少し開けた状態として、水2を少しずつ連続供給し、殺菌室1内にて取入口3から排出口5へ少しずつ流通させた状態にて、制御装置14のスイッチを操作して、キセノンフラッシュランプ10をパルス発光させると、該キセノンフラッシュランプ10から発生られる紫外線13が窓部6を通過して殺菌室1内に照射されて隔壁16a,16b上を流れる水2の殺菌が行われるが、殺菌室1内における水2の流れには、隔壁16aと16bを迂回して反転されることで乱流が生じさせられることにより、水2の撹拌が行われることになって、該水2の中に存在する菌に対して上記キセノンフラッシュランプ10から発せられる紫外線13を効率よく照射することができて、効率よく殺菌を行うことが可能になる。
【0028】
更に、図4は本発明の実施の更に他の形態を示すもので、図3に示した構成において、水の流れに乱流を発生させるための隔壁16a,16bを、前後両側壁1b,1cから交互に水平方向に突出するよう設置した構成に代えて、殺菌室1の天井壁1aより下方に突出して下端が内底部1d近傍に位置する隔壁17aと、内底部1dより上方に突出して上端が天井壁1a近傍に位置する隔壁17bとを、前後方向に所要間隔で交互に設けて、殺菌室1内にて取入口3から排出口5に向かう水2の流れを上記隔壁17aと17bとを迂回させることにより上下方向に反転させ、これにより、上記水2の流れに乱流を生じさせることができるようにしたものである。
【0029】
その他の構成は図3に示したものと同様であり、同一のものには同一符号が付してある。
【0030】
本実施の形態によっても、水2を少しずつ殺菌室1内に流通させながらキセノンフラッシュランプ10を発光させることにより、該キセノンフラッシュランプ10から発せられる紫外線13を、水2の中の菌に効率よく照射することができて、効率よく殺菌を実施することができる。
【0031】
更に又、図5は本発明の実施の更に他の形態を示すもので、図3に示した構成において、水の流れに乱流を発生させるための隔壁16a,16bを、前後両側壁1b,1cから交互に水平方向に突出するよう設置した構成に代えて、右側壁1eから、左方向に張り出して突出端部が左側壁1f近傍に達する隔壁18aと、左側壁1fから右方向に張り出して突出端部が右側壁1e近傍に達する隔壁18bとを、前後方向に所要間隔で交互に設けたものである。
【0032】
その他の構成は図3に示したものと同様であり、同一のものには同一符号が付してある。
【0033】
本実施の形態によっても、隔壁18aと18bを迂回させることにより、殺菌室内にて取入口3から排出口5へ向かう水2の流れに乱流を生じさせることができて、キセノンフラッシュランプ10の発光による紫外線13を水2の中の菌に効率よく照射できて、殺菌を効率よく行わせることができる。
【0034】
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、殺菌室1の形状は自在に決定してよく、又、その容量は、1回に所望する殺菌水2aの量に応じて自在に決定してよいこと、又、キセノンフラッシュランプ10のパルス発光の頻度、期間、強度等は、殺菌を行うべき水2の量や殺菌室1の容積に応じて該殺菌室1に収納されている水2の殺菌を行うべく設定すればよいこと、殺菌室1内に設ける隔壁は、殺菌室1内を取入口3から排出口5へ向けて流通する水2の流れに乱流を生じさせて撹拌できるようにすれば、形状、設置位置、設置枚数等は任意に設定してもよく、又、図2(イ)(ロ)に示した実施の形態における殺菌室1内に隔壁16a,16b,17a,17b,18a,18bを設けるようにしてもよいこと、紫外線フラッシュランプとしては、パルス発光を行わせることにより殺菌を行うことができる波長で且つ所要強度の紫外線13を発することができれば、キセノンフラッシュランプ以外のアーク放電ランプやエキシマランプ等を用いてもよいこと、殺菌室1内に収納した水2の全体に対して窓部6の外側に取り付けてあるキセノンフラッシュランプ10のパルス発光により発せられる紫外線13を照射することができれば、窓部6の位置及び形状は自在に設定してよいこと、殺菌効果のある波長の紫外線13を透過させることができれば、窓部6及び隔壁16a,16b,17a,17b,18a,18bとしては石英ガラス以外の紫外線透過材を用いてもよいこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0035】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明の水殺菌装置によれば、以下の如き優れた効果を発揮する。
(1) 水の取入口と排出口を備えて内部を水が流れるようにしてある殺菌室内に向けて紫外線を発光して水を殺菌させるようにする紫外線フラッシュランプと、該紫外線フラッシュランプを点灯させて紫外線を発光させるための制御装置を備えてなる構成としてあるので、殺菌室の容量に応じた量の殺菌水を容易に製造でき、この際、塩素等の薬品を用いる必要はないので、上記得られた殺菌水をお茶やコーヒーをいれるために使用しても、味が悪くなる虞はなく、特にコーヒーでは本来の香りと味を味わうことが可能となる。
(2) 上記殺菌処理は殺菌水が必要となる時点で、制御装置を操作して紫外線フラッシュランプを点灯して紫外線を発光させることのみにより水の殺菌処理を瞬時に行うことができ、したがって殺菌を必要とするときにのみ上記紫外線フラッシュランプを点灯させればよいため、省エネルギー化を図ることができる。このため、加熱装置や連続紫外線ランプの如き大型の装置を必要とすることはなく、装置全体をコンパクトなものとすることが可能になるため、設置場所に制限を受けることはない。
(3) 従来の濾過滅菌用フィルターの交換の如き手入れは必要とせず、長期間手入れを不要にすることが可能になる。
(4) 殺菌室内に、取入口より排出口へ向かう水の流れに乱流を生じさせるための隔壁を設けた構成とすることにより、取入口から殺菌室内に導入した水を、排出口へ送る間に撹拌できるため、水中に存在している菌に対して効率よく紫外線を照射することができて、効率よく殺菌することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水殺菌装置の実施の一形態を示すもので、(イ)は一部切断概略側面図、(ロ)は(イ)のA−A方向矢視図である。
【図2】本発明の実施の他の形態を示すもので、(イ)は一部切断概略側面図、(ロ)は(イ)のB−B方向矢視図である。
【図3】本発明の実施の更に他の形態を示す一部切断概略側面図である。
【図4】本発明の実施の更に他の形態を示す一部切断概略側面図である。
【図5】本発明の実施の更に他の形態を示す概略切断平面図である。
【符号の説明】
1 殺菌室
2 水
3 取入口
5 排出口
10 キセノンフラッシュランプ(紫外線フラッシュランプ)
13 紫外線
14 制御装置
16a,16b 隔壁
17a,17b 隔壁
18a,18b 隔壁
【発明の属する技術分野】
本発明は水を殺菌して殺菌水を製造する小型の水殺菌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、水質に関する意識の高まり等から、家庭や飲食店にて水をそのまま飲用に供したり、茶やコーヒー等を入れるために用いる場合、あるいは、歯科医院等にて口腔の洗浄用水として用いる場合等、コップ一杯から数杯程度の少量の殺菌水を製造することが望まれる場合がある。
【0003】
このように少量の殺菌水を製造するための小型の装置としては、従来、薬品、特に塩素を水に注入することにより殺菌を行う方式のもの、又は、濾過滅菌用のフィルターを用いて濾過することにより、水中の菌を物理的に除去して殺菌水を製造する方式のものが用いられている。
【0004】
一方、大量の殺菌水を製造する大型の水殺菌装置としては、上記と同様に薬品を用いる方式や、水を加熱することにより殺菌を行う方式、連続紫外線ランプを用いて紫外線を照射することにより殺菌を行う方式のものが用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、塩素等の薬品を用いて殺菌水を製造する方式では、製造される殺菌水を用いて茶やコーヒー等を入れると、味が悪くなるという問題が生じることある。
【0006】
濾過滅菌用フィルターにより物理的に除菌を行う方式では、上記フィルターが目詰まりするため次第に濾過効率が低下し、殺菌された水の製造能が低下するという問題があると共に、濾過滅菌用フィルターを継続使用すると、該フィルター内で菌が繁殖する虞もあることから、上記濾過滅菌用フィルターを所要の頻度で交換しなければならず、このため手間及びコストが嵩むという問題がある。
【0007】
因みに、大型の水殺菌装置に採用されている加熱や連続紫外線ランプによる殺菌方式では、装置が大型化し、コストも嵩むという問題があるため、上記のように少量の殺菌水を製造するための水殺菌装置にそのまま適用することは困難である。
【0008】
そこで、本発明は、味を悪くする薬品を使用する必要がなく、且つ手間及び時間を要することなく少量の殺菌水を効率よく製造できる小型の水殺菌装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、水の取入口と排出口を備えて内部を水が流れるようにしてある殺菌室内に向けて紫外線を発光して水を殺菌させるようにする紫外線フラッシュランプと、該紫外線フラッシュランプを点灯させて紫外線を発光させるための制御装置を備えてなる構成とする。
【0010】
殺菌室内に水を収納した状態において、紫外線フラッシュランプを点灯させて紫外線を発光させると、該紫外線フラッシュランプから照射される紫外線が上記殺菌室内の水に照射されるため、該殺菌室内の水の殺菌が行われる。したがって、その後、排出口より殺菌水が回収されるようになる。
【0011】
又、殺菌室内に、取入口より排出口へ向かう水の流れに乱流を生じさせるための隔壁を設けた構成とすることにより、取入口から殺菌室内に導入した水を、排出口へ送る間に撹拌できるため、水中に存在している菌に対して効率よく紫外線を照射することができて、効率よく殺菌することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0013】
図1(イ)(ロ)は本発明の水殺菌装置の実施の一形態を示すもので、所要容積、たとえば、およそコップ一杯に相当する200mlの容積を有する箱型のステンレス製殺菌室1の一端(前端)部に、水2の取入口3を設けて図示しない水供給部、たとえば、蛇口から水を導くための水供給管(ホース)4を接続できるようにすると共に、殺菌室1の他端(後端)部における下部位置に排出口5を設け、且つ上記殺菌室1の天井壁1aに、左右幅方向のほぼ全面に亘る開口部7と、該開口部7を水密に閉塞させる紫外線透過材としての石英ガラス8とからなる窓部6を設け、更に、該窓部6の上側となる殺菌室1の上面部に、ランプハウジング9を取り付け、該ランプハウジング9内における上記窓部6の直上位置に、紫外線フラッシュランプとしての小型のキセノンフラッシュランプ10を配置すると共に、上記窓部6の上方から外れた位置となる上記キセノンフラッシュランプ10の両端部を、支持部材11を介しランプハウジング9の内壁面に取り付ける。
【0014】
更に、上記ランプハウジング9内におけるキセノンフラッシュランプ10の上方位置には、該キセノンフラッシュランプ10の上方を略半円弧状に覆う反射板12を設け、且つ該反射板12は、キセノンフラッシュランプ10側面を磨いたステンレス材製とするか、あるいは、キセノンフラッシュランプ10側面にクロムメッキ等を施すことにより鏡面仕上げの反射面を形成して、キセノンフラッシュランプ10を発光させたときに、該キセノンフラッシュランプ10より上方に向けて発せられる紫外線13を、上記反射板12にて反射させて下方へ向かわせ、窓部6を通して殺菌室1内へ導くことができるようにすることにより、上記キセノンフラッシュランプ10より発せられる紫外線13のエネルギーを、殺菌室1内における水2の殺菌処理に無駄なく利用できるようにしてある。更に、殺菌室1内に照射される紫外線13を、該殺菌室1内の全体に亘って死角がなくなるように照射できるようにするために、該殺菌室1の内面を全面に亘り鏡面仕上げとするようにしてもよい。
【0015】
更に又、差込プラグ付きコード14aを介して電源、たとえば、一般家庭等で用いられている図示しないAC100V電源に接続した状態にて、図示しないスイッチを操作することにより、上記キセノンフラッシュランプ10に所要の時間間隔で断続的に且つ所要の期間に亘り電力供給して、上記キセノンフラッシュランプ10を、たとえば、5〜30Hzで10〜20秒間、パルス状に発光させることができるようにした制御装置14を備えた構成とし、該制御装置14を、上記ランプハウジング9の上方位置に配置すると共に、制御装置14の底部を、上記殺菌室1の上面に、上下方向に延びる支持部材15を介して取り付けた構成とする。
【0016】
なお、殺菌室1の取入口3にはごみ等を除去するための図示しないフィルターを装着することが好ましい。
【0017】
殺菌水を製造する場合は、取入口3に水供給管4を介して図示しない水供給部としての蛇口を接続すると共に、差込プラグ付きコード14aにより電源に接続した状態にて、上記蛇口を開操作して上記水供給管4、取入口3を通して殺菌室1内に水2を注入して充満させた後、一旦蛇口を閉じ、この状態において制御装置14のスイッチを操作すると、上記キセノンフラッシュランプ10が上記所要の時間間隔で且つ所要期間パルス状に発光させられる。このキセノンフラッシュランプ10のパルス発光により紫外線13が放射され、この紫外線13は、窓部6を通過して殺菌室1内へ照射されるため、該照射された紫外線13により殺菌室1内に充満させてある水2の殺菌処理が行われる。しかる後、排出部5から殺菌室1内の水2を排出させて回収することにより、約コップ一杯分の殺菌水2aを得られるようになる。
【0018】
上記において、蛇口を開操作して殺菌室1内に新たに水2を供給することにより排出口5からの殺菌水2aの排出を行わせるようにすれば、上記コップ一杯分の殺菌水2aを回収して蛇口を閉操作した時点において、殺菌室1には新たな水2が充満されることになるので、次に殺菌水2aを必要とするときには、制御装置14のスイッチを操作してキセノンフラッシュランプ10のパルス発光による殺菌処理を行わせた後、上記と同様に蛇口を開閉操作して、殺菌室1内に新たにコップ一杯分の水2を供給することにより、排出口5からは約コップ一杯分の殺菌水2aが回収されるようになる。したがって、その後は、上記と同様に制御装置14のスイッチの操作と、蛇口の操作とを行うことにより、必要に応じてコップ一杯分ずつ殺菌水2aを得ることができるようになる。
【0019】
このように、本発明の水殺菌装置によれば、制御装置のスイッチを操作した後、蛇口の操作をするという簡便な手順で約コップ一杯分ずつの殺菌水2aを製造でき、この際、塩素等の薬品を用いる必要はないので、上記得られた殺菌水2aをお茶やコーヒーをいれるために使用しても、味が悪くなる虞はなく、特にコーヒーでは本来の香りと味を味わうことが可能となる。
【0020】
又、上記殺菌処理は殺菌水2aが必要となる時点で、制御装置14のスイッチを操作することのみにより水2の殺菌処理を瞬時に行うことができ、したがって殺菌を必要とするときにのみキセノンフラッシュランプ10をパルス発光させればよいため、省エネルギー化を図ることができる。しかも、加熱装置や連続紫外線ランプの如き大型の装置を必要とすることはなく、装置全体をコンパクトなものとすることが可能になるため、設置場所に制限を受けず、更には、AC100Vで作動するようにしてあるため、一般家庭や飲食店、あるいは、歯科医院等での使用に適したものとすることができる。
【0021】
更に、キセノンフラッシュランプ10のパルス発光により紫外線13を照射して殺菌を行うようにしてあるため、従来の濾過滅菌用フィルターの交換の如き手入れは必要とせず、長期間手入れを不要にすることが可能になる。
【0022】
次に、図2(イ)(ロ)は本発明の実施の他の形態を示すもので、図1(イ)(ロ)に示したものと同様に、一端部に取入口3を、又、他端部に排出口5をそれぞれ設けた殺菌室1と、該殺菌室1の天井壁1aに設けた窓部6と、該窓部6の上方に設けたランプハウジング9と、該ランプハウジング9内に取り付けたキセノンフラッシュランプ10とを備え、更に、該キセノンフラッシュランプ10を所要の間隔で所要期間に亘り断続的に発光させるための制御装置14を備えた構成において、上記制御装置14を、ランプハウジング9の上方に配置して支持部材15を介し殺菌室1の上側に取り付けた構成に代えて、上記制御装置14を、殺菌室1の下側に一体に取り付けた構成としたものである。
【0023】
なお、上記殺菌室1は、平面形状を、円形としてあり、これに合わせて制御装置14も平面形状が円形となるようにしてある。その他の構成は図1(イ)(ロ)に示したものと同様であり、同一のものには同一符号が付してある。
【0024】
本実施の形態によれば、支持部材15を不要にできて、部材点数の削減を図ることができると共に、ランプハウジング9の上方に制御装置14を配することがなくなるため、ランプハウジング9に設けてあるキセノンフラッシュランプ10の点検、交換等に有利なものとすることができると共に、無駄な空間を省くことができて更なるコンパクト化を図ることが可能になる。
【0025】
次いで、図3は本発明の実施の更に他の形態を示すもので、図1(イ)(ロ)に示した構成において、殺菌室1内に、前側壁1bより突出端部が後側壁1cの近傍に達するよう後方へ水平に張り出す隔壁16aと、後側壁1cより突出端部が前側壁1bの近傍に達するよう前方へ水平に張り出す隔壁16bとを、上下方向に所要の間隔を隔てて交互に多段式に設けて、殺菌室1内にて取入口3から排出口5へ流れる水2を、上段の隔壁16a上から下段の隔壁16bへ移して迂回させることにより、流れ方向を前後方向に反転させて、水2の流れに乱流を生じさせることができるようにしたものである。
【0026】
その他の構成は図1(イ)(ロ)に示したものと同様であり、同一のものには同一符号が付してある。
【0027】
本実施の形態によれば、水供給部である蛇口を少し開けた状態として、水2を少しずつ連続供給し、殺菌室1内にて取入口3から排出口5へ少しずつ流通させた状態にて、制御装置14のスイッチを操作して、キセノンフラッシュランプ10をパルス発光させると、該キセノンフラッシュランプ10から発生られる紫外線13が窓部6を通過して殺菌室1内に照射されて隔壁16a,16b上を流れる水2の殺菌が行われるが、殺菌室1内における水2の流れには、隔壁16aと16bを迂回して反転されることで乱流が生じさせられることにより、水2の撹拌が行われることになって、該水2の中に存在する菌に対して上記キセノンフラッシュランプ10から発せられる紫外線13を効率よく照射することができて、効率よく殺菌を行うことが可能になる。
【0028】
更に、図4は本発明の実施の更に他の形態を示すもので、図3に示した構成において、水の流れに乱流を発生させるための隔壁16a,16bを、前後両側壁1b,1cから交互に水平方向に突出するよう設置した構成に代えて、殺菌室1の天井壁1aより下方に突出して下端が内底部1d近傍に位置する隔壁17aと、内底部1dより上方に突出して上端が天井壁1a近傍に位置する隔壁17bとを、前後方向に所要間隔で交互に設けて、殺菌室1内にて取入口3から排出口5に向かう水2の流れを上記隔壁17aと17bとを迂回させることにより上下方向に反転させ、これにより、上記水2の流れに乱流を生じさせることができるようにしたものである。
【0029】
その他の構成は図3に示したものと同様であり、同一のものには同一符号が付してある。
【0030】
本実施の形態によっても、水2を少しずつ殺菌室1内に流通させながらキセノンフラッシュランプ10を発光させることにより、該キセノンフラッシュランプ10から発せられる紫外線13を、水2の中の菌に効率よく照射することができて、効率よく殺菌を実施することができる。
【0031】
更に又、図5は本発明の実施の更に他の形態を示すもので、図3に示した構成において、水の流れに乱流を発生させるための隔壁16a,16bを、前後両側壁1b,1cから交互に水平方向に突出するよう設置した構成に代えて、右側壁1eから、左方向に張り出して突出端部が左側壁1f近傍に達する隔壁18aと、左側壁1fから右方向に張り出して突出端部が右側壁1e近傍に達する隔壁18bとを、前後方向に所要間隔で交互に設けたものである。
【0032】
その他の構成は図3に示したものと同様であり、同一のものには同一符号が付してある。
【0033】
本実施の形態によっても、隔壁18aと18bを迂回させることにより、殺菌室内にて取入口3から排出口5へ向かう水2の流れに乱流を生じさせることができて、キセノンフラッシュランプ10の発光による紫外線13を水2の中の菌に効率よく照射できて、殺菌を効率よく行わせることができる。
【0034】
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、殺菌室1の形状は自在に決定してよく、又、その容量は、1回に所望する殺菌水2aの量に応じて自在に決定してよいこと、又、キセノンフラッシュランプ10のパルス発光の頻度、期間、強度等は、殺菌を行うべき水2の量や殺菌室1の容積に応じて該殺菌室1に収納されている水2の殺菌を行うべく設定すればよいこと、殺菌室1内に設ける隔壁は、殺菌室1内を取入口3から排出口5へ向けて流通する水2の流れに乱流を生じさせて撹拌できるようにすれば、形状、設置位置、設置枚数等は任意に設定してもよく、又、図2(イ)(ロ)に示した実施の形態における殺菌室1内に隔壁16a,16b,17a,17b,18a,18bを設けるようにしてもよいこと、紫外線フラッシュランプとしては、パルス発光を行わせることにより殺菌を行うことができる波長で且つ所要強度の紫外線13を発することができれば、キセノンフラッシュランプ以外のアーク放電ランプやエキシマランプ等を用いてもよいこと、殺菌室1内に収納した水2の全体に対して窓部6の外側に取り付けてあるキセノンフラッシュランプ10のパルス発光により発せられる紫外線13を照射することができれば、窓部6の位置及び形状は自在に設定してよいこと、殺菌効果のある波長の紫外線13を透過させることができれば、窓部6及び隔壁16a,16b,17a,17b,18a,18bとしては石英ガラス以外の紫外線透過材を用いてもよいこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0035】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明の水殺菌装置によれば、以下の如き優れた効果を発揮する。
(1) 水の取入口と排出口を備えて内部を水が流れるようにしてある殺菌室内に向けて紫外線を発光して水を殺菌させるようにする紫外線フラッシュランプと、該紫外線フラッシュランプを点灯させて紫外線を発光させるための制御装置を備えてなる構成としてあるので、殺菌室の容量に応じた量の殺菌水を容易に製造でき、この際、塩素等の薬品を用いる必要はないので、上記得られた殺菌水をお茶やコーヒーをいれるために使用しても、味が悪くなる虞はなく、特にコーヒーでは本来の香りと味を味わうことが可能となる。
(2) 上記殺菌処理は殺菌水が必要となる時点で、制御装置を操作して紫外線フラッシュランプを点灯して紫外線を発光させることのみにより水の殺菌処理を瞬時に行うことができ、したがって殺菌を必要とするときにのみ上記紫外線フラッシュランプを点灯させればよいため、省エネルギー化を図ることができる。このため、加熱装置や連続紫外線ランプの如き大型の装置を必要とすることはなく、装置全体をコンパクトなものとすることが可能になるため、設置場所に制限を受けることはない。
(3) 従来の濾過滅菌用フィルターの交換の如き手入れは必要とせず、長期間手入れを不要にすることが可能になる。
(4) 殺菌室内に、取入口より排出口へ向かう水の流れに乱流を生じさせるための隔壁を設けた構成とすることにより、取入口から殺菌室内に導入した水を、排出口へ送る間に撹拌できるため、水中に存在している菌に対して効率よく紫外線を照射することができて、効率よく殺菌することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水殺菌装置の実施の一形態を示すもので、(イ)は一部切断概略側面図、(ロ)は(イ)のA−A方向矢視図である。
【図2】本発明の実施の他の形態を示すもので、(イ)は一部切断概略側面図、(ロ)は(イ)のB−B方向矢視図である。
【図3】本発明の実施の更に他の形態を示す一部切断概略側面図である。
【図4】本発明の実施の更に他の形態を示す一部切断概略側面図である。
【図5】本発明の実施の更に他の形態を示す概略切断平面図である。
【符号の説明】
1 殺菌室
2 水
3 取入口
5 排出口
10 キセノンフラッシュランプ(紫外線フラッシュランプ)
13 紫外線
14 制御装置
16a,16b 隔壁
17a,17b 隔壁
18a,18b 隔壁
Claims (2)
- 水の取入口と排出口を備えて内部を水が流れるようにしてある殺菌室内に向けて紫外線を発光して水を殺菌させるようにする紫外線フラッシュランプと、該紫外線フラッシュランプを点灯させて紫外線を発光させるための制御装置を備えてなる構成を有することを特徴とする水殺菌装置。
- 殺菌室内に、取入口より排出口へ向かう水の流れに乱流を生じさせるための隔壁を設けた請求項1記載の水殺菌装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2002-08-12 JP JP2002234342A patent/JP2004073916A/ja active Pending
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