JP2019193917A - 流体殺菌装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率的に窓部材の結露を防止できる流体殺菌装置を提供する。【解決手段】流体殺菌装置10は、殺菌対象の流体が流れる処理流路12と、処理流路12内の流体に向けて紫外光を照射する光源14と、光源14と処理流路12の間に設けられる窓部材16と、光源14と熱的に接続されるヒートシンク18と、ヒートシンク18により加熱されることで上昇気流を伴う空気を窓部材16に向けて通過させる熱気口(第1通気口41)と、窓部材16により冷却されることで下降気流を伴う空気をヒートシンク18に向けて通過させる冷気口(第2通気口42)と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、流体殺菌装置に関し、特に、紫外光を照射して流体を殺菌する技術に関する。
紫外光には殺菌能力があることが知られており、医療や食品加工の現場などでの殺菌処理に紫外光照射装置が用いられる。また、水などの流体に連続的に紫外光を照射して流体を殺菌する装置も知られている。紫外線ランプを用いる流体殺菌装置では、流路と紫外線ランプの間に紫外線を透過する保護管が設けられる。保護管の結露を防止するため、保護管の内部に乾燥した気体または予熱した気体が供給される(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−61413号公報
流体に紫外光を照射するための窓部材の結露をより少ない消費電力で効率的に防止できることが好ましい。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その例示的な目的のひとつは、効率的に窓部材の結露を防止できる流体殺菌装置を提供することにある。
本発明のある態様の流体殺菌装置は、殺菌対象の流体が流れる処理流路と、処理流路内の流体に向けて紫外光を照射する光源と、光源と処理流路の間に設けられる窓部材と、光源と熱的に接続されるヒートシンクと、ヒートシンクにより加熱されることで上昇気流を伴う空気を窓部材に向けて通過させる熱気口と、窓部材により冷却されることで下降気流を伴う空気をヒートシンクに向けて通過させる冷気口と、を備える。
この態様によると、光源の点灯時に生じる熱を利用して窓部材の結露を防止できるため、ヒータや温風供給装置などを別途設ける場合に比べて、結露防止に用いる消費電力を抑制できる。また、ヒートシンクにて加熱される空気と、窓部材にて冷却される空気とを自然対流により循環させることで、少ない消費電力で効率的に窓部材を加熱して結露を防止できる。
熱気口および冷気口のそれぞれは、光源および窓部材の対向方向と直交する方向に窓部材から離れた位置に設けられてもよい。
熱気口は、窓部材より重力方向上側に設けられ、冷気口は、ヒートシンクより重力方向下側に設けられてもよい。
ヒートシンクは、光源および窓部材の対向方向と直交する方向に窓部材から離れた位置に設けられ、熱気口および冷気口の一方は、ヒートシンクより窓部材の近くに設けられ、熱気口および冷気口の他方は、窓部材よりヒートシンクの近くに設けられてもよい。
ヒートシンクは、光源を挟んで窓部材の反対側の位置に設けられ、熱気口および冷気口の一方は、光源および窓部材の対向箇所に設けられ、熱気口および冷気口の他方は、光源および窓部材の対向方向と直交する方向に窓部材から離れた位置に設けられてもよい。
ヒートシンクは、窓部材よりも重力方向下側に位置してもよい。
光源が設けられ、窓部材が露出する第1空間と、ヒートシンクが設けられる第2空間との間を仕切る仕切部材をさらに備えてもよい。熱気口および冷気口のそれぞれは、第1空間と第2空間を連通するように仕切部材に設けられてもよい。
仕切部材は、第1空間と第2空間を連通する第1通気口、第2通気口および第3通気口を有し、第3通気口には当該流体殺菌装置の設置方向に応じて第3通気口を閉鎖する閉鎖部材が設けられており、第3通気口が閉鎖部材により閉鎖されるとき、第1通気口が熱気口として機能し、第2通気口が冷気口として機能し、第3通気口が閉鎖部材により閉鎖されないとき、第1通気口および第2通気口が冷気口として機能し、第3通気口が熱気口として機能してもよい。
仕切部材は、第1空間と第2空間を連通する第1通気口、第2通気口および第3通気口を有し、第3通気口には当該流体殺菌装置の設置方向に応じて第3通気口を閉鎖する閉鎖部材が設けられており、第3通気口が閉鎖部材により閉鎖されるとき、第1通気口が熱気口として機能し、第2通気口が冷気口として機能し、第3通気口が閉鎖部材により閉鎖されないとき、第1通気口および第2通気口が熱気口として機能し、第3通気口が冷気口として機能してもよい。
本発明によれば、効率的に窓部材の結露を防止する流体殺菌装置を提供できる。
第1の実施の形態に係る流体殺菌装置の構成を概略的に示す断面図である。 図1の流体殺菌装置の構成を概略的に示す断面図である。 図1の第2筐体の構成を概略的に示す断面図である。 図4(a)および(b)は、変形例に係るヒートシンクの構成を概略的に示す図である。 第2の実施の形態に係る流体殺菌装置の構成を概略的に示す断面図である。 変形例に係る流体殺菌装置の設置態様を示す断面図である。 第3の実施の形態に係る流体殺菌装置の構成を概略的に示す断面図である。 変形例に係る流体殺菌装置の構成を概略的に示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
(第1の実施の形態)
図1および図2は、第1の実施の形態に係る流体殺菌装置10の構成を概略的に示す図である。図2は、図1のB−B線断面を示す。流体殺菌装置10は、処理流路12と、光源14と、窓部材16と、ヒートシンク18とを備える。流体殺菌装置10は、第1筐体20の内部に区画される処理流路12を流れる流体に紫外光Aを照射して殺菌処理を施すために用いられる。光源14およびヒートシンク18は、第2筐体30の内部に収容される。流体殺菌装置10の使用時、第2筐体30の内部の空気を光源14の点灯時に生じる熱により加熱することで、第2筐体30の内部に露出する窓部材16の結露を防止する。
図面において、光源14の紫外光Aの照射方向をz方向としている。z方向に直交する二つの方向のうち、重力方向Gに沿う方向をy方向と、y方向およびz方向の双方に直交する方向をx方向としている。
第1筐体20は、処理流路12を区画する容器である。第1筐体20は、流入口21と、流出口22と、窓部材16が設けられる第1開口24と、を有する。第1筐体20の材質は特に問わないが、少なくとも第1筐体20の内面23が紫外光に対する耐久性および反射率が高い材料であることが好ましい。第1筐体20の内面23は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素系樹脂やアルミニウム(Al)などの金属材料で構成されることが好ましい。
第2筐体30は、光源14およびヒートシンク18を収容する。第2筐体30は、第1開口24と連通する第2開口34と、仕切部材36とを有する。第2筐体30の内部空間は、仕切部材36により第1空間31と第2空間32に区切られている。第1空間31には、光源14および第2開口34が設けられる。したがって、窓部材16は、第1空間31に露出している。第2空間32には、ヒートシンク18が設けられる。仕切部材36は、光源14が実装される実装基板である。
光源14は、窓部材16を通じて第1筐体20の内部の処理流路12に紫外光Aを照射する。光源14は、複数の発光素子38を有する。複数の発光素子38は、仕切部材36の第1面36aに取り付けられ、第1空間31に設けられる。発光素子38は、いわゆるUV−LED(Ultra Violet-Light Emitting Diode)である。発光素子38は、発光の中心波長またはピーク波長が約200nm〜350nmの範囲に含まれ、殺菌効率の高い波長である260nm〜290nm付近の紫外光を発することが好ましい。
窓部材16は、光源14と処理流路12の間に設けられ、光源14からの紫外光Aを処理流路12に向けて透過させる。窓部材16は、紫外光の透過率が高い材料で構成されることが好ましく、紫外光の透過率が80%以上となるよう構成されることが好ましい。窓部材16は、石英(SiO)などのガラス材料、サファイア(Al)または非晶質のフッ素系樹脂で構成される。窓部材16は、第1筐体20の第1開口24を塞ぐように設けられる。窓部材16は、例えば、第1筐体20の第1開口24に形成される凹部26に嵌め込まれる。窓部材16と第1筐体20の間には、Oリングなどのシール部材28が設けられ、窓部材16と第1筐体20の隙間が密閉される。
ヒートシンク18は、光源14と熱的に接続され、光源14の点灯時に生じる熱を放熱させる。ヒートシンク18は、光源14を挟んで窓部材16の反対側の位置に設けられる。ヒートシンク18は、仕切部材36の第1面36aとは反対側の第2面36bに取り付けられ、第2空間32に設けられる。ヒートシンク18は、第2空間32の空気を加熱し、第2空間32において上昇気流を生じさせる。ヒートシンク18は、重力方向Gに沿って流れる上昇気流を妨げない形状を有することが好ましい。ヒートシンク18は、例えば、y方向に延びる複数の放熱フィン18aを有し、放熱フィン18aの間の隙間18bがy方向に延びる。
第2筐体30の内部には第1通気口41および第2通気口42が設けられる。第1通気口41および第2通気口42のそれぞれは、第1空間31と第2空間32とをつなぐ。第1通気口41および第2通気口42のそれぞれは、光源14と窓部材16の対向方向(z方向)と直交する方向(例えばy方向)に光源14および窓部材16から離れた位置に設けられる。第1通気口41は、重力方向Gの上側に設けられ、第2通気口42は、重力方向Gの下側に設けられる。ヒートシンク18により加熱されることで上昇気流を伴う空気は、矢印F1で示されるように第1通気口41を通過し、第2空間32から第1空間31に向けて流れる。したがって、第1通気口41は、加熱された空気が通過する熱気口として機能する。また、窓部材16により冷却されることで下降気流を伴う空気は、矢印F2で示されるように第2通気口42を通過し、第1空間31から第2空間32に向けて流れる。したがって、第2通気口42は、冷却された空気が通過する冷気口として機能する。
なお、本明細書において、「熱気」および「冷気」の文言は、それぞれ相対的に温度が高い空気および相対的に温度が低い空気のことを意味し、必ずしも特定の温度の空気を意味するものではないことが理解されよう。「熱気」は、例えば15℃〜25℃程度の室温よりも高温の空気であってもよいが、必ずしも室温より高い必要はない。一方、「冷気」は、室温よりも低温の空気であってもよいが、必ずしも室温より低い必要はない。例えば、熱気および冷気の双方が室温より高い温度であってもよいし、室温より低い温度であってもよい。
図3は、図1の第2筐体30の構成を概略的に示す断面図であり、図1のC−C線断面を示す。複数の発光素子38は、仕切部材36の第1面36a上に二次元アレイ状に配置され、図示されるように三角格子状に並んで配置される。なお、複数の発光素子38の配置は特に問わず、例えば、四角格子状に配置されてもよい。破線で示されるヒートシンク18は、仕切部材36を挟んで光源14の反対側に取り付けられる。仕切部材36の上側には第1通気口41が設けられ、仕切部材36の下側には第2通気口42が設けられる。なお、第1通気口41および第2通気口42の他に、第1空間31と第2空間32をつなぐ通気口は設けられない。つまり、第1通気口41および第2通気口42を除いて、第1空間31および第2空間32のそれぞれは密閉されている。
つづいて、流体殺菌装置10の動作について説明する。殺菌対象となる水などの流体が流入口21から第1筐体20の内部に流入し、処理流路12を流体が流れる。光源14を点灯させ、光源14からの紫外光Aを処理流路12を流れる流体に照射する。処理流路12にて紫外光Aが照射された流体は流出口22から排出される。光源14が発する熱は、ヒートシンク18に伝わり、ヒートシンク18は第2空間32の空気を加熱する。第2空間32の空気は相対的に温度が高いため、第2空間32には上昇気流が生じる。一方、第1空間31の空気は、処理対象の流体の温度が低い場合、窓部材16を通じて冷却される。第1空間31の空気は相対的に温度が低くなるため、第1空間31には下降気流が生じる。その結果、第2筐体30の内部で自然対流が生じ、第2空間32で加熱された空気により窓部材16が加熱され、窓部材16により冷却された空気はヒートシンク18により再度加熱される。このようにして、光源14の点灯時の熱を利用して、窓部材16を効率的に加熱することができ、ヒータや温風供給装置などを別途設けなくても、窓部材16の結露を好適に防止できる。
本実施の形態によれば、窓部材16の結露を防止することにより、結露により生じる水分によって発光素子38の配線等において生じうる不具合を防ぐことができる。また、窓部材16に付着する水滴によって窓部材16の透過率が低下し、殺菌処理能力が低下することを防ぐことができる。これにより、流体殺菌装置10を安定的に動作させることができる。
図4は、変形例に係るヒートシンク18の構成を概略的に示す図である。図4(a)は、x方向に見た側面図であり、図4(b)は、z方向に見た正面図である。変形例に係るヒートシンク18は、ベース部18cと、複数の放熱板18dと、接続部18eとを有する。ベース部18cは、仕切部材36の第2面36bに取り付けられる部分である。複数の放熱板18dは、ベース部18cから離間して設けられ、ベース部18cと平行となるように間隔を空けて設けられる。接続部18eは、ベース部18cと複数の放熱板18dとを接続し、ベース部18cに対して複数の放熱板18dを固定する。本変形例においても、第2空間32に生じる上昇気流を妨げない形状のヒートシンク18となるため、自然対流を利用して窓部材16を効率的に加熱できる。また、本変形例に係るヒートシンク18によれば、z軸まわりに流体殺菌装置10を回転させるように設置方向を変えた場合であっても、第2空間32における上昇気流を妨げにくい構成にできる。
なお、ヒートシンク18の形状は図示されるものに限られず、重力方向Gに沿う空気の流れを妨げない、もしくは、妨げにくい形状であれば、他の形状であってもよい。
(第2の実施の形態)
図5は、第2の実施の形態に係る流体殺菌装置110の構成を概略的に示す断面図である。第2の実施の形態では、光源114とヒートシンク118がy方向に離れた位置に設けられる点で上述の第1の実施の形態と相違する。以下、流体殺菌装置110について、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
流体殺菌装置110は、処理流路12と、光源114と、窓部材16と、ヒートシンク118とを備える。処理流路12を区画する第1筐体20は、第1の実施の形態と同様に構成される。
第2筐体130は、光源114およびヒートシンク118を収容する。第2筐体130は、第1開口24と連通する第2開口134と、仕切部材136とを有する。第2筐体130の内部空間は、仕切部材136により第1空間131と第2空間132に区切られている。第1空間131には、光源114および第2開口134が設けられ、窓部材16は第1空間31に露出している。第2空間132には、ヒートシンク118が設けられる。
光源114は、第1の実施の形態に係る光源14と同様に構成され、複数の発光素子38を有する。複数の発光素子38は、仕切部材136の第1面136aに取り付けられる。光源114は、窓部材16と対向する箇所に設けられる。
ヒートシンク118は、仕切部材136の第1面136aとは反対側の第2面136bに取り付けられる。ヒートシンク118は、光源114と窓部材16が対向する箇所から離れた位置に設けられており、光源114と窓部材16の対向方向(z方向)と直交する方向(例えばy方向)に光源114および窓部材16から離れて設けられる。図示する例において、ヒートシンク118は、光源114および窓部材16から重力方向Gに離れており、窓部材16よりも重力方向Gの下側に設けられる。言いかえれば、窓部材16は、ヒートシンク118よりも重力方向Gの上側に設けられる。ヒートシンク118は、光源114と熱的に接続され、例えば、ヒートパイプなどにより接続されてもよい。
第2筐体130の内部には第1通気口141および第2通気口142が設けられる。第1通気口141は、重力方向Gの上側に設けられ、第2通気口142は、重力方向Gの下側に設けられる。第1通気口141は、窓部材16よりも重力方向Gの上側に設けられ、ヒートシンク118より窓部材16の近くに位置する。一方、第2通気口142は、ヒートシンク118よりも重力方向Gの下側に設けられ、窓部材16よりヒートシンク118の近くに位置する。
ヒートシンク118により加熱されることで上昇気流を伴う空気は、第2空間132の上方に向かい、矢印F1で示されるように第1通気口141を通過し、第2空間132から第1空間131に向けて流れる。したがって、第1通気口141は、加熱された空気が通過する熱気口として機能する。また、窓部材16により冷却されることで下降気流を伴う空気は、第1空間131の下方に向かい、矢印F2で示されるように第2通気口142を通過し、第1空間131から第2空間132に向けて流れる。したがって、第2通気口42は、冷却された空気が通過する冷気口として機能する。本実施の形態においても、上述の第1の実施の形態と同様の作用効果を実現できる。
本実施の形態によれば、窓部材16とヒートシンク118の位置をずらし、窓部材16を重力方向Gの上側、ヒートシンク118を重力方向Gの下側に配置することで、第2筐体130の内部でより効率的に空気を対流させることができる。これにより、より効率的に窓部材16の結露を防止するとともに、光源14を冷却することができる。
図6は、変形例に係る流体殺菌装置110の設置態様を示す断面図である。本変形例は、図5の第2の実施の形態と同じ構造であるが、設置方向が異なっており、光源114からの紫外光Aの照射方向(z方向)が重力方向Gとなるように設置されている。また、第2筐体130の内部の空気の流れF1,F2の向きが逆となっている。光源114および窓部材16の近くに設けられる第1通気口141では、窓部材16により冷却されることで下降気流を伴う空気が第1空間131から第2空間132に向けて流れる。したがって、第1通気口141は、冷却された空気が通過する冷気口として機能する。ヒートシンク118の近くに設けられる第2通気口142では、ヒートシンク118により加熱されることで上昇気流を伴う空気が第2空間132から第1空間131に向けて流れる。したがって、第2通気口142は、加熱された空気が通過する熱気口として機能する。本変形例によれば、流体殺菌装置110の設置方向を変化させた場合であっても、上述の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
(第3の実施の形態)
図7は、第3の実施の形態に係る流体殺菌装置210の構成を概略的に示す断面図である。本実施の形態は、図1の第1の実施の形態と共通するが、設置方向が異なるとともに、仕切部材236の中央部に第3通気口243が設けられる点で上述の実施の形態と相違する。以下、流体殺菌装置210について、上述の実施の形態との相違点を中心に説明する。
流体殺菌装置210は、処理流路12と、光源14と、窓部材16と、ヒートシンク218とを備える。処理流路12を区画する第1筐体20は、第1の実施の形態と同様に構成される。流体殺菌装置210は、光源14からの紫外光Aの照射方向(z方向)が重力方向Gとなるように設置されている。
第2筐体230は、光源14およびヒートシンク218を収容する。第2筐体230は、第1開口24と連通する第2開口234と、仕切部材236とを有する。第2筐体230の内部空間は、仕切部材236により第1空間231と第2空間232に区切られている。第1空間231には、光源14および第2開口234が設けられ、窓部材16は第1空間231に露出している。第2空間232には、ヒートシンク218が設けられる。
光源14は、仕切部材236の第1面236aに取り付けられる。ヒートシンク218は、仕切部材236の第1面236aとは反対側の第2面236bに取り付けられる。光源14およびヒートシンク218は、仕切部材236の中央部に設けられている。仕切部材236の中央部とは、光源14と窓部材16が対向する箇所である。ヒートシンク218は、窓部材16よりも重力方向Gの下側に配置されている。
第2筐体230の内部には、第1通気口241、第2通気口242および第3通気口243が設けられる。第1通気口241および第2通気口242は、上述の第1実施の形態の第1通気口41および第2通気口42と同様に構成され、光源14および窓部材16の対向方向(z方向)と直交する方向(例えばy方向)に窓部材16から離れた位置に設けられる。一方、第3通気口243は、光源14および窓部材16の対向箇所に設けられており、仕切部材236の中央部において仕切部材236を貫通するように形成される。
本実施の形態では、ヒートシンク218により加熱されることで上昇気流を伴う空気は、矢印F3で示されるように第3通気口243を通過し、第2空間232から第1空間231に向けて流れる。したがって、第3通気口243は、加熱された空気が通過する熱気口として機能する。一方、窓部材16により冷却されることで下降気流を伴う空気は、矢印F1,F2で示されるように第1通気口241または第2通気口242を通過し、第1空間231から第2空間232に向けて流れる。したがって、第1通気口241および第2通気口242は、冷却された空気が通過する冷気口として機能する。本実施の形態においても、上述の第1の実施の形態と同様の作用効果を実現できる。
なお、変形例として、第3通気口243を閉鎖可能な閉鎖部材がさらに設けられてもよい。閉鎖部材は、フラップ弁やシャッタ弁などのバルブとして構成され、流体殺菌装置210の設置方向に応じて第3通気口243を選択的に閉鎖する。閉鎖部材は、図7に示されるように、紫外光Aの照射方向が重力方向Gとなる場合、第3通気口243を開放して非閉鎖状態とする。一方で、閉鎖部材は、図1に示されるように、紫外光Aの照射方向が重力方向Gと直交する場合、第3通気口243を閉鎖して閉鎖状態とする。第3通気口243の閉鎖状態においては、図1の第1の実施の形態と同等に用いることができる。
上述の閉鎖部材が設けられる場合、閉鎖部材は、仕切部材236に設けられる複数の通気口(例えば、第1通気口241、第2通気口242および第3通気口243)の一部を流体殺菌装置210の設置方向に応じて閉鎖する。閉鎖部材により閉鎖可能な通気口(例えば第3通気口243)は、非閉鎖時に上昇気流を伴う空気が流れる熱気口として機能する。閉鎖部材により閉鎖されない通気口(例えば、第1通気口241および第2通気口242)は、閉鎖可能な通気口(例えば第3通気口243)の非閉鎖時に下降気流を伴う空気が流れる冷気口として機能する。閉鎖部材により閉鎖されない通気口(例えば、第1通気口241および第2通気口242)は、閉鎖可能な通気口(例えば第3通気口243)の閉鎖時に、少なくとも一つ(例えば第1通気口241)が上昇気流を伴う空気が流れる熱気口として機能し、少なくとも別の一つ(例えば第2通気口242)が下流気流を伴う空気が流れる冷気口として機能する。本変形例によれば、流体殺菌装置210の設置方向を変えたとしても、それぞれの設置態様にて適切な自然対流が生じるように空気の流れを制御できる。
図8は、変形例に係る流体殺菌装置310の構成を概略的に示す断面図である。本変形例は、図7の第3の実施の形態と共通するが、ヒートシンク318が仕切部材236の中央部から離れて設けられる点で上述の実施の形態と相違する。図示されるように、ヒートシンク318は、仕切部材236の中央部を避けて設けられ、仕切部材236の外周部にのみ設けられる。
本変形例では、ヒートシンク318により加熱されることで上昇気流を伴う空気は、矢印F1、F2で示されるように第1通気口241および第2通気口242を通過し、第2空間232から第1空間231に向けて流れる。したがって、第1通気口241および第2通気口242は、加熱された空気が通過する熱気口として機能する。一方、窓部材16により冷却されることで下降気流を伴う空気は、矢印F3で示されるように第3通気口243を通過し、第1空間231から第2空間232に向けて流れる。したがって、第3通気口243は、冷却された空気が通過する冷気口として機能する。本変形例においても、上述の実施の形態と同様の作用効果を実現できる。
さらなる変形例として、第3通気口243を閉鎖可能な閉鎖部材がさらに設けられてもよい。閉鎖部材は、図8に示されるように、紫外光Aの照射方向が重力方向Gとなる場合、第3通気口243を開放して非閉鎖状態とする。一方で、閉鎖部材は、図1に示されるように、紫外光Aの照射方向が重力方向Gと直交する場合、第3通気口243を閉鎖して閉鎖状態とする。
図1と同様の向きに流体殺菌装置310が配置され、閉鎖部材により第3通気口243が閉鎖されるとき、重力方向Gの上側に位置する第1通気口241が熱気口として機能し、重力方向Gの下側に位置する第2通気口242が冷気口として機能する。一方、図8に示されるように流体殺菌装置310が配置され、第3通気口243が閉鎖部材により閉鎖されないとき、第1通気口241および第2通気口242が熱気口として機能し、第3通気口243が冷気口として機能する。したがって、本変形例によれば、流体殺菌装置310の設置方向を変えたとしても、それぞれの設置態様にて適切な自然対流が生じるように空気の流れを制御できる。
以上、本発明を実施例にもとづいて説明した。本発明は上記実施の形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。
上述の実施の形態では、水などの流体に紫外光を照射して殺菌処理を施すための装置として説明した。変形例においては、紫外光の照射により流体に含まれる有機物を分解させる浄化処理に本装置を用いてもよい。
10…流体殺菌装置、12…処理流路、14…光源、16…窓部材、18…ヒートシンク、31…第1空間、32…第2空間、36…仕切部材、40…通気口、41…第1通気口、42…第2通気口。

Claims (9)

  1. 殺菌対象の流体が流れる処理流路と、
    前記処理流路内の流体に向けて紫外光を照射する光源と、
    前記光源と前記処理流路の間に設けられる窓部材と、
    前記光源と熱的に接続されるヒートシンクと、
    前記ヒートシンクにより加熱されることで上昇気流を伴う空気を前記窓部材に向けて通過させる熱気口と、
    前記窓部材により冷却されることで下降気流を伴う空気を前記ヒートシンクに向けて通過させる冷気口と、を備えることを特徴とする流体殺菌装置。
  2. 前記熱気口および前記冷気口のそれぞれは、前記光源および前記窓部材の対向方向と直交する方向に前記窓部材から離れた位置に設けられることを特徴とする請求項1に記載の流体殺菌装置。
  3. 前記熱気口は、前記窓部材より重力方向上側に設けられ、
    前記冷気口は、前記ヒートシンクより重力方向下側に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の流体殺菌装置。
  4. 前記ヒートシンクは、前記光源および前記窓部材の対向方向と直交する方向に前記窓部材から離れた位置に設けられ、
    前記熱気口および前記冷気口の一方は、前記ヒートシンクより前記窓部材の近くに設けられ、前記熱気口および前記冷気口の他方は、前記窓部材より前記ヒートシンクの近くに設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の流体殺菌装置。
  5. 前記ヒートシンクは、前記光源を挟んで前記窓部材の反対側の位置に設けられ、
    前記熱気口および前記冷気口の一方は、前記光源および前記窓部材の対向箇所に設けられ、前記熱気口および前記冷気口の他方は、前記光源および前記窓部材の対向方向と直交する方向に前記窓部材から離れた位置に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の流体殺菌装置。
  6. 前記ヒートシンクは、前記窓部材よりも重力方向下側に位置することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の流体殺菌装置。
  7. 前記光源が設けられ、前記窓部材が露出する第1空間と、前記ヒートシンクが設けられる第2空間との間を仕切る仕切部材をさらに備え、
    前記熱気口および前記冷気口のそれぞれは、前記第1空間と前記第2空間を連通するように前記仕切部材に設けられることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の流体殺菌装置。
  8. 前記仕切部材は、前記第1空間と前記第2空間を連通する第1通気口、第2通気口および第3通気口を有し、前記第3通気口には当該流体殺菌装置の設置方向に応じて前記第3通気口を閉鎖する閉鎖部材が設けられており、
    前記第3通気口が前記閉鎖部材により閉鎖されるとき、前記第1通気口が前記熱気口として機能し、前記第2通気口が前記冷気口として機能し、
    前記第3通気口が前記閉鎖部材により閉鎖されないとき、前記第1通気口および前記第2通気口が前記冷気口として機能し、前記第3通気口が前記熱気口として機能することを特徴とする請求項7に記載の流体殺菌装置。
  9. 前記仕切部材は、前記第1空間と前記第2空間を連通する第1通気口、第2通気口および第3通気口を有し、前記第3通気口には当該流体殺菌装置の設置方向に応じて前記第3通気口を閉鎖する閉鎖部材が設けられており、
    前記第3通気口が前記閉鎖部材により閉鎖されるとき、前記第1通気口が前記熱気口として機能し、前記第2通気口が前記冷気口として機能し、
    前記第3通気口が前記閉鎖部材により閉鎖されないとき、前記第1通気口および前記第2通気口が前記熱気口として機能し、前記第3通気口が前記冷気口として機能することを特徴とする請求項7に記載の流体殺菌装置。
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