JP5797319B2 - 車両のバッテリ保持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のバッテリの保持装置に関し、特に、車両に対するバッテリの脱着操作性を向上させることができる車両のバッテリ保持装置に関する。
電動車両には、電動車両を駆動する電動モータと、該電動モータの電源装置であるバッテリとが搭載される。そして、バッテリを電動車両に対して左右側面に搭載するものが知られている。例えば、特許文献1には、車体フレームの側面にバッテリを収納するためのバッテリケージを車幅方向内側に設けたヒンジ構造で支持し、車体フレーム廻りに下方に傾動可能に取り付ける構造が提案されている。バッテリの脱着に際しては、バッテリケージの一端が地面に接する姿勢までバッテリケージを車幅方向外側に傾斜させる。このような傾斜姿勢を確保することにより、バッテリをバッテリ搭載位置の上部構造部材(荷台)に干渉させることなくバッテリケージから直線的に引き出すことができる。
特許第3224994号公報
特許文献1に記載されたバッテリ保持構造によれば、バッテリケージを地面に接するまで傾斜させて地面でバッテリケージを保持し、バッテリケージの接地位置でバッテリケージの傾斜角が決定されるので、地面の凹凸度合によって傾斜角が大きく取れなかったり、一定しなかったりすること等があり、バッテリケージからバッテリを引き抜くための最適な傾斜角を常に確保することが困難である。また、引き抜き作業開始からバッテリケージが接地するまでバッテリを収納した状態のバッテリケージを作業者が支えなければならないので、作業姿勢が窮屈になるし的確な作業に若干のコツが必要であるうえ、バッテリの搭載位置によってはバッテリケージの下方に部材や部品が存在することがあり、バッテリケージを接地させられない場合もある。
本発明の目的は、上記従来技術の課題に対し、バッテリの上下に位置する部材や部品との干渉のおそれがなく、かつ、作業者に格別なコツを要求することもなく、良好な作業姿勢を確保してバッテリを車体に対して脱着することができる車両のバッテリ保持装置を提供することにある。
前記目的を達成するための本発明は、次の特徴を有する。
(1)車体の側部に設けられ、車体に対して車幅方向外側にバッテリ(41)を傾斜可能に取り外せる構造を有する車両のバッテリ保持装置において、バッテリ(41)を収納するバッテリトレー(46)と、バッテリトレー(46)を載せる保持面(402a)を有するバッテリ保持部材(40)とを備え、前記バッテリ保持部材(40)の前記保持面(402a)が、車幅方向外側領域で車幅方向内側より下がった端部面を有し、前記端部面が、該端部面の一方から他方へ移行する傾斜面(402d)であり、前記バッテリ保持部材(40)に対する前記バッテリトレー(46)の出し入れ量を規制するため、前記バッテリトレー(46)にバッテリドレーン(462)を設け、前記バッテリ保持部材(40)の保持面(402a)には、前記バッテリドレーン(462)が貫通して前記バッテリトレー(46)の出し入れ方向に案内する長孔(407)が設けられている車両のバッテリ保持装置。
(2)前記バッテリドレーン(462)にはドレーンチューブ(57)が装着され、該ドレーンチューブ(57)が前記長孔(407)から脱出する量を規制する規制部材(58)をさらに有している車両のバッテリ保持装置。
(3)バッテリ保持部材(40)の保持面(402a)が車体に対して前下がり傾斜に設定されており、前記バッテリドレーン(462)は、前記バッテリトレー(46)の車体前側で下方に突出した筒形状であり、前記バッテリトレー(46)の底面には上げ底(464)が形成されている車両のバッテリ保持装置。
(4)前記規制部材(58)が、前記ドレーンチューブ(57)を前記バッテリドレーン(462)に締結するチューブクリップ(58)であって、該チューブクリップ(58)は、その外接円寸法が前記長孔(407)の幅より大きくなるように寸法が決定されている車両のバッテリ保持装置。
(5)前記バッテリ保持部材(40)がエアクリーナケース(40)であって、前記保持面(402a)が、該エアクリーナケース(40)の側部に形成される凹部(402)の底面である車両のバッテリ保持装置。
(6)前記凹部(402)の上方の一部には、前記エアクリーナケース(40)とカバーとの間に配置されるエアクリーナエレメントを保持するセパレータの端部を支持するためのリブ(408)が突出している車両のバッテリ保持装置。
(7)前記凹部(402)の端部面に設けられる傾斜面(402d)の傾斜終端部のうち、前記頂部側とは反対側の終端部(402e)が、前記バッテリトレー(46)幅方向中央から車体の内側寄りに位置されている車両のバッテリ保持装置。
(8)前記バッテリトレー(46)は、車体前壁面、車体後壁面、車体左壁面、および車体右壁面の4面からなる周囲壁(461)を有し、車体前壁面と車体左壁とが交差する第1隅(461a)、車体前壁面と車体右壁面とが交差する第2隅(461b)、車体左壁面と車体後壁面とが交差する第3隅(461c)、および車体右壁面と車体後壁面とが交差する第4隅(461d)が、これらの順番に高さが低くなっている車両のバッテリ保持装置。
特徴(1)を有する本発明によれば、バッテリトレーを引き出して、バッテリトレーの重心が、車幅方向外側領域で下がっている端部面にさしかかった後、バッテリトレーは端部面に沿って車幅方向外側に傾くので、所望のバッテリ引き出し姿勢に適した傾斜が得られ、作業者がなんら特別なコツを認識していなくても容易にバッテリを車体から引き出すことができる。
また、バッテリトレーを車幅方向に引き出して傾斜してバッテリを脱着することができ、バッテリ上方や下方にバッテリを脱着するためのスペースを特別に設ける必要がないので、バッテリや他の構成部材の、レイアウトの自由度が増す。
さらに、バッテリドレーンによってバッテリ保持部材に対するバッテリトレーの出し入れ量が規制されるので、前記突部の作用と相まって、作業者はコツを習得することなく、規制されている位置までバッテリトレーを引き出せばよく、より一層作業性が向上する。
特徴(2)を有する本発明によれば、規制部材によって前記ドレーンチューブが前記長孔から上下方向に脱出する量を規制するので、バッテリトレーが傾いた状態でバッテリ保持部材から外れることがない。
特徴(3)を有する本発明によれば、バッテリからバッテリ液が漏出した場合に、バッテリ液はバッテリトレー内の車両前方に集められると共に、上げ底によりバッテリが液に浸されることがないので、バッテリ液を効率良くバッテリトレー外へ排出することができる。
特徴(4)を有する本発明によれば、規制部材がチューブクリップであるので、ドレーンチューブをバッテリドレーンに締結する通常作業で規制部材を確実に取り付けることができるし、バッテリトレーをバッテリ保持部材から外した後に付け忘れたり、走行中の振動でバッテリトレーから外れたりすることに特に気を配る必要がないので、確実なメンテナンスが期待できる。
特徴(5)を有する本発明によれば、エアクリーナケースの成型時にバッテリ保持領域を同時に形成することができる。
特徴(6)を有する本発明によれば、バッテリ収納部の上方にバッテリと干渉するセパレータ取り付け用のリブなどの部材があっても、この部材を回避して容易にバッテリトレーに対してバッテリを出し入れすることができる。
特徴(7)を有する本発明によれば、バッテリは車体幅方向から余分に張り出すことがないので、車体のカウル等によって容易にカバーできる。
特徴(8)を有する本発明によれば、バッテリトレーに設けられる車体前壁面、車体後壁面、車体左壁面、および車体右壁面の4面からなる周囲壁の各交叉部によって前記第1隅、第2隅、第3隅、および第4隅が形成され、これらの各隅の高さは車体前方寄りで、かつ車体外側寄りの第1隅で1番高くなっており、第2隅、第3隅、および第4隅の順に高さが低くなっている。したがって、車体前方寄りの第1隅を形成する高い周囲壁にバッテリの側面を当てて、この周囲壁をガイドにしてバッテリをバッテリトレーに収容することができるので、バッテリの取り付けを確実かつ容易に行うことができる。
本発明の一実施形態に係るバッテリ保持装置を有する自動二輪車の左側面図である。 車体フレームにおけるバッテリの配置位置を示す自動二輪車の要部平面図である。 車体フレームにおけるバッテリの配置位置を示す自動二輪車の要部同左側面図である。 エアクリーナケースの平面図である。 エアクリーナケースの左側面図である。 バッテリがエアクリーナケースに収容された状態を示す斜視図である。 バッテリトレーの下部とバッテリ収容部の底部との係合部を示す下方からの斜視図である。 バッテリトレーの下方からの斜視図である。 バッテリトレーの上方からの斜視図である。 バッテリトレーの後面図である。 バッテリトレーの左側面である。 エアクリーナケースに取り付けられたバッテリおよびバッテリトレーを車両後方から見たバッテリの前後方向中央部での断面図である。 バッテリトレーからバッテリを取り外す手順を示すバッテリの中央部での横断面図である。 バッテリの取り外し手順を示すバッテリ前部での横断面図である。 本発明の第2実施形態に係るバッテリトレーとエアクリーナケースとの位置関係を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るバッテリ保持装置を有する自動二輪車の左側面図である。自動二輪車1は、車体前方(FR)寄りに位置するヘッドパイプ2と、ヘッドパイプ2に先端が接合されて下後方に延びるダウンフレーム3と、ヘッドパイプ2に対して前記ダウンフレーム3の接合部より上方に先端が接合されて下後方に延びるメインフレーム4と、メインフレーム4の途中から後方に略水平に延びるシートフレーム5と、ダウンフレーム3に先端が接合され、後端がシートフレーム5に接合されるリヤフレーム6とからなる車体フレーム7を有する。メインフレーム4は車幅方向中央に位置する1本のパイプからなり、ダウンフレーム3はヘッドパイプ2から車幅方向に分岐する左右1対のパイプからなり、シートフレーム5は、メインフレーム4から車幅方向に分岐する左右1対のパイプからなる。
ヘッドパイプ2に回転自在に支持される図示しないステアリング軸には、上部にステアリングハンドル8が連結されるとともに、下端部にフロントフォーク9が連結される。フロントフォーク9は前輪WFを車軸10で回転自在に支持するとともに、前輪WFの上方に位置させるフロントフェンダ11を支持する。ヘッドパイプ2の前方にはメータ装置12、メータバイザ13、ヘッドライト14、およびフロントウィンカ15が設けられる。
ステアリングハンドル8の左右にはグリップ16ならびにミラー17が取り付けられる。メインフレーム4およびダウンフレーム3によって囲まれた空間にはエンジンシリンダ18、クランクケース19、および変速装置20を備えるエンジン21が設けられる。エンジン21は、ダウンフレーム3およびメインフレーム4によって保持される。
メインフレーム4の下端部近傍には、枢軸22によってスイングアーム23の前端が上下方向に揺動自在に支持される。メインフレーム4とシートフレーム5との交叉部に接合されるブラケット24と、枢軸22の後方においてスイングアーム23に接合されるブラケット25との間には、これらブラケット24、25によって両端が枢支されるリヤクッション26が設けられる。スイングアーム23の後端部には車軸27によって後輪WRが支持される。変速装置20の出力軸に駆動スプロケット28が設けられ、後輪WRの車軸27には従動スプロケット29が設けられ、駆動スプロケット28と従動スプロケット29との間には伝動チェーン30が掛けられる。
ヘッドパイプ2の後方でメインフレーム4に跨るように配置される燃料タンク31が配置される。シートフレーム5には、燃料タンク31の後背部に沿った前部形状をなし、後方に延びるシート32が取り付けられる。燃料タンク31の前側側面を覆うフロントカウル33と、シート32の下側側面を覆うサイドカウル34と、サイドカウル34の後方に位置するリヤカウル35とが設けられる。シート32の後方には、リヤフェンダ36とテールライトやリヤウィンカ等の尾灯装置37設けられる。リヤフレーム6にはシート32の後部分に位置するフレーム(枠)状のガード部材38が取り付けられる。
メインフレーム4、シートフレーム5、およびリヤフレーム6に囲まれた空間には、エンジン21に吸気される空気を清浄化するエアクリーナを収納するエアクリーナケース40が配置され、エアクリーナケース40の前左側部には、バッテリ41が配置される。バッテリ41はバッテリトレー(後述)に載せられて、エアクリーナケース40の前部左側に形成される凹部に配置される。バッテリ41は、車体前後方向では前傾し、かつ車体左右方向では略直立した姿勢で搭載され、車体左側から上面に渡って掛け渡されるバッテリバンド42で車体フレーム7に固定される。
図2は車体フレーム7におけるバッテリ41の配置位置を示す自動二輪車1の要部平面図、図3は同左側面図である。図2および図3において、エアクリーナケース40は、上下方向でシートフレーム5とリヤフレーム6とによって囲まれた空間に配置され、ダウンフレーム3とリヤフレーム6とにそれぞれ設けられるブラケット43、44等を利用して車体フレーム7に取り付けられる。ブラケット43はバッテリバンド42の下端部を固定するための部材でもある。バッテリバンド42はバッテリ41の左側面と上面とにそれぞれ平行に延在する垂直部42vと水平部42hとを有し、バッテリバンド42の垂直部42vの下端部はブラケット43を利用して固定され、水平部42hの端部はエアクリーナケース40に形成する溝401に嵌め込まれて固定される。
エアクリーナケース40は、前部左側にバッテリ41を配置するための凹部402と凹部402の前方に隣接して設けられる第2の凹部403を有する。凹部403にはCDI(コンデンサ放電式点火装置)45を収納する。凹部402、403は車体左側と上方が開放されている。また、エアクリーナケース40は、中央前部において前方から後方に傾斜して形成された第3の凹部404を有し、この第3の凹部404には前記リヤクッション26を上下方向に通すためのスペースである。
バッテリ41はバッテリトレー46に載せられて凹部402に収容されるが、平面視では全体が凹部402内に収まっているわけではなく、図2に示すように、バッテリトレー46は、凹部402から車体左側に一部分が張り出した状態で収容されている。但し、バッテリ41およびバッテリトレー46の左端部は平面視でリヤフレーム6からは張り出していないことは理解される。凹部402から張り出しているバッテリ41の部分から後方位置には、スタータマグネットスイッチ(スタマグ)47、ヒューズケース48、およびレギュレータ(整流器を含む)49等が設けられる。
エアクリーナケース40には、平面視でほぼ凹部402を除いた部分の上面を覆うカバー405が設けられる。このカバー405には空気入口ダクト50が取り付けられ、エアクリーナケース40の前部右側部には、図示しない吸気管にエアクリーナケース40内のフィルタエレメント(図示しない)を通った空気を導入する空気出口ダクト51が取り付けられる。カバー405とエアクリーナケース40との間にはフィルタエレメントを固定してカバー405とエアクリーナケース40との間の隔壁を形成するセパレータ52が設けられる。
図4はエアクリーナケース40の平面図、図5は同左側面図であり、図2、図3と同符号は同一または同等部分である。エアクリーナケース40の左側前端にはCDI45を収容する第2の凹部403に隣接してフック部材406が設けられる。フック部材406は、CDI45や、スタマグ47およびヒューズケース48等に接続されるハーネスを保持するのに用いられる。凹部402を形成する壁部のうち、底部402aには、バッテリトレー46の底部から下方に突出して設けられるドレーン(後述する)が上下方向に貫通可能な長孔407が車幅方向に長く延在している。また、凹部402を形成する壁部のうち、車幅方向中央側の壁部402bにバッテリバンド42の水平部分の端部が嵌る長孔401が車体前後方向に長く延在している(図5参照)。凹部402の後方寄り上部にはカバー405とエアクリーナケース40との間を隔離するとともにエアクリーナエレメントを支持する前記セパレータ52をエアクリーナケース40に固定するための止めネジが螺挿されるネジ部を有するリブ408が突出している。
さらに、エアクリーナケース40の前部右側には前記空気出口ダクト51が貫通可能なダクト通し孔409が形成され、エアクリーナケース40の前部にはブリーザ入口部410が、底部にはブリーザドレーン411がそれぞれ突出形成される。第2の凹部403の上部にはエアクリーナケース40を車体フレーム7の前記ブラケット24に止めるためのボルト(後述する)を貫通させるボルト通し孔412が形成される。
図6はバッテリ41がエアクリーナケース40の凹部402に収容された状態を示す斜視図である。図6では、主としてエアクリーナケース40に対するバッテリ41の位置を示しているので、バッテリの前後に配置されるCDI45やスタマグ47、ヒューズケース48、およびレギュレータ49等は図示していない。バッテリ41はバッテリケース420とバッテリケース420の上部を覆うカバー421とを備え、カバー421からは、正電極422および負電極423が上方に突出している。
バッテリ41を収容するバッテリトレー46は、バッテリ41の底面を受ける下部(図示せず)からバッテリ41の4つの側面に沿って立ち上がる外周壁461を有する。凹部402に収容されているバッテリ41の上面は長孔401およびリブ408より下方に位置する。リブ408にはセパレータ52を貫通する止めネジ53が螺挿されており、前記ボルト通し孔412には、ボルト54が貫通してブラケット24に螺挿されている。また、ボルト55がブラケット43を貫通してエアクリーナケース40の前側部に螺挿されており、ボルト56がブラケット44を貫通してエアクリーナケース40の中央左側部に螺挿されている。スタマグ47およびヒューズケース48をリヤステー6に取り付けるためにステー65が設けられる。
図7はバッテリトレー46の下部と凹部402の底部402aとの係合部を示す下方からの斜視図である。バッテリトレー46は下部の前右寄りにバッテリドレーン462を備え、バッテリドレーン462は、エアクリーナケース40の長孔407を貫通し、ドレーンチューブ57に連結される。ドレーンチューブ57はチューブクリップ58によってバッテリドレーン462に固く結合される。バッテリトレー46が凹部402に収容された状態では、バッテリドレーン462は長孔407の最も奥、つまり車幅方向中央部寄りに位置されている。すなわち、バッテリトレー46はバッテリドレーン462にチューブクリップ58を固定したまま車体左寄りに長孔407の長さの分だけ偏倚させることができる。
図8はバッテリトレー46の下方からの斜視図、図9は同上方からの斜視図、図10はバッテリトレー46の後面図、図11はバッテリトレー46の左側面である。バッテリトレー46の、外周壁461の4隅のうち、エアクリーナケース40に収容した状態で後部車幅方向中央部寄りの隅461dが最も高さが低く、それから隅461c、461b、461dの順に高さが高くなるように設定されている。つまり、車体前方寄りの隅461a、461dが車体後方寄りの隅461a、461dよりも高くなるように外周壁461が設定されており、特に、隅461aが最も高くなっている。このように外周壁461の高さを設定してあるので、エアクリーナケース40に取り付けられているバッテリトレー46にバッテリ41を積み込む際に、隅461c、461dにバッテリ41の前面を当てて位置合わせすれば、周囲壁461の背の高い部分をガイドにしてバッテリトレー46内に容易にバッテリ41を積み込むことができる。
バッテリトレー46の底部463の2箇所には外側から内側に向けた凸部を設けて上げ底464を形成している。この上げ底464はバッテリ41が載る台座となる。上げ底464に隣接して底部463の外側に向けた突部467が3箇所に設けられる。突部467のうち、車両前寄りにあってバッテリドレーン462に近接しているものを除いた2つは、その長さ方向延長線上に配置される第2の突部468とともにエアクリーナケース40の凹部402に当接し、かつバッテリトレー46の出し入れ時に摺接する。3箇所の突部467と2箇所の突部468は車幅方向にシフトして配置された2列の突部群を構成する。
バッテリトレー46の底部463から周囲壁461にかけて外側から内側に向けて凹みを設けて縁部分469を形成している。このへこんだ縁部分469には、図11に示すようにガード部材59を貼り付けることができる。
図11において、突部467および468の下面とチューブクリップ58との距離dは、バッテリトレー46を凹部402から車体側部に所定の最大量引き出した時に、後述するバッテリトレー46の傾斜が可能なように設定される。つまり、バッテリトレー46を車体左側に所定量傾斜させた時に、チューブクリップ58が凹部402の下面で長孔407の周囲と当接する距離dは、このチューブクリップ58が当接した姿勢以上に傾斜を禁止できるように決定してドレーンチューブ57にチューブクリップ58を取り付ける。このために、チューブクリップ58の外接円の径を長孔407の幅より大きく設定しておく。
なお、図11の例では、チューブクリップ58は図7に示した板状のものではなくステンレス鋼のワイヤをコイル状に巻いてなる形式のものを示しているが、ホースバンドとして従来知られるあらゆる形式のものから選択使用することができる。
図12は、図3のA−A断面図であり、バッテリ41の前後方向中央部での断面図である。図12において、バッテリトレー46は突部467、468の下面を、エアクリーナケース40に設けられる凹部402の底面(保持面)402aに当接させて設置される。バッテリバンド42の垂直部42vはスポンジゴムからなるクッション60を介してバッテリ41の車幅方向外側面に当接し、水平部42hは先端部が垂直に折れ曲がって長孔401の内側に係止している。バッテリバンド42の取り付けに際しては、まず、バッテリバンド42を図12に示した姿勢から倒置させて水平部42hの先端部を下に向け、該先端部を長孔401に挿入する。そこからバッテリバンド42を起こして水平部42hを本来の水平姿勢に戻す。この姿勢でバッテリバンド42の垂直部42vの下端は前記ブラケット43に整合するので、ボルト55をブラケット43の孔に通し、エアクリーナケース40に形成されるネジ孔に螺挿して固定させる。
図13はバッテリトレー46からバッテリ41を取り外す手順を示す図であり、バッテリ41の中央部(突部467、468を通る位置)での横断面図である。図14は同じくバッテリ41の取り外し手順を示す図であり、バッテリ41の前部(突部467とバッテリドレーン462を通る位置)での横断面図である。図13では要部拡大図を併せて示す。
図13、図14において、位置(A)ではバッテリ41を収容しているバッテリトレー46は突部467、468を凹部402の底面402aに当接させてエアクリーナケース40に固定されている。位置(A)では、図14に示すようにドレーンチューブ57は長孔407の最も内側寄り(車両中央寄り)に位置している。
位置(A)において、バッテリバンド42を前記取り付け手順とは逆の手順でエアクリーナケース40から取り外す。バッテリバンド42を取り外すと、バッテリトレー46は車幅方向外側(左側)に動かすことができる。位置(B)ではバッテリトレー46が長孔407の中央付近まで動かされている。位置(C)ではバッテリトレー46がさらに車幅方向外側(車体左側)に動かされて突部467の大部分が凹部402の外へはみ出しており、ドレーンチューブ57は長孔407の長さ方向端部(車体左側端部)に位置している。
図13の拡大図を参照して、突部467は車幅方向内側に向かってバッテリ41寄りに徐々に高さが低くなる傾斜面467aを有しており、位置(B)では凹部402の端部角402cが傾斜面467aと突部467の頂部との境にあり、ここからさらにバッテリトレー46を引き出すと、その引き出し量に応じて傾斜面467aと端部角402cとの接触位置が変化するので、傾斜面467aの傾斜に応じてバッテリトレー46は車幅方向外側に傾斜する。位置(C)では、バッテリトレー46がエアクリーナケース40から所定の最大量引き出されて凹部402の端部角402cが傾斜面467aの終端部に当接しており、バッテリトレー46は車幅方向外側に傾斜している。この位置(C)では、ドレーンチューブ57は長孔407の最も外側寄り(車両左側寄り)に位置しており、チューブクリップ58が凹部402の底部壁の下面に当接して、これ以上のバッテリトレー46の傾斜を規制している。
図13および図14の位置(D)では、バッテリ41がバッテリトレー46から上方に引き出されている。図13、図14の位置(A)でバッテリ41の上部に位置していたリブ408は、位置(C)では、バッテリ41の上方から離れているので、バッテリ41をバッテリトレー46の周囲壁461に沿って引き出すことができる。図14では、位置(C)で上方に引き出されたバッテリ41を仮想線で示す。
バッテリ41を車両に積み込む場合は、図13、図14を参照して示した手順と逆の手順を実行すればよい。
このように、バッテリ41を自動二輪車1に積み下ろしする際、バッテリトレー46を長孔408の長さとドレーンチューブ57の外径とで決まるストローク分だけ引き出して車幅方向外側に傾斜させることができる。そして、傾斜角度はバッテリトレー46の底部突部467の傾斜面467aとチューブクリップ58とで規制できる。したがって、バッテリ41の積み下ろしに際し、ユーザは、バッテリバンド42の取り付け取り外し操作と、バッテリトレー46の引き出しや差し込み操作をするだけで、バッテリ41の積み下ろしに適した姿勢をとることができる。
なお、本発明は、上述の実施形態のものに限定されることなく、特許請求の範囲に記載した範囲で、変形することができる。例えば、突部467に傾斜面467aを設けることなく、単に、突部467および突部468が互いに間隔をあけて設けられていればよい。突部467と468とを間隔をあけて設けてあれば、バッテリトレー46を、突部467が底面402aの端部を過ぎるまで引き出したときにバッテリトレー46は、突部467と突部468との間の1段下がった面で凹部402の底面402aに当接して、バッテリトレー46は車体左側に傾斜した姿勢、つまり図13、図14の位置(C)におけるのと同様の姿勢となるので、バッテリ41をバッテリトレー46から上方に引き出すことができる。
また、図15に示すように、バッテリトレー46と凹部402の底面402aとが当接する突部467の形状は傾斜面467aのような長い傾斜面とすることなく、より短い傾斜面467bもしくは底面402aに垂直な面とする変形も可能である。但し、このような変形では、底面402aの、車体左側端部に傾斜面402dを設ける。そして、傾斜面402dの車幅方向中央寄り(凹部402の壁面402b寄り)の終端部402eは、バッテリトレー46が凹部402に収容されている位置にある時、バッテリトレー46の幅Hの中央部より外側(左側)にあって、バッテリトレー46を図13、図14の位置(C)に引き出した状態では、傾斜面402dの終端部402eは突部467の車幅方向中央部端部467bに位置するように設定する。
このような変形例によれば、図15に2点鎖線で示した位置にバッテリトレー46を引き出すと、終端部402eが傾斜面402dの車幅方向左端に位置したときに、バッテリトレー46は、突部467と突部468との間の面が傾斜面402dに沿って当接する姿勢に傾斜する。傾斜したバッテリトレー46を図15に2点鎖線46iで示す。このように傾斜したバッテリトレー46は、図13、図14の位置(C)と同様車幅方向外側に傾斜し、かつチューブクリップ58は凹部402の下面に当接してそれ以上にバッテリトレー46が傾斜するのを制限する。
1…自動二輪車、 7…車体フレーム、 40…エアクリーナケース(バッテリ保持部材)、 41…バッテリ、 42…バッテリバンド、 46…バッテリトレー、 57…ドレーンチューブ、 58…チューブクリップ、 402…第1の凹部(バッテリ保持面)、 407…長孔、 462…バッテリドレーン、 467…突部、 467a…突部傾斜面

Claims (8)

  1. 車体の側部に設けられ、車体に対して車幅方向外側にバッテリ(41)を傾斜可能に取り外せる構造を有する車両のバッテリ保持装置において、
    バッテリ(41)を収納するバッテリトレー(46)と、
    バッテリトレー(46)を載せる保持面(402a)を有するバッテリ保持部材(40)とを備え、
    前記バッテリ保持部材(40)の前記保持面(402a)が、車幅方向外側領域で車幅方向内側より下がった端部面を有し、
    前記端部面が、該端部面の一方から他方へ移行する傾斜面(402d)であり、
    前記バッテリ保持部材(40)に対する前記バッテリトレー(46)の出し入れ量を規制するため、前記バッテリトレー(46)にバッテリドレーン(462)を設け、前記バッテリ保持部材(40)の保持面(402a)には、前記バッテリドレーン(462)が貫通して前記バッテリトレー(46)の出し入れ方向に案内する長孔(407)が設けられていることを特徴とする車両のバッテリ保持装置。
  2. 前記バッテリドレーン(462)にはドレーンチューブ(57)が装着され、該ドレーンチューブ(57)が前記長孔(407)から脱出する量を規制する規制部材(58)をさらに有していることを特徴とする請求項1に記載の車両のバッテリ保持装置。
  3. バッテリ保持部材(40)の保持面(402a)が車体に対して前下がり傾斜に設定されており、
    前記バッテリドレーン(462)は、前記バッテリトレー(46)の車体前側で下方に突出した筒形状であり、前記バッテリトレー(46)の底面には上げ底(464)が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両のバッテリ保持装置。
  4. 前記規制部材(58)が、前記ドレーンチューブ(57)を前記バッテリドレーン(462)に締結するチューブクリップ(58)であって、該チューブクリップ(58)は、その外接円寸法が前記長孔(407)の幅より大きくなるように寸法が決定されていることを特徴とする請求項2に記載の車両のバッテリ保持装置。
  5. 前記バッテリ保持部材(40)がエアクリーナケース(40)であって、前記保持面(402a)が、該エアクリーナケース(40)の側部に形成される凹部(402)の底面であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両のバッテリ保持装置。
  6. 前記凹部(402)の上方の一部には、前記エアクリーナケース(40)とカバーとの間に配置されるエアクリーナエレメントを保持するセパレータの端部を支持するためのリブ(408)が突出していることを特徴とする請求項5に記載の車両のバッテリ保持装置。
  7. 前記凹部(402)の端部面に設けられる傾斜面(402d)の傾斜終端部のうち、車幅方向内側の終端部(402e)が、前記バッテリトレー(46)幅方向中央から車体の側寄りに位置されていることを特徴とする請求項6に記載の車両のバッテリ保持装置。
  8. 前記バッテリトレー(46)は、車体前壁面、車体後壁面、車体左壁面、および車体右壁面の4面からなる周囲壁(461)を有し、車体前壁面と車体左壁面とが交差する第1隅(461a)、車体前壁面と車体右壁面とが交差する第2隅(461b)、車体左壁面と車体後壁面とが交差する第3隅(461c)、および車体右壁面と車体後壁面とが交差する第4隅(461d)が、これらの順番に高さが低くなっていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の車両のバッテリ保持装置。
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