JP5795136B1 - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
Description
この場合、宿泊施設の利用者は、プランを選択することよって様々な設定項目を個別に設定することなく宿泊施設の予約が可能となるため、利便性が高い。
また、季節や曜日によって宿泊施設の利用価値が変化することがある。このため、宿泊施設の所有者は複数のプランを用意し、季節や曜日によって設定するプラン(販売するプラン)を変更することがある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、プランの設定及び管理を容易にすることを目的とする。
複数の優先度を用いることにより利用日が重複してしまうことを考慮せずにプランを設定することが可能となる。
これにより、一部のサービス提供対象に別のプランを設定する際に既に設定されているプランを気にする必要がない。
これにより、非自動延長プランについても一年ごとの手動登録が不要となる。
これにより、曜日及び休日の情報を考慮した適切なプラン設定を行うことができる。
これにより、付加価値の高いプランの設定が促される。
これにより、上記した各項目の全てが重複したプランの設定が防止される。
これにより、優先度の高いプランの設定を失念することによる逸失利益を未然に防ぐことができる。
これにより、利用日だけでなく利用時間を用いてサービスを利用する時間帯を管理する場合において、利用日と利用時間が共に重複してしまうことを考慮せずにプランを設定することが可能となる。
この情報処理方法により、複数の優先度を用いることにより利用日が重複してしまうことを考慮せずにプランを設定することができる処理が実行される。
本発明に係る記憶媒体は、上記プログラムを記憶した記憶媒体である。これらのプログラムや記憶媒体により上記の情報処理装置を実現する。
<1.全体構成>
<2.ハードウエア構成>
<3.各DB>
[3−1.認証DB]
[3−2.宿泊施設DB]
[3−3.プランDB]
[3−4.備考DB]
[3−5.予約DB]
[3−6.イベントDB]
<4.各処理の流れ>
[4−1.プラン設定の流れ]
[4−2.入力受付処理]
[4−3.宿泊施設予約の流れ]
[4−4.自動延長処理]
[4−5.次回設定処理]
[4−6.イベント情報提供処理]
<5.変形例>
<6.まとめ>
<7.プログラム及び記憶媒体>
本実施の形態の宿泊施設予約サーバ1を含むネットワークシステム全体の構成を図1及び図2を用いて説明する。
図1に示すように、本実施の形態の宿泊施設予約サーバ1は、通信ネットワーク2を介して施設所有者端末3,3,3・・・と、ユーザ端末4,4,4・・・と相互に通信可能な状態に接続されている。
上記した各機能を実現するために、宿泊施設予約サーバ1は宿泊施設を所有している者の情報(施設所有者情報)やユーザの情報(ユーザ情報)が記憶される認証DB(Database)50、宿泊施設の情報が記憶される宿泊施設DB51、プラン情報が記憶されるプランDB52、プランに付帯する情報が記憶される備考DB53、販売されて予約が成立したプランの情報が記憶される予約情報DB54を管理する。各DBの詳細については後述する。
また通信ネットワーク2の全部又は一部を構成する伝送媒体についても多様な例が想定される。例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、電話線などの有線でも、IrDA(Infrared Data Association)のような赤外線、ブルートゥース(登録商標)、802.11無線、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網などの無線でも利用可能である。
施設所有者端末3やユーザ端末4は、例えば、通信機能を備えたPC(Personal Computer)やフィーチャーフォンやPDA(Personal Digital Assistants)、或いは、スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスなどである。
施設所有者端末3やユーザ端末4では、必要に応じて各種の送受信処理などが実行される。
宿泊施設予約サーバ1は、図2に示すように、管理部1aとプラン設定部1bとプラン提示部1cとイベント情報提供部1dと検索部1eとを備えている。
また、管理部1aは、会員情報を管理する処理を実行する。具体的には、受信した入力情報(例えば識別ID(Identification)やパスワード)を認証情報として認証DB50へ登録する処理や、施設所有者端末3やユーザ端末4から受信したログイン情報を認証DB50に登録されている認証情報と照合する認証処理などを実行する。
図3は、図1に示した宿泊施設予約サーバ1、施設所有者端末3及びユーザ端末4のハードウエアを例示する図である。それぞれのサーバや端末におけるコンピュータ装置のCPU(Central Processing Unit)101は、ROM(Read Only Memory)102に記憶されているプログラム、または記憶部108からRAM(Random Access Memory)103にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU101、ROM102、およびRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104には、入出力インターフェース105も接続されている。
入出力インターフェース105には、キーボード、マウス、タッチパネルなどよりなる入力装置106、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(Electroluminescence)パネルなどよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力装置107、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ装置などより構成される記憶部108、通信ネットワーク2を介しての通信処理や機器間通信を行う通信部109が接続されている。
入出力インターフェース105にはまた、必要に応じてメディアドライブ110が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111が適宜装着され、リムーバブルメディア111に対する情報の書込や読出が行われる。
CPU101が各種のプログラムに基づいて処理動作を行うことで、宿泊施設予約サーバ1、施設所有者端末3及びユーザ端末4のそれぞれにおいて後述する情報処理や通信が実行される。
尚、宿泊施設予約サーバ1、施設所有者端末3及びユーザ端末4を構成するそれぞれの情報処理装置は、図3のようなコンピュータ装置が単一で構成されることに限らず、システム化された複数のコンピュータ装置によって構成されてもよい。複数のコンピュータ装置は、LANなどによりシステム化されていてもよいし、インターネットなどを利用したVPN(Virtual Private Network)などを介して通信可能に遠隔地に配置されたものでもよい。
[3−1.認証DB]
認証DB50について、図4を参照して説明する。
認証DB50には、施設所有者やユーザの情報が登録される。具体的には、図4に示すように、登録する者の種別を表す登録種別(施設所有者/ユーザ)と、個々の者を識別可能な識別IDと、パスワードが記憶される。また、登録されたクレジットカードの情報や宿泊施設予約サーバ1が提供する各サービスの利用履歴などが記憶されてもよい。
尚、識別IDによって施設所有者であるかユーザであるかを識別可能な場合には、登録種別が記憶されなくてもよい。具体的には、図4に示すように、識別IDの最初のアルファベット3文字によって登録種別を識別可能な場合(OID=施設所有者、UID=ユーザ)には、登録種別の記憶を不要とすることができる。
宿泊施設DB51には、図5に示すように、宿泊施設の情報が記憶される。
具体的には、施設を個別に識別可能なIDとしての施設IDと、当該施設を所有している施設所有者を特定可能な施設所有者IDと、施設の所在地と、施設に属する部屋の情報が記憶される。
部屋の情報としては、例えば、部屋タイプIDと、部屋に宿泊可能な人数と、部屋の様式(和/洋)と、当該部屋タイプIDに属する客室数(同じ部屋タイプIDで管理される部屋の数)などが記憶される。
部屋タイプIDとは、部屋の種別を識別するためのIDであり、具体的には、上記の人数や部屋様式などから特定される部屋タイプごとに付与されるIDである。また、本例では、宿泊施設が異なれば部屋タイプIDも異なるように付与される。つまり、部屋タイプIDによって宿泊施設を特定することが可能である。
また、図5では、一つの部屋タイプIDに複数の客室が割り当てられているが、加えて個々の客室を識別可能な個別IDが記憶されてもよい。即ち、施設ID=SID0001の部屋タイプID=RID0001には、12室の客室それぞれを識別可能なA〜Lの識別子が紐付けられて記憶され、更に部屋タイプID=RID0002には4室の客室それぞれを識別可能なM〜Pが紐付けられて記憶されてもよい。一部屋ごとに識別子が割り当てられることにより、例えば、部屋A〜Lのうち部屋Aからの眺望が部屋B〜Lに比べて優れている場合に部屋Aにのみ別プランを設定することが容易となる。
プランDB52の例を図6に示す。プランは、どの部屋にどのようなサービスを付加して幾らで販売するかを紐付けた情報であり、前述のように、少なくとも部屋と価格と宿泊日と販売開始日の情報が紐付けられたものである。
プランDB52には、プランを特定可能なプランIDと、宿泊施設DB51に記憶される部屋タイプIDと、一部屋一泊一人あたりの提供価格と、ユーザが当該宿泊施設を利用する日にち情報としての利用日と、当該プランの販売を開始する時間情報としての販売開始日と、一日経過ごとに販売対象の利用日を一日延長するか否かを示す自動延長フラグと、プランの優先度と、プランに付加するサービスを特定する備考ID(備考については、後述する)と、プランの販売が終了しているか否かを表す終了フラグが紐付けられて記憶される。前述したように、個別の部屋(例えば部屋A)を対象とする場合は、部屋タイプIDに加えて個々の部屋を識別可能な識別子も記憶される。
プランID=PID0001の場合は、一日経過ごとに、現日時の60日後の利用日が新たに販売対象となる。具体的には、2月14日の時点では提供日が2月15日から4月16日となるものが販売対象であるが、2月15日には、新たに4月17日分が販売対象となる。
また、図示は省略したが、提供日が設定され、且つ、自動延長フラグがONとされているプランは、毎年同じ設定の販売がなされるプランである。具体的には、提供日が3月1日から5月30日に設定されていたとすると、2015年の5月30日分が販売開始された後しばらくは、新たな提供日を対象とした販売はされないが、翌年(2016年)の3月1日の60日前には、2016年の3月1日分の販売が開始される。
以降の説明では、自動延長フラグがONとされたプランを「自動延長プラン」、自動延長フラグがOFFとされたプランを「非自動延長プラン」と記載する。
同じ部屋に異なる優先度が付された複数のプランが設定されている場合、優先度の高い(優先度の数値の高い)プランの内容で部屋の販売が行われる。
具体的に、図6における部屋タイプID=RID0001で管理される部屋に対して、5月1日分を販売する場合を説明すると、RID0001の部屋の5月1日分には、プランID=PID0001、PID0003、PID0005の3種類のプランが設定されている。販売時には優先度が最も高いプランが適用されるため、5月1日分のRID0001の部屋は、プランID=PID0005(即ち優先度が3)とされたプランで販売される。
備考DB53には、備考情報が記憶される。備考情報とは、プランに付加される各サービスを表す情報であり、例えば、図7に示すように、「食事付き」や「喫煙/禁煙」、「レイトチェックアウト」、「アーリーチェックイン」などである。
備考DB53には、図7に示すように、備考情報を特定可能な備考IDと備考内容が紐付けられて記憶される。
予約DB54には、販売されて予約が入ったプランの情報が記憶される。具体的には、図8に示すように、予約情報が特定できる予約IDと、当該予約の対象となったプランのプランIDと、予約した客室数と、予約した部屋の利用日と、当該予約を行ったユーザのIDとが紐付けられて記憶される。
具体的には、例えば、予約ID=YID0001とされた予約情報には、ユーザID=UID0001とされたユーザが、プランID=PID0001に属する部屋(部屋タイプID=RID0001、図6参照)のうちの一部屋を2月20日と21日の二日間に亘って予約したことが記憶されている。
イベントDB55には、図9に示したように、イベントIDとイベント名と開催地と開催日時と施設IDとが紐付けられて記憶される。施設IDは、少なくともイベントの開催地情報に基づいて抽出された宿泊施設のIDであり、当該イベントに参加する参加者が宿泊する宿泊施設として適切な宿泊施設のIDである。具体的には、例えば、開催地への移動時間が所定時間(例えば1時間)以下となる宿泊施設のIDである。また、開催地までの移動距離が所定以下となる宿泊施設のIDでもよい。
[4−1.プラン設定の流れ]
施設所有者が施設所有者端末3を用いてプランの設定を行う場合の処理の流れを図10を参照して説明する。
先ず施設所有者端末3はステップS101において、施設所有者によるログイン画面表示操作に応じたログイン画面情報要求処理を実行する。ログイン画面情報要求処理により施設所有者端末3から宿泊施設予約サーバ1へログイン画面情報要求が通知されると、宿泊施設予約サーバ1はステップS201において、ログイン画面情報送信処理を実行する。
これにより、例えば、宿泊施設予約サーバ1から受信したログイン画面情報に応じたウェブページが施設所有者端末3上に表示される。
具体的には、宿泊施設予約サーバ1は、施設所有者端末3上で入力された施設所有者IDとパスワードと認証DB50に記憶された情報を比較して当該施設所有者のログイン可否を判定し、認証結果を施設所有者端末3へ通知する。
尚、図10に示す一連の流れは、ステップS202の認証処理においてログイン可と判定された場合を示している。ステップS202においてログイン不可と判定した場合は、施設所有者端末3は再度ステップS102の処理を実行し、これに応じて宿泊施設予約サーバ1は再度ステップS202の処理を実行する。
これにより、例えば、プラン設定画面としてのウェブページが施設所有者端末3上に表示される。
プラン設定情報は、プランを設定するために必要な情報であり、例えば、図6に示したプランDB52に記憶される各情報である。
これにより、施設所有者が入力したプラン設定情報が宿泊施設予約サーバ1へ送信される。
入力受付処理で実行する各処理を図11を参照して説明する。
入力受付処理として、先ず、宿泊施設予約サーバ1はステップS301において、プラン設定情報を受信する処理を実行し、続くステップS302において、同一のサービス提供対象の同一の利用日に同一の優先度のプランが既に設定されているか否かを判定する競合判定処理を実行する。具体的には、受信したプラン設定の対象となる(即ちサービス提供対象としての)部屋に対して既に設定されているプランのうち、同一の利用日且つ同一の優先度が付されたものがあるか否かを、プランDB52を参照して判定する。
ステップS302において、同一の優先度が付されたプランが設定されている(即ち競合プランあり)と判定した場合、宿泊施設予約サーバ1はステップS303において、プラン設定不可通知処理を実行し、図11に示した一連の処理を終了する。
プラン設定不可通知処理では、例えば、施設所有者端末3にプランが設定できなかった旨を表す画面を表示させる処理や、プラン設定情報の再入力を促す画面を表示させる処理などを実行する。
この処理は、優先度が高く自動延長フラグがONとされたプラン(既設定プラン)が既に設定されている場合に、新しく設定しようとしているプラン(新規プラン)が実質意味のないものになってしまう状態(即ち、自動延長フラグがONとされた既設定プランが常に適用される状態)を避けるために実行する。
通知処理では、施設所有者端末3上にダイアログ等を表示させる処理を実行する。また、通知処理において、新規プランの設定が正しいかどうかを選択させてもよい。更に、施設所有者によって新規プランが正しいと回答された場合、既設定プランを削除する処理を実行してもよい。また、施設所有者によって新規プランが正しくないと回答された場合、新規プランの設定を再入力させる処理を実行させてもよい。
尚、通知処理の替わりに既設定プランの優先度よりも高い優先度を新規プランに自動的に付与する処理を実行してもよい。
ステップS306において新規プランが自動延長プランでない場合と判定した場合は、図11に示した一連の処理を終了する。
一方、新規プランが自動延長プランである場合は、ステップS307において、同一の部屋に対して既に設定済みの自動延長プランが存在するか否かを確認する自動延長プラン重複確認処理を実行する。
同一の部屋に対して複数の自動延長プランを設定した場合、何れか一方の自動延長プランは実質的に意味のないものとなってしまう。そこで、ステップS307の処理により、同一の部屋に対して複数の自動延長プランが設定されることのないようにしている。
ステップS307において、既に設定済みの自動延長プランは存在しないと判定した場合、宿泊施設予約サーバ1は図11に示した一連の処理を終了する。
ユーザが宿泊施設予約サーバ1を介して宿泊施設の予約を行う際の処理の流れを図12を参照して説明する。
宿泊施設予約をする場合には、先ずユーザ端末4はステップS401において、ウェブページ情報要求処理を実行する。この処理は、ユーザがユーザ端末4を用いてウェブページ(例えば、宿泊施設予約ウェブページのトップページなど)を閲覧するための操作を行うことにより実行される。
ウェブページ情報の要求を受信した宿泊施設予約サーバ1は続いてステップS501において、ウェブページ情報送信処理を実行する。これにより、ユーザ端末4にウェブページ情報が送信され、ユーザ端末4上で宿泊施設を予約するためのウェブページ(宿泊施設予約ページ)が表示される。
このために、予約DB54には、当該宿泊施設に関する予約情報が全て記憶されている。具体的には、宿泊施設予約サーバ1を利用せずに宿泊施設のウェブページから直接販売された予約情報も含めて記憶されている。尚、空き情報は、専用の別のDBに記憶されていてもよい。空き部屋を検索するための専用のDBを用いることにより、宿泊施設検索処理に要する時間の短縮を図ることができる。
続いて宿泊施設予約サーバ1はステップS504において、ステップS503で検索されたプラン情報をユーザ端末4へ提示するプラン提示処理を実行する。この処理では、ステップS503における検索結果として抽出されたプランをユーザ端末4へ送信する。このとき、同一の部屋タイプIDに対し利用日が重複して複数のプランが抽出された場合は、優先度情報に従ってその中から一つのプランを選択して、ユーザ端末4へ送信する。具体的には、利用日が5月5日とされた優先度1のプラン1と優先度2のプラン2と優先度3のプラン3が設定されている場合には、優先度3のプラン3が選択されてユーザ端末4へ送信される。
尚、予約情報DB54に予約情報を記憶する前に、当該プランが予約可能であるかを再度確認してもよい。即ち、プランを提示した後に、別のユーザによって当該プランの予約が入ってしまい、プランが売り切れてしまっていないかどうかを確認してもよい。これにより、プランが重複して販売されてしまうことを防ぐことができる。
自動延長処理について、図13を参照して説明する。自動延長処理は、図6に示したプランDB52に記憶されている各プランの中で、自動延長フラグがONとされた自動延長プランに対して、販売開始日に応じて販売される利用日を延長する処理である。
具体的には、例えば、2月15日の時点で、利用日(即ち宿泊日)として2月16日から4月16日までの60日間が販売されている場合、2月16日になると、4月17日分が新たに販売される。以降の説明では、プランの自動延長処理により新たに販売対象となる提供日(上記の例における4月17日)を延長対象日と記載する。
続いて、宿泊施設予約サーバ1はステップS602において、利用日確認処理を実行する。利用日確認処理は、ステップS601で取得した各プランのうちで非自動延長プランの利用日を確認し、延長対象日よりも先となる利用日(即ち延長対象日よりも未来となる利用日)が設定されたプランが存在するか否かを確認する処理となる。
具体的には、延長対象日が4月17日の場合、利用日が4月18日以降の日を含む非自動延長プランが存在するか否かを確認する。
利用日が4月18日以降の日を含む非自動延長プランが存在する場合には、優先度の高い非自動延長プランの設定を失念した可能性は低いと推定することができる。
一方、利用日が4月18日以降の日を含む非自動延長プランが存在しない場合には、本来設定するべき優先度の高い非自動延長プラン(例えば付加価値の高い高価なプラン)の設定を失念した可能性があると推定することができる。
また、ステップS602において、該当の非自動延長プランが設定されていなかった場合、宿泊施設予約サーバ1はステップS604において、プランの自動延長をおこなってよいか施設所有者に確認する自動延長確認処理を実行する。
自動延長確認処理では、例えば、施設所有者に対して、自動延長可否を確認する旨を記載した電子メールを送信を実行してもよいし、施設所有者が宿泊施設予約サーバ1へログインした際に自動延長可否を選択させるダイアログボックスを表示してもよい。
これにより、当該日付までは、自動延長確認処理を実行せずに済む。
次回設定処理は、非自動延長プランを翌年(次回)も設定する処理となる。この処理は、施設所有者による操作により行われる場合や、提供日の半年前などの所定の時節に行われる場合がある。以下の説明では、既に設定されており次回設定処理の対象となる非自動延長プランを基準プランとし、基準プランの翌年の同等プランを次回プランとして説明する。
処理の流れを具体的に図14を参照して説明する。
先ず、宿泊施設予約サーバ1はステップS701において、利用日確認処理を実行する。利用日確認処理は、基準プランに設定されている利用日の情報を確認する処理であり、具体的には、日付だけでなく曜日(平日に設定されたものであるのか、休日に設定されたものであるのか、連休に設定されたものであるのか)などの情報も確認する。
尚、次回プランの利用日の少なくとも一部を含む期間に基準プランと同一の優先度が付与されたプランが既に設定されている場合は、次回プランを設定せずに図14の処理を終了してもよい。
イベント情報提供処理について、図15を参照して説明する。
イベント情報提供処理は、宿泊施設に対して、周辺地域で開催される各種イベント情報を提供する処理である。この処理を実行することにより、宿泊施設の適切なキャンペーン実施を促進させることができ、集客力向上に寄与することができる。
イベント情報提供処理は、先ず、ステップS801においてイベント情報を取得するイベント情報取得処理を実行する。この処理は、ウェブ検索を実行することによってイベント情報を取得してもよいし、例えば専用の掲示板を用意し、そこに書き込まれた情報を元に取得してもよい。取得する情報としては、イベント名や開催地、開催日などの情報を取得する。取得した情報は、イベントDB55へ記憶される。
対象宿泊施設検索処理では、イベントの開催地情報を用いて、近隣の宿泊施設(例えば開催地から10km以内にある宿泊施設など)を検索して抽出する。
尚、抽出した宿泊施設は、イベントDB55へ記憶される。
次に、宿泊施設予約サーバ1はステップS803において、ステップS802で抽出した宿泊施設に対してイベント情報を提供するイベント情報提供処理を実行する。この処理は、例えば、宿泊施設に対してイベント情報を記載した電子メールを送信することにより実行される。
また、イベント情報提供処理は、特に自動延長プラン(即ち自動延長フラグがONとされたプラン)のみを設定している施設に対して、実行してもよい。
尚、上記した例では、同一のサービス提供対象に複数の自動延長プランを設定することはできない例を説明したが、異なるユーザを対象とする場合には、同一のサービス提供対象(即ち、部屋)に対して複数の自動延長プランを設定してもよい。例えば、女性を含まない宿泊者(即ち男性のみ)を対象とした優先度1の自動延長プランと女性を含む宿泊者を対象とした優先度1の自動延長プランは、共存することが可能である。
具体的には、部屋タイプID=RID0001とされた部屋A〜Lの12部屋に対して、男性のみの宿泊者を対象とした優先度1の自動延長プランと女性を含む宿泊者を対象とした優先度1の自動延長プランの二つが設定されてもよい。このとき、予約したユーザに応じて、12部屋それぞれが何れかのプランで販売される。
即ち、利用日が設定され、且つ、自動延長フラグがONとされているプランは、次回設定処理が実行されて毎年同時期に同様のプランが設定される。また、利用日が設定され、且つ、自動延長フラグがOFFとされているプランは、次回設定処理が実行されずに、一年限りのプランとされる。
例えば、ゴルフのコースをサービス提供対象としたゴルフコース予約システムに適用することも可能である。具体的には、「△△ゴルフ倶楽部○○コース」などをサービス提供対象とする。また、ユーザが利用する日付情報を利用日とし、ラウンドを開始するスタート時間(例えば午前9時00分スタートであれば、午前9時00分)を利用時間とする。
このとき、管理部1aは認証に係る各処理や、各画面(ウェブページ)を送信する処理などを実行する。また、自動延長として、「△△ゴルフ倶楽部○○コース」の「午前9時00分」という情報で特定されるプランの販売を自動で延長してよいか否かを決定する各処理などを実行する。このときの延長では、利用日(時間情報は含まない日付情報)を一日単位で延長する。
また、プラン設定部1bは、ゴルフコースの所有者や管理者などによって設定されるプランを受信して登録する処理などを実行する。
イベント情報提供部1dは、コースが決まっていないゴルフコンペなどのイベント情報をゴルフコースの所有者や管理者に提供し、当該ゴルフコンペの誘致のためのキャンペーンを実施できるようにする。
検索部1eは、条件に応じたゴルフコースの検索などを実行する。
これまで説明してきたように、実施の形態の宿泊施設予約サーバ1は、少なくともサービスとして提供される対象であるサービス提供対象(部屋タイプIDで識別可能な宿泊施設の一群の部屋や、部屋Aなどで識別可能な個々の部屋)とサービスの提供価格とサービスの利用日とサービスの販売開始日とによって特定されるプランを管理するプラン管理部(管理部1a)と、プランの利用日の自動延長の設定を受け付ける入力受付部(プラン設定部1b)と、自動延長有りとされたプラン(自動延長プラン)が自動延長無しとされたプラン(非自動延長プラン)よりも低い優先度となるようにプランに優先度情報を設定するプラン設定部1bと、サービス提供対象及び利用日が重複するプランについて優先度情報に基づいてプランを提示するプラン提示部1cとを備える。
これにより、複数の優先度を用いることにより利用日が重複してしまうことを考慮せずにプランを設定することができ、プランの管理を容易に行うことができる。
これにより、同一の部屋タイプIDで管理される各部屋のうちの一部の部屋に対して、優先度の高い別のプランを設定することができる。即ち、一部の部屋に別のプランを設定する際に既に設定されているプランを気にする必要がなく、一部の部屋だけ別プランで販売することが容易となる。
これにより、非自動延長プランについても一年ごとの手動登録が不要となるため、入力に必要な工数を削減することが可能となる。
これにより、休日や大型連休の日付が一年ごとに変化した場合などにも、適切なプラン設定を行うことができる。
これにより、付加価値の高いプランの設定を促すことができ、プランの販売促進が図られる。更には、逸失利益を未然に防ぐことが可能となる。
これにより、サービス提供対象及び利用日及び優先度情報の全てが重複したプランの設定が防止されるため、ユーザに対して優先度情報を元にした適切なプランを提示することができる。
これにより、優先度の高いプランの設定を失念することによる逸失利益を未然に防ぐことができる。
これは、プランを特定するための日時情報として、日付としての利用日だけでは不十分である場合に応じたものであり、具体的には、変形例で説明したゴルフコースの予約の例が該当する。即ち、ゴルフコースの予約では、サービス提供対象(ゴルフコース)と利用日(日付情報)が同じであっても、利用時間(スタート時間)が異なれば、異なるプランを設定してもよい。一方、サービス提供対象と利用日と利用時間とが同一である複数のプランが設定されている場合は、優先度情報を用いたプラン選択と提示が必要となる。
これにより、利用日だけでなく利用時間を用いてサービスを利用する時間帯を管理する場合において(換言すれば、同一日に複数の利用者が時間帯を変えて同一サービス提供対象を利用できる場合において)、利用日と利用時間が共に重複してしまうことを考慮せずにプランを設定することができ、プランの管理を容易に行うことができる。
以上、本発明の宿泊施設予約サーバ1を説明してきたが、実施の形態のプログラムは、宿泊施設予約サーバ1における処理を演算処理装置(CPUなど)に実行させるプログラムである。
また、前記プランの前記利用日の自動延長の設定を受け付ける入力受付手順を演算処理装置に実行させる。
更に、自動延長有りとされたプランが自動延長無しとされたプランよりも低い優先度となるように優先度情報を前記プランに設定する手順を演算処理装置に実行させる。
そして、前記サービス提供対象及び前記利用日が重複するプランについて前記優先度情報に基づいてプランを提示するプラン提示手順を演算処理装置に実行させる。
即ちこのプログラムは、図10に示したステップS201乃至ステップS206の各処理、図11に示した各処理、図12に示したステップS501乃至ステップS505の各処理、図13乃至図15に示した各処理を実行させるプログラムである。
そしてこのようなプログラムはコンピュータ装置などの機器に内蔵されている記憶媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROMなどに予め記憶しておくことができる。或いはまた、半導体メモリ、メモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどのリムーバブル記憶媒体に、一時的或いは永続的に格納(記憶)しておくことができる。またこのようなリムーバブル記憶媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記憶媒体からパーソナルコンピュータなどにインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
4 ユーザ端末、50 認証DB、51 宿泊施設DB、52 プランDB、53 備考DB、54 予約情報DB、55 イベントDB
Claims (11)
- 少なくともサービスとして提供される対象であるサービス提供対象と前記サービスの提供価格と前記サービスの利用日と前記サービスの販売開始日とによって特定されるプランを管理するプラン管理部と、
前記プランの前記利用日の自動延長の設定を受け付ける入力受付部と、
自動延長有りとされたプランが自動延長無しとされたプランよりも低い優先度となるように優先度情報を前記プランに設定するプラン設定部と、
前記サービス提供対象及び前記利用日が重複するプランについて前記優先度情報に基づいてプランを提示するプラン提示部とを備える
情報処理装置。 - 複数の前記サービス提供対象があり、
前記プラン管理部は、複数の前記サービス提供対象それぞれを識別可能な情報を前記サービス提供対象に紐付けて管理する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記プラン設定部は、前記自動延長無しとされたプランを前記利用日に基づいて翌年も設定する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記プラン設定部は、曜日及び休日の情報に基づいて前記自動延長無しとされたプランを翌年も設定する
請求項3に記載の情報処理装置。 - 前記サービスを提供している施設であって前記自動延長有りとされたプランのみを設定している施設に対し、前記施設が属する地域で催されるイベントに関する情報を抽出して提供するイベント情報提供部を備えた
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記プラン設定部は、プランの入力の受付において指定された前記サービス提供対象及び前記利用日及び前記優先度情報が既に管理しているプランの一つが有する前記サービス提供対象及び利用日及び前記優先度情報と同一であるときはその旨を提示する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記プラン設定部は、前記自動延長有りとされたプランの自動延長によって新たに対象となった前記利用日よりも先の日を前記利用日として設定した前記自動延長無しとされたプランが存在するか否かを判定する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記プランは、前記サービス提供対象と前記提供価格と前記利用日と前記販売開始日に加えて前記利用日における時間情報としての利用時間によって特定され、
前記プラン提示部は、前記サービス提供対象及び前記利用日と前記利用時間が重複するプランについて前記優先度情報に基づいたプランの提示を行う
請求項1に記載の情報処理装置。 - 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
少なくともサービスとして提供される対象であるサービス提供対象と前記サービスの提供価格と前記サービスの利用日と前記サービスの販売開始日とによって特定されるプランを管理する処理ステップと、
前記プランの前記利用日の自動延長の設定を受け付ける入力受付処理ステップと、
自動延長有りとされたプランが自動延長無しとされたプランよりも低い優先度となるように優先度情報を前記プランに設定する処理ステップと、
前記サービス提供対象及び前記利用日が重複するプランについて前記優先度情報に基づいてプランを提示するプラン提示処理ステップとを実行する
情報処理方法。 - 少なくともサービスとして提供される対象であるサービス提供対象と前記サービスの提供価格と前記サービスの利用日と前記サービスの販売開始日とによって特定されるプランを管理する手順と、
前記プランの前記利用日の自動延長の設定を受け付ける入力受付手順と、
自動延長有りとされたプランが自動延長無しとされたプランよりも低い優先度となるように優先度情報を前記プランに設定する手順と、
前記サービス提供対象及び前記利用日が重複するプランについて前記優先度情報に基づいてプランを提示するプラン提示手順とを
情報処理装置に実行させるプログラム。 - 少なくともサービスとして提供される対象であるサービス提供対象と前記サービスの提供価格と前記サービスの利用日と前記サービスの販売開始日とによって特定されるプランを管理する手順と、
前記プランの前記利用日の自動延長の設定を受け付ける入力受付手順と、
自動延長有りとされたプランが自動延長無しとされたプランよりも低い優先度となるように優先度情報を前記プランに設定する手順と、
前記サービス提供対象及び前記利用日が重複するプランについて前記優先度情報に基づいてプランを提示するプラン提示手順とを
情報処理装置に実行させるプログラムを記憶した記憶媒体。
Applications Claiming Priority (1)
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PCT/JP2015/059957 WO2016157372A1 (ja) | 2015-03-30 | 2015-03-30 | 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|---|
JP2003150680A (ja) * | 2001-11-19 | 2003-05-23 | Sharp Corp | 旅行情報管理サーバ,旅行情報携帯端末及び旅行情報管理システム |
JP2009251821A (ja) * | 2008-04-03 | 2009-10-29 | Toshiba Corp | ホテル予約装置 |
-
2015
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- 2015-03-30 WO PCT/JP2015/059957 patent/WO2016157372A1/ja active Application Filing
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003150680A (ja) * | 2001-11-19 | 2003-05-23 | Sharp Corp | 旅行情報管理サーバ,旅行情報携帯端末及び旅行情報管理システム |
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