以下に、本発明の一実施形態における予約抽選システムについて、図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形し、又は各実施例を組み合わせる等して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付して表している。図面は模式的なものであり、必ずしも実際の寸法や比率等とは一致しない。図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることがある。
予約抽選システムは、スロットやパチンコの遊技店などの店舗(以下、「ホール」とも称する。)の開店時における遊技客(以下、「ユーザ」又は「プレイユーザ」とも称する。)の入場順の抽選と、当該抽選への参加の予約とを管理する。当該抽選に関する各種の設定は、ホールの担当者(以下、「ホールユーザ」とも称する。)により行われる。また、予約抽選システムは、ユーザがホールに関する情報を共有するためのウェブサイトやSNS(Social Networking Service)を運営するシステムとしても機能する。予約抽選システムによる処理の説明は後述する。
[システム構成]
図1を参照して、本実施形態における予約抽選システムのシステム構成の一例を説明する。予約抽選システム1は、サーバ装置10、ホール端末20,21、及びユーザ端末30を備える。各装置は、ネットワークNを介して相互に通信可能である。
サーバ装置10は、サーバコンピュータなどの情報処理装置である。サーバ装置10は、ホールへの入場順抽選の処理、及び当該抽選への参加の予約管理の処理など、各種の処理を実行する。サーバ装置10は、予約抽選システム1の運営者により管理される。
ホール端末20,21は、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置である。ホール端末20,21は、例えば、ホールのスタッフ等が入場順抽選への予約状況の確認や、入場順抽選の結果を確認する際に使用される。本実施形態において、ホール端末20は、Aホールで使用される。ホール端末21は、Bホールで使用される。
ユーザ端末30は、スマートフォン、又はタブレット端末などの情報処理装置である。ユーザ端末30は、例えば、ホールに入場し、スロットやパチンコなどをプレイすることを希望するユーザ(プレイユーザ)により使用される。本実施形態において、ユーザ端末30は、例えば、入場順抽選への参加の予約や、入場順抽選の結果の確認のためにユーザAにより使用される。
ネットワークNは、無線ネットワークや有線ネットワークにより構成される。ネットワークとして、例えば、携帯電話網や、無線LAN(Local Area Network)、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、WiMax(登録商標)、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)、有線LAN、電話線、電灯線ネットワーク、IEEE1394等に準拠したネットワークが含まれる。
図1に示す例において、予約抽選システム1は、サーバ装置を1つ、ホール端末を2つ、及びユーザ端末を1つ含んで構成されるが、予約抽選システム1に含まれる装置の数はこれに限定されない。例えば、予約抽選システム1は、予約抽選システム1による管理対象となる全てのホールのホール端末と、予約抽選システム1にユーザ登録されている全てのユーザのユーザ端末とを含む。従って、予約抽選システム1は、3つ以上のホール端末を含んでもよいし、2つ以上のユーザ端末を含んでもよい。また、予約抽選システム1は、他の装置を含んでもよい。
[処理の概要]
次に、予約抽選システム1により実施される処理フローの概要を説明する。ここでは、ユーザがホールへ入場するための予約(入場予約)の受付開始後、ユーザがホールへ入場するまでの間に、予約抽選システム1により実施される処理を説明する。
図2及び図3は、入場予約の受付開始後、ユーザAがホールへ入場するまでの間に、予約抽選システム1により実施される処理フローの例を示している。図2及び図3において、運営者により管理されるサーバ装置10、Aホールにより使用されるホール端末20、Bホールにより使用されるホール端末21、及びユーザAにより使用されるユーザ端末30による処理が時系列に示されている。
図2に示すように、まず、入場予約の受付開始日時になると、サーバ装置10は、予約申込の受付を開始する(申込を開放する)(S101)。入場予約の受付開始日時は、ホールの担当者等による設定要求に応じて、サーバ装置10に対して予め設定される。例えば、当該受付開始日時は、Aホールの担当者によるホール端末20への操作に応じて、ホールへの入場日の2週間前の0時に設定される。当該設定の情報は、例えば、サーバ装置10の記憶部に記憶される。
入場予約の受付が開始された後、予約抽選システム1にユーザ登録されているユーザAは、ユーザ端末30を操作して、予約抽選システム1にログインし、ホールの入場予約を申し込む(S102)。本実施例において、ユーザAは、同じ入場日において、Aホール及びCホールの入場予約を申し込んだものとして、以下の説明を行う。当該入場予約申込の要求は、ユーザ端末30からサーバ装置10に送信される。サーバ装置10は、受信した入場予約申込の要求に係る情報を、入場申込情報としてサーバ装置10の記憶部に記憶する。図示しないが、サーバ装置10は、ユーザA以外のユーザのユーザ端末からもホールへの入場予約申込の要求を受信しうる。すなわち、サーバ装置10は、一又は複数のユーザによるホールへの入場予約の要求を受信する。入場予約の申し込みをしたユーザは、入場予約の申し込みをした他のユーザの情報を閲覧可能である。例えばユーザAがAホールに予約申し込みをした際に、ユーザAのマイページにAホールに予約していることが表示され、Aホールの予約者一覧にユーザAに関する情報が表示される。ユーザBがユーザAのマイページを閲覧したり、Aホールの予約者一覧からユーザAのマイページにジャンプしたりすることができる。また、ユーザAの情報が閲覧NGに設定されている場合、ユーザAの情報は表示されず、また、ユーザAは他のユーザの情報も閲覧できないようにしてもよい。この閲覧機能は入場予約の申し込みしたユーザに限らず、本システムに登録しているユーザであって閲覧機能を「OK」にしているユーザであれば、閲覧可能となっている。
図4A及び図4Bを参照して、ユーザAによる入場予約の方法の例を説明する。図4A及び図4Bは、ユーザ端末30の表示部に表示される画面の例を示している。図4Aは、ホールに関する他人による評価を閲覧するための画面41を示している。前述のとおり、予約抽選システム1は、ホールに関する情報を共有するためのウェブサイトやSNSを運営するシステムとしても機能する。そのため、予約抽選システム1は、例えば、他人により投稿されたホールに関する情報をサーバ装置10の記憶部に記憶して蓄積し、ユーザAは、ユーザ端末30の表示部に表示された画面41を介して、当該情報を閲覧可能である。
図4Aに示す画面41には、ユーザBにより投稿されたホールに関する情報が示されている。「新宿・渋谷・池袋エリア」にあるおすすめのホールの情報として、「Aホール」と表示されている。また、「今週実践するホール」(ユーザBが今週末に行く予定のホール)の情報として、「Bホール」、及び「Cホール」と表示されている。「Aホール」、「Bホール」及び「Cホール」という表示の右側には、「予約」とラベルされたアイコンが表示されている。ユーザAは、入場予約をしたいホール名の右側に表示された「予約」アイコンをタップ等することでホールを選択すると、選択されたホールについての入場予約の手続を進めることができる。
図4Bは、画面41に表示された「Aホール」の右側に表示された「予約」アイコンを選択することにより表示される入場予約を申し込むための画面42を示している。ユーザAは、画面42を介して、Aホールの入場予約を申し込む日付(入場日)を選択することができる。画面42には、入場予約を申し込み可能な日付として、「12/11」、「12/12」が表示されている。また、各日付について、予約枠に対する予約申込数が示されている。例えば、日付「12/11」の下には、「250/250人」と表示されている。これは、予約枠が250人であるのに対して、予約申込数が250であることを示している。日付「12/12」の下には、「500/250人」と表示されている。これは、予約枠が250人であるのに対して、予約申込数が500であることを示している。すなわち、予約申込の時点では、予約枠を超えて申込を受け付けることができる。この例において、ユーザAが入場予約を申し込みたい日付が表示された領域(例えば、「12/11」と表示された領域)をタップ等することにより、入場予約の申し込みの要求がユーザ端末30からサーバ装置10に送信される。なお、予約枠に対して予約申込人数が極端に少ない場合(10人以下)は、人数を明記しないことも考えられる。例えば「***/250人」といった表示を行う。
なお、画面41の「予約」アイコンが選択されると、画面42が表示されることとしたが、この例に限定されない。画面42は、ホールの検索画面などの他の画面を介してAホールの入場予約が指示されたことに応じて、表示されてもよい。
図5は、サーバ装置10の記憶部に記憶される入場申込情報の例を示す。入場申込情報は、例えば、前述のとおり、サーバ装置10がユーザ端末30から受信した入場予約の申込の要求に基づいてサーバ装置10の記憶部に記憶される。
図5に示すように、入場申込情報51は、項目として、申込No、ユーザID、店舗名、対象日、申込日時、予約当落、抽選枠、入場順番号、及びステータスを含む。申込Noは、ユーザ(例えば、ユーザA)による入場申込の識別情報である。ユーザIDは、入場予約の申込を行ったユーザの識別情報である。店舗名は、入場申込がなされた店舗の名称である。対象日は、予約の対象となるホールへの入場の日付である。申込日時は、入場申込がなされた日時である。予約当落は、後述する予約可否抽選の抽選結果(当選又は落選)を示す。抽選枠は、入場申込が、入場予約の申込によりなされた(予約枠)か、後述する当日枠の申込によりなされた(当日枠)かを示す。入場順番号は、後述するホールへの入場順抽選の結果の順番(番号)を示す。ステータスは、入場申込に係るホールへの入場が済んでいるか否かを示す。
また、図示しないが、入場申込情報51は、他に、最終来店日時、来店回数、ユーザのマイエリアを含み、これらの情報がユーザ端末の表示部に表示されるようにしてもよい。最終来店日時は、ユーザ端末の位置情報を用いて特定されたホールへの来店日時の情報である。来店回数は、ユーザ端末の位置情報を用いて特定されたホールへの来店回数の情報である。ユーザのマイエリアは、ユーザがマイページで設定したよく行くエリア(例えば、墨田区、目黒駅など)の情報である。
図2の説明に戻る。予め設定されたホールへの入場予約の締切日時に達した後、サーバ装置10は、予約可否抽選を実行する(S103)。予約締切は、顧客に予約抽選の結果を知らせるために妥当な日時、例えば、ホールの担当者により、ホールへの入場日の前日の21時に設定される。サーバ装置10は、実行する処理があるか否かを定期的に判断する。サーバ装置10は、予約締切の日時のタイミングになったときに、実行する処理があると判断し、予約可否抽選を実行する。予約可否抽選は、ユーザ端末から受信した入場予約の申込(要求)の数が、予約可能数(予約枠)として予め設定された数を超えている場合に行われる抽選である。予約可否抽選は、入場予約の申込のうち、予約可能数以内の数の入場予約の申込をランダムに選択する。
予約可能数は、ホールごとに設定される。そのため、予約可否抽選は、ホールごとに設定された予約可能数以内に収まるように、各ホールに対する入場予約の申込からランダムに、入場予約を許可するものを選択する。すなわち、予約可否抽選は、ホールごとに実施される。複数のホールの予約可否抽選を同時期に行う場合は、予め定められているホールリストの上から順番に予約可否抽選を実行していく。また、ホールやユーザへの抽選結果の通知は、全てのホールの抽選が終わってから送信されるのではなく、1つのホールの予約可否抽選が終わるごとに送信される。
予約可否抽選により選択された入場予約の申込は、入場予約情報として、サーバ装置10の記憶部に記憶される。図5に示した例では、入場申込情報51のうち、予約可否抽選により選択された入場予約の申込に対応するレコードの「予約当落」の値を「当選」に更新し、記憶する。すなわち、入場申込情報51のうち、「予約当落」の値が「当選」であるレコードの集合が入場予約情報として特定される。なお、予約当落の初期値を「落選」を示す値とすることで、不具合で予約枠以上の当選が起こる確率を下げることができる。また、予約当落の初期値を予約可否抽選の前に初期化する(落選にも当選にも対応しない値を入れる。例えば、0にする)ことで、前のデータが残ったり、不具合でデータが更新されない場合があっても予約枠以上の当選が起こる確率を下げることができる。
また、予約可否抽選は、ユーザごとに当選確率を変更して実行されてもよい。例えば、サーバ装置10は、ユーザのホールへの滞在履歴に応じた当選確率で、当該ユーザに対する予約可否抽選を実行してもよい。この場合、例えば、サーバ装置10は、各ユーザ端末の測位情報を予め収集し、当該位置情報、及び位置情報から特定されるホールへの滞在履歴の情報をサーバ装置10の記憶部に記憶しておく。
測位の処理は、任意の方法を採用可能であるが、例えば、ユーザ端末は、GPS(Global Positioning System)などのGNSS(Global Navigation Satellite System)の複数の衛星から受信した信号に基づいて、測位処理により、自機の位置を定期的に(例えば、1分に1回)特定する。または、ユーザ端末は、ビーコン信号を発信する発信機から受信した信号の強度と、当該発信機の位置情報とに基づいて、自機の位置を特定(測位)することもできる。本実施形態において、GNSS又はビーコン信号による装置の位置の特定方法は既知の方法を採用するものとし、ここでは詳細な説明は省略する。各ユーザ端末は、自機の測位情報(位置情報)をサーバ装置10に送信する。
図6を参照して、サーバ装置10が各ユーザ端末から受信し、サーバ装置10の記憶部に記憶する測位情報の例を説明する。図6に示すように、測位情報61は、ユーザIDと対応付けて、測位日時、緯度、及び経度を含む。ユーザIDは、測位されたユーザ端末を使用するユーザの識別情報である。測位日時は、ユーザ端末を測位した時間の情報である。緯度及び経度は、ユーザ端末が測位された位置の情報である。
サーバ装置10は、例えば、図6に示すような測位情報と、ホールの位置を示す地図情報とに基づいて、各ユーザのホールへの滞在履歴を特定できる。サーバ装置10は、各ユーザについて、全ての又は特定のホールへの滞在履歴の情報をサーバ装置10の記憶部に記憶する。ホールへの滞在履歴は、例えば、ホール内又はホールの近隣への滞在日時、滞在時間(期間)、及び滞在頻度を含む。サーバ装置10は、例えば、滞在履歴に基づいて、ホールへの滞在時間が短時間(例えば、30分以内、又は10分以内)である短時間滞在を繰り返しているユーザについて、当選確率を初期値(又は、他のユーザの当選確率)より低い値に設定し、予約可否抽選を実行可能である。
前述の「引き子」は、当選結果を他者に譲り、自身はホール内の遊技機でゲーム等をプレイしない(又は短時間しかプレイしない)。従って、上記の例のように滞在履歴に基づいて、ホールへの短時間滞在を繰り返しているユーザを特定することで、引き子のような行動をしている者を特定しうる。サーバ装置10は、短時間滞在を繰り返している(例えば、月に15日以上である)ことにより引き子として認定されたユーザのユーザ情報に、引き子であることを示す情報を付加して(例えば、引き子であることを示すフラグを立てて)、サーバ装置10の記憶部に記憶する。すなわち、サーバ装置10は、記憶部に記憶された、ユーザのホールへの滞在履歴の情報に応じて、当該ユーザに係るユーザ情報を変更する。サーバ装置10は、引き子として認定されたユーザの予約可否抽選をできないようにする(当該ユーザが予約可否抽選に参加できないようにする)。または、サーバ装置10は、引き子として認定されたユーザについて、予約可否抽選の当選確率を、例えば、初期値の10分の1に、又は0%に(すなわち、当選しないように)設定することもできる。さらに、サーバ装置10は、引き子として認定されたユーザが、ユーザ端末を介して予約抽選システム1を利用できないように、アクセス制限を行ってもよい。本実施形態においては位置情報を用いて自動的にフラグを立てているが、ホール店員がホール端末を用いて任意でフラグを立てられるようにしてもよい。これは、引き子に限らずホールにとって迷惑行為を行うユーザを特定した場合に設定する。また、ホール店員の依頼でサーバ管理者が直接フラグを立ててもよいことは言うまでもない。
サーバ装置10は、上記のように、引き子として認定されたユーザに対して、予約可否抽選への参加を制限し、予約可否抽選の当選確率を下げ、又は予約抽選システム1の利用(アクセス)を制限した場合、そのような制限をしたことが当該ユーザのユーザ端末の表示部に表示されるように、ユーザ端末へ通知してもよい。
以上のように本実施形態によれば、サーバ装置10は、ユーザ端末の測位位置から特定されるホールへの滞在履歴に基づく当選確率の抽選(予約可否抽選)により、一又は複数のユーザによるホールへの入場予約の要求に係るユーザのうち、少なくとも一部のユーザを選択する。例えば、サーバ装置10は、ホールへの滞在履歴に基づいて、ホールへの短時間滞在(ホールへの滞在時間が所定時間以下である滞在)の頻度が所定値以上であるユーザを特定する。サーバ装置10は、特定された当該ユーザについて、記憶部に記憶されたユーザ情報を変更する(例えば、上記のように、引き子であることを示す情報を付加する)。さらに、サーバ装置10は、特定されたユーザの当選確率を初期値より低く設定し、抽選により、ホールへの入場予約を許可されるユーザを選択する。その結果、引き子として振る舞う者が予約可否抽選に当選し、第三者を不正にホールに入場させるような不正行為を行うことを抑止することができる。
図2の説明に戻る。ホールへの入場予約の締切日時に達した後、サーバ装置10は、ホールへの入場の申込の当日枠の受付を開始する(S104)。当日枠とは、ホールへの入場日当日に入場の予約を受け付ける枠(数)である。例えば、サーバ装置10は、Aホールへの入場に関して、当日枠(入場当日予約)の申込の受付を開始し、入場当日予約の申込を所望するユーザのユーザ端末から当該申込の要求を受信する。
また、予約可否抽選の実行の後、サーバ装置10は、予約可否抽選の結果を各ホール端末及びユーザ端末へ通知する。詳細には、サーバ装置10は、サーバ装置10の記憶部に記憶された入場予約情報に基づいて、入場予約の要求に関連付けられたユーザ端末及びホール端末に、入場予約の可否に関する通知(第1の通知)を送信する。予約可否抽選の結果(入場予約の可否)に関する通知は、入場予約に係るホール(の担当者)が設定した時期に基づいて送信される。また、当該通知は、予約可否抽選が終わった後に自動的に送信されてもよい。
ホール端末20は、Aホールの対象の入場日における全てのユーザについての予約可否抽選の結果(又は、当選したユーザの情報)をサーバ装置10から受信する(S106)。ホール端末21は、Bホールの対象の入場日における全てのユーザについての予約可否抽選の結果(又は、当選したユーザの情報)をサーバ装置10から受信する(S105)。図示しないが、他のホールにおけるホール端末も予約可否抽選の結果(又は、当選したユーザの情報)をサーバ装置10から受信する。以下の説明において、当該他のホールにおけるホール端末による処理の説明は、簡略化のため省略する。
ユーザ端末30は、入場予約の申し込みをしていたAホール及びBホールについて、ユーザ端末30を介して当該申し込みをしたユーザ自身の予約可否抽選の結果をサーバ装置10から受信する(S107)。図示しないが、他のユーザのユーザ端末も当該ユーザ自身の予約可否抽選の結果をサーバ装置10から受信する。以下の説明において、当該他のユーザの他のユーザ端末による処理の説明は、簡略化のため省略する。
予約可否抽選により、同じ日に複数のホールに当選していた場合、ユーザAは、予め設定された予約確定期限までに、ユーザ端末30を介して、当該複数のホールのうち、入場を所望するホールを選択する(S108)。選択されたホールの情報は、ユーザ端末30からサーバ装置10に送信される。例えば、同じ入場日について、Aホール及びCホールの予約可否抽選に当選していた場合、ユーザAは、ユーザ端末30を介して、入場を所望するホールとして、Aホールを選択することができる。なお、同じ日に複数のホールに当選したユーザが入場を所望するホールを選択しなかった場合、予約確定期限後に、予め決められた優先順位に従って、ホールが選択されてもよい。予め決められた優先順位には、例えば、予約を申し込んだ順番が早い方、予約頻度が多い方、又は予約枠が少ない方などが含まれる。
予約確定期限の経過後、サーバ装置10は、S108におけるホールの選択の結果に基づいて、入場予約を確定する。サーバ装置10は、確定した入場予約の情報をサーバ装置10の記憶部に記憶することにより登録する。サーバ装置10は、確定した入場予約の状況を各ホールに通知する(S109)。例えば、サーバ装置10は、各ホールについて、S108におけるホールの選択の結果に基づいて、予約可否抽選に当選した入場予約の情報から、S108で選択されなかったホールの入場予約の情報を除いた情報を入場予約の状況として各ホールに通知する。ホール端末20は、Aホールの入場予約の状況をサーバ装置10から受信する(S111)。ホール端末21は、Bホールの入場予約の状況をサーバ装置10から受信する(S110)。
図3を参照して、その後の処理を説明する。
前述のとおり、ホールへの入場申込の当日枠の受付が開始(図2のS104)された後、ユーザは、当日枠として、ユーザ端末を介して各ホールへの入場を申し込むことができる。本実施形態において、ユーザAが、ホールに入場する当日、ユーザ端末30を介して、Bホールの当日枠に申し込んだとする(S201)。サーバ装置10は、Bホールの当日枠への申込要求をユーザ端末30から受信する(S202)。すなわち、サーバ装置10は、指定された入場日においてホールへの入場日当日の入場当日予約の要求を受信する。サーバ装置10が受信した当日枠への申込要求の情報は、サーバ装置10の記憶部に入場予約情報として記憶される。
その後、Aホールの当日枠の申込の締切日時に達した後、サーバ装置10は、Aホールについて確定した入場予約及び当日枠(入場当日予約)に係るユーザに関して、Aホールへの入場順抽選を実行し、各ユーザのAホールへの入場順序を決定する(S203)。Aホールの当日枠の申込の締切日時は、例えば、Aホールへの入場のための整列開始時間が9時45分であるときに、9時30分に設定される。当日枠の申込の締切日時は、ホールにより任意の日時に設定されうる。
入場順抽選は、例えば、入場予約に基づいたユーザに対して入場順序の抽選を実行した後に、入場当日予約に基づいたユーザに対して入場順序の抽選を実行する。入場順抽選の実施方法の詳細は、後述する。サーバ装置10は、決定した入場順序に従った入場順番号をサーバ装置10の記憶部に記憶し、当該入場順序に関する通知(第2の通知)をユーザ端末及びホール端末に送信する。当該通知は、入場予約に係るホール(の担当者)が設定した時期に基づいて送信される。
ホール端末20及びユーザ端末30は、サーバ装置10から送信されたAホールについての入場順抽選の結果を受信する(S204、S205)。ホール端末20が受信した入場順抽選の結果には、例えば、その日にAホールに入場する全てのユーザの情報及び各ユーザの入場順序の情報のリストが含まれている。ユーザ端末30が受信した入場順抽選の結果には、例えば、ユーザAがその日にAホールへ入場する際の入場順序(入場順番号)の情報が含まれている(他のユーザの入場順序の情報は含まれていない)。
また、他のホールの当日枠の申込の締切日時に達した後についても、サーバ装置10は、当該ホールについて確定した入場予約及び当日枠に係るユーザに関して、ホールへの入場順抽選を実行する。例えば、Bホールの当日枠の申込の締切日時に達した後、Bホールについて確定した入場予約及び当日枠に係るユーザに関して、ホールへの入場順抽選を実行し、各ユーザのBホールへの入場順序を決定する(S206)。
ホール端末21及びユーザ端末30は、サーバ装置10から送信されたBホールについての入場順抽選の結果を受信する(S207、S208)。
ここで、ユーザAのユーザ端末30は、AホールとBホールの入場順抽選の結果を受信しているが、ユーザAは、例えば、抽選結果等を考慮して、その日はAホールに入場すると決断したとする。この場合、ユーザAは、Aホールの整列開始時間(例えば、9時45分)にAホールの前に並び、Aホールの入場順抽選の結果(入場順番号)として、ユーザ端末30が受信したAホールの入場順序に関する通知(第2の通知)に基づいた画像をユーザ端末30の表示部に表示させ(S209)、Aホールのスタッフに当該表示を提示する。
Aホールのスタッフは、ユーザAに提示された入場順抽選の結果の表示と、ホール端末20が予め受信した入場順抽選の結果を照合する。当該照合の結果、スタッフにより、ユーザAが正しい順序で並んでいるか否かが確認され、又は正しい順序で並ぶように誘導される。
図7を参照して、ユーザ端末30の表示部に表示される、ホールの入場順序に関する通知(第2の通知)に基づいた画像の例を説明する。図7に示すように、ユーザ端末30の表示部31の表示画像は、領域32、領域33、領域34、及び領域35を含む。領域32は、入場順抽選の結果である入場順番号を表示している。領域33は、ユーザAの顔写真を表示している。当該顔写真は、例えば、後述するように予約抽選システム1に登録された写真であり、ユーザ端末30がサーバ装置10から予め受信したものである。領域34は、ユーザAのユーザIDを表示している。領域35は、入場予約されたホールへの入場可能時刻(又はホールへの整列時刻)に達したことにより、ホールに入場可能である否かを表示する領域である。この例では、領域35には、入場可能であることを示す「OK」が表示されている。
以上のように本実施形態によれば、サーバ装置10は、ユーザ端末30からホール(店舗)への入場予約の要求を受信し、受信した入場予約の要求に基づいて、入場予約情報を記憶部へ記憶する。受信した入場予約の要求の数が、予約可能数として予め設定された数を超えている場合、サーバ装置10は、受信した入場予約の要求のうち、予約可能数以内に入場予約の要求の数が収まるように抽選(予約可否抽選)により入場予約の要求を選択し、当該選択された要求に基づいて、入場予約情報を記憶部に記憶する。また、サーバ装置10は、記憶された入場予約情報に係るホールへの入場順序を抽選(入場順抽選)により決定する。
従来、ユーザ(ホールの顧客)は、ホールが開店するかなり前の時間(例えば、開店の1時間前)にホールの前に並んで整理券を受け取り、その後(例えば、開店の30分前に)、入場順抽選のために、再度ホールの前に列を作り、その後さらに、入場のための待機列に並ぶことがあった。入場のために長時間並ぶことは、ユーザにとって負担となる場合があった。
これに対し、本実施形態によれば、サーバ装置10は、入場予約を要求したユーザのうち、予約可否抽選によりホールに入場可能なユーザをランダムに選択し、その後、入場順抽選によりユーザのホールへの入場順序を決定する。そのため、予約可否抽選に当選したユーザは、整理券を受け取るためにホールへ行かなくても、ホールへの入場予約をすることができる。また、ユーザは、ユーザ端末を介して予約可否抽選及び入場順抽選の結果を確認できるため、どこにいても抽選結果を確認することができる。さらに、予約可否抽選に落選した場合であっても、ユーザは、ユーザ端末を介して、当日枠に申し込み、入場順抽選の結果を確認できるため、当日枠で入場する場合であっても、入場順抽選のために、ホールへ行く必要がない。その結果、ユーザは、ホールの前に長時間並ぶことなく、店舗へよりスムーズに入場することができる。例えば、本実施形態によれば、ユーザは、整理券の列及び入場順抽選の列に並ぶ必要がなく、入場待機列にだけ並べばよい。
さらに、サーバ装置10は、ユーザ端末の測位位置から特定されるホールへの滞在履歴に基づく当選確率の抽選(予約可否抽選)により、一又は複数のユーザによるホールへの入場予約の要求に係るユーザのうち、少なくとも一部のユーザを選択する。例えば、サーバ装置10は、ホールへの滞在履歴に基づいて、ホールへの短時間滞在(ホールへの滞在時間が所定時間以下である滞在)の頻度が所定値以上であるユーザを特定する。サーバ装置10は、特定されたユーザの当選確率を初期値より低く設定した予約可否抽選により、ホールへの入場予約を許可されるユーザを選択する。その結果、引き子として振る舞う者が予約可否抽選に当選し、第三者を不正にホールに入場させるような不正行為を行うことを抑止できる。
また、ユーザAは、ユーザ端末30を介してユーザAのみの入場順抽選の結果(入場順番号)の通知を受ける。すなわち、ユーザは、自身に関係する入場順抽選の結果のみユーザ端末を介して受信する。また、ホールのスタッフは、ホールへのユーザの入場時に、ユーザから提示された入場順抽選の結果の表示と、ホール端末が予め受信した入場順抽選の結果を照合する。その結果、入場順抽選の結果と異なる順序で、又は入場順抽選の結果を受信していない者により、不正にホールへ入場されることを抑止できる。
次に、図8から図10を参照して、サーバ装置10により実行される入場順抽選についてさらに詳しく説明する。
前述のとおり、入場順抽選は、例えば、入場予約がされたユーザに対して入場順序の抽選を実行した後に、入場当日予約がされたユーザに対して入場順序の抽選を実行する。また、ユーザ端末から受信した入場予約の申込(要求)の数が、予約可能数(予約枠)として予め設定された数を超えている場合、予約可否抽選が実行された後に、入場順抽選が実行される。
図8を参照して、入場順抽選のケース1を説明する。ケース1は、入場予約の予約枠に空きがなく、全て予約された場合である。例えば、予約枠が200名であるときに、入場予約の申込者数が300名であったとする。このとき、サーバ装置10は、予約可否抽選を実行し、300名の申込者の中から200名の当選者(入場予約者)を選択する。
その後、サーバ装置10は、入場予約者について入場順抽選を実行し、200名の入場予約者のそれぞれに対して、1番から200番のうち、いずれかの番号(順番)を割り当てる。ここで、予約枠とは別に設けられる当日枠に、100名の申し込みがあったとする。サーバ装置10は、この100名(入場当日予約者)について入場順抽選を実行し、100名の入場予約者のそれぞれに対して、201番から300番のうち、いずれかの番号(順番)を割り当てる。
以上のように、ケース1では、全ての入場当日予約者の入場順番号は、入場予約者の入場順番号よりも後になる。
図9を参照して、入場順抽選のケース2を説明する。ケース2は、入場予約の予約枠に空きがある場合である。例えば、予約枠が200名であるときに、入場予約の申込者数が150名であったとする。このとき、サーバ装置10は、予約可否抽選を実行しない。サーバ装置10は、入場予約の申込者の全員を入場予約者として確定する。
その後、サーバ装置10は、150名の入場予約者について入場順抽選を実行し、150名の入場予約者のそれぞれに対して、1番から200番のうち、いずれかの番号を割り当てる。このとき、入場予約者に割り当てられない50の番号(空き番号)が生じる。ここで、当日枠に、100名の申し込みがあったとする。サーバ装置10は、この100名(入場当日予約者)について入場順抽選を実行し、100名の入場予約者のそれぞれに対して、上記の50の空き番号と、201番から300番のうち、いずれかの番号(順番)を割り当てる。このとき、50の空き番号は、入場予約者に割り当て済みの番号よりも若い番号を含む場合がある。従って、入場当日予約者は、入場予約者よりも若い番号が割り当てられる場合がある。
入場順抽選が実行された後、空き番号を詰めるようにして入場順番号が再度採番される。その結果、入場予約者及び入場当日予約者のそれぞれに対して、1番から250番のうちのいずれかの番号が割り当てられる。
以上のように、ケース2では、入場当日予約者は、入場予約者よりも若い番号が割り当てられる場合がある。一方で、入場予約者には、1番から200番のうち、いずれかの番号が割り当てられるのに対し、入場当日予約者には、201番から300番のうち、いずれかの番号が割り当てられる場合がある。従って、入場予約者の方が、より若い番号が割り当てられる可能性(期待値)が高い。
図10を参照して、入場順抽選のケース3を説明する。ケース3も、入場予約の予約枠に空きがある場合である。例えば、予約枠が200名であるときに、入場予約の申込者数が50名であったとする。このとき、サーバ装置10は、予約可否抽選を実行しない。サーバ装置10は、入場予約の申込者の全員を入場予約者として確定する。
その後、サーバ装置10は、50名の入場予約者について入場順抽選を実行し、50名の入場予約者のそれぞれに対して、1番から200番のうち、いずれかの番号を割り当てる。このとき、入場予約者に割り当てられない150の空き番号が生じる。ここで、当日枠に、100名の申し込みがあったとする。サーバ装置10は、この100名(入場当日予約者)について入場順抽選を実行し、100名の入場予約者のそれぞれに対して、上記の150の空き番号と、201番から300番の番号のうち、いずれかの番号(順番)を割り当てる。このとき、150の空き番号は、入場予約者に割り当て済みの番号よりも若い番号を含む場合がある。
従って、ケース3によれば、入場当日予約者は、入場予約者よりも若い番号が割り当てられる場合がある。また、入場予約者及び入場当日予約者の総数は150名であり、予約枠の200名に満たない。しかしながら、入場予約者には、1番から200番のうち、いずれかの番号が割り当てられるのに対し、入場当日予約者には、201番から300番のうち、いずれかの番号が割り当てられる場合がある。従って、入場予約者の方が、より若い番号が割り当てられる可能性が高い。
[処理フロー]
図11から図22を参照して、サーバ装置10により実行される詳細な処理の一例を説明する。この処理は、サーバ装置10が備えるプロセッサが、記憶部に記憶されたコンピュータプログラムを読み込み、実行することにより実現される。
図11を参照して、予約抽選システム1に新規ユーザ(プレイユーザ)を登録する処理を説明する。この処理は、例えば、まだ予約抽選システム1にプレイユーザとして登録されていないユーザAによる操作に応じて、新規ユーザ登録の要求がユーザ端末30からサーバ装置10に送信されたときに開始する。
まず、ステップS1001において、サーバ装置10は、登録フォームの表示のためのデータをユーザ端末30に送信する。ユーザ端末30は、受信したデータに基づいて、登録フォームをユーザ端末30の表示部に表示する。ユーザAは、ユーザ端末30を操作し、表示された登録フォームにユーザ情報等の必要事項を入力する。入力されたユーザ情報等は、サーバ装置10に送信さる。
ステップS1002において、サーバ装置10は、入力内容に問題がないか否かを確認する。例えば、サーバ装置10は、入力されたユーザ情報に基づいて、既に同一ユーザが予約抽選システム1に登録されていないか否かを確認する。なお、入力内容に入力漏れがないか否か等の確認をユーザ端末30が行っても良い。入力内容に問題がないと判断された場合(S1002のNo)、処理はステップS1003へ進む。問題があると判断された場合(S1002のYes)、その旨の通知が、ユーザ端末30に送信され、表示部に表示され、処理はステップS1001へ進む。
ステップS1003において、サーバ装置10は、ユーザAの顔写真の登録を促すための指示をユーザ端末30に送信する。その後、ユーザ端末30は、表示部を介して、ユーザAに顔写真を登録することを促す。ユーザAは、自身の顔写真を登録するために、例えば、ユーザ端末30の操作部及びカメラを操作する。当該操作に応じて、ユーザAの顔写真が撮像され、ユーザ端末30からサーバ装置10に送信される。サーバ装置10は、ユーザAの顔写真の登録要求と、当該要求に関連付けられた顔写真の画像とをユーザ端末30から受信する。
ステップS1004において、サーバ装置10は、受信した顔写真の画像を検査し、当該画像に顔が明確に表示されているか否かを確認する。例えば、サーバ装置10は、パターン認識により、受信した画像に顔のオブジェクトが含まれるか否か、及び顔のオブジェクトに眼鏡等の付帯物のオブジェクトが含まれているか否かを判断する。画像に顔が明確に表示されており、眼鏡等の付帯物のオブジェクトが含まれていないと判断された場合(S1004のNo)、処理はS1006に進む。その他の場合(S1004のYes)、処理はS1005へ進む。
ステップS1005において、サーバ装置10は、ユーザ端末30から受信した顔写真を登録できないことを示す通知(すなわち、登録要求を拒否する通知)をユーザ端末30に送信する。ユーザ端末30は、受信した通知に基づいて、登録要求に係る顔写真は登録できないことを示すメッセージをユーザ端末30の表示部に表示する。その後、処理はステップS1001へ進む。
ステップS1006において、サーバ装置10は、ユーザ端末30から受信した画像から特定される顔と同一人物の顔が既に予約抽選システム1に登録されているか否かを確認する。すなわち、サーバ装置10は、ユーザAの顔画像が、登録済みの顔画像のいずれかに対応するか否かを判断する。例えば、サーバ装置10は、ユーザ端末30から受信した画像から特定される顔画像の特徴量と、既に予約抽選システム1に登録されているユーザの顔画像の特徴量とを照合することにより、同一人物の顔が既に登録されているか否かを判断する。同一人物の登録がある(すなわち、ユーザAの顔画像が、登録済みの顔画像のいずれかに対応する)と判断された場合(S1006のYes)、処理はステップS1005へ進む。同一人物の登録がないと判断された場合(S1006のNo)、処理はS1007へ進む。
ステップS1007において、サーバ装置10は、ステップS1001で入力されたユーザ情報及びステップS1003で送信された顔写真の画像等に基づいて、ユーザ登録を行う。例えば、サーバ装置10は、ユーザ端末30から受信したユーザ情報及び顔写真の画像をユーザAの識別情報(ユーザID)と関連付けてサーバ装置10の記憶部に記憶する。その後、図11に示す処理は終了する。
なお、図11に示す処理は、新規ユーザを登録する処理であるが、既に登録されているユーザ情報の更新やユーザの顔写真の変更の際にも同様の処理を実行してもよい。この場合において、顔写真の変更の要求があったときに、例えば、サーバ装置10は、ステップS1006において、上記の確認に加え、新しい顔写真と既に登録されている顔写真との間の一致度が高いか否か(例えば、一致度が85%以上であるか否か)を確認してもよい。この場合、同一人物の登録がなく、かつ、新しい顔写真と既に登録されている顔写真との間の一致度が高い場合、処理は、ステップS1007へ進み、他の場合、ステップS1005へ進む。
次に、図12を参照して、プレイユーザの予約抽選システム1へのログイン処理の例を説明する。この処理は、プレイユーザとして登録されているユーザAがユーザ端末30を操作してユーザID及びパスワードを入力し、サーバ装置10が、当該ユーザID及びパスワードとともに、予約抽選システム1へログインする要求をユーザ端末30から受信したときに開始する。
まず、ステップS1101において、サーバ装置10は、ユーザ端末30から受信したユーザAのユーザID及びパスワードと、予約抽選システム1に登録されているユーザAのユーザID及びパスワードを照合する。
ステップS1102において、サーバ装置10は、ステップS1101の照合の結果、一致するか否かを判断する。一致すると判断された場合(S1102のYes)、処理は、ステップS1104へ進む。一致しないと判断された場合(S1102のNo)、処理は、ステップS1103へ進む。
ステップS1103において、サーバ装置10は、ログインエラー(ログイン失敗)をユーザ端末30に通知する。ユーザ端末30は、当該通知を表示部に表示する。その後、図12に示す処理は終了する。
ステップS1104において、サーバ装置10は、ユーザAのログインは成功と判断し、ユーザAのページ(マイページ)に関する情報をサーバ装置10の記憶部から取得する。
ステップS1105において、サーバ装置10は、ユーザAのページに関する情報をユーザ端末30に送信し、ユーザ端末30の表示部に、ユーザAのページを表示させる。その後、図12に示す処理は終了する。
次に、図13を参照して、ホールへの入場予約の申込の受付処理を説明する。この処理は、サーバ装置10が、ホールへの入場予約の申込の要求をユーザ端末30から受信したときに開始する。
まず、ステップS1201において、サーバ装置10は、受信した入場予約の申込の要求に基づいて、入場予約の申込を登録する。例えば、サーバ装置10は、当該要求に含まれるホールの識別情報、入場日付、及びユーザAの識別情報等をサーバ装置10の記憶部に記憶する。
ステップS1202において、サーバ装置10は、入場予約の申込が示すあるホールのある入場日について設定されている現時点のユーザ予約枠の値から1を引く。ユーザ予約枠とは、一人のユーザが同じ入場日について入場予約をすることが可能な数であり、各ユーザに対して入場日ごとに設定されている。例えば、ユーザ予約枠の値が「2」と設定されているユーザは、同じ入場日について、2つのホールの入場予約をすることができる。例えば、サーバ装置10は、ステップS1201で登録した入場予約の申込がAホールの2019年12月11日の入場についての入場予約の申込であり、当該入場日についてのユーザ予約枠の値が「2」であったとする。この場合、ステップS1202において、サーバ装置10は、サーバ装置10の記憶部に記憶されている2019年12月11日の入場についてのユーザ予約枠を「1」(=2-1)に更新して記憶する。
ステップS1203において、サーバ装置10は、S1202で更新されたユーザ予約枠が「0」より大きいか否かを判断する。大きいと判断された場合、図13に示す処理は終了する。現時点のユーザ予約枠が「0」と判断された場合、処理はS1204へ進む。
ステップS1204において、サーバ装置10は、現時点の値が「0」と判断されたユーザ予約枠に係る入場日の入場予約をこれ以上受け付けないように設定する。例えば、サーバ装置10は、ユーザAについて入場予約を受け付けないように設定された入場日についての入場予約の申込の要求を受信した場合、エラーメッセージをユーザ端末30に送信する。
ステップS1204の後、図13に示す処理は終了する。
次に、図14を参照して、ホール端末を操作するホールの担当者(ホールユーザ)の予約抽選システム1へのログイン処理の例を説明する。この処理は、例えば、ホールユーザとして登録されているBホールのホールユーザ(Bホールユーザ)がホール端末21を操作してユーザID及びパスワードを入力し、サーバ装置10が、当該ユーザID及びパスワードとともに、予約抽選システム1へログインする要求をホール端末21から受信したときに開始する。
まず、ステップS1301において、サーバ装置10は、ホール端末21から受信したBホールユーザのユーザID及びパスワードと、予約抽選システム1に登録されているBホールユーザのユーザID及びパスワードを照合する。
ステップS1302において、サーバ装置10は、ステップS1301の照合の結果、一致するか否かを判断する。一致すると判断された場合(S1302のYes)、処理は、ステップS1304へ進む。一致しないと判断された場合(S1302のNo)、処理は、ステップS1303へ進む。
ステップS1303において、サーバ装置10は、ログインエラー(ログイン失敗)をホール端末21に通知する。ホール端末21は、当該通知を表示部に表示する。その後、図14に示す処理は終了する。
ステップS1304において、サーバ装置10は、Bホールユーザのログインは成功と判断し、Bホールユーザのページ(マイページ)に関する情報をサーバ装置10の記憶部から取得する。
ステップS1305において、サーバ装置10は、Bホールユーザのページに関する情報をホール端末21に送信し、ホール端末21の表示部に、Bホールユーザのページを表示させる。その後、図14に示す処理は終了する。
次に、図15を参照して、予約可否抽選の設定処理を説明する。この処理は、例えば、ホールユーザとして登録されているBホールのホールユーザ(Bホールユーザ)がホール端末21を操作して、Bホールの予約可否抽選の設定情報を入力し、当該設定の要求をサーバ装置10に送信したときに開始する。
ステップS1401において、サーバ装置10は、ホール端末21からBホールにおける予約可否抽選の設定要求とともに、当該設定の情報を受信する。当該予約可否抽選の設定の情報には、例えば、Bホールへの入場日、入場予約の予約可能数(予約枠)、予約可否抽選の実施の日時、及び予約可否抽選の結果の通知日時が含まれる。
ステップS1402において、サーバ装置10は、ホール端末21から受信した予約可否抽選の設定情報に基づいて、予約可否抽選を設定する。例えば、サーバ装置10は、指定されたBホールへの入場日についての入場予約の予約可能数、予約可否抽選の実施の日時、及び予約可否抽選の結果の通知日時を設定し、当該設定の情報をサーバ装置10の記憶部に記憶する。その後、図15に示す処理は終了する。
図16を参照して、入場順抽選の設定処理を説明する。この処理は、例えば、ホールユーザとして登録されているBホールユーザがホール端末21を操作して、Bホールの入場順抽選の設定情報を入力し、当該設定の要求をサーバ装置10に送信したときに開始する。
ステップS1501において、サーバ装置10は、ホール端末21からBホールにおける入場順抽選の設定要求とともに、当該設定の情報を受信する。当該入場順抽選の設定の情報には、例えば、Bホールへの入場日、入場順抽選の実施の日時、及び入場順抽選の結果の通知日時が含まれる。なお、入場順抽選の設定情報には、特定のプレイユーザが上位の入場順になりやすくするようにするための設定情報(優遇抽選のための設定情報)を含めることができる。例えば、常連のプレイユーザ(例えば、直近の3ヶ月間におけるホールへの入場頻度の平均が週に1回以上であるプレイユーザ)が上位の入場順になりやすくするようにする情報を含めることができる。
ステップS1502において、サーバ装置10は、ホール端末21から受信した入場順抽選の設定情報に基づいて、入場順抽選を設定する。例えば、サーバ装置10は、指定されたBホールへの入場日についての入場順抽選の実施の日時及び入場順抽選の結果の通知日時を設定し、当該設定の情報をサーバ装置10の記憶部に記憶する。その後、図16に示す処理は終了する。
図17を参照して、定期スケジュール処理を説明する。この処理は、定期的に(例えば、1分に1回、又は1時間に1回)実行される。
ステップS1601において、サーバ装置10は、サーバ装置10の記憶部を参照し、各ホールの各入場日における入場予約の申込について、予め設定された実行日時に達した予約可否抽選が存在するか否かを判断する。存在する場合(S1601のYes)、ステップS1602において、サーバ装置10は、当該予約可否抽選の処理を実行し、処理はステップS1603に進む。予約可否抽選の処理の詳細は、後述する。存在しない場合(S1601のNo)、処理はステップS1603に進む。
ステップS1603において、サーバ装置10は、サーバ装置10の記憶部を参照し、各ホールの各入場日における入場予約について、予め設定された実行日時に達した入場順抽選が存在するか否かを判断する。存在する場合(S1603のYes)、ステップS1604において、サーバ装置10は、当該入場順抽選の処理を実行し、図17に示す処理は、終了する。入場順抽選の処理の詳細は、後述する。存在しない場合(S1603のNo)、図17に示す処理は、終了する。
図18を参照して、予約可否抽選の処理を説明する。この処理は、入場予約の申込(要求)の数が、予約可能数(予約枠)として予め設定された数を超えている場合に、予め設定された日時に実行される。
ステップS1701において、サーバ装置10は、対象ホールの対象入場日における入場予約の申込に対して、予約可否抽選を実行する。予約可否抽選は、入場予約の申込のうち、予約可能数以内の数の入場予約の申込をランダムに選択する処理である。サーバ装置10は、予約可否抽選により選択された入場予約の申込の情報を、入場予約情報としてサーバ装置10の記憶部に記憶する。
ステップS1702において、サーバ装置10は、実行された予約可否抽選に関係するユーザのユーザ端末へ予約可否抽選の結果を通知する。また、ステップS1703において、サーバ装置10は、実行された予約可否抽選に関係するホールのホール端末へ予約可否抽選の結果を通知する。
ステップS1703において、サーバ装置10は、他の対象ホール又は他の対象入場日において実行されるべき予約可否抽選がまだ存在するか否かを判断する。存在する場合(S1704のNo)、処理はステップS1701に進む。存在しない場合(S1704のYes)、図18に示す処理は終了する。
図19を参照して、入場予約ホールの選択処理を説明する。この処理は、予約可否抽選により、同じユーザが同じ日に複数のホールに当選していた場合に実行される。
ステップS1801において、サーバ装置10は、ホールの選択情報をユーザ端末から受信する。ステップS1802において、サーバ装置10は、受信した選択情報に基づいて、当該選択情報を送信したユーザ端末のユーザの入場予約を、選択されたホールで確定し、当該確定した入場予約の情報をサーバ装置10の記憶部に記憶することにより登録する。その後、図19に示す処理は終了する。
図20を参照して、当日枠の受付処理を説明する。この処理は、ホールへの入場予約の締切日時に達した後、サーバ装置10が、ホールへの当日枠の申込の要求をユーザ端末30から受信したときに開始する。
まず、ステップS1901において、サーバ装置10は、受信した当日枠への申込の要求に基づいて、当日枠の申込を登録する。例えば、サーバ装置10は、当該要求に含まれるホールの識別情報、入場日付、及びユーザAの識別情報等をサーバ装置10の記憶部に入場予約情報として記憶する。
ステップS1902において、サーバ装置10は、当日枠への申込が示すあるホールのある入場日について設定されている現時点の当日枠の値から1を引く。例えば、サーバ装置10は、ステップS1901で登録した当日枠の申込がAホールの2019年12月11日の入場についての当日枠への申込であり、当該入場日についての当日枠の値が「100」であったとする。この場合、サーバ装置10は、サーバ装置10の記憶部に記憶されている2019年12月11日の入場についての当日枠の値を「99」(=100-1)に更新して記憶する。
ステップS1903において、サーバ装置10は、S1902で更新された当日枠の値が「0」であるか否かを判断する。「0」であると判断された場合、処理はステップS1904へ進む。「0」ではないと判断された場合、図20に示す処理は終了する。
ステップS1904において、サーバ装置10は、現時点の値が「0」と判断された当日枠への申込をこれ以上受け付けないように設定する。その後、図20に示す処理は終了する。
なお、本実施形態において、当日枠の値が0になったとき(すなわち、当日枠に空きがなくなったとき)に、当日枠への申込をこれ以上受け付けないようにしているが、これに限定されない。例えば、ホールへの入場日当日に入場の予約を受け付ける枠(数)を無制限とし、要求のあった当日枠への申込を全て受け付けてもよい。
図21を参照して、入場順抽選の処理を説明する。入場順抽選の処理は、予め設定された日時に実行される。
ステップS2001において、サーバ装置10は、対象ホールの対象入場日について、ユーザの入場順抽選を実行し、ユーザの対象ホールへの入場順序を決定する。詳細には、サーバ装置10は、対象入場日に関して、記憶部に記憶された入場予約情報に係る対象ホールへのユーザの入場順序を抽選により決定する。また、サーバ装置10は、例えば、入場予約に係るユーザに対して入場順序の抽選を実行した後に、入場当日予約に係るユーザに対して入場順序の抽選を実行する。サーバ装置10は、入場順抽選により決定したユーザの入場順序の情報をサーバ装置10の記憶部に記憶する。
ステップS2002において、サーバ装置10は、入場順抽選が実行されたユーザについて登録されている顔写真を所定の期間、変更できないように設定する。例えば、ホールへの入場当日中は、登録されている顔写真が変更できないように設定される。このように、登録された顔写真の変更を制限することにより、不正にホールに入場されてしまうことを抑止できる。例えば、ユーザAが自身の入場順抽選の結果を他人に譲り、当該他人の顔写真を登録することによって、ユーザAではない他人が不正にホールに入場することを抑止できる。
ステップS2003において、サーバ装置10は、入場順抽選の結果の情報を関係するユーザのユーザ端末へ通知する。また、ステップS2004において、サーバ装置10は、入場順抽選の結果の情報を関係するホールのホール端末へ通知する。
ステップS2005において、サーバ装置10は、他の対象ホール関して実行されるべき入場順抽選がまだ存在するか否かを判断する。存在する場合(S2005のNo)、処理はステップS2001に進む。存在しない場合(S2005のYes)、図21に示す処理は終了する。
図22を参照して、入場券表示の処理の例を説明する。入場券表示の処理は、サーバ装置10がユーザ端末30からAホールの入場券表示の要求を受信したときに開始する。
ステップS2101において、サーバ装置10は、ユーザAが入場予約したAホールについてのステータスを入場済として、サーバ装置10の記憶部に記憶する。サーバ装置10の記憶部に記憶されるステータスの情報の例は、図5に示したとおりである。
次に、ステップS2102及びS2103において、サーバ装置10は、ユーザ端末30の表示部に表示させるために、予め登録されているユーザAの顔写真の画像と、ユーザAについて決定した入場順抽選の結果とをユーザ端末30に送信する。ユーザ端末30は、受信した顔写真の画像と、入場順抽選の結果に関する情報とを表示部に表示する。顔写真の画像及び入場順抽選の結果をユーザ端末30の表示部に表示させたときの例は、図7に示したとおりである。
ステップS2104において、サーバ装置10は、ユーザ端末30の表示部に表示させるために、動的なオブジェクトに関するデータをユーザ端末30に送信する。動的なオブジェクトとは、例えば、ランダムな動きで形状、模様及び位置等が変化するオブジェクトである。サーバ装置10は、受信した動的なオブジェクトに関するデータに基づいて、上記の顔写真の画像と、入場順抽選の結果に関する情報とともに、動的なオブジェクトをユーザ端末30の表示部に表示するように制御する。
サーバ装置10からユーザ端末30に送信される動的なオブジェクトに関するデータの内容は、ユーザ端末30に表示される動的なオブジェクトが定期的に(例えば、ホールの営業日ごとに)、又は不定期に変更されるように、ホールユーザによって変更されてもよいし、自動的に変更されてもよい。その結果、例えば、ユーザ端末30又は他のユーザ端末の表示部に過去に表示させた顔写真と、入場順抽選の結果に関する情報とについての画像を複製し、改ざん等した画像を表示部に表示させ、不正にホールへ入場しようとする行為を抑止することができる。
ステップS2105において、サーバ装置10は、ユーザ端末30の表示部に表示させる色に関するデータをユーザ端末30に送信する。当該色に関するデータは、例えば、ユーザ端末30の表示部に表示させる画像の背景色の指定に関するデータであってもよいし、当該画像に含まれるオブジェクトの色の指定に関するデータであってもよい。サーバ装置10は、上記の顔写真の画像と、入場順抽選の結果に関する情報とともに、受信した色に関するデータに基づいた色を使用して、表示部の表示を行うように制御する。
サーバ装置10からユーザ端末30に送信される色に関するデータの内容は、ユーザ端末30の表示部に表示される色が定期的に(例えば、ホールの営業日ごとに)、又は不定期に変更されるように、ホールユーザによって変更されてもよいし、自動的に変更されてもよい。その結果、例えば、ユーザ端末30又は他のユーザ端末の表示部に過去に表示させた顔写真と、入場順抽選の結果に関する情報とについての画像を複製し、改ざん等した画像を表示部に表示させ、不正にホールへ入場しようとする行為を抑止することができる。
[ハードウェア構成]
図23を参照して、サーバ装置10、ホール端末20、ホール端末21及びユーザ端末30を実現するためのコンピュータのハードウェア構成の一例を説明する。それぞれの装置を一つのコンピュータにより実現してもよいし、複数のコンピュータにより実現してもよい。
図23に示すように、コンピュータ800は、プロセッサ801と、メモリ803と、記憶装置805と、入力部807と、通信I/F部811、及び表示部813を含む。
プロセッサ801は、メモリ803に記憶されているプログラムを実行することによりコンピュータ800における各種の処理を制御する。従って、プロセッサ801及びメモリ803を含む構成は、制御部として機能する。
メモリ803は、例えばRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体である。メモリ803は、プロセッサ801によって実行されるプログラムのプログラムコードや、プログラムの実行時に必要となるデータを一時的に記憶する。
記憶装置805は、例えばハードディスクドライブ(HDD)やフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体である。記憶装置805は、オペレーティングシステムや、上記各構成を実現するための各種プログラムを記憶する。
入力部807は、ユーザからの入力を受け付けるためのデバイスである。入力部807の具体例として、キーボードやマウス、タッチパネル、カメラ、各種センサ、ウェアラブル・デバイス、アンテナ等を含む。入力部807は、例えばUSB(Universal Serial Bus)等のインタフェースを介してコンピュータ800に接続されても良い。
通信I/F部811は、コンピュータ800の外部の装置と有線通信又は無線通信により、インターネットNを介したデータの送受信、及びその他の通信を行うためのデバイスである。通信I/F部811は、インタフェースを介してコンピュータ800の外部に設けることも可能である。その場合、通信I/F部811は、例えばUSB等のインタフェースを介してコンピュータ800に接続される。
表示部813は、各種情報を表示するためのデバイスである。表示部813の具体例には、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、ウェアラブル・デバイスのディスプレイ等が含まれる。表示部813は、コンピュータ800の外部に設けられても良い。その場合、表示部813は、例えばディスプレイケーブル等を介してコンピュータ800に接続される。また、入力部807としてタッチパネルが採用される場合には、表示部813は、入力部807と一体化して構成することが可能である。
[変形例]
本実施形態における予約抽選システム1(または、サーバ装置10、ホール端末20、ホール端末21、又はユーザ端末30)を実装するためのプログラムは、CD-ROM等の光学ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種の記録媒体を通じて、又は通信ネットワークなどを介してダウンロードすることにより、コンピュータにインストール又はロードすることができる。
上記の実施形態において、予約抽選システムが、スロットやパチンコの遊技店などの店舗における遊技客(ユーザ)の入場順の抽選と、当該抽選への参加の予約とを管理する方法について説明したが、予約抽選システムの適用例はこれに限定されない。予約抽選システムは、他の店舗への顧客の入場順の抽選と、当該抽選への参加の予約とを管理するように適用されうる。例えば、予約抽選システムは、飲食店、遊園地、又は小売店などの店舗への顧客の入場順の抽選と、当該抽選への参加の予約とを管理するように適用可能である。
また、ユーザ端末の設定が位置情報を取得できないようになっている場合、当該ユーザ端末を介して、予約抽選システム1の機能の少なくとも一部を利用できないようにしてもよい(例えば、投稿はできるが、抽選はできないようにしてもよい)。さらに、抽選後にユーザ端末の設定が位置情報を取得できないように設定される頻度が高い場合(例えば、抽選から所定時間内に80%以上の確率の場合)にも、当該ユーザ端末を介して、予約抽選システム1の機能の少なくとも一部を利用できないようにしてもよい。
また、上記の実施形態において、ユーザがホールに入場する際に、ホールのスタッフが(目視で)、ユーザに提示されたユーザ端末30の表示部に表示された入場順抽選の結果と、ホール端末20が予め受信した入場順抽選の結果を照合した。しかしながら、当該照合を予約抽選システム1が実施してもよい。この場合、例えば、次のように照合を行う。まず、ユーザAは、ユーザ端末30の表示部に入場順抽選の結果を表示させ、当該表示をホールのスタッフに提示する。当該表示の例は、図7に示したとおりである。ホールのスタッフは、ホール端末20のカメラにより、ユーザAの顔を撮像し、得られた顔写真がサーバ装置10に送信される。サーバ装置10は、受信した顔写真と、ユーザAについて予め登録されている顔写真とを照合することにより、同一人物の写真であるか否かを判断する。サーバ装置10は、当該判断の結果をホール端末20に送信する。ホール端末20は、当該判断結果を表示部に表示する。例えば、同一人物であると判断されたとき、ホール端末20の表示部は、「OK」と表示し、同一人物でないと判断されたとき、ホール端末20の表示部は、「NG」と表示する。
入場券発行のための処理の別態様として、次のような処理フローを実施することも可能である。
1)ホール端末20は、入場順抽選を実施し、入場番号を決定する。
2)ユーザ端末30は、ホール端末20から受信した情報に基づいて、入場順抽選の結果に基づいた入場番号と、予め登録された顔写真とを表示部に表示する。
3)ユーザ端末30に対してユーザの操作により照合が指示されたことに応じて、ユーザ端末30は、ユーザ端末30のカメラが起動し、当該ユーザの写真を撮影する。
4)撮影された顔写真の画像データはサーバ装置10に送信され、サーバ装置10は、受信した顔写真のデータと、サーバ装置10に予め登録されたユーザの顔写真のデータとを照合し、当該照合の結果に基づいて、同一人物であるか否かを判断する。照合の結果はユーザ端末30に送信される。
5)撮影した顔写真と登録時の顔写真の照合の結果が同一人物であることを示す場合、ユーザ端末30の表示部は、「OK」と表示し、そうでない場合、「NG」と表示する。
なお、上記2)の時点で既に番号と写真が表示されているのでホールのスタッフが目視で確認(照合)することも可能である。
さらに、上記の実施形態では、ユーザは、携帯可能なユーザ端末(例えば、スマートフォン)を持っていることを前提とし、予約抽選システム1にユーザ登録されたユーザがホールの入場予約をすることができた。しかしながら、携帯可能なユーザ端末を持っておらず、又は予めユーザ登録されていないユーザがホールへの入場予約の申し込みをする実施形態も可能である。この場合において、ホールには、端末が設置されており、当該端末を使用して、ユーザは、まず、入場したい日付の予約可否抽選枠に申し込む。この申し込みの際にユーザ登録として、ユーザは、ホールに設置された端末を介して、顔写真の撮影及び登録、並びにメールアドレス、電話番号、当該ホールの会員カード番号等の個人情報の登録を行う。そして、予約可否抽選のタイミングとなった時に予約可否抽選処理が実行され、予約可否抽選に当選した場合は、予約枠に振り分けられ、予約可否抽選にはずれた場合は、当日枠に振り分けられる。その後入場順抽選のタイミングとなった時に入場順番号が決定され、登録しているメールアドレスや電話番号に基づいたSMSを用いてユーザに通知する。なお、スマートフォンやフィーチャーフォンを所有していないユーザはホールに直接問い合わせることで入場番号を確認できる。その後入場待機列に入場番号に該当する箇所にユーザが並び、入場する際にホール店員がホール端末を用いて登録している個人情報を入力すると、ホール端末はサーバと通信し、入力された個人情報を検索し該当するユーザ情報のうち撮影済みの顔写真を呼び出し、顔写真とユーザの顔を目視で確認できるようにする。また、ユーザが受信したメールには、入場順番号及び顔写真が表示されたページへのリンクが張られており、ユーザは、当該リンク先のページを印刷したものをホールへの入場時に持参し、ホールの担当者に提示する態様であってもよい。
本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。