以下、図面を参照して開示の技術に係る実施形態の一例を詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1に示すように、第1実施形態に係るゲート管理システム100は、ゲート管理装置110と、複数のユーザ端末130と、複数の表示装置120と、チケット管理装置140とを含む。ゲート管理装置110及び複数の表示装置120は、各イベント会場に配置され、ユーザ端末130は、イベントに参加するユーザにより利用される。また、チケット管理装置140は、チケット販売会社のデータセンター等に配置される。ゲート管理装置110と、各ユーザ端末130と、チケット管理装置140とは、インターネット等のネットワークを介して接続される。また、同じイベント会場内に配置されるゲート管理装置110と各表示装置120とは、無線Local Area Network(LAN)等のネットワークを介して接続される。
なお、本実施形態では、説明を簡単にするために、1つのイベント会場におけるゲート管理について説明するものとし、ゲート管理装置110及びチケット管理装置140は、それぞれ1台ずつ設けられている場合について説明する。
ゲート管理システム100は、例えば、図2に示すように、イベント会場10内の座席エリア12へ入場するための複数のゲートのいずれかに、各ユーザを誘導するためのシステムである。ユーザの誘導には、そのユーザが利用するユーザ端末130に表示される表示情報、及びイベント会場10内に設置された複数の表示装置120に表示される表示情報が用いられる。以下、ゲート管理システム100に含まれる各装置について説明する。
まず、チケット管理装置140について説明する。チケット管理装置140は、チケットの販売、発券等の処理を実行するサーバ装置等の情報処理装置である。図1に示すように、チケット管理装置140は、機能部として、配信部141を含む。また、チケット管理装置140の所定の記憶領域には、チケットデータベース(DB)146が記憶されている。
図3に、チケットDB146の一例を示す。図3の例では、チケットDB146は、各種イベントの情報が登録されたイベント情報テーブル146Aと、座席とユーザとの対応を示す座席情報が登録されたイベント毎の座席情報テーブル146Bとを含む。
図3の例では、イベント情報テーブル146Aの各レコード(各行)が1つのイベントについてのイベント情報に相当する。各イベント情報は、イベントの識別情報である「イベントidentification(ID)」、イベントの開催日、開場時間、開始時間等を示す「日時」、イベントの「内容」、イベントが開催されるイベント会場10の名称を示す「会場」等の情報を含む。また、各イベント情報は、該当のイベントにおいて採用される座席の配置を示す「座席パターン」の情報も含む。座席パターンは、イベント会場10内の座席エリア12のどの位置にどの種類の座席が配置されるかを示す情報と、座席エリア12へ入場するためのゲートの配置を示す情報とを含む。
また、図3の例では、イベント毎の各座席情報テーブル146Bの各レコード(各行)は、該当のイベントにおける1つの座席を示す座席情報に相当する。各座席情報は、各座席を一意に特定するための「座席番号」、その座席のチケットを購入したユーザを示す「ユーザID」等の情報を含む。本実施形態では、「座席番号」は、座席の種類(例えば、S席、A席等)を示す情報と数字との組み合わせで表される場合を例に説明する。また、座席情報は、その他にも、ユーザの連絡先、チケット代金の支払い状況等の情報を含んでもよい。
配信部141は、ユーザ端末130において、チケット購入のアプリケーション等を利用して購入されたチケットを示すチケット情報をユーザ端末130に配信する。配信部141から配信するチケット情報には、イベント情報テーブル146Aの「イベントID」、「日時」、「内容」、及び「会場」の情報と、座席情報テーブル146Bの「座席番号」の情報とが含まれる。また、配信部141は、イベント会場10に配置されたゲート管理装置110に、そのイベント会場10で開催されるイベントについてのイベント情報を配信する。
次に、ユーザ端末130について説明する。ユーザ端末130は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の可搬型の情報処理装置である。図1に示すように、ユーザ端末130は、機能部として、表示制御部131を含む。
表示制御部131は、チケット管理装置140から配信されたチケット情報に基づいて、ユーザ端末130を利用して購入されたチケットの一覧を示すチケット一覧画面を、ユーザ端末130が備える表示部(図示省略)に表示する。図4に、チケット一覧画面161の一例を示す。図4の例では、購入済みのチケットが示すイベント毎に、そのイベントの概要を示す表示162が選択可能に表示されている。イベントの概要を示す表示162には、チケット情報に含まれる「内容」、「日時」、「会場」等の情報と、そのイベントについて購入済みのチケットの枚数とを含めることができる。
また、表示制御部131は、チケット一覧画面161からいずれかの表示162が選択されると、選択された表示162に対応するチケット情報を、そのチケット情報に対応するイベントが開催されるイベント会場10のゲート管理装置110に送信する。送信先のゲート管理装置110は、チケット管理装置140から配信されたチケット情報に含まれるイベントIDに対応して特定可能であるとする。
また、ユーザ端末130の表示制御部131から送信されるチケット情報には、少なくとも座席を特定可能な情報を含む。座席を特定可能な情報としては、座席に対応するゲートを特定可能な情報を含んでいればよい。本実施形態では、座席の種類毎に入場するゲートを振り分ける例であるため、座席を特定可能な情報は、座席の種類を特定可能な情報であればよい。座席の種類以外の所定のブロック単位や座席毎にゲートを振る分ける場合には、座席を特定可能な情報は、そのブロックのブロック番号や、座席番号などとすればよい。
表示制御部131は、ゲート管理装置110へのチケット情報の送信の応答として、色情報を取得すると、チケット一覧画面161から選択された表示162に対応する購入済みのチケットのゲート案内画面を表示する。図5に、ゲート案内画面163の一例を示す。図5の例では、チケット一覧画面161から選択された表示162が示すイベント及び購入済みのチケットが示す座席の情報を示す表示164が表示される。
また、ゲート案内画面163には、ゲート管理装置110から送信された色情報に応じた色表示165が含まれる。詳細は後述するが、ゲート管理装置110から送信される色情報は、ゲート案内画面163に表示している座席に対応したゲートへユーザを誘導するための誘導表示である。表示制御部131は、色表示165と共に、図5に示すように、色表示165に従ってゲートへ進むようにユーザを促すメッセージを表示してもよい。
なお、各図において、色の違いを網掛けの種類の違いで表示する。また、図5において、色表示165内に、その色表示165が示す色を文字で表記しているが、この文字は説明の便宜のために表記したもので、必須の表示ではない。他の図においても同様である。
表示装置120は、図1に示すように、例えば、液晶ディスプレイ等の表示部126と、機能部としての表示制御部121とを含む。表示装置120の各々は、イベント会場10内のいずれかのゲートに対応付けられており、各ゲートに隣接した位置、各ゲートへ至る通路等に配置される。なお、1台の表示装置120が複数のゲートに対応してもよい。
例えば、図2では、イベント会場10内に5台の表示装置120A、120B、120C、120D、120Eを配置した例を示している。このうち、表示装置120A及び120Cは、ゲート1に対応付けられた表示装置であり、表示装置120Aはゲート1に隣接して配置され、表示装置120Cはゲート1へ至る通路に配置されている。また、表示装置120B及び120Dは、ゲート2に対応付けられた表示装置であり、表示装置120Bはゲート2に隣接して配置され、表示装置120Dはゲート2へ至る通路に配置されている。さらに、表示装置120Eは、ゲート1及びゲート2の両方に対応付けられており、ゲート1及びゲート2へ至る共通の通路に配置されている。
表示制御部121は、ゲート管理装置110から送信された色情報に応じた色表示を、表示部126に表示する。詳細は後述するが、ゲート管理装置110から送信される色情報は、各表示装置120に対応付けられたゲートに応じた色情報であり、そのゲートから入場するユーザが利用するユーザ端末130に送信された色情報と同一の色情報である。なお、図2の例の表示装置120Eのように、複数のゲートに対応付けられている表示装置120には、複数のゲートの各々に対応した複数の色情報が送信されることになる。この場合、表示制御部121は、図2の表示装置120Eのように、表示部126を複数の領域に分割し、各領域にそれぞれの色情報が示す色表示を表示すればよい。また、表示制御部121は、複数の色情報が示す色表示の各々を、所定時間間隔(例えば、2秒間隔)で切り替えながら、表示部126の全面に表示してもよい。
次に、ゲート管理装置110について説明する。ゲート管理装置110は、サーバ装置、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等の情報処理装置である。ゲート管理装置110は、図1に示すように、機能部として、第一送信部111と、受信部112と、第二送信部113と、更新部114とを含む。また、ゲート管理装置110の所定の記憶領域には、ゲート−色テーブル116と、座席−ゲートテーブル117とが記憶される。なお、ゲート−色テーブル116は、開示の技術の第一記憶部の一例であり、座席−ゲートテーブル117は、開示の技術の第二記憶部の一例である。
ゲート−色テーブル116は、ゲートと、そのゲートに対応付けられた表示装置120に表示する色表示との対応付けが記憶されるテーブルである。図6に、ゲート−色テーブル116の一例を示す。図6の例では、ゲートの識別番号である「ゲート番号」と、表示装置120に表示する色表示を示す「色情報」とが対応付けられている。なお、色情報は、開示の技術の表示情報の一例である。
座席−ゲートテーブル117は、座席と、その座席に着席するために入場するゲートとの対応付けが記憶されるテーブルである。図7に、座席−ゲートテーブル117の一例を示す。図7の例では、「座席種類」と、「ゲート番号」とが対応付けられている。なお、本実施形態では、図2に示すように、座席の種類毎に座席エリア12内での座席の配置が区切られており、座席の種類毎に入場するゲートを振り分ける場合を例に説明するが、これに限定されない。座席の種類とは関係なく区切られたブロック毎にゲートを対応付けてもよいし、座席のそれぞれに対してゲートを対応付けてもよい。
ゲート−色テーブル116及び座席−ゲートテーブル117は、チケット管理装置140から配信されたイベント情報に含まれる座席パターンに基づいて、ゲート管理装置110の利用者である、ゲート管理の管理責任者等により登録される。例えば、座席パターンが、S席の座席を配置したS席エリアとA席の座席を配置したA席エリアとが、図2に示すように座席エリア12内に配置されることを示すものであるとする。また、S席エリアの座席に着席するためにはゲート番号1のゲート、A席エリアの座席に着席するためにはゲート番号2のゲートから入場するのが適切であるとする。なお、以下では、ゲート番号nのゲートを「ゲートn」と表記する。この場合、座席−ゲートテーブル117には、図7に示すように、S席とゲート1、A席とゲート2をそれぞれ対応付けて登録すればよい。ゲート−色テーブル116には、ゲート毎に異なる色を登録すればよい。
なお、チケット管理装置140から配信されたイベント情報に含まれる座席パターンと、予め定めたルールとに基づいて、自動的にゲート−色テーブル116及び座席−ゲートテーブル117の登録を行うようにしてもよい。
第一送信部111は、ゲート−色テーブル116を参照し、表示装置120の各々に、その表示装置120が対応付けられたゲートに対応する色情報を送信する。送信するタイミングは、ゲート−色テーブル116への情報の登録又は更新が行われたタイミングである。
受信部112は、ユーザ端末130から、座席を特定可能な情報(ここでは、座席の種類)を含むチケット情報を受信する。受信部112は、受信したチケット情報に含まれる座席の種類の情報を第二送信部113へ受け渡す。
第二送信部113は、ゲート−色テーブル116及び座席−ゲートテーブル117を参照し、受信部112から受け渡された座席の種類に対応する色情報を特定し、特定した色情報をユーザ端末130へ送信する。送信するタイミングは、ゲート−色テーブル116及び座席−ゲートテーブル117の登録又は更新が行われたタイミングである。
具体的には、第二送信部113は、座席−ゲートテーブル117から、受信部112から受け渡された座席の種類に対応するゲート番号を取得する。そして、第二送信部113は、ゲート−色テーブル116から、抽出したゲート番号に対応する色情報を取得して、取得した色情報を、イベント情報の送信元であるユーザ端末130へ送信する。
これにより、ある座席に入場するためのゲートに対応付けられた表示装置120と、その座席のチケットを持つユーザのユーザ端末130とに同じ色の色表示が表示される。ユーザは、自身のユーザ端末130に表示された色表示と同じ色表示が表示されている表示装置120を目安にゲートに向かう。これにより、ユーザを、そのユーザが持つチケットが示す座席に応じた適切なゲートへ誘導することができる。
更新部114は、ゲート管理装置110の利用者である、ゲート管理の管理責任者等の操作により、ゲート管理装置110に入力される更新情報を受け付け、更新情報をゲート−色テーブル116又は座席−ゲートテーブル117に反映する。
例えば、図2に示すように、ゲート1に対応付けられた表示装置120A、120C、120Eに黄色の色表示が表示されており、ゲート2に対応付けられた表示装置120B、120D、120Eに青色の色表示が表示されているとする。この場合、ユーザ端末130に黄色の色表示165が表示されているユーザはゲート1へ誘導され、ユーザ端末130に青色の色表示165が表示されているユーザはゲート2へ誘導される。そして、例えば、管理責任者は、監視カメラの映像等により、各ゲートの混雑具合などの状況を把握する。もしくは監視カメラの映像を解析することでコンピュータにより各ゲートの混雑具合が判断されてもよい。
このとき、例えば、図8に示すように、ゲート1は混雑しており、ゲート2は比較的空いている状況が把握できたとする。なお、図8では、ユーザが利用するユーザ端末130に表示された色表示165を示す網掛けと同じ網掛けでユーザを表している。後述の図10も同様である。管理責任者は、この状況に基づいて、ゲート1へ流れているユーザの一部をゲート2へ振り分けるための更新情報をゲート管理装置110に入力する。この更新情報に基づいて、更新部114は、例えば、図9に示すように、ゲート−色テーブル116において、ゲート2に、青色に加えて黄色の色情報も対応付けるように更新する。もしくは、コンピュータにより混雑度合が所定以上と判断されたあるゲートと、そのあるゲートの隣り合う位置に設けられており混雑度合が所定以下である他のゲートとに基づいて更新情報が決定され、ゲート管理装置110へ入力されてもよい。例えば、あるゲートに対応付けられているある色を、他のゲートに対して対応づけられている他の色に追加するように更新してもよい。
更新部114は、ゲート−色テーブル116を更新すると、第一送信部111にゲート−色テーブル116を更新した旨を通知する。これにより、第一送信部111は、更新後のゲート−色テーブル116を参照して、表示装置120へ更新後の色情報を送信する。上記の例では、ゲート2に対応付けられた表示装置120に黄色の色表示と青色の色表示とが表示されることになるため、図10に示すように、ゲート1へ向かうユーザの一部がゲート2へ分散され、ゲート1の混雑が解消される。
なお、上記では、表示装置120に表示する色表示を更新する場合について説明したが、ユーザ端末130に表示する色表示165を更新してもよい。上記と同様の例の場合、更新部114は、例えば、図11に示すように、座席−ゲートテーブル117において、S席に、ゲート1に加えてゲート2も対応付けるように更新する。
更新部114は、座席−ゲートテーブル117を更新すると、第二送信部113に座席−ゲートテーブル117を更新した旨を通知する。これにより、第二送信部113は、ゲート−色テーブル116及び更新後の座席−ゲートテーブル117を参照して、ユーザ端末130へ更新後の色情報を送信する。図12に、更新後のゲート案内画面163の一例を示す。図11に示すように、座席−ゲートテーブル117において、S席にゲート1及びゲート2が対応するように更新されたため、S席に対して、図6に示すゲート−色テーブル116から黄色及び青色の色情報が特定される。したがって、更新後のゲート案内画面163には、黄色の色表示165と青色の色表示165とが表示される。
ゲート管理装置110は、例えば図13に示すコンピュータ20で実現することができる。コンピュータ20は、Central Processing Unit(CPU)21と、一時記憶領域としてのメモリ22と、不揮発性の記憶部23とを備える。また、コンピュータ20は、入出力装置24と、記憶媒体29に対するデータの読み込み及び書き込みを制御するRead/Write(R/W)部25と、通信インターフェース(I/F)26とを備える。CPU21、メモリ22、記憶部23、入出力装置24、R/W部25、及び通信I/F26は、バス27を介して互いに接続される。
記憶部23は、Hard Disk Drive(HDD)、solid state drive(SSD)、フラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部23には、コンピュータ20をゲート管理装置110として機能させるためのゲート管理プログラム30が記憶される。ゲート管理プログラム30は、第一送信プロセス31と、受信プロセス32と、第二送信プロセス33と、更新プロセス34とを有する。また、記憶部23は、ゲート−色テーブル116及び座席−ゲートテーブル117の各々を構成する情報が記憶される情報記憶領域35を有する。
CPU21は、ゲート管理プログラム30を記憶部23から読み出してメモリ22に展開し、ゲート管理プログラム30が有するプロセスを順次実行する。CPU21は、第一送信プロセス31を実行することで、図1に示す第一送信部111として動作する。また、CPU21は、受信プロセス32を実行することで、図1に示す受信部112として動作する。また、CPU21は、第二送信プロセス33を実行することで、図1に示す第二送信部113として動作する。また、CPU21は、更新プロセス34を実行することで、図1に示す更新部114として動作する。また、CPU21は、情報記憶領域35から情報を読み出して、ゲート−色テーブル116及び座席−ゲートテーブル117の各々をメモリ22に展開する。これにより、ゲート管理プログラム30を実行したコンピュータ20が、ゲート管理装置110として機能することになる。
表示装置120は、例えば図14に示すコンピュータ40で実現することができる。コンピュータ40は、CPU41と、一時記憶領域としてのメモリ42と、不揮発性の記憶部43とを備える。また、コンピュータ40は、表示部126と、記憶媒体49に対するデータの読み込み及び書き込みを制御するR/W部45と、通信I/F46とを備える。CPU41、メモリ42、記憶部43、表示部126、R/W部45、及び通信I/F46は、バス47を介して互いに接続される。
記憶部43は、HDD、SSD、フラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部43には、コンピュータ40を表示装置120として機能させるための表示制御プログラム50が記憶される。表示制御プログラム50は、表示制御プロセス51を有する。
CPU41は、表示制御プログラム50を記憶部43から読み出してメモリ42に展開し、表示制御プログラム50が有するプロセスを順次実行する。CPU41は、表示制御プロセス51を実行することで、図1に示す表示制御部121として動作する。これにより、表示制御プログラム50を実行したコンピュータ40が、表示装置120として機能することになる。
ユーザ端末130は、例えば図15に示すコンピュータ60で実現することができる。コンピュータ60は、CPU61と、一時記憶領域としてのメモリ62と、不揮発性の記憶部63とを備える。また、コンピュータ60は、入出力装置64と、記憶媒体69に対するデータの読み込み及び書き込みを制御するR/W部65と、通信I/F66とを備える。CPU61、メモリ62、記憶部63、入出力装置64、R/W部65、及び通信I/F66は、バス67を介して互いに接続される。
記憶部63は、HDD、SSD、フラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部63には、コンピュータ60をユーザ端末130として機能させるためのユーザ端末側プログラム70が記憶される。ユーザ端末側プログラム70は、表示制御プロセス71を有する。
CPU61は、ユーザ端末側プログラム70を記憶部63から読み出してメモリ62に展開し、ユーザ端末側プログラム70が有するプロセスを順次実行する。CPU61は、表示制御プロセス71を実行することで、図1に示す表示制御部131として動作する。これにより、ユーザ端末側プログラム70を実行したコンピュータ60が、ユーザ端末130として機能することになる。
チケット管理装置140は、例えば図16に示すコンピュータ80で実現することができる。コンピュータ80は、CPU81と、一時記憶領域としてのメモリ82と、不揮発性の記憶部83とを備える。また、コンピュータ80は、入出力装置84と、記憶媒体89に対するデータの読み込み及び書き込みを制御するR/W部85と、通信I/F86とを備える。CPU81、メモリ82、入出力装置84、記憶部83、R/W部85、及び通信I/F86は、バス87を介して互いに接続される。
記憶部83は、HDD、SSD、フラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部83には、コンピュータ80をチケット管理装置140として機能させるためのチケット管理プログラム90が記憶される。チケット管理プログラム90は、配信プロセス91を有する。また、記憶部83は、チケットDB146を構成する情報が記憶される情報記憶領域95を有する。
CPU81は、チケット管理プログラム90を記憶部83から読み出してメモリ82に展開し、チケット管理プログラム90が有するプロセスを順次実行する。CPU81は、配信プロセス91を実行することで、図1に示す配信部141として動作する。また、CPU81は、情報記憶領域95から情報を読み出して、チケットDB146をメモリ82に展開する。これにより、チケット管理プログラム90を実行したコンピュータ80が、チケット管理装置140として機能することになる。
なお、ゲート管理プログラム30、表示制御プログラム50、ユーザ端末側プログラム70、及びチケット管理プログラム90の各々により実現される機能は、例えば半導体集積回路で実現することも可能である。半導体集積回路は、より詳しくはApplication Specific Integrated Circuit(ASIC)等である。
次に、第1実施形態に係るゲート管理システム100の作用について説明する。チケット管理装置140の配信部141は、チケットDB146を参照して、チケット情報をユーザ端末130へ配信し、イベント情報をゲート管理装置110へ配信する。
そして、ユーザ端末130において、ゲート管理システム100により提供されるアプリケーションが起動されると、ユーザ端末130が、図17に示すユーザ端末側処理を実行する。
また、ゲート管理装置110において、ゲート管理システム100により提供されるアプリケーションが起動されると、ゲート管理装置110が、図18に示す第一送信処理を実行する。また、ゲート管理装置110は、図19に示す第二送信処理及び図20に示す更新処理も実行する。第一送信処理、第二送信処理、及び更新処理は、開示の技術のゲート管理方法の一例である。
表示装置120は、ゲート管理装置110においてアプリケーションが起動された際に共に起動し、ゲート管理装置110から送信される色情報に基づいて、表示部126の表示制御を行う。
以下、各処理について詳述する。まず、図17に示すユーザ端末側処理について説明する。
ステップS11で、表示制御部131が、チケット管理装置140から配信されたチケット情報に基づいて、ユーザ端末130を利用して購入されたチケットの一覧を示すチケット一覧画面161を、ユーザ端末130が備える表示部に表示する。なお、ここでは、購入済みのチケットのチケット情報は予めユーザ端末130に保持されている場合について説明するが、ユーザ端末130でアプリケーションを起動した際に、チケット管理装置140からチケット情報を取得するようにしてもよい。
次に、ステップS12で、表示制御部131が、チケット一覧画面161から、いずれかのイベントの概要を示す表示162が選択されたか否かを判定する。いずれの表示162も選択されていない場合には、本ステップの判定が繰り返され、いずれかの表示162が選択された場合には、処理はステップS13へ移行する。
ステップS13では、表示制御部131が、選択された表示162に対応するチケット情報を、そのチケット情報に対応するイベントが開催されるイベント会場10のゲート管理装置110に送信する。表示制御部131は、チケット情報に、少なくとも座席を特定可能な情報(ここでは、座席の種類)を含める。
次に、ステップS14で、表示制御部131が、ゲート管理装置110へのチケット情報の送信の応答として、チケット情報に応じた色情報を取得する。
次に、ステップS15で、表示制御部131が、チケット一覧画面161から選択された表示162に対応する購入済みのチケットについて、ゲート管理装置110から送信された色情報に応じた色表示165を含むゲート案内画面163を表示する。そして、ユーザ端末側処理は終了する。
次に、図18に示す第一送信処理について説明する。
ステップS21で、第一送信部111が、ゲート−色テーブル116を参照し、各ゲートに対応する色情報を取得する。次に、ステップS22で、第一送信部111が、各ゲートに対応付けられた表示装置120の各々に、取得した色情報を送信する。
次に、ステップS23で、第一送信部111が、更新部114から、ゲート−色テーブル116が更新された旨が通知されたか否かを判定する。通知されている場合には、処理はステップS21に戻り、通知されていない場合には、処理はステップS24へ移行する。
ステップS24では、第一送信部111が、アプリケーションの終了が指示されたか否かを判定する。アプリケーションの終了が指示されていない場合には、処理はステップS23に戻り、終了が指示されている場合には、第一送信処理は終了する。
次に、図19に示す第二送信処理について説明する。
ステップS31で、受信部112が、ユーザ端末130からチケット情報を受信したか否かを判定する。チケット情報を受信している場合には、処理はステップS33へ移行し、受信していない場合には、処理はステップS32へ移行する。
ステップS32では、第二送信部113が、更新部114から、座席−ゲートテーブル117が更新された旨が通知されたか否かを判定する。通知されている場合には、処理はステップS33へ移行し、通知されていない場合には、処理はステップS36へ移行する。
ステップS33では、第二送信部113が、座席−ゲートテーブル117から、受信部112から受け渡された座席の種類に対応するゲート番号を取得する。ステップS32を経由して本ステップへ移行した場合には、現在ゲート管理装置110と接続が確立されているユーザ端末130がゲート管理装置110に送信した直近のチケット情報に含まれる座席の種類の情報を使用する。
次に、ステップS34で、第二送信部113が、ゲート−色テーブル116から、取得したゲート番号に対応する色情報を取得する。次に、ステップS35で、第二送信部113が、取得した色情報を、イベント情報の送信元であるユーザ端末130へ送信する。
次に、ステップS36で、第二送信部113が、アプリケーションの終了が指示されたか否かを判定する。アプリケーションの終了が指示されていない場合には、処理はステップS31に戻り、終了が指示されている場合には、第二送信処理は終了する。
次に、図20に示す更新処理について説明する。更新処理は、例えば管理責任者が更新情報をゲート管理装置110に入力すると開始する。
ステップS41で、更新部114が、入力された更新情報を受け付け、更新情報をゲート−色テーブル116又は座席−ゲートテーブル117に反映する。ゲート−色テーブル116を更新した場合には、次のステップS42で、更新部114が、第一送信部111に、ゲート−色テーブル116を更新した旨を通知する。座席−ゲートテーブル117を更新した場合には、ステップS42で、更新部114が、第二送信部113に、座席−ゲートテーブル117を更新した旨を通知する。そして、更新処理は終了する。
次に、図21のシーケンス図を参照して、各装置間での情報のやり取りについて説明する。なお、図21のシーケンス図に含まれる各処理について、図17〜図20で説明した処理と同様の処理については、図17〜図20で用いた符号と同様の符号を付して説明する。
まず、チケット管理装置140から、イベントが開催される所定期間前などの所定のタイミングで、そのイベントが開催されるイベント会場10で利用されるゲート管理装置110に、該当のイベントのイベント情報が配信される(S101)。
また、チケット管理装置140から、ユーザ端末130において、チケット購入のアプリケーション等を利用してチケットが購入されたタイミングなどの所定のタイミングで、購入されたチケットを示すチケット情報がユーザ端末130に配信される(S102)。
そして、イベント開催の準備時において、例えば管理責任者がゲート管理装置110で、アプリケーション(図21中では「アプリ」と略記)を起動する(S103)。そして、ゲート管理装置110で第1送信処理が実行され、各表示装置120に、その表示装置120に対応付けられたゲートに応じた色情報が送信される(S21、S22)。色情報を受信した各表示装置120は、受信した色情報が示す色表示を、表示部126に表示する(S104)。
一方、イベントに参加するユーザは、イベント当日などの任意のタイミングで、ユーザ端末130においてアプリケーションを起動する(S105)。ユーザ端末130には、購入済みのチケット一覧画面161が表示される(S11)。ユーザがチケット一覧画面161からいずれかのイベントの概要を示す表示162を選択すると(S12)、選択された表示162に対応するチケット情報(座席の種類の情報を含む)がゲート管理装置110に送信される(S13)。
チケット情報を受信したゲート管理装置110では、座席の種類に応じた色情報が取得され(S33、S34)、取得された色情報がユーザ端末130へ送信される(S35)。
色情報を受信したユーザ端末130では、選択された表示162に対応するチケットのゲート案内画面163が表示される(S15)。ゲート案内画面163には、受信した色情報が示す色表示165が含まれる。
イベントが開場されると、例えば管理責任者は、監視カメラの映像等で各ゲートの混雑状況等を把握し、状況に応じて、表示装置120又はユーザ端末130に表示している色表示を変更するための更新情報をゲート管理装置110に入力する(S106)。もしくは、監視カメラの映像を解析することでコンピュータにより各ゲートの混雑度合が判断され、判断結果に基づいて、混雑度合が所定以上のゲートを対象として更新情報が決定され、ゲート管理装置110に入力されてもよい。
これにより、ゲート管理装置110で更新処理が実行される(S41、S42)。更新処理で、ゲート−色テーブル116が更新された場合には、更新された色情報が表示装置120へ送信される(S22)。そして、表示装置120の表示部126に表示されている色表示が更新される(S107)。
座席−ゲートテーブル117が更新された場合には、更新された色情報がユーザ端末130へ送信される(S35)。そして、ユーザ端末130に表示されている色表示165が更新される(S15)。
詳細な説明は省略するが、イベントが終了すると、入場時と同様に、ユーザ端末130及び表示装置120に、座席に応じて退場するために適切なゲートに対応した色表示が表示される。これにより、退場時にも、ユーザが持つチケットが示す座席に応じて、適切なゲートへユーザを誘導することができる。なお、退場時は入場時以上にゲートへのユーザの集中が予想されるため、ユーザ端末130にゲートに対応した色表示が表示されるまでは待機することを促すメッセージを表示してもよい。
以上説明したように、第1実施形態に係るゲート管理システム100によれば、イベント会場に配置された各表示装置に、その表示装置に対応付けられたゲートに応じた色表示が表示される。一方、ユーザ端末には、そのユーザ端末を利用するユーザのチケットが示す座席に着席するために入場するゲートに応じた色表示が表示される。ユーザは、自身のユーザ端末に表示された色表示と同じ色表示にしたがってゲートへ向かう。これにより、ユーザを誘導するための係員の数を削減しつつ、各ユーザを、そのユーザのチケットが示す座席に着席するために入場するゲートへ適切に誘導することができる。
また、各ゲートの混雑状況等に応じて、表示装置又はユーザ端末に表示している色表示を適応的に更新することができるため、ユーザが分散するように誘導され、特定のゲート付近における混雑緩和が期待できる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に付いて説明する。第2実施形態では、ユーザ端末に格納されたチケット情報が、ユーザ端末上で入場処理が可能な電子チケットとして利用される場合について説明する。なお、第2実施形態に係るゲート管理システムにおいて、第1実施形態に係るゲート管理システム100と同一の部分については、同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図22に示すように、第2実施形態に係るゲート管理システム200は、ゲート管理装置210と、複数のユーザ端末230と、複数の表示装置120、220と、チケット管理装置240とを含む。
チケット管理装置240は、図22に示すように、機能部として、配信部241を含む。また、チケット管理装置240の所定の記憶領域には、チケットDB246が記憶されている。
図23に、チケットDB246の一例を示す。図23の例では、チケットDB246は、第1実施形態におけるチケットDB146と同様に、イベント情報テーブル146A、及びイベント毎の座席情報テーブル146Bを含む。さらに、チケットDB246は、座席と、その座席を示すチケットを持つユーザが利用するユーザ端末230に表示する表示色との対応付けが登録された、イベント毎の座席−色テーブル246Cを含む。図23の例では、「座席種類」と、ユーザ端末230に表示する表示色を示す「色情報」とが対応付けて登録されている。色情報としては、入場前の色情報と入場済みの色情報とが登録されている。
配信部241は、第1実施形態における配信部141と同様に、ゲート管理装置210にイベント情報を配信し、ユーザ端末230にチケット情報を配信する。第2実施形態における配信部241は、ユーザ端末230に配信するチケット情報に、そのチケット情報が示すチケットにより特定される座席に応じた色情報(入場前)及び色情報(入場済み)を含める。配信部241は、座席に応じた色情報を、イベント毎の座席−色テーブル246Cから取得する。
また、配信部241は、ゲート管理装置210に、そのゲート管理装置210が配置されるイベント会場10で開催されるイベントの座席情報テーブル146B及び座席−色テーブル246Cを配信する。
ユーザ端末230は、図22に示すように、機能部として、表示制御部231と、入場処理部232とを含む。
表示制御部231は、チケット管理装置240から配信されたチケット情報に、各チケット情報が示すチケットが入場前か入場済みかを示すフラグを付与して、ユーザ端末130の所定の記憶領域に格納しておく。フラグの初期設定では、入場前を示すフラグを設定する。表示制御部231は、格納したチケット情報に基づいて、購入済みのチケットの一覧を示すチケット一覧画面161を、ユーザ端末230が備える表示部(図示省略)に表示する。
また、表示制御部231は、チケット一覧画面161からいずれかのイベントの概要を示す表示162が選択されると、選択された表示162に対応するイベントの開場までの時間が所定時間(例えば、30分)未満の場合に、対応する電子チケット画面を表示する。開場までの時間が所定時間以上の場合は、表示制御部231は、開場の所定時間前になっていない旨のメッセージを表示する。これにより、開演が間近に迫ったチケットのみを有効なチケットとして取り扱うことができる。
図24に、電子チケット画面263の一例を示す。図24の例では、チケット一覧画面161から選択された表示162が示すイベント及び購入済みのチケットが示す座席の情報を示す表示164が表示される。また、電子チケット画面263には、その電子チケット画面263が示すチケットが入場前の状態か入場済みの状態かを示す状態表示266が含まれる。表示制御部231は、選択された表示162に対応するチケット情報に付与されているフラグに基づいて、チケットの状態を判断する。また、状態表示266には、色表示265が含まれる。表示制御部231は、チケットの状態に応じて、入場前の色情報又は入場済みの色情報が示す色表示265を表示する。なお、図24は、入場前の状態のチケットを示す電子チケット画面263の一例である。また、図25は、入場済みの状態のチケットを示す電子チケット画面263の一例である。
入場処理部232は、電子チケット画面263に表示されている入場前の状態のチケットを示すチケット情報を、Near Field Communication(NFC)などにより、後述するチケットの認証機能を有する表示装置220へ送信する。チケット情報には、認証に必要な情報を含める(詳細は後述)。入場処理部232は、表示装置220から認証成功が通知されると、該当のチケット情報に付与されているフラグを、入場済みの状態を示すフラグに変更する。
複数の表示装置には、第1実施形態と同様の表示装置120と、チケットの認証機能を有する表示装置220とが含まれる。例えば、図26に示すように、イベント会場10の入口であるゲート3でチケットによる入場処理を行い、その後、チケットが示す座席に応じたゲート(ゲート1又はゲート2)から入場するようにユーザを誘導する場合を考える。この場合、ゲート3に隣接する位置に認証機能を有する表示装置220を配置する。そして、認証機能を有さない表示装置120は、第1実施形態と同様に配置する(図2参照)。
表示装置220は、図22に示すように、機能部として、表示制御部121と、認証部222とを含む。また、表示装置220の所定の記憶領域には、チケットの認証の際に参照されるチケット条件226が記憶される。チケット条件226は、ユーザ端末230から送信されたチケット情報に含まれる情報の整合性を判定できるものであればよい。認証に必要な情報は、ゲート管理装置210を介して、チケット管理装置240から取得すればよい。
認証部222は、ユーザ端末230から送信されたチケット情報に含まれる情報とチケット条件226とを照合して、認証の許否を判定する。例えば、チケット管理装置240に記憶されているチケットDB246の座席情報テーブル146Bと同様の情報をチケット条件226として記憶しているとする。この場合、認証部222は、ユーザ端末230に、座席番号及びユーザIDを含むチケット情報を送信させる。そして、認証部222は、受信した座席番号及びユーザIDと一致する組合せがチケット条件226に存在する場合には認証成功、含まれない場合には認証失敗と判定することができる。認証部222は、認証結果をユーザ端末230に通知する。
また、認証部222は、認証に成功したチケットにより入場したユーザの情報を示す入場情報を、ゲート管理装置210へ送信する。入場情報には、例えば、座席番号、入場時間、どのゲートから入場したかを示すゲート番号等の情報を含めることができる。ゲート番号は、自装置(認証を行った表示装置220)に対応付けられているゲートのゲート番号を取得すればよい。
ゲート管理装置210は、図22に示すように、機能的には、第一送信部211と、更新部214とを含む。また、ゲート管理装置210の所定の記憶領域には、座席−ゲートテーブル217と、座席−色テーブル218と、入場管理リスト219とが記憶される。
座席−ゲートテーブル217は、第1実施形態における座席−ゲートテーブル117と同様に、座席と、その座席に着席するために入場するゲートとの対応付けが記憶されるテーブルである。図27に、座席−ゲートテーブル217の一例を示す。図27の例では、「座席種類」と「ゲート番号(入場前)」及び「ゲート番号(入場済み)」とが対応付けて記憶されている。
本実施形態では、入場前の状態と入場済みの状態とで、ユーザ端末130に表示した電子チケット画面263に含まれる色表示265を変更する。これに対応して、座席に対応するゲートも入場前と入場済みとで分けて管理する。これにより、入場前のゲートに対応付けられた表示装置120、220には、入場前を示す色表示が表示され、入場済みのゲートに対応付けられた表示装置120には、入場済みを示す色表示が表示される。
また、座席−ゲートテーブル217には、対応可能ゲートの情報も対応付けて記憶されている。対応可能ゲートは、「ゲート番号(入場済み)」で特定されるゲート以外で、「座席種類」で特定される座席へ着席するために入場するゲートとして対応可能なゲートである。対応可能ゲートの情報は、第1実施形態では人手で行われる更新情報の入力を自動化するために用いられる。
例えば、図26に示すように、S席エリアの座席には、ゲート1から座席エリア12に入場するのが最適であるが、ゲート2から入場したとしても、S席エリアに到達することはできる。同様に、A席エリアの座席には、ゲート2から座席エリア12に入場するのが最適であるが、ゲート1から入場したとしても、S席エリアに到達することはできる。そこで、図27に示すように、座席−ゲートテーブル217において、S席の対応可能ゲートとしてゲート2を、A席の対応可能ゲートとしてゲート1を登録しておくことができる。「対応フラグ」は、対応可能ゲートに、対応する「座席種類」のチケットを持つユーザのために開放されているか否かを示すフラグである。例えば、対応可能ゲートが開放されている場合には「ON」、開放されていない場合には「OFF」とすることができる。また、「対応フラグ」の初期設定は「OFF」とする。
座席−色テーブル218には、チケット管理装置240から配信された座席−色テーブル246Cが記憶される。
入場管理リスト219には、イベント会場10又は座席エリア12へのユーザの入場状況を管理するための情報が記録される。図28に入場管理リスト219の一例を示す。図28の例では、入場管理リスト219には、座席数分のレコード(行)が含まれ、各レコードは、「座席番号」、「状態」、「入場ゲート」等の情報を含む。
第一送信部211は、座席−ゲートテーブル217及び座席−色テーブル218を参照し、表示装置120、220の各々に、その表示装置120、220が対応付けられたゲートに対応する色情報を送信する。
具体的には、第一送信部211は、座席−ゲートテーブル217を参照し、各ゲート番号に対応する座席種類を全て取得する。そして、第一送信部211は、座席−色テーブル218を参照して、取得した座席種類に対応する色情報を取得する。この際、第一送信部211は、「ゲート番号(入場前)」欄のゲート番号に対応する座席種類については、座席−色テーブル218の「色情報(入場前)」欄から対応する色情報を取得する。同様に、第一送信部211は、「ゲート番号(入場済み)」欄のゲート番号に対応する座席種類については、座席−色テーブル218の「色情報(入場済み)」欄から対応する色情報を取得する。第一送信部211は、取得した色情報を、各ゲート番号に対応付けられた表示装置120、220へ送信する。
更新部214は、チケット管理装置240から配信された座席情報テーブル146Bに基づいて入場管理リスト219を作成する。また、更新部214は、表示装置220から送信された入場情報に基づいて、入場管理リスト219の各項目に情報を記録する。具体的には、更新部214は、座席情報テーブル146Bに含まれる全ての座席番号を「座席番号」欄に設定し、「状態」欄を「入場前」、「入場ゲート」を空欄とする入場管理リスト219を作成する。そして、更新部214は、表示装置220から送信された入場情報に含まれる座席番号に対応する「状態」欄に、入場情報に含まれる入場時間を記録する。「状態」欄に入場時間が記録されている「座席番号」が示す座席のチケットを持ったユーザは、入場済みであることを表す。また、更新部214は、「入場ゲート」に、入場情報に含まれるゲート番号を記録する。
また、更新部214は、例えば後述する単位時間毎などの所定のタイミングで、入場管理リスト219から、ゲート毎の単位時間当たりの入場者数をカウントする。具体的には、更新部214は、入場管理リスト219の「入場ゲート」欄のゲート番号毎に、「状態」欄の時間が現在時刻から単位時間(例えば、1分)前までの期間に含まれるレコード数を、単位時間当たりの入場者数としてカウントする。
また、更新部214は、座席−ゲートテーブル217を参照して、単位時間当たりの入場者数が予め定めた閾値Th1を超えるゲートの対応可能ゲートを特定する。更新部214は、特定した対応可能ゲートの単位時間当たりの入場者数が予め定めた閾値Th2(Th2<Th1)未満か否かを判定する。更新部214は、対応可能ゲートの単位時間当たりの入場者数が閾値Th2未満の場合には、対応可能ゲートを対応する座席種類のチケットを持つユーザのために開放する。
具体的には、更新部214は、座席−ゲートテーブル217の「ゲート番号(入場済み)」欄が、単位時間当たりの入場者数が予め定めた閾値Th1を超えるゲート番号と一致するレコードを特定する。更新部214は、特定したレコードの「対応可能ゲート」の「ゲート番号」欄のゲート番号についてカウントされた単位時間当たりの入場者数が閾値Th2未満の場合には、そのレコードの「対応可能ゲート」の「対応フラグ」欄をONに設定する。
更新部214は、座席−ゲートテーブル217の「対応可能ゲート」の「対応フラグ」欄のいずれかを更新した場合には、第一送信部211に座席−ゲートテーブル117を更新した旨を通知する。これにより、第一送信部211は、更新後の座席−ゲートテーブル、及び座席−色テーブル218を参照して、表示装置120へ更新後の色情報を送信する。第一送信部211は、対応フラグがONの対応可能ゲートのゲート番号についても、「ゲート番号(入場済み)」欄のゲート番号と同様に扱う。
例えば、ゲート1の単位時間当たりの入場者数が閾値Th1を超えており、ゲート1の対応可能ゲートであるゲート2の単位時間当たりの入場者数が閾値Th2未満であるとする。この場合、更新部214は、図27に示すように、「ゲート番号(入場済み)」がゲート1であるレコードの「対応可能ゲート」の「ゲート番号」がゲート2に対応する「対応フラグ」をONに設定する。これにより、第一送信部211は、更新後の座席−ゲートテーブル217から、ゲート2に対応する座席種類としてA席及びS席を特定し、座席−色テーブル218から、A席に対応する黄色の色情報と、S席に対応する青色の色情報とを特定する。そして、ゲート2に対応付けられた表示装置120に黄色の色情報と青色の色情報とが送信され、表示部126に黄色の色表示と青色の色表示とが表示される。これにより、図10に示した例と同様に、ゲート1へ向かうユーザの一部がゲート2へ分散され、ゲート1の混雑が解消される。
ゲート管理装置210は、例えば図13に示すコンピュータ20で実現することができる。コンピュータ20の記憶部23には、コンピュータ20をゲート管理装置210として機能させるためのゲート管理プログラム30Aが記憶される。ゲート管理プログラム30Aは、第一送信プロセス31Aと、更新プロセス34Aとを有する。また、記憶部23は、座席−ゲートテーブル217、座席−色テーブル218、及び入場管理リスト219の各々を構成する情報が記憶される情報記憶領域35Aを有する。
CPU21は、ゲート管理プログラム30Aを記憶部23から読み出してメモリ22に展開し、ゲート管理プログラム30Aが有するプロセスを順次実行する。CPU21は、第一送信プロセス31Aを実行することで、図22に示す第一送信部211として動作する。また、CPU21は、更新プロセス34Aを実行することで、図22に示す更新部214として動作する。また、CPU21は、情報記憶領域35Aから情報を読み出して、座席−ゲートテーブル217、座席−色テーブル218、及び入場管理リスト219の各々をメモリ22に展開する。これにより、ゲート管理プログラム30Aを実行したコンピュータ20が、ゲート管理装置210として機能することになる。
表示装置220は、例えば図14に示すコンピュータ40で実現することができる。コンピュータ40の記憶部43には、コンピュータ40を表示装置220として機能させるための表示制御プログラム50Aが記憶される。表示制御プログラム50Aは、表示制御プロセス51と、認証プロセス52Aとを有する。また、記憶部43は、チケット条件226を構成する情報が記憶される情報記憶領域55Aを有する。
CPU41は、表示制御プログラム50Aを記憶部43から読み出してメモリ42に展開し、表示制御プログラム50Aが有するプロセスを順次実行する。CPU41は、表示制御プロセス51を実行することで、図22に示す表示制御部121として動作する。また、CPU41は、認証プロセス52Aを実行することで、図22に示す認証部222として動作する。また、CPU41は、情報記憶領域55Aから情報を読み出して、チケット条件226をメモリ42に展開する。これにより、表示制御プログラム50Aを実行したコンピュータ40が、表示装置220として機能することになる。
ユーザ端末230は、例えば図15に示すコンピュータ60で実現することができる。コンピュータ60の記憶部63には、コンピュータ60をユーザ端末230として機能させるためのユーザ端末側プログラム70Aが記憶される。ユーザ端末側プログラム70は、表示制御プロセス71Aと、入場処理プロセス72Aとを有する。
CPU61は、ユーザ端末側プログラム70Aを記憶部63から読み出してメモリ62に展開し、ユーザ端末側プログラム70Aが有するプロセスを順次実行する。CPU61は、表示制御プロセス71Aを実行することで、図22に示す表示制御部231として動作する。また、CPU61は、入場処理プロセス72Aを実行することで、図22に示す入場処理部232として動作する。これにより、ユーザ端末側プログラム70Aを実行したコンピュータ60が、ユーザ端末230として機能することになる。
チケット管理装置240は、例えば図16に示すコンピュータ80で実現することができる。コンピュータ80の記憶部83には、コンピュータ80をチケット管理装置240として機能させるためのチケット管理プログラム90Aが記憶される。チケット管理プログラム90Aは、配信プロセス91Aを有する。また、記憶部83は、チケットDB246を構成する情報が記憶される情報記憶領域95Aを有する。
CPU81は、チケット管理プログラム90Aを記憶部83から読み出してメモリ82に展開し、チケット管理プログラム90Aが有するプロセスを順次実行する。CPU81は、配信プロセス91Aを実行することで、図22に示す配信部241として動作する。また、CPU81は、情報記憶領域95Aから情報を読み出して、チケットDB246をメモリ82に展開する。これにより、チケット管理プログラム90Aを実行したコンピュータ80が、チケット管理装置240として機能することになる。
なお、ゲート管理プログラム30A、表示制御プログラム50A、ユーザ端末側プログラム70A、及びチケット管理プログラム90Aの各々により実現される機能は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC等で実現することも可能である。
次に、第2実施形態に係るゲート管理システム200の作用について説明する。チケット管理装置240の配信部241は、ゲート管理装置210にイベント情報、座席情報テーブル146B、及び座席−色テーブル246Cを配信し、ユーザ端末230にチケット情報を配信する。
そして、ユーザ端末230において、ゲート管理システム200により提供されるアプリケーションが起動されると、ユーザ端末230が、図29に示すユーザ端末側処理を実行する。
また、ゲート管理装置210において、ゲート管理システム200により提供されるアプリケーションが起動されると、ゲート管理装置210が、図31に示す第一送信処理、及び図32に示す更新処理を実行する。第一送信処理及び更新処理は、開示の技術のゲート管理方法の一例である。
表示装置120、220は、ゲート管理装置210においてアプリケーションが起動された際に共に起動し、ゲート管理装置210から送信される色情報に基づいて、表示部126の表示制御を行う。また、表示装置220では、図31に示す認証処理が実行される。以下、各処理について詳述する。なお、以下で説明する各処理において、第1実施形態における各処理と同様の処理については、同一のステップ番号を付して、詳細な説明を省略する。
まず、図29に示すユーザ端末側処理について説明する。
ステップS11で、表示制御部231が、チケット管理装置140から配信されたチケット情報に基づいて、チケット一覧画面161をユーザ端末230が備える表示部に表示する。
次に、ステップS12で、表示制御部231が、チケット一覧画面161から、いずれかのイベントの概要を示す表示162が選択されたか否かを判定する。いずれの表示162も選択されていない場合には、本ステップの判定が繰り返され、いずれかの表示162が選択された場合には、処理はステップS211へ移行する。
ステップS211では、表示制御部231が、選択された表示162に対応するイベントの開場までの時間が所定時間(例えば、30分)未満か否かを判定する。開場までの時間が所定時間未満の場合には、処理はステップS213へ移行する。一方、開場までの時間が所定時間以上の場合には、処理はステップS212へ移行し、表示制御部231が、開場の所定時間前になっていない旨のメッセージを表示し、処理はステップS12に戻る。
ステップS213では、表示制御部231が、選択された表示162に対応するチケット情報に付与されているフラグに基づいて、チケットの状態が入場前か否かを判定する。チケットの状態が入場前の場合には、処理はステップS214へ移行し、チケットの状態が入場済みの場合には、処理はステップS216へ移行する。
ステップS214では、表示制御部231が、選択された表示162に対応するチケット情報が示す電子チケット画面263を、例えば、図24に示すように、入場前の状態で表示する。
次に、ステップS215で、入場処理部232が、電子チケット画面263に表示されている入場前の状態のチケットを示すチケット情報を、NFCなどにより、チケットの認証機能を有する表示装置220へ送信する。そして、入場処理部232は、表示装置220から認証成功が通知されたか否かを判定する。ユーザ端末230が表示装置220とNFCなどによる通信が可能な距離に到達していない場合や、間違った電子チケット画面263が表示されている場合などには、認証失敗となり、本ステップの処理が繰り返される。表示装置220から認証成功が通知されると、処理はステップS216へ移行する。
ステップS216では、表示制御部231が、選択された表示162に対応するチケット情報が示す電子チケット画面263を、例えば、図25に示すように、入場済みの状態で表示する。そして、ユーザ端末側処理は終了する。
次に、図30に示す認証処理について説明する。認証処理は、表示装置220が、ユーザ端末230からNFCなどの通信により送信されたチケット情報を受信すると開始する。
ステップS51で、認証部222が、ユーザ端末230から送信されたチケット情報に含まれる情報とチケット条件226とを照合する。次に、ステップS52で、認証部222が、照合の結果、認証が成功したか否かを判定する。認証が成功した場合には、処理はステップS53へ移行し、認証部222が、認証成功をユーザ端末230に通知する。
次に、ステップS55で、認証部222が、認証に成功したチケットにより入場したユーザの情報を示す入場情報として、例えば、座席番号、入場時間、どのゲートから入場したかを示すゲート番号等の情報を含む入場情報をゲート管理装置210へ送信する。そして、認証処理は終了する。
一方、上記ステップS52で、認証に失敗したと判定された場合には、処理はステップS54へ移行し、認証部222が、認証成功をユーザ端末230に通知し、認証処理は終了する。
次に、図31に示す第一送信処理について説明する。
ステップS221で、第一送信部211が、座席−ゲートテーブル217を参照し、各ゲート番号に対応する座席種類を全て取得する。そして、第一送信部211は、座席−色テーブル218を参照して、取得した座席種類に対応する色情報を取得する。次に、ステップS22で、第一送信部211が、各ゲートに対応付けられた表示装置120、220の各々に、取得した色情報を送信する。
次に、ステップS223で、第一送信部211が、更新部214から、座席−ゲートテーブル217が更新された旨が通知されたか否かを判定する。通知されている場合には、処理はステップS221に戻り、通知されていない場合には、処理はステップS24へ移行する。
ステップS24では、第一送信部111が、アプリケーションの終了が指示されたか否かを判定する。アプリケーションの終了が指示されていない場合には、処理はステップS223に戻り、終了が指示されている場合には、第一送信処理は終了する。
次に、図32に示す更新処理について説明する。更新処理は、更新部214が、チケット管理装置240から配信された座席情報テーブル146B、及び表示装置220から送信された入場情報に基づく入場管理リスト219の作成及び各項目への情報の記録の処理と並行して、所定時間毎に実行される。
ステップS241で、更新部214が、入場管理リスト219の「入場ゲート」欄のゲート番号毎に、「状態」欄の時間が現在時刻から単位時間(例えば、1分)前までの期間に含まれるレコード数を、単位時間当たりの入場者数としてカウントする。
次に、ステップS242で、更新部214が、単位時間当たりの入場者数が予め定めた閾値Th1を超えるゲートが存在するか否かを判定する。単位時間当たりの入場者数が閾値Th1を超えるゲートが存在する場合には、処理はステップS243へ移行する。
ステップS243では、更新部214が、座席−ゲートテーブル217を参照して、単位時間当たりの入場者数が閾値Th1を超えるゲートの対応可能ゲートを特定する。そして、更新部214は、特定した対応可能ゲートの単位時間当たりの入場者数が予め定めた閾値Th2(Th2<Th1)未満か否かを判定する。対応可能ゲートの単位時間当たりの入場者数が閾値Th2未満の場合には、処理はステップS244へ移行する。
ステップS244では、更新部214が、特定した対応可能ゲートの対応フラグをONに設定する。次に、ステップS245で、更新部214が、第一送信部211に座席−ゲートテーブル117を更新した旨を通知し、更新処理は終了する。
一方、上記ステップS242で、単位時間当たりの入場者数が閾値Th1を超えるゲートが存在しないと判定された場合には、そのまま更新処理は終了する。また、上記ステップS243で、対応可能ゲートの単位時間当たりの入場者数が閾値Th2以上であると判定された場合にも、そのまま更新処理は終了する。
次に、図33のシーケンス図を参照して、各装置間での情報のやり取りについて説明する。なお、図33のシーケンス図に含まれる各処理について、図29〜図32で説明した処理と同様の処理については、図29〜図32で用いた符号と同様の符号を付して説明する。
まず、チケット管理装置240から、イベントが開催される所定期間前などの所定のタイミングで、そのイベントが開催されるイベント会場10で利用されるゲート管理装置210に、該当のイベントのイベント情報が配信される。また、該当のイベントの座席情報テーブル246B及び座席−色テーブル246Cも配信される(S121)。
また、チケット管理装置240から、ユーザ端末230において、チケット購入のアプリケーション等を利用してチケットが購入されたタイミングなどの所定のタイミングで、購入されたチケットを示すチケット情報がユーザ端末130に配信される(S122)。このチケット情報には、そのチケット情報が示す座席に対応した入場前及び入場済みの各々の色情報が含まれる。
そして、イベント開催の準備時において、例えば管理責任者がゲート管理装置210で、アプリケーション(図33中では「アプリ」と略記)を起動する(S123)。これに伴い表示装置120、220も起動される。なお、表示装置120については、第1実施形態と同様であるため、図33では記載を省略している。
表示装置220が起動されると、ゲート管理装置210から、チケット条件226として利用される情報として、例えば座席情報テーブル246Bが表示装置220へ送信される(S124)。
そして、ゲート管理装置210で、各ゲートに対応した色情報が取得され(S221)、各表示装置120、220に、その表示装置120、220に対応付けられたゲートに応じた色情報が送信される(S22)。色情報を受信した各表示装置120、220は、受信した色情報が示す色表示を、表示部126に表示する(S124)。
また、ゲート管理装置210では、チケット管理装置240から配信された座席情報テーブル246Bに基づいて、初期状態の入場管理リスト219が作成される(S126)。
一方、イベントに参加するユーザは、任意のタイミングで、ユーザ端末230においてアプリケーションを起動する(S125)。ユーザ端末230には、購入済みのチケット一覧画面161が表示される(S11)。ユーザにより、チケット一覧画面161からいずれかのイベントの概要を示す表示162が選択される(S12)。選択された表示162に対応するイベントの開演までの時間が所定時間未満で、かつ入場前の状態であれば、入場前の状態の電子チケット画面263が表示される(S211〜S214)。
入場前の状態の電子チケット画面263が表示されると、ユーザ端末230から、NFCなどにより、チケットの認証に必要な情報を含むチケット情報が表示装置220へ送信される(S215)。
ユーザ端末230と表示装置220とが、NFCなどの通信が可能な距離に存在する場合には、表示装置220においてチケット情報が受信され、チケット条件226と照合される(S51)。認証に成功すると、表示装置220からユーザ端末230へ認証成功が通知され(S53)、ユーザ端末230に入場済みの状態の電子チケット画面263が表示される(S215)。
また、認証が成功すると、表示装置220からゲート管理装置210へ入場情報が送信される(S55)。ゲート管理装置210では、入場情報が受信されると、受信した入場情報に基づいて、入場管理リスト219の該当の項目に情報が記録される(S127)。
イベントが開場されると、所定のタイミングで、ゲート管理装置210で更新処理が実行される(S241〜S245)。更新処理で、座席−ゲートテーブル217が更新された場合には、更新された色情報が表示装置120へ送信される(S22)。そして、表示装置120の表示部126に表示されている色表示が更新される(S128)。
詳細な説明は省略するが、イベントが終了すると、入場時と同様に、ユーザ端末230及び表示装置120、220に、座席に応じて退場するために適切なゲートに対応した色表示が表示される。これにより、退場時にも、ユーザが持つチケットが示す座席に応じて、適切なゲートへユーザを誘導することができる。
また、イベント終了後には、最終的な入場管理リスト219が、ゲート管理装置210からチケット管理装置240へ送信される(S129)。
以上説明したように、第2実施形態に係るゲート管理システム200においても、第1実施形態と同様に、ユーザを誘導するための係員の数を削減しつつ、各ユーザを適切なゲートに誘導することができる。
また、各ゲートの混雑状況等に応じて、表示装置に表示している色表示を適応的に更新することができるため、ユーザが分散するように誘導され、特定のゲート付近における混雑緩和が期待できる。
また、ユーザ端末に格納されたチケット情報を電子チケットとして利用し、ユーザをゲートへ誘導するための色表示を、入場前の状態と入場済みの状態とで異なる色にすることで、入場済みか否かを目視により確認する際の支援にもなる。
また、第2実施形態では、チケット情報に予め色情報を含めてユーザ端末に送信しておくため、イベント会場において、ユーザ端末とゲート管理装置とが、インターネットなどにより通信可能な状態にある必要はない。そのため、イベント会場が、インターネットなどの通信が困難な場所であっても、開示の技術を適用することができる。第1実施形態では、イベント会場において、ユーザ端末とゲート管理装置とが通信可能な状態にあることが必要である。ただし、第1実施形態では、チケット情報に予め色情報を含めておく必要がないため、チケット管理装置に座席−色テーブルの情報を持たせるなどの対処は不要である。
なお、第1実施形態においても、第2実施形態と同様に、ユーザ端末で電子チケットを利用するようにしてもよいし、更新処理を自動で行うようにしてもよい。また、第1実施形態において、ゲート管理装置が、ユーザ端末から受信したイベント情報に基づいて、ユーザ端末に表示する色情報を送信する際、開場までの時間が所定時間未満の場合にのみ、色情報を送信するようにしてもよい。
また、第2実施形態では、座席に対応するゲートを適応的に更新する更新処理を、各ゲートへの単位時間当たりの入場者数に基づいて自動的に行う場合について説明したが、これに限定されない。
例えば、イベントの開始時刻までの残り時間長に基づいた更新処理を行うようにしてもよい。例えば、イベントの開始時刻までの残り時間長を、例えば、残り10分、残り5分、・・・のように段階的に定めておき、定めた残り時間の時点における未入場のユーザの数に応じた更新処理を行ってもよい。この場合の更新処理の一例を図34に示す。
図34に示す更新処理のステップS341で、更新部214は、更新処理を実行する実行タイミングか否かを判定する。イベントの開始時刻までの残り時間長が、上記のように段階的に定めた残り時間のいずれかに該当する場合には、肯定判定されて、処理はステップS342へ移行する。更新タイミングではない場合には、更新タイミングになるまで本ステップの判定が繰り返される。
ステップS343では、更新部214が、入場管理リスト219を参照し、座席の種類毎に、「状態」欄が入場前となっているレコード数を、座席の種類毎の未入場者数としてカウントする。
次に、ステップS343で、更新部214が、未入場者数が所定数を超える座席の種類が存在するか否かを判定する。本ステップの判定のための所定数は、例えば、図35に示すように、座席の種類毎かつ残り時間毎に予め定めておく。未入場者数が所定数を超える座席の種類が存在する場合には、更新部214が、座席−ゲートテーブル217を参照し、その座席の種類に対応する対応可能ゲートを特定する。そして、特定した対応可能ゲートについて、上記第2実施形態における更新処理と同様に、ステップS244及びS245の処理を実行する。
次に、ステップS246で、予め定めた残り時間の全てについて上記の処理が就労したと判定されるまで、上記ステップS341〜343、S244、及びS245の処理を繰り返す。
この更新処理により、イベントの開始時刻までの残り時間長に対して、未入場者数が多い座席については、当初対応付けておいたゲート以外にも、対応可能ゲートも対応付けられる。したがって、イベント開始時刻が間近に迫った時点で、特定のゲートにおける混雑を緩和することができる。
また、第2実施形態では、図26に示すように、チケットの入場処理が行われるゲートの後に、座席に対応したゲートに経路が分かれる場合について説明したが、座席に対応したゲートにおいてチケットの入場処理を行う場合にも適用可能である。
この場合、例えば図2の例で説明すると、表示装置120A及び1220Bを、認証機能を有する表示装置220に変更する。また、座席−色テーブル246Cにおいて、「色情報(入場前)」に、座席に対応するゲート毎に異なる色情報(例えば、S席は黄色、A席は青)を登録しておき、「色情報(入場前)」には、各座席に共通の任意の色情報(例えば、赤)を登録しておく。さらに、色−ゲートテーブル217には、「ゲート番号(入場済み)」の欄は不要であり、対応可能ゲートには、「ゲート番号(入場前)」のゲートの対応可能ゲートの情報を登録する。
これにより、S席のチケットを持つユーザはゲート1に誘導され、ゲート1に隣接する位置に配置された表示装置220でチケットの認証を行い、座席エリア12へ入場する。この際、電子チケット画面263の色表示265は、入場前後で黄色から赤色に更新される。同様に、A席のチケットを持つユーザはゲート2に誘導され、ゲート2に隣接する位置に配置された表示装置220でチケットの認証を行い、座席エリア12へ入場する。この際、電子チケット画面263の色表示265は、入場前後で青色から赤色に更新される。この場合の入場済みの状態の電子チケット画面263の色表示265(赤色)は、上記第2実施形態のように、ユーザを誘導するための色表示としての機能はないが、目視による入場済みか否かの確認が容易になる。
また、第2実施形態では、入場済みか否かを示す色表示と、ユーザの誘導のための色表示とが共通である場合について説明したが、これに限定されない。ユーザの誘導のための色表示とは別に、入場済みか否かを示すマークを表示したり、入場済みか否かで電子チケット画面263の輝度、彩度、サイズ等を異ならせるようにしたりしてもよい。
また、上記各実施形態では、ユーザを誘導するための表示情報として、色を用いる場合について説明したが、これに限定されない。表示情報としては、例えば、四角や丸などの形、動物や果物などのイラスト、縞模様や水玉模様などのテクスチャ等を用いてもよいし、これらの組み合わせを用いてもよい。また、表示情報として、文字情報を用いてもよい。ただし、異なる言語を利用するユーザに共通して利用されることを想定した場合には、上記のように、色、形、イラスト、テクスチャ等のいずれか、又はこれらの組み合わせを表示情報とする方が有効である。
なお、上記各実施形態では、各プログラムが記憶部23、43、63、83に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。開示の技術に係るプログラムは、CD−ROM、DVD−ROM、USBメモリ等の記憶媒体に記憶された形態で提供することも可能である。
以上の各実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
複数の座席を有する会場への出入り口となる1以上のゲートそれぞれについて、ゲートと該ゲートと対応して設けられた表示装置に出力させる表示情報とを対応づけて格納する第一記憶部を参照し、前記1以上のゲートにそれぞれ対応付けられた表示装置へ、対応する表示情報を出力する指示を送信する第一送信部と、
端末から、座席を特定可能な座席情報を含むチケット情報を受信する受信部と、
座席と、該座席に入場するためのゲートの情報とを対応づけて格納する第二記憶部、及び前記第一記憶部を参照し、前記受信部により受信した前記チケット情報に含まれる座席情報が示す座席に対応するゲートの表示情報を特定し、特定した表示情報を、前記端末へ送信する第二送信部と、
を有することを特徴とするゲート管理装置。
(付記2)
前記受信部は複数の端末のそれぞれから、チケット情報を受信し、
前記受信部が受信したチケット情報に含まれる座席情報と、前記会場における座席の位置とから、座席と対応付けるゲートを決定し、決定したゲート情報に基づいて、前記第一記憶部に格納されているゲートと表示情報との対応付け、又は前記第二記憶部に格納されている座席とゲートとの対応付けを更新する更新部をさらに有する
付記1に記載のゲート管理装置。
(付記3)
前記第一送信部はさらに、前記更新部により前記第一記憶部が更新された後に、更新後の表示情報を、対応する表示装置へ送信する付記2に記載のゲート管理装置。
(付記4)
前記第二送信部はさらに、前記更新部により前記第一記憶部又は前記第二記憶部が更新された後に、更新後の表示情報を、表示情報が更新されたゲートに対応する端末へ送信する付記2又は付記3に記載のゲート管理装置。
(付記5)
前記更新部は、ゲート毎の単位時間当たりの入場者数に基づいて、座席と対応付けるゲートを更新する付記2〜付記4のいずれか1項に記載のゲート管理装置。
(付記6)
前記更新部は、前記会場において行われる催しの開始時刻までの残り時間長に基づいて、座席と対応付けるゲートを更新する付記2〜付記5のいずれか1項に記載のゲート管理装置。
(付記7)
前記チケット情報は日時の情報を含み、
前記第二送信部は、現在日時とチケット情報に含まれる日時の情報とが所定の関係にある場合に、前記特定の表示情報を前記端末に送信する付記1〜付記6のいずれか1項に記載のゲート管理装置。
(付記8)
出入り口となる1以上のゲートを有する会場内の複数の座席のそれぞれについて、座席と、該座席に入場するためのゲートの情報とを対応付けて格納する第一記憶部と、座席と、該座席を特定可能な座席情報を含むチケット情報が格納される端末に出力される表示情報とを対応付けて格納する第二記憶部とを参照し、前記1以上のゲートにそれぞれ対応付けられた表示装置へ、対応する表示情報を出力する指示を送信する第一送信部と、
前記端末が、該端末に格納されたチケット情報に含まれる座席情報により特定される座席に入場したか否かを示す情報を取得し、取得した情報に基づいて、前記第一記憶部に記憶された座席とゲートとの対応付けを更新する更新部と、
を有することを特徴とするゲート管理装置。
(付記9)
複数の座席を有する会場への出入り口となる1以上のゲートそれぞれについて、ゲートと該ゲートと対応して設けられた表示装置に出力させる表示情報とを対応づけて格納する第一記憶部を参照し、前記1以上のゲートにそれぞれ対応付けられた表示装置へ、対応する表示情報を出力する指示を送信し、
端末から、座席を特定可能な座席情報を含むチケット情報を受信し、
座席と、該座席に入場するためのゲートの情報とを対応づけて格納する第二記憶部、及び前記第一記憶部を参照し、受信した前記チケット情報に含まれる座席情報が示す座席に対応するゲートの表示情報を特定し、特定した表示情報を、前記端末へ送信する
ことを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とするゲート管理方法。
(付記10)
前記チケット情報を受信する際、複数の端末のそれぞれから、チケット情報を受信し、
受信したチケット情報に含まれる座席情報と、前記会場における座席の位置とから、座席と対応付けるゲートを決定し、決定したゲート情報に基づいて、前記第一記憶部に格納されているゲートと表示情報との対応付け、又は前記第二記憶部に格納されている座席とゲートとの対応付けを更新する
ことをさらに含む処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記9に記載のゲート管理方法。
(付記11)
前記表示情報を前記表示装置へ送信する際、前記第一記憶部が更新された後に、更新後の表示情報を、対応する表示装置へ送信する付記10に記載のゲート管理方法。
(付記12)
前記表示情報を前記端末へ送信する際、前記第一記憶部又は前記第二記憶部が更新された後に、更新後の表示情報を、表示情報が更新されたゲートに対応する端末へ送信する付記10又は付記11に記載のゲート管理方法。
(付記13)
前記第二記憶部に格納されている座席とゲートとの対応付けを更新する際、ゲート毎の単位時間当たりの入場者数に基づいて、座席と対応付けるゲートを更新する付記10〜付記12のいずれか1項に記載のゲート管理方法。
(付記14)
前記第二記憶部に格納されている座席とゲートとの対応付けを更新する際、前記会場において行われる催しの開始時刻までの残り時間長に基づいて、座席と対応付けるゲートを更新する付記10〜付記13のいずれか1項に記載のゲート管理方法。
(付記15)
前記チケット情報は日時の情報を含み、
前記表示情報を前記端末へ送信する際、現在日時とチケット情報に含まれる日時の情報とが所定の関係にある場合に、前記特定の表示情報を前記端末に送信する付記9〜付記14のいずれか1項に記載のゲート管理方法。
(付記16)
出入り口となる1以上のゲートを有する会場内の複数の座席のそれぞれについて、座席と、該座席に入場するためのゲートの情報とを対応付けて格納する第一記憶部と、座席と、該座席を特定可能な座席情報を含むチケット情報が格納される端末に出力される表示情報とを対応付けて格納する第二記憶部とを参照し、前記1以上のゲートにそれぞれ対応付けられた表示装置へ、対応する表示情報を出力する指示を送信し、
前記端末が、該端末に格納されたチケット情報に含まれる座席情報により特定される座席に入場したか否かを示す情報を取得し、取得した情報に基づいて、前記第一記憶部に記憶された座席とゲートとの対応付けを更新する
ことを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とするゲート管理方法。
(付記17)
複数の座席を有する会場への出入り口となる1以上のゲートそれぞれについて、ゲートと該ゲートと対応して設けられた表示装置に出力させる表示情報とを対応づけて格納する第一記憶部を参照し、前記1以上のゲートにそれぞれ対応付けられた表示装置へ、対応する表示情報を出力する指示を送信し、
端末から、座席を特定可能な座席情報を含むチケット情報を受信し、
座席と、該座席に入場するためのゲートの情報とを対応づけて格納する第二記憶部、及び前記第一記憶部を参照し、受信した前記チケット情報に含まれる座席情報が示す座席に対応するゲートの表示情報を特定し、特定した表示情報を、前記端末へ送信する
ことを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とするゲート管理プログラム。
(付記18)
前記チケット情報を受信する際、複数の端末のそれぞれから、チケット情報を受信し、
受信したチケット情報に含まれる座席情報と、前記会場における座席の位置とから、座席と対応付けるゲートを決定し、決定したゲート情報に基づいて、前記第一記憶部に格納されているゲートと表示情報との対応付け、又は前記第二記憶部に格納されている座席とゲートとの対応付けを更新する
ことをさらに含む処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記17に記載のゲート管理プログラム。
(付記19)
前記表示情報を前記表示装置へ送信する際、前記第一記憶部が更新された後に、更新後の表示情報を、対応する表示装置へ送信する付記18に記載のゲート管理プログラム。
(付記20)
前記表示情報を前記端末へ送信する際、前記第一記憶部又は前記第二記憶部が更新された後に、更新後の表示情報を、表示情報が更新されたゲートに対応する端末へ送信する付記18又は付記19に記載のゲート管理プログラム。
(付記21)
前記第二記憶部に格納されている座席とゲートとの対応付けを更新する際、ゲート毎の単位時間当たりの入場者数に基づいて、座席と対応付けるゲートを更新する付記18〜付記20のいずれか1項に記載のゲート管理プログラム。
(付記22)
前記第二記憶部に格納されている座席とゲートとの対応付けを更新する際、前記会場において行われる催しの開始時刻までの残り時間長に基づいて、座席と対応付けるゲートを更新する付記18〜付記21のいずれか1項に記載のゲート管理プログラム。
(付記23)
前記チケット情報は日時の情報を含み、
前記表示情報を前記端末へ送信する際、現在日時とチケット情報に含まれる日時の情報とが所定の関係にある場合に、前記特定の表示情報を前記端末に送信する付記17〜付記22のいずれか1項に記載のゲート管理プログラム。
(付記24)
出入り口となる1以上のゲートを有する会場内の複数の座席のそれぞれについて、座席と、該座席に入場するためのゲートの情報とを対応付けて格納する第一記憶部と、座席と、該座席を特定可能な座席情報を含むチケット情報が格納される端末に出力される表示情報とを対応付けて格納する第二記憶部とを参照し、前記1以上のゲートにそれぞれ対応付けられた表示装置へ、対応する表示情報を出力する指示を送信し、
前記端末が、該端末に格納されたチケット情報に含まれる座席情報により特定される座席に入場したか否かを示す情報を取得し、取得した情報に基づいて、前記第一記憶部に記憶された座席とゲートとの対応付けを更新する
ことを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とするゲート管理プログラム。
(付記25)
複数の座席を有する会場への出入り口となる1以上のゲートそれぞれについて、ゲートと該ゲートと対応して設けられた表示装置に出力させる表示情報とを対応づけて格納する第一記憶部を参照し、前記1以上のゲートにそれぞれ対応付けられた表示装置へ、対応する表示情報を出力する指示を送信し、
端末から、座席を特定可能な座席情報を含むチケット情報を受信し、
座席と、該座席に入場するためのゲートの情報とを対応づけて格納する第二記憶部、及び前記第一記憶部を参照し、受信した前記チケット情報に含まれる座席情報が示す座席に対応するゲートの表示情報を特定し、特定した表示情報を、前記端末へ送信する
ことを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とするゲート管理プログラムを記憶した記憶媒体。
(付記26)
出入り口となる1以上のゲートを有する会場内の複数の座席のそれぞれについて、座席と、該座席に入場するためのゲートの情報とを対応付けて格納する第一記憶部と、座席と、該座席を特定可能な座席情報を含むチケット情報が格納される端末に出力される表示情報とを対応付けて格納する第二記憶部とを参照し、前記1以上のゲートにそれぞれ対応付けられた表示装置へ、対応する表示情報を出力する指示を送信し、
前記端末が、該端末に格納されたチケット情報に含まれる座席情報により特定される座席に入場したか否かを示す情報を取得し、取得した情報に基づいて、前記第一記憶部に記憶された座席とゲートとの対応付けを更新する
ことを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とするゲート管理プログラムを記憶した記憶媒体。