JP5792606B2 - インクジェット用非水系染料インク - Google Patents
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Description
エポキシ基を有する(メタ)アクリレート(B)は、1〜30質量%含まれていることが好ましく、5〜20質量%であることがより好ましい。
モノマー(A)および(B)以外のモノマー(C)は、60質量%以下の量で含まれることが好ましく、10〜40質量%であることがより好ましい。
クの貯蔵安定性を考慮し、モノマー混合物中に3〜30質量%であることが好ましく、5
〜20質量%であることがより好ましい。
これらの染料は、いずれか1種が単独で用いられるほか、2種以上が組み合わせて使用されてもよい。
ラウリル酸ヘキシル、、パルミチン酸ヘキシル、パルミチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソオクチル、オレイン酸メチル、オレイン酸エチル、オレイン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、リノール酸メチル、リノール酸イソブチル、リノール酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、大豆油メチル、大豆油イソブチル、トール油メチル、トール油イソブチル、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、モノカプリン酸プロピレングリコール、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルなどの、1分子中の炭素数が14以上のエステル系溶剤;
イソミリスチルアルコール、イソパルミチルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコールなどの、1分子中の炭素数が12以上であるアルコール系溶剤;
イソノナン酸、イソミリスチン酸、ヘキサデカン酸、イソパルミチン酸、オレイン酸、イソステアリン酸などの高級脂肪酸系溶剤;
エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノオクチルエーテル、ジエチレングリコールモノオクチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールジブチルエーテルなどのエーテル系溶剤、が好ましく挙げられる。
これらの非水系溶剤は、単独で、または2種以上を混合して用いることができる。
500mlの四つ口フラスコに、AFソルベント7号(ナフテン系溶剤、JX日鉱日石エネルギー株式会社製)125gを仕込み、窒素ガスを通気し攪拌しながら、110℃まで昇温した。
次いで、温度を110℃に保ちながら、この四つ口フラスコに、表1に示す組成の単量体混合物を仕込み、そこへ25gのAFソルベント7号と6gのパーブチルO(t−ブチルペルオキシ2−エチルヘキサノエート、日油株式会社製)との混合物を3時間かけて滴下した。その後、110℃に保ちながら1時間および2時間後に、パーブチルOを各0.2g添加した。さらに、110℃で1時間熟成を行い、72.1gのAFソルベント7号で希釈して、不揮発分40%の無色透明の共重合体溶液を得た。
共重合体a溶液:固形分40%、AFソルベント7号60%
共重合体b溶液:固形分40%、AFソルベント7号60%
共重合体a:12300
共重合体b:11800
ベヘニルメタクリレート:分子量339、アルキル基の炭素数22、ブレンマーVMA−70、日油株式会社製
ドデシルメタクリレート:分子量254、アルキル基の炭素数12、ブレンマーLMA、日油株式会社製
グリシジルメタクリレート:分子量142、エポキシ基含有、ブレンマーG、日本油脂株式会社製
アセトアセトキシメタクリレート:分子量228、AAEM、日本合成化学工業株式会社製
冷却装置、温度制御装置、モノマー滴下用ポンプ及び攪拌装置を取り付けた反応容器を、温水槽にセットした。次に、この反応容器中に、重合ロジンエステル樹脂(荒川化学工業株式会社製“ペンセルPHB”)129部、油変性アルキッド樹脂(大日本インキ化学工業株式会社製“ベッコゾールES−6015−60”)33部、AFソルベント7号138部を仕込み溶解するまで加温した後、内温を75℃にして、重合開始剤であるα,α'−アゾビスイソブチロニトリル(以下、AIBNと略称する。)を4.2部投入し、溶解させた。次いで、別の容器でメタクリル酸メチル165部、アクリロニトリル120部、及びアクリル酸15部からなる混合モノマーを溶解させた後、AIBNを1.8部添加し、溶解させたものをポンプにより前述の反応容器内に攪拌下5時間に亘って滴下し、6時間で反応させた。
ビニル共重合体c溶液:固形分66.7%、AFソルベント7号33.3%
ビニル共重合体c:27300
(実施例1)
表2に示す配合で実施例1のインクを調製した。具体的には、極性溶剤であるトリエチレングリコールモノブチルエーテルに蛍光染料を溶解し、これに非極性溶剤であるAFソルベント7号及びパルミチン酸イソオクチルを混合し、さらに共重合体溶液を添加して、100℃、3時間で加熱した。
表2及び表3に示す配合で、上記実施例1と同様にして各実施例および比較例のインクを得た。さらに、実施例4及び6では、インク調製時の温度を25℃にした。比較例1、2、6及び7では、共重合体溶液を添加せず、インク調製時の温度を25℃にした。比較例3では、共重合体a溶液の代わりにエポキシ基を含有しない共重合体b溶液を使用した。比較例4では、共重合体a溶液の代わりにソルスパース11200を使用した。比較例5では、共重合体a溶液の代わりにビニル共重合体c溶液を使用した。
AIZEN COLOR SPILON RED C−BH:赤系蛍光染料、保土ヶ谷化学工業株式会社製
AIZEN S.P.T. Blue 26:青系蛍光染料、保土ヶ谷化学工業株式会社製
共重合体a溶液:エポキシ基含有共重合体溶液、固形分40%
共重合体b溶液:エポキシ基なし共重合体溶液、固形分40%
ソルスパース11200:固形分50%、日本ルーブリゾール社製
ビニル共重合体c溶液:シアノ基、カルボキシル基含有共重合体溶液、固形分66.7%
AFソルベント7号:ナフテン系溶剤、JX日鉱日石エネルギー株式会社製
パルミチン酸イソオクチル:「NIKKOL IOP」、日光ケミカルズ株式会社製
トリエチレングリコールモノブチルエーテル:ブチセノール30、協和発酵ケミカル株式会社製
上記した各インクを用いて、インク外観、吐出安定性、蛍光強度、裏抜け防止作用、貯蔵安定性及び定着性について評価を行った。結果を表2及び表3に併せて示す。
上記した各インクの外観を目視で観察して、以下の基準で評価した。
A:透明
B:分離、沈降がある
C:溶剤と染料が完全に分離して不溶
なお、比較例1及び6では、評価がCで溶剤と染料が完全に分離して不溶であり、その他の評価ができなかった。
上記した各インクをライン式インクジェットプリンタ「HC5500」(理想科学工業株式会社製)に装填し、普通紙(理想用紙薄口、理想科学工業株式会社製)に、主走査方向約51mm(ノズル600本分)×副走査方向260mmのベタ画像を100枚連続して印刷した。なお、「HC5500」は、300dpiのライン型インクジェットヘッド(各ノズルが約85μm間隔で並ぶ)を使用し、主走査方向(ノズルが並んでいる方向)に直交する副走査方向に用紙を搬送して印字を行うシステムである。
A:不吐出がない
B:不吐出がある、または吐出できない。
上記した各インクをライン式インクジェットプリンタ「HC5500」に装填し、普通紙(理想用紙薄口、理想科学工業株式会社製)に、主走査方向約51mm(ノズル600本分)×副走査方向260mmのベタ画像を印刷することにより、印刷物を得た。
AA:はっきりと蛍光発色しているのが分かる。
A:部屋を暗くするとはっきりと蛍光発色しているのが分かる。
B:部屋を暗くすると蛍光発色しているのが確認できるが、発色強度が弱く色がくすんで見える。
C:部屋を暗くしても蛍光発色が確認できない。
上記した各インクをライン式インクジェットプリンタ「HC5500」に装填し、両面マット紙(理想用紙マットIJ(W)、理想科学工業株式会社製)に、主走査方向約51mm(ノズル600本分)×副走査方向260mmのベタ画像を印刷することにより、印刷物を得た。
AA:ほとんど裏抜けしていない。
A:わずかに表面の蛍光色が確認できる。
B:表面よりも薄いが表面の蛍光色を確認できる。
C:表面とほとんど変わらない蛍光色が確認できる。
上記した各インクについて初期粘度を測定した後に、各インクをそれぞれ密閉容器に入れて、70℃の環境下で1ヶ月間放置し、その後インクの粘度を測定し、粘度変化率((放置後の粘度)/(初期粘度)×100(%))を求め、以下の基準で評価した。インクの粘度は、23℃において0.1Pa/sの速度で剪断応力を0Paから増加させたときの10Paにおける粘度であり、ハーケ社製応力制御式レオメータRS75(コーン角度1°、直径60mm)で測定した。
B:粘度変化率が±10%超過で沈降、分離がない。
C:沈降、分離がある。
上記した各インクをライン式インクジェットプリンタ「HC5500」に装填し、光沢紙(インクジェットペーパー写真画質A4光沢薄手、株式会社DNPフォトマーケティング製)に、主走査方向約51mm(ノズル600本分)×副走査方向260mmのベタ画像を印刷することにより、印刷物を得た。
A:指にインクが付かなくて、インクがこすれない。
B:指にインクが付く。インクがこすれている。
C:印刷物に不吐出が多く、評価できない。
Claims (7)
- 炭素数12以上のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート単位と、エポキシ基を有する(メタ)アクリレート単位とを含むアルキル(メタ)アクリレート共重合体、
染料、
及び非水系溶剤を含む、
インクジェット用非水系染料インク。 - 前記アルキル(メタ)アクリレート共重合体及び前記染料は、前記アルキル(メタ)アクリレートと前記染料とを混合し加熱処理したものを含む、請求項1に記載のインクジェット用非水系染料インク。
- 前記エポキシ基を有する(メタ)アクリレート単位は、前記アルキル(メタ)アクリレート共重合体に対し、1質量%〜30質量%である、請求項1または2に記載のインクジェット用非水系染料インク。
- 前記アルキル(メタ)アクリレート共重合体は、質量比で、前記染料1に対し、0.1〜3である、請求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェット用非水系染料インク。
- 前記非水系溶剤は、α値10以下の溶剤を30〜90質量%含む、請求項1から4のいずれか1項に記載のインクジェット用非水系染料インク。
- 前記非水系溶剤は、α値60以下のアルキレングリコール系溶剤を3〜20質量%含む、請求項1から5のいずれか1項に記載のインクジェット用非水系染料インク。
- 前記染料は蛍光染料である、請求項1から6のいずれか1項に記載のインクジェット用非水系染料インク。
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