JP5790117B2 - 印刷装置、印刷方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、印刷装置、印刷方法及びプログラムに関する。
光(例えば、紫外光(UV)や可視光など)の照射によって硬化する光硬化性インク(例えば、UVインク)を吐出する印刷装置が知られている。このような印刷装置では、ノズルから媒体にUVインクを吐出した後、媒体に形成されたドットに光を照射する。これにより、ドットが硬化して媒体に定着する(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−158793号公報
光硬化性インクは媒体に浸透しにくいため、光硬化性インクを用いて画像を印刷すると、例えば浸透性インク(例えば水性インク)を用いて画像を印刷した場合と比べて、印刷画像を構成するドットが盛り上がって形成される。
更に、本願の発明者は、光硬化性インクを用いてインクジェット方式にて画像を印刷した場合、印刷画像のエッジ近傍が他の部分よりも特に盛り上がる現象(厚盛り現象)を発見した。そして、厚盛り現象に起因して、印刷画像の一部のみで光が正反射された状態で印刷画像が視認されると、印刷画像が立体的に見えてしまい、印刷画像が実際よりも厚く知覚されて、印刷画像の画質を悪化させる原因になることを発見した。
そこで、本発明は、光硬化性インクを用いてインクジェット方式にて印刷される画像の画質向上を目的とする。
上記の目的を達成するための主たる発明は、光を照射すると硬化する有色の光硬化性インクを媒体に吐出する有色インク吐出用ノズルと、前記媒体に着弾した前記有色の光硬化性インクに前記光を照射して前記有色の光硬化性インクを仮硬化させる仮硬化用照射部と、光を照射すると硬化する無色の光硬化性インクを媒体に吐出する無色インク吐出用ノズルと、前記媒体に着弾した前記光硬化性インクに前記光を照射して前記光硬化性インクを本硬化させる本硬化用照射部と、を備え、前記有色の光硬化性インクを塗布することによって前記媒体に画像を印刷する際に、前記有色の光硬化性インクを前記媒体に吐出する処理と、前記仮硬化用照射部から前記光を照射して、前記有色の光硬化性インクを仮硬化させる処理と、前記有色の光硬化性インクの塗布範囲エッジに沿って、仮硬化した前記有色の光硬化性インクの上に隙間を空けて前記無色の光硬化性インクを塗布するように、前記無色インク吐出用ノズルから前記無色の光硬化性インクを前記媒体に吐出する処理と、前記本硬化用照射部から前記光を照射して前記光硬化性インクを硬化させて、前記隙間を空けて塗布した前記無色の光硬化性インクによって前記エッジに沿った凹凸を形成する処理とを行うことを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
図1Aは、UVインクを用いて画像を媒体に印刷したときの印刷画像の説明図である。図1Bは、図1Aの点線で示す領域(エッジ近傍)の厚さの測定値のグラフである。 図2Aは、図1Aの印刷画像を上から見た図である。図2Bは、図2Aの印刷画像の一部で光が正反射したときの様子の説明図である。 図3A及び図3Bは、本実施形態の概要の説明図である。図3Aは、単位面積当たりのインク量を低くして無色のUVインクを塗布したときの様子の説明図である。図3Bは、印刷画像上にエッジに沿ってクリアドットを形成した様子の説明図である。 図4は、プリンター1の全体構成のブロック図である。 図5は、プリンター1の全体構成の説明図である。 図6は、コンピューター110のプリンタードライバーの機能の説明図である。 図7は、図6のクリア画像生成処理のフロー図である。 図8Aは、図6のハーフトーン処理後のブラックの画像データの説明図である。図8Bは、エッジ画素の説明図である。 図9Aは、256階調のクリアインク用の画像データの説明図である。図9Bは、2階調のクリアインク用の画像データの説明図である。 図10Aは、印刷画像の塗布範囲とクリアインクの塗布範囲との位置関係がずれた場合の説明図である。図10Bは、印刷画像上にエッジに沿ってクリアドットを形成した様子の別の実施形態の説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
光を照射すると硬化する有色の光硬化性インクを媒体に吐出する有色インク吐出用ノズルと、光を照射すると硬化する無色の光硬化性インクを媒体に吐出する無色インク吐出用ノズルと、前記媒体に着弾した前記光硬化性インクに前記光を照射する照射部と、を備え、前記有色の光硬化性インクを塗布することによって前記媒体に画像を印刷する際に、前記有色の光硬化性インクを前記媒体に吐出する処理と、前記有色の光硬化性インクの塗布範囲においてエッジに沿って前記無色の光硬化性インクを塗布するように、前記無色インク吐出用ノズルから前記無色の光硬化性インクを前記媒体に吐出する処理と、前記照射部から前記光を照射して、前記光硬化性インクを硬化させる処理とを行うことを特徴とする印刷装置が明らかとなる。
このような印刷装置によれば、光硬化性インクを用いてインクジェット方式にて印刷される画像の画質を向上させることができる。
前記無色の光硬化性インクの塗布範囲における単位面積当たりのインク量は、前記有色の光硬化性インクの塗布範囲における単位面積当たりのインク量よりも少ないことが望ましい。これにより、表面に凹凸を形成して、厚盛り感を抑制することができる。
前記無色の光硬化性インクのドット径は、前記無色の光硬化性インクのドット間隔よりも小さいことが望ましい。これにより、少ないインク量で効率よく凹凸を形成することができる。
前記有色の光硬化性インクの塗布範囲の外側にも、前記無色の光硬化性インクが塗布されることが望ましい。これにより、有色の光硬化性インクの塗布範囲と無色の光硬化性インクの塗布範囲との位置関係がずれても、厚盛り感を抑制することができる。
インク受容層を持たない媒体に前記画像を印刷することが望ましい。このようなインク吸収性の無い媒体に対して、光硬化性インクを用いてインクジェット方式にて画像を印刷する場合に、特に有効である。
光を照射すると硬化する有色の光硬化性インクを媒体に吐出する有色インク吐出用ノズルと、光を照射すると硬化する無色の光硬化性インクを媒体に吐出する無色インク吐出用ノズルと、前記媒体に着弾した前記光硬化性インクに前記光を照射する照射部と、を用いた印刷方法であって、前記有色の光硬化性インクを塗布することによって前記媒体に画像を印刷する際に、前記有色の光硬化性インクを前記媒体に吐出する処理と、前記有色の光硬化性インクの塗布範囲においてエッジに沿って前記無色の光硬化性インクを塗布するように、前記無色インク吐出用ノズルから前記無色の光硬化性インクを前記媒体に吐出する処理と、前記照射部から前記光を照射して、前記光硬化性インクを硬化させる処理と
を行うことを特徴とする印刷方法が明らかとなる。
このような印刷方法によれば、光硬化性インクを用いてインクジェット方式にて印刷される画像の画質を向上させることができる。
光を照射すると硬化する有色の光硬化性インクを媒体に吐出する有色インク吐出用ノズルと、光を照射すると硬化する無色の光硬化性インクを媒体に吐出する無色インク吐出用ノズルと、前記媒体に着弾した前記光硬化性インクに前記光を照射する照射部と、を備えた印刷装置に、前記有色の光硬化性インクを塗布することによって前記媒体に画像を印刷する際に、前記有色の光硬化性インクを前記媒体に吐出する処理と、前記有色の光硬化性インクの塗布範囲においてエッジに沿って前記無色の光硬化性インクを塗布するように、前記無色インク吐出用ノズルから前記無色の光硬化性インクを前記媒体に吐出する処理と、前記照射部から前記光を照射して、前記光硬化性インクを硬化させる処理とを実現させることを特徴とするプログラムが明らかとなる。
このようなプログラムによれば、光硬化性インクを用いてインクジェット方式にて印刷される画像の画質を向上させることができる。
===概要===
<厚盛り現象・厚盛り感について>
プラスチックフィルム等のような媒体はインクを吸収しにくい性質を有するため、このような媒体にインクジェット方式によって印刷を行う際に、光硬化性インクとしてUVインクが用いられることがある。UVインクは、紫外線が照射されると硬化する性質を有するインクである。UVインクを硬化させてドットを形成することによって、インク受容層を持たずインク吸収性の無い媒体に対しても印刷を行うことができる。
但し、UVインクで形成されたドットは媒体の表面で隆起しているため、UVインクを用いて媒体に印刷画像を形成すると、媒体表面に凹凸ができる。そして、印刷画像が塗り潰すような画像である場合には、印刷画像が厚みを有することになる。
図1Aは、UVインクを用いて画像を媒体に印刷したときの印刷画像の説明図である。
UVインクは媒体に浸透しにくいため、UVインクを用いて画像を印刷すると、ドットが盛り上がって形成される。塗り潰すような画像(塗り潰し画像)を印刷すると、UVインクで形成されたドットが所定の領域を埋め尽くすため、厚みのある印刷画像が媒体上に形成されることになる。例えば、媒体に文字を印刷する場合、厚みのある文字画像(塗り潰し画像の一例)が媒体上に形成されることになる。UVインクを用いて印刷された印刷画像の厚さは、数μm程度になる。
図1Bは、図1Aの点線で示す領域(エッジ近傍)の厚さの測定値のグラフである。グラフの横軸は媒体の位置を示し、縦軸はドットの高さ(印刷画像の厚さ)を示している。なお、印刷画像は、インク重量を10ngとしてドットを形成し、720×720dpiの印刷解像度で塗り潰した画像である。印刷画像の厚さは、ミツトヨ社製のノンストップCNC画像測定機Quick Vision Stream plusを用いて測定した。図に示すように、この印刷画像は、5μmほどの厚さである。
グラフ中の位置Xは、印刷画像の最も外側の位置を示している。言い換えると、位置Xは、印刷画像のエッジ(輪郭)の位置を示している。また、グラフ中の位置Aは、印刷画像のエッジ近傍における最厚位置(最も高い位置)を示している。言い換えると、位置Aは、印刷画像のエッジ近傍における突出部分の位置を示している。
位置Aは、位置Xから約200μmほど内側に位置している。位置Xから位置Aまでの間(グラフ中の領域B)では、印刷画像の内側ほど徐々に印刷画像が厚くなるように傾斜している。グラフでは縦と横のスケールが一致していないが、実際には、グラフ中の領域Bでは、3°未満の角度で傾斜している。また、位置Aよりも印刷画像の内側の領域(グラフ中の領域C)では、内側ほど徐々に印刷画像が薄くなり、厚さが5μm程度に達するとほぼ一様な厚さになる。
本件明細書では、グラフ中の位置Aのように、エッジ近傍が他の部分よりも特に盛り上がる現象のことを「厚盛り現象」と呼ぶ。この厚盛り現象は、UVインクを用いてインクジェット方式にて画像を印刷したときに生じる特有の現象である。
厚盛り現象が生じるメカニズムは明らかではないが、およそ次のように考えられている。UVインクは、浸透性インクと比べて粘度が高いものの、インクジェット方式でノズルから吐出できる程度の流動性を有している(このように、ノズルから吐出できる程度の流動性が必要とされる点は、製版印刷で用いられるインキとは異なる特有の性質である)。UVインクは、媒体に着弾した後も、紫外線が照射されて完全に硬化するまでの間は流動性がある。この着弾後の流動性の影響により、印刷画像のエッジ近傍において厚盛り現象が生じていると考えられている。
図2Aは、図1Aの印刷画像を上から見た図である。図2Bは、図2Aの印刷画像の一部で光が正反射したときの様子の説明図である。図2Bでは、印刷画像の内側で光って視認される部分を白く示している。
印刷画像の中央部分では、厚さがほぼ一様になっているため、一様な光沢性が得られる。但し、印刷画像のエッジ近傍では、厚さが一様ではないため、一様な光沢性は得られない。
エッジ近傍では、厚盛り現象のため、印刷画像は一様な厚さにはならず、印刷画像のエッジ(輪郭)よりも内側に、エッジに沿った突出部分が形成される。この結果、光の反射角次第によって、図2Bに示すように、印刷画像の一部がエッジに沿って光って視認されることがある。観察者の目、光源及び印刷画像の位置関係・角度によって、図1Bの傾斜領域で正反射した光が観察者の目に入り、図2Bに示すように印刷画像が視認されるのである。
図2Bに示すように、エッジに沿って印刷画像の一部が光って見えると、印刷画像全体が立体的に知覚されてしまう。喩えると、コンピュータ・グラフィックスで3次元物体をディスプレイ上で2次元画像として物体の一部の輝度を明るく表示したときのように(例えば光線追跡法により3次元物体を2次元画像として表示したときのように)、印刷画像が立体的に知覚されてしまう。この結果、実際には5μmほどの厚さであるにも関わらず、印刷画像の観察者には、それ以上に厚く知覚されてしまうことになる。
本明細書では、厚盛り現象のために印刷画像が実際よりも厚く知覚されることを「厚盛り感」と呼ぶ。「厚盛り感」という課題は、UVインクを用いてインクジェット方式にて画像を印刷したときに生じる特有の課題である。
なお、通常の製版印刷(フレキソ印刷やオフセット印刷など)による印刷画像は、UVインクを用いた印刷画像と比べると、厚さがほとんど無い。このため、通常の製版印刷による印刷画像では、「厚盛り現象」は生じず、「厚盛り感」という課題も生じない。また、媒体にインクを浸透させて印刷した印刷画像も、印刷画像の厚さはほとんど無い。このため、媒体にインクを浸透させて印刷した印刷画像でも、「厚盛り現象」は生じず、「厚盛り感」という課題も生じない。このように、厚盛り現象や厚盛り感は、UVインクを用いてインクジェット方式にて画像を印刷したときに生じる特有の現象・課題なのである。
<本実施形態の概要>
図3A及び図3Bは、本実施形態の概要の説明図である。図3Aは、単位面積当たりのインク量を低くして無色のUVインクを塗布したときの様子の説明図である。図3Bは、印刷画像上にエッジに沿ってクリアドットを形成した様子の説明図である。
既に説明した通り、UVインクで形成されたドットは媒体の表面で隆起している。そして、図3Aに示すように、単位面積当たりのインク量を低くして無色のUVインクを塗布することによって、ドット間隔がドット径よりも広くなるようにドット(以下、無色のUVインクのドットのことを「クリアドット」という)を形成すると、表面に凹凸を形成することができる。これにより、印刷面に入射した光が拡散するため印刷面が非光沢になり、印刷面が、ざらついたマット調に視認されるようになる。
そこで、本実施形態では、図3Bに示すように、印刷画像(有色のUVインクの塗布範囲)上にエッジに沿ってクリアドットを形成することにしている。これにより、印刷画像の周りが非光沢になり、図2Bのように印刷画像がエッジに沿って光って見えることが起こらなくなり、厚盛り感が抑制される。
なお、本実施形態では、印刷画像の全ての範囲(有色のUVインクの塗布範囲の全て)には、クリアドットを形成していない。クリアドットの形成範囲(無色のUVインクの塗布範囲)は、印刷画像上のエッジに沿った部分だけである。これにより、印刷画像の全ての範囲にクリアドットを形成する場合と比べて、無色のUVインクの消費量を少なくできる。また、塗り潰し画像である印刷画像の光沢性を維持することができる。
図3Bでは、クリアドットの形成範囲の幅を3画素としているが、この幅は3画素に限られるものではない。クリアドットの形成範囲の幅は、厚盛り感を抑制するのに適した幅に設定される。例えば、図1Bの位置A(印刷画像のエッジ近傍における最厚位置)を含むように、クリアドットの形成範囲の幅が設定される。
===基本的な構成===
まず、印刷装置の基本的な構成について説明する。なお、本実施形態の「印刷装置」は、有色のUVインクで画像を印刷しつつ、印刷画像のエッジに沿ってクリアドットを形成するための装置である。例えば、以下に説明するプリンター1と、プリンタードライバーをインストールしたコンピューター110とから構成される装置(システム)は、印刷装置に該当する。そして、プリンター1のコントローラー10とコンピューター110は、印刷装置を制御するための制御部を構成している。
図4は、プリンター1の全体構成のブロック図である。図5は、プリンター1の全体構成の説明図である。本実施形態のプリンター1は、いわゆるラインプリンターである。但し、プリンター1は、ラインプリンターではなく、いわゆるシリアルプリンター(紙幅方向に移動可能なキャリッジにヘッドが搭載されているプリンター)でも良い。
プリンター1は、コントローラー10と、搬送ユニット20と、ヘッドユニット30と、照射ユニット40と、センサー群50とを有する。印刷制御装置であるコンピューター110から印刷データを受信したプリンター1は、コントローラー10によって各ユニット(搬送ユニット20、ヘッドユニット30、照射ユニット40など)を制御する。
コントローラー10は、プリンター1の制御を行うための制御装置である。コントローラー10は、メモリー11に格納されているプログラムに従って、各ユニットを制御する。また、コントローラー10は、コンピューター110から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、媒体Sに画像を印刷する。また、コントローラー10には、センサー群50が検出した各種の検出信号が入力している。
搬送ユニット20は、媒体S(例えば、紙、フィルムなど)を搬送方向に搬送させるためのものである。この搬送ユニット20は、搬送モータ(不図示)と、上流側ローラー21及び下流側ローラー22を有する。不図示の搬送モータが回転すると、上流側ローラー21及び下流側ローラー22が回転し、ロール状の媒体Sが搬送方向に搬送される。
ヘッドユニット30は、媒体Sに液体(有色のUVインクや無色のUVインクなど)を吐出するためのものである。ヘッドユニット30は、印刷ヘッド群31と、クリアインクヘッド群32とを有する。印刷ヘッド群31は、画像を形成するための有色のインクを媒体に吐出するためのものである。印刷ヘッド群31として、シアンインクを吐出するシアンヘッド群31Cと、マゼンタインクを吐出するマゼンタヘッド群31Mと、イエローインクを吐出するイエローヘッド群31Yと、ブラックインクを吐出するブラックヘッド群31Kとが設けられている。
クリアインクヘッド群32は、無色のインク(クリアインク)を媒体に吐出するためのものである。本実施形態では、印刷画像のエッジに沿ってクリアドットを形成しており、クリアインクヘッド群32は、そのクリアドットを媒体に形成するためのクリアインクを吐出するためのものである。クリアインクヘッド群32は、印刷ヘッド群31よりも搬送方向上流側に設けられている。
各ヘッド群(印刷ヘッド群31及びクリアインクヘッド群32)は、紙幅方向(図5において紙面に垂直な方向)に並ぶ複数のヘッドを備えており、各ヘッドは、紙幅方向に並ぶ複数のノズルを備えている。これにより、各ヘッド群は、紙幅分のドットを一度に形成することができる。搬送中の媒体Sに向かって印刷ヘッド群31からインクが吐出されると、媒体Sの印刷面に2次元の印刷画像が形成される。また、搬送中の媒体Sに向かってクリアインクヘッド群32からクリアインクが吐出されると、媒体Sの印刷面にクリアドットを形成することができる。
本実施形態では、印刷ヘッド群31の各ノズルから、有色のUVインクが吐出される。UVインクは、紫外光が照射されると硬化する性質を有するインクである。なお、UVインクは、媒体に浸透させて印刷を行うための浸透性インクと比べて、粘度も高い性質を有する。このため、仮に普通紙に印刷を行う場合であっても、UVインクは、浸透性インクと比べて、媒体に吸収されにくい。UVインクはドットを硬化させて媒体に定着させるため、仮にインク受容層を持たずインク吸収性の無い媒体であっても、印刷を行うことができる。なお、UVインクとして、例えば特開2006-199924号公報に記載されたインクを採用することができるが、他のUVインクを用いても良い。
また、本実施形態では、クリアインクヘッド群32の各ノズルから、無色のUVインクが吐出される。無色のUVインクも、紫外光が照射されると硬化する性質を有するインクである。
照射ユニット40は、媒体Sに吐出されたUVインクに紫外光を照射するためのものである。照射ユニット40は、第1仮硬化用照射部41Aと、第2仮硬化用照射部41Bと、本硬化用照射部42とを有する。
第1仮硬化用照射部41Aは、印刷領域の搬送方向下流側(印刷ヘッド群31の搬送方向下流側)に設けられている。第1仮硬化用照射部41Aは、媒体Sに塗布された有色のUVインクの表面を硬化(仮硬化)させる程度の紫外線を照射する。これにより、有色のUVインクと後で塗布される無色のUVインクとが滲まないようにすることができる。本実施形態では、1つの第1仮硬化用照射部41Aが印刷ヘッド群31の搬送方向下流側に設けられているが、4色のヘッド群のそれぞれの搬送方向下流側に仮硬化用照射部を設けても良い。
第2仮硬化用照射部41Bは、クリアインクヘッド群32の搬送方向下流側に設けられている。第2仮硬化用照射部42Bは、媒体に塗布された無色のUVインク(クリアドット)の表面を硬化(仮硬化)させる程度の紫外線を照射する。クリアドットを仮硬化させることによって、クリアドットの径が広がる速度を抑制できる。
例えば、第1仮硬化用照射部41A及び第2仮硬化用照射部41Bとして、LED(発光ダイオード)などが採用される。
本硬化用照射部42は、第2仮硬化用照射部41Bの搬送方向下流側に設けられている。本硬化用照射部42は、媒体上のUVインクを本硬化(完全に固化)させることが可能な強度の紫外光を照射する。例えば、本硬化用照射部42として、UVランプなどが採用される。
印刷を行うとき、コントローラー10は、搬送ユニット20に媒体Sを搬送方向に沿って搬送させながら、印刷ヘッド群31に有色のUVインクを吐出させて、UVインクを媒体に塗布すると共に、第1仮硬化用照射部41Aから紫外線を照射させて有色のUVインクで形成されたドット(カラードット)を仮硬化させる。そして、コントローラー10は、媒体Sを搬送させながら、クリアインクヘッド群32に無色のUVインク(クリアインク)を吐出させて、カラードットで構成された印刷画像のエッジに沿ってクリアドットを形成すると共に、第2仮硬化用照射部41Bから紫外線を照射させてクリアドットを仮硬化させる。その後、コントローラー10は、本硬化用照射部42から紫外線を照射させてドットを完全に硬化させ、印刷画像が印刷された媒体Sを下流側ローラー22の搬送方向下流側で巻き取る。
コンピューター110は、プリンター1と通信可能に接続されており、プリンター1に画像を印刷させるため、印刷させる画像に応じた印刷データをプリンター1に出力する。
コンピューター110にはプリンタードライバーがインストールされている。プリンタードライバーは、アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換させるためのプログラムである。このプリンタードライバーは、CD−ROMなどの記録媒体(コンピューター読み取り可能な記録媒体)に記録されている。プリンタードライバーは、インターネットを介してコンピューター110にダウンロードすることも可能である。
===クリアインクの塗布===
プリンター1のユーザーが、アプリケーションプログラム上で描画した画像の印刷を指示すると、コンピューター110のプリンタードライバーが起動する。プリンタードライバーは、アプリケーションプログラムから画像データを受け取り、プリンター1が解釈できる形式の印刷データに変換し、印刷データをプリンターに出力する。アプリケーションプログラムからの画像データを印刷データに変換する際に、プリンタードライバーは、解像度変換処理・色変換処理・ハーフトーン処理などを行う。また、本実施形態のプリンタードライバーは、クリアインクを吐出するための印刷データも生成するためのクリア画像生成処理も行う。
図6は、コンピューター110のプリンタードライバーの機能の説明図である。
解像度変換処理は、アプリケーションプログラムから出力された画像データ(テキストデータ、イメージデータなど)を、媒体に印刷する解像度(印刷解像度)に変換する処理である。例えば、印刷解像度が720×720dpiに指定されている場合、アプリケーションプログラムから受け取ったベクター形式の画像データを720×720dpiの解像度のビットマップ形式の画像データに変換する。解像度変換処理後の画像データの各画素データは、RGB色空間により表される多階調(例えば256階調)のRGBデータである。
色変換処理は、RGBデータをCMYK色空間により表されるCMYKデータに変換する処理である。なお、CMYKデータは、プリンターの有色インクの色に対応したデータである。この色変換処理は、RGBデータの階調値とCMYKデータの階調値とを対応づけたテーブル(色変換ルックアップテーブルLUT)に基づいて、行われる。なお、色変換処理後の画素データは、CMYK色空間により表される256階調のCMYKデータである。
ハーフトーン処理は、高階調数のデータを、プリンターが形成可能な階調数のデータに変換する処理である。例えば、ハーフトーン処理により、256階調を示すデータが、2階調を示す1ビットデータに変換される。ハーフトーン処理後の画像データでは、画素毎に1ビットの画素データが対応している。1ビットの画素データは、ドットの有無を示すデータになる。なお、画素データを2ビットデータとし、画素データがドットの有無だけでなくドットの大きさを示すようにしても良い。いずれの場合においても、ハーフトーン処理後の画素データは、媒体に形成すべきドットを示すデータとなる。
クリア画像生成処理は、図3Bに示すように、印刷画像のエッジに沿ってクリアインクを塗布するための印刷データを生成する処理である。
図7は、図6のクリア画像生成処理のフロー図である。図8Aは、図6のハーフトーン処理後のブラックの画像データの説明図である。ここでは説明の簡略化のため、ブラックの画像データのみについて説明する。
図8Aに示す画像データでは、画素毎に1ビットの画素データが対応付けられているものとする。なお、図8Aに示す画像データに基づいてブラックのUVインクが吐出されることになり、画素データが「1」の画素にはブラックのUVインクが吐出されてドットが形成され、画素データが「0」の画素にはUVインクは吐出されずにドットが形成されないことになる。ここでは、画像データの中に10×10画素の塗り潰し画像が含まれているものとする。
プリンタードライバーは、ハーフトーン処理後の画像データ(図8A参照)に対してエッジ抽出処理を施し、画像の輪郭に位置するエッジ画素を抽出する(図7:S001)。ここでは、図8Bの太枠で示した画素がエッジ画素として抽出される。
次に、プリンタードライバーは、クリアインクの塗布範囲を決定する(図7:S002)。ここでは、クリアインクの塗布範囲の幅が3画素として、塗布範囲が決定されるものとする。
次に、プリンタードライバーは、決定されたクリアインクの塗布範囲に応じて、256階調のクリアインク用の画像データを生成する(図7:S003)。ここでは、図9Aの太枠で示した画素がクリアインクの塗布範囲に位置する画素となる。図に示すように、太枠で示した画素には、グレーの階調値を示す画素データ「127」が対応付けられ、それ以外の画素には、白を示す画素データ「0」が対応付けられる。グレーの階調値は、クリアインクの塗布範囲における単位面積当たりのインク量に応じて設定される値である。単位面積当たりのインク量が少ないほど、小さい値に設定される。このようにして、プリンタードライバーは、有色のUVインクを吐出するための画像データとは別に、クリアインクを吐出するための256階調のクリアインク用の画像データを生成する。
次に、プリンタードライバーは、256階調のクリアインク用の画像データ(図9A)に対してハーフトーン処理を施し、2階調のクリアインク用の画像データを生成する。図9Bは、2階調のクリアインク用の画像データを示している。画素毎に1ビットの画素データが対応しており、1ビットの画素データは、クリアドットの有無を示すデータになる。
コンピューター110は、2階調の画素データからなる画像データに制御データを付加して印刷データを生成し、印刷データをプリンター1に送信する(図6参照)。印刷データを受信したプリンター1は、印刷データに含まれている制御データに従って各ユニットを制御すると共に、UVインク吐出用の画像データ(図8A参照)に従って印刷ヘッド群31の各ノズルからUVインクを吐出し、クリアインク用の画像データ(図9B参照)に従ってクリアインクヘッド群32の各ノズルからクリアインクを吐出して、媒体上に画像を印刷することになる。
プリンター1は、媒体Sを搬送させながら、印刷ヘッド群31から有色のUVインクを吐出し、10×10画素の塗布範囲に有色のUVインクを塗布すると共に、第1仮硬化用照射部41Aから紫外線を照射して有色のUVインク(カラードット)で形成された印刷画像を仮硬化させる。そして、プリンター1は、図3Bに示すように、仮硬化した印刷画像のエッジに沿って幅を3画素とした塗布範囲にクリアインクを塗布すると共に、第2仮硬化用照射部41Bから紫外線を照射して、クリアドットを仮硬化させる。その後、プリンター1は、本硬化用照射部42から紫外線を照射させて、ドット(カラードット及びクリアドット)を完全に硬化させる。これにより、UVインクで形成された印刷画像が媒体に定着する。
本実施形態によれば、印刷画像上でエッジに沿ってクリアインクを塗布することによって、印刷画像の周りを非光沢にしている。これにより、図2Bのように印刷画像がエッジに沿って光って見えることが起こらなくなり、厚盛り感が抑制される。
また、本実施形態では、クリアインクの塗布範囲における単位面積当たりのインク量は、印刷画像の範囲(有色のUVインクの塗布範囲)の単位面積当たりのインク量に対して、少なくなっている。これは、有色のUVインクは塗り潰し画像を構成するために塗布範囲に隙間無くインクが塗布されるのに対し、クリアインクは、表面に凹凸を形成するために隙間を空けてインクを塗布しているからである。なお、クリアインクの塗布範囲における単位面積当たりのインク量は、256階調のクリアインク用の画像データ(図9A参照)のグレーの階調値を調整することによって、任意に設定することが可能である。
また、本実施形態では、クリアドットの径(無色のUVインクのドット径)は、そのクリアドットの間隔よりも小さくなっている(図3A参照)。これにより、クリアインクの塗布範囲の表面に少ないインク量で効率よく凹凸を形成することができる。但し、仮に一部の隣接するクリアドット同士が繋がっていたとしても、クリアインクの塗布範囲に隙間が空いてさえいれば、表面に凹凸を形成することは可能である。
===別の実施形態===
印刷ヘッド群やクリアインクヘッド群の取り付け誤差のため、印刷画像の塗布範囲とクリアインクの塗布範囲との位置関係がずれることがある。また、搬送ユニット20が媒体Sを斜行や蛇行させながら搬送することによって、印刷画像の塗布範囲とクリアインクの塗布範囲との位置関係がずれることがある。
図10Aは、印刷画像の塗布範囲とクリアインクの塗布範囲との位置関係がずれた場合の説明図である。図中では、図3Bに示すようにクリアインクを塗布しようとしたが、ヘッド群の取り付け誤差の影響により、縦方向及び横方向にそれぞれ1画素ずれた様子が示されている。
このように印刷画像の塗布範囲とクリアインクの塗布範囲との位置関係がずれた場合、図中の印刷画像の上側のエッジ近傍において、クリアドットが形成されない領域が発生する。この結果、図2Bに示すように、クリアドットが形成されない領域において、印刷画像の一部がエッジに沿って光ってしまい、厚盛り感を生じさせるおそれがある。
図10Bは、印刷画像上にエッジに沿ってクリアドットを形成した様子の別の実施形態の説明図である。
この実施形態では、印刷画像の外側にも(有色のUVインクの塗布範囲の外側にも)、クリアドットを形成している。このように、印刷画像上のエッジに沿ってクリアインクを塗布するだけでなく、印刷画像の外側にもクリアインクを塗布することによって、仮に印刷画像の塗布範囲とクリアインクの塗布範囲との位置関係がずれたとしても、厚盛り感を抑制することができる。
===その他の実施の形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
<塗り潰し画像について>
前述の塗り潰し画像は、全ての画素にドットを形成するような画像であった。但し、これに限られるものではない。塗り潰し画像は、媒体の所定の領域をインクで塗り潰すことを目的とした画像であれば良く、一部にドットを形成しない画素が含まれていても良い。
<ラインプリンターについて>
前述のプリンター1は、いわゆるラインプリンターであり、固定されたヘッドに対して媒体が搬送され、媒体上に搬送方向に沿ったドット列が形成されている。但し、プリンター1は、ラインプリンターに限られるものではない。例えば、主走査方向に移動可能なキャリッジにヘッドが設けられたプリンターであって、移動中のヘッドからUVインクを吐出して主走査方向に沿ったドット列を形成するドット形成動作と、媒体を搬送する搬送動作とを交互に繰り返すプリンター(いわゆるシリアルプリンター)であっても良い。
このようなシリアルプリンターの場合、ノズルピッチよりも狭い間隔でドット列を形成することが可能である。つまり、ノズルピッチよりも印刷解像度を高くすることが可能である。このため、前述の画像データの解像度は、ノズルピッチと同じ解像度ではなく、ノズルピッチよりも高い解像度であっても良い。
<コンピューター110の処理について>
前述のコンピューター110は、解像度変換処理・色変換処理・ハーフトーン処理・クリア画像生成処理などを行っていた。但し、これらの処理の一部又は全部をプリンター1の側で行っても良い。コンピューター110が行っていたクリア画像生成処理をプリンター側で代わりに行う場合には、プリンター1が単体でクリアドットを媒体に形成することができるので、プリンター1が単体で「印刷装置」に相当する。
1 プリンター(ラインプリンター)、
10 コントローラー、11 メモリー、
20 搬送ユニット、21 上流側ローラー、22 下流側ローラー、
30 ヘッドユニット、31 印刷ヘッド群、
31C シアンヘッド群、31M マゼンタヘッド群、
31Y イエローヘッド群、31K ブラックヘッド群、
32 クリアヘッド群、
40 照射ユニット、
41A 第1仮硬化用照射部、41B 第2仮硬化用照射部、
42 本硬化用照射部、
50 センサー群、110 コンピューター

Claims (7)

  1. 光を照射すると硬化する有色の光硬化性インクを媒体に吐出する有色インク吐出用ノズルと、
    前記媒体に着弾した前記有色の光硬化性インクに前記光を照射して前記有色の光硬化性インクを仮硬化させる仮硬化用照射部と、
    光を照射すると硬化する無色の光硬化性インクを媒体に吐出する無色インク吐出用ノズルと、
    前記媒体に着弾した前記光硬化性インクに前記光を照射して前記光硬化性インクを本硬化させる本硬化用照射部と、
    を備え、
    前記有色の光硬化性インクを塗布することによって前記媒体に画像を印刷する際に、
    前記有色の光硬化性インクを前記媒体に吐出する処理と、
    前記仮硬化用照射部から前記光を照射して、前記有色の光硬化性インクを仮硬化させる処理と、
    前記有色の光硬化性インクの塗布範囲エッジに沿って、仮硬化した前記有色の光硬化性インクの上に隙間を空けて前記無色の光硬化性インクを塗布するように、前記無色インク吐出用ノズルから前記無色の光硬化性インクを前記媒体に吐出する処理と、
    前記本硬化用照射部から前記光を照射して前記光硬化性インクを硬化させて、前記隙間を空けて塗布した前記無色の光硬化性インクによって前記エッジに沿った凹凸を形成する処理と
    を行うことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記無色の光硬化性インクの塗布範囲における単位面積当たりのインク量は、前記有色の光硬化性インクの塗布範囲における単位面積当たりのインク量よりも少ないことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1又は2に記載の印刷装置であって、
    前記無色の光硬化性インクのドット径は、前記無色の光硬化性インクのドット間隔よりも小さいことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記有色の光硬化性インクの塗布範囲の外側にも、前記無色の光硬化性インクが塗布されることを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の印刷装置であって、
    インク受容層を持たない媒体に前記画像を印刷することを特徴とする印刷装置。
  6. 光を照射すると硬化する有色の光硬化性インクを媒体に吐出する有色インク吐出用ノズルと、前記媒体に着弾した前記有色の光硬化性インクに前記光を照射して前記有色の光硬化性インクを仮硬化させる仮硬化用照射部と、光を照射すると硬化する無色の光硬化性インクを媒体に吐出する無色インク吐出用ノズルと、前記媒体に着弾した前記光硬化性インクに前記光を照射して前記光硬化性インクを本硬化させる本硬化用照射部と、を用いた印刷方法であって、
    前記有色の光硬化性インクを塗布することによって前記媒体に画像を印刷する際に、
    前記有色の光硬化性インクを前記媒体に吐出する処理と、
    前記仮硬化用照射部から前記光を照射して、前記有色の光硬化性インクを仮硬化させる処理と、
    前記有色の光硬化性インクの塗布範囲エッジに沿って、仮硬化した前記有色の光硬化性インクの上に隙間を空けて前記無色の光硬化性インクを塗布するように、前記無色インク吐出用ノズルから前記無色の光硬化性インクを前記媒体に吐出する処理と、
    前記本硬化用照射部から前記光を照射して前記光硬化性インクを硬化させて、前記隙間を空けて塗布した前記無色の光硬化性インクによって前記エッジに沿った凹凸を形成する処理と
    を行うことを特徴とする印刷方法。
  7. 光を照射すると硬化する有色の光硬化性インクを媒体に吐出する有色インク吐出用ノズルと、前記媒体に着弾した前記有色の光硬化性インクに前記光を照射して前記有色の光硬化性インクを仮硬化させる仮硬化用照射部と、光を照射すると硬化する無色の光硬化性インクを媒体に吐出する無色インク吐出用ノズルと、前記媒体に着弾した前記光硬化性インクに前記光を照射して前記光硬化性インクを本硬化させる本硬化用照射部と、を備えた印刷装置に、
    前記有色の光硬化性インクを塗布することによって前記媒体に画像を印刷する際に、
    前記有色の光硬化性インクを前記媒体に吐出する処理と、
    前記仮硬化用照射部から前記光を照射して、前記有色の光硬化性インクを仮硬化させる処理と、
    前記有色の光硬化性インクの塗布範囲エッジに沿って、仮硬化した前記有色の光硬化性インクの上に隙間を空けて前記無色の光硬化性インクを塗布するように、前記無色インク吐出用ノズルから前記無色の光硬化性インクを前記媒体に吐出する処理と、
    前記本硬化用照射部から前記光を照射して前記光硬化性インクを硬化させて、前記隙間を空けて塗布した前記無色の光硬化性インクによって前記エッジに沿った凹凸を形成する処理と
    を実現させることを特徴とするプログラム。
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