JP5786697B2 - スライダリンク機構を用いて変速比を調整した無段変速装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スライダリンク機構を用いて変速比を調整できるようにした無段変速装置に関する。
産業機械や輸送機械などにおいて、無段変速機が数多く使用されている。このような無段変速機には、従来、電動機を直接変速する電気式と、Vベルトなどを使用した機械式が知られている。Vベルトによる機械式無段変速機は、摩擦伝動による効率の低下、異常負荷時のスリップ、ゼロ回転からの変速不可能と言った問題点が生じていた。
その他、クランク運動を利用した機械式無段変速機が知られている(特許文献1の従来の技術参照)。これは、入力軸の回転運動を一度往復運動に変換し、その往復運動を出力軸部の一方向クラッチで回転運動に変換する機構を用いるものである。そして、往復運動の振幅を変速レバーで自由に変えることで無段変速を実現したものである。しかしながら、入力軸と出力軸とが食い違っているため省スペース化が困難であり、高負荷に不適当な単列の伝動系列であり、脈動対策も不十分であった。
これに対して、特許文献1に示すような無段変速機が知られている。本発明とも一部共通する部分があるので、特許文献1の記載に基づき、少し詳細に概略を説明する。
図1は、特許文献1の無段変速機の縦断面図である。図2は、特許文献1の無段変速機の一部カットして示す斜視図であり、(b)は、クランクシャフト41とクランクアーム41aの斜視図である。図3(a)、(b)は、特許文献1の無段変速機の作動説明図であり、(a)は、出力軸がゼロ回転の場合で、内側偏心カム29と外側偏心カム30との結合位相が、入力軸18の中心O1と同心円となった場合であり、(b)は、(a)の場合に比べて外側偏心カム30が約90°回動した場合である。
まず、不動側のケース全体について説明する。ケース全体(ケース100)は、ケース本体1、その一側端部を閉塞する壁板部1a、ケース本体1の開口端部に締結されたケース蓋4、壁板部1aの外側の偏心カム用ケース7、ケース蓋4の外側の増速ギヤ用ケース11、偏心カム用ケース7の外側に結合したウオームギヤ用ケース9から構成され、それぞれ互いにボルトで固定されている。ベース6は、ケース本体1と一体に形成されている。璧板部1aの中心部より、軸筒部1bが、ケース本体の内部に突設している(不動側)。この軸筒部1bの端部に形成したフランジに、円形プレート2がボルト3により締結されている(固定側)。璧板部1aと円形プレート2の間で、8本のクランクシャフト41がベアリング42、43で回転自在に設けられている。クランクシャフト41の回転軸は、璧板部1aと円形プレート2を介して、ケース本体1に固定されて、自転はするが公転はしない。
次に、特許文献1に示す無段変速機の入力軸18と出力軸23について述べる。
入力軸18は、ウオームギヤ用ケース9、偏心カム用ケース7、ケース本体1の軸筒部1b(不動)、円形プレート2を貫通して、軸筒部14a(回転)の途中まで回転自在に挿入されている。19、20、21、22は、入力軸18を回転自在に支持するベアリングである。23は、この入力軸18と対向して同心に増速ギヤ用ケース11内から外方に突出するように設けた出力軸で、24、25は、この出力軸23を回転自在に支持するベアリングである。
13は、ケース本体1内に回転自在に設けた中空円筒状のインナーケース、14は、このインナーケース13の出力側端部にボルト15により結合した壁板で、14aは、壁板14の中心部にケース蓋4を貫通して増速ギヤ用ケース11内に突出させた軸筒部であり、16は、この軸筒部14aをケ−ス蓋4に回転自在に支持するベアリング、17はインナーケース13の入力側を回転自在に支持するためのベアリングである。クランクシャフト41と遊星ギヤ47の間には一方向クラッチ46が設けられ、一方向クラッチ46を介して伝動された回転運動は、入力側リングギヤ48と出力側リングギヤ48を経て、インナーケース13を回転させ、出力軸23に伝動される。これらの機構は、脈動緩衝装置を構成する(後述)。
次に、入力軸18から出力軸23にいたる伝動経路について述べる。
ケース7内の入力軸18にキー26を介して第1作動歯車27を設ける。この第1差動歯車27に対して、同径の第2差動歯車28を回転自在に嵌装し、その出力側に内側偏心カム29を、キー26を介して入力軸18に固定して設ける。この内側偏心カム29の外周部に外側偏心カム30を回転自在に設ける。ここで、入力軸18にキー26を介して固定されているのは、この第1差動歯車27と内側偏心カム29である。第2差動歯車28は、第1差動歯車27に対して回転自在であり、外側偏心カム30は、内側偏心カム29に対して回転自在である。
第2差動歯車28の外側偏心カム30との接合フランジ面に、放射方向の縦溝28aを設けると共に、この縦溝28aと摺動自在に係合する突起30aを外側偏心カム30に突設し、この外側偏心カム30の出力側の側面に円形のカム溝30bを設ける。ウオームギヤ用ケース9内にウオームホイール31を回転自在に設けて、ハンドル34を回転させると、図3(a)、(b)に示したように、内側偏心カム29と外側偏心カム30との結合位相を変化させることができる(詳しくは特許文献1の3頁左上欄、右下欄等参照)。
図2(b)に示すように、クランクシャフト41の一端にクランクアーム41aが一体に形成されている。クランクアーム41aの端部に、クランクピン41bを突設した複数(8本)のクランクシャフト41を、璧板部1aと円形プレート2において、それぞれ、軸受42、43で支持され、ケース本体1に固定されている。クランクシャフト41は、自転はするが公転はしない。そして、これら各クランクシャフト41の端部のクランクピン41bを、ベアリング44および角形の滑り子45を介して、外側偏心カム30のカム溝30b内にそれぞれ摺動自在に嵌入させる(図2(a)参照)。
これら各クランクシャフト41に、それぞれ、一方向クラッチ46を介して、遊星歯車47を複列に一方向にのみ回転自在に嵌装する。すなわち、8本のクランクシャフト41のうちの一つおきの4本のクランクシャフト41には、壁板部1aと円形プレート2との間に入力側の遊星歯車47を配置し、他の4本のクランクシャフト41には、円形プレート2とケース蓋4との間に出力側の遊星歯車47を配置する。
次に、脈動緩衝装置について述べる。
上記複列の各遊星歯車47と、それぞれ噛合する内歯歯車48aを有する2列の入力側と出力側のリングギヤ48を、それぞれインナーケース13に対してボールベアリング49を介して回転自在に設ける。これら2列のリングギヤ48間に、ボールベアリング50を介挿してリングギヤ48相互も回転自在にする。さらに、これら2個のリングギヤ48の対向する側面に、それぞれ放射状に歯を並設した側歯歯車48bを形成し、これら両側の側歯歯車48bと、それぞれ噛み合う複数のピニオン51を、ベアリング52を介して、軸53によりインナーケース13に枢支して設ける。54は、軸53をインナーケース13に固定するナットである。
並設した2個のリングギヤ48は必ずしも同速では回転しないが、これらのリングキヤ48は、側歯歯車48b介してピニオン51とそれぞれ噛合しているため、ピニオン51の軸53を介して、インナーケース13が2個のリングギヤ48の平均速度で回転することになる。このようにして、平均速度化がなされるので脈動が著しく緩衝されることになる(平均速度化の仕組みについては、特許文献1の4頁左下欄から5頁左上欄参照)。
インナーケース13の壁板14の軸筒部14aの外周部に、キー55を介して円板56を固着し、この円板56の側面の同一円周上に、複数(例えば4個)の軸57を円周等分位置において、それぞれ出力側に向けて設置する。これらの軸57に、ベアリング58を介して遊星歯車59を回転自在に嵌装し、これら各遊星歯車59と、それぞれ噛み合う内歯歯車60を、増速ギヤ用ケース11にボルト61により固定する。各遊星歯車59と噛み合う太陽歯車62は、出力軸23に一体に形成されている。
次に、上述した無段変速装置の伝動機構の作動について説明する。
1.出力軸がゼロ回転の場合
入力軸18が、図3(a)において矢印Eのように反時計方向に回転すると、内側偏心カム29および外側偏心カム30も入力軸18と共に回転する。この場合、外側偏心カム30が図3(a)のように入力軸18と同心であれば、カム溝30bも入力軸18に対して同心円となる。したがって、各クランクシャフト41は入力軸18に対して同心円上に配置してあるから、入力軸18の中心O1と、クランクシャフト41の中心O2と、クランクピン41bの中心O3とのなす角θは、すべて不変である。このため、入力軸18と共にカム溝30bが回転しても各クランクシャフト41は全く回転しない。そして、クランクシャフト41以降の伝動系もすべて停止したままであるから、出力軸23は全く回転しない。
2.出力軸が変速される場合
ハンドル34を回転させると、図3(b)に示したように、内側偏心カム29と外側偏心カム30との結合位相を変化させることができ、図3(b)は、(a)の場合に比べて外側偏心カム30が約90°回動した場合である。図2(b)に示すクランクピン41bには、角形の滑り子45が嵌合し、図2(a)に示すように、角形の滑り子45が、外側偏心カム30のカム溝30b内にそれぞれ摺動自在に嵌入している。
図3(b)において、入力軸11が矢印Eの方向に回転すると、カム溝30bも矢印Eの方向に回転するため、各クランクシャフト41のクランクピン41bは滑り子45(を介してカム溝30bによって案内され、時々刻々その位置が変化する。
すなわち、この場合、中心O1、O2、O3のなす角θは、θ1〜θ8のように変化する。したがって、各クランクシャフト41には矢印Fで示す方向の回転が生ずる。クランクシャフト41が矢印F方向に回転すると、一方向クラッチ46を介して遊星歯車47も矢印F方向に回転する(一方向クラッチ46は、クランクシャフト41に対して時計方向に回転するのを阻止し、反時計方向に回転するのは許容する)。クランクシャフト41と遊星歯車47が8組あるが、この内4個の遊星歯車47は並列したリングギヤ48の一方と噛合し、また他の4個の遊星歯車47は他方のリングギヤ48と噛合している。入力軸側と出力軸側のリングギヤ48は、それぞれ、一方向クラッチによって、インナーケースを所定の同方向に回転させるように構成されている。そして、ピニオン51の軸53を介して、インナーケース13が2個のリングギヤ48の平均速度で回転することになる。インナーケース13の回転は、遊星歯車59を回転させ、太陽歯車62を介して、出力軸23を回転させる。
特許文献1に示す無段変速機においては、内側偏心カム29と外側偏心カム30との結合位相を変化させることで、クランクシャフト41の揺動角度範囲を変化させて、無段変速を行うものである。この変速機構では、偏芯させるためのウオームホイール等の機構や、滑り子45とカム溝30bの揺動機構が複雑になってしまう。しかも、この従来技術では入力1回転あたり、アームの揺動が1往復しか起こらないため、入力回転角速度に対するアームの揺動角速度が大きくならない(つまり変速比が大きくならない)という問題が生じていた。
特開昭61−140664号公報
本発明は、上記問題に鑑み、スライダリンク機構を用いて変速比を調整できるようにした無段変速装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、入力軸(18)からの回転を、ケースに回転自在に固定支持された少なくとも1本の揺動シャフト(41、41’)の揺動運動に変換し、かつ、揺動角度を調整する変速比調整機構、及び、前記揺動シャフト(41、41’)の揺動運動を回転運動に変換する揺動・回転変換機構を具備する無段変速機であって、前記変速比調整機構は、前記入力軸(18)に対して偏心した回り対偶軸(101)で連結したスライダリンク(103)であって、リニアガイド(104)に沿ってスライド可能なスライダ(102)、及び、スライダリンク(103)に固着された偏心量可変軸(105)を有するスライダリンク(103)と、前記偏心量可変軸(105)の運動を前記揺動シャフト(41、41’)に伝動する連結機構と、を具備し、前記スライダ(102)は位置調整自在に外部に固定されており、前記スライダ(102)の前記リニアガイド(104)におけるスライド位置が前記回り対偶軸(101)に対して変更されることにより、前記偏心量可変軸(105)の回転半径が調整されて、前記揺動シャフト(41、41’)の揺動角度範囲が調整されるようにした無段変速機である。
これにより、増速歯車を用いずに偏心量可変軸の回転速度を上げることができるので、揺動アームの揺動角速度を大きくすることができ、高変速比を得ることができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記揺動シャフト(41)は、クランクアーム(111、114)、及び、クランクピン(115、116)を有するクランクシャフト(41)であって、前記連結機構は、前記クランクアーム(111、114)、及び、前記クランクピン(115、116)と前記偏心量可変軸(105)とを連結する連接棒(112、113)により構成されるリンク機構であることを特徴とする。
これにより、偏心量可変軸の回転運動を、クランクアームの揺動運動に変換することができる。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記揺動シャフト(41’)には、揺動アーム部(111’、114’)が設けられており、前記連結機構は、前記偏心量可変軸(105)に設けられたカム部(105’)と、前記カム部に弾圧当接する揺動アーム部(111’、114’)を具備することを特徴とする。これにより、偏心量可変軸の回転運動を、揺動アームの揺動運動に変換することができる。
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれか1項記載の発明において、前記揺動・回転変換機構は、前記揺動シャフト(41、41’)に一方向クラッチ(46)を介して回転自在に支持された遊星歯車(47)、及び、出力軸(23)を含むことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれか1項記載の発明において、前記揺動シャフト(41、41’)は、複数本存在することを特徴とする。これにより、揺動シャフトが複数本と多くなればなる程、伝動系統が重ねあわされて脈動が、より解消されることになる。
請求項6の発明は、請求項1から5のいずれか1項記載の発明において、前記スライダ(102)は、前記回り対偶軸(101)の回転半径内側にあることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1から6のいずれか1項記載の発明において、前記リニアガイド(104)は、前記スライダリンク(103)に設けられた溝であり、スライダ(102)がスライダピンであることを特徴とする。
なお、上記に付した符号は、後述する実施形態に記載の具体的実施態様との対応関係を示す一例である。
特許文献1の無段変速機の縦断面図である。 (a)は、特許文献1の無段変速機の一部カットして示す斜視図である。(b)は、クランクシャフト41とクランクアーム41aの斜視図である。 (a)、(b)は、特許文献1の無段変速機の作動説明図であり、(a)は、出力軸がゼロ回転の場合で、内側偏心カム29と外側偏心カム30との結合位相が、入力軸18の中心O1と同心円となった場合であり、(b)は、(a)の場合に比べて外側偏心カム30が約90°回動した場合である。 本発明の一実施形態の概略断面図である。 (a)は、入力軸である入力プーリーの斜視図、(b)は、スライダリンクの斜視図、(c)は、クランクアームと連接棒を2セット偏心量可変軸に連結した斜視図である。 (a)、(b)は、本発明の一実施形態の作動説明図である。 (c)、(d)は、本発明の一実施形態の作動説明図である。 (e)、(f)は、本発明の一実施形態の作動説明図である。 (g)、(h)は、本発明の一実施形態の作動説明図である。 (a)〜(h)は、スライダピンのリニアガイドにおけるスライド位置(約半分)を調整した場合の本発明の一実施形態の作動説明図である。 (a)〜(h)は、スライダピンのリニアガイドにおけるスライド位置(入力軸と同心)を調整した場合の本発明の一実施形態の作動説明図(出力軸ゼロ回転)である。 (a)は、本発明の他の実施形態の概略断面図であり、(b)は、(a)のA−A線に関する概略断面図である。 (a)、(b)は、本発明の他の実施形態の作動説明図である。 (c)、(d)は、本発明の他の実施形態の作動説明図である。 (e)、(f)は、本発明の他の実施形態の作動説明図である。 (g)、(h)は、本発明の他の実施形態の作動説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。各実施態様について、同一構成の部分には、同一の符号を付してその説明を省略する。従来技術に対する各実施態様の同一構成の部分には、同様に同一の符号を付してその説明を省略する。
図4は、本発明の一実施形態の概略断面図である。図5(a)は、入力軸である入力プーリーの斜視図、(b)は、スライダリンクの斜視図、(c)は、クランクアームと連接棒を2セット偏心量可変軸に連結した斜視図である。図6(a)〜図9(h)は、本発明の一実施形態の作動説明図である。図10(a)〜(h)は、スライダピンのリニアガイドにおけるスライド位置(約半分)を調整した場合の本発明の一実施形態の作動説明図である。図11(a)〜(h)は、スライダピンのリニアガイドにおけるスライド位置(入力軸と同心)を調整した場合の本発明の一実施形態の作動説明図(出力軸ゼロ回転)である。図4、5を参照して、本発明の一実施形態の概略を説明するが、特許文献1と共通する部分については説明を省略する。なお、クランクシャフト41から出力軸23にいたる伝動経路、脈動緩衝装置等については、特許文献1と同じ機構を用いても良い。
本発明の無段変速機は、産業機械や輸送機械などあらゆる分野において用いることができ、汎用のものである。一例として、車両用エアコンシステムに適用した場合には、入力軸はベルト伝動されたプーリーとなる。しかしながら、これに限定されることはなく、中空軸などを使用しても良い。
図4において、入力軸18は、ベルト伝動用プーリーである。まず、図5を参照して、入力プーリー(以下、入力軸)18、スライダリンク103、クランクアーム111、114と連接棒112、113(2セット分)の概略構造を説明する。これらは、入力軸18からの回転を、ケースに回転自在に固定支持された少なくとも1本のクランクシャフト41(揺動シャフトともいう)の揺動運動に変換し、かつ、揺動角度を調整する変速比調整機構を構成する。ここで、本発明における変速比とは、入力軸の回転数に対する出力軸の回転数の比率(変速比=出力軸回転数/入力軸回転数)を指している。
入力軸18には、その軸心O1から偏心した位置に回り対偶軸101(軸心P1)が設置されている。この回り対偶軸101に、スライダリンク103の穴101’が嵌合している。入力軸18側に穴を設け、スライダリンク103側に回り対偶軸101を突設しても良い。スライダリンク103には、リニアガイド104に沿ってスライド可能なスライダピン(軸心P2)102、及び、スライダリンク103に固着された偏心量可変軸105(軸心P3)を有する。
この場合、リニアガイド104は、溝とスライダピン102でスライドさせている。これに限定されず、断面コの字形状のスライダと直線ガイドで、馬乗り状にスライドさせても良い。スライダピン102は、作動中はリンクの不動点を構成する。すなわち、入力軸18の回転により、回り対偶軸101も回転する。スライダリンク103は、不動点であるスライダピン102を瞬間中心として回転するとともに、スライダリンク103におけるスライダピン102は、リニアガイド104内を直線移動することになる。これらの動きについては、図6〜9で詳説する。
スライダピン102(P2)は、外部に位置調整自在に固定されており、作動中はリンクの不動点を構成する。入力軸18の中空部などから、軸心O1に対する偏心量が調整可能に構成されている。すなわち、軸心O1に対する偏心量(O1−P2)が調整されて(図6(a)のX軸方向にP2移動)、スライダピン102のリニアガイド104におけるスライド位置が調整される。これにより、後述するクランクシャフト41の揺動角度範囲が調整される。
偏心量可変軸105は、リニアガイド104の反対面において、スライダリンク103に固着されている。この固着位置は、入力軸18の半径長さO1−P1と、回り対偶軸101と偏心量可変軸105の中心位置長さP1−P3と等しい位置となっている。偏心量可変軸105の軌跡は、図6(a)の2重円状のAで示されている。偏心量可変軸105の軌跡(2重円状のA)は、スライダピン102のP2の位置が小さくなると、図6(a)、図10(a)、図11(a)にみられるように、次第に小さくなり、図11では、入力軸18の軸心O1と同心となる。偏心量可変軸105は、スライダリンク103に固着されており、それ自体可変ではないが、これらの図に見られるようにその軌跡の偏心量が可変となることで、クランクシャフト41の揺動角度範囲を変化させることができる。なお、図11に示すように、スライダピン102のP2の位置を入力軸18の軸心O1と同心に調整した場合、出力軸がゼロ回転にすることができる点は、後述する。
クランクシャフト41から出力軸23にいたる伝動経路は、特許文献1のものとほぼ同様に考えて差し支えない。図5(c)において、上下のそれぞれのクランクシャフト41には、一体にクランクアーム111(又は114)、及び、クランクピン115(又は116)が設けられており、クランクピン115と偏心量可変軸105には、連接棒112が連結し、クランクピン116と偏心量可変軸105には、連接棒113が連結している。図5(c)においては、クランクシャフト41が2本の場合を示したが、これに限定されることなく、少なくともクランクシャフト41が1本(クランクアーム111、クランクピン115、連接棒112の1セット)あれば実施可能である。クランクシャフト41が複数本と多くなればなる程、伝動系統が重ねあわされて脈動がより解消されることになる(無段変速機におけるクランクシャフト41本数の配置上の制約あり)。(脈動緩衝の仕組みについては、特許文献1の4頁左下欄から5頁左上欄等に詳しく説明されている。)
偏心量可変軸105の軌跡(2重円状のA)の中心点を仮想して、この点とP3、P4、P6とで、いわば4節リンクを構成して、クランクアーム111(P6−P4)を揺動させているとも言える。偏心量可変軸105の軌跡(2重円状のA)に応じて、クランクシャフト41が揺動すれば、一方向クラッチ46を経て、揺動運動の一方向のみが取出されて、遊星歯車47から太陽歯車62を経て、出力軸23に伝動される。遊星歯車47、及び、出力軸23を含む遊星歯車機構とは、少なくとも遊星歯車47、及び、出力軸23が存在するものであって、遊星歯車47と出力軸23との間に様々に伝動歯車を介在させた装置を指している。なお、クランクシャフト41から出力軸23にいたる伝動経路、脈動緩衝装置等については、特許文献1と同じ機構を用いても良い。
図6(a)〜図9(h)、図10、図11を参照して、本発明の一実施形態の作動を説明する。図6(a)に示された軌跡B、Cが、クランクシャフト41が揺動する軌跡である。図6(a)〜図9(h)にしたがって、回り対偶軸101のP1が時計回りに回転する。ここで、スライダリンク103とX軸との交点の、スライダピン102のP2は不動である。そして、偏心量可変軸105のP3は、軌跡Aを描く。軌跡Aは、図6(b)〜図8(f)までで1回転し、その後もう1回転していることが分かる。すなわち、入力軸18の1回転で、偏心量可変軸105のP3を2回転させることができ、クランクアーム111を2往復させることができる。クランクピン115、116のP4、P5の軌跡B、Cは2往復している。これまでの研究によれば、スライダピン102のP2は、回り対偶軸101のP1の軌跡の回転半径内側にあれば、2回転することが分かっている。
特許文献1の従来技術の構成では入力軸1回転あたり、クランクアームの揺動が1往復しか起こらず、入力回転角速度に対するクランクアームの揺動角速度が大きくならない(つまり変速比が大きくならない)という問題がある。本実施形態では、以上のように2回転させて、クランクアームの揺動を2往復させることができるので、増速歯車を用いずに偏心量可変軸105の回転速度を上げて、クランクアームの揺動角速度を大きくすることができ、高変速比を得ることができる。
次に、図10、図11を参照して、スライダピン102のP2が、軸心O1に対する偏心量を調整して、クランクシャフト41の揺動角度範囲が調整される点を説明する。図10(a)に見られるように、不動点P2を小さくすると、軌跡Aが小さくなっていることが分かる。同時に、クランクピン115、116(P4、P5)の軌跡B、Cも、振幅量が小さくなっている。すなわち、クランクアームの揺動角速度が小さくなり、変速比を変化させることができる。図11では、入力軸18の軸心O1に、スライダピン102のP2と偏心量可変軸105のP3が全て同心になっており、入力軸18が回転しても、偏心量可変軸105のP3は、軌跡Aを形成せず1点となるので、出力軸23を回転させることができなくなる。このようにして、出力軸のゼロ回転が実現できる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。図12(a)は、本発明の他の実施形態の概略断面図であり、(b)は、(a)のA−A線に関する概略断面図である。図13(a)〜図16(h)は、本発明の他の実施形態の作動説明図である。スライダリンク103とX軸との交点の、スライダピン102のP2は不動である。
本発明の他の実施形態では、図5(c)の実施形態のリンク機構の代わりに、カム105’が使用されている。図5(a)、(b)の入力軸18の回り対偶軸101や、リニアガイド104に沿ってスライド可能なスライダ102、及び、スライダリンク103に固着された偏心量可変軸105は、同じものである。その他、基本的に、先に述べた一実施形態とは、同じ機構(遊星歯車機構など)となっている。
ここで、偏心量可変軸105にはカム105’が設置されている。ここでは、一例として、偏心量可変軸105の径を太くして同心円筒面のカム105’としているが、その他所望外形形状のカムとしても良い。
他の実施形態では、クランクシャフト41の代わりに、揺動シャフト41’が相当する。上下の揺動シャフト41’には、それぞれ一体に揺動アーム部111’、114’が形成されている。揺動アーム部111’、114’は、クランクアーム111、114に相当する。カム105’に対して、揺動アーム部111’、114’は、それぞれ、ばね121、122により、弾圧当接している。上下の揺動シャフト41’はケース100に回転自在に支持されている。ばね121、122の揺動アーム部111’、114’と反対側の端部は、ケース100に固定されている。
本発明の他の実施態様の作動を、図13(a)〜図16(h)を参照して、説明する。ここで、カム105’は、図上薄く模様付けられている。軌跡Aは、一実施形態と同じで偏心量可変軸105の軌跡である。揺動アーム部111’、114’とカム105’との接点の」軌跡は、それぞれ卵形の軌跡D、Eで示されている。軌跡A、D、Eは、いずれも入力軸18の1回転に対して、2回転している。本実施形態においても、以上のように2回転させて、揺動アームの揺動を2往復させることができるので、増速歯車を用いずに偏心量可変軸105の回転速度を上げて、揺動アームの揺動角速度を大きくすることができ、高変速比を得ることができる。先の一実施形態と同様に、不動点P2を小さくすると、軌跡Aが小さくなり、揺動アームの揺動角速度が小さくなり、変速比を変化させることができる。入力軸18の軸心O1に、スライダピン102のP2を一致させれば、出力軸のゼロ回転も同様に実現できる。
揺動シャフト41’が揺動すれば、一方向クラッチ46を経て、揺動運動の一方向のみが取出されて、遊星歯車47から太陽歯車62を経て、出力軸23に伝動される。ここで、揺動・回転変換機構とは、揺動シャフト41’(又はクランクシャフト41)に一方向クラッチ46を介して回転自在に支持された遊星歯車47、及び、出力軸23を含む遊星歯車機構を指しているが、これに限定されるものではない。先の一実施形態と同様に、揺動シャフト41’から出力軸23にいたる伝動経路、脈動緩衝装置等については、特許文献1と同じ機構を用いても良い。
図12(b)においては、揺動シャフト41’が2本の場合を示したが、これに限定されることなく、少なくとも揺動シャフト41’が1本(揺動アーム111’も1個)あれば実施可能である。揺動シャフト41’が複数本と多くなれば、伝動系統が重ねあわされて脈動がより解消されることになるが、揺動アームがカム105’に接する上での制約がある。
偏心量可変軸105の運動を揺動シャフト41、41’に伝動する連結機構としては、以下のようなものがある。
(1)クランクアーム111、114、及び、クランクピン115、116と偏心量可変軸105とを連結する連接棒112、113により構成されるリンク機構。
(2)偏心量可変軸105に設けられたカム部105’と、カム部105’に弾圧当接する揺動アーム部111’、114’を具備する機構。
これ以外に、偏心量可変軸105を、遊び穴を介してダイレクトに揺動シャフト41、41’に連結することも可能であり、連結機構としては、その他様々な実施形態が存在する。
18 入力軸(プーリー)
23 出力軸
41 クランクシャフト(揺動シャフト)
41’ 揺動シャフト
47 遊星歯車
101 回り対偶軸
102 スライダ、スライドピン
103 スライダリンク
104 リニアガイド
105 偏心量可変軸

Claims (7)

  1. 入力軸(18)からの回転を、ケースに回転自在に固定支持された少なくとも1本の揺動シャフト(41、41’)の揺動運動に変換し、かつ、揺動角度を調整する変速比調整機構、及び、前記揺動シャフト(41、41’)の揺動運動を回転運動に変換する揺動・回転変換機構を具備する無段変速機であって、前記変速比調整機構は、
    前記入力軸(18)に対して偏心した回り対偶軸(101)で連結したスライダリンク(103)であって、リニアガイド(104)に沿ってスライド可能なスライダ(102)、及び、スライダリンク(103)に固着された偏心量可変軸(105)を有するスライダリンク(103)と、
    前記偏心量可変軸(105)の運動を前記揺動シャフト(41、41’)に伝動する連結機構と、を具備し、
    前記スライダ(102)は位置調整自在に外部に固定されており、前記スライダ(102)の前記リニアガイド(104)におけるスライド位置が前記回り対偶軸(101)に対して変更されることにより、前記偏心量可変軸(105)の回転半径が調整されて、前記揺動シャフト(41、41’)の揺動角度範囲が調整されるようにした無段変速機。
  2. 前記揺動シャフト(41)は、クランクアーム(111、114)、及び、クランクピン(115、116)を有するクランクシャフト(41)であって、
    前記連結機構は、前記クランクアーム(111、114)、及び、前記クランクピン(115、116)と前記偏心量可変軸(105)とを連結する連接棒(112、113)により構成されるリンク機構であることを特徴とする請求項1に記載の無段変速機。
  3. 前記揺動シャフト(41’)には、揺動アーム部(111’、114’)が設けられており、
    前記連結機構は、前記偏心量可変軸(105)に設けられたカム部(105’)と、前記カム部に弾圧当接する揺動アーム部(111’、114’)を具備することを特徴とする請求項1に記載の無段変速機。
  4. 前記揺動・回転変換機構は、前記揺動シャフト(41、41’)に一方向クラッチ(46)を介して回転自在に支持された遊星歯車(47)、及び、出力軸(23)を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の無段変速機。
  5. 前記揺動シャフト(41、41’)は、複数本存在することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の無段変速機。
  6. 前記スライダ(102)は、前記回り対偶軸(101)の回転半径内側にあることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の無段変速機。
  7. 前記リニアガイド(104)は、前記スライダリンク(103)に設けられた溝であり、スライダ(102)がスライダピンであることを特徴とする請求項1から6にいずれか1項に記載の無段変速機。
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