JP5782060B2 - ベルト用樹脂組成物およびそれを用いた導電性エンドレスベルト - Google Patents

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Description

本発明は、ベルト用樹脂組成物およびそれを用いた導電性エンドレスベルト(以下、単に「樹脂組成物」および「ベルト」とも称する)に関し、詳しくは、複写機やプリンタ、特にはレーザービームプリンタ等の電子写真装置や静電記録装置等において、中間転写ベルトや転写搬送ベルト等として用いられる導電性エンドレスベルトの改良に関する。
従来より、複写機やプリンタ等の画像形成装置における静電記録プロセスでは、以下のような流れで画像形成が行われている。まず、感光体(潜像保持体)の表面を一様に帯電させ、この感光体に光学系から映像を投射して、光の当たった部分の帯電を消去することにより静電潜像を形成する。次いで、この静電潜像にトナーを供給して、トナーの静電的付着によりトナー像を形成し、これを紙やOHPなどの記録媒体へと転写することにより、画像形成が行われる。
上記のような静電記録プロセスにおいて、紙等の記録媒体にトナー像を転写する際には、トナー像を一旦転写ベルトの表面に保持させてから転写を行う中間転写方式や、記録媒体を転写ベルトにより感光体まで搬送してトナー像を直接転写させる転写搬送方式などの転写方式が採用されている。かかる転写ベルトとしては、通常、半導電性の樹脂フィルムや繊維補強体により補強されたゴムからなる無端状の転写ベルトが用いられている。
例えば、レーザービームプリンタに用いられる樹脂ベルトの基材としては、耐久性の高い材料の代表例であるポリイミド樹脂からなるものが挙げられるが、ポリイミド樹脂はコストが高いことから、ナイロンやポリエステル等の種々の樹脂材料が検討され、実用化されてきている。これらナイロンやポリエステル等の樹脂材料は耐久性の点でポリイミド樹脂に劣るため、ベルト基材上に、さらに表層としての塗膜層を形成して、要求特性を満足させる手段が採られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−184785号公報(特許請求の範囲等)
しかしながら、汎用材料であるポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂をベルト基材に用いた場合、ベルト基材と塗膜層との接着性が悪く、耐久性などの要求特性を維持することが非常に困難となっていた。
そこで、本発明の目的は、上記問題を解消して、PPS樹脂を主成分とするベルト基材に対する接着性に優れた塗膜層を形成できるベルト用樹脂組成物、および、それを用いた導電性エンドレスベルトを提供することにある。
本発明者は鋭意検討した結果、塗膜層に用いる樹脂組成物中のモノマー成分として、特定の2官能のモノマーと多官能のモノマーとを併用することで、上記課題を解決できることを見出して、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のベルト用樹脂組成物は、ポリフェニレンサルファイド樹脂を主成分とするベルト基材上に塗布されて塗膜層を形成するベルト用樹脂組成物であって、
アクリロイル基を有するモノマー成分、光重合開始剤、および、導電剤を含有し、
前記アクリロイル基を有するモノマー成分が、2官能の(メタ)アクリロイル基を有するモノマー70〜80質量%と5官能以上の(メタ)アクリロイル基を有するモノマー20〜30質量%とを含むモノマー成分、または、単官能の(メタ)アクリロイル基を有するモノマー10〜20質量%と2官能の(メタ)アクリロイル基を有するモノマー57〜80質量%と5官能以上の(メタ)アクリロイル基を有するモノマー17〜30質量%とを含むモノマー成分のいずれか一方のモノマー成分からなり、
前記2官能の(メタ)アクリロイル基を有するモノマーが、アルキレングリコールジ(メタ)アクリレートであることを特徴とするものである。
本発明によれば、PPS樹脂を主成分とするベルト基材に対する接着性に優れた塗膜層を形成できるベルト用樹脂組成物、および、それを用いた導電性エンドレスベルトを実現することが可能となった。
本発明の一実施形態に係る導電性エンドレスベルトの幅方向断面図である。 各実施例および比較例の接着指標の値と、各実施例および比較例におけるモノマー成分のSP値とPPS樹脂のSP値との差分との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
本発明のベルト用樹脂組成物は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂を主成分とするベルト基材上に塗布されて塗膜層を形成するものであり、2官能の(メタ)アクリロイル基を有するモノマーと3官能以上の(メタ)アクリロイル基を有するモノマーとを含むモノマー成分、光重合開始剤、および、導電剤を含有する点に特徴を有する。
モノマー成分として2官能のものと3官能以上のものとを含有し、さらに、光重合開始剤および導電剤を含有する樹脂組成物を用いて塗膜層を構成するものとしたことで、PPS樹脂を主成分とするベルト基材に対する塗膜層の接着性を良好に確保して、層間の剥離耐久性を高めることができ、ひいては、ベルトの耐久性を向上することが可能となった。上記構成とすることでPPS樹脂を主成分とするベルト基材に対する接着性を高めることができる理由については必ずしも明確ではないが、例えば、以下のように考えることもできる。すなわち、PPS樹脂にはナイロンやポリエステルとは異なり反応活性点が存在しないため、PPS樹脂を用いたベルト基材との間では水素結合により接着を確保することはできないが、水酸基等の官能基を有する特定のモノマー成分を、官能基の多い多官能のものと2官能のものとで組み合わせて用いることで、モノマー成分同士が三次元網目構造を形成し、これと基材のPPS樹脂とが相互作用して、良好な接着性を発現するものとも考えられる。この接着性を発現させる詳細なメカニズムとしては、塗膜層を構成する樹脂組成物とPPS樹脂との親和性が向上していることや、塗膜層とPPS樹脂との間においてCH−π相互作用等の化学的相互作用が生じていることなどが考えられる。本発明の樹脂組成物を用いて形成される塗膜層においては、上記のような構成としていることから、PPS樹脂に対する接着性の他、柔軟性についても確保できるものである。また、本発明者の検討によれば、塗膜層を構成するモノマー成分の化学構造に関しては、モノマー成分の溶解パラメータSP値がベルト基材を構成する樹脂成分の溶解パラメータSP値と近いものを用いるほど、ベルト基材と塗膜層との間の接着性が向上することがわかっている。
本発明の樹脂組成物においては、モノマー成分が、2官能の(メタ)アクリロイル基を有するモノマーを50〜90質量%含むことが必要であり、好適には50〜80質量%、より好適には60〜65質量%含むものとする。また、3官能以上の(メタ)アクリロイル基を有するモノマーについては10質量%以上含むことが必要であり、好適には10〜30質量%、より好適には20〜30質量%含むものとする。2官能の(メタ)アクリロイル基を有するモノマーが50質量%未満であると、十分な接着性が得られない。特には、各モノマー成分の比率を上記範囲とすることで、さらに、形成された塗膜層の表面のベタツキが改善されるとの効果も得られる。
また、本発明の樹脂組成物においては、モノマー成分が、さらに、単官能の(メタ)アクリロイル基を有するモノマーを10質量%以上、特には、15〜20質量%の範囲で含有することが好ましい。上記範囲の配合量で単官能のモノマー成分を含有させることで、接着剤の塗布加工性を向上することができる。特には、本発明の樹脂組成物においては、モノマー成分として、2官能の(メタ)アクリロイル基を有するモノマーを60〜85質量%で、3官能以上の(メタ)アクリロイル基を有するモノマーを15〜30質量%で、単官能の(メタ)アクリロイル基を有するモノマーを0〜20質量%で、それぞれ含有することが好ましい。
本発明の樹脂組成物に用いる2官能の(メタ)アクリロイル基を有するモノマーとしては、1,6−ヘキサメチレンジ(メタ)アクリレート、ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート等のアルキレングリコールジ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。また、3官能以上の(メタ)アクリロイル基を有するモノマーとしては、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイド変性トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンプロピレンオキサイド変性トリ(メタ)アクリレート、グリセリンプロピレンオキサイド変性トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートトリプロピオネート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、オリゴエステルテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートモノプロピオネート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ヘキサメタクリロイロキシエトキシシクロトリホスファゼン(PPZ)等が挙げられる。さらに、単官能の(メタ)アクリロイル基を有するモノマーとしては、ヒドロキシエチルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミド等のアミド基を含有するモノマーの他、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ぺンタメチルピペリジル(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシテトラエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、グリセロール(メタ)アクリレート等が挙げられる。
光重合開始剤としては、アセトフェノン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−1−プロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロパン−1−オン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノプロパノン−1等のアセトフェノン類、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル等のベンゾインまたはベンゾインアルキルエーテル類、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸等の芳香族ケトン類、ベンジル等のα−ジカルボニル類、ベンジルジメチルケタール、ベンジルジエチルケタール等のベンジルケタール類、2,4−ジメチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン等のチオキサントン類、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム等のα−アシルオキシム類、2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−tert−ブチルアントラキノン等のアントラキノン類、p−ジメチルアミノ安息香酸エチル、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル等のアミン類等が挙げられる。光重合開始剤は、1種を単独で、または、2種以上を混合して用いることができる。本発明の樹脂組成物におけるかかる光重合開始剤の配合量は、モノマー成分100質量部に対し、好適には1〜6質量部(2種以上を混合する場合には合計の値)、より好適には5〜6質量部の範囲とする。
導電剤としては、汎用の電子導電剤やイオン導電剤、高分子イオン導電剤等のうちから適宜選択して用いることができる。電子導電剤としては、カーボン系導電剤としてのケッチェンブラック,アセチレンブラック等の導電性カーボン、SAF,ISAF,HAF,FEF,GPF,SRF,FT,MT等のゴム用カーボン、酸化処理等を施したカラー(インク)用カーボン、熱分解カーボン、天然グラファイト、人造グラファイトの他、アンチモンドープの酸化スズ、酸化チタン、酸化亜鉛、ニッケル、銅、銀、ゲルマニウム等の金属および金属酸化物、ポリアニリン、ポリピロール、ポリアセチレン等の導電性ポリマー、カーボンウイスカー、黒鉛ウイスカー、炭化チタンウイスカー、導電性チタン酸カリウムウイスカー、導電性チタン酸バリウムウイスカー、導電性酸化チタンウイスカー、導電性酸化亜鉛ウイスカー等の導電性ウイスカーなどが挙げられる。イオン導電剤としては、ラウリルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウム、オクタデシルトリメチルアンモニウム、ドデシルトリメチルアンモニウム、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、変性脂肪酸・ジメチルエチルアンモニウムの過塩素酸塩、塩素酸塩、ホウフッ化水素酸塩、硫酸塩、エトサルフェート塩、ハロゲン化ベンジル塩(臭化ベンジル塩、塩化ベンジル塩等)等の第4級アンモニウムなどの陽イオン界面活性剤;脂肪族スルホン酸、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコールエチレンオキサイド付加硫酸塩、高級アルコール燐酸エステル塩等の陰イオン界面活性剤;各種ベタイン等の両性イオン界面活性剤;高級アルコールエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、多価アルコール脂肪酸エステル等の非イオン性帯電防止剤などの帯電防止剤、LiCFSO、NaClO、LiBF、NaCl等の周期律表第1族の金属塩;Ca(ClO等の周期律表第2族の金属塩などが挙げられる。
導電剤は、1種を単独で、または、2種以上を混合して用いることができる。本発明の樹脂組成物におけるかかる導電剤の配合量は、モノマー成分100質量部に対し、カーボン系導電剤については好適には5〜30質量部、より好適には1〜20質量部であり、カーボン系導電剤以外の電子導電剤については好適には1〜100質量部、より好適には1〜80質量部であり、イオン導電剤については好適には0.01〜20質量部、より好適には1〜10質量部であり、高分子イオン導電剤については好適には1〜500質量部、より好適には10〜400質量部である。
本発明の樹脂組成物には、上記各成分に加えて、光沢度等のベルトの表面性能を改良するための表面改質剤などの他の添加剤を適宜配合することが可能である。
本発明の樹脂組成物は、上記各モノマー成分と、光重合開始剤と、導電剤と、所望に応じ他の添加剤とを、適宜溶剤を用いて混合することで、調製することができる。上述したように、本発明の樹脂組成物は、PPS樹脂を主成分とするベルト基材上に塗布した後、紫外線(UV)を照射することにより硬化されて、塗膜層を形成するものである。
図1に、本発明の一実施の形態に係る導電性エンドレスベルトの幅方向断面図を示す。図示するように、本発明の導電性エンドレスベルト100は、PPS樹脂を主成分とするベルト基材101と、塗膜層102とを、内側から順次備える積層構造を有する。なお、導電性エンドレスベルトには、一般に、ジョイントありのものとジョイントなしのもの(いわゆるシームレスベルト)とがあるが、本発明においてはいずれのものであってもよく、好ましくはシームレスベルトである。
本発明のベルトは、ベルトの表層をなす塗膜層102が、上記本発明の樹脂組成物を用いて形成されている点に特徴を有する。本発明の樹脂組成物は、PPS樹脂を主成分とするベルト基材101に対する接着性に優れるので、これにより、ベルト基材と塗膜層との間の接着性が良好に確保されたベルトを得ることができる。
本発明のベルトのベルト基材に用いるPPS樹脂としては、特に制限はなく、市販品を適宜用いることが可能である。本発明において、ベルト基材にはPPS樹脂以外の他の樹脂成分をブレンドして用いることができ、具体的には例えば、ナイロン(ポリアミド樹脂)を用いることができる。PPS樹脂は耐熱性や難燃性、剛性、弾性、電気絶縁性、耐薬品性等に優れるが、これにナイロンをブレンドすることで、さらに表面光沢性や靭性にも優れたベルト基材とすることができる。かかるナイロンとしては、ポリテトラメチレンアジパミド(ナイロン46)、メタキシリレンジアミンとアジピン酸とのポリアミド、ポリカプロアミド(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)、ポリウンデカンアミド(ナイロン11)、ポリドデカンアミド(ナイロン12)およびこれらのポリアミド原料を主成分とする共重合ポリアミド等を好適に用いることができる。ここで、本発明においてベルト基材がPPS樹脂を主成分とするとは、ベルト基材を構成する樹脂成分のうちPPS樹脂が50質量%以上であることを意味する。本発明においては、ベルト基材に用いるPPS樹脂とナイロンとの比率が、PPS樹脂を90〜100質量%に対し、ナイロンを0〜10質量%とすることが好ましい。
ベルト基材中には、上記樹脂成分に加えて、導電剤を添加して導電性の調整を行うことができる。かかる導電剤としては、塗膜層の樹脂組成物について挙げたものを適宜用いることができ、特に制限されるものではない。また、その配合量についても、塗膜層の樹脂組成物と同様の範囲で、適宜選定することができる。なお、本発明においては、ベルト全体の導電性の調整は主としてベルト基材に添加する導電剤により行い、塗膜層には、補助的に導電性を調整する目的で導電剤の添加を行うものとする。
ベルト基材中には、本発明の効果を損なわない範囲で、上述の成分に加えて他の機能性成分を適宜添加することも可能であり、例えば、各種充填材、カップリング剤、酸化防止剤、滑剤、表面処理剤、顔料、紫外線吸収剤、帯電防止剤、分散剤、中和剤、発泡剤、架橋剤等を適宜配合することができる。さらに、着色剤を添加して着色を施してもよい。
本発明のベルトの厚さは、転写搬送ベルトまたは中間転写部材等の形態に応じて適宜選定されるものであるが、好ましくは、ベルト基材および塗膜層との総厚みで50〜200μmの範囲内である。また、その表面粗さとしては、好適には、JIS10点平均粗さRzで10μm以下、特に6μm以下、さらには3μm以下とする。さらに、体積抵抗率としては、前述のように、塗膜層および/またはベルト基材中に適宜導電剤を添加することにより、10Ωcm〜1013Ωcmの範囲内程度に調整することが好ましい。
また、本発明の導電性エンドレスベルトには、図1中に一点鎖線で示すように、画像形成装置における駆動部材と接触する側の面に、駆動部材に形成した嵌合部と嵌合する嵌合部を形成してもよい。ベルトにこのような嵌合部を設け、これを駆動部材に設けた嵌合部と嵌合させて走行させることにより、ベルトの幅方向のずれを防止することができる。この場合、嵌合部は、特に制限されるものではないが、図1に示すように、ベルトの周方向(回転方向)に沿って連続する凸条とし、これを駆動ローラ等の駆動部材の周面に周方向に沿って形成した溝に嵌合させるようにすることが好ましい。
なお、図1(a)では、1本の連続する凸条を嵌合部として設けた例を示したが、この嵌合部は多数の凸部をベルトの周方向(回転方向)に沿って一列に並べて突設してもよく、また嵌合部を2本以上設けたり(図1(b))、ベルトの幅方向中央部に設けてもよい。さらに、嵌合部として図1に示した凸条ではなく、ベルトの周方向(回転方向)に沿った溝を設け、これを前記駆動ローラ等の駆動部材の周面に周方向に沿って形成した凸条と嵌合させるようにしてもよい。
本発明のベルトのベルト基材は、例えば、上述の樹脂成分と導電剤等の添加剤成分とからなる混合物を、二軸混練機により混練し、得られた混練物を環状ダイスを使って押出し成形することにより製造することができる。また、ベルト基材は、静電塗装等の粉体塗装法、ディップ法または遠心注型法を用いて製造することもできる。
塗膜層の形成に用いる樹脂組成物の塗工液は、前述した各モノマー成分、光重合開始剤、導電剤および所望に応じ配合される他の添加剤等の混合物よりなる。この塗工液は無溶剤で形成することが好ましく、または、常温において揮発性の高い溶剤を溶媒として用いてもよい。これにより、熱や熱風を用いて乾燥、硬化させて形成する方法で必要となる乾燥のための大掛かりな設備およびスペースとを節減することができ、かつ、乾燥プロセスの制御が難しいことに起因する成膜のバラツキを抑制して、塗膜層を高精度で形成することができる。
ベルト基材上への塗膜層の形成は、塗工液中にベルト基材を浸漬するディップ法や、スプレーコート法、ロールコート法等を用いて行うことができる。ベルト基材上に形成された塗膜層は、適宜乾燥させた後に、UV照射により、硬化される。UV照射に用いられる光源としては、水銀灯や高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ等が挙げられる。UV照射の条件は、樹脂組成物の配合内容や塗布量に応じて適宜選択すればよいが、例えば、照度100〜700mW/cm、積算光量200〜3000mJ/cm程度とすることができる。本発明における塗膜層の膜厚は、通常1〜30μm、特には2〜20μm、さらには2〜5μm程度とすることが好ましい。塗膜層の膜厚が1μmよりも小さくなるとベルトの要求特性として耐久性が十分得られない場合があり、また塗膜層の膜厚が5μmを超える場合には硬化時に塗膜層に発生する応力が大きくなってしまうため塗膜層と基材との剥離が発生する恐れがあるので好ましくない。
以下、本発明を、実施例を用いてより詳細に説明する。
PPS樹脂(ポリプラスチックス(株)製、商品名:フォートロンW−300)100質量部と、導電剤としてのカーボンブラック(三菱化学(株)製 三菱カーボンブラック#3030)の34質量部とを、二軸混練機により溶融混練して、得られた混練物を環状ダイスを用いて押出し成形することにより、内径220mm、厚さ100μm、幅250mmの寸法を有するベルト基材を作製した。
次いで、下記表1中に示す配合内容を基本配合とし、樹脂成分および光重合開始剤の内容を下記の表2中に示すようにそれぞれ変えて、各実施例および比較例の樹脂組成物の塗工液を調製した。得られた各塗工液を、上記ベルト基材上に、ロールコータを用いて、乾燥後の膜厚が2.5μmとなるよう塗工し、乾燥させた。塗工後のベルトを回転させながら、ベルト表面に対し、ウシオ電機(株)製 ユニキュアUVH−0252C装置を用いて、照度400mW,積算光量1000mJ/cmでUV照射を行い、塗膜層を硬化させることにより、各実施例および比較例のベルトを得た。得られた各供試ベルトについて、以下に従い、接着性、表面のベタツキおよびSP値を評価した。これらの結果を、下記の表2中に併せて示す。
<接着性評価試験法>
接着性の評価は、クロスカット法(JIS−K5600−5−6)に従い行った。具体的には、まず、各供試ベルトから切り出したサンプル表面に、カッターを用いて5mm間隔の切れ目を6本入れた後、この切れ目と直交するようにして5mm間隔の切れ目を6本入れて、5×5=25マスの切れ込みを形成した。この切れ込みの上からセロハンテープを貼り付け、よく密着させた後に剥がして、ベルト基材表面に残っている塗膜層のマス目の数を数えて、接着性の評価指標とした。接着指標は、全マス数25に対してベルト基材表面に残っている塗膜層のマス目数の比率から算出した。サンプル表面上に残ったマス目の数が多いほど、接着性が良好であるといえる。結果は、マス目が25マス全て残っていて切れ込み以外にハガレがない場合を◎、マス目が25マス全て残っていて切れ込み以外に若干ハガレがある場合を○、マス目に25マスのうち1マス〜半分程度のハガレがある場合を△、マス目に25マスほぼ全てにハガレがある場合を×とした。
<表面のベタツキ評価>
塗膜層表面にUV照射を行って硬化させる際に、酸素が存在すると反応が阻害されて塗膜層にベタツキが生じることから、硬化後の各供試ベルトの表面をプロワイプ(王子製紙(株)製)で拭いて、拭き取り跡の残り度合いを評価指標とした。結果は、プロワイプに塗工液が全く付着しないレベルを◎、プロワイプに塗工液が微量に付着するレベルを○、プロワイプに塗工液の付着が認められ、さらにベルト表面に拭き取り跡が認められるレベルを△、プロワイプに塗工液の付着が認められ、さらにベルト表面に拭き取り跡が顕著に認められるレベルを×とした。
<SP値算出方法>
SP値の算出は、濁点滴定法で行った。具体的には、各モノマー成分のみを含む溶液に貧溶媒を滴下して、濁りを生じるまでに要した貧溶媒の量を求めた。この際、SP値の高い貧溶媒(水など)δmhと低い貧溶媒(n−ヘキサン)δmlとで、別々に測定を行った。各測定で要した貧溶媒の滴下量から、溶液のSP値を求めた(例えば、「塗料の研究」,No.152 Oct.2010を参照)。これを、PPS樹脂のSP値(=26.75)との差分で、各実施例および比較例の接着指標の値との関係で示したグラフを、図2に示す。グラフ中、接着指標の値が高いほど、接着性が良好であることを示している。
Figure 0005782060
*1)溶剤:PMA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)
*2)樹脂成分:下記表2中のA〜G参照。
*3)改質剤(1):メガファックRS−72−K(DIC社製)
*4)改質剤(2):X22−2458(信越シリコーン(株)製)
*5)改質剤(3):NANOBYK−3610(ビックケミー・ジャパン社製)
*6)導電剤(1):サンコノールMTG−A−50R(三光化学工業(株)製)
*7)導電剤(2):エレガン264WAX(日本油脂(株)製)
*8)導電剤(3):A223(御国色素(株)製)
*9)光開始剤:下記表2中のH,I参照。
Figure 0005782060
*10)A:N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミド(HEAA、単官能アクリレートモノマー、(株)興人製),B:1,6−ヘキサメチレンジアクリレート(1.6HX−A、2官能、共栄社化学(株)製),C:2官能(5%),3官能(60%),4官能(35%)紫外線硬化型アクリレートモノマー(PE−3A、共栄社化学(株)製),D:4官能紫外線硬化型アクリレートモノマー(PE−4A、共栄社化学(株)製),E:5官能(40%),6官能(60%)紫外線硬化型アクリレートモノマー(DPE−6A、共栄社化学(株)製),F:N,N−ジエチルアクリルアミド(DEAA、単官能アクリレートモノマー、(株)興人製),G:PEG#600ジアクリレート(14EG−A、2官能アクリレートモノマー、共栄社化学(株)製),各モノマーA〜Gの化学構造式を、下記式(a)〜(g)にそれぞれ示す(モノマーCについては主成分の3官能モノマーの化学構造式であり、モノマーEについては6官能モノマー(60%)および5官能モノマー(40%)の化学構造式である)。
CH=CH−CONH−(CH−OH (a)
CH=CH−COO−(CH−OCO−CH=CH (b)
(CH=CH−COO−CH−C−CHOH (c)
(CH=CH−COO−CH−C (d)
(CH=CH−COO−CH−C−CH−O−CH−C−(CH=CH−
COO−CHCHOH(40%),(CH=CH−COO−CH−C−
CH−O−CH−C−(CH=CH−COO−CH(60%) (e)
CH=CH−CONH−(CHCH (f)
CH=CH−COO−(CHCHO)−CO−CH=CH(n≒14) (g)
*11)H:IRGACURE184D(BASF社製),I:IRGACURE819(BASF社製),各化合物の化学構造式を、下記式(h),(i)にそれぞれ示す。
Figure 0005782060
Figure 0005782060
上記表中の結果より、塗膜層を構成するモノマー成分として、2官能の(メタ)アクリロイル基を有するモノマーと3官能以上の(メタ)アクリロイル基を有するモノマーとを併用した各実施例の供試ベルトにおいては、ベルト基材と塗膜層との間の良好な接着性が確保されており、また、表面のベタツキの問題もないことが確かめられた。これに対し、2官能のモノマー成分のみを用いた比較例1の供試ベルトは、ベルト基材と塗膜層との間の接着性が悪く、表面性についても悪いものであった。
100 導電性エンドレスベルト,101 ベルト基材,102 塗膜層

Claims (5)

  1. ポリフェニレンサルファイド樹脂を主成分とするベルト基材上に塗布されて塗膜層を形成するベルト用樹脂組成物であって、
    アクリロイル基を有するモノマー成分、光重合開始剤、および、導電剤を含有し、
    前記アクリロイル基を有するモノマー成分が、2官能の(メタ)アクリロイル基を有するモノマー70〜80質量%と5官能以上の(メタ)アクリロイル基を有するモノマー20〜30質量%とを含むモノマー成分、または、単官能の(メタ)アクリロイル基を有するモノマー10〜20質量%と2官能の(メタ)アクリロイル基を有するモノマー57〜80質量%と5官能以上の(メタ)アクリロイル基を有するモノマー17〜30質量%とを含むモノマー成分のいずれか一方のモノマー成分からなり、
    前記2官能の(メタ)アクリロイル基を有するモノマーが、アルキレングリコールジ(メタ)アクリレートであることを特徴とするベルト用樹脂組成物。
  2. 前記5官能以上の(メタ)アクリロイル基を有するモノマーが、5官能基の(メタ)アクリロイル基を有するモノマーと、6官能基の(メタ)アクリロイル基を有するモノマーと、の比が質量基準で40:60である混合物である請求項1記載のベルト用樹脂組成物。
  3. さらに、前記モノマー成分が、単官能の(メタ)アクリロイル基を有するモノマーを10質量%以上含む請求項1記載のベルト用樹脂組成物。
  4. ポリフェニレンサルファイド樹脂を主成分とするベルト基材と、塗膜層とを、内側から順次備える導電性エンドレスベルトにおいて、
    前記塗膜層が、請求項1〜3のうちいずれか一項記載のベルト用樹脂組成物を用いて形成されていることを特徴とする導電性エンドレスベルト。
  5. 前記塗膜層の膜厚が2〜5μmである請求項4記載の導電性エンドレスベルト。
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