JP5780217B2 - 画像形成装置および情報処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置および情報処理プログラムに関する。
地震などにより広域にわたって災害が発生した場合に被災者の安否を効率的に確認できるシステムの普及が望まれている。被災者の安否を確認する方法としては、一般に電話などの通信手段によって確認する方法が使用されることが多い。しかしながら、災害時は、被災地との通話が急増するため、一般に普及している携帯電話、固定電話、公衆電話はつながり難くなるため、被災者の安否を確認する手段として電話を使用するのは困難である場合が多い。また、家族、学校、職場などにおいて、複数人の安否を確認したい場合に個別に電話で確認していたのでは手間と時間がかかり効率的ではない。さらに、安否を確認する側も被災している場合、電話などの通信手段を利用できない状況にあることも考えられる。その一方で、オフィス、コンビニエンスストア、市役所などの公共施設には複写機、MFP(Multifunction Peripheral)などの画像形成装置が設置されていることが多く、これらの中にはインターネットなどにネットワーク接続することができるものもある。
災害時における諸事情を考慮し、画像形成装置を利用して災害時に被災者を支援することを目的としたシステムがこれまでに提案されている。たとえば、下記の特許文献1には、災害時に画像形成装置の利用者に対して災害時用の追加的な利用者インターフェースを提供する画像処理システムが開示されている。この災害時用の利用者インターフェースは、たとえば官公庁や自治体の安否登録システムのような災害対策用の外部システムとのインターフェースとして使用される。
しかしながら、特許文献1に記載の画像処理システムは、被災者の安否に関する情報を登録および検索する外部システムとのインターフェースを提供するものの、被災者の安否に関する情報を登録および検索する具体的な手段を提供するものではない。また、被災者同士が互いに安否確認することも想定されていない。その結果、被災者の安否に関する情報の登録および検索を効率的に実行できないという問題がある。
特開2008−59530号公報
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものである。したがって、本発明の目的は、被災者の安否に関する情報の登録および検索を効率的に実行できる画像形成装置および情報処理プログラムを提供することである。
本発明の上記目的は、下記によって達成される。
(1)被災者の安否に関する情報を直接入力するための入力手段と、被災者の安否に関する情報を画像として読み込む画像読取手段と、制御手段と、を有し、前記制御手段は、
被災者の安否に関する情報を、登録者が前記入力手段に直接入力することによって取得するか、あるいは前記画像読取手段によって取得するかを選択可能に構成され、取得した前記情報を前記被災者の安否情報として登録するとともに、ネットワーク上の少なくとも1つの検索サーバーとネットワーク接続可能か否かを一定時間ごとに監視し、ネットワーク接続が可能ではない場合、前記少なくとも1つの検索サーバーへ前記安否情報を送信するための送信要求を一時的に保持し、その後ネットワーク接続が可能となった場合、前記送信要求に基づいて前記安否情報を前記少なくとも1つの検索サーバーに送信する、画像形成装置。
(2)前記画像読取手段は、被災者に関する検索情報を画像として読み込み、前記制御手段は、前記画像に基づいて取得した前記検索情報を使用して安否情報を検索するとともに、ネットワーク上の少なくとも1つの検索サーバーとネットワーク接続可能か否かを一定時間ごとに監視し、ネットワーク接続が可能ではない場合、前記少なくとも1つの検索サーバーへ送信する前記検索情報および検索要求を一時的に保持し、その後ネットワーク接続が可能となった場合、前記検索情報および検索要求を前記少なくとも1つの検索サーバーに送信することを特徴とする上記(1)に記載の画像形成装置。
(3)被災者に関する検索情報を直接入力するための入力手段と、被災者に関する検索情報を画像として読み込む画像読取手段と、制御手段と、を有し、前記制御手段は、被災者に関する検索情報を、検索者が前記入力手段に直接入力することによって取得するか、あるいは前記画像読取手段によって取得するかを選択可能に構成され、取得した前記検索情報を使用して安否情報を検索するとともに、ネットワーク上の少なくとも1つの検索サーバーとネットワーク接続可能か否かを一定時間ごとに監視し、ネットワーク接続が可能ではない場合、前記少なくとも1つの検索サーバーへ送信する前記検索情報および検索要求を一時的に保持し、その後ネットワーク接続が可能となった場合、前記検索情報および検索要求を前記少なくとも1つの検索サーバーに送信する、画像形成装置。
(4)前記安否情報は、前記被災者の名前、性別、生年月日、および前記被災者が避難する先の目的地を含むことを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
(5)前記検索情報は、前記被災者の名前、性別、および生年月日を含むことを特徴とする上記(2)〜(4)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
(6)前記制御手段は、地図で指定された範囲において前記安否情報を検索することを特徴とする上記(2)〜(5)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
(7)前記安否情報の検索結果として前記目的地への経路情報を出力することを特徴とする上記(4)〜(6)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
(8)前記安否情報の検索結果として前記被災者に関連する人物の安否情報を出力することを特徴とする上記(2)〜(4)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
(9)前記安否情報の検索結果を用紙に印刷して出力することを特徴とする上記(2)〜(8)のいずれか1項に記載の画像形成装置。
(10)前記安否情報は、前記被災者の登録場所、登録日時、所属組織、住所、コメント、連絡先、送信先、前記目的地への経路地図の画像のうちの少なくとも1つをさらに含むことを特徴とする上記(4)〜(9)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
(11)タッチパネルディスプレイをさらに備え、前記目的地は、前記タッチパネルディスプレイに表示された地図上を前記被災者が触れることによって入力されることを特徴とする上記(4)〜(10)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
(12)前記安否情報を記入するための入力用紙を印刷することを特徴とする上記(1)〜(11)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
(13)前記検索情報を記入するための検索用紙を印刷することを特徴とする上記(2)〜(12)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
(14)被災者の安否に関する情報を、登録者が入力手段に直接入力することによって取得するか、あるいは画像として読み込むことによって取得するかを選択する手順と、被災者の安否に関する情報を取得する手順(a1)と、取得した前記情報を前記被災者の安否情報として登録する手順(b1)と、ネットワーク上の少なくとも1つの検索サーバーとネットワーク接続可能か否かを一定時間ごとに監視し、ネットワーク接続が可能ではない場合、前記少なくとも1つの検索サーバーへ前記安否情報を送信するための送信要求を一時的に保持し、その後ネットワーク接続が可能となった場合、前記送信要求に基づいて前記安否情報を前記少なくとも1つの検索サーバーに送信する手順(c1)と、をコンピューターに実行させる、情報処理プログラム。
(15)被災者に関する検索情報を、検索者が入力手段に直接入力することによって取得するか、あるいは画像として読み込むことによって取得するかを選択する手順と、被災者に関する検索情報を取得する手順(a2)と、取得した前記検索情報を使用して安否情報を検索させる手順(b2)と、ネットワーク上の少なくとも1つの検索サーバーとネットワーク接続可能か否かを一定時間ごとに監視し、ネットワーク接続が可能ではない場合、前記少なくとも1つの検索サーバーへ送信する前記検索情報および検索要求を一時的に保持し、その後ネットワーク接続が可能となった場合、前記検索情報および検索要求を前記少なくとも1つの検索サーバーに送信する手順(c2)と、をコンピューターに実行させる、情報処理プログラム。
(16)上記(14)または(15)に記載の情報処理プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。
本発明によれば、画像形成装置は、検索サーバーとネットワーク接続可能か否かを一定時間ごとに監視しており、ネットワーク接続が可能ではない場合、ネットワーク接続が可能となるまで送信要求および検索要求を保持する。したがって、災害によりネットワークが寸断して、画像形成装置と検索サーバーとの間で安否情報のやり取りができない場合でも、ネットワークの復旧後すぐに安否情報のやり取りを再開できる。その結果、被災者の安否に関する情報の登録および検索を効率的に実行できる。
本発明の一実施形態の画像形成システムの概略構成を示すブロック図である。 図1に示す画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態の安否確認システムの起動手順について説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態の管理者設定メニューの一例を示す図である。 本発明の一実施形態の安否確認システム設定について説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態の安否確認システム設定について説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態の安否確認システム設定メニューの一例を示す図である。 本発明の一実施形態の送信確認処理について説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態の送信確認処理について説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態の安否確認メイン処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態の安否確認システムメニューの一例を説明するための図である。 本発明の一実施形態の安否情報項目一覧の一例を示す図である。 本発明の一実施形態において、画像形成装置の操作表示部を使用して安否情報を入力する場合の安否情報登録方法を説明するための図である。 本発明の一実施形態において、入力用紙に安否情報を記入したのち画像として読み込む場合の安否情報登録方法を説明するための図である。 本発明の一実施形態において、所定形式の用紙を画像として読み込む場合の安否情報登録方法を説明するための図である。 本発明の一実施形態の安否情報登録処理手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態の安否情報登録メニューの一例を説明するための図である。 本発明の一実施形態の安否情報登録画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態において、画像形成装置が備える地図情報を使用して目的地を指定する方法を説明するための図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の安否情報登録完了画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態の安否情報登録内容の確認について説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態の安否情報登録内容の確認について説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態の安否情報更新処理について説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態の安否情報更新メニューの一例を示す図である。 本発明の一実施形態の安否情報検索処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態の安否情報検索処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態の安否情報検索処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態の安否情報検索メニューの一例を示す図である。 本発明の一実施形態において、安否情報検索の個人指定検索画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態において、安否情報検索の地図範囲指定画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態の検索結果リスト画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態の地図範囲指定により検索した場合の検索結果リスト画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態の安否情報詳細表示画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態の安否情報経路画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態において、部分一致する条件で検索した場合の検索結果リスト画面の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態の画像形成システムの概略構成を示すブロック図であり、図2は図1に示す画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すとおり、本実施形態の画像形成システム1は、安否情報検索サーバー(以下、検索サーバーと称する。)100A,100B、画像形成装置200A,200B、およびネットワーク300A,300Bを有する。検索サーバー100A,100Bおよび画像形成装置200A,200Bは、ネットワーク300A,300Bを介してTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などのネットワークプロトコルで相互に通信可能に接続されている。
なお、本実施形態では、説明の都合上、画像形成システム1は2台の検索サーバー100A,100Bおよび2台の画像形成装置200A,200Bを有する場合を例示して説明する。しかしながら、ネットワーク300A,300Bに接続される検索サーバーおよび画像形成装置の台数は、図1に示す例に限定されない。
本実施形態の画像形成システム1は、一般的な画像形成システムとしての機能を有することに加え、地震などにより広域にわたって災害が発生した場合には被災者の安否を確認することを目的とした安否確認システムとしての機能も果たす。
より具体的には、本実施形態の安否確認システムでは、画像形成装置200A,200Bを含む多数の画像形成装置が各地域のたとえばコンビニエンスストア、スーパー、商店、公共施設、オフィスなどに分散して設置されていることを想定している。画像形成装置200A,200Bは、たとえば、ある地域の互いに異なる場所Aおよび場所Bにそれぞれ設置されている。一方、検索サーバー100A,100Bの設置場所は、災害の影響を受けにくい場所であれば、とくに限定されるものではない。
災害時において、画像形成装置200A,200Bは、管理者によって通常モードから安否確認モードに切り替えられる。通常モードは、たとえば画像形成装置200A,200Bの通常の動作を実行するためのモードであり、安否確認モードは、安否確認システムの一部として被災者の安否を確認する機能を実現するためのモードである。
本実施形態の安否確認システムでは、安否情報の登録を希望する被災者は、最寄りの画像形成装置の設置場所を訪れ、画像形成装置を操作して安否情報を登録する。以下の説明では、画像形成装置を操作して安否情報を登録する被災者を登録者と称する。なお、安否情報の詳細については後述する。
一方、被災者の安否情報を検索する者(以下、検索者と称する。)も最寄りの画像形成装置の設置場所を訪れ、画像形成装置を操作して安否情報を検索する。検索者自身も登録者になりうる。また、登録者および検索者を合わせて利用者と称する。
本実施形態の安否確認システムでは、画像形成装置200Aと画像形成装置200Bとがネットワーク300Aを介して相互に通信可能に接続されている。したがって、検索者は、画像形成装置200Aで登録された登録者の安否情報を画像形成装置200Bから検索することができる。また、反対に画像形成装置200Bで登録された登録者の安否情報を画像形成装置200Aから検索することもできる。
以下、本実施形態の検索サーバー100A,100Bおよび画像形成装置200A,200Bの構成についてより詳しく説明する。
<安否情報検索サーバーの構成>
検索サーバー100A,100Bは、複数の画像形成装置200A,200Bに保存されている安否情報の検索および取得が可能な検索サーバーである。また、検索サーバー100A,100Bは、一般的なパーソナルコンピューターまたはワークステーションを用いて構成され、画像形成装置200A,200Bから受信した安否情報を記憶装置に登録することができる。
検索サーバー100Aは、ネットワーク300Aを通じて画像形成装置200A,200Bと接続され、画像形成装置200A,200Bから安否情報を受信する。また、検索サーバー100Bは、検索サーバー100Aおよび画像形成装置200A,200B以外の他の画像形成装置とネットワーク300Bを通じて接続されている。安否情報の登録、検索、および取得を含む検索サーバー100A,100Bの各機能は、検索サーバー100A,100Bに内蔵されたCPUが安否情報検索サーバー用プログラムを実行することによって実現される。
<画像形成装置の構成>
図2に示すとおり、画像形成装置200Aは、原稿供給部210、画像読取部220、画像処理部230、画像形成部240、給紙部250、画像出力部260、操作表示部270、および制御部280を有する。本実施形態の画像形成装置200A,200Bは、たとえばMFPである。なお、画像形成装置200A,200Bは同一の構成を有するので、画像形成装置200Aの構成を代表して説明し、画像形成装置200Bの構成の説明は省略する。
原稿供給部210は、画像を読み取るための原稿を画像読取部220に供給する。原稿供給部210は、ADF(Automatic Document Feeder)を備え、原稿供給口に載置された原稿を1枚ずつ画像読取部220に供給する。
画像読取部220は、画像読取手段として、原稿を光学的に読み取り、画像データ信号を取得する。画像読取部220は、光源、光学系、イメージセンサー、およびアナログ・ディジタル変換回路を有する。画像読取部220において、光源は、(R,G,B)各色の光を原稿に順次照射する。光学系は、複数のミラーおよび結像レンズを有しており、原稿からの反射光は光学系のミラーおよび結像レンズを通じてイメージセンサーに結像される。イメージセンサーは、(R,G,B)各色に対応する反射光をラインごとに読み取り、原稿からの反射光強度に応じて電気信号を生成する。生成された電気信号は、アナログ・ディジタル変換回路において、アナログ信号からディジタル信号に変換され、画像データ信号として画像処理部230に伝達される。
画像処理部230は、画像データ信号に対して各種の画像処理を実施する。画像処理部230は、たとえばシェーディング補正、γ補正、色変換、拡大・縮小処理などを実施し、画像形成部240に伝達する。
画像形成部240は、画像処理部20で処理された画像データ信号に基づいて、給紙部250から供給された用紙に印刷画像を印刷する。本実施形態では、画像形成部240は、電子写真プロセスにより印刷画像を用紙に印刷する。より具体的には、画像形成部240は、感光体ドラムを帯電させ、画像処理部230で生成された画像データ信号に基づいてレーザー光により感光体ドラム上に静電潜像を形成する。そして、感光体ドラム上の静電潜像にトナーを付着させてトナー画像を形成し、感光体ドラム上のトナー画像を転写ベルトにより用紙に転写し、用紙に転写されたトナー画像を定着ローラーで加熱および加圧して定着させる。トナー画像が定着された用紙は、画像出力部260の排紙トレイから排出される。
操作表示部270は、利用者からの指示を受け付け、制御部280に送信する。また、操作表示部270は、画像形成部240による印刷処理に関する設定内容や、利用者に注意を喚起するための各種メッセージなどを表示する。操作表示部270は、たとえば、押しボタンスイッチ、タッチパネルディスプレイなどを備える。
制御部280は、制御手段として、原稿供給部210、画像読取部220、画像処理部230、画像形成部240、給紙部250、画像出力部260、および操作表示部270を制御し、画像形成装置200AのMFPとしての機能を実現させる。また、本実施形態では、制御部280は、各部を制御して画像形成装置200Aを安否確認システムの一部として機能させる。
制御部280は、HDD(Hard Disk Drive)281、メモリ282、CPU(Central Processing Unit)283、および通信I/F部284を有する。これらの構成要素は、バス285を介して相互に通信可能に接続されている。
HDD281は、オペレーティングシステム、画像形成装置200Aの各部を制御する制御プログラム、安否確認システム用制御プログラム、OCR処理用プログラムなどの各種のソフトウェアプログラム、安否確認システム用地図情報を格納する。
画像形成装置200Aの各部を制御する制御プログラムは、原稿供給部210、画像読取部220、画像処理部230、画像形成部240、給紙部250、画像出力部260、および操作表示部270を制御し、画像形成装置200AをMFPとして動作させるためのプログラムである。
また、安否確認システム用制御プログラムは、画像形成装置200Aを安否確認システムの一部として機能させるためのプログラムである。また、安否確認システム用地図情報(以下、地図情報と称する。)は、登録者が画像形成装置200Aを操作して安否情報を入力する際に補助的な役割を果たしたり、登録者の避難先までの経路を示したりする。地図情報の詳細については後述する。
メモリ282は、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を備える。ROMには、各種のパラメータが記憶され、RAMには、上記ソフトウェアプログラムがCPU283によって実行される際にロードされるほか、安否情報、検索結果、検索者情報、各種演算結果などのデータが一時的に記憶される。長期間にわたる保存が必要とされるデータは、HDD281に転送されて保存される。また、上記ソフトウェアプログラムのうちの一部をROMに記憶させておいてもよい。
CPU283は、メモリ282にロードされた上記安否確認システム用制御プログラムに従って各種の命令および演算などを実行し、本実施形態の画像形成装置200Aを安否確認システムの一部として機能させる。
通信I/F部284は、LAN(Local Area Network)を通じて他の画像形成装置およびサーバーとネットワーク接続を確立し、データの送受信を実行する。また、通信I/F部284は、ファクシミリ(FAX)送信機を通じてメモリ282に記憶されている安否情報を他の画像形成装置200のファクシミリ受信機に送信することもできる。
以上のとおり構成される本実施形態の画像形成システム1は、検索サーバー100A,100Bおよび画像形成装置200A,200Bを有し、これらはネットワーク300A,300Bを通じて相互に通信可能に接続されている。画像形成装置200A,200Bは、制御部280によって安否確認システム用制御プログラムを実行させて、画像形成装置200A,200Bを安否確認システムの一部として機能させる。以下、安否確認システムについてより詳細に説明する。
<安否確認システムの起動>
まず、図3および図4を参照して、本実施形態の安否確認システムの起動手順についてより詳しく説明する。図3は本実施形態の安否確認システムの起動手順について説明するためのフローチャートであり、図4は本実施形態の管理者設定メニューの一例を示す図である。
図3に示すとおり、本実施形態の画像形成装置200Aは、災害が発生していない通常の状況において、通常のMFPとして動作する(ステップS101)。画像形成装置200Aは、MFPとして原稿を複写したり、ファクシミリを送信したりする。
本実施形態の画像形成装置200Aの動作モードには、通常のMFPとして動作する通常動作モードの他に管理者設定モードおよび安否確認モードがある。管理者設定モードは、画像形成装置200Aの各種設定を実行するための動作モードであり、安否確認モードは安否確認システムの一部として被災者の安否を確認する機能を実現するためのモードである。本実施形態の画像形成システム1では、災害時などの非常時に、画像形成装置200Aの管理者が操作表示部270のタッチパネルディスプレイやスイッチなどを操作することによって、画像形成装置200Aの動作モードを管理者設定モードへ切り替える。
次に、動作モードが管理者設定モードへ切り替えられたか否かを判断する(ステップS102)。動作モードが管理者設定モードへ切り替えられた場合(ステップS102:YES)、制御部280は、管理者設定メニューを表示する(ステップS103)。具体的には、図4に示すとおり、画像形成装置200Aの操作表示部270のタッチパネルディスプレイに管理者設定メニューが表示される。管理者設定メニューの選択項目としては、機器設定、ネットワーク設定、給紙設定、セキュリティ設定、および安否確認システム10がある。画像形成装置200Aの管理者は、操作表示部270のタッチパネルディスプレイで上記選択項目のいずれかの項目を選択したのち、OK11を選択する。
一方、動作モードが管理者設定モードへ切り替えられていない場合(ステップS102:NO)、ステップS101へ戻り、通常のMFPとして動作を継続する。
次に、管理者設定メニューから安否確認システム10が選択されたか否かを判断する(ステップS104)。安否確認システム10が選択された場合(ステップS104:YES)、安否確認システム設定処理を実行する(ステップS105)。このとき動作モードは、管理者設定モードから安否確認モードへ切り替わる。動作モードが安否確認モードに切り替わると、画像形成装置200Aで実行中の通常の処理(たとえば通常のプリント処理など)はすべて中止され、画像形成装置200Aの各種設定、たとえばインターネット接続のオン/オフ設定などは安否確認モードに適した設定に変更される。したがって、たとえば安否確認モードに切り替わる前にインターネット接続のオン/オフ設定がオフに設定されていても安否確認モードに切り替わった時点でインターネット接続のオン/オフ設定はオンとなる。安否確認システム設定処理の具体的な処理内容については後述する。
一方、安否確認システムが選択されない場合(ステップS104:NO)、画像形成装置の各種設定処理を実行する(ステップS106)。図4に示すとおり、本実施形態の画像形成装置200Aの設定処理には、たとえば機器設定、ネットワーク設定、給紙設定、およびセキュリティ設定がある。これらの設定は、従来の画像形成装置の設定と同じであるので、その説明を省略する。
次に、管理者設定メニューにおいて、キャンセル12が選択されたか否かが判断される(ステップS107)。キャンセル12が選択されていない場合(ステップS107:NO)、ステップS103の処理へ戻る。一方、キャンセル12が選択された場合(ステップS107:YES)、終了要求があるか否かが判断される(ステップS108)。終了要求は、たとえば画像形成装置200Aの電源がオフされた場合や一時的に処理を休止する場合などに発生する。終了要求がある場合(ステップS108:YES)、処理を終了する。一方、終了要求がない場合(ステップS108:NO)、ステップS101に戻り、MFPの通常動作を継続する。
<安否確認システム設定処理>
次に、図5A〜図6を参照して、本実施形態の安否確認システム設定処理についてより詳しく説明する。図5Aおよび図5Bは本実施形態の安否確認システム設定について説明するためのフローチャートであり、図6は本実施形態の安否確認システム設定メニューの一例を示す図である。
本実施形態の安否確認設定処理では、安否確認システムの起動・停止、安否確認検索サーバーの登録、地図情報の更新などの設定を実行する。
図5Aに示すとおり、まず、安否確認システム設定メニューを表示する(ステップS201)。具体的には、制御部280は、操作表示部270のタッチパネルディスプレイに安否確認システム設定メニューを表示する。図6に示すとおり、安否確認システム設定メニューの選択項目としては、安否確認システム起動13、安否確認システム停止14、検索サーバー追加15、および地図情報更新16がある。登録者は、上記選択項目のいずれかを選択し、OK17を選択する。
次に、安否確認システム設定メニューにおいて、安否確認システム起動13が選択されたか否かを判断する(ステップS202)。安否確認システム起動13が選択された場合(ステップS202:YES)、画像形成装置200Aの現在の環境設定を保存する(ステップS203)。画像形成装置200Aの環境設定としては、たとえば画像形成装置200Aの特定の利用者に対しての使用制限の設定などが挙げられる。
次に、環境設定を安否確認システム用の設定に変更する(ステップS204)。たとえば、画像形成装置200Aの特定の利用者に対して使用制限が設定されている場合、使用制限を解除して全ての利用者が安否確認システムを利用できるように環境設定を変更する。
次に、送信確認処理を実行する(ステップS205)。制御部280は、安否確認システムの動作中において、一定時間間隔でネットワーク状態を監視し、ネットワーク接続の状態に応じて、送信要求されている安否情報があれば送信し、安否情報の検索要求があれば検索結果を送信する。送信要求は、登録者が画像形成装置200Aまたは画像形成装置200Bを操作して安否情報を入力して登録した時点で発生する。また、検索要求は、検索者が画像形成装置200Aまたは画像形成装置200Bを操作して検索情報を入力して検索を開始した時点で発生する。
ネットワーク接続が可能である場合、画像形成装置200Aまたは画像形成装置200Bは、送信要求に基づいて直ちに安否情報を検索サーバー100Aに送信する。また、検索情報および検索要求を検索サーバー100Aに送信する。一方、ネットワーク設備が災害の影響を受けて接続できない場合、画像形成装置200Aまたは画像形成装置200Bは、送信要求、検索情報および検索要求をネットワーク接続が復旧するまで一時的に保持しておく。送信確認処理についての詳細は後述する。
次に、安否確認メイン処理を実行する(ステップS206)。安否確認メイン処理では、安否情報の登録、更新、検索、入力用紙印刷の各処理を選択的に実行する。安否確認メイン処理の詳細についても後述する。
次に、安否確認システム設定メニューにおいて、キャンセル18が選択されたか否かを判断する(ステップS207)。キャンセル18が選択されていない場合(ステップS207:NO)、ステップS201の処理に戻る。一方、キャンセル18が選択された場合(ステップS207:YES)、図3のステップS107の処理に移行する。
一方、安否確認システム設定メニューにおいて、安否確認システム起動13が選択されていない場合(ステップS201:NO)、安否確認システム停止14が選択されたか否かを判断する(ステップS208)。安否確認システム停止14が選択された場合(ステップS208:YES)、安否確認システムを停止する(ステップS209)。なお、安否確認システムを起動中に安否確認システム停止14が選択された場合も安否確認システムを停止する。制御部280は、環境設定を安否確認システム起動前の状態に戻す(ステップS210)。
次に、安否確認システム設定メニューにおいて、キャンセル18が選択されたか否かについて判断する(ステップS207)。キャンセル18が選択されていない場合(ステップS207:NO)、ステップS201の処理に戻る。一方、キャンセル18が選択された場合(ステップS207:YES)、図3のステップS107の処理に移行する。
一方、安否確認システム停止14が選択されていない場合(ステップS208:NO)、図5Bに示すとおり、安否確認検索サーバー追加15が選択されたか否かを判断する(ステップS211)。安否確認検索サーバー追加15が選択された場合(ステップS211:YES)、制御部280は、追加される安否確認検索サーバーのIPアドレスを受け付ける(ステップS212)。次に、制御部280は、入力された安否確認検索サーバーのIPアドレスをHDD281に保存する(ステップS213)。
次に、安否確認システム設定メニューにおいて、キャンセル18が選択されたか否かを判断する(ステップS207)。キャンセル18が選択されていない場合(ステップS207:NO)、ステップS201の処理に戻る。一方、キャンセル18が選択された場合(ステップS207:YES)、図3のステップS107の処理に移行する。
一方、安否確認検索サーバー追加15が選択されていない場合(ステップS211:NO)、地図情報更新16が選択されたか否かを判断する(ステップS214)、地図情報更新16が選択された場合(ステップS214:YES)、地図情報を更新する(ステップS215)。具体的には、CD、DVDなどの記録媒体またはインターネットを通じて最新の地図情報をダウンロードする。そして、地図情報をHDD281に保存する(ステップS216)。このように、本実施形態の画像形成装置200Aは地図情報を備えているので、登録者が周辺の避難場所へ移動したい場合に避難経路を示した地図を印刷することができる。
次に、安否確認システム設定メニューにおいて、キャンセル18が選択されたか否かを判断する(ステップS207)。キャンセル18が選択されていない場合(ステップS207:NO)、ステップS201の処理に戻る。一方、キャンセル18が選択された場合(ステップS207:YES)、図3のステップS107の処理に移行する。
一方、地図情報更新16が選択されなかった場合(ステップS214:NO)、ステップS201の処理に移行する。
<送信確認処理>
本実施形態の画像形成装置200A,200Bは、検索サーバー100Aとネットワーク接続可能か否かを一定時間ごとに監視しており、ネットワーク接続が可能ではない場合、検索サーバー100Aへ安否情報を送信するための送信要求を一時的に保持する。そして、その後ネットワーク接続が可能となった場合、上記送信要求に基づいて安否情報を検索サーバー100Aまたは検索サーバー100Bに送信する。
また、画像形成装置200A,200Bは、ネットワーク接続が可能ではない場合、検索サーバー100Aへ送信する検索情報および検索要求を一時的に保持する。そして、その後ネットワーク接続が可能となった場合、検索情報および検索要求を検索サーバー100Aへ送信する。
以下、図7Aおよび図7Bを参照して、送信確認処理についてより詳細に説明する。図7Aおよび図7Bは本実施形態の送信確認処理について説明するためのフローチャートである。
図7Aに示すとおり、まず、ネットワーク接続を監視する監視タイマーがタイムアウトしたか否かを判断する(ステップS301)。監視タイマーがタイムアウトしていない場合(ステップS301:NO)、監視タイマーがタイムアウトするまで待機する。一方、監視タイマーがタイムアウトした場合(ステップS301:YES)、監視タイマーを停止する(ステップS302)。
次に、ネットワーク接続が可能であるか否かを判断する(ステップS303)。上記監視タイマーは、一定時間経過するとタイムアウトするように構成されているので、監視タイマーがタイムアウトしたか否かを検知することにより、ネットワーク接続が可能であるか否かを一定時間間隔で判断することができる。ネットワーク接続が可能でない場合(ステップS303:NO)、図7Bに示すとおり、監視タイマーを起動する(ステップS310)。そして、終了要求があるか否かを判断する(ステップS311)。終了要求がある場合(ステップS311:YES)、処理を終了する。一方、終了要求がない場合(ステップS311:NO)、ステップS301の処理に戻る。
一方、ネットワーク接続が可能である場合(ステップS303:YES)、送信要求されている安否情報があるか否かを判断する(ステップS304)。送信要求されている安否情報がある場合(ステップS304:YES)、送信要求されている安否情報を画像形成装置200Aから検索サーバー100Aへ送信する(ステップS305)。たとえば、登録者が画像形成装置200Aを操作して安否情報1を登録すると、安否情報1を検索サーバー100Aに送信するための送信要求が発生する。送信要求されている安否情報1があるので、画像形成装置200Aは、検索サーバー100Aに安否情報1を送信する。
次に、安否情報の検索要求があるか否かを判断する(ステップS306)。安否情報の検索要求がある場合(ステップS306:YES)、検索サーバー100Aは、検索情報に基づいて安否情報を検索する。検索サーバー100Aに安否情報が存在しない場合、検索サーバー100Bに安否情報を検索するように指示することもできる。そして、検索サーバー100A,100Bは、検索結果を検索要求があった画像形成装置へ送信する(ステップS307)。たとえば、画像形成装置200Aに登録されている安否情報1を検索者が画像形成装置200Bを操作して検索する場合、検索サーバー100Aは、検索情報を使用して安否情報1を検索する。そして、検索サーバー100Aは、検索結果を画像形成装置200Bに送信する。一方、安否情報の検索要求がない場合(ステップS306:NO)、ステップS310の処理へ移行する。
次に、検索結果が1件以上あるか否かを判断する(ステップS308)。検索結果が1件以上ある場合(ステップS308:YES)、検索結果をHDD281に保存する(ステップS309)。一方、検索結果が1件もない場合(ステップS308:NO)、ステップS310の処理へ移行する。
このように、本実施形態の画像形成装置200A,200Bは、検索サーバー100Aとネットワーク接続可能か否かを一定時間ごとに監視しており、ネットワーク接続が可能ではない場合、ネットワーク接続が可能となるまで送信要求および検索要求を保持する。したがって、災害によりネットワークが寸断して、画像形成装置200A,200Bと検索サーバー100Aとの間で安否情報のやり取りができない場合でも、ネットワークの復旧後すぐに安否情報のやり取りを再開できる。
<安否確認メイン処理>
以下、図8〜図10を参照して、本実施形態の安否確認メイン処理について説明する。図8は本実施形態の安否確認メイン処理を説明するためのフローチャートであり、図9は安否確認システムメニューの一例を説明するための図であり、図10は本実施形態の安否情報項目一覧の一例を示す図である。
図8に示すとおり、まず、安否確認システムメニューを表示する(ステップS401)。安否確認システムメニューには、図9に示すように選択項目として登録19、更新20、入力用紙印刷21、および検索22が表示される。
次に、安否確認システムメニューにおいて、登録19、更新20、入力用紙印刷21、および検索22のいずれかが選択されたか否かを判断する(ステップS402、ステップS405、ステップS407、ステップS409)。
安否確認システムメニューにおいて、登録19が選択された場合(ステップS402:YES)、安否情報登録処理を実行する(ステップS403)。安否情報登録処理では、登録者は、安否情報の入力方法を選択し、各々の入力方法に応じて安否情報を入力する。安否情報登録処理の処理手順の詳細については後述する。
また、安否確認システムメニューにおいて、更新20が選択された場合(ステップS405:YES)、安否情報更新処理を実行する(ステップS406)。安否情報更新処理では、安否情報登録処理で入力した安否情報を更新する。本実施形態の安否確認システムでは、被災者である安否情報の登録者は、たとえば避難場所などの目的地へ向かって移動する際に途中のコンビニエンスストアや公共施設の画像形成装置で安否情報を更新できる。このように、登録者が目的地までの移動経路において安否情報を逐次更新することにより、検索者は登録者のおおよその移動経路を把握することができる。上記安否情報更新処理の処理手順の詳細については後述する。
また、安否確認システムメニューにおいて、入力用紙印刷21が選択された場合(ステップS407:YES)、安否情報項目を用紙に印刷して出力する(ステップS408)。図10に示すとおり、本実施形態の安否情報システムでは、安否情報項目として、名前、性別、生年月日、登録場所、登録日時、所属、目的地、住所、コメント、連絡先、送信先、および画像を登録することができる。
登録場所および登録日時は、登録者によって入力されてもよいし、画像形成装置200Aによって付与されてもよい。画像形成装置200Aが付与する場合、登録場所については、画像形成装置200Aの設置位置を制御部280のHDD281などに予め入力しておくことにより付与することができる。また、登録日時については、制御部280に内蔵されているリアルタイムクロックを利用して付与することができる。
所属は、登録者が所属している組織の名称であり、たとえば会社、学校、団体などの名称である。
目的地は、登録者が向かっている場所であり、たとえば番地、建物名、施設名、通称、緯度・経度などで表記されうる。また、目的地は登録者の最終目的地だけではなく、経由地を含むように構成することも可能である。登録者は、最終的な目的地および経由地を登録しておくことができるので、検索者は、登録者が登録場所からどこへ向かって移動しているのかを検索結果から把握することができる。その結果、登録者の現在のおおよそ位置を推測することができる。なお、後述するように、目的地は、操作表示部270のタッチパネルディスプレイに地図を表示して指定してもよい。
住所は、登録者の自宅や所属している組織の住所であり、複数登録することができる。
コメントは、登録者から検索者へのメッセージである。たとえば、登録者が検索者に無事である旨を伝える場合に使用される。
連絡先は、登録者の連絡先であり、たとえばメールアドレス、電話番号、FAX番号である。複数登録することも可能である。
送信先は、登録者の安否情報を送信する送信先であり、たとえばメールアドレス、電話番号、FAX番号である。複数登録することも可能である。
画像は、付加的に添付される画像であり、たとえば安否情報の付加情報、登録場所の地図などである。
また、安否確認システムメニューにおいて、検索22が選択された場合(ステップS409:YES)、安否情報検索処理を実行する(ステップS410)。安否情報検索処理では、検索情報の入力方法を選択し、入力された検索情報に基づいて登録者の安否情報を検索する。安否情報検索処理の処理手順の詳細については後述する。
登録19、更新20、入力用紙印刷21、および検索22のいずれかの処理が実行されたのち、終了23が選択されたか否かを判断する(ステップS404)。終了23が選択されていない場合(ステップS404:NO)、ステップS401の処理に戻る。一方、終了23が選択された場合(ステップS404:YES)、図5AのステップS207の処理に移行する。
<安否情報登録処理>
次に、図11A〜図17Cを参照して、本実施形態の安否情報システムにおける安否情報登録処理手順について説明する。図11Aは画像形成装置の操作表示部を使用して安否情報を入力する場合の安否情報登録方法を説明するための図であり、図11Bは入力用紙に安否情報を記入したのち画像として読み込む場合の安否情報登録方法を説明するための図であり、図11Cは所定形式の用紙を画像として読み込む場合の安否情報登録方法を説明するための図である。
また、図12は本実施形態の安否情報登録処理手順を説明するためのフローチャートであり、図13は本実施形態の安否情報登録メニューの一例を説明するための図である。また、図14は本実施形態の安否情報登録画面の一例を示す図であり、図15は本実施形態の画像形成装置が備える地図情報を使用して目的地を指定する方法を説明するための図である。また、図16は本実施形態の画像形成装置の安否情報登録完了画面の一例を示す図であり、図17Aおよび図17Bは本実施形態の安否情報登録内容の確認について説明するフローチャートである。
本実施形態では、安否情報を直接入力および画像読込のいずれかの方法を用いて入力することができる。図11Aに示すとおり、直接入力で安否情報を登録する場合、安否情報の登録者は画像形成装置200Aの操作表示部270のタッチパネルディスプレイを使用して、安否情報項目を1つ1つ直接入力する。
一方、図10Bおよび図10Cに示すとおり、画像読込による安否情報登録には、以下の2つの方法がある。1つ目の方法は、図8のステップS408で印刷された入力用紙に登録者が安否情報を記入し、その入力用紙を画像読取部220で読み取って入力する方法である。2つ目の方法は、たとえば身分証明書のような形式が定められた文書を画像読取部220で読み取って入力する方法である。
入力用紙に登録者が安否情報を記入して読み込む場合、画像形成装置200Aの制御部280は、原稿供給部210の原稿供給口に載置された入力用紙を画像読取部220に供給し、画像読取部220は入力用紙を画像として読み込んで入力する。そして、制御部280は、OCR(Optical Character Recognition)処理用プログラムを実行して、読込まれた画像をOCR処理して安否情報を取得し、HDD281に登録する。
本実施形態の画像形成装置200Aは、ADFを備えた原稿供給部210を有する。したがって、多数の登録者に入力用紙を配布し、各々の登録者が安否情報を記入したのち、原稿供給部210の原稿供給口に重ねて載置しておけば、入力用紙が1枚ずつ読み込まれて、各々の登録者の安否情報が登録される。その結果、短時間で多くの登録者の安否情報を登録できる。
また、身分証明書を読み込む場合も、入力用紙に記入して読み込む場合と同様に、身分証明書の記載事項を画像読取部220で読み取って安否情報を登録できる。しかし、身分証明書には所属、連絡先、送信先などの情報が記載されていない場合があるので、身分証明書を読み取る場合は、直接入力を併用して情報の不足分を補うこともできる。
図12に示すとおり、まず、安否情報登録メニューを表示する(ステップS501)。安否情報登録メニューには、図13に示すように選択項目として直接入力24および入力用紙読み込み25が表示される。
次に、安否情報登録メニューにおいて、直接入力24および入力用紙読み込み25のいずれかが選択されたか否かを判断する(ステップS502、ステップS504)。直接入力24が選択された場合(ステップS502:YES)、図14に示すような安否情報登録画面が表示される(ステップS503)。安否情報項目は、操作表示部270を通じて登録者によってすべて直接入力される。登録27が選択された場合、登録が確定する。
なお、安否情報登録画面において、選択(地図)28を選択すると、図15に示されるように登録場所および目的地を含む地図が表示される。地図上には、登録場所(現在地)および目的地の他、主な公共施設、画像形成システム1にネットワーク接続された他の画像形成装置などの位置が示される。地図上の目的地の位置を変更して、OK29を選択することにより、表示される目的地を変更することもできる。
一方、安否情報登録メニューにおいて、入力用紙読み込み25が選択された場合(ステップS504:YES)、入力用紙を読み込む(ステップS505)。具体的には、登録者は、図8のステップS408で印刷された入力用紙の安否情報項目の各々の欄に記入し、画像形成装置200Aの原稿供給部210の原稿供給口に載置する。原稿供給部210は、入力用紙を画像読取部220に供給し、画像読取部220は入力用紙を画像として読み込む。制御部280は、OCR処理用プログラムを実行し、入力用紙の画像データに基づいて登録者の安否情報を取得する。そして、直接入力24で安否情報を入力した場合と同様に図14に示すような安否情報登録画面が表示される。そして、安否情報登録画面において、登録27が選択された場合、登録が確定する。
次に、安否情報登録内容を確認する(ステップS506)。制御部280は、入力された安否情報に不備がないことと、登録IDの有無とを確認したのち、安否情報をHDD281に保存する。登録IDは、登録者を識別するためのIDであり、登録者ごとに一意に決定される。登録IDとしては、たとえば操作中の画像形成装置200Aのシリアル番号、登録日時および、登録情報の文字列を結合した値のハッシュ値をとった値などが使用される。しかしながら、登録IDはこのような方法で作成される場合に限定されず、他の方法で作成してもよい。また、制御部280は、画像形成装置200Aにおける登録者に関する検索要求の有無を確認する。安否情報登録内容の確認の詳細については後述する。
次に、安否情報登録完了画面を表示する(ステップS507)。図16に示すとおり、安否情報登録完了画面には、安否情報の登録が完了した旨のメッセージが登録IDとともに表示される。また、登録者に関する検索要求がある場合は、検索者が登録者を探している旨のメッセージを表示する。安否情報登録完了画面において、印刷30が選択された場合、登録者に関する安否情報の一覧と登録場所および目的地を示す地図とが用紙に印刷される。また、表示31が選択された場合、検索者の安否情報が表示される。
次に、安否情報登録メニューにおいて、終了32が選択されたか否かを判断する(ステップS508)。終了32が選択された場合(ステップS508:YES)、安否情報登録完了画面を消去して図8のステップS404の処理へ移行する。一方、終了32が選択されていない場合(ステップS507:NO)、ステップS501の処理へ戻る。
<安否情報登録内容の確認>
図17Aに示すとおり、まず、入力された安否情報に不備がないか否かを判断する(ステップS601)。安否情報に不備がある場合(ステップS601:NO)、安否情報に不備がある旨を登録者に指摘する不備指摘画面を表示し(ステップS602)、図12のステップS501の処理に戻る。入力された安否情報が不備とされるのは、たとえば入力された安否情報に登録者の名前など必須の安否情報項目の内容が欠落している場合や入力された情報に明らかな誤りがある場合などである。
一方、安否情報に不備がない場合(ステップS601:YES)、登録IDが存在するか否かが判断される(ステップS603)。登録IDが存在しない場合(ステップS603:NO)、登録IDを新規作成する(ステップS603)。一方、登録IDが存在する場合(ステップS603:YES)、入力された安否情報をHDD281に保存する。
次に、検索要求があるか否かを判断する(ステップS606)。登録者の検索要求がある場合(ステップS606:YES)、検索者の安否情報を一時的に保存する(ステップS607)。
次に、図17Bに示すとおり、ネットワーク接続が可能か否かを判断する(ステップS608)。ネットワーク接続が可能である場合(ステップS608:YES)、検索サーバー100Aへ登録者の安否情報の検索要求を確認する(ステップS609)。そして、検索サーバー100Aへ登録者の安否情報の検索要求があるか否かを判断する(ステップS610)。検索サーバー100Aへ安否情報の検索要求がある場合(ステップS610:YES)、検索者の安否情報を一時的に保存する(ステップS611)。そして、図12のステップS507の処理に移行する。
<安否情報更新処理>
次に、図18および図19を参照して、本実施形態の安否情報更新処理について説明する。図18は本実施形態の安否情報更新処理について説明するためのフローチャートであり、図19は本実施形態の安否情報更新メニューの一例を示す図である。
図18に示すとおり、まず、登録IDの入力を受け付ける(ステップS701)。具体的には、図19に示すとおり、安否情報更新メニューを表示して、登録IDの入力を登録者に促す。登録者は、登録時に通知された登録ID(登録済みID)を入力して、OK33を選択する。
次に、入力された登録IDを画像形成装置200Aの登録情報から検索する(ステップS702)。具体的には、入力された登録IDを登録者が操作している画像形成装置200AのHDD281に保存されている登録情報から検索する。そして、登録IDが存在するか否かを判断する(ステップS703)。入力された登録IDが画像形成装置200Aに存在する場合(ステップS703:YES)、画像形成装置200Aに保存されている登録情報を読み込む(ステップS704)。そして、読み込まれた登録情報に基づいて、安否情報登録処理の場合と同様に図14に示すような安否情報登録画面を表示する。登録者は、更新が必要な安否情報項目について操作表示部270を介して更新する。
次に、安否情報登録処理の場合と同様に登録内容を確認(ステップS705)し、安否情報登録完了画面を表示する(ステップS706)。そして、安否情報更新メニューにおいて、終了34が選択されたか否かを判断する(ステップS707)。終了34が選択された場合(ステップS707)、図5AのステップS207の処理に戻る。
一方、入力された登録IDが画像形成装置200Aに存在しない場合(ステップS703:NO)、ネットワーク接続が可能か否かを判断する(ステップS708)。ネットワーク接続が可能である場合(ステップS708:YES)、入力された登録IDを検索サーバー100Aの登録情報から検索する(ステップS709)。
次に、登録IDが存在するか否かを判断する(ステップS710)。入力された登録IDが検索サーバー100Aに存在する場合(ステップS710:YES)、検索サーバー100Aに保存されている登録情報を読み込む(ステップS711)。そして、読み込まれた登録情報に基づいて、安否情報登録処理の場合と同様に図14に示すような安否情報登録画面を表示する。登録者は、更新が必要な安否情報項目について操作表示部270を介して更新する。
次に、安否情報登録処理の時と同様に登録内容を確認(ステップS705)し、安否情報登録完了画面を表示する(ステップS706)。
一方、ネットワーク接続が可能ではない場合(ステップS708:NO)、ならびに入力された登録IDが検索サーバー100Aに存在しない場合(ステップS710:NO)は、登録IDが存在しない旨を通知する(ステップS712)。登録IDが存在しない場合、新規に安否情報を登録する必要があるので、図12のステップS501の処理に移行する。
<安否情報検索処理>
次に、図20A〜図28を参照して、本実施形態の安否情報検索処理について説明する。図20A〜図20Cは本実施形態の安否情報検索処理を説明するためのフローチャートであり、図21は本実施形態の安否情報検索メニューの一例を示す図である。また、図22は本実施形態において、安否情報検索の個人指定検索画面の一例を示す図であり、図23は本実施形態において、安否情報検索の地図範囲指定画面の一例を示す図である。また、図24は本実施形態の検索結果リスト画面の一例を示す図であり、図25は本実施形態の地図範囲指定により検索した場合の検索結果リスト画面の一例を示す図である。また、図26は本実施形態の安否情報詳細表示画面の一例を示す図であり、図27は本実施形態の安否情報経路画面の一例を示す図である。
図20Aに示すとおり、まず、安否情報検索メニューを表示する(ステップS801)。図21に示すとおり、安否情報検索メニューには、選択項目として直接入力35、検索用紙読み込み36、地図範囲指定37、および検索用紙印刷38が表示される。
次に、直接入力35、検索用紙読み込み36、地図範囲指定37、および検索用紙印刷38のうちのいずれかが選択されたか否かを判断する(ステップS802、ステップS804、ステップS806、ステップS809)。安否情報検索メニューにおいて、直接入力35が選択された場合(ステップS802:YES)、図22に示すように安否情報検索の個人指定検索画面を表示する(ステップS803)。検索者は、個人指定検索画面に表示された検索項目について入力し、検索39を選択する。検索項目としては、名前、性別、生年月日、所属、目的地、登録日、および検索結果の送信先が挙げられる。これらのうち、名前、性別、および生年月日は必須の検索項目であり、未記入で検索39を選択した場合、検索項目の記入に不備がある旨のメッセージが表示される。また、検索結果の送信先は、現時点でネットワーク接続ができない場合においてネットワーク接続が復旧してから検索結果を送信するための送信先である。制御部280は、ネットワーク接続が復旧すると、送信手段(ネットワーク/ファクシミリ)および送信先を判別し、検索結果を送信することができる。
一方、検索用紙読み込み36が選択された場合(ステップS804:YES)、検索用紙を読み込む(ステップS805)。具体的には、検索者は、印刷された検索用紙の検索項目の各々の欄に記入し、画像形成装置200の原稿供給部210の原稿供給口に載置する。検索用紙は、図22に示す個人指定検索画面で表示される検索項目と同じものが記載されている。原稿供給部210は、検索用紙を画像読取部220に供給し、画像読取部220は検索用紙を画像として読み取る。制御部280は、OCR処理用プログラムを実行し、検索用紙の画像データに基づいて検索項目に対する記載内容を取得する。
本実施形態の画像形成装置200Aは、ADFを備えた原稿供給部210を有する。したがって、多数の検索者に検索用紙を配布し、各々の検索者が検索情報を記入したのち、原稿供給部210の原稿供給口に重ねて載置しておけば、検索用紙が1枚ずつ読み込まれて、各々の検索者の検索情報が入力される。その結果、短時間で多くの登録者の安否情報を検索できる。
一方、地図範囲指定37が選択された場合(ステップS806:YES)、図23に示すような安否情報検索の地図範囲指定画面を表示する(ステップS807)。安否情報検索の地図範囲指定画面には、地図上に現在地、主な公共施設、稼働している他の画像形成装置の設置場所などが表示される。検索者は、操作表示部270を使用してドラッグ操作することにより地図上の検索範囲を指定し、検索39を選択する。
以上の処理において、直接入力35、検索用紙読み込み36、または地図範囲指定37が選択された場合、入力された検索項目に基づいて検索条件を設定する(ステップS808)。たとえば、すべての検索項目について完全に一致することを検索条件とすることができる。また、たとえば名前、性別などの検索項目については、完全に一致することを条件とし、所属、目的地などの検索項目については完全または部分的な一致を条件とするように設定することもできる。
一方、検索用紙印刷38が選択された場合(ステップS809:YES)、検索用紙を印刷する(ステップS810)。検索用紙には、図22に示す個人指定検索画面に表示される検索項目と同じものが記載されている。検索用紙を印刷した後、ステップS801の処理に戻る。検索用紙印刷38が選択されない場合(ステップS809:NO)も、ステップS801の処理に戻る。
本実施形態では、検索者が操作している画像形成装置200Bおよび検索サーバー100Aの登録情報から上記検索条件で検索する。また、必要に応じて、上記検索項目のうちの一部が一致する条件で検索する。具体的な検索手順は以下のとおりである。なお、特定の検索条件について探索する検索アルゴリズムは周知の技術であるので、その説明を省略する。
まず、画像形成装置200Bの登録情報から検索する(ステップS811)。具体的には、検索者が操作している画像形成装置200Bの登録情報から上記検索条件を用いて検索する。
次に、検索結果が1件以上あるか否かを判断する(ステップS812)。検索結果が1件以上ある場合(ステップS812:YES)、検索結果一覧に検索結果を保持する(ステップS813)。検索結果一覧は、画像形成装置200BのHDD281に保存されている。
次に、ネットワーク接続が可能か否かを判断する(ステップS814)。ネットワーク接続が可能である場合(ステップS814:YES)、検索サーバー100Aへ問い合わせる(ステップS815)。検索サーバー100Aは、検索条件に基づいて安否情報を検索する。一方、ネットワーク接続が可能でない場合(ステップS814:NO)、ステップS818の処理へ移行する。
次に、検索結果が1件以上あるか否かを判断する(ステップS816)。検索結果が1件以上ある場合(ステップS816:YES)、検索結果一覧に検索結果を保持する(ステップS817)。
次に、部分一致する条件で検索するか否かを判断する(ステップS818)。部分一致する条件で検索を実行するか否かの設定は、所定の方法で予め設定される。部分一致する条件で検索を実行しない場合(ステップS818:NO)、合計の検索結果が1件以上か否かを判断する(ステップS819)。合計の検索結果が1件以上である場合(ステップS819:YES)、図24に示すように検索結果リスト画面を表示する(ステップS820)。検索結果リスト画面には、名前、性別、生年月日、登録場所、コメントについてリストが表示される。また、地図範囲指定により検索した場合は、図25に示すような検索結果リスト画面が表示される。検索結果リスト画面において、印刷41,42を選択すると、検索結果リストが印刷される。
また、検索結果リスト画面において、リスト中の人物が選択された場合、図26に示すような安否情報詳細表示画面が表示される。図26に示す例は、図24の検索結果リスト画面に表示された4件の「ニホン タロウ」のうちの一番目を選択した場合である。安否情報詳細表示画面には、登録場所、登録日時、名前、性別、生年月日、所属、目的地、連絡先、送信先、コメントの内容が表示される。安否情報詳細表示画面において、印刷44を選択すると、安否情報詳細表示画面が印刷される。
さらに、安否情報詳細表示画面において、経路情報詳細表示43を選択すると、図27に示すように安否情報経路画面が表示される。安否情報経路画面には、登録者(Aさん)が登録場所から目的地に至るまでの経路が地図上に表示される。安否情報経路画面において、印刷45を選択すると、安否情報経路画面が印刷される。
一方、部分一致する条件で検索を実行する場合(ステップS818:YES)または合計の検索結果が1件以上ではない場合(ステップS819:NO)、検索者が操作している画像形成装置200Bの登録情報から上記検索項目の部分一致する条件で検索し、検索結果を検索結果一覧に保持する(ステップS821〜ステップS823)。また、ネットワーク接続が可能である場合、検索サーバー100Aへ問い合わせ、検索結果を検索結果一覧に保持する(ステップS824〜ステップS827)。
そして、合計の検索結果が1件以上か否かを判断する(ステップS828)。合計の検索結果が1件以上である場合(ステップS828:YES)、図28に示すように関連人物結果リスト画面を表示する(ステップS829)。部分一致する条件で検索を実行した場合は、登録者に関連する人物(BさんおよびCさん)の移動経路についても地図上に表示される。関連人物結果リスト画面において、印刷46を選択すると、関連人物結果リスト画面が印刷される。
このように、災害時に登録者が移動しながらコンビニエンスストア、公共施設などに設置された画像形成装置から安否情報を逐次更新することにより、検索者は、登録者が、いつ、どこを通過したのか、あるいはどこに到着したのかを時系列的に把握することができる。また、登録者の登録情報に基づいて登録者に関連する人物についても検索することができるので、登録者とその関連する複数人の安否情報を一度に取得することができる。
以上で説明した本実施形態は以下の効果を奏する。
(a)本実施形態の画像形成装置200A,200Bは、検索サーバー100Aとネットワーク接続可能か否かを一定時間ごとに監視しており、ネットワーク接続が可能ではない場合、ネットワーク接続が可能となるまで送信要求および検索要求を保持する。したがって、災害によりネットワークが寸断して、画像形成装置200A,200Bと検索サーバー100Aとの間で安否情報のやり取りができない場合でも、ネットワークの復旧後すぐに安否情報のやり取りを再開できる。
(b)登録者は、最終的な目的地および経由地を登録しておくことができるので、検索者は、登録者が登録場所からどこへ向かって移動しているのかを検索結果から把握することができる。その結果、登録者の現在のおおよそ位置を推測することができる。
(c)本実施形態の画像形成装置200Aは、ADFを備えた原稿供給部210を有する。したがって、多数の登録者に入力用紙を配布し、各々の登録者が安否情報を記入したのち、原稿供給部210の原稿供給口に重ねて載置しておけば、入力用紙が1枚ずつ読み込まれて、各々の登録者の安否情報が登録される。その結果、短時間で多くの登録者の安否情報を登録できる。
以上のとおり、実施形態において、本発明の画像処理装置および情報処理プログラムを説明した。しかしながら、本発明は、その技術思想の範囲内において当業者が適宜に追加、変形、および省略することができることはいうまでもない。
たとえば、上述の実施形態では、検索者が画像処理装置を操作して登録者の安否情報を検索することについて説明した。しかしながら、検索者がネットワークに接続されたパーソナルコンピューターなどから安否情報を検索することもできる。とくに、被災地から地理的に遠く離れていて災害の影響が少ない地域から検索する場合、画像形成装置が設置されている場所を訪れなくても登録者の安否情報を取得できる。
1 画像形成システム、
100A,100B 安否情報検索サーバー、
200A,200B 画像形成装置、
210 原稿供給部、
220 画像読取部、
230 画像処理部、
240 画像形成部、
250 給紙部、
260 画像出力部、
270 操作表示部、
280 制御部、
281 HDD、
282 メモリ、
283 CPU、
284 通信IF部、
285 バス、
300A,300B ネットワーク。

Claims (16)

  1. 被災者の安否に関する情報を直接入力するための入力手段と、
    被災者の安否に関する情報を画像として読み込む画像読取手段と、
    制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、
    被災者の安否に関する情報を、登録者が前記入力手段に直接入力することによって取得するか、あるいは前記画像読取手段によって取得するかを選択可能に構成され、
    取得した前記情報を前記被災者の安否情報として登録するとともに、ネットワーク上の少なくとも1つの検索サーバーとネットワーク接続可能か否かを一定時間ごとに監視し、ネットワーク接続が可能ではない場合、前記少なくとも1つの検索サーバーへ前記安否情報を送信するための送信要求を一時的に保持し、その後ネットワーク接続が可能となった場合、前記送信要求に基づいて前記安否情報を前記少なくとも1つの検索サーバーに送信する、画像形成装置。
  2. 前記画像読取手段は、被災者に関する検索情報を画像として読み込み、
    前記制御手段は、前記画像に基づいて取得した前記検索情報を使用して安否情報を検索するとともに、ネットワーク上の少なくとも1つの検索サーバーとネットワーク接続可能か否かを一定時間ごとに監視し、ネットワーク接続が可能ではない場合、前記少なくとも1つの検索サーバーへ送信する前記検索情報および検索要求を一時的に保持し、その後ネットワーク接続が可能となった場合、前記検索情報および検索要求を前記少なくとも1つの検索サーバーに送信することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 被災者に関する検索情報を直接入力するための入力手段と、
    被災者に関する検索情報を画像として読み込む画像読取手段と、
    制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、
    被災者に関する検索情報を、検索者が前記入力手段に直接入力することによって取得するか、あるいは前記画像読取手段によって取得するかを選択可能に構成され、
    取得した前記検索情報を使用して安否情報を検索するとともに、ネットワーク上の少なくとも1つの検索サーバーとネットワーク接続可能か否かを一定時間ごとに監視し、ネットワーク接続が可能ではない場合、前記少なくとも1つの検索サーバーへ送信する前記検索情報および検索要求を一時的に保持し、その後ネットワーク接続が可能となった場合、前記検索情報および検索要求を前記少なくとも1つの検索サーバーに送信する、画像形成装置。
  4. 前記安否情報は、前記被災者の名前、性別、生年月日、および前記被災者が避難する先の目的地を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記検索情報は、前記被災者の名前、性別、および生年月日を含むことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、地図で指定された範囲において前記安否情報を検索することを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記安否情報の検索結果として前記目的地への経路情報を出力することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記安否情報の検索結果として前記被災者に関連する人物の安否情報を出力することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記安否情報の検索結果を用紙に印刷して出力することを特徴とする請求項2〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記安否情報は、前記被災者の登録場所、登録日時、所属組織、住所、コメント、連絡先、送信先、前記目的地への経路地図の画像のうちの少なくとも1つをさらに含むことを特徴とする請求項4〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. タッチパネルディスプレイをさらに備え、
    前記目的地は、前記タッチパネルディスプレイに表示された地図上を前記被災者が触れることによって入力されることを特徴とする請求項4〜10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記安否情報を記入するための入力用紙を印刷することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記検索情報を記入するための検索用紙を印刷することを特徴とする請求項2〜12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 被災者の安否に関する情報を、登録者が入力手段に直接入力することによって取得するか、あるいは画像として読み込むことによって取得するかを選択する手順と、
    被災者の安否に関する情報を取得する手順(a1)と、
    取得した前記情報を前記被災者の安否情報として登録する手順(b1)と、
    ネットワーク上の少なくとも1つの検索サーバーとネットワーク接続可能か否かを一定時間ごとに監視し、ネットワーク接続が可能ではない場合、前記少なくとも1つの検索サーバーへ前記安否情報を送信するための送信要求を一時的に保持し、その後ネットワーク接続が可能となった場合、前記送信要求に基づいて前記安否情報を前記少なくとも1つの検索サーバーに送信する手順(c1)と、
    をコンピューターに実行させる、情報処理プログラム。
  15. 被災者に関する検索情報を、検索者が入力手段に直接入力することによって取得するか、あるいは画像として読み込むことによって取得するかを選択する手順と、
    被災者に関する検索情報を取得する手順(a2)と、
    取得した前記検索情報を使用して安否情報を検索させる手順(b2)と、
    ネットワーク上の少なくとも1つの検索サーバーとネットワーク接続可能か否かを一定時間ごとに監視し、ネットワーク接続が可能ではない場合、前記少なくとも1つの検索サーバーへ送信する前記検索情報および検索要求を一時的に保持し、その後ネットワーク接続が可能となった場合、前記検索情報および検索要求を前記少なくとも1つの検索サーバーに送信する手順(c2)と、
    をコンピューターに実行させる、情報処理プログラム。
  16. 請求項14または15に記載の情報処理プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。
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