以下に、本発明を実施するための形態の一例である実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書の各図について、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して、詳細な説明を省略することがある。
[1.安否情報登録システムの機器構成]
図1は、本実施形態に係る安否情報登録システム1の機器構成の一例を示す図である。同図に示すように、安否情報登録システム1は、用紙などの媒体に描かれた画像を読み取る画像読取装置2−1〜2−M(Mは2以上の自然数)(以降、これらを単に画像読取装置2と呼ぶ)と、読み取られた画像から特定される被災者を識別する被災者情報と、被災者の安否を示す安否情報とを登録する安否情報登録装置3と、を含む。
ここで、被災者情報とは、被災者を識別する情報であり、例えば、被災者の名前や、予め定められた被災者のID、住民基本台帳ネットワークシステム(以下、住基ネットとも呼ぶ)における住民票コードなどであってよい。
また、被災者情報は、被災者が所属するグループを示すグループ情報が関連付けられている。グループ情報とは、1以上の被災者を1つにまとめるための情報であり、例えば、被災した家族同士を関連付けるための自宅の電話番号や住所、同じ町内会に住む被災者同士を関連付けるための町内会の名称、同じ勤務先に勤める被災者同士を関連付けるための勤務先の名称や電話番号などとしてよい。
画像読取装置2は、例えば、複合機やスキャナなどによって構成される。画像読取装置2は、マイクロプロセッサなどの制御部と、RAMやハードディスクなどの記憶部と、通信インターフェイスと、ディスプレイなどの表示部と、操作ボタンやタッチパネルなどの操作部と、用紙などの媒体に描かれた画像を光学的に読み取る読取部と、受け付けた画像を印刷用紙などの媒体に形成(印刷)する画像形成部と、GPS(Global Positioning System)を構成する人工衛星(GPS衛星)から自装置の緯度経度情報を受信するGPS受信部とを有する。画像読取装置2は、読取部が読み取った画像を送信することによって、安否情報登録装置3に被災者情報及び安否情報を登録させる。また、画像読取装置2は、被災者により要求された情報を含む各種画像を安否情報登録装置3から取得して、印刷用紙などの媒体に形成する。
安否情報登録装置3は、パソコンやサーバなどの情報処理装置(コンピュータ)によって構成される。安否情報登録装置3は、マイクロプロセッサなどの制御部と、RAMやハードディスクなどの記憶部と、通信インターフェイスとを有する。安否情報登録装置3は、受信した画像を解析して、被災者情報及び安否情報をデータベースに登録する。また、安否情報登録装置3は、被災者により要求された情報を含む各種画像を生成して、これを画像読取装置2に送信する。
[2.機能的ブロック]
図2は、安否情報登録システム1の機能的な構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、画像読取装置2は、機能的には、画像読取部201と、画像送信部202と、第2画像形成部203と、安否画像形成部204と、位置画像形成部205と、を含む。これらの機能は、画像読取装置2の制御部が記憶部に格納されたプログラムを実行し、通信インターフェイスや読取部、画像形成部などを制御することによって実現される。
また、図2に示すように、安否情報登録装置3は、機能的には、第1特定部301と、第2特定部302と、安否要求特定部303と、位置要求特定部304と、位置情報取得部305と、メッセージ画像取得部306と、登録部307と、被災者情報データベース308と、第2画像生成部309と、安否画像生成部310と、災害情報取得部311と、位置画像生成部312と、を含む。これらの機能は、安否情報登録装置3の制御部が記憶部に格納されたプログラムを実行し、当該記憶部に記憶される情報を更新したり、通信インターフェイスなどを制御したりすることによって実現される。
[3.処理の流れ]
安否情報登録システム1は、被災者が所持する各種画像の入力を受け付けて、被災者の被災者情報や安否情報を登録したり、被災者により要求された情報を含む画像を形成したりする。安否情報登録システム1は、画像読取装置2が読み取った画像の種類に応じて、様々な処理を実行する。安否情報登録システム1には、例えば、被災者登録画像40(図4参照)と、安否登録画像51(図7及び図8参照)と、安否要求画像61(図9参照)と、位置要求画像71(図10参照)が入力される。
[3−1.被災者登録画像が入力される場合の処理]
図3は、被災者登録画像40が入力される場合に安否情報登録システム1が実行する処理の一例を示す図である。画像読取装置2の画像読取部201は、被災者の被災者情報を特定可能な情報を含む、被災者登録画像40を読み取る(ステップS101)。なお、画像読取部201は、画像読取装置2の制御部と読取部により実現されてよい。
図4は、本実施形態に係る被災者登録画像40の一例を示す図である。被災者登録画像40は、被災者情報を登録する場合に入力される画像である。被災者登録画像40には、被災者情報を特定することが可能な情報として、例えば、被災者の名前を示す文字列情報が記載される。なお、被災者登録画像40には、被災者情報を特定可能な情報として、予め定められた被災者のIDや住基ネットの住民票コードなどを示す文字列情報が記載されてよい。
また、被災者登録画像40には、被災者のグループ情報を特定することが可能な情報として、例えば、被災者の自宅の電話番号を示す文字列情報が記載される。なお、被災者登録画像40には、被災者のグループ情報を特定可能な情報として、被災者の住所や町内会の名称、被災者の勤務先などを示す文字列情報が記載されてもよい。
被災者の名前や電話番号を示す文字列情報は、テキスト入力されたものであってよいし、被災者自身による手書きの文字列であってもよい。また、被災者登録画像40は、複数の被災者情報の各々を特定可能な文字列情報を含む画像(即ち、被災者の一覧表)であってもよい。なお、本実施形態では、被災者登録画像40は、本発明における「第1の画像」に相当する。
図3に戻り、画像読取装置2の画像送信部202は、読み取られた被災者登録画像40と、画像読取装置2の位置情報と、を安否情報登録装置3に向けて送信する(ステップS102)。なお、画像送信部202は、画像読取装置2の制御部と通信インターフェイスにより実現されてよい。
ここで、画像読取装置2の位置情報は、画像読取装置2の位置を特定するための情報であり、本実施形態では、当該画像読取装置2を利用した被災者の位置(利用した時点における被災者の位置)を特定する情報として用いられる。画像読取装置2の位置情報は、現実世界の位置を示す情報(例えば、市区町村及び地番を示す住所情報や、施設や店舗、建物の名称、GPS受信部がGPS衛星から受信した緯度経度情報など)であってよいし、画像読取装置2を識別する情報(例えば、画像読取装置2のIPアドレスや機器名など)であってもよい。なお、画像読取装置2の位置情報は、例えば、画像読取装置2の記憶部に予め記憶されている情報であってもよいし、画像読取装置2の操作部を用いて入力された情報であってもよい。
安否情報登録装置3の第1特定部301は、画像読取部201が読み取った被災者登録画像40を解析して、被災者情報を特定する(ステップS103)。第1特定部301は、例えば、被災者登録画像40(図4参照)に記載される被災者の名前などの文字列情報を、被災者情報として特定する。なお、画像から文字列情報を特定する方法として、公知の種々の方法が適用可能である。
また、第1特定部301は、被災者登録画像40に記載される被災者の自宅の電話番号などの文字列情報を読み取って、グループ情報を特定する。ここで特定されるグループ情報は、上記の文字列情報そのものであってよいし、この文字列情報に基づいて生成される情報(以降、キー情報とも呼ぶ)であってもよい。この他にも、グループ情報は、電話番号などを示す文字列情報やキー情報に対して割り当てられる固有の情報(以降、グループIDとも呼ぶ)であってもよい。なお、第1特定部301は、安否情報登録装置3の制御部により実現されてよい。
安否情報登録装置3の位置情報取得部305は、画像読取装置2の位置情報を取得する(ステップS104)。位置情報取得部305は、ステップS102において画像読取装置2から送信された、市区町村及び地番を示す住所情報やGPSから取得した緯度経度情報、IPアドレス、機器名などの位置情報を取得する。なお、位置情報取得部305は、安否情報登録装置3の制御部により実現されてよい。
安否情報登録装置3の登録部307は、ステップS103において特定された被災者情報及びグループ情報と、ステップS104において取得された画像読取装置2の位置情報とを関連付けて、被災者情報データベース308に登録する(ステップS105)。なお、登録部307は、安否情報登録装置3の制御部により実現されてよい。
図5は、被災者情報データベース308に記憶される被災者情報テーブルのデータ格納例を示す図である。同図に示すように、被災者情報データベース308は、被災者を識別するための被災者情報(例えば、被災者の名前など)と、被災者の自宅の電話番号などから生成したキー情報と、被災者情報の登録又は更新の際に利用された画像読取装置2の位置情報と、被災者情報が登録又は更新された日時である更新日時を関連付けて記憶する。なお、メッセージ画像IDについては後述する。
なお、ステップS104において取得された位置情報が、IPアドレスや機器名などの画像読取装置2を識別する情報や、緯度経度情報である場合、安否情報登録装置3の記憶部は、これらの情報と関連付けて、住所情報及び施設や店舗の名称などの、人が見て実際の位置を判断しやすい位置情報を記憶してもよい。
図6は、被災者情報データベース308に記憶されるグループテーブルのデータ格納例を示す図である。同図に示すように、被災者情報データベース308は、被災者のキー情報と関連付けて、グループIDを記憶する。ここで、1つのグループIDに関連付けられるキー情報の数は、1つであってもよいし、複数であってもよい。なお、被災者情報データベース308は、安否情報登録装置3の記憶部により実現されてよい。
なお、ステップS104において取得された位置情報が所与の条件を満たさない場合(例えば、画像読取装置2から取得したIPアドレスや機器名など事前に登録された内容と異なる場合)、登録部307は、位置情報を関連付けずに被災者情報を登録してもよい。また、ステップS103において複数の被災者情報が特定される場合、登録部307は、一度に複数の被災者情報を登録してもよい。
また、被災者情報の登録は、その後の安否情報の登録の際(具体的には、安否登録画像51が読み取られた際)に行うこととしてもよく、この場合、ステップS104,S105の処理は省略可能である。
安否情報登録装置3の第2画像生成部309は、ステップS103において特定された被災者情報に係る被災者用の安否登録画像51と、安否要求画像61と、位置要求画像71とを生成する(ステップS106)。なお、ステップS103において複数の被災者情報が特定される場合、第2画像生成部309は、各被災者情報に係る被災者ごとに、上記の各種画像を生成する。
図7及び図8は、本実施形態に係る安否登録カード画像50の一例を示した図である。第2画像生成部309は、第1特定部301が特定した被災者情報ごとに、当該被災者情報と、被災者の安否を示す安否情報と、を特定することが可能な安否登録画像51(安否登録画像51aや安否登録画像51b)を、各安否登録カード画像50(安否登録カード画像50aや安否登録カード画像50b)に含めて生成する。ここで、安否登録画像51とは、被災者情報などの各種情報を特定することが可能な模様の画像である。安否登録画像51は、被災者情報や安否情報を符号化した画像としてよく、例えば、QRコード(登録商標)などの2次元コード画像としてよい。
第2画像生成部309は、例えば、安否登録画像51に含める各種情報を、安否情報登録装置3の記憶部に記憶されている公知のアルゴリズムに入力することで、2次元コードなどの安否登録画像51を生成してよい。なお、本実施形態では、安否登録画像51は、本発明に係る「第2の画像」に相当する。
また、第2画像生成部309は、複数種類の安否情報ごとに、安否登録画像51を生成する。第2画像生成部309は、例えば、被災者が無事であることを示すための安否登録画像51a(図7参照)を生成するとともに、被災者がけがをしていることを示すための安否登録画像51b(図8参照)を生成する。
また、安否登録画像51は、被災者情報と安否情報との他にも、被災者の安否情報を登録するための登録要求情報を特定可能な状態で含む。この他にも、安否登録画像51は、第1特定部301が特定した被災者のグループ情報や、位置情報取得部305が取得した画像読取装置2の位置情報、被災者情報を登録又は更新した日時である更新日時などを含んでもよい。
なお、第2画像生成部309が安否登録画像51にグループ情報を含める場合、第2画像生成部309は、被災者情報データベース308に記憶されるキー情報(図5参照)をグループ情報としてもよいし、グループID(図6参照)をグループ情報としてもよい。また、被災者情報データベース308に自宅の電話番号などを示す文字列情報が記憶されている場合、第2画像生成部309は、当該文字列情報をグループ情報として、安否登録画像51を生成してもよい。
また、図7及び図8に示すように、安否登録カード画像50は、安否情報の種類に応じた安否登録画像51の他にも、自由記入欄52(自由記入欄52aや自由記入欄52b)を含んでもよい。自由記入欄52は、例えば、家族や町内会の住人、勤務先の同僚などに向けた被災者のメッセージが記載される。
図9は、本実施形態に係る安否要求カード画像60の一例を示した図である。同図に示すように、第2画像生成部309は、第1特定部301が特定した被災者情報ごとに、被災者と同じグループに属する各被災者の安否情報を要求するための安否要求画像61を、安否要求カード画像60に含めて生成する。安否要求画像61は、第1特定部301が特定したグループ情報と、各被災者の安否情報を要求するための安否要求情報と、を特定可能な模様の画像である。なお、安否要求画像61は、この他にも、被災者情報や画像読取装置2の位置情報、当該被災者情報の更新日時など含んでもよい。また、安否要求カード画像60は、安否登録カード画像50と同様に、自由記入欄62を含んでもよい。
図10は、本実施形態に係る位置要求カード画像70の一例を示した図である。同図に示すように、第2画像生成部309は、被災者情報ごとに、被災者と同じグループに属する各被災者の位置情報を要求するための位置要求画像71を、位置要求カード画像70に含めて生成する。位置要求画像71は、被災者のグループ情報と、各被災者の位置情報を要求するための位置要求情報とを、特定可能な状態で含んでいる。なお、位置要求画像71は、被災者情報や画像読取装置2の位置情報、更新日時などの情報を含んでもよい。また、位置要求カード画像70も、安否登録カード画像50と同様に、自由記入欄72を含んでもよい。
図3に戻り、第2画像生成部309は、被災者情報ごとに生成された安否登録カード画像50と、安否要求カード画像60と、位置要求カード画像70と、を画像読取装置2に送信する(ステップS107)。なお、第2画像生成部309は、安否情報登録装置3の制御部及び通信インターフェイスにより実現されてよい。
画像読取装置2の第2画像形成部203は、安否情報登録装置3から送信された安否登録画像51を含む安否登録カード画像50(具体的には、安否登録画像51aを含む安否登録カード画像50a、及び、安否登録画像51bを含む安否登録カード画像50b)と、安否要求画像61を含む安否要求カード画像60と、位置要求画像71を含む位置要求カード画像70と、を印刷用紙などの媒体に形成して(ステップS108)、処理を終了する。即ち、第2画像形成部203は、第1特定部301が特定した被災者情報と、安否情報と、を特定することが可能な安否登録画像51を、安否登録カード画像50に含めて形成する。換言すると、第2画像形成部203は、第2画像生成部309により、複数種類の安否情報ごとに生成された安否登録画像51を形成する。また、第2画像形成部203は、グループ情報と、このグループ情報のグループに属する各被災者の安否を示す安否画像を要求するための安否要求情報と、を特定可能な安否要求画像61を、安否要求カード画像60に含めて形成する。また、第2画像形成部203は、グループ情報と、グループ情報のグループに属する各被災者の位置を示す位置画像を要求するための位置要求情報と、を特定可能な位置要求画像71を、位置要求カード画像70に含めて形成する。なお、第2画像形成部203は、画像読取装置2の制御部、画像形成部などにより実現されてよい。
以上のように、安否情報登録システム1に被災者登録画像40が入力されると、この被災者登録画像40から特定される被災者情報ごとに、安否登録カード画像50と、安否要求カード画像60と、位置要求カード画像70が形成される。被災者は、自分用に形成された各種画像を所持し、これらのうちのいずれかを画像読取装置2に読み取らせることで、自分の安否情報を登録したり、自分と同じグループに属する被災者(例えば、家族や町内会の住人、勤務先の同僚など)の安否情報や位置情報を取得したりすることが可能になる。
[3−2.安否登録画像が入力される場合の処理]
図11は、安否登録画像51が入力される場合に安否情報登録システム1が実行する処理の一例を示す図である。同図に示すように、画像読取装置2の画像読取部201は、安否登録カード画像50(例えば、図7に示した安否登録カード画像50aと、図8に示した安否登録カード画像50bとのうちの何れか)から、被災者の被災者情報と、この被災者の安否情報と、を特定可能な安否登録画像51(具体的には、安否登録画像51aと安否登録画像51bの何れか)を読み取り(ステップS201)、画像読取装置2の画像送信部202は、読み取られた安否登録画像51と、画像読取装置2の位置情報とを安否情報登録装置3に向けて送信する(ステップS202)。なお、画像読取部201は、安否登録カード画像50から安否登録画像51とは異なる画像(例えば、自由記入欄52)を読み取ってもよいし、安否登録カード画像50の画像領域全体を読み取ってもよい。
安否情報登録装置3の第2特定部302は、画像読取部201が読み取った安否登録画像51を解析し、登録要求情報を特定することを試みる(ステップS203)。第2特定部302が登録要求情報を特定した場合(ステップS203:Y)、第2特定部302は、安否登録画像51の解析結果に基づいて、安否登録画像51に含まれる被災者情報と安否情報を特定する(ステップS204)。また、第2特定部302は、安否登録画像51に含まれる安否情報が、複数種類の安否情報の何れであるかを特定する。第2特定部302は、例えば、安否登録画像51aが読み取られた場合、被災者が無事であることを示す安否情報を特定し、安否登録画像51b読み取られた場合、被災者がけがをしていることを示す安否情報を特定する。なお、第2特定部302は、安否情報登録装置3の制御部により実現されてよい。
安否情報登録装置3の位置情報取得部305は、ステップS202において送信された画像読取装置2の位置情報を取得する(ステップS205)。
安否情報登録装置3のメッセージ画像取得部306は、画像読取部201が読み取った画像に自由記入欄52(図7及び図8参照)が含まれ、且つ、この自由記入欄52に何らかの記載が認められる場合、この自由記入欄52に記載される画像をメッセージ画像として取得する(ステップS206)。なお、メッセージ画像取得部306は、安否情報登録装置3の制御部により実現されてよい。
安否情報登録装置3の登録部307は、ステップS204において第2特定部302が特定した被災者情報及び安否情報と、ステップS205において位置情報取得部305が取得した位置情報とを関連付けて、被災者情報データベース308に登録する(ステップS207)。また、メッセージ画像取得部306により自由記入欄52に記載されたメッセージ画像が取得される場合、登録部307は、このメッセージ画像を安否情報登録装置3の記憶部(被災者情報データベース308としてよい)に記憶させるとともに、このメッセージ画像を識別するための情報(以降、メッセージ画像IDとも呼ぶ)を上記特定した被災者情報に関連付けて、被災者情報データベース308に登録する。
登録部307は、例えば、図5に示すように、被災者の安否情報と、画像読取装置2の位置情報と、被災者が無事であるかけがをしているかを示す安否情報と、メッセージ画像IDと、を関連付けて登録する。なお、ステップS204において特定された被災者情報と同一の被災者情報が既に登録されている場合、登録部307は、当該同一の被災者情報に関連付けられた各種情報を上書きして更新することで、同一の被災者について最新の情報のみを記憶するようにしてよいし、当該同一の被災者情報とは別に、新規に被災者情報を登録することで、同一の被災者に関する被災者情報の履歴を記憶するようにしてもよい。
図11に戻り、安否情報登録装置3の登録部307は、被災者情報及び安否情報の登録の完了を、画像読取装置2に通知する(ステップS208)。この場合、画像読取装置2の表示部や画像形成部は、当該登録の完了を出力することで、被災者に登録が完了した旨を伝えてもよい。なお、登録部307は、安否情報登録装置3の通信インターフェイスを含んで実現されてよい。
以上のように、安否情報登録システム1は、安否登録画像51から被災者情報と安否情報とを特定して、被災者情報データベース308に登録する。被災者は、自身の状態に対応する安否登録画像51(例えば、安否登録画像51a、又は、安否登録画像51b)を画像読取装置2に読み取らせることで、自身の安否を自分と同じグループに属する被災者に向けて伝えることが可能である。
また、被災者情報データベース308には、画像読取装置2の位置情報が、被災者情報に関連付けられて記憶されるため、被災者は、安否情報を登録した時点における自身の居場所を、自分と同じグループに属する各被災者に向けて伝えることが可能である。
[3−3.安否要求画像が入力される場合の処理]
図12は、安否要求画像61が入力される場合に安否情報登録システム1が実行する処理の一例を示す図である。画像読取装置2の画像読取部201は、安否要求カード画像60(図9参照)から、被災者の所属するグループを示すグループ情報と、このグループに属する各被災者の安否を示す安否画像80を要求するための安否要求情報と、を特定することが可能な安否要求画像61を読み取る(ステップS301)。なお、画像読取部201は、安否要求カード画像60から安否要求画像61とは異なる他の画像(例えば、自由記入欄62)を読み取ってもよいし、安否要求カード画像60の全体を読み取ってもよい。
画像読取装置2の画像送信部202は、当該読み取られた安否要求画像61を、安否情報登録装置3に向けて送信する(ステップS302)。ここで、画像送信部202は、更に画像読取装置2の位置情報を送信してもよい。
安否情報登録装置3の安否要求特定部303は、画像読取部201が読み取った安否要求画像61を解析し、安否要求情報を特定することを試みる(ステップS303)。安否要求特定部303が安否要求情報を特定した場合(ステップS303:Y)、安否要求特定部303は、安否要求画像61の解析結果に基づいて、被災者のグループ情報を特定する(ステップS304)。なお、安否要求特定部303は、安否情報登録装置3の制御部により実現されてよい。
なお、安否要求特定部303は、更に安否要求画像61に含まれる被災者情報を特定してよく、安否情報登録装置3の位置情報取得部305は、画像読取装置2の位置情報を取得してよい。また、安否情報登録装置3の登録部307は、被災者情報と位置情報とを関連付けて被災者情報データベース308に登録してよいし、被災者情報データベース308に登録されている被災者情報のうち、上記特定された被災者情報と同一の被災者情報に関連付けられた情報(例えば、位置情報及び更新日時)を更新してもよい。このようにすることで、安否情報の登録とは異なる要求がされた場合であっても、最新の被災者の位置情報を、被災者情報データベース308に記憶させることが可能になる。
また、安否情報登録装置3のメッセージ画像取得部306は、安否要求カード画像60の自由記入欄62(図9参照)に記載されたメッセージ画像を取得してよい。この場合、登録部307は、メッセージ画像を安否情報登録装置3の記憶部に記憶させるとともに、このメッセージ画像を識別するメッセージ画像IDを被災者情報に関連付けて、被災者情報データベース308に記憶させてもよい。
安否要求特定部303は、ステップS303において特定した安否要求情報が、差分の安否画像80を要求するものであるか否かを判定する(ステップS305)。ここで、安否要求情報が差分の安否画像80を要求するものと判定されない場合(ステップS305:N)、安否情報登録装置3の安否画像生成部310は、通常の安否画像80を生成する。なお、安否要求情報が差分の安否画像80を要求するものと判定される場合(ステップS305:Y)、安否画像生成部310は、差分の安否画像80を生成する(ステップS307)が、その詳細については後述する。
ステップS306において、安否画像生成部310は、安否要求特定部303が特定したグループ情報に関連付けられた安否情報に基づいて、このグループ情報のグループに属する各被災者の安否を示す安否画像80(通常の安否画像80)を生成する。
図13は、本実施形態に係る通常の安否画像80の一例(安否画像80a)を示した図である。同図に示すように、安否画像80aには、特定されたグループに所属する各被災者の安否が掲載される。即ち、安否画像生成部310は、特定されたグループ情報に関連付けられた各被災者情報及び当該被災者情報に関連付けられた安否情報に基づいて、各被災者の名前などの情報と、各被災者の安否とを示す安否画像80を生成する。
なお、被災者情報データベース308において、同一の被災者を示す被災者情報が複数登録されている場合(即ち、一人の被災者について、複数の被災者情報が履歴として記憶されている場合)、安否画像生成部310は、これら複数の被災者情報のうちの何れか1つ(例えば、更新日時が最新のもの)を選択し、選択した被災者情報と、この被災者情報に関連付けられた安否情報とに基づいて、安否画像80を生成する。
また、図13に示すように、安否画像80aには、各被災者の位置を示す住所情報、施設の名称、店舗の名称などの情報が掲載される。即ち、安否画像生成部310は、各被災者情報に関連付けられた位置情報に基づいて、各被災者の位置を示す安否画像80を生成する。
より具体的には、安否画像生成部310は、位置情報により特定される画像読取装置2の位置を、被災者が利用した画像読取装置2の位置、即ち、被災者の位置として、安否画像80を生成する。ここで、位置情報が、画像読取装置2を識別する情報(例えば、画像読取装置2のIPアドレスや機器名など)である場合、安否画像生成部310は、当該位置情報から画像読取装置2の現実世界の位置(例えば、住所情報など)を取得し、これを被災者の位置として、安否画像80を生成する。
また、各被災者情報にメッセージ画像IDが関連付けられている場合、安否画像生成部310は、このメッセージ画像IDにより識別されるメッセージ画像(図13におけるメッセージ画像82)を含む安否画像80を生成する。また、安否画像生成部310は、各被災者情報に関連付けられた更新日時を含む安否画像80を生成してもよい。
また、安否画像80には、差分の安否画像80を要求するための安否要求画像81(安否要求画像81a)が掲載される。安否要求画像81は、特定された被災者のグループ情報と、差分の安否画像80を要求するための安否要求情報と、当該安否要求画像81が生成された生成日時と、を含んでいる。なお、安否要求画像81は、この他にも、安否要求特定部303が特定した被災者情報や、位置情報取得部305が取得した画像読取装置2の位置情報などを含んでもよい。
図12に戻り、安否画像生成部310は、生成した安否画像80を、画像読取装置2に送信する(ステップS308)。なお、安否画像生成部310は、安否情報登録装置3の制御部及び通信インターフェイスにより実現されてよい。
画像読取装置2の安否画像形成部204は、安否情報登録装置3から送信された安否画像80を印刷用紙などの媒体に形成して(ステップS309)、処理を終了する。即ち、安否画像形成部204は、安否要求特定部303が安否要求情報を特定した場合に(ステップS303:Y)、グループ情報に関連付けられた安否情報に基づいて安否画像生成部310が生成した安否画像80を形成する。なお、安否画像形成部204は、画像読取装置2の制御部及び画像形成部により実現されてよい。
このように、安否情報登録システム1に安否要求画像61が入力されると、この安否要求画像61に含まれるグループ情報が特定されて、このグループ情報に関連付けられた被災者情報及び安否情報を示す安否画像80が形成される。被災者は、自分用に形成された安否要求画像61を画像読取部201に読み取らせることにより、自身と同じグループに属する被災者(例えば、家族や町内会の住人、勤務先の同僚など)の安否を把握することができる。
また、被災者は、安否画像80に含まれる安否要求画像81を、画像読取装置2に読み取らせることもできる。画像読取装置2の画像読取部201が安否要求画像81を読み取ると(ステップS301)、画像読取装置2の画像送信部202は、読み取った安否要求画像81を安否情報登録装置3に送信し(ステップS302)、安否情報登録装置3の安否要求特定部303は、安否要求画像81に含まれる安否要求情報とグループ情報とを特定する(ステップS303,S304)。
安否要求特定部303は、ステップS303において特定した安否要求情報が、差分の安否画像80を要求するものであるか否かを判定する(ステップS305)。安否要求特定部303は、例えば、安否要求画像81に当該画像の生成日時が含まれている場合に、安否要求情報が、差分の安否画像80を要求するものと判断する。
特定された安否要求情報が差分の安否画像80を要求するものと判断される場合(ステップS305:Y)、安否情報登録装置3の安否画像生成部310は、差分の安否画像80を生成する(ステップS307)。
図14は、本実施形態に係る差分の安否画像80の一例(安否画像80b)を示した図である。同図に示すように、安否画像80には、被災者のグループに所属する各被災者のうち、安否要求画像81に含まれる生成日時よりも更新日時が新しい被災者情報と、この被災者情報に関連付けられた安否情報及び位置情報が掲載される。なお、差分の安否画像80である80bにも、安否要求画像81a(図13参照)と同様の安否要求画像81bが含まれる。
図12に戻り、安否画像生成部310は、生成した差分の安否画像80を画像読取装置2に送信して(ステップS308)、画像読取装置2の安否画像形成部204は、送信された差分の安否画像80を印刷用紙などの媒体に形成する(ステップS309)。差分の安否画像80には、特に、前回の安否画像80の生成時点から新たに登録された被災者の安否情報が掲載されるため、被災者は、前回から変更された各被災者の安否を容易に把握することができる。
[3−4.位置要求画像が入力される場合の処理]
図15は、位置要求画像71が入力される場合に安否情報登録システム1が実行する処理の一例を示す図である。画像読取装置2の画像読取部201は、位置要求カード画像70(図10参照)から、被災者の所属するグループを示すグループ情報と、このグループに属する各被災者の位置を示す位置画像90を要求するための位置要求情報と、を特定することが可能な位置要求画像71を読み取る(ステップS401)。なお、画像読取部201は、位置要求カード画像70から位置要求画像71とは異なる他の画像(例えば、自由記入欄72)を読み取ってもよいし、位置要求カード画像70の全体を読み取ってもよい。
画像読取装置2の画像送信部202は、読み取られた位置要求画像71と、画像読取装置2の位置情報を、安否情報登録装置3に向けて送信する(ステップS402)。
安否情報登録装置3の位置要求特定部304は、画像読取部201が読み取った位置要求画像71を解析し、位置要求情報を特定することを試みる(ステップS403)。位置要求特定部304が位置要求情報を特定した場合(ステップS403:Y)、位置要求特定部304は、位置要求画像71の解析結果に基づいて、被災者のグループ情報を特定する(ステップS404)。なお、位置要求特定部304は、安否情報登録装置3の制御部により実現されてよい。
なお、位置要求特定部304は、位置要求画像71に含まれる被災者情報を特定してよく、安否情報登録装置3の位置情報取得部305は、画像読取装置2の位置情報を取得してよい。この場合、安否情報登録装置3の登録部307は、被災者情報と位置情報とを関連付けて被災者情報データベース308に新たに登録してよいし、既存の被災者情報に対して更新してもよい。また、安否情報登録装置3のメッセージ画像取得部306は、位置要求カード画像70の自由記入欄72(図10参照)に記載されたメッセージ画像を取得してよく、登録部307は、このメッセージ画像を識別するメッセージ画像IDを関連付けて、被災者情報を登録してよいし、既存のメッセージ画像やメッセージ画像IDを更新してもよい。
安否情報登録装置3の位置画像生成部312は、ステップS403において特定された位置要求情報が、経路情報付きの位置画像90を要求するものであるか否かを判定する(ステップS405)。位置画像生成部312は、例えば、位置要求情報の種類が、経路情報付きの位置画像90を要求するものであるか否かを判定する。
ここで、位置要求情報が経路情報付きの位置画像90を要求するものと判定されない場合(ステップS405:N)、位置画像生成部312は、経路情報を含まない、通常の位置画像90を生成する(ステップS406)。なお、位置要求情報が経路情報付きの位置画像90を要求するものである場合(ステップS405:Y)、位置画像生成部312は、経路情報付きの位置画像90を生成する(ステップS408)が、その詳細については後述する。
ステップS406において、位置画像生成部312は、位置要求特定部304が特定したグループ情報に関連付けられた位置情報に基づいて、このグループ情報のグループに属する各被災者の位置を示す位置画像90(通常の位置画像90)を生成する。
図16は、本実施形態に係る通常の位置画像90の一例(位置画像90a)を示した図である。同図に示すように、位置画像90には、特定されたグループに所属する各被災者の名前や安否とともに、各被災者の位置が掲載される。
より具体的には、位置画像生成部312は、グループ情報に関連付けられた位置情報から、画像読取装置2の現実世界の位置(例えば、住所情報など)を特定し、これを被災者の位置として、位置画像90を生成する。なお、被災者情報データベース308において、同一の被災者情報が複数登録されている場合、位置画像生成部312は、これらの同一の被災者情報のうちの何れか1つ(例えば、更新日時が最新の被災者情報)を選択し、これに関連付けられた位置情報に基づいて、位置画像90を生成する。
また、位置画像90には、現実世界の地図に重ねた状態で、各被災者の位置が掲載されてもよい。より具体的には、位置画像生成部312は、地図情報を取得するとともに、地図情報における被災者の位置を示した画像を、位置画像90として生成してよい。他にも例えば、位置画像90は、被災者の位置を示した住所情報の一覧であってもよい。なお、位置画像生成部312が地図情報を取得する場合、位置画像生成部312は、安否情報登録装置3の記憶部に記憶された地図データを取得してもよいし、外部のコンピュータや情報記憶媒体に記憶された地図データを取得してもよい。
また、位置画像90には、経路情報付きの位置画像90を要求するための位置要求画像91(位置要求画像91a)が掲載される。ここで、位置要求画像91は、被災者のグループ情報と、経路情報付きの位置画像90を要求するための位置要求情報と、当該位置要求画像91が生成された生成日時と、を含んでいる。なお、位置要求画像91は、この他にも、被災者情報や画像読取装置2の位置情報などを含んでもよい。
図15に戻り、位置画像生成部312は、生成した位置画像90を、画像読取装置2に送信する(ステップS411)。なお、位置画像生成部312は、安否情報登録装置3の制御部及び通信インターフェイスにより実現されてよい。
画像読取装置2の位置画像形成部205は、安否情報登録装置3から送信された位置画像90を印刷用紙などの媒体に形成して(ステップS412)、処理を終了する。即ち、位置画像形成部205は、位置要求特定部304が位置要求情報を特定した場合(ステップS403:Y)、特定されたグループ情報に関連付けられた安否情報に基づいて位置画像生成部312が生成した位置画像90を形成する。なお、位置画像形成部205は、画像読取装置2の制御部及び画像形成部により実現されてよい。
このように、安否情報登録システム1に位置要求画像71が入力されると、この位置要求画像71に含まれるグループ情報が特定され、これに関連付けられた位置情報に基づいて、同じグループに属する各被災者の位置を示す位置画像90が形成される。被災者は、自分用に形成された位置要求画像71を画像読取部201に読み取らせることで、自分と同じグループに属する被災者(例えば、家族や町内会の住人、勤務先の同僚など)の位置を把握することが可能である。
また、被災者は、形成された位置画像90において、目的地とする被災者に対し、丸などのマークを付けた状態で、この位置画像90及びこれに含まれる位置要求画像91を、画像読取装置2に読み取らせることもできる。画像読取装置2の画像読取部201が位置要求画像91を読み取ると(ステップS401)、画像読取装置2の画像送信部202は、読み取った位置要求画像91を安否情報登録装置3に送信し(ステップS402)、安否情報登録装置3の位置要求特定部304は、位置要求画像91に含まれる位置要求情報とグループ情報とを特定する(ステップS403,S404)。
安否情報登録装置3の位置情報取得部305は、例えば、特定された位置要求情報の種類が、経路情報付きの位置画像90を要求するものであるか否かを判定する(ステップS405)。位置要求情報が経路情報付きの位置画像90を要求するものと判定される場合(ステップS405:Y)、位置情報取得部305は、画像読取装置2の位置情報を取得し(ステップS407)、位置要求特定部304は、位置要求画像91を入力した被災者の目的地を示す目的地情報を特定する(ステップS408)。
位置要求特定部304は、例えば、画像読取部201が読み取った位置画像90を解析することで、目的地情報を特定する。位置画像90には、経路情報付きの位置画像90を要求した被災者が丸などのマークを付した被災者の情報(例えば、被災者「AAA」によりマークが付された被災者「CCC」の情報)が記載されており、位置要求特定部304は、このマークが付された被災者の被災者情報を特定するとともに、この被災者情報に関連付けられた位置情報を、目的地情報として特定する。
安否情報登録装置3の災害情報取得部311は、災害の災害情報を取得する(ステップS409)。災害情報取得部311は、例えば、災害情報を提供するサーバなどの情報処理装置から、災害情報をダウンロードすることにより取得する。ここで、災害情報とは、災害による被害の状況を示す情報であり、本実施形態では、災害の影響により利用することが困難となった経路の情報(例えば、通行止めとなった道路や、運行を中止した鉄道など)の情報を含む。なお、災害情報取得部311は、安否情報登録装置3の制御部及び通信インターフェイスにより実現されてよい。
安否情報登録装置3の位置画像生成部312は、災害情報取得部311が取得した災害情報に基づいて、経路情報付きの位置画像90を生成する(ステップS410)。
図17は、経路情報付きの位置画像90の一例(位置画像90b)を示した図である。同図に示すように、位置画像90bには、ステップS407において取得された位置情報が示すスタート地点92と、ステップS408において特定された目的地情報が示すゴール地点93と、スタート地点92とゴール地点93とを結ぶ利用可能な経路のうちの最短の経路である推奨経路95が掲載される。ここで、災害情報により示される、災害の影響により利用することが困難となった経路は、推奨経路95から除かれる。
なお、安否情報登録装置3の記憶部は、推奨経路95を検索するための公知のアルゴリズムを記憶してよく、位置画像生成部312は、当該アルゴリズムに、地図情報、及び、スタート地点92、ゴール地点93の各種情報を入力することで、推奨経路95を検索してもよい。また、位置画像生成部312は、検索された推奨経路95を、位置要求特定部304が特定した被災者情報に関連付けて、スタート地点92を示す位置情報と、ゴール地点93を示す位置情報と、検索された推奨経路95の情報を、被災者情報データベース308に記憶させてもよい。
図15に戻り、生成された位置画像90(位置画像90b)は、画像読取装置2に送信されて(ステップS411)、画像読取装置2において、印刷用紙などの媒体に形成される(ステップS412)。即ち、画像読取装置2の位置画像形成部205は、災害情報取得部311が取得した災害情報に基づいて、経路情報付きの位置画像90を形成する。媒体に形成される位置画像90には、スタート地点92からゴール地点93までの推奨経路95が掲載されるため、被災者は、所望の被災者の位置に到達するための経路を把握することが可能である。
なお、図17に示すように、経路情報付きの位置画像90bにも、経路情報付きの位置画像90を要求するための位置要求画像91bが掲載される。被災者は、ゴール地点93が示す目的地に向かって進む途中で、画像読取装置2が設置された施設や店舗などに立ち寄り、この画像読取装置2に、上記位置要求画像91bを読み取らせることができる。このようにすることで、被災者は、目的地とする各被災者の位置(即ち、目的地情報)を示す最新の情報と、この目的地であるゴール地点93までの推奨経路95を取得することが可能である。即ち、被災者により、位置要求画像91bが入力された場合においても、安否情報登録装置3の位置画像生成部312は、経路情報付きの位置画像90を生成し(ステップS410)、画像読取装置2の位置画像形成部205は、送信された位置画像90を印刷用紙などの媒体に形成する(ステップS412)。
図18は、経路情報付きの位置画像90の一例(位置画像90c及び位置画像90d)を示した図である。同図に示すように、位置画像生成部312は、位置画像90を要求した被災者の位置を示すスタート地点92から、当該被災者により指示された被災者の位置を示すゴール地点93までの経路95を、複数の位置画像90に亘って生成してもよい。
また、被災者情報データベース308において、同一の被災者に係る複数の被災者情報が記憶される場合(即ち、同一の被災者に係る被災者情報が履歴として記憶される場合)、位置画像生成部312は、図18に示すように、前回のスタート地点97と、前回のゴール地点98と、前回のスタート地点97からスタート地点92までの経路である前回の推奨経路99と、を含む位置画像90を生成してもよい。即ち、位置画像生成部312は、前回の位置画像90において示される各種情報を含む位置画像90を生成してもよい。なお、前回の位置画像90において示される各種情報は、被災者情報に関連付けられた状態で被災者情報データベース308に記憶されていてもよい。
より具体的には、位置画像生成部312は、被災者情報データベース308に記憶される複数の被災者情報の中から、位置要求画像91に含まれる被災者情報と同一であって、且つ、更新日時が位置要求画像91に含まれる生成日時を超えない被災者情報を検索し、この被災者情報に関連付けられた位置情報が示す位置を、前回のスタート地点97として、前回のスタート地点97と前回の推奨経路99とを含む位置画像90を生成してよい。
また、位置画像生成部312は、被災者情報データベース308に記憶される複数の被災者情報の中から、目的地情報に係る被災者情報と同一であって、且つ、更新日時が位置要求画像91に含まれる生成日時を超えない被災者情報を検索し、この被災者情報に関連付けられた位置情報が示す位置を、前回のゴール地点98として、前回のゴール地点98を含む位置画像90を生成してもよい。
このように、位置画像生成部312が前回の情報を含む位置画像90を生成する場合、位置画像形成部205は、前回の情報を含む位置画像90を印刷用紙などの媒体に形成する。被災者は、各被災者の位置について、前回からの変更点を容易に把握することが可能である。図17〜図18に示した一例においては、被災者AAAの移動中に、被災者CCCが別の場所に移動した場合であっても、被災者AAAは、最新の被災者CCCの居場所を把握して、被災者CCCに合うことが可能である。
[4.変形例]
以上、本発明の一例である実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。以下、本発明を実施するための他の形態の例(変形例)について説明する。
(1)実施形態では、第1特定部301と、第2特定部302と、安否要求特定部303と、位置要求特定部304と、位置情報取得部305と、メッセージ画像取得部306と、登録部307と、被災者情報データベース308と、第2画像生成部309と、安否画像生成部310と、災害情報取得部311と、位置画像生成部312と、が安否情報登録装置3において実現される場合について説明したが、これらの機能は、画像読取装置2側で実現されてもよい。例えば、画像読取装置2は、読み取った被災者登録画像40や安否登録画像51を解析して、被災者情報及び安否情報を特定するとともに、これらの情報を関連付けて被災者情報データベース308に登録してもよい。また、被災者情報データベース308は、画像読取装置2の記憶部により実現されてもよいし、安否情報登録装置3や画像読取装置2に内蔵されるものとは異なる、他のRAMやハードディスクなどの記憶装置により実現されてもよい。
(2)また、実施形態では、被災者登録画像40(図4参照)が読み取られることで、この被災者登録画像40に記載される被災者情報と、画像読取装置2の位置情報が登録される場合について説明したが、被災者登録画像40には、被災者の安否を示す記入欄(例えば、「無事」や「けが」などと書かれた文字列情報や、当該文字列情報に付されたマークの情報など)が含まれていてもよく、安否情報登録装置3は、被災者登録画像40から特定される安否情報を、被災者情報に関連付けて登録してもよい。
より具体的には、安否情報登録装置3の第1特定部301は、画像読取部201が読み取った被災者登録画像40を解析して、被災者の被災者情報と安否情報とを特定し、安否情報登録装置3の登録部307は、特定された被災者情報と、特定された安否情報とを関連付けて、被災者情報データベース308に登録してもよい。このようにすることで、被災者は、被災者情報の登録と安否情報の登録を一度の操作で行うことが可能となる。
(3)また、実施形態では、画像読取部201の第2画像形成部203が、無事であることを登録するための安否登録画像51aを含む安否登録カード画像50aと、けがをしていることを登録するための安否登録画像51bを含む安否登録カード画像50bと、安否画像80を要求するための安否要求画像61を含む安否要求カード画像60と、位置画像90を要求するための位置要求画像71を含む位置要求カード画像70と、をそれぞれ形成する場合について説明したが、第2画像形成部203は、安否登録画像51aと、安否登録画像51bと、安否要求画像61と、位置要求画像71のうちの2以上(又は、全て)を含んだ1つの画像を生成してもよい。
(4)また、実施形態では、安否要求画像61が被災者のグループ情報を特定可能な状態で含み、安否情報登録装置3の安否画像生成部310が、この安否要求画像61に含まれるグループ情報に関連付けられた安否情報に基づいて、被災者と同じグループに属する各被災者の安否を示す安否画像80を生成する場合について説明した。ここで、安否画像生成部310は、安否要求画像61に被災者情報が含まれていれば、この被災者情報に関連付けられたグループ情報を特定すること可能であるため、安否要求画像61がグループ情報を含む場合と同様に、被災者と同じグループに属する各被災者の安否を示す安否画像80を生成することが可能である。即ち、安否要求画像61は、必ずしもグループ情報を含まなくてもよい。
(5)また、実施形態では、位置要求画像71が被災者のグループ情報を特定可能な状態で含み、安否情報登録装置3の位置画像生成部312が、位置要求画像71に含まれるグループ情報に関連付けられた安否情報に基づいて、被災者と同じグループに属する各被災者の位置を示す位置画像90を生成する場合について説明したが、位置画像生成部312は、位置要求画像71に被災者情報が含まれていれば、この被災者情報に関連付けられたグループ情報を特定可能であるため、位置要求画像71は、必ずしもグループ情報を含まなくてもよい。
(6)なお、実施形態において説明した各種画像は、図示したものに限られず、フォーマットや画像に含まれる情報などを適宜変更してよいのはもちろんである。