JP5771391B2 - レーザ加工方法 - Google Patents

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本発明は、加工対象物を切断予定ラインに沿って切断するためのレーザ加工方法に関する。
従来のレーザ加工方法としては、例えば特許文献1に記載されているように、加工対象物の内部に集光点を合わせてレーザ光を照射することにより、切断予定ラインに沿って改質領域を加工対象物の厚さ方向に複数列形成するものが知られている。このレーザ加工方法では、ウエハにおける外縁(外周端部)の傾斜部(面取り部)に集光点が位置するとき、レーザ光の照射を停止し、当該傾斜部よりも内側に集光点が位置するときにのみレーザ光を加工対象物に照射する。これにより、加工対象物の傾斜部において、集光点の位置ずれに起因したアブレーションが発生するのを防止することが図られている。
特開2007−258236号公報
ここで、上述したようなレーザ加工方法においては、例えばレーザ光に対し透過性を有する積層部(パターン膜等)がウエハの表面に設けられている場合がある。この場合、積層部とウエハとは互いにレーザ光の屈折率が異なることから、加工対象物において積層部が設けられていない部分にレーザ光を表面側から集光させるとき、積層部が設けられた部分にレーザ光を表面側から集光させるときに対して、集光点に位置ズレが生じることがある。よって、加工対象物における積層部の外側では、かかる集光点に位置ズレに起因したアブレーションが発生してしまうおそれがある。また、近年のレーザ加工方法においては、例えば高品質な電子機器の要求が高まる中、加工対象物を割れ残りなく精度よく切断することが望まれる。
そこで、本発明は、アブレーションの発生を抑制すると共に加工対象物を精度よく切断することができるレーザ加工方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るレーザ加工方法は、外縁に傾斜部を有する板状のウエハと、ウエハの表面における傾斜部よりも所定距離内側に設けられレーザ光に対して透過性を有する積層部と、を具備する加工対象物に対しウエハの内部に集光点を合わせてレーザ光を照射し、切断予定ラインに沿って、加工対象物のウエハの内部に改質領域を厚さ方向に複数列形成するレーザ加工方法であって、切断予定ラインに沿って集光点を加工対象物に対し相対移動させながらレーザ光を表面側から照射し、ウエハの内部に改質領域としての第1改質領域を形成する工程と、切断予定ラインに沿って集光点を加工対象物に対し相対移動させながらレーザ光を表面側から照射し、ウエハの内部において積層部と第1改質領域との間の領域に改質領域としての第2改質領域を形成する工程と、を有し、第1改質領域を形成する工程では、集光点が加工対象物における傾斜部に位置するとき、レーザ光を加工対象物に照射しないと共に、集光点が加工対象物における傾斜部よりも内側に位置するとき、レーザ光を加工対象物に照射し、第2改質領域を形成する工程では、集光点が加工対象物における積層部外縁よりも外側に位置するとき、レーザ光を加工対象物に照射しないと共に、集光点が加工対象物における積層部外縁よりも内側に位置するとき、積層部を介してレーザ光を加工対象物に照射することを特徴とする。なお、レーザ光を加工対象物に照射しないとは、レーザ光を加工対象物に当てないことを含めて「加工対象物が加工されるレーザ光強度で照射しないこと」を意味する。
ここで、集光点が加工対象物における積層部の外側に位置するときにレーザ光の照射を停止すると、積層部の外側でアブレーションが生じてしまうのを抑制できることが見出される。しかし、このようなレーザ光の照射停止を、複数列の改質領域を形成する際の全てに実施すると、ウエハの内部において改質領域の形成が不十分になって分断力(切断力)を十分に確保できない懸念がある。そこで、本発明では、アブレーションの発生は第2改質領域の形成が強く影響することをさらに見出し、この第2改質領域の際のみにおいて、集光点が加工対象物における積層部の外側に位置するときにレーザ光を照射しないようにし、これにより、積層部の外側でアブレーションが発生するのを効果的に抑制している。一方、第1改質領域の形成の際においては、集光点が積層部の外側に位置するときにもレーザ光を照射し、これにより、加工対象物に改質領域を十分に形成し、十分な分断力を確保している。従って、本発明によれば、アブレーションの発生を抑制すると共に加工対象物を精度よく切断することが可能となる。
このとき、上記作用効果を好適に奏する構成として、具体的には、積層部は、その外縁側に設けられた非有効領域と、非有効領域の内側に設けられた有効領域と、を含んで構成されており、第2改質領域を形成する工程では、集光点が加工対象物における非有効領域外縁と有効領域外縁との間の所定位置よりも内側に位置するとき、レーザ光を加工対象物に照射する構成が挙げられる。
また、第2改質領域を形成する工程では、表面に至る亀裂が第2改質領域から延びるように当該第2改質領域を形成することが好ましい。この場合、加工対象物を一層精度よく切断することができる。
また、第1改質領域を形成する工程及び第2改質領域を形成する工程では、レーザ光を照射する場合とレーザ光を照射しない場合とを、レーザ光の出射のON及びOFFを制御することにより実施することや、レーザ光の光路上に設けられたシャッタの開閉を制御することにより実施することや、レーザ光の強度を改質領域が形成される加工閾値以上の強度と該加工閾値未満の強度との間で制御することにより実施することがある。
本発明によれば、アブレーションの発生を抑制すると共に加工対象物を精度よく切断することが可能となる。
改質領域の形成に用いられるレーザ加工装置の概略構成図である。 改質領域の形成の対象となる加工対象物の平面図である。 図2の加工対象物のIII−III線に沿っての断面図である。 レーザ加工後の加工対象物の平面図である。 図4の加工対象物のV−V線に沿っての断面図である。 図4の加工対象物のVI−VI線に沿っての断面図である。 本実施形態のレーザ加工方法の対象となる加工対象物1を示す平面図である。 (a)は本実施形態のレーザ加工方法を説明するための加工対象物の一部断面図、(b)は図8(a)の続きを示す加工対象物の一部断面図、(c)は図8(b)の続きを示す加工対象物の一部断面図である。 (a)は本実施形態のレーザ加工方法を説明するための加工対象物の他の一部断面図、(b)は図9(a)の続きを示す加工対象物の一部断面図、(c)は図9(b)の続きを示す加工対象物の一部断面図である。 本実施形態のレーザ加工方法により改質領域を形成したウエハの断面写真図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態に係るレーザ加工方法では、加工対象物の内部にレーザ光を集光させて改質領域を形成する。そこで、まず、改質領域の形成について、図1〜図6を参照して以下に説明する。
図1に示すように、レーザ加工装置100は、レーザ光Lをパルス発振するレーザ光源101と、レーザ光Lの光軸(光路)の向きを90°変えるように配置されたダイクロイックミラー103と、レーザ光Lを集光するための集光用レンズ105と、を備えている。また、レーザ加工装置100は、集光用レンズ105で集光されたレーザ光Lが照射される加工対象物1を支持するための支持台107と、支持台107を移動させるためのステージ111と、レーザ光Lの出力やパルス幅等を調節すべくレーザ光源101を制御するレーザ光源制御部102と、ステージ111の移動を制御するステージ制御部115と、を備えている。
このレーザ加工装置100においては、レーザ光源101から出射されたレーザ光Lは、ダイクロイックミラー103によってその光軸の向きを90°変えられ、支持台107上に載置された板状の加工対象物1の内部に集光用レンズ105によって集光される。これと共に、ステージ111が移動させられ、加工対象物1がレーザ光Lに対して切断予定ライン5に沿って相対移動させられる。これにより、切断予定ライン5に沿った改質領域が加工対象物1に形成されることとなる。
また、レーザ加工装置100は、集光用レンズ105と加工対象物1との間の距離を微調整するためのAF(AutoFocus)ユニット120を備えている。このAFユニット120は、AF用レーザ光LB1を出射し、ダイクロイックミラー104を介して加工対象物1の表面3で反射されたAF用レーザ光LB1の反射光LB2を受光して検出し、これにより、切断予定ライン5に沿った表面3の変位データを取得する。そして、AFユニット120は、改質領域を形成する際、取得した変位データに基づいて、加工対象物1の表面3のうねりに沿うように集光用レンズ105をその光軸方向に往復移動させる。
加工対象物1としては、半導体材料や圧電材料等が用いられ、図2に示すように、加工対象物1には、切断予定ライン5が設定されている。ここでの切断予定ライン5は、直線状に延びた仮想線である。加工対象物1の内部に改質領域を形成する場合、図3に示すように、加工対象物1の内部に集光点Pを合わせた状態で、レーザ光Lを切断予定ライン5に沿って(すなわち、図2の矢印A方向に)相対的に移動させる。これにより、図4〜図6に示すように、改質領域7が切断予定ライン5に沿って加工対象物1の内部に形成され、この改質領域7が、後述のエッチング(食刻)による除去領域8となる。
なお、集光点Pとは、レーザ光Lが集光する箇所のことである。また、切断予定ライン5は、直線状に限らず曲線状であってもよいし、これらが組み合わされた3次元状であってもよいし、座標指定されたものであってもよい。また、改質領域7は、連続的に形成される場合もあるし、断続的に形成される場合もある。また、改質領域7は列状でも点状でもよく、要は、改質領域7は少なくとも加工対象物1の内部に形成されていればよい。また、改質領域7を起点に亀裂が形成される場合があり、亀裂及び改質領域7は、加工対象物1の外表面(表面、裏面、若しくは側面)に露出していてもよい。
ちなみに、ここでは、レーザ光Lが、加工対象物1を透過すると共に加工対象物1の内部の集光点近傍にて特に吸収され、これにより、加工対象物1に改質領域7が形成される(すなわち、内部吸収型レーザ加工)。一般的に、表面3から溶融され除去されて穴や溝等の除去部が形成される(表面吸収型レーザ加工)場合、加工領域は表面3側から徐々に裏面側に進行する。
ところで、本実施形態に係る改質領域7は、密度、屈折率、機械的強度やその他の物理的特性が周囲とは異なる状態になった領域をいう。改質領域7としては、例えば、溶融処理領域、クラック領域、絶縁破壊領域、屈折率変化領域等があり、これらが混在した領域もある。さらに、改質領域7としては、加工対象物1の材料において密度が非改質領域の密度と比較して変化した領域や、格子欠陥が形成された領域がある(これらをまとめて高密転移領域ともいう)。
また、溶融処理領域や屈折率変化領域、改質領域の密度が非改質領域の密度と比較して変化した領域、格子欠陥が形成された領域は、更に、それら領域の内部や改質領域と非改質領域との界面に亀裂(割れ、マイクロクラック)を内包している場合がある。内包される亀裂は改質領域の全面に渡る場合や一部分のみや複数部分に形成される場合がある。加工対象物1としては、例えばシリコン、ガラス、LiTaO又はサファイア(Al)を含む、又はこれらからなるものが挙げられる。
また、本実施形態においては、切断予定ライン5に沿って改質スポット(加工痕)を複数形成することによって、改質領域7を形成している。改質スポットとは、パルスレーザ光の1パルスのショット(つまり1パルスのレーザ照射:レーザショット)で形成される改質部分であり、改質スポットが集まることにより改質領域7となる。改質スポットとしては、クラックスポット、溶融処理スポット若しくは屈折率変化スポット、又はこれらの少なくとも1つが混在するもの等が挙げられる。
この改質スポットについては、要求される切断精度、要求される切断面の平坦性、加工対象物の厚さ、種類、結晶方位等を考慮して、その大きさや発生する亀裂の長さを適宜制御することが好ましい。
次に、本発明の一実施形態に係るレーザ加工方法について、詳細に説明する。
図7は、本実施形態のレーザ加工方法の対象となる加工対象物1を示す平面図であり、図8,9は、本実施形態のレーザ加工方法を説明するための加工対象物の一部断面図である。本実施形態のレーザ加工方法は、加工対象物を切断し複数のチップに固片化するものであり、図7,8に示すように、本実施形態の対象となる加工対象物1は、シリコンからなるウエハ4と、ウエハ4の表面3に形成されレーザ光Lに対して透過性を有する積層部16と、を備えている。
ウエハ4は、例えば略円板状を呈し、厚さが500μmとされている。ウエハ4は、その外縁(外周端)に、裏面21側から表面3側に行くに従って内側に傾斜するようなテーパ状のベベル部(傾斜部)4xを有している。積層部16は、ポリシリコン膜、酸化膜及び窒化膜の少なくとも1つを有するパターン膜であり、また、マトリックス状に配置された複数の機能素子15を有している。なお、機能素子15としては、例えば、結晶成長により形成された半導体動作層、フォトダイオード等の受光素子、レーザダイオード等の発光素子、或いは集積回路として形成された回路素子等が挙げられる。
この積層部16は、ウエハ4の表面3におけるベベル部4xよりも所定距離内側に設けられている。つまり、積層部16は、厚さ方向から見て、表面3の外縁の内側に隙間を有して含まれるよう当該表面3上に拡がっている。また、積層部16は、その外縁側に設けられた非有効領域(いわゆるダミーエリア)16xと、非有効領域の内側に設けられ切断後のチップに搭載される有効領域(アクティブエリア)16yと、を有している。これにより、ここでの加工対象物1では、ベベル部4xを含む第1領域R1と、ベベル部4xの内側で積層部16の非有効領域16x外縁までの第2領域R2と、非有効領域16x外縁の内側で有効領域16y外縁までの第3領域R3と、有効領域16y外縁の内側の第4領域R4と、が形成されることとなる。また、このような加工対象物1では、隣り合う機能素子15間を通るような格子状の切断予定ライン5が設定されている。
本実施形態のレーザ加工方法では、その概略として、まず、加工対象物1の裏面21にエキスパンドテープを貼り付けて加工対象物1を支持台107(図1参照)上に載置する。その後、加工対象物1に集光点を合わせ、パルスピッチ3.75μmのレーザ光Lを表面3側から照射しつつ、集光点(集光用レンズ105)を速度300mm/secで相対移動させる(スキャン)。これにより、切断予定ライン5に沿って、加工対象物1のウエハ4内に改質領域7を所定深さ位置に形成する。
続いて、かかるレーザ光Lの照射を、集光点の深さ位置を変えて繰り返し実施し、厚さ方向に沿って裏面21側から表面3側に向けて改質領域7をこの順序で複数列(ここでは、15列)形成する。そして、エキスパンドテープを拡張させ、改質領域7を切断の基点として加工対象物1を複数のチップに切断する。
ここで、本実施形態のレーザ加工方法では、複数列の改質領域7のうち最も表面3側の改質領域7b(第2改質領域:図10参照)以外の改質領域7a(第1改質領域:図10参照)を、例えば図7における図示左右方向の延びる切断予定ライン5に沿って左側(一方側)から右側(他方側)へと形成する場合、以下のようにレーザ光Lの照射をON・OFFするスキャンを実施する。
すなわち、切断予定ライン5の一方側から集光点を相対移動させ、図8(a)に示すように、集光点が切断予定ライン5の一方側のベベル部4x(つまり、第1領域R1)に位置するときには、レーザ光Lの照射をOFFとする。そして、図8(b)に示すように、集光点が一方側のベベル部4xよりも内側であって積層部外縁16eよりも外側(つまり、第2領域R2)に位置するとき、レーザ光Lの照射をONとし、改質領域7aの形成を開始する。その後、集光点を他方側へ向けて引き続き相対移動させ、図8(c)に示すように、集光点が積層部16(つまり、第3及び第4領域R3,R4)に位置するとき、引き続きレーザ光Lの照射をONとする。
このレーザ光Lの照射をONとした状態で、集光点を他方側へ向けてさらに引き続き相対移動させると共に、集光点が第2領域R2に再び位置したとき以後、レーザ光Lの照射を再びOFFとする。具体的には、集光点が積層部16(第3及び第4領域R3,R4)に位置するとき、レーザ光Lの照射を引き続きONとする。続いて、他方側のベベル部4xよりも内側であって積層部外縁16eよりも外側(第2領域R2)に集光点が位置するとき、レーザ光Lの照射をOFFとし、改質領域7aの形成を終了する。その後、集光点が他方側のベベル部4x(つまり、第1領域R1)に位置するとき、レーザ光Lの照射を引き続きOFFとする。そして、スキャンが完了する。
このように、ここでのレーザ加工では、レーザ光Lの1スキャン中において、加工対象物1における切断予定ライン5に沿う方向の一方側(開始側)端部、及び他方側(終了側)端部の双方で、上述したレーザ光Lの照射のON・OFF制御(図8参照)を実施し、これにより、加工対象物1の分断力(切断力)への寄与が大きい改質領域7aを、ウエハ4内における第2領域R2の少なくとも一部と第3及び第4領域R3,R4とにて切断予定ライン5に沿って形成する。
一方、本実施形態のレーザ加工方法では、最も表面3側の改質領域7bを、例えば図7における図示左右方向の延びる切断予定ライン5に沿って左側から右側へと形成する場合、以下のようにレーザ光Lの照射をON・OFFするスキャンを実施する。
すなわち、切断予定ライン5の一方側から集光点を相対移動させ、集光点が一方側のベベル部4xに位置するとき、レーザ光Lの照射をOFFとするのに加え、図9(a)に示すように、集光点が一方側のベベル部4xの内側であって積層部外縁16eよりも外側に位置するとき、レーザ光Lの照射を引き続きOFFとする。つまり、集光点が第1及び第2領域R1,R2に位置するとき、レーザ光Lを照射しない。
続いて、集光点を引き続き相対移動させ、図9(b)に示すように、集光点が積層部外縁16eよりも内側である非有効領域16x内(つまり、第3領域R3内)の所定位置に位置するとき、レーザ光Lの照射をONとしてレーザ光Lを積層部16を介して照射し、改質領域7bの形成を開始する。その後、図9(c)に示すように、集光点が有効領域16y(つまり、第4領域R4)に位置するとき、レーザ光Lの照射を引き続きONとする。
このレーザ光Lの照射をONとした状態で、集光点を他方側へ向けてさらに引き続き相対移動させると共に、集光点が第3領域R3に再び位置したとき以後、レーザ光Lの照射を再びOFFとする。具体的には、集光点が有効領域16y(第4領域)に位置するとき、レーザ光Lの照射を引き続きONとする。続いて、集光点が積層部16の非有効領域16x内(第3領域R3内)の所定位置に位置するとき、レーザ光Lの照射をOFFとし、改質領域7aの形成を終了する。その後、集光点が他方側のベベル部4xの内側であって積層部外縁16eよりも外側(第2領域)に位置するとき、レーザ光Lの照射を引き続きOFFとするのに加え、集光点が他方側のベベル部4x(つまり、第1領域R1)に位置するとき、レーザ光Lの照射を引き続きOFFとする。そして、スキャンが完了する。
このように、ここでのレーザ加工では、レーザ光Lの1スキャン中において、加工対象物1における切断予定ライン5に沿う方向の一方側(開始側)端部、及び他方側(終了側)端部の双方で、上述したレーザ光Lの照射のON・OFF制御(図9参照)を実施し、これにより、ハーフカットの発生への寄与が大きい改質領域として表面3に至る亀裂を伴う改質領域7bを、ウエハ4内における第3領域R3の少なくとも一部と第4領域R4とにて切断予定ライン5に沿って形成する。
なお、本実施形態では、上述したように、切断予定ライン5に沿う方向の一方側(開始側)端部、及び他方側(終了側)端部の双方で、レーザ光Lの照射のON・OFF制御を実施しているが、ウエハ4の形状や積層部16の種類等により、一方側(開始側)端部若しくは他方側(終了側)端部のどちらかのみでレーザ光Lの照射のON・OFF制御を実施してもよい。
図10は、本実施形態のレーザ加工方法により改質領域を形成したウエハの断面写真図である。図10に示すように、本実施形態によるレーザ加工後のウエハ4においては、アブレーションが発生せず、ベベル部4x及び表面3にダメージが無きことが確認できる。なお、ここでのウエハ4では、最も表面3側の改質領域7bにおけるレーザ光LをOFFとした距離が、ウエハ4のエッジEから3〜4mm程度とされている。一方、それ以外の改質領域7aにおけるレーザ光LをOFFとした距離が、ウエハ4のエッジEから600μm程度とされている。
ところで、加工対象物1において積層部16が設けられていない部分にレーザ光Lを表面3側から集光させる場合、積層部16部分にレーザ光Lを表面3側から集光させる場合に対してレーザ光Lの屈折率が異なることにより、集光点の位置が加工対象物1の浅い位置へと変わりアブレーションが発生してしまうおそれがある。この点、集光点が積層部16よりも外側のときにレーザ光Lの照射をOFF(停止)すると、かかるアブレーションの発生を抑制できることが見出される。しかし、このようなレーザ光Lの照射停止を複数列の改質領域7の形成全てに実施すると、改質領域7の形成が不十分になって分断力を十分に確保するのが困難となる懸念がある。
そこで、本実施形態では、上述したように、アブレーションの発生に影響度が高い最も表面3側の改質領域7bを形成する場合において、集光点が積層部16外側の第1及び第2領域R1,R2に位置するとき、レーザ光Lの照射をOFFにし、これにより、積層部16外側にてアブレーションが発生するのを効果的に抑制している。一方、分断力に大きく寄与する改質領域7aを形成する場合には、集光点が積層部16外側の第2領域R2に位置するときからレーザ光Lの照射をONにし、これにより、改質領域7aを十分に形成し、十分な分断力を確保している。
すなわち、本実施形態においては、最も表面3側のスキャンについてのみレーザ光Lの照射をOFFさせる領域を積層部外縁16eよりも内側にオフセットさせており、これにより、アブレーションの発生を抑制して加工対象物1の表面3にダメージが生じるのを防止できると共に、加工対象物1を割れ残りなく精度よく切断することが可能となる。
また、本実施形態では、上述したように、改質領域7bを形成する際、集光点が第3領域R3内の所定位置(集光点が非有効領域外縁16fと有効領域外縁16gとの間の所定位置)の内側に位置するときに、レーザ光Lの照射をONとしている。これにより、加工対象物1において積層部16の有効領域16y部分については切断予定ライン5に沿って改質領域7bが一層十分に形成されることとなり、当該有効領域16y部分を確実に精度よく切断することが可能となる。
なお、この場合、積層部外縁16eから内側に離れた位置にてレーザ光Lの照射がONされることとなる。そのため、当該積層部外縁16eと表面3と間に存在する段差によりAFユニット120(図1参照)の追従(表面3に対する集光用レンズ105の追従移動)が乱れるのを抑制でき、ひいては集光点の位置が乱れてアブレーションが発生するというのも抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、上述したように、表面に至る亀裂が延びるように改質領域7bを形成しており、これにより、レーザ加工後の加工対象物1にハーフカットを形成して当該加工対象物1を一層精度よく切断することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用してもよい。
例えば、上記実施形態では、積層部16としてパターン膜を適用しているが、これに限定されるものではなく、積層部としてSOI等を適用してもよい。なお、積層部16の非有効領域16x及び有効領域16yは、その厚さ(膜厚)が異なる等の構成上違いから決定される場合や、ウエハ4側の違いから決定される場合がある。
また、上記実施形態では、複数の改質領域7を裏面21側から表面3側の順序で形成したが、複数の改質領域7を形成する順序は限定されるものではなく、所望の順序で形成することができる。
なお、加工対象物1に対するレーザ光Lの照射(ON:加工されるレーザ光強度で照射すること)及び停止(OFF:加工されるレーザ光強度で照射しないこと)は、レーザ光Lの出射のON・OFFを制御することで実施してもよいし、レーザ光Lの光路上に設けられたシャッタの開閉を制御することで実施してもよい。さらに、レーザ光Lの強度を、改質領域7が形成される閾値(加工閾値)以上の強度と該加工閾値未満の強度との間で制御することで実施してもよい。
また、上記実施形態では、第2改質領域として最も表面3側に改質領域7bを形成したが、これに限定されず、第2改質領域は、積層部と第1改質領域との間の領域に形成されていればよい。
1…加工対象物、3…表面、4…ウエハ、4x…ベベル部(傾斜部)、5…切断予定、7…改質領域、7a…改質領域(第1改質領域)、7b…改質領域(第2改質領域)、16…積層部、16e…積層部外縁、16f…非有効領域外縁、16g…有効領域外縁、16x…非有効領域、16y…有効領域、L…レーザ光、P…集光点。

Claims (5)

  1. 外縁に傾斜部を有する板状のウエハと、前記ウエハの表面における前記傾斜部よりも所定距離内側に設けられレーザ光に対して透過性を有する積層部と、を具備する加工対象物に対し前記ウエハの内部に集光点を合わせて前記レーザ光を照射し、切断予定ラインに沿って、前記加工対象物の前記ウエハの内部に改質領域を厚さ方向に複数列形成するレーザ加工方法であって、
    前記積層部は、その外縁側に設けられた非有効領域と、前記非有効領域の内側に設けられた有効領域と、を含んで構成されており、
    前記切断予定ラインに沿って前記集光点を前記加工対象物に対し相対移動させながら前記レーザ光を前記表面側から照射し、前記ウエハの内部に前記改質領域としての第1改質領域を形成する工程と、
    前記切断予定ラインに沿って前記集光点を前記加工対象物に対し相対移動させながら前記レーザ光を前記表面側から照射し、前記ウエハの内部において前記積層部と前記第1改質領域との間の領域に前記改質領域としての第2改質領域を形成する工程と、を有し、
    前記第1改質領域を形成する前記工程では、
    前記集光点が前記加工対象物における前記傾斜部に位置するとき、前記レーザ光を前記加工対象物に照射しないと共に、前記集光点が前記加工対象物における前記傾斜部よりも内側に位置するとき、前記レーザ光を前記加工対象物に照射し、
    前記第2改質領域を形成する前記工程では、
    前記集光点が前記加工対象物における前記積層部外縁よりも外側に位置するとき、前記レーザ光を前記加工対象物に照射しないと共に、前記集光点が前記加工対象物における前記積層部外縁よりも内側に位置するとき、前記積層部を介して前記レーザ光を前記加工対象物に照射し、
    前記第1改質領域を形成する前記工程では、前記集光点が前記加工対象物において前記傾斜部よりも内側で前記積層部外縁よりも外側に位置するときに、前記レーザ光の照射を開始又は終了し、
    前記第2改質領域を形成する前記工程では、前記集光点が前記加工対象物において前記非有効領域外縁と前記有効領域外縁との間で前記非有効領域外縁から内側に離れた所定位置に位置するときに、前記レーザ光の照射を開始又は終了する、ことを特徴とするレーザ加工方法。
  2. 前記第2改質領域を形成する前記工程では、前記表面に至る亀裂が前記第2改質領域から延びるように当該第2改質領域を形成することを特徴とする請求項1記載のレーザ加工方法。
  3. 前記第1改質領域を形成する工程及び前記第2改質領域を形成する工程では、前記レーザ光を照射する場合と前記レーザ光を照射しない場合とを、前記レーザ光の出射のON及びOFFを制御することにより実施することを特徴とする請求項1又は2記載のレーザ加工方法。
  4. 前記第1改質領域を形成する工程及び前記第2改質領域を形成する工程では、前記レーザ光を照射する場合と前記レーザ光を照射しない場合とを、前記レーザ光の光路上に設けられたシャッタの開閉を制御することにより実施することを特徴とする請求項1又は2記載のレーザ加工方法。
  5. 前記第1改質領域を形成する工程及び前記第2改質領域を形成する工程では、前記レーザ光を照射する場合と前記レーザ光を照射しない場合とを、前記レーザ光の強度を前記改質領域が形成される加工閾値以上の強度と該加工閾値未満の強度との間で制御することにより実施することを特徴とする請求項1又は2記載のレーザ加工方法。
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