JP5769206B2 - インク収集シリンダを備えた凹版印刷機 - Google Patents

Description

本発明は、一般に、凹版印刷機に関する。より正確には、本発明は、
（ｉ）凹版印刷シリンダおよび凹版印刷シリンダと接触するインプレッションシリンダを支持する定置機械フレームと、
（ｉｉ）凹版印刷シリンダにインク供給するためのインク供給システムであって、凹版印刷シリンダと接触するように設計されたインク収集シリンダと、インク収集シリンダにインクを供給するための少なくとも１つのインク供給装置とを備えるインク供給システムと
を備える、凹版印刷機に関する。

好ましくは凹版印刷機は、インク収集シリンダを支持する少なくとも第１の移動可能なキャリッジであって、定置機械フレームに対して、インク収集シリンダが凹版印刷シリンダと接触する工程作業位置と、インク収集シリンダが凹版印刷シリンダから後退して離れる後退位置との間で移動するように適合される第１の移動可能なキャリッジをさらに備えるタイプのものである。

本発明はさらに、凹版印刷機械の定置機械フレーム内で支持された凹版印刷シリンダと接触するように設計されたインク収集シリンダを支持する、凹版印刷機用の移動可能なキャリッジに関する。

上述したタイプの凹版印刷機および移動可能なキャリッジは、（本発明の出願人の名による米国特許第７，０１１，０２０ Ｂ２号に対応する）国際公開第０３／０４７８６２ Ａ１号に開示されており、その凹版印刷機は、本明細書の図１Ａおよび１Ｂに再現されている。この文献で開示された凹版印刷機は、（「オルロフ（Ｏｒｌｏｆ）シリンダ」とも称される）インク収集シリンダ１２および（「シャブロン（ｃｈａｂｌｏｎ）シリンダ」とも称される）４つの色選択シリンダ１３を支持する第１の移動可能なキャリッジ１１と、色選択シリンダ１３に関連する４つのインク供給ユニット１６を支持する第２の移動可能なキャリッジ１４とを備える。他方では、プレートシリンダ０７（または「凹版印刷シリンダ」）および（シートくわえ爪０８を備えた）インプレッションシリンダ０６が、印刷機の定置機械フレーム０１内で支持される。国際公開第０３／０４７８６２ Ａ１号によれば、２つの移動可能なキャリッジ１１、１４は、インプレッションシリンダ０６から印刷されたシートを取り出すエンドレスチェーン式くわえ爪システム０９の下方の懸架レール０４下で懸架され、その結果印刷機が設置される床部０２をいかなる支持レールからも自由にしており、懸架レール０４は、一方の端部において定置機械フレーム０１によって支持され、他方の端部において支持直立部０３によって支持される。インク収集シリンダ１２およびプレートシリンダ０７の回転軸は、同じ水平面内に位置し、移動可能なキャリッジ１１、１４の移動は、この水平面に沿って行われる。図１Ａに例示するように、この配置により、第２の移動可能なキャリッジ１４を第１の移動可能なキャリッジ１１から移動させて離すことによって、作業者にとって十分な大きさの工程作業空間１７を、第１の移動可能なキャリッジ１１と第２の移動可能なキャリッジ１４の間に形成することができる。図１Ｂに示すように、さらに第１の移動可能なキャリッジ１１を定置機械フレーム０１から移動させて離すことによって、同様に大きい工程作業空間１８を、第１の移動可能なキャリッジ１１と定置機械フレーム０１の間に形成することができる。

スイス特許第６８５３８０ Ａ５号および（米国特許第５，２８２，４１７号に対応する）欧州特許出願公開第０５６３００７ Ａ１号もまた、第１および第２の移動可能なキャリッジを備えた凹版印刷機を開示している。先に述べた凹版印刷機とは対照的に、第１の移動可能なキャリッジはインク収集シリンダだけを支持し、色選択シリンダは、関連するインク供給ユニットと共に第２の移動可能なキャリッジ内に位置している。これは、スイス特許第６８５３８０ Ａ５号および欧州特許出願公開第０５６３００７ Ａ１号によれば、インク収集シリンダは、凹版印刷機を、間接インク供給システムを備えた印刷機から直接インク供給システムを備えた印刷機に、またはその反対に転換させるために印刷機から取り外されるように適合されているという事実によって必然的に生じるものである。インク収集シリンダおよび凹版印刷シリンダの回転軸は、ここでも同じ水平面内に位置しており、移動可能なキャリッジの移動もまたこの水平面に沿って行われる。

上記で論じた凹版印刷機では、インク収集シリンダは従来、凹版印刷シリンダおよびインプレッションシリンダと共に印刷機の主駆動装置によって駆動回転され、シリンダは、ギアを通して互いに結合されている。インク収集シリンダと凹版印刷シリンダの間のギアは、インク収集シリンダを後退位置に移動させることを可能にするために連結解除可能であるように設計されている。

上述した凹版印刷機の問題は、保全工程中にインク収集シリンダを他のシリンダから結合解除するとき、主駆動装置との連結もまた中断されるという事実にあり、これは、保全工程中に作業者が手動でインク収集シリンダを回転させなければならないことを意味している。

連結解除可能なギアが必須の特徴であるため、上記で論じたようにギアを介してインク収集シリンダを凹版印刷機の主駆動装置に結合することは、さらに問題になり得る。そのような連結解除可能なギアは、適正な結合／結合解除作動を確実にし、ギア歯間の干渉の結果ギアに損傷を与えることを回避するために特別なシステムを必要とするため、製造にコストがかかり、実際に使用するにはかなり複雑なものである。そのような連結解除可能なギアはまた、ギアの一部分が、結合解除作動の結果露出されて、潤滑油が露出したギアから落ち得るために潤滑問題および汚れ事案につながる恐れがあるために問題になる。

インク収集シリンダが、上記で論じたように移動可能なキャリッジ内ではなく定置機械フレーム内に位置する凹版印刷機もまた、たとえば欧州特許出願公開第０４０６１５７ Ａ１号および同第０８７３８６６ Ａ１号から知られている。そのような凹版印刷機では、インク収集シリンダは、ここでも同様に、従来は、凹版印刷シリンダおよびインプレッションシリンダと共に印刷機の主駆動装置によって駆動回転され、シリンダは、ギアを通して互いに連結されている。

インク収集シリンダが定置機械フレーム内で支持される上述した凹版印刷機に伴う問題は、インク収集シリンダは主駆動装置による駆動回転のみになり得るという事実にあり、これは、保全工程中にインプレッションシリンダおよび凹版印刷シリンダも駆動回転されることを意味する。

したがって、インク収集シリンダを備えるタイプの改良された凹版印刷機が必要であったことが明らかになっている。

したがって、本発明の全般的な目的は、インク収集シリンダを備える上述したタイプの改良された凹版印刷機を提供することである。

本発明のさらなる目的は、保全工程が容易にされるそのような凹版印刷機を提供することである。

これらの目的は、特許請求の範囲で規定される凹版印刷機によって達成される。

これに従って、少なくとも保全工程中にインク収集シリンダを凹版印刷シリンダおよびインプレッションシリンダから独立して回転させるための駆動システムをさらに備える、本明細書のプリアンブルで述べた凹版印刷機が提供される。

本発明の１つの態様によれば、凹版印刷機は、印刷工程中に凹版印刷シリンダ、インプレッションシリンダおよびインク収集シリンダを、ギアを介して駆動回転させる主駆動装置を備え、駆動システムは、保全工程中にインク収集シリンダを回転させるための補助駆動装置を備える。そのような補助駆動装置は、有利には、インク収集シリンダを低速で回転させるように適合されており、特にサーボモータなどになり得る。

本発明の第２の態様によれば、駆動システムは、印刷工程中および保全工程中の両方でインク収集シリンダを回転させるための独立した駆動装置を備える。そのような独立した駆動装置は、印刷工程中にインク収集シリンダを高速でかつ凹版印刷シリンダと位相同期させて回転させるように適合されており、特にトルクモータなどになり得る。

本発明の好ましい実施形態によれば、凹版印刷機は、インク収集シリンダを支持する少なくとも第１の移動可能なキャリッジであって、定置機械フレームに対して、インク収集シリンダが凹版印刷シリンダと接触する工程作業位置と、インク収集シリンダが凹版印刷シリンダから後退して離れる後退位置との間で移動するように適合される第１の移動可能なキャリッジをさらに備える。

この点において、移動可能なキャリッジ内のインク収集シリンダの場所は、保全工程中にインク収集シリンダを回転させた結果、インク収集シリンダと凹版印刷シリンダの間の必要な円周方向の見当合わせが失われるために問題になり得ることが明らかになっている。実際に、インク収集シリンダと凹版印刷シリンダの間の完璧な円周方向の見当合わせは、凹版印刷シリンダ上のインク供給の正確性を決定し、したがって印刷品質に影響を与えるために極めて重要である。

加えて、国際公開第０３／０４７８６２ Ａ１号、スイス特許第６８５３８０ Ａ５号、および欧州特許出願公開第０５６３００７ Ａ１号に開示されているように、インク収集シリンダおよび凹版印刷シリンダの分離または接合時にそのような円周方向の見当合わせ事案が起こることをできるだけ回避するために、インク収集シリンダおよび凹版印刷シリンダの回転軸を、インク収集シリンダを支持する移動可能なキャリッジの変位方向と（すなわち水平面内で）確実に整合させなければならないことが必要であると以前から考えられている。しかし、インク収集シリンダおよび凹版印刷シリンダのそのような水平配置は、機械の設置面積に悪影響を与える。

したがって、本発明の好ましい実施形態の有利な変形形態によれば、凹版印刷機は、第１の移動可能なキャリッジの工程作業位置においてインク収集シリンダと凹版印刷シリンダの間の適正な円周方向の見当合わせを確実にするために、保全工程後にインク収集シリンダの回転位置を凹版印刷シリンダの回転位置に対して修正および調整するための修正および調整システムをさらに備え、この駆動システムは、さらに、インク収集シリンダの回転位置を修正／調整するために使用される。

さらに、少なくとも保全工程中にインク収集シリンダを凹版印刷機の凹版印刷シリンダから独立して回転させるための駆動システムを備える、本明細書のプレアンブルで述べた凹版印刷機用の移動可能なキャリッジが提供される。

本発明のさらなる有利な実施形態は独立請求項の副主題を形成しており、これらを以下で論じる。

本発明の追加の態様によれば、インプレッションシリンダ、凹版印刷シリンダおよびインク収集シリンダの有利な配置および構成により、凹版印刷機の機械設置面積が低減され、空間が最適化される。

本発明の特徴および利点は、単に非制限的な例として提示し添付の図で例示する本発明の実施形態の以下の詳細な説明を読み取ることにより、よりはっきりと明らかになるであろう。

知られている凹版印刷機の側面図である。 知られている凹版印刷機の側面図である。 本発明による凹版印刷機の好ましい実施形態の側面図である。 本発明による凹版印刷機の好ましい実施形態の側面図である。 本発明による凹版印刷機の好ましい実施形態の側面図である。 本発明による凹版印刷機の好ましい実施形態の側面図である。 本発明による凹版印刷機の好ましい実施形態の側面図である。 本発明による凹版印刷機の好ましい実施形態の側面図である。 図２Ａから２Ｆの凹版印刷機の駆動原理の第１の実施形態を概略的に例示するブロック図である。 図２Ａから２Ｆの凹版印刷機の駆動原理の第２の実施形態を概略的に例示するブロック図である。 図２Ａから２Ｆの凹版印刷機の駆動原理の第３の実施形態を概略的に例示するブロック図である。 図２Ａから２Ｆの凹版印刷機用の修正および調整システムの第１の実施形態を概略的に例示するブロック図である。 図２Ａから２Ｆの凹版印刷機用の修正および調整システムの第２の実施形態を概略的に例示するブロック図である。

本発明の範囲内では、表現「凹版印刷シリンダ」は、外周上に少なくとも１つの凹版印刷媒体を備えた、（特に銀行券などの有価証券類を印刷するための）凹版印刷に使用されるシリンダを指し示すものと理解されるものとする。これは、外周上に凹型の凹版パターンを備えたシリンダまたは外周上に少なくとも１つの凹版印刷プレートを担持するプレートシリンダを含む。以下の説明では、凹版印刷シリンダは、その外周上にいくつかの凹版印刷プレートを担持するプレートシリンダである。

同様に、表現「インク収集シリンダ」は、凹版印刷の技術分野で通常使用される表現「オルロフシリンダ」と交換可能であると理解されるものである。同様のことが表現「色選択シリンダ」にも当てはまり、これは、凹版印刷の技術分野でこれもまた使用される表現「シャブロンシリンダ」と交換可能であると理解されるものである。

これ以降、凹版印刷機が、インク収集シリンダを支持する少なくとも第１の移動可能なキャリッジを備える好ましい実施形態を参照して本発明を説明する。しかし、本発明は、インク収集シリンダが定置機械フレーム内に位置する場合にも同様に適用可能であることを理解されたい。

図２Ａは、本発明による凹版印刷機の好ましい実施形態を例示している。印刷機のさまざまな構成要素は、ここではその工程作業位置、すなわち印刷工程を実施する位置で示されている。図示するように、凹版印刷機は、凹版印刷シリンダ０７および凹版印刷シリンダ０７と接触するインプレッションシリンダ０６を支持する定置機械フレーム０１を備える。この例では、印刷工程中に個々のシートは通常、インプレッションシリンダ０６の外周に送られ、次いでインプレッションシリンダ０６は、シートをインプレッションシリンダ０６とシートが印刷される凹版印刷シリンダ０７との間の印刷ニップに次々と運ぶ。印刷されると、シートは次いで、適切なシート送出システムによってインプレッションシリンダ０６の外周から取り出され、このシート送出システムは通常、概略的に例示するように、印刷ニップの下流側でインプレッションシリンダ０６と共働するエンドレスチェーン式くわえ爪システム０９を備えることができる。

例示するように、定置機械フレーム０１は、当技術分野では一般的であるように、印刷前に凹版印刷シリンダ０７のインク供給された表面を拭き取るためのワイピングシステムをさらに支持する。例示する例では、そのようなワイピングシステムは、凹版印刷シリンダ０７の表面と接触するワイピングローラ組立体１０を備え、この組立体は、凹版印刷シリンダ０７と同じ方向に（すなわち図２Ａでは反時計周り方向に）回転させられるワイピングローラを含む。凹版印刷機の各シリンダまたはドラムの回転方向は、図２Ａにおいて対応する矢印で表示している。

凹版印刷機は、インク収集シリンダ１２（または「オルロフシリンダ」）を有するインク供給システムを備えるタイプのものであり、インク収集シリンダ１２は、インクの結果として得られた多色パターンを凹版印刷シリンダ０７の外周に移す前に、凹版印刷シリンダ０７と接触し、複数の関連するインク供給装置１３、１６によって与えられたさまざまな色のインクを収集する。

この好ましい例では、凹版印刷機は２つの移動可能なキャリッジ１１、１４を備える。第１の移動可能なキャリッジ１１は、インク収集シリンダ１２および複数の（少なくとも４つの、好ましくは例示するように５つの）色選択シリンダ１３を支持する。第２の移動可能なキャリッジ１４は、対応する数の（すなわちこの例では５つの）インク供給ユニット１６を支持し、各々のインク供給ユニットは、第１の移動可能なキャリッジ１１内で支持された色選択シリンダ１３の対応する１つと共働している。移動可能なキャリッジはいずれも水平に動くことができ、懸架レール０４下で懸架される。このようにして、移動可能なキャリッジ１１、１４はいずれも、印刷機がその上に取り付けられる床部０２上方で図２Ａの矢印Ａで表示する方向に沿って移動することができる。

この好ましい実施形態は２つの移動可能なキャリッジを含むが、本発明はまた、印刷機が、インク収集シリンダ１２および関連するインク供給装置１３、１６を支持する移動可能なキャリッジを１つだけ備える場合にも適用可能である。３つ以上の移動可能なキャリッジが企図されてもよい。

図２Ｂから２Ｆは、上記で説明した凹版印刷機の保全工程中に移動可能なキャリッジ１１、１４をもっていくことができるさまざまな位置を例示している。

すでに述べたように、また図２Ｂに例示するように、移動可能なキャリッジ１１、１４はいずれも、矢印Ａで表示する水平方向に沿って定置機械フレーム０１から後退して離れることができる。第１および第２の移動可能なキャリッジ１１、１４は、対応するキャリッジ駆動装置４０、４５（図２Ａから２Ｆでは例示せず。図３から５を参照のこと）によって互いに独立して移動させることができる。インク供給ユニット１６および色選択シリンダ１３に対する保全工程を実施するだけでよい場合、第２の移動可能なキャリッジ１４だけを第１の移動可能なキャリッジ１１から後退させて離し、２つの移動可能なキャリッジ１１、１４の間に作業者のための十分な空間を生み出すことができる。

図２Ｂに例示する位置では、第２の移動可能なキャリッジ１４は、その後退位置に移動されており、一方でインク収集シリンダ１２および色選択シリンダ１３を支持する第１の移動可能なキャリッジ１１は、定置機械フレーム０１から後退して離れる途中にある。この位置では、インク収集シリンダ１２は凹版印刷シリンダ０７ともはや接触していない。

第１の移動可能なキャリッジ１１が、（図２Ｃで例示する位置または第２の移動可能なキャリッジ１４により近い、またはこれと接触する位置にもなり得る）その後退位置に移動された後、インク収集シリンダ１２を、作業者によって（図２Ｃの矢印Ｂで例示するように）回転させることができる。インク収集シリンダ１２のそのような回転は、特に、インク収集シリンダ１２上に通常装着されるブランケットを取り換える必要がある場合に実施される。

保全工程が実施された後、第１の移動可能なキャリッジ１１を、図２Ｄの矢印Ｃで例示するように定置機械フレーム０１に向かって戻すことができる。この図では、インク収集シリンダ１２は、図２Ａおよび２Ｂに示されるものとは異なる、図２Ｃと同じ回転位置に依然としてあることが認識され得る。インク収集シリンダ１２のこの回転位置は、凹版印刷シリンダ０７と適正に共働することが必要である、図２Ａおよび２Ｂに例示する位置と合致していないので、不適切となる。

したがって、第１の移動可能なキャリッジ１１を定置機械フレーム０１に結合する前（または第１の移動可能なキャリッジ１１を定置機械フレーム０１に結合するとき）、インク収集シリンダ１２の回転位置は、インク収集シリンダ１２と凹版印刷シリンダ０７の間の適正な周方向の見当合わせを確実にするために凹版印刷シリンダ０７の回転位置に対して修正および調整される。これは、これ以降説明する適当な修正および調整システムを用いて実施され、このシステムは、インク収集シリンダ１２を、図２Ｅの矢印Ｄで例示するように適当な位置まで回転させることを可能にする。

これらの修正および調整が実施された後、第１の移動可能なキャリッジ１１は、機械フレーム０１と結合し、これと相互係止することができ、第２の移動可能なキャリッジ１４は、図２Ｆに例示するように矢印Ｃに沿って第１の移動可能なキャリッジ１１に向かって戻ることができる。

図２Ａに戻れば、この好ましい実施形態による凹版印刷機の構成は、特に有利であるさまざまな追加の特徴を有することがさらに認識され得る。

第１に、インク収集シリンダ１２の回転軸は、凹版印刷シリンダ０７の回転軸と交差する水平面Ｐ０の下方にあり、この構成は、たとえば、国際公開第０３／０４７８６２ Ａ１号で開示された、知られている構成と比べて、機械設置面積を低減することを可能にすることが認識され得る。より正確には、第１の移動可能なキャリッジ１１は、水平面Ｐ０に沿って移動可能であり、インク収集シリンダ１２の回転軸および凹版印刷シリンダ０７の回転軸と交差する平面Ｐ２は、工程作業位置において、水平面Ｐ０に対して鋭角βを形成する。

例示する例では、凹版印刷シリンダ０７は、３つの凹版印刷プレートを担持する３セグメントのプレートシリンダである。（図２Ａに示すが、参照番号では指し示さない）凹版印刷シリンダ上の対応するシリンダピットは、したがって、１２０°の角度間隔で分散される。有利には、インク収集シリンダ１２の回転軸および凹版印刷シリンダ０７の回転軸と交差する平面Ｐ２は、工程作業位置において、インプレッションシリンダ０６の回転軸および凹版印刷シリンダ０７の回転軸と交差する平面Ｐ１に対して１２０°の鈍角αを形成する。このようにして、インプレッションシリンダ０６、凹版印刷シリンダ０７およびインク収集シリンダ１２のシリンダピットが、常に同時に合わせられることが確実にされ、それによってシリンダピットを合わせることから起因する振動および衝撃が印刷工程およびインク供給工程に影響を与えることが防止される。

ワイピングローラ組立体１０は、好ましくは、凹版印刷シリンダ０７に対して類似の方法で、すなわちワイピングローラ組立体１０の回転軸および凹版印刷シリンダ０７の回転軸と交差する平面Ｐ３が、インプレッションシリンダ０６の回転軸および凹版印刷シリンダ０７の回転軸と交差する平面Ｐ１に対して１２０°の鈍角γを形成するようにして位置する。

好ましくは、この構成では、水平面Ｐ０に対する鋭角βは、３０°以下になるように、さらにより好ましくは１０°から２５°の間に含まれるように選択される。

インク収集シリンダ１２、インプレッションシリンダ０６および凹版印刷シリンダ０７はすべて、同じ直径を有し（したがって３つの同じ寸法のシリンダであり）、これは、シリンダ０６、０７、１２の同じセクションが常に互いに共働することを意味することがさらに認識され得る。

また、図２Ａから２Ｆに示す好ましい実施形態では、５つの色選択シリンダ１３が、インク収集シリンダ１２の外周の一部の周りに分散されており、１つ（すなわち中央のもの）は、その回転軸が、インク収集シリンダ１２の回転軸と実質的に同じ水平面内に位置していることにも留意され得る。残りの４つの色選択シリンダ１３は、インク収集シリンダ１２の周りに、インク収集シリンダ１２の回転軸と交差する水平面に対してほぼ対称的に分散される。

上記の構成は、空間が、インク供給装置をできるだけ多く組み込み、保全の容易さおよび機械の設置面積を損なうことなく印刷機のすべての構成要素に対する適切なアクセスをもたらすために最適に使用されることを確実にする。この構成は、さらに、可能な限り小型の構成を有する凹版印刷機につながる。

図３は、図２Ａから２Ｆの凹版印刷機の駆動原理の第１の実施形態を概略的に例示するブロック図である。この例では、凹版印刷は、印刷工程中に凹版印刷シリンダ０７、インプレッションシリンダ０６およびインク収集シリンダ１２をギア（ならびに潜在的にはワイピングローラ組立体１０およびチェーン式くわえ爪システム０９などの他の構成要素）を介して駆動回転させる主駆動装置１００を備える。そのようなギアは、インク収集シリンダ１２と凹版印刷シリンダ０７の間に連結解除可能なギア５０（図３に概略的に例示する）を含んで、移動可能なキャリッジ１１が定置機械フレーム０１から後退して離れたときにインク収集シリンダ１２との駆動連結を中断することを可能にする。この例では、インク収集シリンダ１２と凹版印刷シリンダ０７の間のギア５０は、第１の移動可能なキャリッジ１１を定置機械フレーム０１から変位させて離すときに連結解除されるため、保全工程中にインク収集シリンダ１２を回転させるために駆動システムが設けられる。本明細書のこれ以降で認識されるように、この駆動システムはさらに、インク収集シリンダ１２と凹版印刷シリンダ０７の間の適正な円周方向の見当合わせを確実にするためにインク収集シリンダ１２の回転位置を凹版印刷シリンダ０７の回転位置に対して修正および調整する手段として作用する。

図３の例では、この駆動システムは、サーボモータなどの、移動可能なキャリッジ１１が定置機械フレーム０１から結合解除されたときにインク収集シリンダ１２を回転させるための補助駆動装置１１０を備える。

色選択シリンダ１３がインク収集シリンダ１２と一緒に駆動回転されると仮定すると、保全工程中の色選択シリンダ１３の回転は、同じ補助駆動装置１１０を使用して実施され得る。しかし、保全工程中に色選択シリンダ１３を駆動回転させるために、１つまたは複数の追加の補助駆動装置を設けることが企図されてもよい。

図３の例では、連結解除可能なギア５５が第１の移動可能なキャリッジ１１と第２の移動可能なキャリッジ１４の間に設けられ、そのようなギア５５は、第２の移動可能なキャリッジ１４を第１の移動可能なキャリッジ１１から変位させて離すときに連結解除される。任意選択で、１つまたは複数の追加の補助駆動装置１４０が、保全工程中に第２の移動可能なキャリッジ１４が第１の移動可能なキャリッジ１１から結合解除されたときにインク供給ユニット１６を駆動するために設けられてもよい。

第１および第２の移動可能なキャリッジ１１、１４は独立して移動されるため、２つの別個のキャリッジ駆動装置４０、４５が、キャリッジ１１、１４それぞれを懸架レール０４に沿って駆動するために設けられる。

図３の補助駆動装置１１０はまた、インク収集シリンダ１２が定置機械フレーム０１内に位置し、印刷工程中に凹版印刷機の主駆動装置１００によって駆動回転される本発明の変形形態にも使用することができる。そのような場合、凹版印刷シリンダ０７とインク収集シリンダ１２の間の接触圧力を保全工程中に中断することを可能にするための機構がさらに設けられる。さらに、クラッチシステムが、保全工程中にインク収集シリンダ１２を凹版印刷シリンダ０７から独立して補助駆動装置１１０によって回転させることを可能にするために設けられる。

図３の駆動原理の可能な変形形態を図４に例示する。この他の例では、印刷工程中に主駆動装置１００にインク収集シリンダ１２を駆動させるのではなく、インク収集シリンダ１２を凹版印刷シリンダ０７およびインプレッションシリンダ０６から独立して駆動回転させるために、少なくとも１つの独立した駆動装置１１５が設けられる。そのような独立した駆動装置１１５は、インク収集シリンダ１２を高速でかつ凹版印刷シリンダ０７と位相同期させて回転させるように適合される。このようにして、図３の連結解除可能なギア５０を省くことができ、前記独立した駆動装置１１５を、印刷工程中および保全工程中の両方においてインク収集シリンダ１２を回転させるための駆動システムとして使用することができる。そのような独立した駆動装置１１５は、さらに、第１の移動可能なキャリッジ１１が定置機械フレーム０１から連結解除されたとき、インク収集シリンダ１２の回転位置を修正および調整する手段として使用することができる。

再度、色選択シリンダ１３がインク収集シリンダ１２と一緒に駆動回転されると仮定して、保全工程中の色選択シリンダ１３の回転は、同じ独立した駆動装置１１５を使用して実施され得る。しかし、保全工程中に色選択シリンダ１３を駆動回転させるために１つまたは複数の追加の独立した駆動装置を設けることが企図されてもよい。

図４の例では、連結解除可能なギア５５が、（図３のように）第１の移動可能なキャリッジ１１と第２の移動可能なキャリッジ１４の間に依然として設けられている。この場合、１つまたは複数の補助駆動装置１４０が、保全工程中に必要な場合にインク供給ユニット１６を駆動するために任意選択で設けられてよい。しかし、連結解除可能なギアのいかなるものも省き、１つまたは複数の独立した駆動装置を使用して印刷工程中および保全工程中の両方でインク供給ユニットを駆動することが十分可能であることが理解されよう。

図３および４の駆動原理のさらに別の変形形態を、図５で例示する。この例では、主駆動装置１００は、凹版印刷シリンダ０７およびインプレッションシリンダ０６を含む印刷ユニットの構成要素を駆動するために使用され、印刷機の残りの構成要素を駆動するためにさまざまな独立した駆動装置、すなわち
ｉ．インク収集シリンダ１２を駆動回転させるための１つの独立した駆動装置１１６、
ｉｉ．第１の移動可能なキャリッジ１１内に位置する色選択シリンダ１３を駆動するための複数の（たとえば５つの）独立した駆動装置１１７、および
ｉｉｉ．第２の移動可能なキャリッジ１４内に位置するインク供給ユニット１６を駆動するための１つまたは複数の独立した駆動装置１４５
が使用される。

このようにして、第１の移動可能なキャリッジ１１と定置機械フレーム０１の間、または第２の移動可能なキャリッジ１４と第１の移動可能なキャリッジ１１の間には連結解除可能なギア配置は必要でない。

図４および５の独立した駆動装置１１５または１１６はまた、インク収集シリンダ１２が定置機械フレーム０１内に位置する本発明の変形形態で使用することもできる。そのような場合、凹版印刷シリンダ０７とインク収集シリンダ１２の間の接触圧力を保全工程中に中断することを可能にする機構が、さらに設けられる。この場合、クラッチシステムは必要ではない。

さまざまなタイプのモータが、図３から５の例において補助駆動装置または独立した駆動装置として使用され得る。いわゆるトルクモータが、特に、図４および５の例においてインク収集シリンダのための独立した駆動装置として使用されてよい。そのような駆動装置がインク収集シリンダ１２を低速で回転させるために保全工程中だけ必要になる図３の例では、１つの簡単なサーボモータで十分になり得る。

修正および調整システムの可能な構成を、前記システムを参照番号８０で全体的に指し示す図６において例示している。図６に示すシステムは、図３に例示する駆動原理に関連付けて使用するのに適している。このシステムは、本質的には、インク収集シリンダ１２および凹版印刷シリンダ０７の回転位置に関するデータを受け取る処理ユニット３０からなる。そのようなデータは、各シリンダ０７、１２の回転位置を測定する、回転式エンコーダなどの適切な回転センサを用いて提供され得る。

処理ユニット３０に結合された適切なユーザインターフェース２０が、印刷機の作動、特に定置機械フレーム０１に向かう、および／またはそこから離れるキャリッジ１１、１４の移動を作業者が制御することを可能にするために設けられる。処理ユニット３０は、第１のキャリッジ１１のキャリッジ駆動装置４０および補助駆動装置（複数可）１１０に、さらに必要または適当であればいつでも、主駆動装置１００にも結合される。図６には詳細に例示していないが、処理ユニット３０はまた、第２のキャリッジ１４のキャリッジ駆動装置４５および任意選択の補助駆動装置（複数可）１４０に結合される、またはされてもよい（図６には示さず）。

作業者は、ユーザインターフェース２０を使用し、最初に処理ユニット３０に主駆動装置１００を停止させることによって印刷機を保全モードに切り替えることができる。印刷機が停止した後、処理ユニット３０は、凹版印刷シリンダ０７の現在の回転位置を読み取り、これをその後の修正および調整プロセスのために適切なメモリ（例示せず）に保存することができる。

次いで、処理ユニット３０は、図２Ｂに例示するように、第１のキャリッジ駆動装置４０（および図６に例示しない第２のキャリッジ駆動装置４５）を制御して、第１の移動可能なキャリッジ１１（およびこれもまた図６に例示しない第２の移動可能なキャリッジ１４）の後退を引き起こすことができる。

作業者は、次いで、ユーザインターフェース２０とさらにやりとりを行って、処理ユニット３０に補助駆動装置（複数可）１１０を制御させ、図２Ｃに例示するように、保全工程中に（たとえばブランケットを交換するために）インク収集シリンダ１２を回転させることができる。

保全工程が実施された後、作業者は、再度ユーザインターフェース２０とやりとりを行って、図２Ｄに例示するように第１の移動可能なキャリッジ１１をその工程作業位置に戻すことができる。第１の移動可能なキャリッジ１１を定置機械フレーム０１に結合する前（またはその結合時）、処理ユニット３０は、インク収集シリンダ１２の現在の回転位置を読み取り、これを凹版印刷シリンダ０７の回転位置と比較する。必要であればいつでも、処理ユニット３０はこのとき、適切な修正および調整信号を補助駆動装置（複数可）１１０に向けて発し、インク収集シリンダ１２の回転位置が、インク収集シリンダ１２と凹版印刷シリンダ０７の間の適正な円周方向の見当合わせを確実にするのに必要とされる位置と合致するまで、図２Ｅに例示するようにこの回転位置を修正および調整する。

修正および調整システム８０の変形形態を図７に例示しており、この変形形態は、図５に例示する駆動原理と関連付けて使用するのに適している。図７に示すシステムの全般的な構成は、処理ユニット３０が、インク収集シリンダ１２の回転位置を色選択シリンダ１３のものとは別々に制御し、インク収集シリンダ１２を駆動するための独立した駆動装置１１６および色選択シリンダ１３を駆動するための独立した駆動装置１１７が存在すること以外は、図６のものに類似している。この例では、修正および調整システム８０は、凹版印刷シリンダ０７に対するその適正な円周方向の見当合わせを確実にするようにインク収集シリンダ１２の回転位置および色選択シリンダ１３の回転位置の両方を制御するために使用される。

本発明の上記で説明した実施形態では、インク収集シリンダ１２を回転させるために使用される補助駆動装置１１０または独立した駆動装置１１５もしくは１１６は、有利には、クリーニング工程中にインク収集シリンダ１２を回転させる手段としてさらに作用する。そのようなクリーニング工程は、インク収集シリンダ１２を回転させる間に作業者によって手動で、または自動的に実施され得る。特に、凹版印刷機は、インク収集シリンダ１２の外周を掃除するために、クリーニング工程中にインク収集シリンダ１２と選択的に接触させることができる自動洗浄装置をさらに備えることができる。そのような洗浄装置は、そのようなものとして当技術分野で、たとえば独国特許出願公開第１００２７０２２ Ａ１号および同第１００２７０２３ Ａ１号から知られているので、図には示してない（しかし他の洗浄装置も可能である）。

本発明のさらなる変形形態によれば、各色選択シリンダ１３の円周速度を、印刷工程中にインク収集シリンダ１２の円周速度に対して変更または調整することができる。これは、たとえば、国際公開第２００４／０６９５３８ Ａ２号に教示されたように（図５の駆動原理において設けられた）色選択シリンダ１３の対応する独立した駆動装置を用いて実行することができる。

さまざまな改変および／または改良が、付属の特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲から逸脱することなく、上記で説明した実施形態に加えられてよい。たとえば、修正および調整システム８０がその本質的な目的を実行するように、すなわちインク収集シリンダ１２と凹版印刷シリンダ０７の間の適正な円周方向の見当合わせを確実にするためにインク収集シリンダ１２の回転位置を凹版印刷シリンダ０７の回転位置に対して修正および調整するように設計される限り、このシステムの構成および作動に対するさまざまな適合が加えられてよい。さらに、修正および調整システム８０の実際の構成は、使用される実際の駆動原理によって決まり、特にインク収集シリンダが通常、印刷工程中に主駆動装置によって駆動回転されるかどうか（したがって保全工程および修正／調整工程のための補助駆動装置が必要である）、またはインク収集シリンダが、印刷工程中に独立した駆動装置によって駆動回転されるかどうか（この場合、この同じ独立した駆動装置が、保全工程中ならびに修正／調整工程中に使用されてよい）によって決まる。

図を参照して説明してきた凹版印刷機の実施形態は、２つの移動可能なキャリッジを備えるが、本発明の概念は、インク収集シリンダを備えるタイプの任意の他の印刷機構成にも依然として有効である。

図を参照して論じてきた凹版印刷機は、インク収集シリンダ１２、凹版印刷シリンダ０７およびインプレッションシリンダ０６すべてが、１２０°の角度を形成する３つの同じ寸法のシリンダである、シリンダ構成を示している。しかし、異なるサイズのシリンダならびに／または異なるシリンダ構成および向きを備えた、任意の他のシリンダ構成を企図することができる。

０１ 機械フレーム（定置）
０２ 床部
０３ 直立部
０４ 懸架レール
０６ インプレッションシリンダ（３セグメントシリンダ）
０７ 凹版印刷シリンダ／プレートシリンダ（３セグメントシリンダ）
０８ シートくわえ爪
０９ エンドレスチェーン式くわえ爪システム
１０ ワイピングローラ組立体
１１ 第１の移動可能なキャリッジ
１２ インク収集シリンダ／オルロフシリンダ（３セグメントシリンダ）
１３ 色選択シリンダ／シャブロンシリンダ（１セグメントシリンダ）
１４ 第２の移動可能なキャリッジ
１６ インク供給ユニット
１７ 第１の工程作業空間（第１の移動可能なキャリッジ１１と第２の移動可能なキャリッジ１４の間）
１８ 第２の工程作業空間（第１の移動可能なキャリッジ１１と機械フレーム０１の間）
２０ ユーザインターフェース／中央コンソール
３０ 円周方向の見当合わせの制御および調整のための処理ユニット
４０ キャリッジ駆動装置（第１の移動可能なキャリッジ１１）
４５ キャリッジ駆動装置（第２の移動可能なキャリッジ１４）
５０ （インク収集シリンダ１２と凹版印刷シリンダ０７の間の）連結解除可能なギア
５５ （インク収集シリンダ１２、色選択シリンダ１３、およびインク供給ユニット１６の間の）連結解除可能なギア
８０ 修正および調整システム
１００ 主駆動装置
１１０ インク収集シリンダ１２および色選択シリンダ１３のための補助駆動装置（複数可）
１１５ インク収集シリンダ１２および色選択シリンダ１３のための独立した駆動装置（複数可）
１１６ インク収集シリンダ１２のための独立した駆動装置
１１７ 色選択シリンダ１３のための独立した駆動装置
１４０ インク供給ユニット１６のための補助駆動装置（複数可）
１４５ インク供給ユニット１６のための独立した駆動装置（複数可）
Ｐ０ 凹版印刷シリンダ０７の軸と交差する水平面
Ｐ１ インプレッションシリンダ０６の回転軸および凹版印刷シリンダ０７の回転軸と交差する平面
Ｐ２ インク収集シリンダ１２の回転軸および凹版印刷シリンダ０７の回転軸と交差する平面
Ｐ３ 凹版印刷シリンダ０７の回転軸およびワイピングローラ組立体１０の回転軸と交差する平面
α 平面Ｐ１とＰ２の間の鈍角
β 平面Ｐ０とＰ２の間の鋭角
γ Ｐ１とＰ３の間の鈍角
Ａ 移動可能なキャリッジ１２、１４の工程作業位置から後退位置への変位（図２Ａおよび２Ｂ）
Ｂ 保全工程中のインク収集シリンダ１２の回転（図２Ｃ）
Ｃ 移動可能なキャリッジ１２、１４の後退位置から工程作業位置への変位（図２Ｄおよび２Ｆ）
Ｄ 円周方向の見当合わせの修正および調整中のインク収集シリンダ１２の回転（図２Ｅ）

Claims (28)

1. 凹版印刷シリンダ（０７）および前記凹版印刷シリンダ（０７）と接触するインプレッションシリンダ（０６）を支持する定置機械フレーム（０１）と、
   前記凹版印刷シリンダ（０７）にインク供給するためのインク供給システム（１２、１３、１６）であって、前記凹版印刷シリンダ（０７）と接触するように設計されたインク収集シリンダ（１２）と、前記インク収集シリンダ（１２）にインクを供給するための複数のインク供給装置（１３、１６）とを備えるインク供給システム（１２、１３、１６）と
   を備える、凹版印刷機であって、
   前記インク収集シリンダ（１２）に結合された駆動装置（１１０；１１５；１１６）と、前記駆動装置（１１０；１１５；１１６）に結合され、保全工程中に前記インク収集シリンダ（１２）の回転を制御する処理ユニット（３０）とを備える駆動システムをさらに備え、
   前記インク収集シリンダ（１２）を、処理ユニット（３０）に制御されている前記保全工程中に前記凹版印刷シリンダ（０７）および前記インプレッションシリンダ（０６）から独立して駆動回転させることができる、凹版印刷機。
2. 前記凹版印刷シリンダ（０７）、インプレッションシリンダ（０６）およびインク収集シリンダ（１２）に結合された主駆動装置（１００）であって、前記凹版印刷シリンダ（０７）、インプレッションシリンダ（０６）およびインク収集シリンダ（１２）が、印刷工程中に前記主駆動装置（１００）によってギアを介して駆動回転される、主駆動装置（１００）をさらに備え、前記駆動システムの前記駆動装置が、前記インク収集シリンダ（１２）に結合され、保全工程中のみに前記インク収集シリンダ（１２）を回転させる補助駆動装置（１１０）である、請求項１に記載の凹版印刷機。
3. 前記補助駆動装置（１１０）が、前記インク収集シリンダ（１２）を低速で回転させるように適合される、請求項２に記載の凹版印刷機。
4. 前記補助駆動装置（１１０）がサーボモータである、請求項２または３に記載の凹版印刷機。
5. 前記駆動システムの駆動装置が、前記インク収集シリンダ（１２）に結合され、印刷工程中および保全工程中の両方で前記インク収集シリンダ（１２）を回転させる独立した駆動装置（１１５；１１６）である、請求項１に記載の凹版印刷機。
6. 前記独立した駆動装置（１１５；１１６）が、印刷工程中に前記インク収集シリンダ（１２）を高速でかつ前記凹版印刷シリンダ（０７）と位相同期させて回転させるように適合される、請求項５に記載の凹版印刷機。
7. 前記独立した駆動装置（１１５；１１６）がトルクモータである、請求項５または６に記載の凹版印刷機。
8. 前記インク収集シリンダ（１２）を回転させるために使用される前記駆動システムの駆動装置（１１０；１１５；１１６）が、クリーニング工程中に前記インク収集シリンダ（１２）を回転させる手段としてさらに作用する、請求項１ないし７のいずれか一項に記載の凹版印刷機。
9. 前記インク収集シリンダ（１２）の外周を掃除するために、クリーニング工程中に前記インク収集シリンダ（１２）と接触させることができる自動洗浄装置をさらに備える、請求項８に記載の凹版印刷機。
10. 前記インク収集シリンダ（１２）を支持する少なくとも第１の移動可能なキャリッジ（１１）であって、前記定置機械フレーム（０１）に対して、前記インク収集シリンダ（１２）が前記凹版印刷シリンダ（０７）と接触する工程作業位置と、前記インク収集シリンダ（１２）が前記凹版印刷シリンダ（０７）から後退して離れる後退位置との間で移動するように適合される第１の移動可能なキャリッジ（１１）をさらに備える、請求項１ないし９のいずれか一項に記載の凹版印刷機。
11. 前記インク収集シリンダ（１２）と前記凹版印刷シリンダ（０７）の間のギア（５０）が、前記第１の移動可能なキャリッジ（１１）を前記定置機械フレーム（０１）から変位させて離すときに連結解除される、請求項２または１０に記載の凹版印刷機。
12. 前記第１の移動可能なキャリッジ（１１）の前記工程作業位置において前記インク収集シリンダ（１２）と前記凹版印刷シリンダ（０７）の間の適正な円周方向の見当合わせを確実にするために、保全工程後に前記インク収集シリンダ（１２）の回転位置を前記凹版印刷シリンダ（０７）の回転位置に対して修正および調整するための修正および調整システム（８０）をさらに備え、前記駆動システム（１１０；１１５；１１６）が、前記インク収集シリンダ（１２）の回転位置を修正／調整するために使用される、請求項１０または１１に記載の凹版印刷機。
13. 前記複数のインク供給装置（１３；１６）の少なくとも一部を支持する第２の移動可能なキャリッジ（１４）であって、前記第１の移動可能なキャリッジ（１１）に対して、前記第２の移動可能なキャリッジ（１４）が前記第１の移動可能なキャリッジ（１１）と接触する工程作業位置と、前記第２の移動可能なキャリッジ（１４）が前記第１の移動可能なキャリッジ（１１）から後退して離れる後退位置との間で移動するように適合されている第２の移動可能なキャリッジ（１４）をさらに備える、請求項１０ないし１２のいずれか一項に記載の凹版印刷機。
14. 各前記インク供給装置（１３、１６）が、インク供給ユニット（１６）と、前記インク供給ユニット（１６）によってインク供給され、前記インク収集シリンダ（１２）の外周の一部分と接触する色選択シリンダ（１３）とを備え、
    前記第１の移動可能なキャリッジ（１１）が各前記インク供給装置（１３、１６）の前記色選択シリンダ（１３）も支持する、請求項１０ないし１３のいずれか一項に記載の凹版印刷機。
15. 前記第１の移動可能なキャリッジ（１１）が、水平面（Ｐ０）に沿って移動可能であり、前記インク収集シリンダ（１２）の回転軸および前記凹版印刷シリンダ（０７）の回転軸と交差する平面（Ｐ２）が、前記工程作業位置において、前記水平面（Ｐ０）に対して鋭角（β）を形成する、請求項１０ないし１４のいずれか一項に記載の凹版印刷機。
16. 前記凹版印刷シリンダ（０７）が、３つの凹版印刷プレートを担持する３セグメントのプレートシリンダであり、
    前記インク収集シリンダ（１２）の回転軸および前記凹版印刷シリンダ（０７）の回転軸と交差する平面（Ｐ２）が、前記インク収集シリンダ（１２）が前記凹版印刷シリンダ（０７）と接触する位置において、前記インプレッションシリンダ（０６）の回転軸および前記凹版印刷シリンダ（０７）の回転軸と交差する平面（Ｐ１）に対して１２０°の鈍角（α）を形成する、請求項１ないし１５のいずれか一項に記載の凹版印刷機。
17. 前記凹版印刷シリンダ（０７）のインク供給された表面を拭き取るためのワイピングシステムをさらに備え、
    前記ワイピングシステムが、前記凹版印刷シリンダ（０７）の前記表面と接触するワイピングローラ組立体（１０）を備え、
    前記ワイピングローラ組立体（１０）の回転軸および前記凹版印刷シリンダ（０７）の回転軸と交差する平面（Ｐ３）が、前記インプレッションシリンダ（０６）の回転軸および前記凹版印刷シリンダ（０７）の回転軸と交差する前記平面（Ｐ１）に対して１２０°の鈍角（γ）を形成する、請求項１６に記載の凹版印刷機。
18. 前記インク収集シリンダ（１２）の回転軸が、前記凹版印刷シリンダ（０７）の回転軸と交差する水平面（Ｐ０）の下方に存在する、請求項１６または１７に記載の凹版印刷機。
19. 前記インク収集シリンダ（１２）の回転軸および前記凹版印刷シリンダ（０７）の回転軸と交差する前記平面（Ｐ２）が、前記インク収集シリンダ（１２）が前記凹版印刷シリンダ（０７）と接触する位置において、前記水平面（Ｐ０）に対して鋭角（β）を形成する、請求項１８に記載の凹版印刷機。
20. 前記鋭角（β）が３０°以下である、請求項１５または１９に記載の凹版印刷機。
21. 前記鋭角（β）が１０°から２５°の間に含まれる、請求項２０に記載の凹版印刷機。
22. 前記インク収集シリンダ（１２）が、前記凹版印刷シリンダ（０７）と同じ直径を有する、請求項１ないし２１のいずれか一項に記載の凹版印刷機。
23. 前記インプレッションシリンダ（０６）が、前記凹版印刷シリンダ（０７）と同じ直径を有する、請求項１ないし２２のいずれか一項に記載の凹版印刷機。
24. 前記インク収集シリンダ（１２）が３セグメントのインク収集シリンダであり、前記インク供給システム（１２、１３、１６）が、前記インク収集シリンダ（１２）の外周の一部分の周りに分散された、少なくとも４つ、好ましくは５つのインク供給装置（１３、１６）を備える、請求項１ないし２３のいずれか一項に記載の凹版印刷機。
25. 前記インク供給装置（１３、１６）は、前記インク収集シリンダ（１２）の外周の一部分の周りに分散され、各インク供給装置（１３、１６）が、インク供給ユニット（１６）と、前記インク供給ユニット（１６）によってインク供給され、前記インク収集シリンダ（１２）の外周の一部分と接触する色選択シリンダ（１３）とを備え、
    各色選択シリンダ（１３）を、保全工程中に処理ユニット（３０）に制御されている前記駆動システムの前記駆動装置（１１０；１１５）によって駆動回転させることができる、請求項１ないし２４のいずれか一項に記載の凹版印刷機。
26. 前記インク供給装置（１３、１６）は、前記インク収集シリンダ（１２）の外周の一部分の周りに分散され、各インク供給装置（１３、１６）が、インク供給ユニット（１６）と、前記インク供給ユニット（１６）によってインク供給され、前記インク収集シリンダ（１２）の外周の一部分と接触する色選択シリンダ（１３）とを備え、
    前記凹版印刷機が各前記色選択シリンダ（１３）および前記処理ユニット（３０）に結合された追加の駆動装置（１１７）を備え、
    各前記色選択シリンダ（１３）を、保全工程中に処理ユニット（３０）に制御されている前記追加の駆動装置（１１７）によって駆動回転させることができる、請求項１ないし２４のいずれか一項に記載の凹版印刷機。
27. 前記インク供給装置（１３、１６）は、前記インク収集シリンダ（１２）の外周の一部分の周りに分散され、各インク供給装置（１３、１６）が、インク供給ユニット（１６）と、前記インク供給ユニット（１６）によってインク供給され、前記インク収集シリンダ（１２）の外周の一部分と接触する色選択シリンダ（１３）とを備え、
    各色選択シリンダ（１３）の円周速度を、印刷工程中に前記インク収集シリンダ（１２）の円周速度に対して変更または調整することができる、請求項１ないし２６のいずれか一項に記載の凹版印刷機。
28. 凹版印刷機の定置機械フレーム（０１）内で支持された凹版印刷シリンダ（０７）と接触するように設計されたインク収集シリンダ（１２）を支持する、前記凹版印刷機用の移動可能なキャリッジ（１１）であって、
    前記インク収集シリンダ（１２）に結合された駆動装置（１１０；１１５；１１６）と、前記駆動装置（１１０；１１５；１１６）に結合され、保全工程中に前記インク収集シリンダ（１２）の回転を制御する処理ユニット（３０）とを備える駆動システムを備え、
    前記インク収集シリンダ（１２）が、処理ユニット（３０）に制御されている前記保全工程中に前記凹版印刷機の凹版印刷シリンダ（０７）から独立して回転するように駆動することができる、移動可能なキャリッジ（１１）。

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