本発明は、請求項1の上位概念部に記載の、オルロフ(Orlof)‐オフセット印刷装置を備える証券印刷用の印刷機械と、請求項26の上位概念部に記載の、印刷版を交換し、生産を開始する方法とに関する。
専門書「Handbuch der Printmedien(Helmut Kipphan、Springer、2000)」の証券印刷に関する章において、オルロフ‐印刷装置を有する証券印刷機械の印刷ユニットが公知である。この場合、転写胴は、オルロフ‐プレートシリンダと協働し、オルロフ‐プレートシリンダは、上流でインキ集合シリンダと協働する。さらに印刷ユニットは、付加的なオフセット印刷装置を有している。付加的なオフセット印刷装置は、転写胴とともにその着色のために、別のニップ箇所を形成している。シート排出は、オルロフ‐印刷装置の転写胴から斜め下後方にデリバリに向かって実施される。
欧州特許出願公開第1264686号明細書により、上下に配置される4つの複式の印刷装置(Doppeldruckwerk)を有するロール輪転式‐オフセット印刷機械が公知である。このロール輪転式‐オフセット印刷機械は、セットアップ目的で版胴と対応インキ装置との間で分離可能である。
国際公開第95/24314号には、やはり、1つの印刷タワー(Druckturm)の4つの複式の印刷装置が開示されている。この場合、複式の印刷装置は、メンテナンス目的で印刷箇所において、協働する転移シリンダ間で分離可能である。
欧州特許出願公開第0563007号明細書は、中間部分の取り外しにより間接的な印刷方法と直接的な印刷方法との間で切り換えできるように、互いに分離可能な3つの部分フレームに支持されているシリンダを有する凹版印刷機械を開示している。
欧州特許第1280666号明細書は、シリンダの間隔、特に転移シリンダの、版胴に対する間隔と、インプレッションシリンダに対する間隔とを調節する多レース軸受(Mehrringlager)を開示している。転移シリンダは、やはり、胴入れ位置と胴逃がし位置との間で半径方向移動可能に支持されていることができる。第1の偏心ブシュにより転移シリンダは、インプレッションシリンダ及び版胴から離間され得る。第2の偏心ブシュにより、印刷間隙の幅が調節され得る。
独国特許出願公開第4211379号明細書のアニロックスインキ装置では、インキ着けローラが、2つの偏心ブシュを有する多レース軸受内で支持されている。当接及び離間は、偏心レースの1つを、偏心レースの1つに作用する作業シリンダによりストッパに向かって移動させることにより実施される。このストッパ及び第2の偏心レースは、それぞれ、両ニップ箇所における接触幅を調節するためにモータにより調節可能である。
欧州特許第1088658号明細書は、ショートタイプのインキ装置(Kurzfarbwerk)の、4レース軸受(Vierringlager)内で版胴とアニロックスローラとの間において支持されるインキ着けローラを開示しており、インキ着けローラは、印刷運転中、版胴の回転に対してタイミング制御されて、交互に版胴に当接及び離間されることが望ましい。この場合、インキ着けローラとアニロックスローラとの間のニップ箇所は、印刷運転中、当接されたままである一方、印刷中断中は、分離されねばならない。
独国特許出願公開第10158093号明細書により、印刷箇所を形成する印刷装置シリンダが第1の定置のフレーム部分内で支持され、オルロフ‐シリンダ及び協働するシャブロンシリンダ(Schablonenzylinder)が、第1のフレーム部分から離間移動可能な第2のフレーム部分内で支持され、シャブロンシリンダを運転中着色するインキ装置が、第2のフレーム部分から離間移動可能な第3のフレーム部分内で支持されている凹版印刷機械が開示されている。
旧東ドイツ専用特許第240172号明細書は、それぞれ対応するインキ装置により着色可能な複数のシャブロンシリンダと、シャブロンシリンダと協働するインキ集合シリンダと、インキ集合シリンダと協働するオルロフ‐プレートシリンダと、オルロフ‐プレートシリンダと協働する転移シリンダと、転移シリンダとともに印刷箇所を形成するインプレッションシリンダとを有するオルロフ‐オフセット印刷装置を有する証券印刷用の印刷機械を開示している。付加的に2つの印刷装置が設けられており、これらの印刷装置のプレートシリンダは、転移シリンダとともにその着色のために2つの別のニップ箇所を形成している。水平の走行路を有する印刷機械の一形態において、上述のシリンダは、定置の主フレーム内で支持されている一方、両側でシャブロンシリンダ及びプレートシリンダと協働するインキ装置は、主フレームの両側で、離間走行可能なインキキャリッジ内で支持されている。インプレッションシリンダと協働する印刷装置のために、やはり側方に走行可能なインキ装置キャリッジが設けられている。
独国特許出願公開第102005014255号明細書は、ローラ及び/又はシリンダの支持に関し、ローラ/シリンダのジャーナルは、軸間距離を変更するために、作動手段により回動可能な偏心軸受(Exzenterlager)内で支持されている。クランプ通路により転動時に引き起こされる振動を減衰するために、ジャーナル上に回転可能に支持される支持ディスクと、それぞれ隣接するローラ/シリンダの支持ディスク間に配置される支持要素とが、設けられている。印刷品質の制御は、1つの共通の制御装置から、ローラあるいはシリンダの1つ又は複数のローラあるいはシリンダの、偏心体に作用する作動手段を用いて、軸間距離を変更することを介して実施される。軸間距離の1つ又は複数を変更する際に、支持要素の追従(Nachfuehren)が実施される。
独国特許出願公開第10328801号明細書において、印刷機械内の胴入れ及び胴逃がし用の装置が公知である。版胴及び/又はゴム胴として形成される中間のシリンダは、「3点支持」のカムリングを介して作動可能である。版胴及び/又はゴム胴には、着けローラが当接可能である。着けローラは、偏心ブシュとして形成される作動要素内で支持されている。
独国特許出願公告第2627963号明細書には、所定の圧着圧に調節された着けローラが、同時に、圧着圧を維持しつつ、プレートシリンダの作動とともに移動されるようになった、インキ着けローラを調節する装置が開示されている。
独国特許出願公開第4142791号明細書は、印刷機械内の印刷圧並びに胴入れ及び胴逃がしを調節する装置を開示している。
独国特許第19719304号明細書には、インキ装置又は湿し装置の当接可能なローラのための軸受アッセンブリが開示されている。
本発明の根底にある課題は、オルロフ‐オフセット印刷装置を備える証券印刷用の印刷機械及び印刷版を交換し、生産を開始する方法を提供することである。
上記課題は、本発明により、請求項1あるいは請求項26の特徴により解決される。
本発明により達成可能な利点は、特に、印刷機械、特にオルロフ‐オフセット印刷装置を有する証券印刷機械として形成される印刷機械が、複雑な構造にもかかわらず効率的かつ確実に操作及び/又は運転可能であることにある。
インキ集合シリンダ及び転移シリンダのための分離可能な部分フレームを有するオルロフ‐オフセット印刷装置の好ましい形態において、利点は特に、印刷機械、特にオルロフ‐オフセット印刷装置を有する証券印刷機械として形成される印刷機械が、複雑な構造にもかかわらず、洗浄目的、組み付け目的又はメンテナンス目的のためにより良好にアクセス可能かつ/又はモジュール式に構成可能又は拡張可能である点にある。
このことは、特に、それぞれ対応するインキ装置により着色可能な複数のシャブロンシリンダと、複数のシャブロンシリンダと協働するインキ集合シリンダと、インキ集合シリンダと協働するオルロフ‐プレートシリンダと、オルロフ‐プレートシリンダと協働する転移シリンダと、転移シリンダとともに印刷箇所を形成するインプレッションシリンダとを有するオルロフ‐オフセット印刷装置を有する特に証券印刷用の印刷機械において、少なくとも、胴入れ時にオルロフ‐プレートシリンダと協働する転移シリンダが、第1の印刷装置部分に含まれ、第1の部分フレームに又は第1の部分フレーム内で支持されており、インキ集合シリンダが、第2の印刷装置部分に含まれ、第1の部分フレームとは別の第2の部分フレームに又は第2の部分フレーム内で支持されており、かつ第1及び第2の部分フレームが選択的に、作業位置を形成する第1の相対位置と、メンテナンス位置を形成する第2の相対位置とに互いに移動可能であり、メンテナンス位置において第1及び第2の印刷装置部分間及び/又は第1及び第2の部分フレーム間に空間が形成されており、空間が、少なくともインキ集合シリンダ、オルロフ‐プレートシリンダ、及びオルロフ‐プレートシリンダと協働する転移シリンダへの直接的なアクセスを保証することにより達成される。
好ましくは、証券印刷用の印刷機械内に配置されるオルロフ‐オフセット印刷装置のオルロフ‐プレートシリンダ上の印刷版を交換する際に、かつ生産を開始するために、印刷機械の停止時に、オルロフ‐プレートシリンダを含む第1の部分フレームと、インキ集合シリンダを含む第2の部分フレームとの間の連結、特にロックを解除し、連結、特にロックの解除時、第1及び第2の部分フレームを、駆動装置の作動により第1の相対位置、すなわち作業位置から、第2の相対位置、すなわちメンテナンス位置に移動させ、メンテナンス位置において第1及び第2の部分フレームは、互いに大きく間隔を置き、アクセス可能な空間を両者間に形成しており、未装着であるか、又は最後の生産の印刷版から空間を介して解放されたオルロフ‐プレートシリンダに、来たる生産のための少なくとも1つの印刷版を装着し、装着後、第1及び第2の部分フレームを、同じ又は別の駆動装置の作動によりメンテナンス位置から再び作業位置に互いに移動させ、第1及び第2の部分フレーム(47.1;47.2)間の連結、特にロックを再び形成し、これに直接的に又は間隔を置いて続いて、機械の始動を執り行う。
以下にかつ/又は実施例を参照しながら説明する上述の分離可能性あるいは上述の交換の態様としての特徴は、好ましい態様を形成するために、単独でも、複数でも、付加可能である。
好ましい形態において、転移シリンダと胴入れ時に協働するインプレッションシリンダは、第1の印刷装置部分に含まれ、第1の部分フレームに又は第1の部分フレーム内で支持されていてもよい、かつ/又は複数のシャブロンシリンダは、第2の印刷装置部分に含まれ、第1の部分フレームとは別の第2の部分フレームに又は第2の部分フレーム内で支持されていてもよい、かつ/又はオルロフ‐プレートシリンダは、第1の印刷装置部分にともに含まれ、第1の部分フレームに又は第1の部分フレーム内で支持されていてもよい。
インキ集合シリンダとオルロフ‐プレートシリンダとの間のローラ列内での、配置に関していえば空間的にインキ集合シリンダと転移シリンダとの間での機械フレームあるいは印刷装置の分割と、その相対的な軸受可変性とにより、インキ集合シリンダ及び転移シリンダは、セットアップ作業又はメンテナンス作業、例えばゴムブランケットの洗浄又は交換のために、かつオルロフ‐プレートシリンダは、プレート交換のために側方からアクセス可能である。上面は、フリーの状態となっていることができ、その結果、単数又は複数の付加印刷装置は、省スペースの形式で、例えばユニット構造でモジュール状に、オルロフ‐印刷装置の上方に配置可能である。
オルロフ‐印刷装置を形成する部分の側方からのアクセス可能性により、オルロフ‐印刷装置の構成群又は部分のかなりの割合、特にシリンダ及びローラのかなりの部分の結合部及び支承部は、その特別な関係のために、多重に集合したオフセット印刷装置の構成群又は部分あるいはシリンダ及びローラの結合部及び支承部の形態から実質的に異なるところがなく、同じ形態で、又は僅かな差異のみで使用可能である。
付加的に又はその代わりに、特別な利点は、強制される追従を伴う一形態にあり、快適かつ確実に誤印刷及び/又は損紙の恐れがかなり低減される。
このことは、特に、当接位置でそれぞれ対をなすように協働する、インキを案内する3つの回転体であって、3つの回転体の第2の、すなわち例えば中間の回転体としての回転体が、二方での当接位置を形成するために、3つの回転体の第1の回転体にも、3つの回転体の第3の回転体にも当接されるようになっている、3つの回転体を備える印刷機械の回転体を作動させる際に、第1の回転体の回転軸線の半径方向の軸受変化と同時に、第2の回転体の回転軸線の、所定の形式で連結された追従を、回転軸線に対して垂直な一平面内で延びる2つの非同一の移動軌道に沿った2つの移動の重畳により実施することにより達成される。特に、3つの回転体の第2の、すなわち例えば第1及び第3の回転体間において、一体の又は複数の部分からなるフレーム内で支持された回転体は、半径方向移動可動に、一体の又は複数の部分からなるフレーム内で支持されており、選択的に、第2の回転体が第1の回転体及び第3の回転体に当接されている当接位置又は第2の回転体が他の両回転体の少なくとも1つから離間されている離間位置に移動可能となっており、第2の回転体を支持するために、端面に、軸受装置が設けられており、軸受装置は、それぞれ1つの半径方向の移動成分を有する非同一の2つの移動の合成により第2の回転体を半径方向で移動させる2つの作動要素を有している。この場合、第2の回転体の強制される2重の追従(zweifache Nachfuehrung)が設けられており、追従は、所定の形式で第1の回転体の半径方向の移動に両作動要素の移動を連結することを含み、ゼロより大きい作動行程分の第1の回転体の半径方向の移動は、同時に、ゼロより大きいそれぞれ1つの所定の作動行程分の、第1の回転体を位置決めする両作動要素の強制される後調整(Nachstellen)を引き起こす。
上述の追従の態様としての、以下にかつ/又は実施例を参照しながら説明する特徴は、好ましい態様を形成するために、単独でも、複数でも付加可能である。
一態様において、両移動の重畳は、第1の作動要素、特に第1の偏心レースとして形成される第1の作動要素と、第2の作動要素、特に第2の偏心レースとして形成される第2の作動要素との同時の調節により実施可能である。
連結のために、作動要素と協働する作動機構が設けられていてもよく、作動機構により両作動要素の後調整は、その移動に関して一態様において機械的に又は別の態様において電子式の制御手段を介して、第1の回転体の半径方向移動を引き起こす作動機構又は作動に連結されている。
オルロフ‐プレートシリンダの強制される2重の追従を伴う好ましい態様において、短い中断後、特に証券印刷との関連において、間違った又は不完全な着色による誤印刷を回避することが可能である。一方では、証券印刷には、高いレベルの印刷品質が課され、他方では、被印刷体のコスト上の理由からかつ/又は制限され、監視されるシート数のために、できるかぎり損紙が回避されることが望ましい。ここでは、そこまでデリケートでない製品の印刷時と比べて大規模な生産中断が発生し得る。例えばシート供給に障害があるときに、又はシート供給に僅かにエラーがあるときに既に、生産の中断が印刷機又は監視装置により実施可能である。しかし、中断後、例えばエラーのある、例えば不完全なシリンダ及び/又はローラの着色から結果として生じ得る誤印刷により発生する損紙ができる限り少ない、好ましくは存在しないようにするために、ローラ及びシリンダは、印刷プロセスの再開時、正確に着色されていることが望ましい。このことは、例えば強制される2重の追従により可能となる。
本発明の実施例を図面に示し、以下に詳細に説明する。
印刷ユニットを有する印刷機械の一実施例を示す図である。
第1の実施の形態における作業位置にある印刷ユニットの一実施例を示す図である。
第1の実施の形態におけるメンテナンス位置にある図2に示した印刷ユニットを示す図である。
第1の実施の形態における作業位置にある印刷ユニットの一実施例を示す図である。
第1の実施変化形態における図4に示した第1の実施の形態の、メンテナンス位置にある印刷ユニットを示す図である。
第2の実施変化形態の第1の選択形態における図4に示した第1の実施の形態の、メンテナンス位置にある印刷ユニットを示す図である。
第2の実施変化形態の第2の選択形態における図4に示した第1の実施の形態の、メンテナンス位置にある印刷ユニットを示す図である。
当接/離間を引き起こす駆動機構の一実施例を示す図である。
多重偏心軸受の断面図である。
第2のシリンダの2重の追従を引き起こす、第1のシリンダの移動への機械的な連結を伴う駆動機構の第1の形態を示す図である。
a)は、両側で当接位置にあるオルロフ‐プレートシリンダの概略図であり、b)は、両側で離間位置にあるオルロフ‐プレートシリンダの概略図である。
図6の拡大図である。
第1のシリンダの移動への電子的かつ/又は制御技術的な連結を伴う、2重の追従を引き起こす駆動機構の第2の形態の第1の変化形態を示す図である。
電子的かつ/又は制御技術的な連結を伴う、2重の追従を引き起こす駆動機構の第2の形態の第1の変化形態に対する選択形態を示す図である。
第1のシリンダの移動への電子的かつ/又は制御技術的な連結を伴う、2重の追従を引き起こす駆動機構の第2の形態の第2の変化形態を示す図である。
印刷機械、例えばシート印刷機械又はロール印刷機械は、入口側から、印刷機械にシート状又はウェブ状の被印刷体02を供給する供給装置01と、被印刷体02の片面又は両面を単色又は多色で印刷する少なくとも1つの印刷ユニット03と、印刷した製品又は中間製品をパイル状又は連続的に排出する製品デリバリ04とを有している(例えば図1参照)。好ましい図示の形態では、印刷機械は、証券印刷用の印刷機械として、例えばウェブ状の被印刷体02、例えば被印刷ウェブを印刷すべく構成されているか、又は好ましくはシート状の被印刷体02、例えば被印刷体シート02を印刷すべく構成されている。この場合、供給装置01は、例えばシートフィーダ01として形成されており、シートフィーダ01内には、供給して印刷すべき被印刷体シート02のパイルが配置可能である。例えば証券印刷機械として形成される印刷機械の印刷ユニット03は、原理的に、任意の印刷方法に基づく印刷ユニット03として形成されていてもよいが、好ましい形態では、オルロフ法により少なくとも片面を印刷すべく形成されている(下記参照)。被印刷体02は、好ましくはテキスタイル、リネン又はヘンプの繊維を含んで形成されている紙及び/又は好ましくは未印刷状態ですき入れを有している紙として構成されている。
つまり、印刷機械は、好ましくは証券印刷用のシート印刷機械として構成されており、例えば、被印刷体シート02から、製品又は中間製品である個別の印刷されたシート、特に証券シート、例えば複数の銀行券を包含するシートを製造すべく形成されている。
被印刷体シート02は、パイルとして、シートフィーダ01として形成される供給装置01内に予め格納されており、供給装置01から被印刷体シート02は、例えば吸い口を有する把持装置06により個々にピックアップされて個別化され、搬送区間07、例えば好ましくはベルトシステム07として形成される搬送システム07を介して、印刷ユニット03への入口領域まで搬送される。印刷ユニット03への入口において、被印刷体シート02は、印刷ユニット03に対応する搬送区間08、例えば印刷ユニット03に対応する搬送システム08に引き渡される。搬送区間08を通して被印刷体シート02は、その搬送経路に沿って単数又は複数の印刷箇所11;12;13を通過し、その後、印刷ユニット03に対応する搬送区間07から第3の搬送区間09、例えばベルトシステム09に引き渡され、第3の搬送区間09を通して製品デリバリ04、例えばパイル形成用の単数又は複数のシート台を有する製品デリバリ04まで搬送される。
印刷ユニット03に対応する搬送区間08(例えば図3参照)は、好ましくはグリッパシステム08として形成されている。グリッパシステム08において被印刷体シート02は、搬送方向で連続する複数のドラム14;16;17;18及び/又はシリンダ19;44(例えばそれぞれトランスファシリンダ14;16;17;18;19;44とも称呼かつ/又はトランスファシリンダ14;16;17;18;19;44としても有効)間の連続的な引き渡しにより、搬送経路に沿って印刷ユニット03を通して搬送される。このために、搬送に関与するドラム14;16;17;18及び/又はシリンダ19;44は、周囲領域に把持装置を有している。例えば印刷ユニット03の搬送区間08への入口には、ここでは明示しない把持装置を有する、シート供給ドラム14として形成されるドラム14が設けられている。搬送区間07とシート供給ドラム14との境界には、「スイング装置29」が設けられていてもよい。スイング装置29の動作により、シート供給ドラム14への見当の合ったフィードが促進される。印刷ユニット03の形態次第では、印刷ユニット03を通る搬送経路中に、被印刷体シート02の搬送のために、少なくとも1つの印刷装置26;27;28の、渡し胴18;16;17として形成される単数又は複数の回転体18;16;17と、印刷箇所11;12;13の形成に関与する、シート搬送能力のある少なくとも1つのシリンダ19;44とが設けられている。グリッパシステム08として形成される搬送区間08の終端では、被印刷体シート02が第3の搬送区間09に排出される。
印刷ユニット03は、少なくとも1つの第1の、オルロフ‐印刷装置26として形成される印刷装置26を有している。第1の印刷装置26は、好ましくは被印刷体02の、完成した製品、例えば証券において前面(「表」)を形成する側に、被印刷体02の搬送路中に配置されている。搬送路の、被印刷体シート02を印刷する側に、オルロフ‐印刷装置26は、第1のシリンダ21を有している。第1のシリンダ21は、転移シリンダ21(例えば転写胴21又はゴム胴21とも称呼)として形成されている(例えば図3参照)。この場合、オルロフ‐印刷装置26は、オフセット法にしたがって作業し、これによりオルロフ‐オフセット印刷装置26とも称呼可能である。この転移シリンダ21は、例えばそのセグメント数(ここでは3つ)に応じて周方向で相前後して複数の印刷ブランケット15を支持している。転移シリンダ21は、被印刷体02を介して、例えば搬送に関与する、転移シリンダ21の受けとして有効なシリンダ19、例えばインプレッションシリンダ19と協働する。インプレッションシリンダ19は、転移シリンダ21の受けを形成するだけで、インキを案内しない圧胴としてか、又は第1の印刷装置26と複式の印刷装置26,27として協働する第2の印刷装置27の、やはりインキを案内するシリンダ19として形成されていてもよい。1番目の事例では、転移シリンダ21とインプレッションシリンダ19とは、単式の印刷箇所12を形成し、2番目の、ここに例示した事例では、複式の印刷箇所12,13を形成する(例えば図3参照)。
原則、被印刷体シート02の上述の搬送は、シート供給ドラム14から例えば単数又は複数のトランスファシリンダ16;44を介して、印刷箇所12(11)を形成する両シリンダ19;21(44)の1つへと実施可能である。この場合、搬送経路中に設けられているトランスファシリンダ16;44の数は、とりわけ、シート供給ドラム14及び受け入れるシリンダ19;21(44)の、運転に関する回転方向により決まる。そして、該当するシリンダ19;21(44)は、周囲に相応の搬送手段、例えば把持装置を有している。図示のここで特に好ましい形態において、搬送は、オルロフ‐オフセット印刷装置26用のインプレッションシリンダ19を形成するシリンダ19へと実施される。そして、シリンダ19は、好ましくは搬送手段、例えば把持装置を有している。
印刷箇所12において印刷される被印刷体シート02の導出は、確かに、原則、印刷箇所12(11)を形成する両シリンダ19;21(44)の一方の任意のシリンダから、例えば単数又は複数のトランスファシリンダ16;44を介して実施可能である。しかし、さらなる引き渡し及び両シリンダ19;21(44)における相応の搬送手段の配置を回避するために、排出は、好ましくは、印刷箇所12の入口側で引き渡しが実施されるシリンダ19;21(44)から実施される。ここでも、搬送経路中で印刷箇所12の下流に設けられるトランスファシリンダ17;18の数は、とりわけ、排出するシリンダ19;21(44)の運転に関する回転方向と、引き渡し箇所の領域における、搬送区間09の、被印刷体シート02を受け取る搬送手段122、例えば変向ホイール123、例えばスプロケット123を介して走行する循環手段122の搬送方向とにより決まる。この場合、例えばチェーン122として形成される搬送手段122は、例えば引き渡し領域において相応に開閉する把持装置を有している。好ましくは、少なくとも2つのこの種の搬送手段122は、互いに並んで設けられている。図示の、例えば下に説明する分離との関連で特に好ましい形態において、導出は、オルロフ‐オフセット印刷装置26のためのインプレッションシリンダ19を形成するシリンダ19から、搬送経路において印刷箇所12の下流に配置される好ましくは2つのトランスファシリンダ17;18を介して実施される。両トランスファシリンダ17;18の周面に向かって、それぞれ回転する周囲部分において、図2に略示しただけで、詳細は示さない光学式の検査システムが方向付けられていてもよい。検査システムは、対応する評価及び/又は表示手段を有するカメラシステムとして形成されていてもよく、例えば印刷画像の品質特徴を監視可能である。
転移シリンダ21の上流(この場合、上流あるいは下流なる表現は、印刷装置26;27(28)において、インキ供給部から印刷箇所12;13への印刷インキの実際のインキ流の方向に関する。)において、転移シリンダ21は、胴入れ時あるいは当接位置において、第2のシリンダ22、例えば版胴又はプレートシリンダ22(以下、オルロフプレートシリンダ22とも称呼)と協働する。第2のシリンダ22は、その表面に多色の全体画像の図柄(Sujet)を支持する。図柄は、好ましくは、解離可能に周囲に配置される単数又は複数の印刷版上に設けられていても、場合によっては直接的に周面上に設けられていてもよい。好ましくは、オルロフ‐プレートシリンダ22は、単倍周シリンダ(Einfachumfangzylinder)又は1セグメントシリンダ(Einsegmentzylinder)として構成されている。すなわち、オルロフ‐プレートシリンダ22は、周方向で見て1つの印刷部分及び/又は1つの印刷版だけを有している。このオルロフプレートシリンダ22は、上流で胴入れ時あるいは相対的な当接位置において第3のシリンダ23(例えばゴム胴23又は特に集合胴又はインキ集合シリンダ23とも称呼又はゴム胴23又は特に集合胴又はインキ集合シリンダ23として構成)と協働する。インキ集合シリンダ23は、好ましくは3倍周シリンダ(Dreifachumfangzylinder)又は3セグメントシリンダ(Dreisegmentzylinder)により構成されている。すなわち、インキ集合シリンダ23は、周方向で見て上述の印刷部分の長さの3つのセグメントを有している。インキ集合シリンダ23は、例えば弾性及び/又は圧縮性を有する表面を有している。インキ集合シリンダ23、転移シリンダ21及びインプレッションシリンダ19の回転軸線R23;R21;R19iは、胴入れ時、同一の、しかし少なくとも略同一(略同一とは、例えば、場合によっては、ある2つの回転軸線R19;R21;R22間の結合軸線に対する他の第3の回転軸線の間隔の、精々最大で10mmの僅かな偏差に関する。)の、好ましくは水平の平面内に位置している。
インキ集合シリンダ23とともに、上流において、胴入れ時あるいは当接位置において、シャブロンシリンダ24として形成される複数の第4のシリンダ24が作用する。シャブロンシリンダ24は、インキ集合シリンダ23を相前後してそれぞれ部分的に一色のインキにより又はレインボー印刷の場合はインキ組み合わせにより着色する。シャブロンシリンダ24は、その表面に、印刷画像部分の、このインキあるいはインキ組み合わせ(レインボー印刷)に対応する隆起した輪郭を有する領域を有している。この部分的に隆起した構造は、解離可能に周囲に配置される単数又は複数の、凸版印刷版の形態の印刷版に設けられていても、場合によっては直接的に周面に設けられていてもよい。こうして多色に着色されたインキ集合シリンダ24により、下流で、多色の全体画像の、オルロフプレートシリンダ22に設けられた図柄が、多色に着色される。
シャブロンシリンダ24自体は、上流において、それぞれのインキ装置31のそれぞれ少なくとも1つのインキ装置ローラ32、例えばインキ着けローラ32により着色される。
インキ装置31は、好ましくは、不連続的にインキを送り出すインキ移しローラ式インキ装置31として形成されており、これは、例えば証券印刷時のように最小のインキ量であっても、信頼性の高い調量及び印刷を促進する。インキ装置31は、上流の末端に少なくとも1つのインキ源33、例えばインキつぼ33又はインキ出し調節板付き装置33を有している。インキ源33から印刷インキは、第1のインキ装置ローラ34、例えばドクタローラ34又はインキつぼローラ34に供給可能である。ドクタローラ34の下流には、旋回可能に支持された第2のインキ装置ローラ36、例えばインキ移しローラ36が設けられている。第2のインキ装置ローラ36は、運転中、ドクタローラ34と、下流に後続する、硬質表面(例えば少なくとも60ショアA)を有する第3のインキ装置ローラ37(裸ローラ(Nacktwalze)37とも称呼される。)との間で往復動する。裸ローラ37の下流には、対応するシャブロンシリンダ24に向かって、一列の、さらなるローラを有するローラ列41、又は場合によっては少なくとも部分的に複数の並列の部分列に分かれる、さらなるローラを有するローラ列41が接続している。ローラ列41は、例えば少なくとも1つの、好ましくは複数の、硬質表面(例えば少なくとも60ショアA)を有してかつ/又は軸方向で横振り可能に形成されるインキ装置ローラ38、例えば摩擦ローラ38を有し、かつ版胴近位の末端に、シャブロンシリンダ24と協働する複数のインキ装置ローラ32、例えばインキ着けローラ32を有している。硬質表面を有するインキ装置ローラ37;38間には、軟質表面(例えば精々50ショアA)を有するインキ装置ローラ39、例えばインキ転移ローラ39が設けられていてもよい。
ここに示した好ましい形態において、幾つかの又はすべてのインキ装置31は、インキをインキ装置31に並列に送り出す2つのインキ源33を有して形成されており、この場合、インキ送り出しは、それぞれのインキ源33から、ドクタローラ34及びインキ移しローラ36を介して、下流の箇所にて1つの共通のインキ装置ローラ37;38;39、特に同じ裸ローラ37へと実施される。この並列のインキ送り出しは、同じインキ装置による2色の印刷を可能にする。この場合、2つのインキは、軸方向で相並んで又は互いに入り混じって延びるように印刷可能である(いわゆる「レインボー印刷」)。所望の軸方向のインキプロフィールを形成するために、同じインキ装置31の両インキ移しローラ36は、「切断されて」形成されている。すなわち、同じインキ装置31の両インキ移しローラ36は、帯状に取り巻く凸凹の部分を有する、軸方向で輪郭付けられたそれぞれ1つの周面を有している。
オルロフ‐印刷装置26として形成される印刷装置26は、説明する例にあっては、第2の印刷装置27と相俟って1つの複式の印刷装置26,27を形成する。この場合、オルロフ‐印刷装置26のインプレッションシリンダ19は、同時に、第2の印刷装置27の、複式の印刷箇所12,13の形成に関与するシリンダ19をなしている(例えば図3参照)。このシリンダ19は、好ましくは被印刷体02の、完成した製品、例えば証券において背面(「裏」)を形成する側に、被印刷体02の搬送路中に配置されている。第2の印刷装置27は、原則、任意に、例えば間接的若しくは直接的な凹版印刷、間接的若しくは直接的な凸版印刷又は間接的若しくは直接的な平版印刷用に形成されていてもよい。説明する例にあっては、第2の印刷装置27は、間接的な凸版印刷用の印刷装置27として形成されており、複式の印刷箇所12,13を第2の印刷装置27の側に形成するシリンダ19は、同様に転移シリンダ19(例えば転写胴19又はゴム胴19とも称呼)として形成されている。シリンダ19は、上流において胴入れ時、版胴又はプレートシリンダ42として形成される複数のシリンダ42と協働する。シリンダ42は、その表面にそれぞれ全体画像の一色のインキ又はインキ組み合わせ(レインボー印刷)の色分解の図柄を支持している。この図柄は、解離可能に周囲に配置される単数又は複数の印刷版、例えば平版又は凸版の印刷版上に設けられていても、場合によっては直接的に周面上に構造として設けられていてもよい。それぞれの版胴42は、その着色のために、版胴42に対応するインキ装置43と協働する。インキ装置43は、例えば第1の印刷装置26の上述のインキ装置31に応じて構成されていてもよい。
さらに、例示的に説明するこの印刷ユニット03は、被印刷体流中の上流に、特に搬送路の、オルロフ‐印刷装置26と同じ側に、付加印刷装置28を有している。付加印刷装置28により被印刷体02は、印刷箇所11、例えば単式の印刷箇所11において単色又は多色に印刷可能である。付加印刷装置28は、オルロフ‐プレートシリンダ22の鉛直方向上方に配置されている。すなわち、付加印刷装置28は、少なくとも印刷箇所11とインキつぼとの間の水平の延在長さの中で、オルロフ‐プレートシリンダ22とオーバラップしている。印刷箇所11は、例えば、インプレッションシリンダ44として有効な、シート搬送用の搬送装置を有するシリンダ44と、例えばオフセット‐印刷装置28として形成される印刷装置28の別のシリンダ105とにより形成される。これにより、この場合、インプレッションシリンダ44は、上述の意味で同時にトランスファシリンダ44として構成されている。反対に、搬送経路中、ユニット側の搬送区間08への入口と、主印刷箇所12を形成する印刷箇所12との間に配置される複数のトランスファシリンダの1つ44は、同時に付加的な印刷装置28のインプレッションシリンダ44を形成する。シリンダ44とともに印刷箇所11を形成するシリンダ105は、例えば転移シリンダ105として構成されており、上流で単数又は複数の版胴又はプレートシリンダ115と協働する。単数又は複数の版胴又はプレートシリンダ115自体は、それぞれ1つのインキ装置119、例えば同様に1つのインキ移しローラ式インキ装置119により一色のインキ又は2色のインキ(レインボー印刷)により着色される。
印刷ユニット03の機械フレーム47は、確かに、原則、1つの部分から一体になるように、すなわち各端面にそれぞれ1つの繋がったフレーム47から構成されているか、又は図示するように好ましくは複数の部分からなるように、すなわち各端面に複数の、例えば互いに分離されたあるいは分離可能なフレーム47.1;47.2;47.3;47.4、例えば部分フレーム47.1;47.2;47.3;47.4を有するように形成されていてもよい。この場合、「分離可能」又は「分割可能」なる概念は、さもなければ維持される作業位置での僅かな離間や、解体の意味での分解のみならず、メンテナンス及び/又はセットアップ目的でのメンテナンス(相対)位置への運転に関する離間移動とも解すべきである。
この場合、転移シリンダ21とインキ集合シリンダ23とは、それぞれ異なる印刷装置部分及び/又は互いに異なる部分フレーム47.1;47.2内で支持されている。オルロフ‐プレートシリンダ22は、原則、両印刷装置部分の一方又は他方に、かつ/又は互いに異なる部分フレーム47.1;47.2内に付設されていてよい。好ましくは、インプレッションシリンダ19及び転移シリンダ21は、同じ第1の印刷装置部分の構成部分である、かつ/又は同じ第1の部分フレーム47.1、例えば好ましくは位置固定に印刷機械内に配置されるスキンフレーム47.1内で支持されている。しかし、オルロフ‐プレートシリンダ22から転移シリンダ21へのできる限り障害のない画像の転移を可能にするために、好ましくは、少なくともオルロフ‐プレートシリンダ22及びオルロフ‐プレートシリンダ22と協働する転移シリンダ21及び好ましくは場合によってはインプレッションシリンダ19も、第1の印刷装置部分の構成部分である、かつ/又は第1の部分フレーム47.1、例えば好ましくは位置固定に印刷機械内に配置されるスキンフレーム47.1内で支持されている。複数のシャブロンシリンダ24及びインキ集合シリンダ23は、第2の印刷装置部分の構成部分である、かつ/又は第2の部分フレーム47.2内で支持されている。第1及び第2の部分フレーム47.1;47.2は、選択的に、作業位置を形成する第1の相対位置と、メンテナンス位置を形成する第2の相対位置とに互いに移動可能であり、メンテナンス位置において、空間05が、第1及び第2の印刷装置部分間及び/又はこれらを支持する部分フレーム47.1;47.2間に形成されており、空間05は、例えばオペレータが、インキ集合シリンダ23、オルロフ‐プレートシリンダ22、オルロフ‐プレートシリンダ22と協働する転移シリンダ21へ直接的にアクセスすることを可能にする(例えば図3参照)。
シート供給ドラム14と、シート供給ドラム14に搬送経路中で後置のトランスファシリンダ44;16の少なくとも1つ、特にシート供給ドラム14の次のトランスファシリンダ44とは、例えば第1の部分フレーム47.1内で、フレーム部分の意味での上側のフレーム部分121.1内でともに包囲されているか、又は第1の部分フレーム47.1に堅固に、しかし解離可能に結合されるフレームインサート又はフレームアタッチメント121;121.1の形態の、別個に設けられるフレーム部分121;121.1内で支持されている(例えば図2及び図3参照)。
上述の付加的な印刷装置28を有する形態において、付加的な印刷装置28の、少なくとも単数又は複数のインキ装置119と、場合によっては、単数又は複数のインキ装置119により着色したい単数又は複数の版胴115とは、第2の部分フレーム47.2にかつ/又は第2の部分フレーム47.2内で、フレーム部分の意味での上側のフレーム部分121;121.3;121.2,121.3内でともに包囲されているか、又はこれに結合される一体の又は複数の部分からなるフレームインサート又はフレームアタッチメント121;121.3;121.2,121.3にかつ/又はフレームインサート又はフレームアタッチメント121;121.3;121.2,121.3内で支持されていることができる(下記図4〜図7について参照)。
上述の相対移動に関して、原則、両部分フレーム47.1;47.2又は第1の部分フレーム47.1が移動可能に印刷機械内に配置されていてもよいが、好ましくは第2の部分フレーム47.2が、第1の部分フレーム47.1に対して相対移動可能に形成されている。このために第2の部分フレーム47.2は、移動軌道に沿って平行移動可能に、例えば転動体を介して転動軌道上に、好ましくはローラ45を介して相応のレール35上に、第1の部分フレーム47.1に向かってあるいは第1の部分フレーム47.1から離れるように移動可能に支持されている。
例えば、両部分フレーム47.1;47.2を作業位置で互いに結合あるいは連結する手段(図示せず)が設けられている。作業位置で第2の部分フレーム47.2は、第1の部分フレーム47.1から離間されている、かつ/又は第1の部分フレーム47.1に結合されていない。好ましくは、連結のために、機械式のロックが設けられている。機械式のロックは、遠隔操作式あるいは遠隔操作可能に少なくとも1つのアクチュエータにより開閉可能である。
作業位置でインキ集合シリンダ23及びオルロフ‐プレートシリンダ22は、互いに相対的に運転位置、すなわち運転に関する当接位置又は離間位置にある。例えば運転に関する離間位置において、インキ集合シリンダ23及びオルロフ‐プレートシリンダ22の有効周面間の間隔aは、例えば一桁のミリメートル領域(すなわち例えば0<a<10mm)にあり、かつ/又は部分フレーム47.1;47.2の相対移動なしの当接位置と離間位置との間での切り換えが実施される。しかし、これに対してメンテナンス位置では、周面は半径方向で互いに対して、上述の離間位置における間隔より著しく大きい、例えば少なくとも10倍大きい、好ましくは100倍よりも大きい間隔Aを置いている(すなわち、例えばA>100×a及び/又はA≧100mm、特にA≧100mm)。作業位置とメンテナンス位置との間の切り換えは、両部分フレーム47.1;47.2の相対移動とともにかつ/又は両部分フレーム47.1;47.2の相対移動により実施される。
原則、インキ装置31は、やはり第2の印刷装置部分の構成部分であってもよい、かつ/又は第2の部分フレーム47.2内で支持されており、第2の部分フレーム47.2内で連れ動かされていてもよい。しかし、メンテナンス目的のために、インキ装置31は、好ましくは第3の印刷装置部分の構成部分である、かつ/又は第3の部分フレーム47.3内で支持されている。第2及び第3の部分フレーム47.2;47.3は、互いに対して相対的に位置変更可能である。好ましくは、第2及び第3の部分フレーム47.2;47.3も、互いに対して選択的に、作業位置を形成する第1の相対位置と、メンテナンス位置を形成する第2の相対位置とに移動可能であり、メンテナンス位置において、空間(図示せず)が、第2及び第3の印刷装置部分間及び/又はこれらを支持する部分フレーム47.2;47.3間に形成されている。第3の部分フレーム47.3は、例えばやはり移動軌道に沿って平行移動可能に、例えば転動体を介して転動軌道上に、好ましくはやはりローラ45を介して、例えば相応のレール、例えば同じレール35又はレール35の延長部上に、第2の部分フレーム47.2に向かってあるいは第2の部分フレーム47.2から離れるように移動可能に支持されており、インキ装置キャリッジとも称呼される。ここでも、好ましくは、上述の作業位置でのロックが、両部分フレーム47.2;47.3間に設けられている。
作業位置でオルロフ‐プレートシリンダ22の上方に上述の付加印刷装置28が設けられているユニット03の形態の第1の実施変化形態において、少なくとも付加印刷装置28のインキを案内するシリンダ105;115及び単数又は複数のインキ装置119は、第1の印刷装置部分の部分フレーム47.1内にか、又は第1の部分フレーム47.1に堅固に結合されるフレーム部分121、例えば一体の又は複数の部分からなるフレームアタッチメント121(121.1,121.2,121.3)内に設けられている(例えば図4参照)。複数の部分からなる形態において、当該フレーム部分121.1,121.2,121.3は、互いに堅固に結合されているものの、組み付け目的で互いに解離可能であってもよい。フレーム部分121あるいはフレームアタッチメント121は、原則、図3には示さない、例えばしかし図1に略示した上位の機械フレーム内又は上に、かつ/又は第1の部分フレーム47.1上に配置されていることができ、かつ場合によっては付加的に、その下を走行可能な第2の部分フレーム47.2上に支持されていることができる。この一体の又は複数の部分からなるフレーム部分121あるいはフレームアタッチメント121は、その下を走行可能な部分フレーム47.2上に支持されている場合はしかし、例えばリニアガイド124(例えば図5参照)を介して水平方向に相対移動可能に部分フレーム47.2上に配置されていることができる。ガイド124は、滑り軸受又は転がり軸受をベースとするリニアガイドとして形成されていてもよい。この種のフレーム部分121内に、シート供給ドラム14及びシートフィーダの印刷ユニット側の端部が設けられていてもよい。
図6及び図7に示し、付加印刷装置28内へのアクセス性を改善する態様において、付加印刷装置28は、例えばオルロフ‐印刷装置26とともに、分割可能に形成されていてもよい。「分割可能」とは、上述の意味で、同様に、運転位置での離間や、分解のみならず、メンテナンス及び/又はセットアップ目的での運転上の離間移動も意味する。
原則、この付加印刷装置28は、第1の選択形態において、その印刷箇所11の領域で分割可能に形成されていてもよい。付加印刷装置28の該当する部分は、相応に分割されて、第1及び第2の印刷装置部分の部分フレーム47.1;47.2内で、又はこれらにそれぞれ結合される一体の又は複数の部分からなる部分フレームアタッチメント121.1;121.2,121.3内で支持されていることができる。この実施選択形態において、例えば図2及び図3に示すように、ユニット03のモジュール式のシステムチェンジ又はシステムアップが、このために第1の部分フレーム47.1が、(フレーム部分の意味での又はフレームアタッチメント121.1、特に部分フレームアタッチメント121.1としての)その上側のフレーム部分121.1内で、場合によっては除去すべきハウジング部分を除いて実質的に変更又は交換される必要なく実施可能である。そして、インプレッションシリンダ44と協働する、単数又は複数の版胴115及び単数又は複数のインキ装置119を有するすべての上流の印刷装置部分は、上側のフレーム部分内でか、又は好ましくは第2の部分フレーム47.2の一体の又は複数の部分からなるフレームアタッチメント121.2;121.3内で支持されている。
第2の好ましい選択形態(例えば図7参照)において、付加印刷装置28は、例えば単数又は複数のインキ装置119と、インキ装置119と下流で協働するシリンダ115との間で運転に関して分離可能である。ここでも、付加印刷装置28の該当する部分は、相応に分割されて、第1及び第2の印刷装置部分の部分フレーム47.1;47.2内でか、又はこれらにそれぞれ結合される一体の又は複数の部分からなる部分フレームアタッチメント121.1;121.2,121.3内で支持されていてもよい。そして、少なくとも1つのインキ装置119は、第2の部分フレーム47.2の上側のフレーム部分121.3内でか、又は第2の部分フレーム47.2に堅固に結合される部分フレームアタッチメント121.3内で支持されていてもよい。少なくとも1つの版胴と、場合によっては設けられる転移シリンダ105とは、第1の部分フレーム47.1の上側のフレーム部分内でか、又は第1の部分フレーム47.1に堅固に結合される一体の又は複数の部分からなる部分フレームアタッチメント121.1,121.2内に配置されている。インプレッションシリンダ44は、第1の部分フレーム47.1の上側のフレーム部分内でか、又はやはり第1の部分フレーム47.1に堅固に結合される一体の又は複数の部分からなる部分フレームアタッチメント121.1,121.2内で支持されていてもよい。モジュール性を促進する態様において、少なくとも1つの版胴115と、場合によっては設けられる転移シリンダ105とは、インプレッションシリンダ44を支持するフレーム部分又は部分フレームアタッチメント121.1とは別の、しかしこれに堅固に、しかし解離可能に結合される部分フレームアタッチメント121.1内で支持されていてもよい。そして、少なくとも1つの版胴と、場合によっては設けられる転移シリンダ105とを支持する部分フレームアタッチメント12.2は、第1の部分フレーム47.1の、インプレッションシリンダ44と、場合によってはシート供給ドラム14とを支持する上側のフレーム部分からか、又は第1の部分フレーム47.1に結合される部分フレームアタッチメント121.1から除去されたり、必要なときにこの種の部分フレームアタッチメント12.2により補足されたりしてもよい。その代わりに又はこれに対して付加的に、インプレッションシリンダ44及び場合によってはシート供給ドラム14を支持するフレーム部分121.1は、同様に、解離可能に第1の部分フレーム47.1に結合される部分フレームアタッチメント12.1;121.1,121.2として形成されていてもよい。そして、第1の部分フレーム47.1に結合され、少なくとも1つの版胴及びインプレッションシリンダ44及び場合によっては設けられる転移シリンダ105を支持する、一体の又は複数の部分からなる部分フレームアタッチメント12.1;121.1,121.2は、例えば全体として、図2及び図3に示すように被印刷体搬送のためだけに用いられる部分フレームアタッチメント12.1と交換可能である。
この第2の選択形態の別の態様において、その代わりに又はこれに対して付加的に、部分フレームアタッチメント121.3が、運転に関してガイド124に沿って、版胴115を支持する部分フレームアタッチメント121.1;121.1,121.2に向かってかつこれから離れるように移動可能であるように、第2の部分フレーム47.2上にあるいは第2の部分フレーム47.2とともに配置され、かつ/又はこれに結合されていてもよい。これにより、付加的な印刷装置28のメンテナンス又はセットアップが、その下に配置される印刷装置26を同時にメンテナンス位置に移動させる必要なしに可能である。
図6に示した上述の第1の実施選択形態の好ましい変化形態において、部分フレーム47.2上のフレームアタッチメント121.2;121.3は、2つの部分からなり、少なくとも1つのインキ装置119と少なくとも1つの版胴115との間で、上述の意味で、セットアップ目的で分割可能に形成されていてもよい。この場合、少なくとも1つのインキ装置119は、フレーム部分アタッチメント121.3内で支持されている。フレーム部分アタッチメント121.3は、第2の部分フレーム47.2に堅固に結合される、少なくとも1つの着色したい印刷装置シリンダ115;105を支持するフレーム部分アタッチメント121.2から離間旋回可能に、又は例えばインキ装置キャリッジの形態でガイド124上を離間移動可能である。
図6及び図7との関連で説明した、運転に関して分割可能な実施選択形態及び実施変化形態において、例えば同様に、一体の又は複数の部分からなる両部分フレームアタッチメント121.1,121.2;121.3をその分割箇所において作業位置で互いに結合あるいは連結する手段(図示せず)が設けられている。作業位置で、一体の又は複数の部分からなる、少なくとも1つのインキ装置119を支持する部分フレームアタッチメント121.3;121.3,121.2は、第1の部分フレーム47.1に結合される部分フレームアタッチメント121.1;121.1,121.2から離間されている、かつ/又はこれに結合されていない。好ましくは、連結のために、機械式のロックが設けられている。機械式のロックは、遠隔操作式あるいは遠隔操作可能に少なくとも1つのアクチュエータにより開閉可能である。そして、好ましくは、連結あるいは結合の開放時、付加印刷装置28は、該当する分離箇所においてオルロフ‐印刷装置26とともに分割可能に形成されている。そして、連結、特にロックの解除時、両部分フレームアタッチメントは、例えば第1及び第2の部分フレーム47.1;47.2とともに第1の相対位置、すなわち作業位置から第2の相対位置、すなわちメンテナンス位置へと移動される。第2の相対位置、すなわちメンテナンス位置において、両部分フレームアタッチメントは、互いに大きく間隔を置いており、同様に、アクセス可能な空間を両部分フレームアタッチメント間に形成している。付加的にガイド124が、図5に対して説明したのと相応に設けられていると、部分フレームアタッチメント121.1;121.2;121.3の連結時、すなわち付加印刷装置28の閉鎖時、その下に存在する印刷装置26は、メンテナンス又はセットアップ目的で分割可能である。
好ましい形態において、制御装置、例えばソフトウエア制御部及び/又は制御回路内には、第1の部分フレーム47.1に対する第2の部分フレーム47.2の相対移動を、第3の部分フレーム47.3との結合状態でのみ、例えばロックの閉鎖時においてのみ許可し、かつ/又は第2の部分フレーム47.2に対する第3の部分フレーム347.3の相対移動を、第1及び第2のサイドフレーム47.1;47.2間の連結の存在時においてのみ、例えばロックの閉鎖時においてのみ許可するように形成されている論理が設けられている。
好ましい態様において、機械の制御装置、例えばソフトウエア制御部及び/又は制御回路内には、機械の始動及び/又は運転を、部分フレーム47.1;47.2;47.3あるいは印刷装置部分が作業位置にあるときだけ、かつ/又は第1の部分フレーム47.1と第2の部分フレーム47.2との間のロック、そして第3の印刷装置部分が分離可能である場合は、第2の部分フレーム47.2と第3の部分フレーム47.3との間のロックが、それぞれ閉鎖されているときだけ許可するように形成されている論理が実装されているか、又は設けられている。作業位置及び/又はロックの状態を監視するために、好ましくは、上述の制御装置に信号接続されているセンサが設けられていてもよい。
オルロフ‐プレートシリンダ22上の印刷版25を交換するときは、印刷機械の停止時に、まず、第1及び第2の部分フレーム47.1;47.2間のロックが、特に遠隔操作されるアクチュエータにより、機械制御部あるいはこの中に実装される制御ルーチンにより、かつ/又はこれに接続されるオペレータインタフェース、例えばコントロールパネルにおいてトリガされて、解除される。ロックが解除されると、第1及び第2の部分フレーム47.1;47.2は、例えば駆動装置の作動により例えば相応の制御ルーチンを介してその相対位置を作業位置からメンテナンス位置へと移動させる。メンテナンス位置において第1及び第2の部分フレーム47.1;47.2は、大きく互いに間隔を置いており、オペレータがアクセス可能な空間05を両者間に形成する。このことは、好ましくは、第1の部分フレーム47.1が空間固定であるとき、第2の部分フレーム47.2の移動により実施される。次に、既に装着の解かれた、又は別の作業工程で今や空間05を介して、場合によっては先行の最後の生産のすべての印刷版25から解放されたオルロフ‐プレートシリンダ22に、来たる生産のための少なくとも1つの印刷版が装着される。装着後、第1及び第2の部分フレーム47.1;47.2が、同じ又は別の駆動装置の作動により制御ルーチンを介してメンテナンス位置から再び作業位置へと互いに移動され、第1及び第2の部分フレーム47.1;47.2間のロックが再び形成され、最後に機械制御部を介して、例えばオペレータインタフェースにおける指令によりトリガされて、機械の始動が執り行われる。しかし、始動は、機械制御部により、部分フレーム47.1;47.2、特に第2の部分フレーム47.2の作業位置及び/又はロックの状態を監視するセンサの信号状態に基づいて実施されるか、又は作業位置及び/又はロックの検査結果がネガティブであれば中止される。
オルロフ‐オフセット印刷装置26が、第2の印刷装置27と複式の印刷装置26,27として協働するように印刷ユニット03内に配置されている場合、被印刷体02のための搬送路の他方の側あるいは第1のあるいは主フレーム47.1の他方の側に、少なくとも1つの別の例えば第4の印刷装置部分及び/又は第4の印刷装置部分を有する第4のフレーム47.4、例えば部分フレーム47.4が設けられていてもよい。これは、例えば第2又は第3の部分フレーム47.2;47.3について上述した形式で、第1の部分フレーム47.1に向かって、かつ第1の部分フレーム47.1から離れるように移動可能に、かつ好ましくはロック可能に支持されている。第2の印刷装置27が間接的な凸版印刷用に形成されている本事例において、第4の部分フレーム47.4内に収容される第4の印刷装置部分は、第2の印刷装置27のインキ装置43を有していることができる。インキ装置43は、第4の印刷装置部分あるいは部分フレーム47.4の作業位置で、例えば主フレーム47.1内で支持される版胴42と協働する。
第3及び第4の部分フレーム47.3,47.4は、場合によっては若干の相違及び鉛直線に関して鏡面対称の関係となっている配置を除いて、構造的(特にこのことは支持部の構成及び/又は配置に関する。)に同じ形式で構成されていてもよい。また、インキ装置31;43とそれぞれ協働する、第2及び第1の部分フレーム47.2;47.1内に配置されるシリンダ24;42の支承部、例えば一方ではシャブロンシリンダ24、他方では版胴24の支承部の配置及び構成も、場合によっては若干の相違及び鏡面対称の関係となっている配置を除いて同じ形式で、それぞれの部分フレーム47.2;47.1にあるいはそれぞれの部分フレーム47.2;47.1内に設けられていてもよい。
第1の、特にオルロフ‐印刷装置26として形成される印刷装置26内には、版胴22として形成される第2のシリンダ22が、軸受装置46により、印刷ユニット03の一体の又は複数の部分からなるフレーム47(47.1)に又はフレーム47(47.1)内に配置あるいは支持されている。その結果、第2のシリンダ22は、中間のシリンダ22として選択的に、例えば胴入れ時には、当接位置、特に、転写胴21として形成される第1のシリンダ21と、インキ集合シリンダ23として形成される第3のシリンダ23とに当接されている二重又は二方の当接位置(例えば図7a参照)に、又は例えば胴逃がし時には、両シリンダ21;23の少なくとも1つ、好ましくはしかし上流及び下流のシリンダ21;23から離間されている離間位置(例えば図7b参照)に移動可能である。離間位置において、協働するシリンダ23;22;21の有効周面間の間隔a;bは、胴逃がし時にあるインキ集合シリンダ23とオルロフ‐プレートシリンダ22との間の間隔aに関して上述の同じ範囲にあっても、異なる数値範囲にあってもよい、かつ/又は当該範囲内に調節可能であってもよい。これにより、上流の第3のシリンダ23から下流の第1のシリンダ21へのインキ転移は、離間位置では少なくとも1箇所において中断されており、当接位置では連続するように閉鎖されている。
第2のあるいは中間のシリンダ22と協働する両シリンダ21;23の少なくとも1つ、好ましくは下流の、印刷箇所12;13の形成に関与する、例えば転写胴21として形成されるシリンダ21は、相応に形成される軸受装置48を介してその回転軸線に関して半径方向で作動可能である(例えば図3及び図4参照)。シリンダ21は、例えば少なくとも当該シリンダ21と、例えば第1のシリンダ19とともに胴入れ時に印刷箇所12;13を形成する別のシリンダ19、特にインプレッションシリンダ19との間隔に関して変更可能に形成されている。版胴22に隣接する両シリンダ23;21の他方、例えば上流のインキ集合シリンダ23は、その回転軸線に関して例えば運転に関して空間固定に印刷ユニット01内で支持されているが、場合によっては運転中止に関して、例えば運転開始時又はメンテナンス時に半径方向で調節可能に配置されていてもよい。
中間の、特に版胴22として、好ましくはオルロフ‐プレートシリンダ22として形成されるシリンダ22の軸受装置46は、今や、シリンダ22あるいはその回転軸線R22が、2つの移動軌道に沿った、すなわち例えば回転軸線R22に対して垂直な一平面内での2自由度の、互いに合成可能な2つの移動により移動可能であるように、形成されている。このことは、原則、各々の非同一の移動軌道に沿った2つの移動の重畳、例えば非平行であるが、好ましくは同一の平面、好ましくは回転軸線R22に対して垂直な同一の平面内を延びる2つの直線に沿った2つの直線移動の重畳によってか、又は互いに間隔を置いた、好ましくはしかし互いに対してかつ好ましくは回転軸線R22に対して平行に延びる2つの旋回軸線S1;S2周りの2つの旋回移動の重畳によってか、又はしかし上述の直線移動と旋回移動とからなる混合形態によって実施可能である。
シリンダ22あるいはその回転軸線R22の2自由度での移動は、原則、直線移動可能なホルダ又は旋回可能なレバーとして構成可能な第1及び第2の作動要素49;51の作動により実施される。しかし、好ましい形態において、作動要素49;51は、図示のように、例えば多重偏心軸受52として形成される多レース軸受52、例えば4レース軸受52の、旋回可能な偏心レース49;51により形成されている(例えば図4及び図5参照)。この場合、これにより軸受装置46は、多レース軸受52と、多レース軸受52の、フレーム47内での又はフレーム47への結合部とを有している(例えば図5参照)。第1の内側の偏心レース49は、例えば軸受手段53、例えばラジアル軸受53を介して、シリンダ22のジャーナル54を収容する内レース56を包囲し、それ自体は、例えば軸受手段57、例えばラジアル軸受57を介して第2の外側の偏心レース51により包囲される。外側の偏心レース51自体は、例えば軸受手段58を介して多レース軸受52の外レース59内に収容され、そして外レース59は、フレーム47の孔内に収容され、場合によっては回り止めされている。この場合、偏心レース49;51は、公知の形式で互いに対してかつ外レース59に対して回動可能であり、偏心e1;e2により形成される曲線軌道の重畳により、回転軸線R22に対して垂直に延びる一平面内における、少なくともゼロより大きな制限された平面状の作動範囲内での、回転軸線R22の2次元の半径方向の位置決めが可能とされる。
転写胴21として形成される第1のシリンダ21あるいはその回転軸線R21の半径方向の作動あるいは移動は、原則、直線移動可能なホルダ又は旋回可能なレバーとして構成可能な1つの作動要素61だけの作動により実施可能である(例えば図4参照)。好ましい形態において、図6において作動ディスク55により一部が隠れた作動要素61は、例えば偏心軸受として形成される多レース軸受、例えば3レース軸受の旋回可能な偏心レースにより形成されている。この場合、軸受装置48は、詳細には図示しない多レース軸受と、多レース軸受の、印刷ユニット03の一体の又は複数の部分からなるフレーム47内での又はフレーム47への結合部とを有している。この場合、図示しない内側の偏心レースは、軸受手段を介して、シリンダ21のジャーナル62を収容するラジアル軸受を包囲し、それ自体は、例えば軸受手段を介して、多レース軸受の外レース内に収容され、そして外レースは、フレーム47の孔内に収容され、場合によっては回り止めされている。この場合、偏心レースは、公知の形式で外レースに対して回動可能である。偏心(図示せず)により、回転軸線R21に対して垂直な一平面内を延びる1つの曲線軌道に沿った、回転軸線R21の半径方向の位置決めが可能とされる。
第2のシリンダ22の2次元の作動のために、両作動要素49;51には、その移動のために、それぞれ1つの駆動機構が作用している。この駆動機構は、それぞれ少なくとも1つの作動部材63;64、例えば間接的又は直接的に作動要素49;51に作用する作動駆動装置63;64を有している。作動部材あるいは作動駆動装置63;64は、原則、任意に、例えばモータとして形成されていてもよいが、好ましくは圧力媒体により操作可能なアクチュエータ63;64、特にニューマチックシリンダ63;64又は場合によってはハイドロリックシリンダ63;64として構成されている(例えば図4参照)。それぞれの作動部材63;64は、確かに、原則、直接的に偏心レース49;51に作用可能であるが、好ましくは伝動装置66;67、例えば単純な又は多重のレバー伝動装置66;67を介して、例えば該当する偏心レース49;51に結合される耳部78;79に作用する。本例において、それぞれの伝動装置66;67は、2腕のレバーを有している。2腕のレバーは、旋回軸線S68;S69周りに旋回可能である。2腕のレバーは、例えば同一の軸68;69上に相対回動不能に配置される2つのレバーアームにより形成されている。それぞれの軸68;69は、同期軸として、シリンダ22の2つの端面の軸受アッセンブリのための2つの駆動機構を結合可能である。本例において、被動側のレバーアームは、直接的にではなく、ロッカ85;95を介して偏心レース49;51あるいは偏心レース固定の耳部78;79に結合されている。
原則、作動部材63;64自体及び/又は伝動装置66;67は、その作動行程に関して制御可能又は少なくとも調節可能であり、ひいては作動動作のための行程制限を場合によっては不要とすることができる(例えば下の図9に対する説明参照)。
第1の好ましい形態において、シリンダ22あるいは作動要素49;51の作動動作は、少なくとも当接方向、すなわちそれぞれの当接位置の方向で、しかしそれぞれ作動行程を制限するストッパ71;72に向かって実施される。このストッパ71;72は、作動部材63;64自体の領域内に配置されているか、伝動装置66;67内に配置されているか、又は作動要素49;51、すなわち偏心レース49;51、又は作動要素49;51に結合される対応ストッパ73;74と協働するように配置されていることができる。それぞれのストッパ71;72は、ここでの好ましい形態において、偏心レース固定の対応ストッパ73;74、例えばそれぞれの偏心レース49;51に堅固に結合される耳部76;77又は突起76;77のストッパ面73;74を有して形成されている。それぞれの駆動機構、例えば伝動装置66;67の被動側の端部は、直接的に、それぞれの偏心レース49;51に作用可能であるか、ストッパ面73;74を有する耳部76;77に作用可能であるか、構成スペース上の理由から例えば偏心レース49;51の周方向で90°よりも大きく間隔を置いた別の耳部78;79に作用可能である。耳部76;77;78;79は、図示の形態において、偏心レース49;51に堅固に結合される、偏心レース49;51を図面において隠した作動ディスク65;75又は作動リング65;75に結合されている(例えば図4参照)。
当接を引き起こすそれぞれ1つの方向r1;r2で第1及び第2の作動部材63;64を操作すると、今や、例えば該当する伝動装置66;67を介して、対応する偏心レース49;51が、そのストッパ面73;74でもって、対応するストッパ71;72のストッパ面に突き当たるまで、回動される。第1及び第2の偏心e1;e2の位置は、第2のシリンダ22がこの場合第1のシリンダ21及び第3のシリンダ23に当接されるように選択されている。偏心レース49;51の周方向で見たストッパ71;72の位置を介して、終端位置、すなわちそれぞれの当接位置が規定されている。ストッパ71;72のこの位置は、当接位置、すなわちシリンダ19;22;23間の圧着を調節するために調節可能に形成されていてもよい(下参照)。作動部材63;64によりそれぞれ加えられる、ストッパ71;72のための力を制限するために、かつ/又は当該ストッパ71;72の調節時にも、胴入れ時あるいは当接位置での対応ストッパ73;74との当接を保証するために、伝動装置66;67は、力の伝達(少なくともこのことは、当接位置に向かう力に関する。)に関して弾性作用をもって形成されていてもよい。伝動装置66;67がこのように弾性作用をもって形成されていることができるので、ストッパ71;72;73;74を当接させるのに必要な作動行程より大きな、アクチュエータ63;64の作動行程でもって、偏心体固定のストッパ73;74をストッパ71;72に当接させると、伝動装置66;67の少なくとも僅かな収縮が実施される。このために、旋回軸線S68;S69又はレバーの入力側若しくは被動側のジョイント部又はしかしロッカ85;95のジョイント部が、ばね力に抗して可動に、協働するレバーアームに又はレバーアーム内に、あるいは協働する連結部に支持されていてもよい。
つまり、例えば転写胴21、版胴22及びインキ集合シリンダ23として形成される3つのシリンダ21;22;23は、3つのシリンダの下流のシリンダ21が、例えばインプレッションシリンダ19として構成される別のシリンダ19に対する間隔に関して可変に支持されており、かつ3つのシリンダの中間のシリンダ22が、下流に隣接するシリンダ21に対する間隔に関しても、上流に隣接する、例えば運転に関して空間固定に配置されるシリンダ23に対する間隔に関しても作動可能に、特に両シリンダ21,23に当接可能かつ両シリンダ21,23から離間可能に支持されているように、一体の又は複数の部分からなるフレーム47内で支持されている。
そこで、第1の、特に転写胴21として形成されるシリンダ21の半径方向の位置が、このシリンダ21と、当接位置にある第2のシリンダ22との間の間隔が変化するように変更されると、当接位置において結果として生じる圧着が、所望の圧着から偏差を有することになる。そこで、以下に説明する解決手段により、回転軸線R21;R22;R23の間隔、ひいては3つのシリンダ間の圧着を、直列に配置される3つのシリンダの第1のシリンダ22の半径方向の位置変更時、特にそれどころかこの位置変更中にも、略一定に維持、すなわち間隔について所定の公差範囲内に維持することが可能である。
そこで、この場合、3つのシリンダ21;22;23の中間のシリンダの強制連結される追従が予定され、下流に隣接する、例えば転写胴21として形成されるシリンダ21の、運転に関する作動範囲内でのゼロより大きな作動行程分の半径方向の移動が、中間のシリンダ22を2つの半径方向に関して位置決めする両作動要素49;51の、ゼロより大きな所定の作動行程分の強制作動を引き起こすようになっている。この場合、強制作動は、上流及び下流のシリンダ23;21への当接位置にある中間のシリンダ22の回転軸線R22の、上流のシリンダ23の回転軸線R23と、下流のシリンダ21の回転軸線とに対する間隔が、運転に関する作動範囲内での下流のシリンダ21の位置変更時に略一定である、すなわち例えば運転に関する作動範囲内での作動時に中間のシリンダ07の半径の50分の1未満、特に100分の1未満でしか変化しないように設定かつ調整されている(例えば図6及び図7参照)。図6及び図7において、当接/離間のための図4に示した駆動機構は、見通しの理由から図示しておらず、破線で略示してあるのみである。この場合、当接/離間のための駆動機構の部分と追従のための駆動機構の部分とは、同じ耳部78に作用し、見方によって少なくとも部分的に隠されている。
この場合、3つのシリンダの中間のシリンダ22を位置決めする両作動要素49;51の、追従時に強制される作動は、場合によっては、作動駆動装置63;64がその位置決めに関してその作動行程内で制御可能に形成されているのであれば、作動駆動装置63;64の相応の制御により実施可能である。しかし、好ましくは、第1のシリンダ21の移動に連結される位置決めは、作動要素49;51の少なくとも1つ、好ましくは両作動要素49;51の、当接位置のための移動を制限するストッパ71;72の強制される位置変更により実施される。これにより、第2のシリンダ22の当接位置は、隣接する両シリンダ21;23に関して、第1のシリンダ21の位置に連結されて規定され、第1のシリンダ21の位置変更時に強制的に所定の通り変更される。
3つのシリンダの中間のシリンダ22を位置決めする両作動要素49;51の、追従時に強制される作動、すなわち後調整は、第1の形態において機械的な方法、特に純然たる機械的な方法で実施可能である(例えば図6及び図7参照)。
この場合、第2のシリンダ22の2重の追従、すなわち両方の作動要素49;51の追従のために、作動要素49;51のための当接位置を制限するストッパ71;72は、移動可能に支持されており、その移動に関して機械的に、第1のシリンダ21の作動機構48,55;61,81に、例えば一部隠れた作動要素61、例えば偏心レース61に、又は図示のように作動リング55あるいは作動ディスク55に、又はしかし作動要素61を駆動する駆動機構81に連結されている。機械的な連結は、原則、並列に両ストッパ71;72に向かって実施可能であるか、又は好ましい形態について図示のように、直列にまず間接的又は直接的に、移動可能な両ストッパ71;72の一方に向かって、かつこの一方のストッパから、対応する作動要素49;51の移動を介して間接的又は直接的に両ストッパ72;71の他方に向かって実施可能である。
両ストッパの第1のストッパ71の駆動は、第1のシリンダ21あるいはその作動駆動装置の作動動作を第1のストッパ71の移動に変換する第1の伝動装置91、例えばレバー伝動装置91を介して実施される。このことは、例えば連結部82を介して実施される。連結部82の一方の端部は、第1のシリンダ21の作動要素61、例えば偏心レース61、特にこれに例えば作動リング65を介して結合される耳部83に作用し、連結部82の被動側の端部は、ストッパ71を有するレバー84に作用する。レバー84は、旋回軸線S84周りに旋回可能に支持されており、対応ストッパ73に面した側にストッパ71を有している。このストッパ71は、対応ストッパ73に面した側でカムセグメント88により、レバー84の旋回がストッパ71と偏心レース固定の対応ストッパ73との間の接触点の、偏心レース49の周方向での所定の変更を結果として伴うように形成されている。レバー及びカムセグメント88の駆動機構、配置及び形成は、所定の方向での第1のシリンダ21の作動が、第1の作動要素49、例えば第1の偏心レース49の、所定の方向での所定の作動、ひいてはシリンダ22あるいはその回転軸線R22の、重畳すべき両移動の所定の第1の移動を引き起こすようになっている。
ここでは直列に駆動される両ストッパの第2のストッパ72の駆動は、第1の作動部材49、すなわち第1の偏心レース49の移動により、第1の偏心レース49の回動を第2のストッパ72の移動に変換する伝動装置92を介して実施される。このために、第1の偏心レース49又はその耳部76;78の1つに枢設される連結部86が、間接的又は直接的に第2のストッパ51に作用可能である。好ましい態様において、第1の偏心レース49に例えばその外周に関して偏心位置に結合される連結部86は、単段又は多段の伝動装置92、例えば単段又は多段のレバー伝動装置92を介して、第2のストッパ72を有する第2のレバー87に作用する。レバー87は、第1の偏心レース49との連結を介して偏心レース49の回動により旋回軸線S87周りに旋回可能であり、第2の対応ストッパ74に面した側に第2のストッパ72を有している。このストッパ72は、対応ストッパ74に面した側でやはりカムセグメント89により、レバー87の旋回が再び第2のストッパ72と偏心レース固定の対応ストッパ74との間の接触点の、第2の偏心レース51の周方向での所定の変化を結果として伴うように形成されている。第2のレバー87及びカムセグメント89の駆動機構、配置及び形成は、所定の方向での第1のシリンダ21の作動が、第1の作動要素49の動作を介して、第2の作動要素51、例えば第2の偏心レース51の、所定の方向での所定の作動、ひいてはシリンダ22あるいはその回転軸線R22の、重畳すべき両移動の所定の第2の移動を引き起こすようになっている。ここでは好ましくは2段に形成されるレバー伝動装置92において、第2の偏心レース51と協働する連結部86が、旋回軸線S93周りに旋回可能なレバー93に作用する。旋回可能な支持のために、レバー93は、フレーム固定の任意の軸線又は軸上に配置されていることができるが、ここでは、例えば回動可能に既存の軸68上に支持されている。レバー93は、特に1腕又は場合によっては2腕に形成されていてもよいが、好ましくは偏心レース51の移動を連結領域で被動側の端部の拡大された移動に変換するように形成されている。レバー93の被動側の端部は、直接的に第2のレバー87にその移動のために作用してもよいが、ここでは好ましい形態においてロッカ94(例えば図7参照)を介してレバー87に枢設結合されている。
特に好ましい態様において、シリンダ22の2次元の移動のための両駆動機構は、当接位置に関して調節可能である。このために、ここでは好ましい形式で、ストッパ71;72の少なくとも1つ、例えばストッパ71;72を支持するレバー84;87の少なくとも1つ、好ましくは両ストッパ71;72あるいはレバー84;87は、それぞれのストッパ71と、対応する偏心レース固定の対応ストッパ73との間の接触点の基本位置に関して、偏心レース49;51の周方向で調節可能に形成されている。原則、旋回軸線R84;R74は、フレーム47に半径方向移動可能に形成されていてもよい。ここではしかし、調節可能性は、レバー84;87及び対応する旋回軸線S84;S74間の半径方向の相対位置が可変であることにより提供されている。説明する形態において、このことは、レバー84;87がガイドを介してフレーム固定の旋回軸線S84;S87に対して半径方向移動可能であることにより提供されている。このためにレバー84;87は、その旋回可能な支持のために、ガイドとして有効な切欠き96;97、例えば長穴96を有している。切欠き96;97あるいは長穴96内には、フレーム固定のストッパ98;99、例えばフレーム固定に支持されるストッパローラ98;99が、切欠き96;97の長手方向での1自由度のみの案内された相対移動が可能となるように配置されている。この場合、ストッパローラ98;99の軸線は、レバー84;87の実際の旋回軸線S84;S87と一致する。ストッパローラ98;99は、回転可能に形成されている必要はなく、相対回動不能に配置されるストッパディスク98;99として形成されていてもよい。ストッパ98;99とレバー84;87との間の相対位置の調整は、例えば螺旋状に変化する外周線を有する作動ディスク101;102、例えばウォーム101;102により実施される。作動ディスクあるいはウォーム101;102の外周は、レバー固定のストッパ103;104と協働する。ウォーム101;102は、例えばストッパローラあるいはストッパディスク98;99を支持する軸線上に支持されており、摩擦を回避するために、ローラ103;104として形成されるレバー固定のストッパ103;104と協働する。ウォーム101;102は、間接的又は直接的に、駆動機構(図示せず)、例えばハンドル又はモータ式の駆動装置により作動可能である。作動ディスク101;102の回動により、レバー固定のストッパ103;104、ひいてはレバーは、上述の自由度の方向で移動する。この場合、作動ディスク101;102による作動は、好ましくはばね要素106;107、例えば引っ張りばね106;107の力に抗して実施され、その結果、作動ディスク101;102とレバー固定のストッパ103;104との間の確実な当接が保証されている。作動部材として有効な作動ディスク101;102における可動のストッパ面と、ばね力によるプリロードとの代わりに、原則、作動部材とレバー84;87との間の双方向で有効な連結も可能である。
3つのシリンダの中間のシリンダ22を位置決めする両作動要素49;51の、追従時に強制される作動は、第2の形態において電子的かつ/又は制御技術的な方法で実施可能である(例えば図8、図9及び図10参照)。
この場合、第1のシリンダ21の作動動作と、作動要素49;51の追従との間の連結は、電子式の制御手段111、例えば回路技術的なかつ/又はソフトウエアをベースとする方法により実施されるか、あるいはこの方法で形成されている。制御手段111は、第1及び/又は第2の作動要素49;51の作動又は第1及び/又は第2の作動要素49;51の当接位置を制限するストッパ71;72の作動のために設けられている少なくとも1つの作動駆動装置112;113に作用する。作動は、第1のシリンダ21あるいはその軸受装置の位置x及び/又は位置変化Δxを特徴付ける情報及び/又は量I21,xを用いて実施される。
制御手段111内には、回路装置114及び/又はソフトウエアプログラム116が設けられている。回路装置114及び/又はソフトウエアプログラム116内には、第1のシリンダ21あるいはその軸受装置の位置x及び/又は位置変化Δxを特徴付ける情報及び/又は量I21,xと、第1の移動方向に沿った第2のシリンダ22の追従の目標位置y及び/又は目標位置変化δyを予め定める情報I22,yと、第2の移動方向に沿った目標位置z及び/又は目標位置変化δzを予め定める情報I22,zとの間の一義的な割り当てあるいは関係が、実装あるいは記憶されている。この割り当ては、テーブル状に、第1のシリンダ21の位置x及び/又は位置変化Δxに関する複数の値に関して、両移動軌道に沿った追従のための目標位置y;z及び/又は目標位置変化δy;δzに関する目標値を指定可能である。2つの作動駆動装置112;113を有する形態において、これは、例えば3組の値(Wertetripel)をなしている。しかし、割り当て又は関係は、回路技術的又はソフトウエア技術的に連続関数の関係として、例えば回路のアナログ技術を介して又はソフトウエアルーチン内にデジタル式に実装される関数を介して実現されていてもよい。
第2の形態の第1の実施変化形態(例えば図8参照)において、シリンダ22の当接/離間のために、第1の実施例と同様に、間接的又は直接的に作動要素49;51に作用する、図8に明示しない2つの作動部材63;64、例えば圧力媒体が供給可能なアクチュエータ63;64が設けられている一方、後調整のためには、これらのアクチュエータ63;64とは別の2つの作動駆動装置112;113、例えば作動モータ112;113が設けられている。これらの作動モータ112;113は、間接的又は直接的にストッパ71;72に作用する。ストッパ71;72は、作動要素49;51のための当接位置を第1の形態に応じて制限するストッパ71;72であり、移動可能に支持されている。ストッパ71;72の構成及び作用について第1の実施例で挙げた点は、ここでも相応に転用可能である。ここでも、ストッパ71;72のそれぞれの作動は、直接的に又は相応の伝動装置を介して間接的に実施可能である。しかし、第1の形態とは異なり、第1のシリンダ21の作動機構への機械的な連結が設けられておらず、第2のシリンダ22を一移動方向に沿って移動させる両作動要素49;51の各々のために入力側に1つの固有の作動駆動装置112;113が設けられている。
この場合、作動駆動装置112;113と連結部とを有する駆動機構は、ゼロより大きな作動範囲内でその位置に関して連続的に又は多数の(例えば2より多い、特に10より多い)小さなステップで閉ループ制御及び/又は開ループ制御可能に形成されており、所望の位置を固定することができるように、例えば、相応に大きな内部抵抗又は対応する固定ブレーキを有している。すなわち駆動機構は、作動駆動装置112;113により、有効なストッパ71;72の位置を、互いに異なる所定の3以上の位置に移動可能である。このために、ステップモータとして又はその位置に関して閉ループ制御可能な駆動モータが設けられていても、モータ外部のセンサシステムを有する閉ループ制御回路が設けられていてもよい。
第2の形態のこの第1の選択形態において、第1のシリンダ21が半径方向で作動、例えばインプレッションシリンダ19からの離間位置(胴逃がし)にもたらされると、実装された関係を介して、第1のシリンダ21の作動に相関された、第2のシリンダ21の2重の追従、すなわちシリンダ22の両ストッパ71;72の相関された作動が実施される。
第2の形態の第1の実施変化形態に対する選択形態(例えば図9参照)において、両作動要素49;51の追従のために1つの作動駆動装置112だけが設けられている。両作動要素49;51は、並列に、又は第1の実施例と同様に直列に、作動駆動装置112に連結されていることができる。第1の実施変化形態とは異なり、制御手段111は、第1及び第2の移動のための共通の駆動装置に作用するか、あるいは第1及び第2の作動要素49;51に対応する1つの作動駆動装置112に作用する。そして、制御手段111あるいは回路装置114及び/又はソフトウエアプログラム116内には、第1のシリンダ21あるいはその軸受装置の位置x及び/又は位置変化Δxを特徴付ける情報及び/又は量I21,xと、第2のシリンダ22の追従の目標位置yz及び/又は目標位置変化δyzを予め定める情報I22,yzとの間の一義的な割り当てが、実装あるいは記憶されている。この情報I22,yzは、作動駆動装置112のための目標位置を表していてもよい。割り当ての種類として、上に挙げたものが同様に当てはまるが、3組の値の代わりに、一対の値が格納されていてもよい。
第2の形態の第2の実施変化形態(例えば図10参照)において、両作動駆動装置112,113は、移動可能なストッパに作用するのではなく、間接的又は直接的に作動要素49;51にその移動のために作用する。作動駆動装置112;113は、例えば連結部117;118、例えばコネクティングロッド117;118を介して作動要素49;51あるいは対応する作動リング65;75あるいは耳部78;79(76;77)に作用する。本形態にあっても、作動駆動装置112;113及び連結部を有する駆動機構は、ゼロより大きな作動範囲内でその位置に関して連続的に又は多数の(例えば2より多い、特に10より多い)小さなステップで閉ループ制御及び/又は開ループ制御可能に形成されており、所望の位置を固定することができるように、例えば、相応に大きな内部抵抗又は対応する固定ブレーキを有する。すなわち駆動機構は、作動駆動装置112;113により、有効なストッパ71;72の位置を、互いに異なる所定の3以上の位置に移動可能である。このために、ステップモータとして又はその位置に関して閉ループ制御可能な駆動モータが設けられていても、モータ外部のセンサシステムを有する閉ループ制御回路が設けられていてもよい。コネクティングロッド117;118は、その駆動のために例えばねじ山部分を有しているか、又はねじ山部分に結合されていることができる。ねじ山部分は、ねじ機構の被動部分として例えば作動駆動装置112;113により駆動されている。作動駆動装置112;113は、この第2の実施変化形態において、「追従」の他、当接/離間の機能も担うことができ、上述の作動駆動装置63;64(例えば図4参照)は、省略可能であるか、あるいは作動駆動装置112;113により形成可能である。
第2の形態のこの第2の選択形態において、第1のシリンダ21が半径方向で作動、例えばインプレッションシリンダ19からの離間位置(胴逃がし)にもたらされると、実装された関係を介して、第1のシリンダ21の作動に相関された、第2のシリンダ21の2重の「追従」、すなわちシリンダ22の両ストッパ71;72の相関された作動が実施される。追従のための目標値は、例えば障害のない当接位置のための目標値に重ねられる。
強制される2重の追従を、前述のように、印刷装置26;27,28、特にオルロフ‐印刷装置26の、シリンダ21;22;23として形成される回転体21;22;23の好ましい形成において説明したが、原則、インキ装置及び/又は湿し装置の流体を案内するローラとして形成される回転体の配置及び支持や、印刷装置26;27;28の1つ又は2つのシリンダ21;22;23に、インキ装置及び/又は湿し装置の2つあるいは1つのローラを加えた、3つの回転体の混合配置にも応用可能である。そして、第1の回転体21は、好ましくは、別の回転体19に対する間隔を変更可能である。この場合、前述のように3つの「シリンダ」につき説明した形態は、一般化された称呼としての「回転体」又は特別な称呼としての「ローラ」についても相応に適用可能である。
01 供給装置、シートフィーダ
02 被印刷体、被印刷体シート
03 印刷ユニット
04 製品デリバリ
05 空間
06 把持装置
07 搬送区間、ベルトシステム
08 搬送区間、搬送システム、グリッパシステム
09 搬送区間、ベルトシステム
10 ‐
11 印刷箇所
12 印刷箇所
13 印刷箇所
14 ドラム、シート供給ドラム
15 印刷ブランケット
16 ドラム、渡し胴
17 ドラム、渡し胴
18 ドラム、渡し胴
19 シリンダ、インプレッションシリンダ、転移シリンダ、転写胴、ゴム胴
20 ‐
21 シリンダ、第1、転移シリンダ、転写胴、ゴム胴、回転体
22 シリンダ、第2、版胴、プレートシリンダ、オルロフプレートシリンダ、回転体
23 シリンダ、第3、ゴム胴、集合胴、インキ集合シリンダ、回転体
24 シリンダ、シャブロンシリンダ
25 印刷版
26 印刷装置、オルロフ‐印刷装置、オルロフ‐オフセット印刷装置
27 印刷装置
28 印刷装置、付加印刷装置
29 スイング装置
30 ‐
31 インキ装置、インキ移しローラ式インキ装置
32 インキ装置ローラ、インキ着けローラ
33 インキ源、インキつぼ、インキ出し調節板付き装置
34 インキ装置ローラ、インキつぼローラ、ドクタローラ
35 レール
36 インキ装置ローラ、インキ移しローラ
37 インキ装置ローラ、裸ローラ
38 インキ装置ローラ、摩擦ローラ
39 インキ装置ローラ、インキ転移ローラ
40 ‐
41 ローラ列
42 シリンダ、版胴、プレートシリンダ
43 インキ装置
44 シリンダ、インプレッションシリンダ
45 ローラ
46 軸受装置
47 フレーム
47.i フレーム部分、ここでi=1,2,3,4,5,6
48 軸受装置
49 作動要素、偏心レース
50 ‐
51 作動要素、偏心レース
52 多レース軸受、多重偏心軸受、4レース軸受
53 軸受手段、ラジアル軸受
54 ジャーナル
55 作動ディスク(61)
56 内レース
57 軸受手段、ラジアル軸受
58 軸受手段、ラジアル軸受
59 外レース
60 ‐
61 作動要素、偏心レース
62 ジャーナル
63 作動部材、作動駆動装置、アクチュエータ、ニューマチックシリンダ、ハイドロリックシリンダ
64 作動部材、作動駆動装置、アクチュエータ、ニューマチックシリンダ、ハイドロリックシリンダ
65 作動ディスク、作動リング(49)
66 伝動装置、レバー伝動装置
67 伝動装置、レバー伝動装置
68 軸、同期軸
69 軸、同期軸
70 ‐
71 ストッパ
72 ストッパ
73 対応ストッパ
74 対応ストッパ
75 作動ディスク、作動リング(51)
76 耳部、突起
77 耳部、突起
78 耳部
79 耳部
80 ‐
81 駆動機構
82 連結部
83 耳部
84 レバー
85 ロッカ
86 連結部
87 レバー
88 カムセグメント
89 カムセグメント
90 ‐
91 伝動装置、レバー伝動装置
92 伝動装置、レバー伝動装置
93 レバー
94 ロッカ
95 ロッカ
96 切欠き、長穴
97 切欠き、長穴
98 ストッパ、ストッパローラ、ストッパディスク
99 ストッパ、ストッパローラ、ストッパディスク
100 ‐
101 作動ディスク、ウォーム
102 作動ディスク、ウォーム
103 ストッパ、ローラ
104 ストッパ、ローラ
105 シリンダ、転移シリンダ
106 ばね要素、引っ張りばね
107 ばね要素、引っ張りばね
108 空間
109 軸受、転がり軸受
110 ‐
111 制御手段
112 作動駆動装置、作動モータ
113 作動駆動装置、作動モータ
114 回路装置
115 版胴
116 ソフトウエアプログラム
117 連結部、コネクティングロッド
118 連結部、コネクティングロッド
119 インキ装置、インキ移しローラ式インキ装置
120 ‐
121 フレーム部分、フレームアタッチメント
121.1 フレーム部分、フレームアタッチメント、部分フレームアタッチメント
121.2 フレーム部分、フレームアタッチメント、部分フレームアタッチメント
121.3 フレーム部分、フレームアタッチメント、部分フレームアタッチメント
122 搬送手段、循環手段、チェーン
123 変向ホイール、スプロケット
124 ガイド
a 間隔
b 間隔
A 間隔
e1 偏心
e2 偏心
I21,x 情報、量
I22,y 情報、量
I21,z 情報、量
I22,yz 情報、量
r1 方向
r2 方向
R19 回転軸線
R21 回転軸線
R22 回転軸線
R23 回転軸線
S84 旋回軸線
S87 旋回軸線
S93 旋回軸線
本発明は、請求項1の上位概念部に記載の、オルロフ(Orlof)‐オフセット印刷装置を備える証券印刷用の印刷機械と、請求項26の上位概念部に記載の、印刷版を交換し、生産を開始する方法とに関する。
専門書「Handbuch der Printmedien(Helmut Kipphan、Springer、2000)」の証券印刷に関する章において、オルロフ‐印刷装置を有する証券印刷機械の印刷ユニットが公知である。この場合、転写胴は、オルロフ‐プレートシリンダと協働し、オルロフ‐プレートシリンダは、上流でインキ集合シリンダと協働する。さらに印刷ユニットは、付加的なオフセット印刷装置を有している。付加的なオフセット印刷装置は、転写胴とともにその着色のために、別のニップ箇所を形成している。シート排出は、オルロフ‐印刷装置の転写胴から斜め下後方にデリバリに向かって実施される。
欧州特許出願公開第1264686号明細書により、上下に配置される4つの複式の印刷装置(Doppeldruckwerk)を有するロール輪転式‐オフセット印刷機械が公知である。このロール輪転式‐オフセット印刷機械は、セットアップ目的で版胴と対応インキ装置との間で分離可能である。
国際公開第95/24314号には、やはり、1つの印刷タワー(Druckturm)の4つの複式の印刷装置が開示されている。この場合、複式の印刷装置は、メンテナンス目的で印刷箇所において、協働する転移シリンダ間で分離可能である。
欧州特許出願公開第0563007号明細書は、中間部分の取り外しにより間接的な印刷方法と直接的な印刷方法との間で切り換えできるように、互いに分離可能な3つの部分フレームに支持されているシリンダを有する凹版印刷機械を開示している。
欧州特許第1280666号明細書は、シリンダの間隔、特に転移シリンダの、版胴に対する間隔と、インプレッションシリンダに対する間隔とを調節する多レース軸受(Mehrringlager)を開示している。転移シリンダは、やはり、胴入れ位置と胴逃がし位置との間で半径方向移動可能に支持されていることができる。第1の偏心ブシュにより転移シリンダは、インプレッションシリンダ及び版胴から離間され得る。第2の偏心ブシュにより、印刷間隙の幅が調節され得る。
独国特許出願公開第4211379号明細書のアニロックスインキ装置では、インキ着けローラが、2つの偏心ブシュを有する多レース軸受内で支持されている。当接及び離間は、偏心レースの1つを、偏心レースの1つに作用する作業シリンダによりストッパに向かって移動させることにより実施される。このストッパ及び第2の偏心レースは、それぞれ、両ニップ箇所における接触幅を調節するためにモータにより調節可能である。
欧州特許第1088658号明細書は、ショートタイプのインキ装置(Kurzfarbwerk)の、4レース軸受(Vierringlager)内で版胴とアニロックスローラとの間において支持されるインキ着けローラを開示しており、インキ着けローラは、印刷運転中、版胴の回転に対してタイミング制御されて、交互に版胴に当接及び離間されることが望ましい。この場合、インキ着けローラとアニロックスローラとの間のニップ箇所は、印刷運転中、当接されたままである一方、印刷中断中は、分離されねばならない。
独国特許出願公開第10158093号明細書により、印刷箇所を形成する印刷装置シリンダが第1の定置のフレーム部分内で支持され、オルロフ‐シリンダ及び協働するシャブロンシリンダ(Schablonenzylinder)が、第1のフレーム部分から離間移動可能な第2のフレーム部分内で支持され、シャブロンシリンダを運転中着色するインキ装置が、第2のフレーム部分から離間移動可能な第3のフレーム部分内で支持されている凹版印刷機械が開示されている。
旧東ドイツ専用特許第240172号明細書は、それぞれ対応するインキ装置により着色可能な複数のシャブロンシリンダと、シャブロンシリンダと協働するインキ集合シリンダと、インキ集合シリンダと協働するオルロフ‐プレートシリンダと、オルロフ‐プレートシリンダと協働する転移シリンダと、転移シリンダとともに印刷箇所を形成するインプレッションシリンダとを有するオルロフ‐オフセット印刷装置を有する証券印刷用の印刷機械を開示している。付加的に2つの印刷装置が設けられており、これらの印刷装置のプレートシリンダは、転移シリンダとともにその着色のために2つの別のニップ箇所を形成している。水平の走行路を有する印刷機械の一形態において、上述のシリンダは、定置の主フレーム内で支持されている一方、両側でシャブロンシリンダ及びプレートシリンダと協働するインキ装置は、主フレームの両側で、離間走行可能なインキキャリッジ内で支持されている。インプレッションシリンダと協働する印刷装置のために、やはり側方に走行可能なインキ装置キャリッジが設けられている。
独国特許出願公開第102005014255号明細書は、ローラ及び/又はシリンダの支持に関し、ローラ/シリンダのジャーナルは、軸間距離を変更するために、作動手段により回動可能な偏心軸受(Exzenterlager)内で支持されている。クランプ通路により転動時に引き起こされる振動を減衰するために、ジャーナル上に回転可能に支持される支持ディスクと、それぞれ隣接するローラ/シリンダの支持ディスク間に配置される支持要素とが、設けられている。印刷品質の制御は、1つの共通の制御装置から、ローラあるいはシリンダの1つ又は複数のローラあるいはシリンダの、偏心体に作用する作動手段を用いて、軸間距離を変更することを介して実施される。軸間距離の1つ又は複数を変更する際に、支持要素の追従(Nachfuehren)が実施される。
独国特許出願公開第10328801号明細書において、印刷機械内の胴入れ及び胴逃がし用の装置が公知である。版胴及び/又はゴム胴として形成される中間のシリンダは、「3点支持」のカムリングを介して作動可能である。版胴及び/又はゴム胴には、着けローラが当接可能である。着けローラは、偏心ブシュとして形成される作動要素内で支持されている。
独国特許出願公告第2627963号明細書には、所定の圧着圧に調節された着けローラが、同時に、圧着圧を維持しつつ、プレートシリンダの作動とともに移動されるようになった、インキ着けローラを調節する装置が開示されている。
独国特許出願公開第4142791号明細書は、印刷機械内の印刷圧並びに胴入れ及び胴逃がしを調節する装置を開示している。
独国特許第19719304号明細書には、インキ装置又は湿し装置の当接可能なローラのための軸受アッセンブリが開示されている。
本発明の根底にある課題は、オルロフ‐オフセット印刷装置を備える証券印刷用の印刷機械及び印刷版を交換し、生産を開始する方法を提供することである。
上記課題は、本発明により、請求項1あるいは請求項26の特徴により解決される。
本発明により達成可能な利点は、特に、印刷機械、特にオルロフ‐オフセット印刷装置を有する証券印刷機械として形成される印刷機械が、複雑な構造にもかかわらず効率的かつ確実に操作及び/又は運転可能であることにある。
インキ集合シリンダ及び転移シリンダのための分離可能な部分フレームを有するオルロフ‐オフセット印刷装置の好ましい形態において、利点は特に、印刷機械、特にオルロフ‐オフセット印刷装置を有する証券印刷機械として形成される印刷機械が、複雑な構造にもかかわらず、洗浄目的、組み付け目的又はメンテナンス目的のためにより良好にアクセス可能かつ/又はモジュール式に構成可能又は拡張可能である点にある。
このことは、特に、それぞれ対応するインキ装置により着色可能な複数のシャブロンシリンダと、複数のシャブロンシリンダと協働するインキ集合シリンダと、インキ集合シリンダと協働するオルロフ‐プレートシリンダと、オルロフ‐プレートシリンダと協働する転移シリンダと、転移シリンダとともに印刷箇所を形成するインプレッションシリンダとを有するオルロフ‐オフセット印刷装置を有する特に証券印刷用の印刷機械において、少なくとも、胴入れ時にオルロフ‐プレートシリンダと協働する転移シリンダが、第1の印刷装置部分に含まれ、第1の部分フレームに又は第1の部分フレーム内で支持されており、インキ集合シリンダが、第2の印刷装置部分に含まれ、第1の部分フレームとは別の第2の部分フレームに又は第2の部分フレーム内で支持されており、かつ第1及び第2の部分フレームが選択的に、作業位置を形成する第1の相対位置と、メンテナンス位置を形成する第2の相対位置とに互いに移動可能であり、メンテナンス位置において第1及び第2の印刷装置部分間及び/又は第1及び第2の部分フレーム間に空間が形成されており、空間が、少なくともインキ集合シリンダ、オルロフ‐プレートシリンダ、及びオルロフ‐プレートシリンダと協働する転移シリンダへの直接的なアクセスを保証することにより達成される。
好ましくは、証券印刷用の印刷機械内に配置されるオルロフ‐オフセット印刷装置のオルロフ‐プレートシリンダ上の印刷版を交換する際に、かつ生産を開始するために、印刷機械の停止時に、オルロフ‐プレートシリンダを含む第1の部分フレームと、インキ集合シリンダを含む第2の部分フレームとの間の連結、特にロックを解除し、連結、特にロックの解除時、第1及び第2の部分フレームを、駆動装置の作動により第1の相対位置、すなわち作業位置から、第2の相対位置、すなわちメンテナンス位置に移動させ、メンテナンス位置において第1及び第2の部分フレームは、互いに大きく間隔を置き、アクセス可能な空間を両者間に形成しており、未装着であるか、又は最後の生産の印刷版から空間を介して解放されたオルロフ‐プレートシリンダに、来たる生産のための少なくとも1つの印刷版を装着し、装着後、第1及び第2の部分フレームを、同じ又は別の駆動装置の作動によりメンテナンス位置から再び作業位置に互いに移動させ、第1及び第2の部分フレーム(47.1;47.2)間の連結、特にロックを再び形成し、これに直接的に又は間隔を置いて続いて、機械の始動を執り行う。
以下にかつ/又は実施例を参照しながら説明する上述の分離可能性あるいは上述の交換の態様としての特徴は、好ましい態様を形成するために、単独でも、複数でも、付加可能である。
好ましい形態において、転移シリンダと胴入れ時に協働するインプレッションシリンダは、第1の印刷装置部分に含まれ、第1の部分フレームに又は第1の部分フレーム内で支持されていてもよい、かつ/又は複数のシャブロンシリンダは、第2の印刷装置部分に含まれ、第1の部分フレームとは別の第2の部分フレームに又は第2の部分フレーム内で支持されていてもよい、かつ/又はオルロフ‐プレートシリンダは、第1の印刷装置部分にともに含まれ、第1の部分フレームに又は第1の部分フレーム内で支持されていてもよい。
インキ集合シリンダとオルロフ‐プレートシリンダとの間のローラ列内での、配置に関していえば空間的にインキ集合シリンダと転移シリンダとの間での機械フレームあるいは印刷装置の分割と、その相対的な軸受可変性とにより、インキ集合シリンダ及び転移シリンダは、セットアップ作業又はメンテナンス作業、例えばゴムブランケットの洗浄又は交換のために、かつオルロフ‐プレートシリンダは、プレート交換のために側方からアクセス可能である。上面は、フリーの状態となっていることができ、その結果、単数又は複数の付加印刷装置は、省スペースの形式で、例えばユニット構造でモジュール状に、オルロフ‐印刷装置の上方に配置可能である。
オルロフ‐印刷装置を形成する部分の側方からのアクセス可能性により、オルロフ‐印刷装置の構成群又は部分のかなりの割合、特にシリンダ及びローラのかなりの部分の結合部及び支承部は、その特別な関係のために、多重に集合したオフセット印刷装置の構成群又は部分あるいはシリンダ及びローラの結合部及び支承部の形態から実質的に異なるところがなく、同じ形態で、又は僅かな差異のみで使用可能である。
付加的に又はその代わりに、特別な利点は、強制される追従を伴う一形態にあり、快適かつ確実に誤印刷及び/又は損紙の恐れがかなり低減される。
このことは、特に、当接位置でそれぞれ対をなすように協働する、インキを案内する3つの回転体であって、3つの回転体の第2の、すなわち例えば中間の回転体としての回転体が、二方での当接位置を形成するために、3つの回転体の第1の回転体にも、3つの回転体の第3の回転体にも当接されるようになっている、3つの回転体を備える印刷機械の回転体を作動させる際に、第1の回転体の回転軸線の半径方向の軸受変化と同時に、第2の回転体の回転軸線の、所定の形式で連結された追従を、回転軸線に対して垂直な一平面内で延びる2つの非同一の移動軌道に沿った2つの移動の重畳により実施することにより達成される。特に、3つの回転体の第2の、すなわち例えば第1及び第3の回転体間において、一体の又は複数の部分からなるフレーム内で支持された回転体は、半径方向移動可動に、一体の又は複数の部分からなるフレーム内で支持されており、選択的に、第2の回転体が第1の回転体及び第3の回転体に当接されている当接位置又は第2の回転体が他の両回転体の少なくとも1つから離間されている離間位置に移動可能となっており、第2の回転体を支持するために、端面に、軸受装置が設けられており、軸受装置は、それぞれ1つの半径方向の移動成分を有する非同一の2つの移動の合成により第2の回転体を半径方向で移動させる2つの作動要素を有している。この場合、第2の回転体の強制される2重の追従(zweifache Nachfuehrung)が設けられており、追従は、所定の形式で第1の回転体の半径方向の移動に両作動要素の移動を連結することを含み、ゼロより大きい作動行程分の第1の回転体の半径方向の移動は、同時に、ゼロより大きいそれぞれ1つの所定の作動行程分の、第1の回転体を位置決めする両作動要素の強制される後調整(Nachstellen)を引き起こす。
上述の追従の態様としての、以下にかつ/又は実施例を参照しながら説明する特徴は、好ましい態様を形成するために、単独でも、複数でも付加可能である。
一態様において、両移動の重畳は、第1の作動要素、特に第1の偏心レースとして形成される第1の作動要素と、第2の作動要素、特に第2の偏心レースとして形成される第2の作動要素との同時の調節により実施可能である。
連結のために、作動要素と協働する作動機構が設けられていてもよく、作動機構により両作動要素の後調整は、その移動に関して一態様において機械的に又は別の態様において電子式の制御手段を介して、第1の回転体の半径方向移動を引き起こす作動機構又は作動に連結されている。
オルロフ‐プレートシリンダの強制される2重の追従を伴う好ましい態様において、短い中断後、特に証券印刷との関連において、間違った又は不完全な着色による誤印刷を回避することが可能である。一方では、証券印刷には、高いレベルの印刷品質が課され、他方では、被印刷体のコスト上の理由からかつ/又は制限され、監視されるシート数のために、できるかぎり損紙が回避されることが望ましい。ここでは、そこまでデリケートでない製品の印刷時と比べて大規模な生産中断が発生し得る。例えばシート供給に障害があるときに、又はシート供給に僅かにエラーがあるときに既に、生産の中断が印刷機又は監視装置により実施可能である。しかし、中断後、例えばエラーのある、例えば不完全なシリンダ及び/又はローラの着色から結果として生じ得る誤印刷により発生する損紙ができる限り少ない、好ましくは存在しないようにするために、ローラ及びシリンダは、印刷プロセスの再開時、正確に着色されていることが望ましい。このことは、例えば強制される2重の追従により可能となる。
本発明の実施例を図面に示し、以下に詳細に説明する。
印刷ユニットを有する印刷機械の一実施例を示す図である。
第1の実施の形態における作業位置にある印刷ユニットの一実施例を示す図である。
第1の実施の形態におけるメンテナンス位置にある図2に示した印刷ユニットを示す図である。
第1の実施の形態における作業位置にある印刷ユニットの一実施例を示す図である。
第1の実施変化形態における図4に示した第1の実施の形態の、メンテナンス位置にある印刷ユニットを示す図である。
第2の実施変化形態の第1の選択形態における図4に示した第1の実施の形態の、メンテナンス位置にある印刷ユニットを示す図である。
第2の実施変化形態の第2の選択形態における図4に示した第1の実施の形態の、メンテナンス位置にある印刷ユニットを示す図である。
当接/離間を引き起こす駆動機構の一実施例を示す図である。
多重偏心軸受の断面図である。
第2のシリンダの2重の追従を引き起こす、第1のシリンダの移動への機械的な連結を伴う駆動機構の第1の形態を示す図である。
a)は、両側で当接位置にあるオルロフ‐プレートシリンダの概略図であり、b)は、両側で離間位置にあるオルロフ‐プレートシリンダの概略図である。
図6の拡大図である。
第1のシリンダの移動への電子的かつ/又は制御技術的な連結を伴う、2重の追従を引き起こす駆動機構の第2の形態の第1の変化形態を示す図である。
電子的かつ/又は制御技術的な連結を伴う、2重の追従を引き起こす駆動機構の第2の形態の第1の変化形態に対する選択形態を示す図である。
第1のシリンダの移動への電子的かつ/又は制御技術的な連結を伴う、2重の追従を引き起こす駆動機構の第2の形態の第2の変化形態を示す図である。
印刷機械、例えばシート印刷機械又はロール印刷機械は、入口側から、印刷機械にシート状又はウェブ状の被印刷体02を供給する供給装置01と、被印刷体02の片面又は両面を単色又は多色で印刷する少なくとも1つの印刷ユニット03と、印刷した製品又は中間製品をパイル状又は連続的に排出する製品デリバリ04とを有している(例えば図1参照)。好ましい図示の形態では、印刷機械は、証券印刷用の印刷機械として、例えばウェブ状の被印刷体02、例えば被印刷ウェブを印刷すべく構成されているか、又は好ましくはシート状の被印刷体02、例えば被印刷体シート02を印刷すべく構成されている。この場合、供給装置01は、例えばシートフィーダ01として形成されており、シートフィーダ01内には、供給して印刷すべき被印刷体シート02のパイルが配置可能である。例えば証券印刷機械として形成される印刷機械の印刷ユニット03は、原理的に、任意の印刷方法に基づく印刷ユニット03として形成されていてもよいが、好ましい形態では、オルロフ法により少なくとも片面を印刷すべく形成されている(下記参照)。被印刷体02は、好ましくはテキスタイル、リネン又はヘンプの繊維を含んで形成されている紙及び/又は好ましくは未印刷状態ですき入れを有している紙として構成されている。
つまり、印刷機械は、好ましくは証券印刷用のシート印刷機械として構成されており、例えば、被印刷体シート02から、製品又は中間製品である個別の印刷されたシート、特に証券シート、例えば複数の銀行券を包含するシートを製造すべく形成されている。
被印刷体シート02は、パイルとして、シートフィーダ01として形成される供給装置01内に予め格納されており、供給装置01から被印刷体シート02は、例えば吸い口を有する把持装置06により個々にピックアップされて個別化され、搬送区間07、例えば好ましくはベルトシステム07として形成される搬送システム07を介して、印刷ユニット03への入口領域まで搬送される。印刷ユニット03への入口において、被印刷体シート02は、印刷ユニット03に対応する搬送区間08、例えば印刷ユニット03に対応する搬送システム08に引き渡される。搬送区間08を通して被印刷体シート02は、その搬送経路に沿って単数又は複数の印刷箇所11;12;13を通過し、その後、印刷ユニット03に対応する搬送区間07から第3の搬送区間09、例えばベルトシステム09に引き渡され、第3の搬送区間09を通して製品デリバリ04、例えばパイル形成用の単数又は複数のシート台を有する製品デリバリ04まで搬送される。
印刷ユニット03に対応する搬送区間08(例えば図3参照)は、好ましくはグリッパシステム08として形成されている。グリッパシステム08において被印刷体シート02は、搬送方向で連続する複数のドラム14;16;17;18及び/又はシリンダ19;44(例えばそれぞれトランスファシリンダ14;16;17;18;19;44とも称呼かつ/又はトランスファシリンダ14;16;17;18;19;44としても有効)間の連続的な引き渡しにより、搬送経路に沿って印刷ユニット03を通して搬送される。このために、搬送に関与するドラム14;16;17;18及び/又はシリンダ19;44は、周囲領域に把持装置を有している。例えば印刷ユニット03の搬送区間08への入口には、ここでは明示しない把持装置を有する、シート供給ドラム14として形成されるドラム14が設けられている。搬送区間07とシート供給ドラム14との境界には、「スイング装置29」が設けられていてもよい。スイング装置29の動作により、シート供給ドラム14への見当の合ったフィードが促進される。印刷ユニット03の形態次第では、印刷ユニット03を通る搬送経路中に、被印刷体シート02の搬送のために、少なくとも1つの印刷装置26;27;28の、渡し胴18;16;17として形成される単数又は複数の回転体18;16;17と、印刷箇所11;12;13の形成に関与する、シート搬送能力のある少なくとも1つのシリンダ19;44とが設けられている。グリッパシステム08として形成される搬送区間08の終端では、被印刷体シート02が第3の搬送区間09に排出される。
印刷ユニット03は、少なくとも1つの第1の、オルロフ‐印刷装置26として形成される印刷装置26を有している。第1の印刷装置26は、好ましくは被印刷体02の、完成した製品、例えば証券において前面(「表」)を形成する側に、被印刷体02の搬送路中に配置されている。搬送路の、被印刷体シート02を印刷する側に、オルロフ‐印刷装置26は、第1のシリンダ21を有している。第1のシリンダ21は、転移シリンダ21(例えば転写胴21又はゴム胴21とも称呼)として形成されている(例えば図3参照)。この場合、オルロフ‐印刷装置26は、オフセット法にしたがって作業し、これによりオルロフ‐オフセット印刷装置26とも称呼可能である。この転移シリンダ21は、例えばそのセグメント数(ここでは3つ)に応じて周方向で相前後して複数の印刷ブランケット15を支持している。転移シリンダ21は、被印刷体02を介して、例えば搬送に関与する、転移シリンダ21の受けとして有効なシリンダ19、例えばインプレッションシリンダ19と協働する。インプレッションシリンダ19は、転移シリンダ21の受けを形成するだけで、インキを案内しない圧胴としてか、又は第1の印刷装置26と複式の印刷装置26,27として協働する第2の印刷装置27の、やはりインキを案内するシリンダ19として形成されていてもよい。1番目の事例では、転移シリンダ21とインプレッションシリンダ19とは、単式の印刷箇所12を形成し、2番目の、ここに例示した事例では、複式の印刷箇所12,13を形成する(例えば図3参照)。
原則、被印刷体シート02の上述の搬送は、シート供給ドラム14から例えば単数又は複数のトランスファシリンダ16;44を介して、印刷箇所12(11)を形成する両シリンダ19;21(44)の1つへと実施可能である。この場合、搬送経路中に設けられているトランスファシリンダ16;44の数は、とりわけ、シート供給ドラム14及び受け入れるシリンダ19;21(44)の、運転に関する回転方向により決まる。そして、該当するシリンダ19;21(44)は、周囲に相応の搬送手段、例えば把持装置を有している。図示のここで特に好ましい形態において、搬送は、オルロフ‐オフセット印刷装置26用のインプレッションシリンダ19を形成するシリンダ19へと実施される。そして、シリンダ19は、好ましくは搬送手段、例えば把持装置を有している。
印刷箇所12において印刷される被印刷体シート02の導出は、確かに、原則、印刷箇所12(11)を形成する両シリンダ19;21(44)の一方の任意のシリンダから、例えば単数又は複数のトランスファシリンダ16;44を介して実施可能である。しかし、さらなる引き渡し及び両シリンダ19;21(44)における相応の搬送手段の配置を回避するために、排出は、好ましくは、印刷箇所12の入口側で引き渡しが実施されるシリンダ19;21(44)から実施される。ここでも、搬送経路中で印刷箇所12の下流に設けられるトランスファシリンダ17;18の数は、とりわけ、排出するシリンダ19;21(44)の運転に関する回転方向と、引き渡し箇所の領域における、搬送区間09の、被印刷体シート02を受け取る搬送手段122、例えば変向ホイール123、例えばスプロケット123を介して走行する循環手段122の搬送方向とにより決まる。この場合、例えばチェーン122として形成される搬送手段122は、例えば引き渡し領域において相応に開閉する把持装置を有している。好ましくは、少なくとも2つのこの種の搬送手段122は、互いに並んで設けられている。図示の、例えば下に説明する分離との関連で特に好ましい形態において、導出は、オルロフ‐オフセット印刷装置26のためのインプレッションシリンダ19を形成するシリンダ19から、搬送経路において印刷箇所12の下流に配置される好ましくは2つのトランスファシリンダ17;18を介して実施される。両トランスファシリンダ17;18の周面に向かって、それぞれ回転する周囲部分において、図2に略示しただけで、詳細は示さない光学式の検査システムが方向付けられていてもよい。検査システムは、対応する評価及び/又は表示手段を有するカメラシステムとして形成されていてもよく、例えば印刷画像の品質特徴を監視可能である。
転移シリンダ21の上流(この場合、上流あるいは下流なる表現は、印刷装置26;27(28)において、インキ供給部から印刷箇所12;13への印刷インキの実際のインキ流の方向に関する。)において、転移シリンダ21は、胴入れ時あるいは当接位置において、第2のシリンダ22、例えば版胴又はプレートシリンダ22(以下、オルロフプレートシリンダ22とも称呼)と協働する。第2のシリンダ22は、その表面に多色の全体画像の図柄(Sujet)を支持する。図柄は、好ましくは、解離可能に周囲に配置される単数又は複数の印刷版上に設けられていても、場合によっては直接的に周面上に設けられていてもよい。好ましくは、オルロフ‐プレートシリンダ22は、単倍周シリンダ(Einfachumfangzylinder)又は1セグメントシリンダ(Einsegmentzylinder)として構成されている。すなわち、オルロフ‐プレートシリンダ22は、周方向で見て1つの印刷部分及び/又は1つの印刷版だけを有している。このオルロフプレートシリンダ22は、上流で胴入れ時あるいは相対的な当接位置において第3のシリンダ23(例えばゴム胴23又は特に集合胴又はインキ集合シリンダ23とも称呼又はゴム胴23又は特に集合胴又はインキ集合シリンダ23として構成)と協働する。インキ集合シリンダ23は、好ましくは3倍周シリンダ(Dreifachumfangzylinder)又は3セグメントシリンダ(Dreisegmentzylinder)により構成されている。すなわち、インキ集合シリンダ23は、周方向で見て上述の印刷部分の長さの3つのセグメントを有している。インキ集合シリンダ23は、例えば弾性及び/又は圧縮性を有する表面を有している。インキ集合シリンダ23、転移シリンダ21及びインプレッションシリンダ19の回転軸線R23;R21;R19iは、胴入れ時、同一の、しかし少なくとも略同一(略同一とは、例えば、場合によっては、ある2つの回転軸線R19;R21;R22間の結合軸線に対する他の第3の回転軸線の間隔の、精々最大で10mmの僅かな偏差に関する。)の、好ましくは水平の平面内に位置している。
インキ集合シリンダ23とともに、上流において、胴入れ時あるいは当接位置において、シャブロンシリンダ24として形成される複数の第4のシリンダ24が作用する。シャブロンシリンダ24は、インキ集合シリンダ23を相前後してそれぞれ部分的に一色のインキにより又はレインボー印刷の場合はインキ組み合わせにより着色する。シャブロンシリンダ24は、その表面に、印刷画像部分の、このインキあるいはインキ組み合わせ(レインボー印刷)に対応する隆起した輪郭を有する領域を有している。この部分的に隆起した構造は、解離可能に周囲に配置される単数又は複数の、凸版印刷版の形態の印刷版に設けられていても、場合によっては直接的に周面に設けられていてもよい。こうして多色に着色されたインキ集合シリンダ24により、下流で、多色の全体画像の、オルロフプレートシリンダ22に設けられた図柄が、多色に着色される。
シャブロンシリンダ24自体は、上流において、それぞれのインキ装置31のそれぞれ少なくとも1つのインキ装置ローラ32、例えばインキ着けローラ32により着色される。
インキ装置31は、好ましくは、不連続的にインキを送り出すインキ移しローラ式インキ装置31として形成されており、これは、例えば証券印刷時のように最小のインキ量であっても、信頼性の高い調量及び印刷を促進する。インキ装置31は、上流の末端に少なくとも1つのインキ源33、例えばインキつぼ33又はインキ出し調節板付き装置33を有している。インキ源33から印刷インキは、第1のインキ装置ローラ34、例えばドクタローラ34又はインキつぼローラ34に供給可能である。ドクタローラ34の下流には、旋回可能に支持された第2のインキ装置ローラ36、例えばインキ移しローラ36が設けられている。第2のインキ装置ローラ36は、運転中、ドクタローラ34と、下流に後続する、硬質表面(例えば少なくとも60ショアA)を有する第3のインキ装置ローラ37(裸ローラ(Nacktwalze)37とも称呼される。)との間で往復動する。裸ローラ37の下流には、対応するシャブロンシリンダ24に向かって、一列の、さらなるローラを有するローラ列41、又は場合によっては少なくとも部分的に複数の並列の部分列に分かれる、さらなるローラを有するローラ列41が接続している。ローラ列41は、例えば少なくとも1つの、好ましくは複数の、硬質表面(例えば少なくとも60ショアA)を有してかつ/又は軸方向で横振り可能に形成されるインキ装置ローラ38、例えば摩擦ローラ38を有し、かつ版胴近位の末端に、シャブロンシリンダ24と協働する複数のインキ装置ローラ32、例えばインキ着けローラ32を有している。硬質表面を有するインキ装置ローラ37;38間には、軟質表面(例えば精々50ショアA)を有するインキ装置ローラ39、例えばインキ転移ローラ39が設けられていてもよい。
ここに示した好ましい形態において、幾つかの又はすべてのインキ装置31は、インキをインキ装置31に並列に送り出す2つのインキ源33を有して形成されており、この場合、インキ送り出しは、それぞれのインキ源33から、ドクタローラ34及びインキ移しローラ36を介して、下流の箇所にて1つの共通のインキ装置ローラ37;38;39、特に同じ裸ローラ37へと実施される。この並列のインキ送り出しは、同じインキ装置による2色の印刷を可能にする。この場合、2つのインキは、軸方向で相並んで又は互いに入り混じって延びるように印刷可能である(いわゆる「レインボー印刷」)。所望の軸方向のインキプロフィールを形成するために、同じインキ装置31の両インキ移しローラ36は、「切断されて」形成されている。すなわち、同じインキ装置31の両インキ移しローラ36は、帯状に取り巻く凸凹の部分を有する、軸方向で輪郭付けられたそれぞれ1つの周面を有している。
オルロフ‐印刷装置26として形成される印刷装置26は、説明する例にあっては、第2の印刷装置27と相俟って1つの複式の印刷装置26,27を形成する。この場合、オルロフ‐印刷装置26のインプレッションシリンダ19は、同時に、第2の印刷装置27の、複式の印刷箇所12,13の形成に関与するシリンダ19をなしている(例えば図3参照)。このシリンダ19は、好ましくは被印刷体02の、完成した製品、例えば証券において背面(「裏」)を形成する側に、被印刷体02の搬送路中に配置されている。第2の印刷装置27は、原則、任意に、例えば間接的若しくは直接的な凹版印刷、間接的若しくは直接的な凸版印刷又は間接的若しくは直接的な平版印刷用に形成されていてもよい。説明する例にあっては、第2の印刷装置27は、間接的な凸版印刷用の印刷装置27として形成されており、複式の印刷箇所12,13を第2の印刷装置27の側に形成するシリンダ19は、同様に転移シリンダ19(例えば転写胴19又はゴム胴19とも称呼)として形成されている。シリンダ19は、上流において胴入れ時、版胴又はプレートシリンダ42として形成される複数のシリンダ42と協働する。シリンダ42は、その表面にそれぞれ全体画像の一色のインキ又はインキ組み合わせ(レインボー印刷)の色分解の図柄を支持している。この図柄は、解離可能に周囲に配置される単数又は複数の印刷版、例えば平版又は凸版の印刷版上に設けられていても、場合によっては直接的に周面上に構造として設けられていてもよい。それぞれの版胴42は、その着色のために、版胴42に対応するインキ装置43と協働する。インキ装置43は、例えば第1の印刷装置26の上述のインキ装置31に応じて構成されていてもよい。
さらに、例示的に説明するこの印刷ユニット03は、被印刷体流中の上流に、特に搬送路の、オルロフ‐印刷装置26と同じ側に、付加印刷装置28を有している。付加印刷装置28により被印刷体02は、印刷箇所11、例えば単式の印刷箇所11において単色又は多色に印刷可能である。付加印刷装置28は、オルロフ‐プレートシリンダ22の鉛直方向上方に配置されている。すなわち、付加印刷装置28は、少なくとも印刷箇所11とインキつぼとの間の水平の延在長さの中で、オルロフ‐プレートシリンダ22とオーバラップしている。印刷箇所11は、例えば、インプレッションシリンダ44として有効な、シート搬送用の搬送装置を有するシリンダ44と、例えばオフセット‐印刷装置28として形成される印刷装置28の別のシリンダ105とにより形成される。これにより、この場合、インプレッションシリンダ44は、上述の意味で同時にトランスファシリンダ44として構成されている。反対に、搬送経路中、ユニット側の搬送区間08への入口と、主印刷箇所12を形成する印刷箇所12との間に配置される複数のトランスファシリンダの1つ44は、同時に付加的な印刷装置28のインプレッションシリンダ44を形成する。シリンダ44とともに印刷箇所11を形成するシリンダ105は、例えば転移シリンダ105として構成されており、上流で単数又は複数の版胴又はプレートシリンダ115と協働する。単数又は複数の版胴又はプレートシリンダ115自体は、それぞれ1つのインキ装置119、例えば同様に1つのインキ移しローラ式インキ装置119により一色のインキ又は2色のインキ(レインボー印刷)により着色される。
印刷ユニット03の機械フレーム47は、確かに、原則、1つの部分から一体になるように、すなわち各端面にそれぞれ1つの繋がったフレーム47から構成されているか、又は図示するように好ましくは複数の部分からなるように、すなわち各端面に複数の、例えば互いに分離されたあるいは分離可能なフレーム47.1;47.2;47.3;47.4、例えば部分フレーム47.1;47.2;47.3;47.4を有するように形成されていてもよい。この場合、「分離可能」又は「分割可能」なる概念は、さもなければ維持される作業位置での僅かな離間や、解体の意味での分解のみならず、メンテナンス及び/又はセットアップ目的でのメンテナンス(相対)位置への運転に関する離間移動とも解すべきである。
この場合、転移シリンダ21とインキ集合シリンダ23とは、それぞれ異なる印刷装置部分及び/又は互いに異なる部分フレーム47.1;47.2内で支持されている。オルロフ‐プレートシリンダ22は、原則、両印刷装置部分の一方又は他方に、かつ/又は互いに異なる部分フレーム47.1;47.2内に付設されていてよい。好ましくは、インプレッションシリンダ19及び転移シリンダ21は、同じ第1の印刷装置部分の構成部分である、かつ/又は同じ第1の部分フレーム47.1、例えば好ましくは位置固定に印刷機械内に配置されるスキンフレーム47.1内で支持されている。しかし、オルロフ‐プレートシリンダ22から転移シリンダ21へのできる限り障害のない画像の転移を可能にするために、好ましくは、少なくともオルロフ‐プレートシリンダ22及びオルロフ‐プレートシリンダ22と協働する転移シリンダ21及び好ましくは場合によってはインプレッションシリンダ19も、第1の印刷装置部分の構成部分である、かつ/又は第1の部分フレーム47.1、例えば好ましくは位置固定に印刷機械内に配置されるスキンフレーム47.1内で支持されている。複数のシャブロンシリンダ24及びインキ集合シリンダ23は、第2の印刷装置部分の構成部分である、かつ/又は第2の部分フレーム47.2内で支持されている。第1及び第2の部分フレーム47.1;47.2は、選択的に、作業位置を形成する第1の相対位置と、メンテナンス位置を形成する第2の相対位置とに互いに移動可能であり、メンテナンス位置において、空間05が、第1及び第2の印刷装置部分間及び/又はこれらを支持する部分フレーム47.1;47.2間に形成されており、空間05は、例えばオペレータが、インキ集合シリンダ23、オルロフ‐プレートシリンダ22、オルロフ‐プレートシリンダ22と協働する転移シリンダ21へ直接的にアクセスすることを可能にする(例えば図3参照)。
シート供給ドラム14と、シート供給ドラム14に搬送経路中で後置のトランスファシリンダ44;16の少なくとも1つ、特にシート供給ドラム14の次のトランスファシリンダ44とは、例えば第1の部分フレーム47.1内で、フレーム部分の意味での上側のフレーム部分121.1内でともに包囲されているか、又は第1の部分フレーム47.1に堅固に、しかし解離可能に結合されるフレームインサート又はフレームアタッチメント121;121.1の形態の、別個に設けられるフレーム部分121;121.1内で支持されている(例えば図2及び図3参照)。
上述の付加的な印刷装置28を有する形態において、付加的な印刷装置28の、少なくとも単数又は複数のインキ装置119と、場合によっては、単数又は複数のインキ装置119により着色したい単数又は複数の版胴115とは、第2の部分フレーム47.2にかつ/又は第2の部分フレーム47.2内で、フレーム部分の意味での上側のフレーム部分121;121.3;121.2,121.3内でともに包囲されているか、又はこれに結合される一体の又は複数の部分からなるフレームインサート又はフレームアタッチメント121;121.3;121.2,121.3にかつ/又はフレームインサート又はフレームアタッチメント121;121.3;121.2,121.3内で支持されていることができる(下記図4〜図7について参照)。
上述の相対移動に関して、原則、両部分フレーム47.1;47.2又は第1の部分フレーム47.1が移動可能に印刷機械内に配置されていてもよいが、好ましくは第2の部分フレーム47.2が、第1の部分フレーム47.1に対して相対移動可能に形成されている。このために第2の部分フレーム47.2は、移動軌道に沿って平行移動可能に、例えば転動体を介して転動軌道上に、好ましくはローラ45を介して相応のレール35上に、第1の部分フレーム47.1に向かってあるいは第1の部分フレーム47.1から離れるように移動可能に支持されている。
例えば、両部分フレーム47.1;47.2を作業位置で互いに結合あるいは連結する手段(図示せず)が設けられている。作業位置で第2の部分フレーム47.2は、第1の部分フレーム47.1から離間されている、かつ/又は第1の部分フレーム47.1に結合されていない。好ましくは、連結のために、機械式のロックが設けられている。機械式のロックは、遠隔操作式あるいは遠隔操作可能に少なくとも1つのアクチュエータにより開閉可能である。
作業位置でインキ集合シリンダ23及びオルロフ‐プレートシリンダ22は、互いに相対的に運転位置、すなわち運転に関する当接位置又は離間位置にある。例えば運転に関する離間位置において、インキ集合シリンダ23及びオルロフ‐プレートシリンダ22の有効周面間の間隔aは、例えば一桁のミリメートル領域(すなわち例えば0<a<10mm)にあり、かつ/又は部分フレーム47.1;47.2の相対移動なしの当接位置と離間位置との間での切り換えが実施される。しかし、これに対してメンテナンス位置では、周面は半径方向で互いに対して、上述の離間位置における間隔より著しく大きい、例えば少なくとも10倍大きい、好ましくは100倍よりも大きい間隔Aを置いている(すなわち、例えばA>100×a及び/又はA≧100mm、特にA≧100mm)。作業位置とメンテナンス位置との間の切り換えは、両部分フレーム47.1;47.2の相対移動とともにかつ/又は両部分フレーム47.1;47.2の相対移動により実施される。
原則、インキ装置31は、やはり第2の印刷装置部分の構成部分であってもよい、かつ/又は第2の部分フレーム47.2内で支持されており、第2の部分フレーム47.2内で連れ動かされていてもよい。しかし、メンテナンス目的のために、インキ装置31は、好ましくは第3の印刷装置部分の構成部分である、かつ/又は第3の部分フレーム47.3内で支持されている。第2及び第3の部分フレーム47.2;47.3は、互いに対して相対的に位置変更可能である。好ましくは、第2及び第3の部分フレーム47.2;47.3も、互いに対して選択的に、作業位置を形成する第1の相対位置と、メンテナンス位置を形成する第2の相対位置とに移動可能であり、メンテナンス位置において、空間(図示せず)が、第2及び第3の印刷装置部分間及び/又はこれらを支持する部分フレーム47.2;47.3間に形成されている。第3の部分フレーム47.3は、例えばやはり移動軌道に沿って平行移動可能に、例えば転動体を介して転動軌道上に、好ましくはやはりローラ45を介して、例えば相応のレール、例えば同じレール35又はレール35の延長部上に、第2の部分フレーム47.2に向かってあるいは第2の部分フレーム47.2から離れるように移動可能に支持されており、インキ装置キャリッジとも称呼される。ここでも、好ましくは、上述の作業位置でのロックが、両部分フレーム47.2;47.3間に設けられている。
作業位置でオルロフ‐プレートシリンダ22の上方に上述の付加印刷装置28が設けられているユニット03の形態の第1の実施変化形態において、少なくとも付加印刷装置28のインキを案内するシリンダ105;115及び単数又は複数のインキ装置119は、第1の印刷装置部分の部分フレーム47.1内にか、又は第1の部分フレーム47.1に堅固に結合されるフレーム部分121、例えば一体の又は複数の部分からなるフレームアタッチメント121(121.1,121.2,121.3)内に設けられている(例えば図4参照)。複数の部分からなる形態において、当該フレーム部分121.1,121.2,121.3は、互いに堅固に結合されているものの、組み付け目的で互いに解離可能であってもよい。フレーム部分121あるいはフレームアタッチメント121は、原則、図3には示さない、例えばしかし図1に略示した上位の機械フレーム内又は上に、かつ/又は第1の部分フレーム47.1上に配置されていることができ、かつ場合によっては付加的に、その下を走行可能な第2の部分フレーム47.2上に支持されていることができる。この一体の又は複数の部分からなるフレーム部分121あるいはフレームアタッチメント121は、その下を走行可能な部分フレーム47.2上に支持されている場合はしかし、例えばリニアガイド124(例えば図5参照)を介して水平方向に相対移動可能に部分フレーム47.2上に配置されていることができる。ガイド124は、滑り軸受又は転がり軸受をベースとするリニアガイドとして形成されていてもよい。この種のフレーム部分121内に、シート供給ドラム14及びシートフィーダの印刷ユニット側の端部が設けられていてもよい。
図6及び図7に示し、付加印刷装置28内へのアクセス性を改善する態様において、付加印刷装置28は、例えばオルロフ‐印刷装置26とともに、分割可能に形成されていてもよい。「分割可能」とは、上述の意味で、同様に、運転位置での離間や、分解のみならず、メンテナンス及び/又はセットアップ目的での運転上の離間移動も意味する。
原則、この付加印刷装置28は、第1の選択形態において、その印刷箇所11の領域で分割可能に形成されていてもよい。付加印刷装置28の該当する部分は、相応に分割されて、第1及び第2の印刷装置部分の部分フレーム47.1;47.2内で、又はこれらにそれぞれ結合される一体の又は複数の部分からなる部分フレームアタッチメント121.1;121.2,121.3内で支持されていることができる。この実施選択形態において、例えば図2及び図3に示すように、ユニット03のモジュール式のシステムチェンジ又はシステムアップが、このために第1の部分フレーム47.1が、(フレーム部分の意味での又はフレームアタッチメント121.1、特に部分フレームアタッチメント121.1としての)その上側のフレーム部分121.1内で、場合によっては除去すべきハウジング部分を除いて実質的に変更又は交換される必要なく実施可能である。そして、インプレッションシリンダ44と協働する、単数又は複数の版胴115及び単数又は複数のインキ装置119を有するすべての上流の印刷装置部分は、上側のフレーム部分内でか、又は好ましくは第2の部分フレーム47.2の一体の又は複数の部分からなるフレームアタッチメント121.2;121.3内で支持されている。
第2の好ましい選択形態(例えば図7参照)において、付加印刷装置28は、例えば単数又は複数のインキ装置119と、インキ装置119と下流で協働するシリンダ115との間で運転に関して分離可能である。ここでも、付加印刷装置28の該当する部分は、相応に分割されて、第1及び第2の印刷装置部分の部分フレーム47.1;47.2内でか、又はこれらにそれぞれ結合される一体の又は複数の部分からなる部分フレームアタッチメント121.1;121.2,121.3内で支持されていてもよい。そして、少なくとも1つのインキ装置119は、第2の部分フレーム47.2の上側のフレーム部分121.3内でか、又は第2の部分フレーム47.2に堅固に結合される部分フレームアタッチメント121.3内で支持されていてもよい。少なくとも1つの版胴と、場合によっては設けられる転移シリンダ105とは、第1の部分フレーム47.1の上側のフレーム部分内でか、又は第1の部分フレーム47.1に堅固に結合される一体の又は複数の部分からなる部分フレームアタッチメント121.1,121.2内に配置されている。インプレッションシリンダ44は、第1の部分フレーム47.1の上側のフレーム部分内でか、又はやはり第1の部分フレーム47.1に堅固に結合される一体の又は複数の部分からなる部分フレームアタッチメント121.1,121.2内で支持されていてもよい。モジュール性を促進する態様において、少なくとも1つの版胴115と、場合によっては設けられる転移シリンダ105とは、インプレッションシリンダ44を支持するフレーム部分又は部分フレームアタッチメント121.1とは別の、しかしこれに堅固に、しかし解離可能に結合される部分フレームアタッチメント121.1内で支持されていてもよい。そして、少なくとも1つの版胴と、場合によっては設けられる転移シリンダ105とを支持する部分フレームアタッチメント12.2は、第1の部分フレーム47.1の、インプレッションシリンダ44と、場合によってはシート供給ドラム14とを支持する上側のフレーム部分からか、又は第1の部分フレーム47.1に結合される部分フレームアタッチメント121.1から除去されたり、必要なときにこの種の部分フレームアタッチメント12.2により補足されたりしてもよい。その代わりに又はこれに対して付加的に、インプレッションシリンダ44及び場合によってはシート供給ドラム14を支持するフレーム部分121.1は、同様に、解離可能に第1の部分フレーム47.1に結合される部分フレームアタッチメント12.1;121.1,121.2として形成されていてもよい。そして、第1の部分フレーム47.1に結合され、少なくとも1つの版胴及びインプレッションシリンダ44及び場合によっては設けられる転移シリンダ105を支持する、一体の又は複数の部分からなる部分フレームアタッチメント12.1;121.1,121.2は、例えば全体として、図2及び図3に示すように被印刷体搬送のためだけに用いられる部分フレームアタッチメント12.1と交換可能である。
この第2の選択形態の別の態様において、その代わりに又はこれに対して付加的に、部分フレームアタッチメント121.3が、運転に関してガイド124に沿って、版胴115を支持する部分フレームアタッチメント121.1;121.1,121.2に向かってかつこれから離れるように移動可能であるように、第2の部分フレーム47.2上にあるいは第2の部分フレーム47.2とともに配置され、かつ/又はこれに結合されていてもよい。これにより、付加的な印刷装置28のメンテナンス又はセットアップが、その下に配置される印刷装置26を同時にメンテナンス位置に移動させる必要なしに可能である。
図6に示した上述の第1の実施選択形態の好ましい変化形態において、部分フレーム47.2上のフレームアタッチメント121.2;121.3は、2つの部分からなり、少なくとも1つのインキ装置119と少なくとも1つの版胴115との間で、上述の意味で、セットアップ目的で分割可能に形成されていてもよい。この場合、少なくとも1つのインキ装置119は、フレーム部分アタッチメント121.3内で支持されている。フレーム部分アタッチメント121.3は、第2の部分フレーム47.2に堅固に結合される、少なくとも1つの着色したい印刷装置シリンダ115;105を支持するフレーム部分アタッチメント121.2から離間旋回可能に、又は例えばインキ装置キャリッジの形態でガイド124上を離間移動可能である。
図6及び図7との関連で説明した、運転に関して分割可能な実施選択形態及び実施変化形態において、例えば同様に、一体の又は複数の部分からなる両部分フレームアタッチメント121.1,121.2;121.3をその分割箇所において作業位置で互いに結合あるいは連結する手段(図示せず)が設けられている。作業位置で、一体の又は複数の部分からなる、少なくとも1つのインキ装置119を支持する部分フレームアタッチメント121.3;121.3,121.2は、第1の部分フレーム47.1に結合される部分フレームアタッチメント121.1;121.1,121.2から離間されている、かつ/又はこれに結合されていない。好ましくは、連結のために、機械式のロックが設けられている。機械式のロックは、遠隔操作式あるいは遠隔操作可能に少なくとも1つのアクチュエータにより開閉可能である。そして、好ましくは、連結あるいは結合の開放時、付加印刷装置28は、該当する分離箇所においてオルロフ‐印刷装置26とともに分割可能に形成されている。そして、連結、特にロックの解除時、両部分フレームアタッチメントは、例えば第1及び第2の部分フレーム47.1;47.2とともに第1の相対位置、すなわち作業位置から第2の相対位置、すなわちメンテナンス位置へと移動される。第2の相対位置、すなわちメンテナンス位置において、両部分フレームアタッチメントは、互いに大きく間隔を置いており、同様に、アクセス可能な空間を両部分フレームアタッチメント間に形成している。付加的にガイド124が、図5に対して説明したのと相応に設けられていると、部分フレームアタッチメント121.1;121.2;121.3の連結時、すなわち付加印刷装置28の閉鎖時、その下に存在する印刷装置26は、メンテナンス又はセットアップ目的で分割可能である。
好ましい形態において、制御装置、例えばソフトウエア制御部及び/又は制御回路内には、第1の部分フレーム47.1に対する第2の部分フレーム47.2の相対移動を、第3の部分フレーム47.3との結合状態でのみ、例えばロックの閉鎖時においてのみ許可し、かつ/又は第2の部分フレーム47.2に対する第3の部分フレーム347.3の相対移動を、第1及び第2のサイドフレーム47.1;47.2間の連結の存在時においてのみ、例えばロックの閉鎖時においてのみ許可するように形成されている論理が設けられている。
好ましい態様において、機械の制御装置、例えばソフトウエア制御部及び/又は制御回路内には、機械の始動及び/又は運転を、部分フレーム47.1;47.2;47.3あるいは印刷装置部分が作業位置にあるときだけ、かつ/又は第1の部分フレーム47.1と第2の部分フレーム47.2との間のロック、そして第3の印刷装置部分が分離可能である場合は、第2の部分フレーム47.2と第3の部分フレーム47.3との間のロックが、それぞれ閉鎖されているときだけ許可するように形成されている論理が実装されているか、又は設けられている。作業位置及び/又はロックの状態を監視するために、好ましくは、上述の制御装置に信号接続されているセンサが設けられていてもよい。
オルロフ‐プレートシリンダ22上の印刷版25を交換するときは、印刷機械の停止時に、まず、第1及び第2の部分フレーム47.1;47.2間のロックが、特に遠隔操作されるアクチュエータにより、機械制御部あるいはこの中に実装される制御ルーチンにより、かつ/又はこれに接続されるオペレータインタフェース、例えばコントロールパネルにおいてトリガされて、解除される。ロックが解除されると、第1及び第2の部分フレーム47.1;47.2は、例えば駆動装置の作動により例えば相応の制御ルーチンを介してその相対位置を作業位置からメンテナンス位置へと移動させる。メンテナンス位置において第1及び第2の部分フレーム47.1;47.2は、大きく互いに間隔を置いており、オペレータがアクセス可能な空間05を両者間に形成する。このことは、好ましくは、第1の部分フレーム47.1が空間固定であるとき、第2の部分フレーム47.2の移動により実施される。次に、既に装着の解かれた、又は別の作業工程で今や空間05を介して、場合によっては先行の最後の生産のすべての印刷版25から解放されたオルロフ‐プレートシリンダ22に、来たる生産のための少なくとも1つの印刷版が装着される。装着後、第1及び第2の部分フレーム47.1;47.2が、同じ又は別の駆動装置の作動により制御ルーチンを介してメンテナンス位置から再び作業位置へと互いに移動され、第1及び第2の部分フレーム47.1;47.2間のロックが再び形成され、最後に機械制御部を介して、例えばオペレータインタフェースにおける指令によりトリガされて、機械の始動が執り行われる。しかし、始動は、機械制御部により、部分フレーム47.1;47.2、特に第2の部分フレーム47.2の作業位置及び/又はロックの状態を監視するセンサの信号状態に基づいて実施されるか、又は作業位置及び/又はロックの検査結果がネガティブであれば中止される。
オルロフ‐オフセット印刷装置26が、第2の印刷装置27と複式の印刷装置26,27として協働するように印刷ユニット03内に配置されている場合、被印刷体02のための搬送路の他方の側あるいは第1のあるいは主フレーム47.1の他方の側に、少なくとも1つの別の例えば第4の印刷装置部分及び/又は第4の印刷装置部分を有する第4のフレーム47.4、例えば部分フレーム47.4が設けられていてもよい。これは、例えば第2又は第3の部分フレーム47.2;47.3について上述した形式で、第1の部分フレーム47.1に向かって、かつ第1の部分フレーム47.1から離れるように移動可能に、かつ好ましくはロック可能に支持されている。第2の印刷装置27が間接的な凸版印刷用に形成されている本事例において、第4の部分フレーム47.4内に収容される第4の印刷装置部分は、第2の印刷装置27のインキ装置43を有していることができる。インキ装置43は、第4の印刷装置部分あるいは部分フレーム47.4の作業位置で、例えば主フレーム47.1内で支持される版胴42と協働する。
第3及び第4の部分フレーム47.3,47.4は、場合によっては若干の相違及び鉛直線に関して鏡面対称の関係となっている配置を除いて、構造的(特にこのことは支持部の構成及び/又は配置に関する。)に同じ形式で構成されていてもよい。また、インキ装置31;43とそれぞれ協働する、第2及び第1の部分フレーム47.2;47.1内に配置されるシリンダ24;42の支承部、例えば一方ではシャブロンシリンダ24、他方では版胴24の支承部の配置及び構成も、場合によっては若干の相違及び鏡面対称の関係となっている配置を除いて同じ形式で、それぞれの部分フレーム47.2;47.1にあるいはそれぞれの部分フレーム47.2;47.1内に設けられていてもよい。
第1の、特にオルロフ‐印刷装置26として形成される印刷装置26内には、版胴22として形成される第2のシリンダ22が、軸受装置46により、印刷ユニット03の一体の又は複数の部分からなるフレーム47(47.1)に又はフレーム47(47.1)内に配置あるいは支持されている。その結果、第2のシリンダ22は、中間のシリンダ22として選択的に、例えば胴入れ時には、当接位置、特に、転写胴21として形成される第1のシリンダ21と、インキ集合シリンダ23として形成される第3のシリンダ23とに当接されている二重又は二方の当接位置(例えば図7a参照)に、又は例えば胴逃がし時には、両シリンダ21;23の少なくとも1つ、好ましくはしかし上流及び下流のシリンダ21;23から離間されている離間位置(例えば図7b参照)に移動可能である。離間位置において、協働するシリンダ23;22;21の有効周面間の間隔a;bは、胴逃がし時にあるインキ集合シリンダ23とオルロフ‐プレートシリンダ22との間の間隔aに関して上述の同じ範囲にあっても、異なる数値範囲にあってもよい、かつ/又は当該範囲内に調節可能であってもよい。これにより、上流の第3のシリンダ23から下流の第1のシリンダ21へのインキ転移は、離間位置では少なくとも1箇所において中断されており、当接位置では連続するように閉鎖されている。
第2のあるいは中間のシリンダ22と協働する両シリンダ21;23の少なくとも1つ、好ましくは下流の、印刷箇所12;13の形成に関与する、例えば転写胴21として形成されるシリンダ21は、相応に形成される軸受装置48を介してその回転軸線に関して半径方向で作動可能である(例えば図3及び図4参照)。シリンダ21は、例えば少なくとも当該シリンダ21と、例えば第1のシリンダ19とともに胴入れ時に印刷箇所12;13を形成する別のシリンダ19、特にインプレッションシリンダ19との間隔に関して変更可能に形成されている。版胴22に隣接する両シリンダ23;21の他方、例えば上流のインキ集合シリンダ23は、その回転軸線に関して例えば運転に関して空間固定に印刷ユニット01内で支持されているが、場合によっては運転中止に関して、例えば運転開始時又はメンテナンス時に半径方向で調節可能に配置されていてもよい。
中間の、特に版胴22として、好ましくはオルロフ‐プレートシリンダ22として形成されるシリンダ22の軸受装置46は、今や、シリンダ22あるいはその回転軸線R22が、2つの移動軌道に沿った、すなわち例えば回転軸線R22に対して垂直な一平面内での2自由度の、互いに合成可能な2つの移動により移動可能であるように、形成されている。このことは、原則、各々の非同一の移動軌道に沿った2つの移動の重畳、例えば非平行であるが、好ましくは同一の平面、好ましくは回転軸線R22に対して垂直な同一の平面内を延びる2つの直線に沿った2つの直線移動の重畳によってか、又は互いに間隔を置いた、好ましくはしかし互いに対してかつ好ましくは回転軸線R22に対して平行に延びる2つの旋回軸線S1;S2周りの2つの旋回移動の重畳によってか、又はしかし上述の直線移動と旋回移動とからなる混合形態によって実施可能である。
シリンダ22あるいはその回転軸線R22の2自由度での移動は、原則、直線移動可能なホルダ又は旋回可能なレバーとして構成可能な第1及び第2の作動要素49;51の作動により実施される。しかし、好ましい形態において、作動要素49;51は、図示のように、例えば多重偏心軸受52として形成される多レース軸受52、例えば4レース軸受52の、旋回可能な偏心レース49;51により形成されている(例えば図4及び図5参照)。この場合、これにより軸受装置46は、多レース軸受52と、多レース軸受52の、フレーム47内での又はフレーム47への結合部とを有している(例えば図5参照)。第1の内側の偏心レース49は、例えば軸受手段53、例えばラジアル軸受53を介して、シリンダ22のジャーナル54を収容する内レース56を包囲し、それ自体は、例えば軸受手段57、例えばラジアル軸受57を介して第2の外側の偏心レース51により包囲される。外側の偏心レース51自体は、例えば軸受手段58を介して多レース軸受52の外レース59内に収容され、そして外レース59は、フレーム47の孔内に収容され、場合によっては回り止めされている。この場合、偏心レース49;51は、公知の形式で互いに対してかつ外レース59に対して回動可能であり、偏心e1;e2により形成される曲線軌道の重畳により、回転軸線R22に対して垂直に延びる一平面内における、少なくともゼロより大きな制限された平面状の作動範囲内での、回転軸線R22の2次元の半径方向の位置決めが可能とされる。
転写胴21として形成される第1のシリンダ21あるいはその回転軸線R21の半径方向の作動あるいは移動は、原則、直線移動可能なホルダ又は旋回可能なレバーとして構成可能な1つの作動要素61だけの作動により実施可能である(例えば図4参照)。好ましい形態において、図6において作動ディスク55により一部が隠れた作動要素61は、例えば偏心軸受として形成される多レース軸受、例えば3レース軸受の旋回可能な偏心レースにより形成されている。この場合、軸受装置48は、詳細には図示しない多レース軸受と、多レース軸受の、印刷ユニット03の一体の又は複数の部分からなるフレーム47内での又はフレーム47への結合部とを有している。この場合、図示しない内側の偏心レースは、軸受手段を介して、シリンダ21のジャーナル62を収容するラジアル軸受を包囲し、それ自体は、例えば軸受手段を介して、多レース軸受の外レース内に収容され、そして外レースは、フレーム47の孔内に収容され、場合によっては回り止めされている。この場合、偏心レースは、公知の形式で外レースに対して回動可能である。偏心(図示せず)により、回転軸線R21に対して垂直な一平面内を延びる1つの曲線軌道に沿った、回転軸線R21の半径方向の位置決めが可能とされる。
第2のシリンダ22の2次元の作動のために、両作動要素49;51には、その移動のために、それぞれ1つの駆動機構が作用している。この駆動機構は、それぞれ少なくとも1つの作動部材63;64、例えば間接的又は直接的に作動要素49;51に作用する作動駆動装置63;64を有している。作動部材あるいは作動駆動装置63;64は、原則、任意に、例えばモータとして形成されていてもよいが、好ましくは圧力媒体により操作可能なアクチュエータ63;64、特にニューマチックシリンダ63;64又は場合によってはハイドロリックシリンダ63;64として構成されている(例えば図4参照)。それぞれの作動部材63;64は、確かに、原則、直接的に偏心レース49;51に作用可能であるが、好ましくは伝動装置66;67、例えば単純な又は多重のレバー伝動装置66;67を介して、例えば該当する偏心レース49;51に結合される耳部78;79に作用する。本例において、それぞれの伝動装置66;67は、2腕のレバーを有している。2腕のレバーは、旋回軸線S68;S69周りに旋回可能である。2腕のレバーは、例えば同一の軸68;69上に相対回動不能に配置される2つのレバーアームにより形成されている。それぞれの軸68;69は、同期軸として、シリンダ22の2つの端面の軸受アッセンブリのための2つの駆動機構を結合可能である。本例において、被動側のレバーアームは、直接的にではなく、ロッカ85;95を介して偏心レース49;51あるいは偏心レース固定の耳部78;79に結合されている。
原則、作動部材63;64自体及び/又は伝動装置66;67は、その作動行程に関して制御可能又は少なくとも調節可能であり、ひいては作動動作のための行程制限を場合によっては不要とすることができる(例えば下の図9に対する説明参照)。
第1の好ましい形態において、シリンダ22あるいは作動要素49;51の作動動作は、少なくとも当接方向、すなわちそれぞれの当接位置の方向で、しかしそれぞれ作動行程を制限するストッパ71;72に向かって実施される。このストッパ71;72は、作動部材63;64自体の領域内に配置されているか、伝動装置66;67内に配置されているか、又は作動要素49;51、すなわち偏心レース49;51、又は作動要素49;51に結合される対応ストッパ73;74と協働するように配置されていることができる。それぞれのストッパ71;72は、ここでの好ましい形態において、偏心レース固定の対応ストッパ73;74、例えばそれぞれの偏心レース49;51に堅固に結合される耳部76;77又は突起76;77のストッパ面73;74を有して形成されている。それぞれの駆動機構、例えば伝動装置66;67の被動側の端部は、直接的に、それぞれの偏心レース49;51に作用可能であるか、ストッパ面73;74を有する耳部76;77に作用可能であるか、構成スペース上の理由から例えば偏心レース49;51の周方向で90°よりも大きく間隔を置いた別の耳部78;79に作用可能である。耳部76;77;78;79は、図示の形態において、偏心レース49;51に堅固に結合される、偏心レース49;51を図面において隠した作動ディスク65;75又は作動リング65;75に結合されている(例えば図4参照)。
当接を引き起こすそれぞれ1つの方向r1;r2で第1及び第2の作動部材63;64を操作すると、今や、例えば該当する伝動装置66;67を介して、対応する偏心レース49;51が、そのストッパ面73;74でもって、対応するストッパ71;72のストッパ面に突き当たるまで、回動される。第1及び第2の偏心e1;e2の位置は、第2のシリンダ22がこの場合第1のシリンダ21及び第3のシリンダ23に当接されるように選択されている。偏心レース49;51の周方向で見たストッパ71;72の位置を介して、終端位置、すなわちそれぞれの当接位置が規定されている。ストッパ71;72のこの位置は、当接位置、すなわちシリンダ19;22;23間の圧着を調節するために調節可能に形成されていてもよい(下参照)。作動部材63;64によりそれぞれ加えられる、ストッパ71;72のための力を制限するために、かつ/又は当該ストッパ71;72の調節時にも、胴入れ時あるいは当接位置での対応ストッパ73;74との当接を保証するために、伝動装置66;67は、力の伝達(少なくともこのことは、当接位置に向かう力に関する。)に関して弾性作用をもって形成されていてもよい。伝動装置66;67がこのように弾性作用をもって形成されていることができるので、ストッパ71;72;73;74を当接させるのに必要な作動行程より大きな、アクチュエータ63;64の作動行程でもって、偏心体固定のストッパ73;74をストッパ71;72に当接させると、伝動装置66;67の少なくとも僅かな収縮が実施される。このために、旋回軸線S68;S69又はレバーの入力側若しくは被動側のジョイント部又はしかしロッカ85;95のジョイント部が、ばね力に抗して可動に、協働するレバーアームに又はレバーアーム内に、あるいは協働する連結部に支持されていてもよい。
つまり、例えば転写胴21、版胴22及びインキ集合シリンダ23として形成される3つのシリンダ21;22;23は、3つのシリンダの下流のシリンダ21が、例えばインプレッションシリンダ19として構成される別のシリンダ19に対する間隔に関して可変に支持されており、かつ3つのシリンダの中間のシリンダ22が、下流に隣接するシリンダ21に対する間隔に関しても、上流に隣接する、例えば運転に関して空間固定に配置されるシリンダ23に対する間隔に関しても作動可能に、特に両シリンダ21,23に当接可能かつ両シリンダ21,23から離間可能に支持されているように、一体の又は複数の部分からなるフレーム47内で支持されている。
そこで、第1の、特に転写胴21として形成されるシリンダ21の半径方向の位置が、このシリンダ21と、当接位置にある第2のシリンダ22との間の間隔が変化するように変更されると、当接位置において結果として生じる圧着が、所望の圧着から偏差を有することになる。そこで、以下に説明する解決手段により、回転軸線R21;R22;R23の間隔、ひいては3つのシリンダ間の圧着を、直列に配置される3つのシリンダの第1のシリンダ22の半径方向の位置変更時、特にそれどころかこの位置変更中にも、略一定に維持、すなわち間隔について所定の公差範囲内に維持することが可能である。
そこで、この場合、3つのシリンダ21;22;23の中間のシリンダの強制連結される追従が予定され、下流に隣接する、例えば転写胴21として形成されるシリンダ21の、運転に関する作動範囲内でのゼロより大きな作動行程分の半径方向の移動が、中間のシリンダ22を2つの半径方向に関して位置決めする両作動要素49;51の、ゼロより大きな所定の作動行程分の強制作動を引き起こすようになっている。この場合、強制作動は、上流及び下流のシリンダ23;21への当接位置にある中間のシリンダ22の回転軸線R22の、上流のシリンダ23の回転軸線R23と、下流のシリンダ21の回転軸線とに対する間隔が、運転に関する作動範囲内での下流のシリンダ21の位置変更時に略一定である、すなわち例えば運転に関する作動範囲内での作動時に中間のシリンダ07の半径の50分の1未満、特に100分の1未満でしか変化しないように設定かつ調整されている(例えば図6及び図7参照)。図6及び図7において、当接/離間のための図4に示した駆動機構は、見通しの理由から図示しておらず、破線で略示してあるのみである。この場合、当接/離間のための駆動機構の部分と追従のための駆動機構の部分とは、同じ耳部78に作用し、見方によって少なくとも部分的に隠されている。
この場合、3つのシリンダの中間のシリンダ22を位置決めする両作動要素49;51の、追従時に強制される作動は、場合によっては、作動駆動装置63;64がその位置決めに関してその作動行程内で制御可能に形成されているのであれば、作動駆動装置63;64の相応の制御により実施可能である。しかし、好ましくは、第1のシリンダ21の移動に連結される位置決めは、作動要素49;51の少なくとも1つ、好ましくは両作動要素49;51の、当接位置のための移動を制限するストッパ71;72の強制される位置変更により実施される。これにより、第2のシリンダ22の当接位置は、隣接する両シリンダ21;23に関して、第1のシリンダ21の位置に連結されて規定され、第1のシリンダ21の位置変更時に強制的に所定の通り変更される。
3つのシリンダの中間のシリンダ22を位置決めする両作動要素49;51の、追従時に強制される作動、すなわち後調整は、第1の形態において機械的な方法、特に純然たる機械的な方法で実施可能である(例えば図6及び図7参照)。
この場合、第2のシリンダ22の2重の追従、すなわち両方の作動要素49;51の追従のために、作動要素49;51のための当接位置を制限するストッパ71;72は、移動可能に支持されており、その移動に関して機械的に、第1のシリンダ21の作動機構48,55;61,81に、例えば一部隠れた作動要素61、例えば偏心レース61に、又は図示のように作動リング55あるいは作動ディスク55に、又はしかし作動要素61を駆動する駆動機構81に連結されている。機械的な連結は、原則、並列に両ストッパ71;72に向かって実施可能であるか、又は好ましい形態について図示のように、直列にまず間接的又は直接的に、移動可能な両ストッパ71;72の一方に向かって、かつこの一方のストッパから、対応する作動要素49;51の移動を介して間接的又は直接的に両ストッパ72;71の他方に向かって実施可能である。
両ストッパの第1のストッパ71の駆動は、第1のシリンダ21あるいはその作動駆動装置の作動動作を第1のストッパ71の移動に変換する第1の伝動装置91、例えばレバー伝動装置91を介して実施される。このことは、例えば連結部82を介して実施される。連結部82の一方の端部は、第1のシリンダ21の作動要素61、例えば偏心レース61、特にこれに例えば作動リング65を介して結合される耳部83に作用し、連結部82の被動側の端部は、ストッパ71を有するレバー84に作用する。レバー84は、旋回軸線S84周りに旋回可能に支持されており、対応ストッパ73に面した側にストッパ71を有している。このストッパ71は、対応ストッパ73に面した側でカムセグメント88により、レバー84の旋回がストッパ71と偏心レース固定の対応ストッパ73との間の接触点の、偏心レース49の周方向での所定の変更を結果として伴うように形成されている。レバー及びカムセグメント88の駆動機構、配置及び形成は、所定の方向での第1のシリンダ21の作動が、第1の作動要素49、例えば第1の偏心レース49の、所定の方向での所定の作動、ひいてはシリンダ22あるいはその回転軸線R22の、重畳すべき両移動の所定の第1の移動を引き起こすようになっている。
ここでは直列に駆動される両ストッパの第2のストッパ72の駆動は、第1の作動部材49、すなわち第1の偏心レース49の移動により、第1の偏心レース49の回動を第2のストッパ72の移動に変換する伝動装置92を介して実施される。このために、第1の偏心レース49又はその耳部76;78の1つに枢設される連結部86が、間接的又は直接的に第2のストッパ51に作用可能である。好ましい態様において、第1の偏心レース49に例えばその外周に関して偏心位置に結合される連結部86は、単段又は多段の伝動装置92、例えば単段又は多段のレバー伝動装置92を介して、第2のストッパ72を有する第2のレバー87に作用する。レバー87は、第1の偏心レース49との連結を介して偏心レース49の回動により旋回軸線S87周りに旋回可能であり、第2の対応ストッパ74に面した側に第2のストッパ72を有している。このストッパ72は、対応ストッパ74に面した側でやはりカムセグメント89により、レバー87の旋回が再び第2のストッパ72と偏心レース固定の対応ストッパ74との間の接触点の、第2の偏心レース51の周方向での所定の変化を結果として伴うように形成されている。第2のレバー87及びカムセグメント89の駆動機構、配置及び形成は、所定の方向での第1のシリンダ21の作動が、第1の作動要素49の動作を介して、第2の作動要素51、例えば第2の偏心レース51の、所定の方向での所定の作動、ひいてはシリンダ22あるいはその回転軸線R22の、重畳すべき両移動の所定の第2の移動を引き起こすようになっている。ここでは好ましくは2段に形成されるレバー伝動装置92において、第2の偏心レース51と協働する連結部86が、旋回軸線S93周りに旋回可能なレバー93に作用する。旋回可能な支持のために、レバー93は、フレーム固定の任意の軸線又は軸上に配置されていることができるが、ここでは、例えば回動可能に既存の軸68上に支持されている。レバー93は、特に1腕又は場合によっては2腕に形成されていてもよいが、好ましくは偏心レース51の移動を連結領域で被動側の端部の拡大された移動に変換するように形成されている。レバー93の被動側の端部は、直接的に第2のレバー87にその移動のために作用してもよいが、ここでは好ましい形態においてロッカ94(例えば図7参照)を介してレバー87に枢設結合されている。
特に好ましい態様において、シリンダ22の2次元の移動のための両駆動機構は、当接位置に関して調節可能である。このために、ここでは好ましい形式で、ストッパ71;72の少なくとも1つ、例えばストッパ71;72を支持するレバー84;87の少なくとも1つ、好ましくは両ストッパ71;72あるいはレバー84;87は、それぞれのストッパ71と、対応する偏心レース固定の対応ストッパ73との間の接触点の基本位置に関して、偏心レース49;51の周方向で調節可能に形成されている。原則、旋回軸線R84;R74は、フレーム47に半径方向移動可能に形成されていてもよい。ここではしかし、調節可能性は、レバー84;87及び対応する旋回軸線S84;S74間の半径方向の相対位置が可変であることにより提供されている。説明する形態において、このことは、レバー84;87がガイドを介してフレーム固定の旋回軸線S84;S87に対して半径方向移動可能であることにより提供されている。このためにレバー84;87は、その旋回可能な支持のために、ガイドとして有効な切欠き96;97、例えば長穴96を有している。切欠き96;97あるいは長穴96内には、フレーム固定のストッパ98;99、例えばフレーム固定に支持されるストッパローラ98;99が、切欠き96;97の長手方向での1自由度のみの案内された相対移動が可能となるように配置されている。この場合、ストッパローラ98;99の軸線は、レバー84;87の実際の旋回軸線S84;S87と一致する。ストッパローラ98;99は、回転可能に形成されている必要はなく、相対回動不能に配置されるストッパディスク98;99として形成されていてもよい。ストッパ98;99とレバー84;87との間の相対位置の調整は、例えば螺旋状に変化する外周線を有する作動ディスク101;102、例えばウォーム101;102により実施される。作動ディスクあるいはウォーム101;102の外周は、レバー固定のストッパ103;104と協働する。ウォーム101;102は、例えばストッパローラあるいはストッパディスク98;99を支持する軸線上に支持されており、摩擦を回避するために、ローラ103;104として形成されるレバー固定のストッパ103;104と協働する。ウォーム101;102は、間接的又は直接的に、駆動機構(図示せず)、例えばハンドル又はモータ式の駆動装置により作動可能である。作動ディスク101;102の回動により、レバー固定のストッパ103;104、ひいてはレバーは、上述の自由度の方向で移動する。この場合、作動ディスク101;102による作動は、好ましくはばね要素106;107、例えば引っ張りばね106;107の力に抗して実施され、その結果、作動ディスク101;102とレバー固定のストッパ103;104との間の確実な当接が保証されている。作動部材として有効な作動ディスク101;102における可動のストッパ面と、ばね力によるプリロードとの代わりに、原則、作動部材とレバー84;87との間の双方向で有効な連結も可能である。
3つのシリンダの中間のシリンダ22を位置決めする両作動要素49;51の、追従時に強制される作動は、第2の形態において電子的かつ/又は制御技術的な方法で実施可能である(例えば図8、図9及び図10参照)。
この場合、第1のシリンダ21の作動動作と、作動要素49;51の追従との間の連結は、電子式の制御手段111、例えば回路技術的なかつ/又はソフトウエアをベースとする方法により実施されるか、あるいはこの方法で形成されている。制御手段111は、第1及び/又は第2の作動要素49;51の作動又は第1及び/又は第2の作動要素49;51の当接位置を制限するストッパ71;72の作動のために設けられている少なくとも1つの作動駆動装置112;113に作用する。作動は、第1のシリンダ21あるいはその軸受装置の位置x及び/又は位置変化Δxを特徴付ける情報及び/又は量I21,xを用いて実施される。
制御手段111内には、回路装置114及び/又はソフトウエアプログラム116が設けられている。回路装置114及び/又はソフトウエアプログラム116内には、第1のシリンダ21あるいはその軸受装置の位置x及び/又は位置変化Δxを特徴付ける情報及び/又は量I21,xと、第1の移動方向に沿った第2のシリンダ22の追従の目標位置y及び/又は目標位置変化δyを予め定める情報I22,yと、第2の移動方向に沿った目標位置z及び/又は目標位置変化δzを予め定める情報I22,zとの間の一義的な割り当てあるいは関係が、実装あるいは記憶されている。この割り当ては、テーブル状に、第1のシリンダ21の位置x及び/又は位置変化Δxに関する複数の値に関して、両移動軌道に沿った追従のための目標位置y;z及び/又は目標位置変化δy;δzに関する目標値を指定可能である。2つの作動駆動装置112;113を有する形態において、これは、例えば3組の値(Wertetripel)をなしている。しかし、割り当て又は関係は、回路技術的又はソフトウエア技術的に連続関数の関係として、例えば回路のアナログ技術を介して又はソフトウエアルーチン内にデジタル式に実装される関数を介して実現されていてもよい。
第2の形態の第1の実施変化形態(例えば図8参照)において、シリンダ22の当接/離間のために、第1の実施例と同様に、間接的又は直接的に作動要素49;51に作用する、図8に明示しない2つの作動部材63;64、例えば圧力媒体が供給可能なアクチュエータ63;64が設けられている一方、後調整のためには、これらのアクチュエータ63;64とは別の2つの作動駆動装置112;113、例えば作動モータ112;113が設けられている。これらの作動モータ112;113は、間接的又は直接的にストッパ71;72に作用する。ストッパ71;72は、作動要素49;51のための当接位置を第1の形態に応じて制限し、移動可能に支持されている。ストッパ71;72の構成及び作用について第1の実施例で挙げた点は、ここでも相応に転用可能である。ここでも、ストッパ71;72のそれぞれの作動は、直接的に又は相応の伝動装置を介して間接的に実施可能である。しかし、第1の形態とは異なり、第1のシリンダ21の作動機構への機械的な連結が設けられておらず、第2のシリンダ22を一移動方向に沿って移動させる両作動要素49;51の各々のために入力側に1つの固有の作動駆動装置112;113が設けられている。
この場合、作動駆動装置112;113と連結部とを有する駆動機構は、ゼロより大きな作動範囲内でその位置に関して連続的に又は多数の(例えば2より多い、特に10より多い)小さなステップで閉ループ制御及び/又は開ループ制御可能に形成されており、所望の位置を固定することができるように、例えば、相応に大きな内部抵抗又は対応する固定ブレーキを有している。すなわち駆動機構は、作動駆動装置112;113により、有効なストッパ71;72の位置を、互いに異なる所定の3以上の位置に移動可能である。このために、ステップモータとして又はその位置に関して閉ループ制御可能な駆動モータが設けられていても、モータ外部のセンサシステムを有する閉ループ制御回路が設けられていてもよい。
第2の形態のこの第1の選択形態において、第1のシリンダ21が半径方向で作動、例えばインプレッションシリンダ19からの離間位置(胴逃がし)にもたらされると、実装された関係を介して、第1のシリンダ21の作動に相関された、第2のシリンダ21の2重の追従、すなわちシリンダ22の両ストッパ71;72の相関された作動が実施される。
第2の形態の第1の実施変化形態に対する選択形態(例えば図9参照)において、両作動要素49;51の追従のために1つの作動駆動装置112だけが設けられている。両作動要素49;51は、並列に、又は第1の実施例と同様に直列に、作動駆動装置112に連結されていることができる。第1の実施変化形態とは異なり、制御手段111は、第1及び第2の移動のための共通の駆動装置に作用するか、あるいは第1及び第2の作動要素49;51に対応する1つの作動駆動装置112に作用する。そして、制御手段111あるいは回路装置114及び/又はソフトウエアプログラム116内には、第1のシリンダ21あるいはその軸受装置の位置x及び/又は位置変化Δxを特徴付ける情報及び/又は量I21,xと、第2のシリンダ22の追従の目標位置yz及び/又は目標位置変化δyzを予め定める情報I22,yzとの間の一義的な割り当てが、実装あるいは記憶されている。この情報I22,yzは、作動駆動装置112のための目標位置を表していてもよい。割り当ての種類として、上に挙げたものが同様に当てはまるが、3組の値の代わりに、一対の値が格納されていてもよい。
第2の形態の第2の実施変化形態(例えば図10参照)において、両作動駆動装置112,113は、移動可能なストッパに作用するのではなく、間接的又は直接的に作動要素49;51にその移動のために作用する。作動駆動装置112;113は、例えば連結部117;118、例えばコネクティングロッド117;118を介して作動要素49;51あるいは対応する作動リング65;75あるいは耳部78;79(76;77)に作用する。本形態にあっても、作動駆動装置112;113及び連結部を有する駆動機構は、ゼロより大きな作動範囲内でその位置に関して連続的に又は多数の(例えば2より多い、特に10より多い)小さなステップで閉ループ制御及び/又は開ループ制御可能に形成されており、所望の位置を固定することができるように、例えば、相応に大きな内部抵抗又は対応する固定ブレーキを有する。すなわち駆動機構は、作動駆動装置112;113により、有効なストッパ71;72の位置を、互いに異なる所定の3以上の位置に移動可能である。このために、ステップモータとして又はその位置に関して閉ループ制御可能な駆動モータが設けられていても、モータ外部のセンサシステムを有する閉ループ制御回路が設けられていてもよい。コネクティングロッド117;118は、その駆動のために例えばねじ山部分を有しているか、又はねじ山部分に結合されていることができる。ねじ山部分は、ねじ機構の被動部分として例えば作動駆動装置112;113により駆動されている。作動駆動装置112;113は、この第2の実施変化形態において、「追従」の他、当接/離間の機能も担うことができ、上述の作動駆動装置63;64(例えば図4参照)は、省略可能であるか、あるいは作動駆動装置112;113により形成可能である。
第2の形態のこの第2の選択形態において、第1のシリンダ21が半径方向で作動、例えばインプレッションシリンダ19からの離間位置(胴逃がし)にもたらされると、実装された関係を介して、第1のシリンダ21の作動に相関された、第2のシリンダ21の2重の「追従」、すなわちシリンダ22の両ストッパ71;72の相関された作動が実施される。追従のための目標値は、例えば障害のない当接位置のための目標値に重ねられる。
01 供給装置、シートフィーダ
02 被印刷体、被印刷体シート
03 印刷ユニット
04 製品デリバリ
05 空間
06 把持装置
07 搬送区間、ベルトシステム
08 搬送区間、搬送システム、グリッパシステム
09 搬送区間、ベルトシステム
10 ‐
11 印刷箇所
12 印刷箇所
13 印刷箇所
14 ドラム、シート供給ドラム
15 印刷ブランケット
16 ドラム、渡し胴
17 ドラム、渡し胴
18 ドラム、渡し胴
19 シリンダ、インプレッションシリンダ、転移シリンダ、転写胴、ゴム胴
20 ‐
21 シリンダ、第1、転移シリンダ、転写胴、ゴム胴、回転体
22 シリンダ、第2、版胴、プレートシリンダ、オルロフプレートシリンダ、回転体
23 シリンダ、第3、ゴム胴、集合胴、インキ集合シリンダ、回転体
24 シリンダ、シャブロンシリンダ
25 印刷版
26 印刷装置、オルロフ‐印刷装置、オルロフ‐オフセット印刷装置
27 印刷装置
28 印刷装置、付加印刷装置
29 スイング装置
30 ‐
31 インキ装置、インキ移しローラ式インキ装置
32 インキ装置ローラ、インキ着けローラ
33 インキ源、インキつぼ、インキ出し調節板付き装置
34 インキ装置ローラ、インキつぼローラ、ドクタローラ
35 レール
36 インキ装置ローラ、インキ移しローラ
37 インキ装置ローラ、裸ローラ
38 インキ装置ローラ、摩擦ローラ
39 インキ装置ローラ、インキ転移ローラ
40 ‐
41 ローラ列
42 シリンダ、版胴、プレートシリンダ
43 インキ装置
44 シリンダ、インプレッションシリンダ
45 ローラ
46 軸受装置
47 フレーム
47.i フレーム部分、ここでi=1,2,3,4,5,6
48 軸受装置
49 作動要素、偏心レース
50 ‐
51 作動要素、偏心レース
52 多レース軸受、多重偏心軸受、4レース軸受
53 軸受手段、ラジアル軸受
54 ジャーナル
55 作動ディスク(61)
56 内レース
57 軸受手段、ラジアル軸受
58 軸受手段、ラジアル軸受
59 外レース
60 ‐
61 作動要素、偏心レース
62 ジャーナル
63 作動部材、作動駆動装置、アクチュエータ、ニューマチックシリンダ、ハイドロリックシリンダ
64 作動部材、作動駆動装置、アクチュエータ、ニューマチックシリンダ、ハイドロリックシリンダ
65 作動ディスク、作動リング(49)
66 伝動装置、レバー伝動装置
67 伝動装置、レバー伝動装置
68 軸、同期軸
69 軸、同期軸
70 ‐
71 ストッパ
72 ストッパ
73 対応ストッパ
74 対応ストッパ
75 作動ディスク、作動リング(51)
76 耳部、突起
77 耳部、突起
78 耳部
79 耳部
80 ‐
81 駆動機構
82 連結部
83 耳部
84 レバー
85 ロッカ
86 連結部
87 レバー
88 カムセグメント
89 カムセグメント
90 ‐
91 伝動装置、レバー伝動装置
92 伝動装置、レバー伝動装置
93 レバー
94 ロッカ
95 ロッカ
96 切欠き、長穴
97 切欠き、長穴
98 ストッパ、ストッパローラ、ストッパディスク
99 ストッパ、ストッパローラ、ストッパディスク
100 ‐
101 作動ディスク、ウォーム
102 作動ディスク、ウォーム
103 ストッパ、ローラ
104 ストッパ、ローラ
105 シリンダ、転移シリンダ
106 ばね要素、引っ張りばね
107 ばね要素、引っ張りばね
108 空間
109 軸受、転がり軸受
110 ‐
111 制御手段
112 作動駆動装置、作動モータ
113 作動駆動装置、作動モータ
114 回路装置
115 版胴
116 ソフトウエアプログラム
117 連結部、コネクティングロッド
118 連結部、コネクティングロッド
119 インキ装置、インキ移しローラ式インキ装置
120 ‐
121 フレーム部分、フレームアタッチメント
121.1 フレーム部分、フレームアタッチメント、部分フレームアタッチメント
121.2 フレーム部分、フレームアタッチメント、部分フレームアタッチメント
121.3 フレーム部分、フレームアタッチメント、部分フレームアタッチメント
122 搬送手段、循環手段、チェーン
123 変向ホイール、スプロケット
124 ガイド
a 間隔
b 間隔
A 間隔
e1 偏心
e2 偏心
I21,x 情報、量
I22,y 情報、量
I21,z 情報、量
I22,yz 情報、量
r1 方向
r2 方向
R19 回転軸線
R21 回転軸線
R22 回転軸線
R23 回転軸線
S84 旋回軸線
S87 旋回軸線
S93 旋回軸線
独国特許第19719304号明細書には、インキ装置又は湿し装置の当接可能なローラのための軸受アッセンブリが開示されている。
欧州特許出願公開第2583828号明細書は、オフセット印刷装置と、インキ集合シリンダを有する様々な形態の付加的な印刷装置とからなる組み合わせを有する印刷機械を開示している。凹版印刷法にて作業する付加的な印刷装置の一形態において、インキ装置ユニットは、グラビアシリンダから離間移動可能である。