JP5768940B2 - V型内燃機関のブローバイ処理装置 - Google Patents
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Description
本発明は、V型内燃機関のブローバイ処理装置に関する。
周知のように、内燃機関には、燃焼室からクランクケース内へ漏れ出たブローバイガスを処理するブローバイ処理装置が設けられている(特許文献1参照)。このブローバイ処理装置は、吸気通路のスロットル上流部分に接続する新気導入用のガス経路を介してクランクケース内に新気を導入して換気を行うとともに、吸気通路のスロットル下流部分に接続するブローバイガス還流用のガス経路を介してクランクケース内のブローバイガスを吸気通路へ供給して燃焼室へ還流し、燃焼処理するものであり、ブローバイガス還流用のガス経路にはブローバイガス流量を調整するPCVバルブが設けられる。なお、高負荷域では、PCVバルブの流量を超える分のブローバイガスが新気導入用のガス経路側からも吸気通路へ供給される。
また、ブローバイガス中のオイルが吸気系へ持ち去れることのないように、上記の各ガス経路には、ブローバイガス中のオイルミストを分離処理するセパレータが設けられる。
V型内燃機関の場合、新気導入用のガス経路(第1,第2ガス経路)を各バンク毎に設ける一方、吸気通路のスロットル下流部分へ接続するブローバイガス還流用のガス経路(第3ガス経路)やPCVバルブを両方のバンクで共用することで、部品点数の削減や簡素化を図ることができる。
但し、各ガス経路のそれぞれにセパレータを設ける場合、セパレータの設置スペースの確保が難しい。特に、近年の排気規制等に対応するため、V型内燃機関には、セパレータの他にも、燃料系配管,空気制御デバイス及び冷却系配管等の多くの機器を配設する必要があるために、スペースの制約が厳しく、例えばバンク間のスペースにセパレータの設置スペースを確保することは困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、3つのガス経路のそれぞれにセパレータを設ける構造のV型内燃機関のブローバイ処理装置について、クランクシャフトの回転方向を考慮して、3つのセパレータのレイアウトを適正化することにより、所期のブローバイガス処理性能を損ねることなく、バンク内に3つのセパレータを配置し、搭載性の向上や小型化を図ることを目的としている。
本発明に係るブローバイ処理装置は、所定のバンク角をもって配置される第1バンクと第2バンクとを有するV型内燃機関に適用されるものである。クランクケースと吸気通路とを接続するガス経路として、上記第1バンクの吸気通路のスロットル上流部分とクランクケースとを連通する第1ガス経路と、上記第2バンクの吸気通路のスロットル上流部分とクランクケースとを連通する第2ガス経路と、一方のバンクの吸気通路のスロットル下流部分とクランクケースとを連通する第3ガス経路と、の3つのガス経路が設けられている。これら3つの第1〜第3ガス経路には、ブローバイガス中のオイルミストを分離する機能を有する第1〜第3セパレータがそれぞれ介装されている。
ここで、クランクシャフトが下方から上方へ回転する側に配置される第1バンクでは、クランクシャフトの回転によって、クランクケースから第1セパレータへ向かう上向きの空気流れが生じる。この空気の流れが抵抗となって、第1セパレータにより捕捉されたオイルが第1ガス経路等をつたってクランクケース内へ戻され難くなり、第1セパレータや第1ガス経路にオイルが溜まり易くなる。従って、所期のブローバイ処理性能(オイル排出性能やオイル分離性能)を確保するためには、第1セパレータに大きな容量が要求される。
逆に、クランクシャフトが上方から下方へ回転する側に配置される第2バンクでは、クランクシャフトの回転によって、第2セパレータからクランクケースへ向かう下向きの空気流れが生じる。この空気流れに促進される形で、第2セパレータで捕捉されたオイルが第2ガス経路等をつたってクランクケース内へ戻され易く、オイルが溜まり難いために、比較的小さな容量であっても所期のオイル分離性能・排出性能を確保することができる。
そこで本発明では、第1バンクと第2バンクのうち、クランクシャフトが下方から上方へ回転する側に配置される第1バンクに第1セパレータのみを配設し、クランクシャフトが上方から下方へ回転する側に配置される第2バンクには、第2セパレータと第3セパレータの双方を並設している。
クランクシャフトが下方から上方へ回転する側、つまりオイルが下方のオイルパン側へ戻り難い第1バンクには、第1セパレータのみを配設することによって、第1セパレータに大きな容量を確保して、所期のブローバイ処理性能(オイル分離性能・排出性能)を確保することができる。一方、クランクシャフトが上方から下方へ回転する側、つまりオイルが戻り易い第2バンクには、第2セパレータと第3セパレータとを並設することで、所期のブローバイ処理性能を確保しつつ、第3セパレータを第1,第2セパレータと同様にバンク内に集約して配置することができる。このため、第3セパレータをバンク間スペース等のバンクから外れた位置に設置する必要がないために、スペース効率が向上し、搭載性が向上する。
このように本発明によれば、クランクシャフトの回転方向を考慮して、3つのセパレータのレイアウトを適正化することにより、ブローバイガス処理性能の確保と、搭載性の向上と、を両立することができる。
以下、図示実施例により本発明を説明する。図1及び図2は、本発明の一実施例に係るV型内燃機関のブローバイ処理装置を簡略的に示す構成図であり、図1は低負荷域におけるブローバイガス・新気の流れを示し、図2は高負荷域におけるブローバイガスの流れを示している。
このV型内燃機関は、所定のバンク角をもって2つの第1バンクVAと第2バンクVBとが配置されている。なお、以下の説明において、第1バンクVA側の構成要素には参照符号の後に「A」を付記し、第2バンクVB側の構成要素には参照符号の後に「B」を付記している。
シリンダブロック11にはシリンダ12A,12Bが所定のバンク角をもって形成されており、各シリンダ12A,12Bにピストン13A,13Bが往復移動可能に嵌合している。また、シリンダブロック11にはシリンダ12A,12Bの下方にクランクシャフト(図示省略)が回転可能に支持されており、このクランクシャフトのクランクピンと各ピストン13A,13Bとがコネクティングロッド14A,14Bにより連結されている。
シリンダブロック11の上部には、各バンクVA,VB毎にシリンダヘッド15A,15Bが固定され、各シリンダヘッド15A,15Bの上部にヘッドカバー16A,16Bが固定されている。シリンダブロック11の下部には、エンジンオイルを貯留するオイルパン17が取り付けられており、これらシリンダブロック11及びオイルパン17の内側には、クランクシャフトを収容する空間であるクランクケース18が密閉状態に形成されている。なお、符号αはクランクシャフトの回転方向を表している。
各バンクのシリンダヘッド15A,15Bには、各気筒毎にペントルーフ型の燃焼室20A,20Bが形成されるとともに、この燃焼室20A,20Bに接続する吸気ポート21A,21Bと排気ポート22A,22Bとが形成されており、かつ、図示していないが、吸気ポート21A,21Bを開閉する吸気弁と排気ポート22A,22Bを開閉する排気弁とが設けられている。
この内燃機関の吸気通路を構成する吸気系には、各バンクVA,VB毎に設けられた吸気管23A,23Bと、両バンクVA,VBの吸気管23A,23Bが接続する一つの吸気コレクタ24と、この吸気コレクタ24と各バンクVA,VBの吸気ポート21A,21Bとを接続する吸気マニホールド25A,25Bと、が設けられている。各バンクVA,VBの吸気管23A,23Bには、上流側より、吸入空気から異物を除去するエアクリーナ26A,26Bと、吸入空気量を調整する電制のスロットル弁27A,27Bと、が介装されており、このスロットル弁27A,27Bの動作は図示せぬコントロールユニットにより機関運転状態に応じて制御される。
また、内燃機関の排気系として、各バンクのシリンダヘッド15A,15Bには、排気ポート22A,22Bに接続する排気マニホールド28A,28Bが取り付けられている。
次に、本実施例の要部をなすブローバイ処理装置について説明する。このブローバイ処理装置は、クランクケース18と吸気管23A,23B内の吸気通路とを接続するガス経路として、第1バンクVAの吸気管23A内の吸気通路におけるスロットル弁27Aよりも上流側のスロットル上流部分と、クランクケース18の内部と、を連通する第1ガス経路31と、第2バンクVBの吸気管23B内の吸気通路におけるスロットル弁27Bよりも上流側のスロットル上流部分と、クランクケース18の内部と、を連通する第2ガス経路32と、一方のバンク(具体的には、第2バンクVB)の吸気通路におけるスロットル弁(27B)よりも下流側のスロットル下流部分と、クランクケース18の内部と、を連通する第3ガス経路33と、が設けられている。
各ガス経路31〜33には、ブローバイガス中のオイルミストを分離する機能を有する第1〜第3セパレータ34〜36がそれぞれ設けられている。各セパレータ34〜36の構造は周知であるために簡単に説明すると、セパレータ34〜36内に流入したオイルミストを含むブローバイガスを例えば衝突板に衝突させることによって気液分離を行い、分離したオイルミストをガス経路31〜33等を通してクランクケース18の下方のオイルパンへ戻すように構成されている。詳しくは、図1〜図3に示すように、シリンダブロック11の側壁近傍には、第1,第2ガス経路31,32の一部として、第1,第2セパレータ34,35とクランクケース18とを連通する連通路31C,32Cが形成されており、これらの連通路31C,32Cが、セパレータ34〜36により捕捉されたオイルをオイルパン側へ戻すオイル戻り通路として機能している。
第3ガス経路33には、第3セパレータ36と第2バンクVBの吸気通路のスロットル下流部分とを接続する部分に、ブローバイガス流量を調整するPCVバルブ37が介装されている。図6はPCVバルブ37の流量特性を示している。図中の「出入口差圧」は、第1,第2ガス経路31,32が吸気通路のスロットル上流部分に接続する入口部分と第3ガス経路33が吸気通路のスロットル下流部分に接続する出口部分との差圧であり、負荷が低くなるほどスロットル下流部分の負圧が発達するために、出入口差圧が大きくなる。同図に示すように、低負荷側ではPCVバルブ37の流量がブローバイガスの流量(ブローバイ量)よりも多くなり、高負荷側ではブローバイガスの流量がPCVバルブ37の流量よりも多くなるように設定されている。
図1は、低負荷域におけるブローバイガス流れ(黒抜きの矢印)と新気ガス流れ(白抜き矢印)とを示している。同図に示すように、低負荷域では、新気導入用の第1ガス経路31と第2ガス経路32とを介して吸気通路のスロットル上流部分からクランクケース18内へ新気が導入されて、クランクケース18内が換気されるとともに、ブローバイガス還流用の第3ガス経路33を介してクランクケース18内のブローバイガスが吸気通路のスロットル下流部分へ供給されて、燃焼室20A,20B内にて燃焼処理される。
図2は、高負荷域におけるブローバイガス流れ(黒抜きの矢印)を示している。同図に示すように、高負荷域では、ブローバイガス量がPCVバルブ37の流量を上回るために、PCVバルブ37の流量を超える分のブローバイガスが第1ガス経路31と第2ガス経路32のそれぞれを介して吸気通路のスロットル上流部分へ供給されて、燃焼室20A,20B内にて燃焼処理される。このように高負荷域では新気導入用の第1,第2ガス経路31,32側にもブローバイガスが流れるために、これらの第1,第2ガス経路31,32にも上記の第1,第2セパレータ34,35がそれぞれ設けられている。
ここで、本実施例では、第1バンクVAと第2バンクVBのうち、クランクシャフトが下方から上方へ回転する側に配置される第1バンクVAに、第1セパレータ34のみを配設し、クランクシャフトが上方から下方へ回転する側に配置される第2バンクVBに、第2セパレータ35と第3セパレータ36の双方を並設している。
図4は、第1バンクVAのヘッドカバー16Aの内側に形成される第1セパレータ34の形成範囲を模式的に示しており、図5は、第2バンクVBのヘッドカバー16Bの内側に形成される第2,第3セパレータ35,36の形成範囲を模式的に示している。図5に示すように、第2バンクVBでは、概ねバンク外側寄りに第2セパレータ35が気筒列方向に沿う形で配設されており、この第2セパレータ35と隣接するように、概ねバンク内側寄りに第3セパレータ36が気筒列方向に沿う形で配設されている。これに対して、図4に示すように、第1バンクVAでは、第1セパレータ34がバンク内側からバンク外側にわたって広く延在している。従って、第1セパレータ34の容量が、第2セパレータ35(及び第3セパレータ36)の容量よりも十分に大きく設定されている。
クランクシャフトが下方から上方へ回転する側に配置される第1バンクVAでは、クランクシャフトの回転によって、第1ガス経路31におけるクランクケース18と第1セパレータ34とを結ぶ連通路31C内には、クランクケース18から第1セパレータ34へ向かう上向きの空気流れが生じる。この空気の流れが抵抗となって、第1セパレータ34により捕捉されたオイルがクランクケース内に戻され難くなり、図1及び図2の符号40に示すように、第1セパレータ34の内部や第1経路31にオイルが溜まり易い。このため、所期のオイル分離性能・排出性能を確保するためには、第1セパレータ34に比較的大きな容量が要求される。
そこで本実施例では、クランクシャフトが下方から上方へ回転する側に配置される第1バンクVAには、第1セパレータ34のみを配設している。これによって、第1セパレータ34に十分な容量を確保して、所期のオイル分離性能・排出性能を確保することができる。
一方、クランクシャフトが上方から下方へ回転する側に配置される第2バンクVBでは、クランクシャフトの回転によって、クランクケース18と第2セパレータ35とを結ぶ第2ガス経路32の連通路32Cには、第2セパレータ35からクランクケース18へ向かう下向きの空気流れが生じる。この空気流れに促進される形で、第2セパレータ35(及び第3セパレータ36)で捕捉されたオイルがクランクケース18側へ戻され易く、オイルが溜まり難いために、比較的小さな容量であっても所期のオイル分離性能・排出性能を確保することができる。
そこで本実施例では、オイル排出性能の高い第2バンクVBでは、第2セパレータ35と第3セパレータ36とを並設している。つまり、第2セパレータ35を第1セパレータ34よりも小型化し、この第2セパレータ35の小型化により生じたスペースに第3セパレータ36を設置している。従って、所期のブローバイ処理性能を確保しつつ、バンクVA,VB内に3つのセパレータ34〜34の全てを集約して配置することができ、第3セパレータ36をバンク間のスペースやバンクから外れた位置に別途設置する必要がないために、スペース効率に優れ、搭載性を大幅に向上することができる。
このように本実施例では、クランクシャフトの回転方向αを考慮して3つのセパレータをバンクVA,VB内に適切に配置することによって、ブローバイ処理性能の確保と搭載性の向上とを高いレベルで両立することができる。
また本実施例では、容量の大きい第1セパレータ34と容量の小さい第2セパレータ35との流量比率を適正化するように、図1,図2に示すように、第2ガス経路32に流量を制限するオリフィス41を設けている。具体的には、図1及び図2に示すように、第2ガス経路32のうち、第2セパレータ35と吸気通路のスロットル上流部分とを接続する部分に、流路断面積を部分的に狭くするオリフィス41を設定している。なお、オリフィス41は、ヘッドカバー16Bのパイプに設けても良く、あるいはこのパイプと吸気管23Bとを接続するブローバイホースに設けても良い。
図7及び図8は、それぞれ第1セパレータ34と第2セパレータ35との流量特性を示している。同図に示すように、オリフィス径を所定値aに設定することで、第2セパレータ35の性能限界流量が、第1セパレータ34の性能限界流量よりも所定量bだけ低いものとなる。このようにオリフィス41を用いた簡素な構成によって、容量の異なる第1セパレータ34の流量と第2セパレータ35の流量の比率を適正化し、第1,第2セパレータ34,35の容量に応じた形で流量を分配することができる。従って、第1セパレータ34と第2セパレータ35とで容量を異ならせているにもかかわらず、個々のセパレータ34,35で所期のオイル分離性能を得ることができる。
更に本実施例では、図1及び図2に示すように、第3セパレータ36を第2セパレータ35よりも第2バンクVBにおけるバンク内側寄りの部分に配設して、デッドスペースであるバンク間のスペースVCを利用して第3ガス経路33を配索・設置している。つまり、第3ガス経路33の一部として、バンク間スペースVCに配設されて、クランクケース18と第3セパレータ36とを接続するバンク間通路33Cを設けている。このようにバンク間のスペースVCを利用して第3ガス経路33を設置することで、スペース効率が向上するとともに、クランクケース18の直上に位置するバンク間のスペースVCに第3ガス経路33を配索することによって、クランクケース18から短い経路で直接的にブローバイガスを取り出すことが可能となり、ガス経路33の短縮化やブローバイ処理性能の向上を図ることができる。
Claims (5)
- 所定のバンク角をもって配置される第1バンクと第2バンクとを有し、両バンクよりも下方にクランクシャフトを収容するクランクケースが設けられたV型内燃機関のブローバイ処理装置において、
上記第1バンクの吸気通路のスロットル上流部分とクランクケースとを連通する第1ガス経路と、
上記第2バンクの吸気通路のスロットル上流部分とクランクケースとを連通する第2ガス経路と、
一方のバンクの吸気通路のスロットル下流部分とクランクケースとを連通する第3ガス経路と、
上記第1ガス経路に介装されて、ブローバイガス中のオイルミストを分離する機能を有する第1セパレータと、
上記第2ガス経路に介装されて、ブローバイガス中のオイルミストを分離する機能を有する第2セパレータと、
上記第3ガス経路に介装されて、ブローバイガス中のオイルミストを分離する機能を有する第3セパレータと、を有し、
上記第1バンクと第2バンクのうち、クランクシャフトが下方から上方へ回転する側に配置される第1バンクに、上記第1セパレータを配設する一方、
クランクシャフトが上方から下方へ回転する側に配置される第2バンクに、上記第2セパレータと第3セパレータの双方を並設し、
上記第1セパレータは上記第2セパレータよりも容量が大きく設定されているV型内燃機関のブローバイ処理装置。 - 上記第2ガス経路の流量を第1ガス経路の流量よりも少なくするように、上記第2ガス経路に、流量を制限するオリフィスを設けた請求項1に記載のV型内燃機関のブローバイ処理装置。
- 上記第3セパレータを第2セパレータよりも第2バンクにおけるバンク内側寄りに配設し、
かつ、上記第3ガス経路が、バンク間のスペースに配設されて、上記クランクケースと第3セパレータとを接続するバンク間通路を有する請求項1又は2に記載のV型内燃機関のブローバイ処理装置。 - 上記第3ガス経路には、上記第3セパレータと上記第2バンクの吸気通路のスロットル下流部分とを接続する部分に、ブローバイガス流量を調整するPCVバルブが介装されている請求項1〜3のいずれかに記載のV型内燃機関のブローバイ処理装置。
- 低負荷域では、上記第1ガス経路と上記第2ガス経路とを介して吸気通路のスロットル上流部分からクランクケース内へ新気が導入されるとともに、上記第3ガス経路を介してクランクケース内のブローバイガスが吸気通路のスロットル下流部分へ供給され、
高負荷域では、上記第1ガス経路と上記第2ガス経路のそれぞれを介してクランクケース内のブローバイガスが吸気通路のスロットル上流部分へ供給されるように構成されている請求項1〜4のいずれかに記載のV型内燃機関のブローバイ処理装置。
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