JP2019049212A - エアクリーナ - Google Patents

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Abstract

【課題】ブローバイガス室の設置スペースが増大することを防止しつつ、エアフィルタやエアクリーナがブローバイガスによって汚損されることを防止できるエアクリーナを提供すること。【解決手段】エアクリーナ41は、アッパケース43の側壁43Aに形成された開口部50Aを有し、クリーン室に導入された空気を、開口部50Aを通してクリーン室から取り出す空気出口管部50備えている。エアクリーナケースの内部には、ブローバイガス入口管部から取り入れられたブローバイガスが導入されるブローバイガス室が設けられている。ブローバイガス室は、ブローバイガス室からブローバイガスを排出するブローバイガス排出孔55aを有し、ブローバイガス排出孔55aは、開口部50Aの範囲内に設けられている。【選択図】図6

Description

本発明は、車両に搭載されるエアクリーナに関する。
内燃機関から排出されるブローバイガスをエアクリーナのクリーン室に戻すものが知られているが、ブローバイガス中に含まれるオイルミストが凝集したオイルがエアフィルタに付着して濾過性能が低下するおそれがある。
従来、オイルがエアフィルタに付着することを防止可能なものとして、特許文献1に記載されるエアクリーナが知られている。
このエアクリーナは、ブローバイガス導入口およびエア導出口がエアクリーナのケーシングの相互に対向する第1、第2側面にそれぞれ設けられており、ブローバイガス導入口の近傍の第1側面とエア導出口の近傍の第2側面とを、ブローバイガス中に含まれるオイルミストが凝集したオイルを案内するオイル案内部材で接続している。
これにより、ブローバイガス中に含まれるオイルミストが凝集したオイルをオイル案内部材に沿ってエア導出口に案内することができ、オイルがエレメント(エアフィルタに相当)に付着して濾過性能が低下するのを防止できる。
特許第5749560号公報
このような従来のエアクリーナにあっては、オイル案内部材の出口が、エア導出口の範囲内に形成されていないので、オイル案内部材の出口がエア導出口から離れてしまう。このため、ブローバイガスをエア導出口に効率よく導くことができないおそれがあり、エアフィルタやエアクリーナの汚損が発生するおそれがある。
これに加えて、オイル案内部材が、ブローバイガス導入口の近傍の第1側面とエア導出口の近傍の第2側面とを接続しているので、オイル案内部材が大型化し、オイル案内部材の設置スペースが増大する。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、ブローバイガス室の設置スペースが増大することを防止しつつ、エアフィルタやエアクリーナがブローバイガスによって汚損されることを防止できるエアクリーナを提供することを目的とするものである。
本発明は、ロアケースおよび前記ロアケースの上部に設けられたアッパケースを備えたエアクリーナケースと、前記エアクリーナケースの内部空間をダスト室と前記ダスト室の下流に位置するクリーン室とに仕切り、前記ダスト室から前記クリーン室に導入される空気を浄化するエアフィルタと、前記ロアケースに設けられ、空気を前記ダスト室に導入する空気入口管部と、前記アッパケースの側壁に形成された開口部を有し、前記クリーン室に導入された空気を、前記開口部を通して前記クリーン室から取り出す空気出口管部と、前記ロアケースに設けられ、内燃機関から排出されるブローバイガスを取り入れるブローバイガス入口管部とを備えたエアクリーナであって、前記エアクリーナケースの内部に、前記ブローバイガス入口管部から取り入れられたブローバイガスが導入されるブローバイガス室が設けられ、前記ブローバイガス室は、前記ブローバイガス室からブローバイガスを排出するブローバイガス排出部を有し、前記ブローバイガス排出部は、前記開口部の範囲内に設けられていることを特徴とする。
このように上記の本発明によれば、ブローバイガス室の設置スペースが増大することを防止しつつ、エアフィルタやエアクリーナがブローバイガスによって汚損されることを防止できる。
図1は、本発明の一実施例に係るエアクリーナを備えたエンジンの概略構成図である。 図2は、本発明の一実施例に係るエアクリーナを備えたエンジンの平面図である。 図3は、本発明の一実施例に係るエアクリーナを備えたエンジンの左側面図である。 図4は、本発明の一実施例に係るエアクリーナを備えたエンジンの後面図である。 図5は、図4のV−V方向矢視断面図である。 図6は、図3のVI−VI方向矢視断面図である。 図7は、本発明の一実施例に係るエアクリーナにおいて、アッパケースを取り外した状態のロアケースの平面図である。
本発明の一実施の形態に係るエアクリーナは、ロアケースおよびロアケースの上部に設けられたアッパケースを備えたエアクリーナケースと、エアクリーナケースの内部空間をダスト室とダスト室の下流に位置するクリーン室とに仕切り、ダスト室から前記クリーン室に導入される空気を浄化するエアフィルタと、ロアケースに設けられ、空気をダスト室に導入する空気入口管部と、アッパケースの側壁に形成された開口部を有し、クリーン室に導入された空気を、開口部を通してクリーン室から取り出す空気出口管部と、ロアケースに設けられ、内燃機関から排出されるブローバイガスを取り入れるブローバイガス入口管部とを備えたエアクリーナであって、エアクリーナケースの内部に、ブローバイガス入口管部から取り入れられたブローバイガスが導入されるブローバイガス室が設けられ、ブローバイガス室は、ブローバイガス室からブローバイガスを排出するブローバイガス排出部を有し、ブローバイガス排出部は、開口部の範囲内に設けられている。
これにより、ブローバイガス室の設置スペースが増大することを防止しつつ、エアフィルタやエアクリーナがブローバイガスによって汚損されることを防止できる。
以下、本発明の一実施例に係るエアクリーナについて、図面を用いて説明する。
図1から図7は、本発明の一実施例に係るエアクリーナを示す図である。図1から図7において、上下前後左右は、エンジンの高さ方向が上下方向、シリンダの配列方向が前後方向、シリンダの配列方向と直交する方向が左右方向であり、エンジンが搭載された車両に搭乗した運転者から見た方向となる。
まず、構成を説明する。
図1において、車両に搭載される内燃機関としてのエンジン1は、シリンダブロック2と、シリンダブロック2の上部に設けられたシリンダヘッド3と、シリンダヘッド3の上部に設けられたシリンダヘッドカバー4と、シリンダブロック2の下部に設けられたオイルパン5とを備えている。
シリンダブロック2には前後方向に並んで複数のシリンダ6が設けられており、シリンダ6にはピストン7が昇降自在に設けられている。ピストン7にはコネクティングロッド8の小端部が連結されており、コネクティングロッド8の大端部は、クランク軸9に連結されている。
これにより、ピストン7の昇降運動は、コネクティングロッド8を介してクランク軸9の回転運動に変換される。
シリンダブロック2の下部にはクランク軸9を回転自在に支持するクランクケース2Aが一体で設けられている。クランクケース2Aとオイルパン5との間にはクランク室10が形成されている。
シリンダヘッド3は、シリンダ6の配列方向に沿って延び、吸気カム11aを備えた吸気カム軸11と、吸気カム軸11と平行に配置されてシリンダ6の配列方向に沿って延び、排気カム12aを備えた排気カム軸12とを備えている。
エンジン1は、吸気カム軸11および排気カム軸12が収容されるシリンダヘッド3とシリンダヘッドカバー4との間の空間が動弁室13を構成している。
シリンダヘッド3には吸気ポート14および排気ポート15が形成されており、吸気ポート14および排気ポート15は、吸気カム11aおよび排気カム12aの回転に伴って駆動される吸気バルブ16および排気バルブ17によってそれぞれ開閉される。
シリンダヘッド3には吸気マニホールド18が取付けられており、吸気マニホールド18には吸気管19を介してエアクリーナ41が接続されている。エアクリーナ41は、外部から取り入れられる空気を浄化する。エアクリーナ41によって浄化された空気は、吸気管19から吸気マニホールド18に吸入される。
吸気マニホールド18に吸入される空気は、吸気マニホールド18によって各吸気ポート14に分配された後、各シリンダ6に供給される。
吸気管19にはスロットルバルブ20が設けられており、スロットルバルブ20は、シリンダ6に吸入される空気量を調整する。
シリンダブロック2にはオイルセパレータ室21が設けられており、オイルセパレータ室21にはPCV(Positive Crankcase Ventilation)バルブ22を介してブローバイガス排出管23が接続されている。
オイルセパレータ室21は、シリンダブロック2に形成されたブローバイガス通路24を通してクランク室10に連通している。
ブローバイガスは、エンジン1の運転中に、ピストン7とシリンダ6との間の隙間を通じてクランク室10に漏出する未燃焼の混合気や燃焼ガスである(図1にGで示す)。このブローバイガスGの一部は、ブローバイガス通路24を通してオイルセパレータ室21に導入される。
オイルセパレータ室21に導入されたブローバイガスは、オイルセパレータ室21によってブローバイガスに含まれるオイルミストが分離された後、吸入負圧により、ブローバイガス排出管23を通して吸気マニホールド18に導入された後、シリンダ6の上部に形成される燃焼室6Aで燃焼される。
本実施例のエンジン1は、吸気管19の下流側に図示しないターボチャージャやターボチャージャによって加圧された空気を冷却するインタクーラを設置してもよい。また、ディーゼルエンジンから構成されてもよい。ここで、下流とは、空気の流れる方向に対して下流を意味する。
図2から図4において、エアクリーナ41は、シリンダヘッドカバー4の上部に取付けられている。
エアクリーナ41は、ロアケース42とアッパケース43とを備えており、ロアケース42およびアッパケース43は、エアクリーナケース44を構成する。
エアクリーナケース44にはエアフィルタ45(図5から図7参照)が設けられている。図5において、エアフィルタ45は、ロアケース42とアッパケース43との間に設置されている。エアフィルタ45は、エアクリーナケース44の内部空間をダスト室46とダスト室46の下流のクリーン室47とに仕切り、ダスト室46からクリーン室47に導入される空気を浄化する。
図2において、ロアケース42には空気入口管部48が設けられており、空気入口管部48には吸気ダクト49が接続されている。吸気ダクト49は、空気(外気)を取り込み、吸気ダクト49に取り込まれた空気は、空気入口管部48を通してダスト室46に導入される。
アッパケース43には空気出口管部50が設けられており、空気出口管部50は、アッパケース43の側壁43Aに形成された開口部50Aを有する(図3、図6参照)。
空気出口管部50は、ダスト室46からクリーン室47に排出された空気を、開口部50Aを通してクリーン室47から取り出す。
空気出口管部50の下流端は、吸気管19に接続されており、吸気管19には空気出口管部50から空気が導入される。
図1、図4において、ロアケース42にはブローバイガス入口管部51が設けられている。シリンダヘッドカバー4にはブローバイガス排出管部52が設けられており、ブローバイガス入口管部51は、グロメット管53によってブローバイガス排出管部52に接続されている。
ブローバイガス排出管部52は、動弁室13を流れるブローバイガスをブローバイガス入口管部51に排出する。図5において、エアクリーナケース44にはブローバイガス室54が形成されており、ブローバイガス室54にはブローバイガス排出管部52からブローバイガスが導入される。
図5、図7において、ブローバイガス室54は、ロアケース42の角部に設けられている。ブローバイガス室54は、ロアケース42の2つの側壁42A、42Bと、ロアケース42の底壁42Cと、ロアケース42の底壁42Cから上方に突出する突出壁42Dとによって囲まれる空間から構成されている。
ロアケース42の合わせ面42aとアッパケース43の合わせ面43aとにはシール部材55が介装されている。
シール部材55は、ロアケース42の周方向に沿って延びており(図7参照)、ロアケース42の合わせ面42aとアッパケース43の合わせ面43aとをシールしている。これにより、動弁室13からブローバイガスが外部に漏出することや、動弁室に水や塵等が侵入すること等を防止できる。
シール部材55は、天井壁部55Aを有し、天井壁部55Aは、ブローバイガス室54の上方を塞いで側壁42A、42B、底壁42Cおよび突出壁42Dと共にブローバイガス室54を形成する。
天井壁部55Aにはブローバイガス排出孔55aが形成されており、ブローバイガス室54に導入されるブローバイガスは、ブローバイガス排出孔55aから排出される。
アッパケース43には底板43Bが設けられており、底板43Bは、ブローバイガス室54の上方を覆うようにアッパケース43の底部に設けられている。
底板43Bにはブローバイガス排出孔43bが形成されており、ブローバイガス排出孔55aから排出されるブローバイガスは、ブローバイガス排出孔43bからクリーン室47に排出される。本実施例のブローバイガス排出孔55aは、本発明のブローバイガス排出部を構成する。
図6において、ブローバイガス排出孔55aは、開口部50Aの範囲内に設けられている。開口部50Aの範囲内とは、開口部50Aが形成されている部分のことであり、開口部50Aは、上下方向においてブローバイガス排出孔55aと重なるように設けられている。
図6において、空気出口管部50は、アッパケース43の側壁43Aから斜めに延びており、開口部50Aの幅W1は、空気出口管部50の幅W2よりも大きく形成されている。
エアクリーナ41の平面視において、空気出口管部50の軸線50aに対して一方側にブローバイガス室54が設置されており、空気出口管部50の軸線50aに対して他方側にエアフィルタ45が設置されている。
エアフィルタ45は、空気を濾過するフィルタ部45Aと、フィルタ部45Aの周囲にフィルタ部45Aと一体に設けられ、ロアケース42とアッパケース43との間に支持されるホルダ部45Bとを備えている。図5に示すようにホルダ部45Bは、底板43Bと突出壁42Dとによって支持されている。
図5において、天井壁部55Aは、縦壁55bを有する。縦壁55bは、天井壁部55Aの下面からロアケース42の側壁42Bの内周面に沿って底壁42Cに向かって延びており、ロアケース42の合わせ面42aとアッパケース43の合わせ面43aとをエアクリーナケース44の内方から覆っている。
ロアケース42には衝突壁42Eが設けられており、衝突壁42Eは、底壁42Cから天井壁部55Aに向かって上方に延びている。ブローバイガス入口管部51からブローバイガス室54に導入されたブローバイガスは、衝突壁42Eに衝突することにより、ブローバイガスに含まれるオイルミストがブローバイガスから分離される。
図7において、天井壁部55Aにはオイル落とし穴55cが形成されており、オイル落とし穴55cは、クリーン室47とブローバイガス室54とを連通している。
本実施例のエンジン1は、気筒軸が鉛直軸に対して傾斜しており、天井壁部55Aは、鉛直軸に対して傾斜している。オイル落とし穴55cは、ロアケース42の側壁42B寄りに形成されており、クリーン室47において天井壁部55Aに滴下されたオイルは、天井壁部55Aに沿ってオイル落とし穴55cに移動した後、オイル落とし穴55cからブローバイガス室54に落下する。
図1において、エンジン1にはシリンダヘッドカバー4、シリンダヘッド3およびシリンダブロック2にわたって新気導入通路56が形成されており、新気導入通路56は、動弁室13とクランク室10と連通している。
次に、作用を説明する。
図1において、エンジン1の低負荷時および中負荷時にはエンジン1の高負荷時に比べてスロットルバルブ20の開度が小さい。このとき、クランク室10のブローバイガスGは、ブローバイガスG1に示すように、エンジン1の負圧によってブローバイガス通路24からオイルセパレータ室21、PCVバルブ22およびブローバイガス排出管23を通して吸気マニホールド18に導入される。
吸気マニホールド18に導入されるブローバイガスG1は、吸気ポート14を通して燃焼室6Aに導入され、燃焼室6Aで燃焼される。
一方、エアクリーナ41のダスト室46に取り込まれた空気(新気)A1は、エアフィルタ45によって浄化された後に、空気A2で示すようにクリーン室47に導入される。クリーン室47に導入された空気A2は、開口部50Aから空気出口管部50を通して吸気管19に導入された後、吸気マニホールド18および吸気ポート14を通して燃焼室6Aに導入される。
また、クリーン室47に導入される空気A1の一部の空気A3は、クリーン室47からブローバイガス排出孔55aおよびブローバイガス排出孔43bを通してブローバイガス室54に導入された後、ブローバイガス入口管部51およびブローバイガス排出管部52を通して動弁室13に導入される。
動弁室13に導入される空気A3は、新気導入通路56を通してクランク室10に導入され、クランク室10を掃気する。
一方、エンジン1の高負荷時にはエンジン1の低負荷時および中負荷時に比べてスロットルバルブ20の開度が大きい。
このとき、クランク室10のブローバイガスGは、エンジン1の負圧によってブローバイガス通路24からオイルセパレータ室21およびブローバイガス排出管23を通して吸気マニホールド18に導入される。
ところが、エンジン1の高負荷時にはブローバイガスをPCVバルブ22だけでは処理できないので、PCVバルブ22で処理できないブローバイガスG2は、クランク室10から新気導入通路56を通して動弁室13に導入される。
新気導入通路56に導入されたブローバイガスG2は、動弁室13からブローバイガス排出管部52およびブローバイガス入口管部51を通してブローバイガス室54に導入される。
図5において、ブローバイガス室54に導入されるブローバイガスG2は、衝突壁42Eに衝突することでオイルミストが分離される。オイルミストが分離された後のブローバイガスG2は、天井壁部55Aと衝突壁42Eとの隙間を通ってブローバイガス排出孔55aに導かれた後、ブローバイガス排出孔55aからブローバイガス排出孔43bを通してクリーン室47に排出される。
クリーン室47に排出されたブローバイガスG2は、ブローバイガス排出孔55aの直上の開口部50Aから空気出口管部50に排出される(図6参照)。
空気出口管部50に排出されるブローバイガスは、吸気管19に導入された後、吸気マニホールド18および吸気ポート14を通して燃焼室6Aに導入され、燃焼室6Aで燃焼される。
ブローバイガス室54において気液分離されたオイルミストは、ブローバイガス入口管部51からブローバイガス排出管部52を通して動弁室13に戻される。また、天井壁部55Aにオイルミストが溜まった場合には、オイルミストは、天井壁部55Aの上面に沿ってオイル落とし穴55cに導かれ、オイル落とし穴55cからブローバイガス室54に落下する。
本実施例のエアクリーナ41によれば、アッパケース43の側壁43Aに形成された開口部50Aを有し、クリーン室47に排出された空気を、開口部50Aを通してクリーン室47から取り出す空気出口管部50を有する。
エアクリーナケース44の内部には、ブローバイガス入口管部51から取り入れられたブローバイガスが導入されるブローバイガス室54が設けられている。
ブローバイガス室54は、ブローバイガス室54からブローバイガスを排出するブローバイガス排出孔55aを有し、ブローバイガス排出孔55aは、開口部50Aの範囲内に設けられている。
これにより、ブローバイガス室54からブローバイガス排出孔55aからブローバイガス排出孔43bを通してクリーン室47に排出されるブローバイガスを、ブローバイガス排出孔43bから排出された瞬間に開口部50Aを通して空気出口管部50に確実に吸引できる。このため、ブローバイガスによってエアフィルタ45が汚損されることを容易に防止できる。
また、エアクリーナケース44に、ブローバイガス入口管部51とブローバイガス排出孔55aとを連通するブローバイガス室54を形成することにより、ブローバイガスを処理できるので、エアクリーナケース44に対するブローバイガス室54の設置スペースが増大することを防止できる。
また、本実施例のエアクリーナ41によれば、空気出口管部50が、アッパケース43の側壁43Aから斜めに延びており、開口部50Aの幅W1が空気出口管部50の幅W2よりも大きく形成されている。
これにより、開口部50Aの幅W1を大きくし、開口部50Aの範囲内にブローバイガス排出孔55aを形成した場合でも、ブローバイガス排出孔55aから排出されるブローバイガスによって空気の流れが妨げられることを防止できる。
このため、図6に示すように、ブローバイガスG2を空気A2に容易に合流させてブローバイガスの処理性能を向上できる。
また、開口部50Aを大きく形成できるので、ブローバイガス排出孔55aの開口面積を大きくすることが可能となり、より多くのブローバイガスをブローバイガス排出孔55aから排出でき、単位時間当たりのブローバイガスの処理能力を向上できる。
また、本実施例のエアクリーナ41によれば、エアクリーナ41の平面視において、空気出口管部50の軸線50aに対して一方側にブローバイガス室54が設置され、空気出口管部50の軸線50aに対して他方側にエアフィルタ45が設置されている。
これにより、図6に示すように、ブローバイガス排出孔55aから排出されたブローバイガスG2がエアフィルタ45側に流れようとしても、クリーン室47から空気出口管部50に流れる空気A2によって遮ることができる。このため、ブローバイガスG2がエアフィルタ45側に流れることを防止できる。
また、クリーン室47から空気出口管部50に流れる空気A2によってブローバイガスG2を空気出口管部50に円滑に導くことができる。このため、ブローバイガスの処理能力を向上できる。
また、本実施例のエアクリーナ41によれば、ブローバイガス室54は、ロアケース42の角部に設けられているので、ロアケース42の側壁42A、42Bを利用してエアクリーナケース44にブローバイガス室54を形成できる。
このため、エアクリーナケース44に対するブローバイガス室54の設置スペースを低減でき、結果的にエアクリーナ41が大型化することを防止できる。
また、本実施例のエアクリーナ41によれば、ロアケース42の合わせ面42aとアッパケース43の合わせ面43aとにシール部材55が介装されている。
さらに、シール部材55は、ブローバイガス室54の上方を塞いでブローバイガス室54を形成する天井壁部55Aを有し、天井壁部55Aにブローバイガス排出孔55aが形成されている。
これにより、シール部材55を利用してブローバイガス室54の一部を構成することができ、ブローバイガス室54の構成を簡素化することができる。
また、本実施例のエアクリーナ41によれば、天井壁部55Aは、縦壁55bを有し、縦壁55bは、天井壁部55Aの下面からロアケース42の側壁42Bの内周面に沿って下方に延び、ロアケース42の合わせ面42aとアッパケース43の合わせ面43aとをエアクリーナケース44の内方から覆っている。
これにより、ブローバイガス室54に導入されたブローバイガスを縦壁55bで遮ることにより、ロアケース42の合わせ面42aとアッパケース43の合わせ面43aとの間からブローバイガスが外部に漏出することをより効果的に防止できる。
これに加えて、縦壁55bによってブローバイガス室54を流れるブローバイガスを整流することが可能となる。
また、本実施例のエアクリーナ41によれば、天井壁部55Aに、オイル落とし穴55cが形成されており、天井壁部55Aの上面のオイルがオイル落とし穴55cからブローバイガス室54に落下可能である。
これにより、クリーン室47において天井壁部55Aの上面に滴下されたオイルをオイル落とし穴55cからブローバイガス室54に戻すことができる。このため、エアフィルタ45がオイルによって汚損されることをより効果的に防止できる。また、オイルがエアクリーナ41の外部に漏出することを防止し、エアクリーナ41の汚損を防止できる。
なお、本実施例のエアクリーナ41は、アッパケース43にブローバイガス排出孔43bを有する底板43Bが設けられているが、底板43Bを廃止してもよい。すなわち、ブローバイガスをブローバイガス排出孔55aから直にクリーン室47に排出してもよい。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1...エンジン(内燃機関)、23 ブローバイガス排出管、41...エアクリーナ、42...ロアケース、42A...側壁、42a...合わせ面(ロアケースの合わせ面)、43...アッパケース、43a...合わせ面(アッパケースの合わせ面)、44...エアクリーナケース、45...エアフィルタ、46...ダスト室、47...クリーン室、48...空気入口管部、50...空気出口管部、50A...開口部、50a...軸線(空気出口管部の軸線)、51...ブローバイガス入口管
部、54...ブローバイガス室、55...シール部材、55A...天井壁部、55a...ブローバイガス排出孔(ブローバイガス排出部)、55b...縦壁、55c...オイル落とし穴

Claims (7)

  1. ロアケースおよび前記ロアケースの上部に設けられたアッパケースを備えたエアクリーナケースと、
    前記エアクリーナケースの内部空間をダスト室と前記ダスト室の下流に位置するクリーン室とに仕切り、前記ダスト室から前記クリーン室に導入される空気を浄化するエアフィルタと、
    前記ロアケースに設けられ、空気を前記ダスト室に導入する空気入口管部と、
    前記アッパケースの側壁に形成された開口部を有し、前記クリーン室に導入された空気を、前記開口部を通して前記クリーン室から取り出す空気出口管部と、
    前記ロアケースに設けられ、内燃機関から排出されるブローバイガスを取り入れるブローバイガス入口管部とを備えたエアクリーナであって、
    前記エアクリーナケースの内部に、前記ブローバイガス入口管部から取り入れられたブローバイガスが導入されるブローバイガス室が設けられ、
    前記ブローバイガス室は、前記ブローバイガス室からブローバイガスを排出するブローバイガス排出部を有し、
    前記ブローバイガス排出部は、前記開口部の範囲内に設けられていることを特徴とするエアクリーナ。
  2. 前記空気出口管部は、前記アッパケースの前記側壁から斜めに延びており、前記開口部の幅が前記空気出口管部の幅よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアクリーナ。
  3. 前記エアクリーナの平面視において、前記空気出口管部の軸線に対して一方側に前記ブローバイガス室が設置され、前記空気出口管部の軸線に対して他方側に前記エアフィルタが設置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエアクリーナ。
  4. 前記ブローバイガス室は、前記ロアケースの角部に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のエアクリーナ。
  5. 前記ロアケースの合わせ面と前記アッパケースの合わせ面とにシール部材が介装されており、
    前記シール部材は、前記ブローバイガス室の上方を塞いで前記ブローバイガス室を形成する天井壁部を有し、
    前記天井壁部に前記ブローバイガス排出部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のエアクリーナ。
  6. 前記天井壁部は、縦壁を有し、前記縦壁は、前記天井壁部の下面から下方に延び、前記ロアケースの合わせ面と前記アッパケースの合わせ面とを前記エアクリーナケースの内方から覆っていることを特徴とする請求項5に記載のエアクリーナ。
  7. 前記天井壁部に、オイル落とし穴が形成されており、前記天井壁部の上面のオイルが前記オイル落とし穴から前記ブローバイガス室に落下可能であることを特徴とする請求項5または請求項6に記載のエアクリーナ。
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