JP5762332B2 - コネクタ、コネクタの製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、電気接続用のコネクタと、コネクタの製造方法に関するものであり、詳細には燃料ポンプ用コネクタおよびその製造方法に関するものである。
従来、自動車や自動二輪車などの燃料タンクに取り付けられる燃料ポンプに給電するための電気接続コネクタ部品として、燃料タンクの蓋板を貫通する形で設けられ、タンクの内外にそれぞれ端子金具の片方を露出させる構造を有するコネクタが提供されている。
このような構造の電気接続用のコネクタには、気密性能が求められる。
これは、燃料タンク内で気化した燃料によりタンク内圧力が上昇し、これに伴って燃料が、コネクタを構成する部品間の隙間から外部に漏洩して引火するという事故を防止するためである。
そのため特許文献1及び2に示すような気密構造を有するコネクタが提案されている。
特許文献1に係るコネクタは、端子金具をインサートとして第1の成形体を成形し、更に、第1の成形体をコアとしてインサートした第2の成形体としてコネクタ本体が成形される。
第1の成形体に対して端子金具は貫通した形で配され、第1の成形体のコネクタ側にはシール剤充填用凹部が設けられ、第2の成形体にインサート成形される前にシール剤を充填固化させている。
また、特許文献2に係るコネクタは、端子金具がシール剤を成形したホルダによって支持され、ホルダがコネクタ本体に接続されている。
特許第3365138号公報 特許第2643464号公報
電気接続コネクタは、オス側端子金具およびメス側端子金具の間で発生する摩擦力によって電気的接点を保っている。
この電気的接点は、電気回路の瞬断などの接触不良事故を防止するために、メス側端子金具の弾性変形力を利用して強力に接触させるのが一般的である。
そのためコネクタの挿入時には、端子周りには摩擦力に起因した圧縮力が発生する。
同様にコネクタの引き抜き時に端子周りには、引っ張り力が発生する。
特許文献1及び2に記載されているコネクタ構造は、これに接続される相手側のコネクタの着脱の際に発生する引っ張り力や圧縮力によってコネクタの気密構造が破壊される課題がある。
例えば特許文献1のコネクタでは、外部端子(端子金具の燃料タンク外側に露出する部分をいう)の直下にシール剤を配しているため、端子金具とシール剤との密着力が、シール剤を封止する2次成形体の合成樹脂蓋とシール剤との密着力を上回った場合には、合成樹脂とシール剤の弾性歪の差によって、シール剤と合成樹脂蓋の界面で剥離が発生する。
反対に、合成樹脂とシール剤との密着力が、端子金具とシール剤との密着力を上回った場合においては、端子金具とシール剤の界面で剥離が発生する。
また、第1の成形体と端子金具は、インサート成形によって直接接触しているため、第1の成形体と端子金具間にはシール剤が充填されていない。
シール剤で覆われていない部分は、冷熱サイクル等で端子金具と合成樹脂の間に界面剥離や隙間を生じ易く、前述のシール剤と合成樹脂蓋の界面での剥離と、端子金具とシール剤の界面での剥離とを併発すると、これらが燃料漏洩の原因となる恐れがあるという課題があった。
また、インサート成形によって端子金具を第1の成形体に取り付ける構造は、端子金具を容易に第1の成形体に配することができるが、シール剤の充填硬化工程において、第1の成形体を加熱するため、第1の成形体が熱変形を起こし、各端子金具間の寸法関係が変化し、インサートコアとしての部品精度が低下し、2次成形金型への挿入性が悪く作業効率が悪化し、大きく第1の成形体が変形した場合には、2次成形金型へのインサートが不能になり製品の歩留まりが悪化するという課題があった。
また、特許文献2に係るコネクタでは、端子金具にエポキシ系接着剤を塗布してからシール剤であるホルダによってシールされた1次成形体を製造しているが、端子金具に均一に効率よく接着剤を塗布することが困難であるという課題があった。
この発明は、これらの課題を解決するためになされたものであり、気候変動による冷熱サイクルに耐えて、コネクタ内部の気密性を維持できる、信頼性の高い電気接続用のコネクタを提供することを目的とする。
この発明に係るコネクタは、
端子金具と、
1次成形体であって、シール剤を充填するシール剤充填部と、シール剤充填部に連通して端子金具を保持する第1保持部と、シール剤充填部に連通して端子金具を保持する第2保持部を有する耐ガソリン性の1次成形体と、
シール剤充填部に充填されることにより、第1保持部と第2保持部の間で端子金具の中間部を全周に渡ってシールすると共に、第1保持部と端子金具の間の隙間を端子金具の全周に渡ってシールし、かつ、第2保持部と端子金具の間の隙間を端子金具の全周に渡ってシールするシール剤と、
端子金具の両端部を除いて、シール剤を充填した1次成形体及び端子金具をインサートして成形する耐ガソリン性の2次成形体とを備えたものである。
また、この発明に係るコネクタの製造方法は、
1次成形品であって、シール剤を充填するシール剤充填部と、シール剤充填部に連通して端子金具を保持する第1保持部と、シール剤充填部に連通して端子金具を保持する第2保持部とからなる耐ガソリン性の1次成形体を成形する1次成形体製造工程と、
1次成形体の第1保持部と第2保持部に端子金具を挿入する端子金具挿入工程と、
シール剤充填部にシール剤を充填し、第1保持部と第2保持部の間で端子金具を全周に渡ってシールすると共に、第1保持部と端子金具の間の隙間を端子金具の全周に渡ってシールし、かつ、第2保持部と端子金具の間の隙間を全周に渡ってシールするシール剤充填工程と、
シール剤を充填した1次成形体及び端子金具をインサートして、耐ガソリン性の樹脂で端子金具の両端部を除いてシールする2次成形体製造工程とを備えたものである。
この発明に係るコネクタは、
端子金具と、
1次成形体であって、シール剤を充填するシール剤充填部と、シール剤充填部に連通して端子金具を保持する第1保持部と、シール剤充填部に連通して端子金具を保持する第2保持部を有する耐ガソリン性の1次成形体と、
シール剤充填部に充填されることにより、第1保持部と第2保持部の間で端子金具の中間部を全周に渡ってシールすると共に、第1保持部と端子金具の間の隙間を端子金具の全周に渡ってシールし、かつ、第2保持部と端子金具の間の隙間を端子金具の全周に渡ってシールするシール剤と、
端子金具の両端部を除いて、シール剤を充填した1次成形体及び端子金具をインサートして成形する耐ガソリン性の2次成形体とを備えたものなので、1次成形体内部において、第1保持部と端子金具の間及び、第2保持部と端子金具の間に所定の隙間を設け、この隙間部分とシール剤充填部に充填されたシール剤が一体となって端子金具の表面をシールする。
これにより、コネクタ100の脱着時において、一部分に引っ張り力、押圧力が集中し、端子金具4とシール剤6の剥離が生じることがない。
また、第1保持部と第2保持部にもシール剤が浸透して硬化するので、1次成形体の樹脂部分と端子金具の界面に隙間ができず、コネクタ100の気密性を向上できる。
また、この発明に係るコネクタの製造方法は、
1次成形品であって、シール剤を充填するシール剤充填部と、シール剤充填部に連通して端子金具を保持する第1保持部と、シール剤充填部に連通して端子金具を保持する第2保持部とからなる耐ガソリン性の1次成形体を成形する1次成形体製造工程と、
1次成形体の第1保持部と第2保持部に端子金具を挿入する端子金具挿入工程と、
シール剤充填部にシール剤を充填し、第1保持部と第2保持部の間で端子金具を全周に渡ってシールすると共に、第1保持部と端子金具の間の隙間を端子金具の全周に渡ってシールし、かつ、第2保持部と端子金具の間の隙間を全周に渡ってシールするシール剤充填工程と、
シール剤を充填した1次成形体及び端子金具をインサートして、耐ガソリン性の樹脂で端子金具の両端部を除いてシールする2次成形体製造工程とを備えたものなので、1次成形体内部において、第1保持部と端子金具の間及び、第2保持部と端子金具の間に所定の隙間を設け、この隙間部分とシール剤充填部に充填されたシール剤が一体となって端子金具の表面をシールする。
これにより、コネクタ100の脱着時において、一部分に引っ張り力、押圧力が集中し、端子金具4とシール剤6の剥離が生じることがない。
また、第1保持部と第2保持部にもシール剤が浸透して硬化するので、1次成形体の樹脂部分と端子金具の界面に隙間ができず、コネクタ100の気密性を向上できる。
本発明の実施の形態1に係るコネクタの断面図である。 本発明の実施の形態1に係る1次成形体の斜視図である。 図2のA−A線における断面図である。 本発明の実施の形態1に係る1次成形体に、端子金具を装着した状態を示す斜視図である。 図4のB−B線における断面図である。 図5の要部拡大図である。 本発明の実施の形態1で使用するシール剤の粘度と部材間の隙間との関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る2次成形体製造用の成形金型に、コア部材を装着した状態の断面図である。 本発明の本実施の形態2に係る1次成形体と、これに挿入した端子金具の斜視図である。 本発明の本実施の形態2に係る1次成形体と、これに装着した端子金具の他の例を示す斜視図である。 本発明の本実施の形態3に係る1次成形体の斜視図である。 本発明の本実施の形態3に係る1次成形体に端子金具を装着した状態を示す斜視図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を、図に基づいて説明する。
本実施の形態では、車両用のインタンクタイプの燃料ポンプに給電するために用いる電気接続用のコネクタに、本発明を適用した例を示す。
図1は、電気接続用のコネクタ100の断面図である。
コネクタ100は、燃料タンクの外側に露出する外部コネクタ1と、燃料タンクの内側に内蔵される内部コネクタ2と、外部コネクタ1と内部コネクタ2と一体として射出成形され、燃料タンクの外周面に沿うように圧着されるフランジ部3で構成される。
プレス加工にて1本の金具の途中を直角に折り曲げて製造するL字型の端子金具4が、外部コネクタ1とフランジ部3の中に埋設されている。
端子金具4の一端は、燃料タンクの壁面と平行に配置された外部コネクタ1の外部端子42となる。
また、他端が、燃料タンクの壁面からタンクの内側に直角に突出する内部コネクタ2の内部端子43となる。
そして、端子金具4は、外部コネクタ1の内部に埋設されている1次成形体50の内部を貫通している。
1次成形体50の内部には、シール剤6が充填されていて、端子金具4の周囲をシールしている。
外部コネクタ1は、上述の外部端子42と、この外部端子42の周囲を空隙を介して取り囲み、給電側の他のコネクタと接続するための嵌合部11を有している。
また、内部コネクタ2は、内部端子43と、この内部端子43の周囲を取り囲み、タンク内の燃料ポンプ側のコネクタと接続するための嵌合部21を有している。
次に、コネクタ100の詳細の構成と、このコネクタ100の製造方法を説明する。
図2は、1次成形体50の斜視図である。
1次成形体50は、耐ガソリン性を有する樹脂成形体であって、一体として成形されている。
図3は、図2、A−A線における断面図である。
1次成形体50は、5セットのシール剤充填部51、第1保持部52、第2保持部53を備えている。
シール剤充填部51は、端子金具4の中間部分を全周に渡ってシールするためのシール剤6を充填する部分である。
図3に示すように、シール剤充填部51は、1次成形体50の一面に開口部を有している。
第1保持部52は、シール剤充填部51と連通する溝形状をしており、第1保持部52の両側面の底部には、のり面54を備えている。
第1保持部52は、その上面及び両端部が開口している。
第1保持部52は、端子金具4を外部端子42と端子金具4のL字型の屈曲部の間で保持する役割を有する。
第2保持部53は、シール剤充填部51の底部に連通して設けられており、下方に向かって次第に口径が狭くなるロート形状をしている。
第2保持部53は、シール剤充填部51に連通すると同時に、1次成形体50の下面を貫通している。
第2保持部53も端子金具4を周囲から保持する機能を有する。
1次成形体50には、合計5本の端子金具4を取り付けられる。
図2に示すように、各端子金具4の間には樹脂絶縁壁55が成形されているので、それぞれの端子金具4の間が電気的に短絡することはない。
また、1次成形体50の第1保持部52及び、樹脂絶縁壁55の長手方向の全長は、コネクタ100の着脱時の引っ張り力、圧縮力に対抗するために充分な肉厚を確保している。
次に、コネクタ100の製造方法を説明する。
図4は、一体成形された1次成形体50に、端子金具4を装着した状態を示す斜視図である。
図5は、図4のB−B線における断面図である。
図6は、図5の要部拡大図である。
まず、先述した1次成形体50を、POM(ポリアセタール)、PA(ポリアミド)などの合成樹脂にて一体として射出成形する。
次に、1次成形体50の第2保持部53に対して上方から、端子金具4を、内部端子43となる側の先端から挿入する。
図3における第2保持部53の水平方向の断面形状は、端子金具4の全長に対して垂直な断面形状と同様の形状である。
第2保持部53は、端子金具4を挿入した時に、端子金具4の周囲に20〜30μm程度の隙間ができる精度で成形されている。
端子金具4を、第2保持部53に対して挿入し、屈曲部44の直前まで挿入してから、端子金具4の、屈曲部44を挟んだ反対側、即ち、内部端子43に対して90度に折れ曲がった外部端子42側を、1次成形体50の断面溝形状をした第1保持部52に挿入する。
第1保持部52の形状は、端子金具4の一部がすっぽりと収まる溝形状であり、端子金具4を収めた時に、端子金具4の上面と1次成形体50の上面の間に僅かに段差ができる深さを有している。
また、第1保持部52は、端子金具4の両側面及び下面と第1保持部52の対向する各面との間に20〜30μm程度の隙間ができる精度で成形されている。
先に説明したように、第1保持部52の両側面の底部には、のり面54を設けている。
こののり面54によって、第1保持部52の底面と、この底面が対向する端子金具4の底面との間に先に述べた隙間を確保できる。
また、端子金具4はL字型をしているので、内部端子43側が鉛直方向になるように設置して製造すると、のり面54に、端子金具4の下面の両縁が接する状態で、端子金具4が水平になるように自然に位置決めされる。
この時、端子金具4の両側面と第1保持部52の対向する側壁面の間にも均等に上述の隙間が生じることとなる。
この場合、端子金具は、断面3角でも4角でも良い。
1次成形体50に5本の端子金具4を装着し、シール剤充填部51の上部開口部、及び第1保持部52の上部開口部から、エポキシ樹脂などからなるシール剤6を充填する。
シール剤充填部51に充填したシール剤6は、シール剤充填部51の内部で、端子金具4の周囲を取り囲むと同時に下方に連通する第2保持部53と端子金具4の周囲に浸透し、シール剤6の一部は、シール剤充填部51に連通する第1保持部52側にも浸透する。
第1保持部52の開口部から注入したシール剤6は、端子金具4と第1保持部52の間の隙間に浸透し、端子金具4と第1保持部52の間をシールすると同時に、端子金具4の上面をシールする。
そして、シール剤6はシール剤充填部51および、これに連通する第1保持部52と第2保持部53の中で、一体として端子金具4の全周を取り囲んで硬化するコア部材が完成する。
図7は、シール剤6の粘度と、当該シール剤6が対応可能な部材間の隙間の大きさの関係を示す図である。
図に示すように端子金具4と、第1保持部52及び第2保持部53との間の隙間範囲Bに対応する粘度範囲Aのシール剤を使用することが望ましい。
次に、2次成形体90の成形工程を説明する。
図8は、2次成形体製造用の成形金型80にコア部材70を装着した状態の断面図である。
1次成形体50と端子金具4が、シール剤6を介して密着した部品をコア部材70として成形金型80内に配し、外部コネクタ1、内部コネクタ2、フランジ3を一体としたコネクタ100の成形を行う。
図8に示すように、コア部材70の端子金具4の外部端子42及び内部端子43に相当する部分は、最終的に露出している必要がある。
そのため、外部端子42及び内部端子43は、2次成形体90の成形時には、成形樹脂の回り込みが発生しない程度に成形金型80と接触した状態を維持している。
2次成形体成形工程において、コア部材70が、成形金型80と接触しているのは外部端子42および内部端子43のみである。
1次成形体50の表面は、2次成形体90の樹脂に覆われる際に、2次成形体90の樹脂の熱によって溶融する。
これにより、1次成形体50の表面と、2次成形体90の内面が密着する。
同時に、外部コネクタ1の嵌合部11、内部コネクタ2の嵌合部21、フランジ3が一体として成形され、気密性に優れたコネクタ100が完成する。
1次成形体50と2次成形体90の製造に使用する樹脂は、同種の樹脂であることが好ましい。
また、別種の樹脂であっても1次成形体50の樹脂の融点が、2次成形体90の成形時の樹脂温度より低くければ良い。
1次成形体50の材料として、2次成形体90の材料よりも低融点のものを使用すれば、1次成形体50と2次成形体90の密着をより確実なものにできる。
また、各材料の融点の幅を所望の温度に調整できる材料を選定することにより、1次成形体50と2次成形体90との密着度を安定した範囲内とすることができる。
これにより、1次成形体50と2次成形体90の間の界面が消滅し、燃料タンクの内外でのコネクタ100部分での気密性を確保できる。
また、樹脂同士の界面が消滅するため、使用時の冷熱サイクルへの耐性を向上させることができる。
本実施の形態に係るコネクタ100及び、その製造方法によれば、1次成形体50内部において、第1保持部52と端子金具4の間及び、第2保持部53と端子金具4の間に所定の隙間を設け、この隙間部分とシール剤充填部51に充填されたシール剤6が一体となって端子金具4の表面をシールするので、コネクタ100の脱着時において、一部分に引っ張り力、押圧力が集中し、端子金具4とシール剤6の剥離が生じることがない。
また、第1保持部52と第2保持部53にもシール剤6が浸透して硬化するので、1次成形体50の樹脂部分と端子金具4の間の界面に隙間ができず、コネクタ100の気密性を向上できる。
また、L字型の端子金具4を使用し、十分な長さの樹脂絶縁壁55を設けることができるので、外部コネクタ1を電源側のコネクタに着脱する時に発生する引っ張り力、圧縮応力に抗することができる。
これにより、着脱時の2次成形体90の変形及び、この変形に起因する2次成形体90と端子金具4との剥離、更に、引っ張り力、圧縮応力のシール剤充填部51への伝播を防止することができる。
また、各端子金具4に対して1セットずつ、シール剤充填部51と、第1保持部52、第2保持部53を設けたので、シール剤充填部51を小さくできる。
これにより、2次成形体90の製造時における成形収縮によって、コア部材70と2次成形体90の間にヒケが発生することを防止できる。
また、シール剤6の容量が少なく、体積収縮が小さいので、実使用中の冷熱サイクルなどでシール剤6と1次成形体50及び2次成形体90の合成樹脂の線膨張係数差により熱応力が発生し、シール剤6と各合成樹脂、シール剤6と端子金具4とが剥離することを防止できる。
これにより、コネクタ100の長期に渡る気密性を確保できる。
また、端子金具4を1次成形体50にインサート成形せずに、1次成形体50に対して挿入してからシール剤6を注入して一体として固定するので、インサート成形と比較して以下のような効果が得られる。
まず、端子金具4を1次成形体50に挿入するため、1次成形体50の第1保持部52、第2保持部53には端子金具4より大きめの、隙間部分を含めた寸法公差が与えられる。
この隙間があることで、シール剤6の充填硬化時における1次成形体50の熱変形による各端子金具間の寸法の変化を吸収することができる。
これにより、端子金具4を変形させることなく1次成形体50へ挿入でき、歩留まりの良いコア部材70を製造できる。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2を図を用いて実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図9は、本実施の形態における1次成形体250aと、これに挿入した端子金具204の斜視図である。
1次成形体250aは、直線状の端子金具204に対応する部材であって、4本の板状の端子金具204が同一方向に貫通する差込孔259aが穿設されている。
この差込孔259aの両端部が、実施の形態1で述べた第1保持部と、第2保持部となる。
また、1次成形体250aの上面から、差込孔259aに連通するシール剤充填部251aを設けている。
また、シール剤充填部251aは、この部分を貫通する端子金具204の周囲を取り囲む空間を有している。
図示しないが、差込孔259aの四隅には、実施の形態1と同様の、のり面を設けており、端子金具204の各外周面と差込孔259aの内周面の間には、実施の形態1と同様の隙間が確保できる。
1次成形体250aの差込孔259aに端子金具204を挿入し、シール剤充填部251aにシール剤を充填することにより、シール剤は、シール剤充填部251aの中で端子金具204を完全に取り囲み、シール剤の液面が、差込孔259aの上面より上に達すると、連通する両側の差込孔259aに侵入して、やがて硬化する。
その他の製造工程は、実施の形態1で説明したものと同様である。
本発明の実施の形態2に係る、コネクタおよびその製造方法によれば、実施の形態1と同様の効果を奏する。
また、1次成形体250aには、差込孔259aとシール剤充填部251aとして、いずれも穴を設けるだけで良いので、1次成形体250aの製造が容易である。
図10は、本実施の形態における1次成形体250bと、これに挿入した端子金具204の斜視図である。
1次成形体を1次成形体250bのような形状とし、差込溝259bの上面が開放している構造としても良い。
また、この場合、図10における端子金具204の高さが、差込溝259bの深さより短い構成とすると、実施の形態1と同様に、シール剤を端子金具204の上面にも直接充填できる。
これにより、差込溝259bの各壁面と端子金具204との間の隙間に、効果的にシール剤を充填できる。
実施の形態3.
以下、本発明の実施の形態3を図を用いて実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図11は、本実施の形態に係る、1次成形体350の斜視図である。
図12は、本実施の形態に係る、1次成形体350に端子金具304を装着した状態を示す斜視図である。
実施の形態1で示した1次成形体50と本実施の形態の1次成形体350との違いは、シール剤充填部351が、1次成形体350の隣接する2面に開口していることである。
即ち、シール剤充填部351は、端子金具304の屈曲部344が外部に暴露するように、1次成形体350の2面に開口部を有する。
このような構成にすることで、シール剤充填部351へ注入するシール剤の、各隙間への浸透を早めることができ、インサート部材の生産性を高める事ができる。
その他の効果については実施の形態1と同様である。
尚、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
100 コネクタ、1 外部コネクタ、11,21 嵌合部、2 内部コネクタ、
3 フランジ部、4,204,304 端子金具、42 外部端子、43 内部端子、
44,344 屈曲部、50,250a,250b,350 1次成形体、
51,251a,351 シール剤充填部、52 保持部、53 保持部、
54 のり面、55 樹脂絶縁壁、259a,259b 差込孔、6 シール剤、
70 コア部材、80 成形金型、90 2次成形体。

Claims (6)

  1. 端子金具と、
    1次成形体であって、シール剤を充填するシール剤充填部と、前記シール剤充填部に連通して前記端子金具を保持する第1保持部と、前記シール剤充填部に連通して前記端子金具を保持する第2保持部を有する耐ガソリン性の1次成形体と、
    前記シール剤充填部に充填されることにより、前記第1保持部と前記第2保持部の間で前記端子金具の中間部を全周に渡ってシールすると共に、前記第1保持部と前記端子金具の間の隙間を前記端子金具の全周に渡ってシールし、かつ、前記第2保持部と前記端子金具の間の隙間を前記端子金具の全周に渡ってシールする前記シール剤と、
    前記端子金具の両端部を除いて、前記シール剤を充填した前記1次成形体及び前記端子金具をインサートして成形する耐ガソリン性の2次成形体を備え、
    前記第1保持部及び第2保持部の少なくとも一方は、前記端子金具の外周面のうちのある面の両縁を支持して、前記外周面と前記外周面が対向する当該保持部の壁面との間に隙間を確保するのり面を有するコネクタ。
  2. 前記1次成形品の前記第1保持部と前記第2保持部の少なくとも1方の保持部は、前記端子金具の長手方向に開いた開口部を有する溝である請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記端子金具はL次形状であり、前記第1保持部と前記第2保持部は、前記端子金具の屈曲部を挟んで設けられている請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記シール剤充填部は、前記1次成形体内に装着した前記端子金具の屈曲部が対向する2面に開口部を有する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
  5. 複数の前記端子金具と、それぞれの前記端子金具について、前記第1保持部と前記第2保持部を備えた請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載のコネクタ。
  6. 1次成形品であって、シール剤を充填するシール剤充填部と、前記シール剤充填部に連通して端子金具を保持する第1保持部と、前記シール剤充填部に連通して前記端子金具を保持する第2保持部とからなる耐ガソリン性の1次成形体を成形する1次成形体製造工程と、
    前記端子金具を、前記1次成形体の前記第1保持部と前記第2保持部の少なくとも一方が有するのり面に、前記端子金具の外周面のうちのある面の両縁を支持するように、前記第1保持部と前記第2保持部に挿入し、
    前記外周面と、前記外周面が対向する当該保持部の壁面との間に隙間を確保する端子金具挿入工程と、
    前記シール剤充填部に前記シール剤を充填し、前記第1保持部と前記第2保持部の間で前記端子金具を全周に渡ってシールすると共に、前記第1保持部と前記端子金具の間の隙間を前記端子金具の全周に渡ってシールし、かつ、前記第2保持部と前記端子金具の間の隙間を全周に渡ってシールするシール剤充填工程と、
    前記シール剤を充填した前記1次成形体及び前記端子金具をインサートして、耐ガソリン性の樹脂で前記端子金具の両端部を除いてシールする2次成形体製造工程とを備えたコネクタの製造方法。
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