JP6544137B2 - 電気コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、電気コネクタに関する。
電気回路が形成された基板同士を電気的に接続する電気コネクタの中には、防水機能を有するものがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示された電気コネクタは、既定の間隔で並ぶ接続端子の各々が挿通されるハウジングの複数の挿通孔を、樹脂等のシール材で封止する。このシール材により、コネクタ内部を介して基板に水分が浸入することが防止される。
実開平07−042018号公報
最近では、電気コネクタの小型化に伴って、接続端子の間の狭ピッチ化が進んでいる。このことは、上記特許文献1に開示された電気コネクタのように、防水が必要な電気コネクタでも同様である。しかしながら、接続端子の間、すなわち極間の距離があまりに近くなりすぎると、防水のためにシール材を接続端子の周辺に充填しても、充填されるシール材の流れが、シール材の極間における表面張力によって滞ってしまい、防水が必要な領域にシール材を十分に行き渡らせるまでに時間がかかってしまう。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、防水が必要な領域にシール材を短時間に行き渡らせることができる電気コネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る電気コネクタは、
導電性の複数のコンタクトと、
前記複数のコンタクトが外方に突出した状態で既定の間隔で配列された面を有する絶縁性の部材と、
前記複数のコンタクトが配列された面を囲むように前記部材を収容する筒状の筐体と、
を備え、
前記複数のコンタクトが配列された面が、前記複数のコンタクトによって、第1の領域と第2の領域とに区切られ、
前記第1の領域に注入されたシール材を前記第2の領域へ誘導する誘導溝が、前記コンタクトの間を通るように前記部材に設けられている。
この場合、前記誘導溝の幅は、前記コンタクトの間隔以下である、
こととしてもよい。
また、前記シール材が注入される位置から離れるに従って、前記誘導溝が深くなっている、
こととしてもよい。
また、前記誘導溝に交差して設けられ、前記誘導溝を流れる前記シール材を前記交差する方向へ誘導する交差溝が前記第2の領域に設けられている、
こととしてもよい。
また、前記第1の領域は、前記複数のコンタクトで囲まれた領域であり、
前記第2の領域は、前記複数のコンタクトと前記筒状の筐体との間に形成された領域であり、
前記誘導溝は、
前記第1の領域から前記第2の領域の前記筐体と接する位置まで設けられている、
こととしてもよい。
前記複数のコンタクトが2列に配列され、
一方の列を構成する前記コンタクトの間と、他方の列を構成する前記コンタクトの間とをつなぐように前記誘導溝が延びている、
こととしてもよい。
本発明によれば、外方に突出した状態で既定の間隔で配列された複数のコンタクトによって第1の領域と第2の領域とに区切られた絶縁性の部材の面に、第1の領域に注入されたシール材を第2の領域へ誘導する誘導溝が、コンタクトの間を通るように設けられている。このようにすれば、第1の領域に注入されたシール材の一部は、誘導溝に入り込んでコンタクトの間を通過するので、コンタクトの間におけるシール材の表面張力を発生させることなく、第2の領域に流れ込む。第2の領域に流れ込んだ誘導溝内のシール材は、誘導溝から溢れてコンタクトの間を通過するシール材の流れを促進し、表面張力を弱める働きをするため、第1の領域に注入されたシール材を第2の領域に容易に流し込むことができる。この結果、防水が必要な領域にシール材を短時間に行き渡らせることができる。
図1(A)及び図1(B)は、本発明の一実施の形態に係る電気コネクタの構成を示す斜視図である。 図2(A)は、電気コネクタの底面図である。図2(B)は、電気コネクタの側面図である。図2(C)は、電気コネクタの上面図である。 図2(B)のA−A断面図である。 図2(B)のB−B断面図である。 図2(B)のC−C断面図である。 図6(A)は、図2(C)のD−D断面図である。図6(B)は、図6(A)の部分拡大図である。 シール材が充填された状態の電気コネクタの上面図である。 シール材の注入領域と流入領域とを示す図である。 図9(A)及び図9(B)は、シール材の充填工程(その1)を示す図である。 図10(A)及び図10(B)は、シール材の充填工程(その2)を示す図である。 図11(A)及び図11(B)は、シール材の充填工程(その3)を示す図である。 誘導溝が形成されていない電気コネクタにおけるシール材の充填状態を示す図である。 誘導溝が形成された電気コネクタにおけるシール材の充填状態を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る電気コネクタの特徴部分を示す図である。 図15(A)は、本発明の実施の形態3に係る電気コネクタの側面図である。図15(B)は、図15(A)のE−E断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る電気コネクタについて、図面を参照して説明する。全図において、同一又は相当する構成要素には、同一符号を付している。
実施の形態1.
まず、本発明の実施の形態1について説明する。
図1(A)、図1(B)、図2(A)〜図2(C)に示すように、本実施の形態に係る電気コネクタ100は、略直方体状である。図1(A)及び図2(A)には、電気コネクタ100の実装面SMTが示されている。電気コネクタ100は、図示しない回路基板に実装面SMTを対向させた状態で、その回路基板に実装される。
また、図1(B)及び図2(C)には、実装面SMTの反対側の面である、電気コネクタ100のコネクタ嵌合面ISTが示されている。コネクタ嵌合面ISTには、挿入口10が設けられている。この挿入口10には、他の電気コネクタが差し込まれる。これにより、電気コネクタ100は、回路基板と他の電気コネクタとを電気的に接続する。
この電気コネクタ100には、水分がコネクタ内を通って回路基板へ伝わるのを防止すべく、ハウジング1の内部にシール材4(図7参照)を塗布することにより、防水加工が施される。なお、図1(A)、図1(B)、図2(A)〜図2(C)では、シール材4が充填される前段階の電気コネクタ100が示されている。
まず、シール材4を塗布する前の電気コネクタ100の構成について説明する。電気コネクタ100は、ハウジング1と、シェル2と、複数のコンタクト3と、を備える。
ハウジング1は、全体として直方体状を形成する絶縁性の筒状の筐体(例えば合成樹脂)であり、その両端(実装面SMT側及びコネクタ嵌合面IST側)には開口が設けられている。このハウジング1内に、シェル2と、複数のコンタクト3が収容される。
ハウジング1の長手方向、即ち、電気コネクタ100の長手方向(以下、「コネクタ長手方向」とする)両端には、回路基板と接続する接続部及びシェル2を固定するための固定部が設けられている。また、ハウジング1の内部中央には、図2(B)のA−A断面図である図3、図2(B)のB−B断面図である図4に示すように、シェル2を固定するためにコネクタ長手方向に延びる平板状の部材11が設けられている。
シェル2は、絶縁性の部材(例えば合成樹脂)である。図3及び図4に示すように、シェル2は、電気コネクタ100の長手方向から見て全体として略T字状(2つのL字状の部材を、ハウジング1を挟んで背中合わせにした形状)に形成されており、T字状のまま、コネクタ長手方向に延びている。
シェル2は、T字状の頭部2aが実装面SMT側を向くように、ハウジング1に収容される。また、シェル2の頭部2aとハウジング1との接合部分に、つまり、シェル2の頭部2aとハウジング1の側壁との間に、隙間21aが形成される。この隙間21aを含むように、防水面20が形成される。即ち、防水面20は、隙間21aと、シェル2の頭部2aと、その頭部2aに挟まれたハウジング1の部材11の側面11aとにより形成される。防水面20は、ハウジング1の側壁に囲まれているので、ハウジング1の実装面SMT側の端部よりもやや奥に(コネクタ嵌合面IST側に)配置される。
また、図2(B)のC−C断面図である図5に示すように、シェル2には、コネクタ長手方向に沿って、複数の貫通孔21bの配列が2列形成されている。各貫通孔21bには、コンタクト3が挿通されて固着されている。貫通孔21bの間隔は、既定の間隔(例えば、0.385mm)となっている。この貫通孔21bも含むように、防水面20が形成される。
コンタクト3は、細長い導電性の部材(例えば、金属)である。図1(A)及び図2(A)に示すように、コンタクト3は、貫通孔21bの配列に従って、コネクタ長手方向に沿って2列配列されている。各コンタクト3は、上記既定の間隔で互いに平行に並ぶように、外方に突出した状態で頭部2aに(防水面20上に)固着されている。
図2(C)のD−D断面図である図6(A)及びそのa部分の拡大図である図6(B)に示すように、各コンタクト3の一方側は、防水面20から実装面SMTに向かって延び、ハウジング1から少し張り出した後、90度折り曲げられ、実装面SMTと平行になるように延びている。この実装面SMTと平行になるように延びた部分が、回路基板と接続される。
図6(A)に示すように、コンタクト3の他方側は、電気コネクタ100のコネクタ嵌合面ISTに向かって延びている。図1(B)、図2(C)及び図3に示すように、コンタクト3の他方側は、挿入口10内に配列されている。これらコンタクト3の他方側は、挿入口10に挿入された他の電気コネクタのコンタクトと電気的に接続する。
実装面SMTとその反対側のコネクタ嵌合面ISTとの間で、隙間21aおよび貫通孔21bを介して漏水するのを防ぐため、防水面20には、図7に示すように、シール材4が充填される。シール材4は、充填されるときには液状であり、充填された後に固化される。このようなシール材4には、例えば、シリコーンゴムやブチルゴム等があるが、これらには限定されない。図7に示すように、このシール材4が充填されることで、実装面SMTを見ても、シェル2および部材11の側面11aを視認することができなくなっている。
シール材4の注入は、注入装置を用いて行われる。注入装置は、図8に示すノズル40を備えている。このノズル40を実装面SMT側に配置し、ノズル40からシール材4が吐出される。ノズル40は、シール材4を吐出しながら、コネクタ長手方向に走査される。これにより、防水面20全体にシール材4が行き渡るようになっている。
図8に示すように、防水面20は、貫通孔21bに挿通された複数のコンタクト3によって、シール材4の注入領域20Aとシール材4の流入領域20Bとに区切られている。注入領域20Aは、シール材4が直接注入される領域であり、流入領域20Bは、注入領域20Aからシール材4が流れ込んでくる領域である。本実施の形態では、注入領域20Aは、複数のコンタクト3で囲まれた(挟まれた)領域となっている。また、流入領域20Bは、複数のコンタクト3とハウジング1の側壁との間に形成された領域となっている。
図6(A)、図6(B)及び図8等に示すように、防水面20には、誘導溝22の配列が形成されている。各誘導溝22は、矩形状の溝であり、コネクタ長手方向に直交する方向に延びている。各誘導溝22は、コンタクト3の間を通り、注入領域20Aと流入領域20Bとをつないでいる。誘導溝22は、注入領域20Aに注入されたシール材4を流入領域20Bへ誘導する。
誘導溝22の幅は、コンタクト3の間隔以下であればよい。このようにすれば、シェル2がコンタクト3の固着力を維持することができる。また、誘導溝22の深さは、任意に設定することができるが、1mm程度となっている。誘導溝22の幅及び深さは、シール材4の特性、特に粘度との関係で決定されるのが望ましい。
次に、電気コネクタ100におけるシール材4の充填工程について説明する。
シール材4の充填工程に先立って、コンタクト3がシェル2に固着された後、そのシェル2がハウジング1内に収納され、コンタクト3がL字に折り曲げられ、電気コネクタ100が、図1(A)、図1(B)に示す状態になっているものとする。この状態で、図8に示すように、電気コネクタ100は、実装面SMTを、シール材4を注入するノズル40に対向させた状態で、注入装置にセットされる。ノズル40は、注入領域20Aのコネクタ長手方向の端部に配置されている。シール材4の注入は、この状態で開始される。
まず、図3と同じ断面である図9(A)に示すように、ノズル40からシール材4が注入される。すると、図9(B)に示すように、注入領域20Aにシール材4が注入され、矢印で示すように、周辺に広がっていく。
さらに、図4と同じ断面である図10(A)に示すように、ノズル40は、コネクタ長手方向に進みながら、シール材4を注入していく。図10(B)に示すように、注入領域20Aに注入されたシール材4は、コンタクト3とハウジング1との間La(図5参照)及び誘導溝22に入り込んで、流入領域20Bにも広がっていく。
さらに、ノズル40は、コネクタ長手方向に進みながら、シール材4を注入領域20Aに吐出(ポッティング)する。これにより、図11(A)及び図11(B)に示すように、防水面20全体にシール材4が塗布される。
ここで、図12に示すように、誘導溝22が設けられていない場合には、コンタクト3の間に入り込んだシール材4に発生する表面張力により、流入領域20Bへのシール材4の流入が妨げられてしまう。
これに対して、本実施の形態に係る電気コネクタ100では、図13に示すように、誘導溝22が設けられているので、注入領域20Aに注入されたシール材4が、誘導溝22に入り込んでコンタクトの間を通過する。このため、シール材4は、コンタクト3の間におけるシール材4の表面張力を発生させることなく、流入領域20Bまで流入する。一方、誘導溝22から溢れてコンタクト3の間を通過するシール材4は、この誘導溝22内のシール材4に引っ張られる形で(流れが促進される形で)、流入領域20Bに流れ込む。このようにして、シール材4が、防水面20全体に行き渡るようになる。
より詳細には、注入領域20Aに注入されたシール材4の一部は、注入領域20Aに形成された誘導溝22に入り込む。誘導溝22に入り込んだシール材4は、例えば毛細管現象により、誘導溝22を進み、コンタクト3の間にいち早く到達する。このとき、シール材4は溢れることなく、誘導溝22内を流れる。したがって、コンタクト間における誘導溝22内のシール材4は、コンタクト3と接触することなく、流入領域20Bにおける誘導溝22内に入り込んでいく。
一方、誘導溝22から溢れてコンタクト3の間に進入したシール材4は、コンタクト3の間におけるシール材4の表面張力の影響を受け、コンタクト3の間に止まろうとするものの、流入領域20Bにおける誘導溝22内のシール材4に引っ張られる。この引っ張り力が、コンタクト3の間におけるシール材4の表面張力に打ち勝つことで、コンタクト3の間のシール材4が、流入領域20Bに流れ込むようになる。このようにして、誘導溝22により、流入領域20B内へのシール材4の流入が促進されるようになる。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、外方に突出した状態で既定の間隔で配列された複数のコンタクト3によって注入領域20Aと流入領域20Bとに区切られたシェル2の面に、注入領域20Aに注入されたシール材4を流入領域20Bへ誘導する誘導溝22が、コンタクト3の間を通るように設けられている。このようにすれば、注入領域20Aに注入されたシール材4の一部は、誘導溝22に入り込んでコンタクト3の間を通過するので、コンタクト3の間におけるシール材4の表面張力を発生させることなく、流入領域20Bに流れ込む。流入領域20Bに流れ込んだ誘導溝22内のシール材4は、誘導溝22から溢れてコンタクト3の間を通過するシール材4を引っ張り、表面張力を弱める働きをするため、注入領域20Aに注入されたシール材4を流入領域20Bに容易に流し込むことができる。この結果、防水が必要な領域にシール材4を短時間に行き渡らせることができる。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
本実施の形態2に係る電気コネクタ101は、図14に示すように、誘導溝22に交差して設けられ、誘導溝22を流れるシール材4を、誘導溝22と交差する方向へ誘導する交差溝23が流入領域20Bに設けられている点が、上記実施の形態と異なる。このようにすれば、流入領域20Bにおいて、誘導溝22内のシール材4を交差溝23に沿って誘導することができる。これにより、流入領域20Bへのシール材4の流入速度をより速めることが可能となる。
また、図14に示すように、コネクタ長手方向におけるハウジング1とコンタクト3との間Laは、実施の形態1に係る電気コネクタ100と同様、コンタクト3の間よりも広くなっているので、シール材4が流入領域20Bに流れ込み易くなっている。交差溝23を、図14に示すように、流入領域20Bに形成しておけば、この間Laから流入したシール材4は交差溝23に入り込みコネクタ長手方向にも誘導されるようになって、流入領域20Bに流入する時間をさらに短縮することができる。
本実施の形態では、交差溝23は、誘導溝22に直交するように配設されているが、本発明はこれには限られない。交差溝23は、誘導溝22に斜交するように配設されるようにしてもよい。また、交差溝23は、1つの流入領域20Bにつき複数設けられるようにしてもよい。
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3について説明する。
図15に示すように、本実施の形態に係る電気コネクタ102は、誘導溝22の代わりに、シール材4が注入される位置から離れるにつれて深くなっている誘導溝24が設けられている点が上記実施の形態1に係る電気コネクタ100と異なる。このようにすれば、重力を利用して、誘導溝22内のシール材4を、流入領域20Bに誘導し易くなる。これにより、シール材4の充填に要するタクトタイムをさらに短縮することができる。
なお、シール材4の粘度は、1.5[Pa・s]程度のものから、17[Pa・s]程度のものまで様々である。いずれの粘度のシール材4でも、誘導溝22の有無により、流入領域20Bへのシール材4の流入時間が短縮されることが確認された。
上記各実施の形態では、複数のコンタクト3は、コネクタ長手方向に沿って2列に配列されており、その間にシール材4の注入領域20Aが形成されている。この場合、誘導溝22は、一方の列を構成するコンタクト3の間と、他方の列を構成するコンタクト3の間とをつなぐように延びるようにしてもよい。このようにすれば、コンタクト3の配列が2列であっても、シール材4の充填完了までの時間を短縮することができる。
なお、上記実施の形態では、誘導溝22が、ハウジング1の側壁まで延びているが、本発明はこれには限られない。例えば、誘導溝22の長さは、流入領域20Bの途中までであってもよい。つまり、誘導溝22は、注入領域20Aと流入領域20Bとをつないでいればよい。
また、上記各実施の形態では、誘導溝22の断面形状は矩形であったが、本発明はこれには限られない。例えば、誘導溝22の断面形状は、半円状、U次状、三角形状であってもよい。
また、上記各実施の形態では、誘導溝22の幅は均一であったが、本発明はこれには限られない。誘導溝22の深さが浅くなるにつれて、誘導溝22の幅を狭くするようにしてもよいし、広くするようにしてもよい。また、注入領域20A内の誘導溝22の幅を広くし、コンタクト3の間及び流入領域20Bの誘導溝22の幅を小さくするなどしてもよい。
なお、コンタクト3の間隔は、全て均等でなくてもよい。例えば、コネクタ長手方向の中央において、コンタクト3の間隔が広い場所が設けられていてもよい。このようにすれば、注入領域20Aから流入領域20Bへのシール材4の流入速度をさらに速めることができる。
また、上記各実施の形態では、誘導溝22は、コンタクト3の配列方向に対して直交する方向に延びていたが、これには限られない。コンタクト3の配列方向に対して斜交していてもよい。また、誘導溝22は、流入領域20Bにおいて複数に枝分かれするようになっていてもよい。
また、上記実施の形態では、コンタクト3の配列が、注入領域20Aの両側に2列設けられていたが、本発明はこれには限られない。コンタクト3の配列は、1列であってもよいし、3列以上であってもよい。
また、上記実施の形態では、コンタクト3は、シェル2に設けられた貫通孔21bに挿通されて固着されていたが、本発明はこれには限られない。コンタクト3は、シェル2にインサート成形されて固着されていてもよい。コンタクト3がシェル2にインサート成形される場合、貫通孔21bは、インサート成形後に発生する、コンタクト3とシェル2との隙間に対応する。
この発明は、この発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明の範囲を限定するものではない。すなわち、この発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
本発明は、防水型の電気コネクタに適用することができる。
1 ハウジング、2 シェル、2a 頭部、3 コンタクト、4 シール材、10 挿入口、11 部材、11a 側面、20 防水面、20A 注入領域、20B 流入領域、21a 隙間、21b 貫通孔、22 誘導溝、23 交差溝、24 誘導溝、40 ノズル、100、101、102 電気コネクタ、IST コネクタ嵌合面、SMT 実装面

Claims (6)

  1. 導電性の複数のコンタクトと、
    前記複数のコンタクトが外方に突出した状態で既定の間隔で配列された面を有する絶縁性の部材と、
    前記複数のコンタクトが配列された面を囲むように前記部材を収容する筒状の筐体と、
    を備え、
    前記複数のコンタクトが配列された面が、前記複数のコンタクトによって、第1の領域と第2の領域とに区切られ、
    前記第1の領域に注入されたシール材を前記第2の領域へ誘導する誘導溝が、前記コンタクトの間を通るように前記部材に設けられている、
    電気コネクタ。
  2. 前記誘導溝の幅は、前記コンタクトの間隔以下である、
    請求項1に記載の電気コネクタ。
  3. 前記シール材が注入される位置から離れるに従って、前記誘導溝が深くなっている、
    請求項1又は2に記載の電気コネクタ。
  4. 前記誘導溝に交差して設けられ、前記誘導溝を流れる前記シール材を前記交差する方向へ誘導する交差溝が前記第2の領域に設けられている、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
  5. 前記第1の領域は、前記複数のコンタクトで囲まれた領域であり、
    前記第2の領域は、前記複数のコンタクトと前記筒状の筐体との間に形成された領域であり、
    前記誘導溝は、
    前記第1の領域から前記第2の領域の前記筐体と接する位置まで設けられている、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
  6. 前記複数のコンタクトが2列に配列され、
    一方の列を構成する前記コンタクトの間と、他方の列を構成する前記コンタクトの間とをつなぐように前記誘導溝が延びている、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
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