JP2014135131A - コネクタ及びコネクタの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数を少なくすることが可能なコネクタ及びコネクタの製造方法を提供する。
【解決手段】コネクタ10は、端子11と、ケースCAの取付孔Hに嵌め入れられるハウジング20と、端子11との間をシールした状態で保持する第1シール部13及び取付孔Hの内壁との間をシールする第2シール部18を有する弾性材からなるシール部材12と、を備え、端子11が保持されたシール部材12を中子としたインサート成形によりハウジング20が形成されている。
【選択図】図2
【解決手段】コネクタ10は、端子11と、ケースCAの取付孔Hに嵌め入れられるハウジング20と、端子11との間をシールした状態で保持する第1シール部13及び取付孔Hの内壁との間をシールする第2シール部18を有する弾性材からなるシール部材12と、を備え、端子11が保持されたシール部材12を中子としたインサート成形によりハウジング20が形成されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、コネクタ及びコネクタの製造方法に関する。
自動車等の車両では、オートマチックトランスミッションのミッションケース内にミッションオイルだけでなくソレノイドなどの電気機器が収容されており、この電気機器はミッションケースに貫通するように設けたコネクタを介してケース外の制御回路に接続されている。このように、内部に液体を収容しているケースを貫通するように設けられるコネクタには、ケース内の液体の外部への漏出、及び外部からケース内への液体の浸入を防止するためにシール性を有する必要がある。
特許文献1では、コネクタハウジングの外周にオーリングが外嵌されており、このオーリングがケースにおける取付孔の内周面に密着することでコネクタハウジングと取付孔の隙間との防油性を確保している。
また、この特許文献1では、ターミナル(端子)がコネクタハウジングの差し込み孔に圧入されており、ターミナルが突出するコネクタ嵌合室には、シール部材が嵌め入れられている。このシール部材により、ターミナルと差し込み孔との間をシールしている。
ところで、特許文献1の構成では、コネクタの異なる箇所にシール性を生じさせるために、オーリングとシール部材という複数種類の部材が必要になるが、この部品点数を少なくすることができれば、製造工程の簡素化や抵コスト化を図ることができるため好ましい。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、部品点数を少なくすることが可能なコネクタを提供することを目的とする。
本発明のコネクタは、端子と、被取付部材の取付孔に嵌め入れられるハウジングと、前記端子との間をシールした状態で保持する第1シール部及び前記取付孔の内壁との間をシールする第2シール部を有する弾性材からなるシール部材と、を備え、前記端子が保持された前記シール部材を中子としたインサート成形により前記ハウジングが形成されている。
本発明のコネクタの製造方法は、端子と、被取付部材の取付孔に嵌め入れられるハウジングとを備えるコネクタの製造方法であって、前記端子との間をシールした状態で保持する第1シール部及び前記取付孔の内壁との間をシールする第2シール部を有する弾性材からなるシール部材に前記端子が保持された端子付きシール部材を中子としたインサート成形により前記ハウジングを形成する。
本構成によれば、第1シール部により端子との間をシールし、第2シール部により取付孔の内壁との間をシールすることができるため、これらをシールするために個別のシール部材を設ける場合と比較して部品点数を少なくすることが可能になる。
また、端子が挿通されたシール部材を中子としたインサート成形によりハウジングが形成されることで、シール部材とハウジングとの境界に隙間が形成されることを抑制できるため、シール性を向上させることが可能になる。
上記構成の実施態様として以下の構成を有すれば好ましい。
・前記シール部材には、充填用凹部が形成されており、前記ハウジングには、前記充填用凹部内に充填される充填部が形成されている。
このようにすれば、ハウジングに対するシール部材の位置ずれを防止することが可能になる。
・前記充填用凹部は、前記端子の挿通方向に前記シール部材を貫通する貫通孔である。
このようにすれば、端子の挿通方向における充填部の長さを長くできるため、端子保持力を向上させることが可能になる。また、インサート成形によりコネクタを形成する場合には、樹脂が貫通孔を通って流れやすくなるため、第1充填用凹部への充填部の充填が容易になる。
・前記充填用凹部は、前記第1シール部に形成されている。
シール部材が第1シール部と第2シール部の双方を備える構成とすると、シール部材の弾性力により端子保持力の低下が懸念されるが、本構成によれば、充填用凹部は、第1シール部に形成されているため、第1シール部に形成された充填部により端子保持力を高めることが可能になる。
・前記シール部材には、充填用凹部が形成されており、前記ハウジングには、前記充填用凹部内に充填される充填部が形成されている。
このようにすれば、ハウジングに対するシール部材の位置ずれを防止することが可能になる。
・前記充填用凹部は、前記端子の挿通方向に前記シール部材を貫通する貫通孔である。
このようにすれば、端子の挿通方向における充填部の長さを長くできるため、端子保持力を向上させることが可能になる。また、インサート成形によりコネクタを形成する場合には、樹脂が貫通孔を通って流れやすくなるため、第1充填用凹部への充填部の充填が容易になる。
・前記充填用凹部は、前記第1シール部に形成されている。
シール部材が第1シール部と第2シール部の双方を備える構成とすると、シール部材の弾性力により端子保持力の低下が懸念されるが、本構成によれば、充填用凹部は、第1シール部に形成されているため、第1シール部に形成された充填部により端子保持力を高めることが可能になる。
・前記充填用凹部は、前記第2シール部に形成されている。
このようにすれば、ハウジングに対するシール部材の位置決めを確実に行うことが可能になる。
このようにすれば、ハウジングに対するシール部材の位置決めを確実に行うことが可能になる。
・前記シール部材と前記端子とは溶着されている。
このようにすれば、シール部材と端子との間のわずかな隙間によるシール性の低下を抑制することが可能になる。
このようにすれば、シール部材と端子との間のわずかな隙間によるシール性の低下を抑制することが可能になる。
・前記シール部材と前記ハウジングとの間には、接着剤が配されている。
このようにすれば、接着剤により、シール部材とハウジングとの間のシール性を向上させることが可能になる。
このようにすれば、接着剤により、シール部材とハウジングとの間のシール性を向上させることが可能になる。
・前記第1シール部は、前記ハウジングに覆われている。
このようにすれば、第1シール部によるシール性を向上させることが可能になるとともに、第1シール部を外部の衝撃等から保護することが可能になる。
このようにすれば、第1シール部によるシール性を向上させることが可能になるとともに、第1シール部を外部の衝撃等から保護することが可能になる。
・前記被取付部材は、機器のケースであり、前記コネクタは、前記機器と外部の機器とを中継する中継コネクタである。
本発明によれば、コネクタの部品点数を少なくすることが可能となる。
<実施形態1>
以下、実施形態1について、図1〜図9を参照して説明する。
本実施形態のコネクタ10は、図2に示すように、例えば、自動車等の車両におけるオートマチックトランスミッション等の機器のケースCA(「被取付部材」の一例。図2では、一部のみを鎖線で示す)に取付けられ、コネクタ10の前後の両側に配される相手側コネクタ(図示しない)に接続されることで、ケースCA内の機器とケースCAの外部に配された機器との間を中継する中継コネクタとして使用することができる。以下では、上下方向については、図2を基準とし、図2の左方を前方、右方を後方として説明する。
以下、実施形態1について、図1〜図9を参照して説明する。
本実施形態のコネクタ10は、図2に示すように、例えば、自動車等の車両におけるオートマチックトランスミッション等の機器のケースCA(「被取付部材」の一例。図2では、一部のみを鎖線で示す)に取付けられ、コネクタ10の前後の両側に配される相手側コネクタ(図示しない)に接続されることで、ケースCA内の機器とケースCAの外部に配された機器との間を中継する中継コネクタとして使用することができる。以下では、上下方向については、図2を基準とし、図2の左方を前方、右方を後方として説明する。
ケースCAはその内外(図2では左方が内側、右方が外側)を貫通する円形状の取付孔Hを有する。
コネクタ10は、複数(本実施形態では12個)の端子11と、複数の端子11との間をシール(封止)した状態で複数の端子11を保持するシール部材12と、シール部材12を保持するハウジング20とを備える。
複数の端子11は、銅又は銅合金製であって、前後方向にシール部材12及びハウジング20を貫通しており、上下方向及び左右方向に複数並んで配され、図3,図4に示すように、共に直線状に延びる細長い板状の部材から構成されている。
コネクタ10は、複数(本実施形態では12個)の端子11と、複数の端子11との間をシール(封止)した状態で複数の端子11を保持するシール部材12と、シール部材12を保持するハウジング20とを備える。
複数の端子11は、銅又は銅合金製であって、前後方向にシール部材12及びハウジング20を貫通しており、上下方向及び左右方向に複数並んで配され、図3,図4に示すように、共に直線状に延びる細長い板状の部材から構成されている。
シール部材12は、例えばエポキシゴムやシリコンゴム等の弾性材からなり、図5〜図7に示すように、円形状であって、端子11との間をシールした状態で端子11を保持する厚肉の第1シール部13と、第1シール部13と一体に形成され、取付孔Hの内壁との間をシールする第2シール部18とを有する。
第1シール部13は、直方体状であって、第2シール部18の後面よりも後方に突き出ており、左右方向に延びる複数の第1シール部本体15と、複数の第1シール部本体15の端部を連結する連結部16とを備える。
第1シール部本体15は、上下方向に3箇所(複数箇所)に平行に並んでいる。
第1シール部本体15は、上下方向に3箇所(複数箇所)に平行に並んでいる。
各第1シール部本体15には、端子11が挿通される挿通孔14が、左右方向に4個(複数個)並んで形成されている。
各挿通孔14は、端子11の断面形状とほぼ同じであって、端子11がほぼ隙間なく挿通可能な大きさを有する。
連結部16は、第1シール部本体15とほぼ同じ幅寸法で上下に延びている。
各挿通孔14は、端子11の断面形状とほぼ同じであって、端子11がほぼ隙間なく挿通可能な大きさを有する。
連結部16は、第1シール部本体15とほぼ同じ幅寸法で上下に延びている。
上下に隣り合う第1シール部本体15の間には、第1充填用孔17(「第1充填用凹部」の一例)が形成されている。
第1充填用孔17は、第1シール部13を前後方向(端子11の挿通方向)に貫通することで、その内部がインサート成形の際にハウジング20を構成する樹脂が充填される空間となるものであり、上下に複数(2箇所)形成されており、第1シール部本体15のほぼ全幅に亘って形成されている。第1充填用孔17の端部は、円弧状に丸みを帯びている。
第1充填用孔17は、第1シール部13を前後方向(端子11の挿通方向)に貫通することで、その内部がインサート成形の際にハウジング20を構成する樹脂が充填される空間となるものであり、上下に複数(2箇所)形成されており、第1シール部本体15のほぼ全幅に亘って形成されている。第1充填用孔17の端部は、円弧状に丸みを帯びている。
第2シール部18は、円板状であって、その厚み(前後方向の寸法)は、第1シール部13の厚みよりも薄肉になっている。
第2シール部18における第1シール部13の上方及び下方の位置には第2充填用孔19A,19B(「第2充填用凹部」の一例)が第2シール部18を前後方向に貫通している。
上方側の第2充填用孔19Aは、その底面部が第1シール部13の上端に沿うように第1シール部13の全幅に亘って形成されており、その底面部の両端部から上方に山形に開口している。
第2シール部18における第1シール部13の上方及び下方の位置には第2充填用孔19A,19B(「第2充填用凹部」の一例)が第2シール部18を前後方向に貫通している。
上方側の第2充填用孔19Aは、その底面部が第1シール部13の上端に沿うように第1シール部13の全幅に亘って形成されており、その底面部の両端部から上方に山形に開口している。
下方側の第2充填用孔19Bは、第1シール部13の下端に沿うように左右方向に延びており、その端部は、円弧状に丸みを帯びている。第2充填用孔19Bの左右方向の長さは、第2充填用孔19Aよりも短くなっている。
シール部材12とハウジング20の間には、接着剤層が形成されている。接着剤としては、例えば、エポキシ系接着剤やシリコン系接着剤を用いることができる。
シール部材12とハウジング20の間には、接着剤層が形成されている。接着剤としては、例えば、エポキシ系接着剤やシリコン系接着剤を用いることができる。
ハウジング20は、合成樹脂製であって、図2に示すように、ケースCAの取付孔Hに嵌め入れられる円柱形の本体部21と、この本体部21から前方にフード状に開口する第1嵌合部24と、本体部21から後方へフード状に開口する第2嵌合部25と、本体部21から下方に延出された延出部29とを備える。
第1嵌合部24及び第2嵌合部25は、筒状のフード部26と、本体部21と一体となってフード部26を閉塞する奥壁部27とを備える。
第1嵌合部24及び第2嵌合部25は、筒状のフード部26と、本体部21と一体となってフード部26を閉塞する奥壁部27とを備える。
第1嵌合部24及び第2嵌合部25を閉塞する奥壁部27からは、こじり防止片28が突出している。
こじり防止片28は、相手側コネクタとの嵌合時に生じうるこじりを防止する。
こじり防止片28は、相手側コネクタとの嵌合時に生じうるこじりを防止する。
延出部29は、板状であって、その端部側に貫通孔30が形成されている。
この貫通孔30にボルトを差し込んでケースCAの側壁に締結することでコネクタ10の位置が固定される。
本体部21は、各嵌合部24,25を閉塞する奥壁部27と一体に形成されており、シール部材12の第1充填用孔17に充填される第1充填部22(「充填部」の一例)と、シール部材12第2充填用孔19A,19Bに充填される第2充填部23A,23B(「充填部」の一例)とを備える。
この貫通孔30にボルトを差し込んでケースCAの側壁に締結することでコネクタ10の位置が固定される。
本体部21は、各嵌合部24,25を閉塞する奥壁部27と一体に形成されており、シール部材12の第1充填用孔17に充填される第1充填部22(「充填部」の一例)と、シール部材12第2充填用孔19A,19Bに充填される第2充填部23A,23B(「充填部」の一例)とを備える。
各充填部22,23A,23Bは、各充填用孔17,19A,19Bにほぼ隙間なく充填されている。
本体部21の外周には、環状の溝部が形成されているとともに、この溝部の内側から第2シール部18の環状の周縁部18Aが露出状態で突出している。
そして、ハウジング20の外面から露出した周縁部18Aは、その外径が本体部21の外径(取付孔Hの径とほぼ同じ)よりもわずかに大きい寸法とされており、本体部21が取付孔Hに嵌め入れられると取付孔Hの内壁(孔壁)に当接した周縁部18Aが弾性的に圧縮されることで取付孔Hの内壁との間がシールされてケースCAの内外からの液体の他方側への浸入が防止される。
本体部21の外周には、環状の溝部が形成されているとともに、この溝部の内側から第2シール部18の環状の周縁部18Aが露出状態で突出している。
そして、ハウジング20の外面から露出した周縁部18Aは、その外径が本体部21の外径(取付孔Hの径とほぼ同じ)よりもわずかに大きい寸法とされており、本体部21が取付孔Hに嵌め入れられると取付孔Hの内壁(孔壁)に当接した周縁部18Aが弾性的に圧縮されることで取付孔Hの内壁との間がシールされてケースCAの内外からの液体の他方側への浸入が防止される。
次にコネクタ10の製造方法について説明する。
シール部材12の挿通孔14に端子11を挿通して熱溶着する(図8,図9)。この熱溶着は、例えば、端子11を加熱することにより行うことができる。
これにより、端子11とシール部材12との間がシールされた状態で(隙間なく)端子11が保持された端子付きシール部材31が形成される。
シール部材12の挿通孔14に端子11を挿通して熱溶着する(図8,図9)。この熱溶着は、例えば、端子11を加熱することにより行うことができる。
これにより、端子11とシール部材12との間がシールされた状態で(隙間なく)端子11が保持された端子付きシール部材31が形成される。
次に、端子付きシール部材31におけるシール部材12の外周面に接着剤を塗布するとともに、端子付きシール部材31を中子として金型内に配し、溶融樹脂を金型内に注入するインサート成形を行う。これにより、シール部材12の各充填用孔17,19A,19Bに溶融樹脂が流れ込んで充填され、溶融樹脂が固化することで充填部22,23A,23Bが形成されたハウジング20が成形され、コネクタ10が形成される(図2)。
そして、このコネクタ10をケースCAの取付孔Hに取り付けると、取付孔Hの内壁に第2シール部18が弾性変形しつつ密着することで、ハウジング20と取付孔Hの内壁との間がシールされる。
本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
本実施形態によれば、第1シール部13により端子11との間をシールし、第2シール部18により取付孔Hの内壁との間をシールすることができるため、これらをシールするために個別のシール部材を設ける場合と比較して部品点数を少なくすることが可能になる。
本実施形態によれば、第1シール部13により端子11との間をシールし、第2シール部18により取付孔Hの内壁との間をシールすることができるため、これらをシールするために個別のシール部材を設ける場合と比較して部品点数を少なくすることが可能になる。
また、端子11が挿通されたシール部材12を中子としたインサート成形によりハウジング20が形成されることで、シール部材12とハウジング20との境界に隙間が形成されることを抑制できるため、シール性を向上させることが可能になる。
シール部材12には、第1充填用孔17(充填用凹部)が形成されており、ハウジング20には、第1充填用孔17内に充填される第1充填部22(充填部)が形成されている。
このようにすれば、ハウジング20に対するシール部材12の位置ずれを防止することが可能になる。
このようにすれば、ハウジング20に対するシール部材12の位置ずれを防止することが可能になる。
さらに、第1充填用孔17(充填用凹部)は、端子11の挿通方向にシール部材12を貫通する貫通孔である。
このようにすれば、端子11の挿通方向における充填部22,23A,23Bの長さを長くできるため、端子保持力を向上させることが可能になる。また、インサート成形によりコネクタを形成する場合には、樹脂が貫通孔14を通って流れやすくなるため、第1充填用孔17,19A,19Bへの充填部22,23の充填が容易になる。
このようにすれば、端子11の挿通方向における充填部22,23A,23Bの長さを長くできるため、端子保持力を向上させることが可能になる。また、インサート成形によりコネクタを形成する場合には、樹脂が貫通孔14を通って流れやすくなるため、第1充填用孔17,19A,19Bへの充填部22,23の充填が容易になる。
また、第1充填用孔17(充填用凹部)は、第1シール部13に形成されている。
シール部材12が第1シール部13と第2シール部18の双方を備える構成とすると、シール部材12の弾性力により端子保持力の低下が懸念されるが、本実施形態によれば、第1充填用孔17は、第1シール部13に形成されているため、シール部材12が第1シール部13と第2シール部18の双方を備える構成としても第1シール部13に形成された充填部22により端子保持力を高めることが可能になる。
シール部材12が第1シール部13と第2シール部18の双方を備える構成とすると、シール部材12の弾性力により端子保持力の低下が懸念されるが、本実施形態によれば、第1充填用孔17は、第1シール部13に形成されているため、シール部材12が第1シール部13と第2シール部18の双方を備える構成としても第1シール部13に形成された充填部22により端子保持力を高めることが可能になる。
さらに、第2充填用孔19A,19B(充填用凹部)は、第2シール部18に形成されている。
このようにすれば、ハウジング20に対するシール部材12の位置決めを確実に行うことが可能になる。
このようにすれば、ハウジング20に対するシール部材12の位置決めを確実に行うことが可能になる。
また、シール部材12と端子11とは溶着されている。
このようにすれば、シール部材12と端子11との間のわずかな隙間によるシール性の低下を抑制することが可能になる。
このようにすれば、シール部材12と端子11との間のわずかな隙間によるシール性の低下を抑制することが可能になる。
さらに、シール部材12とハウジング20との間には、接着剤が配されている。
このようにすれば、接着剤により、シール部材12とハウジング20との間のシール性を向上させることが可能になる。
このようにすれば、接着剤により、シール部材12とハウジング20との間のシール性を向上させることが可能になる。
また、第1シール部13は、ハウジング20に覆われている。
このようにすれば、第1シール部13によるシール性を向上させることが可能になるとともに、第1シール部13を外部の衝撃等から保護することが可能になる。
このようにすれば、第1シール部13によるシール性を向上させることが可能になるとともに、第1シール部13を外部の衝撃等から保護することが可能になる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、端子11がシール部材12に熱溶着される構成としたが、これに限られず、超音波溶着や、誘導溶着等の他の溶着方法により行うことができる。また、溶着する構成に限られず、端子11を挿通孔14に隙間なく挿入することで、端子11とシール部材12との間をシールするようにしてもよい。また、端子11を挿通孔に圧入して端子11とシール部材12との間をシールするようにしてもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、端子11がシール部材12に熱溶着される構成としたが、これに限られず、超音波溶着や、誘導溶着等の他の溶着方法により行うことができる。また、溶着する構成に限られず、端子11を挿通孔14に隙間なく挿入することで、端子11とシール部材12との間をシールするようにしてもよい。また、端子11を挿通孔に圧入して端子11とシール部材12との間をシールするようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、端子11の挿通方向に貫通する第1充填用孔17及び第2充填用孔19A,19Bをシール部材12に設けたが、これに限られず、(前後方向にシール部材12を貫通していない)充填用凹部を設け、この充填用凹部に樹脂を充填するようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、シール部材12に端子11を挿通して端子付きシール部材31を形成したが、これに限らず、例えば、金型内に配した端子11の周りに溶かした弾性体の材料を固めて端子付きシール部材31を形成するようにしてもよい。
10:コネクタ
11:端子
12:シール部材
13:第1シール部
14:挿通孔
15:第1シール部本体
17:第1充填用孔(第1充填用凹部)
18:第2シール部
18A:周縁部
19A,19B:第2充填用孔(第2充填用凹部)
20:ハウジング
22:第1充填部(充填部)
23A,23B:第2充填部(充填部)
24:第1嵌合部
25:第2嵌合部
31:端子付きシール部材
CA:ケース(被取付部材)
H:取付孔
11:端子
12:シール部材
13:第1シール部
14:挿通孔
15:第1シール部本体
17:第1充填用孔(第1充填用凹部)
18:第2シール部
18A:周縁部
19A,19B:第2充填用孔(第2充填用凹部)
20:ハウジング
22:第1充填部(充填部)
23A,23B:第2充填部(充填部)
24:第1嵌合部
25:第2嵌合部
31:端子付きシール部材
CA:ケース(被取付部材)
H:取付孔
Claims (10)
- 端子と、
被取付部材の取付孔に嵌め入れられるハウジングと、
前記端子との間をシールした状態で保持する第1シール部及び前記取付孔の内壁との間をシールする第2シール部を有する弾性材からなるシール部材と、を備え、
前記端子が保持された前記シール部材を中子としたインサート成形により前記ハウジングが形成されているコネクタ。 - 前記シール部材には、充填用凹部が形成されており、
前記ハウジングには、前記充填用凹部内に充填される充填部が形成されている請求項1に記載のコネクタ。 - 前記充填用凹部は、前記端子の挿通方向に前記シール部材を貫通する貫通孔である請求項2に記載のコネクタ。
- 前記充填用凹部は、前記第1シール部に形成されている請求項2又は請求項3に記載のコネクタ。
- 前記充填用凹部は、前記第2シール部に形成されている請求項2ないし請求項4のいずれか一項に記載のコネクタ。
- 前記シール部材と前記端子とは溶着されている請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のコネクタ。
- 前記シール部材と前記ハウジングとの間には、接着剤が配されている請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載のコネクタ。
- 前記第1シール部は、前記ハウジングに覆われている請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のコネクタ。
- 前記被取付部材は、機器のケースであり、
請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載のコネクタは、前記機器と外部の機器とを中継する中継コネクタであるコネクタ。 - 端子と、被取付部材の取付孔に嵌め入れられるハウジングとを備えるコネクタの製造方法であって、
前記端子との間をシールした状態で保持する第1シール部及び前記取付孔の内壁との間をシールする第2シール部を有する弾性材からなるシール部材に前記端子が保持された端子付きシール部材を中子としたインサート成形により前記ハウジングを形成するコネクタの製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013000887A JP2014135131A (ja) | 2013-01-08 | 2013-01-08 | コネクタ及びコネクタの製造方法 |
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JP (1) | JP2014135131A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017041383A (ja) * | 2015-08-20 | 2017-02-23 | 第一精工株式会社 | 電気コネクタ |
JP2021012818A (ja) * | 2019-07-08 | 2021-02-04 | 三菱電機株式会社 | 端子装置及び車両用電力変換装置 |
US11063387B2 (en) | 2019-07-29 | 2021-07-13 | Yazaki Corporation | Connector having a sealing member interposed between the connector support member and housing |
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-
2013
- 2013-01-08 JP JP2013000887A patent/JP2014135131A/ja active Pending
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JP2017041383A (ja) * | 2015-08-20 | 2017-02-23 | 第一精工株式会社 | 電気コネクタ |
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