JP7154857B2 - カバーの製造方法 - Google Patents

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本発明は、放熱機能を有するカバー、該カバーを備えた回路基板ユニット、及び、前記カバーの製造方法に関するものである。
従来より、回路基板がケースに収容されて成る「回路基板ユニット」が知られている。特許文献1の回路基板ユニットは、放熱機能を高めるため、回路基板に重ねられた樹脂部に金属プレートがインサートされている。また、その他の回路基板ユニットとして、樹脂製のケース本体及びカバーで構成されたケースを備え、これらケース本体とカバーとが振動溶着されたものがある。振動溶着とは、重ね合わされたパーツ同士の接触面に摩擦熱を発生させて溶融溶着する方法であり、熱可塑性樹脂パーツ同士の溶着に適している。
特開2017-98418号公報
特許文献1の回路基板ユニットのように、インサート成形により樹脂部に金属プレートがインサートされたものにおいては、樹脂と金属プレートの間に隙間が発生することがあり、樹脂と金属プレートの境界部分にシール材を注入する必要があるためコスト高になるという問題があった。なお、ケース本体及びカバーでケースを構成し、ケース本体又はカバーを金属のみで形成することで、上述した隙間の発生を防止し、かつ、放熱機能を高めることが可能になる。しかしその場合、ケース本体とカバーとは振動溶着に適さない。
そこで、本発明は、放熱機能を高めることができ、振動溶着に対応しており、コストを低く抑えることができるカバー、該カバーを備えた回路基板ユニット、及び、前記カバーの製造方法を提供することを目的とする。
本発明のカバーの製造方法は、回路基板を収容するケース本体に組み付けられてケースを構成し、かつ、前記ケース内の熱を外部に放熱する放熱機能を有するカバーの製造方法であって、前記カバーは、第1の樹脂で構成され、その外縁部に貫通孔が形成された第1樹脂部と、第2の樹脂で構成され、前記第1樹脂部の周囲に位置し、前記ケース本体に当接する第2樹脂部と、を有しており、前記第2の樹脂よりも熱伝導率が高い前記第1の樹脂を用いて、前記第1樹脂部を成形する一次成形ステップと、金型内に前記第1樹脂部を配置し、前記金型内に前記第1の樹脂よりも融点が高い前記第2の樹脂を注入するインサート成形により、前記貫通孔内に前記第2の樹脂を充填するとともに前記第1樹脂部の外縁部を前記第2樹脂部内に埋設させて前記第1樹脂部を前記第2樹脂部と一体化させる二次成形ステップと、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、熱伝導率が高い第1の樹脂で第1樹脂部が構成されているので、カバーの放熱機能を高めることができる。また、第2の樹脂でケース本体に当接する第2樹脂部が構成されているので、カバーとケース本体とを振動溶着することができる。この第2の樹脂は、振動溶着に適した材料を選択することができる。また、第1の樹脂は第2の樹脂よりも融点が低いので、第1樹脂部が予め単体で成形され、この第1樹脂部がインサート成形によって第2樹脂部と一体化されることにより、インサート成形時に第1樹脂部の表面が溶け、第1樹脂部と第2樹脂部とを強固に密着させることができる。このことにより、第1樹脂部と第2樹脂部の境界部分にシール材を注入する必要がなく、コストを低く抑えることができる。
本発明の一実施形態にかかるカバーを備えた回路基板ユニットの斜視図である。 図1中のA-A線に沿った断面図である。 図1に示したカバーの斜視図である。 図3中のB-B線に沿った断面図である。 図4中のC部の拡大図である。 図3に示したカバーを構成する第1樹脂部の斜視図である。 図6中のD-D線に沿った断面図である。 図7中のE部の拡大図である。 図5に示したカバーの作用効果を説明するための説明図である。 図9のカバーの変形例を示す説明図である。
本発明の一実施形態にかかるカバー、該カバーを備えた回路基板ユニット、及び、前記カバーの製造方法について、図1~10を参照して説明する。
図1,2に示す回路基板ユニット10は、自動車に搭載されて該自動車の制御を行うものである。この回路基板ユニット10は、回路基板6と、回路基板6に搭載された複数の電子部品(不図示)と、これらを収容したケース本体4と、ケース本体4に組み付けられたカバー3と、を備えている。ケース本体4とカバー3とはケース5を構成する。
ケース本体4は、合成樹脂で構成されており、長方形板状の底壁41と、4面の側壁42と、により箱状に形成されている。回路基板6は、4面の側壁42で囲まれた開口部からケース本体4内に収容される。回路基板6は、底壁41と平行な向きでケース本体4内に収容される。ケース本体4には、図示は省略するが、回路基板6に接続されるコネクタの嵌合部が設けられている。
カバー3は、ケース本体4の開口部を覆うものである。カバー3は、ケース5内の熱を外部に放熱する放熱機能を有している。図3,4に示すように、カバー3は、第1の樹脂で構成された第1樹脂部1と、第2の樹脂で構成され、第1樹脂部1の周囲に位置し、ケース本体4に当接する第2樹脂部2と、を有している。この第2樹脂部2は、ケース本体4と振動溶着される。また、カバー3は、第1樹脂部1が予め単体で成形され、この第1樹脂部1がインサート成形によって第2樹脂部2と一体化されている。
第1樹脂部1は、図6,7に示すように、長方形板状に形成されている。第1樹脂部1は、中央部11と、中央部11を囲んだ外縁部12と、で構成されている。図7,8に示すように、外縁部12は、中央部11よりも厚みが薄く形成されている。このため、中央部11と外縁部12との境界部分には段差が形成されている。この段差は、第1樹脂部1の外面、内面の両面に形成されている。外縁部12には、貫通孔13が複数形成されている。この外縁部12は、第2樹脂部2内に埋設されている。
第2樹脂部2は、図3~5に示すように、第1樹脂部1の外縁部12を覆った連結部21と、側壁22と、当接部23と、返し部24と、で構成されている。
連結部21の外面は、中央部11の外面と面一に形成されている。連結部21の内面は、中央部11の内面と面一に形成されている。また、貫通孔13内には、連結部21の樹脂(第2の樹脂)が充填されている。側壁22は、連結部21の端部から垂直に延びている。当接部23は、側壁22の先端部からカバー3の外側に向かって延びている。この当接部23は、ケース本体4の側壁42の先端部に当接する。返し部24は、当接部23の端部から垂直に延びている。この返し部24は、ケース本体4の側壁42の外面に沿う。
図2に示すように、カバー3がケース本体4に組み付けられた状態において、第1樹脂部1と回路基板6とは平行に近接配置されている。第1樹脂部1と回路基板6との間隔は、回路基板6の厚みの1.5倍程度である。電子部品が搭載された回路基板6がケース本体4内に収容され、カバー3がケース本体4に組み付けられた後、ケース本体4とカバー3の接触面(側壁42の先端部と当接部23)が振動溶着される。
第1樹脂部1を構成する第1の樹脂は、第2樹脂部2を構成する第2の樹脂よりも熱伝導率が高くかつ第2の樹脂よりも融点が低い。すなわち、第1の樹脂は、放熱機能を高めるために熱伝導率が高いものが用いられている。また、第1の樹脂は、第2の樹脂よりも融点が低いものを用いることで、インサート成形時に第1樹脂部1の表面が溶け、第1樹脂部1と第2樹脂部2とを強固に密着させることができる。第2の樹脂は、振動溶着に適した材料を選択することができる。
本実施形態においては、第1の樹脂にPA(ポリアミド)が用いられ、第2の樹脂にPBT(ポリブチレンテレフタレート)が用いられている。また、第1の樹脂は、酸化アルミニウム粉末等の熱伝導性フィラーが含まれたものであってもよい。その場合、「第1の樹脂の熱伝導率」とは、フィラーを含んだ樹脂組成物の熱伝導率を意味する。
上述したカバー3の製造方法を説明する。まず、第1の樹脂を用いて、図6に示した第1樹脂部1を成形する(一次成形ステップ)。次に、金型内に第1樹脂部1を配置し、この金型内に溶融状態の第2の樹脂を注入するインサート成形により、貫通孔13内に第2の樹脂を充填するとともに第1樹脂部1の外縁部12を第2樹脂部2内に埋設させて第1樹脂部1を第2樹脂部2と一体化させる(二次成形ステップ)。このような手順を経てカバー3が得られる。
また、上述したインサート成形時には、第2の樹脂の熱により第1樹脂部1の表面が溶けるため、第1樹脂部1と第2樹脂部2とを強固に密着させることができる。このように、カバー3においては、第1樹脂部1と第2樹脂部2とが強固に密着しているので、第1樹脂部1と第2樹脂部2の境界部分にシール材を注入する必要がなく、コストを低く抑えることができる。また、カバー3においては、外縁部12に形成された貫通孔13内に第2の樹脂が充填されている構成により、第1樹脂部1と第2樹脂部2とをより一層強固に密着させることができる。
図9中の鎖線は、上述したカバー3の外面から第1樹脂部1と第2樹脂部2との間を通ってカバー3の内面に至る経路を表している。図10は、変形例のカバー3Aを示している。このカバー3Aは、第1樹脂部が全域にわたって均一な厚みに形成されており、第1樹脂部の外縁部が第2樹脂部内に埋設されていない。図10中の鎖線は、カバー3Aの外面から第1樹脂部と第2樹脂部との間を通ってカバー3Aの内面に至る経路を表している。
図10中の鎖線が直線であるのに対し、図9中の鎖線は入り組んでいることから、図10中の鎖線よりも距離が長くなっている。このため、図9のカバー3における第1樹脂部1と第2樹脂部2の境界部分のシール性は、図10のカバー3Aよりも高くなっている。このように、カバー3においては、第1樹脂部1の外縁部12が薄く形成されて第2樹脂部2内に埋設されている構成により、第1樹脂部1と第2樹脂部2とをより一層強固に密着させることができる。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
1 第1樹脂部
2 第2樹脂部
3 カバー
4 ケース本体
5 ケース
6 回路基板
10 回路基板ユニット
12 外縁部
13 貫通孔

Claims (1)

  1. 回路基板を収容するケース本体に組み付けられてケースを構成し、かつ、前記ケース内の熱を外部に放熱する放熱機能を有するカバーの製造方法であって、
    前記カバーは、第1の樹脂で構成され、その外縁部に貫通孔が形成された第1樹脂部と、第2の樹脂で構成され、前記第1樹脂部の周囲に位置し、前記ケース本体に当接する第2樹脂部と、を有しており、
    前記第2の樹脂よりも熱伝導率が高い前記第1の樹脂を用いて、前記第1樹脂部を成形する一次成形ステップと、
    金型内に前記第1樹脂部を配置し、前記金型内に前記第1の樹脂よりも融点が高い前記第2の樹脂を注入するインサート成形により、前記貫通孔内に前記第2の樹脂を充填するとともに前記第1樹脂部の外縁部を前記第2樹脂部内に埋設させて前記第1樹脂部を前記第2樹脂部と一体化させる二次成形ステップと、を備えている
    ことを特徴とするカバーの製造方法。
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