JP2009070564A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】インサート成形に伴う問題を解消しうるコネクタを提供する。
【解決手段】インサート成形により端子11とハウジング12とが一体化され、前記端子11のうち前記ハウジング12への埋設部11C分に接着剤18が塗布されたコネクタ10であって、前記端子11の埋設部11Cには保護部材20が装着され、この保護部材20は、前記端子11を挿入可能な端子挿入孔21を備えて前記端子11に装着される装着部22と、前記装着部22から前記端子11の全周を囲って突出する周壁23とを具備し、前記端子11の埋設部11Cのうち前記周壁23が前記接着剤18を囲う位置に装着されて前記ハウジング12に埋設されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、インサート成形により端子とハウジングとが一体化されたコネクタに関する。
インサート成形により端子とハウジングとが一体化されたコネクタとして、例えば特許文献1に記載のコネクタが知られている。このコネクタは、端子のうちハウジング内にインサートされる部分に接着剤が塗布され、端子とハウジングとの接着性が高められてシール性の向上が図られている。
特開2006−31961公報
ところで、上述したコネクタは、接着剤を塗布した端子を成形金型内にセットして樹脂を射出することにより成形されている。ここで、成形金型への樹脂の射出は、金型内に樹脂を確実に充填するために相当な圧力をもってなされるため、セットされた端子が樹脂の圧力に屈して変形したり傾いたりするおそれがある。端子の変形が大きいと、相手側コネクタとの接続に関して不具合を生じる可能性があるので問題である。
また、インサート成形の際、端子に塗布された接着剤が、樹脂圧により剥離してしまうことがある。接着剤が剥離してしまうと、端子とハウジングとの間のシール性を十分確保することができず、防水性が劣るという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、インサート成形に伴う問題を解消しうるコネクタを提供することを目的とする。
本発明は、インサート成形により端子とハウジングとが一体化され、前記端子のうち前記ハウジングに埋設される埋設部に接着剤が塗布されたコネクタであって、前記端子の埋設部には保護部材が装着され、この保護部材は、前記端子を挿入可能な端子挿入孔が形成されて前記端子に装着される装着部と、前記装着部から前記端子の全周を囲って突出する周壁とを具備し、前記端子の埋設部のうち前記周壁が前記接着剤を囲う位置に装着されて前記ハウジングに埋設されていることに特徴を有する。
このような構成によれば、保護部材の周壁が端子に塗布された接着剤を覆っているから、インサート成形時に樹脂の圧力によって接着剤が剥離することを防ぐことができる。
また、前記保護部材は、前記ハウジングのうち前記端子が埋設される端子保持部において同端子保持部へのインサート成形時の樹脂の流入方向に対し前記周壁の突出方向が略直交方向をなす姿勢で埋設されるものとしてもよい。
ここで、保護部材の周壁が、端子保持部への樹脂の流入方向に向かって突出している場合、すなわち周壁が樹脂の流入口とは反対側に開口している場合には、樹脂が周壁の内側に入り込みにくく、気泡が残存してしまうおそれがある。また、周壁が、端子保持部への樹脂の流入方向とは反対方向に突出している場合、すなわち周壁が樹脂の流入口に向かって開口している場合には、接着剤が樹脂圧をまともに受けて剥離してしまうおそれがある。しかしながら、本発明の構成によれば、保護部材の周壁が端子保持部への樹脂の流入方向に対して略直交方向に突出して配されているから、そのような接着剤の剥離を防ぎつつ、かつ周壁内への樹脂の充填を確実に行うことができる。
前記ハウジングは、前記端子保持部から前記端子の長さ方向に対して略直交方向に突出するフランジ部を備え、前記保護部材の装着部は、前記フランジ部と前記端子保持部との連設部分における前記端子の長さ方向の幅寸法よりも同端子の長さ方向に長い寸法の端子挿入孔を備えるものとしてもよい。このような構成によれば、端子のうち端子挿入孔に挿入されている部分が長いので、端子が樹脂圧に屈して変形してしまうことを防止できる。
また、前記保護部材は、前記端子保持部に埋設されたときに、前記装着部が、前記フランジ部との連設部分を前記端子の長さ方向にまたがって配される位置に装着されているものとしてもよい。フランジ部側に樹脂を射出する場合には、コネクタの成形金型のうちフランジ部を成形する部分と端子保持部を成形する部分との連設部分が、端子保持部側への樹脂の流入口となる。ここで、端子の埋設部のうち樹脂の流入口のすぐ内側に配される部分は、他の部分に比べて大きな樹脂圧が作用する部分であり、このような部分に装着部を装着することによって、樹脂圧に起因する端子の屈曲を確実に防止することができる。
また、前記ハウジングには前記端子が複数インサート成形されるものであり、前記保護部材の周壁は前記複数の端子を一括して囲うものとしてもよい。これにより、保護部材が個別に端子を囲う場合に比べて、端子間の距離を狭めることができ、コネクタが大型化することを防止できる。
本発明によれば、インサート成形に伴う問題を解消しうるコネクタを提供することができる。
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態1を図1〜図3によって説明する。
本実施形態のコネクタ10は、図示しない機器(例えば、ハイブリッド車等に搭載されたモータやインバータ等)に電力を供給するための機器用コネクタCに備えられたものであり、端子11とハウジング12とがインサート成形により一体化されてなるものである。なお、機器用コネクタCは、内部に機器を収容する図示しない金属製のケースの取付孔に取り付けられるものであって、コネクタ10とは別に、ケースの内側に配されて機器側と電気的に接続可能な機器側端子31と、ケースの外側に配されて電源側と電気的に接続可能な電源側端子32とを備えている。以下、各構成部材において、図1の上側を上方、下側を下方とし、また図2の下側(機器側コネクタCがケースに取り付けられるとケースの外側に配される部分)を前方、その反対側を後方として説明する。
ハウジング12は合成樹脂製であって、全体として前後方向に長い形状をなし、その断面形状(前後方向に対して直交方向をなす断面の形状)は、若干横長の略長方形状をなしている。このハウジング12の前端部は、機器用コネクタCがケースに取り付けられると、ケースの外側に突出して配される第一嵌合部13とされ、一方後端部は、ケースの内側に突出して配される第二嵌合部14とされている。
第一嵌合部13および第二嵌合部14は、それぞれ前方および後方に開口する第一フード部13Aおよび第二フード部14Aを備えている。両フード部13A,14Aは、それぞれ相手側コネクタ(図示せず)が内嵌可能な略長方形の筒状をなしている。
第二フード部14Aの上面における後端寄りの位置には、窓部16が形成されている。窓部16は前後方向に長い長方形状をなし、この窓部16から第二フード部14A内に配された端子11の第二接続部11Bが外部に臨んでいる。
ハウジング12のうち第一嵌合部13と第二嵌合部14との間の部分は、端子11がインサートされる端子保持部15とされている(図3参照)。この端子保持部15の前後方向の長さ寸法は、第一フード部13Aおよび第二フード部14Aの長さ寸法よりも大きい寸法とされている。なお、第二フード部14Aの前後方向寸法は、第一フード部14Aの前後方向寸法よりも若干小さい寸法とされている。
ハウジング12の前後方向略中央位置(端子保持部15の前後方向略中央位置)には、フランジ部17が一体的に設けられている。フランジ部17は、ハウジング12の外周面から略直角方向に突出する板状をなし、機器用コネクタCがケースに取り付けられると、ケースの外側面に沿って配される。フランジ部17はハウジング12の全周に形成され、正面から見ると、全体としてハウジング12から下側および左側(図1の左方)に大きく広がる略台形状をなし、言い換えると、ハウジング12は、フランジ部17の角部(図1における右上の角部)に寄った位置に配されている。
なお、フランジ部17の前面側には、電源側端子32が配される電源側接続部34が一体的に設けられ、一方後面側には、機器側端子31が配される機器側接続部33が一体的に設けられている。フランジ部17および電源側接続部34は、図示しない金属製のシールドシェルに覆われる。
ハウジング12には複数本(具体的には8本)の端子11がインサート成形されている。各端子11は前後方向に細長い形状をなし、所定間隔をあけて幅方向に4本ずつ、上下2段にわけて並列されている。
端子11の前後方向略中間部分は、ハウジング12の端子保持部15に埋設される埋設部11Cとされ、この埋設部11Cには接着剤18が塗布されている。この接着剤18により、ハウジング12と端子11との間が密着した状態になって防水性が確保される。
そして、端子11の前端部は、第一フード部13A内において前方へ突出して配される第一接続部11Aとされ、一方後端部は、第二フード部14A内において後方へ突出して配される第二接続部11Bとされている。端子11の第一接続部11Aおよび第二接続部11Bは、第一フード部13A内および第二フード部14A内に相手側コネクタが嵌合すると、その相手側コネクタとそれぞれ電気的に接続可能とされている。
さて、端子11の埋設部11Cには、合成樹脂製の保護部材20が装着されている。この保護部材20は、ハウジング12とは別体の成形品であって、端子11の埋設部11Cにおける前後方向前側寄りの位置に装着されている。
この保護部材20には、端子11を挿入可能な端子挿入孔21が形成された装着部22が備えられている。端子挿入孔21は、装着部22を前後方向に貫通して形成され、装着部22の幅方向に所定間隔をあけて4つずつ、上下二段にわけて並列されている。この端子挿入孔21の開口寸法は、端子11を手組み可能な寸法(端子11の外形に対して若干余裕のある寸法)とされている。
保護部材20には、端子11の全周を囲う周壁23が備えられている。周壁23は、装着部22の全周縁(8つの端子挿入孔21の周りを囲う周縁)から後方へ向かって突出し、8本の端子11の周囲を一括して囲っている。この周壁23の突出寸法は、装着部22の前後方向寸法とほぼ等しい寸法とされている。そして、端子11の埋設部11Cのうち周壁23に囲まれる部分に接着剤18が塗布されている。
次に、上記のように構成された実施形態1のコネクタ10の製造の手順について説明する。
まず、保護部材20を端子11に装着する。この保護部材20の装着は、端子11の第一接続部11A側に装着部22が、第二接続部11B側に周壁23が配される向きにして、8本の端子11を装着部22の端子挿入孔21に順番に挿入することによりなされる。そして、保護部材20と端子11との相対的な位置(端子11に対する保護部材20の前後方向の位置)を調整し、端子11の埋設部11Cのうち前側寄り位置に保護部材20を装着した状態にする。
次に、端子11の埋設部11Cのうち周壁23に囲まれている部分に接着剤18を塗布する。接着剤18は、各端子11それぞれの全周に塗布する。そして、接着剤18が硬化した後、端子11(および保護部材20)を図示しない成形金型内にセットする。このとき、保護部材20が、金型のうちフランジ部17を形成する部分と端子保持部15を形成する部分との連設部分よりも若干前方へずれた位置に配されるよう、端子11をセットする。
そして、金型のうちフランジ部17を形成する部分に樹脂を射出すると、樹脂は、フランジ部17を形成する部分から端子保持部15を形成する部分へ勢いよく流入する。ここで、端子に保護部材が装着されていない場合には、むき出しの接着剤18が、勢いよく流入した樹脂にさらされ、その圧力により剥離してしまうおそれがある。しかしながら、本実施形態によれば、保護部材20の周壁23が接着剤18の全周を覆っているから、接着剤18は、樹脂の圧力をまともに受けることはなく、もって接着剤18の剥離を防ぐことができる。なお、周壁23は端子11の接着剤18の全周を囲っているから、いずれの方向から樹脂が流入しても、接着剤18の剥離を防止することができる。
そして、金型のうち端子保持部15を形成する部分に流れ込んだ樹脂は、第一フード部13Aを形成する部分および第二フード部14Aを形成する部分にかけて流れ込むとともに、複数の端子11と保護部材20との周りや、周壁23の内側に流入して充填される。ここで、例えば、周壁が樹脂の流入口(金型のうちフランジ部を成形する部分と端子保持部を成形する部分との連設部分)に向かって突出している場合、言い換えると、周壁が樹脂の流入口に向かって開口している場合には、周壁内に樹脂が勢いよく突入し、接着剤がその圧力をまともに受けて剥離してしまうおそれがある。また反対に、周壁が樹脂の流入口に背を向けて突出している場合、言い換えると、周壁が樹脂の流入口とは反対側に開口している場合には、樹脂が周壁の内側に流れ込みにくく、周壁内に気泡が残存してしまうおそれがある。しかしながら、本実施形態によれば、保護部材20の周壁23は、流入口に側面を向けて突出している、言い換えると、周壁23が、端子保持部15への樹脂の流入方向(フランジ部17を形成する部分と端子保持部15を形成する部分との連通方向)に対して略直交方向に開口しているから、そのような接着剤18の剥離や気泡の残存を招くことなく、樹脂が確実に周壁23内に充填される。
また、端子11のうち端子挿入孔21に挿入されている部分が装着部22に周囲を支持された状態になっているから、樹脂の圧力を受けても端子11は屈曲しにくくなっている。さらに、端子11のうち装着部22が装着している部分には樹脂が直接当たることはなく、また端子11のうち周壁23に囲まれている部分においても、樹脂圧をまともに受けることが回避されるから、端子11に作用する樹脂の圧力は低減され、もって樹脂圧に屈して端子11が変形してしまうことを防止することができる。
また、保護部材20の周壁23は、8本の端子11を一括して囲うものであるから、例えばそれらを1本ずつ囲う形態のものである場合に比べて、端子11間の間隔を狭めることができる。これにより、コネクタ10の小型化を図ることができ、言い換えると、このような保護部材20を設けたとしてもコネクタ10およびこのコネクタ10を備えた機器用コネクタCの大型化を防止することができる。
以上説明したように実施形態1によれば、保護部材20の周壁23が端子11に塗布された接着剤18を覆っているから、インサート成形時に樹脂の圧力によって接着剤18が剥離することを防ぐことができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図4によって説明する。
本実施形態のコネクタ50は、保護部材51の装着部52の長さ寸法を実施形態1のものに比べて長くするとともに、その装着部52が、端子保持部15のフランジ部17との連設部分を前後方向にまたがって配される位置に、保護部材51を埋設した点で、実施形態1とは相違する。なお、実施形態1と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態にかかるコネクタ50は、実施形態1と同様に、インサート成形により端子11とハウジング12とが一体化されたものであって、端子11の埋設部11Cには接着剤18が塗布されるとともに、合成樹脂製の保護部材51が装着されている。
保護部材51は、実施形態1と同様、ハウジング12とは別体の成形品であって、端子挿入孔53が形成された装着部52を備えるとともに、端子11の埋設部11Cにおける前後方向前側寄りの位置に装着されている。この装着部52の前後方向の長さ寸法は、フランジ部17と端子保持部15との連設部分における前後方向の幅寸法(フランジ部17の板厚寸法)よりも大きい寸法とされている。そして、装着部52を前後方向に貫通する端子挿入孔53の長さ寸法も同様に、フランジ部17と端子保持部15との連設部分の前後方向の幅寸法(端子11の長さ方向の幅寸法)よりも前後方向に長い寸法とされている。この保護部材51の装着部52は、端子11の埋設部11Cのうち前端寄りの位置から前後方向中央位置よりも後側の位置(フランジ部17よりも後側に配される位置)にわたる部分に装着される。
なお、保護部材51は、実施形態1と同様、8本の端子11の全周を一括して囲う周壁23を備え、各端子11の埋設部11Cのうち周壁23に囲まれる部分には、接着剤18が塗布されている。
上記のように構成された実施形態2のコネクタ50は、以下の手順で製造される。
実施形態1のコネクタ50と同様、まず保護部材51を端子11に装着した後、端子11の埋設部11Cのうち周壁23に囲まれた部分に接着剤18を塗布する。そして、接着剤18の硬化後、図示しない成形金型内に端子11をセットする。このとき、保護部材51の装着部52が、金型のうちフランジ部17を形成する部分と端子保持部15を形成する部分との連設部分を前後方向(端子11の長さ方向)にまたがって配されるように、端子11をセットする。
そして、金型のうちフランジ部17を形成する部分に樹脂を射出すると、樹脂は、端子保持部15を形成する部分へ流入する。ここで、端子11のうち樹脂の流入口(金型におけるフランジ部17を形成する部分と端子保持部15を形成する部分との連設部分)のすぐ内側に配される部分は、流れ込んだ樹脂が勢いよく当たる部分であり、他の部分に比べて大きな樹脂圧を受ける。本実施形態においては、このような大きな樹脂圧を受ける部分に装着部52を装着することにより、樹脂圧に起因する端子11の屈曲を確実に防止することができる。また、実施形態1と同様、保護部材51の周壁23が接着剤18を覆っているから、接着剤18の剥離を防ぐことができる。
さらに、本実施形態では、端子11のうち端子挿入孔53に挿入されている部分は、実施形態1のものに比べて長くされているから、より確実に端子11の変形を防ぐことができる。
そして、樹脂は、金型における端子保持部15を形成する部分から第一フード部13Aを形成する部分および第二フード部14Aを形成する部分に向かって流れ込み、実施形態1と同様、複数の端子11や保護部材51の周り、また周壁23内に確実に充填される。
以上のように実施形態2においては、実施形態1と同様、保護部材51の周壁23が端子11に塗布された接着剤18を覆っているから、インサート成形時に樹脂の圧力によって接着剤18が剥離することを防ぐことができる。さらに、保護部材51の装着部52の長さ寸法が大きいから、インサート成形時の樹脂圧に起因する端子11の変形を、より確実に防止することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態によれば、本発明を、機器に電力を供給するための機器用コネクタCに備えられたコネクタ10(50)に適用したが、インサート成形により端子とハウジングとが一体化されてなるコネクタであれば、どのような種類のコネクタにも適用可能である。
(2)上記実施形態によれば、保護部材20(51)の端子挿入孔21(53)の開口寸法は、端子11を手組み可能な寸法とされているが、端子を無理嵌めする寸法(端子の外形に対して余裕のない寸法)とされ、端子を圧入する形態であってもよい。
(3)上記実施形態によれば、保護部材20(51)は、端子11の埋設部11Cのうち前後方向前側寄りの位置に装着されているが、これに限らず、端子11の埋設部11Cのうち前後方向中央位置または後側寄りの位置に装着されていてもよい。
(4)上記実施形態によれば、周壁23は装着部52から後方へ向かって突出しているが、これとは反対に前方へ向かって突出しているものであってもよい。
(5)上記実施形態によれば、ハウジング12にはフランジ部17が一体的に設けられ、金型のうちフランジ部17を形成する部分に樹脂を射出し、フランジ部17を形成する部分から端子保持部15を形成する部分へ樹脂を流入させるようにしているが、例えば、金型のうちハウジングを成形する部分において、フランジ部との連設部分とは別に樹脂を射出するゲートを設け、直接樹脂を射出するようにしてもよい。また、本発明を、例えばフランジ部の設けられていないハウジングに適用し、そのハウジングを成形する金型内に直接樹脂を射出するようにしてもよい。
(6)上記実施形態によれば、保護部材20(51)の周壁23は、複数の端子11を一括して囲うものとされているが、これに限らず、例えば端子を個別に囲うもの、または複数の端子のうち上段に配されている端子と下段に配されている端子とをそれぞれ囲う形態のものであってもよい。
実施形態1にかかる機器用コネクタの正面図 同上面図 図2のA−A断面図 実施形態2にかかるコネクタの側断面図
符号の説明
10,50…コネクタ
11…端子
11C…埋設部(埋設部分)
12…ハウジング
15…端子保持部
17…フランジ部
18…接着剤
20,51…保護部材
21,53…端子挿入孔
22,52…装着部
23…周壁

Claims (5)

  1. インサート成形により端子とハウジングとが一体化され、前記端子のうち前記ハウジングに埋設される埋設部に接着剤が塗布されたコネクタであって、
    前記端子の埋設部には保護部材が装着され、この保護部材は、前記端子を挿入可能な端子挿入孔が形成されて前記端子に装着される装着部と、前記装着部から前記端子の全周を囲って突出する周壁とを具備し、前記端子の埋設部のうち前記周壁が前記接着剤を囲う位置に装着されて前記ハウジングに埋設されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記保護部材は、前記ハウジングのうち前記端子が埋設される端子保持部において同端子保持部へのインサート成形時の樹脂の流入方向に対し前記周壁の突出方向が略直交方向をなす姿勢で埋設されることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記ハウジングは、前記端子保持部から前記端子の長さ方向に対して略直交方向に突出するフランジ部を備え、
    前記保護部材の装着部は、前記フランジ部と前記端子保持部との連設部分における前記端子の長さ方向の幅寸法よりも同端子の長さ方向に長い寸法の端子挿入孔を備えることを特徴とする請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記保護部材は、前記端子保持部に埋設されたときに、前記装着部が、前記フランジ部との連設部分を前記端子の長さ方向にまたがって配される位置に装着されていることを特徴とする請求項3に記載のコネクタ。
  5. 前記ハウジングには前記端子が複数インサート成形されるものであり、前記保護部材の周壁は前記複数の端子を一括して囲うことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ。
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