JP5759094B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、転落抽選により、大当り当選確率が高い高確遊技から大当り当選確率が低い低確遊技に転落させる転落抽選機能付きのパチンコ遊技機等の弾球遊技機に関する。
従来、転落抽選機能付きのパチンコ遊技機は、例えば特許文献1により知られている。このものは、大当り抽選に非当選であることと、転落抽選に当選であることの二条件を具備することにより、高確遊技を終了させて低確遊技に転落させ、高確遊技が連続的に繰り返されることによる過激な射幸性を抑制するようにしている。高確遊技での大当りの連続当選回数の上限を規制する通常のリミッタ機能付き確変機と異なり、大当りする前に高確遊技が終わるかもしれないというドキドキ感を常時持たせる狙いである(特に、同文献段落0008参照)。
また、同文献の段落0252に記載されているように、高確遊技から低確遊技に転落することによる遊技者の不利益感を緩和するため、転落抽選に当選した場合、高確遊技の終了後に、時短状態に移行させる妥協的な案も提案されている。
特開2006−61323号公報
しかし、上記文献記載のものでも、遊技者の立場からは、高確遊技中に大当りを連続して引くことが望まれ、低確遊技への転落は失望感が大きく、たとえ代わりに時短状態が付与されたとしても、高確遊技が最も優位であることに変わりがない。このため、通常のリミッタ機能付き確変機と同様、高確有利、低確不利の単純な遊技性を提供できるに止まり、興趣に欠ける恐れがある。
本発明の課題は、高確有利、低確不利のお決まり常識を打ち破り、有限回数の時短中が最も有利となる斬新な遊技性を打ち出し、これまでにない遊技興趣に富む弾球遊技機を提供する点にある。
図2に例示するように、遊技盤(2)に、入賞により大当りの当否を決める第1特別図柄抽選を第1保留上限内で起動して抽選データを取得する第1始動口(81)と、相対的に入賞困難な第1開放作動態様と相対的に入賞容易な第2開放作動態様とに作動変更可能とした可変入賞装置(80)から成り、入賞により大当りの当否を決める第2特別図柄抽選を第2保留上限内で起動して抽選データを取得する第2始動口(82)と、前記第1特別図柄抽選に基づく大当りの当否を所定の図柄変動を経て導出させる第1特別図柄表示装置(SD1)と、前記第2特別図柄抽選に基づく大当りの当否を所定の図柄変動を経て導出させる第2特別図柄表示装置(SD2)と、前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選導出後にする大当り遊技時に複数回開放させる少なくとも一つの大入賞口(9)とを備える。
また、前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当否を判定する処理、並びに、前記大当り遊技を実行させる処理、前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選確率を相対的に低値とする低確遊技と相対的に高値とする高確遊技とを切替える処理、前記可変入賞装置(80)を前記第2開放作動態様にて作動させることにより前記第2始動口(82)への入賞を容易にする時短状態と前記可変入賞装置(80)を前記第1開放作動態様にて作動させることにより前記第2始動口(82)への入賞を困難にする非時短状態とを切替える処理、前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、前記時短状態で前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当否を判定する上限回数となる前記時短状態の継続回数を決定する処理を含む遊技制御を担う制御装置(CN)(図4参照)を備える。
前記低確遊技の大当り当選確率は、好ましくは1/100以上の値、より好ましくは1/50以上の値、例えば1/33等とするのが適切である。一方、前記高確遊技の大当り当選確率は、好ましくは低確遊技の確率の二倍値を超えない値、より好ましくは低確遊技の確率よりも少し高いがほぼ等しい値、例えば1/30等とするのが適切である。なお、大当りは、前記大入賞口(9)を複数回開放させる大当り遊技を実行させると共に低確遊技と高確遊技との切替えを伴うことがある賞(或は役)であり、同じく大入賞口を開放させるが相対的に利益が小さく且つ低確遊技と高確遊技との切替えを伴わない賞(或は役)であるいわゆる小当りとは異なる。
前記時短状態における前記可変入賞装置(80)の第2開放作動態様は、前記非時短状態における前記可変入賞装置(80)の第1開放作動態様に比べて、開放作動頻度が相対的に高いと共に開放時間が相対的に長いのが好ましい。より好ましくは、前記非時短状態では、例えば2/251等の比較的低確率の当選確率とした所定の抽選に当ることを条件に開放し、且つ、例えば0.2秒等の比較的短時間の開放を例えば1回等の比較的少ない回数だけさせるのに対して、前記時短状態では、例えば249/251等の比較的高確率の当選確率とした所定の抽選に当ることを条件に開放し、且つ、例えば1秒等の比較的長時間の開放を例えば最大5回等の比較的多い回数について繰り返させるものとするのが適切である。さらに、その所定の抽選の当否を導出する時間について、所定条件下で、前記時短状態時は前記非時短状態時よりも短縮するのが好ましい。
図4に例示するように、前記制御装置(CN)は、次のア)〜カ)の各手段を含む。
ア)前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選を条件に、前記大当り遊技後、前記低確遊技から前記高確遊技への初突入又は前記高確遊技から前記高確遊技への再突入により前記高確遊技に突入させる高確突入手段(T)。
イ)前記高確遊技下、前記第1又は第2特別図柄抽選毎に所定確率に従う転落抽選の当否を判定し、その当選時には前記低確遊技に転落させる低確転落手段(F)。通常、大当りの抽選毎に、大当りの当否判定に先がけて転落抽選の結果を判定するため、転落抽選に当選すると、低確遊技下で大当りの当否を判定することになる。転落抽選の当選確率は、高確遊技での大当り当選確率、並びに、高確遊技での大当り連続回数の上限を規制するリミッタ手段の有無、リミッタ手段を併用する場合はリミッタ上限回数を考慮して設定するものであり、例えば、1/30等に設定するものである。転落抽選の当選確率1/30は、高確遊技下での大当りの再当選と、低確遊技への転落とが半々程度に分かれ、高確遊技下での連続当選によりリミッタ手段LMが作動する状況をも適度な低率で生じさせるようにするため、高確遊技での大当り当選確率に一致させたものである。
ウ)前記非時短状態下における前記第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する前記時短状態の継続回数に、前記低確転落手段による当選まで前記時短状態を継続させる解除条件付き不定回数を所定設定率で設定する仕様を有する非時短中大当り関連時短回数決定手段(X)。時短状態の効力を、転落抽選に当選したとき、消滅させることから、解除条件付き不定回数と称しており、この不定回数が設定されると、高確遊技の間だけ時短状態となり、低確遊技に転落すると、転落以後、非時短状態となる。この不定回数の設定率は、好ましくは50%を下回る低めの値、より好ましくは30%以下の値、例えば、9%等に設定するものである。
エ)前記時短状態下における前記第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する前記時短状態の継続回数に、前記低確転落手段(F)による抽選結果にかかわらず前記時短状態を継続させる予め定めた有限の特定回数を設定する仕様を有する時短中大当り関連時短回数決定手段(Y)。この有限の特定回数が設定されると、大当りに非当選のまま特定回数分についての大当り判定が全部消化されない限り、すなわち、大当りがないまま特定回数のカウントダウンによる残数が0となっていわゆる時短スルーしない限り、転落抽選に当選して低確遊技に転落しても、時短状態が継続される。この有限の特定回数は、好ましくは数十回以上、より好ましくは100回近辺、例えば100回等とするのが適切である。
オ)前記第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、前記第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時に設定する最も出玉の少ない大当り種別よりも出玉の多い大当り種別を設定する第2特別図柄抽選優位の大当り種別設定手段(W)。例えば、第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時は、16ラウンド大当り、又は、殆ど出玉のない突確当りを設定するのに対し、第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時は、16ラウンド大当り、又は、少ないが出玉のある2ラウンド大当りを設定するものである。
カ)前記第2特別図柄抽選の起動時に取得した抽選データの保留がある場合、この保留された前記第2特別図柄抽選にかかる抽選データに基づく大当りの当否を、前記第1特別図柄抽選に基づく大当りの当否の導出よりも優先して導出させる第2特別図柄抽選優先導出手段(P)。第1保留上限や、第2保留上限は、例えば4個等に設定するものであるが、この第2特別図柄抽選優先導出手段Pは、要するに、第2保留が一つ以上あり、第2保留を切らさない限り、第1保留がいくつあっても、第2保留を優先して消化させるというものである。
前記制御装置(CN)に前記第2特別図柄抽選優先導出手段(P)を設ける代わりに、
図15に例示するように、前記第1始動口(81)と前記第2始動口(82)とを、一方の始動口へ入賞させるべく前記遊技盤(2)に発射した球の流下経路から他方の始動口が外れる関係となる互いに離間した位置に設置してもよい。例えば、第2始動口82は、遊技盤2の中心線を挟んで遊技者側から見て右領域に設置し、第1始動口81は、第2始動口82の設置位置に対して左領域となる遊技盤2の略中心線上に設置し、時短状態時、遊技盤2の右領域に球を流下させるいわゆる右打ちにより第2始動口82を狙い、第2特別図柄抽選の導出のみを人為的に実現できるようにしたものである。
前記非時短中大当り関連時短回数決定手段(X)は、
前記非時短状態下における前記第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、前記解除条件付き不定回数の設定率よりも低い設定率で、決定する前記時短状態の継続回数に、前記低確転落手段による抽選結果にかかわらず前記時短状態を継続させる予め定めた有限の特定回数を設定する仕様を有するのが好ましい。この有限の特定回数は、好ましくは数十回以上、より好ましくは100回近辺、必ずしも上記エ)の時短中大当り関連時短回数決定手段Yで設定する特定回数と一致させる必要はないが一致させてもよく、例えば100回等とするのが適切である。この有限の特定回数の設定率は、好ましくは数%、例えば1%や、4%等とするものである。
前記非時短中大当り関連時短回数決定手段(X)は、
前記非時短状態下における前記第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、前記解除条件付き不定回数の設定率よりも高い設定率で、決定する前記時短状態の継続回数に、前記時短状態への切替えのない0回を設定する仕様を有する。この0回の設定率は、好ましくは70%〜90%の間、例えば90%等とするものである。「解除条件付き不定回数の設定率よりも高い設定率で、決定する前記時短状態の継続回数に、前記時短状態への切換えのない0回を設定する」というのは、解除条件付き不定回数の設定率が、時短状態への切換えのない0回を設定する率よりも低いというのと同じである。
これに関連し、前記制御装置(CN)は、次のキ)、ク)の各手段を含む。
キ)前記高確遊技下における前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選が最大限連続する上限回数を規制し、この上限回数に達する前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選があると、前記低確遊技に強制復帰させる作動をするリミッタ手段(LM)。前記上限回数は、好ましく10回以下、より好ましくは5回以下、例えば5回とするのが適切である。
ク)前記リミッタ手段(LM)が作動することとなる条件下における前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する前記時短状態の継続回数に、予め定めた有限の特定回数を設定するリミッタ作動時時短回数決定手段(Z)。この有限の特定回数は、好ましくは数十回以上、より好ましくは100回近辺、必ずしも上記エ)の時短中大当り関連時短回数決定手段Yで設定する特定回数と一致させる必要はないが一致させてもよく、例えば100回等とするのが適切である。
前記時短中大当り関連時短回数決定手段(Y)は、
前記時短状態下における前記第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する前記時短状態の継続回数に、前記低確転落手段による抽選結果にかかわらず前記時短状態を継続させる予め定めた有限の特定回数を設定する仕様を有するのが好ましい。この有限の特定回数は、好ましくは数十回以上、より好ましくは100回近辺、必ずしも上記エ)の時短中大当り関連時短回数決定手段Yで設定する特定回数と一致させる必要はないが一致させてもよく、例えば100回等とするのが適切である。
前記非時短中大当り関連時短回数決定手段(X)は、
前記非時短状態下における前記第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する前記時短状態の継続回数に、前記低確転落手段による抽選結果にかかわらず前記時短状態を継続させる予め定めた有限の特定回数を設定する仕様を有するのが好ましい。この有限の特定回数は、好ましくは数十回以上、より好ましくは100回近辺、必ずしも上記エ)の特定回数と一致させる必要はないが一致させてもよく、例えば100回等とするのが適切である。
前記非時短中大当り関連時短回数決定手段(X)は、
前記非時短状態下における前記第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する前記時短状態の継続回数に、前記時短状態への切替えのない0回を所定の設定率で設定する仕様を有するのも好ましい。この0回の設定率は、好ましくは70%以上、より好ましくは90%以上、例えば96%や99%等とするものである。
遊技開始時、多くの場合、先ず、第1始動口への入賞による第1特別図柄抽選で大当りに当選することを期待して遊技をすることになる。遊技開始時は、前の遊技者が第2始動口への入賞が容易な時短状態の途中で遊技機を明け渡すとは考え難く、ほとんどの場合、第2始動口への入賞が困難な非時短状態にあると考えられる。ただし、遊技開始時、大当りの当選確率が低い低確遊技である場合も考えられるし、同当選確率が高い高確遊技である場合も考えられる。
第1特別図柄抽選に基づいて大当りに当選し、その当選が所定の図柄変動を経て第1特別図柄表示装置に導出されると、大入賞口が開放されて大当り遊技が行われ、この大当り遊技後、高確突入手段により高確遊技に突入する(低確遊技下での当選では初突入、高確遊技下での当選では再突入)。非時短状態下での第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、非時短中大当り関連時短回数決定手段により、決定する時短状態の継続回数に、低確転落手段による当選まで時短状態を継続させる解除条件付き不定回数が設定されると、大当り遊技後、高確遊技の間は時短状態が継続し、第2始動口への入賞が容易になる。
遊技者は、時短状態が継続しているうちに第2特別図柄抽選で大当りに当選することを期待して遊技をすることになるが、大当りの当選よりも先に低確転落手段により低確遊技に転落すると、時短状態も解除されて非時短状態となり、第2始動口への入賞が再び困難になる。第2保留上限内で貯まった第2特別図柄抽選にかかる抽選データに基づく大当りの当否を全て導出した段階で大当りの当選がない場合、遊技開始時と同様、再び、第1始動口への入賞による第1特別図柄抽選で大当りに当選することを期待して遊技をすることになる。
第1特別図柄抽選に基づく非時短状態での大当りの当選により、解除条件付き不定回数についての時短状態を得、低確遊技に転落することなく時短状態下で第2特別図柄抽選により大当りに当選することができると、時短中大当り関連時短回数決定手段により、低確転落手段による抽選結果にかかわらず時短状態が継続される100回近辺の有限の特定回数が設定される。この有限の特定回数が設定された時短状態下での遊技では、たとえ低確遊技に転落しても、このことにより時短状態は解除されず、大当りの当選がないまま特定回数の残数が0とならない限り、引き続き時短状態が継続されることになる。
この有限の特定回数のうちに再び第2特別図柄抽選に基づいて大当りに当選できると、時短中大当り関連時短回数決定手段により、再度、低確転落手段による抽選結果にかかわらず時短状態が継続される有限の特定回数が設定され、この有限の特定回数が設定された時短状態下での遊技では、大当りの当選がないまま特定回数の残数が0とならない限り、時短状態が継続されることになる。
時短状態では第2始動口への入賞は容易で、第2特別図柄抽選にかかる抽選データの保留を切らさないことも容易であり、この第2特別図柄抽選にかかる抽選データの保留を切らさない限り、第1特別図柄抽選にかかる抽選データの保留があっても、第2特別図柄抽選優先導出手段により、第2特別図柄抽選にかかる抽選データに基づく大当りの当否のみを導出し続けることができる。
あるいは、第2特別図柄抽選優先導出手段を設ける代わりに、第1始動口と第2始動口とを、一方の始動口へ入賞させるべく遊技盤に発射した球の流下経路から他方の始動口が外れる関係となる互いに離間した位置に設置するものでは、遊技盤に発射する球の流下経路を第2始動口側に向かうものに意図的に変えることにより、入賞が容易な第2始動口へ集中的に入賞させることができ、第2特別図柄抽選にかかる抽選データに基づく大当りの当否のみを導出し続けることができる。
第2特別図柄抽選にかかる大当りの当否のみを導出し続けることができるのに加えて、第2特別図柄抽選優位の大当り種別設定手段により、第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時に設定される大当り種別は、第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時に設定される最も出玉の少ない大当り種別よりも多い出玉を獲得でき、大当り遊技により出玉を稼ぐことができる。
従って、有限の特定回数について時短状態が継続される状況下、第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選を得ることにより、大当り毎に出玉を稼ぐことができ、このような有利な状況は、途中で低確遊技に転落しても解除されず、大当りの当選がないまま特定回数の残数が0となって非時短状態となるまで続き、第2特別図柄抽選に基づく複数回の大当りによりある程度まとまった出玉を獲得することができる。
こうして、高確有利、低確不利というこれまでの単純な遊技性を超え、有限の特定回数について時短状態が付与された状況がたとえ途中で低確遊技に転落したとしても最も有利で、高確遊技の間だけ時短状態となる不定回数について時短状態が付与された状況は、その最も有利な状況へステップアップするための次に有利な過渡的有利状況となり、遊技者は、最も有利な有限の特定回数について時短状態が付与される状況をめざし、この最も有利な状況を繰り返し得ることを欲して遊技をすることになるため、これまでにない斬新で且つ興趣に富む遊技を楽しむことができる。
非時短中大当り関連時短回数決定手段が、非時短状態下における第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、解除条件付き不定回数の設定率よりも低い設定率で、決定する時短状態の継続回数に、低確転落手段による抽選結果にかかわらず時短状態を継続させる予め定めた有限の特定回数を設定する仕様を有する場合、非時短状態下、第1始動口からの第1特別図柄抽選で大当りに当選することにより、低率ではあるが、100回近辺の有限の特定回数について時短状態が継続する最も有利な状況をいきなり勝ち取ることができ、不定回数についての高確遊技限定の時短状態中に第2特別図柄抽選で大当りすべきプロセスを省略でき、興趣を一層高め得る(請求項3)
請求項1又は2において、非時短中大当り関連時短回数決定手段は、非時短状態下における第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する時短状態の継続回数に、低確転落手段による当選まで時短状態を継続させる解除条件付き不定回数を、時短状態への切替えのない0回を設定する率よりも低い所定設定率で設定する仕様を有するため、非時短状態下、第1特別図柄抽選で大当りに当選しても時短状態に切替わらない場合の方が多く、射幸性を適正に保つことができると共に、不定回数について時短状態が付与される過渡的有利状況を勝ち取るのにも適度なハードルが生じることになり、100回近辺の有限の特定回数について時短状態が付与される最も有利な状況に到達するまでに段階的に興趣を盛り上げることができる。
これに関連し、制御装置が、高確遊技下における第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選が最大限連続する上限回数を規制し、この上限回数に達する第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選があると、低確遊技に強制復帰させる作動をするリミッタ手段と、リミッタ手段が作動することとなる条件下における第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する時短状態の継続回数に、予め定めた100回近辺の有限の特定回数を設定するリミッタ作動時時短回数決定手段とを含むため、途中で低確遊技に転落することなく、リミッタ手段で規制する上限回数いっぱい分について高確遊技下で大当りの連続当選があると、時短状態下での第2特別図柄抽選での当選であるかどうかに関係なく、リミッタ手段の作動により低確遊技とはなるが、100回近辺の有限の特定回数について時短状態が付与される有利な状況に移行される。
このことは、不定回数について時短状態が付与される過渡的有利状況を得ることができずとも、また、この過渡的有利状況下で低確遊技へ転落することなく第2特別図柄抽選で大当りに当選することができずとも、第1特別図柄抽選で時短状態への切替えを伴わない大当りをリミッタ手段で規制する上限回数分について連続させるという言わば天井到達により有利状況となる別ルートが付加されたことになる。従って、逆転的に、不利な遊技状況から有利な遊技状況に一気に挽回できると共に、遊技プロセスの多様化により興趣を一層高め得る。
時短中大当り関連時短回数決定手段が、時短状態下における第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する時短状態の継続回数に、低確転落手段による抽選結果にかかわらず時短状態を継続させる予め定めた有限の特定回数を設定する仕様を有する場合、有限の特定回数について時短状態が付与された最も有利な時短状態中、又は、不定回数について時短状態が付与された過渡的に有利な時短状態中、第2特別図柄抽選ではなく、第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選が導出されたとしても、大当り遊技による出玉は少ない場合があるが、有限の特定回数について時短状態が付与される最も有利な状況へは移行でき、遊技者利益に資することができる。
非時短中大当り関連時短回数決定手段が、非時短状態下における第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する時短状態の継続回数に、低確転落手段による抽選結果にかかわらず時短状態を継続させる予め定めた有限の特定回数を設定する仕様を有する場合、稀ではあるが、非時短状態下で入賞が困難な第2始動口への入賞に基づいて大当りに当選した場合、有限の特定回数について時短状態が付与される最も有利な状況に移行できる。
これと共に、有限の特定回数について時短状態が付与された最も有利な時短状態が残0となるか、又は、不定回数について時短状態が付与された過渡的に有利な時短状態が低確遊技への転落により解除されても、第2特別図柄抽選にかかる抽選データの保留を含めた中に大当りの当選がある場合、有限の特定回数について時短状態が付与される最も有利な状況に移行でき、遊技者利益に一層資することができる。
逆に、非時短中大当り関連時短回数決定手段が、非時短状態下における第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する時短状態の継続回数に、時短状態への切替えのない0回を所定の設定率で設定する仕様を有する場合、有限の特定回数について時短状態が付与された最も有利な時短状態が残0となるか、又は、不定回数について時短状態が付与された過渡的に有利な時短状態が低確遊技への転落により解除されたとき、第2特別図柄抽選にかかる抽選データの保留を含めた中に大当りの当選があったとしても、時短状態に切替わらないことがあり、第2特別図柄抽選にかかる抽選データの保留に基づくおまけ的な恩恵を低減して厳正さを担保できる。
図1は、本発明弾球遊技機の正面図である。 図2は、実施例1〜3の遊技盤の正面図である。 図3は、同第1及び第2特別図柄表示装置周辺の拡大正面図である。 図4は、実施例1の制御装置のブロック図である。 図5は、実施例1の低確遊技と高確遊技の遷移図である。 図6は、特別図柄別の大当り種別、決定される時短状態の継続回数(決定される時短回数)、設定率(振分率)等を一覧にした実施例1の特別図柄仕様テーブルである。 図7は、実施例1の演出表示装置上における演出モードの遷移図である。 図8は、実施例1の遊技状況(遊技モード)の遷移図である。 図9は、実施例2の低確遊技と高確遊技の遷移図である。 図10は、実施例2の特別図柄仕様テーブルである。 図11は、実施例2の演出モードの遷移図である。 図12は、実施例2の遊技状況(遊技モード)の遷移図である。 図13は、実施例3の特別図柄仕様テーブルである。 図14は、実施例3の遊技状況(遊技モード)の遷移図である。 図15は、実施例4の遊技盤の正面図である。 図16は、実施例4の制御装置のブロック図である。
図1は本発明を適用するパチンコ遊技機1を示し、遊技枠10に本体11を開扉可能に支持している。本体11の前面上部には、丸窓12にガラス13を嵌めたフロント扉14を有し、その内方に遊技盤2を備える。フロント扉14の下には、貸球及び賞球を受ける上皿31、内方で溢れた球を受ける下皿32、遊技盤2に1分間について100個に近い数の球を連続的な打ち出しにより発射させ、回転操作角度により球の打ち出し強さを調整できる発射ハンドル4、効果音等を出音する左右スピーカ51,52を備える。
30は、所定条件下、遊技者操作を演出に関与させる左ボタン3L、中ボタン3C、右ボタン3Rから成る遊技者操作スイッチ、40は、発射ハンドル4の回転操作中に球の打ち出しを一時休止するための発射停止ボタンである。フロント扉14の前面上部から右サイドにかけて、装飾や各種状態表示に用いるランプ類61〜69を備える。
図2に示すように、遊技盤2には、次の1)〜6)の遊技部品を備える。
1)第1始動口81
該第1始動口81は、常時球一個の受入れを許す通常入賞口で構成している。第1始動口81への入賞すなわち第1始動入賞が一個あるごとに、所定数例えば3個の賞球を払出すと共に、例えば最大4個とした所定の第1保留上限内で、大当りの当否を決める第1特別図柄抽選を起動し、例えば0〜329の所定範囲内で高速更新する後記主制御部MCで定義する大当り抽選用乱数庫から一つの大当り抽選用乱数を第1特別図柄抽選にかかる抽選データとして取得し、後記主制御部MCのRAMに確保する第1保留記憶手段Aに取得順に記憶する。
第1保留記憶手段Aに記憶された第1特別図柄抽選にかかる抽選データの保留記憶は、最先のものから順に大当り判定処理の対象となる。この判定処理が実行されると、第1保留記憶手段Aの記憶領域に空をつくり、第1保留上限内で、新たに生じる第1始動入賞に基づく抽選データが後詰め記憶される。第1保留上限いっぱいまで抽選データが貯まった状態で、新たに生じる第1始動入賞は、賞球を払出す対象にはなるが、第1特別図柄抽選の対象からは除外され、抽選データは記憶されない。
大当りの当選確率を相対的に低値とした低確遊技下、第1特別図柄抽選にかかる抽選データとして取得した大当り抽選用乱数が、大当り抽選用乱数の取り得る330個の数値範囲(0〜329)内で予め特定した10種類の大当り当選数値の何れかに一致している判定がされると、大当りの当選、これ以外は大当りの非当選すなわち外れとなる。低確遊技下、大当りの当選確率は10/330=1/33である。
一方、大当りの当選確率を相対的に高値とした高確遊技下、第1特別図柄抽選にかかる抽選データとして取得した大当り抽選用乱数が、大当り抽選用乱数の取り得る数値範囲内で予め特定した11種類の大当り当選数値の何れかに一致している判定がされると、大当りの当選、これ以外は大当りの非当選すなわち外れとなる。高確遊技下、大当りの当選確率は11/330=1/30である。
2)第2始動口82
該第2始動口82は、第1始動口81の直下に配置され、左右一対の花弁8a,8bをもつ電動チューリップ800から成る可変入賞装置80で構成している。常時、一対の花弁8a,8bは起立状態にあり、上部の第1始動口81と共に外部に対して壁を形成して、内部への球の受入れを阻止し、図示のとおり左の花弁8aが左に倒れるのと同時に右の花弁8bが右に倒れる開放状態となって、初めて内部への球の受入れを許す。
また、その開放状態は、後記ゲートGTに対する球の通過時に起動する普通図柄抽選での当選を条件に生起させるが、その当選がし難く且つ当選しても極短時間しか開放状態とならない相対的に入賞困難な第1開放作動態様と、その当選がし易く且つ当選時に十分長い開放状態となる相対的に入賞容易な第2開放作動態様とに作動変更可能としている。
第2始動口82への入賞すなわち第2始動入賞が一個あるごとに、所定数例えば3個の賞球を払出すと共に、例えば最大4個とした所定の第2保留上限内で、大当りの当否を決める第2特別図柄抽選を起動し、前記大当り抽選用乱数庫から一つの大当り抽選用乱数を第2特別図柄抽選にかかる抽選データとして取得し、主制御部MCのRAMに確保する第2保留記憶手段Bに取得順に記憶する。なお、大当り抽選用乱数庫は第1特別図柄抽選のものと共用しているが、別個独立に定義することも可能ではある。
第2保留記憶手段Bに記憶された第2特別図柄抽選にかかる抽選データの保留記憶は、最先のものから順に大当り判定処理の対象となる。この判定処理が実行されると、第2保留記憶手段Bの記憶領域に空をつくり、第2保留上限内で、新たに生じる第2始動入賞に基づく抽選データが後詰め記憶される。第2保留上限いっぱいまで抽選データが貯まった状態で、新たに生じる第2始動入賞は、賞球を払出す対象にはなるが、第2特別図柄抽選の対象からは除外され、抽選データは記憶されない。
大当りの当選確率を相対的に低値とした低確遊技下、第2特別図柄抽選にかかる抽選データとして取得した大当り抽選用乱数が、大当り抽選用乱数の取り得る330個の数値範囲(0〜329)内で予め特定した10種類の大当り当選数値(第1特別図柄抽選の場合と同じ当選数値)の何れかに一致している判定がされると、大当りの当選、これ以外は大当りの非当選の外れとなる。低確遊技下、大当りの当選確率は10/330=1/33である。
一方、大当りの当選確率を相対的に高値とした高確遊技下、第2特別図柄抽選にかかる抽選データとして取得した大当り抽選用乱数が、大当り抽選用乱数の取り得る数値範囲内で予め特定した11種類の大当り当選数値(第1特別図柄抽選の場合と同じ当選数値)の何れかに一致している判定がされると、大当りの当選、これ以外は大当りの非当選の外れとなる。高確遊技下、大当りの当選確率は11/330=1/30である。
3)センターユニット7
このユニット7は、遊技盤2の中央部、上部及び右半分にかけて広範囲に広がり、上部から右半分については装飾面の裏側に球の流下経路を確保した半透明樹脂製の飾り枠71を有し、その中央部に視覚上の演出を展開させる大型のカラー液晶表示器から成る演出表示装置70を備える。
演出表示装置70の上部には、所定条件下で演出表示装置70の表示領域に向けて降下動作をする爪ヤクモノ72を配置している。また、右には、杖を模したケースにランプ及びキャラクタ人形を内蔵し、所定条件下で点灯色を変えたり、内蔵した人形を出現させる杖ヤクモノ73を配置している。これらヤクモノ72,73は、俗にいう演出用役物であり、風営法上で定義する役物すなわち入賞を容易にするための特別の装置ではない。さらに、左には、遊技盤2の左領域から球を受入れるワープルート入口74を設け、中央下部には、その受入れた球を第1始動口81に向けて放出するワープルート出口75を設けている。
演出表示装置70は、後記第1特別図柄表示装置SD1での第1特別図柄の変動及び停止又は後記第2特別図柄表示装置SD2での第2特別図柄の変動及び停止と同期して、左、中、右の演出図柄7L,7C,7Rを変動及び停止させる。第1特別図柄表示装置SD1での第1特別図柄の変動と、第2特別図柄表示装置SD2での第2特別図柄の変動とは、同時に実行させることはなく、必ずどちらか一方のみを実行させ、演出図柄7L,7C,7Rの変動及び停止は、第1特別図柄か第2特別図柄かどちらか一方の図柄の変動及び停止と同期して実行される。演出図柄7L,7C,7Rの背景には、動画及び又は静止画からなる所定の背景が表示される。
演出表示装置70に変動及び停止させる演出図柄7L,7C,7Rは、例えば、しゃれこうべ(ドクロ)を漫画風に表した「ドクロ」図柄、数字の「2」図柄、数字の「3」図柄、数字の「4」図柄、数字の「5」図柄、数字の「6」図柄、数字の「7」図柄、数字の「8」図柄の8種類から成り、大当り当選時は大当り種別等に応じて何れかの数字が三つ揃いした大当り図柄(222,333,444,555,666,777,888)が停止され、高確遊技から低確遊技への転落時で且つ大当りに非当選の外れ時は原則的に「ドクロ」の三つ揃い図柄が停止され、その他の外れ時は異なる種類の数字又は「ドクロ」を組み合わせた非三つ揃い図柄が停止される。
また、所定条件下、その演出図柄7L,7C,7Rの変動中に、左右の演出図柄7L,7Rを同一図柄で仮停止させた状態で中演出図柄7Cの変動と共に背景に発展性のある動画を展開させることにより、大当りの当選を期待させるリーチ演出を出現させ、さらに、所定条件下、遊技状況に応じて、演出図柄7L,7C,7Rの背景の色調を変更させる。
4)大入賞口9
大入賞口9は、第2始動口82の直下に位置する遊技盤2の下領域に配置され、第1又は第2特別図柄表示装置SD1,SD2上の第1又は第2特別図柄による大当り停止、及び、この停止と同時にされる演出表示装置70上での演出図柄7L,7C,7Rによる大当り図柄の停止により大当りの当選が導出され、この大当りの当選導出後の大当り遊技時、前方を覆うアタッカー型の可動部材99を手前に倒すことにより開かれ、遊技球の入賞を著しく容易にする。大入賞口9への入賞一個につき所定数例えば15個の賞球を払出す。
大入賞口9は、所定の最大開放時間にわたる1ラウンドの開放毎に、所定の最大入賞数例えば9カウントに達する球数の入賞を許容する。最大入賞数に達する入賞があるか又は最大開放時間を経過すると1ラウンドが終了して、大入賞口9は一旦閉鎖され、2秒程度の所定インターバルを経て再度開放され、所定の最大継続ラウンド数について繰り返す。大当り遊技時、大当りに当選した抽選データの次に処理されるべき抽選データの判定も、その判定に基づく第1又は第2特別図柄表示装置SD1,SD2及び演出表示装置70の各図柄変動も、大当り遊技終了後まで保留される。
第1又は第2始動入賞時、大当り抽選用乱数の取得に続いて、例えば0〜99の所定範囲内で高速更新する主制御部MCで定義する振分抽選用乱数庫から一つの振分抽選用乱数を取得し、大当り抽選用乱数と共にRAM上の第1又は第2保留記憶手段A,Bに記憶させている。大当りの当選判定時、第1特別図柄側か第2特別図柄側かの違いに応じて、取得した振分抽選用乱数に従い、出玉に差のある下記a),b),c)の3種類の大当り種別に選択的に振り分け設定するようにしている。その大当り種別により、大当り遊技時の大入賞口9の最大開放時間、最大継続ラウンド数が決められている。
a)16ラウンド大当り
最大開放時間を所定の長期間例えば28秒とし、最大継続ラウンド数を比較的多い数例えば16ラウンドとするもので、二千個前後に達する最大の高出玉の獲得を期待できる。第1特別図柄抽選に基づく大当り当選時に最も低率の例えば1%で振り分けられる可能性があり、第2特別図柄抽選に基づく大当り当選時にも最も低率の例えば1%で振り分けられる可能性がある。以下、この16ラウンド大当りを、16R大当りともいう。
この16R大当りにより実行される大当り遊技は、演出表示装置70上における所定時間(例えば9.3秒程度)の大当り開始デモ演出の後、大入賞口9の最大28秒開放と2秒閉鎖とを16回繰り返し、この後、演出表示装置70上における比較的長めの所定時間(例えば9秒程度)の大当り終了デモ演出で終わる。
b)突確当り
最大開放時間を所定の極短時間例えば0.5秒とし、最大継続ラウンド数を比較的少ない数例えば2ラウンドとするもので、出玉はほとんど期待できない。第1特別図柄抽選に基づく大当り当選時のみに高率の例えば突確当り1と突確当り2とを合わせた合計99%で振り分けられる可能性があり、第2特別図柄抽選に基づく大当り当選時に振り分けられることはない。低確遊技から突然に高確遊技に昇格した印象を与えることがあることから突確当りと称している。
この突確当りにより実行される大当り遊技は、演出表示装置70上における極短時間(例えば0.5秒程度)の大当り開始デモ演出の後、大入賞口9の最大0.5秒開放と2秒閉鎖とを2回繰り返し、この後、演出表示装置70上における極短時間(例えば0.1秒程度)又は所定時間(例えば6.2秒程度)の大当り終了デモ演出で終わる。
c)2ラウンド大当り
最大開放時間を所定の長期間例えば28秒とし、最大継続ラウンド数を比較的少ない数例えば2ラウンドとするもので、二百数十個程度の出玉の獲得を期待できる。第2特別図柄抽選に基づく大当り当選時のみに高率の例えば99%で振り分けられる可能性があり、第1特別図柄抽選に基づく大当り当選時に振り分けられることはない。以下、この2ラウンド大当りを、2R大当りともいう。
この2R大当りにより実行される大当り遊技は、演出表示装置70上における所定時間(例えば9.3秒程度)の大当り開始デモ演出の後、大入賞口9の最大28秒開放と2秒閉鎖とを2回繰り返し、この後、演出表示装置70上における比較的短めの所定時間(例えば1.7秒程度)の大当り終了デモ演出で終わる。
5)ゲートGT
ゲートGTへの球通過(上から入った球は下に抜けて遊技盤2に放たれる)により、例えば最大4個とした所定の普図保留上限内で普通図柄抽選を起動し、例えば0〜250の所定範囲内で高速更新する主制御部MCで定義する普通図柄抽選用乱数庫から一つの普通図柄抽選用乱数を普通図柄抽選にかかる抽選データとして取得し、主制御部MCのRAMに確保する普図保留記憶手段Nに取得順に記憶する。
普図保留記憶手段Nに記憶された普通図柄抽選にかかる抽選データの保留記憶は、最先のものから順に普通図柄の当り判定処理の対象となる。この判定処理が実行されると、普図保留記憶手段Nの記憶領域に空をつくり、普図保留上限内で、新たに生じるゲートGTへの球通過に基づく抽選データが後詰め記憶される。普図保留上限いっぱいまで抽選データが貯まった状態で、新たに生じるゲートGTへの球通過は、普通図柄抽選の対象から除外され、抽選データは記憶されない。
普通図柄抽選が起動されると、後記普通図柄表示装置NDでの普通図柄の変動及びその変動の停止により当否が導出され、当選が導出されると、電動チューリップ800の花弁8a,8bが開かれる。非時短状態時の第1開放作動態様、時短状態時の第2開放作動態様は次のI),II)のとおりである。
I)非時短状態時の第1開放作動態様
普通図柄抽選での当選確率は、2/251=1/125.5、普通図柄表示装置ND上の普通図柄の変動時間は、低確遊技時2.24秒、高確遊技時0.5秒、当選時の電動チューリップ800の開放仕様は、0.2秒の開放を1回についてだけする。従って、非時短状態時、電動チューリップ800はあまり開かず、開いたとしても入賞は容易でなく、第2始動入賞はほとんど期待できない。
II)時短状態時の第2開放作動態様
普通図柄抽選での当選確率は、249/251=1/1.008、普通図柄表示装置ND上の普通図柄の変動時間は、低確遊技時も高確遊技時も0.5秒、当選時の電動チューリップ800の開放仕様は、1秒の開放を例えば0.748秒の閉鎖期間を挟んで最大5回について繰り返す。ただし、普通図柄抽選の当選一回についての最大入賞数例えば10個の入賞があると、その時点で開放作動は打ち切られる。時短状態時は、電動チューリップ800が頻繁に開き、入賞もし易く、第2始動入賞による保留記憶は、第2保留上限の4個いっぱい又は4個近くまで容易に貯めることができる。
6)表示装置ボードDB、その他
センターユニット7上の杖ヤクモノ73の下部には、第1特別図柄表示装置SD1、第2特別図柄表示装置SD2、普通図柄表示装置ND等を実装する表示装置ボードDBを備える。その他、遊技盤2には、略円形の遊技領域20を区画し且つ発射ハンドル4により打出す球を導くレール21、球戻り防止片22、球止め23、入賞1個につき所定数例えば10個の賞球を払出す左上入賞口24、同左中入賞口25、同左下入賞口26、同右入賞口27、球の流下方向を変化させる風車28、入賞を逃した球を排出するアウト口29を備える。また、遊技領域20には独特のゲージに従い、多数の遊技釘200が打たれている。
図3に示すように、表示装置ボードDB上には、左側に、7セグメントLED(七つの構成点灯線分の組合せにより表示パターンを変化させる表示素子)を用いた第1特別図柄表示装置SD1を備え、その右側に、同じく7セグメントLEDを用いた第2特別図柄表示装置SD2を備える。
第1特別図柄抽選に基づく大当りの当否導出時は、第1特別図柄表示装置SD1上における七つの構成点灯線分のランダムなセグメント点灯又は消灯による所定時間にわたる図柄変動を経て、大当りの当選時は、振分抽選用乱数により振り分けられる大当り種別と関連づけて予め定めた大当り図柄パターンの一つを停止させ、大当りに非当選の外れ時は、中央の水平な構成点灯線分「−」(バー)の点灯で停止させる。
表示装置ボードDB上の第1特別図柄表示装置SD1の左横には、消灯、点滅、点灯の三態様により保留記憶数を表示させる二つのLEDから成る第1保留表示器A0,A1を備え、保留記憶数が0の場合は二つとも消灯、保留記憶数が1の場合は一方の例えばA0だけが点滅で他方のA1は消灯、保留記憶数が2の場合は一方のA0の点滅を点灯とし、保留記憶数が3の場合は一方のA0の点灯に他方のA1の点滅を加え、保留記憶数が4の場合は二つとも点灯させる。
第2特別図柄抽選に基づく大当りの当否導出時は、第2特別図柄表示装置SD2上における七つの構成点灯線分のランダムなセグメント点灯又は消灯による所定時間にわたる図柄変動を経て、大当りの当選時は、振分抽選用乱数により振り分けられる大当り種別と関連づけて予め定めた大当り図柄パターンの一つを停止させ、大当りに非当選の外れ時は、中央の水平な構成点灯線分「−」(バー)の点灯で停止させる。
表示装置ボードDB上の第2特別図柄表示装置SD2の右横には、消灯、点滅、点灯の三態様により保留記憶数を表示させる二つのLEDから成る第2保留表示器B0,B1を備え、保留記憶数が0の場合は二つとも消灯、保留記憶数が1の場合は一方の例えばB0だけが点滅で他方のB1は消灯、保留記憶数が2の場合は一方のB0の点滅を点灯とし、保留記憶数が3の場合は一方のB0の点灯に他方のB1の点滅を加え、保留記憶数が4の場合は二つとも点灯させる。
また、表示装置ボードDB上には、緑LEDを用いた当りランプGLと赤LEDを用いた外れランプRLとから成る普通図柄表示装置NDを備え、普通図柄抽選に基づく当否導出時は、当りランプGLと外れランプRLとの交互点灯による図柄変動を経て、普通図柄の当選時は、当りランプGLの点灯で停止させ、普通図柄の外れ時は外れランプRLの点灯で停止させる。
表示装置ボードDB上の普通図柄表示装置NDの右横には、消灯、点滅、点灯の三態様により保留記憶数を表示させる二つのLEDを斜めに配置した普図保留表示器N0,N1を備え、保留記憶数が0の場合は二つとも消灯、保留記憶数が1の場合は一方の例えばN0だけが点滅で他方のN1は消灯、保留記憶数が2の場合は一方のN0の点滅を点灯とし、保留記憶数が3の場合は一方のN0の点灯に他方のN1の点滅を加え、保留記憶数が4の場合は二つとも点灯させる。
普図保留表示器N0,N1の斜めのライン上には、他に、電源オン時に遊技機の内部状態が高確遊技であった場合にのみ点灯させて低確遊技にリセットする等の必要な操作を促し得る警報ランプPL、時短状態時に点灯させる時短ランプTL、16R大当り、2R大当り、突確当りの各当選時に点灯させる当り種別ランプL1,L2,L3,L4(L4は予備として未使用)を備える。なお、低確遊技と高確遊技とを区別するランプ類は一切設けておらず、確率変動の状況を明示しないいわゆる非報知タイプの仕様にしている。
図4に示すように、遊技機の制御装置CNは、CPU、ROM、RAMを各々備える主制御部MC、第1周辺制御部SC1及び第2周辺制御部SC2を有する。賞球の払出し関連、球貸ユニットやホールコンピュータ等との接続関連、電源関連、セキュリティ関連の各構成は、省略して描いている。
主制御部MCの入力側には、I/OポートIn0を介して、第1始動口81の入賞センサ81s、第2始動口82の入賞センサ82s、大入賞口9の入賞センサ9s、ゲートGTの球通過センサGTs、左上入賞口24の入賞センサ24s、左中入賞口25の入賞センサ25s、左下入賞口26の入賞センサ26s、右入賞口27の入賞センサ27sを入力している。主制御部MCから各周辺制御部SC1,SC2へは、中継基板CBを介して一方通行的に、主制御部MCでの入力及び又は該主制御部MCで実行する抽選結果に従ったコマンドを送信している。周辺制御部SC1,SC2相互間は、双方向的にデータを送受信している。
主制御部MCからは、ドライバ回路Dr0を介して、表示装置ボードDB上の第1特別図柄表示装置SD1、第2特別図柄表示装置SD2、普通図柄表示装置ND、第1保留表示器A0,A1、第2保留表示器B0,B1、普図保留表示器N0,N1、警報ランプPL、時短ランプTL、当り種別ランプL1,L2,L3,L4を制御していると共に、可変入賞装置80を構成する電動チューリップ800の花弁8a,8bを開閉させるソレノイド等による開閉用駆動部D1、大入賞口9の可動部材99を開閉させる同じくソレノイド等による開閉用駆動部D2を制御している。
第1周辺制御部SC1からは、ドライバ回路Dr1を介して、演出表示装置70、爪ヤクモノ72、杖ヤクモノ73を制御しており、主制御部MCから受信するコマンドに応じた演出図柄7L,7C,7Rの変動及び停止並びに背景の動画展開を含む表示関連の主演出を実行すると共に、必要に応じて、爪ヤクモノ72を降下させたり、杖ヤクモノ73の内蔵ランプ及びキャラクター人形を駆動させる補助演出を実行する。入力側には、I/OポートIn1を介して、左ボタン3L、中ボタン3C、右ボタン3Rから成る遊技者操作ボタン30を入力させており、特定の予告演出等において遊技者が演出に関与できるようにしている。
第2周辺制御部SC2からは、ドライバ回路Dr2を介して、スピーカ51,52及びランプ類61〜69を制御しており、主制御部MCからのコマンドに応じて、演出表示装置70上の表示演出とリンクした効果音及び電飾による演出、各種警報等の出力を含む付帯演出を実行する。主制御部MCでは、サブ側となる周辺制御部SC1,SC2側に送信するコマンドで特定される演出時間の経過をタイマ管理し、主制御部MC側の制御とサブ側の制御とが整合するようにしている。
主制御部MCのROMに格納する遊技プログラムPgは、第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当否を判定する処理、並びに、大当り遊技を実行させる処理、低確遊技と高確遊技とを切替える処理、時短状態と非時短状態とを切替える処理、第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、時短状態で第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当否を判定する上限回数となる時短状態の継続回数を決定する処理を含む遊技制御を担う。これと共に、この主制御部MCの遊技プログラムPgには、次のア)〜ク)の各手段を構築している。
ア)高確突入手段T
該高確突入手段Tは、低確遊技下又は後記リミッタ手段LMが作動することとならない条件下での高確遊技下、第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選を条件に、大当り遊技後、低確遊技から高確遊技への初突入又は高確遊技から高確遊技への再突入により高確遊技に突入させる。
イ)低確転落手段F
図5に示すように、該低確転落手段Fは、高確遊技下、第1又は第2特別図柄抽選毎に所定確率例えば1/30に従う転落抽選の当否を判定し、その当選時には低確遊技に転落させる。第1又は第2始動入賞時、大当り抽選用乱数等と共に、例えば0〜299の所定範囲内で高速更新する主制御部MCで定義する転落抽選用乱数庫から一つの転落抽選用乱数を取得し、大当り抽選用乱数等と共にRAM上の第1又は第2保留記憶手段A,Bに記憶させており、高確遊技下、大当りの当否判定に先がけて転落抽選の当否を判定し、転落非当選時は高確遊技下で大当りの当否を判定するが、転落当選時は、低確遊技下で大当りの当否を判定する。なお、低確遊技下では、転落抽選の当否は判定しない。
転落抽選の当選確率1/30は、高確遊技下での大当りの再当選と、低確遊技への転落とが半々程度に分かれ、高確遊技下での連続当選によりリミッタ手段LMが作動する状況をも適度な低率で生じさせるようにするため、高確遊技での大当り当選確率に一致させたものである。
ウ)非時短中大当り関連時短回数決定手段X
図6に示すように、該非時短中大当り関連時短回数決定手段Xは、非時短状態下における第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する時短状態の継続回数に、低確転落手段Fによる当選まで時短状態を継続させる解除条件付き不定回数となるデータ「高確率の間」を所定設定率例えば9%で設定する仕様を有する。この解除条件付き不定回数となる「高確率の間」の時短状態が付与されるのは、振分抽選用乱数により突確当り1の大当り種別に振り分けられる場合である。この「高確率の間」の時短状態が付与された遊技状況は、低確遊技へ転落することなく時短状態で大当り(特に入賞が容易となる第2始動入賞に基づく大当り)に当選することが大きな攻略要素となることから、「チャンスモード」という。
また、非時短中大当り関連時短回数決定手段Xは、非時短状態下における第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、「高確率の間」よりも低い設定率例えば1%で、決定する時短状態の継続回数に、低確転落手段Fによる抽選結果にかかわらず時短状態を継続させる予め定めた例えば有限100回の特定回数に対応するデータ「100回」を設定する仕様も有する。非時短状態下、第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、この「100回」の時短状態が付与されるのは、振分抽選用乱数により16R大当りの大当り種別に振り分けられる場合である。この100回の時短状態が付与された遊技状況は、遊技者に最も有利となることから、「天国モード」という。
さらに、非時短中大当り関連時短回数決定手段Xは、非時短状態下における第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、「高確率の間」よりも高い設定率例えば90%で、決定する時短状態の継続回数に、時短状態への切替えのない0回に対応するデータ「0回」を設定する仕様をも有する。この「0回」が設定されるのは、振分抽選用乱数により突確当り2の大当り種別に振り分けられる場合である。非時短状態の遊技状況は、「通常モード」というが、この「通常モード」には、低確遊技下の「通常モード・低」と、高確遊技下の「通常モード・高」とがある。なお、電源オン時及び又はリセット操作後の初期状態時は、「通常モード・低」となる。
その上、非時短中大当り関連時短回数決定手段Xは、非時短状態下における第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する時短状態の継続回数に、低確転落手段Fによる抽選結果にかかわらず時短状態を継続させる予め定めた例えば有限100回の特定回数に対応するデータ「100回」を一律設定する仕様も有する。非時短状態下、第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、16R大当りでも、2R大当りでも、「100回」の時短状態が付与され、「天国モード」に移行する。
エ)時短中大当り関連時短回数決定手段Y
該時短中大当り関連時短回数決定手段Yは、時短状態下における第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する時短状態の継続回数に、低確転落手段Fによる抽選結果にかかわらず時短状態を継続させる予め定めた例えば有限100回の特定回数に対応するデータ「100回」を一律設定する仕様を有する。時短状態下、第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、16R大当りでも、2R大当りでも、「100回」の時短状態が付与され、「天国モード」に移行する。従って、第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、時短状態か非時短状態かに拘らず、且つ、大当り種別にも拘らず、全ての場合について、大当りに当選すると、「天国モード」に移行する。
また、時短中大当り関連時短回数決定手段Yは、時短状態下における第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する時短状態の継続回数に、低確転落手段Fによる抽選結果にかかわらず時短状態を継続させる予め定めた例えば有限100回の特定回数に対応するデータ「100回」を一律設定する仕様をも有する。時短状態下、第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、16R大当りでも、突確当り1,2でも、「100回」の時短状態が付与され、「天国モード」に移行する。従って、時短状態下、第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選か第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選かに拘らず、且つ、大当り種別にも拘らず、全ての場合について、大当りに当選すると、「天国モード」に移行する。
オ)第2特別図柄抽選優位の大当り種別設定手段W
該第2特別図柄抽選優位の大当り種別設定手段Wは、第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時に設定する最も出玉の少ない大当り種別すなわち突確当り1,2よりも出玉の多い大当り種別すなわち2R大当り又は16R大当りを設定する。
カ)第2特別図柄抽選優先導出手段P
図4に示すように、該第2特別図柄抽選優先導出手段Pは、RAMの第2保留記憶手段Bに、第2特別図柄抽選の起動時に取得した抽選データの保留がある場合、この保留された第2特別図柄抽選にかかる抽選データに基づく大当りの当否を、第1特別図柄抽選に基づく大当りの当否の導出よりも優先して導出させる。第1特別図柄抽選の起動時に取得され、RAMの第1保留記憶手段Aに記憶された抽選データの保留は、第2保留記憶手段Bの保留がすべて無くなった後に処理され、第2保留記憶手段Bの保留がない条件下、第1特別図柄抽選にかかる抽選データに基づく大当りの当否が導出される。
キ)リミッタ手段LM
図5に示すように、該リミッタ手段LMは、高確遊技下における第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選が最大限連続する上限回数例えば5回を規制し、この上限回数5回に達する第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選があると、大当り遊技後、低確遊技に強制復帰させる作動をする。低確遊技下での大当り当選による1回目の高確遊技時、リミッタ手段LMが作動するまでのリミット残数(カウントダウンにより0になると作動するカウンタの値)は5、高確遊技下での大当り当選による2回目の高確遊技時のリミット残数は4、以下同様に、3回目の高確遊技時のリミット残数は3、4回目の高確遊技時のリミット残数は2、5回目の高確遊技時のリミット残数は1となり、5回目の高確遊技下で大当りに当選すると、リミット残数は0となってリミッタ作動となり、大当り遊技後、低確遊技に強制復帰される。
ク)リミッタ作動時時短回数決定手段Z
該リミッタ作動時時短回数決定手段Zは、リミッタ手段LMが作動することとなる条件下における第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、すなわち、途中で低確転落手段Fにより低確遊技に転落せずに高確遊技で5回連続して大当りに当選した時、決定する時短状態の継続回数に、予め定めた例えば有限100回の特定回数に対応するデータ「100回」を一律設定する。いわゆる天井到達により100回の時短状態を付与し、低確遊技とはなるが、「天国モード」に移行させるものである。第1特別図柄抽選での大当り種別のほとんど(90%)を、出玉がほぼなく短時間で終わり且つ時短状態も付与されない突確当り2とすることにより、その天井到達までの時間を短縮しつつ、いわゆる吸い込み的な役割を担わせている。
第1周辺制御部SC1のROMに格納する演出プログラムQgでは、演出図柄7L,7C,7Rの変動及び停止、並びに、リーチ演出の各処理を担うと共に、主制御部MCから送信される遊技機の内部状態、すなわち、低確遊技か、高確遊技か、リミット残数は何回か、継続回数何回の時短状態か、非時短状態かに応じて、演出表示装置70の背景等を変更させる処理をも担う。
図7に示すように、演出表示装置70の背景は、例えば、非時短状態で低確遊技の「通常モード・低」時は水色主体の色調、非時短状態で高確遊技の「通常モード・高」時は、リミット残数に応じて、リミット残数が5なら「通常モード・低」と同じ水色主体の色調、リミット残数が4なら青色主体の色調、リミット残数が3又は2なら紺色主体の色調と変化させ、リミット残数が1すなわち転落抽選で低確遊技へ転落することなく後一回大当りに当選することにより「天国モード」に移行することとなるときは「チャンスモード」と同様のオーロラのかかった紫色主体の色調に変化させる。
非時短状態の「通常モード・低」から非時短状態の「通常モード・高」への移行、あるいは、非時短状態の「通常モード・高」からリミット残数の一つ減る非時短状態の「通常モード・高」への移行は、第1特別図柄抽選により90%の高率で振分けられ且つ時短状態への切替えのない「0回」が設定される突確当り2で大当りに当選した場合に生じ、この場合、演出図柄7L,7C,7Rの変動は、例えば偶数数字の「2」、「4」、「6」、「8」何れかの三つ揃いで停止される。
また、非時短状態の「通常モード・低」時又は同「通常モード・高」時、第1特別図柄抽選により9%で振分けられ且つ解除条件付き不定回数たる「高確率の間」の時短状態となる突確当り1で大当りした場合は、演出図柄7L,7C,7Rの変動を、チャンス図柄として位置づける例えば「3」又は「5」どちらかの三つ揃いで停止させ、極短時間の大当り遊技を経て、背景をオーロラのかかった紫色主体の色調に変化させ、「チャンスモード」への移行を知らせる。
さらに、非時短状態の「通常モード・低」時又は同「通常モード・高」時、第1特別図柄抽選により1%の低率で振分けられ且つ有限の特定回数たる「100回」の時短状態となる16R大当りで大当りした場合は、演出図柄7L,7C,7Rの変動を、天国図柄として位置づける例えば「7」の三つ揃いで停止させ、比較的長時間の大当り遊技を経て、背景を、例えば主人公のキャラクターと敵キャラクターとの間で戦闘を繰り広げるバトル動画に変化させ、「天国モード」への移行を知らせる。このときの「天国モード」は、リミット残数1の「通常モード・高」時での当選でない限り、高確遊技下で始まる。
なお、稀ではあるが、非時短状態の「通常モード・低」時又は同「通常モード・高」時、第2特別図柄抽選により大当りに当選した場合、演出図柄7L,7C,7Rの変動を、天国図柄として位置づける「7」の三つ揃いで停止させ、2R大当り又は16R大当りによる大当り遊技を経て、背景をバトル動画に変化させ、「天国モード」への移行を知らせる。このときの「天国モード」も、リミット残数1の「通常モード・高」時での当選でない限り、高確遊技下で始まる。
一方、非時短状態の「通常モード・高」時、転落抽選に当選して低確遊技に転落し、且つ、当該変動内において引き続く低確遊技下での大当り判定でも非当選の場合、演出図柄7L,7C,7Rの変動を、転落図柄として位置づける例えば「ドクロ」の三つ揃いで停止させ、背景を水色主体の色調にする。なお、転落抽選に当選して低確遊技に転落しても、当該変動内において引き続く低確遊技下での大当り判定で当選の場合、演出図柄7L,7C,7Rの変動は、当選時の大当り種別に応じた何れかの数字図柄の三つ揃いで停止され、大当り種別に応じた大当り遊技後、大当り種別に応じて獲得される時短回数(「0回」又は「高確率の間」若しくは「100回」)に従った移行先のモード(「通常モード・高」又は「チャンスモード」若しくは「天国モード」)の背景に変更される。
「通常モード・高」時で且つリミット残数が1のとき、転落抽選に当選することなく大当りに当選することによりリミッタ手段LMが作動することとなり、リミッタ作動に基づいて低確遊技とはなるが、大当り種別に拘らず、また、第1特別図柄抽選に基づく当選か第2特別図柄抽選に基づく当選かに拘らず、必ず「天国モード」に移行する。このため、演出図柄7L,7C,7Rの変動を、天国図柄として位置づける「7」の三つ揃いで停止させ、当選時の大当り種別に応じた大当り遊技後、背景をバトル動画に変化させ、「天国モード」への移行を知らせる。このときの「天国モード」は、低確遊技下で始まる。
また、「高確率の間」の時短状態となる突確当り1による「チャンスモード」移行後の遊技では、転落抽選に当選することなく大当りに当選することにより「天国モード」に移行し、「チャンスモード」での大当り当選時は、その当選時の大当り種別に拘らず、また、第1特別図柄抽選に基づく当選か第2特別図柄抽選に基づく当選かに拘らず、演出図柄7L,7C,7Rの変動を、天国図柄として位置づける「7」の三つ揃いで停止させ、当選時の大当り種別に応じた大当り遊技後、背景をバトル動画に変化させ、「天国モード」への移行を知らせる。このときの「天国モード」は、リミッタ手段LMが作動するこことならない当選に基づくときは高確遊技下で始まり、リミッタ手段LMが作動するこことなる当選に基づくときは低確遊技下で始まる。
一方、突確当り1による「チャンスモード」移行後の遊技において、転落抽選に当選して低確遊技に転落し、且つ、当該変動内において引き続く低確遊技下での大当り判定でも非当選の場合、演出図柄7L,7C,7Rの変動を、転落図柄として位置づける「ドクロ」の三つ揃いで停止させ、背景を水色主体の色調にする。なお、このとき、転落抽選に当選して低確遊技に転落しても、当該変動内において引き続く低確遊技下での大当り判定で当選の場合、演出図柄7L,7C,7Rの変動は、当選時の大当り種別に応じた何れかの数字図柄の三つ揃いで停止され、大当り種別に応じた大当り遊技後、大当り種別に応じて獲得される時短回数に従った色調の背景に変更されるが、このときの変動は、ほとんどの場合、時短状態下で第2保留上限内で貯まった第2特別図柄抽選にかかる抽選データに基づくため、大当りに当選すれば、高確遊技下の「天国モード」に移行することになる。
なお、高確遊技下の「天国モード」移行後の遊技では、転落抽選に当選して低確遊技に転落しても、このことにより時短状態は解除されず、時短状態の残りの継続回数は減っているが低確遊技下の「天国モード」に止まることになるため、当該変動内において引き続く低確遊技下での大当り判定で非当選の場合でも、演出図柄7L,7C,7Rの変動を、転落図柄として位置づける「ドクロ」の三つ揃いでは停止させず、通常の外れ時と同様の何れかの非三つ揃い図柄で停止させると共に、バトル動画の背景も維持する。そして、大当りの当選がないまま、高確遊技下から通算してカウントダウンしてきた特定回数の残数が0となって非時短状態に切替わるいわゆる時短スルーした場合に限り、「ドクロ」の三つ揃いを停止させ、バトル動画に代えて水色主体の色調の背景に戻す。
また、高確遊技下の「天国モード」移行後の遊技で、低確遊技への転落も、大当りの当選も何れもないまま、特定回数の残数が0となって時短スルーした場合、高確遊技は維持されるが、実質上、不利な状況に転落することになるため、演出図柄7L,7C,7Rの変動を「ドクロ」の三つ揃いで停止させ、バトル動画に代え、そのときのリミット残数に応じた「通常モード・高」の色調の背景に変更させる。
さらに、初めから低確遊技下の「天国モード」に移行し、この移行後の遊技で、大当りの当選がないまま、特定回数の残数が0となって時短スルーした場合、高確遊技から低確遊技へ転落したのではないが、実質上、不利な状況に転落することになるため、演出図柄7L,7C,7Rの変動を「ドクロ」の三つ揃いで停止させ、バトル動画に代えて水色主体の色調の背景に戻す。
図8に遊技状況(遊技モード)の遷移図を示す。遊技開始時、多くの場合、第2始動口82への入賞が困難な非時短状態にある「通常モード・低」か「通常モード・高」の何れかにあり、遊技者は、第1始動口81への入賞による第1特別図柄抽選で大当りに当選することを期待して遊技をすることになる。
第1特別図柄抽選に基づく大当り(以下、第1大当りという)に当選すると、90%の高率で突確当り2となり、極短時間の大当り遊技後、時短状態へは切替わらず、第2始動口82への入賞は依然困難なまま「通常モード・高」となる。「通常モード・高」時、第1大当りに当選して突確当り2となると、リミット残数が一つ減る。「通常モード・高」時、転落抽選に当選すると、「通常モード・低」に転落し、低確遊技下で大当りの当否を判定することになる。
「通常モード・低」時又は「通常モード・高」時、第1大当りに当選し、9%で突確当り1に振分けられると、極短時間の大当り遊技後、「高確率の間」時短状態となる「チャンスモード」に移行する。「チャンスモード」では、低確遊技への転落がない限り時短状態が継続し、第2始動口82への入賞が容易になる。
遊技者は、時短状態が継続しているうちに、第2特別図柄抽選に基づく大当り(以下、第2大当りという)に当選することを期待して遊技をすることになるが、第2大当り又は第1大当りの当選よりも先に低確遊技に転落すると、時短状態も解除されて非時短状態となり、第2始動口82への入賞が再び困難になる。第2保留上限内で貯まった第2特別図柄抽選にかかる抽選データに基づく大当りの当否を全て導出した段階で第2大当りの当選がない場合、遊技開始時と同様、再び、第1始動口81への入賞による第1大当りを期待して遊技をすることになる。
「チャンスモード」において、低確遊技に転落することなく、主に入賞が容易な第2始動口82から第2大当りに当選することができるか、あるいは、第1始動口81から第1大当りに当選することができると、大当り種別に応じた大当り遊技後、「天国モード」に移行する。この場合、「天国モード」への移行の契機となった第2大当り又は第1大当りが、リミッタ手段LMが作動するこことならない当選に基づくときは、高確遊技下の「天国モード」となり、リミッタ手段LMが作動するこことなる当選に基づくときは、低確遊技下の「天国モード」となる。
「チャンスモード」において、低確遊技に転落し、非時短状態となっても、第2保留上限内で貯まった第2特別図柄抽選にかかる抽選データに基づいて第2大当りに当選することができると、2R大当り又は16R大当りによる大当り遊技後、高確遊技下の「天国モード」に移行する。第2大当りに当選すると、必ず「天国モード」に移行するため、「チャンスモード」から「通常モード・低」への転落による実質的な不利益は、第2保留上限内で貯まる保留分の抽選データの中に当選が含まれない場合に生じる。
「天国モード」において、「100回」の時短状態の継続中に、主に入賞が容易な第2始動口82から第2大当りに当選することができるか、あるいは、第1始動口81から第1大当りに当選することができると、大当り種別に応じた大当り遊技後、改めて「100回」の時短状態が付与される「天国モード」となる。高確遊技下の「天国モード」中に第2又は第1大当りに当選すると、リミッタ手段LMが作動することとならない当選時は、改めて「100回」の時短状態が付与される高確遊技下の「天国モード」となり、リミッタ手段LMが作動することとなる当選時は、改めて「100回」の時短状態が付与される低確遊技下の「天国モード」となる。低確遊技下の「天国モード」中に第2又は第1大当りに当選することができると、改めて「100回」の時短状態が付与される高確遊技下の「天国モード」となる。
高確遊技下の「天国モード」の途中で低確遊技へ転落し、低確遊技下の「天国モード」になると、改めて「100回」の時短状態は付与されることはないが、高確遊技下でカウントダウンが開始された残る時短状態中に第2又は第1大当りに当選することができると、改めて「100回」の時短状態が付与される高確遊技下の「天国モード」に復帰する。
高確遊技下の「天国モード」の最初の第2又は第1特別図柄抽選において、転落抽選に当選して低確遊技下の「天国モード」となるか、あるいは、初めから低確遊技下の「天国モード」である場合、「100回」の時短状態中に、第2又は第1大当りに当選する確率、すなわち「天国モード」での最低引き戻し率(%)は、低確遊技時の大当り当選確率をaとおくと、最低引き戻し率(%)=100×(1−(1−a)**100)、ただし**はべき乗で計算され、a=1/33であるから、最低引き戻し率は約96(%)にも達する。従って、「天国モード」に一旦突入すると、「天国モード」に長く滞在できながら比較的多数の大当りを享受できることが見込まれる。
しかも、「天国モード」では、第2始動口82への入賞は容易で、第2特別図柄抽選にかかる抽選データの保留を切らさないことも容易であり、この第2特別図柄抽選にかかる抽選データの保留を切らさない限り、第1特別図柄抽選にかかる抽選データの保留があっても、第2特別図柄抽選優先導出手段Pにより、第2特別図柄抽選にかかる抽選データに基づく大当りの当否のみを導出し続けることができると共に、第2特別図柄抽選優位の大当り種別設定手段Wにより、第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時に設定される大当り種別は、第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時に設定される最も出玉の少ない大当り種別である突確当り1,2よりも多い出玉を獲得できる2R大当り又は16R大当りであるため、一回一回の大当り遊技により出玉を稼ぐことができる。
従って、「天国モード」では、第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選を続けることにより、大当り毎に出玉を稼ぐことができ、このような有利な状況は、途中で低確遊技に転落しても解除されず、大当りの当選がないまま特定回数「100回」の残数が0となって非時短状態となる時短スルーまで続き、第2特別図柄抽選に基づく大当りの多くは2R大当りではあるが、多数の2R大当りの固まりによりある程度まとまった大量の出玉を比較的短時間のうちに獲得することができる。
なお、低確遊技下の「天国モード」において時短スルーした場合は、非時短状態の「通常モード・低」に移行し、演出表示装置70の背景は水色主体の色調となる。また、高確遊技下の「天国モード」において時短スルーした場合は、非時短状態の「通常モード・高」に移行し、演出表示装置70の背景はリミット残数に応じた色調となる。
ただし、「天国モード」から時短スルーして非時短状態となっても、第2保留上限内で貯まった第2特別図柄抽選にかかる抽選データに基づいて第2大当りに当選することができると、2R大当り又は16R大当りによる大当り遊技後、その当選がリミッタ手段LMが作動するこことなる当選以外の場合は高確遊技下の「天国モード」に移行し、その当選がリミッタ手段LMが作動するこことなる当選の場合は低確遊技下の「天国モード」に移行する。第2大当りに当選すると、必ず「天国モード」に移行するため、「天国モード」からの時短スルーによる実質的な不利益は、第2保留上限内で貯まる保留分の抽選データの中に当選が含まれない場合に生じる。
以上のように、高確有利、低確不利というこれまでの単純な遊技性を超え、「100回」の時短状態が付与された「天国モード」が、たとえ途中で低確遊技に転落したとしても最も有利で、「高確率の間」だけ時短状態となる「チャンスモード」は、その最も有利な「天国モード」へステップアップするための次に有利な過渡的有利状況となり、遊技者は、最も有利な「天国モード」をめざし、この「天国モード」に滞在することを欲して遊技をすることになるため、これまでにない斬新で且つ興趣に富む遊技を堪能できる。
また、「通常モード・低」時又は「通常モード・高」時、第1始動口81からの第1特別図柄抽選で大当りに当選することにより、1%の低率ではあるが、16R大当りに振分けられる場合もあり、この場合、一回の大当り遊技により比較的多い出玉を獲得できると共に、「天国モード」への移行をいきなり勝ち取ることができ、「チャンスモード」を経るプロセスを省略することもできる。
ただし、基本的に、「通常モード・低」時又は「通常モード・高」時は、90%の高率で、非時短状態のままの突確当り2に振分けられ、「チャンスモード」へ移行する突確当り1も決して高くない9%の設定率に止めており、「天国モード」をいきなり勝ち取るのは極めてラッキーであるし、「チャンスモード」を勝ち取るのにも適度なハードルを課している。従って、多くの場合、「通常モード・低」や「通常モード・高」から先ずは「チャンスモード」、その次に「天国モード」と段階を踏んで上を目指す遊技が主体となる。逆に、このような仕様により、最終目標の「天国モード」への到達までに、段階的に興趣を盛り上げるようにしている。
また、「チャンスモード」から「天国モード」へ段階的に昇格する通常のルート、並びに、「通常モード・低」又は「通常モード・高」からいきなり「天国モード」に昇格するイレギュラーなルートの他、「通常モード・高」からリミッタ手段LMの作動による言わば天井到達により「天国モード」に移行する第3のルートも設け、時短状態を獲得できない不利な遊技状況から一気に形勢を逆転できる機会も設けている。このため、いわゆるハマリに陥って面白くない思いをしている遊技者を元気づけ、この者を効果的に救済できると共に、遊技プロセスの多様化により遊技に奥深さを加え、遊技興趣を一層高め得るようにしている。
さらに、「チャンスモード」や「天国モード」における時短状態中、本来、入賞が容易な第2始動口82からの第2大当たりの当否を導出し続けるのが容易であるし、また、出玉の点でも有利であるが、休憩等により第2特別図柄抽選にかかる抽選データの保留を切らし、第1大当りの当否の導出が始まり、その当選が導出されたとしても、特段の不利は生じない。時短状態で第1大当りに当選したときも、「100回」の時短状態が付与される「天国モード」に移行するからである。従って、遊技者利益に資することができる。
実施例2にかかる弾球遊技機の全体構成は図1と同じ、遊技盤2は図2及び図3と同じである。制御装置CNは、図4中のリミッタ手段LM及びリミッタ作動時時短回数決定手段Zがなく、大当りの当選確率は実施例1と同様、低確遊技時1/33、高確遊技時1/30である。なお、実施例1と異なるスペックを含む次のア)〜カ)の手段を有する。
ア)高確突入手段T
該高確突入手段Tは、低確遊技下又は高確遊技下、第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選を条件に、大当り遊技後、低確遊技から高確遊技への初突入又は高確遊技から高確遊技への再突入により高確遊技に突入させる。リミッタ手段がなく、大当りに当選すると、全ての場合に高確遊技に突入する。
イ)低確転落手段F
該低確転落手段Fは、高確遊技下、第1又は第2特別図柄抽選毎に所定確率、すなわちリミッタ手段を設けないことから、実施例1よりも比較的高めの例えば1/10に従う転落抽選の当否を判定し、その当選時には低確遊技に転落させる。転落抽選の一連の処理の流れは実施例1と同様である。
図9に示すように、実施例2では、実施例1(図5)と異なり、転落抽選当選確率を比較的高めの1/10とし、リミット残数というパラメータも、リミッタ作動による低確遊技への復帰ルートもない。理論的には、高確遊技6回目、7回目、8回目・・・と無限に続く場合も考えられるが、転落抽選当選確率を1/10と比較的高めに設定しているため、低確遊技に転落し易く、射幸性が過激になるわけではない。
ウ)非時短中大当り関連時短回数決定手段X
図10に示すように、該非時短中大当り関連時短回数決定手段Xは、非時短状態下における第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する時短状態の継続回数に、低確転落手段Fによる当選まで時短状態を継続させる解除条件付き不定回数となるデータ「高確率の間」を所定設定率、すなわち、転落抽選当選確率が比較的高く且つリミッタ作動による「天国モード」への移行もないことを考慮し、実施例1よりも比較的高めの例えば29%にて、設定する仕様を有する。この「高確率の間」の時短状態が付与されるのは、振分抽選用乱数により突確当り1の大当り種別に振り分けられる場合であり、この「高確率の間」の時短状態が付与された遊技状況を、「チャンスモード」というのは実施例1と同様である。
また、非時短中大当り関連時短回数決定手段Xは、非時短状態下における第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、「高確率の間」よりも低い設定率例えば実施例1と同じ1%で、決定する時短状態の継続回数に、低確転落手段Fによる抽選結果にかかわらず時短状態を継続させる予め定めた例えば有限100回の特定回数に対応するデータ「100回」を設定する仕様も有する。この「100回」の時短状態が付与されるのは、振分抽選用乱数により16R大当りの大当り種別に振り分けられる場合であり、この「100回」の時短状態が付与された遊技状況を、「天国モード」というのは実施例1と同様である。
さらに、非時短中大当り関連時短回数決定手段Xは、非時短状態下における第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、「高確率の間」よりも高い設定率例えば70%で、決定する時短状態の継続回数に、時短状態への切替えのない0回に対応するデータ「0回」を設定する仕様をも有する。この「0回」が設定されるのは、振分抽選用乱数により突確当り2の大当り種別に振り分けられる場合であり、「通常モード・低」時、突確当り2で大当りに当選すると、「通常モード・高」となるのは実施例1と同様である。
その上、非時短中大当り関連時短回数決定手段Xは、非時短状態下における第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する時短状態の継続回数に、低確転落手段Fによる抽選結果にかかわらず時短状態を継続させる予め定めた例えば有限100回の特定回数に対応するデータ「100回」を一律設定する仕様を有するのも実施例1と同様である。
エ)時短中大当り関連時短回数決定手段Y
該時短中大当り関連時短回数決定手段Yは、時短状態下における第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する時短状態の継続回数に、低確転落手段Fによる抽選結果にかかわらず時短状態を継続させる予め定めた例えば有限100回の特定回数に対応するデータ「100回」を一律設定する仕様を有する。従って、時短状態下及び非時短状態下、第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、16R大当りでも、2R大当りでも、「100回」の時短状態が付与され、「天国モード」に移行するのは実施例1と同様である。
また、時短中大当り関連時短回数決定手段Yは、時短状態下における第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する時短状態の継続回数に、低確転落手段Fによる抽選結果にかかわらず時短状態を継続させる予め定めた例えば有限100回の特定回数に対応するデータ「100回」を一律設定する仕様をも有し、時短状態下、第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、16R大当りでも、突確当り1,2でも、「100回」の時短状態が付与され、「天国モード」に移行するのは実施例1と同様である。
オ)第2特別図柄抽選優位の大当り種別設定手段W
該第2特別図柄抽選優位の大当り種別設定手段Wは、第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時に設定する最も出玉の少ない大当り種別すなわち突確当り1,2よりも出玉の多い大当り種別すなわち2R大当りを設定率99%で設定し或は16R大当り設定率1%で設定する。これも実施例1と同様である。
カ)第2特別図柄抽選優先導出手段P
該第2特別図柄抽選優先導出手段Pは、RAMの第2保留記憶手段Bに、第2特別図柄抽選の起動時に取得した抽選データの保留がある場合、この保留された第2特別図柄抽選にかかる抽選データに基づく大当りの当否を、第1特別図柄抽選に基づく大当りの当否の導出よりも優先して導出させ、RAMの第1保留記憶手段Aに記憶された抽選データの保留は、第2保留記憶手段Bの保留がすべて無くなった後に処理され、第2保留記憶手段Bの保留がない条件下、第1特別図柄抽選にかかる抽選データに基づく大当りの当否が導出される。これもまた実施例1と同様である。
図11に示すように、演出表示装置70の背景は、非時短状態で低確遊技の「通常モード・低」時も、非時短状態で高確遊技の「通常モード・高」時も、基本的に同じであり、例えば、水色主体の色調、青色主体の色調、紺色主体の色調の異なる種類の背景を、同一色調の背景が所定の図柄変動回数分例えば20回続くと、以後、図柄変動毎に、演出プログラムQg上で定義する背景変更抽選用乱数庫から乱数値を取得する背景変更抽選を起動し、その当選により異なる色調の背景に変更するようにしている。また、リミッタ作動による「天国モード」への移行はないため、「通常モード・高」時に「チャンスモード」と同様のオーロラのかかった紫色主体の色調には変更されない。
「通常モード・高」時、転落抽選に当選して低確遊技に転落し、且つ、当該変動内において引き続く低確遊技下での大当り判定でも非当選の場合、演出図柄7L,7C,7Rの変動を、転落図柄として位置づける例えば「ドクロ」の三つ揃いで停止させ、背景をデフォルト色調(例えば水色主体の色調)にする。「チャンスモード」移行後の遊技において、転落抽選に当選して低確遊技に転落し、且つ、当該変動内において引き続く低確遊技下での大当り判定でも非当選の場合、演出図柄7L,7C,7Rの変動を、転落図柄として位置づける「ドクロ」の三つ揃いで停止させ、背景をデフォルト色調にする。
「天国モード」への移行直後は必ず高確遊技下となるが、転落抽選に当選して低確遊技に転落しても、このことにより時短状態は解除されず、時短状態の残りの継続回数は減っているが低確遊技下の「天国モード」に止まることになるため、当該変動内において引き続く低確遊技下での大当り判定で非当選の場合でも、演出図柄7L,7C,7Rの変動を、転落図柄として位置づける「ドクロ」の三つ揃いでは停止させず、通常の外れ時と同様の何れかの非三つ揃い図柄で停止させると共に、バトル動画の背景も維持し、大当りの当選がないまま、高確遊技下から通算してカウントダウンしてきた特定回数の残数が0となって非時短状態に切替わるいわゆる時短スルーした場合に限り、「ドクロ」の三つ揃いを停止させ、バトル動画に代えてデフォルト色調の背景に戻す。
「天国モード」移行後の遊技で、低確遊技への転落も、大当りの当選も何れもないまま、特定回数の残数が0となって時短スルーした場合、高確遊技は維持されるが、実質上、不利な状況に転落することになるため、演出図柄7L,7C,7Rの変動を「ドクロ」の三つ揃いで停止させ、バトル動画に代えてデフォルト色調の背景に戻す。その他は、実施例1と同様である。
図12に示すように、実施例2の遊技状況(遊技モード)の遷移図は、図8の実施例1と異なり、リミッタ手段はなく、リミッタ作動に基づく天井到達により「天国モード」に移行するルートはない。
「通常モード・低」時又は「通常モード・高」時、第1大当りに当選すると、70%で突確当り2に振り分けられて時短状態は付与されず、29%で突確当り1に振り分けられて「高確率の間」時短状態となる「チャンスモード」に移行し、1%で16R大当りに振り分けられて「天国モード」に移行する。低確遊技下の「天国モード」は、高確遊技下の「天国モード」から転落抽選に当選した場合に限り移行する。その他は、実施例1(図8)と同様である。
図13に示すように、実施例3が実施例2と異なる点は、第一に、第1特別図柄抽選に基づく第1大当りの当選時、「天国モード」に移行する16R大当りの振分率を4%、「チャンスモード」に移行する突確当り1の振分率を9%、時短状態とならない突確当り2の振分率を87%とし、かつ、第2特別図柄抽選に基づく第2大当りの当選時、16R大当りの振分率を第1大当りの当選時と同じ4%、2R大当りの振分率を96%としている点である。
また、第二に、制御装置CN上の非時短中大当り関連時短回数決定手段Xは、非時短状態下における第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する時短状態の継続回数に、時短状態への切替えのない0回を所定の設定率で設定する仕様を有し、2R大当りに振分けられる96%の設定率で、時短状態への切替えのないデータ「0回」を設定する点である。その他は、実施例2と同様、制御装置CNに図4のリミッタ手段LM及びリミッタ作動時時短回数決定手段Zはなく、低確遊技時の大当り当選確率は1/33、高確遊技時の大当り当選確率は1/30、低確転落手段Fによる転落抽選での当選確率は1/10である。
実施例3では、転落抽選の当選確率が1/10と比較的高く且つリミッタ作動による「天国モード」への移行もないことを考慮し、第1大当りの当選時、「チャンスモード」を経ずに「天国モード」に直行できる16R大当りの振分率を実施例1や2よりも高めている。また、実施例1や2では、第2大当りに当選すると、時短状態下でも非時短状態下でも、100%「天国モード」に移行する仕様であったが、実施例3では、時短状態下なら100%「天国モード」に移行する仕様であるが、非時短状態下なら16R大当りとなる4%についてだけ、つまり、第1大当りの当選時と同じ低率でのみ「天国モード」に移行させ、2R大当りとなる96%については、時短状態に切替わらず非時短状態のままとなる仕様である。
従って、実施例1や2では、「天国モード」が時短スルーして解除されるか、又は、「チャンスモード」が低確遊技への転落で解除され、それぞれ非時短状態に切替わったとしても、「天国モード」中又は「チャンスモード」中に貯まった第2保留の中に大当りの当選があると100%「天国モード」に復帰したが、実施例3では、第1大当りと同じ低率で振分けられる16R大当りの4%を除き、96%の高率で振分けられる2R大当りの場合は「天国モード」に復帰しないことになり、第2保留によるおまけ的な恩恵、すなわち、2R大当りに振分けられる場合の96%の恩恵を排除でき、厳正さを担保することができる。
図14に示すように、実施例3の遊技状況(遊技モード)の遷移図は、図12の実施例2の異なり、「天国モード」に直行する16R大当りの振分率は4%、「チャンスモード」に移行する突確当り1の振分率は9%、時短状態に切り替わらない突確当り2の振分率は87%である。
また、非時短状態の「通常モード・低」時、第2大当りに当選すると、96%で2R大当りに振り分けられ、時短状態は付与されずに「通常モード・高」となり、4%で16R大当りに振り分けられて「天国モード」に移行する。非時短状態の「通常モード・高」時、第2大当りに当選すると、96%で2R大当りに振り分けられ、依然として時短状態は付与されずに「通常モード・高」のままとなり、4%で16R大当りに振り分けられて「天国モード」に移行する。その他は、実施例2(図12)と同様である。
なお、実施例1及び実施例2についても、制御装置CN上の非時短中大当り関連時短回数決定手段Xが、非時短状態下における第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する時短状態の継続回数に、時短状態への切替えのない0回を所定の設定率で設定する仕様を有し、第1大当りと同じ低率で振分けられる16R大当りの1%を除き、2R大当りに振分けられる99%の設定率で、時短状態への切替えのないデータ「0回」を設定する仕様にしてもよい。すなわち、図6及び図10において、非時短中大当り関連時短回数決定手段Xにより、非時短状態で決定される時短回数のうち、最下段の「100回」を「0回」としてもよい。
図15に示すように、実施例4にかかる遊技盤2は、次の1)〜7)の遊技部品を備える。
1)第1始動口81
該第1始動口81は、遊技盤2の垂直な中心線上やや下寄りに設置しており、常時球一個の受入れを許す単独の通常入賞口で構成している。第1始動口81への入賞すなわち第1始動入賞が一個あるごとに、所定数例えば3個の賞球を払出すと共に、例えば最大4個とした所定の第1保留上限内で、大当りの当否を決める第1特別図柄抽選を起動し、例えば0〜329の所定範囲内で高速更新する主制御部MCで定義する大当り抽選用乱数庫から一つの大当り抽選用乱数を第1特別図柄抽選にかかる抽選データとして取得し、主制御部MCのRAMに確保する第1保留記憶手段Aに取得順に記憶する。これは、実施例1と同様である。第1保留記憶手段Aに記憶された第1特別図柄抽選にかかる抽選データの保留記憶の処理等も実施例1と同様であり、低確遊技下の大当り当選確率を1/33、高確遊技下の大当り当選確率を1/30としているのも実施例1と同様である。
2)第2始動口82
該第2始動口82は、遊技盤2の垂直な中心線を挟んで遊技者側から見て右領域に設置しており、左右一対の花弁8a,8bをもつ電動チューリップ800から成る可変入賞装置80で構成している。常時、一対の花弁8a,8bは起立状態にあり、上部の三角形天覆い801と共に外部に対して壁を形成して、内部への球の受入れを阻止し、想像線のとおり左の花弁8aが左に倒れるのと同時に右の花弁8bが右に倒れる開放状態となって、初めて内部への球の受入れを許す。第1始動口81と第2始動口82とは、一方の始動口へ入賞させるべく遊技盤2に発射した球の流下経路から他方の始動口が外れる関係となる互いに離間した位置に設置している。
第2始動口82の開放状態は、ゲートGTに対する球の通過時に起動する普通図柄抽選での当選を条件に生起され、その当選がし難く且つ当選しても極短時間しか開放状態とならない相対的に入賞困難な第1開放作動態様と、その当選がし易く且つ当選時に十分長い開放状態となる相対的に入賞容易な第2開放作動態様とに作動変更可能としているのは実施例1と同様である。第2始動口82への入賞すなわち第2始動入賞が一個あるごとに、所定数例えば3個の賞球を払出すと共に、例えば最大4個とした所定の第2保留上限内で、大当りの当否を決める第2特別図柄抽選を起動し、前記大当り抽選用乱数庫から一つの大当り抽選用乱数を第2特別図柄抽選にかかる抽選データとして取得し、主制御部MCのRAMに確保する第2保留記憶手段Bに取得順に記憶する点も、第2保留記憶手段Bに記憶された第2特別図柄抽選にかかる抽選データの保留記憶の処理等も、低確遊技下の大当り当選確率を1/33とし且つ高確遊技下の大当り当選確率を1/30としているのも、実施例1と同様である。
3)センターユニット7
このユニット7は、丸みを帯びた屋根をもつ矩形状の飾り枠701の中央に視覚上の演出を展開させる標準サイズのカラー液晶表示器から成る演出表示装置70を備え、背景の動画又は静止画に重ねて、第1特別図柄表示装置SD1での第1特別図柄の変動及び停止又は第2特別図柄表示装置SD2での第2特別図柄の変動及び停止と同期して、左、中、右の演出図柄7L,7C,7Rを変動及び停止させる。左には、遊技盤2の左領域から球を受入れるワープルート入口704を設け、中央下部には、その受入れた球を第1始動口81に向けて放出するワープルート出口705を設けている。
第1特別図柄の変動と第2特別図柄の変動とは同時に実行されることはなく、演出図柄7L,7C,7Rの変動及び停止は、第1特別図柄か第2特別図柄かどちらか一方の図柄の変動及び停止と同期して実行される点、大当り当選時は大当り種別等に応じて何れかの数字の三つ揃いが停止され、高確遊技から低確遊技への転落時で且つ大当りに非当選の外れ時は原則的に「ドクロ」の三つ揃い図柄が停止され、その他の外れ時は異なる種類の数字又は「ドクロ」を組み合わせた非三つ揃い図柄が停止される点、所定条件下でリーチ演出を出現させる点、所定条件下で背景の色調を変更させる点は、実施例1と同様である。
4)第1大入賞口91
該第1大入賞口91は、第1始動口81の下方に配置され、第1始動入賞に基づく第1大当りの当選時に開放させる大入賞口9であって、左右一対の可動羽根9a,9bをもつやや大型の電動チューリップ900から成る可変入賞装置90で構成している。常時、一対の可動羽根9a,8bは起立状態にあり、上部の三角形天覆い901と共に外部に対して壁を形成して、内部への球の受入れを阻止し、想像線のとおり左の可動羽根9aが左に倒れるのと同時に右の可動羽根9bが右に倒れる開放状態となって、初めて内部への球の受入れを許す。第1特別図柄表示装置SD1上の第1特別図柄による大当り停止、及び、この停止と同時にされる演出表示装置70上での演出図柄7L,7C,7Rによる大当り図柄の停止により大当りの当選が導出され、この大当りの当選導出後の大当り遊技時、一対の可動羽根9a,9bを左右に倒すことにより開かれ、遊技球の入賞を著しく容易にする。第1大入賞口91への入賞一個につき少な目の所定数例えば3個の賞球を払出す。
5)第2大入賞口92
該第2大入賞口92は、遊技盤2の右領域における第2始動口82の下方に配置され、第2始動入賞に基づく第2大当りの当選時に開放させる大入賞口9であって、前方を覆うアタッカー型の可動部材990と組合わせて構成している。可動部材990は、常時起立状態にあり、下端の水平軸回りに上端を手前に倒すことにより、初めて内部への球の受入れを許す。第2特別図柄表示装置SD2上の第2特別図柄による大当り停止、及び、この停止と同時にされる演出表示装置70上での演出図柄7L,7C,7Rによる大当り図柄の停止により大当りの当選が導出され、この大当りの当選導出後の大当り遊技時、可動部材990を手前に倒して内部を開き、遊技球の入賞を著しく容易にする。第2大入賞口92への入賞一個につき所定数例えば15個の賞球を払出す。
第1大入賞口91及び第2大入賞口92は、同時に開放されることはなく、第1大当りの当選に基づく第1大当り遊技時、第1大入賞口91のみが開き、第2大当りの当選に基づく第2大当り遊技時、第2大入賞口92のみが開く。各々所定の最大開放時間にわたる1ラウンドの開放毎に、所定の最大入賞数例えば9カウントに達する球数の入賞を許容する。最大入賞数に達する入賞があるか又は最大開放時間を経過すると1ラウンドが終了して、大入賞口91又は92は一旦閉鎖され、2秒程度の所定インターバルを経て再度開放され、所定の最大継続ラウンド数について繰り返す。第1又は第2大当り遊技時、大当りに当選した抽選データの次に処理されるべき抽選データの判定も、その判定に基づく第1又は第2特別図柄表示装置SD1,SD2及び演出表示装置70の各図柄変動も、第1又は第2大当り遊技終了後まで保留される。
第1又は第2始動入賞時、大当り抽選用乱数の取得に続いて、例えば0〜99の所定範囲内で高速更新する主制御部MCで定義する振分抽選用乱数庫から一つの振分抽選用乱数を取得し、大当り抽選用乱数と共にRAM上の第1又は第2保留記憶手段A,Bに記憶させ、大当りの当選判定時、第1特別図柄側か第2特別図柄側かの違いに応じて、取得した振分抽選用乱数に従い、出玉に差のある16R大当りと、突確当り(突確当り1及び2)と、2R大当りとの3種類の大当り種別に選択的に振り分け設定する点は、実施例1と同様である。ただし、第1大入賞口91に対する入賞一個当りの賞球を3個と少な目にしているため、第1大当りの当選時に振り分ける16R大当りの出玉は、第2大当りの当選時に振り分ける16R大当りの出玉よりも相当低いものとなる。
6)ゲートGT
該ゲートGTは、遊技盤2の右領域における第2始動口82の上方に配置される。球の通過により、例えば最大4個とした所定の普図保留上限内で普通図柄抽選を起動し、例えば0〜250の所定範囲内で高速更新する主制御部MCで定義する普通図柄抽選用乱数庫から一つの普通図柄抽選用乱数を普通図柄抽選にかかる抽選データとして取得し、主制御部MCのRAMに確保する普図保留記憶手段Nに取得順に記憶する点は実施例1と同様である。また、普図保留記憶手段Nに記憶された普通図柄抽選にかかる抽選データの保留記憶の処理も同様であり、普通図柄表示装置NDでの普通図柄の変動及びその変動の停止により当否が導出され、当選が導出されると、非時短状態時の第1開放作動態様又は時短状態時の第2開放作動態様にて、第2始動口82にかかる電動チューリップ800の花弁8a,8bを開くのも実施例1と同様である。
7)表示装置ボードDB、その他
第2大入賞口92の下部には、第1特別図柄表示装置SD1、第2特別図柄表示装置SD2、普通図柄表示装置ND等を実装する実施例1と同様な表示装置ボードDBを備える。また、実施例1と同様、遊技盤2には、略円形の遊技領域20を区画し且つ発射ハンドル4により打出す球を導くレール21、球戻り防止片22、球止め23、入賞1個につき所定数例えば10個の賞球を払出す左上入賞口24、同左中入賞口25、同左下入賞口26、同右入賞口27、球の流下方向を変化させる三つの風車281,282,283、入賞を逃した球を排出するアウト口29を備える。
図示は適宜省略しているが、遊技領域20には独特のゲージに従い、もっと多数の遊技釘200が打たれており、非時短状態下、第1始動口81への入賞を狙うには、センターユニット7の上部に並ぶ天釘201の左側から遊技盤2の左領域に球を流下させるいわゆる左打ちが適し、時短状態下、第2始動口82への入賞を狙うには、天釘201の右側から遊技盤2の右領域に球を流下させる右打ちが適することになる。尚、202は、右打ちにより遊技盤2の右領域に流下させた球が第1始動口81に向かうのを阻止する障壁釘であるが、省略することも可能ではある。
図16に示すように、実施例4の制御装置CNでは、実施例1(図4)と異なり、主制御部MCに、第2特別図柄抽選優先導出手段Pはなく、左打ちと右打ちとの打ち分け、すなわち、遊技者による発射ハンドル4の回転操作角の調整により、時短状態下、第2始動口82側への入賞を集中させることができるようにしている。第1保留記憶手段Aと第2保留記憶手段Bとを合わせた記憶領域において、より先に記憶された方の抽選データに基づいて順に大当り判定が実行され、判定した抽選データが第1特別図柄抽選に基づく場合は第1特別図柄表示装置SD1で、判定した抽選データが第2特別図柄抽選に基づく場合は第2特別図柄表示装置SD2で、その当否が導出される。
主制御部MCの入力側には、第1大入賞口91の入賞センサ91sと、第2大入賞口92の入賞センサ92sとを入力させている。また、出力側の制御対象には、第1大入賞口91にかかる電動チューリップ900の可動羽根9a,9bを開閉させるソレノイド等による開閉用駆動部D21と、第2大入賞口92の可動部材990を開閉させる同じくソレノイド等による開閉用駆動部D22とを含む。第1周辺制御部SC1の制御対象は、演出表示装置70のみである。その他は、実施例1と同様である。
上限回数5回としたリミッタ手段LMを設け、低確転落手段Fによる転落抽選当選確率を1/30とし、低確遊技と高確遊技の遷移の態様は実施例1(図5)と同様である。また、リミッタ作動時時短回数決定手段Zにより天井到達による「天国モード」への移行ルートがある点も実施例1と同様であり、特別図柄別の大当り種別、決定される時短状態の継続回数、設定率等も実施例1(図6)と同様である。演出表示装置70上における演出モードの遷移図も実施例1(図7)と同様であり、遊技状況(遊技モード)の遷移図も実施例1(図8)と同様である。
実施例5にかかる遊技盤2は実施例4(図15)と同じだが、制御装置CNには図16中のリミッタ手段LM及びリミッタ作動時時短回数決定手段Zがない。低確転落手段Fによる転落抽選当選確率を1/10とし、低確遊技と高確遊技の遷移の態様は、実施例2(図9)と同様である。また、リミッタ作動に基づく天井到達による「天国モード」への移行ルートがない点も実施例2と同様であり、特別図柄別の大当り種別、決定される時短状態の継続回数、設定率等も実施例2(図10)と同様である。演出表示装置70上における演出モードの遷移図も実施例2(図11)と同様であり、遊技状況(遊技モード)の遷移図も実施例2(図12)と同様である。
実施例6では、実施例5と異なり、特別図柄別の大当り種別、決定される時短状態の継続回数、設定率等を実施例3(図13及び図14)と同様にしている。この点のみが、実施例5と異なる。
以上の各実施例において、大当りの当選確率を、低確遊技時は例えば1/33に、高確遊技時は例えば1/30とし、低確遊技時と高確遊技時とでほぼ等しい或いは大差のない値に設定したため、低確転落手段Fによる転落抽選に当選して高確遊技から低確遊技に転落したとしても、大当りの当選確率に大差がないため、遊技者に与えるショックを緩和でき、遊技継続に対するモチベーションの低下を抑制することができる。
また、低確遊技と高確遊技とで大当り当選確率に大差がないことと密接に関連し、低確転落手段Fによる転落抽選は、「チャンスモード」中には実質的に特別図柄の変動毎に時短状態を継続させるか打ち切るかを峻別する時短継続抽選として機能することになる。これと共に、転落抽選に当選したとしても時短状態が継続される「天国モード」を設けたことにより、従来では遊技者に単純に不利益でしかなかった転落抽選機能に、低確遊技に転落しても必ずしも不利ではないという新たな意義を持たせ、新たな遊技性を創出できるに至ったものである。
さらに、以上の各実施例においては、大当りの当選導出時の遊技状態が非時短状態中か時短状態中かの区別と、振分けられる大当り種別の区別とに基づいて、大当り遊技後に獲得される時短状態の有無及び時短状態の継続回数を決定するようにしたが、大当りの当選導出時の遊技状態が、[1]低確遊技で非時短状態、[2]低確遊技で時短状態、[3]高確遊技で非時短状態、[4]高確遊技で時短状態の4つのモードのうち何れであるかの区別と、振分けられる大当り種別の区別とに基づいて、大当り遊技後に獲得される時短状態の有無及び時短状態の継続回数を決定してもよい。
例えば、図6又は図10若しくは図13において、特別図柄種別が第2で且つ大当り停止図柄が図柄1、つまり第2特別図柄抽選で16R大当りに当選した場合、高確遊技で時短状態中は「100回」の時短、低確遊技で時短状態中は「高確率の間」の時短と、異なる時短条件を設定してもよい。この場合には、「天国モード」中に大当りに当選したとしても、転落抽選に当選したか否かにより、転落当選前なら「100回」の時短となり、低落当選後なら「高確率の間」の時短となり、「天国モード」の継続率が変化することになる。このため、さらに複雑で奥深い遊技性を創出することも可能になる。
なお、以上の各実施例において、第1特別図柄表示装置SD1と第2特別図柄表示装置SD2とは、何れの特別図柄に基づく図柄変動であるかを、点灯色の変更や、或は補助ランプの点灯、メッセージ出力等により区別することにより、物理的に一つの表示装置上に構成してもよく、この場合にも、第1特別図柄表示装置SD1と第2特別図柄表示装置SD2とが存在することとなるのは言うまでもない。また、演出表示装置70は、液晶表示器で構成する他、CRTで構成したり、7セグメントLEDや11セグメントLED等の多セグメントLEDを単独又は複数個用いて構成してもよいし、ステッピングモータで駆動する機械式のリールを単独又は複数個用いて構成してもよい。もっとも、演出表示装置70は必ずしも設けないものでもよい。
主に、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律第2条第1項第7号のぱちんこ屋や同8号の店舗等の営業に供される遊技機の産業分野において有用である。
2;遊技盤、70;演出表示装置、80;可変入賞装置
81;第1始動口、82;第2始動口、
9;大入賞口、91;第1大入賞口、92;第2大入賞口、
SD1;第1特別図柄表示装置、SD2;第2特別図柄表示装置
CN;制御装置、MC;主制御部、SC1;第1周辺制御部
F;低確転落手段
T;高確突入手段
P;第2特別図柄抽選優先導出手段
X;非時短中大当り関連時短回数決定手段
Y;時短中大当り関連時短回数決定手段
Z;リミッタ作動時時短回数決定手段
W;第2特別図柄抽選優位の大当り種別設定手段
LM;リミッタ手段

Claims (6)

  1. 遊技盤に、
    入賞により大当りの当否を決める第1特別図柄抽選を第1保留上限内で起動して抽選データを取得する第1始動口と、
    相対的に入賞困難な第1開放作動態様と相対的に入賞容易な第2開放作動態様とに作動変更可能とした可変入賞装置から成り、入賞により大当りの当否を決める第2特別図柄抽選を第2保留上限内で起動して抽選データを取得する第2始動口と、
    前記第1特別図柄抽選に基づく大当りの当否を所定の図柄変動を経て導出させる第1特別図柄表示装置と、
    前記第2特別図柄抽選に基づく大当りの当否を所定の図柄変動を経て導出させる第2特別図柄表示装置と、
    前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選導出後にする大当り遊技時に複数回開放させる少なくとも一つの大入賞口とを備え、
    前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当否を判定する処理、並びに、
    前記大当り遊技を実行させる処理、
    前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選確率を相対的に低値であって1/100以上の値とする低確遊技と相対的に高値であって前記低確遊技の確率の二倍値を超えない値とする高確遊技とを切替える処理、
    前記可変入賞装置を前記第2開放作動態様にて作動させることにより前記第2始動口への入賞を容易にする時短状態と前記可変入賞装置を前記第1開放作動態様にて作動させることにより前記第2始動口への入賞を困難にする非時短状態とを切替える処理、
    前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、前記時短状態で前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当否を判定する上限回数となる前記時短状態の継続回数を決定する処理を含む遊技制御を担う制御装置を備える弾球遊技機において、
    前記制御装置は、
    前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選を条件に、前記大当り遊技後、前記低確遊技から前記高確遊技への初突入又は前記高確遊技から前記高確遊技への再突入により前記高確遊技に突入させる高確突入手段と、
    前記高確遊技下、前記第1又は第2特別図柄抽選毎に、前記高確遊技下での大当りの再当選と前記低確遊技への転落とが半々程度に分かれる所定確率に従う転落抽選の当否を判定し、その当選時には前記低確遊技に転落させる低確転落手段と、
    前記非時短状態下における前記第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する前記時短状態の継続回数に、前記低確転落手段による当選まで前記時短状態を継続させる解除条件付き不定回数を、前記時短状態への切替えのない0回を設定する率よりも低い所定設定率で設定する仕様を有する非時短中大当り関連時短回数決定手段と、
    前記時短状態下における前記第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する前記時短状態の継続回数に、前記低確転落手段による抽選結果にかかわらず前記時短状態を継続させる予め定めた100回近辺の有限の特定回数を設定する仕様を有する時短中大当り関連時短回数決定手段と、
    前記高確遊技下における前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選が最大限連続する上限回数を規制し、この上限回数に達する前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選があると、前記低確遊技に強制復帰させる作動をするリミッタ手段と、
    このリミッタ手段が作動することとなる条件下における前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する前記時短状態の継続回数に、予め定めた100回近辺の有限の特定回数を設定するリミッタ作動時時短回数決定手段と、
    前記第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、前記第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時に設定する最も出玉の少ない大当り種別よりも出玉の多い大当り種別を設定する第2特別図柄抽選優位の大当り種別設定手段と、
    前記第2特別図柄抽選の起動時に取得した抽選データの保留がある場合、この保留された前記第2特別図柄抽選にかかる抽選データに基づく大当りの当否を、前記第1特別図柄抽選に基づく大当りの当否の導出よりも優先して導出させる第2特別図柄抽選優先導出手段とを含むことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 遊技盤に、
    入賞により大当りの当否を決める第1特別図柄抽選を第1保留上限内で起動して抽選データを取得する第1始動口と、
    相対的に入賞困難な第1開放作動態様と相対的に入賞容易な第2開放作動態様とに作動変更可能とした可変入賞装置から成り、入賞により大当りの当否を決める第2特別図柄抽選を第2保留上限内で起動して抽選データを取得する第2始動口と、
    前記第1特別図柄抽選に基づく大当りの当否を所定の図柄変動を経て導出させる第1特別図柄表示装置と、
    前記第2特別図柄抽選に基づく大当りの当否を所定の図柄変動を経て導出させる第2特別図柄表示装置と、
    前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選導出後にする大当り遊技時に複数回開放させる少なくとも一つの大入賞口とを備え、
    前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当否を判定する処理、並びに、
    前記大当り遊技を実行させる処理、
    前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選確率を相対的に低値であって1/100以上の値とする低確遊技と相対的に高値であって前記低確遊技の確率の二倍値を超えない値とする高確遊技とを切替える処理、
    前記可変入賞装置を前記第2開放作動態様にて作動させることにより前記第2始動口への入賞を容易にする時短状態と前記可変入賞装置を前記第1開放作動態様にて作動させることにより前記第2始動口への入賞を困難にする非時短状態とを切替える処理、
    前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、前記時短状態で前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当否を判定する上限回数となる前記時短状態の継続回数を決定する処理を含む遊技制御を担う制御装置を備える弾球遊技機において、
    前記制御装置は、
    前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選を条件に、前記大当り遊技後、前記低確遊技から前記高確遊技への初突入又は前記高確遊技から前記高確遊技への再突入により前記高確遊技に突入させる高確突入手段と、
    前記高確遊技下、前記第1又は第2特別図柄抽選毎に、前記高確遊技下での大当りの再当選と前記低確遊技への転落とが半々程度に分かれる所定確率に従う転落抽選の当否を判定し、その当選時には前記低確遊技に転落させる低確転落手段と、
    前記非時短状態下における前記第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する前記時短状態の継続回数に、前記低確転落手段による当選まで前記時短状態を継続させる解除条件付き不定回数を、前記時短状態への切替えのない0回を設定する率よりも低い所定設定率で設定する仕様を有する非時短中大当り関連時短回数決定手段と、
    前記時短状態下における前記第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する前記時短状態の継続回数に、前記低確転落手段による抽選結果にかかわらず前記時短状態を継続させる予め定めた100回近辺の有限の特定回数を設定する仕様を有する時短中大当り関連時短回数決定手段と、
    前記高確遊技下における前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選が最大限連続する上限回数を規制し、この上限回数に達する前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選があると、前記低確遊技に強制復帰させる作動をするリミッタ手段と、
    このリミッタ手段が作動することとなる条件下における前記第1又は第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する前記時短状態の継続回数に、予め定めた100回近辺の有限の特定回数を設定するリミッタ作動時時短回数決定手段と、
    前記第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、前記第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時に設定する最も出玉の少ない大当り種別よりも出玉の多い大当り種別を設定する第2特別図柄抽選優位の大当り種別設定手段とを含み、
    前記第1始動口と前記第2始動口とは、一方の始動口へ入賞させるべく前記遊技盤に発射した球の流下経路から他方の始動口が外れる関係となる互いに離間した位置に設置していることを特徴とする弾球遊技機。
  3. 前記非時短中大当り関連時短回数決定手段は、
    前記非時短状態下における前記第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、前記解除条件付き不定回数の設定率よりも低い設定率で、決定する前記時短状態の継続回数に、前記低確転落手段による抽選結果にかかわらず前記時短状態を継続させる予め定めた100回近辺の有限の特定回数を設定する仕様を有する請求項1又は2記載の弾球遊技機。
  4. 前記時短中大当り関連時短回数決定手段は、
    前記時短状態下における前記第1特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する前記時短状態の継続回数に、前記低確転落手段による抽選結果にかかわらず前記時短状態を継続させる予め定めた100回近辺の有限の特定回数を設定する仕様を有する請求項1〜3何れか一記載の弾球遊技機。
  5. 前記非時短中大当り関連時短回数決定手段は、
    前記非時短状態下における前記第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する前記時短状態の継続回数に、前記低確転落手段による抽選結果にかかわらず前記時短状態を継続させる予め定めた100回近辺の有限の特定回数を設定する仕様を有する請求項1〜4何れか一記載の弾球遊技機。
  6. 前記非時短中大当り関連時短回数決定手段は、
    前記非時短状態下における前記第2特別図柄抽選に基づく大当りの当選時、決定する前記時短状態の継続回数に、前記時短状態への切替えのない0回を所定の設定率で設定する仕様を有する請求項1〜何れか一記載の弾球遊技機。
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