JP5758368B2 - 加熱調理器、調理器具、及び加熱調理システム - Google Patents
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Description
近年、更なる加熱調理器の利便性及び調理品質向上のため、調理容器又は調理用具等の調理器具に温度検知手段を設け、この調理容器又は調理用具から加熱調理器へ被加熱物に係る温度情報を伝達して、加熱調理器の温度情報をユーザーに明示する機能の提案がなされている(たとえば、特許文献1参照) 。
図1は、実施の形態1に係る加熱調理器及び調理容器を示す斜視図である。
図1において加熱調理器の本体1の筐体2の上側には、筐体上枠3が着脱自在に配置されている。筐体上枠3の背面側には吸排気口カバー5、中央にはトッププレート4、前面側には操作部6がそれぞれ配置されている。また、筐体2の内部には、調理室11(図2参照)が設けられている。また、図1では、トッププレート4の上に載置される被加熱物の一例である調理容器28を併せて図示している。
トッププレート4に設けられた右載置部8、左載置部9、及び中央載置部10それぞれの下方位置には、それらに対向して加熱コイル26が設けられている。本実施の形態1では、右載置部8に対向する位置には、同心円上でかつ略同一平面上に渦巻状に巻かれた2つの加熱コイル26が設けられている。また、左載置部9に対向する位置には、同心円上でかつ略同一平面上に渦巻状に巻かれた3つの加熱コイル26が設けられている。また、中央載置部10に対向する位置には、渦巻状に巻かれた1つの加熱コイル26が設けられている。なお、右載置部8及び左載置部9に設けられた複数の加熱コイル26は、それぞれ独立して通電されるものであってもよい。また、図2で例示した右載置部8、左載置部9、及び中央載置部10の加熱コイル26の配置、形状、及び数は一例であり、各載置部に載置される被加熱物を加熱可能なものであれば、任意の配置、形状、及び数の加熱コイル26を用いることができる。
制御手段18は、制御プログラム及び各種データを記憶する記憶装置、タイマー、及びマイクロコンピュータを含む制御回路を備え、加熱調理器全体の動作を制御する。制御手段18は、操作部6を用いて設定された調理モード又は加熱条件に応じて、記憶装置に記憶された調理制御用のプログラムに従い、加熱手段20を制御する。本実施の形態1では、制御手段18は、ユーザーにより設定された火力(電力)で加熱手段20に加熱を行わせる手動調理モードと、ユーザーにより設定された調理メニュー毎に予め設定された火力(電力)及び時間で加熱手段20に加熱を行わせる自動調理モードを有する。制御手段18は、加熱手段20の制御においては、本体送受信手段27、本体温度検知手段31、入力電流検知回路22、及びコイル電流検知回路21から出力される情報と、制御手段18に内蔵されたタイマー機能から出力される時間情報等を用いる。
入力電流検知回路22は、インバータ回路19に入力される電流値を検知し、検知した情報を制御手段18に出力する回路である。
なお、本実施の形態1では、本体温度検知手段31としてサーミスタを用いる例を示すが、本体温度検知手段31の具体的構成はサーミスタに限定されない。例えば、被加熱物から放射される赤外線量を検知してその赤外線量に基づいて被加熱物の温度を検知する赤外線センサを、本体温度検知手段31として用いてもよい。
調理モード設定手段17は、自動調理に関する設定を入力するための操作入力手段である。調理モード設定手段17には、「炒める」、「煮込み」、「揚げ物」、といった「調理の種類」の設定又は変更を行うための入力手段と、「調理の種類」の下層概念にあたるより詳細な「料理メニュー」の設定又は変更を行うための入力手段とを備えている。例えば、「煮込み」調理の「料理メニュー」としては、「カレー」、「シチュー」、「おでん」等が設けられている。
加熱条件設定手段16及び調理モード設定手段17は、操作部6に設けられている。
また、本体表示手段15には、本体1に設けられた本体温度検知手段31の検知温度に基づいて検知される被加熱物13の温度を表示してもよい。この場合、調理モード設定手段17にて、本体表示手段15に表示する温度情報を、温度検知手段33に基づくものと本体温度検知手段31に基づくもののいずれを表示するか、ユーザーが選択できるようにしてもよい。この場合、例えば、調理モード設定手段17の設定項目として本体表示手段15に関するものを設け、『調理用具の温度表示』の項目について『調理容器内の温度のみ表示』という設定が行われた場合には、調理容器28の温度検知手段33が検知した情報のみを表示する。このように本体表示手段15に表示する温度情報をユーザーが選択できるようにすることで、ユーザーが本体表示手段15に表示された温度を認識する際の誤解の発生を抑制できる。したがって、ユーザーは、調理作業の誤りを低減して調理作業を効率的に行うことができる。
調理容器28の容器部29には、温度検知手段33が内蔵されている。また、取手部30には、送受信手段32と、受電手段34と、蓄電手段35と、表示手段36と、操作検知手段37とが設けられている。
また、容器部29の側壁内に、高さ方向に複数の温度検知手段33を設けてもよい。そして、複数の温度検知手段33からの出力を取得する制御手段18は、それら複数の温度検知手段33の検知温度の温度差に基づいて調理容器28内に充填された被加熱物13の高さ位置を検知し、その高さ位置に基づいて被加熱物13の負荷量を推測し、加熱手段20の駆動制御におけるパラメータとして用いることができる。
また、送受信手段32は、加熱調理器の制御手段18から送られた信号を本体送受信手段27を介して受信可能な構成であってもよい。そのようにすると、例えば制御手段18から送信された信号に基づいて表示手段36が表示を行うことも可能となる。
本実施の形態1の操作検知手段37は、ユーザーの取手部30に対する接触状態を検知するユーザー接触検知手段371及び調理容器28の移動を検知する移動検知手段372のいずれか又は両方を備える。本実施の形態1では、ユーザー接触検知手段371と移動検知手段372の両方を備えた例を示す。なお、ユーザー接触検知手段371と移動検知手段372の両方を備えることでユーザーの操作状態についての検知内容が広がるとともに検知精度が高まるが、いずれか一方のみを設けてもよい。ユーザー接触検知手段371と移動検知手段372のいずれか一方のみを設けた場合でも、コイル電流検知回路21及び入力電流検知回路22の検知電流に基づく被加熱物の負荷検知、及び本体温度検知手段31の検知温度とを組み合わせることで、ユーザーの操作状態の検知精度を向上させることができる。
ユーザー接触検知手段371として圧力センサを設けた場合、ユーザーが取手部30を握ることによる取手部30の外殻の圧力の絶対値又は変化量を圧力センサが検知し、その情報が送受信手段32及び本体送受信手段27を介して制御手段18に伝達される。制御手段18は、圧力センサが所定の圧力を検知した場合には、ユーザーが取手部30に接触した(取手部30を掴んでいる)ことを検知する。なお、ユーザー接触検知手段371として複数の圧力センサを設け、複数の圧力センサからの出力に基づいてユーザーの接触位置や接触範囲を検知してもよい。このようにすることで、ユーザーの取手部30への接触検知の精度を高めることができる。
コイル電流及び入力電流が図4の「加熱適正範囲」の領域内であれば、制御手段18は、当該負荷が加熱可能なものであると判定し、加熱手段20を加熱動作させる。しかし、コイル電流及び入力電流が図4の「加熱適正範囲」の領域外であれば、制御手段18は、基本的には加熱手段20の加熱動作を停止させる。
まず、実施の形態1に係る加熱調理器の調理動作の概要を説明する。
ユーザーが調理容器28をトッププレート4の載置部に載置し、操作部6に加熱条件を入力して加熱開始を指示する。そうすると、操作部6への操作入力に対応した信号が、制御手段18に入力される。制御手段18は、操作部6からの信号に基づいて、インバータ回路19を駆動し、インバータ回路19の動作によって加熱コイル26に電流が流れ、トッププレート4の右載置部8に載置された調理容器28が加熱される。調理容器28が加熱されることにより、調理容器28内の食材等の被加熱物13が加熱される。
そして、調理容器28がいずれかの載置部に載置されたということは、各アンテナ体と調理容器28との距離の変化に伴って変化した受信強度が、所定強度で安定したことを検知することによって判定することができる。
調理容器28の送受信手段32は、任意のタイミングあるいは任意の周期で、自身の識別情報を含む信号を送信し、加熱調理器の制御手段18は、調理容器28から送信された識別情報を取得する。
そして、負荷検知処理で検知した調理容器28の形状及び材質と、調理容器28の送受信手段32から送信される識別情報に含まれる調理容器28の形状及び材質の情報とが一致するか否かを判定し、一致する場合に、当該載置部(本実施の形態1の例では右載置部8)に調理容器28が載置されていると判定することができる。各アンテナ体の受信強度、及び負荷検知処理の検知結果と調理容器28から送信される識別情報との一致の有無を勘案することで、より精度よく調理容器28の載置位置を判定することができる。
また、調理容器28が右載置部8に載置されたと判断すると、制御手段18は、調理容器28から送信された識別情報が有効であると判断し、その後は、識別情報に含まれる調理容器の種別、形態、形状、及び材質等の情報を、加熱手段20の制御に使用する。
本実施の形態1の制御手段18は、後述するように調理容器28の種別に応じた加熱制御を実行することができるものであるが、まず、調理容器28の種別にかかわらず共通して実行する基本的な加熱制御のうち特徴的なものを説明する。
調理容器28の温度検知手段33が検知した温度は、送受信手段32及び本体送受信手段27を介して制御手段18に伝送される。制御手段18は、温度検知手段33が検知した温度情報に基づいて被加熱物13の温度を判断し、その被加熱物13の温度に基づいて加熱手段20を制御する。温度検知手段33は、調理容器28の容器部29の内面を介して被加熱物13の温度を検知することができるため、被加熱物13の温度検知精度が高まり、また、温度検知の時間遅れが軽減される。したがって、被加熱物13の温度変化と加熱手段20の制御タイミングとの間の時間的なずれが軽減され、被加熱物13を目標とする温度まで加熱する際の不要な加熱を抑制することができる。
制御手段18は、上述のように温度検知手段33の検知温度と本体温度検知手段31の検知温度のいずれか又は両方に基づいて、被加熱物13の温度を検知する。そして、被加熱物13の温度が、第一高温閾値(例えば360℃)に達した場合には、制御手段18は加熱手段20を停止させる。この第一高温閾値は、調理容器28が過度に加熱された状態を示す温度であり、例えば、調理容器28がある時間空焚きされた場合の温度、又は油の発火点温度に基づいて決定することができる。
なお、この過加熱抑制制御は、ユーザーが調理容器28を操作している場合及び操作していない場合のいずれの場合であっても、実行する。このようにすることで、ユーザーの安全性をより高めることができる。
制御手段18は、調理容器28が載置部から外れた位置に移動した状態(鍋ずれ状態)になると、加熱手段20の加熱動作を停止させる。調理容器28が載置部から外れる場合とは、例えばユーザーが意図的に調理容器28の加熱を中断するために調理容器28を載置部から外れた位置に載置する場合、ユーザーが調理容器28内の被加熱物13をかき混ぜたり調理容器28を煽ったりする過程で意図せず調理容器28が載置部から外れてしまう場合等が考えられる。調理容器28が載置部から外れるとは、載置部と重ならない位置に調理容器28が載置される場合、及び調理容器28は載置部の一部と重なる位置に載置されているものの載置部の中心から大きく外れて載置されている場合の両方を含む。このように調理容器28が載置部から外れた状態で加熱手段20の加熱を継続すると、効率良く調理容器28が加熱されない。このため、本実施の形態1では、加熱動作中に調理容器28が載置部から外れた位置に載置された場合には、加熱手段20の動作を停止させる。
制御手段18は、調理容器28の載置位置から遠いアンテナ体の受信強度は、載置位置から近いアンテナ体の受信強度よりも低くなることを利用して、各アンテナ体が受信する電波の受信強度に基づいて、調理容器28の載置位置を検知することができる。制御手段18は、アンテナ体の受信強度に基づいて調理容器28がいずれかの載置部から他の場所へ移動したことを検知し、その状態が所定時間継続したときに、調理容器28が載置部から外れた位置に載置されたと判定してもよい。
制御手段18は、調理容器28が載置されている載置部に対応して設けられた本体温度検知手段31の検知温度の単位時間当たりの低下量が、予め定められた閾値を超えたときに、調理容器28が載置部から他の場所へ移動したと判定する。一箇所の載置部に対して複数の本体温度検知手段31が設けられている場合には、複数の本体温度検知手段31の出力の平均値に基づいて判定を行ってもよい。また、いずれか一つの本体温度検知手段31の検知値に基づいて判定を行ってもよく、その場合には、調理容器28が載置部と重なるものの中心からずれた位置に載置された状態である鍋ずれ状態を検知することができる。
制御手段18は、加熱動作中に所定周期で負荷検知処理を行い、その負荷検知処理の結果、負荷の検知結果が「加熱適正範囲」の範囲内であった状態から範囲外へ変化し、その状態で所定時間が経過した場合には、調理容器28が載置部から他の場所へ移動したと判定する。
本実施の形態1の制御手段18は、基本的には上記(1)に示した加熱制御を行うが、調理容器28の送受信手段32から送信された識別情報に含まれる調理容器28の種別(形態)に応じて、加熱手段20の制御を実行する。
調理容器28が、主にお湯を沸かすために用いられるやかん(ケトルと称される場合もある)等である場合の動作例を説明する。制御手段18は、調理容器28の送受信手段32から送信される識別情報に含まれる情報に基づいて、当該調理容器28のやかんであることを認識する。
加熱手段20の加熱動作中には、制御手段18は、ユーザーが調理容器28を操作しているか否かを検知する操作検知処理、及び被加熱物13の温度検知処理を定期的に行い、ユーザーが調理容器28を操作しておらず、かつ、被加熱物13の温度が沸騰温度(例えば100℃)に達した場合に、加熱手段20を停止させる。
操作検知手段37としてユーザー接触検知手段371が設けられている場合には、ユーザー接触検知手段371の検知結果に基づいて、ユーザーが調理容器28を操作しているか否かを判定する。
ユーザー接触検知手段371が圧力センサである場合には、圧力センサから出力される圧力が0の場合、ユーザーが調理容器28を操作していないと判定する。
ユーザー接触検知手段371が静電容量センサである場合には、静電容量センサの出力が、予め記憶されたユーザーが接触していない状態における出力と一致する場合、ユーザーが調理容器28を操作していないと判定する。
ユーザー接触検知手段371が温度センサである場合には、温度センサの出力が、人の体温に相当する温度でない場合、ユーザーが調理容器28を操作していないと判定する。
操作検知手段37として移動検知手段372が設けられている場合には、移動検知手段372の検知結果に基づいて、ユーザーが調理容器28を操作しているか否かを判定する。具体的には、移動検知手段372の加速度センサの出力が0近傍である場合に、ユーザーが調理容器28を操作していないと判定する。
右アンテナ体23、左アンテナ体24、及び中央アンテナ体25の受信強度の変化量を検知し、各アンテナ体の受信強度の変化量が予め設定された閾値の範囲内である場合に、調理容器28が移動していない、すなわちユーザーが調理容器28を操作していないと判定する。
入力電流検知回路22及びコイル電流検知回路21の検知結果と、加熱開始前に行った負荷検知処理の検知結果との変化が、予め設定された閾値の範囲内である場合に、ユーザーが調理容器28を操作していないと判定する。
次に、調理容器28が、例えば茹でもの又は煮炊き調理を行う際に用いられる片手鍋や両手鍋等の鍋である場合の動作例を説明する。制御手段18は、調理容器28の送受信手段32から送信される識別情報に含まれる情報に基づいて、当該調理容器28の種別が茹でもの又は煮炊きに用いられる鍋であることを認識する。
加熱手段20の加熱動作中には、制御手段18は、ユーザーが調理容器28を操作しているか否かを検知する操作検知処理、及び被加熱物13の温度検知処理を定期的に行い、ユーザーが調理容器28を操作しておらず、かつ、被加熱物13の温度が沸騰温度に達した場合に、加熱手段20を停止させる。
また、被加熱物13の温度が沸騰温度(例えば100℃)に達したか否かの判定についても、上述の調理容器28がやかんである場合と同様であり、本体温度検知手段31と調理容器28の温度検知手段33のいずれか又は両方の検知結果に基づいて行うことができる。
調理容器28が、主に炒め調理に用いられるフライパン又は中華鍋である場合の動作例を説明する。制御手段18は、調理容器28の送受信手段32から送信される識別情報に基づいて、当該調理容器28の種別がフライパン又は中華鍋であることを認識する。
加熱手段20の加熱動作中には、制御手段18は、ユーザーが調理容器28を操作しているか否かを検知する操作検知処理を行う。
ここで、制御手段18は基本的には、調理容器28が載置部から外れた場合には、加熱手段20の加熱動作を停止させる。しかし、調理容器28が炒め調理に用いられるフライパン又は中華鍋である場合には、炒め調理中に鍋振りをしているために一時的に調理容器28が載置部から外れている可能性もあるので、このことを考慮した制御を行う。
操作検知手段37としてユーザー接触検知手段371が設けられている場合には、ユーザー接触検知手段371の検知結果に基づいて、ユーザーが調理容器28を操作している状態か否かを判定する。
ユーザー接触検知手段371が圧力センサである場合には、圧力センサから出力される圧力が+(正)の出力の場合、ユーザーが調理容器28を操作していると判定する。
ユーザー接触検知手段371が静電容量センサである場合には、静電容量センサの出力が、予め記憶されたユーザーが接触している状態における出力と一致する場合、ユーザーが調理容器28を操作していると判定する。
ユーザー接触検知手段371が温度センサである場合には、温度センサの出力が、人の体温に相当する温度であれば、ユーザーが調理容器28を操作していると判定する。
操作検知手段37として移動検知手段372(加速度センサ)が設けられている場合には、加速度センサの検知結果に基づいて、ユーザーが調理容器28を操作しているか否かを判定する。加速度センサの出力が、予め定められた閾値を超える変化を示す場合には、ユーザーが調理容器28を操作していると判定する。
右アンテナ体23、左アンテナ体24、及び中央アンテナ体25の受信強度の変化量を検知し、各アンテナ体の受信強度の変化量が予め設定された値を超えている場合に、調理容器28が移動している、すなわちユーザーが調理容器28を操作していると判定する。
調理容器28から送信された識別情報に、調理容器28の容器部29にフッ素コーディングが施されていることを示す情報が含まれている場合の動作例を説明する。
加熱手段20の加熱動作中には、制御手段18は、温度検知手段33及び本体温度検知手段31のいずれか又は両方の検知温度に基づいて被加熱物13の温度を検知し、容器部29の温度が第二高温閾値に達した場合に、加熱手段20を停止させる。この第二高温閾値は、フッ素コーティングの耐熱温度を考慮して設定される温度であり、フッ素コーティングが熱によって変異する温度よりも低い温度に設定される。第二高温閾値は、前記第一高温閾値よりも低い値であり、例えば260℃である。
また、操作検知手段37として、3軸の加速度センサを用いることで、調理容器28の載置部からの移動量を精度良く検知でき、調理容器28がトッププレート4の外へ移動したことも検知することができる。このため、載置部から外れた位置に調理容器28が載置された場合に、制御手段18は加熱手段20を停止することで、不要な加熱を停止できるので、消費電力を低減する効果がある。
図1、図2、図4、図5〜図9を用いて、実施の形態2を説明する。前述の実施の形態1は、本発明の調理器具の一態様である調理容器28から本体1に対して送られた操作情報等の情報に基づいて加熱調理器の加熱手段20を制御することを説明した。本実施の形態2では、本発明の調理器具の他の態様であるお玉杓子や菜箸等の調理用具から本体1に対して操作情報等の情報を送る例を説明する。本実施の形態2の本体1及びこれに内蔵される構成は実施の形態1と同じであり、本実施の形態2では実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
なお、本実施の形態2では、実施の形態1で示した操作検知手段37等を備えた調理容器28ではなく、一般的な鍋やフライパン等の調理容器50を用いて調理を行うものとして説明する。調理容器50は、食材等の被加熱物を内部に収容する容器部51と、容器部51に取り付けられユーザーが把持する箇所である取手部52とを備える。
お玉杓子型調理用具38は、凹形状を有し被加熱物13をすくったりかき混ぜたりするのに用いられる被加熱物接触部39と、被加熱物接触部39に接続されて上方に延びユーザーが把持する箇所である取手部30とを備える。
菜箸型調理用具40は、同形状の2本の棒体を組み合わせて用いられ、それぞれの棒体の上部が取手部30、取手部30の下部が被加熱物接触部39である。
フライ返し型調理用具41は、ヘラ状の被加熱物接触部39と、被加熱物接触部39に接続されて上方に延びユーザーが把持する取手部30とを備える。
温度計型調理用具42は、棒状の被加熱物接触部39と、被加熱物接触部39の上部に取り付けられユーザーが把持する取手部30とを備える。
図9に示す加熱調理器の本体1の構成及び動作は、実施の形態1と同様である。
また、本体表示手段15には、本体1に設けられた本体温度検知手段31の検知温度に基づいて検知される被加熱物13の温度を表示してもよい。この場合、調理モード設定手段17にて、本体表示手段15に表示する温度情報を、温度検知手段33に基づくものと本体温度検知手段31に基づくもののいずれを表示するか、ユーザーが選択できるようにしてもよい。この場合、例えば、調理モード設定手段17の設定項目として本体表示手段15に関するものを設け、『調理用具の温度表示』の項目について『調理容器内の温度のみ表示』という設定が行われた場合には、調理用具43の温度検知手段33が検知した情報のみを表示する。このように本体表示手段15に表示する温度情報をユーザーが選択できるようにすることで、ユーザーが本体表示手段15に表示された温度を認識する際の誤解の発生を抑制できる。したがって、ユーザーは、調理作業の誤りを低減して調理作業を効率的に行うことができる。
蓄電手段35は、受電手段34によって変換された電力を蓄電するとともに、蓄電した電力を操作検知手段37、送受信手段32、及び表示手段36に供給してそれらを動作させる。このため、調理用具43には、外部から電力供給を行うためのケーブルの配線や、電力供給のための電池が不要となる。ケーブルが無いため調理用具43の操作性及びメンテナンス性を高めることができ、また電池の交換が不要であるのでユーザーが電池交換に要する手間の煩雑さを軽減することができる。
実施の形態2に係る加熱調理器の調理動作の概要を説明する。
ユーザーが調理容器50をトッププレート4の載置部に載置し、操作部6に加熱条件を入力して加熱開始を指示する。そうすると、操作部6への操作入力に対応した信号が、制御手段18に入力される。制御手段18は、操作部6からの信号に基づいて、インバータ回路19を駆動し、インバータ回路19の動作によって加熱コイル26に電流が流れ、トッププレート4の右載置部8に載置された調理容器28が加熱される。調理容器28が加熱されることにより、調理容器50内の食材等の被加熱物13が加熱される。
ここで、前述の実施の形態1では、調理容器28に設けられた操作検知手段37の検知情報に基づいて制御手段18が加熱調理器の動作を制御することを説明した。本実施の形態2では、調理用具43に設けられた操作検知手段37等から伝送される情報と識別情報とを用いて、制御手段18が加熱調理器の動作を制御する。以下、お玉杓子型調理用具38、菜箸型調理用具40、フライ返し型調理用具41、及び温度計型調理用具42のそれぞれを用いた場合の動作を具体的に説明する。
本体1の右載置部8に調理容器50が載置され、加熱手段20による調理容器50の加熱が行われている状態であるものとする。
お玉杓子型調理用具38の送受信手段32からは、操作検知手段37の検知情報及びお玉杓子型調理用具38の識別情報が、無線通信により送出されている。ユーザーがお玉杓子型調理用具38の取手部30をつかむと、その操作を操作検知手段37が検知し、送受信手段32及び本体送受信手段27を介して操作情報が制御手段18へ送られる。制御手段18は、取得した情報に基づいて、ユーザーがお玉杓子型調理用具38を保持していることを認識することができる。
まず、調理用具43は調理容器50の外側に位置しており、ユーザーはお玉杓子型調理用具38を操作しており、凹形状の被加熱物接触部39に被加熱物13が非接触の状態である(被加熱物接触部39は空)ということを検知する。
次に、調理用具43の位置及び移動情報に基づいて、お玉杓子型調理用具38が右載置部8に向かって移動して右載置部8に近接した状態となったことを検知する。
次に、凹形状の被加熱物接触部39の温度検知手段33の温度が、本体温度検知手段31で検知される温度に近づくような変化を検知する。
制御手段18は、このような一連の情報を検知した場合に、お玉杓子型調理用具38の被加熱物接触部39を、容器部51内の被加熱物13に接触(浸漬)させる操作が行われたと判定することができる。
まず、お玉杓子型調理用具38の被加熱物接触部39を容器部51内の被加熱物13に接触(浸漬)させた状態であることを検知する。
次に、凹形状の被加熱物接触部39の温度検知手段33の検知温度が、所定の範囲で変化(低下)し、その状態が所定時間継続したことを検知する。
制御手段18は、このような一連の情報を検知した場合に、容器部51内の被加熱物13がお玉杓子型調理用具38の被加熱物接触部39によって搬出されたと判定することができる。
まず、お玉杓子型調理用具38は調理容器50の外側に位置しており、ユーザーはお玉杓子型調理用具38を操作しており、凹形状の被加熱物接触部39への被加熱物13の接触状態が非接触から接触に変化して接触状態が所定時間持続していることを検知する。
次に、お玉杓子型調理用具38の位置及び移動情報に基づいて、お玉杓子型調理用具38が右載置部8に向かって移動して右載置部8に近接した状態となったことを検知する。
次に、凹形状の被加熱物接触部39の温度検知手段33からの出力に基づいて、所定の温度変化(温度低下)を検知する。
制御手段18は、このような一連の情報を検知した場合に、調理容器50の容器部51内に、被加熱物13が投入されたと判定することができる。そして、容器部51内に投入された被加熱物13の温度が、本体温度検知手段31の検知温度よりも低い場合に、上述のように加熱手段20の火力を増加させて容器部51内の被加熱物13の温度を上昇させる。
本体1の右載置部8に調理容器50が載置され、加熱手段20による調理容器50の加熱が行われている状態であるものとする。
ユーザーの菜箸型調理用具40への接触や、菜箸型調理用具40の位置又は移動状態の検知に関する動作は、お玉杓子型調理用具38と概ね同様であるが、以下、一例を述べる。
まず、菜箸型調理用具40は調理容器50の外側に位置しており、ユーザーは菜箸型調理用具40を操作しており、一対の菜箸型調理用具40両方の被加熱物接触部39に被加熱物13が非接触の状態であるということを検知する。
次に、菜箸型調理用具40の位置及び移動情報に基づいて、菜箸型調理用具40が右載置部8に向かって移動して右載置部8に近接した状態となったことを検知する。
次に、菜箸型調理用具40の被加熱物接触部39の温度検知手段33の検知温度に、本体温度検知手段31の温度に近づく所定の変化があったことを検知する。
制御手段18は、このような一連の情報を検知した場合に、菜箸型調理用具40に対して調理容器50内の被加熱物13に接触(浸漬)させる操作(例えば容器部51内の天ぷら油に菜箸型調理用具40の先端をつけて気泡の発生で油温をみる操作)が行われたと判定する。
まず、菜箸型調理用具40の被加熱物接触部39が、容器部51内の被加熱物13に接触(浸漬)した状態であることを検知する。
次に、菜箸型調理用具40の位置及び移動情報に基づいて、菜箸型調理用具40が右載置部8から本体1の外側方向へ所定量移動したことを検知する。
次に、一対の被加熱物接触部39の温度検知手段33の検知温度が、所定の範囲で変化してその変化後の状態が所定時間持続したことを検知する。
制御手段18は、このような一連の情報を検知した場合に、調理容器50内の被加熱物13が菜箸型調理用具40で挟まれて調理容器50から取り出されたと判定する。
まず、菜箸型調理用具40は調理容器50の外側に位置しており、ユーザーは菜箸型調理用具40を操作しており、菜箸型調理用具40の被加熱物接触部39への被加熱物13の接触状態が、非接触から接触状態に変化して接触状態が所定時間持続していることを検知する。
次に、菜箸型調理用具40の位置及び移動情報に基づいて、菜箸型調理用具40が右載置部8に向かって移動して右載置部8に近接した状態となったことを検知する。
次に、菜箸型調理用具40の両方の被加熱物接触部39の温度検知手段33の検知温度に、所定の変化(温度低下)が生じたことを検知する。
制御手段18は、このような一連の情報を検知した場合に、調理容器50の容器部51内に、被加熱物13が投入されたと判定することができる。そして、容器部51内に投入された被加熱物13の温度が、本体温度検知手段31の検知温度よりも低い場合に、上述のように加熱手段20の火力を増加させて容器部51内の被加熱物13の温度を上昇させる。
本体1の右載置部8に調理容器50が載置され、加熱手段20による調理容器50の加熱が行われている状態であるものとする。
ユーザーのフライ返し型調理用具41への接触や、フライ返し型調理用具41の位置又は移動状態の検知に関する動作は、お玉杓子型調理用具38と概ね同様であるが、以下、一例を述べる。
まず、フライ返し型調理用具41は調理容器50の外側に位置しており、ユーザーはフライ返し型調理用具41を操作しており、フライ返し型調理用具41の被加熱物接触部39には被加熱物13が非接触の状態であることを検知する。
次に、フライ返し型調理用具41の位置及び移動情報に基づいて、フライ返し型調理用具41が右載置部8に向かって移動して右載置部8に近接した状態となったことを検知する。
次に、フライ返し型調理用具41の被加熱物接触部39の温度検知手段33の検知温度に、本体温度検知手段31の温度に近づく所定の変化があったことを検知する。
制御手段18は、このような一連の情報を検知した場合に、フライ返し型調理用具41に対して調理容器50内の被加熱物13に接触(浸漬)させる操作(例えば容器部51内で野菜炒め作業中の野菜を攪拌する操作)が行われたと判定する。
本体1の右載置部8に調理容器50が載置され、加熱手段20による調理容器50の加熱が行われている状態であるものとする。
ユーザーの温度計型調理用具42への接触や、温度計型調理用具42の位置又は移動状態の検知に関する動作は、お玉杓子型調理用具38と概ね同様であるが、以下、一例を述べる。
まず、温度計型調理用具42の被加熱物接触部39が、被加熱物13に非接触の状態であることを検知する。
次に、温度計型調理用具42の位置及び移動情報に基づいて、温度計型調理用具42が右載置部8に向かって移動して右載置部8に近接した状態となったことを検知する。
次に、温度計型調理用具42の被加熱物接触部39が被加熱物13に接触(浸漬)したことを検知する。
制御手段18は、このような一連の情報を検知した場合に、温度計型調理用具42に対して調理容器50内の被加熱物13に接触(浸漬)させる操作が行われたと判定する。
また、操作検知手段37として、3軸の加速度センサに加えて3軸の角速度センサを備えることで、調理用具43の回転角速度及び角度の検知が行える。検知した調理用具43の回転角速度に基づいて、回転動作を伴うすくう/振るといったユーザーの調理用具43への操作状態を検知できるので、調理容器50への被加熱物13の追加(食材の投入)/減少(食材の搬出)に動作の検知精度が高まる。
したがって、制御手段18の加熱手段20の制御内容を多様化することができる。また、制御手段18による加熱手段20の制御精度が向上することから、被加熱物13を調理容器50内に追加したときの火力の増加や、被加熱物13を調理容器50から減少させたときの火力の低下といった制御を精度良く行え、調理品質が向上するとともに不要な加熱を無くすことができるので消費電力を低減する効果がある。
なお、調理容器28から出力される操作情報に基づく制御と、調理用具43から出力される操作情報に基づく制御とを同時に実行することができない場合には、予め設定された優先度に基づいていずれかが選択される。又は、調理容器28から出力される操作情報と調理用具43から出力される操作情報の両方に基づく制御シーケンスを設けてもよい。
Claims (27)
- 本体の上に設けられたトッププレートと、
前記トッププレート上に載置される被加熱物を加熱する加熱手段と、
前記被加熱物と接触して用いられる調理器具にユーザーが接触している状態か否かを示す情報を含む操作情報を受信する加熱調理器通信手段と、
前記加熱調理器通信手段が受信した前記操作情報に基づいて、前記加熱手段を制御する制御手段とを備えた
ことを特徴とする加熱調理器。 - 前記操作情報は、
前記調理器具のユーザーが把持する箇所に対して加えられた圧力の情報、前記調理器具のユーザーが把持する箇所の静電容量の情報、及び前記調理器具のユーザーが把持する箇所の温度情報のいずれか一つ以上を含む
ことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。 - 前記操作情報は、
前記調理器具の加速度情報、又は前記調理器具の加速度情報及び角速度情報を含む
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の加熱調理器。 - 前記加熱調理器通信手段は、前記調理器具の被加熱物と接触する箇所の温度情報を受信し、
前記制御手段は、前記操作情報及び前記加熱調理器通信手段が取得した前記温度情報に基づいて、前記加熱手段を制御する
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の加熱調理器。 - 前記加熱調理器通信手段は、前記調理器具の被加熱物と接触する複数の箇所の温度情報を受信する
ことを特徴とする請求項4記載の加熱調理器。 - 前記加熱調理器通信手段は、前記本体に設けられた複数のアンテナ体を備えた
ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の加熱調理器。 - 前記加熱調理器通信手段は、前記調理器具の種別を特定する識別情報を受信し、
前記制御手段は、前記調理器具がフライパン又は中華鍋であることを示す情報が前記識別情報に含まれている場合に、
前記操作情報に基づいて前記調理器具に対して鍋振り操作が行われていることを検知したときには、火力が低下しないように前記加熱手段を制御する
ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の加熱調理器。 - 前記加熱調理器通信手段は、前記調理器具の種別を特定する識別情報を受信し、
前記制御手段は、前記調理器具が鍋であることを示す情報が前記識別情報に含まれている場合に、
前記操作情報に基づいて前記調理器具に対して操作が行われていない時間が設定時間を経過したことを検知したときには、火力を低下又は加熱を停止するように前記加熱手段を制御する
ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の加熱調理器。 - 前記加熱調理器通信手段は、前記調理器具の種別を特定する識別情報を受信し、
前記制御手段は、前記調理器具がやかんであることを示す情報が前記識別情報に含まれている場合に、
前記操作情報に基づいて前記調理器具に対して操作が行われていない時間が設定時間を経過したことを検知し、かつ前記調理器具内の被加熱物が沸騰したことを検知したときには、加熱を停止するように前記加熱手段を制御する
ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の加熱調理器。 - 前記加熱調理器通信手段は、前記調理器具の種別を特定する識別情報を受信し、
前記制御手段は、前記調理器具がお玉杓子又は菜箸であることを示す情報が前記識別情報に含まれている場合に、
前記操作情報に基づいて前記調理器具を用いて被加熱物が調理容器に投入されたことを検知したときには、そのときの火力を維持又は火力を増加させるように前記加熱手段を制御する
ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の加熱調理器。 - 前記加熱調理器通信手段は、前記調理器具の種別を特定する識別情報を受信し、
前記制御手段は、前記調理器具がお玉杓子又は菜箸であることを示す情報が前記識別情報に含まれている場合に、
前記操作情報に基づいて前記調理器具を用いて被加熱物が調理容器から搬出されたことを検知したときには、そのときの火力を維持又は火力を低下させるように前記加熱手段を制御する
ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の加熱調理器。 - 前記加熱調理器通信手段は、前記調理器具の種別を特定する識別情報を受信し、
前記制御手段は、前記調理器具がフライ返しであることを示す情報が前記識別情報に含まれている場合に、
前記操作情報に基づいて前記調理器具が被加熱物に接触したことを検知したときには、火力が低下しないように前記加熱手段を制御する
ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の加熱調理器。 - 前記加熱調理器通信手段は、前記調理器具の種別を特定する識別情報を受信し、
前記制御手段は、前記調理器具がお玉杓子、菜箸、フライ返し、又は調理用温度計であることを示す情報が前記識別情報に含まれている場合に、前記操作情報に基づいて前記調理器具にユーザーからの操作が加えられたこと及び前記調理器具が前記被加熱物に接触したことを検知した後に、前記加熱調理器通信手段が取得した前記温度情報に基づく前記加熱手段の制御を開始する
ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の加熱調理器。 - 前記加熱調理器通信手段は、前記調理器具の種別を特定する識別情報を受信し、
前記制御手段は、前記調理器具が鍋、フライパン、中華鍋、やかん、又は天ぷら鍋であることを示す情報が前記識別情報に含まれている場合に、前記操作情報に基づいて前記調理器具が前記トッププレートの上に載置されたこと及び前記調理器具が前記被加熱物に接触したことを検知した後に、前記加熱調理器通信手段が取得した前記温度情報に基づく前記加熱手段の制御を開始する
ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の加熱調理器。 - 前記加熱調理器通信手段は、前記調理器具の種別を特定する識別情報を受信し、
前記制御手段は、前記調理器具が鍋、やかん、又は天ぷら鍋であることを示す情報が前記識別情報に含まれている場合に、前記操作情報に基づいて前記調理器具が前記トッププレートの外へ移動したことを検知したときには、加熱を停止するように前記加熱手段を制御する
ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の加熱調理器。 - 前記加熱調理器通信手段は、前記調理器具の種別を特定する識別情報を受信し、
前記制御手段は、前記調理器具が鍋、フライパン、中華鍋、やかん、又は天ぷら鍋であることを示す情報が前記識別情報に含まれている場合に、前記加熱調理器通信手段が受信した前記温度情報に基づいて被加熱物の温度が油の発火点温度を超えないように前記制御手段を制御する
ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の加熱調理器。 - 前記制御手段は、前記調理器具の種別を特定する識別情報を受信し、
前記制御手段は、前記調理器具が鍋、フライパン、中華鍋、やかん、又は天ぷら鍋であることを示す情報、及びフッ素コーティングが施されていることを示す情報が前記識別情報に含まれている場合に、前記加熱調理器通信手段が受信した前記温度情報に基づいて前記調理器具の温度がフッ素コーティングの変異温度を超えないように前記制御手段を制御する
ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の加熱調理器。 - 被加熱物と接触する被加熱物接触部と、
ユーザーが把持する取手部と、
ユーザーが接触している状態か否かを検知する操作検知手段と、
前記操作検知手段が検知したユーザーが接触している状態か否かを示す情報を含む操作情報を送信する調理器具通信手段とを備えた
ことを特徴とする調理器具。 - 前記操作検知手段は、
前記取手部に加えられた圧力を検知する圧力センサ、前記取手部の静電容量の変化を検知する静電容量センサ、及び前記取手部の温度を検知する温度センサのいずれか一つ以上を備えた
ことを特徴とする請求項18記載の調理器具。 - 前記操作検知手段は、
加速度センサ、又は加速度センサ及び角速度センサを備えた
ことを特徴とする請求項18又は請求項19に記載の調理器具。 - 前記被加熱物接触部の温度を検知する調理器具温度検知手段を備え、
前記調理器具通信手段は、前記調理器具温度検知手段が検知した温度情報を送信する
ことを特徴とする請求項18〜請求項20のいずれか一項に記載の調理器具。 - 複数の前記調理器具温度検知手段を備えた
ことを特徴とする請求項21記載の調理器具。 - 受電コイルと、
前記受電コイルにより充電される蓄電手段とを備え、
前記操作検知手段と前記調理器具通信手段のいずれか又は両方は、前記蓄電手段から電力供給を受けて動作する
ことを特徴とする請求項18〜請求項22のいずれか一項に記載の調理器具。 - 前記調理器具は、鍋、フライパン、中華鍋、やかん、天ぷら鍋、お玉杓子、菜箸、又はフライ返しであり、
前記調理器具通信手段は、自身が前記鍋、フライパン、中華鍋、やかん、天ぷら鍋、お玉杓子、菜箸、又はフライ返しのいずれであるかを特定する識別情報を送信する
ことを特徴とする請求項18〜請求項23のいずれか一項に記載の調理器具。 - 前記調理器具通信手段は、前記操作検知手段がユーザーから加えられた操作を検知すると、前記調理器具温度検知手段が検知した温度情報を送信する
ことを特徴とする請求項21又は請求項22に記載の調理器具。 - 請求項1〜請求項17のいずれか一項に記載の加熱調理器と、
請求項18〜請求項25のいずれか一項に記載の調理器具とを備えた
ことを特徴とする加熱調理システム。 - 請求項1〜請求項17のいずれか一項に記載の加熱調理器と、
請求項23に記載の調理器具とを備え、
前記加熱調理器の前記加熱手段は、誘導加熱コイルを有し、
前記調理器具の前記受電コイルは、当該調理器具の使用状態において前記誘導加熱コイルから発生する磁束と鎖交する位置に設けられている
ことを特徴とする加熱調理システム。
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