JP2009111557A - 情報入出力装置、電子機器、誘導加熱調理器、加熱調理器、冷蔵庫、洗濯機、炊飯器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】情報を入力する入力手段2と、非接触で交流電力の受信または情報の送受信を行う共振回路5と、入力手段2に入力された情報に対する応答、または共振回路が受信した情報を出力する出力手段3と、入力手段2および出力手段4の動作を制御する制御手段4と、制御手段4が用いる情報を記憶する記憶手段8と、を備え、出力手段3および制御手段4は、共振回路5が受信する交流電力を電力源として動作する。
【選択図】図1
Description
そのため、情報表示装置にて、継続的に電力の供給を受けて連続実行する必要のあるような処理を行う場合には、処理が途中で中断してしまう課題がある。
また、制御手段が用いる情報を記憶手段に格納するので、稼働中に電力の供給が遮断された場合でも、再稼動時に記憶手段に格納された情報を読み出して、中断箇所から処理を再開することができる。そのため、当該情報入出力装置の信頼性を向上させることができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る入出力装置1と機器本体20の構成図である。
図1において、入出力装置1は、機器本体20の操作や各種情報の入力を行うとともに、機器本体20の動作状態や入力に対する応答の出力を行うものであり、機器本体20の入出力部として動作する情報入出力装置である。
機器本体20は、人が操作を行う一般的な機器であり、たとえば誘導加熱調理器や加熱調理器、冷蔵庫、洗濯機、ジャー炊飯器などの家庭用電化機器、あるいはFA(Factory Automation)機器などが相当する。
機器本体20と入出力装置1は、適当な間隔を介して互いに対向して配置されている。
入出力装置1は、入力手段2、出力手段3、制御手段4、共振回路5aおよび5b、電源回路6、通信回路7、メモリ8を備える。
入力手段2は、ユーザが機器本体20に対して操作を行う際の操作指令や、機器本体20へ通知するための各種情報の検出を行う。
出力手段3は、機器本体20における動作や異常などの状態情報の出力を行うとともに、入力手段2により入力された情報に対する応答情報を出力する。
制御手段4は、入力手段2より得られた入力信号と出力手段3へ出力する出力情報の制御・管理、後述する通信回路7の制御など、入出力装置1全体の動作制御を行う。
共振回路5aおよび5bは、インダクタンスとキャパシタからなる。
電源回路6は、共振回路5を介して得られる電力を入出力装置1の電源とするための処置を行う回路であり、例えば平滑化や整流を行うものである。
通信回路7は、共振回路5を用いて入出力装置1と機器本体20との間で行われる通信を処理する回路である。
メモリ8は、制御手段4が用いる情報、例えば取得、制御、管理する情報を保持する。
本体側共振回路21aおよび21bは、インダクタンスとキャパシタとからなる。
給電回路22は、本体側共振回路21を介して入出力装置1に電力を供給する。
本体側通信回路23は、本体側共振回路21を用いて入出力装置1との通信を行う。
本体側制御手段24は、本体側通信回路23の制御や通信信号の制御・管理を行うとともに、給電回路22の制御、機器本体20全体の管理・制御を行う。
本体機能部25は、機器本体20の機能を実現する。ここでいう機器本体20の機能とは、機器本体20が加熱調理器であれば加熱動作、洗濯機であれば洗濯動作、などのことである。
また、「通信手段」は、本体側共振回路21bおよび本体側通信回路23がこれに相当する。
以下では、それぞれの構成の詳細について説明する。最初に入出力装置1の各部の詳細を説明し、その後に機器本体20の各部の詳細について説明する。
このようなスイッチを入力手段2として用いる場合、ユーザは、スイッチ上に記載された操作内容、あるいは表示装置などに表示されたスイッチに対応する操作内容に応じて本体機器20へ操作指示を入力する。
なお、前述のスイッチとして、半押し状態と全押し状態とで機能を分けることが可能なダブルアクションスイッチを用いてもよい。
ダブルアクションスイッチを用いた場合、機器の操作指示に対して、半押し状態では操作指示の確認、たとえばどのような機能のスイッチが押されたかの応答などを行い、全押し状態ではスイッチに対応する機能の実行あるいは機能の決定をするように用いることもできる。
タッチパネルを用いる場合、タッチパネルとともに液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)などの表示手段が必要となる。ユーザは、表示手段に表示された内容に応じてタッチパネルを操作することで、操作指示の入力を行う。
入力手段2をタッチパネルで構成する場合は、例えばコレステリック液晶で構成した表示手段を用いればよい。
音声入力手段を用いる場合、前述のスイッチ手段や前述のタッチパネルのようにユーザが直接入出力装置1に触れて操作できない状態においても、操作指示を入力することが可能である。
入力手段2として音声入力手段を用いた場合、音声入力手段からの音声信号は制御手段4の中で処理され、音声信号の解析が行われる。
入力手段2としてセンサを用いた場合、前述のスイッチやタッチパネル、音声入力手段のようにユーザが意識的に機器本体20へ操作指示を行う場合と異なり、機器本体20が動作時に必要な動作環境などの情報について、ユーザの意思にかかわらず、自動的に情報の入力を行うことができる。
機器本体の機能や使用環境、使用状態、コストなどを考慮し、入力手段2の前述の構成の中から必要なものだけを搭載するものとしてもよい。
表示装置3aは、機器本体20の動作や異常の状態、あるいは入力手段2による入力情報に対する応答情報を、文字、図面、色などの情報として出力する。
表示装置3aを用いることで、ユーザの視覚に対する出力を行うことができる。
特に有機ELディスプレイは、表示部を薄くできるので、入出力装置1を小型化することができる。
音声出力手段3bは、機器本体20の動作や異常の状態、あるいは入出力手段2による入力情報に対する応答情報を、ビープ音、メロディ、音声などの音声として出力する。
音声出力手段3bを用いることで、ユーザの聴覚に対する出力を行うことができる。
振動発生手段3cは、機器本体20の動作や異常の状態、あるいは入出力手段2による入力情報に対する応答情報を、振動として出力する。
振動発生手段3cを用いることで、ユーザの触覚に対する出力を行うことができる。
機器本体の機能や使用環境、使用状態、コストなどを考慮し、出力手段3の前述の構成の中から必要なものだけを搭載するものとしてもよい。
制御手段4としてマイクロプロセッサを用いた場合、入力手段2からの入力信号および出力手段3への出力信号の処理や生成、制御、および機器本体20との通信処理などは、マイクロプロセッサ上のソフトウェアにて行われる。
制御手段としてCPLDやFPGAを用いた場合、入力手段2からの入力信号および前記出力装置3への出力信号の処理や生成、制御および機器本体20との通信処理などはそれらの素子上に構成されたハードウェアにより実行される。ただし、CPLDやFPGA上にマイクロプロセッサのコアが構成された場合は、コア内で動作するソフトウェアが用いられる。
機器本体20の入出力装置1が取り付けられる部分には、入出力装置1の共振回路5aと対向する形で、機器本体20の本体側共振回路21aが配置される。
共振回路5aと本体側共振回路21aは電磁誘導結合し、電磁誘導により本体側共振回路21aから共振回路5aへ電力が供給される。
共振回路5aのインダクタンスとコイルの値は、機器本体20の給電回路22が本体側共振回路21aのインダクタンスに流す電流の周波数に応じて共振回路5aで共振が生じるような値に設定される。
共振回路5bと本体側共振回路21bは電磁誘導結合し、電磁誘導により本体側共振回路21bから共振回路5bへ電力が供給される。
共振回路5bのインダクタンスとキャパシタンスの値は、機器本体20の通信回路23が本体側共振回路21bのインダクタンスに流す電流の周波数に応じて共振回路5bで共振が生じるような値に設定される。
ここで、図1に示す共振回路5aおよび5bでは、電源回路6あるいは通信回路7に対して、インダクタンスとキャパシタを並列接続した並列共振回路構成について示しているが、インダクタンスとキャパシタを直列接続した直列共振回路構成としてもよい。
また、入出力装置1の制御手段4より送信される通信信号に基づき、共振回路5bから本体側共振回路21bへ電磁誘導により情報送信を行うための変調を行う。
ここで、通信回路7で用いられる変調方式は、たとえばASK(Amplitude Shift Keying)方式やPSK(Phase Shift Keying)方式、FSK(Frequency Shift Keying)方式、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)方式などである。
入出力装置1は、共振回路5bおよび本体側共振回路21b(詳細は後述)を介して非接触で電力を受電しているため、機器本体20と入出力装置1との機器仕様や機器本体20との取り付け状態、使用環境などにより、共振回路5bと本体側共振回路21bの電磁誘導結合が遮断され、電力供給が遮断される可能性もある。この場合、電力の遮断により、制御手段4が取得、制御、管理する前記各種情報は消えてしまうことになる。
そこで、電力の遮断に対して前述の各種情報の保持を継続させるため、不揮発性メモリで構成したメモリ8を備えることで、機器使用時における入出力装置1への電力遮断に対して、入出力装置1の制御手段4が取得、制御、管理する各種情報を安全に保持できるようにすることができ、入出力装置1の信頼性が高まる。
次に、機器本体20の各部の詳細について説明する。
入出力装置1が取り付けられる部分には、入出力装置1の共振回路5aと対向する形で機器本体20の本体側共振回路21aが配置される。
共振回路5aと本体側共振回路21aは電磁誘導結合し、電磁誘導により本体側共振回路21aから共振回路5aへ電力を供給する。
本体側共振回路21aのインダクタンスとキャパシタンスの値は、入出力装置1の共振回路5aと同様に、機器本体20の給電回路22が本体側共振回路21aのインダクタンスに流す電流の周波数に応じて共振回路5aで共振が生じるような値に設定される。
ここで、図1に示す本体側共振回路21aおよび本体側共振回路21bでは、給電回路22あるいは本体側通信回路23に対してインダクタンスとキャパシタが並列接続となる並列共振回路構成について示しているが、インダクタンスとキャパシタを直列接続する直列共振回路構成としてもよい。
また、通信回路7で変調された入出力装置1からの送信データを、共振回路5bおよび本体側共振回路21bを介して受信し、通信信号への復調を行う。
ここで、本体側通信回路23で用いられる変調方式は、入出力装置1で用いられる変調方式と同様に、ASK方式やPSK方式、FSK方式、QAM方式などが用いられる。
(1)前述した本体側通信回路23への送信信号の生成や、本体側通信回路23からの受信信号の処理を行う。
(2)本体機能部25に対する制御を行う。
(3)給電回路22に対する制御を行う。例えば、給電回路22が本体側共振回路21aに対して電力供給をおこなった際に、所定の電圧値や電流値が得られない場合などに入出力装置1が本体側共振回路21aの対向するところに存在しないことを検出し、電力供給を停止する処理をおこなう。また、電力供給停止後は所定間隔ごとに入出力装置1の存在を検出し、存在が確認された場合には、電力供給を再開する処理を行う。
非接触で機器本体20との通信や電力供給が可能であるため、機器本体20と構造的に分離することができ、また電池の交換も不要であるため、入出力装置1の構成要素は全て密閉型の容器に収めることも可能である。
あるいは、入出力装置1を樹脂などにより封止する構成としてもよい。このとき封止する樹脂を熱伝導性の高い樹脂とすることで放熱性を高め、内部回路などからの発熱を入出力装置1全体から放熱させることもできる。
扉や蓋が閉まった状態では、入出力装置1の共振回路5と機器本体20の本体側共振回路21とは対向した状態となり、機器本体20から入出力装置1への電力供給および機器本体20と入出力装置1との間の通信が可能な状態となる。
扉や蓋を開けた状態では、機器本体20から入出力装置1への電力供給および機器本体20と入出力装置1との間の通信は停止した状態となる。
通常、扉や蓋を開けた状態では、入力手段2や出力手段3はユーザの視界や操作範囲から外れるため、電力供給や通信が停止した状態となっても、使用上の特段の問題はない。
上記のように、入出力装置1が機器の扉あるいは蓋に配置された場合、扉あるいは蓋を開けた際に、共振回路5と本体側共振回路21の電磁誘導結合が遮断されて機器本体20から入出力装置1への電力供給が遮断されることがある。
この場合、電力が供給されている間に、制御手段4が取得、制御、管理する各種情報、特に入出力装置1の動作状態や一連の処理過程の処理状況の情報などを、あらかじめメモリ手段8に書き込んでおくことで、電力供給が遮断されても、前記各種情報の継続保持が可能となる。
扉や蓋が再度閉められ、入出力装置1に再給電が行われた際に、制御手段4はメモリ8に記録された各種情報を参照、取得することで、電源遮断前の状態に復帰することが可能となる。
入出力装置1における出力手段3の出力情報として用いる情報の一部には、表示装置3aに出力するための画像あるいは文字データや、音声出力手段3bに出力するための音声データがある。これらは、使用する表示装置3aあるいは音声出力手段3bの要素にもよるが、比較的データサイズが大きくなりやすい。
また、入出力装置1では、機器において最もユーザに近い位置付けであることから、ユーザビリティの面から見て、ユーザに合わせて、表示デザインや文字フォント、音声データなどが変更できることが好ましい。
しかし、入出力装置1のサイズやコスト、消費電力の面であまり大きなメモリを搭載することが困難である。
そこで、メモリ8は最低限必要な情報を保持可能な記憶容量のものを用い、ユーザの選択した表示デザインに応じた画像データ、文字フォント、音声データ(音声性別、メロディなど)を、入力手段2などを介して入力された変更指令等に応じ、機器本体20から取得し、入出力装置1のメモリ8に格納している旧情報と交換し保持する。
あらかじめメモリ8にこれらの情報を格納しておけば、入出力装置1と機器本体20の通信負荷を軽減するとともに、応答時間を早めることができる。
このとき、制御手段4は、機器本体20からの電力供給が開始された後、メモリ8から制御プログラムを制御手段4上のメモリにダウンロードし、実行する。
これにより、メモリ8に書き込まれたプログラムを変更することで、制御手段4が実行するプログラムの変更が可能となる。そのため、プログラムの機能向上やバグ修正といったバージョンアップをすることも容易となる。
メモリ8に記録された制御プログラムの修正バージョンは、機器本体20から本体側通信回路23による通信で入出力装置1に送信する。
また、電気配線の取り回しが不要となるため、機器本体20に対する入出力装置1の配置位置の自由度が向上する。
これにより、使用環境に応じた入出力装置の配置が可能となり、ユーザに対する使いやすさの向上が実現できる。
これにより、防水、防湿、防塵効果を高めることが可能となり、水がかかる環境や湿気の多い環境、埃の多い環境で使用する機器に対して、環境による劣化耐力を向上することが可能となる。
これによりユーザに対するユーザビリティを向上することが可能となる。
また、必要最低限の情報の保持により、必要とするメモリサイズを縮小でき、装置の小型、低コスト化が可能となる。
実施の形態1では、入出力装置1と機器本体20の構成、およびメモリ8に格納する情報の内容などについて説明した。
本発明の実施の形態2では、各回路の具体的な構成と、メモリ8へ情報を書き込む際の安全性確保のための手法について説明する。全体的な構成は、実施の形態1の図1で説明したものと同様であるため、説明を省略する。
図2において、入出力装置1における電源回路6は共振回路5と接続され、整流手段10、平滑手段11、および電圧変換手段12を備える。
電源供給点13は、電源回路6により得られた直流電力を入出力装置1の各要素に供給する供給点である。
機器本体20における給電回路22は、本体側共振回路21と接続され、本体側整流手段30、本体側平滑手段31、および交流電力発生手段32を備える。
機器本体20は、外部電源45に接続され、外部電源45より電力を得る。
また、21Lは本体側共振回路21を構成するインダクタンス、21Cは本体側共振回路21を構成するキャパシタである。
平滑手段11は、コンデンサ11aと電界コンデンサ11bとで構成される。
電圧変換手段12は、レギュレータ12a、コンデンサ12b、電界コンデンサ12cで構成される。
本体側平滑手段31は、電界コンデンサより構成される。
交流電力発生手段32は、トランジスタやMOSFET、IGBTなどのスイッチング素子を用いてブリッジ状に構成されたインバータ回路で構成される。32a、32b、32c、32dはそれぞれスイッチング素子を示す。
図2に示す交流電力発生手段32は、フルブリッジ回路構成としているが、ハーフブリッジ回路構成としてもよい。また、各スイッチング素子32は、本体側制御手段24によりオン/オフ制御される。
図2において、機器本体20内の給電回路22では、外部電源45から得られる交流電力を本体側整流手段30により整流し、本体側平滑手段31より平滑化し、直流電力に変換する。ここで得られた直流電力を、交流電力発生手段32により再度交流電力に変換し、本体側共振回路21に供給する。
このとき、交流電力発生手段32では、本体側共振回路21と共振回路5との間で電磁誘導により電力が供給できるように、外部電源45から供給される交流電力の周波数や電圧を変換して出力する。
このとき入出力装置1では、電源回路6において、共振回路5aにより得られた交流電力を整流手段10により整流し、平滑手段11により平滑化することで、直流電力に変換する。
ここで得られた直流電力は、電圧変換手段12により、入出力装置1の電子回路を駆動するために必要な電圧に変換される。
同様に、共振回路5aはインダクタンス5Lとキャパシタ5Cを並列接続としているが、用いる回路構成に応じて直列接続としてもよい。
図3において、入出力装置1の通信回路7は、共振回路5と制御手段4とに接続され、搬送波発生手段14、変調信号生成手段15、電流制御手段16、復調手段17、信号増幅手段18、およびバッファ19を備える。
電源供給点13は、電源回路6に接続されている。
搬送波発生手段14と変調手段15と電流制御手段16は送信時に用いられ、復調手段17と信号増幅手段18とバッファ19は受信時に用いられる。
本体側電源34は、本体側の電子回路用の電源を示す。
本体側搬送波発生手段35と本体側変調手段36と本体側電流制御手段37は送信時に用いられ、本体側復調手段38と本体側信号増幅手段39と本体側バッファ40は受信時に用いられる。
変調手段15は、搬送波発生手段14から得られる搬送波と、制御手段4から得られる送信信号とから、電磁誘導により通信を行う際の通信信号を生成する。図3に示した例ではAND回路により構成されている。
復調手段17は、共振回路5bより得られた受信信号の復調を行う。図3に示した例では、変調方式をASK方式としていることから、変調波成分を取り除く構成として、コンデンサとダイオードからなる整流回路としている。
信号増幅手段18は、復調された信号を増幅する。図3に示した例では、オペアンプを用いた増幅回路としている。
バッファ19は、受信した通信信号をデジタル信号として安定化させる。
次に、図3を用いて、機器本体20と入出力装置1間の通信動作について説明する。ここでは動作例として、入出力装置1側から機器本体20への通信について説明する。
(2)変調手段15は、搬送波発生手段14から得られる搬送波と、制御手段4が出力する通信信号とのANDをとり、変調信号を生成する。
(3)この変調信号により電流制御手段16のトランジスタがオン/オフ動作し、これにより、電源13から共振回路5bに流れる電流が制御される。
(4)共振回路5bに流れる電流により、電磁誘導で本体側共振回路21bに電力が誘起される。
(5)本体側共振回路21bに誘起された電力から、復調手段38により搬送波成分が除去され、通信信号が復調される。
(6)復調された通信信号は、信号増幅回路23により本体側制御手段24で受信可能な電圧レベルまで増幅され、バッファ40により安定化される。
(7)安定化された信号は、本体側制御手段24の受信ポートから本体側制御手段24に取り込まれる。
また、共振回路5および本体側共振回路23は、電力供給に用いる共振回路と共通のものを用いてもよいし、通信と電力供給とで分けてもよい。共通のものを用いたほうが、共振回路の数を減らすことができるため、安価に各機器を構成できる。
次に、入出力装置1の全体的な動作について、以下に1例を説明する。
入出力装置1は、機器本体20に設置され、入出力装置1における共振回路5と機器本体20における本体側共振回路21とが対向した状態において、機器本体20の給電回路22より本体側共振回路21aを介して入出力装置1の共振回路5aに電力が供給される。
共振回路5aは、本体側共振回路21aを介して電磁誘導により電力が発生することにより、電力の受電をおこなう。
共振回路5aで得られた電力は電源回路6に供給され、電源回路6では共振回路5aより得られた交流電力を整流し平滑化することで直流電力へと変換する。また、電源回路6内で得られた直流電力は、電源回路6の内部で所定電圧へと変換される。
電源回路6で得られた所定電圧の直流電力が入出力装置1内部の電子回路に供給され、入出力装置1は電気的に動作を開始する。
入出力装置1では、電源回路6より直流電力が供給されると、制御手段4が動作し、機器本体20との通信および入力手段2からの入力を開始する。
制御手段4の動作時に、入出力手段2から得られた入力情報を機器本体20へ通知する場合や、機器本体20の情報を取得する場合に、入出力装置1は機器本体20との通信を行う。
このとき、制御手段4は、機器本体20と通信を行うため、通信信号を通信回路7に送る。通信回路7では、制御手段4の送信する通信信号に対して変調をかけ、通信手段7に接続された共振回路5bに対して変調信号を出力する。
共振回路5bに対して出力された変調信号により、電磁誘導で本体側共振回路21bに信号が誘起され、機器本体20側に通信信号が伝達される。
機器本体20では、本体側共振回路21bに誘起された信号を本体側通信回路23にて復調を行い、その通信信号を本体側制御手段24に送る。
本体側制御手段24は、本体側通信回路23より得られた通信信号に基づき機器本体20に対して処理を行う。
また、本体側制御手段24は、入出力装置1より得られた通信信号に対する応答のためあるいは機器本体20の状態を入出力装置1に通知するために、次の(5)に示す手順で入出力装置1に対して通信信号の送信を行う。
本体側制御手段24は、入出力装置1に対する通信のための通信信号を本体側通信回路23に送る。
本体側通信回路23は、本体側制御手段24の送信する通信信号に対して変調をかけ、本体側通信回路23に接続された本体側共振回路21bに対して変調信号を出力する。
本体側共振回路21bに対して出力された変調信号により、電磁誘導で共振回路5bに信号が誘起され、入出力装置1側に通信信号が伝達される。
入出力装置1では、共振回路5bに誘起された信号を通信回路7にて復調を行い、その通信信号を制御手段4に送る。
制御手段4は、通信回路7より得られた通信信号に基づいて、出力手段3の各要素、たとえばLCD3aや音声出力手段3b、振動発生手段3cに出力信号を出力し、各出力手段を制御する。
以上のような入出力装置1から機器本体20への通信や、機器本体20から入出力装置1への通信は、所定間隔あるいは各機器のイベント発生時に発生する。
ただし、送受信に用いる共振回路5bは、基本的に一組の構成であるため、入出力装置1と機器本体20とが同じ周波数をキャリアとして用いた条件では同時に送信することはできない。
そのため、入出力装置1あるいは機器本体20のいずれかが主導権を持ち、主導権を持った装置側の送信に対して他の装置が応答を返すなど、両方の装置が同時に送信を行わないようにする必要がある。入出力装置1と機器本体20のいずれが主導権を持つようにしてもよい。
一方、回路の構成が複雑になるが、入出力装置1と機器本体20との送信に用いる周波数を変えることで、同時送信を行うこともできる。
ここでは、入出力装置1におけるイベント発生時の動作の1例として、入出力装置1の入力手段1からの入力信号があった場合、特に入力手段2がスイッチの場合について、その動作について説明する。
なお、入出力装置1は、機器本体20から電力が供給されている状態とする。
本体通信回路23は、受信した通信信号を復調し、本体制御手段24に送信する。
本体制御手段24は、受信した入出力装置1からの通信信号に含まれる操作指令などの情報に基づいて、本体機能25の制御を行う。
本体側制御手段24は、応答情報を通信信号として本体側通信回路23に送り、本体側通信回路23は通信信号を変調し、本体側共振回路21b、共振回路5bを介して、通信回路7に通信信号が送信される。
通信回路7は、受信した通信信号を復調し、制御手段4へ送信する。
制御手段4は、受信した機器本体20からの通信信号に含まれる応答情報などの情報に基づいて、出力手段3に対して制御信号を出力し、出力手段3を制御する。
このとき、出力手段をLCD3a、音声出力手段3b、振動発生手段3cとした場合、文字や図形、色、ビープ音、メロディ、合成音声、振動などにより、入力手段2から入力された信号に対する応答が出力される。
ここで用いられるセンサには、たとえば温度センサや湿度センサ、照度センサ、加速度センサ、磁気センサ、人感センサなどがある。
入力手段2としてセンサを用いた場合、センサが出力するアナログ信号やデジタル信号を制御手段4の入力信号とし、制御手段4は入力信号の変化を検出し、その条件が所定の条件に達した場合に入出力装置1から機器本体20へ操作情報や状態情報を送信する。
入出力装置1から機器本体20への情報の送信および機器本体20から入出力装置1への情報の応答の流れについては、前述した、入力手段2がスイッチの場合の動作と同様であることから、ここでの説明は省略する。
次に、機器本体20において前述のイベントが発生した際の動作について説明する。
機器本体20の本体側制御手段24は、これらの状態が発生した際に、機器本体20の状態を通知する情報を入出力装置1に送信する。
このとき本体側制御手段24は、状態通知情報を通信信号として本体側通信回路23に送り、本体側通信回路23は通信信号を変調し、本体側共振回路21b、共振回路5bを介して、通信回路7に通信信号が送信される。
通信回路7は、受信した通信信号を復調し、制御手段4へ送信する。
制御手段4は、受信した機器本体20からの通信信号に含まれる状態通知情報などの情報に基づいて、出力手段3に対して制御信号を出力し、出力手段3を制御する。
このとき、出力手段をLCD3a、音声出力手段3b、振動発生手段3cとした場合、文字や図形、色、ビープ音、メロディ、合成音声、振動などにより、入力手段2から入力された信号に対する応答が出力される。
次に、メモリ8に格納される情報について、その利用の仕方や書き込み手順の観点から説明する。
制御手段4は、その状態の遷移が生じた際に、状態の情報をメモリ8に書き込む。あるいは、時間経過とともに状態が遷移するような動作時においては、時間経過情報をメモリ8に書き込む。これにより、下記のような復帰動作を行うことができる。
しかし、制御手段4は、再度電源供給が行われた際に、メモリ8に保持された状態情報や時間経過情報を読み出すことで、電源遮断前の状態を取得し、その状態へ復帰することが可能となる。
動作中の再起動状態であれば、メモリ8に記録された情報から、電源遮断前の状態を取得し、その状態へ復帰する。また、初期電源投入状態であれば、初期化処理を実行し、入力待ち状態へと移行する。
(S402)制御手段4は、メモリ8の所定の領域に書き込み中フラグ情報を書き込む。
(S403)制御手段4は、メモリ8に書き込みたい各種情報を書き込む。
(S404)制御手段4は、書き込んだ情報の照合を行う。本ステップは、必要に応じて実施すればよい。
(S405)制御手段4は、書き込み中フラグ情報をクリアする。
(S406)制御手段4は、書き込みを完了する。
例えば、メモリ8の所定の領域にビット値「1」がセットされていれば書き込み中を表し、同領域に「0」がセットされているか、もしくは何もセットされていなければ、書き込み中ではない、といったようにすることができる。
メモリ8は不揮発性メモリで構成されているので、制御手段4内に備えられたRAM(Random Access Memory)と比較し、書き込みに時間を要する。
入出力装置1への電源供給が遮断されるタイミングは不定であり、かつ比較的長い書き込み時間を要するため、メモリ8への情報を書き込んでいる途中で、電源供給が遮断される可能性がある。
この場合、メモリ8へ書き込まれた情報は、書き込み途中の情報となり、正しい情報ではなくなってしまう。
この時、図4の手順でメモリ8への書き込みを行うことで、制御手段4は、メモリ8に保持された情報の整合性を確認することが可能となる。
入出力装置1の制御手段4は、電源供給開始時にメモリ8の書き込み中フラグ情報の書き込まれる領域の情報を確認する。
フラグ情報があった場合に、書き込み途中で電源が遮断された可能性があるとし、メモリ8に保持されている情報を破棄する。このとき、フラグ情報も併せて削除する。
フラグ情報が無かった場合は、メモリ8に書き込まれた情報は正しい情報と判断する。
ただし、これはメモリ8への情報書き込みが正常に完了している場合の動作である。
そのため、メモリ8にフラグ情報があった場合には、メモリ8に保持されている情報を破棄し、同情報を再取得する。
フラグ情報が残っていない場合は、書き込みが正常終了したことが分かるので、メモリ8に保持されている情報をそのまま利用することができる。
図5は、本発明の実施の形態3に係る入出力装置1と機器本体20の構成図である。
図5において、実施の形態1で説明した図1と同じ番号の付与された構成要素は同一の構成要素を示す。これらについては実施の形態1での説明と同様であるため、説明を省略する。
電源監視手段9は、電源回路6の入力である交流電力、あるいは出力である直流電力を用いて、機器本体20から供給される電力の状態を監視する。
制御手段4は、電力低下信号を検出すると、保護動作状態に移行し、制御手段4が制御、管理する情報をメモリ8へ記憶させる。
この時、制御手段4は、出力手段3および通信回路7への信号出力を停止し、電力消費を抑える動作をおこなう。これにより、メモリ8への情報書き込み処理が完了するまでの電力消費を抑制する。
なお、電力低下の判定に用いる閾値は、電源回路6の入力を監視するか、出力を監視するかによって、適当に定めればよい。
制御手段4は、電力低下信号の解除を検出した後、メモリ8への情報書き込み完了後出力手段3への出力信号停止を解除し、通信回路7に対する動作を再開し、電力低下信号を検出する前と同等の状態へと移行する。
これにより、装置におけるユーザビリティの向上が可能となる。
これにより、装置におけるユーザビリティの向上が可能となる。
図6は、本発明の実施の形態4に係る入出力装置1と機器本体20の構成図である。
図6において、実施の形態1で説明した図1と同じ番号の付与された構成要素は同一の構成要素を示す。これらについては実施の形態1での説明と同様であるため、説明を省略する。
なお、図6において、入出力装置1は図1と同様の構成を記載したが、実施の形態3で説明した図5の構成を用いてもよい。
ネットワーク接続インターフェース27は、たとえばLANインターフェース(有線または無線)やシリアルインターフェースなどである。また、広域ネットワーク60は、インターネットなどに代表されるネットワークである。
広域ネットワーク60には、入出力装置1および機器本体20へ情報を供給するための情報提供サーバ61が接続されている。
機器本体20は、ネットワーク接続インターフェース27および広域ネットワーク60を介して、情報提供サーバ61と接続されている。
なお、基本的な動作は図1で示したものと同様であるため説明を省略し、図1との差異の部分について説明する。
図6においては、機器本体20が広域ネットワーク60に接続可能であり、広域ネットワーク60に接続された情報提供サーバ61と接続可能である。
機器本体20は、入出力装置1を操作するユーザの操作指示により得られる入力手段2からの入力信号に応じて、出力手段3への出力情報を情報提供サーバ61から取得する。
取得した情報は、本体側通信回路23、本体側共振回路21b、共振回路5b、通信回路7を介して、制御手段4に送られる。
制御手段4は、入出力装置1のメモリ8にその情報を記録する。
図6においては、機器本体20が広域ネットワーク60に接続可能であり、広域ネットワーク60に接続された情報提供サーバ61と接続可能である。
機器本体20は、入出力装置1を操作するユーザの操作指示により得られる入力手段2からの入力信号に応じて、制御プログラムを情報提供サーバ61から取得する。
取得したプログラムは、本体側通信回路23、本体側共振回路21、共振回路5、通信回路7を介して、制御手段4に送られる。
制御手段4は、その制御プログラムを入出力装置1のメモリ8に記録する。
また、使用者の意思にかかわらず、プログラムの更新の必要がある場合あるいは起動ごとにプログラムを取得する必要がある場合などでは、入出力装置1への電源供給開始後に、前記と同様の経路で情報提供サーバ61から制御プログラムを取得し、入出力装置1のメモリ8へ記憶するようにしてもよい。
このため、出力手段3への出力情報の必要最低限の入出力装置1での保持およびユーザの好みや使用状態、使用環境に応じて出力情報の変更が可能となり、入力手段2に対する応答動作の速度を速めることが可能となる。
これにより、ユーザに対するユーザビリティを向上することが可能となる。
また、入出力装置1では必要最低限の情報を保持すればよいので、必要とするメモリサイズを縮小でき、装置の小型、低コスト化が可能となる。
このため、入出力手段1を制御する制御プログラムの変更が可能となり、ユーザの好みや使用状態、使用環境に応じたプログラムの変更が可能となるとともに、プログラムのバージョンアップも可能となり、ユーザに対するユーザビリティを向上することが可能となる。
これにより、ユーザに対するユーザビリティを向上することが可能となる。
本発明の実施の形態5では、機器本体20が扉状の構造を備える構成例について説明する。
扉状の構造がある機器に対して、従来の電気配線の必要な入出力装置をその扉状の構造部分に設置しようとした場合、その扉のヒンジ部に電気配線を配置しなければならない。扉の開閉の際に、ヒンジ部に配置された電気配線は扉の開閉動作に応じて形状変化が生じるので、繰り返しの形状変化により、電気配線の断線が生じる可能性が高くなる。
なお、入出力装置1の構成は、実施の形態1〜4のいずれのものでもよい。
本実施の形態5における「電子機器」は、機器本体20がこれに相当する。以後の実施の形態でも同様である。
図7において、機器本体20aは箱状の形状であり、前面に扉状の構造体20bを備えた機器である。この機器は、扉状の構造体の内部に物品を納めて使用するものである。
機器本体20aの操作は、扉状の構造体20bに備えられた入出力装置1を操作して行う。
機器本体20a側には、機器を制御するための電子基板26が備えられ、電子基板26上に給電回路22、本体側通信回路23、本体側制御手段24が実装されている。機器本体20aの内部が本体機能部25となる。
入出力装置1と機器本体20aとの電力供給および通信は、扉状の構造体20bが閉められた状態において、共振回路5と本体側共振回路21との間で行われる。
これにより、装置におけるユーザビリティの向上が可能となる。
これにより、ユーザの好みや使用状態、使用環境に応じて出力情報の変更が可能となり、入力操作2に対する応答動作の速度を速めることが可能となり、ユーザに対するユーザビリティを向上することが可能となる。
また、必要最低限の情報の保持により、必要とするメモリサイズを縮小でき、装置の小型、低コスト化が可能となる。
本発明の実施の形態6では、機器本体20が上部開口構造を備えるとともに、その開口部を蓋状の構造体20dによりふさぐ構造を備えた構成例について説明する。
蓋状の構造体20dの開閉の際に、ヒンジ部に配置された電気配線は、蓋状の構造体の開閉動作に応じて形状変化が生じ、繰り返しの形状変化により、電気配線の断線が生じる可能性が高くなる。
このような構造の場合、機器本体20が使用される環境が、水がかかる環境や湿気の多い環境、埃の多い環境などの場合、接続手段の劣化が早く進みやすくなる。
また、入出力装置1を密閉性の高い容器内に格納した場合においても、電気配線あるいは接続手段をケースの外部に設置しなければならないため、入出力装置1全体を容器に入れて密閉性を上げることが困難であった。
これにより入出力装置1自体も、水や湿気、埃などの環境に対して、耐性を上げることに限界があった。
なお、入出力装置1の構成は、実施の形態1〜4のいずれのものでもよい。
図8において、機器本体20cは上部が開口した構造を持ち、その開口部を蓋状の構造体20dによりふさぐ構造を備えた機器である。
この蓋状の構造体20dは、機器本体20cより完全に分離できる構成となっている。
入出力装置1は、蓋状の構造体20dに備えられている。
入出力装置1と機器本体20cとの電力供給および通信は、蓋状の構造体20dが機器本体に設置された状態において、共振回路5と本体側共振回路21との間で行われる。
入出力装置1を備えた蓋状の構造体20dを、配線等で接続することなく機器本体20から分離可能とするには、本発明による入出力装置1を用いることが有効である。
これにより、水や湿気、埃のような環境による入出力装置1の劣化に対する耐力を向上することが可能となる。
これにより、装置におけるユーザビリティの向上が可能となる。
これにより、ユーザの好みや使用状態、使用環境に応じて出力情報の変更が可能となり、入力操作2に対する応答動作の速度を速めることが可能となり、ユーザに対するユーザビリティを向上することが可能となる。
また、必要最低限の情報の保持により、必要とするメモリサイズを縮小でき、装置の小型、低コスト化が可能となる。
図9は、本発明の実施の形態7に係る誘導加熱調理器50の構成図である。
本実施の形態7では、誘導加熱調理器50が上記各実施の形態における機器本体20に相当する。
図9において、入出力装置1は誘導加熱調理器50の入出力装置として、誘導加熱調理器50のトッププレート50a上に配置される。
誘導加熱調理器50を機器本体20とした場合、機器本体20と入出力装置1との間の動作は前述したとおりである。このためこれらの動作については説明を省略する。
なお、入出力装置1の構成は、実施の形態1〜4のいずれのものでもよい。
誘導加熱調理器50のトッププレート50aの下には、本体側共振回路21が複数の場所に設けられており、トッププレート50a上の本体側共振回路21が設けられた任意の場所に入出力装置1を設置可能としている。
これにより、電気配線コストの削減、製作時の作業性の向上、使用者の操作性の向上が可能となる。
また、電気配線が不要となることで、入出力装置1全体を密閉性の高い容器への格納や樹脂封止が可能となり、放熱や防水、防湿、防塵に対する性能の向上が可能となる。
さらには、入出力装置1を含めた機器の品質向上、信頼性向上を実現できる。
この場合においても、熱や防水、防湿、防塵に対する性能の向上が可能となり、内部配置における自由度の向上も図ることができる。
これにより、装置におけるユーザビリティの向上が可能となる。
これにより、ユーザの好みや使用状態、使用環境に応じて出力情報の変更が可能となり、入力操作2に対する応答動作の速度を速めることが可能となり、ユーザに対するユーザビリティを向上することが可能となる。
また、必要最低限の情報の保持により、必要とするメモリサイズを縮小でき、装置の小型、低コスト化が可能となる。
また、入手した調理レシピ情報に応じて、調理過程を出力手段3を用いて提示するとともに、調理時間の経過を通知することも可能となる。
これにより、ユーザに対するユーザビリティの向上が可能となる。
本発明の実施の形態8に係る加熱調理器51では、入出力装置として、本発明に係る入出力装置1を用いた構成例を説明する。
加熱調理器51は、台所のような湿気の多い環境で使用され、また、調理中に発生する水蒸気や油煙により電子回路に対して侵食や劣化が引き起こされる可能性が高い。特に入出力装置は機器の表面に配置されることからもこれらに対する影響は大きい。
そこで、本発明に係る入出力装置1を用いることを考える。
なお、入出力装置1の構成は、実施の形態1〜4のいずれのものでもよい。
本実施の形態8では、加熱調理器51が上記各実施の形態における機器本体20に相当する。
図10において、入出力装置1は加熱調理器51の入出力装置として、加熱調理器51の開閉扉に配置される。
加熱調理器51を機器本体20とした場合、機器本体20と入出力装置1との間の動作は前述したとおりである。このためこれらの動作については説明を省略する。
これにより、電気配線コストの削減、製作時の作業性の向上、使用者の操作性の向上が可能となる。
また、電気配線が不要となることで、扉と機器本体20とを接続するヒンジ部に配置される電気配線が不要となるため、扉の開閉による電気配線の断線が生じることがなくなり機器における品質の向上と信頼性の向上を実現することが可能となる。
これにより、入出力装置1を含めた機器の品質向上、信頼性向上を実現できる。
これにより、装置におけるユーザビリティの向上が可能となる。
これにより、ユーザの好みや使用状態、使用環境に応じて出力情報の変更が可能となり、入力操作2に対する応答動作の速度を速めることが可能となり、ユーザに対するユーザビリティを向上することが可能となる。
また、必要最低限の情報の保持により、必要とするメモリサイズを縮小でき、装置の小型、低コスト化が可能となる。
また、入手した調理レシピ情報に応じて、調理過程を出力手段3を用いて提示するとともに、調理時間の経過を通知することも可能となる。
これにより、ユーザに対するユーザビリティの向上が可能となる。
本発明の実施の形態9に係る冷蔵庫52では、入出力装置として、本発明に係る入出力装置1を用いた構成例を説明する。
冷蔵庫52は、台所のような湿気の多い環境で使用され、また、調理中に発生する水蒸気や油煙により電子回路に対して侵食や劣化が引き起こされる可能性が高い。特に入出力装置は機器の表面に配置されることからもこれらに対する影響は大きい。
そこで、本発明に係る入出力装置1を用いることを考える。
なお、入出力装置1の構成は、実施の形態1〜4のいずれのものでもよい。
本実施の形態9では、冷蔵庫52が上記各実施の形態における機器本体20に相当する。
図11において、入出力装置1は冷蔵庫52の入出力装置として、冷蔵庫52の開閉扉に配置される。
冷蔵庫52を機器本体20とした場合、機器本体20と入出力装置1との間の動作は前述したとおりである。このためこれらの動作については説明を省略する。
図11における入出力装置1は、冷蔵庫52の扉を閉めた状態において、機器本体20の本体側共振回路21と入出力装置1の共振回路5が対抗する位置に配置され、扉を閉めた状態で使用可能となる。
これにより、電気配線コストの削減、製作時の作業性の向上、使用者の操作性の向上が可能となる。
これにより、装置におけるユーザビリティの向上が可能となる。
これにより、ユーザの好みや使用状態、使用環境に応じて出力情報の変更が可能となり、入力操作2に対する応答動作の速度を速めることが可能となり、ユーザに対するユーザビリティを向上することが可能となる。
また、必要最低限の情報の保持により、必要とするメモリサイズを縮小でき、装置の小型、低コスト化が可能となる。
これにより、使用者に対するユーザビリティの向上が可能となる。
本発明の実施の形態10に係る洗濯機53では、入出力装置として、本発明に係る入出力装置1を用いた構成例を説明する。
洗濯機53は、浴室のような湿気の多い環境で使用され、また、洗濯時に水がかかる可能性があることから電子回路に対して侵食や劣化が引き起こされる可能性が高い。特に入出力装置は機器の表面に配置されることからもこれらに対する影響は大きい。
そこで、本発明に係る入出力装置1を用いることを考える。
なお、入出力装置1の構成は、実施の形態1〜4のいずれのものでもよい。
本実施の形態10では、洗濯機53が上記各実施の形態における機器本体20に相当する。
図12において、入出力装置1は洗濯機53の入出力装置として、洗濯機53の開閉扉に配置される。
洗濯機53を機器本体20とした場合、機器本体20と入出力装置1との間の動作は前述したとおりである。このためこれらの動作については説明を省略する。
図12における入出力装置1は、洗濯機53の扉を閉めた状態において、機器本体20の本体側共振回路21と入出力装置1の共振回路5が対抗する位置に配置されており、扉を閉めた状態で使用可能となる。
また、実施の形態7で示した誘導加熱調理器50の例のように本体側共振回路21を複数の場所、たとえば本体右側上面と左側上面などにも受け、ユーザの利き手や洗濯機53の置き場の状態に合わせて好きな位置に設置するようにしてもよい。
これにより、機器の品質向上および信頼性向上を実現できるとともに、機器の操作性の向上が実現可能となる。
これにより、電気配線コストの削減、製作時の作業性の向上、使用者の操作性の向上が可能となる。
これにより、入出力装置1を含めた機器の品質向上、信頼性向上を実現できる。
これにより、装置におけるユーザビリティの向上が可能となる。
これにより、ユーザの好みや使用状態、使用環境に応じて出力情報の変更が可能となり、入力操作2に対する応答動作の速度を速めることが可能となり、ユーザに対するユーザビリティを向上することが可能となる。
また、必要最低限の情報の保持により、必要とするメモリサイズを縮小でき、装置の小型、低コスト化が可能となる。
本発明の実施の形態11に係る炊飯器54では、入出力装置として、本発明に係る入出力装置1を用いた構成例を説明する。
炊飯器54は、炊飯時に発生する蒸気により電子回路に対して侵食や劣化が引き起こされる可能性が高い。また、炊飯器54は使用者が上面から操作、確認を行うことが多いことから、通常本体部分の前面に上向きに入出力装置が配置されることが多い。
このため、本体側に入出力装置を配置するための領域が必要になり、本体が大きくなる傾向があった。
小型化のためには入出力装置を本体側面に配置する場合があるが、この場合、操作性や表示の見易さという点で課題があった。
また、炊飯器54の小型化を実現するためには、入出力装置を蓋に配置することが有効であるが、特に蒸気の影響を受けやすくなる蓋部分に入出力装置を配置することは困難であった。
そこで、本発明に係る入出力装置1を用いることを考える。
なお、入出力装置1の構成は、実施の形態1〜4のいずれのものでもよい。
本実施の形態11では、炊飯器54が上記各実施の形態における機器本体20に相当する。
図13において、入出力装置1は炊飯器54の入出力装置として、炊飯器54の開閉蓋に配置される。
炊飯器54を機器本体20とした場合、機器本体20と入出力装置1との間の動作は前述したとおりである。このためこれらの動作については説明を省略する。
図13における入出力装置1は、炊飯器54の蓋54bを閉めた状態において、機器本体20の本体側共振回路21と入出力装置1の共振回路5が対抗する位置に配置され、蓋54bを閉めた状態で使用可能となる。
これにより、入出力装置1を含めた機器の品質向上、信頼性向上を実現できる。また、炊飯器54における入出力装置の配置の自由度の向上が可能となる。
また、密閉性の高い容器への格納や樹脂封止により、蓋を丸ごと洗浄することも可能となる。
これにより、装置におけるユーザビリティの向上が可能となる。
これにより、ユーザの好みや使用状態、使用環境に応じて出力情報の変更が可能となり、入力操作2に対する応答動作の速度を速めることが可能となり、ユーザに対するユーザビリティを向上することが可能となる。
また、必要最低限の情報の保持により、必要とするメモリサイズを縮小でき、装置の小型、低コスト化が可能となる。
Claims (41)
- 情報を入力する入力手段と、
非接触で交流電力の受信または情報の送受信を行う共振回路と、
前記入力手段に入力された情報に対する応答、または前記共振回路が受信した情報を出力する出力手段と、
前記入力手段および前記出力手段の動作を制御する制御手段と、
前記制御手段が用いる情報を記憶する記憶手段と、
を備え、
前記出力手段および前記制御手段は、
前記共振回路が受信する交流電力を電力源として動作する
ことを特徴とする情報入出力装置。 - 前記記憶手段として不揮発性メモリ装置を用いた
ことを特徴とする請求項1に記載の情報入出力装置。 - 前記制御手段は、
当該情報入出力装置の設定状態を表す情報、当該情報入出力装置の動作状態を表す情報、または前記共振回路が受信した情報を前記記憶手段に書き込む
ことを特徴とする請求項2に記載の情報入出力装置。 - 前記制御手段は、
前記出力手段が出力する情報を前記記憶手段に書き込み、
前記出力手段がその情報を出力する際に、
前記記憶手段よりその情報を取得して前記出力手段に出力する
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の情報入出力装置。 - 前記制御手段は、
前記記憶手段に情報を書き込む際に、
情報を書き込み中である旨のフラグを所定領域に併せて書き込む
ことを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の情報入出力装置。 - 前記制御手段は、
前記記憶手段に情報を書き込み終えた際に、前記フラグを前記記憶手段から削除する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報入出力装置。 - 前記制御手段は、
前記共振回路が受信する交流電力を電力源として起動した際に、
前記記憶手段に前記フラグが書き込まれているか否かを確認し、
フラグが書き込まれていた場合は、
前記記憶手段に書き込まれている前記フラグを削除するとともに、
フラグ以外の情報を破棄する
ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の情報入出力装置。 - 情報を入力する入力手段と、
非接触で交流電力の受信または情報の送受信を行う共振回路と、
前記入力手段に入力された情報に対する応答、または前記共振回路が受信した情報を出力する出力手段と、
前記入力手段および前記出力手段の動作を制御する制御手段と、
前記制御手段が用いる情報を記憶する記憶手段と、
前記共振回路が受信する電力値を監視する電源監視手段と、
を備え、
前記出力手段および前記制御手段は、
前記共振回路が受信する交流電力を電力源として動作し、
前記制御手段は、
前記電源監視手段より監視結果を受け取り、
その監視結果に応じて前記入力手段および前記出力手段の動作を制御する
ことを特徴とする情報入出力装置。 - 前記制御手段は、
前記電力値が所定値より下回った旨の監視結果を前記電源監視手段より受け取った際、
当該情報入出力装置の設定状態または動作状態を表す情報を前記記憶手段に書き込む
ことを特徴とする請求項8に記載の情報入出力装置。 - 前記制御手段は、
前記電力値が所定値より下回った旨の監視結果を前記電源監視手段より受け取った後、
前記電力値がその所定値以上に上昇した旨の監視結果を前記電源監視手段より受け取った際に、
前記記憶手段が格納している、当該情報入出力装置の設定状態または動作状態を表す情報を読み込み、
その設定状態または動作状態に復帰する
ことを特徴とする請求項9に記載の情報入出力装置。 - 前記共振回路は、電磁誘導作用により非接触で交流電力を受信する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の情報入出力装置。 - 前記共振回路は、電磁誘導作用により非接触で情報を送受信する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の情報入出力装置。 - 前記共振回路は、コイルとキャパシタを直列に接続して成る直列共振回路である
ことを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の情報入出力装置。 - 前記共振回路は、コイルとキャパシタを並列に接続して成る並列共振回路である
ことを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の情報入出力装置。 - 前記入力手段としてスイッチを用いた
ことを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれかに記載の情報入出力装置。 - 前記入力手段として温度センサ、人感センサ、加速度センサの少なくとも1つを用いた
ことを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれかに記載の情報入出力装置。 - 前記入力手段として音声入力手段を用いた
ことを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれかに記載の情報入出力装置。 - 前記入力手段としてタッチパネルを用いた
ことを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれかに記載の情報入出力装置。 - 前記出力手段として液晶表示装置を用いた
ことを特徴とする請求項1ないし請求項18のいずれかに記載の情報入出力装置。 - 前記液晶表示装置はコレステリック液晶を用いたものである
ことを特徴とする請求項19に記載の情報入出力装置。 - 前記出力手段として有機ELディスプレイを用いた
ことを特徴とする請求項1ないし請求項18のいずれかに記載の情報入出力装置。 - 前記記憶手段は、
前記液晶表示装置に出力するための情報として、
画像データあるいはフォントデータを格納する
ことを特徴とする請求項19または請求項20に記載の情報入出力装置。 - 前記出力手段は振動モータである
ことを特徴とする請求項1ないし請求項18のいずれかに記載の情報入出力装置。 - 前記記憶手段は、
前記出力手段に出力するための情報として、
前記振動モータの駆動パターンデータを格納する
ことを特徴とする請求項23に記載の情報入出力装置。 - 前記出力手段は発音素子である
ことを特徴とする請求項1ないし請求項18のいずれかに記載の情報入出力装置。 - 前記記憶手段は、
前記出力手段に出力するための情報として、
前記発音素子の音声データを格納する
ことを特徴とする請求項25に記載の情報入出力装置。 - 前記記憶手段は、前記制御手段の動作を規定する制御プログラムを格納する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項26のいずれかに記載の情報入出力装置。 - 前記制御手段は、
当該情報入出力装置の動作状態または前記共振回路が受信した情報に応じて、
前記記憶手段に格納されている情報を書き換える
ことを特徴とする請求項1ないし請求項27のいずれかに記載の情報入出力装置。 - 前記入力手段、前記出力手段、前記共振回路、前記制御手段、および前記記憶手段を、密閉容器に収容した
ことを特徴とする請求項1ないし請求項28のいずれかに記載の情報入出力装置。 - 前記入力手段、前記出力手段、前記共振回路、前記制御手段、および前記記憶手段を、樹脂で封止した
ことを特徴とする請求項1ないし請求項28のいずれかに記載の情報入出力装置。 - 前記樹脂は熱伝導性の高い樹脂を用いた
ことを特徴とする請求項30に記載の情報入出力装置。 - 請求項1ないし請求項31のいずれかに記載の情報入出力装置と、
前記共振回路を介して前記情報入出力装置との間で情報を送受信する通信手段と、
を備えたことを特徴とする電子機器。 - 前記通信手段は、
当該電子機器の動作開始時に、前記出力手段に出力するための情報を送信し、
前記制御手段は、
前記共振回路を介してその情報を受信して前記記憶手段に書き込み、
前記出力手段は、前記記憶手段に書き込まれたその情報を出力する
ことを特徴とする請求項32に記載の電子機器。 - 前記通信手段は、
前記制御手段を動作させる制御プログラムを送信し、
前記制御手段は、
前記共振回路を介してその制御プログラムを受信して前記記憶手段に書き込む
ことを特徴とする請求項32または請求項33に記載の電子機器。 - ネットワークから情報を受信するインターフェースを備え、
前記通信手段は、
前記インターフェースがネットワークを介して受信した情報を送信し、
前記制御手段は、
前記共振回路を介してその情報を受信して前記記憶手段に書き込む
ことを特徴とする請求項32ないし請求項34のいずれかに記載の電子機器。 - ネットワークから情報を受信するインターフェースを備え、
前記インターフェースは、
ネットワークを介して前記制御プログラムをを受信し、
前記通信手段は、
前記インターフェースが受信した前記制御プログラムを送信する
ことを特徴とする請求項32ないし請求項34のいずれかに記載の電子機器。 - 請求項1ないし請求項36のいずれかに記載の情報入出力装置を備えた
ことを特徴とする誘導加熱調理器。 - 請求項1ないし請求項36のいずれかに記載の情報入出力装置を備えた
ことを特徴とする加熱調理器。 - 請求項1ないし請求項36のいずれかに記載の情報入出力装置を備えた
ことを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項1ないし請求項36のいずれかに記載の情報入出力装置を備えた
ことを特徴とする洗濯機。 - 請求項1ないし請求項36のいずれかに記載の情報入出力装置を備えた
ことを特徴とする炊飯器。
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