JP2001033136A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2001033136A
JP2001033136A JP11204249A JP20424999A JP2001033136A JP 2001033136 A JP2001033136 A JP 2001033136A JP 11204249 A JP11204249 A JP 11204249A JP 20424999 A JP20424999 A JP 20424999A JP 2001033136 A JP2001033136 A JP 2001033136A
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door
refrigerator
coil
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high frequency
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JP11204249A
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Junzo Kashihara
潤三 樫原
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Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D29/00Arrangement or mounting of control or safety devices
    • F25D29/005Mounting of control devices

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
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  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
  • Near-Field Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報表示装置を扉に設けた冷蔵庫の従来構造
としては、扉への電源供給および情報通信を有線で実現
している。しかし、こうした構造では多くの構成部品が
必要となり、製造工程においても組み立てが複雑化する
ため高コストとなるという問題がある。 【解決手段】 冷蔵庫本体1には高周波発生回路9と、
それに接続した第一コイル4から成る給電回路10を設
け、扉2には第一コイル4と電磁誘導結合する第二コイ
ル5から成る受電回路11を設け、その第二コイル5を
情報表示装置3に接続している。ここで、前記冷蔵庫本
体1は前記高周波発生回路9の出力に情報を載せる手段
を有しており、前記扉2は第二コイル5に誘起された電
圧から前記情報を検出する手段を有している。さらに、
前記扉2は第二コイル5に誘起された交流を整流し、前
記情報入出力部3の直流電源とする手段を具備してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫本体と扉と
の情報通信を1対のコイルにより無接点で行う冷蔵庫に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷蔵庫の扉に情報表示装置や情報入力装
置を設けた冷蔵庫が実用化されている。この情報表示装
置を設けることにより、使用者は冷蔵庫本体から得られ
る情報、すなわち庫内の温度や湿度、自動製氷用給水タ
ンク内の残水量などを一目で知ることができる。また、
情報入力装置を設けることにより、使用者は庫内温度や
湿度の調整といった冷蔵庫本体の制御を、扉を開けるこ
となく行うことができる。従来では、扉に設けた情報表
示装置および情報入力装置までの電源供給や、冷蔵庫本
体と扉との情報通信は、扉のヒンジ部を構成する中空シ
ャフトの内部にケーブルを通して有線で実現している。
【0003】一方、有線を用いずに電磁誘導結合を用い
ることで一方から他方へ電源を供給するとともに、両者
の間で双方向通信を行う無接点通信装置が、例えば特開
平7−86994号公報などで知られている。図13
は、従来の無接点通信装置を用いたデータ電送システム
の一例である。この無接点通信装置は商用電源により駆
動するリーダライタ33と、電池などの電源を持たない
メモリモジュール34から構成される。前記リーダライ
タ33はコントローラ35、FSK変調器36、送信用
コイル37、受信用コイル38、基準メモリ39および
相関回路40を有する。もう一方の前記メモリモジュー
ル34は受信用コイル41、FSK復調器42、コント
ローラ43、不揮発性メモリ44、疑似ランダム信号発
生器45、送信用コイル46および電源回路47を有す
る。
【0004】この無接点通信装置の動作を概略的に説明
する。前記リーダライタ33から前記メモリモジュール
34に対して電源供給および情報通信を行う場合、まず
リーダライタ33側のコントローラ35からFSK変調
器36に送信データを供給する。ここでは、供給された
送信データを、ビット「1」を周波数f1、ビット
「0」を周波数f2といった具合に周波数変調して、リ
ーダライタ33側の送信コイル37に送出する。これに
より、メモリモジュール34側の受信コイル41には、
リーダライタ33側の送信コイル37との電磁誘導結合
による交流が誘起される。この交流を電源回路47で整
流することにより、メモリモジュール34内の電源電圧
を生成する。また、前記交流に載っている送信データを
FSK復調器42で復調する。メモリモジュール34側
のコントローラ43は、このデータに基づいて不揮発性
メモリ44へのアクセスを行う。
【0005】逆に、メモリモジュール34からリーダラ
イタ33に対して情報通信を行う場合、まずメモリモジ
ュール34側のコントローラ43からの送信データを疑
似ランダム信号発生器45により疑似ランダム系列信号
に変換し、メモリモジュール34側の送信コイル46に
供給する。これにより、リーダライタ33側の受信コイ
ル38にはメモリモジュール34側の送信コイル46と
の電磁誘導結合による交流が誘起される。この交流を相
関回路40において処理し、その結果をリーダライタ3
3側のコントローラ35に送出する。以上のように、こ
の無接点通信装置は2対のコイルを用いることにより、
一方から他方へ電源を供給するとともに、両者の間で双
方向通信を行うものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した通り、情報表
示装置や情報入力装置を扉に設けた従来の冷蔵庫は、扉
への電源供給および情報通信を有線で実現する構造とし
ている。しかし、こうした構造では多くの構成部品が必
要となり、製造工程においても組み立てが複雑化するた
め高コストとなるという問題がある。また、使用者が扉
を開けている状態、すなわち情報表示装置や情報入力装
置を使用しない時にも、常に扉への電源供給が行われる
ため無駄な電力を消費してしまい不経済である。
【0007】一方、前述した電磁誘導結合を利用した無
接点通信装置を冷蔵庫に採用することは公知ではない
が、仮に採用したとしても、冷蔵庫本体から扉への電源
供給および情報通信のためのコイルと、扉から冷蔵庫本
体への情報通信のためのコイルの、2対のコイルを必要
とすることになる。ここで昨今の技術の進歩、とりわけ
ディジタル技術の進展により高周波のディジタル制御が
可能となってきていることを鑑みれば、前述した2対の
コイルは必ずしも必要なものではなく、無接点通信装置
の構造をよりシンプルにすることが可能である。
【0008】本発明は、冷蔵庫本体と扉との情報通信を
1対のコイルにより無接点で実現する冷蔵庫を提供する
ことを目的とする。また本発明は、冷蔵庫本体と扉との
情報通信、および冷蔵庫本体から扉への電源供給を1対
のコイルにより無接点で実現する冷蔵庫を提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る冷蔵庫においては、冷蔵庫本体に高周
波発生回路と、その高周波発生回路に接続した第一コイ
ルを設け、扉に第一コイルと電磁誘導結合する第二コイ
ルを設け、第一、第二コイルを介して、前記冷蔵庫本体
と扉との間で情報の授受を行っている。ここで、前記冷
蔵庫本体は前記高周波発生回路の出力に情報を載せる手
段を有しており、前記扉は第二コイルに誘起された電圧
から前記情報を検出する手段を有している。さらに、前
記扉は第二コイルに誘起された交流を整流し、前記扉側
の直流電源とする手段を具備している。前記冷蔵庫本体
から前記扉に対する情報通信の具体的手段としては、前
記高周波発生回路の出力を情報に応じて前記冷蔵庫本体
側では変調し、前記扉側では復調するものであり、前記
変調の方式は周波数変調、振幅変調またはパルスコード
変調のいずれかである。
【0010】さらに、前記扉側において、情報に応じて
第二コイルを短絡させることで前記冷蔵庫本体側の負荷
電流を変化させ、この負荷電流の変化を冷蔵庫本体側で
前記高周波発生回路の出力を介して検出し復号する手段
や、あるいは情報に応じて第二コイルに前記高周波発生
回路の出力とは周波数の異なる信号を重畳し、この高周
波を前記冷蔵庫本体側で検出して復号する手段を有して
いる。加えて、扉開閉検知手段により前記扉の開閉状態
を検知し、扉が閉じている時に前記高周波発生回路を動
作させる機構としている。また、前記冷蔵庫本体側から
の情報を表示する情報表示装置や、使用者が情報を入力
する情報入力装置を前記扉に設けている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る冷蔵庫について、図
1〜図12を用いて説明する。まず、図1は本発明に係
る冷蔵庫の一実施形態を示す概略斜視図である。冷蔵庫
本体1に備えられた扉2には、前記冷蔵庫本体1から得
た情報を表示する情報表示装置3を設けている。この情
報表示装置3には、庫内の温度や湿度、前記冷蔵庫本体
1内に設けた冷水機の残水量や自動製氷機の氷量、およ
び庫内の食品種類や保存期間などを表示することができ
る。
【0012】ここで、本発明に係る冷蔵庫においては、
前記冷蔵庫本体1に第一コイル4を埋設し、その第一コ
イル4に対向するよう前記扉2に第二コイル5を埋設し
ている。ここで、第一コイル4に高周波を与えることに
より、両コイルの間に電磁誘導結合が生じる。この現象
を利用して、前記冷蔵庫本体1から前記扉2に電源を供
給するとともに、冷蔵庫本体1と扉2との間で情報通信
を実現する無接点通信装置を形成している。図2には第
一コイル4および第二コイル5の概略斜視図(a)およ
び概略断面図(b)を示す。図中(a),(b)に示す
ように、第一コイル4および第二コイル5は各々コイル
部4a、5aとコア部4b、5bから成る。ここで、各
コイルの大きさはそれぞれ1〜3cm角であり、厚さも
5〜10mmと非常に小さいものである。そのため、図
1に示した位置に限らず、前記扉2を閉じた時に両コイ
ルが相対する位置であれば、任意の位置に取り付けるこ
とが可能である。
【0013】また、前記冷蔵庫本体1にはドアスイッチ
6を設けている。このドアスイッチ6は前記扉2の開閉
状態を機械的手段により検知するものである。これによ
り、前記扉2が開いている状態、すなわち第一コイル4
と第二コイル5との間に電磁誘導結合が得られない状態
であることを検知した場合には、第一コイル4への高周
波発振を停止し、前記情報表示装置3への電源供給を遮
断することができる。このようにすれば、無駄な電力を
消費することがないので非常に経済的である。
【0014】次に、図3に前記無接点通信装置のブロッ
ク図を示し、電磁誘導結合を利用した電源供給について
の説明を行う。この実施形態では、前記冷蔵庫本体1側
に交流(AC100V)を印加し、その交流を電源回路
7で整流平滑することにより直流(DC5V)としてい
る。ここで得られた直流を、高周波発生回路9において
高速にチョッピングすることで、図4(a)に示すよう
な100k〜数百kHzの高周波を作り出し、その高周
波を給電回路10を構成する第一コイル4に供給して磁
界を形成する。一方、前記扉2側に設けた受電回路11
を構成する第二コイル5には、第一コイル4との電磁誘
導結合により、図4(b)に示すような交流波形が誘起
される。この交流を電源回路13において直流に変換す
ることで、前記情報表示装置3の直流電源としている。
【0015】次に、前記冷蔵庫本体1側に設けた制御回
路8について説明する。図5(a)に前記制御回路8を
構成するマイクロコンピュータ15のブロック図を示
す。前記冷蔵庫本体1の各部に設けられたセンサーや制
御装置などから得られた情報をA/Dコンバータ16を
介してCPU17に送ると、前記CPU17はROM1
8から命令を読み出し、それに従ったプログラムを実行
する。
【0016】具体的な例として、冷凍室内の温度を前記
情報表示装置3に表示する場合について説明する。例え
ば冷凍室内が−20℃である場合、まず「冷凍室」を示
すコードと「−20℃」を示す温度データを前記CPU
17で読み取る。次に、その情報をI/Oインターフェ
ース19を介して前記高周波発生回路9に送り、後述す
る情報通信手段によって前記扉2に送信する。そして、
この受信信号を扉2側の高周波受信回路12で復調する
とともに制御回路14で解読し、前記情報表示装置3の
所定の位置に「冷凍室」を表すアイコンと「−20℃」
の表示を行う。なお、扉2側の前記制御回路14は冷蔵
庫本体1側の前記制御回路8と同様の構造をしている。
【0017】また、これらの情報は前記CPU17に取
り込んだ後でRAM20に記憶する。ここで、前記RA
M20内に記憶されている情報の様子を概念的に示した
メモリーマップを図5(b)に示す。このように前記R
AM20は庫内の温度や湿度といった状態データばかり
でなく、使用者が設定した目標温度や自動ON/OFF
を制御するタイマー設定などを記憶している。なお、情
報通信速度やベースバンド波形に関する計時は、クロッ
クジェネレータ(CG)21を原振として分周したタイ
マー(TM)22でカウントすることにより実現してい
る。
【0018】次に、前記冷蔵庫本体1と前記扉2との間
における情報通信手段に関して、先程の図3を用いて説
明する。前述した通り、冷蔵庫本体1から扉2に対する
電源供給は、前記給電回路10と前記受電回路11との
間に生じる電磁誘導結合を利用して行うものである。こ
こで今回の発明に係る冷蔵庫においては、前記給電回路
10に送出する高周波として、自励発振器などにより発
振した一定の周波数、振幅を持つ高周波ではなく、前記
制御回路8からの情報に応じて前記高周波発生回路9で
変調を施した高周波を用いている。
【0019】これによって、前記受電回路11で誘起さ
れる交流波形も変調されたものとなるので、この情報を
扉2に設けた高周波受信回路12において復調すれば、
冷蔵庫本体1からの情報を読み出すことができる。この
実施形態では図6(a)〜(c)に示す回路で構成され
る無接点通信装置のうち、いずれか一つを前記冷蔵庫本
体1および扉2に設けている。これにより、冷蔵庫本体
1側で高周波の発振および変調を行い、扉2側では誘起
された交流を整流および復調することで、扉2への電源
供給と同時に情報通信を行うことを実現している。な
お、図6(a)〜(c)に示す回路図は、先程の図3に
示したブロック図を具体的に表したものである。以下で
は各回路の動作について詳しく説明する。
【0020】まず、図6(a)に示す回路の動作を説明
する。この回路を構成する高周波発生回路9は、電圧制
御発振器(VCO)23などから成っており、前記制御
回路8からの出力によって、高周波の周波数を制御する
ことができる。これにより、前記制御回路8から送り出
す情報に応じて、ビット「1」を周波数f1、ビット
「0」を周波数f2といった具合に周波数変調して第一
コイル4に送出することができる。ここで、二つの周波
数f1、f2には、第二コイル5に十分な電圧を誘起す
るとともに、第二コイル5で受信した波形からお互いを
判定できる程度の周波数差を持つもの、例えば150k
Hzと200kHz、といった周波数を選ぶ必要があ
る。なお、周波数の違いを判定する方法としては公知技
術であるFSK(Frequency Shift Keying)などを用
いる。この回路を用いた場合に第一コイル4に現れる電
圧波形を図7(a)に示す。
【0021】続いて、図6(b)に示す回路の動作を説
明する。この回路を構成する高周波発生回路9は高周波
発振器24とトランジスタ25から成る。このトランジ
スタ25を前記制御回路8によってコントロールするこ
とで、第一コイル4に加わる電圧を変化させることがで
きる。これにより、前記制御回路8から送り出す情報に
応じて、ビット「1」を振幅A1、ビット「0」を振幅
A2といった具合に振幅変調して第一コイル4に送出す
ることができる。この回路を用いた場合に第一コイル4
に現れる電圧波形を図7(b)に示す。
【0022】次に、図6(c)に示す回路の動作を説明
する。この回路を構成する高周波発生回路9はトランジ
スタ26を有する。このトランジスタ26を前記制御回
路8によってコントロールすることで第一コイル4を駆
動し、波形を変化させることができる。例えば、ビット
「1」を表すには、10μsを1サイクルとして、前記
トランジスタ26を所定の回数(例えば10回)連続し
てON/OFF、すなわち5μsON、5μsOFFさ
せる動作を10回繰り返す。それに対して、ビット
「0」を表すには、前と同様に10μsを1サイクルと
して、前記トランジスタ26を所定の回数(例えば8
回)連続してON/OFFした後、残り2サイクル(2
0μs)を連続OFFさせる。
【0023】ここで、前記トランジスタ26を5μsO
N、5μsOFFさせる動作1回を「H」、10μsO
FFさせる動作1回を「L」とすると、ビット「1」は
「HHHHHHHHHH」となり、一方のビット「0」
は「HHHHHHHHLL」となる。すなわち、前記制
御回路8から送り出す情報に応じて発振をコード化し、
第一コイル4に送出することができる。この回路を用い
た場合に第一コイル4に現れる電圧波形を図7(c)に
示す。こうしたパルスコード変調による情報通信を行う
ことで、たとえビット「0」を連続して送信する場合で
も、前記扉2側の電源電圧が低下することはなく、安定
した電源供給を行うことができる。
【0024】以上に説明した実施形態とすることで、冷
蔵庫本体から扉への電源供給および情報通信を無接点で
実現することができる。これにより、扉への電源供給お
よび情報通信を有線で行っていた従来の冷蔵庫に比べて
構成部品数を削減することができる。従って、製造工程
を簡略化でき、低コスト生産が可能となる。
【0025】次に、扉に情報表示装置だけでなく、情報
入力装置を設けることで、扉側から冷蔵庫本体側への情
報通信を行う実施形態について説明を行う。図8は本実
施形態に係る冷蔵庫の概略斜視図である。冷蔵庫本体1
に備えられた扉2には、前記冷蔵庫本体1から得た情報
を表示する情報表示装置3を設けている。また、第一コ
イル4,第二コイル5を介して前記冷蔵庫本体1側から
前記扉2側への電源供給および情報通信を行うこと、お
よびドアスイッチ6により前記扉2の開閉状態を検知す
ることは、前に挙げた実施形態と同様である。
【0026】ここで、本実施形態では前記情報表示装置
3以外に、情報入力装置3aを前記扉2に設けている。
これにより、使用者は庫内温度の目標値設定や自動ON
/OFFタイマーの設定といった操作を、前記扉2を開
けることなく行うことができる。図9は、本実施形態に
おける無接点通信装置の概略的構成を示すブロック図で
ある。ここでは、前記高周波発生回路9および高周波受
信回路12に代えて、送受信回路9a、12aを用いる
ことで双方向情報通信を実現している。具体的には、図
10(a)または図11(a)に示す回路のいずれかを
前記扉2に設けることで、前記扉2側から前記冷蔵庫本
体1側への情報通信を行う。なお、図10(a)および
図11(a)に示す回路図は、図9に示したブロック図
のうち、扉2側の回路を具体的に表したものである。
【0027】まず、図10(a)に示す回路の動作につ
いて説明する。図中に示すように、この回路は前記受電
回路11を構成する第二コイル5を、トランジスタ27
によって短絡することができる構造としている。このト
ランジスタ27を前記送受信回路12aからの情報に応
じてコントロールすることで、冷蔵庫本体1側の負荷電
流を変化させることができる。具体的には、前記トラン
ジスタ27を制御することにより、図10bに示すよう
なビット「1」もしくはビット「0」に応じた波形を第
二コイル5で得るものである。この時、前記冷蔵庫本体
1側の抵抗28では図10bと電圧値は異なるが同等の
波形が得られるので、これを検波、波形整形して復号す
ることにより、前記扉2からの情報を取り出すものであ
る。
【0028】続いて、図11(a)に示す回路の動作に
ついて説明する。この回路は前記送受信回路12aから
の情報に応じて、電源供給のため前記冷蔵庫本体1側か
ら与えられる高周波とは周波数の異なる信号を第二コイ
ル5に重畳することができる。具体的な例として、発振
器29から10kHzの発振を行い、この波形を増幅器
31、結合コイル32を介して第二コイル5に送り込む
ことができる。この際、トランジスタなどで構成するス
イッチャー30を情報に応じてON/OFFすることに
より、第一コイル4には図11(b)の信号波形が得ら
れる。これを冷蔵庫本体1側のローパスフィルター(図
示せず)に通して、10kHzで変化する波形の有無を
検出、復号することにより、扉2からの情報を取り出す
ものである。
【0029】以上に説明した実施形態とすることで、冷
蔵庫本体から扉への電源供給、および冷蔵庫本体と扉と
の双方向情報通信をただ1対のコイルにより無接点で実
現することができる。これにより、冷蔵庫の構成部品数
はさらに少なくなる。従って、製造工程を簡略化でき、
コスト削減に貢献できる。
【0030】最後に、情報通信の開始および終了につい
て説明する。図12は本発明に係る冷蔵庫における情報
通信のフローチャートである。まず、前記冷蔵庫本体1
から前記扉2に対して電源供給のみを行っている状態で
は、情報としてはビット「1」を連続して送信および検
出していることになる。この状態をここでは非送受信モ
ードと呼ぶ。この非送受信モードでは、通信開始符号
(例えばビット「0」)の有無を常に監視しており、こ
の通信開始符号を検出すると送受信モードに切り替わ
る。
【0031】ここで、送受信モードに切り替わった直
後、さらにビット「00」を検出した場合は受信モード
に切り替わり、それ以外なら送信モードに切り替わる。
送信モードでは送信データの読み込みが行われ、前述し
たように、ビット「1」なら周波数f1,ビット「0」
なら周波数f2といった具合に送信データに従い高周波
を変調する。こうしたデータの読み込み、高周波の変調
を繰り返すことで情報の送信を行い、送信データが終了
した時点で再び非送受信モードに復帰し、電源供給を続
行する。
【0032】
【発明の効果】本発明によると、冷蔵庫本体と扉との間
に、電磁誘導結合を利用した無接点通信装置を備えるこ
とにより、冷蔵庫本体から扉への電源供給を無接点で実
現することができる。これにより、扉への電源供給を有
線で行っていた従来の冷蔵庫に比べて構成部品数が減る
ので、製造工程は簡略化され、低コストでの生産が可能
となる。
【0033】また、扉へ電源を供給するために発振する
高周波を、情報に応じて冷蔵庫本体側では周波数変調、
振幅変調、あるいはパルスコード変調し、扉側ではその
高周波から情報を復調する手段を設けることにより、冷
蔵庫本体から扉への電源供給と同時に、情報通信も無接
点で行うことができる。これにより、情報通信用の有線
も撤去することができ、構成部品数をさらに削減するこ
とができる。従って、製造工程のさらなる簡略化が可能
で、低コスト生産に貢献することができる。また、前記
変調手段の中でも、特にパルスコード変調による情報通
信を行うことで、たとえビット「0」を連続して送信す
る場合でも、扉側の電源電圧が低下することはなく、安
定した電源供給を行うことができる。
【0034】さらに、情報に応じて第二コイルを短絡さ
せることで冷蔵庫本体側の負荷電流を変化させ、この負
荷電流の変化を冷蔵庫本体側で高周波発生回路の出力を
介して検出し復号する手段や、あるいは、情報に応じて
第二コイルに高周波発生回路の出力とは周波数の異なる
信号を重畳し、この高周波を冷蔵庫本体側で検出して復
号する手段を有することにより、従来の無接点電源装置
では、冷蔵庫本体側から扉側への電源供給および情報通
信用コイルと、扉側から冷蔵庫本体側への情報通信用コ
イルの合わせて2対のコイルが必要であったのに対し
て、本発明に係る冷蔵庫では、ただ1対のコイルで双方
向の情報通信を実現できる。これにより、無接点通信装
置の構造をシンプルなものとし、構成部品を減らすこと
ができる。
【0035】加えて、扉開閉検知手段により前記扉の開
閉状態を検知し、扉が閉じている時にのみ前記高周波発
生回路を動作させるので、扉が開いている状態、すなわ
ち電磁誘導結合が得られない状態であることを検知した
場合には、第一コイルへの高周波発振を停止し、電源供
給を遮断することができる。これにより無駄な電力を消
費することがないので、非常に経済的である。
【0036】また、扉に情報表示装置を設けたことによ
り、使用者は庫内の温度や湿度、冷蔵庫本体内に設けた
冷水機の残水量や自動製氷機の氷量、および庫内の食品
種類や保存期間などを一目で知ることができる。一方、
情報入力装置を扉に設ければ、使用者は庫内温度の目標
値設定や自動ON/OFFタイマーの設定といった操作
を、扉を開けることなく行うことができる。よって、庫
内の冷気を損なうことがなく経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る冷蔵庫の一実施形態を示す概
略斜視図である。
【図2】 第一コイルおよび第二コイルの概略斜視図
および概略断面図である。
【図3】 本発明に係る無接点通信装置の概略的構成
を示すブロック図である。
【図4】 冷蔵庫本体側または扉側における電圧波形
の一例である。
【図5】 制御回路を構成するマイクロコンピュータ
のブロック図およびマイコンのRAM内に記憶されてい
る情報の様子を概念的に示したメモリーマップである。
【図6】 本発明に係る無接点電源供給回路の一例を
示す回路図である。
【図7】 各変調方式により得られる波形の模式図で
ある。
【図8】 本発明に係る冷蔵庫の一実施形態を示す概
略斜視図である。
【図9】 本発明に係る無接点通信装置の概略的構成
を示すブロック図である。
【図10】 本発明に係る無接点電源供給回路の一例
を示す回路図およびその回路により得られる波形の模式
図である。
【図11】 本発明に係る無接点電源供給回路の一例
を示す回路図およびその回路により得られる波形の模式
図である。
【図12】 情報通信時におけるマイクロコンピュータ
のフローチャートである。
【図13】 従来の無接点通信装置を用いたデータ電送
システムの一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫本体 2 扉 3 情報表示装置 3a 情報入力装置 4 第一コイル 5 第二コイル 6 ドアスイッチ 23 電圧制御発振器(VCO) 24 高周波発振器(OSC) 29 発振器(OSC) 30 スイッチャー 31 増幅器 32 結合コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 5/02 H04B 5/02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷蔵庫本体に高周波発生回路と、その高周
    波発生回路に接続した第一コイルを設け、扉に第一コイ
    ルと電磁誘導結合する第二コイルを設け、第一、第二コ
    イルを介して、前記冷蔵庫本体と扉との間で情報の授受
    を行うことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】前記冷蔵庫本体は前記高周波発生回路の出
    力に情報を載せる手段を有することを特徴とする請求項
    1に記載の冷蔵庫。
  3. 【請求項3】前記扉は第二コイルに誘起された電圧から
    前記情報を検出する手段を有することを特徴とする請求
    項2に記載の冷蔵庫。
  4. 【請求項4】前記扉は第二コイルに誘起された交流を整
    流し、前記扉側の直流電源とする手段を有することを特
    徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の冷蔵
    庫。
  5. 【請求項5】前記高周波発生回路の出力を、情報に応じ
    て前記冷蔵庫本体側では変調し、前記扉側では復調する
    ことで、冷蔵庫本体側から扉側への情報通信を行うこと
    を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の冷
    蔵庫。
  6. 【請求項6】前記変調の方式を周波数変調としたことを
    特徴とする請求項5に記載の冷蔵庫。
  7. 【請求項7】前記変調の方式を振幅変調としたことを特
    徴とする請求項5に記載の冷蔵庫。
  8. 【請求項8】前記変調の方式をパルスコード変調とした
    ことを特徴とする請求項5に記載の冷蔵庫。
  9. 【請求項9】前記扉側において、情報に応じて第二コイ
    ルを短絡させることで前記冷蔵庫本体側の負荷電流を変
    化させ、この負荷電流の変化を冷蔵庫本体側で前記高周
    波発生回路の出力を介して検出し復号することにより、
    扉側から冷蔵庫本体側への情報通信を行うことを特徴と
    する請求項1〜請求項8のいずれかに記載の冷蔵庫。
  10. 【請求項10】前記扉側において、情報に応じて第二コ
    イルに前記高周波発生回路の出力とは周波数の異なる信
    号を重畳し、この高周波を前記冷蔵庫本体側で検出して
    復号することにより、扉側から冷蔵庫本体側への情報通
    信を行うことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれ
    かに記載の冷蔵庫。
  11. 【請求項11】扉開閉検知手段により前記扉の開閉状態
    を検知し、扉が閉じている時に前記高周波発生回路を動
    作させることを特徴とする請求項1〜請求項10のいず
    れかに記載の冷蔵庫。
  12. 【請求項12】前記冷蔵庫本体側からの情報を表示する
    情報表示装置を前記扉に設けたことを特徴とする請求項
    1〜請求項11のいずれかに記載の冷蔵庫。
  13. 【請求項13】使用者が情報を入力する情報入力装置を
    前記扉に設けたことを特徴とする請求項1〜請求項12
    のいずれかに記載の冷蔵庫。
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